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特開2023-134412画像センサを移動させるボイスコイルモータを有する光学画像安定化
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134412
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】画像センサを移動させるボイスコイルモータを有する光学画像安定化
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/50 20230101AFI20230920BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20230920BHJP
   G02B 7/28 20210101ALI20230920BHJP
   G02B 7/08 20210101ALI20230920BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20230920BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20230920BHJP
【FI】
H04N23/50
G03B5/00 J
G02B7/28 P
G02B7/08 B
G02B7/04 E
H04N23/68
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023087629
(22)【出願日】2023-05-29
(62)【分割の表示】P 2020092323の分割
【原出願日】2017-03-10
(31)【優先権主張番号】62/307,416
(32)【優先日】2016-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/399,095
(32)【優先日】2016-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.OS X
2.Linux
3.VXWORKS
4.DARWIN
5.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ブロディー ダグラス エス
(72)【発明者】
【氏名】ヒューバート アウレリアン アール
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チャン
(72)【発明者】
【氏名】ミラー スコット ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ シャシャンク
(57)【要約】
【課題】オートフォーカスカメラ構成要素における光学画像安定化を有する位置管理に関する技術を提供する。
【解決手段】いくつかの実施形態では、カメラアクチュエータは、アクチュエータ基盤、オートフォーカスボイスコイルモータ、及び光学画像安定化ボイスコイルモータを含む。いくつかの実施形態では、オートフォーカスボイスコイルモータは、アクチュエータ基盤に移動可能に搭載されたレンズキャリア搭載取付具、基盤に搭載された複数の共有磁石、及びレンズキャリアのうちの1つ以上のレンズの光学軸の方向にレンズキャリアを移動させる力を生じさせるための、レンズキャリア搭載取付具に固定して搭載されたオートフォーカスコイルを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズキャリアにおけるレンズと、
前記レンズを通過する光のデジタル表現をキャプチャする画像センサと、
前記レンズの光学軸に沿って前記レンズを含むレンズアセンブリを移動させることによって、前記画像センサ上で前記レンズからの光に焦点を合わせる軸方向運動ボイスコイルモータであって、
前記軸方向運動ボイスコイルモータは、
前記レンズキャリアをアクチュエータ基盤に移動可能に搭載するサスペンションアセンブリと、
前記アクチュエータ基盤に搭載された複数の共有磁石と、
前記レンズキャリアに固定して搭載され、かつ前記サスペンションアセンブリを通じて前記アクチュエータ基盤に搭載された焦点調節コイルと、を含む、前記軸方向運動ボイスコイルモータと、
横運動ボイスコイルモータであって、
前記横運動ボイスコイルモータは、
画像センサフレーム部材と、
前記画像センサフレーム部材を前記横運動ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材と、
前記光学軸に直交する複数の方向に前記画像センサフレーム部材を移動させる力を生じさせるための、前記共有磁石の磁界内で前記画像センサフレーム部材に搭載された複数の横運動コイルと、を含む、前記横運動ボイスコイルモータと、
を備える、カメラ。
【請求項2】
前記可撓性部材は、画像センサキャリアに存在する画像センサを前記横運動ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続し、
前記可撓性部材は、電気信号トレースを含む、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
前記可撓性部材は、ポリイミド絶縁体層によって金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する前記金属湾曲体を含む、請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
前記横運動コイルは、前記横運動ボイスコイルモータの動作のための前記横運動コイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される、請求項1に記載のカメラ。
【請求項5】
光学画像安定化コイルは、前記アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつオートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される、請求項1に記載のカメラ。
【請求項6】
光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、基盤に搭載される、請求項1に記載のカメラ。
【請求項7】
前記光学軸に沿った前記画像センサの動きを制限するための軸受面エンドストップは、前記アクチュエータ基盤に搭載される、請求項1に記載のカメラ。
【請求項8】
前記横運動ボイスコイルモータは
1つ以上の湾曲安定器部材が前記可撓性部材の間の干渉を防止するように、前記1つ以上の可撓性部材を相互に機械的に接続するように構成された前記1つ以上の湾曲安定器部材を更に含む、請求項1に記載のカメラ。
【請求項9】
前記可撓性部材は、相互に並列した第1の可撓性部材及び第2の可撓性部材を含み、
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、第1の湾曲アームを第2の湾曲アームに接続し、かつ前記第1の湾曲アーム及び前記第2の湾曲アームに直交する軸に沿って延在する湾曲安定器部材を含む、
請求項8に記載のカメラ。
【請求項10】
アクチュエータ基盤と、
オートフォーカスボイスコイルモータであって、
前記オートフォーカスボイスコイルモータは、
前記アクチュエータ基盤に移動可能に搭載されたレンズキャリアと、
前記アクチュエータ基盤に搭載された複数の共有磁石と、
前記レンズキャリアのうちの1つ以上のレンズの光学軸の方向に力を生じさせるための、前記レンズに固定して搭載されたオートフォーカスコイルと、を含む、前記オートフォーカスボイスコイルモータと、
光学画像安定化ボイスコイルモータであって、
前記光学画像安定化ボイスコイルモータは、
前記アクチュエータ基盤に移動可能に搭載された画像センサキャリアと、
前記光学軸に直交する複数の方向に前記画像センサキャリアを移動させる力を生じさせるための、前記共有磁石の磁界内で前記画像センサキャリアに搭載された複数の光学画像安定化コイルと、を含む、前記光学画像安定化ボイスコイルモータと、
を備える、カメラアクチュエータ。
【請求項11】
前記画像センサキャリアは、前記画像センサキャリアに存在する画像センサを前記光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含む、請求項10に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項12】
前記画像センサキャリアは、前記画像センサキャリアに存在する画像センサを前記光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するためのうちの1つ以上の可撓性部材を更に含み、
前記可撓性部材は、電気信号トレースを含む、
請求項10に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項13】
前記画像センサキャリアは、前記画像センサキャリアに存在する画像センサを前記光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、
前記可撓性部材は、ポリイミド絶縁体層によって金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する前記金属湾曲体を含む、請求項10に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項14】
前記光学画像安定化コイルは、前記光学画像安定化ボイスコイルモータの動作のための前記コイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される、請求項10に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項15】
前記光学画像安定化コイルは、前記アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつ前記オートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される、請求項10に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項16】
前記光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、前記アクチュエータ基盤に搭載される、請求項10のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
【請求項17】
カメラモジュールであって、
光学軸を定める1つ以上のレンズ素子を含むレンズと、
前記レンズを通る光をキャプチャし、かつ前記キャプチャした光を画像信号に変換するように構成された画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータであって、
前記画像センサに結合され、かつ前記画像信号を受信するように構成された内部フレームと、
前記光学軸に直交する平面に沿って前記内部フレームを囲む外部フレームと、
前記内部フレームを前記外部フレームに機械的に接続するように構成された複数のスプリングアームと、を含む、VCMアクチュエータと、
前記内部フレームから前記外部フレームに前記画像信号を伝達するように構成された電気トレースと、を含む、
カメラモジュールと、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサであって、
前記VCMアクチュエータに、前記光学軸に直交する複数の方向に第2のフレームに対して第1のフレームを移動させ、
前記ディスプレイに、前記電気トレースを介して前記内部フレームから前記外部フレームに伝達された前記画像信号のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、画像を提示させる、
ように構成された1つ以上のプロセッサと、
を備える、モバイル多機能デバイス。
【請求項18】
前記VCMアクチュエータは、
湾曲安定器部材が前記光学軸に直交する前記平面に沿ったスプリングアームの動きを制限するように、前記複数のスプリングアームの一のスプリングアームを機械的に接続するように構成された1つ以上の前記湾曲安定器部材を更に含む、請求項17に記載のモバイル多機能デバイス。
【請求項19】
前記複数のスプリングアームは、
相互に並列したスプリングアームの第1のアレイと、
相互に並列したスプリングアームの第2のアレイと、を含み、スプリングアームの前記第2のアレイは、スプリングアームの前記第1のアレイに並列せず、
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、
前記光学軸に直交する第1の軸に沿ってスプリングアームの前記第1のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第1のセットと、
前記光学軸に直交する第2の軸に沿ってスプリングアームの前記第2のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第2のセットと、
を含む、請求項18に記載のモバイル多機能デバイス。
【請求項20】
前記電気トレースの少なくとも一部は、前記複数のスプリングアームのうちの1つ以上のスプリングアームを介して前記内部フレームから前記外部フレームに経路選択される、請求項17に記載のモバイル多機能デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、位置制御に関し、特に、オートフォーカスカメラ構成要素における光学画像安定化を有する位置管理に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン及びタブレット又はパッドデバイスなどの小さなモバイル多目的デバイスの出現は、デバイスを統合するための高解像度の、小型カメラに対する必要性をもたらしてきた。いくつかの小型カメラは、レンズの不要な動きを補償することを試みる際に、X及び/又はY軸上で光学レンズの位置を調節することによって、外部の励振/妨害を検知及び反応することができる光学画像安定化(OIS)機構を組み込むことがある。いくつかの小型カメラは、オートフォーカス(AF)機構を組み込むことがあり、それによって、画像センサによってキャプチャされることになる画像面においてカメラの前方で対象面に焦点を合わせるように対象物の焦点距離を調節することができる。いくつかのそのようなオートフォーカス機構では、光学レンズは、カメラの焦点を再度合わせるためにカメラの光学軸(Z軸と称される)に沿って単一の剛体として移動する。
【0003】
加えて、例えば、カメラの光学(Z)軸に直交するX及びY軸上で、光学軸に沿ったレンズの動きに他の自由度で最小の寄生的な動きが伴う場合、高い画像品質が小型カメラで達成することがより容易である。よって、オートフォーカス機構を含むいくつかの小型カメラはまた、レンズの不要な動きを補償することを試みる際に、X及び/又はY軸上で光学レンズの位置を調節することによって、外部の励振/妨害を検知及び反応することができる光学画像安定化(OIS)機構を組み込むことがある。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態では、カメラアクチュエータは、アクチュエータ基盤、オートフォーカスボイスコイルモータ、及び光学画像安定化ボイスコイルモータを含む。いくつかの実施形態では、オートフォーカスボイスコイルモータは、アクチュエータ基盤に移動可能に搭載されたレンズキャリア搭載取付具、基盤に搭載された複数の共有磁石、及びレンズキャリアのうちの1つ以上のレンズの光学軸の方向にレンズキャリアを移動させる力を生じさせるための、レンズキャリア搭載取付具に固定して搭載されたオートフォーカスコイルを含む。いくつかの実施形態では、光学画像安定化ボイスコイルモータは、アクチュエータ基盤に移動可能に搭載された画像センサキャリア、及び光学軸に直交する複数の方向に画像センサキャリアを移動させる力を生じさせるための、共有磁石の磁界内で画像センサキャリアに移動可能に搭載された複数の光学画像安定化コイルを含む。
【0005】
いくつかの実施形態は、カメラの光学画像安定化VCMアクチュエータ(例えば、光学画像安定化アクチュエータ)で使用することができる湾曲モジュールを含んでもよい。湾曲モジュールは、動的プラットフォーム及び静的プラットフォームを含んでもよい。様々な実施例では、湾曲モジュールは、1つ以上の湾曲部を含んでもよい。湾曲部は、静的プラットフォームに動的プラットフォームを機械的に接続するように構成されてもよい。更に、湾曲部は、VCMアクチュエータに剛性(例えば、面内の湾曲剛性)をもたらすと共に、カメラの1つ以上のレンズによって定められた光学軸に直交する平面に沿って動的プラットフォームが移動することを可能にするように構成されてもよい。様々な実施形態では、湾曲モジュールは、1つ以上の湾曲安定器部材を含んでもよい。湾曲安定器部材は、湾曲安定器部材が湾曲安定器部材によって接続された湾曲部の間の干渉を防止するように、湾曲部を相互に機械的に接続するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、湾曲モジュールは、動的プラットフォームから静的プラットフォームに信号を伝達するように構成された電気トレースを含んでもよい。電気トレースは、湾曲部、湾曲安定器部材、及び/又はフレックス回路を介して動的プラットフォームから静的プラットフォームに経路選択されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラを示す。
図2】少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラを示す。
図3】少なくともいくつかの実施形態に係る、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラの構成要素を示し、前記カメラの分解図を示す。
図4】少なくともいくつかの実施形態に係る、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラの構成要素を示し、前記カメラの断面図を示す。
図5】少なくともいくつかの実施形態に係る、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラの構成要素を示し、前記カメラの外部の斜視図を示す。
図6】いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができる例示的な横運動ボイスコイルモータ(VCM)の断面図を示す。
図7A】少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有するカメラのフレーム及び湾曲部の例示的な実施形態を記す。
図7B】少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有するカメラのフレーム及び湾曲部の例示的な実施形態を記す。
図7C】少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は小型カメラにおける画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有するカメラのフレーム及び湾曲部の例示的な実施形態を記す。
図8A】いくつかの実施形態に係る、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を各々が示し、前記例示的な湾曲モジュールの上面図を示す。
図8B】いくつかの実施形態に係る、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を各々が示し、前記例示的な湾曲モジュールの斜視図を示す。
図9A】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9B】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9C】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9D】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9E】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9F】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9G】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9H】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9I】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9J】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9K】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図9L】いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10A】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10B】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10C】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10D】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10E】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10F】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10G】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10H】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10I】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図10J】いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュールにおいて使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用されてもよい。
図11A】いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を示し、前記例示的な湾曲モジュールの上面図を示す。図11A~11Bでは、例示的な湾曲モジュールは、湾曲部を介して動的フレームから静的フレームに経路選択される電気トレースを含んでもよい。
図11B】いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を示し、前記例示的な湾曲モジュールの斜視図を示す。図11A~11Bでは、例示的な湾曲モジュールは、湾曲部を介して動的フレームから静的フレームに経路選択される電気トレースを含んでもよい。
図12A】いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を各々が示し、前記例示的な湾曲モジュールの上面図を示す。図12A~12Bでは、例示的な湾曲モジュールは、動的フレームから静的フレームに電気トレースを経路選択するように構成された1つ以上のフレックス回路を含んでもよい。
図12B】いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュールの図を各々が示し、前記湾曲モジュールの斜視図を示す。図12A~12Bでは、例示的な湾曲モジュールは、動的フレームから静的フレームに電気トレースを経路選択するように構成された1つ以上のフレックス回路を含んでもよい。
図13】いくつかの実施形態に係る、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの動的プラットフォームからVCMアクチュエータの静的プラットフォームに信号を伝達する例示的な方法のフローチャートである。
図14】いくつかの実施形態に係る、カメラを有するポータブル多機能デバイスのブロック図を示す。
図15】いくつかの実施形態に係る、カメラを有するポータブル多機能デバイスを記す。
図16】いくつかの実施形態に係る、カメラを含むことができる例示的なコンピュータシステムを示す。例示的なコンピュータシステムは、いくつかの実施形態に従って、カメラ制御のためのシステム及び方法の態様を実行するように構成されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書は、「one embodiment(一実施形態)」又は「an embodiment(実施形態)」に対する参照を含む。「in one embodiment(一実施形態では)」又は「in an embodiment(実施形態では)」の表現の出現は、必ずしも同一の実施形態を指さない。特定の特徴、構造、又は特性は、本開示と一貫したいずれかの適切な方式で組み合わされてもよい。
【0008】
「comprising(備える、含む)」。この用語はオープンエンドである。添付の特許請求の範囲で使用されるように、この用語は、追加の構造又はステップを除外しない。「1つ以上のプロセッサユニット・・・を備えた装置」と記載される請求項を検討する。このような請求項は、装置が追加の構成要素(例えば、ネットワークインタフェースユニット、グラフィック回路など)を含むことを除外しない。
【0009】
「configured to(ように構成されている)」。様々なユニット、回路、又は他の構成要素は、タスク又はタスク(複数)を実行する「ように構成されている」と説明又は請求されてもよい。このような文脈では、「構成されている」は、ユニット/回路/構成要素が、動作の間にそれらのタスク又はタスク(複数)を実行する構造(例えば、回路)を含むことを示すことによって構造を暗示するときに使用される。そのように、ユニット/回路/構成要素は、指定されたユニット/回路/構成要素が現在動作可能でない(例えば、オンの状態でない)ときでさえ、タスクを実行するように構成されていると言うことができる。「構成されている」という言葉と共に使用されるユニット/回路/構成要素は、ハードウェア、例えば、回路、動作を実行することが可能なプログラム命令を記憶したメモリなどを含む。ユニット/回路/構成要素が1つ以上のタスクを実行するように「構成されている」と記載するのは、そのユニット/回路/構成要素について、米国特許法第112条第6段落を発動しないように明示的に意図している。更に、「構成されている」は、ソフトウェア及び/又はファームウェア(例えば、FPGA又はソフトウェアを実行する汎用プロセッサ)によって操作され、問題のタスク(単数又は複数)を実行可能な方式で動作する汎用的な構造(例えば、汎用回路)を含むことができる。「構成されている」はまた、1つ以上のタスクを実施又は実行するように適合されたデバイス(例えば、集積回路)を組み立てるように製造工程(例えば、半導体組み立て設備)を適合させることを含んでもよい。
【0010】
「第1」、「第2」など。本明細書で使用されるように、これらの用語は、続く名詞の標識として使用され、いかなるタイプの順序付け(例えば、空間的、時間的、論理的など)も意味しない。例えば、バッファ回路は、「第1」及び「第2」の値に対する書き込み演算を実行するものとして本明細書で説明されてもよい。用語「第1」及び「第2」は、必ずしも第1の値が第2の値の前に書き込まれなければならないことを含意していない。
【0011】
「基づく」。本明細書で使用されるように、この用語は、判定に影響を及ぼす1つ以上の要因を記述するために使用される。この用語は、判定に影響を及ぼすことがある追加要因を除外しない。すなわち、判定はそれらの要因のみに基づいているか、又は少なくとも部分的にそれらの要因に基づいていることがある。「Bに基づいてAを判定する」というフレーズを検討する。このケースでは、BはAの判定に影響を及ぼす要因であるが、このようなフレーズはAの判定がCにも基づいていることを除外しない。他の例では、AはBのみに基づいて判定されてもよい。
【0012】
オートフォーカス位置検出のための磁気検知への導入
【0013】
いくつかの実施形態は、コンパクトカメラモジュールについてのミニチュア作動機構の有効性を改善するための、制御部、磁石、及びボイスコイルモータを有するカメラ装置を含む。より具体的に、いくつかの実施形態では、コンパクトカメラモジュールは、オートフォーカス(AF)及び光学画像安定化(OIS)などの機能を遂行するためのアクチュエータを含む。OISについての非常にコンパクトなアクチュエータを達成する1つのアプローチは、ボイスコイルモータ(VCM)配列を使用することである。
【0014】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化アクチュエータは、撮像センサがX及びYにおいて並進するOISフレーム上で搭載されるように設計される(Zにおいて並進するオートフォーカスアクチュエータとは反対にあり、Zはカメラの光学軸である)。画像センサを移動させる電気機械構成要素は、静的及び動的プラットフォームから構成されている。動的プラットフォームから静的プラットフォームへの電気信号トレースを使い果たして動的プラットフォーム上で撮像センサを搭載することは(ワイヤボンディング、フリップ/チップ、BGA)は、画像センサへの接続を提供する。面内湾曲部は、動的プラットフォームを静的プラットフォームに接続し、電気信号トレースを支持する。OISコイルは、動的プラットフォーム上で搭載される。いくつかの実施形態では、OIS永久磁石は、追加のローレンツ力を提供するために静的プラットフォーム上で搭載される(例えば、高い面内湾曲剛性の場合)。
【0015】
いくつかの実施形態は、カメラを含む。カメラは、レンズ、画像センサ、及びボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータを含んでもよい。レンズは、光学軸を定める1つ以上のレンズ素子を含んでもよい。画像センサは、レンズを通る光をキャプチャするように構成されてもよい。更に、画像センサは、キャプチャされた光を画像信号に変換するように構成されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、カメラアクチュエータは、アクチュエータ基盤、オートフォーカスボイスコイルモータ、及び光学画像安定化ボイスコイルモータを含む。いくつかの実施形態では、オートフォーカスボイスコイルモータは、アクチュエータ基盤に移動可能に搭載されたレンズキャリア搭載取付具、基盤に搭載された複数の共有磁石、及びレンズキャリアのうちの1つ以上のレンズの光学軸の方向にレンズキャリアを移動させる力を生じさせるための、レンズキャリア搭載取付具に固定して搭載されたオートフォーカスコイルを含む。いくつかの実施形態では、光学画像安定化ボイスコイルモータは、アクチュエータ基盤に移動可能に搭載された画像センサキャリア、及び光学軸に直交する複数の方向に画像センサキャリアを移動させる力を生じさせるための、共有磁石の磁界内で画像センサキャリアに移動可能に搭載された複数の光学画像安定化コイルを含む。
【0017】
いくつかの実施形態は、センサシフトを別個に達成するための第1のAF VCM(ボイスコイルモータ)、及び第2のOIS VCMを使用してアクチュエータシステムを提供する。いくつかの実施形態では、AF VCMアクチュエータは、光学軸に沿った光学系の並進を可能にする。いくつかの実施形態では、OIS VCMアクチュエータは、画像センサが光学軸に垂直な平面において並進することを可能にする。いくつかの実施形態では、センサは平坦湾曲部上で搭載され、そこでは、画像センサ及びI/O端末を接続する電気トレースは、金属添加堆積工程(例えば、高精度銅添加堆積工程)を使用して湾曲部上で直接達成され、面内並進力は、移動するコイルアーキテクチャの周りで設計されたVCMの結果である。
【0018】
いくつかの実施形態では、垂直ビーム(サスペンションワイヤ)に依存するOIS「光学シフト」設計の除去は、その両方が信頼性を改善する、必要性がより低い降伏強度及びより大きな断面を備えるためにOISセンサシフト及び平坦湾曲部の設計に依存することによって信頼性に対する課題を軽減する。
【0019】
いくつかの実施形態では、センサをシフトさせることが、移動質量を減少させることを可能にし、したがって、OIS「光学シフト」設計と比較して、電力消費における明確な利点がある。いくつかの実施形態では、製造は、OIS湾曲部に直接堆積された電気トレース(例えば、金属添加堆積工程を使用して)で達成され、それは、より小さいサイズのパッケージを可能にすると共に、I/O要件を満たす。
【0020】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、湾曲部は、電気信号トレースを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、湾曲部は、絶縁体(例えば、1つ以上のポリイミド絶縁体層)を介して金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する金属湾曲体を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、湾曲部は、絶縁体を介して金属湾曲体から、及び相互に電気的に分離した電気信号トレースの複数の層を搬送する金属湾曲体を含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化コイルは、光学画像安定化ボイスコイルモータの動作のためのコイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される。
【0025】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化コイルは、アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつオートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される。
【0026】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、基盤に搭載される。
【0027】
いくつかの実施形態では、カメラは、レンズキャリアにおけるレンズ、レンズを通過する光のデジタル表現をキャプチャするための画像センサ、レンズを含むレンズアセンブリをレンズの光学軸に沿って移動させることによって画像センサ上でレンズからの光に焦点を合わせるための軸方向運動ボイスコイルモータ、及び横運動ボイスコイルモータを含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、軸方向運動ボイスコイルモータは、レンズキャリアをアクチュエータ基盤に移動可能に搭載するためのサスペンションアセンブリ、アクチュエータ基盤に搭載された複数の共有磁石、及びレンズキャリアに固定して搭載され、かつサスペンションアセンブリを通じてアクチュエータ基盤に搭載された焦点調節コイルを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、横運動ボイスコイルモータは、画像センサフレーム部材、画像センサフレーム部材を横運動ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材、及び光学軸に直交する複数の方向に画像センサフレームを移動させる力を生じさせるための、共有磁石の磁界内で画像センサフレーム部材に移動可能に搭載された複数の横運動コイルを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を含み、湾曲部は、電気信号トレースを更に含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、画像センサキャリアは、画像センサキャリアに対して固定された画像センサを、光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を含み、湾曲部は、絶縁体を介して金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する金属湾曲体を更に含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化コイルは、光学画像安定化ボイスコイルモータの動作のためのコイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される。
【0033】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化コイルは、アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつオートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される。
【0034】
いくつかの実施形態では、光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、基盤に搭載される。
【0035】
いくつかの実施形態では、光学軸に沿った画像センサの動きを制限するための軸受面エンドストップは、アクチュエータ基盤に搭載される。
【0036】
ここで、添付図面に実施例が示される実施形態への詳細な参照が行われる。以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために、数多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、いくつかの実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実践されてもよいことが当業者に対して明らかであろう。他の例では、周知の方法、手順、構成要素、回路、及びネットワークは、実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないよう詳細には説明されていない。
【0037】
本明細書では、様々な要素を説明するために第1、第2などの用語が使用される場合があるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、意図される範囲から逸脱することなく、第1の接触は第2の接触と呼ばれてもよく、同様に、第2の接触は第1の接触と呼ばれてもよい。第1の接触及び第2の接触は両方とも接触であるが、それらは同一の接触ではない。
【0038】
本明細書における説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであって、限定することを意図するものではない。説明及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形もまた含むことを意図される。また、本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)、「including(含む)」、「comprises(含む)」及び/又は「comprising(含む)(備える)」は、本明細書で使用されるように、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0039】
本明細書で使用されるように、用語「if(~場合に)」を、文脈に応じて「when(~時に)」、「upon(~すると)」、「in response to determining(~と判定したことに応じて)」、又は「in response to detecting(~と検出したことに応じて)」を意味すると解釈することができる。同様に、句「if it is determined(~と判定される場合に)」又は「if(a stated condition or event)is detected((述べられる条件又はイベント)が検出される場合に)」を、文脈に応じて「upon determining(~と判定される時に)」、「in response to determining(~と判定したことに応じて)」、「upon detecting(the stated condition or event)((述べられる条件又は様々イベント)を検出すると)」、又は「in response to detecting(the stated condition or event)((述べられる条件又は様々イベント)を検出したことに応じて)」を意味すると解釈することができる。
【0040】
図1及び図2は、少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、小型カメラにおける光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラ100を示す。カメラ100は、光学アセンブリ102を含んでもよい。光学アセンブリ102は、1つ以上のレンズ104(本明細書で「レンズ」とも称される)を搬送してもよい。いくつかのケースでは、光学アセンブリは、アクチュエータ基盤に移動可能に接続されてもよい。レンズ104は、レンズバレルを有してもよく、それは次いで、レンズキャリア106に接続されてもよいが、レンズバレル及びレンズキャリア106は、いくつかの実施形態では、共通する構成要素であってもよいことが認識されるべきである。いくつかの実施形態では、カメラ100は、レンズ104を通過する光のデジタル表現をキャプチャするための画像センサ108を含む。カメラ100は、レンズ104を含む光学アセンブリ102をレンズ104の光学軸に沿って移動させることによって、画像センサ108上でレンズ104からの光に焦点を合わせるための軸方向運動(オートフォーカス)ボイスコイルモータ110を含んでもよい。いくつかの実施例では、軸方向運動ボイスコイルモータ110は、レンズキャリア106をアクチュエータ基盤114に移動可能に搭載するためのサスペンションアセンブリ112を含んでもよい。更に、軸方向運動ボイスコイルモータ110は、アクチュエータ基盤114に搭載された複数の共有磁石116、及びレンズキャリア106に固定して搭載され、かつサスペンションアセンブリ112を通じてアクチュエータ基盤114に搭載された焦点調節コイル118を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータ基盤114は、複数の別個の構成要素から作成されてもよい。
【0041】
様々な実施形態では、カメラ100は、横運動(光学画像安定化(OIS))ボイスコイルモータ120を含む。横運動ボイスコイルモータ120は、画像センサフレーム部材122、画像センサフレーム部材122(本明細書で「動的プラットフォーム」又は「内部フレーム」とも称される)を横運動ボイスコイルモータ120のフレーム(本明細書で「静的プラットフォーム」又は「外部フレーム」とも称される)に機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材124(本明細書で「湾曲部」、「湾曲アーム」、又は「スプリングアーム」とも称される)、及び複数のOISコイル132を含んでもよい。図2に示されるように、OISコイル132は、レンズ104の光学軸に直交する複数の方向に動的プラットフォーム122を移動させる力140を生じさせるための、共有磁石116の磁界138内で動的プラットフォーム122に搭載されてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム122、動的プラットフォーム122を静的プラットフォーム126に機械的に接続するための湾曲部124、及び静的プラットフォーム126は、単一の金属部品又は他の可撓性部品である。いくつかの実施形態では、湾曲部124は、動的プラットフォーム122に対して固定された画像センサ108を、静的プラットフォーム126に機械的に及び/又は電気的に接続し、湾曲部124は、電気信号トレース130を含む。いくつかの実施形態では、湾曲部124は、絶縁体を介して金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレース130を搬送する金属湾曲体を含む。
【0043】
いくつかの実施例では、OISコイル132は、横運動(OIS)ボイスコイルモータ120の動作のためのOSIコイル132に電力を搬送する可撓性プリント回路(FPC)134上で搭載される。可撓性プリント回路134、動的プラットフォーム136、湾曲部124、及び/又は静的プラットフォーム126は、いくつかの実施形態では、アクチュエータ基盤114の上面に接続されてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、光学軸に沿った画像センサ108の動きを制限するための軸受面エンドストップ136は、アクチュエータ基盤114に搭載される。
【0045】
OISコイルの制御について、いくつかの実施形態では、制御回路(図示せず)は、動的プラットフォーム122及び/又はFPC134上に位置付けられてもよく、電力が湾曲部124のうちの1つ以上を介して制御回路に経路選択されてもよい。他の例では、制御回路は、動的プラットフォーム122から外に位置付けられてもよく、刺激信号が湾曲部124のうちの1つ以上を介して制御回路からOISコイル132に搬送されてもよい。
【0046】
図3~5は、少なくともいくつかの実施形態に係る、小型カメラにおける光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカス(AF)を、及び/又は画像センサの移動を通じて光学画像安定化(OIS)を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有する例示的なカメラ300の構成要素を示す。図3は、カメラ300の分解図を示す。図4は、カメラ300の断面図を示す。図5は、カメラ300の外部の斜視図を示す。様々な実施形態では、カメラ300は、光学アセンブリ302、遮蔽缶304、磁石ホルダ306、磁石308、レンズキャリア310、AFコイル312、基盤314、OISコイル316、OIS FPC318、画像センサ320、OISフレーム322(例えば、図7A~11Bを参照して本明細書で説明される湾曲モジュールのうちの1つ以上の実施形態に係る)、及び/又は電気トレース324を含んでもよい。
【0047】
様々な実施例では、遮蔽缶304は、基盤314に機械的に取り付けられてもよい。カメラ300は、軸方向運動(AF)ボイスコイルモータ(VCM)(例えば、図1及び2を参照して上記議論された軸方向運動VCM110)並びに/又は横運動(OIS)VCM(例えば、図1及び2を参照して上記議論された横運動VCM120)を含んでもよい。いくつかのケースでは、軸方向運動VCMは、光学アセンブリ302、磁石ホルダ306、磁石308、レンズキャリア310、及び/又はAFコイル312を含んでもよい。更に、横運動VCMは、OISコイル316、OIS FPC318、画像センサ320、OISフレーム322、及び/又は電気トレース324を含んでもよい。いくつかの実施例では、軸方向運動VCM(又は、その一部)は、遮蔽缶304に接続されてもよく、横運動VCM(又は、その一部)は、基盤314に接続されてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、OIS FPC318及び/又はOISフレーム322は、基盤314の底面に接続されてもよい。いくつかの実施例では、基盤314は、複数の異なる断面を有する1つ以上の凹部及び/又は開口を定めてもよい。例えば、基盤314の下部は、OISフレーム322を受けるような大きさとされた断面を有する凹部及び/又は開口を定めてもよい。基盤314の上部は、OIS FPC318を受けるような大きさとされた断面を有する凹部及び/又は開口を定めてもよい。上部は、OIS FPC318の外部輪郭に対応する内部輪郭を有してもよい。これは、基盤314に含まれる材料の数を最大にすることを支援すると共に(例えば、基盤314に構造的剛性をもたらすための)、OIS FPC318と基盤314との間に少なくとも最小の間隔を更にもたらす。
【0049】
いくつかの非限定的な実施例では、OIS FPC318及び画像センサ320は、OISフレーム322に別個に取り付けられてもよい。例えば、1つ以上の電気トレースの第1のセットは、OIS FPC318とOISフレーム322との間で経路選択されてもよい。1つ以上の電気トレースの第2の異なるセットは、画像センサとOISフレーム322との間で経路選択されてもよい。他の実施形態では、画像センサ320は、例えば、図6を参照して以下で議論されるように、画像センサ320がOIS FPC318を介してOISフレーム322に接続されるように、OIS FPC318に取り付けられてもよく、又はそうでない場合、OIS FPC318に統合されてもよい。
【0050】
図6は、いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができる例示的な横運動ボイスコイルモータ(VCM)600の断面図を示す。いくつかの実施形態では、横運動VCM600は、OISフレーム602、画像センサ604、OIS平坦プリント回路(FPC)606、及び/又はOISコイル608を含んでもよい。OISフレーム602は、動的プラットフォーム610、静的プラットフォーム612、及び1つ以上の湾曲部614を含んでもよい。湾曲部614は、動的プラットフォーム610を静的プラットフォーム612に接続してもよい。いくつかの実施例では、湾曲部614のうちの1つ以上は、静的プラットフォーム612及び動的プラットフォーム610、並びに/又はOIS FPC606の間で経路選択される1つ以上の電気トレース616を含んでもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、画像センサ604は、例えば、図6に記されるように、画像センサ604がOIS FPC606を介してOISフレーム602に接続されるように、OIS FPC606に取り付けられてもよく、又はそうでない場合、OIS FPC606に統合されてもよい。いくつかの実施例では、OIS FPC606とOISフレーム602との間で1つ以上のトレース接続618が存在してもよい。いくつかのケースでは、OISフレーム602は、それを通じて延在する孔620を有してもよく、OIS FPC606の一部及び/又は画像センサ604は、孔620通じて少なくとも部分的に延在してもよい。これは、いくつかのケースでは、zの高さ(例えば、カメラの光学軸に沿った横運動VCM600の高さ)を減少させることを可能にすることができる。
【0052】
いくつかの例では、OIS FPC606は、OIS FPC606の一部が湾曲部614上に位置付けられるように(例えば、湾曲部614上の平面)動的プラットフォーム610から延在してもよい。いくつかの実施例では、OISコイル608の各々の少なくとも一部は、湾曲部614上に位置付けられる。そのような配列は、動的プラットフォーム610が画像センサ604及びOISコイル608の両方を収容するような大きさとされる必要がないので、横運動VCM600及び/又はカメラの小型化を促進することができる。
【0053】
図7A~7Cは、少なくともいくつかの実施形態に係る、例えば、小型カメラにおける光学アセンブリの移動を通じてオートフォーカスを、及び/又は画像センサの移動を通じて光学画像安定化を提供するために使用することができる、アクチュエータモジュール又はアセンブリを有するカメラのフレーム及び湾曲部700の例示的な実施形態を記す。画像センサ702は、電気トレース710を搬送する湾曲部708によって、OISフレームの静的プラットフォーム706に接続されたOISフレームの動的プラットフォーム704に存在し、又はそうでない場合、動的プラットフォーム704に結合される。トレース710は、例えば、図7Cに示されるように、絶縁体712を介して電気的に絶縁されてもよい(例えば、相互に、他の湾曲部708から、OISフレームから、など)。トレース710は、金属材料(例えば、銅)から形成されてもよい。いくつかの実施例では、トレース710は、銅添加堆積工程などの金属添加堆積工程を使用して形成されてもよい。同様に、絶縁体712は、ポリイミドから作成されてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、OISフレームは、複数の湾曲部グループを含んでもよい。各々の湾曲部グループは、動的プラットフォーム704の共通側面及び静的プラットフォーム706の共通側面に接続された複数の湾曲部708であってもよい。いくつかの実施例では、少なくとも1つの湾曲部グループは、湾曲部708を動的プラットフォーム704の側面及び静的プラットフォーム706の非対応側面に接続するように構成されている。すなわち、図7A及び7Bに記されるように、動的プラットフォーム704の各々の側面は、静的プラットフォーム706の対応する側面に面してもよく、湾曲部708は、角部に移動して静的プラットフォーム706の非対応側面に到達するように少なくとも1つの屈曲部又は曲面部を含んでもよい。
【0055】
いくつかのケースでは、動的プラットフォーム704及び/又は静的プラットフォーム706のうちの1つ以上の側面は、複数の湾曲部グループを含んでもよい。例えば、図7Aに示されるように、動的プラットフォーム704の第1の側面は、2つの湾曲部グループを含んでもよい。1つの湾曲部グループは、動的プラットフォーム704の第1の側面を静的プラットフォーム706の第1の非対応側面に接続してもよく、他の湾曲部グループは、動的プラットフォーム704の第1の側面を静的プラットフォーム706の第2の非対応側面に接続してもよい。いくつかのケースでは、静的プラットフォーム706の第1の非対応側面及び第2の非対応側面は、相互に反対であってもよい。動的プラットフォーム704の第2の側面は、静的プラットフォーム706と同様の方式で接続された2つの湾曲部グループを含んでもよい。いくつかのケースでは、動的プラットフォーム704の第1の側面及び第2の側面は、相互に反対であってもよい。
【0056】
図8A~8Bは、いくつかの実施形態に係る、光学画像安定化を提供するためにカメラにおいて使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュール800の図を各々が示す。図8Aは、例示的な湾曲モジュール800の上面図を示す。図8Bは、例示的な湾曲モジュール800の斜視図を示す。
【0057】
いくつかの実施形態では、湾曲モジュール800は、カメラ(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)の横運動(光学画像安定化)ボイスコイルモータにおいて使用されてもよい。湾曲モジュール800は、動的プラットフォーム802及び静的プラットフォーム804を含んでもよい。いくつかの実施例では、動的プラットフォーム802及び/又は静的プラットフォーム804は、図1~7C及び9A~13を参照して本明細書で説明される1つ以上の実施形態に従って構成されてもよい。しかしながら、VCMアクチュエータと共に使用するのに適切な動的プラットフォーム802及び/又は静的プラットフォーム804の様々な他の構成は、本開示の範囲内にある。
【0058】
様々な実施例では、湾曲モジュール800は、1つ以上の湾曲部806を含んでもよい。湾曲部806は、動的プラットフォーム802を静的プラットフォーム804に機械的に接続するように構成されてもよい。湾曲部806は、VCMアクチュエータに剛性(例えば、面内湾曲剛性)をもたらすように構成されてもよく、動的プラットフォーム802(及び、動的プラットフォーム802に対して固定された画像センサ)がカメラの1つ以上のレンズによって定められた光学軸に直交する平面に沿って移動することを可能にする。この方式では、画像センサは、光学画像安定化機能を提供するために、光学軸に直交する平面に沿ってシフトしてもよい。更に、図1~7C、10B~10E、11A~11B、及び13を参照して本明細書で説明されるように、1つ又は複数の湾曲部806は、動的プラットフォーム802から静的プラットフォーム804に信号(例えば、動的プラットフォーム802に対して固定された画像センサによって生成される画像信号)を搬送するように構成された電気トレースを含んでもよい。
【0059】
様々な実施形態では、湾曲モジュール800は、1つ以上の湾曲安定器部材808を含んでもよい。湾曲安定器部材808は、湾曲安定器部材808が湾曲安定器部材808によって接続された湾曲部806の間の干渉を防止するように、湾曲部806を機械的に相互に接続するように構成されてもよい。例えば、湾曲安定器部材808は、例えば、落下イベント、振動イベントなど、湾曲部806が相互に衝突し、及び/又は絡まることを防止するように構成されてもよい。加えて、又は代わりに、湾曲安定器部材808は、湾曲安定器部材808によって接続された湾曲部806の動きを制限し、及び/又は湾曲部806の間の相対的な動きを安定化するように構成されてもよい。更に、湾曲安定器部材808は、例えば、光学画像安定化設計要件を満たすために、必要に応じて湾曲モジュール800において面内剛性をもたらすように湾曲部806の様々な部分に沿って配置されてもよい。湾曲安定器部材構成のいくつかの非限定的な実施例は、図9A~9Lを参照して以下で説明される。
【0060】
いくつかの実施形態では、湾曲部806は、複数の湾曲部806を個々に含む1つ以上の湾曲部グループ810又はアレイに配置されてもよい。例えば、図8A~8Bに記されるように、湾曲モジュール800は、第1の湾曲部グループ810a、第2の湾曲部グループ810b、第3の湾曲部グループ810c、及び第4の湾曲部グループ810dを含む。いくつかの実施例では、湾曲部グループ810の湾曲部806は、光学軸に直交する平面に沿って相互に並列してもよい。いくつかのケースでは、1つの湾曲部グループ810(例えば、第1の湾曲部グループ810a)の湾曲部806は、別の湾曲部グループ810(例えば、第2の湾曲部グループ810b)の湾曲部806に並列でなくてもよい。いくつかのケースでは、湾曲部グループ810のうちの1つ以上は、1つ以上の湾曲安定器部材808を含んでもよい。例えば、湾曲部グループ810の各々は、1つ以上の湾曲安定器部材808を含んでもよい。更に、湾曲部グループ810のうちの1つ以上は、1つ以上の屈曲部(又は、「曲がり角」)を含んでもよい。いくつかのケースでは、湾曲部グループ810のうちの少なくとも1つは、屈曲部に配置された湾曲安定器部材808を含んでもよい。例えば、図8A~8Bでは、湾曲部グループ810の各々は、3つのそれぞれの屈曲部において屈曲し、それぞれの湾曲安定器部材808は、3つのそれぞれの屈曲部のそれぞれの1つの屈曲部においてそれぞれの湾曲部グループ810の湾曲部806を接続する。
【0061】
いくつかの実施例では、動的プラットフォーム802及び/又は静的プラットフォーム804は、1つ以上のオフセット812(例えば、凹部、拡張部など)を含んでもよい。いくつかのケースでは、1つ以上の湾曲部806は、オフセット812において動的プラットフォーム802及び/又は静的プラットフォーム804に接続してもよい。例えば、図8A~8Bに示されるように、動的プラットフォーム802は、動的プラットフォーム802の反対側面において2つの凹部オフセット812を含んでもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム802及び/又は静的プラットフォーム804は、異なるオフセット構成を含んでもよい。オフセット構成のいくつかの非限定的な実施例は、図9A~9Lを参照して以下で説明される。
【0062】
図9A~9Lは、いくつかの実施形態に係る、それぞれの例示的な湾曲モジュール構成の部分上面図を各々が示す。いくつかのケースでは、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュール(例えば、図8A~8B及び11A~12Bを参照して本明細書で説明される湾曲モジュール)において使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラ(図1~5を参照して上記説明されカメラ)において使用されてもよい。
【0063】
図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成は、本明細書で説明される湾曲モジュール、VCMアクチュエータ、及び/又はカメラの1つ以上の実施形態において使用することができる設計の特徴の変形例のいくつかの非限定的な実施例を提供する。
【0064】
図9Aは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900aの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900aは、動的プラットフォーム902a、静的プラットフォーム904a、湾曲部906a、及び湾曲安定器部材908aを含む。湾曲部906aは、動的プラットフォーム902aから静的プラットフォーム904aに延在する湾曲部グループの一部であってもよい。動的プラットフォーム902aの側面は、湾曲部906aが動的プラットフォーム902aに取り付けられる凹部を定めてもよい。静的プラットフォーム904aの非対応側面は、湾曲部906aが静的プラットフォーム904aに取り付けられる拡張部を定めてもよい。動的プラットフォーム902aの凹部から静的プラットフォーム904aの拡張部へのその拡張部では、湾曲部グループは、1つ以上の屈曲部を含んでもよい。例えば、湾曲部グループは、動的プラットフォーム902aの凹部によって形成された第1の角部を横断する第1の屈曲部、動的プラットフォーム902aの2つの側面に隣接した角部を横断する第2の屈曲部、及び静的プラットフォーム904aの拡張部に向かって湾曲部グループを方向付ける第3の屈曲部を含んでもよい。いくつかの実施例では、湾曲部グループのそれぞれの部分は、それぞれの接続位置において、又はその近くで、動的プラットフォーム902aの凹部に直交し、及び/又は静的プラットフォーム904aの拡張部に直交するように方向付けられてもよい。いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム902aの凹部は、湾曲部906aの長さを増加させることを可能にすることができ、それは次いで、湾曲部906aについての追加の可撓性をもたらすことができる。
【0065】
図9Bは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900bの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900bは、動的プラットフォーム902b、静的プラットフォーム904b、湾曲部906b、及び湾曲安定器部材908bを含む。いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム902b、静的プラットフォーム904b、及び湾曲部906bは、図9Aを参照して上記説明された動的プラットフォーム902a、静的プラットフォーム904a、及び湾曲部906aのそれぞれと同様に構成されてもよい。しかしながら、湾曲モジュール構成900bは、複数の湾曲安定器部材908bを含んでもよい。例えば、湾曲部グループの各々の屈曲部は、それぞれの湾曲安定器部材908bを含んでもよい。
【0066】
図9Cは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900cの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900cは、動的プラットフォーム902c、静的プラットフォーム構成904c、湾曲部906c、及び湾曲安定器部材908cを含む。湾曲部906cは、動的プラットフォーム902cから静的プラットフォーム904cに延在する湾曲部グループの一部であってもよい。動的プラットフォーム902cの側面は、湾曲部906cが動的プラットフォーム902cに取り付けられる第1の拡張部を定めてもよい。静的プラットフォーム904cの非対応側面は、湾曲部906cが静的プラットフォーム904cに取り付けられる第2の拡張部を定めてもよい。動的プラットフォーム902cの第1の拡張部から静的プラットフォーム904cの第2の拡張部へのその拡張部では、湾曲部グループは、1つ以上の屈曲部を含んでもよい。例えば、湾曲部グループは、動的プラットフォーム902cの2つの側面に隣接した角部を横断する第1の屈曲部、及び静的プラットフォーム904cの第2の拡張部に向かって湾曲部グループを方向付ける第2の屈曲部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム902cの第1の拡張部は、湾曲部906cの長さを減少させること、及び/又は湾曲部906cの屈曲部の数を減少させることを可能にすることができ、それは次いで、湾曲部906cの剛性を増加させることをもたらすことができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームの拡張部及び/又は凹部は、動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームに対して湾曲部が取り付ける方向を変更してもよい。例えば、図9Cでは、湾曲部906cは、湾曲部906cが動的プラットフォーム902cの対応する側面に向かう方向に第2の拡張部から延在するように静的プラットフォーム904cの第2の拡張部に接続され(よって、湾曲部906cは、動的プラットフォーム902cの対応する側面と接触することを回避するように屈曲する)、湾曲部906cは、静的プラットフォーム904cの非対応側面に向かう方向に動的プラットフォーム902cの第1の拡張部に接続される(よって、湾曲部906cは、静的プラットフォーム904cの対応する側面と接触することを回避するために屈曲部を必要としない)。
【0068】
いくつかの実施例では、静的プラットフォーム904cの第2の拡張部は、トレースの経路選択のための追加の間隔を提供するために使用されてもよい(例えば、図10Iを参照して以下で議論されるように、保護トレースの接地のため)。
【0069】
図9Dは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900dの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900dは、動的プラットフォーム902d、静的プラットフォーム904d、及び湾曲部906dを含む。湾曲部906dは、動的プラットフォーム902dから静的プラットフォーム904dに延在する湾曲部グループの一部であってもよい。動的プラットフォーム902dの側面は、湾曲部906dが動的プラットフォーム902dに取り付けられる第1の拡張部を定めてもよい。静的プラットフォーム904dの非対応側面は、湾曲部906dが静的プラットフォーム904dに取り付けられる第2の拡張部を定めてもよい。動的プラットフォーム902dの第1の拡張部から静的プラットフォーム904dの第2の拡張部へのその拡張部では、湾曲部グループは、1つ以上の屈曲部を含んでもよい。例えば、湾曲部グループは、動的プラットフォーム902dの2つの側面に隣接した角部(例えば、面取り部、平縁部などを含んでもよい)を横断する屈曲部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、動的プラットフォーム902dの第1の拡張部は、湾曲部906dの長さを減少させること、及び/又は湾曲部906dの屈曲部の数を減少させることを可能にすることができ、それは次いで、湾曲部906dの剛性を増加させることをもたらすことができる。
【0070】
いくつかの実施例では、特定の電気トレース(及び、それらが搬送する信号)は、物理的変形に影響を受けることがある。異なる電気トレースが異なる厚み及び/又は強度を有する例では、電気トレースは、例えば、電気トレースの感度に少なくとも部分的に基づいて、異なる湾曲部906d及び/又は異なるタイプの湾曲部906dに沿って経路選択されてもよい。例えば、図9Dでは、湾曲部グループは、変化する形状及び/又は厚みの湾曲部906dを含んでもよい。最も外側の湾曲部906dから最も内側の湾曲部906dに、第1の(最も外側の)湾曲部906d及び第2の湾曲部906dは、湾曲部全体を通じて一貫した第1の形状及び第1の厚みを有し、第3の湾曲部906dは、湾曲部の異なる部分において変化する第2の形状及び第2の厚みを有し、第4の(最も内側の)湾曲部906dは、湾曲部の異なる部分において変化する第3の形状及び第3の厚みを有する。いくつかのケースでは、第1の形状、第2の形状、及び/又は第3の形状は、相互に異なってもよい。いくつかの実施形態では、第2の形状及び第3の形状の各々は、面取りされたそれぞれの屈曲部を含んでもよい。いくつかの例では、第4の(最も内側の)湾曲部906dは、動的プラットフォーム902dの面取り角部に近接した面取り屈曲部を含んでもよい。更に、第4の(最も内側の)湾曲部906dは、面取り屈曲部において、又はそれに近接して貫通孔を定めてもよい。
【0071】
図9Eは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900eの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900eは、動的プラットフォーム902e、静的プラットフォーム904e、及び湾曲部906eを含む。
【0072】
図9Fは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900fの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900fは、動的プラットフォーム902f、静的プラットフォーム904f、湾曲部906f、及び湾曲安定器部材908fを含む。
【0073】
図9Gは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900gの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900gは、動的プラットフォーム902g、静的プラットフォーム904g、及び湾曲部906gを含む。
【0074】
図9Hは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900hの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900hは、動的プラットフォーム902h、静的プラットフォーム904h、及び湾曲部906hを含む。
【0075】
図9Iは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900iの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900iは、動的プラットフォーム902i、静的プラットフォーム904i、湾曲部906i、及び湾曲安定器部材908iを含む。いくつかの実施形態では、静的プラットフォーム904iは、最も外側の湾曲部906iに近接した面取り角部を含んでもよい。いくつかの例では、静的プラットフォーム904iの内面は、湾曲部906iの輪郭と共に、動的プラットフォーム902iの外部輪郭の少なくとも一部に従った輪郭を有してもよい。そのような配列は、湾曲部906i、並びに動的プラットフォーム902i及び/又は静的プラットフォーム904iの間で少なくとも最小限の間隔をもたらすために使用されてもよい。構成要素が異なる輪郭を有してもよいが、いくつかの他の輪郭は、動的プラットフォーム及び/若しくは静的プラットフォームの使用可能な領域を減少させることができ、並びに/又はOISフレームのサイズ全体を増加させることができることが認識されるべきである。
【0076】
図9Jは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900jの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900jは、動的プラットフォーム902j、静的プラットフォーム904j、及び湾曲部906jを含む。
【0077】
図9Kは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900kの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900kは、動的プラットフォーム902k、静的プラットフォーム904k、湾曲部906k、及び湾曲安定器部材908kを含む。
【0078】
図9Lは、いくつかの実施形態に係る、湾曲モジュール構成900lの部分上面図を示す。湾曲モジュール構成900lは、動的プラットフォーム902l、静的プラットフォーム904l、湾曲部906l、及び湾曲安定器部材908lを含む。
【0079】
湾曲部について、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、湾曲部の変形例を示す。
【0080】
(1a)湾曲部の数は変化してもよい。例えば、湾曲モジュールは、1つ又は複数の湾曲部を含んでもよい。特定の実施例では、湾曲モジュールは、湾曲部グループにおいて3~6つの湾曲部を含んでもよい。非限定的な実施例として、図9Aに示される湾曲部グループは、5つの湾曲部を含み、図9Jに示される湾曲部グループは、4つの湾曲部を含む。湾曲部グループにおける湾曲部の数は、湾曲部グループの剛性に影響を与えることがある。いくつかの例では、より多くの数の湾曲部は、湾曲部グループのより高い剛性に相当することがある。
【0081】
(2a)湾曲部は、相互に並列してもよい。例えば、図9A~9C、9E、9F、9H、9I、9K、及び9Lに示される湾曲部グループは、相互に並列した湾曲部を有する。しかしながら、湾曲部は、相互に並列する必要はない。例えば、図9D、9G、及び9Jに示される湾曲部グループは、相互に並列していない湾曲部を含む。
【0082】
(3a)湾曲部は、フレームの縁部(例えば、湾曲モジュールの動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームの縁部)に並列してもよい。例えば、図9A~9Lの各々は、動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームに並列した1つ以上の湾曲部の部分を含む。いくつかの実施例では、湾曲部グループのうちの1つ以上の湾曲部の部分は、動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームに並列しなくてもよい。例えば、図9Gでは、湾曲部906gの部分は、動的プラットフォーム902g又は静的プラットフォーム904gに並列していない。
【0083】
(4a)湾曲部は、相互に離れて均等に間隔が空けられてもよい。非限定的な実施例として、図9A~9C、9E、9F、9H、9I、9K、及び9Lに示される湾曲部グループは、相互に離れて均等に間隔が空けられた湾曲部を含む。他の実施例では、湾曲部は、相互に離れて均等に間隔が空けられてなくてもよい。例えば、図9D、9G、及び9Jに示される湾曲部グループは、相互に離れて均等に間隔が空けられていない湾曲部を含む。
【0084】
(5a)湾曲部の幅は、湾曲部に沿って、及び/又は湾曲部の中で変化してもよい。例えば、図9Dに示される湾曲部グループは、そのような変動する幅を有する湾曲部を含む。
【0085】
(6a)湾曲部は、外観(例えば、凹部、拡張部、隙間など)を含んでもよい。例えば、図9Dに示される湾曲部グループは、隙間を定める最も内側の湾曲部を含む。
【0086】
(7a)湾曲部の断面は、例えば、図10A~10Jを参照して以下で議論されるように、形状において矩形、凹面、及び/又は凸面であってもよい。
【0087】
(8a)湾曲部は、例えば、図10A~10Jを参照して以下で議論されるように、個体材料、クラッド、又は切換えビームであってもよい。
【0088】
湾曲部(又は、湾曲部グループ)の屈曲部について、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、屈曲部の変形例を示す。
【0089】
(1b)湾曲部は、1つ以上の屈曲部を含んでもよい。例えば、図9A及び9Bに示される湾曲部は、3つの屈曲部を有し、図9Cに示される湾曲部は、2つの屈曲部を有し、図9Dに示される湾曲部は、1つの屈曲部を有する。
【0090】
(2b)屈曲部の回転角は、変化してもよい。いくつかの実施例では、回転角は、90度であってもよい。例えば、図9Aに示される湾曲部グループは、90度の回転角を有する屈曲部を含む。しかしながら、他の実施例では、回転角は、90度以外の角度であってもよい。例えば、図9Gに示される最も内側の湾曲部は、90度ではない回転角を有する屈曲部を有する。
【0091】
(3b)屈曲部の回転半径は、変化してもよい。例えば、図9D及び9Jに示される湾曲部グループは、変化する回転半径を有する屈曲部を有する湾曲部を含む。
【0092】
湾曲安定器部材について、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、湾曲安定器部材の変形例を示す。
【0093】
(1c)1つ以上の湾曲安定器部材は、湾曲部を接続してもよい。例えば、図9Aでは、単一の湾曲安定器部材は、湾曲部グループの3つの屈曲部の1つにおいて湾曲部を接続する。図9Bでは、3つの湾曲安定器部材は、湾曲部を接続するために使用され、各々の湾曲部は、湾曲部グループのそれぞれの屈曲部において湾曲部を接続する。
【0094】
(2c)湾曲安定器部材は、湾曲部のうちのいくつか又は全てを接続してもよい。例えば、図9Aでは、湾曲安定器部材は、湾曲部グループの湾曲部の全てを接続する。図9F及び9Lに示される湾曲部グループは、湾曲部の全てではなくそのいくつかを接続する湾曲安定器部材を含む。いくつかのケースでは、湾曲安定器部材は、それら湾曲部をいずれかの他の湾曲部に接続することなく、2つの隣接した湾曲部を相互に接続するために使用されてもよい。
【0095】
(3c)湾曲安定器部材の位置は、湾曲部上のいずれかであってもよい。いくつかの実施例では、湾曲安定器部材の位置は、湾曲部の中で異なってもよい。例えば、図9F及び9Lでは、湾曲安定器部材の位置は、湾曲部の中で異なる。更に、図9Fでは、湾曲部を接続する湾曲安定器部材の数は変化する。湾曲部のうちのいくつかは、2つの湾曲安定器部材を介して接続され、他の湾曲部は、3つの湾曲安定器部材を介して接続される。いくつかの例では、湾曲安定器部材の幅及び/又は厚みは変化してもよく、例えば、図9Fに示されるように、そのいくつかはその他よりも広く、及び/又は厚みがある。
【0096】
(4c)湾曲安定器部材と湾曲部との間の角度は、変化してもよい。いくつかの実施例では、湾曲安定器部材と湾曲部との間の角度は、例えば、図9A~9C、9F、9I、及び9Lに示されるように、90度であってもよい。しかしながら、他の実施例では、角度は、例えば、図9Kに示されるように、90度以外の角度であってもよい。
【0097】
動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームのオフセットについて、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、オフセットの変形例を示す。
【0098】
(1d)オフセットは、例えば、図9A~9Lに示されるように、湾曲部が動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームに接続する湾曲ルートに存在してもよい。
【0099】
(2d)オフセットは、例えば、凹部、突出部などであってもよい。例えば、図9A、9B、9F、及び9Kは、動的プラットフォームにおける凹部及び静的プラットフォームにおける拡張部を示す。図9C、9D、9E、9G、9I、9J、及び9Lは、動的プラットフォームにおける拡張部及び静的プラットフォームにおける拡張部を示す。
【0100】
角を動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームに接続する湾曲部について、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、角を接続する湾曲部の変形例を示す。
【0101】
(1e)角を接続する湾曲部は、変化してもよい。いくつかの実施例では、角を接続する湾曲部は、例えば、図9A~9D、9F、9H、及び9J~9Lに示されるように、90度であってもよい。しかしながら、他の実施例では、角を接続する湾曲部は、例えば、図9E、9G、及び9Iに示されるように、90度以外の角度であってもよい。
【0102】
(2e)異なる湾曲部は、例えば、図9Gに示されるように、角を接続する異なる湾曲部を有してもよい。
【0103】
(3e)オフセットを有する動的プラットフォーム及び/又は静的プラットフォームについて、湾曲部は、オフセットのいずれかの利用可能な縁部に接続されてもよい。いくつかのケースでは、湾曲部は、例えば、図9A~9C、9F、9H、及び9Kに示されるように、オフセットを定める動的プラットフォーム又は静的プラットフォームの側面に並列したオフセットの縁部に接続されてもよい。いくつかの実施例では、湾曲部は、例えば、図9D、9J、及び9Lに示されるように、オフセットを定める動的プラットフォーム又は静的プラットフォームの側面に直交するオフセットの縁部に接続されてもよい。いくつかのケースでは、湾曲部は、例えば、図9E、9G、及び9Iに示されるように、オフセットを定める動的プラットフォーム又は静的プラットフォームの側面に対する角度にあるオフセットの傾斜縁部に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、傾斜縁部は、異なる湾曲部の長さを個々に調節するために使用されてもよい。
【0104】
湾曲パターン(いくつかのケースでは、湾曲部及び湾曲安定器部材によって形成されたパターンを含んでもよい)について、図9A~9Lの例示的な湾曲モジュール構成のうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含むがそれらに限定されない、湾曲パターンの変形例を示す。
【0105】
(1f)湾曲部は、対称であってもよい。例えば、湾曲パターンは、光学軸に直交する少なくとも2つの軸(例えば、x及びy軸)に沿って対称であってもよい。例えば、図3、7A、8A、及び8Bに示される湾曲パターンは、2つの軸に沿って対称である。
【0106】
(1g)湾曲パターンは、非対称であってもよい。例えば、湾曲パターンは、光学軸に直交する少なくとも1つの軸(例えば、x軸又はy軸)に沿って非対称であってもよい。例えば、湾曲パターンは、湾曲パターンがx軸及び/又はy軸に沿って非対称であるように、図9A~9Lに示される湾曲モジュール構成のうちの複数の異なるそれらを含んでもよい。
【0107】
図10A~10Jは、いくつかの実施形態に係る、例示的な湾曲部及び/又はトレースの図を示す。いくつかのケースでは、例示的な湾曲部のうちの1つ以上の実施形態は、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの湾曲モジュール(例えば、図8A~8B及び11A~12Bを参照して本明細書で説明される湾曲モジュール)において使用されてもよい。VCMアクチュエータは、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラ(図1~5を参照して上記説明されカメラ)において使用されてもよい。
【0108】
図10Aは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000aの断面図を示す。例えば、湾曲部1000aの断面図は、光学軸に並列した平面に沿って取られてもよい。湾曲部1000aは、幅寸法(図10Aでは、「w」と表される)及び高さ寸法(図10Aでは、「h」と表される)を有してもよい。いくつかの実施例では、高さ寸法は、幅寸法よりも長くてもよい。例えば、特定の実施形態では、高さ寸法は、約120マイクロメータであってもよく、幅寸法は、約30マイクロメータであってもよい。高さ寸法及び/又は幅寸法は、いずれかの他の適切な寸法であってもよいことが理解されるべきである。
【0109】
図10Bは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000bの断面図を示す。湾曲部1000bは、電気トレース1002bを含んでもよい。電気トレース1002bは、動的プラットフォームから静的プラットフォームに信号(例えば、画像信号)を伝達するように構成されてもよい。電気トレース1002bは、湾曲部1000bの少なくとも一部に沿って経路選択されてもよい。いくつかの実施例では、電気トレース1002bは、湾曲部1000bの最上部に位置してもよい。しかしながら、他の実施例では、電気トレース1002bは、加えて又は代わりに、湾曲部1000bの中間及び/又は底部に位置してもよい。いくつかのケースでは、電気トレース1002bは、導電材料であってもよい。例えば、電気トレース1002bは、湾曲部1000b上の銅の堆積であってもよい。いくつかの実施形態では、電気トレース1002bは、電気的に絶縁されてもよい。例えば、電気トレース1002bは、誘電材料1004b(例えば、ポリイミド)によって少なくとも部分的に覆われてもよい。
【0110】
図10Cは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000cの断面図を示す。湾曲部1000cは、複数の電気トレース1002c(例えば、図10Bを参照して上記説明された電気トレース1002b)を含んでもよい。電気トレース1002cは、水平面が電気トレース1002cを通るように水平に並んで方向付けられてもよい。電気トレース1002cは、湾曲部1000cの少なくとも一部に沿って経路選択されてもよい。いくつかの実施例では、電気トレース1002cは、湾曲部1000cの最上部に位置してもよい。しかしながら、他の実施例では、電気トレース1002cは、加えて又は代わりに、湾曲部1000cの中間及び/又は底部に位置してもよい。いくつかの実施形態では、電気トレース1002cは、湾曲部1000cの残りから、及び/又は相互に電気的に絶縁されてもよい。例えば、電気トレース1002cは各々、誘電材料1004c(例えば、ポリイミド)によって少なくとも部分的に覆われてもよい。
【0111】
図10Dは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000dの断面図を示す。湾曲部1000dは、複数の電気トレース1002d(例えば、図10Bを参照して上記説明された電気トレース1002b)を含んでもよい。電気トレース1002dは、垂直面が電気トレース1002dを通るように垂直に並んで方向付けられてもよい。電気トレース1002dは、湾曲部1000dの少なくとも一部に沿って経路選択されてもよい。いくつかの実施例では、電気トレース1002dは、湾曲部1000dの最上部に位置してもよい。しかしながら、他の実施例では、電気トレース1002dは、加えて又は代わりに、湾曲部1000dの中間及び/又は底部に位置してもよい。いくつかの実施形態では、電気トレース1002dは、湾曲部1000dの残りから、及び/又は相互に電気的に絶縁されてもよい。例えば、電気トレース1002dは各々、誘電材料1004d(例えば、ポリイミド)によって少なくとも部分的に覆われてもよい。
【0112】
図10Eは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000eの断面図を示す。湾曲部1000eは、複数の電気トレース1002e(例えば、図10Bを参照して上記説明された電気トレース1002b)を含んでもよい。電気トレース1002eは、湾曲部1000eの少なくとも一部に沿って動的プラットフォームから静的プラットフォームに経路選択されてもよい。いくつかのケースでは、電気トレース1002eのうちの1つ以上は、湾曲部1000eの最上部に位置してもよく、電気トレース1002eのうちの1つ以上は、湾曲部1000eの最上部に位置してもよい。いくつかの実施形態では、電気トレース1002eは、湾曲部1000eの残りから、及び/又は相互に電気的に絶縁されてもよい。例えば、電気トレース1002dは各々、誘電材料1004e(例えば、ポリイミド)によって少なくとも部分的に覆われてもよい。
【0113】
図10Fは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000fの断面図を示す。湾曲部1000fは、複数の材料から形成されてもよい。例えば、湾曲部1000fは、第2の材料1004fを挟み込む第1の材料1002fを含んでもよい。いくつかの実施例では、第1の材料1002f及び/又は第2の材料1004fは、1つ以上の電気トレース(例えば、図10Bを参照して上記説明された電気トレース1002b)を含んでもよく、又は1つ以上の電気トレースであってもよい。
【0114】
図10Gは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000gの断面図を示す。湾曲部1000gは、凹面部1002gを含んでもよい。
【0115】
図10Hは、いくつかの実施形態に係る、湾曲部1000hの断面図を示す。湾曲部1000hは、凸面部1002hを含んでもよい。
【0116】
図10Iは、いくつかの実施形態に係る、湾曲構成1000iの断面図を示す。いくつかの実施形態では、湾曲構成1000iは、第1の湾曲部1002i、第2の湾曲部1004i、第3の湾曲部1006i、及び/又は第4の湾曲部1008iを含んでもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、OISフレームは、湾曲部自体が静的プラットフォームと動的プラットフォームとの間の接地経路としての役割を果たすように、導電材料(例えば、銅合金又はステンレス鋼など)から形成されてもよい。加えて、接地トレースは、高周波線路(例えば、画像センサから画像信号プロセッサに画像信号を搬送する双対組線路)を遮蔽するために加えられてもよい。例えば、第1の湾曲部1002i及び第2の湾曲部1004の各々は、信号トレース1010i(例えば、図10Iに示される2つの信号トレース)を含んでもよい。更に、1つ以上の共通遮蔽トレース1012iは、信号トレース1010iを遮蔽するために信号トレース1010iにかぶさってもよい。信号トレース1010i及び/又は共通遮蔽トレース1012iは、絶縁体1014iを介して、相互に、それぞれの湾曲部の残りから、及び/又は他の湾曲部から電気的に絶縁されてもよい。いくつかのケースでは、信号トレース1010i、共通遮蔽トレース1012i、及び絶縁体1014iを有する部分は、それぞれの湾曲部の下位の部分よりも広くてもよく、その結果、絶縁体1014iの少なくとも一部、及び/又はトレース1012i、1014iのうちの1つ以上は、それぞれの湾曲部の下位の部分の幅を超えて延在する。
【0118】
いくつかの実施例では、どのトレースが異なる湾曲部上に配置されるかを選択的に選ぶことが望ましいことがある。例えば、1つのトレース及び湾曲部が動的プラットフォームに(例えば、画像センサ及び/又はOIS制御回路に)電力信号を搬送し、別の湾曲上のトレースが画像センサから画像信号を搬送する例では、電力搬送湾曲部と信号搬送湾曲部との間の湾曲部上に接地トレースを位置付けることが望ましいことがある。例えば、第3の湾曲部1006iは、接地トレース1016iを含んでもよく、第4の湾曲部1008iは、電力トレース1018iを含んでもよい。第3の湾曲部1006i(接地トレース1016iを含む)は、第2の湾曲部1004i(信号トレース1010iを介して画像信号を搬送することができる)と第4の湾曲部1008i(電力トレース1008iを介して電力を搬送することができる)との間に位置付けられてもよい。いくつかのケースでは、接地トレース1016iは、OISフレーム自体の接地とは異なる基準(reference)であってもよい。加えて、いくつかの例では、OISフレームの最小の湾曲部に沿って1つ以上の電力トレースを経路選択することが望ましいことがある。同様に、画像搬送トレースも最小の湾曲部に対して優先付けられてもよいが、他のトレース(例えば、OISフレームと軸方向運動(オートフォーカス)ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータとの間で情報を搬送する)は、より長いトレース長を有してもよい。
【0119】
図10Jは、いくつかの実施形態に係る、湾曲構成1000jの上面図を示す。湾曲構成1000jは、動的プラットフォーム1008jから静的プラットフォーム1010jに信号トレース1004j及び遮蔽トレース1006jを経路選択する湾曲部1002jを含んでもよい。信号トレース1004j及び/又は遮蔽トレース1006jは、動的プラットフォーム1008j、静的プラットフォーム1010j、及び/又は湾曲部1002jに沿った1つ以上の点においてOISフレームに電気的に接続されてもよい。図10Jに示されるように、いくつかの実施形態では、信号トレース1004j及び遮蔽トレース1006jは、例えば、ビア1012jを使用して、遮蔽トレース1006が動的プラットフォーム1008j及び静的プラットフォーム1010jに電気的に接続することを可能にするために、動的プラットフォーム1008j及び静的プラットフォーム1010j上で異なる経路に従ってもよい。
【0120】
様々な実施形態では、本明細書で説明される(例えば、図8A~9L及び11A~12Bを参照して)湾曲安定器部材のうちの1つ以上は、本明細書で説明される(例えば、図10A~10Jを参照して)湾曲部のうちの1つ以上と同様又は同一の断面を有してもよい。
【0121】
図11A~11Bは、いくつかの実施形態に係る、光学画像安定化を提供するためにカメラ(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)において使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュール1100の図を示す。図11Aは、湾曲モジュール1100の上面図を示す。図11Bは、湾曲モジュール1100の斜視図を示す。電気トレースは、例えば、図10A~10Jを参照して上記説明されたように、湾曲部1106及び/又は湾曲安定器部材1108を介して動的プラットフォーム1102から静的プラットフォーム1104に経路選択されてもよい。いくつかの実施例では、電気トレースは、1つ以上の湾曲部1106及び/又は1つ以上の湾曲安定器部材1108を介して、動的プラットフォーム1102上に配置された1つ以上の電気接続素子1110から静的プラットフォーム1112上に配置された1つ以上の電気接続素子1112に経路選択されてもよい。
【0122】
電気接続素子1110は、動的プラットフォーム1102のうちの1つ以上の部分(又は、側面)に沿って配置されてもよい。例えば、電気接続素子1110は、湾曲部1106が動的プラットフォーム1102に接続する1つ以上の湾曲ルートに沿って配置されてもよい。同様に、電気接続素子1112は、静的プラットフォーム1104のうちの1つ以上の部分(又は、側面)に沿って配置されてもよい。例えば、電気接続素子1112は、湾曲部1106が静的プラットフォーム1104に接続する1つ以上の湾曲ルートに沿って配置されてもよい。いくつかの実施例では、電気接続素子1110は、画像センサ、及び/又は画像センサに結合された別の構成要素(例えば、フリップチップ、基板など)と電気的に結合するように構成されてもよい。したがって、動的プラットフォーム1102は、電気接続素子1110を介して画像センサから信号(例えば、画像信号)を受信するように構成されてもよく、信号は、湾曲部1106及び/又は湾曲安定器部材1108に沿って経路選択される1つ以上の電気トレースを介して、動的プラットフォーム1102の電気接続素子1110から静的プラットフォーム1104の電気接続素子1112に伝達されてもよい。
【0123】
図11A及び11Bでは、電気接続素子1112は、静的プラットフォーム1104の共通側面上に位置する。しかしながら、電気接続素子は、いくつかの実施形態では、静的プラットフォームの複数の側面上にあってもよい。例えば、図7Aは、静的プラットフォームの2つの異なる側面上の電気接続素子を示す。
【0124】
いくつかの実施形態では、湾曲部1106(例えば、図10Eに示される)の両側面上に電気トレースが存在するとき、電気接続素子1110が動的プラットフォーム1102の共通側面上にあるように、動的プラットフォーム1102を通じてビアが存在してもよい。静的プラットフォームについて、電気トレースは、ビアを使用して共通面に合わせられて(brought up to)もよく(例えば、接続の容易さを促進するために)、異なる面上にあってもよい(いくつかのケースでは、それはOISフレームのサイズ減少を促進することができる)。
【0125】
図12A~12Bは、いくつかの実施形態に係る、例えば、光学画像安定化を提供するためにカメラ(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)において使用することができるボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの例示的な湾曲モジュール1200の図を各々が示す。図12Aは、湾曲モジュール1200の上面図を示す。図12Bは、湾曲モジュール1200の斜視図を示す。湾曲モジュール1200は、動的プラットフォーム1206から静的プラットフォーム1208に1つ以上の電気トレース1204を経路選択するように構成された1つ以上のフレックス回路1202を含んでもよい。
【0126】
いくつかの実施例では、電気トレース1204は、1つ以上のフレックス回路1202を介して、動的プラットフォーム1206上に配置された1つ以上の電気接続素子1210から静的プラットフォーム1208上に配置された1つ以上の電気接続素子1212に経路選択されてもよい。
【0127】
電気接続素子1210は、動的プラットフォーム1206のうちの1つ以上の部分(又は、側面)に沿って配置されてもよい。同様に、電気接続素子1212は、静的プラットフォーム1208のうちの1つ以上の部分(又は、側面)に沿って配置されてもよい。いくつかの実施例では、電気接続素子1210は、画像センサ、及び/又は画像センサに結合された別の構成要素(例えば、フリップチップ、基板など)と電気的に結合するように構成されてもよい。したがって、動的プラットフォーム1206は、電気接続素子1210を介して画像センサから信号(例えば、画像信号)を受信するように構成されてもよく、信号は、1つ以上のフレックス回路1202に沿って経路選択される1つ以上の電気トレース1204を介して、動的プラットフォーム1206の電気接続素子1210から静的プラットフォーム1208の電気接続素子1212に伝達されてもよい。
【0128】
いくつかの実施形態では、フレックス回路1202は、動的プラットフォーム1206に固定された(例えば、接着剤を介して)第1の端、静的プラットフォーム1208に固定された(例えば、接着剤を介して)第2の端、及び第1の端と第2の端との間の中間部分を含んでもよい。フレックス回路1202の第2の端は、フレックス回路1202の第1の端と反対にあってもよい。更に、いくつかの実施形態では、フレックス回路1202の中間部分は、フレックス回路1202の第1及び第2の端の間の相対的な移動を促進する、或る程度の量の緩みを含んでもよい。或る程度の量の緩みは、湾曲モジュール1200の剛性に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。更に、様々な実施形態では、フレックス回路1202は、可撓性材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のフレックス回路1202は、フレックス回路アレイを形成するように相互に近接して配置されてもよい。
【0129】
いくつかの実施例では、1つ以上のフレックス回路1204を介して電気トレースを経路選択することに加え、湾曲モジュール1200は、例えば、図11A~11Bを参照して上記説明されたように、湾曲部1214及び/又は湾曲安定器部材1216を介して電気トレースを経路選択してもよい。
【0130】
図13は、いくつかの実施形態に係る、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータの動的プラットフォームからVCMアクチュエータの静的プラットフォームに信号(例えば、画像信号)を伝達する例示的な方法1300のフローチャートである。1302において、方法1300は、動的プラットフォームにおいて、1つ以上の信号を受信することを含んでもよい。例えば、信号は、画像センサによって生成された信号であってもよい。1304aにおいて、方法1300は、例えば、図11A~11Bを参照して上記説明されたように、VCMアクチュエータのうちの1つ以上の湾曲アーム及び/又は1つ以上の湾曲安定器部材上/内で経路選択される電気トレースを少なくとも部分的に介して、動的プラットフォームから静的プラットフォームに信号を伝達することを含んでもよい。加えて、又は代わりに、1304bにおいて、方法1300は、例えば、図12A~12Bを参照して上記説明されたように、VCMアクチュエータのうちの1つ以上のフレックス回路上/内で経路選択される電気トレースを少なくとも部分的に介して、動的プラットフォームから静的プラットフォームに信号を伝達することを含んでもよい。
多機能デバイスの実施例
【0131】
電子デバイス、そのようなデバイスについてのユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用するための関連する処理の実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、モバイル電話機などのポータブル通信デバイスである。ラップトップ、カメラ、携帯電話、又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用されてもよい。また、いくつかの実施形態では、デバイスは、ポータブル通信デバイスではないが、カメラを有するデスクトップコンピュータであることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、デバイスは、方向センサ(例えば、ゲームコントローラにおける方向センサ)を有するゲームコンピュータである。他の実施形態では、デバイスは、ポータブル通信デバイスではないが、カメラである。
【0132】
以下の議論では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスが説明される。しかしながら、この電子デバイスは、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの、1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含んでもよいことが理解されるべきである。
【0133】
デバイスは、一般的に、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションをサポートする。
【0134】
デバイス上で実行することができる様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを使用することができる。タッチ感知面のうちの1つ以上の機能及びデバイス上に表示される対応する情報は、1つのアプリケーションから次のへと、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で調整されてもよく、及び/又は変更されてもよい。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、ユーザにとって直観的及び透過的なユーザインタフェースを有する様々なアプリケーションをサポートすることができる。
【0135】
ここで、カメラを有するポータブルデバイスの実施形態に注目されたい。図14は、いくつかの実施形態に係る、カメラモジュール(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)を含むことができる例示的なポータブル多機能デバイスのブロック図を示す。カメラ1464は、便宜のために「光学センサ」と呼ばれる場合があり、光学センサシステムとして知られることがあり、又は光学センサシステムと呼ばれることがある。デバイス1400は、メモリ1402(1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい)、メモリコントローラ1422、1つ以上の処理ユニット(CPU)1420、周辺機器インタフェース1418、RF回路1408、音声回路1410、スピーカ1411、タッチ感知ディスプレイシステム1412、マイクロフォン1413、入力/出力(I/O)サブシステム1406、他の入力又は制御デバイス1416、及び外部ポート1424を含んでもよい。デバイス1400は、1つ以上の光センサ1464を含んでもよい。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号ライン1403を介して通信してもよい。
【0136】
デバイス1400は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス1400は、示されているよりも多くの又は少ない構成要素を有してもよく、2つ以上の構成要素を組み合わせもよく、又は構成要素の異なる構成若しくは配置を有してもよいことが認識されるべきである。図14に示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実装されてもよい。
【0137】
メモリ1402は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリもまた含んでもよい。CPU1420及び周辺機器インタフェース1418などの、デバイス1400の他の構成要素によるメモリ1402へのアクセスは、メモリコントローラ1422によって制御されてもよい。
【0138】
周辺機器インタフェース1418は、デバイスの入力及び出力周辺機器を、CPU1420及びメモリ1402に結合するために使用されてもよい。1つ以上のプロセッサ1420は、デバイス1400についての様々な機能を実行し、データを処理するために、メモリ1402に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させ、又は実行する。
【0139】
いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース1418、CPU1420、及びメモリコントローラ1422は、チップ1404などのシングルチップ上で実装されてもよい。いくつかの他の実施形態では、それらは、別個のチップ上で実装されてもよい。
【0140】
RF(radio frequency)(無線周波数)回路1408は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路1408は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路1408は、これらの機能を実行するために、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、及びメモリなどを含むがそれらに限定されない、周知の回路を含んでもよい。RF回路1408は、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと通信してもよく、無線通信によって他のデバイスと通信してもよい。無線通信は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))、拡張データGSM(登録商標)環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケット接続(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケット接続(high-speed uplink packet access、HSUPA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Wireless Fidelity(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、及び/若しくはIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージ(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスイベントパッケージのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスイベントパッケージ(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、及び/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本文書の出願日にまだ開発されていない通信プロトコルを含むいずれかの他の適切な通信プロトコルを含むがこれらに限定されない、様々な通信標準規格、通信プロトコル、及び通信技術のいずれか使用してもよい。
【0141】
音声回路1410、スピーカ1411、及びマイクロフォン1413は、ユーザとデバイス1400との間の音声インタフェースを提供する。音声回路1410は、周辺機器インタフェース1418から音声データを受信し、この音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ1411に送信する。スピーカ1411は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。音声回路1410はまた、マイクロフォン1413により音波から変換された電気信号を受信する。音声回路1410は、電気信号を音声データに変換し、音声データを処理のために周辺機器インタフェース1418に送信する。音声データは、周辺機器インタフェース1418によって、メモリ1402、及び/若しくはRF回路1408から取り出されてもよく、並びに/又はメモリ14022、及び/若しくはRF回路1408に送信されてもよい。いくつかの実施形態では、音声回路1410はまた、ヘッドセットジャック(例えば、図15の1512)を含む。ヘッドセットジャックは、音声回路1410と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロフォン)の双方を有するヘッドセットなどの取り外し可能な音声入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0142】
I/Oサブシステム1406は、周辺機器インタフェース1418に、タッチスクリーン1412及び他の入力制御デバイス1416などのデバイス1400の入出力周辺機器を接続する。I/Oサブシステム1406は、ディスプレイコントローラ1456、並びに他の入力又は制御デバイスのうちの1つ以上の入力コントローラ1460を含んでもよい。1つ以上の入力コントローラ1460は、その他の入力又は制御デバイス1416から電気信号を受信し、それらへ電気信号を送信する。他の入力制御デバイス1416は、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、及びクリックホイールなどを含んでもよい。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)1460は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合されてもよい(又は、いずれにも結合されなくてもよい)。1つ以上のボタン(例えば、図15の1508)は、スピーカ1411及び/又はマイクロフォン1413の音量調節のためのアップ/ダウンボタンを含んでもよい。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、図15の1506)を含んでもよい。
【0143】
タッチ感知ディスプレイ1412は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ1456は、電気信号を、タッチスクリーン1412から受信かつ/又はタッチスクリーン1412に送信する。タッチスクリーン1412は、ユーザに視覚出力を表示する。視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらのいずれかの組み合わせ(「グラフィック」と総称される)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、視覚出力の一部又は全てはユーザインタフェースオブジェクトに対応してもよい。
【0144】
タッチスクリーン1412は、触覚及び/若しくは触感の接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン1412及びディスプレイコントローラ1456(メモリ1402内のいずれかの関連モジュール及び/又は命令セットと共に)は、タッチスクリーン1412上で接触(及び、いずれかの動作又は接触の中断)を検出し、かつ検出された接触をタッチスクリーン1412上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との相互作用に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン1412とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0145】
タッチスクリーン1412は、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用してもよく、他の実施形態では、他のディスプレイ技術を使用してもよい。タッチスクリーン1412及びディスプレイコントローラ1456は、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面弾性波技術、並びにタッチスクリーン1412とのうちの1つ以上の接触点を判定するための、他の近接センサアレイ又は他の要素含むが、これらに限定されない、現在既知の、又は今後開発される様々なタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触、及びその接触のあらゆる移動又は中断を検出してもよい。例示的な実施形態は、投影相互容量検知技術が使用される。
【0146】
タッチスクリーン1412は、800dpiを超えるビデオ解像度を有してもよい。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは約860dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、スタイラス及び指などのいずれかの適切な物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン1412と接触することができる。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、主として指に基づく接触とジェスチャと作用するように設計され、タッチスクリーン上の指の接触面積が広いことに起因して、スタイラスを基準とした入力よりも精度が低いことがある。いくつかの実施形態では、デバイスは、指に基づく粗い入力を正確なポインタ/カーソル位置又はユーザの望むアクションを実行するためのコマンドに変換する。
【0147】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス1400は、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッド(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しないデバイスのタッチ感知領域である。タッチパッドは、タッチスクリーン1412とは別個のタッチ感知面、又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とすることができる。
【0148】
デバイス1400はまた、様々な構成要素に電力を供給するための電力システム1462を含む。電力システム1462は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイスにおける電力の生成、管理、及び分配に関連するいずれかの他の構成要素を含んでもよい。
【0149】
デバイス1400はまた、1つ以上の光センサ又はカメラ1464を含んでもよい。図14は、I/Oサブシステム1406における光センサコントローラ1458に結合された光センサ1464を示す。光センサ1464は、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含んでもよい。光センサ1464は、1つ以上のレンズを通じて投影された環境からの光を受光し、かつその光を、画像を表すデータに変換する。撮像モジュール1443(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、光センサ1464は、静止画像又はビデオをキャプチャしてもよい。いくつかの実施形態では、光センサ1464は、タッチスクリーンディスプレイ1412を静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することができるように、デバイスの前面上のタッチスクリーンディスプレイ1412の反対側である、デバイス1400の背面に光センサ上に位置する。いくつかの実施形態では、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ上で他のビデオ会議参加者を見ている間に、ユーザの画像をビデオ会議のために得ることができるように、別の光センサがデバイスの前面に位置する。
【0150】
デバイス1400は、1つ以上の近接センサ1466を含んでもよい。図14は、周辺機器インタフェース1418に結合された近接センサ1466を示す。代わりに、近接センサ1466は、I/Oサブシステム1406における入力コントローラ1460に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、近接センサ1466は、多機能デバイス1400がユーザの耳の近くに配置されるとき(例えば、ユーザが電話で通話しているとき)、タッチスクリーン1412をオフにし、及び無効化する。
【0151】
デバイス1400は、1つ以上の方向センサ1468を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の方向センサ1468は、1つ以上の加速度計(例えば、1つ以上の直線加速度計及び/又は1つ以上の回転加速度計)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の方向センサ1468は、1つ以上のジャイロスコープを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の方向センサ1468は、1つ以上の磁気計を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の方向センサ1468は、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球的航法衛星システム(Global Navigation Satellite System、GLONASS)、及び/又は他の全地球航法システム受信機のうちの1つ以上を含む。GPS、GLONASS、及び/又は他の全地球航法システム受信機は、デバイス1400の位置及び向き(例えば、縦向き又は横向き)に関する情報を受信するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の方向センサ1468は、方向/回転センサのいずれかの組み合わせを含む。図14は、周辺機器インタフェース1418に結合された1つ以上の方向センサ1468を示す。代わりに、1つ以上の方向センサ1468は、I/Oサブシステム1406における入力コントローラ1460に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の方向センサ1468から受信されたデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイ1412上で表示される。
【0152】
いくつかの実施形態では、メモリ1402に記憶されたソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム1426、通信モジュール(又は、命令セット)1428、接触/動きモジュール(又は、命令セット)1430、グラフィックモジュール(又は、命令セット)1432、テキスト入力モジュール(又は、命令セット)1434、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は、命令セット)1435、アービタモジュール1458、及びアプリケーション(又は、命令セット)1436を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ1402は、デバイス/グローバル内部状態1457を記憶する。デバイス/グローバル内部状態1457は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合、どのアプリケーションがアクティブかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ1412の様々な領域を占領しているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力制御デバイス1416から取得される情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報のうちの1つ以上を含む。
【0153】
オペレーティングシステム1426(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorksなどの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0154】
通信モジュール1428は、1つ以上の外部ポート1424を通じて他のデバイスとの通信を促進し、RF回路1408及び/又は外部ポート1424によって受信されたデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート1424(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を通じて間接的に他のデバイスに結合するように適応される。いくつかの実施形態では、外部ポートは、マルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0155】
接触/動きモジュール1430は、(ディスプレイコントローラ1456と関連して)タッチスクリーン1412及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理的なクリックホイール)との接触を検出することができる。接触/動きモジュール1430は、接触が生じたかどうかの判定(例えば、フィンガダウンイベントの検出)、接触の移動があるかどうかの判定及びタッチ感知面にわたる移動の追跡(例えば、1つ以上のフィンガドラッギングイベントの検出)、並びに接触が終わったかどうかの判定(例えば、フィンガアップイベント又は接触の中断の検出)など、接触の検出に関連する様々な動作を行うための様々なソフトウェアコンポーネントを含む。接触/動きモジュール1430は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データにより表される接触点の移動の判定は、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、並びに/又は加速度(大きさ及び/若しくは方向の変化)の判定を含んでもよい。これらの操作は、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用されてもよいいくつかの実施形態では、接触/動きモジュール1430及びディスプレイコントローラ1456は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0156】
接触/動きモジュール1430は、ユーザによるジェスチャ入力を検出することができる。タッチ感知面上での異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する。したがって、特定の接触パターンを検出することによってジェスチャを検出することができる。例えば、フィンガタップジェスチャを検出することは、フィンガダウンイベントを検出し、続いて(例えば、アイコンの位置での)そのフィンガダウンイベントと同一の位置(又は、実質的に同一の位置)でフィンガアップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の実施例として、タッチ感知面上のフィンガスワイプジェスチャの検出は、フィンガダウンイベントを検出し、続いて1つ以上のフィンガドラッグイベントを検出し、その後、フィンガアップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0157】
グラフィックモジュール1432は、表示されるグラフィックの明度を変更するための構成要素を含む、タッチスクリーン1412又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書で使用されるように、用語「グラフィック」は、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、及びアニメーションなどを含むがこれらに限定されない、ユーザに対して表示することができるいずれかのオブジェクトを含む。
【0158】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール1432は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各々のグラフィックには、対応するコードが割り当てられてもよい。グラフィックモジュール1432は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次いで、ディスプレイコントローラ1456に出力するスクリーンの画像データを生成する。
【0159】
グラフィックモジュール1432の構成要素とすることができるテキスト入力モジュール1434は、様々なアプリケーション(例えば、連絡先1437、電子メール1440、IM1411、ブラウザ1447、及びテキスト入力を必要とするいずれかの他のアプリケーション)内でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0160】
GPSモジュール1435は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために、(例えば、位置に基づくダイヤル発呼で使用するために電話1438に、ピクチャ/ビデオのメタデータとしてカメラ1443に、並びに気象ウィジェット、地元のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの位置に基づいたサービスを提供するアプリケーションに)提供する。
【0161】
アプリケーション1436は、以下のモジュール(又は、命令セット)、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含んでもよい。
・連絡先モジュール(アドレス帳若しくは連絡先リストと呼ばれる場合がある)、
・電話モジュール、
・ビデオ会議モジュール、
・電子メールクライアントモジュール、
・インスタントメッセージング(instant messaging、IM)モジュール、
・トレーニングサポートモジュール、
・静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール、
・画像管理モジュール、
・ブラウザモジュール、
・カレンダモジュール、
・天気ウィジェット、株式ウィジェット、計算機ウィジェット、アラーム時計ウィジェット、辞書ウィジェット、及びユーザによって取得された他のウィジェットと共にユーザ作成ウィジェットのうちの1つ以上を含むことができる、ウィジェットモジュール、
・ユーザ作成ウィジェットを作成するためのウィジェットクリエータモジュール、
・検索モジュール、
・ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールから構成することができるビデオ及び音楽プレーヤモジュール、
・メモモジュール、
・地図モジュール、並びに/又は
・オンラインビデオモジュール
【0162】
メモリ1402に記憶することができる他のアプリケーション1436の例は、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製を含む。
【0163】
上記特定されたモジュール及びアプリケーションの各々は、上記説明された1つ以上の機能、並びに本出願で説明される方法(例えば、コンピュータにより実行される方法、及び本明細書で説明される他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令セットに対応する。これらのモジュール(即ち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施される必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットを組み合わせるか、又は別の方法で再配置してもよい。いくつかの実施形態において、メモリ1402は、上記識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶してもよい。更に、メモリ1402は、上記説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶してもよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、デバイス1400は、デバイス上の機能の予め定義されたセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じて排他的に実行されるデバイスである。デバイス1400の動作についての主要な入力制御デバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することによって、デバイス1400上の(プッシュボタン、ダイヤルなどの)物理入力制御デバイスの数を削減することができる。
【0165】
排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行することができる機能の既定のセットは、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザにタッチされると、デバイス1400上に表示することができるいずれかのユーザインタフェースから、メイン、ホーム、又はルートメニューへとデバイス1400をナビゲートする。そのような実施形態では、タッチパッドは、「メニューボタン」と称されてもよい。いくつかの他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドの代わりに、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力制御デバイスであってもよい。
【0166】
図15は、いくつかの実施形態に係る、カメラモジュール(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)を含むことができる例示的なポータブル多機能デバイス1400を示す。電子デバイス1400は、タッチスクリーン1412を含んでもよい。タッチスクリーン1412は、ユーザインタフェース(UI)1500内で1つ以上のグラフィックを表示してもよい。以下で説明されるその他と共にこの実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指1502(図には、縮尺通りに描かれていない)又は1つ以上のスタイラス(図示せず)でグラフィック上でジェスチャを行うことによって、グラフィクのうちの1つ以上を選択してもよい。
【0167】
デバイス1400はまた、「ホーム」又はメニューボタン1504などのうちの1つ以上の物理的なボタンを含んでもよい。前に説明されたように、メニューボタン1504は、デバイス1400上で実行することができるアプリケーションセットにおけるいずれかのアプリケーション1436にナビゲートするために使用されてもよい。代わりに、いくつかの実施形態では、メニューボタン1504は、タッチスクリーン1412上で表示されたGUIにおけるソフトキーとして実施される。
【0168】
一実施形態では、デバイス1400は、タッチスクリーン1412、メニューボタン1504、デバイスの電源をオン/オフし、デバイスをロックするためのプッシュボタン1506、音量調節ボタン(単数又は複数)1508、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット1510、ヘッドセットジャック1512、及びドッキング/充電用外部ポート1424を含む。プッシュボタン1506は、ボタンを押し下げ、予め定義された時間間隔の間にボタンを押し下げた状態で保持することによって、デバイス上の電源をオン/オフし、ボタンを押し下げ、予め定義された時間間隔が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックし、及び/又はデバイスのロックを解除し、若しくはロック解除処理を開始するために使用されてもよい。代替的な実施形態では、デバイス1400はまた、マイクロフォン1413を通じて、一部の機能をアクティブにし、又は非アクティブにするための口頭入力を受け入れてもよい。
【0169】
本明細書における実施例の多くが、光学センサ/カメラ1464(デバイスの前面上の)を参照して与えられるが、ディスプレイとは反対を向く背面カメラ又は光学センサが、デバイスの前面上の光学センサ/カメラ1464の代わりに、又はそれに加えて使用されてもよいことが留意されるべきである。
例示的なコンピュータシステム
【0170】
図16は、いくつかの実施形態に係る、カメラモジュール(例えば、図1~5を参照して上記説明されたカメラ)を含むことができる例示的なコンピュータシステム1600を示す。コンピュータシステム1600は、上記説明された実施形態のいずれか又は全てを実行するように構成されてもよい。異なる実施形態では、コンピュータシステム1600は、パーソナルコンピュータシステム、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、ノートブック、タブレット、スレート、パッド、若しくはネットブックコンピュータ、メインフレームコンピュータシステム、ハンドヘルドコンピュータ、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、カメラ、セットトップボックス、モバイルデバイス、消費者デバイス、ビデオゲームコンソール、ハンドヘルドビデオゲームデバイス、アプリケーションサーバ、記憶デバイス、テレビ、ビデオ録画デバイス、スイッチ、モデム、ルータなどの周辺デバイス、又は概していずれかタイプのコンピューティングデバイス若しくは電子デバイスを含むがそれらに限定されない、様々なタイプのデバイスのいずれかであってもよい。
【0171】
磁気位置検知の実施形態を含む、本明細書で説明されたカメラ運動制御システムの様々な実施形態は、様々な他のデバイスと相互作用することができる、1つ以上のコンピュータシステム1600において実行されてもよい。図1~15に関して上記説明されたいずれかの構成要素、アクション、又は機能性は、様々な実施形態に従って、図16のコンピュータシステム1600として構成された1つ以上のコンピュータ上で実施されてもよいことに留意されたい。示される実施形態では、コンピュータシステム1600は、入力/出力(I/O)インタフェース1630を介してシステムメモリ1620に結合される1つ以上のプロセッサ1610を含む。コンピュータシステム1600は、I/Oインタフェース1630に結合されたネットワークインタフェース1640、並びにカーソル制御デバイス1660、キーボード1670、及びディスプレイ(単数又は複数)1680などの1つ以上の入力/出力デバイス1650を更に含む。いくつかのケースでは、実施形態は、単一インスタンスのコンピュータシステム1600使用して実施されてもよく、他の実施形態では、複数のこのようなシステム、又はコンピュータシステム1600を構成する複数のノードが、実施形態の異なる部分若しくはインスタンスをホストするように構成されてもよいことが予期される。例えば、一実施形態では、いくつかの要素は、他の要素を実施するノードと別個であるコンピュータシステム1600のうちの1つ以上のノードを介して実施されてもよい。
【0172】
様々な実施形態では、コンピュータシステム1600は、1つのプロセッサ1610を含む単一プロセッサシステム、又はいくつかのプロセッサ1610(例えば、2つ、4つ、8つ、若しくは別の好適な個数)を含む多重プロセッサシステムであってもよい。プロセッサ1610は、命令を実行する能力を有するいずれかの適切なプロセッサであってもよい。例えば、様々な実施形態では、プロセッサ1610は、x86、PowerPC、SPARC、若しくはMIPS命令セットアーキテクチャ(instruction set architectures、ISA)、又はいずれかの他の適切なISAなど、様々なISAのいずれかを実行する汎用プロセッサ又は組み込みプロセッサであってもよい。多重プロセッサシステムでは、プロセッサ1610の各々は、必ずしもではないが、同一のISAを共通に実行してもよい。
【0173】
システムメモリ1620は、プロセッサ1610によってアクセス可能なカメラ制御プログラム命令1622及び/又はカメラ制御データを記憶するように構成されてもよい。様々な実施形態では、システムメモリ1620は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期ダイナミックRAM(SDRAM)、不揮発性/フラッシュ型メモリ、又はいずれかの他のタイプのメモリなど、いずれかの適切なメモリ技術を使用して実装されてもよい。示された実施形態では、プログラム命令1622は、上記説明された機能性のいずれかを組み込むレンズ制御アプリケーション1624を実行するように構成されてもよい。加えて、メモリ1620の既存のカメラ制御データ1632は、上記説明された情報又はデータ構造のうちのいずれかを含んでもよい。いくつかの実施形態では、プログラム命令及び/又はデータは、異なる種類のコンピュータアクセス可能媒体上、又はシステムメモリ1620若しくはコンピュータシステム1600とは別個の同様の媒体上で受信、送信、又は記憶されてもよい。コンピュータシステム1600は、前の図の機能的ブロックの機能性を実行するものとして説明されるが、本明細書で説明される機能性のいずれかは、そのようなコンピュータシステムを介して実行されてもよい。
【0174】
一実施形態では、I/Oインタフェース1630は、プロセッサ1610と、システムメモリ1620と、ネットワークインタフェース1640、又は入力/出力デバイス1650などの他の周辺インタフェースを含む、デバイス内のいずれかの周辺デバイスとの間のI/Oトラフィックを調整するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース1630は、1つの構成要素(例えば、システムメモリ1620)からのデータ信号を別の構成要素(例えば、プロセッサ1610)による利用に適した形式に変換するために、いずれかの必要なプロトコル、タイミング又は他のデータ変換を実行してもよい。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース1630は、例えば、周辺装置相互接続(PCI)バス規格又はユニバーサルシリアルバス(USB)規格の変形例などの、様々な種類の周辺バスを通じて取り付けられるデバイスのためのサポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース1630の機能は、例えばノースブリッジ及びサウスブリッジなどの2つ以上の別個の構成要素に分割されてもよい。また、いくつかの実施形態では、システムメモリ1620へのインタフェースなどの、I/Oインタフェース1630の機能の一部又は全ては、プロセッサ1610内に直接組み込まれてもよい。
【0175】
ネットワークインタフェース1640は、コンピュータシステム1600と、ネットワーク1685に取り付けられた他のデバイス(例えば、キャリアデバイス又はエージェントデバイス)との間、又はコンピュータシステム1600のノード間でデータが交換されることを可能にするように構成されてもよい。ネットワーク1685は、様々な実施形態では、ローカルエリアネットワーク(LAN)(例えば、イーサネット(登録商標)若しくは企業ネットワーク)、ワイドエリアネットワーク(WAN)(例えば、インターネット)、無線データネットワーク、いくつかの他の電子データネットワーク、又はこれらのうちのいずれかの組み合わせを含むがそれらに限定されない、1つ以上のネットワークを含んでもよい。様々な実施形態では、ネットワークインタフェース1640は、例えば、いずれかの適切なタイプのイーサネット(登録商標)ネットワークなどの有線若しくは無線汎用データネットワークを介した通信、アナログ音声ネットワーク若しくはデジタルファイバー通信ネットワークなどの電気通信/電話ネットワークを介した通信、ファイバーチャネルSANなどのストレージエリアネットワークを介した通信、又はいずれかの他の適切なタイプのネットワーク若しくはプロトコルを介した通信をサポートすることができる。
【0176】
入力/出力デバイス1650は、いくつかの実施形態では、1つ以上の表示端末、キーボード、キーパッド、タッチパッド、スキャニングデバイス、音声若しくは光学的認識デバイス、又は1つ以上のコンピュータシステム1600によるデータの入力若しくはアクセスに適したいずれかの他のデバイスを含んでもよい。複数の入力/出力デバイス1650がコンピュータシステム1600内に存在してもよいか、又はコンピュータシステム1600の様々なノード上に分散されてもよい。いくつかの実施形態では、同様の入力/出力デバイスは、コンピュータシステム1600から分離してよく、ネットワークインタフェース1640を通じてなど、有線又は無線接続を通じてコンピュータシステム1600のうちの1つ以上のノードと相互作用してもよい。
【0177】
図16に示されるように、メモリ1620は、上記説明されたいずれかの要素又はアクションを実行するようにプロセッサで実行可能とすることができる、プログラム命令1622を含んでもよい。一実施形態では、プログラム命令は、上記説明された方法を実行することができる。他の実施形態では、異なる要素及びデータが含まれてもよい。データは、上記説明されたいずれかのデータ又は情報を含むことができることに留意されたい。
【0178】
当業者は、コンピュータシステム1600は単なる例示にすぎず、実施形態の範囲に制限を加えることを意図していないことを認識するであろう。特に、コンピュータシステム及びデバイスは、コンピュータ、ネットワークデバイス、インターネット装置、PDA、無線電話、ページャなどを含む、示された機能を実行し得るハードウェア又はソフトウェアのいずれかの組み合わせを含んでもよい。コンピュータシステム1600はまた、図示されない他のデバイスに接続されてもよく、又はその代わりに独立型のシステムとして動作してもよい。加えて、例示される構成要素によって提供される機能は、いくつかの実施形態では、より少ない構成要素で組み合わされてもよく、又は追加の構成要素において分散されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、図示されている構成要素のうちのいくつかの機能性は提供されなくてもよく、及び/又は他の追加の機能性が利用可能であってもよい。
【0179】
当業者はまた、様々な項目は、使用されている間にメモリ内、又は記憶装置上に記憶されるように示されているが、これらの項目又はそれらの部分はメモリ管理及びデータ完全性の目的のためにメモリと他の記憶デバイスとの間で転送されてもよいことを理解するであろう。代わりに、他の実施形態では、ソフトウェア構成要素の一部又は全ては、別のデバイス上のメモリ内で実行し、コンピュータ間通信を介して、図示されているコンピュータシステムと通信してもよい。システム構成要素又はデータ構造のいくつか又は全てはまた、以上において様々な例が説明された、適当なドライブによって読み取られるべきコンピュータアクセス可能媒体又はポータブル物品上に(例えば、命令又は構造化データ)として記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1600から分離したコンピュータアクセス可能媒体上に記憶された命令は、伝送媒体、又はネットワーク及び/若しくは無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、電気信号、電磁信号、又はデジタル信号などの信号を介してコンピュータシステム1600へ伝送されてもよい。様々な実施形態は、前の説明に従ってコンピュータアクセス可能媒体上に実行される命令及び/又はデータを受信、送信、又は記憶することを更に含んでもよい。一般的に言えば、コンピュータアクセス可能媒体は、磁気媒体又は光媒体、例えば、ディスク若しくはDVD/CD-ROM、RAM(例えばSDRAM、DDR、RDRAM、SRAMなど)、ROMなどの揮発性又は不揮発性媒体などの、非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はメモリ媒体を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータアクセス可能媒体は、ネットワーク及び/若しくは無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの伝送媒体又は信号を含んでもよい。
【0180】
本明細書で説明される方法は、異なる実施形態では、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実行されてもよい。加えて、方法のブロックの順序は変更されてもよく、様々な要素の追加、再順序付け、組み合わせ、省略、修正などが行われてもよい。本開示の利益を得る当業者にとって明白であるような、様々な修正及び変更が行われてもよい。本明細書で説明された各種実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。多くの変形、修正、追加、及び改善が可能である。したがって、単一の事例として本明細書で説明した構成要素について、複数の事例を提供することができる。種々の構成要素、動作及びデータストアの間の境界は、ある程度任意のものであり、特定の動作は、特定の例示的な構成の文脈において示される。機能の他の割り当てが想定され、以下の特許請求の範囲に含まれる。最終的に、例示的な構成において個別構成要素として提示された構造及び機能は、組み合わせた構造又は構成要素として実施されてもよいこれらの変形、修正、追加、及び改善、並びに他の変形、修正、追加、及び改善は、以下の特許請求の範囲で定義されるように、実施形態の範囲内に含まれてもよい。
【0181】
実施形態の追加の説明
条項1:
レンズキャリアにおけるカメラと、
レンズを通過する光のデジタル表現をキャプチャする画像センサと、
レンズの光学軸に沿ってレンズを含むレンズアセンブリを移動させることによって、画像センサ上でレンズからの光に焦点を合わせる軸方向運動ボイスコイルモータであって、 軸方向運動ボイスコイルモータは、
レンズキャリアをアクチュエータ基盤に移動可能に搭載するサスペンションアセンブリと、
アクチュエータ基盤に搭載された複数の共有磁石と、
レンズキャリアに固定して搭載され、かつサスペンションアセンブリを通じてアクチュエータ基盤に搭載された焦点調節コイルと、を含む、軸方向運動ボイスコイルモータと、 横運動ボイスコイルモータであって、
横運動ボイスコイルモータは、
画像センサフレーム部材と、
画像センサフレーム部材を横運動ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材と、
光学軸に直交する複数の方向に画像センサフレーム部材を移動させる力を生じさせるための、共有磁石の磁界内で画像センサフレーム部材に搭載された複数の横運動コイルと、を含む、横運動ボイスコイルモータと、
を含む、カメラ。
条項2:
可撓性部材は、画像センサキャリアに存在する画像センサを横運動ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続し、
可撓性部材は、電気信号トレースを含む、
条項1に記載のカメラ。
条項3:
可撓性部材は、ポリイミド絶縁体層によって金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する金属湾曲体を含む、条項1~2のいずれか一つに記載のカメラ。
条項4:
横運動コイルは、横運動ボイスコイルモータの動作のための横運動コイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される、条項1~3のいずれか一つに記載のカメラ。
条項5:
光学画像安定化コイルは、アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつオートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される、条項1~4のいずれか一つに記載のカメラ。
条項6:
光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、基盤に搭載される、条項1~5のいずれか一つに記載のカメラ。
条項7:
光学軸に沿った画像センサの動きを制限するための軸受面エンドストップは、アクチュエータ基盤に搭載される、条項1~6のいずれか一つに記載のカメラ。
条項8:
横運動ボイスコイルモータは、
1つ以上の湾曲安定器部材が可撓性部材の間の干渉を防止するように、1つ以上の可撓性部材の可撓性部材を相互に機械的に接続するように構成された1つ以上の湾曲安定器部材を更に含む、条項1~7のいずれか一つに記載のカメラ。
条項9:
可撓性部材は、相互に並列した第1の可撓性部材及び第2の可撓性部材を含み、
1つ以上の湾曲安定器部材は、第1の湾曲アームを第2の湾曲アームに接続し、かつ第1の湾曲アーム及び第2の湾曲アームに直交する軸に沿って延在する湾曲安定器部材を含む、
条項8に記載のカメラ。
条項10:
アクチュエータ基盤と、
オートフォーカスボイスコイルモータであって、
オートフォーカスボイスコイルモータは、
アクチュエータ基盤に移動可能に搭載されたレンズキャリアと、
基盤に搭載された複数の共有磁石と、
レンズキャリアのうちの1つ以上のレンズの光学軸の方向に力を生じさせるための、レンズに固定して搭載されたオートフォーカスコイルと、を含む、オートフォーカスボイスコイルモータと、
光学画像安定化ボイスコイルモータであって、
光学画像安定化ボイスコイルモータは、
アクチュエータ基盤に移動可能に搭載された画像センサキャリアと、
光学軸に直交する複数の方向に画像センサキャリアを移動させる力を生じさせるための、共有磁石の磁界内で画像センサキャリアに搭載された複数の光学画像安定化コイルと、を含む、光学画像安定化ボイスコイルモータと、
を含む、カメラアクチュエータ。
条項11:
画像センサキャリアは、画像センサキャリアに存在する画像センサを光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含む、条項10に記載のカメラアクチュエータ。
条項12:
画像センサキャリアは、画像センサキャリアに存在する画像センサを光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、
可撓性部材は、電気信号トレースを含む、
条項10~11のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
条項13:
画像センサキャリアは、画像センサキャリアに存在する画像センサを光学画像安定化ボイスコイルモータのフレームに機械的及び電気的に接続するための1つ以上の可撓性部材を更に含み、
可撓性部材は、ポリイミド絶縁体層によって金属湾曲体から電気的に分離した電気信号トレースを搬送する金属湾曲体を含む、条項10~12のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
条項14:
光学画像安定化コイルは、光学画像安定化ボイスコイルモータの動作のためのコイルに電力を搬送する可撓性プリント回路上で搭載される、条項10~13のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
条項15:
光学画像安定化コイルは、アクチュエータ基盤に機械的に接続され、かつオートフォーカスボイスコイルモータから機械的に分離した可撓性プリント回路上で角部に搭載される、条項10~14のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
条項16:
光学画像安定化ボイスコイルモータの動きを制限するための軸受面エンドストップは、基盤に搭載される、条項10~15のいずれか一つに記載のカメラアクチュエータ。
条項17:
カメラモジュールであって、
光学軸を定める1つ以上のレンズ素子を含むレンズと、
レンズを通る光をキャプチャし、かつキャプチャした光を画像信号に変換するように構成された画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータであって、
画像センサに結合され、かつ画像信号を受信するように構成された内部フレームと、
光学軸に直交する平面に沿って内部フレームを囲む外部フレームと、
内部フレームを外部フレームに機械的に接続するように構成された複数のスプリングアームと、を含む、VCMアクチュエータと、
内部フレームから外部フレームに画像信号を伝達するように構成された電気トレースと、を含む、
カメラモジュールと、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサであって、
VCMアクチュエータに、光学軸に直交する複数の方向に第2のフレームに対して第1のフレームを移動させ、
ディスプレイに、電気トレースを介して内部フレームから外部フレームに伝達された画像信号のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、画像を提示させる、
ように構成された1つ以上のプロセッサと、
を含む、モバイル多機能デバイス。
条項18:
VCMアクチュエータは、
湾曲安定器部材が光学軸に直交する平面に沿ったスプリングアームの動きを制限するように、複数のスプリングアームのスプリングアームを機械的に接続するように構成された1つ以上の湾曲安定器部材を更に含む、条項17に記載のモバイル多機能デバイス。
条項19:
複数のスプリングアームは、
相互に並列したスプリングアームの第1のアレイと、
相互に並列したスプリングアームの第2のアレイと、を含み、スプリングアームの第2のアレイは、スプリングアームの第1のアレイに並列せず、
1つ以上の湾曲安定器部材は、
光学軸に直交する第1の軸に沿ってスプリングアームの第1のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第1のセットと、
光学軸に直交する第2の軸に沿ってスプリングアームの第2のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第2のセットと、
を含む、条項18に記載のモバイル多機能デバイス。
条項20:
電気トレースの少なくとも一部は、複数のスプリングアームのうちの1つ以上のスプリングアームを介して内部フレームから外部フレームに経路選択される、条項17~19のいずれか一つに記載のモバイル多機能デバイス。
条項21:
光学軸を定める1つ以上のレンズ素子を含むレンズと、
レンズを通る光をキャプチャし、かつキャプチャした光を画像信号に変換するように構成された画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータであって、
画像センサに結合された第1のフレームであって、その結果、
画像センサが第1のフレームと共に移動し、
第1のフレームが画像信号を受信する、第1のフレームと、
第2のフレームと、
第1のフレームを第2のフレームに機械的に接続するように構成された複数の湾曲アームと、
1つ以上の湾曲安定器部材が湾曲アームの間の干渉を防止するように、複数の湾曲アームの湾曲アームを相互に機械的に接続するように構成された1つ以上の湾曲安定器部材と、を含む、VCMアクチュエータと、
を含み、
VCMアクチュエータは、光学軸に直交する複数の方向に画像センサが第2のフレームに対して移動するように、第1のフレームを移動させるように構成されている、
カメラ。
条項22:
湾曲アームは、相互に並列した第1の湾曲アーム及び第2の湾曲アームを含み、
1つ以上の湾曲安定器部材は、第1の湾曲アームを第2の湾曲アームに接続し、かつ第1の湾曲アーム及び第2の湾曲アームに直交する軸に沿って延在する湾曲安定器部材を含む、
条項21に記載のカメラ。
条項23:
フレックス回路であって、
第1のフレームに固定された第1の端と、
第2のフレームに固定された第2の端と、を含む、フレックス回路と、
第1のフレームから第2のフレームに画像信号を伝達するように構成された1つ以上の電気トレースであって、1つ以上の電気トレースの少なくとも一部は、フレックス回路を介して第1のフレームから第2のフレームに経路選択される、1つ以上の電気トレースと、
を更に含む、条項21~22のいずれか一つに記載のカメラ。
条項24:
第1のフレームから第2のフレームに画像信号を伝達するように構成された1つ以上の電気トレースを更に含み、1つ以上の電気トレースの少なくとも一部は、複数の湾曲アームのうちの1つ以上の湾曲アームを介して第1のフレームから第2のフレームに経路選択される、条項21~23のいずれか一つに記載のカメラ。
条項25:
湾曲アームは、第1の湾曲アーム及び第2の湾曲アームを含み、
1つ以上の湾曲安定器部材は、第1の湾曲アームを第2の湾曲アームに接続する湾曲安定器部材を含み、
1つ以上の電気トレースの少なくとも一部は更に、湾曲安定器部材を介して第1の湾曲アームから第2の湾曲アームに経路選択される、条項24に記載のカメラ。
条項26:
フレックス回路であって、
第1のフレームに固定された第1の端と、
第2のフレームに固定された第2の端と、を含む、フレックス回路と、
第1のフレームから第2のフレームに画像信号を伝達するように構成された電気トレースであって、
電気トレースは、1つ以上の電気トレースの第1のセット及び1つ以上の電気トレースの第2のセットを含み、
1つ以上の電気トレースの第1のセットの少なくとも一部は、フレックス回路を介して第1のフレームから第2のフレームに経路選択され、
1つ以上の電気トレースの第2のセットの少なくとも一部は、複数の湾曲アームの湾曲アームを介して第1のフレームから第2のフレームに経路選択される、電気トレースと、 を更に含む、条項21~25のいずれか一つに記載のカメラ。
条項27:
第1のフレームは、
光学軸に直交する平面に沿って延在する第1の部分と、
平面に沿って延在する第2の部分と、
平面に沿って延在し、第1の部分を第2の部分に接続する屈曲部と、を含み、
複数の湾曲アームは、それぞれの湾曲アームを含み、それぞれの湾曲アームの各々は、 第1のフレームの第1の部分に並列したそれぞれの第1の部分と、
第1のフレームの第2の部分に並列したそれぞれの第2の部分と、
それぞれの第1の部分をそれぞれの第2の部分に接続するそれぞれの屈曲部と、
を含む、条項21~26のいずれか一つに記載のカメラ。
条項28:
1つ以上の湾曲安定器部材は、それぞれの湾曲アームのそれぞれの屈曲部に直交する軸に沿ってそれぞれの湾曲アームを相互に接続する湾曲安定器部材を含む、条項27に記載のカメラ。
条項29:
1つ以上のアクチュエータ磁石と、
1つ以上のアクチュエータコイルと、
カメラの画像センサに結合されるように構成された動的プラットフォームと、
動的プラットフォームに対して静的であるように構成された静的プラットフォームと、 動的プラットフォームを静的プラットフォームに機械的に接続するように構成された複数のスプリングアームであって、複数のスプリングアームは、第1のスプリングアーム及び第2のスプリングアームを含む、複数のスプリングアームと、
湾曲安定器部材が光学軸に直交する平面に沿った第1のスプリングアームと第2のスプリングアームとの間の相対的な動きを安定化するように、第1のスプリングアームを第2のスプリングアームに機械的に接続するように構成された湾曲安定器部材を含む、1つ以上の湾曲安定器部材と、を含み、
1つ以上のアクチュエータ磁石及び1つ以上のアクチュエータコイルは、カメラの1つ以上のレンズによって定められる光学軸に直交する複数の方向に、静的プラットフォームに対して動的プラットフォームを移動させるように磁気的に相互作用するように構成されている、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータ。
条項30:
動的プラットフォームは、画像信号を受信するように更に構成されており、
VCMアクチュエータは、
フレックス回路であって、
第1のフレームに接続された第1の端と、
第2のフレームに接続された第2の端と、
第1の端と第2の端との間の中間部分と、を含む、フレックス回路を更に含み、
フレックス回路は、動的プラットフォームから静的プラットフォームに画像信号を伝達するように構成された電気トレースを含み、
フレックス回路の中間部分は、フレックス回路の第1の端とフレックス回路の第2の端との間の相対的な移動を促進する或る程度の緩みを含む、
条項29に記載のVCMアクチュエータ。
条項31:
動的プラットフォームは、画像信号を受信するように更に構成されており、
VCMアクチュエータは、
第1のフレックス回路であって、
第1のフレームの第1の側面に接続された第1の端と、
第2のフレームの第1の側面に接続された第2の端と、を含む、第1のフレックス回路と、
第2のフレックス回路であって、
第1のフレームの第1の側面とは異なる第1のフレームの第2の側面に接続された第1の端と、
第2のフレームの第2の側面とは異なる第2のフレームの第2の側面に接続された第2の端と、を含む、第2のフレックス回路と、を更に含み、
第1のフレックス回路及び第2のフレックス回路の各々は、動的プラットフォームから静的プラットフォームに画像信号を伝達するように構成された電気トレースを含む、
条項29~30のいずれか一つに記載のVCMアクチュエータ。
条項32:
動的プラットフォームは、画像信号を受信するように更に構成されており、
第1のスプリングアーム及び第2のスプリングアームは各々、動的プラットフォームから静的プラットフォームに画像信号のうちの1つ以上を伝達するように構成された1つ以上の電気トレースを含む、
条項29~31のいずれか一つに記載のVCMアクチュエータ。
条項33:
1つ以上の電気トレースは、
第1のスプリングアームの第1の側面に沿って経路選択される第1の電気トレースと、 第1のスプリングアームの第1の側面とは反対の第1のスプリングアームの第2の側面に沿って経路選択される第2の電気トレースと、
を含む、条項32に記載のVCMアクチュエータ。
条項34:
複数のスプリングアーム及び1つ以上の湾曲安定器部材は、統合して形成される、条項29~33のいずれか一つに記載のVCMアクチュエータ。
条項35:
カメラモジュールであって、
光学軸を定める1つ以上のレンズ素子を含むレンズと、
レンズを通る光をキャプチャし、かつキャプチャした光を画像信号に変換するように構成された画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータであって、
画像センサに結合され、かつ画像信号を受信するように構成された内部フレームと、
光学軸に直交する平面に沿って内部フレームを囲む外部フレームと、
内部フレームを外部フレームに機械的に接続するように構成された複数のスプリングアームと、
湾曲安定器部材が光学軸に直交する平面に沿ったスプリングアームの動きを制限するように、複数のスプリングアームのスプリングアームを機械的に接続するように構成された1つ以上の湾曲安定器部材と、を含む、VCMアクチュエータと、
内部フレームから外部フレームに画像信号を伝達するように構成された電気トレースと、を含む、
カメラモジュールと、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサであって、
横運動VCMアクチュエータに、光学軸に直交する複数の方向に第2のフレームに対して第1のフレームを移動させ、
ディスプレイに、電気トレースを介して内部フレームから外部フレームに伝達された画像信号のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、画像を提示させる、
ように構成された1つ以上のプロセッサと、
を含む、モバイル多機能デバイス。
条項36:
複数のスプリングアームは、
相互に並列したスプリングアームの第1のアレイと、
相互に並列したスプリングアームの第2のアレイと、を含み、スプリングアームの第2のアレイは、スプリングアームの第1のアレイに並列せず、
1つ以上の湾曲安定器部材は、
光学軸に直交する第1の軸に沿ってスプリングアームの第1のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第1のセットと、
光学軸に直交する第2の軸に沿ってスプリングアームの第2のアレイを相互に接続する1つ以上の湾曲安定器部材の第2のセットと、
を含む、条項35に記載のモバイル多機能デバイス。
条項37:
内部フレームは、光学軸に直交する外周を定め、
外周の第1の部分は、第1の部分に隣接した外周の第2の部分に対して凹み、又は突出し、
スプリングアームの第1のアレイは、外周の第1の部分において内部フレームに接続される、
条項36に記載のモバイル多機能デバイス。
条項38:
スプリングアームの第1のアレイは、
光学軸に直交するそれぞれの軸に沿って個々に延在する複数の直線部であって、複数の直線部は、第1の直線部及び第2の直線部を含む、複数の直線部と、
光学軸に直交する平面に沿って第1の直線部を第2の直線部に接続する第1の屈曲部を含む複数の屈曲部と、を含み、
1つ以上の湾曲安定器部材の第1のセットは、
第1の直線部内の接続においてスプリングアームの第1のアレイを相互に接続するように構成された第1の湾曲安定器部材と、
第2の直線部内の接続においてスプリングアームの第1のアレイを相互に接続するように構成された第2の湾曲安定器部材と、を含む、
条項36に記載のモバイル多機能デバイス。
条項39:
複数のスプリングアーム及び1つ以上の湾曲安定器部材は、光学軸に直交する少なくとも2つの軸に沿って対称なパターンを形成する、条項35~38のいずれか一つに記載のモバイル多機能デバイス。
条項40:
複数のスプリングアーム及び1つ以上の湾曲安定器部材は、光学軸に直交する少なくとも1つの軸に沿って非対称なパターンを形成する、条項35~38のいずれか一つに記載のモバイル多機能デバイス。
【0182】
機能性の他の割り当てが想定され、以下に続く請求項の範囲内に含まれてもよい。最後に、例示的な構成における別個の構成要素として提示された構造及び機能性は、組み合わされた構造又は構成要素として実施されてもよい。それらの及び他の変形例、修正、追加、及び改善は、以下に続く請求項で定義されるように、実施形態の範囲内に含まれてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図9I
図9J
図9K
図9L
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I
図10J
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータであって、
カメラの画像センサと結合された動的プラットフォームであって、前記画像センサが前記動的プラットフォームとともに移動するように構成された、動的プラットフォームと、
静的プラットフォームと、
前記動的プラットフォームを前記静的プラットフォームに機械的に接続する複数の湾曲アームと、
前記複数の湾曲アームの湾曲アームを相互に機械的に接続する1つ以上の湾曲安定器部材であって、前記1つ以上の湾曲安定器部材が前記湾曲アームの間の干渉を防止するように構成された、1つ以上の湾曲安定器部材と、を備え、
前記カメラの光学軸に直交する複数の方向に前記静的プラットフォームに対して前記画像センサが移動するように、前記動的プラットフォームを移動させるように構成されている、VCMアクチュエータ。
【請求項2】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの湾曲安定器部材は、前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの他の湾曲安定器部材とは異なる寸法又は異なる厚みのうちの少なくとも1つを有する、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項3】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも3つの湾曲アームと直交する方向に延長する同じ軸上に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項4】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも3つの湾曲アームと直交する方向に延長する異なる軸上に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項5】
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、前記カメラの動的事象の間、前記複数の湾曲アームの前記湾曲アームが相互に衝突するのを防止するように構成されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項6】
前記複数の湾曲アームの前記湾曲アームは、屈曲部を備え、
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの湾曲安定器部材は、前記屈曲部に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項7】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも2つの隣接する湾曲アームを機械的に接続し、前記複数の湾曲アームの残りの1つ以上の湾曲アームから独立して、前記少なくとも2つの隣接する湾曲アームの間の干渉を防止するように構成されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項8】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも2つの隣接する湾曲アームを機械的に接続し、
前記少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記少なくとも2つの湾曲アームと直交する異なる軸上に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項9】
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、複数の湾曲安定器部材を有し、
前記複数の湾曲安定器部材の各湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの異なる対の湾曲アームを機械的に接続し、
前記各湾曲安定器部材の少なくとも2つの各湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも2つの隣接する湾曲アームと直交する異なる軸上に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項10】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも3つの湾曲アームと直交しない方向に延長する同じ軸上に配置されている、請求項1に記載のVCMアクチュエータ。
【請求項11】
レンズキャリア内のレンズであって、光学軸を規定する1つ以上のレンズ要素を含む、レンズと、
レンズを通る光を捕獲し、捕獲された前記光を画像信号に変換する画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータと、を備えるカメラであって、
前記ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータは、
カメラの画像センサと結合された動的プラットフォームであって、前記画像センサが前記動的プラットフォームとともに移動するように構成された、動的プラットフォームと、
静的プラットフォームと、
前記動的プラットフォームを前記静的プラットフォームに機械的に接続する複数の湾曲アームと、
前記複数の湾曲アームの湾曲アームを相互に機械的に接続する1つ以上の湾曲安定器部材であって、前記1つ以上の湾曲安定器部材が前記湾曲アームの間の干渉を防止するように構成された、1つ以上の湾曲安定器部材と、を備え、
前記カメラの光学軸に直交する複数の方向に前記静的プラットフォームに対して前記画像センサが移動するように、前記動的プラットフォームを移動させるように構成されている、カメラ。
【請求項12】
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、前記カメラの動的事象の間、前記複数の湾曲アームの前記湾曲アームの移動を制限するように構成されている、請求項11に記載のカメラ。
【請求項13】
前記1つ以上の湾曲安定器部材は、前記VCMアクチュエータに面内剛性をもたらすように構成されている、請求項11に記載のカメラ。
【請求項14】
前記複数の湾曲アームの前記湾曲アームは、湾曲アームのグループを有し、
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの湾曲安定器部材は、前記湾曲アームの各グループとともに配置され、前記湾曲アームの各グループの前記湾曲アームの間の干渉を防止するように構成されている、請求項11に記載のカメラ。
【請求項15】
前記湾曲アームの各グループは、前記VCMアクチュエータの各個別の角部の方へ配置されている、請求項14に記載のカメラ。
【請求項16】
前記VCMアクチュエータは、4つの角部を有し、
前記湾曲アームのグループは、湾曲アームの4つのグループを有し、
前記湾曲アームの各グループは、前記4つの角部の各角部の方へ配置されている、請求項15に記載のカメラ。
【請求項17】
カメラと、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行可能なプログラム命令を記憶するメモリとを備える多機能デバイスであって、
前記カメラは、
レンズキャリア内のレンズであって、光学軸を規定する1つ以上のレンズ要素を含む、レンズと、
レンズを通る光を捕獲し、捕獲された前記光を画像信号に変換する画像センサと、
ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータと、を備え、
前記ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータは、
カメラの画像センサと結合された動的プラットフォームであって、前記画像センサが前記動的プラットフォームとともに移動するように構成された、動的プラットフォームと、
静的プラットフォームと、
前記動的プラットフォームを前記静的プラットフォームに機械的に接続する複数の湾曲アームと、
前記複数の湾曲アームの湾曲アームを相互に機械的に接続する1つ以上の湾曲安定器部材であって、前記1つ以上の湾曲安定器部材が前記湾曲アームの間の干渉を防止するように構成された、1つ以上の湾曲安定器部材と、を備え、
前記カメラの光学軸と直交する複数の方向に前記静的プラットフォームに対して前記画像センサが移動するように、前記動的プラットフォームを移動させるように構成され、
前記プログラム命令は、前記カメラの動作を制御し、前記多機能デバイスの1つ以上の他の機能を実行するためのものである、多機能デバイス。
【請求項18】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの湾曲安定器部材は、前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも1つの他の湾曲安定器部材とは異なる寸法又は異なる厚みのうちの少なくとも1つを有する、請求項17に記載の多機能デバイス。
【請求項19】
前記1つ以上の湾曲安定器部材の少なくとも2つの湾曲安定器部材は、前記複数の湾曲アームの少なくとも3つの湾曲アームと直交する方向に延長する同じ軸上に配置されている、請求項17に記載の多機能デバイス。
【請求項20】
ディスプレイをさらに備え、
前記プログラム命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、
前記VCMアクチュエータに、前記光学軸と直交する複数の方向に、前記静的プラットフォームに対して、前記動的プラットフォームを移動させるものであり、
前記ディスプレイに、電子的トレースを介して前記動的プラットフォームから前記動的プラットフォームへ伝送された1つ以上の画像信号に少なくとも部分的に基づいて画像を表示させるものである、請求項17に記載の多機能デバイス。
【外国語明細書】