(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134449
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】液冷プラグインアセンブリ、液冷プラグイン装置及びバッテリパックアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01M 10/6556 20140101AFI20230920BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20230920BHJP
H01M 10/615 20140101ALI20230920BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20230920BHJP
B60K 1/04 20190101ALI20230920BHJP
B60K 11/02 20060101ALI20230920BHJP
F16L 27/10 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
H01M10/6556
H01M10/613
H01M10/615
H01M10/625
B60K1/04 Z
B60K11/02
F16L27/10 B
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098433
(22)【出願日】2023-06-15
(62)【分割の表示】P 2021537993の分割
【原出願日】2019-12-30
(31)【優先権主張番号】201811645940.0
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519238325
【氏名又は名称】オールトン ニュー エナジー オートモーティヴ テクノロジー グループ
(74)【代理人】
【識別番号】100072604
【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140501
【弁理士】
【氏名又は名称】有我 栄一郎
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ジャンピン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, チュンファ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】フローティング量が足りないことによって液体の流出や飛散が起こる不備を解消する液冷プラグインアセンブリ、液冷プラグイン装置及びッテリパックアセンブリを提供する。
【解決手段】液冷プラグインアセンブリ1及びマッチングプラグインアセンブリ2を含む液冷プラグイン装置は、複数のプラグイン部材13のそれぞれがフローティングプレート12に接続され、第1の固定プレート11内に移動キャビティが設けられ、フローティングプレート12及び複数の第2の弾性部材15が移動キャビティ内に位置し、フローティングプレート12が、複数の第2の弾性部材15を介して第1の固定プレート11にフローティング接続され、第2の弾性部材15の両端がそれぞれ第1の固定プレート11及びフローティングプレート12に接続され、複数の第2の弾性部材15は、フローティングプレート12の外周縁に分布している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液冷プラグインアセンブリであって、
第1の固定プレート、フローティングプレート、複数の第2の弾性部材及び複数のプラグイン部材を含み、複数の前記プラグイン部材のそれぞれが前記フローティングプレートに接続され、前記第1の固定プレート内に移動キャビティが設けられ、前記フローティングプレート及び複数の前記第2の弾性部材が前記移動キャビティ内に位置し、前記フローティングプレートが、複数の前記第2の弾性部材を介して前記第1の固定プレートにフローティング接続され、前記第2の弾性部材の両端がそれぞれ前記第1の固定プレート及び前記フローティングプレートに接続され、複数の前記第2の弾性部材は、前記フローティングプレートの外周縁に分布している、
ことを特徴とする液冷プラグインアセンブリ。
【請求項2】
複数の前記プラグイン部材の挿入方向は、いずれも前記第2の弾性部材の長さ方向に対して垂直である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の弾性部材は、引張りばねである、
ことを特徴とする請求項1に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項4】
前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの第1の弾性部材をさらに含み、前記第1の弾性部材が前記移動キャビティ内に位置し、前記フローティングプレートも、前記第1の弾性部材を介して前記第1の固定プレートにフローティング接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の弾性部材の長さ方向は、前記プラグイン部材の挿入方向と同じであり、前記第1の弾性部材の両端は、それぞれ前記第1の固定プレート及び前記フローティングプレートに当接する、
ことを特徴とする請求項4に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の弾性部材は、皿ばねである、
ことを特徴とする請求項4に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の固定プレートは、固定フレーム、フロントカバープレート及びリアカバープレートを含み、前記フロントカバープレート及び前記リアカバープレートがそれぞれ前記固定フレームの両側に接続され、前記フロントカバープレートと、前記固定フレームと、前記リアカバープレートとによって前記移動キャビティが形成され、前記第1の弾性部材は、前記フローティングプレートと前記リアカバープレートとの間に圧設される、
ことを特徴とする請求項4に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項8】
前記液冷プラグインアセンブリは、第1のシール部材をさらに含み、前記フロントカバープレートに第1の接続口が設けられ、前記第1の接続口が前記移動キャビティに連通し、前記フローティングプレートは、前記第1の接続口及び前記移動キャビティ内に位置し、前記第1のシール部材が前記フロントカバープレートに接続されるとともに、前記第1のシール部材が前記第1の接続口を連続して途切れなく取り囲んでいる、
ことを特徴とする請求項7に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項9】
前記リアカバープレートに第2の接続口が設けられ、前記第2の接続口は、前記移動キャビティに連通し、前記フローティングプレートが前記第2の接続口を通過して前記プラグイン部材に接続され、前記液冷プラグインアセンブリは、第2のシール部材をさらに含み、前記第2のシール部材は、前記第2の接続口を連続して途切れなく取り囲んでおり、前記第2のシール部材は、前記リアカバープレートに接続されるとともに、前記リアカバープレートと前記フローティングプレートとの間に圧設される、
ことを特徴とする請求項7に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項10】
前記フローティングプレートの前記フロントカバープレートに向かう側に少なくとも1つの取り付け穴が設けられ、前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めピンをさらに含み、前記位置決めピンの一端が前記取り付け穴に接続され、前記位置決めピンの他端が前記プラグイン部材の挿入方向に沿って外部に延びる、
ことを特徴とする請求項7に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項11】
前記取り付け穴は、前記フローティングプレートを貫通し、前記第1の弾性部材は、前記取り付け穴に挿入されて前記位置決めピンに当接する、
ことを特徴とする請求項10に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項12】
前記フローティングプレートに複数の第1の液体貫通孔が設けられ、複数の前記第1の液体貫通孔は、複数の前記プラグイン部材に1対1で対応し、前記プラグイン部材が前記第1の液体貫通孔の一端に螺合され、前記第1の液体貫通孔の他端が外部の液体供給システムに連通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液冷プラグインアセンブリ。
【請求項13】
マッチングプラグインアセンブリ及び請求項1~12のいずれかに記載の液冷プラグインアセンブリを含み、前記マッチングプラグインアセンブリは、前記液冷プラグインアセンブリに取り外し可能に接続される、
ことを特徴とする液冷プラグイン装置。
【請求項14】
前記マッチングプラグインアセンブリは、第2の固定プレート及び複数のマッチング部材を含み、複数の前記マッチング部材のそれぞれが前記第2の固定プレートに接続され、複数の前記マッチング部材が複数の前記プラグイン部材に1対1で対応し、前記マッチング部材が前記液冷プラグインアセンブリに取り外し可能に接続され、前記マッチング部材と前記プラグイン部材とは互いに連通する、
ことを特徴とする請求項13に記載の液冷プラグイン装置。
【請求項15】
前記第2の固定プレートは、複数の第2の液体貫通孔を含み、複数の前記第2の液体貫通孔が前記マッチング部材に1対1で対応し、前記マッチング部材は、挿入部材及びパイプジョイントを含み、前記挿入部材が前記第2の液体貫通孔の一端に螺合され、前記パイプジョイントが前記第2の液体貫通孔の他端に螺合され、前記挿入部材が前記フローティングプレートまたは前記プラグイン部材に挿入され、前記プラグイン部材と、前記挿入部材と、前記パイプジョイントとは互いに連通する、
ことを特徴とする請求項14に記載の液冷プラグイン装置。
【請求項16】
前記液冷プラグインアセンブリは、第1のシール部材をさらに含み、前記第1のシール部材が前記第1の固定プレートに接続され、前記第2の固定プレートの前記第1の固定プレートに向かう側に突起リングが設けられ、前記突起リング及び前記第1のシール部材が両方とも複数の前記マッチング部材を連続して途切れなく取り囲んでおり、かつ前記突起リングが前記第1のシール部材に当接する、
ことを特徴とする請求項14に記載の液冷プラグイン装置。
【請求項17】
前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めピンをさらに含み、前記位置決めピンが前記フローティングプレートに接続されるとともに、前記マッチングプラグインアセンブリの方向に沿って外部に延び、前記マッチングプラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めスリーブをさらに含み、前記位置決めスリーブが前記第2の固定プレートに接続され、前記位置決めピンが前記位置決めスリーブに1対1で対応し、前記位置決めピンが前記位置決めスリーブ内に挿入される、
ことを特徴とする請求項14に記載の液冷プラグイン装置。
【請求項18】
前記マッチング部材は液冷ソケットであり、前記プラグイン部材は液冷プラグであり、または、前記マッチング部材は液冷ソケットであり、前記プラグイン部材は液冷プラグであり、前記液冷プラグと前記液冷ソケットとが互いにマッチングする、
ことを特徴とする請求項14に記載の液冷プラグイン装置。
【請求項19】
バッテリパックアセンブリであって、
請求項13~18のいずれかに記載の液冷プラグイン装置を含む、
ことを特徴とするバッテリパックアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連書類の相互参照】
【0001】
本出願は、出願日が2018年12月29日である中国特許出願201811645940.0の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、液冷プラグインアセンブリ、液冷プラグイン装置及びバッテリパックアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、電気自動車は油圧を用いてバッテリパックを冷却して、バッテリパック内の熱交換能力を向上させ、液体の流れを通じてバッテリパック内のバッテリセルの温度をバッテリパック外の冷熱交換モジュールに伝達して処理し、バッテリ温度を均衡させ、バッテリの十分な能力を高め、車両の使用環境の制約、車両の動力性能、バッテリ寿命などの性能指標を直接高める。しかしながら、バッテリパックの液冷プラグインアセンブリが接続された後、車体の振動などでフローティングすることが多いが、液冷プラグインアセンブリのフローティング量が足りないため、液体の流出や飛散が起こる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の液冷プラグインアセンブリのフローティング量が足りないことによって液体の流出や飛散が起こる不備を解消することを課題としている。そのために、液冷プラグインアセンブリ、液冷プラグイン装置及びバッテリパックアセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の態様によって上記の課題を解決する。
第1の固定プレート、フローティングプレート、複数の第2の弾性部材及び複数のプラグイン部材を含み、複数の前記プラグイン部材のそれぞれが前記フローティングプレートに接続され、前記第1の固定プレート内に移動キャビティが設けられ、前記フローティングプレート及び複数の前記第2の弾性部材が前記移動キャビティ内に位置し、前記フローティングプレートが、複数の前記第2の弾性部材を介して前記第1の固定プレートにフローティング接続され、前記第2の弾性部材の両端がそれぞれ前記第1の固定プレート及び前記フローティングプレートに接続され、複数の前記第2の弾性部材は、前記フローティングプレートの外周縁に分布していることを特徴とする液冷プラグインアセンブリである。
【0006】
本態様では、上記の構成を採用することにより、複数のプラグイン部材が複数の第2の弾性部材を介して第1の固定プレートにフローティング接続され、プラグイン部材が比較的大きなフローティング量を有することが実現され、接続の安定性が大幅に向上し、プラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられる。
【0007】
さらに、上記の構成を採用し、複数の第2の弾性部材によりフローティングプレートのフローティング接続及び位置状態調整が実現され、フローティングプレートは比較的大きなフローティング量を有し、フローティングプレートに接続された複数のプラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリの安定性が大幅に向上する。
【0008】
また、複数の第2の弾性部材がそれぞれフローティングプレートの周囲に力を付勢することにより、フローティングプレートの移動中の位置ずれ及び揺れが発生する現象が効果的に避けられる。
【0009】
好ましくは、複数の前記プラグイン部材の挿入方向は、いずれも前記第2の弾性部材の長さ方向に対して垂直である。
【0010】
本態様では、上記の構成を採用し、第2の弾性部材により、複数のプラグイン部材がフローティングプレートのプレート平面方向に沿って移動して位置を調整することが実現され、プラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリの安定性が向上する。
【0011】
好ましくは、前記第2の弾性部材は、引張りばねである。
【0012】
好ましくは、前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの第1の弾性部材をさらに含み、前記第1の弾性部材が前記移動キャビティ内に位置し、前記フローティングプレートも、前記第1の弾性部材を介して前記第1の固定プレートにフローティング接続される。
本態様では、上記の構成を採用することにより、複数のプラグイン部材が第1の弾性部材を介して第1の固定プレートにフローティング接続され、プラグイン部材が比較的大きなフローティング量を有することが実現され、接続の安定性が大幅に向上し、プラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられる。
【0013】
好ましくは、前記第1の弾性部材の長さ方向は、前記プラグイン部材の挿入方向と同じであり、前記第1の弾性部材の両端は、それぞれ前記第1の固定プレート及び前記フローティングプレートに当接する。
【0014】
好ましくは、前記第1の弾性部材は、皿ばねである。
【0015】
好ましくは、前記第1の固定プレートは、固定フレーム、フロントカバープレート及びリアカバープレートを含み、前記フロントカバープレート及び前記リアカバープレートがそれぞれ前記固定フレームの両側に接続され、前記フロントカバープレートと、前記固定フレームと、前記リアカバープレートとによって前記移動キャビティが形成され、前記第1の弾性部材は、前記フローティングプレートと前記リアカバープレートとの間に圧設される。
【0016】
本態様では、上記の構成を採用し、構造が簡単であり、加工によって液冷プラグインアセンブリを製作するのがより容易になる。
【0017】
好ましくは、前記液冷プラグインアセンブリは、第1のシール部材をさらに含み、前記フロントカバープレートに第1の接続口が設けられ、前記第1の接続口が前記移動キャビティに連通し、前記フローティングプレートは、前記第1の接続口及び前記移動キャビティ内に位置し、前記第1のシール部材が前記フロントカバープレートに接続され、前記第1のシール部材が前記第1の接続口を連続して途切れなく取り囲んでいる。
【0018】
本態様では、上記の構成を採用し、第1のシール部材がフロントカバープレートに取り付けられてシールの機能を発揮することにより、液冷プラグインアセンブリの実際使用中に塵埃などの小さな粒子の異物が第1の接続口を通過して移動キャビティ内に入ることが効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリの信頼性が確保される。
【0019】
好ましくは、前記リアカバープレートに第2の接続口が設けられ、前記第2の接続口は、前記移動キャビティに連通し、前記フローティングプレートが前記第2の接続口を通過して前記プラグイン部材に接続され、前記液冷プラグインアセンブリは、第2のシール部材をさらに含み、前記第2のシール部材は、前記第2の接続口を連続して途切れなく取り囲んでおり、前記第2のシール部材は、前記リアカバープレートに接続されるとともに、前記リアカバープレートと前記フローティングプレートとの間に圧設される。
【0020】
本態様では、上記の構成を採用し、第2のシール部材がリアカバープレートに取り付けられてシールの機能を発揮することにより、液冷プラグインアセンブリの実際使用中に塵埃などの小さな粒子の異物が第2の接続口を通過して移動キャビティ内に入ることが効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリの信頼性が確保される。
【0021】
好ましくは、前記フローティングプレートの前記フロントカバープレートに向かう側に少なくとも1つの取り付け穴が設けられ、前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めピンをさらに含み、前記位置決めピンの一端が前記取り付け穴に接続され、前記位置決めピンの他端が前記プラグイン部材の挿入方向に沿って外部に延びる。
【0022】
本態様では、上記の構成を採用し、位置決めピンがガイド及び位置決め機能を有するため、フローティングプレートの正確な挿嵌が実現される。
【0023】
好ましくは、前記取り付け穴は、前記フローティングプレートを貫通し、前記第1の弾性部材は、前記取り付け穴に挿入されて前記位置決めピンに当接する。
【0024】
本態様では、上記の構成を採用し、取り付け穴が第1の弾性部材を制限する機能を発揮するため、第1の弾性部材の使用中の位置ずれが発生する現象が効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリの安定性が向上するとともに、取り付けが容易になる。
【0025】
好ましくは、前記フローティングプレートに複数の第1の液体貫通孔が設けられ、複数の前記第1の液体貫通孔は、複数の前記プラグイン部材に1対1で対応し、前記プラグイン部材が前記第1の液体貫通孔の一端に螺合され、前記第1の液体貫通孔の他端が外部の液体供給システムに連通する。
【0026】
本態様では、上記の構成を採用し、フローティングプレートの第1の液体貫通孔がプラグイン部材に連通することで、組み立てが容易になり、使用上で便利になる。
【0027】
マッチングプラグインアセンブリ及び上記の液冷プラグインアセンブリを含み、前記マッチングプラグインアセンブリは、前記液冷プラグインアセンブリに取り外し可能に接続されることを特徴とする液冷プラグイン装置である。
【0028】
本態様では、上記の構成を採用し、第1の弾性部材により、プラグイン部材が比較的大きなフローティング量を有することが実現され、液冷プラグイン装置の接続の安定性が大幅に向上し、プラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグイン装置の使用中に漏れ現象がないことが実現され、液冷プラグイン装置の寿命が長くなる。
【0029】
好ましくは、前記マッチングプラグインアセンブリは、第2の固定プレート及び複数のマッチング部材を含み、複数の前記マッチング部材のそれぞれは、前記第2の固定プレートに接続され、複数の前記マッチング部材は、複数の前記プラグイン部材に1対1で対応し、前記マッチング部材が前記液冷プラグインアセンブリに取り外し可能に接続され、前記マッチング部材と前記プラグイン部材とは互いに連通する。
【0030】
好ましくは、前記第2の固定プレートは、複数の第2の液体貫通孔を含み、複数の前記第2の液体貫通孔が前記マッチング部材に1対1で対応し、前記マッチング部材は、挿入部材及びパイプジョイントを含み、前記挿入部材が前記第2の液体貫通孔の一端に螺合され、前記パイプジョイントが前記第2の液体貫通孔の他端に螺合され、前記挿入部材が前記フローティングプレートまたは前記プラグイン部材に挿入され、前記プラグイン部材と、前記挿入部材と、前記パイプジョイントとは互いに連通する。
【0031】
本態様では、上記の構成を採用することにより、マッチングプラグインアセンブリの組み立てが容易になり、使用上で便利となる。
【0032】
好ましくは、前記液冷プラグインアセンブリは、第1のシール部材をさらに含み、前記第1のシール部材が前記第1の固定プレートに接続され、前記第2の固定プレートの前記第1の固定プレートに向かう側に突起リングが設けられ、前記突起リング及び前記第1のシール部材は、両方とも複数の前記マッチング部材を連続して途切れなく取り囲んでおり、かつ前記突起リングが前記第1のシール部材に当接する。
【0033】
本態様では、上記の構成を採用し、突起リングを第1のシール部材に密着させてシール効果をさらに向上させることで、塵埃などの小さな粒子の異物が移動キャビティ内に入ることが防止され、液冷プラグイン装置の信頼性が向上する。
【0034】
好ましくは、前記液冷プラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めピンをさらに含み、前記位置決めピンが前記フローティングプレートに接続されるとともに、前記マッチングプラグインアセンブリの方向に沿って外部に延び、前記マッチングプラグインアセンブリは、少なくとも1つの位置決めスリーブをさらに含み、前記位置決めスリーブが前記第2の固定プレートに接続され、前記位置決めピンが前記位置決めスリーブに1対1で対応し、前記位置決めピンが前記位置決めスリーブ内に挿入される。
【0035】
本態様では、上記の構成を採用することにより、位置決めスリーブ及び位置決めピンは、ガイド及び位置決めの機能を発揮でき、液冷プラグインアセンブリとマッチングプラグインアセンブリとの挿嵌の精度が向上し、液冷プラグイン装置の安定性が向上する。
【0036】
好ましくは、前記マッチング部材は液冷ソケットであり、前記プラグイン部材は液冷プラグであり、または、前記マッチング部材は液冷ソケットであり、前記プラグイン部材は液冷プラグであり、前記液冷プラグと前記液冷ソケットが互いにマッチングする。
【0037】
上記の液冷プラグイン装置を含むことを特徴とするバッテリパックアセンブリである。
【0038】
本態様では、上記の構成を採用することにより、バッテリパックの温度制御が実現され、バッテリパックの性能指標が向上する。同時に、液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、バッテリパックアセンブリの安定性が大幅に向上する。
【0039】
当分野の常識に基づいて、上記各好ましい条件を任意に組み合わせることにより、本発明の各好ましい例を得ることができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明の積極的な進歩効果は、以下の通りである。
本発明に係る液冷プラグインアセンブリ、液冷プラグイン装置及びバッテリパックアセンブリでは、フローティングプレートが複数の第2の弾性部材を介して第1の固定プレートにフローティング接続されることにより、プラグイン部材が比較的大きなフローティング量を有することが実現され、接続の安定性が大幅に向上し、プラグイン部材内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置の概略構造図である。
【
図2】本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置の液冷プラグインアセンブリの概略構造図である。
【
図3】本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置の液冷プラグインアセンブリの別の概略構造図である。
【
図4】
図3のA-A方向に沿う断面構造の概略図である。
【
図5】
図3のB-B方向に沿う断面構造の概略図である。
【
図6】本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置のマッチングプラグインアセンブリの概略構造図である。
【
図7】本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置のマッチングプラグインアセンブリの内部構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下に、本発明を、図面を参照しながら実施例を用いてより明確かつ完全に説明するが、本発明は、記載される実施例の範囲に限定されるわけではない。
【0043】
図1~
図7に示すように、本発明の実施例に係る液冷プラグイン装置は、液冷プラグインアセンブリ1及びマッチングプラグインアセンブリ2を含み、マッチングプラグインアセンブリ2は、液冷プラグインアセンブリ1に取り外し可能に接続される。当該液冷プラグインアセンブリ1は、第1の固定プレート11、フローティングプレート12、少なくとも1つの第1の弾性部材14及び複数のプラグイン部材13を含み、複数のプラグイン部材13のそれぞれがフローティングプレート12に接続され、第1の固定プレート11内に移動キャビティ111が設けられ、フローティングプレート12及び第1の弾性部材14が両方とも移動キャビティ111内に位置し、フローティングプレート12が、第1の弾性部材14を介して第1の固定プレート11にフローティング接続される。フローティングプレート12は、第1の弾性部材14によって移動キャビティ111内でのフローティング接続を実現し、これにより、複数のプラグイン部材13を連れて一緒にフローティングさせる。複数のプラグイン部材13がマッチングプラグインアセンブリ2に連通し、マッチングプラグインアセンブリ2から提供された冷却水は、液冷プラグインアセンブリ1の複数のプラグイン部材13を通過して冷却を実現する。第1の弾性部材14により、プラグイン部材13が比較的大きなフローティング量を有することが実現され、液冷プラグインアセンブリ1の接続の安定性が大幅に向上し、プラグイン部材13内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグイン装置の使用中に漏れ現象がないことが実現され、液冷プラグイン装置の寿命が長くなる。
【0044】
第1の弾性部材14の長さ方向は、プラグイン部材13の挿入方向と同じであり、第1の弾性部材14の両端がそれぞれ第1の固定プレート11及びフローティングプレート12に当接する。複数のプラグイン部材13は、使用中に、プラグイン部材13の軸方向に沿って移動することで、液冷プラグインアセンブリ1とマッチングプラグインアセンブリ2との挿嵌を実現でき、すなわち、プラグイン部材13の挿入方向に沿って移動することで、複数のプラグイン部材13とマッチングプラグインアセンブリ2との連通を実現できる。第1の弾性部材14の長さ方向は、第1の弾性部材14の弾性力の方向と同じであり、プラグイン部材13の挿入方向を第1の弾性部材14的弾性力の方向と同じとなるようにすることにより、プラグイン部材13は、挿嵌のために移動時に第1の弾性部材14とともに移動して位置状態を調整することができ、プラグイン部材13の挿入が満たされ、液冷プラグイン装置の安定性が向上する。
【0045】
液冷プラグインアセンブリ1は、複数の第2の弾性部材15をさらに含み、複数の第2の弾性部材15のそれぞれは、移動キャビティ111内に位置し、第2の弾性部材15の両端がそれぞれ第1の固定プレート11及びフローティングプレート12に接続され、複数の第2の弾性部材15は、フローティングプレート12の外周縁に分布している。複数の第2の弾性部材15により、フローティングプレート12のフローティング接続及び位置状態調整が実現され、フローティングプレート12は比較的大きなフローティング量を有し、フローティングプレート12に接続された複数のプラグイン部材13内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグイン装置の安定性が大幅に向上する。同時に、複数の第2の弾性部材15がそれぞれフローティングプレート12の周囲に力を付勢することにより、フローティングプレート21の移動中の位置ずれ及び揺れが発生する現象が効果的に避けられる。ここで、フローティングプレート12の形状は方形構造であり、第2の弾性部材15の数は4つであり、4つの第2の弾性部材15がフローティングプレート12の四隅にそれぞれ設けられる。
【0046】
複数のプラグイン部材13の挿入方向は、いずれも第2の弾性部材15の長さ方向に対して垂直である。第1の弾性部材14により、フローティングプレート12が移動キャビティ111内でフローティングプレート12の厚さ方向に沿って移動して位置を調整することを実現し、第2の弾性部材15により、フローティングプレート12が移動キャビティ111内でフローティングプレート12のプレート平面方向に沿って移動して位置を調整することを実現する。これにより、複数のプラグイン部材13は、フローティングプレート12の変位に伴って移動することができ、プラグイン部材13内の液体の流出や飛散の現象が効果的に避けられ、液冷プラグイン装置の安定性が向上する。好ましくは、第2の弾性部材15は、引張りばねである。
【0047】
マッチングプラグインアセンブリ2は、第2の固定プレート21及び複数のマッチング部材22を含み、複数のマッチング部材22のそれぞれが第2の固定プレート21に接続され、複数のマッチング部材22が複数のプラグイン部材13に1対1で対応し、マッチング部材22が液冷プラグインアセンブリ1に取り外し可能に接続され、かつマッチング部材22とプラグイン部材13とは互いに連通する。複数のマッチング部材22のそれぞれは第2の固定プレート21に取り付けられ、かつ液冷プラグインアセンブリ1に取り外し可能に接続される。複数のマッチング部材22が液冷プラグインアセンブリ1に接続された場合、マッチング部材22とプラグイン部材13とは連通するようになり、複数のマッチング部材22が液冷プラグインアセンブリ1から取り外された場合、マッチング部材22とプラグイン部材13とは切り離される。ここで、複数のマッチング部材22及び複数のプラグイン部材13の数は限定されず、複数のマッチング部材22のそれぞれ及び複数のプラグイン部材13のそれぞれは、液体流入管及び液体流出管を含み、液体流入管及び液体流出管を介して循環冷却を実現する。
【0048】
マッチング部材22は液冷ソケットであり、プラグイン部材13は液冷プラグであってもよく、液冷プラグと液冷ソケットとが互いにマッチングする。液冷プラグが液冷ソケットに挿嵌され、互いに連通することにより、冷却水の流入と流出を実現する。もちろん、マッチング部材22は液冷ソケットであり、プラグイン部材13は液冷プラグであってもよく、液冷プラグと液冷ソケットとが互いにマッチングする。ここで、プラグイン部材13は、フローティングプレート12を通過してプラグイン部材13に直接挿嵌されて互いに連通することができ、もちろん、マッチング部材22は、プラグイン部材13に直接挿嵌されて互いに連通することに限定されず、マッチング部材22は、プラグイン部材13に間接的に接続されて連通してもよく、マッチング部材22は、フローティングプレート12に挿嵌されて、フローティングプレート12を介してプラグイン部材13に連通する。
【0049】
フローティングプレート12には、複数の第1の液体貫通孔122が設けられてもよく、複数の第1の液体貫通孔122が複数のプラグイン部材13に1対1で対応し、プラグイン部材13が第1の液体貫通孔122の一端に螺合され、第1の液体貫通孔122の他端が外部の液体供給システムに連通する。第1の液体貫通孔122の一端がプラグイン部材13に螺合され、マッチング部材22が第1の液体貫通孔122の他端に挿嵌され、マッチングプラグインアセンブリ2が外部の液体供給システムに連通することにより、冷却水がマッチング部材22を通過してマッチングプラグインアセンブリ2内に流入し、第1の液体貫通孔122を通過してプラグイン部材13に流れ、最後に冷却作業を実現する。複数のプラグイン部材13は、液体流入管及び液体流出管を含み、冷却水は、液体流入管を介して流入して冷却作業をし、完了した後、液体流出管を介して流出して、マッチングプラグインアセンブリ2を通過して外部の液体供給システム内に戻ることにより、循環冷却を実現する。フローティングプレート12の第1の液体貫通孔122を介してマッチング部材22とプラグイン部材13との連通が実現され、組み立てが容易になり、使用上で便利になる。
【0050】
第2の固定プレート21は、複数の第2の液体貫通孔212を含み、複数の第2の液体貫通孔212がマッチング部材22に1対1で対応し、マッチング部材22は、挿入部材221及びパイプジョイント222を含み、挿入部材221が第2の液体貫通孔212の一端に螺合され、パイプジョイント222が第2の液体貫通孔212の他端に螺合され、挿入部材221がフローティングプレート12またはプラグイン部材13に挿入され、プラグイン部材13と、挿入部材221と、パイプジョイント222とは互いに連通している。冷却作業時に、冷却水は、順次に、挿入部材221、第2の液体貫通孔212及びパイプジョイント222を通過して液冷プラグインアセンブリ1に流入する。これにより、組み立てが容易になり、使用上で便利になる。
【0051】
パイプジョイント222内にシールアセンブリが設けられてもよく、当該シールアセンブリは、パイプジョイント222内を移動可能であり、パイプジョイント222内の管路のブロック解除またはブロックを実現する。初期状態では、パイプジョイント222がフローティングプレート12またはプラグイン部材13に挿入されておらず、シールアセンブリは、パイプジョイント222内の管路をブロックすることで、マッチングプラグインアセンブリ2内の液体が漏れないことを実現する。使用時に、パイプジョイント222がフローティングプレート12またはプラグイン部材13に挿入され、シールアセンブリはパイプジョイント222内を移動してパイプジョイント222内の管路のブロック解除を実現することで、マッチング部材22とプラグイン部材13とが連通するようになり、液冷プラグイン装置の冷却作業が実現される。液冷プラグインアセンブリ1とマッチングプラグインアセンブリ2との脱着によりマッチング部材22とプラグイン部材13との連通及び遮断を実現し、これにより、液体が漏れないことが確保されるとともに、制御が自動化となる。
【0052】
液冷プラグインアセンブリ1において、第1の固定プレート11は、固定フレーム112、フロントカバープレート113及びリアカバープレート114を含んでもよく、フロントカバープレート113及びリアカバープレート114がそれぞれ固定フレーム112の両側に接続され、フロントカバープレート113と、固定フレーム112と、リアカバープレート114とによって移動キャビティ111が形成され、第1の弾性部材14がフローティングプレート12とリアカバープレート114との間に圧設される。加工によって液冷プラグインアセンブリ1を製作する場合、まず、複数の第2の弾性部材15の両端をフローティングプレート12及び固定フレーム112にそれぞれ接続し、その後、フロントカバープレート113及びリアカバープレート114を取り付け、リアカバープレート114を取り付ける時に第1の弾性部材14をリアカバープレート114とフローティングプレート12との間に圧設される。構造が簡単で、製作が容易になる。
【0053】
フローティングプレート12のフロントカバープレート113に向かう側に少なくとも1つの取り付け穴121が設けられ、液冷プラグインアセンブリ1は、少なくとも1つの位置決めピン18をさらに含み、位置決めピン18の一端が取り付け穴121に接続され、位置決めピン18の他端がプラグイン部材13の挿入方向に沿って外部に延びる。位置決めピン18は、ガイド及び位置決めの機能を有するため、フローティングプレート12の第1の液体貫通孔122とマッチング部材22との正確な挿嵌を実現する。
【0054】
取り付け穴121は、フローティングプレート12を貫通してもよく、第1の弾性部材14が取り付け穴121内に挿入されて位置決めピン18に当接する。取り付け穴121は、第1の弾性部材14を制限する機能を発揮するため、使用中に第1の弾性部材14の位置ずれが発生する現象が効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリ1の安定性が向上し、取り付けが容易になる。好ましくは、第1の弾性部材14は、皿ばねである。
【0055】
マッチングプラグインアセンブリ2は、少なくとも1つの位置決めスリーブ23をさらに含んでもよく、位置決めスリーブ23が第2の固定プレート21に接続され、位置決めピン18が位置決めスリーブ23に1対1で対応し、位置決めピン18が位置決めスリーブ23に挿入される。位置決めスリーブ23及び位置決めピン18は、ガイド及び位置決めの機能を発揮できるため、液冷プラグインアセンブリ1とマッチングプラグインアセンブリ2との挿嵌の精度が向上し、液冷プラグイン装置の安定性が向上する。
【0056】
ここで、フローティングプレート12の動きは、位置決めピン18及び位置決めスリーブ23を基準とし、位置決めピン18が位置決めスリーブ23内に挿入されて位置決めスリーブ23内に深く入っていく場合、フローティングプレート12は、位置決めピン18の変位に伴って移動する。位置決めピン18が最初に位置決めスリーブ23内に挿入された時、マッチング部材22は第1の液体貫通孔122内に挿入しておらず、位置決めピン18が位置決めスリーブ23の底部に深く入った時、マッチング部材22は初めて第1の液体貫通孔122内に正確に挿入するようになる。これにより、位置決めピン18及び位置決めスリーブ23が先にガイド及び位置決め機能を発揮できることが実現され、液冷プラグインアセンブリ1とマッチングプラグインアセンブリ2との挿嵌の精度が確保される。
【0057】
位置決めスリーブ23は、リベット接合方式で第2の固定プレート21にリベット接合されてもよく、これにより、マッチングプラグインアセンブリ2の構造上の接続強度が向上する。位置決めスリーブ23及び位置決めピン18の数は両方とも2つであってもよく、2つの位置決めスリーブ23がそれぞれ第2の固定プレート21の両端に設けられ、複数のマッチング部材22が2つの位置決めスリーブ23の間に位置する。ここで、位置決めスリーブ23及び位置決めピン18の横断面形状は、円形に限らず、方形、菱形、特殊形状などであってもよく、位置決めピン18が位置決めスリーブ23内をその長手方向に移動できればよい。
【0058】
液冷プラグインアセンブリ1は、第1のシール部材16をさらに含んでもよい。フロントカバープレート113に第1の接続口115が設けられ、第1の接続口115は、移動キャビティ111に連通し、フローティングプレート12が第1の接続口115及び移動キャビティ111内に位置し、第1のシール部材16がフロントカバープレート113に接続され、第1のシール部材16が第1の接続口115を連続して途切れなく取り囲んでいる。位置決めピン18は、第1の固定プレート11の前側面から延出し、位置決めピン18及び第1の液体貫通孔122は、両方とも第1の接続口115を介してマッチングプラグインアセンブリ2に嵌合され、第1のシール部材16がフロントカバープレート113に取り付けられてシールの機能を発揮するため、液冷プラグインアセンブリ1の実際使用中に塵埃などの小さな粒子の異物が第1の接続口115を通過して移動キャビティ111内に入ることが効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリ1の信頼性が確保される。
【0059】
第2の固定プレート21の第1の固定プレート11に向かう側に突起リング211が設けられ、突起リング211及び第1のシール部材16が両方とも複数のマッチング部材22を連続して途切れなく取り囲んでおり、かつ突起リング211が第1のシール部材16に当接する。液冷プラグイン装置の使用時に、突起リング211が第1のシール部材16に密着してシール効果をさらに向上させることで、塵埃などの小さな粒子の異物が移動キャビティ111内に入ることが防止され、液冷プラグイン装置の信頼性が向上する。
【0060】
リアカバープレート114に第2の接続口116が設けられ、第2の接続口116は、移動キャビティ111に連通し、フローティングプレート12が第2の接続口116を通過してプラグイン部材13に接続される。液冷プラグインアセンブリ1は、第2のシール部材17をさらに含み、第2のシール部材17は、第2の接続口116を連続して途切れなく取り囲んでおり、かつ第2のシール部材17は、リアカバープレート114に接続され、リアカバープレート114とフローティングプレート12との間に圧設される。フローティングプレート12が第2の接続口116を介して複数のプラグイン部材13に螺合され、第2のシール部材17がリアカバープレート114に取り付けられてシールの機能を発揮し、これにより、液冷プラグインアセンブリ1の実際使用中に塵埃などの小さな粒子の異物が第2の接続口116を通過して移動キャビティ111内に入ることが効果的に避けられ、液冷プラグインアセンブリ1の信頼性が確保される。ここで、第1のシール部材16及び第2のシール部材17は、両方ともシールシースであってもよく、シールシースは、ボルトによって第1の固定プレート11に固定される。
【0061】
本発明の実施例は、上記の液冷プラグイン装置を含むバッテリパックアセンブリをさらに開示する。液冷プラグインアセンブリ1とマッチングプラグインアセンブリ2との接続によりバッテリパックの温度制御を実現することにより、バッテリパックの性能指標が向上する。同時に、比較的大きなフローティング量を有するフローティング接続が実現され、液体の流出及び飛散の現象が効果的に避けられ、バッテリパックアセンブリの安定性が大幅に向上する。
【0062】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、当業者は、これらが単なる例にすぎず、本発明の趣旨と実質を逸脱しなく、これらの実施形態に対して様々な変更または修正を行うことができることを理解すべきである。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定される。