(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134133
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】キャンディ棒及び棒付キャンディ
(51)【国際特許分類】
A23G 3/34 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
A23G3/34 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039493
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】519338669
【氏名又は名称】エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤春 幸治
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014GB09
4B014GE08
(57)【要約】
【課題】棒付キャンディにおいて、キャンディから棒を抜けにくくする。
【解決手段】棒状の把持部と、前記把持部の先端に設けられ、前記把持部のどの部分よりも拡径した抜止部と、を備えることを特徴とするキャンディ棒。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の把持部と、前記把持部の先端に設けられ、前記把持部のどの部分よりも拡径した抜止部と、を備えることを特徴とするキャンディ棒。
【請求項2】
前記把持部の断面と、前記抜止部の断面とが異なる形状である、請求項1に記載のキャンディ棒。
【請求項3】
前記把持部の断面が同一外径の円形で、かつ、前記抜止部の断面が四角形であることを特徴とする、請求項2に記載のキャンディ棒。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のキャンディ棒と、前記抜止部を覆うキャンディと、を備えることを特徴とする棒付キャンディ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャンディ棒及びこのキャンディ棒を使用した棒付キャンディに関する。
【背景技術】
【0002】
下記非特許文献1に示すように、棒の先端にキャンディを付着させた棒付キャンディが従来より提供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】チュッパチャプス(登録商標)のブランドサイト(https://www.chupachups.jp)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の棒付キャンディは、口に含んで舐めている間に、棒の周りのキャンディが溶けて棒が抜けてしまうことがあった。本開示の実施態様は、このような棒付キャンディにおいて、キャンディから棒が抜けにくくすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様のキャンディ棒は、棒状の把持部と、前記把持部の先端に設けられ、前記把持部のどの部分よりも拡径した抜止部と、を備えることを特徴とする。換言すると、前記抜止部の断面において最も幅の狭い部分の長さが、前記把持部の断面において最も幅の広い部分の長さよりも長くなっている。このキャンディ棒においては、前記抜止部が前記把持部のどの部分よりも拡径していれば、その断面形状については特に限定されず、たとえば相似形であってもよいが、前記把持部の断面と、前記抜止部の断面とが異なる形状、換言すると相似でない形状であることが望ましい。また、このキャンディ棒においては、前記把持部の断面が同一外径の円形で、かつ、前記抜止部の断面が四角形であることがより望ましい。
【0006】
本開示の別の態様の棒付きキャンディは、上述の態様のキャンディ棒と、前記抜止部を覆うキャンディと、を備えることを特徴とする。このような構成によって、キャンディ棒をキャンディからの引き抜き方向へ力をかけたとしても、把持部のどの部分よりも抜止部は拡径しているので、この拡径した部分が引き抜き方向への力に抗することで、キャンディ棒がキャンディから抜けにくくなっている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施態様は上記のように構成されているので、棒付キャンディにおいて、キャンディから棒が抜けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施態様のキャンディ棒の正面図である。
【
図7】
図1のキャンディ棒を使用した棒付キャンディの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態のキャンディ棒10は、
図1~
図5に示すような外観を呈する。すなわち、このキャンディ棒10は、棒状の把持部11と、前記把持部11の先端に設けられ、前記把持部11のどの部分よりも拡径した抜止部12と、を備える。すなわち、
図4の底面図に示すように、抜止部12の断面において最も幅の狭い部分の長さが、把持部11の断面において最も幅の広い部分の長さよりも長くなっている。
【0010】
本実施形態のキャンディ棒10は、
図6の断面図に示すように、把持部11と抜止部12とが一体に成形されている。このキャンディ棒10は、材質は特に限定されないが、ある程度可撓性を有しつつ適度な剛性も有する材質、たとえばシリコンゴムで形成することが望ましい。このキャンディ棒10をシリコンゴムのような合成樹脂で一体成形する場合、射出成形によって成形することができる。ただし、把持部11と抜止部12とを別体で形成して後から接着して
図1~
図5に示すような形状としてもよい。
【0011】
本実施形態のキャンディ棒10は、把持部11の断面が同一外径の円形で、また、抜止部12の断面が四角形であり、互いに異なる形状、換言すると相似形とはなっていない。これにより、一定の外径でかつ断面円形の把持部11によって手触りを良好で持ちやすくする一方、先端に設けられる抜止部12が箱形となることでその角部分が後述するキャンディ21の抜け止めに効果を発揮することとなる。
【0012】
本実施形態のキャンディ棒10は、把持部11の先端の抜止部12を覆うようにして略球状にキャンディ21を付着させて、
図7~
図10のような外径の棒付キャンディ20とすることができる。キャンディ21は通常のキャンディと変わらず、糖類を主成分として、香料、着色料等の添加物を使用して製造することができる。これにより、略球状のキャンディ21から、キャンディ棒10の棒状の把持部11が突出した外観を呈することとなる。
【0013】
本実施形態の棒付キャンディ20は、
図11の断面に示すように、キャンディ棒10の先端の抜止部12が箱形となることでその角部分がキャンディ21の内部で引っかかることで、キャンディ21からキャンディ棒10が抜けにくくなっている。
【0014】
なお、抜止部12の断面形状は本実施形態のような四角形には限定されず、抜止部12の断面において最も幅の狭い部分の長さが、把持部11の断面において最も幅の広い部分の長さよりも長くなっていれば、三角形、五角形若しくは六角形のような多角形、円形若しくは楕円形、又は星形その他の不整形状等、特に限定されることはない。
【符号の説明】
【0015】
10 キャンディ棒
11 把持部
12 抜止部
20 棒付キャンディ
21 キャンディ