(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134476
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】アップリンクチャネルの時間リソース
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20230920BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230920BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230920BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/23
H04W72/0446
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023101150
(22)【出願日】2023-06-20
(62)【分割の表示】P 2021505369の分割
【原出願日】2019-08-09
(31)【優先権主張番号】62/717,455
(32)【優先日】2018-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.HDMI
3.FIREWIRE
4.JAVA
5.BLUETOOTH
6.ブルートゥース
7.コンパクトフラッシュ
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラキ, リーム
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ジュン-フー
(72)【発明者】
【氏名】ベレッシ, マルコ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より短い時間リソースに対応するアップリンク(UL)共有チャネルの送信方法を提供する。
【解決手段】無線アクセスネットワークにおいて、方法は、無線アクセスネットワークにおいて、セルにサービスを提供するネットワークノードから、UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を受信する。設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示し、複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータと、UL共有チャネル上での送信が許可される複数の中の特定の複数のタイムスロットを示す許可パラメータとを含む。許可パラメータは、様々な方法で伝達することができる。方法はまた、特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間に、UL共有チャネル上で情報を送信する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信する方法であって、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードから、前記UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を受信すること(1010)であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示し、
複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータと、
前記複数の連続するタイムスロット内の、前記UL共有チャネル上での送信が許可されるある数のタイムスロットを示す許可パラメータを含む、ことと、
前記受信された設定によって示される前記特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間で、前記UL共有チャネル上で情報を送信すること(1020)を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記許可パラメータは、前記複数の連続するタイムスロット内のある数の連続するタイムスロットを示す、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記設定はさらに、前記周期パラメータによって示される前記複数の連続するタイムスロット内の開始タイムスロットを識別し、
前記特定の複数のタイムスロットは、前記開始タイムスロットで始まる前記数の連続するタイムスロットを含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記許可パラメータは、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含み、
前記第1のビットマップにおける各ビットは、前記UL共有チャネル上の送信が前記連続するタイムスロットの特定の1つの間に許可されるかを示す、方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法であって、
各タイムスロットは、複数のシンボルを含み、
前記設定はさらに、前記複数のシンボルのうちの、特定の複数のシンボルを識別し、該特定の複数のシンボルの間、前記UL共有チャネル上での送信は、前記設定によって示される前記特定の複数のタイムスロット内で許可される、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記特定の複数のシンボルの識別は、開始シンボルとある数の連続するシンボルを含み、
前記開始シンボルと前記数の連続するシンボルは、前記設定によって示される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれに適用可能である、方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、
前記特定の複数のタイムスロットは、開始タイムスロットおよび終了タイムスロットを含み、
前記特定の複数のシンボルの前記識別は、前記開始タイムスロットに関連する開始シンボル、および、前記終了タイムスロットに関連する終了シンボルを含む、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中の前記UL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報も含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中の前記UL共有チャネルの周期を含む、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットの少なくとも一部の中の複数のUL共有チャネルのインスタンスのそれぞれの開始位置を示す、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによって前記それぞれの開始位置を示し、
前記第2の複数のビットは、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のそれぞれのシンボルに関連付けられる、方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、前記設定が、前記特定の複数のタイムスロットのすべてに適用可能であるか、または、前記特定の複数のタイムスロットのサブセットにのみ適用可能であるかも示す、方法。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、どのトラフィッククラスに前記設定が適用可能であるかも示す、方法。
【請求項14】
無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報のユーザ装置(UE)による送信をスケジューリングする方法であって、
前記セル内で動作するユーザ装置(UE)に、前記UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を送信すること(1110)であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示し、
複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータと、
前記複数の連続するタイムスロット内の、前記UL共有チャネル上での送信が許可されるある数のタイムスロットを示す許可パラメータを含む、ことと、
前記送信された設定によって示される前記特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間に、前記UL共有チャネル上の情報をUEから受信すること(1120)、を含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、前記許可パラメータは、前記複数の連続するタイムスロット内の前記数の連続するタイムスロットを示す、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記設定はさらに、前記周期パラメータによって示される前記複数の連続するタイムスロット内の開始タイムスロットを識別し、
前記特定の複数のタイムスロットは、前記開始タイムスロットで始まる前記数の連続するタイムスロットを含む、方法。
【請求項17】
請求項14に記載の方法であって、
前記許可パラメータは、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含み、
前記第1のビットマップにおける各ビットは、前記UL共有チャネル上の送信が前記連続したタイムスロットの特定の1つの間に許可されるかを示す、方法。
【請求項18】
請求項14から17のいずれか1項に記載の方法であって、
各タイムスロットは、複数のシンボルを含み、
前記設定はさらに、前記複数のシンボルのうちの、特定の複数のシンボルを識別し、該特定の複数のシンボルの間、前記UL共有チャネル上での送信は、前記設定によって示される前記特定の複数のタイムスロット内で許可される、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
前記特定の複数のシンボルの前記識別は、開始シンボルとある数の連続するシンボルを含み、
前記開始シンボルと前記数の連続するシンボルは、前記設定によって示される特定のタイムスロットのそれぞれに適用可能である、方法。複数の
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、
前記特定の複数のタイムスロットは、開始タイムスロットおよび終了タイムスロットを含み、
前記特定の複数のシンボルの前記識別は、前記開始タイムスロットに関連する開始シンボル、および、前記終了タイムスロットに関連する終了シンボルを含む、方法。
【請求項21】
請求項14から20のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中の前記UL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報も含む、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中の前記UL共有チャネルの周期を含む、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットの少なくとも一部の中の複数のUL共有チャネルのインスタンスのそれぞれの開始位置を示す、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、
前記設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによってそれぞれの開始位置を示し、
前記第2の複数のビットは、前記UL共有チャネル上での送信が許可される前記特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のそれぞれのシンボルに関連付けられる、方法。
【請求項25】
請求項14から24のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、前記設定が、前記特定の複数のタイムスロットのすべてに適用可能であるか、または、前記特定の複数のタイムスロットのサブセットにのみ適用可能であるかも示す、方法。
【請求項26】
請求項14から25のいずれか1項に記載の方法であって、前記設定は、どのトラフィッククラスに前記設定が適用可能であるかも示す、方法。
【請求項27】
無線アクセスネットワークのセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するように構成されたユーザ装置(UE)(1400)であって、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードと通信するように構成されたトランシーバ回路(1440)と、
前記トランシーバ回路(1440)に動作可能に結合された処理回路(1410)とを備え、それによって、前記処理回路および前記トランシーバ回路は、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するように構成される、UE。
【請求項28】
無線アクセスネットワークのセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するように構成されたユーザ装置(UE)(1400)であって、前記UEは、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するようにさらに構成される、UE。
【請求項29】
ユーザ装置(UE)(1400)の少なくとも1つのプロセッサ(1510)によって実行されるときに、前記UEを、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するように構成する、コンピュータ実行可能な命令(1421)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(1420)。
【請求項30】
ユーザ装置(UE)(1400)の少なくとも1つのプロセッサ(1410)によって実行されるときに、前記UEを、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するように構成する、コンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品(1421)。
【請求項31】
無線アクセスネットワークのセル内のアップリンク(UL)共有チャネルに関する情報のユーザ装置(UE)による送信をスケジュールするように構成されたネットワークノード(1500)であって、
前記UEと通信するように構成された無線ネットワークインタフェース回路(1540)、および
前記無線ネットワークインタフェース回路(1540)に動作可能に結合された処理回路(1510)とを備え、それによって、前記処理回路および前記無線ネットワークインタフェース回路は、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するように構成される、ネットワークノード。
【請求項32】
無線アクセスネットワークのセル内のアップリンク(UL)共有チャネルに関する情報のユーザ装置(UE)による送信をスケジュールするように構成されたネットワークノード(1500)であって、ネットワークノードは、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項33】
無線アクセスネットワーク内のネットワークノード(1500)の少なくとも1つのプロセッサ(1510)によって実行されるときに、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するようにネットワークノードを構成する、コンピュータ実行可能な命令(1521)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(1520)。
【請求項34】
無線アクセスネットワーク内のネットワークノード(1500)の少なくとも1つのプロセッサ(1510)によって実行されるときに、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法に対応する動作を実行するようにネットワークノードを構成する、コンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品(1521)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、無線通信ネットワークに関し、特に、アップリンクチャネル上で時間リソースを設定することに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。要素、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的である場合、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるのであろう。
【0003】
LTE(ロングタームエボリューション)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で開発され、進化型(Evolved)UTRAN(E-UTRAN)としても知られるリリース8および9で最初に標準化された、いわゆる第4世代(4G)無線アクセス技術の総称である。LTEは、様々な認可された周波数帯域をターゲットとし、進化型パケットコア(EPC)ネットワークを含む、一般にシステムアーキテクチャエボリューション(SAE(System Architecture Evolution))と呼ばれる非無線態様の改善を伴う。LTEは、その後のリリースを通じて進化し続けている。リリース11の特徴の1つは、強化された(enhanced)物理的ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH(enhanced Physical Downlink Control Channel))であり、これは制御チャネルリソースのキャパシティの増加および空間的再利用の改善、セル間干渉協調(ICIC(inter-dell interference Coordination))の改善、および制御チャネルのためのアンテナビーム成形および/または送信ダイバーシチをサポートするという目標を有する。
【0004】
LTEおよびSAEを含むネットワークの全体的な例示的なアーキテクチャを
図1に示す。E-UTRAN100は、eNB105、110、および115などの1つまたは複数の進化型ノードB(eNB)と、UE120などの1つまたは複数のユーザ装置(UE)とを備える。3GPP規格内で使用されるように、「ユーザ装置」または「UE」は第3世代(「3G」)および第2世代(「2G」)3GPP無線アクセスネットワークとして、E-UTRANならびにUTRANおよび/またはGERANを含む3GPP規格準拠ネットワーク機器と通信することができる任意の無線通信デバイス(例えば、スマートフォンまたはコンピューティングデバイス)を手段する。
【0005】
3GPPによって規定されるように、E-UTRAN100は、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、無線モビリティ制御、スケジューリング、アップリンクおよびダウンリンクにおけるUEへのリソースの動的割当て、ならびにUEとの通信のセキュリティを含む、ネットワーク内のすべての無線関連機能を担う。これらの機能は、eNB105、110、115などのeNBに存在する。E-UTRAN内のeNBは、
図1に示されるように、X1インタフェースを介して互いに通信する。eNBは、EPC130へのE-UTRANインタフェース、具体的には
図1にMME/S-GW134および138として集合的に示される、モビリティ管理エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(SGW)へのS1インタフェースも担う。一般的に言えば、MME/S-GWは、UEの全体的な制御と、UEとEPCの残りの部分との間のデータフローとの両方を処理する。より具体的には、MMEは、非アクセス層(NAS)プロトコルとして知られている、UEとEPCとの間の信号(例えば、制御プレーン)プロトコルを処理する。S-GWは、UEとEPCとの間のすべてのインターネットプロトコル(IP)データパケット(データまたはユーザプレーンなど)を処理し、UEがeNB105、110、115などのeNB間を移動するとき、データベアラのローカルモビリティアンカーとして機能する。
【0006】
EPC130はまた、ユーザおよび加入者関連情報を管理するホーム加入者サーバ(HSS(Home Subscriber Server))131を含むことができる。HSS131はまた、モビリティ管理、呼およびセッションのセットアップ、ユーザ認証およびアクセス許可におけるサポート機能を提供することができる。HSS131の機能は、レガシーホームロケーションレジスタ(HLR(Home Location Register))および認証センター(AuC(Authentication Centre))の機能または動作に関連することができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、HSS131は、Udインタフェースを介して、
図1においてEPC-UDR135とラベル付けされたユーザデータリポジトリ(UDR(user data repository))と通信することができる。EPC-UDR135は、AuCアルゴリズムによって暗号化された後、ユーザクレデンシャルを保存することができる。これらのアルゴリズムは、EPC-UDR135に格納されている暗号化されたクレデンシャルがHSS131のベンダー以外のどのベンダーからもアクセスできないように、標準化されていない(すなわち、ベンダー固有である)。
【0008】
図2Aは、その構成エンティティ、UE、E-UTRAN、およびEPC、ならびにアクセス層(AS)および非アクセス層(NAS)への高レベル機能分割に関して、例示的なLTEアーキテクチャの高レベルブロック図を示す。
図2Aはまた、2つの特定のインタフェースポイント、すなわち、Uu(UE/e-UTRAN無線インタフェース)およびS1(e-UTRAN/EPCインタフェース)を示し、それぞれは、プロトコルの特定のセット、すなわち、無線プロトコルおよびS1プロトコルを使用する。2つのプロトコルのそれぞれは、ユーザプレーン(または「Uプレーン」)および制御プレーン(または「Cプレーン」)プロトコル機能にさらにセグメント化することができる。Uuインタフェースでは、Uプレーンはユーザ情報(例えば、データパケット)を搬送し、CプレーンはUEとE-UTRANの間で制御情報を搬送する。
【0009】
図2Bは、物理(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、および無線リソース制御(RRC)レイヤを含むUuインタフェース上の例示的なCプレーンプロトコルスタックのブロック図を示す。PHYレイヤは、LTE無線インタフェース上のトランスポートチャネルを介してデータを転送するためにどのように、またどのような特性が使用されるかに関係する。MACレイヤは、論理チャネルでのデータ転送サービスを提供し、PHYトランスポートチャネルに論理チャネルをマップし、これらのサービスをサポートするためにPHYリソースを再割り当てする。RLCレイヤは、上位レイヤとの間で転送されるデータの誤り検出および/または訂正、連結、セグメント化、および再組み立て、並べ替えを提供する。PHY、MAC、およびRLCレイヤは、UプレーンおよびCプレーンの両方に対して同一の機能を実行する。PDCPレイヤは、Uプレーン及びCプレーンの両方のための暗号化/解読及び完全性保護、並びにヘッダ圧縮のようなUプレーンのための他の機能を提供する。
【0010】
図2Cは、PHYの観点からの例示的なLTE無線インタフェースプロトコルアーキテクチャのブロック図を示す。さまざまなレイヤ間のインタフェースは、
図2Cの楕円で示されているサービスアクセスポイント(SAP)によって提供される。PHYレイヤは、上記で説明したMACおよびRRCプロトコルレイヤと相互作用する。MACは転送される情報の種類によって特徴づけられる、RLCプロトコルレイヤ(これも上述)に、異なる論理チャネルを提供するが、PHYは無線インタフェースを通して情報がどのように転送されるかによって特徴づけられるMACへのトランスポートチャンネルを提供する。このトランスポートサービスを提供する際に、PHYは、誤り検出および訂正、符号化されたトランスポートチャネルの物理チャネルへのレートマッチングおよびマッピング、電力重み付け、変調、および物理チャネルの復調、送信ダイバーシチ、ビームフォーミング多入力多出力(MIMO)アンテナ処理、およびRRCなどの上位レイヤへの無線測定の提供を含む様々な機能を実行する。
【0011】
一般的に言えば、物理チャネルは、上位レイヤから発信される情報を搬送するリソースエレメントのセットに対応する。LTE PHYによって提供されるダウンリンク(すなわち、eNBからUEへの)物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理マルチキャストチャネル(PMCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、中継物理ダウンリンク制御チャネル(R-PDCCH)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、および物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)を含む。さらに、LTE PHYダウンリンクには、さまざまな参照信号、同期信号、およびディスカバリ信号が含まれる。
【0012】
PDSCHは、ユニキャストダウンリンクデータ送信に使用される主な物理チャネルであるが、RAR(ランダムアクセス応答)、特定のシステム情報ブロック、およびページング情報の送信にも使用される。PBCHは、UEがネットワークにアクセスするために必要な基本システム情報を搬送する。PDCCHは、PDSCHの受信に必要な、主にスケジューリング決定であるダウンリンク制御情報(DCI)を送信するために、およびPUSCH上での送信を可能にするアップリンクスケジューリンググラントのために使用される。
【0013】
LTE PHYによって提供されるアップリンク(すなわち、UEからeNBへの)物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む。加えて、LTE PHY上方リンクは、関連するPUCCHまたはPUSCHの受信においてeNBを補助するために送信される復調参照信号(DM-RS)と、いずれのアップリンクリンクチャネルにも関連しないサウンディング参照信号(SRS)とを含む様々な参照信号を含む。
【0014】
PUSCHは、PDSCHに対応するアップリンクである。PUCCHは、UEによって、HARQ確認応答、チャネル状態情報報告などを含むアップリンク制御情報を送信するために使用され、PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル送信のために使用される。
【0015】
LTE PHYの多重アクセス方式は、ダウンリンクにおいてサイクリックプレフィックス(CP)を持つ直交周波数分割多重(OFDM)と、アップリンクにおいてサイクリックプレフィックスを持つシングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)に基づいている。ペアスペクトルおよびアンペアスペクトルでの送信をサポートするために、LTE PHYは、周波数分割複信(FDD)(全二重および半二重動作の両方を含む)および時分割複信(TDD)の両方をサポートする。
図3Aは、LTE PHYダウンリンク(DL)動作に使用される例示的な無線フレーム構造(「タイプ1」)を示す。DL無線フレームは、10msの固定の期間(duration)を有し、それぞれが0.5msの固定の期間を有する、0~19とラベル付けされた20個のスロットからなる。1msサブフレームは、2つの連続するスロットを含み、サブフレームiは、スロット2iと2i+1とからなる。各例示的なFDD DLスロットは、N
DL
symbのOFDMシンボルからなり、各OFDMシンボルは、N
scのOFDMサブキャリアからなる。N
DL
symbの例示的な値は、15キロヘルツのサブキャリア間隔(SCS)に対して7(通常のCPを有する)または6(拡張長CPを有する)であり得る。N
scは、使用可能なチャネル帯域幅に基づいて構成可能である。当業者はOFDMの原理に精通しているので、さらなる詳細はこの説明では省略される。
【0016】
図3Aに示すように、特定のシンボルにおける特定のサブキャリアの組合せは、リソースエレメント(RE(Resource Element))として知られている。各REは、そのREに使用される変調および/またはビットマッピングコンステレーションのタイプに応じて、特定の数のビットを送信するために使用される。例えば、いくつかのREは、QPSK変調を使用して2ビットを搬送することができ、他のREは、16または64QAMをそれぞれ使用して4または6ビットを搬送することができる。また、LTE PHYの無線リソースは、物理リソースブロック(PRB(Physical Resource Block))によって定義される。PRBは、スロットの期間(すなわち、N
DL
symbシンボル)にわたってN
RB
scのサブキャリアにまたがる。ここで、N
RB
scは通常、12(15kHzサブキャリア帯域幅)または24(7.5kHz帯域幅)のいずれかである。サブフレーム全体(すなわち、2N
DL
symbシンボル)の間に同じN
RB
scサブキャリアにまたがるPRBは、PRBペアして知られている。したがって、LTE PHY DLのサブフレーム内で利用可能なリソースは、N
DL
RBのPRBペアを含み、それぞれが2N
DL
symb ・ N
RB sc REを含む。通常のCPおよび15KHzのSCSの場合、PRBペアは168個のREを含む。
【0017】
PRBの典型的な特性の1つは、連続番号のPRB(例えば、PRBiおよびPRBi+1)がサブキャリアの連続したブロックを含むことである。例えば、通常のCPおよび15KHzサブキャリア帯域幅では、PRB0はサブキャリア0~11で構成され、PRB1はサブキャリア12~23で構成される。LTE PHYリソースはまた、PRBと同じサイズであるが、局所化された(localized)タイプまたは分散された(distributed)タイプのいずれかであり得る仮想リソースブロック(VRB)に関して定義され得る。局所化されたVRBは、VRB nVRBがPRB nPRB = nVRBに対応するように、PRBに直接マッピングすることができる。一方、分散されたVRBは、3GPP技術仕様(TS)36.213に記載されているように、または当業者に知られているように、様々な規則に従って非連続PRBにマッピングすることができる。ただし、本開示では、「PRB」という用語が物理リソースブロックおよび仮想リソースブロックの両方を指すために使用されるものとする。さらに、「PRB」という用語は、別段の指定がない限り、サブフレームの期間中のリソースブロック、すなわちPRBペアを指すために以下で使用されるものとする。
【0018】
図3Bは、
図3Aに示す例示的なFDD DL無線フレームと同様の方法で構成された例示的なLTE FDDアップリンク(UL)無線フレームを示す。上記のDL説明と一致する用語を使用して、各ULスロットはN
UL
symbのOFDMシンボルからなり、各OFDMシンボルは、N
scのOFDMサブキャリアからなる。
【0019】
上述のように、LTE PHYは、様々なDLおよびUL物理チャネルを、それぞれ
図3Aおよび
図3Bに示すリソースにマッピングする。例えば、PHICHは、UEによるUL送信のためのHARQフィードバック(例えば、ACK/NAK)を搬送する。同様に、PDCCHはスケジューリング割り当て、ULチャネルのためのチャネル品質フィードバック(例えば、CSI)、および他の制御情報を搬送する。同様に、PUCCHは、スケジューリング要求、ダウンリンクチャネルのためのCSI、eNB DL送信のためのHARQフィードバック、および他の制御情報などのアップリンク制御情報を搬送する。PDCCHおよびPUCCHの両方は1つまたはいくつかの連続する制御チャネル要素(CCE)のアグリゲーション上で送信することができ、CCEは、それぞれが複数のREから構成されるリソース要素グループ(REG)に基づいて物理リソースにマッピングされる。例えば、CCEは9つのREGを備えることができ、その各々は、4つのREを備えることができる。
【0020】
LTEでは、DL送信が動的にスケジュールされ、すなわち、各サブフレームにおいて、基地局は現在のダウンリンクサブフレームにおいて、どの端末にデータが送信され、どのリソースブロック上でデータが送信されるかを示す制御情報を送信する。この制御シグナリングは通常、各サブフレーム内の最初のn個のOFDMシンボルで送信され、数n(=1、2、3、または4)は、制御領域の最初のシンボルで送信されるPCFICHによって示される制御フォーマットインジケータ(CFI)として知られている。
【0021】
LTEは主にユーザ間通信のために設計されたが、5G(「NR」とも呼ばれる)セルラネットワークは高シングルユーザデータレート(例えば、1Gb/s)と、周波数帯域幅を共有する多くの異なるデバイスからの短いバースト送信を含む大規模なマシン間通信との両方をサポートすることが想定されている。5G無線規格(「New radio」または「NR」とも呼ばれる)は現在、eMBB(enhanced Mobile Broad Band)URLLC(Ultra-Reliable Low Latency Communication)、およびマシンタイプ通信(MTC)を含む広範囲のデータサービスを対象としている。これらのサービスは、異なる要件および目的を有することができる。例えば、URLLCは、極めて厳格な誤り要件およびレイテンシ要件、例えば、10-5以下の誤り確率、および1ms以下のエンドツーエンドレイテンシ(待ち時間)を有するデータサービスを提供することを意図している。eMBBの場合、レイテンシおよび誤り確率に関する要件はそれほど厳しくなくてもよいが、必要なサポートされるピークレートおよび/またはスペクトル効率はより高くてもよい。対照的に、URLLCサービスは、低遅延および高い信頼性の送信を必要とするが、おそらく中程度のデータ速度のためである。
【0022】
LTEと同様に、NRは下りリンクでCP-OFDM(サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重)を使用し、上りリンクでCP-OFDMとDFT拡散OFDM(DFT-S-OFDM)の両方を使用する。時間領域では、NRのダウンリンクおよびアップリンク物理リソースがそれぞれ1msの等しいサイズのサブフレームに編成される。サブフレームは等しい期間の複数のスロットにさらに分割され、各スロットは複数のOFDMベースのシンボルを含む。NRのスロットは、正規サイクリックプレフィックスを持つ14のOFDMシンボル、および拡張サイクリックプレフィックスのための12のOFDMシンボルを含むことができる。
【0023】
低レイテンシのデータ送信のための解決策の1つは、より短い送信時間隔である。スロットベースの送信に加えて、NR PHYは、ミニスロット送信を可能にする。ミニスロットには、1つのシンボルから、スロット内のシンボル数より1つ少ないシンボルまでを含めることができ、スロット内の任意のシンボルから開始することができる。それにもかかわらず、スロットとミニスロットのコンセプトは、特定のサービスに固有のものではないため、ミニスロットはeMBB、URLLC、またはその他のサービスのいずれかに使用することができる。
【0024】
ミニスロットは、スロットの送信期間が長すぎる場合や、次のスロット開始(スロット位置合わせ)の発生が遅すぎる場合に使用できる。ミニスロットのアプリケーションには、遅延時間クリティカル送信(ミニスロット長およびミニスロット周波数の両方が重要である)およびミニスロット周波数が特に重要であるアンライセンス(免許不要(unlicenced))のスペクトル(例えば、NR-U)が含まれる。
【0025】
ノードがアンライセンスのスペクトル(5GHz帯域など)で送信するようにするには、通常、リッスン・ビフォア・トーク(LBT(listen-before-talk))またはクリアチャネルアセスメント(CCA(clear channel assessment))を実行する必要がある。この手順は、ある数の時間間隔に対して媒体をアイドル(空き)として感知することを含むことができ、これは、エネルギー検出、プリアンブル検出、または仮想キャリア検知を含む様々な方法で行うことができる。仮想キャリア検知では、ノードが送信がいつ終了したかを通知する制御情報を他の送信ノードから読み出す。媒体アイドルを感知した後、ノードは、典型的には送信機会(TXOP(transmission opportunity))と呼ばれる、ある量の時間の間、送信することを許可される。TXOPの長さは、実行されたCCAの調節およびタイプに依存するが、典型的には1ms~10msの範囲である。
【0026】
アンライセンスのスペクトルアプリケーションに関して、NRのミニスロットは、チャネルが500usごとにしかアクセスできないLTEライセンス支援アクセス(LAA(licenced assisted access))と比較して、ノードがはるかに細かい時間隔でチャネルにアクセスすることを可能にする。例えば、NRにおける60kHzのSCS及び2シンボルのミニスロットでは、チャネルは36μs間隔でアクセスされることができる。
【0027】
上述のNRのミニスロットはライセンスされていない動作(例えば、NR-U)に利点を提供するが、UEによる特定のULシンボル(複数)またはミニスロットの使用を割り当てるか、または除外するための柔軟性に関する様々な問題、問題、および/または欠点も取り込まれる。
【発明の概要】
【0028】
本開示の実施形態は、上述の例示的な問題を克服するための解決策を容易にすることなどによって、無線通信ネットワークにおけるユーザ装置(UE)とネットワークノードとの間の通信に特定の改善を提供する。
【0029】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するための方法および/または手順を含む。例示的な方法および/または手順は、RANにおけるセルにサービスを提供するように構成されたネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNBなど、またはそれらの構成要素)と通信するユーザ装置(例えば、UE、無線デバイス、IoTデバイス、モデムなど、またはそれらの構成要素)によって実行され得る。
【0030】
これらの例示的な方法および/または手順は、セルにサービスを提供するネットワークノードから、UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を受信することを含むことができる。いくつかの実施形態では、UL共有チャネルは、PUSCHでありうる。例えば、UEは、PDCCH上のDCIまたはPDSCH上のRRCシグナリングを介して設定を受信することができる。設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示すことができ、複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータを含むことができる。設定はまた、複数の連続するタイムスロット内の特定の複数のタイムスロットを示す許可パラメータを含むことができ、該特定の複数のタイムスロットの間、UL共有チャネル上での送信が許容される。許可パラメータは、開始スロット、ビットマップなどによって、様々な方法で伝達することができる。いくつかの実施形態では、設定はまた、特定の複数のタイムスロットで、UL共有チャネル上での送信が許可されるシンボルを示すことができる。
【0031】
例示的な方法および/または手順はまた、受信された設定によって示される特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間に、UL共有チャネル上で情報を送信することを含むことができる。
【0032】
本開示の他の例示的な実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報の、ユーザ装置(UE)による送信をスケジューリングするための方法および/または手順を含む。例示的な方法および/または手順は、ユーザ装置(例えば、UE、無線デバイス、IoTデバイスなど、またはそれらの構成要素)と通信して、セルにサービスを提供するように構成されたネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNBなど、またはそれらの構成要素)によって実行され得る。
【0033】
これらの例示的な方法および/または手順は、UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を、セル内で動作しているUEに送信することを含むことができる。いくつかの実施形態では、UL共有チャネルは、PUSCHでありうる。例えば、ネットワークノードは、PDCCH上でDCIを介して、またはPDSCH上でRRCシグナリングを介して、設定を送信することができる。設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示すことができ、複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータを含むことができる。設定はまた、複数の連続するタイムスロット内の特定の複数のタイムスロットを示す許可パラメータを含むことができ、該特定の複数のタイムスロットの間、UL共有チャネル上での送信が許容される。許可パラメータは、開始スロット、ビットマップなどによって、様々な方法で伝達することができる。いくつかの実施形態では、設定はまた、特定の複数のタイムスロットで、UL共有チャネル上での送信が許可されるシンボルを示すことができる。
【0034】
例示的な方法および/または手順はまた、受信された設定によって示された特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間に、UL共有チャネルに関する情報をUEから受信することを含むことができる。
【0035】
他の例示的な実施形態は、本明細書で説明される例示的な方法および/または手順のいずれかに対応する動作を実行するように構成されたネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNBなど、またはそれらの構成要素)またはユーザ装置(UE、例えば、無線デバイス、IoTデバイスなど、またはそれらの構成要素)を含む。他の例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載する例示的な方法および/または手順のいずれかに対応する動作を実行するように、そのようなネットワークノードまたはUEを構成するプログラム命令を記憶する、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。
【0036】
本開示の例示的な実施形態のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、以下に簡潔に記載される図面を考慮して以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】
図1は、3GPPによって標準化された、ロングタームエボリューション(LTE)進化型UTRAN(E-UTRAN)および進化型パケットコア(EPC)ネットワークの例示的なアーキテクチャの高レベルブロック図である。
【
図2A】
図2Aは、その構成要素、プロトコル、およびインタフェースに関する例示的なE-UTRANアーキテクチャの高レベルブロック図である。
【
図2B】
図2Bは、ユーザ装置(UE)とE-UTRANとの間の無線(Uu)インタフェースの制御プレーン部分の例示的なプロトコルレイヤのブロック図である。
【
図2C】
図2Cは、PHYレイヤの観点からの例示的なLTE無線インタフェースプロトコルアーキテクチャのブロック図である。
【
図3B】
図3Bは、それぞれ、周波数分割複信(FDD)動作に使用される例示的なダウンリンクおよびアップリンクLTE無線フレーム構造のブロック図である。
【
図4】
図4は、NR(例えば、5G)スロットのための例示的な時間周波数リソースグリッドを示す。
【
図5B】
図5Bを含む
図5は、例示的なNRスロットおよびミニスロット構成を示す。
【
図6D】
図6Dを含む
図6は、NRスロット内の様々な例示的なアップリンク-ダウンリンク(UL-DL)の配置を示す。
【
図8】
図8は、本開示の様々な例示的な実施形態による、2つの例示的な構成されたULグラントを示すタイミング図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の様々な例示的な実施形態による、構成されたULグラントによって示されるグラントスロット内の例示的な物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)パターン構成を示す。
【
図10】
図10は、本開示の様々な例示的な実施形態による、無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するための例示的な方法および/または手順の流れ図である。
【
図11】
図11は、本開示の1つまたは複数の例示的な実施形態による、ユーザ装置(UE)による、RANのセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報の送信をスケジューリングするための例示的な方法および/または手順の流れ図である。
【
図13】
図13は、例示的な5Gネットワークアーキテクチャの2つの高レベル図を示す。
【
図14】
図14は、様々な例示的な実施形態に従って構成可能な例示的なワイヤレスデバイスまたはUEのブロック図を示す。
【
図15】
図15は、様々な実施形態に従って構成可能な例示的なネットワークノードのブロック図を示す。
【
図16】
図16は、様々な例示的な実施形態による、ホストコンピュータとUEとの間でオーバーザトップ(OTT)データサービスを提供するために使用可能な例示的なネットワーク構成のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は本明細書に開示された被写体の範囲内に含まれ、開示された被写体は本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は被写体の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。さらに、以下の用語は、以下に与えられる説明を通して使用される。
・ 無線ノード:ここで使用されるように、「無線ノード」は、「無線アクセスノード」または「無線デバイス」のいずれかとすることができる。
・ 無線アクセスノード:ここで使用されるように、「無線アクセスノード」(または「無線ネットワークノード」)は、信号を無線で送信および/または受信するように動作するセルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)内の任意のノードとすることができる。無線アクセスノードのいくつかの例は基地局(例えば、3GPP第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR(New Radio))基地局(gNB)、または3GPP LTEネットワークにおける拡張または進化型ノードB(eNB))、高電力またはマクロ基地局、低電力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、およびリレーノードを含むが、これらに限定されない。
・ コアネットワークノード:ここで使用されるように、「コアネットワークノード」は、コアネットワーク内の任意のタイプのノードである。コアネットワークノードの例としては、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力露出機能(SCEF(Service Capability Exposure Function))等が挙げられる。
・ 無線デバイス:ここで使用されるように、「無線デバイス」(または略して「WD」)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することによってセルラ通信ネットワークにアクセスする(すなわち、セルラ通信ネットワークによってサービスされる)任意のタイプのデバイスである。特に言及しない限り、「無線デバイス」という用語は、本明細書では「ユーザ装置」(または略して「UE」)と互換的に使用される。無線デバイスのいくつかの例は、3GPPネットワーク内のUEおよびマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含むが、これらに限定されない。無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線、および/またはエアを介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを含むことができる。
・ ネットワークノード:ここで使用されるように、「ネットワークノード」は、無線アクセスネットワークの一部であるか、またはセルラ通信ネットワーク/システムのコアネットワークである任意のノードである。機能的には、ネットワークノードが直接的または間接的に無線デバイスおよび/またはセルラ通信ネットワーク内の他のネットワークノードまたは装置と通信し、無線デバイスへの無線アクセスを可能および/または提供し、および/またはセルラ通信ネットワーク内の他の機能(例えば、管理)を実行することができる、構成され、配置され、および/または動作可能である。
【0039】
本明細書で与えられる説明は、3GPPセルラ通信システムに焦点を当てており、したがって、3GPP用語または3GPP用語に類似する用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。さらに、本明細書では「セル」という用語を使用するが、(特に5G NRに関して)ビームをセルの代わりに使用することができ、したがって、本明細書で説明する概念はセルおよびビームの両方に等しく適用されることを理解されたい。
【0040】
簡単に上述したように、NRのミニスロットはライセンスされていない動作(例えば、NR-U)に利点を提供するが、UEによる特定のULミニスロット(複数)の使用を割り当てるか、または除外するための柔軟性に関して、様々な問題、問題、および/または欠点も取り込まれる。これは、NR無線インタフェースのより詳細な説明の後に、以下でより詳細に説明される。
【0041】
図4は、NRのスロットのための例示的な時間-周波数リソースグリッドを示す。
図4に示すように、リソースブロック(RB)は、周波数領域において12個の連続した(contiguous)、または連続した(consecutive)サブキャリアからなる。この例ではRBが14シンボルスロットの期間の間、時間領域内の14シンボルにまたがるが、他の実施例、異なる数のシンボルにまたがることができる。LTEと同様に、リソースエレメント(RE)は、周波数領域の1つのサブキャリアと、時間領域の1つのシンボルとからなる。共通RB(CRB)は、0からシステム帯域幅の終わりまで番号付けされる。UEのために構成された各キャリア帯域幅部分(BWP)は、特定の構成されたBWPがゼロより大きいCRBで開始することができるように、CRB 0の共通基準を有する。このようにして、UEは各々が特定のCRBで開始する狭いBWP(例えば、12MHz)およびワイドBWP(例えば、120MHz)で構成されることができるが、1つのBWPのみが、所与の時点でUEのためにアクティブであることができる。
【0042】
BWP内では、RBは、0からNsize
BWPi-1までの周波数領域において定義され、番号付けされる。ここで、iは特定のキャリアBWPのインデックスである。LTEと同様に、各NRリソースエレメント(RE)は、1つのOFDMシンボル間隔の間、1つのOFDMサブキャリアに対応する。様々なサブキャリア間隔(SCS(subcarrier spacing))値(ヌメロロジーと呼ばれる)は、NRにおいてサポートされ、Δf = (15 × 2μ)kHzで与えられ、ここで、μ∈(0,1,2,3,4)はヌメロロジー値を示す。Δf = 15kHzは、LTEにおいても使用される基本(または基準)サブキャリア間隔である。スロット長は、1/2μmsによるサブキャリア間隔またはヌメロロジーに反比例する。例えば、Δf = 15kHz(μ = 0)に対してサブフレーム当たり1つの(1-ms)スロットがあり、Δf = 30kHz(μ = 1)に対してサブフレーム当たり2つの0.5msスロットがある等である。加えて、RB帯域幅は、2μ*180kHzに従ってヌメロロジーに直接に関連する。
【0043】
以下の表1は、サポートされるNR送信ヌメロロジーμおよび関連するパラメータを要約する。UEのDLおよびULヌメロロジーは、UEサポートに従い、ネットワークによって独立して構成することができる。
【0044】
上述のように、NRのスロットは、通常のサイクリックプレフィックスを持つ14個のOFDMシンボル、および拡張サイクリックプレフィックスを持つ12個のOFDMシンボルを含むことができる。
図5Aは、14個のシンボルを含む例示的なNRのスロット構成を示し、スロットおよびシンボル期間がそれぞれ、T
sとT
symbで示されている。また、上述したように、NR PHYは、ミニスロット送信を許可する(可能にする)。ミニスロットには、1つのシンボルからスロット内のシンボル数より1つ少ないシンボルまでを含めることができ、スロット内の任意のシンボルから開始することができる。
図5Bは、ミニスロットがスロットの第3のシンボルで始まり、期間が2シンボルである、例示的なミニスロット配置を示す。
【0045】
NRのスロットはまた、ULシンボルとDLシンボルとの様々な組み合わせで構成することができる。
図6A~6Dを含む
図6は、NRのスロット内の様々な例示的なUL-DL配置を示す。例えば、
図6Aは、シンボル1、すなわち「遅いスタート」で送信が開始される、DLのみ(つまり、UL送信なし)のスロットの例を示す。
図6Bは、1つのULシンボルを有する例示的な「DL重め」スロットを示す。さらに、この例示的なスロットは、送信方向の変更を容易にするために、ULシンボルの前後にガードピリオドを含む。
図6Cは、DL制御情報(すなわち、異なるシェーディングスタイルによって示されるような、初期ULシンボル)を搬送することができる単一のULシンボルを有する例示的な「UL重め」スロットを示す。
図6Dは、シンボル0におけるオンタイム開始を有する例示的なUL専用スロットを示し、初期ULシンボルは、DL制御情報を搬送するためにも使用可能である。
【0046】
スロットベースの送信の場合、基地局(例えば、gNB)は、どのUEがそのスロットにおいてデータを受信するようにスケジュールされ、どのRBがそのデータを搬送するかを示すダウンリンク制御情報(DCI)を、PDCCHを介して送信する。DCIは、どのUEがそのスロットにおいてデータを送信するようにスケジュールされ、どのRBがそのデータを搬送するかを示すULグラントを含むことができる。UEはまず、PDCCHからアップリンクグラントを検出して復号し、成功した場合、グラントによって示されたリソース上で対応するPUSCHを送信する。DCIフォーマット0_0および0_1は、PUSCH上で送信するためのULグラントを伝えるために使用され、DCIフォーマット1_0および1_1は、PDSCH上で送信するためのDLグラントを伝えるために使用される。他のDCIフォーマット(2_0、2_1、2_2および2_3)は、スロットフォーマット情報、予約リソース、送信電力制御情報などの送信を含む他の目的のために使用される。
【0047】
DCIは、ペイロードデータの巡回冗長検査(CRC(Cyclic Redundancy Check))で補償されたペイロードを含む。DCIは、複数の端末によって受信されるPDCCH上で送信されるので、ターゲットUEの識別子を含める必要がある。NRでは、これはUEに割り当てられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI(Radio Network Temporary Identifier))でCRCをスクランブルすることによって行われる。最も一般的には、この目的のために、サービングセルによってターゲットUEに割り当てられたセルRNTI(C-RNTI)が使用される。識別子スクランブルされたCRCと共にペイロードが符号化され、PDCCH上で送信される。
【0048】
各UEは、その設定されたサーチ(探索)空間に基づいて、時間-周波数グリッドにおけるペイロードサイズおよび位置に関して複数の候補を有するPDCCHを検出しようと試みる。PDCCH候補は、制御リソースセット(CORESET(control resource set))と呼ばれる一連の時間および周波数リソースにマップされる共通またはUE固有のサーチ空間内で探索される。PDCCH候補を監視しなければならないサーチ空間は、RRCシグナリングを介してUEに設定される。監視周期は、異なるPDCCH候補に対しても設定される。任意の特定のスロットにおいて、UEは、1つ以上のCORESETにマッピングされ得る複数のサーチ空間内の複数のPDCCH候補を監視するように構成され得る。PDCCH候補は、スロットで1回、またはスロットの複数回に1回、複数回監視する必要がある場合がある。
【0049】
CORESETを定義するために使用される最小単位は、周波数において1つのPRBにわたり、時間において1つのOFDMにわたるリソースエレメントグループ(REG)である。各REGには、REGが送信される無線チャネルの推定に役立つ復調参照信号(DM-RS)が含まれている。PDCCHを送信するとき、送信前の無線チャネルのいくつかの知識に基づいて、送信アンテナで重みを適用するためにプリコーダを使用することができる。REGのために送信機で使用されるプリコーダが異ならなければ、時間と周波数が近接している複数のREGにわたってチャネルを推定することにより、UEでのチャネル推定性能を改善することが可能である。UEがチャネル推定を行うのを支援するために、複数のREGを一緒にグループ化してREGバンドルを形成することができ、CORESETのためのREGバンドルサイズをUEに示すことができる。UEは、PDCCHの送信に使用される任意のプリコーダがREGバンドル内のすべてのREGに対して同一であると想定することができる。REGバンドルは、2つ、3つ、または6つのREGから構成することができる。
【0050】
制御チャネルエレメント(CCE)は、6つのREGからなる。CCE内のREGは、連続的であってもよく、周波数において分散されていてもよい。REGが周波数で分散される場合、CORESETは、REGのCCEへのインターリーブされたマッピングを使用していると言われ、REGが周波数で分散されない場合、非インターリーブされたマッピングが使用されると言われる。インターリービングは、周波数ダイバーシチを提供することができる。インターリーブを使用しないことは、チャネルの知識がスペクトルの特定の部分におけるプリコーダの使用を可能にし、受信機におけるSINRを改善する場合に有益である。PDCCH候補は、1、2、4、8、または16個のCCEに及ぶことができる。2つ以上のCCEが使用される場合、最初の(第1の)CCEにおける情報は、他のCCEにおいて繰り返される。したがって、使用されるアグリゲート(集約)されたCCEの数は、PDCCH候補のためのアグリゲーションレベルと呼ばれる。
【0051】
ハッシュ関数を用いて、UEがサーチ空間設定内で監視しなければならないPDCCH候補に対応するCCEを決定することができる。ハッシングは、異なるUEに対して異なるように行われる。このようにして、UEによって使用されるCCEは、ランダム化され、CORESETに含まれるメッセージを有する複数のUE間の衝突の確率が低減される。UEは一旦DCIを復号すると、それに割り当てられ、および/または特定のPDCCHサーチ空間に関連付けられているRNTIを用いて、CRCをスクランブル解除する。一致する場合、UEは、UEにアドレス指定された検出されたDCIを考慮し、DCIに含まれる命令(例えば、スケジューリング情報)に従う。
【0052】
UEは、PDCCHにおいて搬送される検出されたDCIにおけるリソース割り当てフィールドを使用して、PUSCHまたはPDSCHのための周波数領域におけるそのRB割り当てを決定する。ランダムアクセス手順においてmsg3を搬送するPUSCHの場合、周波数領域リソース割り当ては、RARに含まれるULグラントを使用することによってシグナリングされる。NRでは、2つの周波数リソース割り当て方式、タイプ0およびタイプ1がPUSCHおよびPDSCHのためにサポートされる。PUSCH/PDSCH送信に使用するタイプは、RRC構成(設定)パラメータによって定義することができ、またはRAR内の対応するDCIまたはULグラント(タイプ1が使用される)に直接示すことができる。
【0053】
アップリンク/ダウンリンクタイプ0およびタイプ1のリソース割り当てのためのRBインデックスは、UEのアクティブキャリアBWP内で決定され、UEは(UEに向けられたPDCCHの検出時に)最初にアップリンク/ダウンリンクキャリアBWPを決定し、次にキャリアBWP内のリソース割り当てを決定する。msg3を搬送するPUSCHのためのUL BWPは、上位レイヤパラメータによって設定される。
【0054】
NRは、2つのタイプの事前設定されたリソースをサポートし、その両方は、トランスポートブロック(TB)反復のサポートなどのいくつかの拡張を伴う既存のLTEセミパーシステントスケジューリング(SPS)に類似している。タイプ1では、設定されたグラントを伴うULデータ送信は、L1シグナリングなしにRRC(再)構成のみに基づく。タイプ2は、LTE SPS機能に類似している。設定されたグラントを伴うULデータ送信は、グラントのアクティブ化/非アクティブ化のためのRRC構成およびL1シグナリングの両方に基づく。この場合、NR gNBは、PDCCH上で設定されたリソースを明示的にアクティブ化する必要があり、UEは、MAC制御エレメントを使用して、アクティブ化/非アクティブ化グラントの受信を確認する。
【0055】
上述したNR TB反復は、TBのためのK個の反復のために使用される同じリソース設定を含む(ここで、Kは初期送信を含む)。Kの可能な値は{1,2,4,8}である。繰り返しは、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}、または{0,0,0,0}のシーケンスのうちの1つへのUE固有のRRCシグナリングによって設定される冗長バージョン(RV)シーケンスに従う。
【0056】
タイプ1およびタイプ2の両方の事前設定されたリソースについて、UL周期(周期性)は、上位レイヤ(RRC)シグナリングによって設定される。例えば、以下の周期(シンボル単位)は、様々な設定されたサブキャリア間隔(SCS)に対してサポートされる。
【0057】
タイプ1の設定されたグラントの場合、時間リソースはRRCシグナリングを介して設定される。
・ timeDomainAllocation:Sを開始シンボルとして、LをPUSCHの長さ(シンボル単位)として含む、startSymbolAndLengthを含む時間領域での設定されたアップリンクグラントの割り当て。
・ timeDomainOffset:時間領域におけるSFN = 0に対するリソースのオフセット。
アップリンクグラントが、設定されたグラントタイプ1に対して設定された後、MACエンティティは、N番目順次アップリンクグラントが次の式(1)を満たすシンボルで発生することを考慮するものとする。
[(SFN × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot) + (slot number in the frame × numberOfSymbolsPerSlot) + symbol number in the slot] =
(timeDomainOffset × numberOfSymbolsPerSlot + S + N × periodicity) modulo(1024 × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot)
ここで、Sは、timeDomainAllocationにより特定された開始シンボルである。
【0058】
同様に、アップリンクグラントが、設定された許可タイプ2に対して設定された後、MACエンティティは、N番目順次アップリンクグラントが次の式(2)を満たすシンボルで発生することを考慮するものとする。
[(SFN × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot)
+ (slot number in the frame × numberOfSymbolsPerSlot) + symbol number in the slot] =
[SFNstart time × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot
+ slotstart time × numberOfSymbolsPerSlot + symbolstart time + N × periodicity] modulo (1024 × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot)
ここで、SFNstart time、slotstart time、symbolstart timeは、それぞれ、設定されたアップリンクグラントが(再)初期化されたPUSCHの最初の送信のSFN、スロット、シンボルである。
【0059】
例えば、30kHzのサブキャリア間隔を仮定すると、ULリソースを連続するスロット上に設定するために、UEは、以下のうちの1つで設定されなければならない。
・ 周期 = 2シンボル、S = 0、L = 2、
・ 周期 = 7シンボル、S = 0、L = 7
・ 周期 = 14シンボル(すなわち、1スロット、n = 1)、S = 0、L = 14
ここで、Sは開始シンボルであり、LはtimeDomainAllocationで設定されたPUSCHの長さ(シンボル単位)である。
【0060】
上記3つと同様の設定は、間にギャップがない連続スロット上でのUL送信を可能にするので、ライセンスされていない動作に適している。3つすべての設定は、UEがすべてのスロットにおいて、設定されたULを送信することを可能にするが、スロット内のPUSCH長の数は、設定の間で異なる。しかしながら、ライセンスされていないチャネル上で設定されたULを効率的に使用する唯一の方法が、UEがすべてのスロットで送信することを可能にすることによる場合、それは非常に制限的である。ネットワーク(例えば、サービングgNB)が、設定されたULのためのあるスロットを割り当てるか、または除外する際に、ある柔軟性を有することが望ましい。さらに、timeDomainAllocationは、すべての設定されたULスロットに適用され、これはUEが1スロット周期(すなわち、CPに応じて、14または12シンボル)で設定される場合であっても、SおよびLは、ULバースト内の連続するULスロット間にギャップが導入されないように設定されるべきであることを手段する。
【0061】
したがって、本開示の例示的な実施形態は、ライセンスされていないスペクトルにおける動作のために、設定されたUL UEのための時間リソースを示し、割り当てるための技術を提供する。例えば、異なる送信開始シンボルを割り当てることによって、そのような技術は、同じULリソースを割り当てられるイントラ設定されたUL UE間の競合を低減することができる。
【0062】
様々な実施形態では、上述のタイプ1およびタイプ2の両方の設定されたULグラントに関連して、適用可能なULスロットは、上述の周期(Periodicity)パラメータに加えて、許可(Allowance)パラメータを用いて(例えば、RRCシグナリングを介して)設定されることができる。例えば、許可パラメータ(以下では「D」とも呼ばれる)は、UL送信に許可される、周期パラメータによって識別される各期間内の、設定されたグラントの期間を示すことができる。より具体的な例(後述)として、Allowanceパラメータは、Periodicityパラメータで識別される各期間の連続したある数のスロット(スロットの数)を示すことができる。
【0063】
さらに、設定に、Allowanceパラメータがないことは、UEによって、各期間における1スロット期間として解釈され得る。許可パラメータが含まれている場合、2つのスロットの最小設定をfloor(Periodicity/numberOfSymbolsPerSlot)-1の最大設定まで示すことができ、Periodicityはシンボルで与えられる。上述したように、numberOfSymbolsPerSlotは、通常CPおよび拡張CPに対してそれぞれ14および12とすることができる。
【0064】
ある実施形態では、タイプ2アップリンクグラントが上述の方法で設定された後、MACエンティティは(D+N×d)番目順次ップリンクグラント(ここで、d = 0,1,...D-2)は次の式(3)を満たすシンボルで発生すると考えることができる。
[(SFN × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot)
+ (slot number in the frame × numberOfSymbolsPerSlot) + symbol number in the slot] =
[SFNstart time × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot
+ (d+slotstart time) × numberOfSymbolsPerSlot + symbolstart time + N × periodicity] modulo(1024 × numberOfSlotsPerFrame × numberOfSymbolsPerSlot)
ここで、重ねて、SFNstart time、slotstart time、symbolstart timeは、それぞれ、設定されたアップリンクグラントが(再)初期化されたPUSCHの最初の送信のSFN、スロット、シンボルである。
【0065】
一例として、30kHz SCSの場合、ネットワークは、Periodicity =280シンボル(またはn = 20に対応する20スロット)およびAllowance =15を設定することができる。timeDomainOffset = 5 でタイプ1が設定されたグラントでは、この方法で設定されたUEが各20スロット周期内のスロット5,6,...,19 でUL送信(動的グラントなし)を実行できる。同様に、タイプ2設定されたグラントでは、開始スロット5を示す設定されたULグラントを受信した後、このように設定されたUEは各20スロット周期内のスロット5,6,...,19において(動的グラントなしで)UL送信を実行することを許可される。このようにして、ネットワークは、設定されたULグラントを有するUEによるチャネルアクセスから、各周期的な20スロット期間内のスロット0~4を保護することができる。
図7は、Periodicity =280シンボル(または20スロット)、timeDomainOffset = 5、Allowance = 15、S = 0、およびL = 7を有する設定されたULグラントを示すタイミング図を示す。
【0066】
いくつかの実施形態では、上記の式(3)は、設定されたULグラントが(再)初期化された時間に関してではなく、事前定義されたスロット(またはTTI)番号(例えば、SFN 0)に関して適用され得る。言い換えれば、Periodicity、timeDomainOffsetなどは、事前定義されたスロット番号に関して指定することができる。
【0067】
他の実施形態では、UEを、すべての期間における設定されたグラントの期間(例えば、連続するある数のスロット)を示すAllowanceで設定するのではなく、代わりに、UEはPeriodicityによって与えられる各期間内の特定の許可されたスロット(複数)を示すAllowancePattern(許可パターン)で設定されることができる(例えば、DCIまたはRRCシグナリングを介して)。上述の20スロット(280シンボル)Periodicityの例を考慮すると、20スロットの各々に対応する1ビットを有するビットマップを用いて、各スロットにおけるUL送信の許可(または禁止)を示すことができる。このようにして、ネットワークは、連続および/または非連続スロットにおけるUL送信を可能にすることができる。
図8は、Periodicity = 280シンボル(または20スロット)、S = 0、L = 7、およびAllowancePatternビットマップを有する、設定されたULグラントを示すタイミング図を示す。
【0068】
いくつかの実施形態では、UEはまた、許可されたスロット内の特定のシンボル(複数)を示す追加の情報を用いて設定されることができる(これは次に、上述の任意の方法で示されることができる)。例えば、UEは、設定されたULバースト内の最初のスロットの開始シンボル、および/または設定されたULバースト内の最後のスロットの終了シンボル(または設定されたULバースト内の最後のスロットの長さ)で設定することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、設定されたULバーストにおけるPUSCHの開始シンボル(S)および長さ(L、シンボル)を示すtimeDomainAllocationを含む設定を提供する代わりに、ネットワークは代わりに、設定されたULバーストにおける最初のスロットの開始シンボル(S)を示すパラメータ(timeDomainAllocationと呼ぶことができるか、または異なる名前を与えられる)と、設定されたULバーストにおける最後のスロットの長さ(L)(すなわち、最後のスロットの始めに利用可能なある数のシンボル)とを含む設定を提供することができる。最初および最後の(許可された)スロットは、(
図7に示されるよう)Allowance(許可)値または(
図8に示されるよう)AllowancePatternのような、上述の実施形態のいずれかに従って示すことができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、UEは、許可されたスロット内のPUSCH開始位置の周期を示すミニスロット周期を用いて設定されることもできる。例えば、ミニスロット周期が2に設定されている場合、UEは、設定されたULのために許可されているスロットにおいて、2つのシンボル長の連続するPUSCHを送信することができる。
【0071】
他の実施形態では、UEは、許可されるように設定されたスロット内のPUSCH送信に許可された特定のパターンを示すミニスロットパターンで設定されることもできる。例えば、パターンは、特定のHARQプロセスに関連するトランスポートブロック(TB)を送信するために使用されることができるミニスロット/シンボルの最小数および/または最大数を示すことによって設定されることができる。
図9は、これらの実施形態による、設定されたULグラントによって示されるようなグラントされたスロット内(イントラスロット)の例示的なPUSCHパターン設定を示す。例えば、
図9に示すスロット内設定は、(
図7に示すよう)Allowance値または(
図8に示すよう)AllowancePatternのような、周期内の許可スロットを示す他の実施形態と共に使用することができる。
【0072】
他の実施形態では、UEはまた、設定されたUL PUSCHが開始し得るシンボル(設定された許可スロット内)を示すPUSCH開始位置ビットマップを用いて設定され得る。PUSCHの長さは必ずしも設定される必要はないが、PUSCH開始位置ビットマップを受信するUEは以下のような様々な方法でPUSCH長さを推測することができる。
・ 指示された開始位置から許可されたスロットの終わりまで、または、
・ 複数の開始位置がビットマップに示される場合(例えば、複数の1に0が点在する場合)、各長さは、次に示される開始位置まで延在すると解釈することができる。例えば、ビットマップが10010000100000に設定されている場合、PUSCH送信は、5シンボルの長さの4番目のシンボルから開始され、別のPUSCH送信は、6シンボルの長さの9番目のシンボルから開始される。
【0073】
上記のスロット内(またはミニスロット)設定の実施形態は、UL送信のために許可されるように設定されたすべてのスロットに適用されるものとして説明されたが、代替では、これらの実施形態は、最初の(第1の)許可されたスロットのみに適用可能であり得る。例えば、同じULバースト内の後のスロットは、スロットベースのスケジューリングを使用して送信されることができる。別の例として、設定は、特定のトラフィッククラスまたはトラフィックタイプ、例えば、特定の閾値を上回るチャネルアクセス優先度クラスにマップされたQCIに対してのみ適用可能である。
【0074】
図10は、無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するための例示的な方法および/または手順のフロー図を示す。例示的な方法および/または手順は、RANにおけるセルにサービスを提供するように構成されたネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNBなど、またはそれらの構成要素)と通信するユーザ装置(例えば、UE、無線デバイス、IoTデバイス、モデムなど、またはそれらの構成要素)によって実行され得る。さらに、
図10に示される例示的な方法および/または手順は、本明細書で説明される様々な例示的な利点を提供するために、本明細書で説明される他の例示的な方法および/または手順(例えば、
図11)と協働して利用され得る。
図10は、特定の順序でブロックを示すが、この順序は単に例示的なものであり、例示的な方法および/または手順の動作は示された順序とは異なる順序で実行されることができ、示されたものとは異なる機能を有するブロックに組み合わされ、かつ/または分割されることができる。オプションのブロックまたは動作は、破線によって示される。
【0075】
図10に示される例示的な方法および/または手順は、ブロック1010の動作を含むことができ、UEは、セルにサービスを提供するネットワークノードから、UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を受信することができる。いくつかの実施形態では、UL共有チャネルがPUSCHでありうる。例えば、UEは、PDCCH上のDCIまたはPDSCH上のRRCシグナリングを介して設定を受信することができる。設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示すことができ、複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータを含むことができる。構成はまた、複数の連続するタイムスロット内の、UL共有チャネル上での送信が許可されるある数のタイムスロット(タイムスロットの数)を示す許可パラメータを含むことができる。いくつかの例では、許可パラメータは例えば、許可パラメータが上述のAllowancePatternの形式であるときに、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示す。
【0076】
例示的な方法および/または手順はまた、ブロック1020の動作を含むことができ、ここで、UEは、受信された設定によって示される特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間で(例えば、ブロック1010において)、UL共有チャネル上で情報を送信することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、許可パラメータは、複数の連続するタイムスロット内の連続するある数のタイムスロットを示すことができる。このタイプの許可パラメータの例は、上述の「Allowance」である。これらの実施形態のいくつかでは、設定は、特定の複数のタイムスロットが開始タイムスロットで始まるある数のタイムスロットを含むことができるように、複数の連続するタイムスロット内の開始タイムスロットをさらに識別することができる。
【0078】
他の実施形態では、許可パラメータは、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含むことができる。このような実施形態では、第1のビットマップ内の各ビットは、UL共有チャネル上の送信が連続したタイムスロットの特定の1つの間に許可されるか否かを示すことができる。例えば、「1」の値は、送信が許可されることを示すことができ、「0」の値は、送信が許可されないことを示すことができる。このタイプの許可パラメータの例は、上述の「AllowancePattern」である。
【0079】
様々な図に関して上述したように、各タイムスロットは、複数のシンボル(例えば、14または12)を含むことができる。いくつかの実施形態では、設定はさらに、複数のうちの特定の複数のシンボルを識別することができ、その間に、UL共有チャネル上での送信が設定によって示される特定の複数のタイムスロット内で許可される。
【0080】
これらの実施形態のいくつかでは、特定の複数のシンボルの識別は、開始シンボルおよびある数の連続するシンボル(を識別すること)を含むことができる。そのような実施形態では、開始シンボルおよびある数の連続するシンボルは、設定によって示される特定の複数のタイムスロットのそれぞれに(例えば、UEによる送信のために許容可能な示されたシンボルに)適用可能である。
【0081】
これらの実施形態のうちの他の実施形態では、特定の複数のタイムスロットは、開始タイムスロットおよび終了タイムスロットを含むことができる。このような実施形態では、特定の複数のシンボルの識別(identification)は、開始タイムスロットに関連する開始シンボルと、終了タイムスロットに関連する終了シンボルとを(識別すること)含むことができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、設定はまた、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のUL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報を含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中に、UL共有チャネルの周期を含むことができる。例えば、設定は、上述したように、許可されたタイムスロット内のPUSCH開始位置の周期を示すミニスロット周期を示すことができる。
【0083】
これらの実施形態のうちの他の実施形態では、設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットの少なくとも一部内の複数のUL共有チャネルインスタンスのそれぞれの開始位置を示すことができる。例えば、設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによって、それぞれの開始位置を示すことができる。第2の複数のビットは、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のそれぞれのシンボルに関連付けられ得る。より具体的な例として、ビットマップ値「1」は、上述したように、次に示される開始シンボルまで拡張(延長)するものとして解釈される長さで始まるUL共有チャネルシンボルを示すことができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、設定は、特定の複数のタイムスロットのすべてに適用可能であるか、または特定の複数のタイムスロットのサブセットのみに適用可能であるか(例えば、初期タイムスロットのみ)も示すことができる。いくつかの実施形態では、設定は、どのトラフィッククラスに適用可能であるかを示すこともできる。
【0085】
図11は、無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報の、ユーザ装置(UE)による、送信をスケジューリングするための例示的な方法および/または手順のフロー図を示す。例示的な方法および/または手順は、ユーザ装置(例えば、UE、無線デバイス、IoTデバイスなど、またはそれらの構成要素)と通信して、セルにサービスを提供するように構成されたネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNBなど、またはそれらの構成要素)によって実行され得る。さらに、
図11に示される例示的な方法および/または手順は、本明細書で説明される様々な例示的な利点を提供するために、本明細書で説明される他の例示的な方法および/または手順(例えば、
図10)と協働して利用され得る。
図11は、ブロックを特定の順序で示すが、この順序は単に例示的なものであり、例示的な方法および/または手順の動作は、示された順序とは異なる順序で実行されることができ、示されたものとは異なる機能を有するブロックに組み合わされ、かつ/または分割されることができる。オプションのブロックまたは動作は、破線によって示される。
【0086】
図11に示される例示的な方法および/または手順は、ブロック1110の動作を含むことができ、ここで、ネットワークノードは、UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を、セル内で動作するUEに送信することができる。いくつかの実施形態では、UL共有チャネルは、PUSCHでありうる。例えば、ネットワークノードは、PDCCH上でDCIを介して、またはPDSCH上でRRCシグナリングを介して設定を送信することができる。設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示すことができ、複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータを含むことができる。設定はまた、複数の連続するタイムスロット内の、UL共有チャネル上での送信が許可されるある数のタイムスロットを示す許可パラメータを含むことができる。いくつかの例では、許可パラメータは例えば、許可パラメータが上述のAllowancePatternの形成であるときに、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示す。
【0087】
例示的な方法および/または手順はまた、ブロック1120の動作を含むことができ、ここで、ネットワークノードは、送信された設定によって示される特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間に、UEからUL共有チャネル上で情報を受信することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、許可パラメータは、複数の連続するタイムスロット内のある数の連続するタイムスロット(の数)を示すことができる。このタイプの許可パラメータの例は、上述の「Allowance」である。これらの実施形態のいくつかでは、設定は、特定の複数のタイムスロットが開始タイムスロットで始まるある数のタイムスロットを含むことができるように、複数の連続するタイムスロット内の開始タイムスロットをさらに識別することができる。
【0089】
他の実施形態では、許可パラメータは、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含むことができる。このような実施形態では、第1のビットマップにおける各ビットは、UL共有チャネル上の送信が連続したタイムスロットの特定の1つの間に許可されるか否かを示すことができる。例えば、「1」の値は、送信が許可されることを示すことができ、「0」の値は、送信が許可されないことを示すことができる。このタイプの許可パラメータの例は、上述の「AllowancePattern」である。
【0090】
様々な図に関して上述したように、各タイムスロットは、複数のシンボル(例えば、14または12)を含むことができる。いくつかの実施形態では、設定はさらに、複数のうちの、特定の複数のシンボルを識別することができ、その間に、UL共有チャネル上での送信が設定によって示される特定の複数のタイムスロット内で許可される。
【0091】
これらの実施形態のいくつかでは、特定の複数のシンボルの識別は、開始シンボルおよびある数の連続するシンボルを含むことができる。そのような実施形態では、開始シンボルおよびある数の連続するシンボルが設定によって示される特定のタイムスロットのそれぞれに(例えば、UEによる送信のために許容可能な示されたシンボルに)適用可能である。
【0092】
これらの実施形態のうちの他の実施形態では、特定の複数のタイムスロットは、開始タイムスロットおよび終了タイムスロットを含むことができる。このような実施形態では、特定の複数のシンボルの識別が開始タイムスロットに関連する開始シンボルと、終了タイムスロットに関連する終了シンボルとを含むことができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、設定はまた、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のUL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報を含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中に、UL共有チャネルの周期を含むことができる。例えば、設定は、上述したように、許可されたタイムスロット内のPUSCH開始位置の周期を示すミニスロット周期を示すことができる。
【0094】
これらの実施形態のうちの他の実施形態では、設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットの少なくとも一部内の複数のUL共有チャネルインスタンスのそれぞれの開始位置を示すことができる。例えば、設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによって、それぞれの開始位置を示すことができる。第2の複数のビットは、UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットのそれぞれの中のそれぞれのシンボルに関連付けられ得る。より具体的な例として、ビットマップ値「1」は、上述したように、次に示される開始シンボルまで拡張(延長)するものとして解釈される長さで始まるUL共有チャネルシンボルを示すことができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、設定は、特定の複数のタイムスロットのすべてに適用可能であるか、または特定の複数のタイムスロットのサブセットのみ(例えば、初期タイムスロットのみ)に適用可能であるかも示すことができる。いくつかの実施形態では、設定は、どのトラフィッククラスに適用可能であるかを示すこともできる。
【0096】
本明細書では、方法、装置、デバイス、コンピュータ可読媒体、および受信機に関して様々な実施形態を上で説明したが、当業者はそのような方法が様々なシステム、通信デバイス、コンピューティングデバイス、制御デバイス、装置、非一時的コンピュータ可読媒体などにおけるハードウェアおよびソフトウェアの様々な組合せによって実施され得ることを容易に理解するのであろう。
【0097】
図12は、次世代RAN(NG-RAN)1299および5Gコア(5GC)1298からなる5Gネットワークアーキテクチャの高レベル図を示す。NG-RAN1299は、インタフェース1202、1252を介してそれぞれ接続されたgNB1200、1250などの1つまたは複数のNGインタフェースを介して5GCに接続されたセットgNBを含むことができる。さらに、gNBは、gNB1200と1250との間のXnインタフェース1240のような1つ以上のXnインタフェースを介して互いに接続することができる。
【0098】
NG-RAN1299は、無線ネットワークレイヤ(RNL(Radio Network Layer))とトランスポートネットワークレイヤ(TNL(Transport Network Layer))に階層化されている。NG-RANアーキテクチャ、すなわちNG-RAN論理ノードとそれらの間のインタフェースは、RNLの一部として定義される。NG-RANインタフェース(NG、Xn、F1)ごとに、関連するTNLプロトコルと機能が指定される。TNLは、ユーザプレーントランスポートおよびシグナリングトランスポートのためのサービスを提供する。いくつかの例示的な構成では、各gNBは、3GPP TS 23.501で定義されている「AMF領域(AMF Region)」内のすべての5GCノードに接続することができる。NG-RANインタフェースのTNL上のCPおよびUPデータのセキュリティ保護がサポートされている場合、NDS/IP(3GPP TS 33.401)を適用できる。
【0099】
図12に示すNG-RAN論理ノード(および3GPP TS 38.401および3GPP TR 38.801で説明)には、中央(cetral)(または集中(centralized))ユニット(CUまたはgNB-CU)と、1つ以上の分散(distributed)(または非集中(decentralized))ユニット(DUまたはgNB-DU)が含まれている。例えば、gNB1200は、gNB-CU1210と、gNB-DU1220および1230とを含む。CU(例えば、gNB-CU1210)は、上位レイヤプロトコルをホストし、DUの動作を制御するような様々なgNB機能を実行する論理ノードである。同様に、各DUは、下位レイヤロトコルをホストする論理ノードであり、機能分割に応じてgNB機能のさまざまなサブセットを含めることができる。そのように、CUおよびDUの各々は、処理回路、トランシーバ回路(例えば、通信用)、および電源回路を含む、それぞれの機能を実行するために必要とされる様々な回路を含むことができる。更に、用語「中央ユニット」および「集中ユニット」は、用語「分散ユニット」及び「非集中ユニット」と同様に、ここでは交換可能に使用される
【0100】
gNB-CUは、
図3に示すインタフェース1222および232などのそれぞれのF1論理インタフェースを介してgNB-DUに接続される。gNB-CUおよび接続されたgNB-DUは、gNBとして他のgNBおよび5GC1298にのみ見える。言い換えると、F1インタフェースはgNB-CUを越えては見えない。
【0101】
図13は、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)1399および5Gコア(5GC)1398を含む例示的な5Gネットワークアーキテクチャの高レベル図を示す。図に示すように、NG-RAN1399は、それぞれのXnインタフェースを介して相互に接続されたgNB1310(例えば、1310a、b)およびng-eNB1320(例えば、1320a、b)を含むことができる。gNBおよびng-eNBはまた、NGインタフェースを介して5GC1398に、より具体的には、それぞれのNG-Cインタフェースを介してAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function))1330(例えば、AMF1330a、b)に、およびそれぞれのNG-Uインタフェースを介してUPF(ユーザプレーン機能(User Plane Function))1340(例えば、UPF1340a、b)に接続される。
【0102】
各gNB1310は、周波数分割二重化(FDD)、時分割二重化(TDD)、またはそれらの組み合わせを含む、NR無線インタフェースをサポートすることができる。対照的に、ng-eNB1320の各々は、LTE無線インタフェースをサポートするが、従来のLTE gNBとは異なり、NGインタフェースを介して5GCに接続する。
【0103】
図14は、上述の例示的な方法および/または手順のいずれかに対応するか、またはそれらを備えるコンピュータ可読媒体上での命令の実行によることを含む、本開示の様々な例示的な実施形態に従って構成可能な例示的な無線デバイスまたはユーザ装置(UE)のブロック図を示す。
【0104】
例示的なデバイス1400は、並列アドレスおよびデータバス、シリアルポート、または当業者に知られている他の方法および/または構造を備えることができるバス1470を介して、プログラムメモリ1420および/またはデータメモリ1430に動作可能に接続することができるプロセッサ1410を備えることができる。プログラムメモリ1420はプロセッサ1410によって実行されるソフトウェアコード、プログラム、および/または命令(
図14にコンピュータプログラム製品1421としてまとめて示される)を記憶することができ、これらは、以下に説明する動作を含む様々な動作を実行するように機器1400を構成および/または容易にすることができる。例えば、このような命令の実行は、例えば5G/NR、LTE、LTE-A、UMTS、HSPA、GSM、GPRS、EDGE、1xRTT、CDMA2000、802.11 WiFi、HDMI、USB、Firewireなどとして一般に知られているような3GPP、3GPP2、またはIEEEによって標準化された1つ以上の無線通信プロトコル、またはトランシーバ1440、ユーザインタフェース1450、および/またはホストインタフェース1460と共に利用できる他の任意の現在または将来のプロトコルを含む、1つ以上の有線または無線通信プロトコルを使用して通信するように、例示的なデバイス1400を構成および/または促進化することができる。
【0105】
別の例として、プロセッサ1410は、3GPP(例えば、NRおよび/またはLTE用)によって標準化されたMAC、RLC、PDCP、およびRRCレイヤプロトコルに対応するプログラムメモリ1420に記憶されたプログラムコードを実行することができる。さらなる例として、プロセッサ1410は、トランシーバ1440と共に、直交周波数分割多重(OFDM)、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)、および単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)などの対応するPHYレイヤプロトコルを実装するプログラムメモリ1420に記憶されたプログラムコードを実行することができる。
【0106】
プログラムメモリ1420はまた、プロセッサ1410によって実行され、トランシーバ1440、ユーザインタフェース1450、および/またはホストインタフェース1460などの様々な構成要素の構成および制御を含む、デバイス1400の機能を制御するソフトウェアコードを含むことができる。プログラムメモリ1420はまた、本明細書で説明される例示的な方法および/または手順のいずれかを実施するコンピュータ実行可能な命令を備える1つまたは複数のアプリケーションプログラムおよび/またはモジュールを備えることができる。このようなソフトウェアコードは例えば、実装された方法ステップによって定義された所望の機能が保存されている限り、Java、C++、C、Objective C、HTML、XHTML、マシンコード、およびアセンブラのような、任意の既知または将来開発されるプログラミング言語を使用して指定または記述することができる。さらに、または代替として、プログラムメモリ1420は、デバイス1400から離れた外部記憶装置(図示せず)を備えることができ、この外部記憶装置から、そのような命令の実行を可能にするように、デバイス1400内に配置された、または機器1400に取り外し可能に結合されたプログラムメモリ1420に命令をダウンロードすることができる。
【0107】
データメモリ1430は、プロセッサ1410が本明細書で説明される例示的な方法および/または手順のいずれかに対応する、またはそれらを備える動作を含む、デバイス1400のプロトコル、構成、制御、および他の機能で使用される変数を格納するためのメモリ領域を備えることができる。さらに、プログラムメモリ1420および/またはデータメモリ1430は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)、揮発性メモリ(例えば、スタティックまたはダイナミックRAM)、またはそれらの組合せを備えることができる。さらに、データメモリ1430は、1つ以上のフォーマット(例えば、SDカード、メモリスティック、コンパクトフラッシュなど)の取り外し可能なメモリカードを挿入および取り外すことができるメモリスロットを含むことができる。当業者はプロセッサ1410が複数の個々のプロセッサ(例えば、マルチコアプロセッサを含む)を備えることができ、その各々が、上述の機能の一部を実装することを認識するのであろう。このような場合、複数の個々のプロセッサは、プログラムメモリ1420およびデータメモリ1430に一般的に接続することも、複数の個々のプログラムメモリおよびデータメモリまたはデータメモリに個別に接続することもできる。より一般的には、デバイス1400の様々なプロトコルおよび他の機能がアプリケーションプロセッサ、信号プロセッサ、汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、固定および/またはプログラマブルデジタル回路、アナログベースバンド回路、無線周波数回路、ソフトウェア、ファームウェア、およびミドルウェアを含むが、これらに限定されない、ハードウェアおよびソフトウェアの異なる組合せを備える多くの異なるコンピュータ構成で実装され得ることを、当業者は認識するのであろう。
【0108】
トランシーバ1440は、デバイス1400が無線通信規格および/またはプロトコルなどをサポートする他の機器と通信することを容易にする無線周波数送信器および/または受信器回路を備えることができる。いくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ1440は、デバイス1400が3GPPおよび/または他の標準化団体によって標準化のために提案されたさまざまなプロトコルおよび/または方法に従って、さまざまな5G/NRネットワークと通信することを可能にする送信機および受信機を含む。例えば、そのような機能性は、他の図に関して本明細書に記載されるような、OFDM、OFDMA、および/またはSC-FDMA技術に基づくPHYレイヤを実装するために、プロセッサ1410と協働して動作可能である。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ1440は、デバイス1400が3GPPによって公布された規格に従って、様々なLTE、LTE-アドバンスト(LTE-A)、および/またはNRネットワークと通信することを可能にすることができるLTE送信機および受信機を含む。本開示のいくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ1440は、デバイス1400がやはり3GPP規格に従って、様々な5G/NR、LTE、LTE-A、UMTS、および/またはGSM/EDGEネットワークと通信するために必要な回路、ファームウェアなどを含む。本開示のいくつかの例示的実施形態では、トランシーバ1440が3GPP2規格に従って、デバイス1400が様々なCDMA2000ネットワークと通信するために必要な回路、ファームウェアなどを含む。
【0110】
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ1440が2.4GHz、5.6GHz、および/または60GHzの領域の周波数を使用して動作するIEEE 802.11 WiFiなどの、ライセンスされていない周波数帯域で動作する無線技術を使用して通信することができる。本開示のいくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ1440がIEEE 802.3イーサネット(登録商標)技術を使用することなどによって、有線通信が可能なトランシーバを備えることができる。これらの実施形態の各々に特有の機能は、データメモリ1430と併せて、またはそれによってサポートされるプログラムメモリ1420に格納されたプログラムコードを実行するプロセッサ1410のような、機器1400内の他の回路と結合されるか、またはそれによって制御され得る。
【0111】
ユーザインタフェース1450は、デバイス1400の特定の実施形態に応じて様々な形態をとることができ、または、デバイス1400に完全に存在しなくてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザインタフェース1450は、マイクロフォン、スピーカ、スライド可能ボタン、押下可能ボタン、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、機械的または仮想キーパッド、機械的または仮想キーボード、および/または携帯電話に一般的に見られる任意の他のユーザインタフェース機能を含むことができる。他の実施形態では、デバイス1400は、より大きなタッチスクリーンディスプレイを含むタブレットコンピューティングデバイスを備えることができる。そのような実施形態では、ユーザインタフェース1450の機械的特徴のうちの1つまたは複数が当業者によく知られているように、タッチスクリーンディスプレイを使用して実装される均等物のまたは機能的に均等物の仮想ユーザインタフェース機能(例えば、仮想キーパッド、仮想ボタンなど)によって置き換えることができる。他の実施形態では、デバイス1400が特定の例示的な実施形態に応じて一体化、取り外し、または取り外し可能とすることができる機械的キーボードを備えるラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーションなどのデジタルコンピューティングデバイスとすることができる。そのようなデジタルコンピューティングデバイスはまた、タッチスクリーンディスプレイを備えることができる。タッチスクリーンディスプレイを有するデバイス1400の多くの例示的な実施形態は、本明細書に記載された、または当業者に知られている例示的な方法および/または手順に関連する入力などのユーザ入力を受信することができる。
【0112】
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、デバイス1400は、デバイス1400の特徴および機能によって様々な方法で使用することができる方位センサを備えることができる。例えば、デバイス1400は、方向センサの出力を使用して、ユーザがデバイス1400のタッチスクリーンディスプレイの物理的方向をいつ変更したかを判断することができる。方向センサからの指示信号は、デバイス1400上で実行される任意のアプリケーションプログラムに利用可能であり得、その結果、アプリケーションプログラムは指示信号が機器の物理的方向のおよそ90度の変化を示す場合に、スクリーンディスプレイの方向を(例えば、縦長から横長に)自動的に変更し得る。この例示的な方法では、アプリケーションプログラムがデバイスの物理的な向きにかかわらず、ユーザによって読み取り可能な方法で画面表示を維持することができる。さらに、方位センサの出力は、本開示の様々な例示的な実施形態と併せて使用することができる。
【0113】
デバイス1400の制御インタフェース1460は、デバイス1400の特定の例示的な実施形態、およびデバイス1400が通信および/または制御することが意図される他の装置の特定のインタフェース要件に応じて、様々な形態をとることができる。例えば、制御インタフェース1460は、RS-232インタフェース、RS-485インタフェース、USBインタフェース、HDMIインタフェース、Bluetoothインタフェース、IEEE(「Firewire」)インタフェース、I2Cインタフェース、PCMCIAインタフェース等を含むことができる。本開示のいくつかの例示的な実施形態では、制御インタフェース1460は、上述のようなIEEE 802.3イーサネット(登録商標)インタフェースを備えることができる。本開示のいくつかの例示的実施形態では、制御インタフェース1460は、例えば、1つ以上のデジタルアナログ(D/A)および/またはアナログデジタル(A/D)コンバータを含むアナログインタフェース回路を備えることができる。
【0114】
当業者は、特徴、インタフェース、および無線周波数通信規格の上記のリストは単に例示的なものであり、本開示の範囲を限定するものではないことを認識することができる。言い換えれば、デバイス1400は、例えば、ビデオおよび/または静止画像カメラ、マイクロフォン、メディアプレイヤおよび/またはレコーダなどを含む、
図14に示されるよりも多くの機能を備えることができる。さらに、トランシーバ1440は、ブルートゥース、GPS、および/または他のものを含む追加の無線周波数通信規格を使用して通信するために必要な回路を含むことができる。さらに、プロセッサ1410は、プログラムメモリ1420に記憶されたソフトウェアコードを実行して、このような追加機能を制御することができる。例えば、GPS受信機から出力される指向性の速度および/または位置推定値は、本開示の様々な例示的な実施形態による様々な例示的な方法および/またはコンピュータ可読媒体を含む、デバイス1400上で実行される任意のアプリケーションプログラムに利用可能であり得る。
【0115】
図15は、他の図を参照して上述したものを含む、本開示の様々な実施形態に従って構成可能な例示的なネットワークノード1500のブロック図を示す。いくつかの例示的な実施形態では、ネットワークノード1500が基地局、eNB、gNB、またはそれらの構成要素を備えることができる。ネットワークノード1500は、パラレルアドレスおよびデータバス、シリアルポート、または当業者に知られている他の方法および/または構造を備えることができるバス1570を介してプログラムメモリ1520およびデータメモリ1530に動作可能に接続されるプロセッサ1510を備える。
【0116】
プログラムメモリ1520は、ネットワークノード1500が以下に説明する動作を含む様々な動作を実行するように構成および/または容易にできるプロセッサ1510によって実行されるソフトウェアコード、プログラムおよび/または命令(
図15にコンピュータプログラム製品1521としてまとめて示される)を記憶することができる。例えば、そのような格納された命令の実行は、上記で論じられた1つまたは複数の例示的な方法および/または手順を含む、本開示の様々な実施形態によるプロトコルを使用して、1つまたは複数の他のデバイスと通信するようにネットワークノード1500を構成することができる。さらに、そのような格納された命令の実行はLTE、LTE-A、および/またはNRのために3GPPによって標準化されたPHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCレイヤプロトコルのうちの1つまたは複数、あるいは無線ネットワークインタフェース1540およびコアネットワークインタフェース1550に関連して利用される任意の他の上位レイヤプロトコルなど、他のプロトコルまたはプロトコルレイヤを使用して、1つまたは複数の他のデバイスと通信するように、ネットワークノード1500を構成し、かつ/または容易にすることもできる。限定ではなく例として、コアネットワークインタフェース1550は3GPPによって標準化されているように、S1インタフェースを備えることができ、無線ネットワークインタフェース1550は、Uuインタフェースを備えることができる。プログラムメモリ1520はまた、無線ネットワークインタフェース1540およびコアネットワークインタフェース1550のような様々な構成要素の構成および制御を含む、ネットワークノード1500の機能を制御するためにプロセッサ1510によって実行されるソフトウェアコードを含むことができる。
【0117】
データメモリ1530は、プロセッサ1510がネットワークノード1500のプロトコル、構成、制御、および他の機能で使用される変数を格納するためのメモリ領域を含むことができる。したがって、プログラムメモリ1520およびデータメモリ1530は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ハードディスクなど)、揮発性メモリ(例えば、スタティックRAMまたはダイナミックRAM)、ネットワークベース(例えば、「クラウド」)ストレージ、またはそれらの組合せを備えることができる。当業者は、プロセッサ1510が複数の個別のプロセッサ(図示せず)を備えることができ、その各々が上述の機能の一部を実装することを認識するのであろう。このような場合、複数の個々のプロセッサは、プログラムメモリ1520およびデータメモリ1530に一般的に接続されてもよく、または複数の個々のプログラムメモリおよび/またはデータメモリに個別に接続されてもよい。より一般的にはネットワークノード1500の様々なプロトコルおよび他の機能がアプリケーションプロセッサ、信号プロセッサ、汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、固定デジタル回路、プログラマブルデジタル回路、アナログベースバンド回路、無線周波数回路、ソフトウェア、ファームウェア、およびミドルウェアを含むが、これらに限定されない、ハードウェアおよびソフトウェアの多くの異なる組合せで実装され得ることを、当業者は認識するのであろう。
【0118】
無線ネットワークインタフェース1540は、送信機、受信機、信号プロセッサ、ASIC、アンテナ、ビーム形成ユニット、および、ネットワークノード1500がいくつかの実施形態では、複数の互換ユーザ装置(UE)などの他の機器と通信することを可能にする他の回路を備えることができる。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークインタフェースがLTE、LTE-A、および/または5G/NRのために3GPPによって標準化されたPHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCレイヤプロトコルなどの様々なプロトコルまたはプロトコルレイヤ、本明細書で上述したようなそれらの改善、または無線ネットワークインタフェース1540と併せて利用される任意の他のより高いレイヤのプロトコルを備えることができる。本開示のさらなる例示的な実施形態によれば、無線ネットワークインタフェース1540は、OFDM、OFDMA、および/またはSC-FDMA技術に基づくPHYレイヤを含むことができる。ある実施形態では、このようなPHY層の機能性が無線ネットワークインタフェース1540およびプロセッサ1510(メモリ1520内のプログラムコードを含む)によって協調的に提供することができる。
【0119】
コアネットワークインタフェース1550は、ネットワークノード1500がいくつかの実施形態では回線交換(CS)および/またはパケット交換コア(PS)ネットワークなどのコアネットワーク内の他の機器と通信することを可能にする、送信機、受信機、および他の回路を備えることができる。いくつかの実施形態では、コアネットワークインタフェース1550は、3GPPによって標準化されたS1インタフェースを備えることができる。いくつかの例示的な実施形態では、コアネットワークインタフェース1550が1つまたは複数のSGW、MME、SGSN、GGSN、ならびに当業者に知られているGERAN、UTRAN、E-UTRAN、およびCDMA2000コアネットワークに見られる機能を備える他の物理デバイスへの1つまたは複数のインタフェースを備えることができる。いくつかの実施形態では、これらの1つまたは複数のインタフェースが単一の物理インタフェース上で一緒に多重化され得る。いくつかの実施形態では、コアネットワークインタフェース1550の下位レイヤが非同期転送モード(ATM)、イーサネット(登録商標)上のインターネットプロトコル(IP)、光ファイバ上のSDH、銅線上のT1/E1/PDH、マイクロ波無線、または当業者に知られている他の有線または無線伝送技術のうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0120】
OA&Mインタフェース1560は、ネットワークノード1500またはそれに動作可能に接続された他のネットワーク機器の動作、管理、および保守のために、ネットワークノード1500が外部ネットワーク、コンピュータ、データベースなどと通信することを可能にする、送信機、受信機、および他の回路を備えることができる。OA&Mインタフェース1560の下位レイヤは、非同期転送モード(ATM)、インターネットプロトコル(IP)-オーバーイーサネット(登録商標)、光ファイバ上のSDH、銅線上のT1/E1/PDH、マイクロ波無線、または当業者に知られている他の有線または無線伝送技術のうちの1つまたは複数を備えることができる。さらに、いくつかの実施形態では、無線ネットワークインタフェース1540、コアネットワークインタフェース1550、およびOA&Mインタフェース1560のうちの1つまたは複数は上に列挙された例などの単一の物理インタフェース上で一緒に多重化され得る。
【0121】
図16は、本開示の1つまたは複数の例示的な実施形態による、ホストコンピュータとユーザ装置(UE)との間でオーバーザトップ(OTT)データサービスを提供するように構成された例示的な通信ネットワークのブロック図である。UE1610は、例えば、LTE、LTE-A、および5G/NRを含む上述のプロトコルに基づくことができる無線インタフェース1620を介して無線アクセスネットワーク(RAN)1630と通信することができる。例えば、UE1610は、上述の他の図に示されるように構成および/または配置されうる。RAN1630は、認可スペクトル帯域で動作可能な1つまたは複数のネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNB、コントローラなど)、ならびに2.4GHz帯域および/または5GHz帯域などの(例えば、LAAまたはNR-U技術を使用して)非認可スペクトルで動作可能な1つまたは複数のネットワークノードを含むことができる。そのような場合、RAN1630を備えるネットワークノードは、ライセンスされたスペクトルおよびライセンスされていないスペクトルを使用して協働して動作することができる。
【0122】
RAN1630は、上述した様々なプロトコルおよびインタフェースに従って、コアネットワーク1640とさらに通信することができる。例えば、RAN1630を備える1つまたは複数の装置(例えば、基地局、eNB、gNBなど)は、上述のコアネットワークインタフェース1650を介してコアネットワーク1640と通信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、RAN1630およびコアネットワーク1640が上で論じた他の図に示すように構成および/または配置することができる。例えば、E-UTRAN1630を備えるeNBは、
図1に示されるようなS1インタフェースを介してEPCコアネットワーク1640と通信することができる。別の例として、NR RAN1630を備えるgNBは、
図12~13に示されるようなNGインタフェースを介して5GCコアネットワーク1630と通信することができる。
【0123】
コアネットワーク1640は、当業者に知られている種々のプロトコルおよびインタフェースに従って、インターネット1650として
図16に示されている外部パケットデータネットワークと更に通信することができる。多くの他の装置および/またはネットワークも、例示的なホストコンピュータ1660のようなインターネット1650に接続し、それを介して通信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ホストコンピュータ1660がインターネット1650、コアネットワーク1640、およびRAN1630を媒介として使用して、UE1610と通信することができる。ホストコンピュータ1660はサービスプロバイダの所有権および/または管理下にあるサーバ(例えば、アプリケーションサーバ)とすることができる。ホストコンピュータ1660は、OTTサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに別のエンティティによって操作することができる。
【0124】
例えば、ホストンピュータ1660は、コアネットワーク1640およびRAN1630の設備を使用して、ホストコンピュータ1660との間の発信/着信通信のルーティングを意識することができない、オーバーザトップ(OTT)パケットデータサービスをUE1610に提供することができる。同様に、ホストコンピュータ1660は、ホストコンピュータからUEへの送信、例えばRAN1630を介した送信のルーティングを意識することができない。例えば、ホストコンピュータからUEへのストリーミング(単方向)オーディオおよび/またはビデオ、ホストコンピュータとUEとの間の対話(双方向)オーディオおよび/またはビデオ、対話型メッセージングまたはソーシャルコミュニケーション、対話型仮想または拡張現実などを含む、
図16に示される例示的な構成を使用して、様々なOTTサービスを提供することができる。
【0125】
図16に示される例示的なネットワークはまた、本明細書で開示される例示的な実施形態によって改善されるデータ速度、レイテンシ(待ち時間)「、および他の要因を含むネットワーク性能メトリックを監視する測定手順および/またはセンサを含むことができる。例示的なネットワークはまた、測定結果の変動に応答してエンドポイント(例えば、ホストコンピュータおよびUE)間のリンクを再構成するための機能を含むことができる。そのような手順および機能は知られており、実践されており、ネットワークがOTTサービスプロバイダから無線インタフェースを隠すか、または抽象化する場合、測定は、UEとホストコンピュータとの間の独自の信号によって容易にすることができる。
【0126】
本明細書で説明される例示的な実施形態は特に、UE1610などのUEがUL共有チャネル上でライセンスされていないスペクトルで送信するための時間リソースを示す、割り当てる、および/または構成するために、ライセンスされていないスペクトルでのRAN1630動作のための効率的な技術を提供する。例えば、タイムスロット内で異なる送信開始シンボルを割り当てることによって、そのような技術は、同じULタイムスロットリソースを割り当てられるUE間のUL競合を低減することができる。NR UE(例えば、UE1610)およびgNB(例えば、RAN1630を備えるgNB)において使用される場合、本明細書で説明される例示的な実施形態は、ライセンスされたスペクトルに加えて、ライセンスされていないスペクトルの使用を容易にする様々な改善、利益、および/または利点を提供することができる。サービスを提供するために追加のスペクトルリソースを使用することは、OTTサービスプロバイダおよびエンドユーザによって経験されるように、これらのサービスの性能を改善し、過剰なUE電力消費またはユーザ経験における他の低減なしに、全体を通してより一貫したデータを含み、より少ない遅延を含む。
【0127】
本明細書で説明するように、デバイスおよび/または装置は、半導体チップ、チップセット、またはそのようなチップまたはチップセットを備える(ハードウェア)モジュールによって表すことができるが、これはハードウェア実装される代わりに、デバイスまたは装置の機能が実行のための、またはプロセッサ上で実行される実行可能ソフトウェアコード部分を備えるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品などのソフトウェアモジュールとして実装される可能性を排除しない。さらに、デバイスまたは装置の機能は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の組合せによって実装され得る。デバイスまたは装置は、機能的に互いに協働するか、または互いに独立しているかにかかわらず、複数のデバイスおよび/または装置のアセンブリと見なすこともできる。さらに、デバイスまたは装置の機能が保存される限り、デバイスおよび装置は、システム全体にわたって分散された形で実装され得る。このような原理および類似の原理は、当業者に知られていると考えられる。
【0128】
上記は、単に本開示の原理を例示するものである。本明細書の教示を考慮すれば、記載された実施形態に対する様々な修正および変更が当業者には明らかであろう。したがって、当業者は本明細書では明示的に示されていないか、または説明されていないが、本開示の原理を具体化し、したがって本開示の精神および範囲内にあり得る、多数のシステム、アレンジメント、および手順を考案することができることが理解されよう。当業者には理解されるように、様々な異なる例示的な実施形態を互いに一緒に使用することができ、またそれらと交換可能に使用することができる。
【0129】
さらに、本明細書、図面、およびその例示的な実施形態を含む、本開示で使用される特定の用語は例えば、データおよび情報を含むが、これらに限定されない、特定の例では同義的に使用することができる。これらの単語および/または互いに同義であり得る他の単語は本明細書において同義に使用され得るが、そのような単語が同義に使用されないことを意図され得る場合があり得ることを理解されたい。さらに、従来技術の知識が上記の基準により明示的に組み込まれていない限り、その全体が本明細書に明示的に組み込まれる。参照される全ての刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0130】
本明細書で説明される技術および装置の例示的な実施形態は、以下に列挙される実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0131】
1.無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信する方法であって、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードから、前記UL共有チャネル上で情報を送信するために利用可能な周期的な複数の期間の設定を受信することを含み、前記設定は、
各期間に関連するある整数の数の連続したタイムスロットを示す周期値と、
前記UL共有チャネル上での送信が許可される各周期内の特定の複数のタイムスロットを示す許可値とを含み、
前記設定された周期的な複数の期間のうちの少なくとも1つの期間中にUL共有チャネル上で情報を送信することを含む、方法。
【0132】
2.実施形態1の方法であって、前記設定は、各期間内の開始タイムスロットをさらに識別し、前記許可値は、前記特定の複数のタイムスロットが前記開始タイムスロットで始まる該ある数のタイムスロットを含むように、ある数のタイムスロットを示す。
【0133】
3.実施形態1の方法であって、
前記許可値は、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含み、
前記第1の複数の各ビットは、各周期内の特定のタイムスロットに関連付けられる。
【0134】
4.実施形態1~3の方法であって、各タイムスロットは、複数のシンボルを含み、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される各許可タイムスロット内で、前記複数の特定の複数のシンボルをさらに識別する。
【0135】
5.実施形態4の方法であって、前記特定の複数のシンボルの識別は、開始シンボルと、ある数の連続するシンボルとを含む。
【0136】
6.実施形態4の方法であって、前記特定の複数のシンボルの前記識別は、前記開始タイムスロットに関連付けられた開始シンボルと、各期間内の前記最後に許可されたタイムスロットに関連付けられた終了シンボルとを含む。
【0137】
7.実施形態1~6のいずれかの方法であって、前記設定は、各期間内のUL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報をさらに含む。
【0138】
8.実施形態7の方法であって、前記設定は、各期間内の前記UL共有チャネルの周期を含む。
【0139】
9.実施形態7の方法であって、前記設定は、各期間内の複数のUL共有チャネルインスタンスのそれぞれの開始位置を示す。
【0140】
10.実施形態9の方法であって、
前記設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによってそれぞれの開始位置を示し、
前記第2の複数の各ビットは、各サブフレーム内の特定タイムスロットに関連付けられる。
【0141】
11.実施形態1~10のいずれかの方法であって、前記設定は、各期間内のすべての許可タイムスロットに適用可能であるか、または各期間内の許可タイムスロットのサブセットにのみ適用可能であるかをさらに示す。
【0142】
12.実施形態1~11のいずれかの方法であって、前記設定は、前記設定がどのトラフィッククラスに適用可能であるかをさらに示す。
【0143】
13.無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報のユーザ装置(UE)による送信をスケジューリングする方法であって、
前記セル内で動作するユーザ装置(UE)に、UL共有チャネル上で情報を送信するために利用可能な周期的な複数の期間の設定を送信することと、
各期間に関連するある整数の数の連続したタイムスロットを示す周期値と、
前記UL共有チャネル上での送信が許可される各周期内の特定の複数のタイムスロットを示す許可値とを含み、
前記設定された周期的な複数の期間のうちの少なくとも1つの期間中に前記UL共有チャネル上の情報をUEから受信すること、を含む。
【0144】
14.実施形態13の方法であって、前記設定は、各期間内の開始タイムスロットをさらに識別し、前記許可値は、前記特定の複数のタイムスロットが前記開始タイムスロットで始まるある数タイムスロットを含むように、ある数のタイムスロットを示す。
【0145】
15.例示的な実施形態13の方法であって、
前記許可値は、第1の複数のビットを含む第1のビットマップを含み、
前記第1の複数の各ビットは、各周期内の特定のタイムスロットに関連付けられる。
【0146】
16.実施形態13~15のいずれかの方法であって、各タイムスロットは、複数のシンボルを含み、前記設定は、UL共有チャネル上での送信が許可される各許可タイムスロット内で、前記複数の特定のシンボルをさらに識別する。
【0147】
17.例示的な実施形態16の方法であって、前記特定の複数のシンボルの識別は、開始シンボルおよびある数の連続するシンボルを含む。
【0148】
18.例示的な実施形態16の方法であって、前記特定の複数のシンボルの識別は、前記開始タイムスロットに関連付けられた開始シンボルと、各期間内の最後に許可されたタイムスロットに関連付けられた終了シンボルを含む。
【0149】
19.例示的な実施形態13~18のいずれかの方法であって、前記設定は、各期間内のUL共有チャネルの1つまたは複数のインスタンスを識別する情報をさらに含む。
【0150】
20.実施形態19の方法であって、前記設定は、各期間内のUL共有チャネルの周期を含む。
【0151】
21.実施形態19の方法であって、前記設定は、各期間内の複数のUL共有チャネルインスタンスのそれぞれの開始位置を示す。
【0152】
22.実施形態21の方法であって、前記設定は、第2の複数のビットを含む第2のビットマップによってそれぞれの開始位置を示し、
前記第2の複数の各ビットは、各サブフレーム内の特定のタイムスロットに関連付けられる。
【0153】
23.実施形態13~22のいずれかの方法であって、前記設定が、各期間内のすべてのタイムスロットに適用可能であるか、または各期間内の許可タイムスロットのサブセットにのみ適用可能であるかをさらに示す。
【0154】
24.実施形態13~23のいずれかの方法であって、前記設定は、前記設定がどのトラフィッククラスに適用可能であるかをさらに示す。
【0155】
25.無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信するように構成されたユーザ装置(UE)であって、前記UEは、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードと通信するように構成された通信回路と、
前記通信回路と動作可能に関連し、例示的な実施形態1~12のいずれかの方法に対応する動作を実行するように構成された処理回路とを備える。
【0156】
26.無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネル上の情報をユーザ装置(UE)によって送信するようにスケジュールするように構成されたネットワークノードであって、
UEと通信するように構成された通信回路と、
前記通信回路と動作可能に関連し、例示的な実施形態13~24のいずれかの方法に対応する動作を実行するように構成された処理回路とを備える。
【0157】
27.ユーザ装置(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、例示的な実施形態1~12のいずれかの方法に対応する動作を実行するようにUEを構成する、コンピュータ実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0158】
28.ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、例示的な実施形態13~24のいずれかの方法に対応する動作を実行するようにネットワークノードを構成する、コンピュータ実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内でアップリンク(UL)共有チャネル上で情報を送信する方法であって、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードから、前記UL共有チャネル上で情報を送信するためのリソースの設定を受信すること(1010)であって、前記設定は、前記UL共有チャネル上での送信が許可される特定の複数のタイムスロットを示し、
複数の連続するタイムスロットを示す周期パラメータと、
前記複数の連続するタイムスロット内の、前記UL共有チャネル上での送信が許可されるある数のタイムスロットを示す許可パラメータを含む、ことと、
前記受信された設定によって示される前記特定の複数のタイムスロットのうちの少なくとも1つの間で、前記UL共有チャネル上で情報を送信すること(1020)を含む、方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)のセルにおいて、アップリンク(UL)共有チャネルで情報を送信する方法であって、
前記セルにサービスを提供するネットワークノードから、前記UL共有チャネルで情報を送信するために利用可能な周期的である複数の期間の設定を受信することであって、前記設定は、各期間に関連付けられた連続するタイムスロットの整数を示す周期値と、前記UL共有チャネルでの送信が許可されている間、各周期内の特定のタイムスロットを示す許可値と、を含む、ことと、
前記設定された周期的である複数の期間の内の少なくとも1つの期間の間、前記UL共有チャネルで情報を送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記設定は、さらに、各期間内の開始タイムスロットを識別し、前記許可値は、前記特定のタイムスロットが前記開始タイムスロットで開始する複数のタイムスロットを含む様に、前記複数のタイムスロットを示す、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記許可値は、第1の複数ビットを含む第1ビットマップを含み、
前記第1の複数ビットの各ビットは、各周期内の特定のタイムスロットに関連づけられる、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
各タイムスロットは、複数のシンボルを含み、
前記設定は、さらに、前記UL共有チャネルでの送信が許可されている間、各許可されたタイムスロット内の前記複数のシンボルの内の特定のシンボルを識別する、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記特定のシンボルの識別は、開始シンボルと、連続するシンボルの数と、を含む、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法であって、
前記特定のシンボルの識別は、前記開始タイムスロットに関連付けられた開始シンボルと、各期間内において最後に許可されたタイムスロットに関連付けられた終了シンボルと、を含む、方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の方法であって、
前記設定は、さらに、各期間内の前記UL共有チャネルの1つ以上のインスタンスを識別する情報を含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記設定は、各期間内の前記UL共有チャネルの周期を含む、方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、
前記設定は、各期間内の複数のUL共有チャネルインスタンスそれぞれの開始位置を示す、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記設定は、第2の複数ビットを含む第2ビットマップによって前記それぞれの開始位置を示し、
前記第2の複数ビットの各ビットは、各サブフレーム内の特定のタイムスロットに関連付けられる、方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法であって、
前記設定は、さらに、前記設定が各期間内で許可された総てのタイムスロットに適用可能であるか、各期間内で許可されたタイムスロットの内のサブセットのみに適用可能であるかを示す、方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法であって、
前記設定は、さらに、前記設定が適用可能なトラフィッククラスを示す、方法。
【請求項13】
無線アクセスネットワーク(RAN)のセル内のアップリンク(UL)共有チャネルでのユーザ装置(UE)による情報の送信をスケジューリングする方法であって、
前記セル内で動作するユーザ装置(UE)に、前記UL共有チャネルで情報を送信するために利用可能な周期的である複数の期間の設定を送信することであって、前記設定は、各期間に関連付けられた連続するタイムスロットの整数を示す周期値と、前記UL共有チャネルでの送信が許可されている間、各周期内の特定のタイムスロットを示す許可値と、を含む、ことと、
前記設定された周期的である複数の期間の内の少なくとも1つの期間の間、前記UL共有チャネルで、前記UEから情報を受信することと、
を含む、方法。
【外国語明細書】