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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133891
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】プログラムおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230920BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20230920BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20230920BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20230920BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20230920BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20230920BHJP
   G06Q 50/22 20180101ALI20230920BHJP
   G16Y 10/65 20200101ALI20230920BHJP
   G16Y 20/40 20200101ALI20230920BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20230920BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20230920BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/79
A63F13/65
A63F13/79 500
A63F13/53
A63F13/795
A63F13/69
G06Q50/22
G16Y10/65
G16Y20/40
G16Y40/20
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039133
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】槙石 隆
(72)【発明者】
【氏名】福西 藍
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC18
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザを適切なグループに所属させることができるプログラムおよびシステムを提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータを、第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定手段331と、第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行手段231,462と、所属グループに関係する第1ユーザとは異なる第2ユーザと実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有手段332,463と、として機能させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、前記第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定手段と、
前記第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行手段と、
前記所属グループに関係する前記第1ユーザとは異なる第2ユーザと前記実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有手段と、として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記評価情報は、前記第1ユーザの心身の状態または能力を診断した診断者または診断機関を含む第三者を特定する情報を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記グループ特定手段は、前記診断によって前記評価情報が更新されたことに応じて前記所属グループを更新する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記実行ゲームは、所定ゲームを、前記評価情報に対応する所定条件に基づいて実行される特殊ゲームが含まれ、
前記実行ゲームに基づいて、前記所属グループが特定される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記グループ特定手段は、前記第1ユーザの前記特殊ゲームの実行状況に応じて、前記所属グループを特定する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記情報共有手段は、前記第2ユーザの前記実行ゲームの実行状況に関する情報を表示させる、
請求項1から5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、参加案内手段としてさらに機能させ、
前記参加案内手段は、前記実行ゲームのうち、前記第1ユーザがプレイする前記実行ゲームであるプレイゲームに関する情報を表示させ、前記プレイゲームに他のユーザを参加させるように案内するための案内情報を出力し、
前記情報共有手段は、前記案内情報に基づいて、前記プレイゲームに前記第2ユーザを参加させるための前記ゲーム関連情報を出力する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、マッチング手段としてさらに機能させ、
前記マッチング手段は、前記案内に応じた前記他のユーザのうち前記評価情報を有する前記第2ユーザが存在する場合、前記評価情報に基づいて前記プレイゲームに参加させるユーザを決定する、
請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記評価情報は、前記第1ユーザが他のユーザと前記プレイゲームを実行するための条件を定義する情報を含む、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを、表示手段としてさらに機能させ、
前記表示手段は、前記プレイゲームに前記評価情報を有する前記第1ユーザおよび前記評価情報を有しない第3ユーザが参加することが決定される場合には、前記第1ユーザと前記第3ユーザとを識別可能な態様で表示させる、
請求項8または9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、報酬優遇手段としてさらに機能させ、
前記報酬優遇手段は、前記評価情報を有しない第3ユーザを含んで前記プレイゲームが実行された場合、前記第3ユーザへの報酬を優遇する、
請求項8から10のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記報酬優遇手段は、前記第3ユーザによる前記評価情報を有するユーザへの支援に応じて報酬を優遇する、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、前記第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定部と、
前記第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行部と、
前記所属グループに関係する前記第1ユーザとは異なる第2ユーザと前記実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有部と、を備える、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームのマルチプレイを行うユーザ間において、そのマルチプレイのゲーム状況に応じてコミュニケーションのグループ分けを変更することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、複数のゲーム装置は、複数のユーザにマルチプレイを行わせる。複数の通信端末では、複数のゲーム装置のうちのいずれかと連携するアプリケーションがそれぞれ実行される。ゲーム支援サーバは、複数のゲーム装置を使用して行われるマルチプレイのゲーム状況に応じて複数の通信端末をグループ分けして、同じグループに属する通信端末同士でコミュニケーションを行わせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-083916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ゲーム状況に応じてグループ分けされるものの、ユーザの状態または能力に応じてグループ分けをしていないため、ユーザにとっては、適切なグループに所属できていない可能性があるという問題があった。
【0006】
そこで、本開示は、ユーザを適切なグループに所属させることができるプログラムおよびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の側面は、
コンピュータを、
第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、前記第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定手段と、
前記第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行手段と、
前記所属グループに関係する前記第1ユーザとは異なる第2ユーザと前記実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有手段と、
として機能させる、プログラムである。
【0008】
また、第1の側面において、
前記評価情報は、前記第1ユーザの心身の状態または能力を診断した診断者または診断機関を含む第三者を特定する情報を含むことができる。
【0009】
また、第1の側面において、
前記グループ特定手段は、前記診断によって前記評価情報が更新されたことに応じて前記所属グループを更新することができる。
【0010】
また、第1の側面において、
前記実行ゲームは、所定ゲームを、前記評価情報に対応する所定条件に基づいて実行される特殊ゲームが含まれ、
前記実行ゲームに基づいて、前記所属グループが特定されることができる。
【0011】
また、第1の側面において、
前記グループ特定手段は、前記第1ユーザの前記特殊ゲームの実行状況に応じて、前記所属グループを特定することができる。
【0012】
また、第1の側面において、
前記情報共有手段は、前記第2ユーザの前記実行ゲームの実行状況に関する情報を表示させることができる。
【0013】
また、第1の側面において、
前記コンピュータを、参加案内手段としてさらに機能させ、
前記参加案内手段は、前記実行ゲームのうち、前記第1ユーザがプレイする前記実行ゲームであるプレイゲームに関する情報を表示させ、前記プレイゲームに他のユーザを参加させるように案内するための案内情報を出力し、
前記情報共有手段は、前記案内情報に基づいて、前記プレイゲームに前記第2ユーザを参加させるための前記ゲーム関連情報を出力することができる。
【0014】
また、第1の側面において、
前記コンピュータを、マッチング手段としてさらに機能させ、
前記マッチング手段は、前記案内に応じた前記他のユーザのうち前記評価情報を有する前記第2ユーザが存在する場合、前記評価情報に基づいて前記プレイゲームに参加させるユーザを決定することができる。
【0015】
また、第1の側面において、
前記評価情報は、前記第1ユーザが他のユーザと前記プレイゲームを実行するための条件を定義する情報を含むことができる。
【0016】
また、第1の側面において、
前記コンピュータを、表示手段としてさらに機能させ、
前記表示手段は、前記プレイゲームに前記評価情報を有する前記第1ユーザおよび前記評価情報を有しない第3ユーザが参加することが決定される場合には、前記第1ユーザと前記第3ユーザとを識別可能な態様で表示させることができる。
【0017】
また、第1の側面において、
前記コンピュータを、報酬優遇手段としてさらに機能させ、
前記報酬優遇手段は、前記評価情報を有しない第3ユーザを含んで前記プレイゲームが実行された場合、前記第3ユーザへの報酬を優遇することができる。
【0018】
また、第1の側面において、
前記報酬優遇手段は、前記第3ユーザによる前記評価情報を有するユーザへの支援に応じて報酬を優遇することができる。
【0019】
第2の側面は、
第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、前記第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定部と、
前記第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行部と、
前記所属グループに関係する前記第1ユーザとは異なる第2ユーザと前記実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有部と、を備えるシステムである。
【発明の効果】
【0020】
本開示によれば、ユーザを適切なグループに所属させることができるプログラムおよびシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の第1実施形態にかかるシステム1の概略を示すシステム構成図である。
図2】本開示の第1実施形態にかかるゲーム用サーバ装置2のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。
図3】本開示の第1実施形態にかかる管理用サーバ装置3のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。
図4】本開示の第1実施形態にかかるゲーム装置4のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。
図5】本開示の第1実施形態にかかるゲーム装置4において、主に、所属グループでの情報共有に関する画面遷移の一例を示す図である。
図6】本開示の第1実施形態におけるシステム1において実行される、所属グループでの情報共有に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図7】認知機能クラスに基づいて、ゲームジャンル毎に所属グループが特定される一例を示す図である。
図8】認知機能クラスに基づいて、ゲームジャンル毎に、複数の認知機能クラスで1つの所属グループが特定される一例を示す図である。
図9】認知機能クラスに基づいて、所属グループが特定される一例を示す図である。
図10】本開示の第2実施形態にかかるゲーム装置4のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。
図11】本開示の第2実施形態にかかるゲーム装置4において、主に、マルチプレイへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する画面遷移の一例を示す図である。
図12】本開示の第2実施形態におけるシステム1において実行される、マルチプレイへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図13】本開示の第2実施形態にかかる第3ユーザのゲーム装置4において表示されるマルチプレイへの参加募集画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本開示の好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本開示を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本開示を限定的に解釈させるものではない。また、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する場合がある。
【0023】
[第1実施形態]
図1は、本開示の第1実施形態にかかるシステム1の概略を示すシステム構成図である。図1に示されるように、システム1では、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3および複数のゲーム装置4が通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。
【0024】
<ゲームの説明>
図1に示されるシステム1では、ゲーム用サーバ装置2および複数のゲーム装置4が通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されており、ゲーム装置4においてゲームが実行される。
【0025】
本実施形態にかかるゲームは、システム1にて実行されるオンラインのゲームであり、例えば、もの探しゲーム、パズルゲームおよび脳トレゲームなどを含む。ゲーム装置4のユーザは、そのゲームを1人でプレイしたり、その他のゲーム装置4のユーザとともに複数人で対戦または協力してプレイしたりする。
【0026】
このようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置4、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置4がスマートフォンである場合を例示する。
【0027】
<システム1の概要>
システム1は、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3および複数のゲーム装置4にて構成される。
【0028】
ゲーム用サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置4の(下記のアカウント情報毎の)ゲームデータ(ゲーム進行に必要なデータおよびゲームのプレイデータなど)およびゲームの実行状況の管理を行う。
【0029】
管理用サーバ装置3は、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザの心身の状態または能力に関する評価情報を記憶しており、ユーザが所属するグループの管理を行う。また、管理用サーバ装置3は、グループ毎に、そのグループに所属するユーザが互いにコミュケーション可能な仮想空間(例えば、チャットルームなど)を提供して、その仮想空間の設定や更新を管理する。
【0030】
ゲーム装置4は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置4は、通信ネットワーク5を介して、ゲーム用サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各ユーザには、ゲーム装置4に対応づけて、識別情報(ユーザID)およびパスワードを含むアカウント情報が割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に送信され、ゲーム用サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0031】
ユーザ認証を経て、ゲーム用サーバ装置2とゲーム装置4との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置4は、ゲーム進行に必要なデータをゲーム用サーバ装置2から受信し、ユーザの操作に基づいてゲームを進行させる。
【0032】
<システム1の構成>
以下、図2図4を参照して、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4の各ハードウェア構成および機能について説明する。
【0033】
<ゲーム用サーバ装置2の構成>
図2は、本開示の第1実施形態にかかるゲーム用サーバ装置2のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。図2に示されるように、ゲーム用サーバ装置2は、ネットワークインタフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインタフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0034】
ネットワークインタフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク5を介して管理用サーバ装置3および各ゲーム装置4と通信可能に接続されている。
【0035】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、例えば、本実施形態にかかるゲームプログラムを含む各種プログラム、ゲームデータおよびゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザに関する各種データなどが記憶されている。
【0036】
記憶部22は、ユーザDB(Data Base)221を含み、ユーザDB221には、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ毎に、ユーザのアカウント情報およびユーザがプレイするゲームデータおよびゲームの実行状況などを含むゲームに関するゲーム関連情報が対応付けられて記憶されている。例えば、ユーザIDおよびパスワードなどを含むユーザに関する情報、ゲームの開始、終了およびプレイ時間などを含むプレイ履歴情報、ゲームのクリア情報(レベル、進捗状況、成功/失敗)、およびその他ゲームに関する情報などが含まれている。
【0037】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲーム用サーバ装置2の動作を制御する。制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段(ゲーム実行手段)231および照合手段232として機能する。
【0038】
-情報処理手段-
情報処理手段231は、各ゲーム装置4との間で各種データを送受信して、各ゲーム装置4と相互通信を行うことでゲーム装置4においてゲームを実行させる。情報処理手段231が各ゲーム装置4から受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザのアカウント情報およびゲームのプレイデータなどである。情報処理手段231が各ゲーム装置4に送信する主なデータとしては、ゲームプログラムを各ゲーム装置4が受信したことを確認するための情報、ゲームプログラムおよびゲーム進行に必要なデータなどである。
【0039】
また、情報処理手段231は、管理用サーバ装置3との間で各種データを送受信する。情報処理手段231は、主に、ゲーム用サーバ装置2のユーザDB221に記憶されるゲームの実行状況に関する情報を管理用サーバ装置3に送信する。例えば、各ユーザがゲーム装置4を用いて実行したゲームの開始、終了およびプレイ時間などを含むプレイ履歴情報、ゲームのクリア情報(レベル、進捗状況、成功/失敗)、およびその他ゲームに関する情報などが含まれる。
【0040】
-照合手段-
照合手段232は、各ゲーム装置4から受信したユーザのアカウント情報を用いて、ユーザ認証を行う。
【0041】
<管理用サーバ装置3の構成>
図3は、本開示の第1実施形態にかかる管理用サーバ装置3のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。図3に示されるように、管理用サーバ装置3は、ネットワークインタフェース31、記憶部32および制御部33を有する。ネットワークインタフェース31および記憶部32は、バス39を介して制御部33と電気的に接続されている。
【0042】
ネットワークインタフェース31は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク5を介してゲーム用サーバ装置2および各ゲーム装置4と通信可能に接続されている。
【0043】
記憶部32は、HDD、RAM、ROMおよびSSDなどで構成される。記憶部32には、例えば、各ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザに関する各種データなどが記憶されている。
【0044】
記憶部32は、ユーザDB321を含み、ユーザDB321には、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ毎に、ユーザのアカウント情報およびユーザの評価情報などが対応付けられて記憶されている。アカウント情報には、ユーザIDやパスワードなどが含まれるが、ゲーム装置4から管理用サーバ装置3に対するユーザ認証について、上記ゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に対するユーザ認証と同一のアカウント情報を利用してもよいし、異なるアカウント情報を利用してもよい。同一のアカウント情報を利用すれば、管理が簡素で容易であり、異なるアカウント情報を利用すれば、情報漏洩などのリスク軽減に繋がる。
【0045】
ここで、管理用サーバ装置3の記憶部32に記憶されて管理される評価情報とは、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザの心身の状態または能力に関する評価情報である。例えば、評価情報は、ユーザの認知症状、精神疾患、認知機能レベル、ストレスレベル、身体障害レベル、職業能力レベルおよび知的能力レベルなどである。そして、これらの評価情報は、ユーザを患者として、医師、資格を有する専門家、医療機関および専門機関などによって診断(評価)および認定された信頼性の高い情報である。以下では、評価情報は、医師や医療機関によって診断されたユーザ(患者)の認知機能レベルである場合を例示する。
【0046】
制御部33は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、管理用サーバ装置3の動作を制御する。制御部33は、各種プログラムを実行することにより、グループ特定手段331、情報共有手段332、照合手段333および通信手段334として機能する。
【0047】
-グループ特定手段-
グループ特定手段331は、ユーザDB321に記憶されている評価情報に基づいて、各ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定する。具体的には、管理用サーバ装置3は、各ゲーム装置4からユーザのアカウント情報を受信し、グループ特定手段331は、ユーザDB321を参照して、そのユーザの評価情報に基づいて、そのユーザが所属可能な所属グループを特定する。例えば、医師や医療機関によって診断されたユーザの認知機能レベルに応じて、認知機能クラスA,B,C・・・が特定される。
【0048】
-情報共有手段-
情報共有手段332は、グループ特定手段331によって特定されている各ユーザが所属可能な所属グループ毎に、チャットルームなどの仮想空間を設定および管理する。このチャットルームは、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ(第1ユーザ)と、第1ユーザの所属グループに所属する他のユーザ(第2ユーザ)とが閲覧および書き込みなどが可能である。すなわち、情報共有手段332は、チャットルームなどを用いて所属グループのユーザ間で情報を共有するとともに、コミュニケーションを図れるようにしている。
【0049】
具体的には、情報共有手段332は、チャットルームに、各ユーザがゲーム装置4を用いてプレイするゲーム関連情報を掲載したり、各ユーザがゲーム装置4において投稿するコメントやスタンプ等の投稿情報を掲載したりする。ここで、ゲーム関連情報とは、ゲームの実行状況を含み、例えば、ゲームの開始、終了およびプレイ時間などを含むプレイ履歴情報、ゲームのクリア情報(レベル、進捗状況、成功/失敗)、およびその他ゲームに関する情報などである。
【0050】
また、各ユーザによる投稿情報には、例えば、そのゲームのクリア情報に対する感想や意見(「すごい!」「どうだった?」など)、そのゲームをプレイした感想(「面白かった」「難しかった」など)に関するテキスト情報であるコメントや、図形、画像情報であるスタンプが含まれる。
【0051】
-照合手段-
照合手段333は、各ゲーム装置4から受信したユーザのアカウント情報を用いて、ユーザ認証を行う。
【0052】
-通信手段-
通信手段334は、ゲーム用サーバ装置2との間で各種データを送受信する。通信手段334は、主に、ゲーム用サーバ装置2のユーザDB221に記憶されるゲームの実行状況に関する情報を、当該ゲーム用サーバ装置2から受信する。
【0053】
また、通信手段334は、各ゲーム装置4との間で各種データを送受信する。通信手段334が各ゲーム装置4から受信する主なデータとしては、ユーザのアカウント情報、チャットルームへの閲覧要求および書き込みデータなどである。通信手段334が各ゲーム装置4に送信する主なデータとしては、ゲーム用サーバ装置2から受信したゲームの実行状況に関する情報および各ユーザが書き込んだコメントをチャットルームに更新したデータ、およびグループ特定手段331によって特定された所属グループに関する情報などである。
【0054】
<ゲーム装置4の構成>
図4は、本開示の第1実施形態にかかるゲーム装置4のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。図4に示されるように、ゲーム装置4は、ディスプレイ47、スピーカ48およびタッチパッド49が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置4は、ネットワークインタフェース41、グラフィック処理部42、オーディオ処理部43、操作部44、記憶部45および制御部46を有する。ネットワークインタフェース41、グラフィック処理部42、オーディオ処理部43、操作部44および記憶部45は、バス50を介して制御部46と電気的に接続されている。
【0055】
ネットワークインタフェース41は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク5を介してゲーム用サーバ装置2および管理用サーバ装置3と通信可能に接続されている。
【0056】
グラフィック処理部42は、制御部46から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。また、グラフィック処理部42は、制御部46から出力される所属グループにおける情報共有およびコミュニケーションを図るための画像情報に従って、例えばチャットルームを形成する画像を描画する。
【0057】
グラフィック処理部42は、例えば液晶型であるディスプレイ47と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ47上に表示され、静止画形式に描画されたチャットルーム形式の画像は、情報共有画面としてディスプレイ47上に表示される。
【0058】
オーディオ処理部43は、スピーカ48と接続されており、制御部46の指示に従ってゲーム音声を再生および合成するとともに、そのゲーム音声をスピーカ48から出力させる。また、オーディオ処理部43は、制御部46の指示に従って、例えば、チャットルームに新着(更新)情報があれば、それを通知する音声をスピーカ48から出力させてもよい。
【0059】
操作部44は、タッチパッド49に接続されており、操作および入力に関するデータをタッチパッド49との間で送受信する。ユーザは、タッチパッド49をタッチ操作することでゲーム装置4に操作信号を入力することができる。ユーザは、タッチパッド49を操作することにより、例えば、ゲームをプレイしたり、チャットルームにおける閲覧および書き込みをしたりする。
【0060】
記憶部45は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部45には、ゲーム用サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムおよびゲーム進行に必要なデータ、ゲーム装置4のアカウント情報、その他各種プログラムおよびデータなどが格納されている。
【0061】
制御部46は、CPUや半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、ゲーム装置4の動作を制御する。
【0062】
制御部46は、各種プログラムを実行することにより、通信手段461、ゲーム実行手段462、情報共有手段463および報知制御手段464として機能する。
【0063】
例えば、ゲーム装置4は、ゲーム用アプリケーションおよび管理用アプリケーションを有してもよい。ゲーム用アプリケーションは、ゲーム用サーバ装置2と通信して、ユーザがゲームをプレイするために、主に、通信手段461、ゲーム実行手段462および報知制御手段464を機能させるものである。管理用アプリケーションは、管理用サーバ装置3と通信して、ユーザの所属グループを特定し、その所属グループの他のユーザとコミュニケーションを図るために、主に、通信手段461、情報共有手段463および報知制御手段464を機能させるものである。
【0064】
―通信手段―
通信手段461は、ネットワークインタフェース41を介してゲーム用サーバ装置2および管理用サーバ装置3との通信を行う機能である。
【0065】
通信手段461は、操作部44がタッチパッド49から受信した各種操作信号に応じて、ゲーム用サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段461は、新たなゲームプログラム(データ)のダウンロード要求情報、ユーザのアカウント情報およびゲームのプレイデータなどをゲーム用サーバ装置2に送信する。また、通信手段461は、ダウンロード要求情報に応じてゲーム用サーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータなどを受信する。
【0066】
通信手段461は、操作部44がタッチパッド49から受信した各種操作信号に応じて、管理用サーバ装置3が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段461は、ユーザのアカウント情報、およびそのユーザが所属するグループにおけるチャットルームへの閲覧要求および書き込みデータなどを、管理用サーバ装置3に送信する。通信手段461は、管理用サーバ装置3のグループ特定手段331によって特定されたそのユーザが所属可能な所属グループに関する情報を受信したり、上記チャットルームへの閲覧や書き込み要求に応じて管理用サーバ装置3から送信される新たな情報を含むチャットルームのデータなどを受信したりする。
【0067】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段462は、ユーザによるタッチパッド49の操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部45から読み出すか、またはゲーム用サーバ装置2から受信したゲームデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部42によって処理されることにより、ディスプレイ47には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0068】
そして、ゲーム実行手段462は、ゲーム画像上に、ユーザの操作に従ってキャラクタやパズルを移動(配置)させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動やパズルの移動(配置)などを制御する。例えば、ゲーム実行手段462は、ユーザのタッチパッド49の操作に従って、ゲームをプレイしてクエストを実行させる。
【0069】
さらに、ゲーム実行手段462は、ユーザにとって適切な条件でゲームが実行できるようにしている。例えば、そのユーザの所属グループが認知機能クラスAである場合、そのユーザが認知機能クラスAであること、または認知機能クラスAに対応するゲームの実行条件などを、管理用アプリケーションを介して、ゲーム用アプリケーションに連携する。
【0070】
ゲーム実行手段462は、例えば、認知機能クラスAに対応する条件に基づいて特殊ゲームとして実行する。また、ユーザは、認知機能クラスAに対応するゲームのみをダウンロードおよびインストール可能とし、ゲーム実行手段462は、当該ダウンロードおよびインストールされた特殊ゲームを実行するようにしてもよい。ここで、特殊ゲームとは、認知機能クラスAに対応した難易度、またはその認知機能レベルを改善するような条件に基づいて実行できるように所定のゲームを調整したゲームである。
【0071】
―情報共有手段―
情報共有手段463は、ユーザによるタッチパッド49の操作に従って、管理用サーバ装置3から受信したチャットルームのデータを用いて、チャットルームの画像情報を生成する。チャットルームの画像情報がグラフィック処理部42によって処理されることにより、ディスプレイ47には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0072】
―報知制御手段-
報知制御手段464は、ゲームの実行およびチャットルームでの情報共有にあたり、ディスプレイ47の表示制御およびスピーカ48の音声出力制御を行う。例えば、報知制御手段464は、ゲーム実行手段462によってゲームが実行されている間は、そのゲーム画像をグラフィック処理部42を介してディスプレイ47に表示し、そのゲーム音声をオーディオ処理部43を介してスピーカ48に出力する。また、報知制御手段464は、情報共有手段463によって所属グループのチャットルームで情報共有されている間は、そのチャットルームの画像情報をグラフィック処理部42を介してディスプレイ47に表示し、そのチャットルームでの音声(新着音など)をオーディオ処理部43を介してスピーカ48に出力する。
【0073】
<所属グループでの情報共有に関する処理について>
図5は、本開示の第1実施形態にかかるゲーム装置4において、主に、所属グループでの情報共有に関する画面遷移の一例を示す図である。図5に示されるように、ゲーム装置4のユーザ操作などに応じて、ゲーム装置4では、画面scr10~scr80を遷移して、それぞれディスプレイ47に表示される。
【0074】
先ず、ゲーム装置4では、第1ユーザによって管理用アプリケーションが起動されることにより画面scr10が表示される。この際、ゲーム装置4から当該第1ユーザのアカウント情報が管理用サーバ装置3に送信され、ユーザDB321に記憶されている当該第1ユーザの評価情報に基づいて、所属グループが特定される。また、予め(前回以前に)、第1ユーザの所属グループが特定され、ゲーム装置4において、当該所属グループが設定されていてもよい。
【0075】
画面scr10において、第1ユーザによってbtn11「ゲームプレイ」が選択されると、画面scr20に遷移し、第1ユーザがプレイ可能なゲームが表示される。ここでは、もの探しゲーム「ゲームa」、およびパズルゲーム「ゲームb」「ゲームc」が表示されている。これらのゲームは、例えば、第1ユーザの所属グループが認知機能クラスAである場合、認知機能クラスAに対応する条件に基づいて実行される特殊ゲームを含む。
【0076】
画面scr20において、例えば、第1ユーザによってbtn22「ゲームb」が選択されると、「ゲームb」のゲーム用アプリケーションを用いて、第1ユーザは「ゲームb」をプレイする。画面scr30では、第1ユーザが「ゲームb」をプレイして、クエスト1をクリアしたことなどを示している。
【0077】
一方、画面src10において、第1ユーザによってbtn2「コミュニティ」が選択されると、画面scr40に遷移し、第1ユーザの所属グループが表示される。ここでは、「もの探しゲーム:クラスA」および「パズルゲーム:クラスA」が表示されている。これらの所属グループは、第1ユーザの評価情報に基づいて特定されるが、このように、ゲーム種別やゲームジャンルなど毎に、その所属グループが表示されてもよい。換言すれば、ゲーム種別やゲームジャンルなど毎に、所属グループが異なる場合もあり、例えば、第1ユーザの認知症状、精神疾患、認知機能レベル、ストレスレベル、身体障害レベル、職業能力レベルおよび知的能力レベルなどを考慮して、向き/不向き、得意/不得意、適切/不適切なゲーム種別やゲームジャンルなどがある。
【0078】
画面scr40において、例えば、第1ユーザによってbtn42「パズルゲーム:クラスA」が選択されると、画面scr50に遷移し、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に関するメニューが表示される。
【0079】
画面scr50において、例えば、第1ユーザによってbtn51「メンバリスト」が選択されると、画面scr60に遷移し、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属するユーザの一覧が表示される。ここでは、「ユーザ1」および「ユーザ2」が表示されている。「ユーザ1」は、当該ゲーム装置4を用いて操作している第1ユーザ(本人)であり、「ユーザ2」は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属する他のユーザ(第2ユーザ)である。
【0080】
なお、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属するユーザは、管理用サーバ装置3のユーザDB321およびグループ特定手段331によって特定され、または予め(前回以前に)、ゲーム装置4において設定されていてもよい。
【0081】
画面scr60において、例えば、第1ユーザによってbtn61「ユーザ1」が選択されると、画面scr70に遷移し、「ユーザ1」に関する情報が表示される。画面scr70では、「ユーザ1」の所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のゲームに関するゲーム情報が表示される。例えば、「ユーザ1」がプレイする「ゲームb」および「ゲームc」の実行状況などであり、ここでは、「ユーザ1」が「ゲームb」において「クエスト1」をクリアしたこと、および「ゲームc」においては、未プレイであることが表示されている。また、画面scr70で表示されるユーザに関する情報として、ゲームの開始、終了およびプレイ時間などを含むプレイ履歴情報、ゲームのクリア情報(レベル、進捗状況、成功/失敗)、およびその他ゲームに関する情報などが含まれていてもよい。これらの情報は、ゲーム用サーバ装置2から管理用サーバ装置3に送信され、ゲーム装置4の管理用アプリケーションを用いて当該ゲーム装置4で表示されるとよい。
【0082】
なお、画面scr60において、例えば、第1ユーザによってbtn62「ユーザ2」が選択されると、画面scr70では、「ユーザ2」の所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のゲームに関するゲーム情報が表示される。第1ユーザは、当該第1ユーザのゲーム装置4において、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属する他のユーザである第2ユーザ「ユーザ2」に関する情報を確認することができる。第1ユーザは、第2ユーザに関する情報を確認することによって刺激を受けて、第1ユーザに対してゲームをプレイするという意欲を起こさせる。
【0083】
また、画面scr50に戻り、画面scr50において、例えば、ユーザによってbtn52「チャットルーム」が選択されると、画面scr80に遷移し、「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示される。これは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームであり、この所属グループに所属するユーザが閲覧および書き込み可能となっている。すなわち、ここでは、「ユーザ1」および「ユーザ2」のゲーム装置4それぞれにおいて、このチャットルームが表示され、閲覧および書き込み可能となっている。
【0084】
画面scr80では、msg81「ユーザ1がゲームbでクエスト1をクリア!」が表示され、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属する「ユーザ1」および「ユーザ2」に情報共有される。本実施形態では、「ユーザ1」が「ゲームb」をプレイし、クエスト1をクリアした結果(ゲームの実行状況)が当該所属グループのチャットルームにおいて、所属グループの「ユーザ1」および「ユーザ2」に情報共有されている。
【0085】
具体的には、「ユーザ1」が「ゲームb」をプレイしたゲームの実行状況について、ゲーム用サーバ装置2から管理用サーバ装置3に通知され、管理用サーバ装置3における情報共有手段463によって、当該チャットルームが更新される。そして、当該所属グループの「ユーザ1」および「ユーザ2」それぞれのゲーム装置4において、チャットルームが閲覧されることにより情報共有される。
【0086】
さらに、当該所属グループの「ユーザ1」および「ユーザ2」それぞれのゲーム装置4において、チャットルームへの書き込みが可能である。例えば、「ユーザ2」が自身のゲーム装置4において、msg82「スゴい!どうだった?」などの感想や意見を書き込む。
【0087】
同様に、「ユーザ1」が自身のゲーム装置4において、msg83「スゴい!どうだった?」などの感想や意見を書き込む。それぞれ書き込まれたデータについては、管理用サーバ装置3における情報共有手段463によって当該チャットルームが更新されることにより、所属グループのユーザに情報共有される。
【0088】
このように、「ユーザ1」が「ゲームb」をプレイしたゲームの実行状況、および所属グループのユーザ1(本人「第1ユーザ」)およびユーザ2(他のユーザ「第2ユーザ」)によって書き込まれたデータが、各ゲーム装置4のディスプレイ47に表示されるチャットルームに反映されることによって情報共有される。これにより、チャットルームを用いて所属グループのユーザ間で情報を共有するとともに、コミュニケーションを図れるようにしている。
【0089】
<システム1の動作の流れ>
次に、図5を用いて説明した画面遷移の一例に関して、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4それぞれの処理について、詳しく説明する。
【0090】
図6は、本開示の第1実施形態におけるシステム1において実行される、所属グループでの情報共有に関する処理の流れを示すフローチャートである。図6に示されるように、情報共有に関する各処理は、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4におけるCPUなどにより実行される。
【0091】
ステップst10において、第1ユーザのゲーム装置4から管理用サーバ装置3に当該第1ユーザのアカウント情報を送信する。例えば、第1ユーザは、予めゲーム装置4にダウンロードおよびインストールされている管理用アプリケーションを用いて、ユーザIDおよびパスワードを入力して、ゲーム装置4から管理用サーバ装置3へアクセスする。
【0092】
ステップst11において、管理用サーバ装置3は、第1ユーザのゲーム装置4から第1ユーザのアカウント情報を受信し、ユーザ認証を行う。例えば、管理用サーバ装置3のユーザDB321には、予め、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ毎に、ユーザのアカウント情報などが記憶されており、照合手段333によってユーザ認証が行われる。ユーザ認証がOKであれば、次の処理に進み、ユーザ認証がNGであれば、管理用サーバ装置3からゲーム装置4に、エラー応答し、例えば、ユーザIDおよびパスワードの再入力を促すなどする。
【0093】
ステップst20において、管理用サーバ装置3は、第1ユーザの所属グループを特定する。例えば、管理用サーバ装置3のユーザDB321には、予め、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ毎に、ユーザの評価情報などが記憶されており、第1ユーザの評価情報に基づいて、グループ特定手段331によって第1ユーザの所属グループが特定される。
【0094】
具体的には、本実施形態では、ユーザDB321には、医師や医療機関によって診断されたユーザ(患者)の認知機能レベルが記憶されており、第1ユーザは、グループ特定手段331によって「もの探しゲーム:クラスA」および「パズルゲーム:クラスA」として所属グループが特定される。
【0095】
ステップst30において、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、グループ特定手段331によって特定された所属グループにおいて、当該所属グループの各ユーザ同士でコミュニケーションが図れるように、所属グループ毎にチャットルームを設定する。例えば、情報共有手段332は、第1ユーザの所属グループ「もの探しゲーム:クラスA」および「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを設定する。
【0096】
以降では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームについて、当該チャットルームを用いて、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属する第1ユーザおよび第2ユーザが情報共有することを例に挙げて説明する。
【0097】
ステップst31において、第1ユーザのゲーム装置4は、管理用サーバ装置3によって設定された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを表示する。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332によって設定および管理される所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを、報知制御手段464によってグラフィック処理部42を介してディスプレイ47に表示する。
【0098】
ステップst32において、上記ステップst31と同様に、第2ユーザのゲーム装置4は、管理用サーバ装置3によって設定された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを表示する。
【0099】
このように、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを用いて、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に所属する第1ユーザおよび第2ユーザがそれぞれのゲーム装置4において情報共有することができる。
【0100】
次に、第1ユーザは、ゲーム装置4において、実行可能なゲームを、当該ゲーム用アプリケーションを用いてプレイする。例えば、第1ユーザは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に対応する特殊ゲームをプレイする。
【0101】
当該特殊ゲームは、ゲーム用サーバ装置2から所定ゲームがダウンロードおよびインストールされ、当該所定ゲームに所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に対応する条件が付与されることにより生成される。また、ゲーム用サーバ装置2から所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に対応する特殊ゲームをダウンロードおよびインストールされてもよい。
【0102】
ステップst40において、第1ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に当該第1ユーザのアカウント情報を送信する。例えば、第1ユーザは、予めゲーム装置4にダウンロードおよびインストールされているゲーム用アプリケーションを用いて、ユーザIDおよびパスワードを入力して、ゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2へアクセスする。
【0103】
ステップst41において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4から第1ユーザのアカウント情報を受信し、ユーザ認証を行う。例えば、ゲーム用サーバ装置2のユーザDB221には、予め、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザ毎に、ユーザのアカウント情報などが記憶されており、照合手段232によってユーザ認証が行われる。ユーザ認証がOKであれば、次の処理に進み、ユーザ認証がNGであれば、ゲーム用サーバ装置2からゲーム装置4に、エラー応答し、例えば、ユーザIDおよびパスワードの再入力を促すなどする。
【0104】
ステップst50において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4にゲームプログラムおよびゲームデータなどを送信する。ステップst51において、第1ユーザのゲーム装置4は、ゲーム用サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータなどを受信して、第1ユーザは、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイする。
【0105】
具体的には、第1ユーザがゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、ゲーム用サーバ装置2と第1ユーザのゲーム装置4とが相互通信しながら、ゲーム用サーバ装置2の情報処理手段231およびゲーム装置4のゲーム実行手段462によってゲームが進行する。例えば、第1ユーザは、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、パズルゲームなどをプレイする。
【0106】
ステップst60において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザがゲーム装置4を用いてプレイしたゲームの実行状況に関する情報などを管理用サーバ装置3に送信する。例えば、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザが「パズルゲーム:クラスA」の「ゲームb」をプレイし、クエスト1をクリアしたことを含む情報を管理用サーバ装置3に送信する。
【0107】
ステップst61において、管理用サーバ装置3は、ゲーム用サーバ装置2からのゲームの実行状況に関する情報を受信し、チャットルームを更新する。例えば、管理用サーバ装置3は、ゲーム用サーバ装置2から、第1ユーザが「パズルゲーム:クラスA」の「ゲームb」をプレイし、クエスト1をクリアしたことを含む情報を受信した場合、情報共有手段332は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに、第1ユーザがゲームbでクエスト1をクリアした旨を追加して更新する。
【0108】
ステップst62において、第1ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst61で更新されたチャットルームが表示される。
【0109】
ステップst63において、第2ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst61で更新されたチャットルームが表示される。
【0110】
このように、第1ユーザが「パズルゲーム:クラスA」の「ゲームb」をプレイし、クエスト1をクリアしたことを含む情報について、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」の第1ユーザおよび第2ユーザは、それぞれのゲーム装置4においてチャットルームを閲覧することにより情報を共有することができる。
【0111】
ステップst70において、第2ユーザは、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込みをする。例えば、第2ユーザは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに「スゴい!どうだった?」などの感想や意見を書き込む。
【0112】
ステップst71において、管理用サーバ装置3は、ステップst70で所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれたデータについて、当該チャットルームを更新する。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、第2ユーザのゲーム装置4において書き込まれた「スゴい!どうだった?」などの感想や意見について、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを更新することにより、当該所属グループのユーザに情報共有する。
【0113】
ステップst72において、第1ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst71で更新されたチャットルームが表示される。すなわち、第1ユーザのゲーム装置4において、第1ユーザは、ステップst71で更新された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームの情報を共有することができる。具体的には、第1ユーザは、第2ユーザのゲーム装置4において所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれた「スゴい!どうだった?」などの感想や意見を、第1ユーザのゲーム装置4で確認することができる。
【0114】
ステップst80において、第1ユーザは、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込みをする。例えば、第1ユーザは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに「面白かったよ。オススメ~」などの感想や意見を書き込む。
【0115】
ステップst81において、管理用サーバ装置3は、ステップst80で所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれたデータについて、当該チャットルームを更新する。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、第1ユーザのゲーム装置4において書き込まれた「面白かったよ。オススメ~」などの感想や意見について、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを更新することにより、当該所属グループのユーザに情報共有する。
【0116】
ステップst82において、第2ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst81で更新されたチャットルームが表示される。すなわち、第2ユーザのゲーム装置4において、第2ユーザは、ステップst81で更新された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームの情報を共有することができる。具体的には、第2ユーザは、第1ユーザのゲーム装置4において所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれた「面白かったよ。オススメ~」などの感想や意見を、第2ユーザのゲーム装置4で確認することができる。
【0117】
以上をまとめると、本開示の第1実施形態にかかるシステム1では、ゲーム用サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)、管理用サーバ装置3の制御部33(コンピュータ)およびゲーム装置の制御部46(コンピュータ)の少なくとも1つ以上を、第1ユーザの心身の状態または能力に関する評価情報に基づいて、第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するグループ特定手段331と、第1ユーザが実行可能な実行ゲームを実行させるゲーム実行手段462(および情報処理手段231)と、所属グループに関係する第1ユーザとは異なる第2ユーザと実行ゲームに関するゲーム関連情報を共有させる情報共有手段332と、として機能させる。
【0118】
<効果>
本開示の第1実施形態にかかるシステム1によれば、グループ特定手段331は第1ユーザの評価情報(認知機能クラスA)に基づいて、第1ユーザの所属グループを「もの探しゲーム:クラスA」および「パズルゲーム:クラスA」として特定する。そして、情報共有手段332は、チャットルームなどを用いて、第2ユーザとゲーム関連情報(例えば、第1ユーザのゲームの実行状況、第1ユーザおよび第2ユーザによる感想や意見)を共有させる。これにより、第1ユーザを適切なグループに所属させることができ、所属グループのユーザ間で情報を共有するとともに、コミュニケーションを図ることができる。
【0119】
また、評価情報は、第1ユーザの心身の状態または能力を診断した診断者または診断機関を含む第三者を特定する情報を含み、本実施形態では、ユーザ(患者)の認知機能レベルを診断(評価)した医師や医療機関を特定する情報を含む。この態様によれば、ユーザ(患者)の評価情報について信頼性が確保でき、グループ特定手段331は、このように信頼性の高い評価情報に基づいて、第1ユーザが所属可能な少なくとも1つの所属グループを特定するため、第1ユーザをより適切なグループに所属させることができる。
【0120】
なお、本実施形態では、第1ユーザの評価情報は、医師や医療機関によって診断された認知機能レベル(認知機能クラスA)として説明したが、ユーザ(患者)の認知症状は、当該システム1と利用すること、時間の経過、およびその他環境の変化など様々な要因により改善したり、進行(悪化)したりすることが考えられる。例えば、ユーザ(患者)が医師や医療機関によって診断され、その診断(評価)が変更された場合には、ユーザDB321に記憶されている評価情報が更新される。グループ特定手段331は、評価情報が更新されたことに応じて所属グループを更新すればよい。これにより、最新の評価情報に基づいて、第1ユーザを適切なグループに所属させることができる。
【0121】
なお、本実施形態では、情報共有手段332は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームにおいて、第1ユーザのゲームの実行状況(「ゲームb」のクエスト1をクリア)を、所属グループのユーザ1(本人「第1ユーザ」)およびユーザ2(他のユーザ「第2ユーザ」)に情報共有していた。同様に、情報共有手段332は、第2ユーザが所属グループ「パズルゲーム:クラスA」に対応するゲームをプレイすれば、当該第2ユーザのゲームの実行状況に関する情報も、当該チャットルームにおいて、ユーザ1およびユーザ2に情報共有する。所属グループの各ユーザのゲームの実行状況を情報共有することで、各ユーザが刺激を受けて、さらに、ゲームをプレイするという意欲を起こさせることができる。
【0122】
また、グループ特定手段331は、第1ユーザの評価情報(認知機能クラスA)に基づいて、第1ユーザの所属グループを「もの探しゲーム:クラスA」および「パズルゲーム:クラスA」として特定した。
【0123】
図7は、認知機能クラスに基づいて、ゲームジャンル毎に所属グループが特定される一例を示す図である。図7に示されるように、カジュアルゲームとシミュレーションゲームとでそれぞれ認知機能クラスに対応する所属グループが設定されている。例えば、グループ特定手段331は、ユーザの認知機能クラスA~Cに応じて、カジュアルゲームでの所属グループgrp71~grp73およびシミュレーションゲームでの所属グループgrp74~grp76を特定する。
【0124】
より詳細には、例えば、カジュアルゲームとシミュレーションゲームとで同一の認知機能クラスに対応する所属グループに特定されたり、異なる認知機能クラスに対応する所属グループに特定されたり、一方のみの所属グループに特定されて所属し、他方の所属グループには特定されず所属なしとなる場合も考えられる。
【0125】
このように、ゲーム種別やゲームジャンルなど毎に、所属グループを特定すれば、ユーザ(患者)に認知症状、精神疾患、認知機能レベル、ストレスレベル、身体障害レベル、職業能力レベルおよび知的能力レベルなどに応じて、向き/不向き、得意/不得意、適切/不適切なゲーム種別やゲームジャンルなどを考慮して、ユーザをより細かく適切なグループに所属させることができる。
【0126】
なお、本実施形態では、グループ特定手段331によって特定される所属グループは、ゲーム種別やゲームジャンルなど毎に設定されることを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数の認知機能クラスで1つの所属グループが特定されたり、ゲーム種別やゲームジャンルなどに関係なく所属グループが特定されたりしてもよい。
【0127】
<第1変形例>
図8は、認知機能クラスに基づいて、ゲームジャンル毎に、複数の認知機能クラスで1つの所属グループが特定される一例を示す図である。図8に示されるように、カジュアルゲームとシミュレーションゲームとでそれぞれ複数の認知機能クラスで構成される所属グループが設定されている。例えば、グループ特定手段331は、ユーザの認知機能クラス「A,B,C」「D,E,F」「G,H,I」に応じて、カジュアルゲームでの所属グループgrp81~grp83およびシミュレーションゲームでの所属グループgrp84~grp86を特定する。
【0128】
この態様によれば、上記と同様に、ユーザをより細かく適切なグループに所属させることができる。さらに、ユーザは、自身の認知機能クラスと近い認知機能クラスの他のユーザとも同一の所属グループに所属して、情報共有およびコミュニケーションを図ることができる。これにより、ユーザは、良い刺激を受けたり、他のユーザへの適切なアドバイスができたり、その結果、例えば、認知症状の改善に繋がったりする効果も期待される。
【0129】
また、この態様によれば、例えば、カジュアルゲームにおいて、認知機能クラスBのユーザは、認知機能クラスAまたはCに変更されたとしても所属グループgrp81は変わらず、認知機能クラスD以降になった場合のみ所属グループを更新すればよい。
【0130】
<第2変形例>
図9は、認知機能クラスに基づいて、所属グループが特定される一例を示す図である。図9に示されるように、ゲーム種別やゲームジャンルなどに関係なく、認知機能クラスに対応する所属グループが設定されている。例えば、グループ特定手段331は、ユーザの認知機能クラスA~Dに応じて、所属グループgrp91~grp94を特定する。
【0131】
この態様によれば、ゲーム種別やゲームジャンルなどの特性や効果を分析して、当該ゲーム種別やゲームジャンルなど毎に、所属グループを特定するという複雑な処理を必要とせず、ゲーム種別やゲームジャンルなどに依存せず、ユーザを、容易に、適切なグループに所属させることができる。
【0132】
なお、図8を用いて説明したように、複数の認知機能クラスで1つの所属グループが特定されるようにしてもよい。
【0133】
<第3変形例>
本実施形態では、グループ特定手段331は、ユーザの評価情報に基づいてユーザの所属グループを特定していたが、さらに、特殊ゲームの実行状況に応じて、ユーザの所属グループを特定してもよい。
【0134】
具体的には、グループ特定手段331は、先ず、ユーザの評価情報に基づいてユーザの所属可能な所属グループを特定する。次に、当該ユーザがゲーム装置4を用いて、当該所属可能な所属グループに対応する特殊ゲームをプレイし、例えば、所定のプレイ回数、所定のレベル、所定のクエストのクリアおよび所定の得点を達成した場合に、当該所属可能な所属グループをユーザの所属グループとして特定する。すなわち、ユーザは、当該所属グループのチャットルームなどを閲覧および書き込み可能となり、所属グループの他のユーザと情報共有するとともに、コミュニケーションを図れるようになる。
【0135】
この態様によれば、ユーザは、特殊ゲームをプレイする以前またはプレイして間もない時に、所属グループのチャットルームなどの閲覧および書き込みをできない。これにより、経験値の低いまたは初心者のユーザが、所属グループのチャットルームを乱すことを防止し、当該ユーザにとっても、経験値の高いまたは熟練者の他のユーザの会話などに対応できず、疎外感を感じさせることを回避することができる。経験値の低いまたは初心者のユーザ、および経験値の高いまたは熟練者にとっても、ゲームをプレイするという意欲を削がれることを防止できる。
【0136】
なお、ユーザの特殊ゲームにおけるプレイ回数、レベル、クエストのクリアおよび得点などを含む特殊ゲームの実行状況に関する情報については、ゲーム用サーバ装置2から管理用サーバ装置3に送信され、当該情報に基づいて、グループ特定手段331によってユーザの所属グループが特定される。また、ゲーム装置4のゲーム用アプリケーションを介して管理用アプリケーションによって、当該特殊ゲームの実行状況に応じて、所属グループのチャットルームなどの閲覧および書き込みについて利用可能/不可能を制御してもよい。
【0137】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明するが、本実施形態では、主に、第1実施形態と異なる構成について詳しく説明する。なお、図10において、図2に示された本開示の第1実施形態に係るゲーム用サーバ装置2と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本開示の第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0138】
<ゲーム用サーバ装置2の構成>
図10は、本開示の第2実施形態にかかるゲーム用サーバ装置2のハードウェア構成および機能を示すブロック図である。図10に示されるように、ゲーム用サーバ装置2は、ネットワークインタフェース21、記憶部22および制御部230を有する。ネットワークインタフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部230と電気的に接続されている。
【0139】
本実施形態にかかるゲーム用サーバ装置2では、制御部230は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段(ゲーム実行手段)231および照合手段232に加えて、参加案内手段233、マッチング手段234および表示手段235として機能する点で本開示の第1実施形態にかかるゲーム用サーバ装置2の制御部23と異なる。
【0140】
-参加案内手段-
参加案内手段233は、各ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザが複数人でプレイするマルチプレイゲームに関する情報を表示し、当該マルチプレイゲームに他のユーザを参加させるように案内するための案内情報を出力する。
【0141】
例えば、ゲーム装置4を用いてパズルゲームをプレイするユーザは、当該パズルゲームを他のユーザと対戦または協力してプレイしようとする場合に、他のユーザを募集する。具体的には、ゲーム装置4において、ゲーム用アプリケーションを用いて、ゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2にマルチプレイゲームへの参加募集に関する要求が送信される。これに応じて、参加案内手段233は、当該マルチプレイゲームに関する情報を他のユーザのゲーム装置4に送信して、他のユーザのゲーム装置4のディスプレイ47に表示させて、案内情報を出力する。ここで、マルチプレイゲームに関する情報とは、例えば、当該マルチプレイゲームのタイトルや説明、プレイ人数および参加者に関する情報であり、案内情報とは、当該マルチプレイゲームへの参加募集に関する情報などである。
【0142】
また、参加案内手段233は、当該マルチプレイゲームに他のユーザを参加させるように案内するための案内情報を管理用サーバ装置3に送信する。管理用サーバ装置3では、情報共有手段332は、当該マルチプレイゲームへの参加募集に関する要求をしたユーザの所属グループのチャットルームに、参加案内手段233からの案内情報を掲載する。例えば、図5に示されたパズルゲーム「ゲームb」について、第1ユーザが他のユーザと対戦または協力してプレイしようとする場合、情報共有手段332は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに、参加案内手段233からの案内情報を掲載することになる。
【0143】
また、参加案内手段233は、例えば、案内情報を管理用サーバ装置3でなく第1ユーザのゲーム装置4に送信してもよい。そして、第1ユーザのゲーム装置4のゲーム用アプリケーションと管理用アプリケーションとが連携することによって、第1ユーザのゲーム装置4から管理用サーバ装置3に案内情報を送信する。
【0144】
-マッチング手段-
マッチング手段234は、各ゲーム装置4に表示されたマルチプレイゲームに関する情報および案内情報に基づいて、当該マルチプレイゲームへの参加募集に応じたユーザのうち、当該マルチプレイゲームに参加させるユーザを決定する。例えば、各ユーザのゲーム装置4には、マルチプレイゲームへの参加募集が表示されて、そのうち、いずれかのユーザは、マルチプレイゲームへの参加応答をゲーム用サーバ装置2に送信する。そして、マッチング手段234は、当該マルチプレイゲームに参加させるユーザを、ユーザの評価情報に基づいて決定する。
【0145】
具体的には、マッチング手段234は、マルチプレイゲームへの参加募集に関する要求をした第1ユーザの所属グループと同一または関連する所属グループのユーザを優先的に当該マルチプレイゲームに参加させるように決定する。マルチプレイゲームを複数人でプレイするユーザ同士で認知機能クラスが同一または近ければ、当該マルチプレイゲームをプレイする効果が期待できる。
【0146】
なお、ゲーム装置4を用いてゲームをプレイするユーザのうち、管理用サーバ装置3のユーザDB321にユーザのアカウント情報または評価情報が登録されていないユーザ(第3ユーザ)が存在する可能性がある。具体的には、第3ユーザとは、認知症状がなく、認知症状に関して医師や医療機関による診断を受けていない場合、または医師や医療機関によって認知症状に異常なしと診断された場合などである。
【0147】
第3ユーザは、当該第3ユーザのゲーム装置4において、管理用アプリケーションを有していない場合であっても、ゲーム用アプリケーションを用いてゲームをプレイすることはできる。
【0148】
-表示手段-
表示手段235は、各ユーザのゲーム装置4において、マッチング手段234によって決定されたマルチプレイゲームに参加するユーザについて、評価情報を有するユーザ(第1ユーザや第2ユーザ)を識別可能な態様で表示させる。具体的には、参加案内手段233によって、各ユーザのゲーム装置4のディスプレイ47に、マルチプレイゲームに関する情報が表示され、当該マルチプレイゲームへの参加募集に関する情報を含む案内情報が出力されている。また、マッチング手段234によって当該マルチプレイゲームに参加するユーザが決定されれば、当該ユーザについて、参加者の情報として表示される。表示手段235は、当該ユーザのうち、評価情報を有するユーザ(第1ユーザや第2ユーザ)と、評価情報を有しないユーザ(第3ユーザ)とを識別可能な態様で表示させる。例えば、評価情報を有するユーザには、その旨を示すマークが当該ユーザが使用するキャラクタに関連付けて表示される。マークは、評価情報を有するユーザに共通のマークでも良いし、評価情報に関連付けられた医療機関のロゴマークなどを表示させてもよい。
【0149】
ここで、表示手段235は、ユーザの所属グループや評価情報を、ユーザがマルチプレイゲームへの参加募集に関する要求をした際、またはマルチプレイゲームへの参加応答をした際などにゲーム装置4から取得する。これらの情報は、各ゲーム装置4における管理用アプリケーションとゲーム用アプリケーションとが連携するとよい。
【0150】
<マルチプレイゲームへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する処理について>
図11は、本開示の第2実施形態にかかるゲーム装置4において、主に、マルチプレイゲームへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する画面遷移の一例を示す図である。図11に示されるように、ゲーム装置4のユーザ操作などに応じて、ゲーム装置4では、画面scr100~scr310を遷移して、それぞれディスプレイ47に表示される。
【0151】
先ず、ゲーム装置4では、「ユーザ1」(第1ユーザ)が、例えば、パズルゲーム「ゲームb」を他のユーザと対戦または協力してプレイしようとする際に、画面scr100が表示される。画面scr101では、本人「ユーザ1」がマルチプレイゲームに参加すること、およびその他3人の参加者を募集すること、が表示されている。
【0152】
画面scr100において、第1ユーザによってbtn101「ランダム」が選択されると、他のユーザのゲーム装置4に画面scr200が表示され、マルチプレイゲームへの参加を募る案内が出される。ここで、ゲーム装置4に画面scr200が表示される他のユーザとは、第1ユーザと同一の所属グループのユーザ(第2ユーザ)に限定されず、他の所属グループのユーザおよび上記第3ユーザを含む。換言すれば、「ゲームb」をプレイ可能なユーザのうち、すべてのユーザまたはランダムに選択されたユーザに、マルチプレイゲームへの参加を募っている。
【0153】
画面scr200では、当該マルチプレイゲームへの参加応答をして、マッチング手段234によって既に参加が決定されたユーザ2およびユーザ3が表示されており、後、1人の参加募集であることが示されている。例えば、画面scr200が表示されているゲーム装置4において、ユーザがbtn201「募集中」を選択して、当該マルチプレイゲームへの参加応答をゲーム用サーバ装置2に送信することができる。
【0154】
なお、画面scr200では、表示手段235によって、ユーザ1およびユーザ2にそれぞれ評価情報を有するユーザであることを示すマークlbl201およびlbl202が表示されている。
【0155】
さらに、第1ユーザの所属グループのチャットルームには、画面scr210で示されるように、msg211「ユーザ1さんがゲームbでマルチプレイの募集をしています。一般ユーザも参加可能です。」が掲載される。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332によって、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームにmsg211が情報共有される。そして、ここでは、さらに、ユーザ1がmsg212「誰か、よかったら参加して~」を追記し、ユーザ2がmsg213「参加します!」を追記している。
【0156】
一方、画面scr100において、第1ユーザによってbtn102「グループ」が選択されると、他のユーザのゲーム装置4に画面scr300が表示され、マルチプレイゲームへの参加を募る案内が出される。ここで、ゲーム装置4に画面scr300が表示される他のユーザとは、第1ユーザと同一の所属グループのユーザ(第2ユーザ)に限定される。
【0157】
画面scr300では、当該マルチプレイゲームへの参加応答をして、マッチング手段234によって既に参加が決定されたユーザ2が表示されており、後、2人の参加募集であることが示されている。例えば、画面scr300が表示されているゲーム装置4において、ユーザ(第2ユーザ)が「募集中」btn301またはbtn302を選択して、当該マルチプレイゲームへの参加応答をゲーム用サーバ装置2に送信することができる。
【0158】
なお、画面scr300では、画面scr200のように、ユーザ1およびユーザ2に評価情報を有するユーザであることを示すマークが表示されていない。これは、当該マルチプレイゲームへの参加を募る案内を第1ユーザの所属グループの他のユーザ(第2ユーザ)にのみ出しており、マルチプレイに参加するユーザとして第3ユーザは存在しないためである。換言すれば、参加者全員が第1ユーザの所属グループのユーザとなるため、これらのユーザを識別可能な態様で表示する必要がない。
【0159】
さらに、第1ユーザの所属グループのチャットルームには、画面scr310で示されるように、msg311「ユーザ1さんがゲームbでマルチプレイの募集をしています。所属グループのユーザ限定です。」が掲載される。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332によって、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームにmsg311が情報共有される。そして、ここでは、さらに、ユーザ1がmsg312「誰か、よかったら参加して~」を追記し、ユーザ2がmsg313「参加します!」を追記している。
【0160】
<システム1の動作の流れ>
次に、図11を用いて説明した画面遷移の一例に関して、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4それぞれの処理について、詳しく説明する。
【0161】
図12は、本開示の第2実施形態におけるシステム1において実行される、マルチプレイへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する処理の流れを示すフローチャートである。図12に示されるように、マルチプレイへの参加案内およびその際の所属グループでの情報共有に関する各処理は、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4におけるCPUなどにより実行される。
【0162】
ここで、ゲーム装置4は、第1ユーザ、第2ユーザおよび第3ユーザのそれぞれのゲーム装置4とし、第2ユーザとは、第1ユーザの所属グループのユーザであって、第3ユーザとは、管理用サーバ装置3のユーザDB321にユーザのアカウント情報または評価情報が登録されていないユーザである。また、各ゲーム装置4は、ゲーム用サーバ装置2および管理用サーバ装置3に対して、第1実施形態で説明したユーザ認証などは完了しているものとする。
【0163】
ステップst100において、第1ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に、マルチプレイゲームへの参加募集に関する要求を送信する。例えば、第1ユーザは、パズルゲーム「ゲームb」でのマルチプレイについて、参加募集に関する要求を送信する。ここで、パズルゲーム「ゲームb」が所属グループ「パズルゲーム:クラスA」であることを示す情報も送信するが、参加募集は、所属グループのみに対象を限定せず、パズルゲーム「ゲームb」がプレイ可能なユーザ全体(第3ユーザを含む)を対象とする(図11の画面scr100のbtn「ランダム」)。
【0164】
ステップst101において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4からの参加募集に関する要求を受信する。例えば、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4から、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集に関する要求を受信する。
【0165】
ステップst200において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4からのマルチプレイゲームへの参加募集に関する要求に基づいて、当該マルチプレイゲームに関する情報および参加募集に関する情報などを各ゲーム装置4に送信する。例えば、参加案内手段233は、ゲーム用サーバ装置2のユーザDB221を参照して、パズルゲーム「ゲームb」がプレイ可能なユーザに、当該パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内を送信する。
【0166】
ステップst201において、第2ユーザのゲーム装置4では、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内が表示され、ステップst202において、第3ユーザのゲーム装置4では、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内が表示される。
【0167】
ステップst300において、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザのゲーム装置4からのマルチプレイゲームへの参加募集に関する要求があった旨を示す情報(案内情報)を、管理用サーバ装置3に送信する。具体的には、ゲーム用サーバ装置2は、第1ユーザが、一般ユーザの参加可能であり(所属グループのユーザ限定ではなく)、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集を行っていることを示す情報(案内情報)を管理用サーバ装置3に送信する。また、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集を行っている画面へのリンクするURL(Uniform Resource Locator)情報を含んでもよい。
【0168】
ステップst301において、管理用サーバ装置3は、ゲーム用サーバ装置2からの案内情報を受信し、当該案内情報に基づいてチャットルームを更新する。例えば、管理用サーバ装置3は、ゲーム用サーバ装置2から、第1ユーザが、一般ユーザの参加可能であり、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集を行っていることを示す情報(案内情報)を受信した場合、情報共有手段332は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに、その旨を追加して更新する。
【0169】
ステップst302およびステップst303において、それぞれ第1ユーザおよび第2ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst301で更新されたチャットルームが表示される。
【0170】
このように、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」の第1ユーザおよび第2ユーザは、それぞれのゲーム装置4においてチャットルームを閲覧することにより、ゲーム用サーバ装置2からの案内情報を共有することができる。
【0171】
ステップst400において、第1ユーザは、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込みをする。例えば、第1ユーザは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに「誰か、よかったら参加して~」などの感想や意見を書き込む。
【0172】
ステップst401において、管理用サーバ装置3は、ステップst400で所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれたデータについて、当該チャットルームを更新する。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、第1ユーザのゲーム装置4において書き込まれた「誰か、よかったら参加して~」などの感想や意見について、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを更新することにより、当該所属グループのユーザに情報共有する。
【0173】
ステップst402において、第2ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst401で更新されたチャットルームが表示される。すなわち、第2ユーザのゲーム装置4において、第2ユーザは、ステップst401で更新された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームの情報を共有することができる。具体的には、第2ユーザは、第1ユーザのゲーム装置4において所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれた「誰か、よかったら参加して~」などの感想や意見を、第2ユーザのゲーム装置4で確認することができる。
【0174】
ステップst500において、第2ユーザは、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込みをする。例えば、第2ユーザは、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに「参加します!」などの感想や意見を書き込む。
【0175】
ステップst501において、管理用サーバ装置3は、ステップst500で所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれたデータについて、当該チャットルームを更新する。具体的には、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、第1ユーザのゲーム装置4において書き込まれた「参加します!」などの感想や意見について、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームを更新することにより、当該所属グループのユーザに情報共有する。
【0176】
ステップst502において、第1ユーザのゲーム装置4では、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームが表示されると、ステップst501で更新されたチャットルームが表示される。すなわち、第1ユーザのゲーム装置4において、第1ユーザは、ステップst501で更新された所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームの情報を共有することができる。具体的には、第1ユーザは、第2ユーザのゲーム装置4において所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のチャットルームに書き込まれた「参加します!」などの感想や意見を、第1ユーザのゲーム装置4で確認することができる。
【0177】
ステップst600において、第2ユーザは、ステップst201で表示されたパズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内について、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、当該マルチプレイへの参加を実行する。具体的には、第2ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に当該マルチプレイへの参加応答を送信する。この時、第2ユーザの評価情報や所属グループに関する情報を、第2ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に送信してもよい。
【0178】
ステップst601において、第3ユーザは、ステップst201で表示されたパズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内について、ゲーム装置4のタッチパッド49をタッチ操作することにより、当該マルチプレイへの参加を実行する。具体的には、第3ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に当該マルチプレイへの参加応答を送信する。この時、第3ユーザが、評価情報を有しない、または認知機能に異常がないことを示す情報を、第3ユーザのゲーム装置4からゲーム用サーバ装置2に送信してもよい。
【0179】
ステップst602において、ゲーム用サーバ装置2は、ステップst600における第2ユーザからの参加応答およびステップst601における第3ユーザからの参加応答を受信して受け付ける。
【0180】
ステップst700において、ゲーム用サーバ装置2は、ステップst602で受け付けた参加応答に基づいて、マルチプレイゲームに参加させるユーザを決定する。例えば、ゲーム用サーバ装置2のマッチング手段234は、ステップst602で受け付けた参加応答したユーザのうち、当該ユーザの評価情報に基づいて、マルチプレイゲームに参加させるか否かを決定する。具体的には、マッチング手段234は、所属グループ「パズルゲーム:クラスA」のユーザ(第2ユーザ)を優先的に当該マルチプレイゲームに参加させるように決定したり、その所属グループに近い認知機能クラスのユーザを優先的に参加させるように決定したりしてもよい。また、先着順で決定してもよい。
【0181】
ステップst701~ステップst703において、第1ユーザ~第3ユーザそれぞれのゲーム装置4では、ステップst700で決定されたマルチプレイゲームに参加するユーザの情報が表示される。
【0182】
以上をまとめると、本開示の第2実施形態にかかるシステム1では、ゲーム用サーバ装置2の制御部230(コンピュータ)、管理用サーバ装置3の制御部33(コンピュータ)およびゲーム装置の制御部46(コンピュータ)の少なくとも1つ以上を、参加案内手段233としてさらに機能させる。参加案内手段233は、第1ユーザが実行可能な実行ゲームのうち、第1ユーザが複数人でプレイするマルチプレイゲームに関する情報を表示させ、当該マルチプレイゲームに他のユーザを参加させるように案内するための案内情報を出力する。そして、情報共有手段332は、参加案内手段233からの案内情報に基づいて、マルチプレイゲームに第2ユーザを参加させるためのゲーム関連情報をチャットルームに掲載する。
【0183】
<効果>
本開示の第2実施形態にかかるシステム1によれば、参加案内手段233は、他のユーザのゲーム装置4にマルチプレイゲームに関する情報を表示し、当該マルチプレイゲームに参加させるように案内するための案内情報を出力する。さらに、参加案内手段233は、案内情報を管理用サーバ装置3に送信し、管理用サーバ装置3の情報共有手段332は、当該案内情報を所属グループのチャットルームなどに掲載することにより、当該マルチプレイゲームに第2ユーザを参加させるように促すことができる。その結果、第1ユーザの所属グループに所属する第2ユーザが当該マルチプレイゲームに参加し易くなる。
【0184】
また、マッチング手段234は、参加応答したユーザのうち、評価情報を有する第2ユーザが存在する場合、評価情報に基づいてマルチプレイゲームに参加させるユーザを決定する。この態様によれば、マッチング手段234は、参加応答したユーザのうち、第1ユーザの所属グループの第2ユーザを優先的に当該マルチプレイゲームに参加させるように決定することができる。この結果、マルチプレイゲームへの参加募集に関する要求した第1ユーザは、所属グループの第2ユーザとマルチプレイゲームをプレイする効果が期待できる。
【0185】
なお、管理用サーバ装置3のユーザDB321に記憶されている評価情報は、第1ユーザが他のユーザとプレイゲームを実行するための条件を定義する情報を含む。例えば、ユーザ(患者)に認知症状、精神疾患、認知機能レベル、ストレスレベル、身体障害レベル、職業能力レベルおよび知的能力レベルなどに応じて、マルチプレイゲームをプレイすることが適切である場合または不適切である場合が考えられる。この態様によれば、マッチング手段234は、他のユーザと関わりを持たない方がよいユーザに対しては、マルチプレイゲームに参加させないと決定することができる。
【0186】
また、本実施形態では、表示手段235によって、マルチプレイゲームへの参加するユーザのうち、評価情報を有するユーザ(第1ユーザおよび第2ユーザ)には、評価情報を有するユーザには、医療機関のロゴマークなどを表示させた。この態様によれば、評価情報を有するユーザと評価情報を有しないユーザ(第3ユーザ)とが識別可能な態様で表示されているため、各ユーザは、参加者の属性を容易に把握することができる。その結果、各ユーザにとって、当該マルチプレイゲームへの参加/不参加を判断し易くなる。
【0187】
また、図12では、パズルゲーム「ゲームb」のマルチプレイへの参加募集案内を、パズルゲーム「ゲームb」がプレイ可能なユーザ(第3ユーザを含む)を対象として送信したが、図11でも説明したように、所属グループの第2ユーザに対象を限定してもよい(画面scr100のbtn102「グループ」)。
【0188】
さらには、対象範囲を自由に設定できるようにしてもよい。例えば、第1ユーザの所属グループの認知機能レベルに近い所属グループを対象としたり、認知機能レベルが所定レベル以上または以下の所属グループを除外したりしてもよい。
【0189】
<変形例>
システム1は、典型的には、認知症状を有するユーザ(患者)が特殊ゲームをプレイすることにより、その症状を改善させたり、進行(悪化)を遅らせたりするものである。それに対して、認知症状を有さない上述した第3ユーザがマルチプレイゲームに参加するに際して、そのメリットについて説明する。
【0190】
一般的に、スマートフォンでプレイするオンラインゲームなどでは、ユーザがゲーム媒体を取得することができる。ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、ユーザが仮想空間において操作するプレイヤキャラクタ、アイテム、並びにゲーム内で使用可能な消費媒体などである。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による購入やクエストのクリア、各種ゲーム内のイベントの報酬、ガチャと呼ばれる抽選方法などにより入手することができる。
【0191】
ここで、消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、ユーザに付与される。
【0192】
図13は、本開示の第2実施形態にかかる第3ユーザのゲーム装置4において表示されるマルチプレイへの参加募集画面の一例を示す図である。図13に示されるように、画面scr500では、図11で示された画面scr200と比べて説明文lbl501および「詳細」ボタンbtn501が追加されている点が異なる。
【0193】
具体的には、説明文lbl501に記載されているように、第3ユーザのゲーム装置4では、マルチプレイゲームの参加募集について説明されている。すなわち、特殊モードユーザとのマルチプレイゲームに参加すると、第3ユーザへの報酬が優遇される。ここで、特殊モードユーザとは、評価情報を有するユーザ(第1ユーザおよび第2ユーザなど)であって、具体的には、例えば、認知症状を有するユーザ(患者)である。
【0194】
さらに、画面scr500において、第3ユーザによってbtn501「詳細」が選択されると、画面scr600に遷移し、第3ユーザに付与される優遇内容の詳細が説明されている。
【0195】
このように説明されているように、例えば、第3ユーザが第1ユーザ(および第2ユーザ)とともに、マルチプレイゲームに参加すると、報酬優遇手段によって、第3ユーザへの報酬が優遇される。この態様によれば、第3ユーザがマルチプレイゲームに参加するという動機を起こさせることができる。
【0196】
さらに、マルチプレイゲームにおいて、第3ユーザとしては、特殊モードユーザ(第1ユーザおよび第2ユーザなど)を支援することが好ましく、その支援に応じて、第3ユーザへの報酬を優遇してもよい。例えば、特殊モードユーザがラストクエストをクリアした場合には、第3ユーザへの報酬を通常の3倍にしたり、そのクリアを第3ユーザが補助した場合には、第3ユーザへの報酬を通常の4倍にしたりする。
【0197】
この態様によれば、マルチプレイゲームに参加した第3ユーザが特殊モードユーザを支援するという動機を起こさせることができる。その結果、特殊モードユーザもクエストをクリアし易くなり、認知症状の改善に繋がったりする効果も期待される。
【0198】
[他の実施形態]
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0199】
前記実施形態では、ゲーム装置4がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置4は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0200】
前記実施形態では、ゲームがもの探しゲームやパズルゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、カジュアルゲーム、シミュレーションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、ボードゲーム、およびカードゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0201】
前記実施形態では、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3、および複数のゲーム装置4が一体となってプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。プログラムの各手段の全部または一部が、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4とは別の通信端末で機能させてもよいし、これらのうち組み合わせられる2つの装置で機能させてもよい。また、ゲーム用サーバ装置2、管理用サーバ装置3およびゲーム装置4(またはこれらのうちの一部)を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
【0202】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0203】
1…システム
2…ゲーム用サーバ装置(コンピュータ)
3…管理用サーバ装置(コンピュータ)
4…ゲーム装置(コンピュータ)
5…通信ネットワーク
21,31,41…ネットワークインタフェース
22,32,45…記憶部
23,33,46,230…制御部
29,39,50…バス
42…グラフィック処理部
43…オーディオ処理部
44…操作部
47…ディスプレイ
48…スピーカ
49…タッチパッド
221,321…ユーザDB
231,462…情報処理手段(ゲーム実行手段、ゲーム実行部)
232…照合手段
233…参加案内手段
234…マッチング手段
235…表示手段
331…グループ特定手段(グループ特定部)
332,463…情報共有手段(情報共有部)
333…照合手段
334,461…通信手段
464…報知制御手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13