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特開2023-134479密にまとまる高アスペクト比カメラ三脚
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134479
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】密にまとまる高アスペクト比カメラ三脚
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20230920BHJP
   F16M 11/24 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
G03B17/56 B
F16M11/24 B
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023101420
(22)【出願日】2023-06-21
(62)【分割の表示】P 2021567894の分割
【原出願日】2020-05-13
(31)【優先権主張番号】62/965,597
(32)【優先日】2020-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/847,174
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/501,118
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】317012905
【氏名又は名称】ピーク デザイン
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ジャンクラ,ロブ
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス,マシュー,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】デリング,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ロッケット,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ヴィガー,アーサー
(72)【発明者】
【氏名】ガンズ,アンドリュー,ウィーラー
(72)【発明者】
【氏名】マラディ,キラン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】密にまとまる高アスペクト比カメラ三脚を提供
【解決手段】三脚100が、脚マウント144のセットを画定するハブと、ハブから伸縮自在に延在するように構成され脚マウントのセットに結合する脚160のセットと、球形端部を含む中央コラム150と、球形端部に枢動可能に結合されるヘッド110とを含み、ヘッドは、ベースセクションと、ベースセクションの上に配置されたカメラ台130と、ベースセクションよりも下側に延在しかつ球形端部の周りに延在するフランジ114のセットと、球形端部の上に配置されたハットと、ベースセクションの周りに配置され、ベースセクションの周りでの第1の方向の回転に応答してハットを球形端部に押し付けてヘッドを固定するように構成され、かつ、ベースセクションの周りでの第2の方向の回転に応答してハットを球形端部から後退させてヘッドをロック解除するように構成された、枢動制御リング124と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三脚であって、
・ 中央ボア、および前記中央ボアの周りに放射状パターンで配置される脚マウントのセットを画定する、ハブと、
・ 脚のセットであって、前記脚のセットにおける各脚が、前記脚マウントのセットにおける1つの脚マウントに枢動可能に結合されかつ前記ハブから伸縮自在に延在するように構成された、脚のセットと、
・ 中央コラムであって、
〇 前記ハブの前記中央ボア内で並進するように構成され、かつ、
〇 前記脚マウント間にぴったり収まるように構成された球形端部を含む、
中央コラムと、
・ 前記球形端部に枢動可能に結合されたヘッドであって、
〇 ベースセクション、
〇 前記ベースセクションの上に配置され、レールおよびロッキングタブを画定し、かつ、カメラに結合されたカメラアダプタを一時的に受け止めるように構成された、カメラ台、
〇 前記放射状パターンで配置され、前記カメラ台の反対側で前記ベースセクションの下方に延在し、前記球形端部の一部分の周りに延在し、かつ、前記脚マウント間にぴったり収まるように構成された、フランジのセット、
〇 前記球形端部の上で前記ベースセクション内に配置されたハット、
〇 前記ベースセクションの周りに配置され、前記ベースセクションの周りでの第1の方向における回転に応答して前記ハットを前記球形端部に押し付けて前記球形端部上の前記ヘッドの配向を固定するように構成され、かつ、前記ベースセクションの周りでの第2の方向における回転に応答して前記ハットを前記球形端部から後退させて前記ヘッドを前記球形端部からロック解除するように構成された、枢動制御リング
を含む、ヘッドと、
を備える、三脚。
【請求項2】
・ 前記ヘッドが、
〇 前記ヘッドの中心軸に沿って延在し、かつ、前記球形端部の上に配置された、ねじセクションと、
〇 前記ねじセクション上に螺合され、かつ、回転されたときに前記ねじセクションに沿って並進するように構成された、太陽歯車と、
〇 前記ハットと前記太陽歯車との間に配置され、かつ、前記ハットを前記球形端部に対して押圧するように構成された、ばねと、
〇 前記太陽歯車の周りに配置され、かつ、前記太陽歯車と噛合された、遊星歯車のセットと、
をさらに備え、
・ 前記ハットが、前記太陽歯車上に配置され、かつ、前記球形端部に面し、
・ 前記枢動制御リングが、前記遊星歯車のセットと噛合された輪歯車を備え、かつ、
・ 前記ベースセクションの周りでの前記第1の方向における回転に応答して前記遊星歯車のセットを介して前記太陽歯車を前記ねじセクションの周りで回転させ、前記ハットを前記球形端部に向かって動かし、前記球形端部を前記フランジのセットに対して挟持して、前記球形端部上の前記ヘッドの配向を固定するように構成され、かつ、
・ 前記第1の方向とは反対の前記第2の方向における回転に応答して前記遊星歯車のセットを介して前記太陽歯車を前記ねじセクションの周りで回転させ、前記ハットを前記球形端部から後退させて、前記ヘッドを前記球形端部からロック解除するように構成される、
請求項1に記載の三脚。
【請求項3】
前記ヘッドが、カメラロックリングをさらに備え、前記カメラロックリングが、
・ 前記枢動制御リングの近位に配置され、
・ 前記枢動制御リングと同心であり、かつ、
・ 前記カメラアダプタを前記カメラロッキングタブと前記レールとの間に一時的にロックするために前記カメラロッキングタブを前記レールに向かって動かすように構成される、
請求項1に記載の三脚。
【請求項4】
・ 前記ヘッドが、前記ベースセクションに結合されかつ前記ベースセクションのパン軸の周りで回転可能である上部ボディをさらに備え、
・ 前記カメラロックリングが、前記上部セクション上に配置され、
・ 前記枢動制御リングが、前記ベースセクション上に配置され、
・ 前記ヘッドが、パンニング制御リングをさらに備え、前記パンニング制御リングが、
〇 前記ベースセクションと前記上部セクションとの間に間置され、かつ、
〇 前記ベースセクションの周りでの前記第1の方向における回転に応答して前記上部ボディを前記ベースセクションにロックするように構成され、かつ、
〇 前記第2の方向における回転に応答して前記上部ボディを前記ベースセクションからロック解除するように構成される、
請求項3に記載の三脚。
【請求項5】
前記脚マウントのセットにおける各脚マウントが、開位置において前記脚のセットにおける1つの脚を中央コラムの中心軸からおおよそ23度から25度の間の第1の角度に配置するように構成された止めを画定する、請求項1に記載の三脚。
【請求項6】
・ 前記脚のセットにおける各脚が、
・ 折畳み位置、前記開位置、および低位置
を含む一連の位置において動作可能であり、
・ 前記脚のセットにおける脚が、前記折畳み位置において、前記中心軸におおよそ平行し、
・ 前記脚のセットにおける脚が、前記開位置において、前記中心軸から前記第1の角度で前記ハブから外方に延在し、
・ 前記脚のセットにおける脚が、前記低位置において、前記中心軸から75度から85度の間の第2の角度で前記ハブから外方に延在する、
請求項5に記載の三脚。
【請求項7】
前記ヘッドが、ばねをさらに含み、前記ばねが、前記球形端部の反対側で前記ハットの背後に配置され、かつ、前記第1の方向における前記枢動制御リングの回転中の前記球形端部に対する前記ヘッドの回転を抑制するために前記ハットを前記球形端部上へ付勢するように構成される、請求項1に記載の三脚。
【請求項8】
・ 前記球形端部が、アルミニウムベース材料および表面被覆を含み、
・ 前記フランジのセットにおける各フランジが、前記球形端部の前記表面被覆と接触するしなやかな先端を備え、
・ 前記ばねが、前記ハットと前記フランジのセットのしなやかな先端との間に前記球形端部を抱持するために予め負荷を加えられる、
請求項7に記載の三脚。
【請求項9】
・ モバイルマウントをさらに備え、前記モバイルマウントが、
〇 前記カメラ台に一時的に取り付くように構成され、かつ、
〇 モバイルデバイスを保持するために折畳み状態から開状態に拡張するように構成され、
・ 前記中央コラムが、前記折畳み状態における前記モバイルマウントを収容するように構成された、前記球形端部の反対側の空洞を画定する、
請求項1に記載の三脚。
【請求項10】
・ 前記脚のセットにおける各脚が、上部脚セクション、および前記上部脚セクションから取外し可能な下部脚セクションを備え、
・ 前記上部脚セクションが、前記脚マウントのセットにおける1つの脚マウントに枢動可能に結合される近位端部、および遠位端部を画定し、
前記三脚が、
・ 足のセットをさらに備え、前記足のセットにおける各足が、前記脚のセットにおける1つの脚の下部脚セクションの代わりに上部脚セクションの前記遠位端部に入り込むように構成された近位端部を含む、
請求項1に記載の三脚。
【請求項11】
・ 前記上部脚セクションが、上部クランプ組立体を備え、前記上部クランプ組立体が、
〇 クランプ体、および
〇 脚ブッシング
を備え、前記クランプ体が、
・ 前記クランプ体の高さに沿って延在する長手方向分割部と、
・ 前記遠位端部の外側断面に近似する内部断面のクランプボアと、
・ 前記長手方向分割部の第1の側に隣接する下部クランプフランジと、
・ 前記長手方向分割部の前記第1の側に隣接しかつ前記下部クランプフランジよりも上側に位置する上部クランプフランジと、
・ 前記長手方向分割部の第2の側に隣接しかつ前記下部クランプフランジに面する下部クランプ表面と、
・ 前記長手方向分割部の前記第2の側に隣接しかつ前記上部クランプフランジに面する上部クランプ表面と、
を画定し、前記脚ブッシングが、
・ 前記クランプボアと前記クランプボアの内側に延在する下部脚セクションの外側表面との間の隙間を埋めるために、前記クランプ体の底部の近位で前記クランプボアの内側に配置され、かつ、
・ 前記上部脚セクションの前記内部ボアと前記上部脚セクションの内側に延在する前記下部脚セクションの前記外側表面との間の隙間を埋めるために前記遠位端部に入り込むように構成されたフランジを含む、
請求項10に記載の三脚。
【請求項12】
前記上部クランプ組立体が、
・ 下部クランプ、および
・ 上部クランプ
をさらに備え、前記下部クランプが、
〇 前記下部クランプ表面において一時的に枢動し、
〇 前記下部クランプフランジに結合され、
〇 前記クランプ体の内側に延在する前記下部脚セクションの周りで前記クランプ体を圧迫して前記上部クランプ組立体を前記下部脚セクションにロックするために閉位置において前記下部クランプフランジを前記下部クランプ表面に向かって引き付けるように構成され、かつ、
〇 前記c-クランプ体を前記下部脚セクションから解放して前記下部脚セクションが前記上部脚セクション内で入れ子になることを可能にするために開位置において前記下部クランプフランジを前記下部クランプ表面から解放するように構成され、
前記上部クランプが、
〇 前記上部クランプ表面において一時的に枢動し、
〇 前記上部クランプフランジに結合され、
〇 前記上部脚セクションの前記遠位端部の周りで前記クランプ体を圧迫して前記上部クランプ組立体を前記上部脚セクションにロックするために閉位置において前記上部クランプフランジを前記上部クランプ表面に向かって引き付けるように構成され、かつ、
〇 前記クランプ体を前記上部脚セクションから解放して前記上部脚セクションからの前記上部クランプ組立体の取外しを可能にしかつ前記上部脚セクションからの前記下部脚セクションの取外しを可能にするために開位置において前記上部クランプフランジを前記上部クランプ表面から解放するように構成される、
請求項11に記載の三脚。
【請求項13】
・ 前記中央ボアが、前記脚マウントのセットにおける脚マウント間の径方向中心にローブが置かれる3ローブ開口部を画定し、
・ 前記中央コラムが、3ローブ断面を画定し、
・ 前記脚のセットにおける各脚が、面のセットを画定するシャフトを備え、各面のセットが、前記中央コラムに接してぴったり収まりかつ前記中央コラムに面する内側面を含む、
請求項1に記載の三脚。
【請求項14】
・ 前記脚のセットにおける前記脚が、前記中央コラムの周りの弧長にまたがる幅と、前記中央コラムから外方に延在する深さとを画定し、前記幅が前記深さよりも大きく、
・ 前記脚のセットにおける各脚が、6つの面のセットを含む前記面のセットを画定する前記シャフトを備え、前記6つの面のセットが、
〇 前記中央コラムに接してぴったり収まりかつ前記中央コラムに面する内側面と、
〇 内方に面する2つの面のセットであって、各内方に面する面が、前記内側面に隣接し、かつ、隣接する脚に接してぴったり収まりかつ前記隣接する脚に面する、内方に面する2つの面のセットと、
〇 外方に面する3つの面のセットと、
を含む、請求項13に記載の三脚。
【請求項15】
・ 前記脚のセットが、水平方向枢動平面と交差する枢動軸の周りで枢動し、
・ 前記球形端部が、
〇 球中心および球面半径を特徴とし、かつ、
〇 前記球中心が前記球面半径未満だけ前記水平方向枢動平面からオフセットした状態で前記脚マウント間にぴったり収まるように構成され、
・ 前記フランジのセットが、前記フランジのセットの底部セクションが前記水平方向枢動面よりも下方に延在した状態で前記脚マウント間にぴったり収まるように構成される、
請求項1に記載の三脚。
【請求項16】
吊下げフックをさらに備え、前記吊下げフックが、
・ 重み付きの物体を担持するように構成されたフックを画定する第1の端部と、
・ 前記ヘッドの反対側の前記中央コラムの遠位端部に取り付いて前記遠位端部が前記ハブの前記中央ボアを通過するのを防ぐように構成された、前記フックの反対側の第2の端部と、
を含む、請求項1に記載の三脚。
【請求項17】
・ 球形端部と、
・ 前記球形端部に枢動可能に結合されたヘッドと、
を備える三脚であって、前記ヘッドが、
〇 ベースセクションと、
〇 前記ベースセクションの上に配置され、かつ、カメラに結合されたカメラアダプタを一時的に受け止めるように構成された、カメラ台と、
〇 前記ヘッドの中心軸に沿って延在し、かつ、前記球形端部の上に配置された、ねじセクションと、
〇 前記ねじセクション上に螺合され、かつ、回転されたときに前記ねじセクションに沿って並進するように構成された、太陽歯車と、
〇 前記太陽歯車上に配置され、かつ、前記球形端部に面する、ハットと、
〇 前記ハットと前記太陽歯車との間に配置され、かつ、前記ハットを前記球形端部に対して押圧するように構成された、ばねと、
〇 前記太陽歯車の周りに配置され、かつ、前記太陽歯車と噛合された、遊星歯車のセットと、
〇 前記カメラ台の反対側で前記ベースセクションから延在し、前記球形端部の一部分の周りに延在し、かつ、前記球形端部の周りに放射状パターンで配置された、フランジのセットと、
〇 前記ベースセクションの周りに配置され、前記遊星歯車のセットと噛合された輪歯車を含む、枢動制御リングであって、
・ 前記ベースセクションの周りでの第1の方向における回転に応答して前記遊星歯車のセットを介して前記太陽歯車を前記ねじセクションの周りで回転させ、前記ハットを前記球形端部に向かって動かし、前記球形端部を前記フランジのセットに対して挟持して、前記球形端部上の前記ヘッドの配向を固定するように構成され、かつ、
・ 前記第1の方向とは反対の第2の方向における回転に応答して前記遊星歯車のセットを介して前記太陽歯車を前記ねじセクションの周りで回転させ、前記ハットを前記球形端部から後退させて、前記ヘッドを前記球形端部からロック解除するように構成された、枢動制御リングと、
を備える、三脚。
【請求項18】
・ 前記カメラ台が、レールおよびロッキングタブを画定し、また、
・ カメラロックリングをさらに備え、前記カメラロックリングが、
〇 前記枢動制御リングの近位に配置され、
〇 前記枢動制御リングと同心であり、かつ、
〇 前記カメラロッキングタブを前記レールに向かって動かして前記カメラアダプタを前記カメラロッキングタブと前記レールとの間に一時的にロックするように構成される、
請求項17に記載の三脚。
【請求項19】
〇 中央ボア、および前記中央ボアの周りに前記放射状パターンで配置された脚マウントのセットを画定する、ハブと、
〇 脚のセットであって、前記脚のセットにおける各脚が、前記脚マウントのセットにおける1つの脚マウントに枢動可能に結合され、かつ、前記ハブから下方に伸縮自在に延在するように構成された、脚のセットと
をさらに備え、
・ 前記フランジのセットが、前記脚マウント間にぴったり収まるように構成される、
請求項17に記載の三脚。
【請求項20】
・ 前記ハブの前記中央ボア内で並進するように構成された中央コラムをさらに備え、
・ 前記球形端部が、前記脚のセットの反対側で前記中央コラムの端部に結合され、かつ、前記脚マウント間にぴったり収まるように構成される、
請求項19に記載の三脚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、そのそれぞれがこの参照により全体として組み込まれる、2019年5月13日に出願された米国仮特許出願第62/847,174号、および2020年1月24日に出願された米国仮特許出願第62/965,597号の利益を主張するものである。
【0002】
本出願はまた、この参照により全体として組み込まれる、2019年5月13日に出願された米国特許出願第16/501,118号の一部継続出願である。
【0003】
本発明は一般に、写真術の分野に関し、より具体的には、写真術の分野における、新規かつ有用な密にまとまる高アスペクト比カメラ三脚に関する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、三脚の概略図である。
図2図2は、三脚の概略図である。
図3図3は、三脚の概略図である。
図4図4は、三脚の概略図である。
図5図5は、三脚の概略図である。
図6図6は、吊下げフックおよびモバイルマウントの概略図である。
図7図7A及び7Bは、モバイルマウントの概略図である。
図8図8A及び8Bは、脚クランプの概略図である。
図9図9A及び9Bは、脚組立体の概略図である。
図10図10は、ハブの概略図である。
図11図11は、三脚の概略図である。
図12図12は、カメラロックハブの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の実施形態に関する以下の説明は、本発明をそれらの実施形態に限定するようには意図されておらず、むしろ、当業者が本発明を作製し、かつ使用することを可能にするように意図されている。
【0006】
1.三脚
図1~5に示されるように、三脚100が、中央ボア142および中央ボア142の周りに放射状パターンで配置される脚マウント144のセットを画定するハブ140と、脚160のセットであって、脚160のセットにおける各脚160が、脚マウント144のセットにおける1つの脚マウント144に枢動可能に結合され、かつ、ハブ140から伸縮自在に延在するように構成された、脚160のセットと、ハブ140の中央ボア142内で並進するように構成され、かつ、脚マウント144間にぴったり収まるように構成された球形端部156を含む、中央コラム150と、を具備する。三脚は、球形端部156に枢動可能に結合されたヘッド110をさらに含み、ヘッド110は、ベースセクション112と、ベースセクション112の上に配置され、レール134およびロッキングタブ132を画定し、かつ、カメラに結合されたカメラアダプタを一時的に受け止めるように構成された、カメラ台130と、放射状パターンで配置され、カメラ台130の反対側でベースセクション112の下方に延在し、球形端部156の一部分の周りに延在し、かつ、脚マウント144の間にぴったり収まるように構成された、フランジ114のセットと、球形端部156の上でベースセクション112内に配置されたハット116と、ベースセクション112の周りに配置され、ベースセクション112の周りでの第1の方向における回転に応答してハット116を球形端部156に押し付けて球形端部156上のヘッド110の配向を固定するように構成され、かつ、ベースセクション112の周りでの第2の方向における回転に応答してハット116を球形端部156から後退させてヘッド110を球形端部156からロック解除するように構成された、枢動制御リング124と、を含む。
【0007】
1つの変形形態では、三脚は、カメラロックリング126をさらに含み、このカメラロックリング126は、枢動制御リング124の近位に配置され、枢動制御リング124と同心であり、かつ、カメラアダプタをカメラロッキングタブ132とレール134との間に一時的にロックするためにカメラロッキングタブ132をレール134に向かって動かすように構成される。
【0008】
三脚100は、脚160のセットを含む。三脚100の各脚160は、一連の入れ子式の伸縮自在の脚セグメント162を含むことができ、脚における-第1の、最大の脚セグメント以外の-各脚セグメントは、より大きな断面の、隣接するより大きな脚セグメント内にぴったり収まるように構成される。さらに、脚における-最後の、最小の脚セグメント以外の-各脚セグメントの遠位端部は、隣接するより小さな脚セグメント162を選択的に挟持するように構成されたクランプ組立体を含むことができ、それにより、隣接するより大きな脚セグメント162内でこのより小さな脚セグメント162が縮むことが可能とされる。各脚は、多段階脚位置止めを含む脚マウント144を介して、ハブ140に接続する。
【0009】
1つの変形形態では、三脚100は、球形端部156、および球形端部156に枢動可能に結合されたヘッド110を含み、ヘッド110は、ベースセクション112と、ベースセクション112の上に配置され、かつ、カメラに結合されたカメラアダプタを一時的に受け止めるように構成された、カメラ台130と、ヘッド110の中心軸に沿って延在し、かつ、球形端部156の上に配置された、ねじセクション118と、ねじセクション118上に螺合され、かつ、回転されたときにねじセクション118に沿って並進するように構成された、太陽歯車120と、太陽歯車120上に配置され、かつ、球形端部156に面する、ハット116と、ハット116と太陽歯車120との間に配置され、かつ、ハット116を球形端部156に対して押圧するように構成された、ばね117と、太陽歯車120の周りに配置され、かつ、太陽歯車120と噛合された、遊星歯車122のセットと、カメラ台130の反対側でベースセクション112から延在し、球形端部156の一部分の周りに延在し、かつ、球形端部156の周りに放射状パターンで配置された、フランジ114のセットと、を含む。この変形形態では、三脚100は、ベースセクション112の周りに配置された枢動制御リング124をさらに含み、この枢動制御リング124は、遊星歯車122のセットと噛合された輪歯車を含み、かつ、ベースセクション112の周りでの第1の方向における回転に応答して遊星歯車122のセットを介して太陽歯車120をねじセクション118の周りで回転させ、ハット116を球形端部156に向かって動かし、球形端部156をフランジ114のセットに対して挟持して、球形端部156上のヘッド110の配向を固定するように構成され、かつ、第1の方向とは反対の第2の方向における回転に応答して遊星歯車122のセットを介して太陽歯車120をねじセクション118の周りで回転させ、ハット116を球形端部156から後退させて、ヘッド110を球形端部156からロック解除するように構成される。
【0010】
2.応用
一般に、三脚100は、脚160のセットに枢動可能に結合される脚マウント144のセットを画定するハブ140と、使用者がハブおよび脚に対する-ヘッド110に取り付けられた-カメラのピッチ、ヨー、およびロールを素早く調整することならびに同じ位置でカメラを片手で素早く設置、ロック、および取外しすることを可能にする積重ね制御リングのセットを含むヘッド110と、を具備する。より具体的には、三脚100は、積重ね制御リングのセットを含み、この積重ね制御リングのセットは、1つのコンパクトな箇所において手に収まり、したがって、使用者がカメラのポジションを操作しかつカメラを三脚100に迅速に取り付けることおよび三脚100から取り外すことを可能にする。例えば、三脚は、カメラマウントの直下に積み重ねられた同心の制御リングのセットを含むことができ、この同心の制御リングのセットは、1回の完全回転未満(例えば、360度未満)で完全に係合および係脱されることが可能であり、それにより、使用者は、パンの際にヘッド110を360度全体にわたって迅速かつ容易に動かすこと、チルト(例えば、ピッチおよびロール)の際にヘッド110をほぼ180度全体にわたって容易に動かすこと、ならびに手の位置を変えることまたはヘッド110から手を離すことなしに所定の位置に三脚100を完全にかつ確実にロックすることが、可能になる。
【0011】
さらに、積み重ねられた同心の制御リングのセットを含むことにより、三脚100は、パン、チルト、およびロック/ロック解除の制御を1つのコンパクトな箇所に凝縮し、それにより、ヘッド110から外方に突出する特徴を制限し、ヘッド110の有効直径を最小限に抑え、完全に折り畳まれたときの三脚100のコンパクトさおよび空間効率を高め、三脚100の重量を減少させ、かつ、使用者に対する三脚100の運搬のし易さ、保管のし易さ、および利便性を向上させる。
【0012】
三脚100のヘッド110は、ハブ140の中央ボア142の内側に延在するように構成された中央コラム150に取り付けられ、ハブ140は、脚160のセットに結合してそれを支持する脚マウント144のセットを画定する。中央コラム150は、球形端部156を画定し、ヘッド110は、ヘッド110の底部から延在して球形端部156の周りにソケットを形成するフランジ114のセットを画定し、それにより、使用者がヘッド110をハブ140に対してチルトさせることが可能になる。具体的には、ヘッド110は、ハブ140から延在する脚マウント144の放射状パターンに適合した放射状パターンで配置されるフランジ114のセットを画定し、その結果-三脚100が完全に折り畳まれたときに-ヘッド110は、ハブ140から径方向に(例えば、60度だけ)オフセットされて、フランジ114および脚マウント144がぴったり収まる(または「組み合う」)こと、球形端部156を封入すること、したがって垂直方向および体積に関する高いパッキング効率を得ることを可能にする。組み合うヘッド110、ハブ140、および脚セクションは-折り畳まれたときの三脚100が実質的に一定の有効直径を維持するように-緊密かつ頑強な折畳み状態を形成し、これは、他の機材またはバッグフラップ/開口部に引っ掛かる外部のノブまたは突起を伴わずに使用者が三脚100をしまい込むことを可能にする。例えば、完全に折り畳まれた(例えば、折畳み位置にある)場合、三脚100は、無駄な空間(negative space)を最小限に抑えておおよそ円筒形になり、それにより、高い体積効率を示すことができる。さらに、この例では、中央コラム150は-中央コラム150がハブ140から完全に後退されて、ヘッド110が脚マウント144の周りにぴったり収まったときに-脚160の内面が中央コラム150の外面に嵌合する(または、非常に接近する)ように、3角形の断面を画定し、それにより、この折畳み状態において三脚100によって近似される円筒形外側形状の内側の無駄な空間を最小限に抑えることができる。
【0013】
1つの変形形態では、フランジ114間の径方向距離は、ヘッド110がピッチ方向およびヨー方向の両方において球形端部156の周りでほぼ180度にわたってチルトすることができるように、中央コラム150の径方向幅未満であり得る。例えば、使用者は、ヘッド110により風景位置に保持された-ヘッド110に取り付けられた-使用者のカメラで第1の一連の写真を撮影し、次いで枢動制御リング124を操作してヘッド110を素早くロック解除、チルト、および再ロックし、カメラをポートレート位置に再配置することができる。使用者はまた、中央コラム150および1つのフランジの径方向幅の合計よりも小さい120度の範囲内などの、このポートレート位置におけるカメラのより微細なピッチ調整を可能にするために、枢動制御リング124を操作して球形マウント上のヘッド110を緩めることができる。
【0014】
三脚100の各脚160は、入れ子状態の脚セグメント162(または「伸縮自在段」)のセットを含み、三脚100はまた、中央コラム150を含み、それらの全てが協働して、三脚100が折畳み状態の三脚100の高さの数倍(例えば、4倍)の高さに伸長することを可能にする。開かれると、三脚100は、様々な設置面積および高さを占め、それにより重いカメラ機材(例えば、砂袋、望遠レンズ、等)の支持のための頑強な構造を画定して、写真家のための幅広い用途および使用を支援することができる。
【0015】
3.ヘッド
図1~3に示されるように、ヘッド110は、ヘッド110の中心軸に対して直角に配置されたカメラ台130と、ロッキングタブ132と連動するようにヘッド110の中心軸の周りで径方向に操作されるカメラロックリングと、中央コラム150上の球形端部156を受け入れるように構成された-放射状パターンで配置された(例えば3つの)フランジのセットを含む-フランジ付きソケットと、カメラ台130と球形端部156との間に間置され、かつ、フランジのセットと協働して球形端部を抱持するように構成された、ハット116と、ヘッド110を球形端部156にロックするために、また、ヘッド110を球形端部156から解放するために、ハット116を球形端部156に押し付けるように、また、ヘッド116を球形端部156から離れる方へ動かすように、ヘッド110の中心軸の周りで径方向に動作可能(すなわち、回転可能)である、枢動制御リング124と、を含む。
【0016】
1つの実施態様では、ヘッドは、ヘッド110の中心軸に沿って延在しかつ球形端部156の上に配置されたねじセクション118(例えば、ねじ付きボア、またはねじ付きシャフト)と、ねじセクション118上に螺合され、かつ、回転されたときにねじセクション118に沿って並進するように構成された、太陽歯車120と、太陽歯車120の周りに配置され、かつ、太陽歯車120と噛合された、遊星歯車122のセットと、をさらに含む。枢動制御リング124はまた、遊星歯車122のセットに嵌合される輪歯車を含むことができ、ハット116は、太陽歯車120に取り付けられ得る。ヘッド110はまた、ばね117を含むことができ、このばね117は、球形端部156に対向してハット116と太陽歯車120との間に配置され、かつ、ハット116を球形端部156に向かって付勢するように、また、球形端部156をハット116とフランジ114のセットとの間に抱持するように構成され、それにより、枢動制御リング124がロック解除され、太陽歯車120がねじセクション118に沿って上方に回転されて球形端部156から後退された場合でも、球形端部156上のヘッド110の回転を制限する。したがって、第1の方向におけるヘッド110の周りでの枢動制御リング124の回転は、遊星歯車122のセットを第2の方向に回転させ、したがって太陽歯車120を第1の方向に回転させ、それにより、太陽歯車120を回転させてねじセクション118に沿って下降させ、太陽歯車120とハット116との間でばね117を圧縮し、太陽歯車120の前面(leading face)をハット116の背面に確実に係合させ、したがって、ハット116を球形端部156に押し当てて、球形端部156をハット116とフランジ114のセットとの間でロックする-それにより、球形端部156上のヘッド110のピッチ、ヨー、およびロール位置をロックする-ことができる。同様に、第2の方向におけるヘッド110の周りでの枢動制御リング124の回転は、遊星歯車122のセットを第1の方向に回転させ、したがって太陽歯車120を第2の方向に回転させ、それにより、太陽歯車120を回転させてねじセクション118に沿って上昇させ、太陽歯車120の前面をハット116の背面から後退させ、ばね117を(部分的に)解放し、したがって、ハット116とフランジ114のセットの間での球形端部156の圧迫を軽減する-それにより、ヘッド110を球形端部156からロック解除する-ことができる。
【0017】
したがって、ねじセクション118、太陽歯車120、および遊星歯車122のセットは、枢動制御リング124、ハット116、および球形端部156と協働して、球形端部156の周りでのヘッド110の配向をロックおよびロック解除することができる。
【0018】
カメラ台130は、カメラ、カメラマウント、もしくはアダプタの底部または側面を受け止めるように構成された、実質的に平面状の頂面を含む。カメラ台130はまた、カメラ、カメラマウント、またはアダプタの側面と嵌合するために、突出した固定レール134を含む。操作可能なロッキングタブ132は、ヘッド110に対するカメラの運動を制限するために、固定レール134と協働して、カメラに取り付けられたカメラアダプタを位置付けしかつ保持する。さらに、ヘッド110は、カメラがヘッド110に据え付けられるときにカメラアダプタをカメラ台130上にカチッと留めるために、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって付勢するばね136を含み得る。さらに、カメラロックリング126は、カメラアダプタをカメラロッキングタブ132とカメラ固定レール134との間にロックするために、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって動かしかつ保持する傾斜路またはカムを画定し得る。カメラロックリング126は、ヘッド110の中心軸の周りで摺動する。したがって、固定レール134、カメラロッキングタブ132、ばね136、およびカメラロックリング126は、使用者が(例えば、右手でカメラバッグ内のレンズに手を伸ばしている間に)左手でカメラをヘッド110の上に降ろし、次いで-ばね136がカメラロッキングタブ132をカメラアダプタに押し当ててカメラをカメラ台130上に緩く保持している間に-左手でカメラロックリング126を回転させて、カメラをヘッド110に完全にロックすることを可能にするように、協働し得る。
【0019】
次いで、使用者は、左手を(例えば、おおよそ10ミリメートルだけ)下方に滑らせ、指をカメラロックリング126から外して枢動制御リング124の上に置き、枢動制御リング124を回転させて球形端部156上のヘッド110を緩め、ハブ140に対するヘッド110の-したがって、カメラの-チルトおよびパンを調整して、対象の場面をカメラの視野に入れてから、枢動制御リング124を再び締めることができる。使用者は、その後直ちに対象の場面の撮影を始めることができる。
【0020】
さらに、使用者は、左手で枢動制御リング124を緩め、左手でヘッド110を再位置決めし、そして左手で再度枢動制御リング124を締め直すことによる即座のパンおよびチルト調整をカメラに対して行ってから撮影を再開するために、左手をヘッド110の上に(指を枢動制御リング124に接触させて)置き続けることができる。
【0021】
最後に、使用者は、左手をヘッド110から上に上げてカメラロックリング126に係合し、カメラロックリング126を回転させてカメラロッキングタブ132を解放することができる。ばね136は、使用者がカメラを回収するためにカメラロッキングタブ132を(例えば、左手で)付勢するまでカメラをヘッド110上に保持するために、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって付勢し続けることができる。
【0022】
したがって、ヘッド110は、使用者が片手で素早くかつ容易にカメラを設置し、調整し、かつ三脚100から取り外すことを可能にする、積み重ねられた制御装置のコンパクトなセットを画定し得る。
【0023】
3.1 カメラ台
カメラ台130は、カメラ、カメラマウント、または他のアダプタの鉛直荷重を支持するように構成されたカメラ台130(例えば、溝付きまたはテクスチャ付きの表面)と、カメラ台130表面の第1の端部に沿って延在しかつアンダカットセクション190を画定する固定レール134と、カメラ取付け表面の第2の端部におけるカメラロッキングタブ132のための通り道とを画定する、頂部セクションを含み得る。カメラ台130はまた、ばね136を含むことができ、このばね136は、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって付勢し、かつ、カメラマウントがカメラ取付け表面上に設置されるときにカメラロッキングタブ132の後退を可能にする。カメラロッキングタブ132は、同様に、アンダカットセクション192を画定することができ、かつ、固定レール134と協働してカメラ、カメラマウント、または他のアダプタをカメラ取付け表面上に一時的に受け止めて保持することができる。カメラ台130はまた、太陽歯車120のねじ付き端部と嵌合するように構成されたねじセクション118(または、ねじ付きシャフト)と、隣接するカメラロックリング126に沿った戻り止め表面(例えば、隆起部)に係合するように構成されたばね117および戻り止めピンのためのボアとを画定する、底部セクションを含む。
【0024】
1つの実施態様では、カメラ台130は、アルミニウム、鋼鉄、または硬質ポリマーから製造(例えば、鋳造、機械加工)され得る。
【0025】
3.2 カメラロックリング
1つの実施態様では、図11に示されるように、ヘッド110は、カメラロックリング126を含み、このカメラロックリング126は、枢動制御リング124の近位に枢動制御リング124と同心に配置され、かつ、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって動かしてカメラアダプタをカメラロッキングタブ132と固定レール134との間に一時的にロックするように構成される。
【0026】
1つの実施態様では、カメラロックリング126は、環状リングを含み、この環状リングは、第1の面上の、ばね留めされた戻り止めピンと連動するように構成された第1の側上の戻り止めのセットと、第2の側上の傾斜路とを含み、傾斜路は、ヘッド110の中心軸の周りでの環状リングの回転がカメラロッキングタブ132を傾斜路に沿った一連のロック位置に追いやり、それがカメラ、カメラマウント、またはカメラアダプタをカメラ台130に動的に固定するように、カメラロッキングタブ132と連動するように構成される。この実施態様では、カメラロッキングタブ132は、環状リングの回転に応答したカメラの動きを制限するために、カメラ、カメラマウント、および/またはカメラアダプタの凹部に入り込むように構成され得る。カメラロッキングタブ132は、ばねで留められ、かつ、カメラ台130に平行なリング(例えば、カメラロックリング126)上の傾斜路と連動し得る。環状リングがヘッド110の中心軸の周りで回転すると、傾斜路は、タブを強制的に固定位置へ移動させて、カメラ(またはカメラアクセサリ)をカメラ台130にロックすることができる。一連の戻り止めが、リング上の傾斜路に向かい合って位置し、かつ、ばね留めされた戻り止めピンと協働してタブのロッキング位置をずらす。
【0027】
1つの変形形態では、カメラロックリング126は、片手操作中に使用者の指と連動するために、径方向外方に延在する突出部(例えば、指タブ)を含む。環状リングは、カメラ台130に平行な平面内に位置することができる。1つの変形形態では、リングは、カメラ台130の直下に配置され得る。例えば、環状リングは、アルミニウム、プラスチック、または炭素繊維において製造され得る。
【0028】
したがって、カメラロックリング126がロック解除されると、カメラロッキングタブ132は、カメラ台130内で枢動または摺動し、カメラマウントに係合してカメラマウントを保持することができ、したがって、使用者は、カメラマウントの一方の端部を固定レール134のアンダカットセクション190内に配置し、反対側の端部をカメラロッキングタブ132の上に乗せて、押し下げることが可能になる。使用者がカメラロックリング126をロック位置へ回転させると、カメラロックリング126によって画定されたカム表面が、カメラロッキングタブ132に接近し、次いでカメラロッキングタブ132に係合して、使用者がカメラロッキングタブ132を押すまたは引くことに応答してカメラロッキングタブ132がレール134から後退するのを防ぎ、それにより、カメラマウントをカメラロッキングタブ132とレール134との間に確実にロックする。
【0029】
より具体的には、カメラロックリング126は、カメラロッキングタブ132を固定レール134に向かって過度に動かすことができ、したがって、カメラ台130のための補助的なロックとして機能する。
【0030】
3.3 ロッキングタブ
1つの実施態様では、カメラロッキングタブ132およびばね136は、カメラロッキングタブ132がカメラマウントをカメラ台130から解放することなしに使用者がカメラを押す、引く、および/または枢動させることができるように、カメラロックリング126によるさらなる確実なロックを伴わずに-カメラに固定された-カメラマウントをカメラ台130上に保持するために、協働する。
【0031】
図12に示された1つの実施態様では、固定レール134のアンダカットセクション190は、カメラマウント(または「カメラアダプタ」)の第1の傾斜面と嵌合するように構成され得る。カメラロッキングタブ132のアンダカットセクション192は、第1の傾斜面の反対側のカメラマウントの第2の傾斜面と嵌合するように構成され得る。例えば、固定レール134およびカメラロッキングタブ132のアンダカットセクション190、192は、カメラ台130の上に組み立てられたときに、相補的な45°の傾斜面を画定し得る。この実施態様では、カメラロッキングタブ132は、カメラ台130の下方に配置されたピボット194(例えば、ピン)に取り付けられ、かつ、そのピボット194の周りで枢動する。ばね136は、ピボット194から横方向にオフセットされ、かつ、カメラロッキングタブ132を上方に動かし(例えば、枢動させ)て、アンダカットセクション192をカメラマウントの第2の傾斜面に嵌合させ、したがって、カメラマウントをカメラ台130上に保持する。
【0032】
詳細には、ピボット194は、カメラ台130の上に組み立てられたときのカメラロッキングタブのアンダカットセクション192およびカメラマウントの第2の傾斜面と交わりかつそれらに垂直であるベクトルに沿って(または近くに)配置され得る。ピボット194はこのベクトルに沿って配置されるので、カメラロッキングタブ132に当てられるカメラマウントの有効レバーアーム長は、ゼロ(または、ほぼゼロ)であり、また-カメラがカメラ台130の上で引っ張られたまたは回転されたときなどに-カメラマウントによりカメラロッキングタブ132に印加される有効トルクは、ゼロ(または、ほぼゼロ)であり、かつ、カメラに印加される力またはトルクの大きさから(ほぼ)分離される。さらに、ばね136はピボット194から横方向にオフセットされるので、カメラマウントによりカメラロッキングタブ132に印加されるこの有効トルクは、ばね136によりカメラロッキングタブ132に印加される対抗するトルク未満であり、その結果、カメラロッキングタブ132は、カメラに印加される力またはトルクの大きさにかかわらず、カメラマウントに係合され続ける。したがって、使用者がカメラを押す、引く、または枢動させたときに、カメラロッキングタブ132を開くための得られるトルクは(おおよそ)ゼロであり、したがって、カメラロッキングタブ132は、カメラマウントから離れる方向に回転しない。したがって、カメラロッキングタブ132は、その閉位置に固定され続けて、カメラに印加される力にかかわらず、カメラマウントおよびカメラをカメラ台130上の所定の位置に保持する。
【0033】
しかし、カメラロッキングタブ132は、使用者が直接カメラロッキングタブ132を下方に押すまたは引くことに応答してピボット194の周りで枢動することができ、これは、アンダカットセクション192をカメラマウント上の隣接する第2の斜面から離れる方向に引っ込めさせて、使用者がカメラおよびカメラマウントをカメラ台130から離昇させることを可能にする。
【0034】
さらに、カメラロッキングタブ132は、カメラ台130上へのカメラマウントの設置中にカメラマウントによりアンダカットセクション192の上のカメラロッキングタブ132の頂部に加えられる下向きの力に応答して、ピボット194の周りで下方に枢動することができ、それにより、アンダカット192をカメラ台130から離れる方向に引っ込めさせて、カメラマウントがカメラ台130に向かって下方に移動することを可能にする。詳細には、使用者は、カメラマウントの第1の傾斜面を固定レール134のアンダカットセクション190内に挿入し、カメラマウントの第2の傾斜面をカメラロッキングタブ132の上に乗せて、押し下げることができる。カメラロッキングタブ132上のカメラマウントの第2の傾斜面の力は、ばね136に対抗して、カメラロッキングタブ132にトルクを印加し、それにより、カメラロッキングタブ132をピボット194の周りで下方に回転させてカメラ台130を開け、カメラマウントを受け入れる。カメラマウントの第2の傾斜面は、カメラロッキングタブ132が開くにつれて、アンダカットセクション192の上のカメラロッキングタブ132の頂点に沿って摺動し、最終的にロッキングタブ132の頂点を越えて落下して、カメラロッキングタブ132の下に位置し、第2の傾斜面は、カメラロッキングタブ132のアンダカットセクション192に接触して位置決めされ、また、カメラマウントの基部は、今やカメラ台130の頂部表面と接触している。次いで、ばね136は、カメラロッキングタブ132を自動的に上方に動かして、カメラマウントをレール134とカメラロッキングタブ132との間に確実に抱持する。
【0035】
3.4 制御装置筐体
制御装置筐体が、カメラ台130とフランジ144のセットとの間に間置され、太陽歯車120、遊星歯車122、およびハット116を収容し、かつ、枢動制御リング124をカメラロックリング126の下方に配置する。制御装置筐体はまた、図2に示されるように、遊星歯車をヘッド110の中心軸の周りに放射状パターンで配置するように構成された、支持表面または支柱のセットを画定し得る。
【0036】
3.4.1 枢動制御リング
三脚は、枢動制御リング124を含み、この枢動制御リング124は、ヘッド110のベースセクション112の周りに配置され、かつ、使用者による回転に応答して球形端部156上のヘッド110の配向を固定するかまたは球形端部156からヘッド110をロック解除するように構成される。
【0037】
枢動制御リングは、手による操作のために構成されたスプライン付きのまたは溝付きの外側面を含むものなどの、外側環状リングを画定し得る。枢動制御リング124の内面もまた、制御装置筐体およびカメラ台130の内部に配置された遊星歯車122のセットと噛合するように構成された環状輪歯車を画定し得る。
【0038】
枢動制御リングは、三脚100のヘッド110上に配置され得、かつ、手によってアクセス可能とされ得る。枢動制御リングを回転させることにより遊星歯車122が回転され、それが太陽歯車120をカメラ台130内のねじ部分118の周りで回転させ、それにより、太陽歯車120はヘッドの中心軸に沿って直線的に並進させられる。
【0039】
3.4.2 遊星歯車箱
三脚100はまた、制御筐体内に配置されかつ枢動制御リング124の回転をハット116の直線運動に変換するように構成された-太陽歯車120および遊星歯車122のセットを含む-遊星歯車箱を具備する。
【0040】
太陽歯車120は、ヘッド110の中心軸の周りで回転する。太陽歯車120の高さは、遊星歯車122の高さと、枢動制御リング124のロック位置とロック解除位置との間での太陽歯車120の鉛直運動の範囲との合計に近似し(またはそれを超過し)得る。太陽歯車120は、ヘッド内のねじセクション118と嵌合する(すなわち、それに螺合する)同軸の(内部のまたは外部の)ねじセクションを含み、その結果、太陽歯車120は、枢動制御リング124がヘッド110の周りで回転されたときに、ヘッド内で上昇および下降する-したがって、ハット116を球形端部156に対して後退および前進させる。例えば、ヘッド110内のねじセクション118および太陽歯車120は、シングルリードまたはダブルリードのアクメねじを画定することができ、これは、太陽歯車120が枢動制御リング124を介して回転されるときに、ねじセクション118と太陽歯車120との間の摩擦を制限することができる。
【0041】
さらに、各遊星歯車122は、ヘッド110の中心軸に平行に延在しかつ制御装置筐体およびカメラ台130における相補的な取付けボアに入れられるシャフトまたはピンを含むことができ、かつ、枢動制御リング124の回転が太陽歯車120をねじセクション118の周りで回転させて太陽歯車120を-したがって、ハット116を-球形端部156に対して上昇および下降させるように、枢動制御リング124および太陽歯車120の両方と噛合することができる。1つの変形形態では、枢動制御リング124は、カメラロックリング126の直下にカメラロックリング126と同軸に配置され得る。
【0042】
3.4.3 摩擦ハット
1つの実施態様では、摩擦ハット116(以下、「ハット」)は、太陽歯車120に隣接する。例えば、太陽歯車120は、球形端部156に面しかつ枢動制御リング124によって作動されたときに球形端部156に係合して抱持するように構成された、ねじセクション118と同軸の凹球面カップセクションを含み得る。
【0043】
あるいは、ハット116は、太陽歯車120とは別個のものであって、太陽歯車120に結合されてもよい。例えば、太陽歯車120は、ねじセクション118と同軸の肩(またはボア)を画定することができ、ハット116は、太陽歯車120の肩(またはボア)と噛合し、それに沿って摺動し、かつその周りで回転する、相補的な特徴を含むことができる。この実施態様では、ハット116はまた、球形端部156に面しかつ枢動制御リング124によって作動されたときに球形端部156に係合して抱持するように構成された、ねじセクション118と同軸の凹球面カップセクションを画定し得る。三脚100はまた、この肩の周りに(または、このボア内に)配置されかつハット116の後面を太陽歯車120から離れる方向に球形端部156に向かって付勢するように構成された、ばね117を含み得る。あるいは、(例えば3つの)カウンタボアのセットが、太陽歯車120および/またはハット116の周りに放射状パターンで配置されてよく、ばね117のセットが、これらのカウンタボア内に設置されて、ハット116の後面を太陽歯車120から離れる方向に球形端部156に向かって付勢してもよい。
【0044】
したがって、ばね117は、ハット116の後面を太陽歯車120から球形端部156に向かって押圧することができる。枢動制御リング124がロック位置に向かって回転されると、太陽歯車120は、肩(またはボア)がハット116に入り込むように、ねじセクション118に沿って下降して球形端部156に向かって動くことができ、それにより、ばね117が圧縮される。加えて、ハット116は、太陽歯車120から径方向に分離され、かつ、ばね117により球形端部156を付勢するので、ハット116は、太陽歯車120が球形端部156に向かって下方に動かされるときに、球形端部156に接して動かないままでいることができ、それにより、ハット116および球形端部156の摩耗が軽減される。枢動制御リング124のさらなる回転が、太陽歯車120の前面をハット116の後面と接触させて、ハット116を球形端部156に対して堅固にロックし、それにより、球形端部156が、ハット116とフランジ114のセットとの間で堅固にロックされる。
【0045】
より具体的には、枢動制御リング124が第1の方向に回転されると、枢動制御リング124に組み込まれた輪歯車が、遊星歯車122のセットを回転させ、遊星歯車122のセットは、太陽歯車120を第1の方向に回転させ、それにより、太陽歯車120をヘッド110のねじセクション118から螺脱させ、ハット116を下方の球形端部156に押し付け、したがって、下方の球形端部156の周りのベースセクションから延在するフランジ114に対して球形端部156を挟持する。同様に、枢動制御リング124が反対方向に回転されると、輪歯車は遊星歯車122のセットを回転させ、遊星歯車122のセットは、太陽歯車120を第2の方向に回転させ、それより、太陽歯車120をヘッド110のねじセクション118内に螺合させ、ハット116を下方の球形端部156から後退させ、したがって、球形端部を下方のフランジ114から解放する。
【0046】
さらに、太陽歯車120が球形端部156から後退されるときに、ばね117は、ハット116と球形端部156との間の最小量の摩擦を維持することにより、使用者が枢動制御リング124を第1の方向に回転させてハット116を球形端部156に対して締め付けるときなどに球形マウントに対するヘッド110の配向を保持しかつ球形端部156に対するヘッド110の回転を防ぐために、ハット116を球形端部156に押し付けるように機能することができる。より具体的には、ばね117およびハット116は、ハット116を球形端部156上に締め付けるために枢動制御リング124が-片手の中などで-第1の方向に回転されるときに球形端部156に対するヘッド110の回転を防ぐために、枢動制御リング124に印加されるトルクに対抗するように協働することができる。
【0047】
3.4.4 パンニング制御リング
1つの実施態様では、ヘッド110は、パンニング制御リング128を含む。この実施態様では、ヘッドは、ベースセクション112に結合されかつベースセクション112のパン軸の周りで回転可能である、上部ボディを画定する。パンニング制御リング128は、上部セクション上に配置されたカメラロックリング126とベースセクション112上に配置された枢動制御リング124との間に配置され、かつ、ベースセクション112の周りでの第1の方向における回転に応答して上部ボディを下部ボディにロックするように構成され得る。さらに、パンニング制御リング128は、第2の方向における回転に応答して上部ボディをベースセクション112からロック解除するように構成され得る。
【0048】
例えば、制御装置筐体は、ラジアル軸受またはブッシングを介してカメラ台130に結合し、かつ、第2のねじセクションを含む上部セクションを画定し得る。カメラ台130は、制御装置筐体の上部セクションに隣接する肩を含むことができ、パンニング制御リング128は、第2のねじセクション上に螺合され、かつ、制御装置筐体の肩に当接する。この例では、第1の方向におけるパンニング制御リング128の回転が、パンニング制御リング128を第2のねじセクション上にねじ下げ、それにより、カメラ台130の肩をパンニング制御リング128と制御装置筐体との間に係合させかつ拘束する。第2の方向におけるパンニング制御リングの回転は、パンニング制御リング128を第2のねじセクションから螺脱させ、それにより、カメラ台130の肩をパンニング制御リング128と制御装置筐体との間から解放し、カメラ台130が制御装置筐体の周りで回転-または「パン」-することを可能にする。
【0049】
パンニング制御リング128は、リングをヘッド110の中心軸の周りで径方向に作動させることにより、使用者によって片手で操作され得る。
【0050】
3.4.5 積重ね制御リング
ヘッド110上の制御リングは、共通の中心軸(例えば、ヘッド110の中心軸)の周りでそれぞれの制御リングを回転させることにより全ての制御リングが動作されるように、平行面上で積み重ねられ得る。積重ね構成は、使用者が片手を使用して全ての制御装置を操作することを可能にし、かつ、コンパクトで頑強な形状要素を作り出す。制御リングは、それぞれ、使用者が手触り/感触だけで各制御リングを識別することができるように、独特の外側テクスチャ(例えば、スプライン加工、ローレット加工、等)を有し得る。
【0051】
小さな形状要素および小さな有効直径を維持するために、ヘッド110は、スクリュノブまたはハンドノブを含まなくてよい。さらに、各制御リングは、使用者が全ての制御リングを単一の動作でロックまたはロック解除することができるように、1回の(またはそれ未満の)回転によって完全に係合または係脱され得る。
【0052】
1つの実施態様では、ヘッド110は、カメラロックリング126、パンニング制御リング128、および枢動制御リング124を含む、積重ね制御リングのセットを具備する。ヘッド110は、ベースセクション112に結合されかつベースセクション112のパン軸の周りで回転可能である上部ボディを含む。この実施態様では、パンニング制御リング128は、ヘッド110の上部セクション上に配置されたカメラロックリング126とベースセクション112上に配置された枢動制御リング124との間に配置される。さらに、パンニング制御リング128は、ベースセクション112の周りでの第1の方向における回転に応答してヘッド110の上部ボディをヘッド110のベースセクション112にロックしまた第2の方向における回転に応答して上部ボディをベースセクション112からロック解除するように、構成され得る。したがって、上部ボディがベースセクションからロック解除されると、カメラロックリング126はヘッド110の上部セクション上に配置され、かつ、上部セクション上の他の構成要素(例えば、ロッキングタブ132、レール134)と相互作用し、また、枢動制御リング124は、ベースセクション112上に配置され、かつ、ベースセクション112上の構成要素(例えば、ハット116、太陽歯車120、遊星歯車122)と相互作用しかつ下方に延在するので、使用者は各制御リングを操作し続けることができる。
【0053】
3.5 ベースセクション
ベースセクション112の第2の側は、ヘッド110から下方に延在するフランジ114のセットを含み、フランジ114のセットは、球形端部156を受け入れて保持するように構成された露出球形ソケットを形成する。
【0054】
1つの実施態様では、球形ソケットは、ヘッド110の中心軸の周りで120度離間された3つのフランジ114を含む。フランジ114は、垂直方向のまとまり効率(vertical packing efficiency)のために三脚100が完全にまたは部分的に折り畳まれた状態にあるときにハブ140セクションの脚マウント144間に嵌合する(例えば、ぴったり収まる)ように構成され得る。各フランジは、内側ソケット領域に面する側に凹状表面を含む。ソケットブッシングが、フランジ114と球形端部156との間に位置し得る。枢動制御リング124が係合されると、フランジ114の内側表面に対する反力は、球形ソケットブッシングに関与し、それが球形端部156を固定位置にロックする。
【0055】
1つの実施態様では、ベースセクション112は、フランジ114のセットを含み、各フランジは、球形端部156と接触するしなやかな先端を画定する。球形端部156は、ベース材料(例えば、アルミニウムベース材料)と、ベース材料上に溶着された表面被覆とを含むことができ、その結果、フランジ114のしなやかな先端は、球形端部156の表面被覆に接触する。ヘッド110のばね117は、球形端部156をハット116とフランジのセットのしなやかな先端との間に抱持するために、予め負荷を加えられ得る。この実施態様では、ばね117のばね定数および予負荷は、第1の方向における枢動制御リング124の回転中に球形端部156上のヘッド110の配向を維持することなどのために、球形端部156の表面仕上げおよびフランジ114のしなやかな先端の摩擦係数に適合され得る。
【0056】
例えば、ベースセクション112は、フランジ114のセットを含むことができ、各フランジは、球形端部156と接触しかつある摩擦係数を示すゴム先端を含む。球形端部156は、アルミニウムベース材料とアルミニウムベース材料上に溶着された表面被覆とを含むように構成され得る。ばね117は、フランジ114のゴム先端の摩擦係数および球形端部156の表面仕上げに従って、予め負荷を加えられる。
【0057】
4.ハブ
図10に示されるように、ハブ140は、中央コラム150を摺動可能に受け入れるように構成された中央シャフト(例えば、中央ボア142)と、中央シャフトから外方に延在し、かつ、中央コラム150と相互作用するように構成されたロッキング組立体を含む、ローブ146と、中央ボア142および144の周りに放射状パターンで配置されかつ各隣接するローブ146の対の間に離間された脚マウントであって、脚ヒンジ継手と連動するように構成された、脚マウント144と、を含む。
【0058】
脚マウント144のサブセクション、ローブ146、および中央シャフトは、完全に折り畳まれた状態においてヘッド110のフランジ114、およびハブ140の脚マウント144、および脚セクションが球形端部156を封入するように、球形端部156の下部セクションを受け入れるように構成された実質的に半球状の凹部を形成するために組み合うことができる。ヘッド110およびハブ140内にぴったり収まるように球形端部156を構成することにより、三脚100は、向上された垂直方向および体積の効率を示し、かつ、無駄な空間を最小限に抑える。
【0059】
1つの実施態様では、ハブ140セクションは、使用者との相互作用がない場合に三脚100が折畳み状態を維持するように、三脚の他の各セクション(例えば、ヘッド110、脚160)の磁気特徴と相互作用するように構成された磁石のセットを含む。
【0060】
4.1 中央ボア
ハブ140は、三脚100の中央ボア142を画定する。ハブ140の中央ボア142は、中央コラム150を受け入れるだけでなく中央コラム150を所定の位置にロックするように構成され得る。一般に、中央ボア142は、非円形断面を画定し、したがって、中央コラム150が中央ボア142内で回転するのを防止する。中央ボア142は、ハブ140内での中央コラム150の伸長および後退に起因する中央コラム150の経時的な摩耗を制限するために、シャフトブッシング(例えば、ゴムまたは青銅のブッシング)を含み得る。
【0061】
1つの実施態様では、中央ボア142は、中央ボア142の隣接しない3つの面が、それぞれハブローブの内面を形成し、また、中央ボア142の残りの隣接しない3つの面が、それぞれ各脚マウントセクションのベースの内面を形成するように、不規則な辺を有する6角形断面を画定する。
【0062】
4.2 ハブのローブ
ハブ140は、中央シャフトから外方に延在するローブ146のセットを含む。各ローブは、中央コラム150を固定状態または半固定状態に維持するように構成された1次的なまたは2次的なロック組立体を保持するために、内側空間を含み得る。1つの実施態様では、各ローブ146の対の間の空間は、三脚100の脚をぴったり収めるように構成される。
【0063】
4.2.1 中央コラムロック組立体
ハブ140の第1のローブが、1次ロック組立体を含み得る。1次ロック組立体は、第1のローブ内に配置されかつねじ付きハンドスクリュによって係合されたときに中央コラム150に力を印加するように構成された、反りが付けられたロッカアームを含み得る。ロッカアームは、ハンドスクリュがロッカバーの上端部に力を印加したときにロッカバーの反りが(頂部および底部の力点と関係して)ロッカバーの中央領域に接触領域を作り出すように、ロッカバーの下端部にピン留めされ得る。ロッカアームの反りは、中央コラム150に印加される力をロッカアームが分散させることを可能にする。したがって、薄肉の中央コラムが、中央コラム150に印加される力を十分に支持し得る。
【0064】
球-戻り止めロック組立体(ball-detent lock assembly)が、ハブ140の第2のローブに配置され得る。球-戻り止めロック組立体は、三脚100の中心軸に直角な第1のハブ平面において力を印加して、中央コラム150を一時的な固定位置に保持する。ハブ140の各ローブが、球-戻り止めロック組立体を含むことができる。ばね留めされた球が戻り止め位置外の位置にある間、球は中央コラム150に力を印加し続ける。
【0065】
1つの変形形態では、1次ロック組立体は、反りが付けられたロッカアームに係合するように構成されたノブ148を含む。ノブ148は、三脚100が展開されるとき、および三脚100が折り畳まれるまたは保管される際に収縮する(例えば、2つの脚の間にぴったり収まる)ときに、アクセス可能性およびより容易な調整を可能にするために、伸長するように構成され得る。例えば、ノブ148は、ねじ付き端部およびスプライン付きボアを画定するスクリュと、キャップに圧入される第1の端部、およびスクリュのスプライン付きボア内に延在するようにまたスプライン付きボア内の磁気要素に一時的に結合するように構成された第2のスプライン付き端部を画定する、シャフト(例えば、鋼鉄シャフト)と、使用者が磁気要素とは反対の方向にキャップに力を印加する(例えば、引っ張る)ことに応答してシャフトを磁気要素から係脱させるように構成されたばねと、を含み得る。折畳み状態では(例えば、三脚100が保管されている場合)、シャフトの第2の端部は、スプライン付きボア内の磁気要素により、スプライン付きボアに磁気的に結合し、かつ、スプライン付きボアの内側に保持される。したがって、この折畳み状態では、キャップは、隣接する2つの脚160の間にぴったり収まることができ、したがって、三脚100の断面および有効最大径を小さくする。しかし、使用者がキャップを引っ張ってシャフトと磁気要素との間の磁気的な結合を克服すると、シャフトは、磁気要素から係脱してスプライン付きボアから外方に移動し、ばねは、シャフトをこの延長状態に維持する。この延長状態では、ノブ148のキャップは、隣接する2つの脚から外方にオフセットされ、それにより、ノブ148へのより優れたアクセス、および中央コラム位置のより容易な調整が、使用者に可能とされる。キャブを後退状態に戻すために、使用者はキャップを押圧し、それによりばねを克服してシャフトを磁気要素に再結合させることができる。
【0066】
4.3 脚マウント
一般に、脚マウント144は、ヒンジ継手において脚セクションの各脚をハブ140に接続するように構成される。脚マウント144はまた、中央コラム150が折畳み状態へと完全に押し下げられたときに球形ソケットのフランジ114が脚マウント144間に嵌合するように構成される。
【0067】
1つの実施態様では、脚マウント144は、各脚が少なくとも第1の位置および第2の位置でロックし得るように、多段位置止め(または「止め」)を含む。例えば、止めは、中心軸からオフセットされかつ25度(+/-2度)の第1の角度でハブ140から外方に延在する脚によって画定される開位置と、中心軸からオフセットされかつ75度から85度の間(+/-2度)の第2の角度においてハブ140から外方に延在する脚によって画定される低位置と、中心軸におおよそ平行な脚によって画定される折畳み位置とを含む一連の位置において三脚100の脚が動作することを可能にし得る。
【0068】
4.4.まとまり構成
脚マウント144は、ハブ140から延在し、かつ、中心軸の周りに放射状構成で(例えば、0度、120度、および240度の間隔で)配置される。さらに、脚ハブ140マウントの内面は、球形端部156がハブ140内にぴったり収まることを可能にするために、くり抜かれる-つまり、脚ハブ140マウントの内面は、球形端部156がハブ140内へ下降して脚マウント144内に封入されることを可能にするために、くり抜かれる。ハブ140はまた、隣接する脚マウント144の隣接する端部間に隙間(または「開口」)を画定し、フランジ114-ヘッド110から下方に延在し、かつ、ヘッド110の中心軸の周りで放射状に(例えば、脚マウント144のように、0度、120度、および240度の間隔で)離間されている-は、三脚100が折り畳まれたときに脚マウント144間のこれらの隙間の中にこれらのフランジ114がぴったり収まることができるように、隣接する脚マウント144間の隙間の幅に(わずかに)満たない幅を画定し、それにより、折り畳まれた三脚100の全高を抑え、その体積効率を高める。
【0069】
さらに、脚マウント144は、球形端部156のためにくり抜かれるので、球形端部156は、比較的大きな直径を画定することができ、それにより、フランジ114およびハット116が協働して比較的大きな挟持力を球形端部156に印加し、したがって、折り畳まれたときの三脚100の高さを増大することまたは三脚100の体積効率を低下させることなしに、ヘッド110上に配置された比較的大きな片持ち質量(例えば、ヘッド110に取り付けられたカメラ上に設置された大型望遠レンズ)を支持することが可能になる。例えば、球形端部156の直径は、三脚100が折り畳まれたときのハブローブ146の上面から枢動制御リング124の底面までの最小距離よりも大きくてよい。
【0070】
さらに、脚160は、それらの遠位端部の近位に配置されかつ三脚100が折り畳まれたときに隣接する脚160内の磁気要素および/または鉄要素を引き付けるよう構成された、磁気要素および/または鉄要素を含むことができ、それにより、運搬中に脚160のこれらの遠位端部が近接近して維持され、脚160の不注意な拡張が防止される。
【0071】
5.中央コラム
中央コラム150は、ハブ140の中央ボア142内で並進するように構成され得る。中央コラム150は、中央ボア142内での中央コラム150の回転を防ぐために、非円形断面を有し得る。1つの実施態様では、中央コラム150は、3ローブ断面(tri-lobed cross-section)を画定する。この実施態様では、中央ボア142は、ローブ146がハブ140の脚マウント144間の径方向中心に置かれる3ローブ開口部を画定する。
【0072】
別の実施態様では、図4に示されるように、中央コラム150は、中央コラム150モジュールのセットにセグメント化され得る。この実施態様では、中央コラム150は、中央コラムスタブ152および中央コラム延長部154を含み、中央コラムスタブ152は、中央コラム延長部154とは異なる材料から形成され得る。中央コラムスタブ152は、ヘッド110が完全な90度構成へ作動されたときにアクセス可能である球形端部156の内側のアクセス点内に配置された固定具を介して、中央コラム延長部154に取り付けられるかまたは中央コラム延長部154から分離され得る。さらに、中央コラム150のモジュール式の事例が、三脚100の全高を伸ばすために追加され得る。
【0073】
中央コラムスタブ152は、中央コラム150として機能し得る。1つの実施態様では、中央コラムスタブ152は、中央コラムスタブ152がヘッド110のための全可動域であるように、十分な高さのものであり得る。中央コラムスタブ152は、球形端部156におけるアクセス点内の固定具を介して中央コラム延長部154から分離されてよく、アクセス点は、ヘッド110の主平面が三脚100の主軸(すなわち、中央コラム150の主軸)に対して90度の向きにあるときに、球形ソケットフランジ114間でアクセス可能である。
【0074】
さらに、操作中に脚160が展開されるのに対して中央コラム150が格納されたままでいるときに、ヘッド110は、ハブ140セクション内にぴったり収まり続けることができ、その結果、ハブ140セクションは、ヘッド110に機械的に係合してヘッド110を保持し、それにより、ヘッド110は、大きな片持ち負荷(例えば、望遠レンズ)を支持するのに球形ソケットフランジ114とハット116と球形端部156との間の摩擦に頼らずに、この負荷を支持することが可能になる。
【0075】
中央コラム150は、中央コラム150が最小荷重を支持するように、頑丈で耐久性のある材料から構成され得る。1つの実施態様では、中央コラム150は、アルミニウムから構成される。
【0076】
5.1 球形端部
球形端部156は、中央コラム150の第1の端部に接続し得る。一般に、球形端部156は、ヘッド110が球形端部156の周りで枢動することができるように、ヘッド110のソケット内に収容され得る。1つの実施態様では、球形端部156は、脚160のセットとは反対側の中央コラム150の端部に結合され、かつ、ハブ140の脚マウント144間にぴったり収まるように構成される。
【0077】
この実施態様では、球形端部156は、球形端部156の球中心が、脚160の枢動軸と交差する水平方向の「枢動平面」上に、または枢動平面からの球形端部156の球面半径未満などの、「枢動平面」近くに位置するように、脚マウント144間にぴったり収まるように構成され得る。同様に、球形端部156は、ヘッド110がハブ140内へ完全に押し込まれたときに球形端部156の底部が枢動平面の下方に位置するようにまたフランジ114の底部が枢動平面の下方に位置するように、脚マウント144間にぴったり収まるように構成され得る。
【0078】
球形端部156はまた、傷防止外側被覆(scratch-resistant outer coating)を含み得る。1つの実施態様では、球形端部156は、アルミニウムベース材料から構成され、かつ、アルミニウムベース材料上に傷防止(例えば、ゴム引きの、または硬質陽極酸化)被覆を含む。
【0079】
5.2 吊下げフック
使用者がさらなる安定性のために吊下げフック158から袋または重しを吊り下げることができるように、吊下げフック158が中央コラム150の第2の端部に接続してもよい。一般に、吊下げフック158は、中央コラム150の内側断面に適合する輪郭を含む第1の断面を有する第1の突出部と、中央コラム150の外側断面に適合する第2の断面を有する格納可能な第2の突出部と、フックと、を含む。第1の突出部は、中央コラム150の内壁上の戻り止めのセットに嵌合するように構成されたボスのセットを含み得る。格納されている間、第2の突出部は、ボスのセットが戻り止めのセットにアクセスし得るように、中央コラム150の内側で第1の突出部を回転させることを可能にする。格納されていない場合、第2の突出部は、中央コラム150の(非円形の)内部断面を埋めることにより、中央コラム150内での吊下げフック158の回転を制限する。
【0080】
1つの実施態様では、吊下げフック158はまた、中央コラム150のためのハードストップとして機能することができ、それにより、中央シャフトをハブ140より上の最大高さまで持ち上げるときに使用者が中央コラム150を故意でなく中央ボア142から完全に引き出すことが防止される。例えば、吊下げフック158は、重み付きの物体を担持するように構成されたフックを画定する第1の端部と、ヘッドの反対側の中央コラムの遠位端部に取り付いて遠位端部がハブの中央ボアを通過するのを防ぐように構成された、フックの反対側の第2の端部と、を含み得る。したがって、中央コラム150をハブ140から解放するために、使用者は、最初に吊下げフック158を中央コラム150の下端部から取り外すことができる。(以下で説明されるように、中央コラム150をハブ140から取り外した後、使用者は、モバイルマウント180を中央コラム150の内側から取り出すこともできる)。
【0081】
1つの変形形態では、図6に示されるように、吊下げフック158は、フックを画定する第1の端部と、中央コラム150の内側に内蔵される-以下で説明される-モバイルマウント180の端部に組み込まれた対応する磁気特徴または鉄要素に結合するように構成された磁気要素を含む、フックの反対側の第2の端部と、を具備し得る。この変形形態では、吊下げフック158が中央コラム150内にロックされると、吊下げフック158は、モバイルマウント180を中央コラム150内に拘束するために-吊下げフック158の上方にオフセットされた-中央コラム150内に配置されたばね要素と協働し得る。さらに、モバイルマウント180が中央コラム150の底部から部分的に放出されているがばね要素によって保持されているときに、吊下げフック158内の磁気要素は、吊下げフック158をモバイルマウント180および中央コラム150のボアに対して同軸上に位置合わせし、それにより使用者が吊下げフック158を中央コラム150に挿入するときに使用者に明確なフィードバックを提供するために、モバイルマウント180内の磁気要素または鉄要素に結合することができる。
【0082】
さらに、三脚100が完全に格納されるときに、中央コラム150は、脚160の端部における足の近くに吊下げフック158を配置することができ、その結果、フックは、三脚100が完全に格納されたときに物理的にアクセス可能であり、それにより、使用者が三脚100をバッグ(例えば、カメラバッグまたは機材バッグ)、ベルトループ、または運搬のための他の輪に直接引っ掛けることが可能になる。
【0083】
5.3 モバイルマウント
図6、7Aおよび7Bに示されるように、三脚100はまた、中央コラム150内に配置される折畳み可能な携帯電話マウント180(以下、「モバイルマウント」)を含み得る。一般に、モバイルマウント180は、開位置において携帯電話を受け止めかつ保持するように構成され得る。モバイルマウント180は、カメラ台130に一時的に取り付くように構成され得る。モバイルマウント180は、閉位置において中央コラム150の直径未満の直径に折り畳むことができる。1つの変形形態では、モバイルマウント180は、中央コラム150内にばね留めされかつ磁気的に取り付けられ、その結果、モバイルマウント180は-中央コラム150の端部における吊下げフック158の取外しに応じて-中央コラム150から飛び出して、使用者が携帯電話をモバイルマウント180内に挟持させてからモバイルマウント180を三脚100のカメラ台130上に固定するための展開構成に拡張する。したがって、中央コラム150は、折畳み状態におけるモバイルマウント180を収容するように構成された、球形端部156の反対側の空洞を画定し得る。
【0084】
1つの実施態様では、中央コラム150は、上記の吊下げフック158を受け入れるように構成された遠位端部を画定し、かつ、中央コラム150の遠位端部の上方にオフセットされた磁気要素を含むばね留めされた戻り止めを具備する。この実施態様では、ばね留めされた戻り止めは、モバイルマウント180の折畳み長さ未満だけ遠位端部の上方にオフセットされてよく、その結果、ばね留めされた戻り止めは、折り畳まれたモバイルマウント180の対向端部の一部分(例えば、おおよそ10ミリメートル)が中央コラム150の遠位端部の外に延在した状態でモバイルマウント180を中央コラム150内に保持し、それにより、図6に示されるように吊下げフック158が中央コラム150から取り外されたときに、使用者がモバイルマウント180を掴んで中央コラム150から引き出すことが可能になる。しかし、吊下げフック158が、中央コラム150の外に垂れ下がるモバイルマウント180の端部に据え付けられて、使用者により中央コラム150内へ持ち上げられる場合、ばね留めされた戻り止めは、中央コラム150のボア内へのモバイルマウント180および吊下げフック158の挿入に対応するために、縮むことができる。
【0085】
したがって、モバイルマウント180は、中央コラム150の内側でばね留めされた戻り止めに磁気的に結合するように構成された第1の磁気特徴と、吊下げフック158に配置された鉄構成要素と結合するように構成された-第1の磁気特徴の反対側の-第2の磁気特徴とを含み得る。
【0086】
例えば、モバイルマウント180が折り畳まれたときに、モバイルマウント180は、第1の磁気特徴を含む第1の端部と、第2の磁気特徴を含む第2の端部とを画定することができる。第1の磁気特徴は、中央コラム150内に配置された磁気要素と結合することができ、この磁気要素は、モバイルマウント180を中央コラム150内に保持するように構成される。第2の磁気特徴は、吊下げフック158を三脚100に再び取り付けるときに吊下げフック158が最初にモバイルマウント180に(例えば、磁気的に)接続することができるように、吊下げフック158の鉄構成要素と結合することができる。さらに、モバイルマウント180は、中央コラム150内に配置されたばね留めされた戻り止めと係合することができ、その結果、吊下げフック158が中央コラム150に取り付けられているときに、モバイルマウント180は中央コラム150内に完全に挿入され、ばね117は圧縮される。次いで、吊下げフック158が(例えば、使用者により)中央コラム150から取り外されると、モバイルマウント180は、モバイルマウント180の第1の磁気特徴が中央コラム150内の磁気要素に係合する前に、ばね留めされた戻り止めから係脱して中央コラム150内で落下する(例えば、1インチ落下する)ことができる。したがって、フックが取り外された場合、モバイルマウント180は、使用者がモバイルマウント180を中央コラム150から容易に取り外すことができるように、中央コラム150内で-中央コラム150から完全に抜け落ちることなしに-わずかに落下することができる。
【0087】
モバイルマウント180は、中央コラム150のボアから取り出されると、図7Aに示されるように、使用者がモバイルデバイス(例えば、スマートフォン)を三脚100に取り付けることを可能にするために、カメラ台130に取り付くことができる。例えば、使用者は、吊下げフック158を中央コラム150から取り外し、折畳み位置にあるモバイルマウント180を中央コラム150から引き出し、モバイルマウント180を開位置へ拡張させてモバイルデバイスの側面を保持し、モバイルマウント180をカメラ台130上に配置し、次いでカメラロックリング126を回転させてモバイルマウント180をカメラ台130にロックすることができる。モバイルデバイスによる撮影の後、使用者は、モバイルデバイスをモバイルマウント180から取り外すことができ、それによりモバイルマウント180が解放されて自動的に折畳み状態に戻り、次いで使用者は、カメラロックリング126を回転させてモバイルマウント180をカメラ台130からロック解除し、モバイルマウント180をカメラ台130から取り外し、モバイルマウント180を元の中央コラム150に挿入して、吊下げフック158を中央コラム150の遠位端部に戻すことができる。
【0088】
5.4 中央コラム幾何形状
1つの実施態様では、中央コラム150は、3ローブ断面を画定し、各ローブは、脚マウントから延在する2つの隣接する脚160間で径方向中心に置かれる。この実施態様では、中央コラム150の-隣接するローブ146間の-陥凹面が、三脚100の脚160がより密接に折り畳まれるためのクリアランスを提供し、かつ、図1に示されるように三脚100が完全に折り畳まれたときにより小さな最大幅に縮小することを可能にする。さらに、三脚100の-中央コラム150の周りで放射状に120°オフセットされた-ローブ146は、より大きな有効慣性モーメントをもたらし、したがって、より大きな荷重(例えば、カメラ台130に搭載される大型のカメラおよび/またはレンズ)下で、また、ハブ脚マウント144の上方のより大きな延長部において、撓みおよび振動を少なくする。より具体的には、この3ローブ中央コラム150は、-放射状に120°オフセットされた-3つの陥凹面を画定し、かつ、脚160の内側面沿いにより大きなクリアランスをもたらし、それにより、脚160が完全に格納されて閉じられたときにより小さな体積にまとまることが可能になる。さらに、3ローブ中央コラム150は、陥凹面間が同じ寸法の丸いまたは6角形のコラムよりも大きな有効慣性モーメントを示し、それにより、中央コラム150は、ハブ脚マウント144の上方のより高い位置においてより大きな荷重をより少ない撓みおよびより低い振幅で担持することが可能になる。
【0089】
別の実施態様では、中央コラム150は、脚マウントから延在している隣接する脚間のローブ146の数の2倍に等しい数の辺を含む断面を画定する。例えば、中央コラム150は、それぞれが第1の長さを有する3つの辺の第1のセットと、それぞれが第2の長さを有する3つの辺の第2のセットとを含む、不規則な6角形の断面を画定し得る。この実施態様では、球形端部156は、3つのフランジ114を含み、ハブ140は、3つのローブ146を含む。中央コラムは、中心主軸に対して直角な軸に沿ったねじに螺合するスクリュロッキング機構により、所定の位置に動的にロックされ得る。
【0090】
6.脚
各脚160は、共通の軸に沿って摺動することにより隣接する脚セクション162内にぴったり収まるように構成された脚セクション162を含む。より小さな脚セクション162は、脚セクションロック172(または「クランプ組立体」)のセットにより、所定の位置にロックされ得る。脚セクションロック172は、各脚継手に当接するフリップロック(例えば、cークランプ)によって作動される。一般に、脚セクションロック172は、脚セクション162の高さよりも著しく低い高さを画定する。1つの実施態様では、各脚160は、5つの別個の脚セクション162を含む。
【0091】
各脚は、中央垂直軸から最大で多段階脚位置止め(または「止め」)によって画定される角度まで、外方に広がり得る。各脚は、少なくとも、多段階脚位置止めの作動に応答して脚ロック組立体によって画定される第2の角度まで、さらに広がるように構成される。
【0092】
1つの実施態様では、各脚は、内方に面する3つの面と外方に面する3つの面の、6つの面を有するシャフトを含み、その結果、三脚100が完全に折り畳まれた状態にあるときに、各脚の内向きの面のそれぞれは、隣接する脚の内向きの面または中央コラムの面と平行に位置する。
【0093】
さらに、各脚はその深さよりも大きな幅(例えば、中心軸の周りの弧長にまたがる)を画定するので、三脚100の各脚は、ヨー荷重にさらされたときに、円形の脚と比べて、その曲げ軸におけるより大きな面積慣性モーメント、およびより少ない撓みを示すことができる。したがって、脚160は、走行中の車のビデオパンを撮影する場合などに使用者が-ヘッド110に搭載された-カメラを回転させるときに、撓みに抵抗しかつヨーにおける振動を最小限に抑えるように協働することができる。
【0094】
6.1 脚組立体および軽量モード
1つの変形形態では、図9に示されるように、下方の入れ子式の脚セクションは、使用者がバックパッキングをするときまたは他の点で荷物重量の減少を望むときなどに三脚100の全体重量を減少させるために、最上部の脚セクションから取り外すことができ、かつ、三脚100の脚ごとに足164インサートと交換可能である。
【0095】
1つの実施態様では、図8Aおよび8Bに示されるように、三脚100の第1の脚は、ハブ脚マウント144に枢動可能に結合される近位端部を画定する第1の最上部の脚セクションと、第1の脚セクションの1つの側面の周りに円周方向に延在するノッチを画定する遠位端部と、以下で説明されるようにノッチに対向する穿孔、くぼみ、または他の係合特徴を含みかつ足164を保持するように構成された遠位端部と、を具備する。
【0096】
この実施態様では、三脚100の第1の脚は、上部クランプ組立体170をさらに含む。上部クランプ組立体170は、c-クランプ体を含み、このc-クランプ体は、c-クランプ体の全高に沿って延在する長手方向分割部と、第1の脚セクションの遠位端部の外側断面に近似する(例えば、±1ミリメートル)内部断面のクランプボアと、長手方向分割部の第1の側に隣接する下部クランプフランジと、長手方向分割部の第1の側に隣接しかつ下部クランプフランジよりも上側に位置する上部クランプフランジと、長手方向分割部の第2の側に隣接しかつ下部クランプフランジに面する下部クランプ表面と、長手方向分割部の第2の側に隣接しかつ上部クランプフランジに面する上部クランプ表面と、を画定する。上部クランプ組立体はまた、脚ブッシングを含み、この脚ブッシングは、クランプボアとクランプボアの内側に延在する第2の脚セクションの外側表面との間の隙間を埋めるために、c-クランプ体の底部の近位でクランプボアの内側に配置され、かつ、第1の脚セクションの内部ボアと第1の脚セクションの内側に延在する第2の脚セクションの外側表面との間の隙間を埋めるために第1の脚セクションの遠位端部に入り込む(insert into)ように構成されたフランジを含む。
【0097】
この実施態様では、上部クランプ組立体170は、下部クランプをさらに含み、この下部クランプは、下部クランプ表面において一時的に枢動し、下部クランプフランジに結合され、c-クランプ体の内側に延在する第2の脚セクションの周りでc-クランプ体を圧迫することにより上部クランプ組立体170を第2の脚セクションにロックするために閉位置において下部クランプフランジを下部クランプ表面に向かって引き付けるように構成され、かつ、c-クランプ体を第2の脚セクションから解放することにより第2の脚セクションが第1の脚セクション内で入れ子になることを可能にするために開位置において下部クランプフランジを下部クランプ表面から解放するように構成される。さらに、上部クランプ組立体170は、上部クランプを含み、この上部クランプは、上部クランプ表面において一時的に枢動し、上部クランプフランジに結合され、第1の脚セクションの遠位端部の周りでc-クランプ体を圧迫することにより上部クランプ組立体170を第1の脚セクションにロックするために閉位置において上部クランプフランジを上部クランプ表面に向かって引き付けるように構成され、かつ、c-クランプ体を第1の脚セクションから解放して第1の脚セクションからの上部クランプ組立体170、全ての下方の脚セクション、および全ての下方のクランプ組立体の取外しを可能にするために開位置において上部クランプフランジを上部クランプ表面から解放するように構成される。
【0098】
さらに、この実施態様では、c-クランプ体は、上部および下部のクランプフランジ114の間で長手方向分割部の両側から横方向に延在する横方向分割部を画定する。c-クランプ体は、第1の脚セクションの遠位端部の1つの側面の周りに周方向に延在するノッチの隣に横方向分割部を位置付けし、それにより、下方の第2の脚セグメントへのではなく第1の脚セクションの遠位端部への-閉位置における上部クランプによる-c-クランプ体の圧迫を分離し、また同様に、上方の第1の脚セグメントへのではなく第2の脚セクションの近位端部への-閉位置における下部クランプによる-c-クランプ体の圧迫を分離する。
【0099】
図5、8Aおよび8Bに示されるように、第1の脚は、さらなる脚セクション(例えば、第2の脚セクション、第3の脚セクション、等)を含むことができ、それらの下部脚セクションの間にc-クランプ組立体(例えば、脚ロック172)が間置される。さらに、三脚100におけるそれぞれの脚は、類似の幾何形状の脚セクションを含むことができ、かつ、類似の上部クランプ組立体を含むことができる。
【0100】
図9Aおよび9Bに示されるように、三脚100は、足のセットをさらに含むことができる。この変形形態では、足が、上部クランプ組立体170および下部脚セクションが-三脚100の特定の脚における-上部脚セクションから取り外されたときにこの特定の脚における上部脚セクションの遠位端部に挿入されるように構成された近位端部を含む。足の近位端部は、上部脚セクションの遠位端部に画定された穿孔、くぼみ、または他の特徴に係合して足をこの脚セクションに対して一時的に保持するように構成された戻り止めを含む。さらに、足は、その近位端部から長手方向に延在する足表面を含む。
【0101】
したがって、完全組立モードにおける全高さ範囲調節の場合、使用者は、下部脚セクションおよび上部クランプ組立体を各第1の脚セクション内に取り付け、中央コラム延長部154を中央コラムスタブ152上に取り付ける。軽量モードにおいて重量を減少させかつ同じ高さ範囲調節を維持するために、使用者は、下部脚セクションおよび上部クランプ組立体を各第1の脚セクションから取り外し、各第1の脚セクションの遠位端部内に足を取り付け、中央コラムスタブ152上の中央コラム延長部154を保持する。完全軽量モードにおいて重量を最小限に抑えるために、使用者は、下部脚セクションおよび上部クランプ組立体を各第1の脚セクションから取り外し、各第1の脚セクションの遠位端部内に足を取り付け、中央コラム150から中央コラム延長部154を取り外す。しかし、完全軽量モードにおいて、三脚100は、同じ高さ調節をなおも可能にし得る。例えば、使用者は、制御装置筐体がハブ140の上方に(例えば、カメラが正立して)延在するかまたはハブ脚マウント144の下方に(例えば、カメラが反転して)延在した状態で、ハブ140の中央ボア142内に中央コラムスタブ152を取り付けることができる。
【0102】
当業者であれば先の詳細な説明ならびに図面および特許請求の範囲から認識するであろうように、以下の特許請求の範囲において定められる本発明の範囲から逸脱することなしに、本発明の実施形態に対して修正および変更がなされ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三脚であって、
・中央ボアを画定する、ハブと、
・脚のセットであって、前記脚のセットにおける各脚が、枢動可能または格納可能に前記ハブに結合されかつ前記ハブから伸縮自在に延在するように構成された、脚のセットと、
・中央コラムであって、前記中央ボア内で並進するように構成された第1の非円形断面と、前記中央コラムの球形端部とを備える中央コラムと、
・前記球形端部に結合されたヘッドであって、
〇 ベースセクション、
〇 前記ベースセクションの上に配置され、カメラアダプタを一時的に受け止めるように構成された、カメラ台、
前記カメラ台から延在し、前記カメラアダプタの第1の傾斜面と一時的に嵌合するように構成された第1のアンダカットセクションを画定する固定レール、
前記カメラアダプタの第2の傾斜面と一時的に嵌合して、前記固定レールと第2のアンダカットセクションとの間の前記カメラプラット台に前記カメラアダプタを保持するように構成された第2のアンダカットセクション、
を含む、ヘッドと、
を備える、三脚。
【請求項2】
前記中央ボアは、前記中央ボア内での前記中央コラムの回転を防止するように構成された第2の非円形断面を画定し、
前記第1の非円形断面を含む前記中央コラムは、前記中央ボアの前記第2の非円形断面内で入れ子になる
請求項1に記載の三脚。
【請求項3】
前記中央コラムは、3角形の断面を含む
請求項2に記載の三脚。
【請求項4】
前記中央コラムは、中心軸を画定し、
前記脚のセットにおける各脚が、
折畳み位置で前記中心軸と略平行に位置し、
第1の開位置で前記中心軸から第1の角度で前記ハブから外方に延在して位置し、
低位置で前記中心軸から第2の角度で前記ハブから外方に延在して位置する、
ように構成され、
前記第2の角度は70度を超え、且つ、前記第1の角度を超える
請求項1に記載の三脚。
【請求項5】
前記脚のセットにおける各脚が、
上部脚セクションであって、
〇 前記ハブに枢動可能又は格納可能に結合される近位端部、
〇 前記近位端部の反対側の遠位端部、
を画定する上部脚セクションと、
下部脚セクションのセットにおける第1の下部脚セクションであって、
格納位置で前記上部脚セクション内に位置するよう前記上部脚セクション内で伸縮し、
前記格納位置から展開して、伸長位置で前記上部脚セクションの前記遠位端部から延在する、
ように構成された、第1の下部脚セクションと、
を含む請求項1に記載の三脚。
【請求項6】
前記ヘッドは、前記球形端部に枢動可能に結合され、さらにフランジのセットであって、
前記カメラ台の反対側のベースセクションから延在し、
前記前記球形端部のセクションの周囲に延在する、
フランジのセットを含み、
枢動制御部が、
前記球面端部を前記フランジのセットに対してクランプして、第1の方向の回転に応じて前記球面端部の前記ヘッドの向きを固定し、
第2の方向の回転に応じて、前記球面端部を前記フランジのセットから解放し、前記ヘッドを前記球面端部から固定解除する、
ように構成されている
請求項1に記載の三脚。
【請求項7】
前記フランジのセット及び前記球形端部は、折畳み位置で前記ハブ内で入れ子になるように構成されている
請求項6に記載の三脚。
【請求項8】
前記第2のアンダカットセクションは、前記カメラ台に移動可能に結合されたロッキングタブによって形成され、前記第2のアンダカットセクションを前記固定レールから後退させるために閉位置から開位置に移行するように構成されている
請求項1に記載の三脚。
【請求項9】
前記ヘッドが、前記固定レールの前記第1のアンダカットセクションと前記ロッキングタブの前記第2のアンダカットセクションとの間で前記カメラアダプタを一時的にロックするために、前記固定レールから離れる方向への前記ロッキングタブの後退を規制するように構成されたカメラロック制御装置をさらに含む
請求項8に記載の三脚。
【請求項10】
前記ヘッドは、
前記球形端部に対してパンで360度回転し、
前記球形端部を中心にチルトで180度回転する
ように構成されている
請求項8に記載の三脚。
【請求項11】
吊下げフックをさらに備え、前記吊下げフックが、
・重み付きの物体を担持するように構成されたフックセクションを画定する第1の端部と、
前記フックセクションの反対側にあり、前記球形端部の反対側の前記中央コラムの遠位端に取り付けられるように構成された第2の端部と、
を含む
請求項1に記載の三脚。
【請求項12】
前記中央コラムは、中央コラムモジュールのセットに分割されている
請求項1に記載の三脚。
【請求項13】
中央コラムと脚のセットとを備えた三脚であって、前記中央コラムは、
放射状パターンに配置されたローブのセットと、
面のセットであって、各面が隣接するローブの間に配置された面のセットと、
を含んでおり、
前記脚のセットにおける各脚が、折畳み位置で隣接するローブの間に入れ子になるように構成される、三脚。
【請求項14】
前記脚のセットにおける各脚が、
上部脚セクションであって、
ハブに枢動可能又は格納可能に結合された近位端部と、
前記近位端部の反対側の遠位端部と、
を画定する上部脚セクションと、
下部脚セクションのセットにおける第1の下部脚セクションのセットであって、前記上部脚セクション内に位置するように前記上部脚セクション内で伸縮するように構成されている第1の下部脚セクションと、
脚セクションロックのセットにおける第1の脚セクションロックであって、
第3の方向の回転に応答して、前記第1の下部脚セクションを前記上部脚セクションにロックし、
第4の方向への回転に応じて、前記第1の下部脚セクションを前記上部脚セクションからロック解除する、
ように構成された第1の脚セクションロックと、
を含む
請求項13に記載の三脚。
【請求項15】
前記脚のセットにおける各脚は、
前記ハブから伸縮自在に延在し
折畳み位置にある前記中央コラムの中心軸と略平行に位置し、
前記折畳み位置から前記ハブから外方に延在する様々な位置に展開する、
ように構成されており、
前記中央コラムは、前記中央コラムの周囲に配置された面のセットであって、前記折畳み位置で前記位置脚のセットを受け入れるように構成された面のセットを画定する
請求項13に記載の三脚。
【請求項16】
前記中央コラムは、3つの突出部と3つの凹面を有する3角形の断面を有する
請求項13に記載の三脚。
【請求項17】
前記中央コラムは、それぞれが第1の長さを有する3つの隣接しない側面の第1のセットと、それぞれが第2の長さを有する3つの隣接しない側面の第2のセットとを備える不規則な側面を有する6角形の断面を有し、
前記3つの隣接しない側面の第1のセットがローブのセットを形成し、前記隣接しない側面の第2のセットが面を形成する
請求項13に記載の三脚。
【請求項18】
三脚であって、
脚のセットと、
・前記脚のセットに結合されたヘッドであって、
カメラアダプタをカメラ台の上面に一時的に受け入れるように構成されたカメラ台であって、前記カメラ台の第1の側面に沿って配置された通り道を画定するカメラ台、
前記カメラ台の第2の側面から延在し、前記カメラアダプタの第1の傾斜面と一時的に嵌合するように構成された第1のアンダカットセクションを画定する突出した固定レール、
前記カメラアダプタの反対側の上面からオフセットしたピボット軸を定義するピボット、
ロッキングタブであって、
前記ピボットに枢動可能に結合され、前記通り道を通って延在し、
前記突出した固定レールと前記ロッキングタブとの間の前記カメラ台に対して前記カメラアダプタを保持するために、前記カメラアダプタの第2の傾斜面と一時的に嵌合するように構成された第2のアンダカットセクションを画定し、
前記ロッキングタブに力を加えると、前記ピボットを中心に枢動して、前記突出した固定レールから前記第2のアンダカットセクションを引き出す、
ように構成されたロッキングタブと、
を含む、ヘッドと、
を含む
三脚。
【請求項19】
さらに、球形端部を含み、
前記ヘッドは前記球形端部に枢動可能に結合される
請求項18に記載の三脚。
【請求項20】
前記ヘッドは、
前記球形端部に対してパンで360度回転し、
前記球形端部を中心にチルトで180度回転する
請求項19に記載の三脚。
【請求項21】
前記ロッキングタブの前記第2のアンダカットセクションは、閉位置において前記カメラアダプタの前記第2の傾斜面と一時的に嵌合するように構成され、前記第2のアンダカットセクションは前記閉位置において前記第2の傾斜面の上に位置し、
前記突出した固定レールの前記第1のアンダカットセクションは、前記閉位置において前記カメラアダプタの前記第1の傾斜面と一時的に嵌合するように構成され、前記第1のアンダカットセクションは前記閉位置において前記第1の傾斜面の上に位置し、
前記ピボットは、前記閉位置にある前記第2のアンダカットセクションと交差わり且つ垂直なベクトルに沿って配置され、
前記ロッキングタブは、前記ロッキングタブに固定トルクを超え固定トルクとは反対に第1のトルクを加える前記ロッキングタブへの下向きの力の印加に応答して、前記ピボットを中心に枢動し、前記突出した固定レールから離れるように前記第2のアンダカットセクションを前記通り道内に格納するように構成されている
請求項18に記載の三脚。
【請求項22】
前記ロッキングタブは、前記突出した固定レールと協働して、前記カメラアダプタを前記カメラ台に対して閉位置に一時的に保持し、前記カメラアダプタを前記カメラ台に取り付ける際に前記ロッキングタブに下向きの力が加えられたことに応答して、前記ピボットを中心に枢動して前記突出した固定レールから前記第2のアンダカットセクションを引き離し、前記カメラアダプタを前記カメラプ台に受け入れる、ように構成されている
請求項18に記載の三脚。
【請求項23】
さらに、
中央ボアを画定し、前記中央ボアの周囲に配置された脚マウントのセットを含むハブ、
球形端部を含み、前記中央ボア内で直線的に並進するように構成された中央コラム、
前記球形端部の上に配置されたハット、
を含み、
前記脚部のセットにおける各脚部は、前記脚マウントのセットにおける脚マウントに枢動可能に結合され、
前記枢動制御部は、
前記ハットを前記球形端部の中に押し込んで、前記第1の方向の回転に応じて前記球形端部上の前記ヘッドの向きを固定し、
前記第2の方向の回転に応じて、前記ハットを前記球面端部から引っ込めて、前記球面端部から前記ヘッドの固定を外す、
ように構成されている
請求項18に記載の三脚。
【請求項24】
さらに、
前記ヘッドに枢動可能に結合された球形端部と、
前記球形端部でヘッドの向きを固定するように構成された摩擦ロックと、
を含む請求項18に記載の三脚。
【請求項25】
・モバイルマウントをさらに備え、前記モバイルマウントが、
前記カメラアダプタの代わりに前記カメラ台に一時的に取り付くように構成され、かつ、
○ モバイルデバイスを保持するために折畳み状態から開状態に拡張するように構成され、
前記ロッキングタブは、前記突出した固定レールと協働して前記モバイルマウントを前記カメラ台上に一時的に保持するように構成されている
請求項18に記載の三脚。
【外国語明細書】