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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133836
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20230920BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20230920BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20230920BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230920BHJP
   B65H 33/04 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
H04N1/00 567L
B41J29/38 302
B41J29/38 206
B41J29/42 F
G03G21/00 370
G03G21/00 386
B65H33/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039049
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 雅哉
(72)【発明者】
【氏名】南野 弘治
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HN24
2C061HV01
2C061HV44
2H270KA55
2H270KA57
2H270LB01
2H270LB14
2H270LB15
2H270LD03
2H270LD15
2H270MC67
2H270MD27
2H270MH09
2H270NB22
2H270PA12
2H270PA47
2H270PA48
2H270QB04
2H270QB17
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB08
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB32
5C062AB40
5C062AB46
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC65
5C062AF09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】印刷ジョブで得られる出力物の束内に挿入される仕切り紙の向きが正しくない状態になることを抑制する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置において、制御部は、印刷ジョブの実行中、仕切り紙の読み取りを画像読取装置に行わせ、仕切り紙の画像データに基づき、仕切り紙がセットされていたときの仕切り紙の向きであるセット向きを判断し、セット向きが正しい向きではないセットミスがあったか否かを判断し、セットミスがあったと判断したとき、制御部は、印刷ジョブを中断する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの給送位置から印刷位置およびインサート位置を経由するシート搬送路と、
印刷ジョブの実行中、前記給送位置から前記シート搬送路に前記シートを送り出し、前記印刷位置を通過する前記シートに画像を印刷する印刷部と、
読取位置を経由する原稿搬送路を有する原稿搬送ユニットを含み、前記原稿搬送路に沿って原稿を搬送し、前記読取位置で前記原稿を読み取る画像読取装置と、
前記印刷ジョブを制御する制御部と、を備え、
前記画像読取装置は、前記原稿搬送路から分岐して前記インサート位置に接続されるインサート搬送路を有し、
前記印刷ジョブの実行中、前記画像読取装置は、前記原稿搬送ユニットの原稿セットトレイにセットされていた仕切り紙を前記原稿搬送路から前記インサート搬送路に進入させつつ搬送し、前記インサート位置から前記シート搬送路に前記仕切り紙を給紙することにより、前記シート搬送路に沿って順次搬送される複数枚の前記シート間に前記仕切り紙を挿入し、
前記印刷ジョブの実行中、前記制御部は、
前記読取位置での前記仕切り紙の読み取りを前記画像読取装置に行わせ、
前記仕切り紙の読み取りで得られる前記仕切り紙の画像データに基づき、前記原稿セットトレイに前記仕切り紙がセットされていたときの前記仕切り紙の向きであるセット向きを判断し、
前記セット向きが正しい向きでないセットミスがあったか否かを判断し、
前記セットミスがあったと判断したとき、前記制御部は、前記印刷ジョブを中断する、画像形成装置。
【請求項2】
前記セット向きを判断するとき、前記制御部は、前記仕切り紙の画像データから、前記仕切り紙に予め記入された情報であり前記仕切り紙に対する記入位置が予め定められた情報である仕切り情報を検出する検出処理を行い、
前記制御部は、前記検出処理の結果に基づき、前記セット向きを判断する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記セット向きとしての前記仕切り紙の上下の向きが前記正しい向きでないとき、前記制御部は、前記セットミスがあったと判断する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像読取装置は、前記仕切り紙の表裏を反転して前記インサート位置から前記シート搬送路に前記仕切り紙を給紙することにより、前記仕切り紙の表裏の向きを前記シート搬送路に沿って搬送中の前記シートの表裏の向きに合わせ、
前記セット向きとしての前記仕切り紙の表裏の向きが前記正しい向きでなくても、前記セット向きとしての前記仕切り紙の上下の向きが前記正しい向きであるとき、
前記制御部は、前記セットミスがあったと判断せず、
前記画像読取装置は、前記仕切り紙の表裏が反転されていない状態にして前記インサート位置から前記シート搬送路に前記仕切り紙を給紙することにより、前記仕切り紙の表裏の向きを前記シート搬送路に沿って搬送中の前記シートの表裏の向きに合わせる、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
後処理装置を備え、
前記後処理装置は、前記シートおよび前記仕切り紙を前記印刷部から受け入れて後処理を行い、
前記制御部は、前記シートの印刷画像に対する前記後処理の処理位置に基づき、前記正しい向きを判断する、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
操作パネルを備え、
前記印刷ジョブの実行前、前記操作パネルは、前記正しい向きを示す情報を表示する、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷ジョブで得られる出力物の束内に仕切り紙を挿入することが可能な画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-211797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来では、画像形成装置に対して仕切り紙が間違った向きでセットされていても、印刷ジョブが実行される。その結果、印刷ジョブで得られる出力物の束内に挿入される仕切り紙の向きが正しくない状態になる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、印刷ジョブで得られる出力物の束内に挿入される仕切り紙の向きが正しくない状態になることを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートの給送位置から印刷位置およびインサート位置を経由するシート搬送路と、印刷ジョブの実行中、給送位置からシート搬送路にシートを送り出し、印刷位置を通過するシートに画像を印刷する印刷部と、読取位置を経由する原稿搬送路を有する原稿搬送ユニットを含み、原稿搬送路に沿って原稿を搬送し、読取位置で原稿を読み取る画像読取装置と、印刷ジョブを制御する制御部と、を備える。画像読取装置は、原稿搬送路から分岐してインサート位置に接続されるインサート搬送路を有する。印刷ジョブの実行中、画像読取装置は、原稿搬送ユニットの原稿セットトレイにセットされていた仕切り紙を原稿搬送路からインサート搬送路に進入させつつ搬送し、インサート位置からシート搬送路に仕切り紙を給紙することにより、シート搬送路に沿って順次搬送される複数枚のシート間に仕切り紙を挿入する。印刷ジョブの実行中、制御部は、読取位置での仕切り紙の読み取りを画像読取装置に行わせ、仕切り紙の読み取りで得られる仕切り紙の画像データに基づき、原稿セットトレイに仕切り紙がセットされていたときの仕切り紙の向きであるセット向きを判断し、セット向きが正しい向きではないセットミスがあったか否かを判断する。セットミスがあったと判断したとき、制御部は、印刷ジョブを中断する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構成では、印刷ジョブ得られる出力物の束内に挿入される仕切り紙の向きが正しくない状態になることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による画像形成装置の概略図である。
図2】一実施形態による画像形成装置に設置される画像読取装置の概略図である。
図3図2の画像読取装置で反転処理が行われるときの状態を示す図である。
図4図2の画像読取装置で反転処理が行われるときの搬送経路を示す図である。
図5】一実施形態による画像形成装置のブロック図である。
図6図2の画像読取装置により搬送される仕切り紙の搬送経路を示す図である。
図7】一実施形態よる画像形成装置で行われる後処理の処理位置を示す図である。
図8】一実施形態よる画像形成装置で行われる後処理の処理位置を示す図である。
図9】一実施形態による画像形成装置にセットされる仕切り紙の正しい向きを示す図である。
図10】一実施形態による画像形成装置にセットされる仕切り紙の正しい向きを示す図である。
図11】一実施形態による画像形成装置の操作パネルに表示される報知画面を示す図である。
図12】一実施形態による画像形成装置の操作パネルに表示される報知画面を示す図である。
図13】一実施形態による画像形成装置の制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態による画像形成装置について、複合機を例にとって説明する。
【0010】
<複合機の構成>
図1に示すように、複合機100(「画像形成装置」に相当)は、シートSがセットされるシートカセットCAを備える。シートカセットCAは、複合機100の本体1に対して着脱可能である。印刷ジョブでは、シートSが搬送され、搬送中のシートSに対して画像が印刷される。
【0011】
たとえば、シートSは用紙である。ただし、これに限定されない。OHPシートなど用紙とは異なるシートSの使用も可能である。
【0012】
なお、複合機100は、平坦な床面に設置される。そして、床面と直交する方向が複合機100の上下方向である。また、図1の紙面と垂直な方向が複合機100の前後方向である。複合機100を正面(すなわち、前方)から見た場合、図1に示す状態となる。以下の説明では、複合機100の前後方向において、複合機100の前側を装置手前側と称し、複合機100の後側を装置奥側と称する場合がある。
【0013】
複合機100は、搬送中のシートSをガイドするシート搬送路SPを備える。シート搬送路SPは、給送位置P1から、印刷位置P2およびインサート位置P3をこの順番で経由し、排出位置P4に至る。印刷ジョブでは、給送位置P1からシート搬送路SPにシートSが送り出され、シート搬送路SPに沿ってシートSが搬送される。そして、搬送中のシートSに対する印刷が印刷位置P2で行われ、排出位置P4から機外にシートSが排出される。
【0014】
複合機100は、印刷部11を備える。印刷部11は、本体1に設けられる。印刷部11は、搬送中のシートSに画像を印刷する。印刷部11の印刷方式は特に限定されず、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。ここでは、印刷部11の印刷方式が電子写真方式であるとする。
【0015】
印刷部11は、給送位置P1からシート搬送路SPにシートSを送り出す。給送位置P1には、シートカセットCAが装着される。すなわち、シート搬送路SPは、シートカセットCAから延びる。印刷ジョブでは、シートカセットCAのシートSが使用される。
【0016】
印刷部11は、感光体ドラム111および転写ローラー112を含む。感光体ドラム111および転写ローラー112は、互いに圧接する。これにより、感光体ドラム111と転写ローラー112との間に転写ニップが形成される。転写ニップの位置が印刷位置P2となる。
【0017】
印刷部11は、図示しないが、帯電装置、露光装置および現像装置をさらに含む。帯電装置は、感光体ドラム111の周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラム111の周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、静電潜像をトナー像に現像する。
【0018】
搬送中のシートSは、転写ニップに進入する。これにより、シートSにトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートSは、そのまま搬送される。
【0019】
また、印刷部11は、定着ローラー対113を含む。定着ローラー対113は、印刷位置P2よりもシート搬送方向下流側の位置であってインサート位置P3よりもシート搬送方向上流側の位置に定着ニップを有する。トナー像が転写されたシートsは、定着ニップに進入する。定着ローラー対113は、定着ニップに進入したシートSに対する加熱および加圧を行うことにより、シートSにトナー像を定着させる。その後、シートSは、インサート位置P3を経由し、排出位置P4に向けて搬送される。
【0020】
複合機100は、画像読取装置2を備える。画像読取装置2は、原稿Dを読み取る。画像読取装置2の読取モードには、搬送読取モードと載置読取モードとがある。
【0021】
画像読取装置2は、図2に示すように、コンタクトガラスG1およびG2を備える。コンタクトガラスG1およびG2は、画像読取装置2の筐体RH(以下、読取筐体RHと称する)に設置される。読取筐体RHは、本体1の上部に設置される。読取筐体RHは、上面に開口を有する。コンタクトガラスG1およびG2は、読取筐体RHの上面の開口に取り付けられる。
【0022】
搬送読取モードでは、コンタクトガラスG1上に自動搬送される原稿D(コンタクトガラスG1上を通過する原稿D)の読み取りが行われる。載置読取モードでは、コンタクトガラスG2上の原稿D(ユーザーにより載置された原稿D)の読み取りが行われる。
【0023】
読取筐体RHの内部には、光源201およびイメージセンサー202が設置される。光源201は、読取対象の原稿Dに光を照射する。原稿Dで反射された反射光は、ミラーおよびレンズなどを介して、イメージセンサー202に向けて進む。イメージセンサー202は、原稿Dで反射された反射光を受光し光電変換する。
【0024】
光源201は、キャリッジ203に設置される。キャリッジ203は、ワイヤー204に連結される。ワイヤー204は、巻取ドラム205に巻回される。巻取ドラム205が回転することにより、キャリッジ203が副走査方向に移動する。すなわち、光源201が副走査方向に移動する。
【0025】
搬送読取モードのとき、図2に示す位置に光源201が保持され、当該位置で光源201がコンタクトガラスG1に向けて発光する。このとき、コンタクトガラスG1上の原稿Dで光が反射され、原稿Dで反射された光がイメージセンサー202に入射する。搬送読取モードでは、図2に示す破線矢印に沿って光が進行する。
【0026】
画像読取装置2は、原稿搬送ユニット200を含む。搬送読取モードでは、原稿搬送ユニット200によりコンタクトガラスG1上に向けて原稿Dが搬送される。これにより、コンタクトガラスG1上を原稿Dが通過する。
【0027】
原稿搬送ユニット200は、読取筐体RHの上部に対して回動可能に取り付けられる。原稿搬送ユニット200は、読取筐体RHの上面(コンタクトガラスG1およびG2)を開放する方向および閉塞する方向に回動可能である。搬送読取モードでは、原稿搬送ユニット200が閉じられた状態(図2に示す状態)で読み取りが行われる。なお、載置読取モードでは、コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置して原稿搬送ユニット200を閉じることにより、コンタクトガラスG2上の原稿Dを押さえ付けることができる。
【0028】
原稿搬送ユニット200は、原稿搬送路DP1を有する。また、原稿搬送ユニット200は、原稿セットトレイSTおよび原稿排出トレイ2Tを有する。原稿搬送路DP1は、原稿セットトレイSTから、搬送読取モードでの原稿Dの読取位置RP1を経由し、原稿排出トレイ2Tに至る。なお、原稿搬送路DP1は、読取位置RP1に加え、それとは別の読取位置RP2をさらに経由する。読取位置RP2については、後に詳細に説明する。
【0029】
読取モードが搬送読取モードのとき、原稿セットトレイSTに原稿Dがセットされる。原稿Dのセット作業はユーザーによって行われる。原稿搬送ユニット200は、原稿セットトレイSTにセットされた原稿Dを原稿搬送路DP1に給紙し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。そして、原稿搬送ユニット200は、読取済みの原稿Dを原稿排出トレイ2Tに排出する。
【0030】
原稿Dは、原稿搬送路DP1に沿って搬送されることにより、読取位置RP1を通過する。読取位置RP1は、コンタクトガラスG1上の位置である。すなわち、搬送中の原稿Dは、コンタクトガラスG1上を通過する。搬送中の原稿Dが読取位置RP1を通過するとき、原稿Dの読み取りが行われる。原稿Dの片面だけを読み取るジョブでは、原稿Dの両面のうち、原稿セットトレイST上では上方を向く面の読み取りが行われる。
【0031】
原稿搬送ユニット200は、原稿Dの搬送方向の前後(原稿Dの表裏)を反転させるための反転搬送路DP2をさらに有する。たとえば、原稿排出トレイ2Tの上側には、中間トレイMTが設けられる。反転搬送路DP2は、中間トレイMTから延び、原稿搬送路DP1の読取位置RP1よりも原稿搬送方向上流側の位置に接続される。
【0032】
原稿搬送ユニット200は、給紙ローラー21を備える。給紙ローラー21は、原稿セットトレイSTにセットされた原稿Dに対して上方から当接し、回転する。これにより、原稿セットトレイSTから原稿搬送路DP1に原稿Dが給紙される。
【0033】
原稿搬送ユニット200は、搬送ローラー対22を備える。搬送ローラー対22は、原稿搬送路DP1に設置される。搬送ローラー対22の設置位置および設置数は、原稿搬送路DP1の搬送経路長などに応じて適宜変更される。搬送ローラー対22は、一対のローラー部材によって構成される。搬送ローラー対22としての一対のローラー部材は、互いに圧接して搬送ニップを形成する。搬送ローラー対22は、回転することにより、搬送ニップに進入した原稿Dを搬送する。
【0034】
原稿搬送ユニット200は、反転搬送部23を備える。反転搬送部23は、原稿Dをスイッチバックさせることにより、原稿Dの搬送方向の前後(原稿Dの表裏)を反転する反転処理を行う。反転搬送路DP2は、反転搬送部23の一構成要素である。また、反転搬送部23は、反転用切替爪231および反転ローラー対232を含む。
【0035】
反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1のうち読取位置RP1よりも原稿搬送方向下流側の位置に設置される。反転用切替爪231は、回動可能に支持される。反転用切替爪231は、第1位置と第2位置との間で回動する。第1位置は、読取位置RP1から原稿排出トレイ2Tへの搬送経路が開通される位置である。第2位置は、読取位置RP1から原稿排出トレイ2Tへの搬送経路が遮断される位置である。反転用切替爪231が第1位置にある第1状態を図2に示し、反転用切替爪231が第2位置にある第2状態を図3に示す。
【0036】
反転用切替爪231が第1位置にある第1状態では、原稿搬送路DP1から反転搬送路DP2への原稿Dの搬送経路が遮断される。言い換えると、反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1と反転搬送路DP2とを繋ぐ連絡通路CPを遮断する。反転用切替爪231を第1状態に保持することにより、読取位置RP1から原稿排出トレイ2Tに向けて原稿Dを搬送(排出)できる。
【0037】
反転用切替爪231が第2位置にある第2状態では、原稿搬送路DP1から反転搬送路DP2への原稿Dの搬送経路が開通される。言い換えると、反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1と反転搬送路DP2とを繋ぐ連絡通路CPを開通する。反転用切替爪231を第2状態に保持することにより、連絡通路CPを介して、読取位置RP1から反転搬送路DP2に原稿Dを引き込むことができる。
【0038】
反転ローラー対232は、反転搬送路DP2に設置される。反転ローラー対232は、一対のローラー部材によって構成される。反転ローラー対232としての一対のローラー部材は、互いに圧接して搬送ニップを形成する。反転ローラー対232は、回転することにより、搬送ニップに進入した原稿Dを搬送する。反転ローラー対232は、正逆回転の切り替えが可能である。
【0039】
また、反転搬送部23は、反転用切替モーターM1および反転モーターM2を含む(図5参照)。反転用切替モーターM1は、反転用切替爪231に連結され、駆動することにより、反転用切替爪231を回動させる。すなわち、反転用切替モーターM1は、反転用切替爪231の第1状態と第2状態とを切り替える。なお、反転用切替モーターM1に変えて、ソレノイドを用いてもよい。反転モーターM2は、反転ローラー対232に連結され、駆動することにより、反転ローラー対232を回転させる。反転モーターM2は、反転ローラー対232の回転方向を切り替えることができる。
【0040】
反転搬送路DP2は、原稿Dの両面を読み取るジョブで使用される。原稿Dの片面だけ読み取るジョブでは、反転搬送路DP2は使用されない。原稿Dの片面だけ読み取るジョブでは、原稿Dは読取位置RP1を1回だけ通過し、原稿排出トレイ2Tに排出される。原稿Dの両面を読み取るジョブでは、原稿Dは読取位置RP1を2回通過する。
【0041】
原稿Dの両面を読み取るジョブでの原稿Dの搬送経路を図4に示す。図4では、原稿Dの搬送経路を破線矢印で示す。また、図4では、原稿Dの第1面(表面)に符号D1を付し、原稿Dの第1面D1とは逆の第2面(裏面)に符号D2を付す。原稿セットトレイST上において、第1面D1は上方を向き、第2面D2は下方を向く。
【0042】
原稿Dの両面を読み取るジョブでは、まず、原稿セットトレイSTから原稿搬送路DP1に原稿Dが給紙され、原稿搬送路DP1に沿って搬送される。そして、原稿Dが読取位置RP1を通過する。このとき、原稿Dの第1面D1がコンタクトガラスG1に対向する。これにより、第1面D1の読み取りが行われる。また、反転用切替爪231は、第2状態に保持される。すなわち、連絡通路CPが開通される。したがって、原稿Dは、原稿排出トレイ2Tに向かわず、反転搬送路DP2に引き込まれる(図4上図を参照)。
【0043】
反転搬送路DP2に原稿Dが引き込まれることにより、その時点での原稿Dの前端が反転ローラー対232の搬送ニップに進入する。このとき、反転ローラー対232は、正回転することにより、原稿Dを中間トレイMTに向かう方向に搬送する。原稿Dが反転搬送路DP2に引き込まれて以降、その時点での原稿Dの後端が反転搬送路DP2に入ってから、反転ローラー対232が逆回転する。これにより、原稿Dがスイッチバックされる(図4中段図を参照)。すなわち、原稿Dの搬送方向の前後が反転される。
【0044】
スイッチバック後、原稿Dは、そのまま反転搬送路DP2に沿って搬送されることにより、原稿搬送路DP1の読取位置RP1よりも原稿搬送方向上流側の位置に戻される。読み取った原稿Dを反転搬送部23に引き込んでスイッチバックさせ、スイッチバックさせた原稿Dを原稿搬送路DP1の読取位置RP1よりも原稿搬送方向上流側の位置に戻す処理が反転処理である。反転処理は、後述する仕切り紙Pに対しても行われる。
【0045】
反転処理後、原稿Dは再度、読取位置RP1に向けて搬送される。これにより、原稿Dは再度、読取位置RP1を通過する(図4下図を参照)。このときには、原稿Dの表裏が反転されている。このため、原稿Dの第2面D2がコンタクトガラスG1に対向する。その結果、第2面D2の読み取りが行われる。
【0046】
その後、原稿Dに対する再度の反転処理を行わず、原稿Dを原稿排出トレイ2Tに排出してもよい。すなわち、第1面D1を上向きにして原稿Dを排出してもよい。この場合には、原稿Dが読取位置RP1を2回目に通過するとき、反転用切替爪231が第1状態に保持される。すなわち、連絡通路CPが遮断される。
【0047】
あるいは、原稿Dに対する再度の反転処理を行ってから、原稿Dを原稿排出トレイ2Tに排出してもよい。すなわち、第1面D1を下向きにして原稿Dを排出してもよい。複数枚の原稿Dの両面を連続して順次読み取る場合(複数枚の原稿Dを連続して順次搬送する場合)には、第1面D1を下向きにして原稿Dを排出することにより、複数枚の原稿Dの排出後の並び順をセット時と同じにできる。
【0048】
ここで、複合機100は、インサート機能を有する。インサート機能に関する処理(以下、インサート処理と称する)は画像読取装置2が行う。すなわち、画像読取装置2は、インサーターとして機能する。画像読取装置2は、インサート処理として、インサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pを給紙する処理を行う。
【0049】
シート搬送路SPに沿って順次搬送される複数枚のシートS間への仕切り紙Pの挿入を伴う印刷ジョブでは、画像読取装置2によりインサート処理が行われる。これにより、シート搬送路SPに沿って順次搬送される複数枚のシートS間に仕切り紙Pが挿入される。以下の説明では、インサート処理を伴う印刷ジョブをインサート付き印刷ジョブと称し、インサート処理を伴わない通常の印刷ジョブと区別する。
【0050】
インサーターとして機能する画像読取装置2は、図2および図3に示すように、インサート搬送部24を備える。インサート搬送部24は、インサート搬送路IPを含む。インサート搬送路IPは、読取筐体RHを上下方向に貫通し、本体1と原稿搬送ユニット200とを繋ぐ。
【0051】
インサート搬送路IPは、原稿搬送路DP1の分岐位置BPにおいて原稿搬送路DP1から分岐する。分岐位置BPは、原稿搬送路DP1のうち読取位置RP1よりも原稿搬送方向上流側の位置である。インサート搬送路IPは、原稿搬送路DP1の分岐位置BPから分岐して読取筐体RHを上下方向に貫通し、シート搬送路SPのインサート位置P3に接続される。
【0052】
また、インサート搬送部24は、インサート用切替爪241を含む。インサート用切替爪241は、分岐位置BPに設置される。インサート用切替爪241は、回動可能に支持される。インサート用切替爪241を回動させる(インサート用切替爪241の位置を変位させる)ことにより、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替えることができる。
【0053】
インサート処理を伴わない通常の印刷ジョブでは、ジョブ実行中、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路が遮断した状態に維持される。インサー付き印刷ジョブでは、ジョブ実行中、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断との切り替えが行われる。詳細は後述する。
【0054】
インサート搬送部24は、インサートローラー対242を含む。インサートローラー対242は、インサート搬送路IPに設置される。インサートローラー対242の設置位置および設置数は、インサート搬送路IPの搬送経路長などに応じて適宜変更される。インサートローラー対242が本体1側に設置されてもよい。また、図示しないが、インサートローラー対242は、原稿搬送ユニット200内に設置されてもよいし、読取筐体RH内に設置されてもよい。インサートローラー対242は、一対のローラー部材によって構成される。インサートローラー対242としての一対のローラー部材は、互いに圧接して搬送ニップを形成する。インサートローラー対242は、回転することにより、搬送ニップに進入した仕切り紙Pを搬送する。
【0055】
インサート搬送部24は、インサート用切替モーターM3およびインサートモーターM4を含む(図5参照)。インサート用切替モーターM3は、インサート用切替爪241に連結され、駆動することにより、インサート用切替爪241を回動させる。すなわち、インサート用切替モーターM3は、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替える。なお、インサート用切替モーターM3に変えて、ソレノイドを用いてもよい。インサートモーターM4は、インサートローラー対242に連結され、駆動することにより、インサートローラー対242を回転させる。
【0056】
ここで、図2および図3に示すように、画像読取装置2は、読取位置RP2で読み取りを行う読取センサー210を備える。読取位置RP2は、原稿搬送路DP1のうち読取位置RP1よりも原稿搬送方向上流側の位置である。より具体的には、読取位置RP2は、原稿搬送路DP1と反転搬送路DP2との接続位置よりも原稿搬送方向上流側の位置である。なお、読取センサー210として、CIS(Contact Image Sensor)を使用できる。
【0057】
図1に戻り、複合機100は、後処理装置3を備える。後処理装置3は、印刷部11(すなわち、本体1)からシートSを受け入れる。後処理装置3は、シートSに対して、パンチ処理およびステープル処理などの後処理を行う。
【0058】
後処理装置3は、複数のシート排出トレイ3Tを有する。シート搬送路SPは、各シート排出トレイ3Tに繋がる。シート搬送路SPから各シート排出トレイ3TへのシートSの排出口が排出位置P4となる。すなわち、複数のシート排出トレイ3Tは、それぞれ、シートSの排出先として設定され得る。後処理装置3は、複数のシート排出トレイ3Tのうち、排出先に設定されたシート排出トレイ3TにシートSを排出する。
【0059】
また、図5に示すように、複合機100は、メイン制御部10(「制御部」に相当)を備える。メイン制御部10は、メインCPUおよび画像処理回路などを含む。メイン制御部10は、複合機100を制御する。メイン制御部10は、印刷部11を制御する。すなわち、メイン制御部10は、印刷ジョブを制御する。印刷ジョブの実行に際し、メイン制御部10は、いずれかのシート排出トレイ3TをシートSの排出先に設定する。また、メイン制御部10は、画像データに対する画像処理など種々の処理を行う。
【0060】
メイン制御部10には、記憶部101が接続される。記憶部101は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。たとえば、記憶部101は、文字認識プログラムを記憶する。メイン制御部10は、文字認識プログラムに基づき、OCR(Optical Character Recognition)処理を行う。また、メイン制御部10は、1次元コードおよび2次元コードなどのコード画像の復号処理を行う。メイン制御部10は、復号処理を行うことにより、コード画像に埋め込まれた情報を抽出する。
【0061】
メイン制御部10には、通信部102が接続される。通信部102は、通信回路およびメモリーなどを含む。通信部102は、図示しないが、LANなどのネットワークを介して、外部機器と通信可能に接続される。外部機器は、複合機100のユーザーが使用するパーソナルコンピューターおよびスマートフォンなどの情報処理装置(ユーザー端末)を含む。たとえば、ユーザー端末から複合機100に対し、印刷ジョブのジョブデータが送信される。メイン制御部10は、通信部102がジョブデータを受信すると、印刷ジョブの実行要求を受けたと判断する。ジョブデータは、印刷データ(たとえば、PDLデータ)および設定データなどを含む。
【0062】
また、複合機100は、画面を表示しユーザーから操作を受け付ける操作パネル103を備える。操作パネル103には、タッチスクリーンが設けられる。操作パネル103には、ハードウェアボタンも設けられる。操作パネル103は、印刷ジョブに関する入力操作などを受け付ける。ユーザーは、操作パネル103を介して、印刷ジョブの設定を行える。
【0063】
操作パネル103は、メイン制御部10に接続される。メイン制御部10は、操作パネル103(タッチスクリーン)の表示動作を制御する。メイン制御部10は、操作パネル103に対して行われた操作を検知する。
【0064】
操作パネル103は、インサート付き印刷ジョブなど種々のジョブの実行要求をユーザーから受け付ける。また、操作パネル103は、インサート付き印刷ジョブに関する報知処理などを行う。
【0065】
画像読取装置2は、読取制御部20を備える。読取制御部20は、読取制御回路および読取制御メモリーなどを含む。読取制御部20は、メイン制御部10に通信可能に接続される。メイン制御部10は、画像読取装置2による原稿Dの読み取りに関する制御指示を読取制御部20に与える。画像読取装置2による原稿Dの読み取りに関する制御は、原稿搬送ユニット200による原稿Dの搬送制御を含む。読取制御部20は、メイン制御部10からの指示に基づき、原稿Dの読取制御および搬送制御を行う。言い換えると、メイン制御部10は、画像読取装置2(原稿搬送ユニット200を含む)を制御する。
【0066】
原稿Dの読取制御として、読取制御部20は、光源201およびイメージセンサー202の制御を行う。読取制御部20は、巻取ドラム205を回転させる巻取モーター(図示せず)を制御する。また、読取制御部20は、給紙ローラー21を回転させる給紙モーター(図示せず)を制御するとともに、搬送ローラー対22を回転させる搬送モーター(図示せず)を制御する。
【0067】
また、読取制御部20は、反転搬送部23による反転処理を制御する。すなわち、読取制御部20は、反転用切替モーターM1を制御し、反転用切替爪231の第1状態と第2状態とを切り替える。読取制御部20は、反転モーターM2を制御し、反転ローラー対232の回転方向を切り替える。
【0068】
実行ジョブがインサート付き印刷ジョブのとき、メイン制御部10は、インサート処理に関する制御指示を読取制御部20に与える。読取制御部20は、メイン制御部10からの指示に基づき、インサート処理を制御する。言い換えると、メイン制御部10は、画像読取装置2(原稿搬送ユニット200を含む)によるインサート処理を制御する。さらに言い換えると、メイン制御部10は、インサート付き印刷ジョブを制御する。
【0069】
実行ジョブがインサート付き印刷ジョブのとき、読取制御部20は、インサート搬送部24による仕切り紙Pの搬送制御をさらに行う。すなわち、読取制御部20は、インサート用切替モーターM3を制御し、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替える。読取制御部20は、インサートモーターM4を制御し、インサート搬送路IPでの仕切り紙Pの搬送を制御する。
【0070】
後処理装置3は、メイン制御部10からの指示に基づき、印刷部11から受け入れたシートSに対する後処理を行う。そして、後処理装置3は、メイン制御部10により排出先に設定されたシート排出トレイ3TにシートSを排出する。たとえば、メイン制御部10は、実行する後処理の内容に基づきシートSの排出先を設定する。また、たとえば、メイン制御部10は、ユーザー指定のシート排出トレイ3TをシートSの排出先に設定する。
【0071】
<仕切り紙の搬送>
インサート付き印刷ジョブの実行に際し、ユーザーは、原稿搬送ユニット200の原稿セットトレイSTに仕切り紙Pをセットする。すなわち、仕切り紙Pのセット位置は、搬送読取モードの読取時における原稿Dのセット位置と同じである。複合機100の仕様では、仕切り紙Pの表面を上向きにして原稿セットトレイSTに仕切り紙Pをセットするよう定められる。
【0072】
ここで、印刷位置P2でのシートSへの印刷後、印刷部11は、シートSの印刷面(当該印刷面は、印刷部11により画像が印刷された面である)を下向きにしてシートSを搬送する。これにより、搬送中のシートSは、その表面(当該表面は、画像が印刷される印刷面である)を下向きにしてインサート位置P3を通過する。図1に示すシート搬送路SPでは、シートカセットCA内において、シートSのうち上方を向く面が表面である。
【0073】
そこで、画像読取装置2によるインサート処理では、反転搬送部23によって仕切り紙Pの反転処理が行われる。すなわち、画像読取装置2は、仕切り紙Pの表裏を反転してインサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pを給紙する。これにより、画像読取装置2は、仕切り紙Pの表裏の向きをシート搬送路SPに沿って搬送中のシートSの表裏の向きに合わせる。
【0074】
以下、図6を参照し、仕切り紙Pに対する反転処理について説明する。図6では、仕切り紙Pの搬送経路を破線矢印で示す。また、以下の説明では、仕切り紙Pの表面(当該表面は、原稿セットトレイST上では上方を向く面である)に符号Pfを付し、仕切り紙Pの裏面(当該裏面は、原稿セットトレイST上では下方を向く面である)に符号Pbを付す。
【0075】
読取制御部20は、メイン制御部10の指示に基づき、図6に示す搬送制御を行う。言い換えると、メイン制御部10は、仕切り紙Pに対する反転処理を制御する。
【0076】
まず、原稿搬送ユニット200は、原稿セットトレイSTから原稿搬送路DP1に仕切り紙Pを給紙し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。原稿搬送ユニット200は、読取位置RP2を経由し、読取位置RP1に向けて仕切り紙Pを搬送する。このとき、反転用切替爪231は、第2状態に保持される。これにより、図6上図に示すように、仕切り紙Pは、読取位置RP1に到達してから、連絡通路CPを介して、反転搬送路DP2に引き込まれる。なお、仕切り紙Pが読取位置RP1を通過するときには、仕切り紙Pの表面PfがコンタクトガラスG1と対向する。
【0077】
仕切り紙Pは、反転搬送路DP2に引き込まれると、正回転する反転ローラー対232により、中間トレイMTに向けて搬送される。反転ローラー対232の正回転は、その時点での仕切り紙Pの後端が反転ローラー対232の搬送ニップを抜ける前に停止される。これにより、中間トレイMT上に仕切り紙Pの一部が載置された状態となる。言い換えると、仕切り紙Pは、反転ローラー対232が回転を再開するまで、中間トレイMT上で待機する。このときには、仕切り紙Pの裏面Pbが上方を向く(仕切り紙Pの表面Pfが下方を向く)。
【0078】
次に、反転ローラー対232が逆回転することにより、仕切り紙Pがスイッチバックされ、仕切り紙Pの搬送方向の前後が反転する。そして、その状態で、反転搬送路DP2に沿って仕切り紙Pが搬送される。これにより、図6中段図に示すように、仕切り紙Pが原稿搬送路DP1に戻される。すなわち、原稿Dの両面読取時に行われる反転処理と同じ反転処理が仕切り紙Pに対して行われる。
【0079】
その後、原稿搬送ユニット200は、分岐位置BPに向けて仕切り紙Pを搬送する。このとき、インサート用切替爪241は、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路を開通する位置に保持される。また、インサートローラー対242は回転している。これにより、図6下図に示すように、仕切り紙Pは、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPに進入し、インサート搬送路IPに沿って搬送される。すなわち、仕切り紙Pは、分岐位置BPからインサート位置P3に向けて搬送される。
【0080】
その結果、仕切り紙Pは、インサート位置P3からシート搬送路SPに給紙される。シート搬送路SPへの仕切り紙Pの給紙は、シート搬送路SPに沿って順次搬送されるシートS間に仕切り紙Pが挿入されるタイミングで行われる。
【0081】
なお、インサート位置P3からシート搬送路SPへの仕切り紙Pの給紙前、仕切り紙Pに対する反転処理が1回行われる。反転処理が1回行われることにより、仕切り紙Pの表裏が反転する。
【0082】
仕切り紙Pの表裏を1回反転させて仕切り紙Pをシート搬送路SPに給紙することにより、原稿セットトレイST上では上方を向いていた表面Pfがシート搬送路SPでは下向きとなる。シート搬送路SPでは、仕切り紙Pのうち、表面Pfが下向きとなり、裏面Pbが上向きとなる。言い換えると、仕切り紙Pは、その表裏が反転された状態で、インサート位置P3からシート搬送路SPに給紙される。
【0083】
印刷部11は、インサート位置P3からシート搬送路SPに給紙された仕切り紙Pをシート搬送路SPに沿って搬送する。後処理装置3は、印刷部11から仕切り紙Pを受け入れ、後処理を行う。後処理装置3は、シート排出トレイ3Tに仕切り紙Pを排出する。インサート付き印刷ジョブで得られる出力物の束内には、シートSと仕切り紙Pとが混在する。
【0084】
本実施形態の構成では、仕切り紙Pの表面Pfが上向きとなるよう仕切り紙Pを原稿セットトレイSTにセットしても、仕切り紙Pの反転処理が行われるので、仕切り紙Pの表裏の向きがシートSの表裏の向きと一致する。すなわち、シート搬送路SPに給紙される仕切り紙Pの表面Pfが下向きとなり、シート搬送路SPに沿って搬送中(インサート位置P3を通過中)のシートSの表面(印刷面)の向きと同じとなる。これにより、ユーザーにとっては利便性が良い。
【0085】
また、本実施形態の構成では、読取筐体RHを上下方向に貫通する搬送路をインサート搬送路IPとして設けることにより、複合機100が大型化することを抑制できる。
【0086】
<後処理の処理位置>
インサート付き印刷ジョブでは、後処理装置3は、シートSおよび仕切り紙Pを印刷部11から受け入れて後処理を行う。ここで、ユーザーは、シートSに印刷される画像(以下、当該画像を印刷画像と称する)に対する後処理の処理位置を指定できる。後処理の処理位置に関する設定は、操作パネル103がユーザーから受け付ける。メイン制御部10は、後処理装置3を制御し、ユーザー指定の処理位置に後処理を行わせる。
【0087】
以下、後処理装置3による後処理の処理位置について、図7および図8を参照して説明する。以下の説明では、便宜上、文字「F」を印刷画像とする。そして、文字「F」を正しい向きで見た場合における、上を印刷画像の上とし、下を印刷画像の下とし、左を印刷画像の左とし、右を印刷画像の右とする。
【0088】
たとえば、印刷部11は、印刷画像の上下の向きがシート搬送方向と直交する方向(当該方向は、複合機100の前後方向である)となるようシートSに画像を印刷し、シートSを搬送する。シートSはそのまま、後処理装置3に搬入される。
【0089】
後処理装置3は、印刷部11から受け入れたシートSのうち、シート搬送方向上流側の端部(すなわち、シートSの後端部)に対して後処理を行う。言い換えると、後処理の処理位置は、シートSの搬送方向上流側の端部である。図7および図8では、後処理の処理位置を模式的にハッチング柄の矩形で示す。
【0090】
なお、シート搬送路SPに沿って搬送中のシートSがインサート位置P3を通過するとき、シートSの表面である印刷面(図7および図8では、文字「F」が印刷された面)は下向きとなる。このため、図7および図8のそれぞれの上段図および中段図には、印刷面が下向きのシートSを上方から見た状態を模式的に示す。印刷面が下向きのシートSを上方から見た場合、実際には、印刷画像(文字「F」)は見えないが、便宜上、印刷画像を図示する。
【0091】
後処理の処理位置に関する設定では、処理位置を印刷画像に対して左側に設定できる。また、処理位置を印刷画像に対して右側に設定できる。インサート付き印刷ジョブで後処理を行うとき、ユーザーは、印刷画像の左側および右側の一方を後処理の処理位置として設定する。
【0092】
後処理の処理位置が左側に設定された場合、図7に示す制御が行われる。具体的には、後処理の処理位置が左側に設定された場合、図7の上段図に示すように、印刷部11は、印刷画像の上が装置奥側(印刷画像の下が装置手前側)を向くようシートSに画像を印刷し、シートSを搬送する。これにより、後処理装置3はシートSに対して搬送方向上流側の端部に後処理を行うが、シートSの搬送方向上流側の端部は印刷画像から見て左側であるので、印刷画像の左側が処理位置となる(図7の中段図参照)。その結果、図7の下段図に示す出力物が得られる。
【0093】
後処理の処理位置が右側に設定された場合、図8に示す制御が行われる。具体的には、後処理の処理位置が右側に設定された場合、図8の上段図に示すように、印刷部11は、印刷画像の上が装置手前側(印刷画像の下が装置奥側)を向くようシートSに画像を印刷し、シートSを搬送する。これにより、後処理装置3はシートSに対して搬送方向上流側の端部に後処理を行うが、シートSの搬送方向上流側の端部は印刷画像から見て右側であるので、印刷画像の右側が処理位置となる(図8の中段図参照)。その結果、図8の下段図に示す出力物が得られる。
【0094】
これらのことから、インサート付き印刷ジョブで後処理を行う場合には、後処理の処理位置に応じて、すなわち、処理位置が印刷画像の左側であるか右側であるかに応じて、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの向きを調整する必要がある。言い換えると、シート搬送路SPに仕切り紙Pが給紙された状態において、仕切り紙Pに予め記録されている画像の上下左右の向きがシートSに印刷される印刷画像の上下左右の向きと一致するよう原稿セットトレイSTに仕切り紙Pをセットする必要がある。
【0095】
以下、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きについて、具体的に説明する。以下の説明では、仕切り紙Pに予め記録されている画像を仕切り紙画像と称し、シートSの印刷画像と区別する。仕切り紙画像は様々であり、文字、イラスト、写真および図形などがある。なお、ここで挙げた仕切り紙画像は一例である。
【0096】
ユーザーは通常、仕切り紙画像の上下左右の向きに基づき仕切り紙Pの上下左右を定義する。すなわち、仕切り紙画像を正しい向きで見た場合において、仕切り紙画像の上は仕切り紙Pの上であり、仕切り紙画像の下は仕切り紙Pの下であり、仕切り紙画像の左は仕切り紙Pの左であり、仕切り紙画像の右は仕切り紙Pの右である。
【0097】
ここで画像読取装置2によるインサート処理では、仕切り紙Pに対する反転処理が行われる。このため、後処理の処理位置を左側に設定したか右側に設定したかにかかわらず、原稿セットトレイST上において表面Pfが上向きになるよう仕切り紙Pをセットする必要がある。
【0098】
また、後処理の処理位置を左側に設定した場合(図7の制御が行われる場合)には、原稿セットトレイST上において仕切り紙画像の上が装置奥側(仕切り紙画像の下が装置手前側)を向くよう仕切り紙Pをセットする必要がある。これにより、仕切り紙Pがインサート位置P3からシート搬送路SPに給紙されることにより、仕切り紙PとシートSとの間で表裏の向きが一致する。さらに、仕切り紙画像と印刷画像との間で上下左右の向きが一致する。その結果、仕切り紙Pについても、仕切り紙画像の左側が後処理の処理位置となる。
【0099】
後処理の処理位置を右側に設定した場合(図8の制御が行われる場合)には、原稿セットトレイST上において仕切り紙画像の上が装置手前側(仕切り紙画像の下が装置奥側)を向くよう仕切り紙Pをセットする必要がある。これにより、仕切り紙Pがインサート位置P3からシート搬送路SPに給紙されることにより、仕切り紙PとシートSとの間で表裏の向きが一致する。さらに、仕切り紙画像と印刷画像との間で上下左右の向きが一致する。その結果、仕切り紙Pについても、仕切り紙画像の右側が後処理の処理位置となる。
【0100】
<仕切り紙の正しい向き>
以下の説明では、後処理が行われるインサート付き印刷ジョブを単にインサート付き印刷ジョブと称する。
【0101】
インサート付き印刷ジョブの実行前、メイン制御部10により、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きが判断される。稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きは、シート搬送路SPに沿って搬送中のシートSに印刷された印刷画像の上下左右の向きによって決まる。印刷画像の向きは、ユーザーにより設定された後処理の処理位置によって決まる。
【0102】
そこで、インサート付き印刷ジョブの実行前、メイン制御部10は、シートSの印刷画像に対する後処理の処理位置に基づき、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きを判断する。メイン制御部10は、シート搬送路SPに給紙された仕切り紙Pの仕切り紙画像、および、シート搬送路SPに沿って搬送中のシートSの印刷画像、のそれぞれの上下左右が一致する向きを正しい向きと判断する。
【0103】
以下の説明では、便宜上、文字「K」を仕切り紙画像とする。そして、文字「K」を正しい向きで見た場合における、上を仕切り紙画像の上とし、下を仕切り紙画像の下とし、左を仕切り紙画像の左とし、右を仕切り紙画像の右とする。なお、仕切り紙画像の上は仕切り紙Pの上であり、仕切り紙画像の下は仕切り紙Pの下であり、仕切り紙画像の左は仕切り紙Pの左であり、仕切り紙画像の右は仕切り紙Pの右である。
【0104】
まず、画像読取装置2によるインサート処理では、仕切り紙Pに対する反転処理が行われる。このため、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが上向きとなる向きを正しい向きと判断する。
【0105】
また、後処理の処理位置が左側に設定された場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙画像の上が装置奥側(仕切り紙画像の下が装置手前側)を向くことになる仕切り紙Pの向きを正しい向きと判断する。後処理の処理位置が右側に設定された場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙画像の上が装置手前側(仕切り紙画像の下が装置奥側)を向くことになる仕切り紙Pの向きを正しい向きと判断する。
【0106】
後処理の処理位置が左側に設定された場合において仕切り紙Pが正しい向きで原稿セットトレイSTにセットされた状態を図9に示す。また、後処理の処理位置が右側に設定された場合において仕切り紙Pが正しい向きで原稿セットトレイSTにセットされた状態を図10に示す。図9および図10は、原稿セットトレイSTにセットされた仕切り紙Pを上方から見た状態を模式的に示す図である。
【0107】
<正しい向きの報知>
インサート付き印刷ジョブの実行前、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きの報知を操作パネル103に行わせる。操作パネル103は、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きを示す情報を表示する。
【0108】
たとえば、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きを報知するとき、操作パネル103は、図11および図12に示すような報知画面30を表示する。報知画面30には、第1情報31、第2情報32および第3情報33が配される。
【0109】
第1情報31は、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きを報知するための情報である。第1情報31は、原稿セットトレイSTに対して正しい向きでセットされた仕切り紙Pの状態(セット状態)を示す情報である。たとえば、第1情報31は、仕切り紙Pが正しい向きでセットされた状態での仕切り紙画像の向きを模式的に示す画像である。
【0110】
なお、報知画面30に配される仕切り紙画像の形態は特に限定されない。ここでは、便宜上、第1情報31としての仕切り紙画像を文字「K」で示す。第2情報32および第3情報33についても同様である。
【0111】
第2情報32は、仕切り紙Pが正しい向きでセットされた場合におけるシート排出トレイ3T上での仕切り紙Pの状態(排出状態)を示す情報である。言い換えると、第2情報32は、シート排出トレイ3T上での仕切り紙Pの向きを仕切り紙画像で模式的に示す情報である。
【0112】
なお、シート排出トレイ3T上では、仕切り紙Pの表面Pfが下方を向く。このため、実際には、仕切り紙画像は見えない。しかし、排出状態を分かり易く報知するため、第2情報32では仕切り紙画像が示される。第1情報31の仕切り紙画像とは異なる色で第2情報32の仕切り紙画像が示されてもよい。
【0113】
また、第2情報32は、仕切り紙画像に対する後処理の処理位置を示す情報を含む。たとえば、後処理の処理位置が矩形画像で示される。図11および図12では、第2情報32としての後処理の処理位置を示す矩形画像にハッチング柄を付す。第3情報33についても同様である。
【0114】
第3情報33は、後処理後の仕切り紙Pを示す情報である。言い換えると、第3情報33は、仕切り紙Pの最終形態を示す情報である。第3情報33は、仕切り紙画像を正しい向きで見た場合の状態を模式的に示す画像である。
【0115】
インサート付き印刷ジョブの実行前、メイン制御部10は、図11に示す報知画面30および図12に示す報知画面30のいずれかを操作パネル103に表示させる。具体的には、後処理の処理位置が左側に設定された場合、操作パネル103は、図11に示す報知画面30を表示する。後処理の処理位置が右側に設定された場合、操作パネル103は、図12に示す報知画面30を表示する。
【0116】
本実施形態の構成では、インサート付き印刷ジョブの実行前、仕切り紙Pの正しい向きを示す情報を操作パネル103が表示することにより、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの正しい向きをユーザーに認識させることができる。これにより、仕切り紙Pが間違った向きで原稿セットトレイSTにセットされ、その状態でインサート付き印刷ジョブが実行されることを抑制できる。その結果、ユーザーの意図とは異なる位置に後処理が行われることを抑制できる。
【0117】
<仕切り紙の読み取り>
複合機100は、仕切り紙Pを何ページ目に挿入すべきか(すなわち、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置)を自動で判別して挿入する挿入ページ判別機能を有する。インサート付き印刷ジョブの実行中、メイン制御部10は、挿入ページ判別機能に関する処理を行う。
【0118】
なお、挿入ページ判別機能を利用する場合、ユーザーは、仕切り紙Pに関する情報を予め仕切り紙Pに記入しておく。以下の説明では、仕切り紙Pに関する情報を仕切り紙情報と称する。
【0119】
仕切り紙Pのどの位置に仕切り紙情報を記入すべきかについては予め定められ、複合機100のマニュアルに記される。すなわち、仕切り紙情報は、仕切り紙Pに対する記入位置が予め定められた情報である。このため、ユーザーは、仕切り紙Pの所定領域(複合機100のマニュアルに記された領域)に仕切り紙情報を記入する。
【0120】
たとえば、仕切り紙Pのうち表面Pfのフッター領域が所定領域とされる。ただし、これに限定されず、所定領域がヘッダー領域であってもよいし、他の領域であってもよい。以下、仕切り紙Pのうち表面Pfのフッター領域が所定領域であるとして説明する。すなわち、仕切り紙情報は、仕切り紙Pのうち仕切り紙画像の下側の領域に位置する。
【0121】
仕切り紙情報は、仕切り紙Pのページ位置(たとえば、ページ番号を示す数値)を示す情報である。言い換えると、仕切り紙情報は、仕切り紙Pを何ページ目に挿入すべきかを示す情報である。ページ番号をコード化したコード画像(当該コード画像としては、1次元コードおよび2次元コードなどである)を仕切り紙情報としてもよい。変形例として、仕切り紙Pに元々記入されていたページ番号(数字)を仕切り紙情報としてもよい。
【0122】
インサート付き印刷ジョブの実行中、メイン制御部10は、仕切り紙Pの読み取りを画像読取装置2に行わせる。画像読取装置2は、読取位置RP1およびRP2での仕切り紙Pの読み取りを行う。そして、メイン制御部10は、画像読取装置2による仕切り紙Pの読み取りで得られる読取データ(当該読取データは、仕切り紙Pの読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データである)を取得する。
【0123】
仕切り紙Pの画像データの取得後、メイン制御部10は、仕切り紙Pの画像データから仕切り紙情報を検出する処理(以下、ページ検出処理と称する)を行う。ページ検出処理は「検出処理」に相当する。
【0124】
仕切り紙情報としてページ番号を示す数字を仕切り紙Pに記入したユーザーは、操作パネル103を用いて、仕切り紙情報としてページ番号を示す数字を記入した旨を複合機100に入力する。一方で、仕切り紙情報としてページ番号を示す数字のコード画像を仕切り紙Pに記入したユーザーは、操作パネル103を用いて、仕切り紙情報としてページ番号を示す数字のコード画像を記入した旨を複合機100に入力する。
【0125】
仕切り紙情報としてページ番号を示す数字を記入した旨が複合機100に入力された場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの画像データのうち所定領域に対してOCR処理を行う。そして、メイン制御部10は、OCR処理で抽出した数字を仕切り紙情報として検出する処理をページ検出処理として行う。メイン制御部10は、OCR処理で抽出した数字をページ位置として認識する。
【0126】
仕切り紙情報としてページ番号を示す数字のコード画像を記入した旨が複合機100に入力された場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの画像データのうち所定領域に存在するコード画像を仕切り紙情報として検出する処理をページ検出処理として行う。メイン制御部10は、コード画像を復号する。そして、メイン制御部10は、コード画像に埋め込まれた数字をページ位置として認識する。
【0127】
ページ検出処理によって仕切り紙情報を検出できた場合、メイン制御部10は、読取制御部20に指示し、仕切り紙情報で示されるページ位置への仕切り紙Pの挿入を画像読取装置2行わせる。読取制御部20は、仕切り紙情報で示されるページ位置に仕切り紙Pが挿入されるタイミングで、インサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pを給紙する。
【0128】
たとえば、仕切り紙情報で示されるページ位置が3ページ目であるとする。この場合、メイン制御部10は、給送位置P1からシート搬送路SPへの2ページ目のシートSの給紙後、2ページ目のシートSと次のシートSとの間の領域(紙間)に仕切り紙Pの挿入が可能となるタイミングで、給送位置P1からシート搬送路SPへの次のシートSの給紙を印刷部11に行わせる。読取制御部20は、2ページ目のシートSの後端がインサート位置P3を通過したタイミングでインサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pが給紙されるように画像読取装置2を制御する。これにより、2ページ目のシートSと次のシートSとの紙間に仕切り紙Pが挿入される。
【0129】
この構成では、インサート付き印刷ジョブを複合機100に実行させるとき、仕切り紙Pにページ位置を記入しておくことにより、自動的に、仕切り紙Pが所望の位置に挿入される。すなわち、インサート付き印刷ジョブを複合機100に実行させるとき、操作パネル103にジョブ設定画面を表示させ、ジョブ設定画面からインサート処理の設定画面に切り替え、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置を入力する、という一連の作業が不要となる。これにより、インサート付き印刷ジョブの設定が簡素化され、ユーザーの利便性が向上する。
【0130】
さらに、複数枚の仕切り紙Pをそれぞれ任意の位置に挿入できる。たとえば、3枚の仕切り紙Pを含む合計10枚の出力物が出力される印刷ジョブにおいて、2ページ目、5ページ目および9ページ目にそれぞれ仕切り紙Pを挿入できる。この場合には、3枚の仕切り紙Pにそれぞれ、仕切り紙情報として、「2」、「5」および「9」という情報を記入しておくだけで良い。
【0131】
このような効果は、仕切り紙Pを読み取ることによって得られる。ここで、インサート処理を行う専用機(インサーター)に読取センサーを設け、当該専用機を複合機100に搭載することによっても、同様の効果が得られる。しかし、この場合には、複合機100が大型化する。
【0132】
一方で、画像読取装置2がインサーターとして使用する構成では、専用機の設置が不要である。これにより、複合機100が大型化することはない。
【0133】
なお、画像読取装置2は、読取位置RP1において、原稿セットトレイST上では上方を向いていた面を読み取る。また、画像読取装置2は、読取位置RP2において、原稿セットトレイST上では下方を向いていた面を読み取る。したがって、原稿セットトレイSTでの仕切り紙Pの表裏の向きにかかわらず、仕切り紙情報は検出される。
【0134】
<セット向きの判断>
メイン制御部10は、仕切り紙Pの読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データに基づき、原稿セットトレイSTに仕切り紙Pがセットされていたときの仕切り紙Pの向きであるセット向きを判断する。メイン制御部10は、ページ検出処理(仕切り紙Pの画像データから仕切り紙情報を検出する処理)の結果に基づき、仕切り紙Pのセット向きを判断する。メイン制御部10は、仕切り紙Pのセット向きとして、仕切り紙Pが原稿セットトレイSTにセットされていたときの仕切り紙Pの表裏の向きおよび上下の向きを判断する。以下、具体的に説明する。
【0135】
インサート付き印刷ジョブでは、読取位置RP1において、原稿セットトレイST上では上方を向いていた面の読み取りが画像読取装置2により行われる。また、読取位置RP2において、原稿セットトレイST上では下方を向いていた面の読み取りが画像読取装置2により行われる。
【0136】
この構成では、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pf(当該表面Pfは、仕切り紙情報が記入されている面である)が上方に向けられていた場合には、読取位置RP1での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が出現し、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが下方に向けられていた場合には、読取位置RP1での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内には仕切り紙情報が出現しない。言い換えると、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが上方に向けられていた場合には、読取位置RP2での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内には仕切り紙情報が出現せず、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが下方に向けられていた場合には、読取位置RP2での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が出現する。
【0137】
これにより、ページ検出処理の結果に基づき、仕切り紙Pの表裏の向き(セット向き)を判断できる。言い換えると、仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が出現したか否かに基づき、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが上方を向いていたか下方を向いていたかを判断できる。
【0138】
読取位置RP1での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が存在する場合、すなわち、読取位置RP2での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が存在しない場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが上方に向けられていたと判断する。また、読取位置RP1での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が存在しない場合、すなわち、読取位置RP2での読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データ内に仕切り紙情報が存在する場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが下方に向けられていたと判断する。
【0139】
また、仕切り紙Pの画像データ内における仕切り紙情報の位置は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上(または、仕切り紙Pの下)が装置奥側に向けられていたか装置手前側に向けられていたかによって変わる。原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置奥側(仕切り紙Pの下が装置手前側)に受けられていた場合、仕切り紙Pの画像データのうち装置手前側の領域(副走査方向の一方側の領域)に仕切り紙情報が出現する。原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置手前側(仕切り紙Pの下が装置奥側)に向けられていた場合、仕切り紙Pの画像データのうち装置奥側の領域(副走査方向の一方側とは逆の他方側の領域)に仕切り紙情報が出現する。
【0140】
これにより、ページ検出処理の結果に基づき、仕切り紙Pの上下の向き(セット向き)を判断できる。言い換えると、仕切り紙Pの画像データ内における仕切り紙情報の出現位置に基づき、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上(または、仕切り紙Pの下)が装置奥側および装置手前側のいずれ側に向けられていたかを判断できる。
【0141】
仕切り紙Pの画像データのうち装置手前側に仕切り紙情報が存在する場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置奥側(仕切り紙Pの下が装置手前側)に向けられていたと判断する。また、仕切り紙Pの画像データのうち装置奥側に仕切り紙情報が存在する場合、メイン制御部10は、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置手前側(仕切り紙Pの下が装置奥側)に向けられていたと判断する。
【0142】
本実施形態の構成では、仕切り紙Pの読み取りを行うので、仕切り紙Pの読み取りで得られる仕切り紙Pの画像データに基づき仕切り紙Pのセット向きを判断できる。これにより、セット向きの判断が容易になる。
【0143】
さらに、本実施形態の構成では、ページ検出処理を行うので、ページ検出処理の結果に基づきセット向きを判断できる。言い換えると、仕切り紙Pの画像データ内における仕切り紙情報の有無、および、仕切り紙Pの画像データ内での仕切り紙情報の出現位置、に基づきセット向きを判断できる。これにより、セット向きの判断がより容易になる。
【0144】
ここで、図11および図12に示すように、仕切り紙Pのセット向きが正しい向きである場合における仕切り紙情報の位置を報知画面30で報知してもよい。たとえば、第1情報31、第2情報32および第3情報33のそれぞれに対し、仕切り紙情報に対応する目印画像300が仕切り紙画像から見て正しい位置に付される。
【0145】
なお、仕切り紙情報が数を表す文字(すなわち、数字)である場合、仕切り紙情報に対するOCR処理によって得られる文字の向きを判断し、当該文字の向きに基づきセット向きとしての仕切り紙Pの上下の向きを判断してもよい。
【0146】
また、仕切り紙情報がQRコード(登録商標)のようなコード画像である場合、コード画像の3隅に存在するシンボル(位置検出用パターン)の配置位置に基づきコード画像の向きを判断し、当該コード画像の向きに基づきセット向きとしての仕切り紙Pの上下の向きを判断してもよい。
【0147】
<セットミスの判断>
メイン制御部10は、仕切り紙Pのセット向きが正しい向きでないセットミスがあったか否かを判断する。仕切り紙Pのセット向きが正しい向きでない場合、仕切り紙Pに対する後処理の処理位置がユーザーの意図とは異なってしまう。このため、セットミスがあったと判断したとき、メイン制御部10は、インサート付き印刷ジョブを中断する。
【0148】
具体的には、後処理の処理位置が左側に設定されていた場合において、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置手前側に向けられていた(仕切り紙Pの下が装置奥側に向けられていた)と判断したとき、メイン制御部10は、セットミスがあったと判断する。また、後処理の処理位置が右側に設定されていた場合において、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上が装置奥側に向けられていた(仕切り紙Pの下が装置手前側に向けられていた)と判断したとき、メイン制御部10は、セットミスがあったと判断する。
【0149】
本実施形態の構成では、セットミスがあった場合、インサート付き印刷ジョブが中断されるので、インサート付き印刷ジョブで得られる出力物の束内に挿入される仕切り紙Pの向きが正しくない状態になることを抑制できる。仮に、出力物の束内に挿入された仕切り紙Pの向きが正しくない場合には、出力物の束内から仕切り紙Pを抜き出し、仕切り紙Pの向きを直して出力物の束内に戻す作業を行わなければならない。一方で、セットミスがあったときにインサート付き印刷ジョブが中断される構成では、当該作業を行わなくてもよくなる。これに、ユーザーにとっては利便性が良い。
【0150】
さらに、インサート付き印刷ジョブで後処理を行う場合には、仕切り紙Pに対してユーザーの意図とは異なる位置に後処理が行われることを抑制できる。
【0151】
ここで、セット向きとしての仕切り紙Pの表裏の向きが正しい向きでなくても、セット向きとしての仕切り紙Pの上下の向きが正しい向きであるとき、メイン制御部10は、セットミスがあったと判断しない。すなわち、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfが下方に向けられていたとしても、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの上下の向きが正しかったとき、メイン制御部10は、セットミスがあったと判断しない。
【0152】
この場合、メイン制御部10は、セットミスがあったと判断しないので、インサート付き印刷ジョブを中断せず、続行する。すなわち、メイン制御部10は、画像読取装置2によるインサート処理を続行させる。以下、このときの画像読取装置2の動作について説明する。
【0153】
仕切り紙Pの上下の向きが正しく表裏の向きが正しくないとき、画像読取装置2は、反転搬送路DP2に引き込んだ仕切り紙P(すなわち、読み取りが終わった仕切り紙P)をスイッチバックさせて原稿搬送路DP1に戻す。そして、画像読取装置2は、原稿搬送路DP1に戻した仕切り紙Pを原稿搬送路DP1に沿って搬送し、再度、反転搬送路DP2に仕切り紙Pを引き込んで中間トレイMT上で待機させる。その後、画像読取装置2は、反転搬送路DP2から原稿搬送路DP1に仕切り紙Pを戻し、インサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pを給紙する。
【0154】
これにより、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表面Pfは下方を向いていても、シート搬送路SPでは仕切り紙Pの表面Pfが下向きとなる。その結果、シート搬送路SPに沿って搬送中のシートSの表裏の向きと仕切り紙Pの表裏の向きとが同じとなる。
【0155】
このように仕切り紙Pの上下の向きが正しく表裏の向きが正しくないとき、反転処理は行われるが、原稿セットトレイST上において下方を向いていた表面Pfはシート搬送路SPにおいても下方を向く。言い換えると、画像読取装置2は、反転処理を繰り返す(すなわち、反転処理を合計2回行う)ことにより、仕切り紙Pの表裏が反転されていない状態に補正する。さらに言い換えると、画像読取装置2は、仕切り紙Pの表裏が反転されていない状態にしてインサート位置P3からシート搬送路SPに仕切り紙Pを給紙する(すなわち、仕切り紙Pの表裏の向きを補正する)。このようにして画像読取装置2は、仕切り紙Pの表裏の向きをシート搬送路SPに沿って搬送中のシートSの表裏の向きに合わせる。
【0156】
この構成では、原稿セットトレイST上において仕切り紙Pの表裏の向きが間違っていても、インサート付き印刷ジョブが中断せず、かつ、意図した位置に後処理が行われる。これにより、ユーザーからすると、仕切り紙Pをセットし直すなどを作業が不要となるので、利便性が良い。
【0157】
以下、図13を参照し、インサート付き印刷ジョブの実行中にメイン制御部10が行う処理の流れを説明する。図13に示すフローは、インサート付き印刷ジョブの実行要求を受け付けたときにスタートする。
【0158】
なお、図13に示すフローのスタート時点では、メイン制御部10は、シートSの印刷画像に対する後処理の処理位置に基づき、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pのしい向きを判断している。そして、メイン制御部10は、まず、インサート付き印刷ジョブの1枚目のシートSの給紙前、ステップS1からステップS2までの処理を行う。
【0159】
ステップS1において、メイン制御部10は、読取制御部20に指示し、画像読取装置2による仕切り紙Pの読み取りを行わせる。このとき、原稿搬送ユニット200は、原稿セットトレイSTから原稿搬送路DP1に仕切り紙Pを給紙し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。また、原稿搬送ユニット200は、読取位置RP2およびRP1をこの順番で通過する仕切り紙Pを反転搬送路DP2に引き込み、中間トレイMTに向けて搬送し、中間トレイMT上に仕切り紙Pを待機させる。画像読取装置2は、仕切り紙Pのうち、原稿セットトレイST上では下方を向いていた面を読取位置RP2で読み取り、原稿セットトレイST上では上方を向いていた面を読取位置RP1で読み取る。
【0160】
ステップS2において、メイン制御部10は、今回読み取った仕切り紙Pの画像データを取得する。また、メイン制御部10は、仕切り紙Pの画像データに対してページ検出処理を行う。そして、メイン制御部10は、ページ検出処理の結果に基づき、セットミスがあったか否かを判断する。
【0161】
ステップS2において、セットミスがなかったとメイン制御部10が判断した場合、ステップS3に移行する。ステップS3において、メイン制御部10は、仕切り紙情報で示されるページ位置への仕切り紙Pの挿入を画像読取装置2に行わせる。すなわち、メイン制御部10は、仕切り紙情報で示されるページ位置に対して1ページ前のシートSの後端がインサート位置P3を通過してから、今回読み取った仕切り紙Pをインサート位置P3からシート搬送路SPに給紙させる。
【0162】
ステップS4において、メイン制御部10は、原稿セットトレイSTに仕切り紙Pが残っているか否かを判断する。たとえば、原稿セットトレイSTには、図示しないが、原稿セットトレイST上における仕切り紙Pの有無に応じて出力値を変化させるセットセンサーが設けられる。メイン制御部10は、セットセンサーの出力値に基づき、原稿セットトレイSTに仕切り紙Pが残っているか否かを判断する。
【0163】
ステップS4において、仕切り紙Pが残っていないとメイン制御部10が判断した場合には、本フローは終了する。以降、最終ページのシートSに対する印刷(当該シートSの排出)が終了するまで、仕切り紙Pの挿入(すなわち、インサート位置P3からシート搬送路SPへの仕切り紙Pの給紙)が行われることなく、インサート付き印刷ジョブが続行する。
【0164】
ステップS4において、仕切り紙Pが残っているとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS1に移行する。すなわち、複数枚の仕切り紙Pが原稿セットトレイSTにセットされている場合、先に読み取った仕切り紙Pの挿入が終わった後、メイン制御部10は、次の仕切り紙Pの読み取りを画像読取装置2に行わせる。
【0165】
ステップS2において、セットミスがあったとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、メイン制御部10は、インサート付き印刷ジョブを中断する。
【0166】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0167】
2 画像読取装置
3 後処理装置
10 メイン制御部(制御部)
11 印刷部
100 複合機
103 操作パネル
200 原稿搬送ユニット
D 原稿
P 仕切り紙
P1 給送位置
P2 印刷位置
P3 インサート位置
RP1、RP2 読取位置
S シート
SP シート搬送路
ST 原稿セットトレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13