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特開2023-134423低電力状態からウェイク状態デバイス機能への直接アクセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134423
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】低電力状態からウェイク状態デバイス機能への直接アクセス
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/3231 20190101AFI20230920BHJP
   G06F 1/3293 20190101ALI20230920BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230920BHJP
【FI】
G06F1/3231
G06F1/3293
G06F3/0481
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023096370
(22)【出願日】2023-06-12
(62)【分割の表示】P 2021069912の分割
【原出願日】2021-04-16
(31)【優先権主張番号】63/039,916
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/174,292
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイス, ジェイコブ ズィー.
(72)【発明者】
【氏名】シン, アードラ
(72)【発明者】
【氏名】ベンバサ, アリ ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】スペンス, アーサー エル.
(72)【発明者】
【氏名】カーヴァジェ, エイシャ ジー.
(72)【発明者】
【氏名】スコーシュ, ブレント ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】コラデイーニ, ジョヴァンニ
(72)【発明者】
【氏名】ノーブル, スティーヴン エス.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】低電力状態からウェイク状態デバイス機能への直接アクセスを提供することを含む、デバイス用の電力管理方法、デバイス及び非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】方法は、低電力モードにおけるディスプレイの動作中に、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作前にプロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示し、特定の機能に対応するユーザ入力を受信し、更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供することにより前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化し、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスのディスプレイを用いて、低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作前に生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することと、
前記電子デバイスを用いて、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの前記動作中に前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することと、
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記画像フレームが、現在時刻及びコンプリケーションの指標を含み、前記特定の機能が、前記コンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを含み、前記ユーザ入力が、前記画像フレーム内の前記コンプリケーションの位置におけるタッチ入力を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することが、前記画像フレームを表示している間に前記電子デバイスのプロセッサに命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記画像フレームを表示している間に前記電子デバイスの前記プロセッサに前記命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することが、前記アプリケーションの前記アクティブ化の間に前記ディスプレイの輝度を修正することなく前記画像フレームの表示を継続することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記画像フレームを前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記電子デバイスの前記プロセッサを用いて前記アプリケーションのユーザインタフェースを表示することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記画像フレームを表示することが、前記電子デバイスの前記プロセッサとは別個である前記電子デバイスのコプロセッサを用いて前記画像フレームを表示することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記低電力モードで前記ディスプレイを動作させる前に、前記プロセッサを用いて前記一連の画像フレームを生成することと、
前記電子デバイスのメモリに前記一連の画像フレームを記憶することであって、前記プロセッサ及び前記コプロセッサが前記メモリへのアクセスを共有するように構成されている、ことと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記プロセッサによって配置されている前記コプロセッサ用のメモリマップを使用して、前記低電力モードで前記ディスプレイを動作させている間に、前記コプロセッサを用いて前記一連の画像フレームにアクセスすることを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記コプロセッサを用いて前記画像フレームを表示する前に、前記コプロセッサを用いて、前記プロセッサの低電力状態を検出することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記プロセッサの前記低電力状態の間に、前記コプロセッサを用いて、前記ディスプレイによる電力消費を管理することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ディスプレイによる前記電力消費を管理することが、前記ディスプレイに対する前記低電力モードにおける前記動作中の前記ディスプレイ用の電力バジェットに基づいて、前記画像フレームの表示中に前記ディスプレイのフレームレートを制御することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザ入力が、前記ディスプレイ上のスワイプを含み、前記特定の機能が、前記スワイプに関連付けられたアプリケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することが、前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスのプロセッサに命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられた前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記画像フレームの一部分の輝度を修正することなく前記画像フレームの前記一部分を表示している間に、前記ユーザインタフェースの増大している部分を漸進的に表示して、前記スワイプの方向に増大させることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に前記画像フレームを表示することが、前記電子デバイスのプロセッサの低電力モード中に前記画像フレームを表示することであって、前記低電力モードにおいて前記プロセッサがメディアプレーヤアプリケーションを実行する、ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に前記画像フレームを表示することが、前記電子デバイスのプロセッサが非アクティブである間に前記画像フレームを表示することであって、前記プロセッサが前記電子デバイス用のアプリケーションを実行するように構成されている、ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ入力が、前記電子デバイスのボタンの押圧を含み、前記特定の機能をアクティブ化することが、前記電子デバイスへの更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供して、ウェイクアップ及び前記ボタンに対応する機能を実行することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記電子デバイスがスマートウォッチを含み、前記ユーザ入力が、前記スマートウォッチのクラウンの回転を含み、前記特定の機能をアクティブ化することが、前記電子デバイスへの更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供して、ウェイクアップ及び前記クラウンの前記回転に対応する機能を実行することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
電子デバイスのディスプレイを用いて、低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作前に生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することと、
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの前記動作中に前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することと、
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、
を含む、動作を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記画像フレームが現在時刻及びコンプリケーションの指標を含み、前記特定の機能が前記コンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを含み、前記ユーザ入力が前記画像フレーム内の前記コンプリケーションの位置におけるタッチ入力を含む、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記ユーザ入力が前記ディスプレイ上のスワイプを含み、前記特定の機能が前記スワイプに関連付けられたアプリケーションを含む、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられた前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記画像フレームの一部分の輝度を変更することなく前記画像フレームの前記一部分を表示している間に、前記ユーザインタフェースの増大している一部分を漸進的に表示して、前記スワイプの方向に増大させることを含む、請求項21に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記画像フレームが、現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、前記画像フレームが、前記現在時刻の前に生成及び記憶された、請求項22に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
ディスプレイと、
プロセッサと、
第1のコプロセッサと、
第2のコプロセッサと、
光センサと、
を備えるデバイスであって、
前記第1のコプロセッサが、前記光センサから信号を受信するように構成され、
前記第2のコプロセッサが、
前記ディスプレイの低電力モード中に、前記低電力モードで前記ディスプレイを動作させる前に及び現在時刻の前に前記プロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示し、
前記第1のコプロセッサから、前記信号に対応する光情報を受信し、
前記第1のコプロセッサからの前記光情報に応じて、前記画像フレームの輝度又は色を調整する、
ように構成されている、
デバイス。
【請求項25】
前記第1のコプロセッサが、
前記光センサからの前記信号を閾値と比較し、
前記信号が前記閾値を超えている場合に、前記信号に対応する前記光情報を前記第2のコプロセッサに提供する、
ように構成されている、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記プロセッサが、前記デバイス用のアプリケーションを実行するように構成されている、請求項24に記載のデバイス。
【請求項27】
前記第2のコプロセッサが、前記プロセッサが非アクティブである間に、前記第1のコプロセッサからの前記光情報を受信し、前記画像フレームの前記輝度又は前記色を調整するように構成されている、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
メモリを更に備え、前記プロセッサ、前記第1のコプロセッサ、及び前記第2のコプロセッサがそれぞれ、前記メモリへのアクセスを有する、請求項24に記載のデバイス。
【請求項29】
前記プロセッサ用の第1のメモリマップと、前記第1のコプロセッサ用の第2のメモリマップと、前記第2のコプロセッサ用の第3のメモリマップと、を更に備え、前記第1のメモリマップ、前記第2のメモリマップ、及び前記第3のメモリマップがそれぞれ、論理アドレスを前記メモリ内の物理アドレスにマッピングする、請求項28に記載のデバイス。
【請求項30】
前記プロセッサが、前記第1のメモリマップ、前記第2のメモリマップ、及び前記第3のメモリマップを管理するように構成されている、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記光センサが、環境光センサを含む、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
デバイスの第1のコプロセッサを用いて、前記デバイスの光センサから信号を受信することと、
前記デバイスのディスプレイの低電力モード中に、前記デバイスの第2のコプロセッサを用いて、前記低電力モードでの前記ディスプレイの動作前に及び現在時刻の前に前記デバイスのプロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することと、
前記第2のコプロセッサにおいて、前記第1のコプロセッサから、前記信号に対応する光情報を受信することと、
前記第2のコプロセッサを用いて、前記第1のコプロセッサからの前記光情報に応じて、前記画像フレームの輝度又は色を調整することと、
を含む、方法。
【請求項33】
前記第1のコプロセッサを用いて、
前記光センサからの前記信号を閾値と比較することと、
前記信号が前記閾値を超えている場合に、前記信号に対応する前記光情報を前記第2のコプロセッサに提供することと、
を更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
電子デバイスの起動時に、前記電子デバイスのプロセッサにオペレーティングシステムを提供することと、
前記電子デバイスの前記起動時に、前記電子デバイスのコプロセッサに画像を提供することと、
前記プロセッサが前記オペレーティングシステムをロードしている間に、前記コプロセッサを用いて、前記電子デバイスのディスプレイ上に前記画像を表示することと、
を含む、方法。
【請求項35】
前記プロセッサによる前記オペレーティングシステムのロード後、前記画像の代わりに表示するための追加の画像情報を、前記プロセッサから前記コプロセッサにおいて受信することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記画像が、前記電子デバイスの製造業者に関連付けられたロゴを含むロゴ画像を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記電子デバイスの前記起動時に、前記コプロセッサにファームウェアを提供することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記ファームウェアが前記コプロセッサに提供され、前記オペレーティングシステムが、前記電子デバイスのブートローダによって前記プロセッサに提供される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記プロセッサ上で実行している前記オペレーティングシステムを用いて、
前記プロセッサを用いて、画像フレームのセットを含むデータ構造を生成することと、
前記電子デバイスのスリープ状態の前記プロセッサを非アクティブ化することと、
前記電子デバイスが前記スリープ状態にある間に、前記コプロセッサを用いて前記画像フレームのセットを表示することと、
を更に含む、請求項34に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年6月16日に出願された「Direct Access To Wake State Device Functionality From A Low Power State」と題する米国仮特許出願第63/039,916号に対する優先権の利益を主張するものであり、その開示はその全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本明細書は、一般に、低電力状態からウェイク状態デバイス機能への直接アクセスを提供することを含む、デバイス用の電力管理に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートウォッチ、スマートフォン、ラップトップ、又はウェアラブルデバイスなどのデバイスは、デバイスのディスプレイ及びプロセッサがユーザ入力を受け入れて出力を提供するためにアクティブであるウェイク状態を有し得る。電力を節約するために、デバイスは、ある期間デバイスが使用されないと、スリープ状態に入ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本願の技術の一定の特徴を、添付の特許請求の範囲に示す。しかしながら、説明を目的として、本願の技術のいくつかの実施形態を、以下の図に示す。
【0005】
図1】1つ以上の実装形態による、ディスプレイの非アクティブ状態及び/又はディスプレイの他の低電力状態からデバイス機能への直接アクセスを提供するための例示的なネットワーク環境を示す。
【0006】
図2】1つ以上の実装形態による、デバイス及び/又はデバイスのディスプレイの低電力状態からデバイス機能への直接アクセスを提供するためのシステムを実装し得る例示的なデバイスを示す。
【0007】
図3】1つ以上の実装形態による、画像を表示するためのデータ構造の一例を示す。
【0008】
図4】1つ以上の実装形態による、ディスプレイの低電力状態における画像フレーム内に表示されたコンプリケーションに関連付けられたアプリケーションへの直接アクセスを示す。
【0009】
図5】1つ以上の実装形態による、低電力状態におけるディスプレイへのスワイプ入力に関連付けられたアプリケーションへの直接アクセスを示す。
【0010】
図6】1つ以上の実装形態による、デバイスの低電力状態からスマートウォッチのボタン又はクラウンの機能への直接アクセスを示す。
【0011】
図7】1つ以上の実装形態による、低電力状態からデバイスの機能への直接アクセスのための例示的なプロセスのフロー図を示す。
【0012】
図8】1つ以上の実装形態による、低電力状態にあるデバイスに対する光感知のための例示的なプロセスのフロー図を示す。
【0013】
図9】1つ以上の実装形態による、デバイスに対するブートプロセスのための例示的なプロセスのフロー図を示す。
【0014】
図10】1つ以上の実装形態による、本願の技術の態様が実装され得る例示的な電子システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に述べる詳細な説明は、本願の技術の様々な構成の説明として意図されており、本願の技術を実施できる唯一の構成を表すことを意図するものではない。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、詳細な説明の一部を構成する。詳細な説明は、本願の技術の完全な理解を提供するために特定の詳細を含む。しかしながら、本願の技術は、本明細書で示された特定の詳細には限定されず、1つ以上の他の実装形態を使用して実施することができる。1つ以上の実装形態では、本願の技術の概念を不明瞭にすることを避けるために、構造及び構成要素がブロック図形式で示されている。
【0016】
スマートウォッチ、スマートフォン、ラップトップ、又はウェアラブルデバイスなどのデバイスは、画像のシーケンス又は一連の画像などの画像を表示することができる。例えば、スマートウォッチ上で実行する時計アプリケーションは、時計の針の動きを反映して時刻を表示する画像のシーケンスを表示することができる。時計アプリケーションは、気象コンプリケーション(例えば、温度)、日付コンプリケーション(例えば、曜日及び/若しくは日)、並びに/又はサードパーティデータコンプリケーション(例えば、通知)などの特定のコンテンツ/情報を提供するグラフィックユーザインタフェース要素であり得る、1つ以上のコンプリケーションを表示するように更に構成されてもよい。
【0017】
例えば、デバイスは、持ち上げ動作(例えば、ユーザがデバイスの画面上のコンテンツを閲覧する意図を示す、スマートフォンのリフト又はスマートウォッチの手首持ち上げジェスチャ)に関連して、時計の針及び/又はコンプリケーションを表示することができる。下ろしジェスチャ(例えば、スマートフォンを下に置く若しくはディスプレイをユーザの顔から遠ざける動作、及び/若しくはユーザがコンテンツを閲覧しない意図を示すスマートウォッチの手首下ろしジェスチャ)、並びに/又は非アクティブ期間(例えば、デバイスの動きが欠如及び/又はデバイスへのユーザ入力が欠如した期間)に対して、一部のシステムは、デバイスのディスプレイ及び/又はデバイスのプロセッサを、低電力状態に遷移させて電力を節約することができる。
【0018】
1つ以上の実装形態では、デバイスの通常の電力状態(例えば、ウェイク状態)の間に前もって生成されたデータ構造を使用することで、表示中の情報を予め記憶することによって、ディスプレイ及び/又はプロセッサの低電力状態において、電力消費を低減しながら、情報の継続的な(又は長期的な)表示を提供することができる。データ構造は、画像フレーム、及び画像フレームを表示するための関連するスケジュールされた(例えば、将来の)表示時刻を含んでもよい。このようにして、ディスプレイの低電力状態は、ディスプレイがアクティブであるように見えるデバイスの低電力状態に対応する。ディスプレイは、(例えば、メインプロセッサがディスプレイの使用を必要としない音楽又は他の非ビデオメディアを再生するメディアプレーヤアプリケーションを実行している間に、ディスプレイによって消費される電力を低減するために)メインプロセッサがアクティブである間は低電力状態で、及び/又は、デバイスのメインプロセッサが非アクティブであればそのデバイスのスリープモードで、動作することができる。
【0019】
ディスプレイが低電力状態にある間(及び、例えば、デバイスのメインプロセッサが低電力状態又は非アクティブ状態にある間)に表示される画像フレームは、コンプリケーションの画像を含んでもよい。いくつかのデバイスでは、ディスプレイが非アクティブ状態にあるとき、ディスプレイをアクティブ化するためのユーザ入力(例えば、持ち上げ動作、ディスプレイへのタッチ入力、ボタンの押圧、若しくはウォッチクラウンの回転)、及び/又はデバイスのメインプロセッサをアクティブ化するためのユーザ入力は、ユーザがコンプリケーションと対話(例えば、選択)するのに必要とされ得る。そのようなデバイスでは、ディスプレイ及び/又はメインプロセッサをアクティブ化するためのユーザ入力はまた、後続のユーザ入力(例えば、タッチ、スワイプ、ディスプレイへの押圧若しくは他の入力、ボタンの押圧、又はウォッチクラウンの回転)がデバイスを制御するために受信されるのに必要とされ得る。
【0020】
しかしながら、ディスプレイが低電力モードにあり、画像を表示していてアクティブに見える場合でも、デバイス特徴への後続アクセスのためにデバイスをアクティブ化する別個のアクティブ化入力(及び/又はそれに関連付けられた遅延)は、直感に反するか又はそうでなければ望ましくない場合がある。1つ以上の実装形態では、本願のシステムは、たとえディスプレイが低電力状態にあるときでも(例えば、デバイスに対して介在するアクティブ化入力なしに、及び/又はいかなる追加の遅延を生じることもなく)ディスプレイ又は他の入力構成要素を介して、デバイス機能への直接アクセスを提供する。
【0021】
1つ以上の実装形態では、直接アクセスは、低電力状態のディスプレイを介して、画像フレーム内に表されるコンプリケーションに対応するアプリケーションへの直接アクセスを含み得る。1つ以上の実装形態では、直接アクセスは、低電力状態のディスプレイを介して、デバイスのウェイク状態の間にディスプレイへのスワイプ入力によってもアクセス可能なアプリケーションへの直接アクセスを含み得る。直接アクセスは、ディスプレイが低電力状態にあり、かつ、デバイスのメインプロセッサが非アクティブ(例えば、スリープ)であるか、又はメディアのみの低電力モードにあるときに、提供されてもよい。1つ以上の実装形態では、直接アクセスは、メインプロセッサの非アクティブ状態から(例えば、デバイスのスリープ状態から)、デバイス上のボタンのウェイク状態機能への直接アクセスを含み得る。1つ以上の実装形態では、直接アクセスは、メインプロセッサの非アクティブ状態から(例えば、デバイスのスリープ状態から)、スマートウォッチのウォッチクラウンのウェイク状態機能への直接アクセスを含み得る。
【0022】
1つ以上の実装形態では、デバイスは、ユーザ空間に対応するメインプロセッサ(例えば、デバイス用のアプリケーションを実行するように構成されたアプリケーションプロセッサ)に加えて、1つ以上のコプロセッサを含んでもよい。そのようなコプロセッサは、デバイス機能への直接アクセスを容易にすることができる。例えば、デバイスは、1つ以上のデバイスセンサ及び/又は構成要素からの入力信号を受信するように構成された第1のコプロセッサと、ディスプレイを動作させるように構成された第2のコプロセッサ(例えば、ディスプレイコプロセッサ)を含み得る。1つ以上の実装形態では、ディスプレイコプロセッサは、ディスプレイの低電力状態におけるディスプレイ用の電力管理動作、並びに/又はディスプレイの低電力状態及びフル電力状態におけるディスプレイ用のディスプレイドライバ動作を実行してもよい。1つ以上の実装形態では、ディスプレイコプロセッサは、ブート動作中及びデバイスのオペレーティングシステムが動作可能になる前にディスプレイ動作を実行することなどによって、追加のデバイス特徴を容易にすることができる。
【0023】
1つ以上の実装形態では、第1のコプロセッサ及び/又は第2のコプロセッサは、デバイスが低電力状態又は(例えば、アプリケーションプロセッサが電源切断若しくは非アクティブであり、かつ、第1及び/又は第2のコプロセッサに通常の動作電圧に対して低減された動作電圧が提供されている)スリープ状態にある間に、並びに/又はディスプレイが(例えば、デバイスの以前のウェイク状態中に判定された予め定義されたスケジュールに従って、一連の予め保存及び/又は予めレンダリングされた画像フレームを表示している)低電力状態にある間に、ユーザ入力を検出することができる。ユーザ入力は、(例として)デバイスの動作、若しくはデバイスディスプレイの閲覧に関連付けられた動作に対応するジェスチャ、ディスプレイのタッチ、タップ、押圧、若しくはスワイプ、ボタン押圧、又はスマートウォッチのクラウンの回転であってもよい。ユーザ入力に応じて、第1のコプロセッサ及び/又は第2のコプロセッサは、メインプロセッサに、フル電力(ウェイク)状態に復帰させる(例えば、アプリケーションプロセッサがスリープ状態である場合にユーザ空間をウェイクアップさせることを含む)ことができ、かつ、低電力状態の最後に表示された画像フレームの少なくとも一部分を表示している間に、メインプロセッサに、(i)受信した入力に対応するデバイス機能を実行させ、(ii)ディスプレイ上に表示された画像データの少なくとも別の部分をデバイス機能に対応するようにリフレッシュさせることができる。このようにして、デバイスは(例えば、ディスプレイ及び/又はデバイスの低電力状態の制御のために提供されるディスプレイコプロセッサ及び/又は別のコプロセッサを使用して)、ディスプレイの低電力状態から及び/又はデバイスの低電力状態から、デバイス機能への直接アクセスを提供することができる。
【0024】
図1は、1つ以上の実装形態による、ディスプレイの非アクティブ状態及び/又はディスプレイの他の低電力状態からデバイス機能への直接アクセスを提供するための例示的なネットワーク環境100を示している。しかしながら、描写された構成要素の全てが全ての実装形態において使用されなくてもよく、また、1つ以上の実装形態は、図に示されたものに追加の又は異なる構成要素を含んでもよい。本明細書で示された特許請求の範囲の趣旨又は範囲から逸脱することなく、構成要素の構成及びタイプの変形を行うことができる。追加の構成要素、異なる構成要素、又はより少ない構成要素が提供されてもよい。
【0025】
ネットワーク環境100は、電子デバイス102、103、及び104(以下、102~104)と、ネットワーク106と、サーバ108とを含む。ネットワーク106は、例えば、電子デバイス102~104及びサーバ108のうちの任意の2つ以上を、通信可能に(直接的又は間接的に)結合してもよい。1つ以上の実装形態では、ネットワーク106は、インターネットを含むことができる、及び/又はインターネットに通信可能に結合することができる、デバイスの相互接続されたネットワークであってもよい。説明を目的として、ネットワーク環境100は、電子デバイス102~104及び単一のサーバ108を含むように図1に示されている。しかしながら、ネットワーク環境100は、任意の数の電子デバイス及び任意の数のサーバを含むことができる。
【0026】
電子デバイス102~104のうちの1つ以上は、例えば、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、スマートスピーカ、周辺デバイス(例えば、デジタルカメラ、ヘッドホン)、タブレットデバイス、スマートウォッチ、バンドなどのウェアラブルデバイスなどの、ポータブルコンピューティングデバイス、又は、例えば、WLAN無線通信、セルラー無線通信、Bluetooth無線通信、Zigbee無線通信、近距離通信(near field communication、NFC)無線通信、及び/若しくは他の無線通信などの、1つ以上の無線インタフェースを含む任意の他の適切なデバイス、であってもよい。図1では、例として、電子デバイス102はスマートウォッチとして示され、電子デバイス103はラップトップコンピュータとして示され、電子デバイス104はスマートフォンとして示されている。図1の実施例では、電子デバイス102は、ボタン120及びクラウン121を含む。
【0027】
電子デバイス102~104のそれぞれは、様々な異なる電力状態で動作するように構成されてもよく、各電力状態は、それぞれの電力消費レベルと関連付けられている。加えて、アプリケーション(例えば、時計アプリケーション)は、電子デバイス102~104上で実行されてもよい。更に、電子デバイス102~104のそれぞれは、アプリケーション(例えば時計アプリケーション)によって提供される、表示された情報を更新/リフレッシュすると共に、電力状態間を切り替えるように構成されてもよい。1つ以上の実装形態では、電力状態間の切り替えにより、定期的に及び/又は連続的に表示される画像(例えば、時刻及び/又はコンプリケーションの周期的及び/又は連続的な表示)を提供することができ、(例えば、長時間ユーザ空間がアクティブである高電力状態で連続的に実行することに対して)電力消費を低減することができる。電子デバイス102~104のそれぞれは、図2に関して以下で説明するデバイス、及び/若しくは図10に関して以下で説明する電子システムであってもよく、並びに/又はそれらの全て若しくは一部を含んでもよい。
【0028】
サーバ108は、図10に関して以下に説明する電子システムであってもよく、及び/又はその全て若しくは一部を含んでもよい。サーバ108は、サーバのクラウドなどの1つ以上のサーバを含んでもよい。説明を目的として、単一のサーバ108が、様々な動作に関して図示され、論じられている。しかしながら、本明細書で説明するこれら及び他の動作は、1つ以上のサーバによって実行されてもよく、それぞれの異なる動作は、同じサーバ又は異なるサーバによって実行されてもよい。1つ以上の実装形態では、電子デバイス102~104のうちの1つ以上は、ネットワーク106から独立した及び/又はサーバ108から独立した本願のシステムを実装してもよい。
【0029】
図2は、1つ以上の実装形態による、デバイス及び/又はデバイスのディスプレイの低電力状態からデバイス機能への直接アクセスを提供するためのシステムを実装し得る例示的なデバイスを示している。説明を目的として、図2を、本明細書では主として電子デバイス102を参照して説明する。しかしながら、図2は、図1の電子デバイス102~104のいずれにも対応し得る。しかしながら、描写された構成要素の全てが全ての実装形態において使用されなくてもよく、また、1つ以上の実装形態は、図に示されたものに追加の又は異なる構成要素を含んでもよい。本明細書で示された特許請求の範囲の趣旨又は範囲から逸脱することなく、構成要素の構成及びタイプの変形を行うことができる。追加の構成要素、異なる構成要素、又はより少ない構成要素が提供されてもよい。
【0030】
電子デバイス102は、通信インタフェース202、プロセッサ204(破線で示される任意選択のメモリ管理ユニット(MMU)206を有する)、メモリ208(任意選択のランダムアクセスメモリ(RAM)210及び/又は任意選択の不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)212を有する)、センサ(単数又は複数)214(例えば、加速度計などの動きセンサ、ジャイロスコープ、若しくは慣性測定ユニット(IMU)、全地球測位システム(GPS)センサ、近距離通信(NFC)センサ、環境光センサなどの光センサ、及び/若しくは他のセンサ)、コプロセッサ240(破線で示される任意選択のメモリ管理ユニット(MMU)242を有する)、ディスプレイ回路218、並びに/又はディスプレイ216、を含み得る。
【0031】
図示されるように、ディスプレイ回路218は、プロセッサ204(例えば、メインプロセッサ又はアプリケーションプロセッサ)によって生成されたグラフィックデータを処理するためのグラフィック処理ユニット(GPU)247などの回路、並びにタイミングコントローラ246などの、プロセッサ204及び/又はGPU247から提供される情報に基づいてディスプレイ216の画素を動作させるのための回路、及び/又は明示的に示されていない他のディスプレイ回路を含み得る。図示されるように、ディスプレイ回路218はまた、(破線で示される任意選択のメモリ管理ユニット(MMU)244を有する)コプロセッサ241を含んでもよい。ディスプレイ216は、(例えば、ユーザの指、又はスタイラスデバイスなどのタッチ入力デバイスを使用する)ディスプレイ216へのタッチ入力の位置、動き、圧力、方向、及び/又は他の特徴に基づいてタッチ入力信号を生成するように構成されたタッチ感知電極及び/又は感圧センサのアレイを含むタッチ感知ディスプレイであってもよい。
【0032】
1つ以上の実装形態では、プロセッサ204は、ディスプレイ216上に表示されるデータを生成又は受信することができる。この表示データは、(例えば、コプロセッサ241などの)ディスプレイ回路218に提供され得る。コプロセッサ241は、(例えば、ディスプレイ216に(例えば、ディスプレイ用の表示光を生成する表示画素を有するディスプレイパネル上に)配置されたタイミングコントローラ246及び/又は列ドライバ、行ドライバなどの他のディスプレイ回路を使用して)ディスプレイ用のデータを処理、スケーリング、修正、及び/又は他の方法で調整して、ディスプレイ用の画像フレームを生成することができる。1つ以上の実装形態では、コプロセッサ241は、処理、スケーリング、修正、及び/又は調整を施されたデータをGPU247に提供して、ディスプレイ用の画像フレームを生成することができる。
【0033】
プロセッサ204は、データ処理、及び/又は電子デバイス102の動作制御を可能にする、好適なロジック、回路、及び/又はコードを含んでもよい。これに関して、プロセッサ204は、電子デバイス102の様々な他の構成要素に制御信号を提供することが可能であり得る。プロセッサ204はまた、電子デバイス102の様々な部分間でのデータ転送を制御してもよい。加えて、プロセッサ204は、電子デバイス102の動作を管理するために、オペレーティングシステムの実装を可能にするか、又はそうでなければコードを実行することができる。例えば、プロセッサ204は、電子デバイス102のオペレーティングシステムに関連付けられた動作を処理するように、並びにアプリケーションとのユーザ対話(例えば、アプリケーションへのユーザ入力及び/又はアプリケーションからのユーザ出力)処理を含む、電子デバイス102上で実行されているアプリケーション用に、構成されてもよい。
【0034】
メモリ208は、受信データ、生成データ、コード、及び/又は構成情報などの様々なタイプの情報の記憶を可能にする、適切なロジック、回路、及び/又はコードを含み得る。メモリ208は、例えば、RAM210、NVRAM212、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュ、及び/又は磁気記憶装置を含み得る。
【0035】
1つ以上の実装形態では、メモリ208は、プロセッサ204によって実行され得る1つ以上のアプリケーション(例えば、時計アプリケーション、カレンダーアプリケーション、制御センターアプリケーション、メディアプレーヤアプリケーション、メッセージングアプリケーション、又はデバイスにインストールされた任意のアプリケーション)に対応するコードを記憶してもよい。例えば、1つ以上のアプリケーションは、電子デバイス102のオペレーティングシステムの一部として実装されてもよい。加えて、1つ以上のアプリケーションは、メモリ208内に(例えば、キューなどのデータ構造内に)コンテンツ(例えば、画像データ)を記憶することができ、このコンテンツは、電子デバイス102のディスプレイにアクセス及び表示されてもよい。
【0036】
RAM210は、揮発性メモリ、例えば、電子デバイス102の電源がオフにされたときにその情報を失うメモリに対応し得る。図2は、揮発性メモリとしてRAMを使用することを示しているが、電子デバイス102には、RAM210の代わりに又はその補完として、DRAM、SRAM、T-RAM、Z-RAM、及びTTRAMを含むがこれらに限定されない他のタイプの揮発性メモリを使用することが可能である。
【0037】
更に、NVRAM212は、不揮発性メモリ、例えば、電子デバイス102の電源がオフにされたときにその情報を保持するように構成されたメモリに対応し得る。図1は、不揮発性メモリとしてNVRAMを使用することを示しているが、電子デバイス102には、NVRAM212の代わりに又はその補完として、フラッシュ、nvSRAM、FeRAM、FeTRAM、MRAM、PRAM、CBRAM、SONOS、RRAM、NRAM、レーストラックメモリ、FJG、及びミリピードメモリを含むがこれらに限定されない他のタイプの不揮発性メモリを使用することが可能である。
【0038】
例えば、プロセッサ204は、仮想メモリと物理メモリ(例えば、RAM210及び/又はNVRAM212)との間のコンテンツ(例えば、画像データ)のマッピングを提供することができる。したがって、プロセッサ204のMMU206は、(例えば、仮想メモリ内の)論理アドレスを(例えば、RAM210及び/又はNVRAM212内の)物理アドレスへマッピングするのを可能にする、好適なロジック、回路、及び/又はコードを含み得る。
【0039】
プロセッサ204、コプロセッサ240、及びコプロセッサ241は、(例えば、RAM210を含む)メモリ208などの共通メモリへのアクセスを共有してもよい。1つ以上の実装形態では、MMU206、MMU242、及びMMU244はそれぞれ、各プロセッサ/コプロセッサが使用する論理アドレスと(例えば、RAM210及び/又はNVRAM212内の)物理アドレスとの間のメモリマップをプロセッサ204、コプロセッサ240、及びコプロセッサ241に提供する。
【0040】
例えば、メモリ208は、電子デバイス102の製造業者に対応するロゴ画像、又はディスプレイ216の低電力状態の間に表示するための一連の画像などの画像データを記憶してもよい。MMU244は、(例えば、プロセッサ204によって及び/又はデバイスのブートローダによって)配置されて、画像データの論理アドレスを(例えば、RAM210及び/又はNVRAM212内の)物理アドレスにマッピングすることができる。1つ以上の実装形態では、電子デバイス102の起動時に、コプロセッサ241は、プロセッサ204が電子デバイス102用のオペレーティングシステムをローンチしている間に、ディスプレイ216を動作させてロゴ画像を表示することができる。このようにして、電子デバイス102は、電子デバイス102のオペレーティングシステムが動作可能になる前に(例えば、デバイスの電源がオンになっていることをユーザに示すグラフィックデータを提供するために)ロゴ画像を即座に表示することができる。
【0041】
プロセッサ204は、MMU206に対応するメモリマップを自身の使用のために管理し、またMMU242及び/又は244に対応するメモリマップを管理する、電子デバイス102用のメインプロセッサであってもよい。1つ以上の実装形態では、コプロセッサ240及び241は、MMU242及びMMU244に対応するメモリマップへの読み取りアクセスをそれぞれ有するが、MMU242又はMMU244に対応するメモリマップへの書き込みアクセスは有しない。
【0042】
センサ(単数又は複数)214は、加速度計、ジャイロスコープ、光学センサなどの1つ以上の動きセンサ(単数又は複数)を含み得る。これらのセンサ(単数又は複数)214は、例えば、電子デバイス102の移動、方向、及び向きを検出するために、電子デバイス102の移動及び向きに関連する機能を容易にするために使用され得る。1つ以上の実装形態では、動きセンサ(単数又は複数)からの出力は、電子デバイス102のデバイスの動作に関連付けられた異なる動作状態(例えば、手首持ち上げジェスチャなどの持ち上げジェスチャ、及び/又は手首下ろしジェスチャなど下ろしジェスチャ)を判定するために使用され得る。
【0043】
1つ以上の実装形態では、センサ(単数又は複数)214は、環境光センサを含み得る。例えば、環境光センサは、環境光の量及び/又は色を検出するように構成された光検出器を含み得る。電子デバイス102のウェイク状態の間に、プロセッサ204及び/又はコプロセッサ241は、環境光の検出された量及び/又は色に基づいて、ディスプレイ216用の表示画像の表示輝度及び/又は色を調整することができる。ディスプレイ216の(例えば、時刻を示す一連の予め生成された画像がディスプレイ216によって表示されて、ディスプレイにより消費される電力を低減する)低電力状態の間、及び/又はプロセッサ204が非アクティブである間、コプロセッサ240は、センサ(単数又は複数)214からの環境光信号を受信することができる。
【0044】
1つ以上の実装形態では、プロセッサ204が非アクティブである間、コプロセッサ240は、ディスプレイの低電力状態においてディスプレイ216によって表示されている画像の輝度及び/若しくは色の変化を生じさせるために、環境光信号が上方閾値を超えるか又は下方閾値を下回るかを判定することができる。ディスプレイ216によって表示されている画像の輝度及び/又は色の変化を生じさせるために、環境光信号が上方閾値を超えるか又は下方閾値を下回るかの判定に応じて、コプロセッサ240は、環境光信号に基づく環境光信号及び/又は環境光情報を、ディスプレイ回路218のコプロセッサ241に転送することができる。
【0045】
ディスプレイの低電力状態の間にコプロセッサ240から環境光信号を受信することに応じて、コプロセッサ241は、低電力状態の表示画像に1つ以上の輝度及び/又は色の変化を生成及び/又は適用することができる。
【0046】
1つ以上の実装形態では、表示画素(単数又は複数)を、環境光センサの上部に配置し得ることが可能である。これらの画素は、環境光センサの環境光を検出する能力に干渉する可能性がある光を生成し得る。したがって、プロセッサ204及び/又はコプロセッサ241は、環境光センサに干渉する可能性がある位置にある画素がどの画素であるかを判定するように、及び/又は環境光センサの出力を適宜調整するように構成されてもよい。例えば、環境光センサ出力の調整は、それらのそれぞれの位置及び/又は光特性(例えば、輝度、色など)に基づいて画素(単数又は複数)に割り当てられた重み付け値に基づいてもよい。
【0047】
1つ以上の実装形態では、プロセッサ204は、電子デバイス102が低電力状態に入りそうなとき(例えば、プロセッサ204が非アクティブ化されようとしているとき)、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241に通知してもよい。1つ以上の実装形態では、電子デバイス102のプロセッサ204は、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241に通知することなく、低電力又は非アクティブ状態に入ってもよい。これらの実装形態では、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、デバイスが低電力状態に入ったこと(例えば、デバイスがスリープ状態であること)を、(例えば、それらに提供されている低減された動作電圧を検出することによって)判定することができる。デバイスが低電力状態に入ったという通知又は判定に応じて、コプロセッサ241は、低電力状態に従ってディスプレイ216を動作させることができる。例えば、(ディスプレイ216の低電力状態及び/又はプロセッサ204の非アクティブ状態に対応する)電子デバイス102の低減された電力状態において、コプロセッサ241は、ディスプレイ216を動作させて、ディスプレイ216のある輝度での動作を防止しながら将来の時刻に対応する予め生成された一連の画像を表示するか、又は低電力モードに対応する電力制約に違反し得る画像を表示することができる。低電力状態に従ってディスプレイを動作させることは、平均画素ルミナンスを制限すること、スケーリング回路をオフにすること、及び/又はディスプレイリフレッシュレートを通常のリフレッシュレート(例えば、60Hz)よりも低いレートにピンニングすることを含み得る。
【0048】
通信インタフェース202は、ネットワーク106を介して、電子デバイス102~104及びサーバ108のいずれか同士間などの有線通信又は無線通信を可能にする、好適なロジック、回路、及び/又はコードを含んでもよい。通信インタフェース202は、例えば、Bluetooth通信インタフェース、セルラーインタフェース、NFCインタフェース、Zigbee通信インタフェース、WLAN通信インタフェース、USB通信インタフェース、又は一般的に任意の通信インタフェースのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0049】
1つ以上の実装形態では、通信インタフェース202、プロセッサ204、MMU206、メモリ208、RAM210、NVRAM212、センサ(単数又は複数)214、コプロセッサ240、MMU242、ディスプレイ216、ディスプレイ回路218、及び/又はそれらの1つ以上の部分、のうちの1つ以上は、ソフトウェア(例えば、サブルーチン及びコード)で実装されてもよく、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲートロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、又は任意の他の好適なデバイス)で実装されてもよく、及び/又はその両方の組み合わせで実装されてもよい。
【0050】
図3は、1つ以上の実装形態による、画像を表示するためのデータ構造302の一例を示している。しかしながら、描写された構成要素の全てが全ての実装形態において使用されなくてもよく、また、1つ以上の実装形態は、図に示されたものに追加の又は異なる構成要素を含んでもよい。本明細書で示された特許請求の範囲の趣旨又は範囲から逸脱することなく、構成要素の構成及びタイプの変形を行うことができる。追加の構成要素、異なる構成要素、又はより少ない構成要素が提供されてもよい。
【0051】
1つ以上の実装形態では、データ構造302は、画像フレーム(単数又は複数)とスケジュールされた表示時刻のペアを記憶してもよい。電子デバイス102(例えば、コプロセッサ241)は、画像フレーム(単数又は複数)をそれぞれのスケジュールされた表示時刻に表示するために、データ構造302にアクセスするように構成されてもよい。1つ以上の実装形態では、データ構造302は、キューとして実装される。
【0052】
1つ以上の実装形態では、データ構造302は、電子デバイス102のウェイク状態の間に(例えば、プロセッサ204がアクティブである間に)生成され得る。後続の低電力状態の間に(例えば、プロセッサ204が低電力状態又は非アクティブ状態にある間に)、コプロセッサ241は、スケジュールされた表示時刻に基づいて、データ構造302から画像フレームを取得することができる。ディスプレイの低電力状態及び/又はプロセッサ204の低電力状態若しくは非アクティブ状態の間にディスプレイ216を更新するために、コプロセッサ241は、フレームバッファから、更新された画像を取得し、取得した画像データをディスプレイ216上に表示することができる。
【0053】
図3の実施例では、データ構造302は、第1のキュー304及び第2のキュー306を含む。第2のキュー306は、破線で示されるように、任意選択のキューであってもよい。第1のキュー304は、(例えば、0~4、5~9、10~14として識別された)画像フレーム、及びスケジュールされた表示時刻(例えば、9:00、9:01、9:02)を含む。1つ以上の実装形態では、第1のキュー304(例えば、及び/又は第2のキュー306)は、画像フレームに対応する識別子(例えば、メモリアドレス)を記憶する。図3の実施例では、画像フレームは、時刻9:00に表示するようにスケジュールされた第1の画像フレーム0~4、時刻9:01に表示するようにスケジュールされた第2の画像フレーム5~9、時刻9:02に表示するようにスケジュールされた第3の画像フレーム10~14、などを含む。図3の実施例は、表示時刻当たり5つの画像フレームを示している。しかしながら、時刻当たりの画像フレームの数は、5以外の値(例えば、表示時刻当たり1つ以上の画像フレーム)であってもよい。図3の実施例では、(例えば、図2のディスプレイ216によって表示されるものとして、)第1のキュー304のフレーム0に対応する(例えば、9:00の時刻を表示している画像に対応する)第1の画像フレーム308が示されている。例えば、画像フレーム308は、(例えば、図3の例において時計の針によって示されるように)現在時刻を表示するためのグラフィック要素を含む、スマートフォン又はスマートウォッチ上に表示するための画像フレームに対応し得る。加えて、画像フレーム308は、気象(例えば、「77°」の温度)、日付(例えば、「水27」の曜日/日)、サードパーティデータ(例えば、「XYZ更新」)などを含むがこれらに限定されない、1つ以上のコンプリケーション(例えば、時刻の表示以外の機能)を含んでもよい。
【0054】
1つ以上の実装形態では、電子デバイス102は、デバイスのウェイク状態の間に、サードパーティアプリケーションに対応するコンプリケーション用のデータを受信するように構成されてもよい。例えば、サードパーティアプリケーションは、データ構造302を追加するためのデータ/画像フレーム及び/又は表示時刻を提供し得る。電子デバイス102は、適切なプロトコル及び/又はインタフェースで、対応する(例えば、データがメモリ208からローカルに、及び/又はサーバ108からリモートに取得される)サードパーティサービスからそのようなデータを受信し、デバイスのウェイク状態の間に適宜、(例えば、第1のキュー304及び/又は第2のキュー306を介して)データ構造302を更新するように、構成されてもよい。
【0055】
1つ以上の実装形態では、スケジュールされた表示時刻(例えば、9:00、9:01、9:02など)は、ディスプレイの低電力状態の間の表示フィールド(単数又は複数)のうちの1つ以上に対する更新と一致してもよい。例えば、データ構造302は、時刻9:00における画像フレーム0~4に対して、時刻9:01において時計の針(例えば、分針)を更新するための画像フレーム5~9を含み得る。画像フレームは、コンプリケーション(例えば、気象、日付、及び/又はサードパーティデータ)のうちの1つ以上に対する任意の将来の更新を更に示すことができる。しかしながら、画像フレーム5~9は、例えば、現在時刻が9:01に達する前に、時刻9:01用に生成され得る。
【0056】
ディスプレイの低電力状態の間に時刻が9:00から9:01に遷移するときに、画像フレーム5~9は、更新された画像に対するアニメーション効果を提供することができる。例えば、画像フレーム5~9は、ディスプレイの低電力状態の間に時刻が9:00から9:01に遷移するときに、時計の針(例えば、分の針)がより滑らかに知覚される動きを提供することができる。
【0057】
1つ以上の実装形態では、電子デバイス102は、物理メモリ内に記憶された冗長画像データの量を低減することができる。例えば、データ構造302は、物理メモリ内の画像フレーム間の(例えば、更新に対応する)差分を記憶することができ、及び仮想メモリを使用して、画像フレーム間で変化しない画像データを記憶することができる。
【0058】
図2に関して上述したように、電子デバイス102は、仮想メモリ及び物理メモリを実装し得る。1つ以上の実装形態では、仮想メモリは、電子デバイス102上で実行されているオペレーティングシステムのカーネルによってアクセス可能な論理構成要素であってもよい。一般に、仮想メモリは、一時記憶装置として不揮発性メモリ(例えば、NVRAM212)を利用することによって、メインメモリ(例えば、RAM210)をシミュレートすることができる。MMU206、MMU242、及び/又はMMU244は、(例えば、仮想メモリ内の)論理アドレスを(例えば、RAM210及び/又はNVRAM212内の)物理アドレスへマッピングすることができる。
【0059】
1つ以上の実装形態では、電子デバイス102(例えば、オペレーティングシステムのカーネル)により、仮想メモリは、同じ物理メモリの一部分に複数回再マッピングすることができる。例えば、画像フレームの一部が複数の時間間隔(例えば、表示時刻9:00、9:01、9:02)にわたって変化しない場合、それらの画像フレームでは、画像フレームの一部が記憶されている物理メモリ内の同じ部分(単数又は複数)が複数の異なる論理アドレスによって参照され得る。換言すれば、異なる論理アドレスを、変更されない画像フレームの一部用の同じ物理アドレスに(例えば、MMU206、MMU242、及び/又はMMU244を使用して)マッピングすることができる。したがって、電子デバイス102は、任意の所与の時間に物理メモリに記憶される画像データの量を低減するために、仮想メモリに対する再マッピングを使用することができる。
【0060】
更に、1つ以上の実装形態では、電子デバイス102は、例えば、データ構造302に対して記憶されている画像データの量を低減するためにコプロセッサ241によって実行され得る画像組成ツール(例えば、グリフベースツール)を使用することができる。画像組成ツールは、画像を記述する1つ以上のパラメータに基づいて、画像(例えば、時計の文字盤、ウォッチコンプリケーション)を生成するように構成されてもよい。例えば、画像フレーム308に関して、パラメータは、時刻(例えば、時計の針の位置)、温度値、曜日/日の値、サードパーティ更新値、及び/又は表示特性(例えば、色、位置、サイズなど)に関する他のパラメータを示し得る。
【0061】
画像組成ツールは、それぞれの時刻(例えば、9:00、9:01、9:02など)に画像を生成するために、これらのパラメータを使用してもよい。第1のキュー304内の画像フレーム(例えば、0~4、5~9、10~14)は、実際の画像データ(例えば、画素)の代わりに、又はその補完として、これらのパラメータを記憶してもよい。1つ以上の実装形態では、電子デバイス102のオペレーティングシステム及び/又はハードウェア構成要素(例えば、ディスプレイ回路218)のカーネルは、画像組成ツールに基づいて(例えば、画像フレーム308を含む)画像を生成することができる。1つ以上の実装形態では、コプロセッサ241は、例えば、プロセッサ204が電源オンされる必要なく、及び/又は高電力モードにあることを必要とすることなく、画像組成ツールに基づいてディスプレイの低電力状態の間に画像を生成するように構成されてもよい。
【0062】
第2のキュー306(例えば、任意選択のキュー)に関して、電子デバイス102は、2つ以上の画像層を使用して画像を構築するように構成されてもよい。それぞれの画像層は、その画像層用のそれぞれのメモリバッファに基づいて(例えば、画像フレーム及び表示時刻を用いて)表示され得る。例えば、電子デバイス102(例えば、プロセッサ204)は、第1のメモリバッファ(例えば、第1のキュー304)に基づいて画像データの第1の画像層を生成し、デバイスのウェイク状態の間に第2のメモリバッファ(例えば、第2のキュー306)に基づいて画像データの第2の画像層を生成するように構成されてもよい。1つ以上の実装形態では、電子デバイス102(例えば、コプロセッサ241)は、ディスプレイの低電力状態の間に、画像データの第1及び第2の画像層をディスプレイ用の(例えば、画像フレーム308に対応する)単一の画像にマージするように構成されてもよい。したがって、組み合わされた結果は、メモリ208に記憶されなくてもよく、単にディスプレイ216上に表示するために提供されてもよい。例えば、第1のキュー304は、(例えば、時計の針を除く)時計の全体的な外観の画像データ、並びに様々なコンプリケーション(例えば、気象、曜日/日、及びサードパーティ更新)を含んでもよい。第2のキュー306は、時計の針に限定された画像データを含み得る。例えば、異なる環境設定及び/又は信号に基づいて(例えば、ディスプレイの低電力状態の間にコプロセッサ240からコプロセッサ241に提供される環境光信号に基づいて)、背景に対する時計の針の輝度(例えば、背景は、時計及びウォッチコンプリケーションの針以外の部分に対応する)は、プロセッサ204をウェイクさせることなく(例えば、コプロセッサ241を使用して)、変更することができる(例えば、十分に照らされた環境では時計の針がより明るくなり、あまり照らされていない環境では背景がより明るくなる)。
【0063】
1つ以上の実装形態では、データ構造302の1つ以上の構成要素、第1のキュー304及び/又は第2のキュー306は、メモリ208に記憶されたソフトウェア命令として実装され、命令は、プロセッサ204によって実行されると、コプロセッサ241に特定の機能(単数又は複数)を実行させる。
【0064】
1つ以上の実装形態では、データ構造302の1つ以上の構成要素、第1のキュー304及び/又は第2のキュー306は、ソフトウェア(例えば、サブルーチン及びコード)、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲートロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、若しくは任意の他の好適なデバイス)、及び/又はその両方の組み合わせで実装されてもよい。1つ以上の実装形態では、図示された構成要素の一部又は全ては、ハードウェア及び/若しくは回路を共有してもよく、並びに/又は図示された構成要素のうちの1つ以上は、専用のハードウェア及び/若しくは回路を利用してもよい。本開示では、本願の技術の様々な態様によるこれらのモジュールの更なる特徴及び機能について更に説明する。
【0065】
1つ以上の実装形態では、電子デバイス102の低電力状態の間(例えば、画像フレーム308がコプロセッサ241を使用して表示されている間、及び/又はプロセッサ204が低電力状態若しくは非アクティブ状態にある間)、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、電子デバイス102とのユーザ対話を検出するように構成されてもよい。プロセッサ204が低電力又は非アクティブ状態にある間に、ユーザ入力がコプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241によって検出されると、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、(例えば、ウェイクアップ入力、及び後続かつ別個の機能選択入力を必要とすることなく)そのユーザ入力に対応する機能への直接アクセスを提供することができる。
【0066】
例えば、図4は、電子デバイス102が低電力状態にある間(例えば、プロセッサ204が非アクティブである間、及び/又はコプロセッサ241がディスプレイ216を動作させて上述したように予め生成されたデータ構造からの画像を表示している間)、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、表示されたカレンダーコンプリケーションの位置400における(例えば、ユーザの指402、又はスタイラス若しくは他の入力デバイスによる)タップ入力を検出する。タップ入力の位置を判定するための(例えば、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241によって提供される)能力がなくても、スリープ状態のデバイス又はディスプレイが低電力状態であるデバイスは、プロセッサ204をウェイクさせる命令としての任意のユーザ入力に応答して、画像フレーム308の表示を明るくしてデバイスのウェイクアップを示し、デバイスの制御用の後続の入力を検出及び受信するための準備を行うことができる。しかしながら、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、ユーザからの更なる入力なしに(例えば、低電力状態又はスリープ状態の間の最初のタップに関連付けられたタッチ解除イベントに続く後続の入力なしに)、ウォッチコンプリケーションの位置400に対応するデバイスの機能への直接アクセスを容易にすることができる。
【0067】
例えば、図4に示されるように、位置400における(例えば、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241による)ユーザタップの検出に応じて、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、(例えば、カレンダーコンプリケーションに関連付けられた更なるユーザ入力なしに、ユーザがユーザ入力をタップしてから更なるユーザ入力を行うまでの間にタッチ解除検出を介在させることなしに、かつ、ウェイクアップを示すために画像フレーム308に対する輝度増大を介在させることなしに)プロセッサ204に対してメッセージを生成及び提供して、カレンダーアプリケーション404をウェイクアップさせて即座にアクティブ化することができる。このようにして、電子デバイス102は、デバイスがウェイクアップしてユーザに応答するように見えないが、その代わりにずっとウェイクしているかのように直接応答するように見えるため、低電力状態中に受信されたユーザ入力に対して「よりスナッピーな」応答を提供することができる。このようにして、ディスプレイの低電力状態及び/又はプロセッサ204の非アクティブ状態からの直接アクセスを、低電力/非アクティブ状態の間に表示される画像フレームで表されるコンプリケーションに対応するアプリケーションに対して提供することができる。対照的に、ディスプレイの低電力状態の間に、電子デバイス102のディスプレイ上の別の位置において(例えば、任意の表示されたコンプリケーション又は他の機能的な位置から離れた位置において)、(例えば、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241によって検出された)タップにより、プロセッサ204に、デバイスの他の機能をアクティブ化することなく(例えば、結果として生じるウェイク状態の間に後続のユーザ入力が受信されるまで)ウェイクアップさせることができる。
【0068】
電子デバイス102はまた、ディスプレイの低電力状態及び/又はプロセッサ204の非アクティブ状態からアプリケーションへの直接アクセスを提供し、デバイスのウェイク状態の間にディスプレイへのスワイプジェスチャ入力を行うことでそのアプリケーションにアクセス可能とすることができる。例えば、1つ以上の実装形態では、新しい機能又は新しいアプリケーションは、スワイプの方向に依存して、電子デバイスのディスプレイの面を横切るスワイプによってアクセス可能であり得る。例えば、いくつかの実装形態では、ディスプレイの底部からのスワイプアップ、又はディスプレイの上部からのスワイプダウンにより、コントロールセンターアプリケーション、通知センターアプリケーション、又はロック解除アプリケーションをアクティブ化することができ、かつ、対応する新しいユーザインタフェースがスワイプの方向に画像フレーム308にわたってスライドするように見えるようにする。別の実施例では、ディスプレイの左端部から右へのスワイプ、又はディスプレイの右端部から左へのスワイプにより、時計アプリケーションに新しいユーザインタフェースを表示させることができる。スワイプ入力の位置、方向、及び/又はタイプを判定するための(例えば、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241によって提供される)能力なしに、スリープ状態のデバイスは、プロセッサ204をウェイクさせる一般的な命令としての任意のユーザ入力(例えば、スワイプを含む)に応答して、画像フレーム308の表示を明るくしてデバイスのウェイクアップを示し、デバイスの制御用の後続の入力(例えば、スリープ状態の間の初期スワイプに関連付けられたタッチ解除イベントに続く後続の入力)を検出及び受信するための準備をすることができる。しかしながら、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、デバイスの低電力状態の間に(例えば、プロセッサ204が無効にされて画像フレーム308が表示されている間に)受信されたスワイプの位置及び方向に対応するデバイスの機能への直接アクセスを容易にすることができる。
【0069】
図5は、(矢印502によって示される)左への(例えば、指402又は別の入力デバイスによる)スワイプ入力を受信して、表示された画像フレーム308にわたって時計アプリケーション用の新しいユーザインタフェース500を引き出す実施例を示している。1つ以上の実装形態では、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、(例えば、低電力状態又は非アクティブ状態で受信されたスワイプ入力に応じて)プロセッサ204にメッセージを提供して、(例えば、時計アプリケーションに関連付けられた更なるユーザ入力なしに、ユーザスワイプと更なるユーザ入力との間のタッチ解除検出を介在させることなしに、かつ、ウェイクアップを示すために画像フレーム308に対する輝度増大を介在させることなしに)時計アプリケーションをウェイクアップさせて即座に時計アプリケーションをアクティブ化することができる。
【0070】
例えば、画像フレーム308は、新しいユーザインタフェース500が画像フレーム308にわたって引き出されている間、及びプロセッサ204が電源オンされていて時計アプリケーションをアクティブ化している間、変更されないままであってもよい。このようにして、電子デバイス102は、新しいユーザインタフェース500がフルに表示される時刻により、ユーザによるアクティブ状態の時計アプリケーションとの対話のために、アクティブである新しいユーザインタフェース500を提供することができる。図5の実施例では、新しいユーザインタフェース500は、任意の他のコンプリケーションなしのデジタル時刻表示を含む。しかしながら、これは単なる例示に過ぎず、新しいユーザインタフェースは、本明細書に記載されるようなコンプリケーション及び/又は他の特徴を含んでもよい。図5の実施例は、端から端のスワイプ及び時計アプリケーションに関連して説明されているが、デバイスの低電力状態から、制御センターアプリケーション、通知アプリケーション、ロック解除アプリケーション、及び/又はデバイスのウェイク状態の間のスワイプ入力に関連付けられる任意の他のアプリケーション若しくは機能への直接アクセスを提供することができることを理解されたい。
【0071】
図6は、電子デバイス102がボタン120及びクラウン121を含む実施例を示している。電子デバイス102のウェイク状態の間に、(例えば、矢印604によって示される)ボタン120の押圧により、連絡先アプリケーションのユーザインタフェース若しくは最近の活動ユーザインタフェース、又は別のユーザインタフェースを表示させることができる。ボタン押圧を識別するための(例えば、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241によって提供される)能力なしに、スリープ状態のデバイス(例えば、非アクティブのプロセッサ204及びディスプレイ216が低電力状態である低電力状態の電子デバイス102)は、プロセッサ204をウェイクさせる一般的な命令としてのボタン押圧に応答して、画像フレーム308の表示を明るくしてデバイスのウェイクアップを示し、デバイスの制御のための後続の入力(例えば、後続のボタン押圧又は他の後続のユーザ入力)を検出及び受信するための準備を行うことができる。しかしながら、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、デバイスの低電力状態の間に(例えば、プロセッサ204が非アクティブであり、及び/又は画像フレーム308が表示されている間に)受信されたボタン押圧に応じて、ボタン120の機能への直接アクセスを容易にすることができる。
【0072】
1つ以上の実装形態では、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、(例えば、ボタン120を更に押圧することなしに、かつ、ウェイクアップを示すために画像フレーム308に対する輝度増大を介在させることなしに)メッセージをプロセッサ204に提供して、ボタン120に関連付けられたアプリケーション及び/又は他の機能をウェイクアップさせて即座にアクティブ化することができる。例えば、画像フレーム308は、ボタン押圧に対応するユーザインタフェースが(例えば、プロセッサ204によって)提供されて画像フレーム308を置き換えるまで、変更されないままであってもよい。このようにして、1つ以上の実装形態では、デバイスの非アクティブ状態から、デバイス上のボタンのウェイク状態機能に直接アクセスすることもできる。
【0073】
1つ以上の実装形態では、スリープ状態のデバイス(例えば、プロセッサ204が非アクティブである低電力状態の電子デバイス102)は、表示された画像フレーム308を明るくするか又は調光することによって、クラウン121などのクラウンの回転に応答することができる。1つ以上の実装形態では、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、プロセッサ204が非アクティブであり、画像フレーム308が表示されている間に、デバイスの低電力状態中の(例えば、矢印606によって示される)クラウン121の回転が閾値(例えば、15度、30度、60度、又は90度の回転の閾値)を超えているかどうかを判定することができる。回転が閾値を超えていると判定したことに応じて、コプロセッサ240及び/又はコプロセッサ241は、プロセッサ204にメッセージを提供して、ウェイクアップ及びウェイクアップ後にクラウン121を追加で個別に回転させることなしに、かつ、ウェイクアップを示すために画像フレーム308の輝度増大を介在させることなしに、クラウンに対応する機能(例えば、表示されたユーザインタフェースの一部の制御、又はメディアプレーヤアプリケーションの再生音量の制御などの別のアプリケーションの態様の制御)を実行することができる。このようにして、1つ以上の実装形態では、直接アクセスは、非アクティブ状態から、スマートウォッチのウォッチクラウンのウェイク状態機能への直接アクセスを含み得る。
【0074】
図7は、1つ以上の実装形態による、ディスプレイが低電力状態であるデバイスのためのデバイス機能へ直接アクセスするための例示的なプロセスのフロー図を示している。説明を目的として、プロセス700を、本明細書では主として図1の電子デバイス102を参照して説明する。しかしながら、プロセス700は、図1の電子デバイス102に限定されず、プロセス700の1つ以上のブロック(又は動作)は、1つ以上の他の構成要素及び他の適切なデバイス(例えば、電子デバイス102~104のいずれか)によって実行されてもよい。更に、説明を目的として、プロセス700のブロックは、本明細書では逐次的に又は直線的に発生するものとして説明されている。しかしながら、プロセス700の複数のブロックは、並行して発生してもよい。加えて、プロセス700のブロックは、図示された順序で実行される必要はなく、並びに/又は、プロセス700の1つ以上のブロックは、実行されなくてもよく、及び/若しくは他の動作によって置き換えることができる。
【0075】
ブロック702において、電子デバイス(例えば、電子デバイス102)のディスプレイ(例えば、ディスプレイ216)は、低電力モードでのディスプレイの動作中に、低電力モードでのディスプレイの動作の前に生成された一連の画像フレームからの画像フレーム(例えば、画像フレーム308)を表示する。ここで、画像フレームは現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、画像フレームは現在時刻の前に生成及び記憶されたものである。例えば、図3に関連して上述したように、画像フレーム308は、9:00の時刻を表示するが、これは、現在時刻が9:00となるときの将来の表示のために(例えば、プロセッサ204によって)9:00より前の時刻に生成されたものである。
【0076】
1つ以上の実装形態では、画像フレームを表示することは、電子デバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ204)とは別個の、電子デバイスのコプロセッサ(例えば、コプロセッサ241)を用いて画像フレームを表示することを含み得る。プロセッサは、コプロセッサが低電力モードでディスプレイを動作させる前に、一連の画像フレームを生成し得る。プロセッサはまた、電子デバイスのメモリ(例えば、メモリ208)内に一連の画像フレームを記憶することができる。プロセッサ及びコプロセッサは、メモリへのアクセスを共有するように構成されてもよい。コプロセッサは、低電力モードでディスプレイを動作させている間に、プロセッサによって準備又は配置されたコプロセッサ用のメモリマップ(例えば、MMU244)を使用して、一連の画像フレームにアクセスすることができる。
【0077】
1つ以上の実装形態では、コプロセッサを用いて画像フレームを表示する前に、コプロセッサは、プロセッサの低電力状態を検出してもよい。コプロセッサはまた、プロセッサの低電力状態の間、ディスプレイによる電力消費を管理してもよい。ディスプレイによって電力消費を管理することは、ディスプレイの低電力モードで動作中のディスプレイ用の電力バジェットに基づいて、画像フレームの表示中のディスプレイのフレームレート、電圧、及び/又は輝度(ルミナンス)を制御することを含み得る。例えば、ディスプレイの電力消費を管理することは、コプロセッサを用いて、ディスプレイのセルフリフレッシュ機能を非アクティブ化すること、及びリフレッシュレートを通常のリフレッシュレートよりも低い低電力リフレッシュレートにピンニングすること、を含み得る。例えば、低電力リフレッシュレートは、60Hz未満、30Hz未満、10Hz未満、2Hz未満、又は1Hz未満であり得る。
【0078】
ブロック704において、電子デバイスは、低電力モードにおけるディスプレイの動作中に画像フレームを表示している間に、電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信する。
【0079】
ブロック706において、ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、電子デバイスの特定の機能がアクティブ化される。1つ以上の実装形態では、画像フレームは、現在時刻及びコンプリケーション(例えば、カレンダーコンプリケーション、気象コンプリケーション、サードパーティコンプリケーション、又はデバイスのアプリケーション若しくは機能に関連付けられた別のコンプリケーション)の指標を含み、特定の機能は、コンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを含み、ユーザ入力は、画像フレーム内のコンプリケーションの位置におけるタッチ入力(例えば、コンプリケーションが表示されるディスプレイのタッチ感知部分上のタップ)を含む。電子デバイスの特定の機能をアクティブ化することは、画像フレームを表示している間に、電子デバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ204などのメインプロセッサ又はアプリケーションプロセッサ)に命令を提供して、アプリケーションを(例えば、ウェイクアップさせて)アクティブ化することを含み得る。画像フレームを表示している間に、電子デバイスのプロセッサに命令を提供してアプリケーションをアクティブ化することは、アプリケーションのアクティブ化の間にディスプレイの輝度を修正することなく、画像フレームの表示を継続することを含み得る。
【0080】
1つ以上の実装形態では、ユーザ入力は、ディスプレイ上のスワイプを含んでもよく、特定の機能は、(例えば、図5に関連して上述したように)スワイプに関連付けられたアプリケーションを含んでもよい。電子デバイスの特定の機能をアクティブ化することは、画像フレームを表示している間に、電子デバイスのプロセッサに命令を提供して、アプリケーションを(例えば、ウェイクアップさせて)アクティブ化することを含み得る。
【0081】
1つ以上の実装形態では、低電力モードでのディスプレイの動作中に画像フレームを表示することは、プロセッサが低電力モードでメディアプレーヤアプリケーション(例えば、メディアプレーヤアプリケーションのみ)を実行する電子デバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ204)の低電力モードの間に画像フレームを表示することを含み得る。1つ以上の実装形態では、低電力モードでのディスプレイの動作中に画像フレームを表示することは、電子デバイスのプロセッサが非アクティブである間に(例えば、電子デバイスがスリープ状態にある間に)表示することを含み得、プロセッサは(例えば、プロセッサがデバイスのウェイク状態でアクティブであるときに)電子デバイス用のアプリケーションを実行するように構成されている。1つ以上の実装形態では、ユーザ入力は、電子デバイスのボタン(例えば、ボタン120)の押圧を含んでもよく、特定の機能をアクティブ化することは、電子デバイスへの更なるユーザ入力なしにウェイクアップ及び(例えば、ボタンの更なる後続の押圧なしに)、電子デバイスのプロセッサに命令を提供して(例えば、図6に関連して上述したように)ボタンに対応する機能を実行することを含み得る。1つ以上の実装形態では、ユーザ入力は、スマートウォッチのクラウン(例えば、クラウン121)の回転を含んでもよく、特定の機能をアクティブ化することは、電子デバイスへの更なるユーザ入力なしに、電子デバイスのプロセッサに命令を提供してウェイクアップ及び(例えば、図6に関連して上述したように)クラウンの回転に対応する機能を実行することを含み得る。
【0082】
ブロック708において、ディスプレイ上の画像フレームは、特定の機能がアクティブ化されたときに、特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えられる。特定の機能は、デバイスのメインプロセッサがアクティブであり、かつ、特定の機能を実行しているときにアクティブ化され得る。1つ以上の実装形態では、画像フレームをユーザインタフェースと置き換えることは、(例えば、図4の実施例に示されるように)電子デバイスのプロセッサを用いて、アプリケーションのユーザインタフェースを表示することを含み得る。1つ以上の実装形態では、特定の機能がアクティブ化されたときに、ディスプレイ上の画像フレームを特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることは、画像フレームの一部分の輝度を修正することなく画像フレームの一部分を表示している間に、ユーザインタフェースの増大している一部分を漸進的に表示して、(例えば、図5の実施例に示されるように)スワイプの方向に増大させることを含み得る。
【0083】
図8は、1つ以上の実装形態による、低電力状態にあるデバイスによる光感知のための例示的なプロセスのフロー図を示している。説明を目的として、プロセス800を、本明細書では主として図1の電子デバイス102を参照して説明する。しかしながら、プロセス800は、図1の電子デバイス102に限定されず、プロセス800の1つ以上のブロック(又は動作)は、1つ以上の他の構成要素及び他の適切なデバイス(例えば、電子デバイス102~104のいずれか)によって実行されてもよい。更に、説明を目的として、プロセス800のブロックは、本明細書では逐次的に又は直線的に発生するものとして説明されている。しかしながら、プロセス800の複数のブロックは、並行して発生してもよい。加えて、プロセス800のブロックは図示された順序で実行される必要はなく、並びに/又はプロセス800の1つ以上のブロックは、実行されなくてもよく、及び/若しくは他の動作によって置き換えることができる。
【0084】
ブロック802において、デバイス(例えば、電子デバイス102)の第1のコプロセッサ(例えば、コプロセッサ240)は、デバイスの光センサ(例えば、センサ(単数又は複数)214の環境光センサ)から信号を受信し得る。
【0085】
ブロック804において、第2のコプロセッサ(例えば、コプロセッサ241)は、デバイスのディスプレイ(例えば、ディスプレイ216)用の低電力モード中に、低電力モードでディスプレイを動作させる前に及び現在時刻の前にデバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ204)によって生成された一連の画像フレームからの画像フレーム(例えば、画像フレーム308)を表示することができる。画像フレームは、(例えば、図3図6に関連して上述したように)現在時刻に対応する時刻を表示している時計の画像を含み得る。プロセッサは、デバイス用のアプリケーションを実行するように構成され得る。
【0086】
ブロック806において、第2のコプロセッサは、第1のコプロセッサから、信号に対応する光情報を受信してもよい。第1のコプロセッサは、光センサからの信号を閾値と比較し、信号が閾値を超える場合(例えば、信号が上方閾値を上回る環境光又は下方閾値を下回る環境光を示す場合)、信号に対応する光情報を第2のコプロセッサに提供することができる。
【0087】
ブロック808において、第2のコプロセッサは、第1のコプロセッサからの光情報に応じて、画像フレームの輝度又は色を調整してもよい。第2のコプロセッサは、プロセッサが非アクティブである間に、第1のコプロセッサから光情報を受信し、画像フレームの輝度又は色を調整することができる。1つ以上の実装形態では、デバイスは、メモリ(例えば、メモリ208)及びプロセッサを含み、第1のコプロセッサ及び第2のコプロセッサはそれぞれ、メモリへのアクセスを有する。デバイスはまた、プロセッサ用の第1のメモリマップ(例えば、MMU206)、第1のコプロセッサ用の第2のメモリマップ(例えば、MMU242)、及び第2のコプロセッサ用の第3のメモリマップ(例えば、MMU244)を含み得る。第1のメモリマップ、第2のメモリマップ、及び第3のメモリマップはそれぞれ、論理アドレスをメモリ内の物理アドレスにマッピングする。1つ以上の実装形態では、プロセッサは、(例えば、全てのプロセッサ/コプロセッサによって使用されるメモリマップの一貫性のための第1及び第2のコプロセッサによる管理なしに)第1のメモリマップ、第2のメモリマップ、及び第3のメモリマップを管理するように構成される。
【0088】
図9は、1つ以上の実装形態による、デバイス用のブート動作のための例示的なプロセスのフロー図を示している。説明を目的として、プロセス900を、本明細書では主として図1の電子デバイス102を参照して説明する。しかしながら、プロセス900は、図1の電子デバイス102に限定されず、プロセス900の1つ以上のブロック(又は動作)は、1つ以上の他の構成要素及び他の適切なデバイス(例えば、電子デバイス102~104のいずれか)によって実行されてもよい。更に、説明を目的として、プロセス900のブロックは、本明細書では逐次的に又は直線的に発生するものとして説明されている。しかしながら、プロセス900の複数のブロックは、並行して発生してもよい。加えて、プロセス900のブロックは図示された順序で実行される必要はなく、並びに/又はプロセス900の1つ以上のブロックは、実行されなくてもよく、及び/若しくは他の動作によって置き換えることができる。
【0089】
ブロック902において、電子デバイスの起動時に、オペレーティングシステムが(例えば、ブートローダによって)電子デバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ204)に提供される。オペレーティングシステムをプロセッサに提供することは、例えば、プロセッサによるアクセスのために、NVRAM212、又はメモリ208の他の不揮発性メモリから、RAM210にオペレーティングシステムの少なくとも一部分をコピーすることを含み得る。
【0090】
ブロック904において、電子デバイスの起動時に、画像(例えば、電子デバイスの製造業者に関連付けられたロゴを含むロゴ画像などのロゴ画像)が、電子デバイスのコプロセッサ(例えば、コプロセッサ241)に(例えば、ブートローダによって)提供される。電子デバイスに記憶されたファームウェアはまた、ブートローダによってコプロセッサに提供されてもよく、ファームウェアは、画像を表示するための命令を含む。
【0091】
ブロック906において、コプロセッサは、プロセッサがオペレーティングシステムをロードしている間に、電子デバイスのディスプレイ(例えば、ディスプレイ216)上に画像を表示してもよい。このようにして、ロゴ画像などの画像は、デバイスのオペレーティングシステムが動作可能になる前でも、デバイスのディスプレイによって表示され得る。
【0092】
プロセッサによるオペレーティングシステムのロード後、画像の代わりに表示するための追加の画像情報を、プロセッサからコプロセッサにおいて受信してもよい。追加の画像情報は、オペレーティングシステムのユーザインタフェース、又はデバイスにおいて実行されている他のアプリケーションに関するグラフィック情報を含み得る。1つ以上の実装形態では、いったんオペレーティングシステムがプロセッサ上で動作すると、プロセッサは、画像フレームのセットを含むデータ構造(例えば、図3のデータ構造302)を生成することができる。次いで、プロセッサは、電子デバイスのスリープ状態のために非アクティブ化され得る。次に、プロセッサによって前もって生成された画像フレームのセットは、電子デバイスがスリープ状態にある間(例えば、プロセッサがメディアプレーヤアプリケーションのみを実行している低電力状態にある間)、コプロセッサを用いて表示され得る。
【0093】
本開示は、本技術における個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データは、画像データを表示するために使用され得る。したがって、そのような個人情報データの使用により、トランザクション(例えば、オンライントランザクション)を容易にすることができる。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。例えば、健康及びフィットネスのデータは、ユーザの好みに従って使用することで、一般的なウェルネスへの洞察を提供したり、ウェルネス目標を追求する技術を使用した個人に対する正のフィードバックとして使用したりすることができる。
【0094】
本開示では、そのような個人情報データの収集、分析、開示、転送、記憶、又は他の使用に関与するそれらエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守することを想到している。具体的には、そのようなエンティティは、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は上回ると一般に認識されるプライバシー慣行を実現し、一貫して適用すると見込まれている。個人データの使用に関するそのような情報は、ユーザによって顕著に、容易にアクセス可能であるべきであり、かつ、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、正当な使用のためのみに収集されるべきである。更に、そのような収集/共有は、ユーザの承諾を受けた後に、又は適用可能な法律に明記された他の正当な根拠に基づいて行われるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。加えて、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、かつ、より高い基準を課す役割を担い得る管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び基準に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。
【0095】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、画像データを表示する場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到する。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0096】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションなどにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、識別子を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)、及び/又は差分プライバシーなどの他の方法によって、容易にしてもよい。
【0097】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。
【0098】
図10は、本願の技術の1つ以上の実装形態を実施することができる電子システム1000を示している。電子システム1000は、図1に示される電子デバイス102~104のうちの1つ以上、及び/又は1つ若しくはサーバ108とすることができ、並びに/あるいは、それらの一部とすることができる。電子システム1000は、様々なタイプのコンピュータ可読媒体、及び様々な他のタイプのコンピュータ可読媒体用のインタフェースを含んでもよい。電子システム1000は、バス1008、1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012、システムメモリ1004(及び/又はバッファ)、ROM1010、永久記憶デバイス1002、入力デバイスインタフェース1014、出力デバイスインタフェース1006、及び1つ以上のネットワークインタフェース1016、又はそれらのサブセット及び変形を含む。
【0099】
バス1008は、電子システム1000の多数の内部デバイスを通信可能に接続する全てのシステム、周辺機器、及びチップセットバスを集合的に表す。1つ以上の実装形態では、バス1008は、1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012を、ROM1010、システムメモリ1004、及び永久記憶デバイス1002と通信可能に接続する。1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012は、これらの様々なメモリユニットから、本願の開示のプロセスを実行するために、実行すべき命令及び処理すべきデータを取得する。1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012は、異なる実装形態では、シングルプロセッサ又はマルチコアプロセッサとすることができる。
【0100】
ROM1010は、1つ以上の処理ユニット1012及び電子システム1000の他のモジュールによって必要とされる静的データ及び命令を記憶する。一方、永久記憶デバイス1002は、読み出し及び書き込みメモリデバイスであってもよい。永久記憶デバイス1002は、たとえ電子システム1000がオフであっても、命令及びデータを記憶する不揮発性メモリユニットであってもよい。1つ以上の実装形態では、永久記憶デバイス1002として、大容量記憶デバイス(磁気ディスク又は光ディスク、及びそれに対応するディスクドライブなど)を使用することができる。
【0101】
1つ以上の実装形態では、永久記憶デバイス1002として、脱着可能記憶デバイス(フロッピーディスク、フラッシュドライブ、及びそれに対応するディスクドライブなど)を使用することができる。永久記憶デバイス1002と同様に、システムメモリ1004は、読み出し及び書き込みメモリデバイスであってもよい。しかしながら、永久記憶デバイス1002とは異なり、システムメモリ1004は、ランダムアクセスメモリなどの、揮発性の読み出し及び書き込みメモリであってもよい。システムメモリ1004は、実行時に1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012が必要とし得る命令及びデータのいずれかを記憶してもよい。1つ以上の実装形態では、本願の開示のプロセスは、システムメモリ1004、永久記憶デバイス1002、及び/又はROM1010に記憶される。1つ以上の処理ユニット(単数又は複数)1012は、これらの様々なメモリユニットから、1つ以上の実装形態のプロセスを実行するために、実行すべき命令及び処理すべきデータを取得する。
【0102】
バス1008はまた、入力デバイスインタフェース1014及び出力デバイスインタフェース1006に接続する。入力デバイスインタフェース1014により、ユーザは、電子システム1000に対して、情報を伝送し、コマンドを選択することができる。入力デバイスインタフェース1014と共に使用され得る入力デバイスは、例えば、英数字キーボード及びポインティングデバイス(「カーソル制御デバイス」とも呼ばれる)を含むことができる。出力デバイスインタフェース1006により、例えば、電子システム1000によって生成された画像を表示することができる。出力デバイスインタフェース1006と共に使用され得る出力デバイスは、例えば、プリンタ、及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、フレキシブルディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、ソリッドステートディスプレイ、プロジェクタ、又は情報を出力するための任意の他のデバイスなどの表示デバイスを含むことができる。1つ以上の実装形態は、タッチスクリーンなどの、入力及び出力デバイスの両方として機能するデバイスを含むことができる。これらの実装形態では、ユーザに提供されるフィードバックは、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、触知フィードバックなどの任意の形態の感覚フィードバックであることができ、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、又は触知入力を含む任意の形態で受け取ることができる。
【0103】
最後に、図10に示されるように、バス1008はまた、1つ以上のネットワークインタフェース(単数又は複数)1016を介して、電子システム1000を、1つ以上のネットワーク、及び/又は図1に示すサーバ108などの1つ以上のネットワークノードに結合する。このようにして、電子システム1000は、コンピュータのネットワーク(LAN、広域ネットワーク(「WAN」)など)、若しくはイントラネット、又はインターネットなどの複数のネットワーク中のネットワークの一部とすることができる。電子システム1000のいずれか又は全ての構成要素は、本願の開示と併せて使用することができる。
【0104】
本開示の範囲内の実装形態は、1つ以上の命令を符号化する有形のコンピュータ可読記憶媒体(又は1つ以上のタイプの、複数の有形のコンピュータ可読記憶媒体)を使用して、部分的に又は完全に実現することができる。有形のコンピュータ可読記憶媒体はまた、事実上、非一時的なものであってもよい。
【0105】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令を実行することができる任意の処理電子機器及び/又は処理回路を含む、汎用又は専用コンピューティングデバイスによって読み取られ、書き込まれ、又は他の方法でアクセスされ得る任意の記憶媒体とすることができる。例えば、限定はしないが、コンピュータ可読媒体は、RAM、DRAM、SRAM、T-RAM、Z-RAM、及びTTRAMなどの任意の揮発性半導体メモリを含むことができる。コンピュータ可読媒体はまた、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、NVRAM、フラッシュ、nvSRAM、FeRAM、FeTRAM、MRAM、PRAM、CBRAM、SONOS、RRAM、NRAM、レーストラックメモリ、FJG、及びミリピードメモリなどの任意の不揮発性半導体メモリを含むことができる。
【0106】
更に、コンピュータ可読記憶媒体は、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、磁気テープ、他の磁気記憶デバイス、又は1つ以上の命令を記憶できる任意の他の媒体などの、任意の非半導体メモリを含むことができる。1つ以上の実装形態では、有形のコンピュータ可読記憶媒体はコンピューティングデバイスに直接的に結合することができ、他の実装形態では、有形のコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、1つ以上の有線接続、1つ以上の無線接続、又はそれらの任意の組み合わせを介して、コンピューティングデバイスに間接的に結合することができる。
【0107】
命令は直接実行可能とすることができ、又は実行可能命令を開発するために使用することができる。例えば、命令は、実行可能又は非実行可能なマシンコードとして、又は実行可能又は非実行可能なマシンコードを生成するようにコンパイルされ得る高級言語の命令として、実現することができる。更に、命令はまた、データとして実現される又はデータを含むこともできる。コンピュータ実行可能命令はまた、ルーチン、サブルーチン、プログラム、データ構造、オブジェクト、モジュール、アプリケーション、アプレット、関数などを含む任意のフォーマットで構造化することができる。当業者によって認識されるように、命令の数、構造、順序、及び構造を含むがこれに限定はされない詳細は、基本的なロジック、機能、処理、及び出力を変更することなく大幅に変えることができる。
【0108】
上記の検討は、主として、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ又はマルチコアプロセッサに言及しているが、1つ以上の実装形態は、ASIC又はFPGA(単数又は複数)などの、1つ以上の集積回路によって実行される。1つ以上の実装形態では、そのような集積回路は、その回路自体に記憶されている命令を実行する。
【0109】
本開示の態様によれば、電子デバイスのディスプレイを用いて、低電力モードでのディスプレイの動作中に、低電力モードにおけるディスプレイの動作前に生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することであって、画像フレームが、現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、画像フレームが現在時刻の前に生成及び記憶されたものである、ことと、電子デバイスを用いて、低電力モードでのディスプレイの動作中に画像フレームを表示している間に、電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、電子デバイスの特定の機能をアクティブ化することと、特定の機能がアクティブ化されたときに、ディスプレイ上の画像フレームを特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、を含む方法が提供される。
【0110】
本開示の態様によれば、命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供され、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、電子デバイスのディスプレイを用いて、低電力モードにおけるディスプレイの動作中に、低電力モードにおけるディスプレイの動作前に生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することであって、画像フレームが現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、画像フレームが現在時刻の前に生成及び記憶されたものである、ことと、電子デバイスを用いて、低電力モードにおけるディスプレイの動作中に画像フレームを表示している間に、電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、電子デバイスの特定の機能をアクティブ化することと、特定の機能がアクティブ化されたときに、ディスプレイ上の画像フレームを特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、を含む、動作を実行させる。
【0111】
本開示の態様によれば、ディスプレイと、プロセッサと、第1のコプロセッサと、第2のコプロセッサと、光センサと、を備えるデバイスが提供される。第1のコプロセッサは、光センサから信号を受信するように構成されている。第2のコプロセッサは、ディスプレイの低電力モード中に、低電力モードでディスプレイを動作させる前に及び現在時刻の前にプロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示し、画像フレームが現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、第1のコプロセッサから、信号に対応する光情報を受信し、第1のコプロセッサからの光情報に応じて、画像フレームの輝度又は色を調整する、ように構成されている。
【0112】
本開示の態様によれば、デバイスの第1のコプロセッサを用いて、デバイスの光センサからの信号を受信することと、デバイスのディスプレイの低電力モード中に、第2のコプロセッサを用いて、低電力モードでのディスプレイの動作前に及び現在時刻の前にデバイスのプロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することであって、画像フレームが現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含む、ことと、第2のコプロセッサにおいて、第1のコプロセッサから、信号に対応する光情報を受信することと、第2のコプロセッサを用いて、第1のコプロセッサからの光情報に応じて、画像フレームの輝度又は色を調整することと、を含む方法が提供される。
【0113】
本開示の態様によれば、電子デバイスの起動時に、電子デバイスのプロセッサにオペレーティングシステムを提供することと、電子デバイスの起動時に、電子デバイスのコプロセッサに画像を提供することと、プロセッサがオペレーティングシステムをロードしている間に、コプロセッサを用いて、電子デバイスのディスプレイ上に画像を表示することと、を含む方法が提供される。
【0114】
当業者であれば、本明細書で説明される様々の例示的なブロック、モジュール、エレメント、構成要素、方法、及びアルゴリズムが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれら両方の組み合わせとして実装され得ることを理解するであろう。上記では、ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を示すために、様々の例示的なブロック、モジュール、エレメント、構成要素、方法、及びアルゴリズムを、それらの機能性の点から一般的に説明してきた。そのような機能性がハードウェア又はソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課される設計上の制約や個別のアプリケーションに依存する。当業者であれば、個別のアプリケーション毎に様々な方法で、説明した機能性を実装することができるであろう。様々な構成要素及びブロックは、本願の技術の範囲から全く逸脱することなく、異なるように(例えば、異なる順序で配置されるか、又は異なる方法で分割されて)配置されてもよい。
【0115】
開示されたプロセスにおけるブロックのいかなる特定の順序又は階層も、例示的なアプローチの一例であることが理解されよう。設計の選好に基づいて、プロセス内のブロックの特定の順序又は階層は並び替えられてもよいこと、又は例示されているブロックが全て実行されてもよいことが理解される。ブロックのうちのいずれかを同時に実行してもよい。1つ以上の実装形態では、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。更に、上述した実装における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実装においてそのような分離が必要とされていると理解すべきではない。記載されたプログラム構成要素及びシステムは、単一のソフトウェアプロダクトに統合されてもよく、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化されてもよいことを理解すべきである。
【0116】
本出願の本明細書及び特許請求の範囲で使用するとき、用語「基地局」、「受信機」、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、及び「メモリ」は全て、電子的又は他の技術的デバイスを指す。これらの用語は、人又は人のグループを除外する。本明細書の目的上、「表示する(display)」又は「表示すること(displaying)」という用語は、電子デバイス上に表示することを意味する。
【0117】
本明細書で使用するとき、一連の項目に先行する「少なくとも1つ」というフレーズは、項目のいずれかを分離する「及び」又は「又は」という用語と共に、リストの各要素(すなわち、各項目)ではなく、全体としてリストを修飾する。「少なくとも1つ」というフレーズは、リスト化された各項目の少なくとも1つの選択を必要とはせず、むしろ、そのフレーズは、項目のうちのいずれか1つの少なくとも1つ、及び/又は項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目のそれぞれのうちの少なくとも1つ、を含む意味を可能にする。例として、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」というフレーズは、それぞれが、Aのみ、Bのみ、又はCのみ、A、B、及びCの任意の組み合わせ、並びに/又は、A、B、及びCのそれぞれのうちの少なくとも1つを指す。
【0118】
「~ように構成された(configured to)」、「~ように動作可能な(operable to)」、及び「~ようにプログラムされた(programmed to)」という述語は、対象物の特有の有形又は無形の改変を意味するものではなく、むしろ交換可能に使用されることを意図している。1つ以上の実装形態では、動作若しくは構成要素を監視及び制御するように構成されたプロセッサとは、プロセッサが、動作を監視及び制御するようにプログラムされていること、又はプロセッサが、動作を監視及び制御するように動作可能であることも意味し得る。同様に、コードを実行するように構成されたプロセッサは、コードを実行するようにプログラムされた、又はコードを実行するように動作可能なプロセッサ、として解釈することができる。
【0119】
1つの態様、その態様、別の態様、いくつかの態様、1つ以上の態様、1つの実装形態、その実装形態、別の実装形態、いくつかの実装形態、1つ以上の実装形態、1つの実施形態、その実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、1つの構成、その構成、別の構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、本願の技術、開示、本開示、それらの他の変形、及び同様のフレーズは、便宜上のものであり、そのようなフレーズ(単数又は複数)に関する開示が本願の技術に不可欠であること、又はそのような開示が本願の技術の全ての構成に適用されること、の意味を含むものではない。そのようなフレーズ(単数又は複数)に関する開示は、全ての構成、又は1つ以上の構成に適用することができる。そのようなフレーズ(単数又は複数)に関する開示は、1つ以上の例を提供することができる。態様又はいくつかの態様などのフレーズは、1つ以上の態様を指すことができ、その逆も同様であり、これは他の前述のフレーズと同様に適用される。
【0120】
単語「例示的(exemplary)」は、本明細書において、「例、事例、又は実例の役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」又は「例」として本明細書で説明されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態を超えて好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。更に、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が明細書又は特許請求の範囲で使用される限りにおいて、そのような用語は、「含む/備える(comprise)」が特許請求の範囲において移行語として使用されるときに解釈されるように、「含む/備える」という用語と同様の方法で包括的であることを意図する。
【0121】
当業者に知られているか又は後に知られるようになる、本開示を通じて説明される様々な態様のエレメントに対する全ての構造的及び機能的な均等物は、参照により明示的に本明細書に組み込まれ、かつ、特許請求の範囲に包含されるものと意図する。更に、本明細書で開示されたいかなるものも、そのような開示が特許請求の範囲に明白に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなる特許請求の範囲のエレメントも、エレメントがフレーズ「~のための手段(means for)」を使用して明示的に列挙されるか、又は方法の請求項の場合には、エレメントがフレーズ「~のためのステップ(step for)」を使用して列挙されない限り、米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈されるべきではない。
【0122】
前述の説明は、本明細書で説明した様々な態様を当業者が実施することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、他の態様にも適用することができる。それゆえ、請求項は、本明細書に示される態様への限定を意図しておらず、文言による請求項に合致した全範囲を認められるべきであり、単数形によるエレメントへの言及は、特に断りのない限り、「唯一の(one and only one)」を意味することを意図しておらず、むしろ、「1つ以上の(one or more)」を意味することを意図している。特記しない限り、「いくつかの(some)」という用語は、1つ以上のものを指す。男性形(例えば、彼)の代名詞は、女性及び中性の性別(例えば、彼女及びその)を含み、並びにその逆も同様である。もしあれば、見出し及び小見出しは、便宜上のみに使用され、本願の開示を限定するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスのプロセッサとは別個である前記電子デバイスのコプロセッサを用いて前記電子デバイスのディスプレイ上に、低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作前に前記プロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することと、
前記電子デバイスを用いて、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの前記動作中に前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供することにより前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することと、
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記画像フレームが、現在時刻及びコンプリケーションの指標を含み、前記特定の機能が、前記コンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを含み、前記ユーザ入力が、前記画像フレーム内の前記コンプリケーションの位置におけるタッチ入力を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することが、前記画像フレームを表示している間に前記電子デバイスの前記プロセッサに前記命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記画像フレームを表示している間に前記電子デバイスの前記プロセッサに前記命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することが、前記アプリケーションの前記アクティブ化の間に前記ディスプレイの輝度を修正することなく前記画像フレームの表示を継続することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記画像フレームを前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記電子デバイスの前記プロセッサを用いて前記アプリケーションのユーザインタフェースを表示することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記低電力モードで前記ディスプレイを動作させる前に、前記プロセッサを用いて前記一連の画像フレームを生成することと、
前記電子デバイスのメモリに前記一連の画像フレームを記憶することであって、前記プロセッサ及び前記コプロセッサが前記メモリへのアクセスを共有するように構成されている、ことと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記プロセッサによって配置されている前記コプロセッサ用のメモリマップを使用して、前記低電力モードで前記ディスプレイを動作させている間に、前記コプロセッサを用いて前記一連の画像フレームにアクセスすることを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コプロセッサを用いて前記画像フレームを表示する前に、前記コプロセッサを用いて、前記プロセッサの低電力状態を検出することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プロセッサの前記低電力状態の間に、前記コプロセッサを用いて、前記ディスプレイによる電力消費を管理することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ディスプレイによる前記電力消費を管理することが、前記ディスプレイに対する前記低電力モードにおける前記動作中の前記ディスプレイ用の電力バジェットに基づいて、前記画像フレームの表示中に前記ディスプレイのフレームレートを制御することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザ入力が、前記ディスプレイ上のスワイプを含み、前記特定の機能が、前記スワイプに関連付けられたアプリケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することが、前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスのプロセッサに命令を提供して前記アプリケーションをアクティブ化することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられた前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記画像フレームの一部分の輝度を修正することなく前記画像フレームの前記一部分を表示している間に、前記ユーザインタフェースの増大している部分を漸進的に表示して、前記スワイプの方向に増大させることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に前記画像フレームを表示することが、前記電子デバイスのプロセッサの低電力モード中に前記画像フレームを表示することであって、前記低電力モードにおいて前記プロセッサがメディアプレーヤアプリケーションを実行する、ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に前記画像フレームを表示することが、前記電子デバイスのプロセッサが非アクティブである間に前記画像フレームを表示することであって、前記プロセッサが前記電子デバイス用のアプリケーションを実行するように構成されている、ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ入力が、前記電子デバイスのボタンの押圧を含み、前記特定の機能をアクティブ化することが、前記電子デバイスへの更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供して、ウェイクアップ及び前記ボタンに対応する機能を実行することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記電子デバイスがスマートウォッチを含み、前記ユーザ入力が、前記スマートウォッチのクラウンの回転を含み、前記特定の機能をアクティブ化することが、前記電子デバイスへの更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供して、ウェイクアップ及び前記クラウンの前記回転に対応する機能を実行することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
電子デバイスのプロセッサとは別個である前記電子デバイスのコプロセッサを用いて前記電子デバイスのディスプレイ上に、低電力モードにおける前記ディスプレイの動作中に、前記低電力モードにおける前記ディスプレイの動作前に前記プロセッサによって生成された一連の画像フレームからの画像フレームを表示することと、
前記低電力モードにおける前記ディスプレイの前記動作中に前記画像フレームを表示している間に、前記電子デバイスの特定の機能に対応するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信したことに応じて、かつ、更なるユーザ入力なしに、前記電子デバイスの前記プロセッサに命令を提供することにより前記電子デバイスの前記特定の機能をアクティブ化することと、
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられたユーザインタフェースと置き換えることと、
を含む、動作を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記画像フレームが現在時刻及びコンプリケーションの指標を含み、前記特定の機能が前記コンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを含み、前記ユーザ入力が前記画像フレーム内の前記コンプリケーションの位置におけるタッチ入力を含む、請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記ユーザ入力が前記ディスプレイ上のスワイプを含み、前記特定の機能が前記スワイプに関連付けられたアプリケーションを含む、請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記特定の機能がアクティブ化されたときに、前記ディスプレイ上の前記画像フレームを前記特定の機能に関連付けられた前記ユーザインタフェースと置き換えることが、前記画像フレームの一部分の輝度を変更することなく前記画像フレームの前記一部分を表示している間に、前記ユーザインタフェースの増大している一部分を漸進的に表示して、前記スワイプの方向に増大させることを含む、請求項20に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記画像フレームが、現在時刻に対応する時刻を表示する時計の画像を含み、前記画像フレームが、前記現在時刻の前に生成及び記憶された、請求項21に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【外国語明細書】