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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134339
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】プローブカード装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/073 20060101AFI20230920BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
G01R1/073 E
H01L21/66 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171257
(22)【出願日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】111109274
(32)【優先日】2022-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】513311619
【氏名又は名称】巨擘科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PRINCO CORP.
【住所又は居所原語表記】No.6, CREATION 4TH Rd.,HSINCHU SCIENCE-BASED INDUSTRY PARK,HSINCHU CITY 300,TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】邱 丕良
【テーマコード(参考)】
2G011
4M106
【Fターム(参考)】
2G011AA16
2G011AB08
2G011AE03
4M106AA01
4M106DD03
4M106DD10
(57)【要約】
【課題】製造コストが低減され、使用が制限されない、プローブカード装置を提供する。
【解決手段】対向する第1面と第2面とを有する薄膜基板と、該薄膜基板の該第1面上に設けられ、変形能力を有しておらず、該薄膜基板と一体成形される複数のプローブと、結晶成長方法で生成されたセラミック基板又はガラス基板であって、対向する第1面と第2面とを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面と該第2面とを電気的に接続するように、それ自体が導電性物質を充填する垂直ビアホールを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面が該該薄膜基板の該第2面上に設けられて、該薄膜基板に電気的に接続されるセラミック基板又はガラス基板と、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2面に設けられる電気的接点又は該第2面に電気的に接続されて他の回路基板に電気的に接続されるための他の薄膜基板と、を含むプローブカード装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する第1面と第2面とを有する薄膜基板と、
該薄膜基板の該第1面上に設けられ、変形能力を有しておらず、該薄膜基板と一体成形される複数のプローブと、
結晶成長方法で生成されたセラミック基板又はガラス基板であって、対向する第1面と第2面とを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面と該第2面とを電気的に接続するように、それ自体が導電性物質を充填する垂直ビアホールを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面が該薄膜基板の該第2面上に設けられて、該薄膜基板に電気的に接続される該セラミック基板又は該ガラス基板と、
他の回路基板に電気的に接続されるための、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2面に設けられる電気的接点又は該第2面に電気的に接続された他の薄膜基板と、を含むプローブカード装置。
【請求項2】
該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面と該薄膜基板の該第2面との間に隙間はなく、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2面と該他の薄膜基板との間に隙間はない請求項1に記載のプローブカード装置。
【請求項3】
該薄膜基板と該他の薄膜基板との間の水平引張力の不均一に起因する該セラミック基板又は該ガラス基板の反りや変形を解消するように、該薄膜基板と該他の薄膜基板とは、該セラミック基板又は該ガラス基板に対する水平引張力が略等しい請求項2に記載のプローブカード装置。
【請求項4】
該セラミック基板の材料は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムである請求項1に記載のプローブカード装置。
【請求項5】
該セラミック基板又は該ガラス基板の該電気的接点又は該他の薄膜基板は、ウエハテストのためのテスト信号を生成して受信するテスタに直接電気的に接続されている請求項1に記載のプローブカード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テスト分野に関し、特に統合型多機能のプローブカード技術を有するプローブカード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハのテスト時に、テストすべきウエハ上の異なる検出接点間に段差が存在することが一般的であるため、従来のプローブを設計する際に、プローブ自体のコンプライアンス(compliance)及びそれに耐え得る最大変位量に留意する必要がある。したがって、従来のプローブは、接点に力を加えることができる接触能力を有することを検討する必要があるだけではなく、テストすべきウエハ上の異なる検出接点間の段差に適応する弾性、即ち自己変形能力を有するか否かも検討する必要がある。
【0003】
従来のプローブカード装置の製造では、自己変形能力を具備するプローブを機械方法又は微小電気機械方法により製造した後、プローブを1本ずつプローブホルダに挿入又は半田付けする。そのため、プローブカード装置を一体成形で製造することができず、その製造コストが高くなる。
【0004】
しかしながら、現在の半導体製造工程の微細化に伴い、テストすべきウエハ上の検出接点の数がますます多くなり、検出接点間のピッチがますます小さくなっている。従来のプローブでは一体成形で製造することができないため、プローブ間のピッチをそれ以上低減することができず、テストすべきウエハ上の検出接点間のピッチの微細化を満たすことができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、従来のプローブカード装置では、製造コストが高すぎ、使用が制限されるなどの問題点が存在する。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、上述した従来のプローブカード装置に存在する問題点を解決するために、プローブカード装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施例によれば、本発明は、対向する第1面と第2面とを有する薄膜基板と、該薄膜基板の該第1面上に設けられ、変形能力を有しておらず、該薄膜基板と一体成形される複数のプローブと、結晶成長方法で生成されたセラミック基板又はガラス基板であって、対向する第1面と第2面とを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面と該第2面とを電気的に接続するように、それ自体が導電性物質を充填する垂直ビアホールを有し、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面が該薄膜基板の該第2面上に設けられて、該薄膜基板に電気的に接続されるセラミック基板又はガラス基板と、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2面に設けられる電気的接点又は該第2面に電気的に接続されて他の回路基板に電気的に接続されるための他の薄膜基板と、を含むプローブカード装置を提供する。
【0008】
一実施例において、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第1面と該薄膜基板の該第2面との間に隙間はなく、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2面と該他の薄膜基板との間に隙間はない。
【0009】
一実施例において、該薄膜基板と該他の薄膜基板との間の水平引張力の不均一に起因する該セラミック基板又は該ガラス基板の反りや変形を解消するように、該薄膜基板と該他の薄膜基板とは、該セラミック基板又は該ガラス基板に対する水平引張力が略等しい。
【0010】
一実施例において、該セラミック基板の材料は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムであってもよい。
【0011】
一実施例において、該セラミック基板又は該ガラス基板の該第2表面接点又は該他の薄膜基板は、ウエハテストのためのテスト信号を生成して受信するテスタに直接電気的に接続されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明のプローブカード装置は、一体成形方法で製造されたプローブとセラミック基板とを組み合わせた複数の実施形態を提供し、製造されたプローブは、従来のプローブホルダの機能に加えて、プローブカード装置においてこれらのプローブの下方に位置する複数の有機誘電体膜層が、各プローブのテストすべきウエハの接点の段差に適応するのに必要なコンプライアンス(compliance)や緩衝能を提供することにより、プローブカード装置の製造コストをより低減し、使用されるプローブ間のピッチを減少することができ、テストすべきウエハを製造するための半導体製造工程の微細化に対応して、適切なプローブ数とプローブピッチとを有するプローブカード装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は本発明の第1実施例に係るプローブカード装置を示す模式的な断面図である。
図2図2は本発明の第2実施例に係るプローブカード装置を示す模式的な断面図である。
図3図3図1~2におけるセラミック基板を示す模式的な断面図である。
図4図4図1~2における薄膜基板を示す模式的な断面図である。
図5図5図2のプローブカード装置における該薄膜基板の内部構造を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の複数の実施例に係るプローブカード装置の実施形態を図1図5を参照しながら説明する。
【0015】
本発明の第1実施例に係るプローブカード装置10を示す模式的な断面図である図1を参照されたい。プローブカード装置10は、薄膜基板(thin film substrate)202と、結晶成長方法で製造されたセラミック基板204と、複数のプローブ2002とを含む。該薄膜基板202は、対向する第1面C(図4参照)と第2面D(図4参照)とを有する。該セラミック基板204の本体材質は、対向する第1面A(図3参照)と第2面B(図3参照)とを有して、該セラミック基板204の該第1面Aと該第2面Bとを電気的に接続するように、複数の垂直ビアホール2042と、これらの垂直ビアホール2042に部分的に充填される導電性物質2044とが設けられる酸化アルミニウム(Al)であり、該セラミック基板204の第1面Aが該薄膜基板202の該第2面D上に設けられて、薄膜基板202と電気的に接続される。これらのプローブ2002は、予め設定されたピッチで該薄膜基板202の該第1面Cに設けられて、該薄膜基板202内に部分的に埋設されている。これらのプローブ2002は、変形能力を有しておらず、該薄膜基板202と一体成形されている。
【0016】
該セラミック基板204の第2面B上には、回路基板(図示せず)と電気的に接続されるために、複数の電気的接点2046が設けられており、該回路基板は該セラミック基板204及びテスタ(図示せず)に電気的に接続され、該テスタから生成されたテスト信号が回路基板で処理された後、セラミック基板204、薄膜基板202、プローブ2002、ウエハに電気的に接続された接点を介して、ウエハの内部に送信し、ウエハの内部で該テスト信号を受信し、処理された後に出力信号(図示せず)を生成し、ウエハ接点、プローブ2002、薄膜基板202、セラミック基板204、回路基板を介してテスタに送信し、該テスタが該テスト信号を受信した後、テストされたウエハの品質を判定することができる。
【0017】
本発明の第2実施例に係るプローブカード装置20を示す模式的な断面図である図2を参照されたい。該プローブカード装置20は、薄膜基板202と、複数のプローブ2002と、結晶成長方法で生成された酸化アルミニウム(Al)セラミック基板204と、その構成及び機能は図1と同様である薄膜基板206とを含む。図2において、該セラミック基板204の第2面Bは、該薄膜基板206に電気的に接続され、該薄膜基板206は、電気的接点2062を介して他の回路基板(図示せず)に電気的に接続され、該回路基板の役割は、第1実施例における回路基板と同様である。
【0018】
図1及び図2における該プローブカード装置10及び20における、本体2040が酸化アルミニウム(Al)又は窒化アルミニウム(AlN)である該セラミック基板204の模式的な断面図を示す図3を参照されたい。これらの垂直ビアホール2042内には、銅等の導電性物質2044が充填されてもよいが、垂直ビアホール2042内の導電性物質2044が、上下にそれぞれ薄膜基板202の電気的接点及び薄膜基板206の電気的接点に接触している。これらの垂直ビアホール2042は、レーザドリル(laser drilling)やエッチングにより形成することができる。
【0019】
図1及び図2に示されるように、薄膜本体2032と、該薄膜本体2032内に埋設されて該薄膜基板202の該第1面Cに隣接する複数の第1薄膜接点2020と、該薄膜本体2032の該第2面Dに形成された複数の第2薄膜接点2022と、該薄膜本体2032の内部に設けられた少なくとも1つの内部金属層2024とを含む薄膜基板202を示す図4を参照されたい。これらの第1薄膜接点2020の少なくとも1つは、該少なくとも1つの内部金属層2024を介してこれらの第2薄膜接点2022の少なくとも1つに電気的に接続され、隣接する2つの第1薄膜接点2020のピッチが、隣接する2つの第2薄膜接点2022のピッチよりも小さい。薄膜基板202は、狭ピッチのプローブ2002を広ピッチのセラミック基板204に電気的に接続するためのものである。これらの第2薄膜接点2022の表面には、無電解ニッケル/無電解パラジウム/浸漬金(Electroless Nickel Electroless Palladium and Immersion Gold,ENEPIG)、無電解金メッキ(Electroless Nickel Immersion Gold,ENIG)、又は有機系はんだ付け保護(Organic Solderability Preservative,OSP)が含まれる。
【0020】
これらのプローブ2002の一端は、これらの第1薄膜接点2020の1つに電気的に接続され、これらのプローブ2002の他端は、テストすべきウエハ(図示せず)の接点であるウエハ接点(図示せず)に電気的に接触する。
【0021】
引き続き図4を参照すると、薄膜本体2032は、これらの第1薄膜接点2020と、これらのプローブ2002と、少なくとも1つの内部金属層2024と、これらの第2薄膜接点2022とを含み、該薄膜本体2032は、第1表面誘電体層2026と、少なくとも1つの内部誘電体層2028と、第2表面誘電体層2030とを含む。本実施例では、薄膜基板202は、3層の内部金属層2024及び3層の内部誘電体層2028を含むが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】
これらの第1薄膜接点2020は、該第1表面誘電体層2026に埋設されており、これらのプローブ2002はさらに、該第1表面誘電体層2026に部分的に埋設されており、それぞれこれらの第1薄膜接点2020のいずれかに囲まれている。これらの内部金属層2024は、対応するこれらの内部誘電体層2028に形成され、これらの第2薄膜接点2022は、第2表面誘電体層2030に形成される。これらの第1薄膜接点2020及びこれらのプローブ2002の少なくとも1つは、少なくとも1つの内部金属層2024を介してこれらの第2薄膜接点2022の少なくとも1つに電気的に接続される。
【0023】
該薄膜基板202の層数は、4層~20層であってもよい。該第1表面誘電体層2026、該少なくとも1つの内部誘電体層2028、及び該第2表面誘電体層2030の厚さは、5μm(micrometer;μm)~20μmであり、その材料は、ポリイミド(polyimide)等の有機誘電体材料であってもよい。これらの第1薄膜接点2020の高さ、該少なくとも1つの内部金属層2024の厚さ、及びこれらの第2薄膜接点2022の高さは、1μm~10μmであり、少なくとも1つの内部金属層2024の線幅は、2μm~100μmである。なお、少なくとも1つの内部金属層2024は、全面金属層の形式で電源層又はグランド層とすることができる。少なくとも1つの内部金属層2024のビア(via)サイズは、3μm~50μmである。
【0024】
図1及び図2に示すプローブカード装置10及び20において、これらのプローブ2002、これらの第1薄膜接点2020は、半導体プロセスを用いて製造することができ、例えば、第1表面誘電体層2026を形成した後に、フォトリソグラフィ法を用いてこれらのプローブ2002とこれらの第1薄膜接点2020との位置を決めた後、有機誘電体層へのレーザドリル又はエッチング法により該第1表面誘電体層2026に、第1薄膜接点2020が位置する金属層に達するまで適切な開口を設け、さらに電気めっき又はフォトリソグラフィ及び物理気相成長法を用いて、該薄膜基板202の第1表面誘電体層の内部及びその上に複数のプローブ2002と複数の第1薄膜接点2020とを同時に形成する。これらのプローブ2002間のピッチを、リソグラフィ製造工程の制御により適宜に調整することにより、30μm以内に縮小することができるので、プローブカード装置10に数万本のプローブ2002を同時に製造することができ、さらにプローブカード装置10の製造コストを大幅に低減することができる。
【0025】
つまり、該セラミック基板204を設けることにより、プローブカード装置10、20に良好な平坦度と強固な支持力とを提供することができ、同様に良好に製造されたガラス基板もセラミック基板204と同様の機能を発揮することができる。そして、薄膜基板202内のこれらのプローブ2002の下方に位置する有機誘電体材料の弾性によって、各プローブ2002がテストすべきウエハの接点の段差に適応するのに必要なコンプライアンス(compliance)や緩衝能を提供することにより、プローブ2002は、プローブホルダに固定される従来のプローブの自己変形能力を兼備することになる。このように、マクロの観点から、薄膜基板202上に設けられた数万本のプローブ2002は、該セラミック基板又は該ガラス基板と同等の平坦度を有することができ、マイクロの観点から、個別のプローブ2002も、テストすべきウエハの接点の段差に対応するコンプライアンス(compliance)や緩衝能を具備している。
【0026】
図2のプローブカード装置20における該薄膜基板206の内部構造を示す図5を参照されたい。薄膜基板206は、対向する第1面E及び第2面Fを有する薄膜本体2072と、これらの第1薄膜接点2060と、少なくとも1つの内部金属層2064と、これらの第2薄膜接点2062とを含み、該薄膜本体2072は、第1表面誘電体層2066と、少なくとも1つの内部誘電体層2068と、第2表面誘電体層2070とを含む。本実施例では、薄膜基板206は、3層の内部金属層2064及び3層の内部誘電体層2068を含むが、本発明はこれに限定されるものではない。これらの第1薄膜接点2060は、該セラミック基板204の第2面に電気的に接続されるが、これらの第2薄膜接点2062は、本発明の第1実施例と同様に機能する回路基板に電気的に接続される。
【0027】
これらの第1薄膜接点2060は、第1表面誘電体層2066に埋設されて、該薄膜基板206の第1面Eに露出している。これらの内部金属層2064は、対応するこれらの内部誘電体層2068に形成され、これらの第2薄膜接点2062は、第2表面誘電体層2070に形成されて、該薄膜基板206の第2面Fに露出している。これらの第1薄膜接点2060の少なくとも1つは、少なくとも1つの内部金属層2064を介してこれらの第2薄膜接点2062の少なくとも1つに電気的に接続される。
【0028】
該薄膜基板206の層数は、4層~20層であってもよい。該第1表面誘電体層2066、該少なくとも1つの内部誘電体層2068、及び該第2表面誘電体層2070の厚さは、5μm(micrometer;μm)~20μmであり、その材料は、ポリイミド(polyimide)等の有機誘電体材料であってもよい。これらの第1薄膜接点2060の高さ、該少なくとも1つの内部金属層2064の厚さ、及びこれらの第2薄膜接点2062の高さは、1μm~10μmであり、少なくとも1つの内部金属層2064の線幅は、2μm~100μmである。なお、少なくとも1つの内部金属層2064は、全面金属層の形式で電源層又はグランド層とすることができる。少なくとも1つの内部金属層2064のビア(via)サイズは、3μm~50μmである。
【0029】
図2を参照すると、本発明の他の実施例において、薄膜基板202及び薄膜基板206のそれぞれと該セラミック基板204との間に隙間はなく、上方薄膜基板202と下方薄膜基板206との間の水平引張力の不均一に起因する該セラミック基板又は該ガラス基板の反りや変形を解消するために、該薄膜基板202と該薄膜基板206との、該セラミック基板又は該ガラス基板に対する水平引張力が略等しい。
【0030】
上述したように、研磨後のセラミック基板又はガラス基板をキャリア板とし、スピンコート膜又はスプレーコート膜を焼成して誘電体層を形成した後、誘電体層をキャリア板に付着させて完全密着構造とする以外は、前記図2の実施例の説明と同様であり、該薄膜基板202及び該薄膜基板206の水平引張力がほぼ等しくなるように達成するには、設計時に、薄膜基板202及び薄膜基板206の誘電体層の総膜厚がほぼ同じであることを考えると、金属層の総膜厚もほぼ同じであればよい。
【0031】
図1図2を参照すると、本発明の他の実施例では、該セラミック基板の該第2表面電気的接点2046又は薄膜基板の電気的接点2062が直接にテスタに電気的に接続され、該テスタがウエハテストのためのテスト信号を生成及び受信し、上記段落[0016]の回路基板を薄膜基板202に統合すればよいか、又は上記段落[0017]の回路基板を薄膜基板206に統合すればよい。
【0032】
以上のように、本発明は、好ましい実施例を開示したが、上述した好ましい実施例は本発明を限定するためのものではない。当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、様々な変更や修正を加えることができ、したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲に定められたものに準ずるべきである。
【符号の説明】
【0033】
10、20 プローブカード装置
2002 プローブ
202 薄膜基板
204 セラミック基板
206 薄膜基板
2020、2060 第1薄膜接点
2022 第2薄膜接点
2062 第2薄膜接点(電気的接点)
2024、2064 内部金属層
2026、2066 第1表面誘電体層
2028、2068 内部誘電体層
2030、2070 第2表面誘電体層
2032、2072 薄膜本体
2040 本体
2042 垂直ビアホール
2044 導電性物質
2046 電気的接点
A、C、E 第1面
B、D、F 第2面
図1
図2
図3
図4
図5