IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サード アイ デザイン インコーポレイテッドの特許一覧

特開2023-134551車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム
<>
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図1
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図2
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図3A
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図3B
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図3C
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図3D
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図3E
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図4
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図5A
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図5B
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図6
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図7
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図8
  • 特開-車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134551
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】車両照明に対応するように動作可能なリモート照明システム
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/26 20060101AFI20230920BHJP
   B60Q 1/34 20060101ALI20230920BHJP
   B60Q 1/44 20060101ALI20230920BHJP
   B62J 6/045 20200101ALI20230920BHJP
   B62J 6/056 20200101ALI20230920BHJP
   B62J 43/30 20200101ALI20230920BHJP
   A42B 3/30 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
B60Q1/26 Z
B60Q1/34 Z
B60Q1/44 Z
B62J6/045
B62J6/056
B62J43/30
A42B3/30
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023109216
(22)【出願日】2023-07-03
(62)【分割の表示】P 2020516786の分割
【原出願日】2018-06-01
(31)【優先権主張番号】62/514,380
(32)【優先日】2017-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519428144
【氏名又は名称】サード アイ デザイン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェルナー,デビッド アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジーマ,デビッド
(72)【発明者】
【氏名】ハモンド,ジョン エム.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両照明システムで動作可能な安全ヘルメット用のリモート照明システムを提供する。
【解決手段】このシステムは、車両部分、およびヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット部分と、ブレーキライトと通信するマイクロコントローラーと、マイクロコントローラーと通信するヘルメットトランシーバーとを含む。車両部分は、ヘルメットトランシーバーと無線通信する車両トランシーバーと、車両トランシーバーと通信し、信号が車両トランシーバーから受信される条件下で車両照明システムのブレーキライトにバッテリーを電気的に接続するように動作可能なゲートと、車両トランシーバーと通信し、車両トランシーバーに車両の加速を示す信号を送信するように動作可能な加速度計とを備える。減速のしきい値レベルを超えると、マイクロコントローラーがトランシーバーとゲートに信号を送信し、車両照明システムのブレーキライトを点灯させる。
【選択図】図3C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーおよび車両ブレーキライトを備えた車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、前記補助照明システムは、
a)ヘルメット部分であって、
ヘルメット電源と、
前記電源に接続し、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、
前記電源に接続し、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、
前記マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通信し、電気信号が前記車両トランシーバーから受信される条件下で前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続するように動作可能なゲートとを有する車両部分と、
c)前記マイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記マイクロコントローラーに送信するように動作可能な加速度計とを備え、
ここで、前記マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えた場合に、前記マイクロコントローラーは前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記ゲートに信号を送信し、前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記車両ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項2】
前記減速のしきい値レベルを超えた場合に、前記マイクロコントローラーが、前記ヘルメットブレーキライトを点灯させる、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項3】
前記車両照明システムが、前記車両のブレーキがかけられたときに前記車両の前記バッテリーを前記車両ブレーキライトに接続する第1の導電体からなり、前記第1の導電体も前記車両トランシーバーに電気的に接続される、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項4】
前記車両の前記ブレーキがかけられ、それにより前記車両の前記ブレーキライトが点灯するとき、前記車両トランシーバーが、前記第1の導電体から電力を受け取り、車両のブレーキを示す信号を前記ヘルメットトランシーバーおよび前記マイクロコントローラーに伝達し、ここで前記マイクロコントローラーは、前記車両の前記ブレーキの適用が検出された場合に前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項3に記載の補助照明システム。
【請求項5】
前記車両照明システムが、左方向指示灯、右方向指示灯、左方向スイッチが作動したときに前記車両の前記バッテリーを前記左方向指示灯に接続する第2の導電体、および右方向スイッチが作動したときに前記車両の前記バッテリーを前記右方向指示灯に接続する第3の導電体をさらに備え、前記第2および第3の導電体も前記車両トランシーバーに電気的に接続される、請求項3に記載の補助照明システム。
【請求項6】
前記ヘルメット照明システムが、左方向指示灯および右方向指示灯をさらに備え、ここで、前記左方向スイッチが作動すると、それにより前記車両の前記左方向指示灯が点灯し、前記車両トランシーバーが前記第2の導電体から電力を受け取り、前記左方向指示灯が点灯していることを示す信号を前記ヘルメットトランシーバーと前記マイクロコントローラーに伝達し、前記マイクロコントローラーは、車両の左方向指示灯の点灯が検出された場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットの前記左方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされており、またここで、前記右方向スイッチが作動すると、それにより前記車両の前記右方向指示灯が点灯し、前記車両トランシーバーが前記第3の導電体から電力を受け取り、前記右方向指示灯が点灯していることを示す信号を前記ヘルメットトランシーバーと前記マイクロコントローラーに伝達し、前記マイクロコントローラーは、車両の右方向指示灯の点灯が検出された場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットの前記右方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項5に記載の補助照明システム。
【請求項7】
前記加速度計が、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記車両トランシーバーと通信し、前記加速度計からの車両の加速を示す信号が前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記マイクロコントローラーに通信可能である、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項8】
前記加速度計が前記ヘルメットに含まれる、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項9】
前記車両照明システムの前記車両ブレーキライトが、主ブレーキライトと補助ブレーキライトから構成され、減速の前記しきい値レベルを超えた場合に前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記ゲートに信号を送信し、前記補助ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記補助ブレーキライトを点灯させる、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項10】
バッテリー、および車両ブレーキライトを含む車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、前記補助照明システムは、
a)ヘルメット部分であって、
ヘルメット電源と、
前記電源に接続され、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、
前記電源に接続され、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、
前記マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを備えたヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通信し、電気信号が前記車両トランシーバーから受信される条件下で前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続するように動作可能なゲートとを備えた車両部分と、
c)前記マイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記マイクロコントローラーに送信するように動作可能な加速度計とを備え、
ここで、前記マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えた場合に、前記マイクロコントローラーは前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項11】
バッテリーと、車両ブレーキライトと電気通信するプロセッサーとを備えた車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、前記安全照明システムは、
a)ヘルメット部分であって、
ヘルメット電源と、
前記電源に接続し、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、
前記電源に接続し、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、
前記マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通信し、前記車両ブレーキライトに電力を供給する導電体に接続される第1のゲートとを有する車両部分とを備え、
ここで、前記車両ブレーキライトの点灯を示す電気信号が前記第1のゲートを介して前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記マイクロコントローラーに通信可能であり、前記マイクロコントローラーは、前記車両照明システムの前記ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項12】
前記車両照明システムは左方向指示灯および右方向指示灯をさらに備え、前記補助照明システムは、前記車両トランシーバーと通信し、前記車両の左方向指示灯に電力を供給する導電体に接続される第2のゲートをさらに備え、前記車両の左方向指示灯の点灯を示す電気信号が前記第2のゲートを介して前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記マイクロコントローラーに通信可能であり、前記マイクロコントローラーは、前記車両照明システムの前記左方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項11に記載の補助照明システム。
【請求項13】
前記車両トランシーバーと通信し、前記車両の右方向指示灯に電力を供給する導電体に接続された第3のゲートをさらに備え、前記車両の右方向指示灯の点灯を示す電気信号は、前記第3のゲートを介して前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、および前記マイクロコントローラーに通信可能であり、前記マイクロコントローラーは、前記車両照明システムの前記右方向指示灯を点灯させるアルゴリズムでプログラムされている、請求項12に記載の補助照明システム。
【請求項14】
前記車両トランシーバーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記車両トランシーバーに送信するように動作可能な加速度計をさらに備える、請求項11に記載の補助照明システム。
【請求項15】
前記マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えた場合に、前記マイクロコントローラーは前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記ゲートに信号を送信し、前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記車両ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項14に記載の補助照明システム。
【請求項16】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記加速度計からの車両の加速を示す信号は、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記マイクロコントローラーに通信可能である、請求項15に記載の補助照明システム。
【請求項17】
前記加速度計が前記ヘルメットに含まれる、請求項15に記載の補助照明システム。
【請求項18】
前記車両照明システムの前記車両ブレーキライトは、主ブレーキライトと補助ブレーキライトで構成され、減速の前記しきい値レベルを超えると、前記マイクロコントローラーは前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記ゲートに信号を送信し、前記補助ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記補助ブレーキライトを点灯させる、請求項15に記載の補助照明システム。
【請求項19】
バッテリーと、車両ブレーキライトと、第1の符号化信号を送信して前記車両のブレーキライトを点灯させるためのアルゴリズムでプログラムされたプロセッサーとを備える車両照明システムと連動するように動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、前記補助照明システムは、
a)ヘルメット部分であって
ヘルメット電源と、
前記電源に接続され、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えるヘルメット照明部と、
前記電源に接続され、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、
前記マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと信号通信し、前記車両照明システムの前記プロセッサーと信号通信し、符号化信号を前記車両トランシーバーに、さらに前記プロセッサーが符号化信号を前記第1のゲートに通信する場合には前記マイクロコントローラーに渡すように動作可能な第1のゲートとを有する車両部分とを備え、
ここで、前記マイクロコントローラーは、実行時に前記第1の符号化信号が前記マイクロコントローラーにより受信された場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項20】
前記車両照明システムは、車両の左方向指示灯および車両の右方向指示灯をさらに備え、前記プロセッサーは、前記車両の左方向指示灯を点灯させる第2の符号化信号と、前記車両の右方向指示灯を点灯させる第3の符号化信号を送信するためのアルゴリズムでプログラムされており、
前記ヘルメット照明システムは、ヘルメットの左方向指示灯とヘルメットの右方向指示灯をさらに備え、
前記マイクロコントローラーは、実行時に前記第2の符号化信号が前記マイクロコントローラーによって受信された場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットの左方向指示灯を点灯させるように、また前記第3の符号化信号が前記マイクロコントローラーによって受信された場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットの右方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項19に記載の補助照明システム。
【請求項21】
前記マイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記マイクロコントローラーに送信するように動作可能である加速度計と、前記車両トランシーバーと通信し、前記第1の符号化信号が前記マイクロコントローラーによって受信される条件下で、前記バッテリーを前記車両ブレーキライトに電気的に接続するように動作可能である第2のゲートとをさらに備える、請求項19に記載の補助照明システム。
【請求項22】
前記車両トランシーバーと信号通信し、前記車両照明システムの前記プロセッサーと信号通信し、符号化信号を前記プロセッサーに渡すように動作可能な第3のゲートをさらに備える、請求項21に記載の補助照明システム。
【請求項23】
前記マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えたことが前記加速度計によって前記マイクロコントローラーに伝達された場合に、前記マイクロコントローラーが前記第1の符号化信号を前記ヘルメットトランシーバー、前記車両トランシーバー、前記第3のゲート、および前記プロセッサーに伝達し、ここで、前記マイクロコントローラーが切替え信号を前記ヘルメットトランシーバー、前記車両トランシーバー、および前記第2のゲートに伝達して前記車両ブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている、請求項22に記載の補助照明システム。
【請求項24】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記車両トランシーバーと通信し、前記加速度計からの車両の加速を示す信号が、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記マイクロコントローラーに通信可能である、請求項21に記載の補助照明システム。
【請求項25】
前記加速度計が前記ヘルメットに含まれる、請求項21に記載の補助照明システム。
【請求項26】
前記車両照明システムの前記車両ブレーキライトは、主ブレーキライトと補助ブレーキライトから構成され、
前記補助照明システムは、前記マイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記マイクロコントローラーに送信するように動作可能である加速度計をさらに備え、
前記マイクロコントローラーは、実行時に減速の前記しきい値レベルを超えた場合に、前記マイクロコントローラーが前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記ゲートに信号を送信して、前記補助ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続して、前記補助ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項19に記載の補助照明システム。
【請求項27】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記車両トランシーバーと通信し、前記加速度計からの車両の加速を示す信号は、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記マイクロコントローラーに通信可能である、請求項26に記載の補助照明システム。
【請求項28】
前記加速度計が前記ヘルメットに含まれる、請求項26に記載の補助照明システム。
【請求項29】
車両の照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムを操作する方法であって、
a)車両照明システムのプロセッサーからの前記車両の前記照明システムの車両ブレーキライトの点灯を示す符号化信号を検出するステップと、
b)前記補助照明システムの車両トランシーバーから、前記補助照明システムのヘルメットトランシーバーと、前記補助照明システムのマイクロコントローラーに、前記符号化信号を伝達するステップと、
c)前記マイクロコントローラーによりアルゴリズムを実行し、前記補助照明システムのヘルメットブレーキライトを点灯させるステップと、を含む、操作方法。
【請求項30】
車両の照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムを操作する方法であって、
a)減速のしきい値レベルを超える前記車両の減速を示す加速度計からの第1の信号を検出するステップと、
b)前記補助照明システムのマイクロコントローラーによってアルゴリズムを実行して、前記補助照明システムのヘルメットトランシーバー、および前記補助照明システムの車両トランシーバーに第2の信号を伝達して、前記車両照明システムの車両ブレーキライトを点灯させるステップと、を含む方法。
【請求項31】
前記マイクロコントローラーによってアルゴリズムを実行して、前記補助照明システムのヘルメットブレーキライトを点灯させるステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
車両の対応する照明に合うように、また任意選択で車両の減速と一致するように動作可能なリモート照明。詳細には、安全ヘルメットに取り付け可能であり、パワースポーツ車両の照明および車両の減速に対応するように動作可能な照明システム。
【背景技術】
【0002】
オートバイおよびパワースポーツ車両への乗車は、一部の人にとっては必要な交通手段であり、また別の一部の人にとっては楽しい娯楽である。米国には年間約10億マイルを乗車する約980万人のオートバイおよびスノーモービルの登録ライダーがおり、EUには4000万人を超えるライダーが、アジア、インド、メキシコおよびその他の世界の国々にはさらに数億人のライダーがおり、年間数十億マイルを乗車していると推定されている。パワースポーツ車両への乗車が必然的に行われるか、または趣味として行われるかにかかわらず、当該車両は危険な輸送手段である。
【0003】
オートバイに乗車する際の主なリスクの1つが、後端衝突または側面衝突のリスク、すなわち、オートバイのライダーが他の車両により後方または側面から衝突されるリスクである。このリスクが高い主な理由の1つは、オートバイとライダーの視認性の相対的な低さである。より大きな車やトラックに囲まれた状態のオートバイを見ると、人間の奥行きの感覚は影響を受け、これによって後続車両の運転手はオートバイを実際よりも遠くに知覚する。さらに、オートバイには、通常、単一配列の走行、ブレーキ、および地上わずか約2~3フィートの高さに取り付けられたシグナルライトのみが含まれる。これは、通常は地上3~4フィートに位置する分離された左右のペアで提供される乗用車およびトラックの照明との比較であり、1986年以降に製造された乗用車への取付けが法律で義務付けられたセンターハイマウントストップランプ(CHMSL)により通常は補強される。さらに、オートバイは登録車両のわずか3%しか占めていないため(米国運輸省2014発行番号DOT HS 812 292、「Traffic Safety Facts」による)、公共の高速道路上の車とトラックの車両数は、オートバイの車両数を大きく上回る。これらの事実を考慮すると、後端衝突または側面衝突がオートバイのライダーにとって大きなリスクであることは、驚くべきことではない。世界中の研究から、オートバイは多くは視界に入らないために衝突事故に見舞われることが証明されている。「Motorcycle Accident Cause Factors and Identification of Countermeasures」、第1巻:技術レポート、Hurt他著、Traffic Safety Center、南カリフォルニア大学、カリフォルニア州ロサンゼルス、90007、契約番号DOT HS-5-01160、1981年1月(最終レポート)、および「Comparative analysis of motorcycle accident data from OTS and MAIDS」、McCarthy他著、ISBN 978-1-84608-751-6、2008年10月を参照のこと。
【0004】
オートバイのライダーにより着用可能であり、通常はライダーの安全ヘルメットの背面に取り付けられる、リモート操作される補助ライトまたは照明システムを提供することにより、オートバイおよびライダーの視認性を高めるための試みが行われている。例えば、その開示が参照により本明細書に援用される、Wernerらの共同所有の米国特許第7,218,214号は、無線H場後方散乱信号通信によりリモート操作される補助安全照明システムを開示している。他の特許および公開された特許出願も、リモート操作照明を開示している。
【0005】
さらに、いくつかのオートバイヘルメットリモート照明製品が商用市場に導入された。これらの商用製品はいずれも、市場において広範に販売されたり、支持されたり、使用されるところまで達していない。一見すると、現在一般的に使用されている幅広い無線通信技術によって、オートバイの照明をヘルメットの照明と無線で「通信」させて操作するのは簡単なことだと直感的に考えられることは、奇妙に思われるかもしれない。しかし、そうではないことが判明した。出願人は、現在提供されている、および以前に提供されたヘルメット照明製品は、いずれの製品も幅広い問題を同時に解決してこなかったため、またいずれも互いに矛盾することの多い多岐にわたる顧客と規制の要件を満たすことができなかったために、商業的成功を達成しなかったと考えている。
【0006】
これらの問題と満たされていない要件は、技術、顧客主導、および規制という3つの一般的なカテゴリに分類できる。より具体的には、問題と満たされていない要件は、次のようにさらに詳しく要約される。
【0007】
技術的な問題と要件
一般的に、今日の道路を走行するオートバイは、アナログ照明とデジタル照明の2つのカテゴリのいずれかに該当するとみなされる照明システムを備える。
【0008】
アナログ照明付きのオートバイは、2012年頃以前に製造された旧式のオートバイである。それらの照明は、バッテリー、白熱電球、および電球のオン/オフを切り替えるメカニカルスイッチで構成されている。場合によっては、照明要素は、必要に応じて電圧制御を備えた発光ダイオード(LED)である場合があるが、照明の全体的な動作は依然としてメカニカルスイッチによるものである。ほとんどの新しいオートバイはアナログのテールライト付きで販売されなくなったが、今日でも多くの「レガシー」オートバイが使用されており、所有者は「放棄」するつもりがない。したがって、何らかのリモート補助照明システムが、このようなオートバイで動作する必要があり、市場においてニーズがある。
【0009】
デジタル照明付きのオートバイは新しいオートバイであり、多くの場合、コントローラエリアネットワーク(CAN-BUS)を使用して、照明を含むオートバイの様々な構成部品を操作および制御する。CAN-BUSで動作する配線を使用するオートバイは、2012年頃に初めて販売された。一般に、CAN-BUSは、車載コンピューターのマイクロコントローラーとデバイスがホストコンピューターなしでアプリケーションで相互に通信できるように設計された車両バス標準である。CAN-BUSはもともと自動車内の多重電気配線用に設計されたが、オートバイやその他のパワースポーツ車両でも広く使用されるようになった。年を追うごとに、ますます多くのオートバイやパワースポーツ車両が照明やその他の構成部品に関してCAN-BUS制御を使用している。
【0010】
CAN-BUSのプロトコルと仕様は特定の規格に従って定義されているが、CAN-BUSがオートバイで使用される方法は、オートバイの製造業者やさらには製造年によっても大きく異なる。さらに、製造業者は、照明制御を含むそれぞれの制御システム内の通信で使用されるソフトウェア、ファームウェア、および数値信号値に関して非常に秘密主義である。製造業者は、そのような情報を機密と見なしている。さらに、照明回路のアーキテクチャー、すなわちオートバイの照明をCAN-BUSに接続する方法は、製造業者によって異なる。
【0011】
したがって、補助リモート照明システムは、CAN-BUSで動作する様々なオートバイに接続可能で、各オートバイで効果的に機能するように構成する必要がある。このようなシステムは存在しないため、「ユニバーサル」CAN-BUSオートバイシステムで動作するようにシステムを単純に構成することはできない。やはり、補助リモート照明システムは、様々なCAN-BUS駆動のオートバイ照明構成への適合性へのこのニーズを満たす一方で、上記のアナログオートバイ照明にも適合可能でなければならない。
【0012】
顧客主導の問題と要件
今日の「接続された」世界では、顧客は最初から単純性と汎用性を求めている。オートバイのヘルメット用の補助リモート照明システムに関する重要な要件の一部は次のとおりである。
【0013】
-顧客は、バッテリー寿命を長くし、それを達成するための顧客側のアクションを最小限に抑えたいと考えている。リモート照明システムは、機能している間、可能な限り少ない電力の引き出しで事足りる。さらに、システムには「スリープ」機能と「ウェイク」機能が必要である。顧客は、乗車開始時に、システムをオンにして機能を展開することを覚えておく手間を望んでいない。顧客は、乗車終了時に、バッテリーの消耗と、それによる次の乗車開始時におけるバッテリー切れの発見を防ぐために、システムをオフにすることを覚えておく手間を望んでいない。また、顧客は、頻繁に充電したりバッテリーを交換したりすることも望んでいない。
【0014】
-一部の顧客は、(乗客がオートバイの後ろにいるため)乗客のヘルメットライトは操作可能な状態で、またドライバーのヘルメットライトは乗客の目に向けられないようにオフの状態で、乗客を運ぶ機能を望んでいる。
【0015】
-一部の顧客は、複数のオートバイを所有し、乗車している。さらに、それらオートバイのうち1つは古く、アナログ照明を備えており、もう1つのオートバイは新しく、デジタル照明を備えている場合がある。顧客は、どのオートバイに乗るかに関係なく、ヘルメットのリモート照明システムが適切に機能することを望んでいる。
【0016】
-顧客はしばしばグループで乗車する。複数のライダーがリモート照明システムを備えたヘルメットを着用している場合、システム間に「クロストーク」があってはならない。さらに、「あなたは私のものに乗り、私はあなたのものに乗る」というように、2人の顧客がオートバイを交換する場合がある。リモート照明システムはライダーの変更を認識し、新しいライダーと正しくペアになる必要がある。
【0017】
規制の問題と要件
いかなるリモート補助照明システムも、車両の照明に関する米国運輸省の規制要件を十分に考慮して提供する必要がある。リモート補助照明は技術的には車両の一部ではなく、現時点ではそのように明示的に規制されていないが、規制は将来変更される可能性があり、リモート補助照明はDOT車両照明要件と同じまたはこれに類似する要件を満たす必要がある可能性があることが予想されるべきである。
【0018】
出願人の知る限り、「ユニバーサル」な、すなわちオートバイのすべてのアナログおよびデジタル照明システムで使用でき、上記の広範な顧客要件ならびに政府による規制要件を満たすリモート補助照明システムは存在しない。オートバイのライダーの安全性を向上させるために、アナログまたはデジタル照明を備えたオートバイで使用でき、顧客要件に合致し、政府による規制を満たす、オートバイのライダーが着用可能なリモート補助照明システムが依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0019】
本開示によれば、リモート補助照明システムが提供される。リモート照明システムのいずれかを安全ヘルメットに組み込むことができる。
【0020】
本開示の一態様では、車両照明システムと連動して動作可能な安全ヘルメット用のリモート補助照明システムが提供される。車両照明システムは、バッテリー、オプションの左方向指示灯、オプションの右方向指示灯、および車両ブレーキライトで構成されている。補助照明システムは、ヘルメット部分と車両部分で構成されている。ヘルメット部分は、ヘルメット電源と、電源に接続され、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えるヘルメット照明部と、電源に接続され、ブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとで構成される。車両部分は、ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、車両トランシーバーと通信し、電気信号が車両トランシーバーから受信される条件下で車両照明システムのブレーキライトにバッテリーを電気的に接続するように動作可能なゲートと、マイクロコントローラーと信号通信し、マイクロコントローラーに車両の加速を示す信号を送信するように動作可能な加速度計とで構成される。マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えて車両トランシーバーおよびヘルメットトランシーバーを介してマイクロコントローラーに伝達された場合に、マイクロコントローラーがヘルメットトランシーバー、さらに車両トランシーバー、さらにゲートに信号を送り返し、車両照明システムのブレーキライトにバッテリーを電気的に接続し、車両照明システムのブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。
【0021】
特定の実施形態では、減速のしきい値レベルを超えると、マイクロコントローラーはヘルメットブレーキライトを点灯させる。特定の実施形態において、マイクロコントローラーは、車両のブレーキ適用が検出された場合にマイクロコントローラーがヘルメットブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。
【0022】
特定の実施形態では、ヘルメット照明システムは、左方向指示灯および右方向指示灯をさらに含む。そのような実施形態では、車両照明システムの左方向スイッチが作動し、それにより車両の左方向指示灯が点灯すると、車両トランシーバーは第2の導電体から電力を受け取り、左方向指示灯が点灯していることを示す信号をヘルメットトランシーバーとマイクロコントローラーに送信する。マイクロコントローラーは、車両の左方向指示灯の点灯が検出された場合に、マイクロコントローラーがヘルメットの左方向指示灯を点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。同様に、車両照明システムの右方向スイッチが作動することによって車両の右方向ライトが点灯し、車両トランシーバーは第3の導電体から電力を受け取り、右方向指示灯の点灯を示す信号をヘルメットトランシーバーとマイクロコントローラーに送信する。マイクロコントローラーは、車両の右方向指示灯の点灯が検出された場合に、マイクロコントローラーがヘルメットの右方向指示灯を点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。
【0023】
特定の実施形態では、加速度計は、補助照明システムの車両部分に含まれてもよく、車両トランシーバーと通信する。そのような実施形態では、車両の加速を示す加速度計からの信号は、車両トランシーバー、ヘルメットトランシーバー、およびマイクロコントローラーに通信可能である。他の実施形態では、加速度計は安全ヘルメットに含まれていてもよく、加速を示す信号をマイクロコントローラーに直接伝達してもよい。
【0024】
特定の実施形態では、車両照明システムの車両ブレーキライトは、主ブレーキライトと補助ブレーキライトから構成される。そのような実施形態では、減速のしきい値レベルを超えると、マイクロコントローラーは、ヘルメットトランシーバー、さらに車両トランシーバー、さらにゲートに信号を送信して、補助ブレーキライトにバッテリーを電気的に接続し、当該補助ブレーキライトを点灯させる。
【0025】
本開示の別の態様では、車両照明システムと連動して動作可能な安全ヘルメット用の代替のリモート補助照明システムが提供される。車両照明システムは、バッテリー、オプションの左方向指示灯と電気通信するプロセッサー、オプションの右方向指示灯、および車両ブレーキライトで構成される。補助照明システムは、ヘルメット部分と車両部分で構成される。ヘルメット部分は、ヘルメット電源と、電源に接続され、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、電源に接続され、ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーで構成される。車両部分は、ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、車両トランシーバーと通信し、車両ブレーキライトに電力を供給する導電体に接続された第1のゲートで構成される。マイクロコントローラーは、車両ブレーキライトの照明を示す電気信号が第1のゲートを介して車両トランシーバー、さらにヘルメットトランシーバー、さらにマイクロコントローラーに伝達されると、マイクロコントローラーが車両照明システムのブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。
【0026】
補助照明システムは、車両トランシーバーと通信する第2のゲートをさらに備えてもよく、車両の左方向指示灯に電力を供給する導電体に接続されてもよい。車両の左方向指示灯の照明を示す電気信号が第2ゲートを介して車両トランシーバー、さらにはヘルメットトランシーバー、さらにはマイクロコントローラーに伝達されると、マイクロコントローラーは車両照明システムの左方向指示灯を点灯させる。同様に、補助照明システムは、車両トランシーバーと通信する第3のゲートをさらに備えてもよく、車両の右方向指示灯に電力を供給する導電体に接続されてもよい。車両の右方向指示灯の照明を示す電気信号が第3のゲートを介して車両トランシーバー、さらにヘルメットトランシーバー、さらにマイクロコントローラーに伝達されると、マイクロコントローラーは車両照明システムの右方向指示灯を点灯させる。
【0027】
本開示の別の態様では、車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の代替のリモート補助照明システムが提供される。車両照明システムは、バッテリー、車両ブレーキライト、第1の符号化信号を送信して車両ブレーキライトを点灯させるためのアルゴリズムでプログラムされたプロセッサーで構成される。補助照明システムは、ヘルメット部分と車両部分で構成される。ヘルメット部分は、ヘルメット電源と、電源に接続し、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えるヘルメット照明部と、電源に接続し、ヘルメットブレーキライトと信号通信するマイクロコントローラーと、マイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとから構成される。車両部分は、ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバー、ならびに車両トランシーバーと信号通信し、また車両照明システムのプロセッサーと信号通信し、プロセッサーが1つまたは複数の符号化信号を第1のゲートに伝達するときに符号化信号を車両トランシーバー、さらにヘルメットトランシーバー、さらにマイクロコントローラーに渡すように動作可能な第1のゲートから構成される。マイクロコントローラーは、実行時に第1の符号化信号がマイクロコントローラーによって受信されると、マイクロコントローラーがヘルメットブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされている。
【0028】
車両照明システムは、車両の左方向指示灯および車両の右方向指示灯をさらに備えてもよく、車両照明プロセッサーは、車両左方向指示灯を点灯させる第2の符号化信号および車両の右方向指示灯を点灯させる第3の符号化信号を送信するためのアルゴリズムでプログラムされてもよい。そのような状況では、ヘルメット照明システムは、ヘルメットの左方向指示灯とヘルメットの右方向指示灯をさらに備えてもよく、マイクロコントローラーは、実行時に第2の符号化信号がマイクロコントローラーによって受信された場合に、マイクロコントローラーがヘルメットの左方向指示灯を点灯させるように、また第3の符号化信号がマイクロコントローラーによって受信された場合に、マイクロコントローラーがヘルメットの右方向指示灯を点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされてもよい。
【0029】
特定の実施形態では、補助照明システムは、マイクロコントローラーと信号通信し、また車両の加速を示す信号をマイクロコントローラーに送信するように動作可能な加速度計、ならびに車両トランシーバーと通信し、また第1の符号化信号がマイクロコントローラーによって受信される条件下で、バッテリーを車両ブレーキライトに電気的に接続するように動作可能な第2のゲートをさらに備えることができる。補助照明システムは、車両トランシーバーと信号通信し、車両照明システムのプロセッサーと信号通信し、符号化信号をプロセッサーに渡すように動作可能な第3のゲートをさらに備えてもよい。そのような実施形態では、マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えたことが加速度計によってマイクロコントローラーに伝達された場合に、マイクロコントローラーが第1の符号化信号をヘルメットトランシーバー、車両トランシーバー、第3のゲート、およびプロセッサーに伝達し、またマイクロコントローラーが切替え信号をヘルメットトランシーバー、車両トランシーバー、および第2のゲートに伝達して車両ブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされてもよい。特定の実施形態では、加速度計は車両照明システムに含まれてもよく、車両トランシーバーと通信してもよく、車両の加速を示す加速度計からの信号は、車両トランシーバー、ヘルメットトランシーバー、およびマイクロコントローラーに通信可能である。
【0030】
車両照明システムの車両ブレーキライトは、主ブレーキライトと補助ブレーキライトで構成されてもよい。そのような状況では、別の補助照明システムは、マイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号をマイクロコントローラーに送信するように動作可能な加速度計をさらに備えてもよい。マイクロコントローラーは、実行時に減速のしきい値レベルを超えた場合に、マイクロコントローラーが信号をヘルメットトランシーバー、さらに車両トランシーバー、ゲートに送信して、補助ブレーキライトにバッテリーを電気的に接続して、補助ブレーキライトを点灯させるように、アルゴリズムでプログラムされてもよい。加速度計は、補助照明システムの車両部分、または照明システムのヘルメット部分に含まれていてもよい。
【0031】
本開示によれば、車両の照明システムと連動して動作可能な安全ヘルメットの補助照明システムを動作させる方法が提供される。そのような方法は、車両照明システムプロセッサーからの車両ブレーキライトの点灯を示す符号化信号を検出するステップと、車両トランシーバーから、ヘルメットトランシーバー、さらに補助照明システムのマイクロコントローラーに符号化信号を伝達するステップと、マイクロコントローラーによってヘルメットブレーキライトを点灯させるアルゴリズムを実行するステップとを含み得る。
【0032】
代替の方法は、減速のしきい値レベルを超える車両の減速を示す加速度計からの第1の信号を検出するステップと、マイクロコントローラーによって、第2の信号をヘルメットトランシーバー、さらに車両トランシーバーに伝達し、車両ブレーキライトを点灯させるアルゴリズムを実行するステップとを含み得る。そのような方法は、マイクロコントローラーによってヘルメットブレーキライトを点灯させるアルゴリズムを実行するステップをさらに含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本開示は、同様の数字が同様の要素を指す以下の図面を参照して提供される。
図1】安全ヘルメットに取り付けられた、または組み込まれた補助安全照明システムとして構成された、本開示の実施形態の側面図である。
図2図1の照明システムを含む安全ヘルメットの概略背面図である。
図3A】アナログ照明を備えたオートバイと連動して動作するように構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。
図3B】第1のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイと連動して動作するように構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。
図3C】第2のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイと連動して動作するように構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。
図3D】第1のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイと連動して動作するように構成され、また図3Bのシステムの代替として構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。
図3E】第2のタイプのデジタル操作照明を装備したオートバイと連動して動作するように構成され、また図3Cのシステムの代替として構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。
図4】安全照明システムによって実行される様々な制御アルゴリズムと、システムの全体的な動作を示すマスターフローチャートである。
図5A】アナログ照明または第1のタイプのデジタル照明を備えたオートバイと連動して安全照明システムで照明を操作する方法を示すフローチャートである。
図5B】第2のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイと連動して安全照明システムで照明を操作する方法を示すフローチャートである。
図6】照明システムによってオートバイのブレーキライトを作動させる方法を示すフローチャートである。
図7】本開示の安全照明システムを使用してヘルメットの損傷を検出する方法を示すフローチャートである。
図8】オートバイおよびそのライダーの衝突を検出し、安全照明システムを使用して緊急時の第一対応者を呼び出す方法を示すフローチャートである。
図9】安全照明システムを使用する際にバッテリー寿命を延ばすために電力を管理し、エネルギーを節約する方法を示すフローチャートである。
【0034】
本発明は、特定の好ましい実施形態に関連して説明される。しかしながら、説明された実施形態に本発明を限定する意図はないことを理解されたい。それどころか、その意図は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれる可能性のあるすべての代替物、修正物、および同等物を網羅することである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の一般的な理解のために、図面を参照する。図面では、同一の要素を示すために、全体を通して同じ参照番号が使用されている。図面は例示と見なされるものであり、例示のみを目的としている。本明細書に添付される図面に反映された寸法、位置、順序、および相対的なサイズは異なる場合がある。
【0036】
以下の開示において、本発明は、オートバイのヘルメットへの埋込みまたは結合が可能であり、オートバイの各照明要素に対応するように動作可能な照明要素を備えるリモート照明システムとしての使用の文脈で説明される。しかしながら、リモート照明システムは、オートバイのヘルメットでの使用のみに限定されると解釈されるべきではない。リモート照明システムは、首領域の下のライダーのジャケット上など、ライダーの別の場所に装着されてもよい。加えて、リモート照明システムおよびその使用方法は、他の車両、具体的には「パワースポーツ」車両に適用可能である。本明細書で使用される場合、用語「パワースポーツ車両」は、オートバイ、スクーター、全地形対応車(ATV)、水上オートバイ(「ジェットスキー」)、およびスノーモービルを含むが、これらに限定されない。
【0037】
加えて、リモート照明システムは、対象物への主照明に対応する方法でリモート照明を提供することが望ましいあらゆる用途に適応可能である。車両用途に関しては、リモート照明システムは車両牽引用途にも適応可能である。作動不能の自動車などの牽引される車両、またはそれ自身の照明を持たないトレーラーは、本開示のリモート照明システムを一時的に取り付け、視認性を高めてより安全な牽引を行うことができる。
【0038】
さらに、ここで提供される説明では、「上」、「上方」、「下」、「下方」、「左」、「右」などの形容詞で特定の構成部品が識別される場合がある。これらの形容詞は安全ヘルメット上でのリモート照明システムの使用の文脈および任意となる図面の向きの文脈で示される。この説明は、リモート照明システムを特定の空間方向で使用するように制限するものと解釈されるべきではない。本システムは、本明細書に示され説明されているもの以外の向きで使用されてもよい。
【0039】
本明細書で使用される接続の言及(例えば、取り付け、結合、接続、および接合)は広く解釈されるべきであり、特に示されない限り、要素の集合間の中間部材および要素間の相対移動を含み得ることも理解されたい。そのため、接続の言及は、2つの要素が直接接続され、互いに固定された関係にあることを必ずしも意味しない。
【0040】
本明細書で使用される「減速」という用語は、負の加速を示すことを意味する。車両に関して、車両の減速は車両の速度の低下である。「しきい値の減速を超える」とは、負の加速が一定レベルを超えることを意味する。車両に関して、「しきい値の減速を超える」とは、車両の速度の所定の減速率を超えることを意味する。減速、すなわち負の加速は、加速度計によって検出可能であることを理解されたい。
【0041】
図1は、安全ヘルメットに取り付けられた、または組み込まれた補助安全照明システムとして構成された、本開示の一実施形態の側立面図である。図2は、図1の照明システムを含む安全ヘルメットの概略背面図である。図1および図2を参照すると、ヘルメット10は、剛性の耐衝撃性の硬質外側シェル12で構成される。シェル12は、典型的には、人間の頭蓋骨の一般的な形状に一致するように形成された発泡体などの衝撃吸収弾性材料(図示せず)で裏打ちされている。
【0042】
照明システム100のヘルメット部分110は、好ましくは、ヘルメット10の後方領域に取り付けられる。取付けは、硬化して固体になる液体、例えばシリコンゴムなどの接着剤を使用することで実現できる。あるいは、3M Companyによって製造および販売されているVHBTMテープなどの両面接着テープを使用してもよい。あるいは、接着剤で裏打ちされたフックおよびループ締結材料または磁気固定手段を使用してもよい。代替の実施形態では、システム100のヘルメット部分110は、ヘルメット10に取り付けられるか、ヘルメット10内に組み立てられる代わりに、ジャケットまたは他の衣類に取り付けられてもよく、またはオートバイの照明の通常位置よりも高い位置でオートバイに取り付けられてもよい。
【0043】
照明システム100のヘルメット部分110は、ハウジング112内に含まれる。説明を簡単にするために、ハウジング112は矩形として描かれている。しかしながら、ハウジング112は、顧客の美的好みおよび/またはヘルメットシェル20の湾曲形状との一致やハウジング112に含まれる照明要素の形状との対応などの機能要件に基づく他の形状を有してもよい。照明システム100のヘルメット部分110は、回路基板114をさらに含み、回路基板114上には、本明細書において後述される図3A図3Cに示すように、ヘルメット部分110の様々な構成部品が搭載される。
【0044】
加えて、ヘルメット部分110は、中央の走行および停止(またはブレーキ)ライト142、左方向指示灯144L、および右方向指示灯144Rを含む、補助車両安全照明用途のための照明部140をさらに備える。「ライト」という用語は、車両または照明部140の左方向指示灯、右方向指示灯、および/または走行/停止ライトに関して使用される場合は、単一の白熱電球(走行/停止ライトの場合はデュアルフィラメントの単一の白熱電球)、白熱電球のクラスター、単一の発光ダイオード(LED)または発光ダイオードのクラスター、または有機発光ダイオード(OLEDs)を含むことを意味するが、これらに限定されないことを理解されたい。そのような照明要素は、必要に応じて照明部140において暗闇または日光のもとで人間の観察者によって容易に確認されるように十分な明るさをもたらすために、および必要に応じて米国運輸省およびその他の適用可能な規制要件を満たすために、提供される。
【0045】
照明要素140は、回路基板114とは別個のものとして図1に示されているが、ライト144L、144R、および142は、回路基板114への取付けおよび/または組込みが可能である。さらに、図1および図2に示されたシステム100の実施形態において、システム100のヘルメット部分110全体が、ヘルメット10のシェル12に取り付けられ、シェル12の完全に外側にあるものとして示されている。この構成は、ヘルメットが別個に製造され、ヘルメット製造後にシステム100のヘルメット部分110がヘルメットのシェル12に取り付けられる状況に適している。これは、照明システムが「アフターマーケット」製品として販売される場合には一般的な慣行である。しかしながら、代替の実施形態において、システム100のヘルメット部分110は、その製造中にヘルメット10に含まれてもよい。そのような実施形態(図示せず)では、回路基板114はヘルメット10の内側またはそのハードシェル12の内面に埋め込まれてもよく、このとき照明部140はヘルメットシェル12の外側に取り付けられるか埋め込まれる。そのような実施形態では、回路基板114は、小さな薄い剛性基板、またはヘルメット10のシェル12と同様の湾曲で形成された薄い可撓性基板であってもよい。
【0046】
照明システム100は、車両部分160をさらに含む。車両部分160の構成部品は、オートバイなどのパワースポーツ車両であり得る車両の特定の電気的構成部品(図示せず)に取り付けられ、接続される。システム100の車両部分160は、本明細書において後述する理由および機能のために、システム100のヘルメット部分110と信号通信する。
【0047】
図1および図2に示される各構成部品の配置は例示のみを目的としており、またそれら構成部品の多くのその他の適切な配置は、出願人の安全照明システムにおいて十分な機能と性能を提供しながら、ヘルメットの補助安全照明としての使用およびその他の補助安全照明用途のために提供され得ることが理解されよう。
【0048】
次に、ヘルメットのシステムとして使用され、オートバイの照明に結合された補助照明システム100の実施形態を、図3A図3Eを参照して説明する。図3A図3Eに示される実施形態のそれぞれにおいて、システム100は、ヘルメット部分110と車両部分160とから構成される。ヘルメット部分110は、前述のようにヘルメット10に取り付けられるか組み込まれる。車両部分160は、オートバイ(または用途に応じてその他のパワースポーツ車両、自動車、トラックなどの車両)の電気回路200A、200B、または200Cに接続される。オートバイへの接続方法は、オートバイがアナログ照明(図3A)を有するか、第1のタイプのデジタル照明(図3Bおよび図3D)を有するか、または第2のタイプのデジタル照明(図3Cおよび図3E)を有するかどうかによって異なる。照明システム100の好ましい実施形態では、同一の照明システムは、オートバイのタイプに従って電気接続を構成することにより任意のオートバイおよびその照明で動作するために提供され得る「ユニバーサル」システムとして提供され得る。
【0049】
図3A~3Eを参照すると、システムのヘルメット部分110は、3つのタイプ(アナログ、第1のタイプのデジタル、第2のタイプのデジタル)のすべてのオートバイ照明で同じであってもよい。ヘルメット部分110は多数の電子部品で構成され、これら部品は回路基板114上に取り付けられ、基板114上に配置された微細な導電性リボンまたは経路と接続され得る。ヘルメット部分の構成部品には、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラー111、メモリー120、電源130、および照明部140が含まれる。マイクロコントローラー111は、様々な動作プログラム命令およびアルゴリズム122(後述)、個々のオートバイライダーのシステム設定124、およびオートバイの運転中に取得された動作データ126を含み得るメモリー120と通信する。
【0050】
マイクロコントローラー111と通信するUSBインターフェース116などの外部通信インターフェースは、ライダー設定126とソフトウェアおよびファームウェア122をメモリー120にアップロードすること、ならびにライダーデータ124とその他のシステム診断および/または動作データをダウンロードすることを可能にするために提供され得る。USBインターフェース116は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を備えた外部コンピューター20、またはスマートフォンなどのモバイルデバイス30に接続可能である。
【0051】
照明部140は、走行およびブレーキライト142、左方向指示灯144L、および右方向指示灯144Rを含む。ライト142、144L、および144Rは、明るい発光ダイオードからなる各クラスターで構成されてもよい。DOT規制に適合し、ライトによって伝達される情報に関する観察者の認識に適合するように、方向指示灯144Rおよび144Lは好ましくはこはく色であり、ブレーキライトは好ましくは赤色である。方向指示灯144Rおよび144Lは、方向をさらに伝達ために、矢印または横方向に尖った形状を有するように形成されてもよい。
【0052】
電源130は、バッテリー132と、電力調整回路134とを含む。電力調整器134は電圧を出力モジュール113に供給される所望のレベルに調整して、この出力モジュールはシステム100の動作中にマイクロコントローラー111から信号を受信してブレーキライト142、左方向指示灯144L、右方向指示灯144Rのオンとオフを切り替える。特定の実施形態では、電力調整器134は、ライトへの電圧をDC12ボルトの公称値に維持する。特定の実施形態では、センターライト142は、走行ライトとして適度な明るさのレベルを有し、ブレーキライトとして高い明るさのレベルを有する走行およびブレーキライトとして動作する。これを達成するために、マイクロコントローラー111は、ゼロボルトでオフおよび12ボルトDCでオンとなる程度の、および観察者がライトの点滅を知覚せず、代わりに安定した中程度の明るさとして知覚するために十分な高さの周波数となる程度の、変動する方形波のような電圧の断続的なバーストをもたらすようにプログラムされてもよい。LEDは、この方法で動作するのに特に適している。
【0053】
電力調整器はまた、マイクロコントローラーおよびそれと通信するその他の電子部品に電力を供給するための第2の電圧レベルを提供する。通常、このような電圧は、DC5ボルトの公称値に調整される。
【0054】
特定の実施形態では、電源130は、バッテリー132を再充電するため、および/または電力調整器134に動作電力を供給するためのエネルギーハーベスティングデバイス136を含むことができる。エネルギーハーベスティングデバイス136は、太陽電池(図示せず)、および/または圧電電池などの振動エネルギーハーベスティングデバイス(図示せず)を含むことができる。
【0055】
特定の実施形態では、システム100のヘルメット部分110は、マイクロコントローラー111と通信する全地球測位システム(GPS)追跡装置115を含むことができる。GPS追跡装置115は、緊急支援を呼び出す必要がある衝突の場合に特に有用であり得る。
【0056】
特定の実施形態では、ヘルメット部分110は、マイクロコントローラー111と通信するヘルメット加速度計117を含むことができる。ヘルメット加速度計117は、以下により詳細に説明するように、ヘルメット10の損傷および/またはヘルメット着用者が負傷した可能性があるしきい値レベルを超える衝撃を検出するために使用され得る。
【0057】
システム100のヘルメット部分110は、マイクロコントローラー111と通信し、システム100の車両部分160の車両トランシーバー170と通信する、ヘルメットトランシーバー150をさらに含む。ヘルメットトランシーバー150と車両トランシーバー170との間の信号通信の詳細は、オートバイ照明のタイプごとに、後に詳細に説明される。
【0058】
システムのヘルメット部分110は概略的に示されたものであり、回路の特定のアーキテクチャーは異なり得ることを理解されたい。ヘルメット部分110は、中央処理装置(CPU)を含むことができる別個のマイクロコントローラー111を備えることができる。あるいは、マイクロコントローラー111、メモリー120、加速度計117、出力モジュール113、電力調整器134、GPS追跡装置115、およびトランシーバー150を含む電子部品の一部またはすべてを、特定用途向け集積回路(ASIC)などの単一の電子チップに集積してもよい。
【0059】
システム100のヘルメット部分110の様々な構成部品および全体構成について説明したが、次に、アナログ照明、第1のタイプのデジタル操作照明、または第2のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイとのインターフェースを有する車両部分160の構成部品および構成について説明する。まず図3Aを参照すると、これはアナログ照明を有するオートバイで動作するシステム100を示しているが、オートバイの電気照明回路200Aは、照明部240、バッテリー231、少なくとも1つのブレーキライトスイッチ232、およびターンシグナルスイッチ234を含む。オートバイの操作において、少なくとも1つのブレーキライトスイッチ232が、フロントブレーキ(典型的にはハンドグリップレバーによる)またはリアブレーキ(典型的にはフット操作レバーによる)の使用により作動すると、ブレーキライトスイッチ232が閉じられ、ブレーキライト242が点灯する。ブレーキライト242は、白熱電球、LED、またはLEDのクラスター、OLEDまたはOLEDシート、または別の適切な照明要素であり得る。
【0060】
さらに、オートバイの運転中、左折を示すためにターンシグナルスイッチ234が作動すると、左ライト244Lに電力が供給され、それにより照明が点灯する。同様に、右折を示すためにターンシグナルスイッチ234が作動すると、右ライト244Rに電力が供給され、それにより照明が点灯する。フラッシャースイッチ(図示せず)が作動すると、左右の方向指示灯244Lおよび244Rの両方が点灯する。それぞれの左右の方向指示灯244Lおよび244Rは、白熱電球、LED、またはLEDのクラスター、OLED、または他の適切な照明要素であり得る。
【0061】
図3Aに示された補助安全照明システム100の実施形態において、システム100の車両部分160は、車両トランシーバー170と車両加速度計180とから構成される。車両部分160はまた、作動中のオートバイの大部分に対してシステム100を「ユニバーサル」にするために、(後述の)デジタル照明を備えるオートバイで使用するための付加的な構成部品を含み得るが、このような構成部品は、アナログ照明回路200Aを備えるオートバイに車両部分160を接続する際には使用されない。
【0062】
補助安全照明システム100をアナログ照明を備えたオートバイで動作するように実装する際、車両トランシーバー170と、ブレーキライトスイッチ232とブレーキライト242の間にある電気的配線または経路との間に、またはブレーキライトスイッチ232の出力端子(図示せず)に対して、電気接続172が設けられている。加えて、車両トランシーバー170と、ターンシグナルスイッチ234と左のターンシグナルライト244Lの間にある電気的配線または経路との間に、またはターンシグナルライトスイッチ234の左出力端子(図示せず)に対して、電気接続174Lが設けられている。同様に、車両トランシーバー170と、ターンシグナルスイッチ234と右のターンシグナルライト244Rとの間の電気的配線または経路との間に、またはターンシグナルライトスイッチ234の右出力端子(図示せず)に対して、電気接続174Rが設けられている。
【0063】
アナログ照明を備えたオートバイを伴う照明システム100の動作において、ライダーがオートバイのブレーキをかけ、したがってブレーキライトスイッチ232を閉じると、車両トランシーバー170は接続172を介して電力を受け取り、これによってオートバイのブレーキが適用されたことが示される。車両トランシーバー170は、システム100のヘルメット部分110のヘルメットトランシーバー150に無線信号を伝達し、それは次にマイクロコントローラー111に通信される。マイクロコントローラー111は、ヘルメット10上の照明部140のブレーキライト142が照らされるアルゴリズムを実行する。同様に、ライダーが左または右のターンシグナルスイッチ234を作動させると、車両トランシーバー170は接続174Lまたは174Rを介して対応する信号を受信し、これはヘルメットトランシーバー150およびマイクロコントローラー111に伝達される。マイクロコントローラー111は、ヘルメット10上の左または右の方向指示灯144Lまたは144Rが、それぞれのオートバイの左または右の方向指示灯244Lまたは244Rと呼応して点灯するアルゴリズムを実行する。
【0064】
特定の実施形態では、ヘルメットトランシーバー150と車両トランシーバー170との間の無線通信は、前述のWernerらの共同所有の米国特許第7,218,214号に開示されているH場後方散乱通信によるものであってもよい。特定の実施形態では、ヘルメットトランシーバー150と車両トランシーバー170との間の無線通信は、Bluetooth(登録商標)通信によるものであってもよい。通信は、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)通信を含むBluetooth(登録商標) 5標準に準拠してもよい。他の形式の無線通信が考えられ、これには開発時に利用可能になるBluetooth(登録商標)のさらなるバージョンが含まれる。
【0065】
上記手順の下、ヘルメットのブレーキライト142が適用されるのは、オートバイのブレーキライトスイッチ232が作動したときだけであることが分かる。出願人は、いくつかの場合において、このことを問題として、機械式ブレーキが適用されていなくてもオートバイが高速で減速する可能性があることを認識している。具体的には、オートバイが低ギア(例えば、第1または第2のギア)の交通状態で運転されている場合、ライダーが単純かつ突然にスロットルを放すと、オートバイは機械式ブレーキをかけずに、したがってブレーキライト242を点灯させずに急速に減速する。これは危険な状況である。なぜなら、特に夜間は、後続の運転手は、視覚的な奥行き知覚だけに基づいてオートバイがどれほど速く減速しているかを認識しない可能性が高いからである。したがって、非常に一般的なこれらの状況下では、後突のリスクが大幅に増加する。
【0066】
この問題を解決するために、本照明システム100は、オートバイ照明回路200A、特にブレーキライト242と通信して、オートバイのブレーキ適用によるものでない高い減速率が発生した場合にブレーキライト242を作動させるように構成される。好ましい実施形態では、照明システム100の車両部分160には、車両トランシーバー170と通信する車両加速度計180が設けられている。したがって、車両加速度計180は、負の加速度(減速)、および横加速度、すなわちオートバイの左右の方向変化を含むオートバイの加速度を検出する。この加速度データは、車両トランシーバー170に、無線でヘルメットトランシーバー150に、さらにマイクロコントローラー111に通信される。マイクロコントローラー111は、オートバイの加速が監視されるアルゴリズムでプログラムされている。機械式ブレーキがかけられた場合に匹敵するレベルなど、減速のしきい値レベルを超えた場合、マイクロコントローラー111は、ヘルメットトランシーバー150を介して車両トランシーバー170に信号を伝達し、ゲート173を作動させる。ゲート173は、通常は開スイッチとして機能する「電子リレー」である。ゲート173が作動すると、スイッチが閉じられ、したがって、バッテリー231からの電力はゲート173を通過し、導体172を介してブレーキライト242に達することが可能になる。このようにして、オートバイが所定のしきい値を超える減速を受ける場合、機械式のオートバイブレーキをかけなくても、オートバイブレーキライト242を点灯させる。この機能は、後突のリスクを減らすことにより、ライダーの安全性を大幅に向上させる。
【0067】
代替の実施形態では、システム100のヘルメット部分110に含まれるヘルメット加速度計117は、オートバイの減速のしきい値レベルの検出器として使用されてもよい。しかしながら、ヘルメット加速度計117は、着用者の頭の様々な動きなどから、より多くの「ノイズ」にさらされており、これらは除去しなければならない。車両加速度計180は、オートバイの実際の加速および減速のより良好な表現をもたらし、したがって、好ましい実施形態では、ヘルメット加速度計117は、主に、ヘルメットの減速、極端な場合には、結果として生じるヘルメットの損傷、および着用者による地面の物体との衝突を伴う可能性のある衝突を検出するために使用される。
【0068】
出願人の補助照明システムの研究開発の時点で、出願人は、前述のWernerらの米国特許7,218,214に開示されているものと同様の補助照明システムを製作した。システムのヘルメット部分は安全ヘルメットに取り付けられ、システムの車両部分は比較的新しいオートバイである2014 BMW R1200 GSオートバイに取り付けられ、補助照明システムとオートバイ照明が適切に機能することが期待されていた。
【0069】
しかし、そのようにはならなかった。実験的な補助照明システムを使用しようとすると、オートバイのインストルメントパネルにオートバイ照明の電気的な障害が示された。このような障害は、オートバイの所有者/ライダーにとって明らかに懸念事項であり、さらに、障害を解消して電気システムをリセットするには、オートバイの所有者にとってかなりの費用をかけて、認定ディーラーまたは修理店のもとに訪問する必要があるであろう。問題を調査すると、テスト用オートバイの電気システムは、オートバイの照明やその他の構成部品の制御にあるタイプのCAN-BUSシステムを使用していることがわかった。
【0070】
さらに調査すると、補助照明システムの車両部分を(図3Aに示す方法と同様の方法で)オートバイのブレーキと方向指示照明回路に直接接続することにより、システムの車両部分の車両トランシーバーへの接続部の消費電流は、CAN-BUSシステムのプロセッサーによって障害アラームを発行させるのに十分な高さであることがわかった。基本的に、CAN-BUSシステムは、オートバイの方向指示灯、ブレーキライト、およびその他の構成部品によるある程度の消費電流を「見込む」ようにプログラムされている。所定の制限外の消費電流の変動は、配線接続の破損、「焼損」ランプ、短絡、または別の欠陥を示唆している。補助照明システムの車両部分をオートバイのブレーキと方向指示照明回路に直接接続することにより、CAN-BUSプロセッサーは追加の消費電流を短絡またはその他の障害を示すものと解釈しているように見えた。したがって、障害コードがオートバイのインストルメントパネルに表示された。
【0071】
この状況は明らかに容認できないものであった。提示された問題は、CAN-BUSシステムが障害コードを発行しないように、照明システムの車両部分をオートバイの照明と接続する方法であった。言い換えれば、照明システムの車両部分は、オートバイのブレーキライトと方向指示灯の動作を引き続き検出可能でありながら、オートバイのCAN-BUSシステムから「見えない」必要があった。
【0072】
さらに、CAN-BUS電気システムには少なくとも2つの構成があることがわかった。第1のシステム200Bが図3Bに示されており、「タイプ1デジタル照明制御」と呼ばれているが、「デジタル」という用語は、CAN-BUSシステムには図3Aのシステムのアナログ照明200Aとは対照的にデジタルプロセッサーが含まれるために使用されている。第2のシステム200Cが図3Cに示されており、「タイプ2デジタル照明制御」と呼ばれている。オートバイ照明の構成部品については、システム200Bと200Cの両方が、プロセッサー202を含むCAN-BUS201、ブレーキ適用センサー212、および左のターンシグナルセンサー214Lと右のターンシグナルセンサー214Rを共通して備えている。これらのセンサーは、消費電流が比較的低く、オートバイの機械式ブレーキとシグナルライトの制御が作動すると、それぞれ作動する。
【0073】
ここで図3Bを参照すると、「タイプ1」のデジタル照明制御システムでは、CAN-BUS201は、配線222を介してブレーキライト242に、配線224Lを介して左方向指示灯244Lに、配線224Rを介して右方向指示灯244Rに電力を供給する。電力の供給に加えて、CAN-BUSのプロセッサーは各回路のそれぞれの消費電流を監視し、消費電流が所定の範囲外の場合、オートバイのインストルメントパネルにアラームが表示される。したがって、やはり、これらの配線のいずれかからの車両トランシーバー170への直接接続は、障害アラームを発生させることになるため、行うことができない。
【0074】
タイプ1のデジタル照明制御に関するこの問題を解決するために、照明システム100の車両部分160は、各ゲート192、194L、および194Rからさらに構成される。これらの各ゲートは、通常は開スイッチとして機能する「電子リレー」である。ゲートが作動すると、スイッチが閉じられ、したがって、車両トランシーバー170からの電力がゲートを通過してトランシーバー170に戻ることが可能になる。ただし、電子スイッチであるゲートは、マイクロアンペアオーダーの非常に低い電流で動作する。そのような消費電流は、CAN-BUSシステム201によって障害アラームが発行されないように十分に低い。加えて、車両トランシーバー170は、オートバイのバッテリー231への直接接続によって電力供給されるため、その消費電流はCAN-BUSによって検出されず、またこれに悪影響を及ぼさない。
【0075】
したがって、例示として、CAN-BUS201は、ブレーキセンサー212を介してオートバイのブレーキがかけられたことを検出すると、配線222を介して電力を供給し、ブレーキライト242を点灯させる。同時に、ゲート192は配線接続191を介して作動するが、ゲート192の消費電流はCAN-BUSが障害アラームを発しないように十分に低い。したがって、オートバイのブレーキがかけられ、ゲート192のスイッチが閉じられると、電流がトランシーバー170からゲート192を通って流れ、車両トランシーバー170に戻る。車両トランシーバー170はこの状態を無線信号としてシステム100のヘルメット部分110のヘルメットトランシーバー150に伝達し、これは次にマイクロコントローラー111に伝達される。マイクロコントローラー111は、オートバイのCAN-BUSシステム200Bに悪影響を及ぼさずに、ヘルメット10の照明ユニット140のブレーキライト142を点灯させるアルゴリズムを実行する。
【0076】
同様に、ライダーが左または右のターンシグナルスイッチを作動させると、左または右のターンシグナルセンサー214Lまたは214RはCAN-BUSに信号を送り、これによって、224Lまたは224Rの配線を介して、左の方向指示灯244Lまたは右の方向指示灯244Rがそれぞれ点灯する。それぞれのゲート194Lまたは194Rは作動し、ゲートのスイッチを閉じる。車両トランシーバー170は、この状態を示す対応する信号を受信し、それに従ってヘルメットトランシーバー150およびマイクロコントローラー111に伝達される。マイクロコントローラー111は、オートバイのCAN-BUSシステム200Bに悪影響を及ぼさずに、左の方向指示灯144Lまたは右の方向指示灯144Rがオートバイの左の方向指示灯244Lまたは右の方向指示灯244Rにそれぞれ呼応して点灯するアルゴリズムを実行する。
【0077】
オートバイの制動によるものでないオートバイの減速に伴うブレーキ照明点灯の不足に関する前述の問題も、図3Bのシステム100によって解決される。図3Aに示されたシステムのように、照明システム100の車両部分160は、車両トランシーバー170と通信する車両加速度計180を備える。車両加速度計からの加速度データは、車両トランシーバー170に、無線でヘルメットトランシーバーに、さらにマイクロコントローラー111に伝達される。マイクロコントローラー111は、オートバイの加速が監視されるアルゴリズムでプログラムされている。減速のしきい値レベルを超えた場合、マイクロコントローラー111はヘルメットトランシーバー150を介して車両トランシーバー170に信号を伝達し、ゲート173を作動させる。ゲート173が作動すると、スイッチが閉じられ、したがって、バッテリー231からの電力はゲート173を通過し、導体172および222を介してブレーキライト242に達することが可能になる。このようにして、オートバイが所定のしきい値を超える減速を受ける場合、機械式のオートバイブレーキをかけなくても、オートバイブレーキライト242を点灯させる。
【0078】
図3Dは、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図であり、第1のタイプのデジタル操作照明を装備したオートバイと連動して動作するように構成され、また図3Bのシステムの代替となるものである。図3Dのシステム100には補助ブレーキライト243が設けられており、これは、オートバイの照明ユニット240上に、またはその非常に近接したところに取り付けることができる。オートバイの配線の導体222に接続される代わりに、導体173は補助ブレーキライト243に接続される。したがって、上述のように減速のためにゲート173がマイクロコントローラーによって作動されると、バッテリー231からの電力はゲート173を通り、導体172を介して補助ブレーキライト243に達する。このようにして、オートバイが所定のしきい値を超える減速を受ける場合、機械式のオートバイブレーキをかけなくても、補助ブレーキライト243を点灯させる。
【0079】
ここで図3Cを参照すると、「タイプ2」のデジタル照明制御システムでは、CAN-BUS201は、配線225を介して左方向指示灯248L、ブレーキライト246、および右方向指示灯248Rに電力を供給する。CAN-BUS201は、ライトに電力を供給することに加えて、ライトで読み取り可能な符号化信号も供給する。ライト246、248L、および248Rのそれぞれは、「インテリジェント」ライトであり、一致する符号化信号が存在する場合にそれぞれのライトを作動させるために使用される信号受信および検出機能を含む。例えば、ブレーキライト246が番号100の信号コードで作動する場合に、ブレーキライト246がワイヤ225を介して伝達される番号100の信号を検出すると、ブレーキライト246(通常はLED)の照明要素に電力が流れるようになり、ライト246が点灯する。CAN-BUS201はまた、消費電流を監視し、番号100の信号に電力を供給しているときにある程度の電流がブレーキライト246によって消費されることを見込むようにプログラムされている。所定の範囲内で電流消費が発生しない場合、CAN-BUSはアラームを発行する。左方向指示灯248Lおよび右方向指示灯248Rは、同様の方法で動作し、固有の信号コードがそれぞれの動作に関連付けられている。
【0080】
オートバイの製造業者がその照明の信号コードを公開しない場合にヘルメットの照明140をタイプ2のデジタル照明を備えたオートバイの照明と連動して動作可能にするために、オートバイのCAN-BUS内に接続可能な「CAN-BUS Reader」インストルメントを入手し、ライト246、248L、および248Rの信号コードを検出および読み取るために使用できる。それ以外の場合、照明信号コードは特定のオートバイ製造業者から入手できる。この情報を備えて、照明システム100は、オートバイ照明240と呼応してヘルメット照明140を動作させることができるようにされ得る。
【0081】
再び図3Cを参照すると、照明システム100の車両部分160には、配線225およびCAN-BUS201への接続を介して照明信号コードを受信するためのゲート195が設けられている。ライト246、248L、および/または248Rのいずれか1つ、2つ、または3つすべてを点灯させる場合、CAN-BUS201は、配線225に電力および所望の照明動作信号を供給する。したがって、ゲート195も、ゲート195のスイッチを閉じ、電流がそこを通過できるようにするのに十分な電力をCAN-BUSから受け取る。しかしながら、ゲート195は、CAN-BUSによる障害アラームの発行を引き起こすのに十分な電流を引き込まないように、CAN-BUSから車両トランシーバー170に、および十分な抵抗の受信端子に電力を送るように配線されている。あるいは、CAN-BUSが障害アラームを発行するのに十分な電流が流れるのを防ぐために、ゲート195とトランシーバー170の間に抵抗器(図示せず)を設けることができる。いずれの場合も、ゲート195を通ってトランシーバーに供給される電力は、符号化信号の検出を可能にするのに十分であり、またそのような信号がシステム100のヘルメット部分110のヘルメットトランシーバー150に無線で通信され、次にマイクロコントローラー111に通信されるのに十分である。マイクロコントローラー111は、検出された信号コードに従ってそれぞれのブレーキライト142および/またはシグナルライト144Lおよび144Rを照らすアルゴリズムを実行し、オートバイのCAN-BUSシステム200Cに悪影響を及ぼさない。
【0082】
オートバイの制動によるものでないオートバイの減速に伴うブレーキ照明点灯の不足に関する前述の問題も、図3Cのシステム100によって解決される。図3Aに示されたシステムのように、照明システム100の車両部分160は、車両トランシーバー170と通信する車両加速度計180を備える。車両加速度計からの加速度データは、車両トランシーバー170に、無線でヘルメットトランシーバーに、さらにマイクロコントローラー111に伝達される。マイクロコントローラー111は、オートバイの加速が監視されるアルゴリズムでプログラムされている。減速のしきい値レベルを超えた場合、マイクロコントローラー111はヘルメットトランシーバー150を介して車両トランシーバー170に信号を伝達し、ゲート173を作動させる。ゲート173が作動すると、スイッチが閉じられ、したがって、バッテリー231からの電力はゲート173を通過し、導体172および225を介してブレーキライト246に到達することが可能になる。しかし、システム100の車両部分160には追加のゲート197が設けられている。このゲート197は、配線225への接続を介してCAN-BUSシステムに信号をフィードバックするように動作可能である。したがって、バッテリー231からゲート173を直接操作することに加えて、マイクロコントローラー111は、ヘルメットトランシーバー150から車両トランシーバー17に、ブレーキライト246を操作するために必要な信号コードを送信する。車両トランシーバー170からの電圧の供給は、ゲート197のスイッチを閉じ、ブレーキライト246を作動させるために必要な信号コードを含む電流を配線225を通してブレーキライト246に流すのに十分であるため、マイクロコントローラー111からの通信に基づいて点灯する。CAN-BUSによって、ブレーキライト246の点灯による配線225の追加電流が検出された場合、ブレーキライト246の点灯に必要な信号も検出されるが、これによって障害アラームが発行されることはない。このようにして、オートバイが所定のしきい値を超える減速を受ける場合、機械式のオートバイブレーキをかけなくても、オートバイブレーキライト246を、オートバイのCAN-BUSシステム200Cに悪影響を及ぼすことなく点灯させる。
【0083】
図3Eは、第1のタイプのデジタル操作照明を備えたオートバイと連動して動作するように構成され、また図3Cのシステムの代替として構成された、図1のヘルメット安全照明システムのブロック図である。図3Dに示されたシステム100のように、図3Eのシステム100には補助ブレーキライト243が設けられており、これは、オートバイの照明ユニット240上に、またはその非常に近接したところに取り付けることができる。オートバイの配線の導体225に接続される代わりに、導体173は補助ブレーキライト243に接続される。したがって、上述のように減速のためにゲート173がマイクロコントローラーによって作動されると、バッテリー231からの電力はゲート173を通り、導体172を介して補助ブレーキライト243に達する。このようにして、オートバイが所定のしきい値を超える減速を受ける場合、機械式のオートバイブレーキをかけなくても、補助ブレーキライト243を点灯させる。
【0084】
図4を参照すると、安全照明システム100によって実行される様々な制御アルゴリズムおよび動作方法を示すフローチャートが提供される。全体的な制御スキーム1000は、起動アルゴリズム、ヘルメット照明の方法およびアルゴリズム400、オートバイ照明の方法およびアルゴリズム500、ヘルメット損傷検出の方法およびアルゴリズム600、オートバイ衝突の方法およびアルゴリズム700、ヘルメット電力管理の方法およびアルゴリズム800、およびデータ取得のアルゴリズム900から構成される。
【0085】
システム100のヘルメット部分110の起動301時、例えば初回起動時やバッテリー交換後の起動時などに、マイクロコントローラー111はアルゴリズム300を実行し、特定の起動時チェック310、すなわちバッテリー充電と予測バッテリー寿命のチェック、照明142、144Lおよび144Rの機能チェック、加速度計117の機能チェック、トランシーバー150および170の機能チェックなどを行う。このチェックには、ヘルメットが以前の使用によって、または硬い表面に落下したことによって、何らかの損傷を受けたかどうかに関する、ヘルメット加速度計データからの判定が含まれてもよい。マイクロコントローラー111はまた、ライダーからの入力設定を受け入れることができ、これは、USBインターフェース116を通してスマートフォンなどのモバイルデバイス30を介して、またはBluetooth(登録商標)接続または他の無線通信プロトコルを介して無線で入力され得る。入力設定は、システム100が動作するオートバイまたは他のパワースポーツ車両の識別320、二人目のライダーがオートバイに乗車し、システム100のヘルメット部分110を備えたヘルメット10を装着する場合のタンデムヘルメットペアリングの識別330を含み得る。その場合、ドライバーのヘルメットと乗客のヘルメットは、その照明が後続車両に最もよく見える最も後方のヘルメットである乗客のヘルメットを「制御」ヘルメットとして確立するように通信するようにプログラムされる。ドライバーのヘルメットのマイクロコントローラー111は、その照明が乗客の目に向けられるため、乗客が制御ヘルメットを着用しているときは動作しないようにプログラムされてもよい。アルゴリズム300は、ヘルメットトランシーバー150から車両トランシーバー170に信号を送信し、返ってきた信号を受信することを含み得る最終使用前チェック340を実行でき、これは、システム100のヘルメット部分110と車両部分160との間の通信が確立されて動作可能であることと、オートバイの動作によりシステムのヘルメット部分110との通信がもたらされることと、減速のしきい値を超えた場合のヘルメット部分110の照明140の動作ならびにオートバイのブレーキライト242の動作が前述のとおりであることを検証するために行われる。図3A図3Cを参照すると、システム100のヘルメット部分110は、マイクロコントローラー111により「チャープ」する、または一連のチャープを発行するように動作させることができる小型スピーカー119などのアラーム装置を備えることができ、システム100が正常に動作していることを伝達できる。さらに、チャープを使用して、ヘルメットの損傷の可能性などのアラーム状態を示すことができる。代替的または追加的に、アラーム装置は、振動要素(図示せず)などの触覚アラーム装置を含んでもよい。
【0086】
次に、ヘルメット10を着用したライダー(および任意選択により乗客)は、オートバイに乗り、乗車を開始1001する。システムのマイクロコントローラー111は、ヘルメットライト140の操作400、オートバイブレーキライトの操作500、ヘルメット10の損傷の検出600、衝突の検出700、システム電源の管理800、ライドデータの取得900に関する方法およびアルゴリズムを並行して実行する。これらの様々な方法およびアルゴリズムについて、さらに詳しく説明する。これらの説明において、オートバイに対してまたはオートバイによって(多くの場合、ライダーによって行われたアクションによって)発生した何かを検出するマイクロコントローラー111を参照する場合、そのような発生は車両トランシーバー170がそのような発生を示す信号を受信することで検出され、そのような発生がヘルメットトランシーバー150に通信され、次にマイクロコントローラー111に通信されることを理解されたい。
【0087】
図5Aを参照すると、図3Aおよび図3Bを参照して説明したように、アナログ照明または第1のタイプのデジタル照明を備えたオートバイと連動してシステム100のヘルメット照明140を動作させる方法401が示されている。アナログ照明を備えたオートバイの場合、マイクロコントローラーは、図3Aに示されかつ前述した配線構成を介してオートバイの照明を監視する410。マイクロコントローラー111ーは、左のターンシグナルの電圧または電流をチェック411し、それが検出されると、マイクロコントローラーはヘルメットの左のターンライト144Lをオンにする421。マイクロコントローラー111は、左のターンシグナルの電圧または電流についてチェックし続け431、それが検出された場合、ヘルメットの左のターンライト144Lはオンに維持される。マイクロコントローラー111が、左のターンシグナルがオフであることを検出した場合、ヘルメットの左のターンライト144Lはオフにされる441。同様に、マイクロコントローラー111は、右のターンシグナルの電圧または電流をチェック413し、それが検出されると、マイクロコントローラーはヘルメットの右のターンライト144Rをオンにする423。マイクロコントローラー111は、右のターンシグナルの電圧または電流についてチェックし続け433、それが検出された場合、ヘルメットの右のターンライト144Rはオンに維持される。マイクロコントローラー111が、右のターンシグナルがオフであることを検出した場合、ヘルメットの右のターンライト144Rはオフにされる443。同様に、マイクロコントローラー111は、ブレーキライトの電圧または電流をチェックし412、それが検出された場合、マイクロコントローラー111はヘルメットブレーキライト142をオンにする422。マイクロコントローラー111は、ブレーキライトの電圧または電流についてチェックし続け432、それが検出された場合、ヘルメットブレーキライト142はオンに維持される。マイクロコントローラー111が、ブレーキライトがオフであることを検出した場合、ヘルメットブレーキライト142はオフにされる442。さらなる実施形態では、オートバイのフォーウエーフラッシャーが作動し、したがってオートバイの左右のターンシグナル244Lおよび244Rを点灯させる場合、マイクロコントローラー111はこの状態を検出し、ヘルメットの左右のライト144Lおよび144R。
【0088】
ヘルメットライト144L、142、または144Rのいずれの動作においても、これらのライトがオフになると、サイクルが繰り返され、マイクロコントローラーはオートバイの照明またはCAN-BUSを監視する410。しかし、ある時点で、後述する電力管理方法800に従って、マイクロコントローラー111によって、所定かつプログラムされた期間を過ぎてオートバイの動作またはヘルメット10の着用者の動作による信号が生じていないことが検出された場合、マイクロコントローラー111は乗車が終了したと結論付け1002、マイクロコントローラー111はシステム100のヘルメット部分110のスリープモードを開始し860、バッテリー132の電力を節約する。
【0089】
第1のタイプのデジタル照明を備えたオートバイの場合、マイクロコントローラーは、図3Bに示されかつ前述した配線構成を介してオートバイの照明を監視する410。方法401の全体的な論理は、アナログ照明を備えたオートバイの場合と同じであるが、オートバイの左のターンライト244L、ブレーキライト242、および右のターンライト244Rの動作は、前述のとおり、それぞれゲート194L、192、および194Rのトリガーによって検出される。
【0090】
図5Bを参照すると、図3Cを参照して説明したように、システム100のヘルメット照明140を、第2のタイプのデジタル照明を備えたオートバイと連動させて動作させる方法402が示されている。方法402の全体的な論理は、アナログ照明またはタイプ1のデジタル照明を備えたオートバイの論理と類似しているが、オートバイの左のターンライト248L、ブレーキライト246、および右のターンライト248Rの動作は、ゲート195から受信されるCAN-BUS201からの信号を監視し405、またそれぞれの照明コードが存在するかどうかを検出することによって、検出される。
【0091】
マイクロコントローラー111は、左のターンシグナルコードをチェック415し、そのようなコードが検出された場合、マイクロコントローラー111は、ヘルメットの左のターンライト144Lをオンにする425。マイクロコントローラー111は、左のターンシグナルコードについてチェックし続け435、そのようなコードが検出された場合、ヘルメットの左のターンライト144Lはオンに維持される。マイクロコントローラー111が左のターンシグナルコードが存在しないことを検出した場合、ヘルメットの左のターンライト144Lはオフにされる445。同様に、マイクロコントローラー111は、右のターンシグナルコードをチェック417し、そのようなコードが検出された場合、マイクロコントローラー111はヘルメットの右のターンライト144Rをオンにする427。マイクロコントローラー111は、右のターンシグナルコードについてチェックし続け437、そのようなコードが検出された場合、ヘルメットの右のターンライト144Rはオンに維持される。マイクロコントローラー111が、右のターンシグナルコードが存在しないことを検出した場合、ヘルメットの右のターンライト144Rはオフにされる447。同様に、マイクロコントローラー111は、ブレーキライトコードをチェックし416、そのようなコードが検出された場合、マイクロコントローラー111はヘルメットブレーキライト142をオンにする426。マイクロコントローラー111は、ブレーキライトコードについてチェックし続け436、そのようなコードが検出された場合、ヘルメットブレーキライト142はオンに維持される。マイクロコントローラー111が、ブレーキライトコードが存在しないことを検出した場合、ヘルメットブレーキライト142はオフにされる446。
【0092】
マイクロコントローラーは、オートバイまたはライダーによる動作が所定の時間を超えて検出されなくなる時点までCAN-BUSを監視し続け405、その後、マイクロコントローラー111は、乗車が終了したと結論付け、システム100のヘルメット部分110のスリープモードを開始する860。
【0093】
図6を参照すると、図3A図3Cを参照して前述したように、システム100のヘルメット部分110によってオートバイライトを操作する方法500が示されている。マイクロコントローラー111は、オートバイ加速度計180によって測定および通信されるオートバイ加速度を監視する510。所定のしきい値を超える一定レベルの減速(負の加速)が検出された場合520、マイクロコントローラー111は、トランシーバー150および170を介してゲート173に信号を送り、オートバイブレーキライト242または246をオンにする531。さらに、マイクロコントローラー111は、ヘルメットブレーキライト142をオンにすることもできる533。マイクロコントローラー111は、しきい値を超える減速についてチェックし続け540、そのような減速度が検出された場合、オートバイブレーキライト242または246はオンに維持され551、ヘルメットブレーキライト142もオンに維持される553。マイクロコントローラー111が、しきい値レベルを超える減速がもはや生じていないことを検出した場合、オートバイブレーキライト242または246およびヘルメットブレーキライト142はオフにされる560。マイクロコントローラー111は、オートバイまたはライダーによる動作が所定の時間を超えて検出されなくなる時点までオートバイの加速度計180を監視し続け510、その後、マイクロコントローラー111は、乗車が終了したと結論付け、システム100のヘルメット部分110のスリープモードを開始する860。
【0094】
図7を参照すると、システム100のヘルメット部分110を使用して安全ヘルメット10の損傷を検出する方法600が示されている。ヘルメット損傷検出方法600は、乗車の開始1001後に実行可能であるが、損傷検出方法は、システム100のヘルメット部分110がスリープモード860にある間も継続され得る。そのような条件下では、ヘルメット10のマイクロコントローラー111および加速度計117に電力を供給して、ヘルメット10が保管棚から落下する場合など、ヘルメット10を損傷する可能性のある衝撃を引き続き検出できるようにすることができる。マイクロコントローラー111は、加速度計117によって検出された自由落下の開始時に実質的に瞬時にシステム100のヘルメット部分110を起こし、それによりヘルメット加速度計データが取得されるようにプログラムされ得る。
【0095】
乗車中またはスリープモード860中のいずれの場合においても、マイクロコントローラー111は、ヘルメット加速度計117によって測定および伝達される加速度を監視する610。所定の正または負のしきい値を超える一定レベルの加速または減速が検出された場合620、マイクロコントローラー111は、メモリー120に加速度データを格納する630。そのようなデータは、ヘルメット10が損傷している可能性があり、使用するのに安全でないかどうかを判断する際の検討および分析のために、モバイルデバイス30またはコンピューター20にその後アップロードされ得る。さらに、マイクロコントローラーは、スピーカー119を介して可聴アラームを鳴らし640、ヘルメット10の着用者に損傷のチェックを実行する必要があることを警告することができる。
【0096】
マイクロコントローラー111はまた、オートバイの運転中にしきい値を超える加速が発生したかどうかを判定する650ようにプログラムされている。該当する場合、それは、ライダーのヘルメット10への実質的な衝撃を伴うオートバイの衝突を示している。したがって、マイクロコントローラー111は、GPS追跡装置115からヘルメットの位置の読み取り値を受信し、緊急対応要員を呼び出す660。
【0097】
図8を参照すると、システム100を使用して衝突を検出する方法700が示されている。この方法は、オートバイヘルメット10の損傷を検出する方法と類似しているが、システム100の車両部分160のオートバイ加速度計180を使用して実行される。マイクロコントローラー111は、オートバイ加速度計180によって測定および伝達される加速度を監視する710。所定の正または負のしきい値を超える一定レベルの加速または減速が検出された場合720、マイクロコントローラー111は、GPS追跡装置115からヘルメット10の位置の読み取り値を受信し、緊急対応要員を呼び出す730。さらに、マイクロコントローラー111は、加速度データをメモリー120に格納する740。
【0098】
図9を参照すると、照明システム100のバッテリー寿命を延ばすために電力を管理し、エネルギーを節約する方法800が示されている。本明細書に示されるシステム100のヘルメット部分110の実施形態では、バッテリー電力を節約するためにヘルメット部分110の電源を切るためのオン/オフスイッチが設けられていないことに留意されたい。したがって、ヘルメット10の使用者は、乗車の終了時にヘルメット部分110をオフにすることを忘れずに覚えている(または、そうするのを忘れた場合に、上がったバッテリー132に対処する)必要も、乗車の開始時にヘルメット部分110をオンにすることを忘れずに覚えている必要もない。その代わりに、ヘルメット10の加速度計117およびマイクロコントローラー111には、スリープモード860中であっても十分な電力が供給されるので、ヘルメット10の動きを引き続き検出できる。
【0099】
したがって、方法800の第1の実施形態では、マイクロコントローラー111は、ヘルメット加速度計117によって測定および伝達される加速度を監視する810。ヘルメットの動き、ひいては着用者によるヘルメット10の使用の可能性を示す一定レベルの加速または減速が検出される場合820、マイクロコントローラー111は、前述のように特定のシステムチェックが実行されるウェイクアップモードを開始する830。次いで、システム100のヘルメット部分110は、作動の準備ができた状態になる。動作中、マイクロコントローラー111は、ヘルメット加速度計117を監視し840、オートバイの動作データがトランシーバー150および170を介して受信されているかどうかも判定する。マイクロコントローラー111は、システム100の進行中の動作が起こっているかどうかを検出する850。マイクロコントローラー111によって、所定かつプログラムされた期間を過ぎてオートバイの動作またはヘルメット10の着用者の動作による信号が生じていないことが検出された場合、マイクロコントローラー111は乗車が終了したと結論付け1002、マイクロコントローラー111はシステム100のヘルメット部分110のスリープモードを開始し860、バッテリー132の電力を節約する。
【0100】
方法800の第2の実施形態では、補助照明システムのヘルメット部分がスリープモードであっても、マイクロコントローラー111およびヘルメットトランシーバー150は電力供給されたままである。これらのデバイスのエネルギー消費は、バッテリー全体の電力容量と寿命に対して非常に小さい。したがって、スリープモードでは、ヘルメットトランシーバー150およびマイクロコントローラーは、車両トランシーバー170を引き続き監視できる815。スリープモードは、(CAN-BUSを作動させることができる)イグニッションスイッチ、ブレーキライト246、および/または一方または両方のターンシグナルライト248Lおよび248Rによって示されるように、オートバイが「オン」になっていない限り継続する。オートバイがオンになると、車両トランシーバー170はヘルメットトランシーバー150とマイクロコントローラー111に信号を送る。マイクロコントローラー111は、車両トランシーバー170がオンであることを検出し825、システムのウェイクアップおよび動作モードを開始し830、次いでシステム100のヘルメット部分110の動作準備が整う。動作中、マイクロコントローラー111は、車両トランシーバー170を監視し845、動作データがトランシーバー150および170を介して受信されているかどうかを判定することもできる。マイクロコントローラー111は、システム100の進行中の動作が起こっているか否かを検出し850、そうでない場合、上述のようにスリープモードが開始される。
【0101】
したがって、本開示に従って、車両と連動させて使用する補助安全照明システム、および安全照明システムの動作方法が提供されたことは明らかである。技術および本発明の前述の説明は、本発明の主題、製造、および使用の性質における単なる例示であり、本出願または本出願に対する優先権を主張して出願され得る、またはそこから発行される特許であり得る他の出願で請求されるいかなる特定の発明の範囲、用途、または使用を限定することを意図しない。説明を検討する際には、以下の定義と非限定的な指針を考慮しなければならない。
【0102】
本開示の見出し(「背景」や「要約」など)および本明細書で使用される小見出しは、本技術内のトピックの一般的な編成のみを意図しており、本技術またはその任意の態様の開示を限定することを意図するものではない。特に、「背景」に開示されている主題には、新規技術が含まれる場合があり、先行技術の列挙を構成するものではない。「概要」に開示されている主題は、技術またはその任意の実施形態の全範囲に関する網羅的または完全な開示ではない。本明細書のセクション内の特定の材料について特定の有用性を有するとする分類や議論は便宜上行われ、当該材料が任意の所与の組成で使用される場合に、本明細書におけるその分類に従って必ずまたは単独で機能しなければならないという推論は行われるべきではない。
【0103】
本明細書の背景において他の参考文献に同様の情報が含まれ得る限りにおいて、上記の記述は、それらの参考文献が先行技術であることも、本明細書に開示された技術の特許性への何らかの関連性を有することも認めるものではない。背景における議論は、単に主張の一般的な要約を提供することを目的としている。
【0104】
説明および特定の例は、本明細書で開示される技術の実施形態を示すが、例示のみを目的とするものであり、技術の範囲を限定するものではない。さらに、記載された特徴を有する複数の実施形態の列挙は、追加の特徴を有する他の実施形態、または記載された特徴の異なる組み合わせを組み込んだ他の実施形態を除外するものではない。特定の例は、この技術の組成物および方法を作成および使用する方法の例示目的のために提供され、特に明記しない限り、この技術の所与の実施形態が作成または試験されているか否かを表すものではない。
【0105】
本明細書で使用される限りにおいて、「好ましい」および「好ましくは」という用語は、特定の状況下で特定の利益をもたらす技術の実施形態を指す。しかしながら、同じまたは他の状況下で、他の実施形態も好ましい場合がある。さらに、1つまたは複数の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用でないことを意味するものではなく、また技術の範囲から他の実施形態を除外することを意図するものではない。
【0106】
特に明記しない限り、本開示で使用される関係用語は、同等の機能を提供すると当業者が認識する一定の許容誤差を含むと解釈されるべきである。一例として、垂直という用語は必ずしも90.00°に限定されるものではなく、関連する部材または要素について説明された目的に対して同等の機能を提供するものとして当業者が認識するであろうその任意の変形例も含む。構成の文脈における「約」や「実質的に」などの用語は、一般的に、関連要素の位置、性質、または構成に対して正確な、または十分に近い性質、位置、および/または構成に関連し、本発明を実質的に変更することなく、本発明内の要素の操作性を保持する。同様に、特に明記されない限り、または文脈から明確である場合、数値は、本発明の操作性を実質的に変化させないため、無視できるほどの重要性であると当業者が認識するであろう一定の許容誤差を含むと解釈されるべきである。
【0107】
本明細書で使用する場合、「備える(comprise)」、「含む(include)」、「有する(contain)」、およびその変形は非限定的であることを意図するものであり、その結果、リスト内の項目の記述によって本技術の材料、組成、デバイス、および方法において同じく有用であり得る他の同様の項目が除外されることはない。同様に、用語「可能である(can)」および「かもしれない(may)」、およびそれらの変形は非限定的であることを意図するものであり、その結果、実施形態が特定の要素または特徴を含むことが可能である、または含むかもしれないという記述は、それらの要素や特徴を含まない本技術の他の実施形態を除外しない。
【0108】
このように本発明の基本概念を説明してきたが、前述の詳細な開示は例としてのみ提示することを意図しており、限定するものではないことは当業者には明らかであろう。本明細書で明示的に述べられていないが、当業者には様々な変更、改善、および修正が思い浮かぶであろう。これらの変更、改善、および修正は、本明細書によって提案されることを意図しており、本発明の精神および範囲内にある。さらに、したがって、処理要素またはシーケンスの記載順序、または数字、文字、またはその他の名称の使用は、請求項に明示的に記載されている場合を除き、請求されたプロセスをいかなる順序にも限定することを意図していない。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーおよび車両ブレーキライトを備えた車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、前記補助照明システムは、
a)ヘルメット部分であって、
ヘルメット電源と、
前記電源に接続し、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、
前記ヘルメット電源に接続し、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するヘルメットマイクロコントローラーと、
前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通信する第1のゲートであって、前記車両照明システムにおいてブレーキ障害アラームを生じさせるしきい値となる電流値未満で動作可能であって、かつ電気信号が前記車両トランシーバーから受信される条件下で前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続するように動作可能な第1のゲートとを有する車両部分と、
c)前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記ヘルメットマイクロコントローラーに送信するように動作可能な加速度計とを備え、
ここで、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しい前記車両の減速度のレベルが前記加速度計によって検出された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記加速度計から減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えたことを示す信号を受信し、前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記第1のゲートに信号を送信し、前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記車両ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項2】
前記減速のしきい値レベルを超えた場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが、前記ヘルメットブレーキライトを点灯させる、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項3】
前記補助照明システムの前記車両部分が、車両ブレーキライトと第2のゲートから構成され、減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えた場合に前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記補助車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続するように動作する前記第2のゲートに信号を送信し、前記補助車両ブレーキライトを点灯させる、請求項1に記載の補助照明システム。
【請求項4】
車両照明システムと連動して動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、
前記車両照明システムは、 バッテリーと、ブレーキ適用センサーおよび車両ブレーキライトと電気通信する車両照明プロセッサーであって、前記車両照明プロセッサーにより前記ブレーキ適用センサーから車両ブレーキの適用を示す信号が受信された場合に、前記車両ブレーキライトに接続された導電体を通して電力を供給して、前記車両ブレーキライトを点灯させる電力アルゴリズムと、前記車両ブレーキライトと電気通信してブレーキ障害の有無を検出する障害アルゴリズムと、を実行するように構成された車両照明プロセッサー、を備え、
前記安全照明システムは、
a)ヘルメット部分であって、
ヘルメット電源と、
前記電源に接続し、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えたヘルメット照明部と、
前記電源に接続し、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するヘルメットマイクロコントローラーと、
前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通信する第1のゲートであって、前記車両照明システムにおいてブレーキ障害アラームを生じさせるしきい値となる電流値未満で動作可能であって、かつ前記車両ブレーキライトに電力を供給する前記導電体に接続される第1のゲートとを有する車両部分とを備え、
ここで、前記車両ブレーキライトの点灯を示す電気信号が、前記車両ブレーキライトと電気通信して前記ブレーキ障害が無い状態を維持しながら前記第1のゲートを介して前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能であり、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記車両ブレーキライトの点灯を示す電気信号が送られる場合に前記補助照明システムの前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項5】
前記車両照明システムは車両左方向指示灯および車両右方向指示灯をさらに備え、前記補助照明システムは、
前記ヘルメット部分にあり、前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信を行うヘルメット左方向指示灯と、
前記ヘルメット部分にあり、前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信を行うヘルメット右方向指示灯と、
前記車両トランシーバーと通信し、前記車両左方向指示灯に電力を供給する導電体に接続される第2のゲートと、
前記車両トランシーバーと通信し、前記車両右方向指示灯に電力を供給する導電体に接続される第3のゲートと、をさらに備え、
前記車両左方向指示灯の点灯を示す電気信号が前記第2のゲートを介して、前記車両照明プロセッサーによる前記車両左方向指示灯との電気通信において左方向指示灯の障害が無い状態を維持しながら前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能であり、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記車両左方向指示灯の点灯を示す電気信号が送られる場合に前記ヘルメット左方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされ、
前記車両右方向指示灯の点灯を示す電気信号が前記第3のゲートを介して、前記車両照明プロセッサーによる前記車両右方向指示灯との電気通信において右方向指示灯の障害が無い状態を維持しながら前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能であり、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記車両右方向指示灯の点灯を示す電気信号が送られる場合に前記ヘルメット右方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項に記載の補助照明システム。
【請求項6】
前記車両トランシーバーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記車両トランシーバーに送信するように動作可能な加速度計をさらに備える、請求項に記載の補助照明システム。
【請求項7】
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しい前記車両の減速度のレベルが前記加速度計によって検出された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記加速度計から減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えたことを示す信号を受信し、前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記第1のゲートに信号を送信し、前記車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続し、前記車両ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項に記載の補助照明システム。
【請求項8】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記加速度計からの車両の加速を示す前記信号は、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能である、請求項に記載の補助照明システム。
【請求項9】
前記補助照明システムの前記車両部分さらに、補車両ブレーキライトと第2のゲートで構成され、減速の前記しきい値レベルを超えると、前記ヘルメットマイクロコントローラーは前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記補助車両ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続するように動作する前記第2のゲートに信号を送信し、前記補助車両ブレーキライトを点灯させる、請求項に記載の補助照明システム。
【請求項10】
車両照明システムと連動するように動作可能なヘルメット用の補助照明システムであって、
前記車両照明システムは、
バッテリーと、車両ブレーキライトと、ブレーキ適用センサーおよび前記車両ブレーキライトと電気通信する車両照明プロセッサーであって、前記車両照明プロセッサーにより前記ブレーキ適用センサーから車両ブレーキの適用を示す信号が受信された場合に、電力と、前記車両ブレーキの前記車両ブレーキライトに対する適用を示す符号化車両ブレーキ信号と、を同時に提供するように構成された車両照明プロセッサーと、を備え、
前記車両ブレーキライトが前記符号化車両ブレーキ信号を検出するように動作し、前記符号化車両ブレーキ信号が存在する場合に前記車両ブレーキライトを点灯させ、
記補助照明システムは、
a)ヘルメット部分であって
ヘルメット電源と、
前記電源に接続され、少なくとも1つのヘルメットブレーキライトを備えるヘルメット照明部と、
前記電源に接続され、前記ヘルメットブレーキライトと信号通信するヘルメットマイクロコントローラーと、
前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信するヘルメットトランシーバーとを有するヘルメット部分と、
b)車両部分であって、
前記ヘルメットトランシーバーと無線信号通信する車両トランシーバーと、
前記車両トランシーバーと通する第1のゲートであって、前記車両照明システムにおいてブレーキ障害アラームを生じさせるしきい値となる電流値未満で動作可能であって、かつ前記車両照明プロセッサーと信号通信し、前記車両照明プロセッサーが前記符号化車両ブレーキ信号を前記第1のゲートに通信する場合には、前記符号化車両ブレーキ信号を前記車両トランシーバーに、さらに前記ヘルメットマイクロコントローラーに渡すように動作可能な第1のゲートとを有する車両部分とを備え、
ここで、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に前記符号化車両ブレーキ信号が前記ヘルメットマイクロコントローラーにより受信された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、補助照明システム。
【請求項11】
前記車両照明システムは、車両左方向指示灯および車両右方向指示灯をさらに備え、前記車両照明プロセッサーは、
左ターンシグナルが左ターンシグナルセンサから前記車両照明プロセッサーにより受信された場合に、電力と、符号化左ターンシグナルと、を前記車両左方向指示灯に同時に提供し、前記車両左方向指示灯は、前記符号化左ターンシグナルを検出し、前記符号化左ターンシグナルが存在する場合に前記車両左方向指示灯を点灯させるように動作し、かつ
右ターンシグナルが右ターンシグナルセンサから前記車両照明プロセッサーにより受信された場合に、電力と、符号化右ターンシグナルと、を前記車両右方向指示灯に同時に提供し、前記車両右方向指示灯は、前記符号化右ターンシグナルを検出し、前記符号化右ターンシグナルが存在する場合に前記車両右方向指示灯を点灯させるように動作するように、アルゴリズムでプログラムされており、
前記ヘルメット照明システムは、ヘルメット左方向指示灯とヘルメット右方向指示灯をさらに備え、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に前記符号化左ターンシグナルが前記マイクロコントローラーによって受信された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記ヘルメットの左方向指示灯を点灯させるように、また前記符号化右ターンシグナルが前記マイクロコントローラーによって受信された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記ヘルメットの右方向指示灯を点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項10に記載の補助照明システム。
【請求項12】
前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記ヘルメットマイクロコントローラーに送信するように動作可能である加速度計を備え、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しい前記車両の減速度のレベルが前記加速度計によって検出された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記加速度計から減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えたことを示す信号を受信し、前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項10に記載の補助照明システム。
【請求項13】
前記車両トランシーバーと信号通信し、前記車両照明プロセッサーおよび前記車両ブレーキライトと信号通信し、符号化信号を前記車両照明プロセッサーに渡すように動作可能な第のゲートをさらに備え、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、前記加速度計が前記ヘルメットマイクロコントローラーに対して前記車両の減速度のレベルが減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しいことを通知した場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記符号化車両ブレーキ信号を前記ヘルメットトランシーバー、前記車両トランシーバー、前記第2のゲート、さらには前記プロセッサーおよび前記車両ブレーキライトに伝え、前記車両ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項12に記載の補助照明システム。
【請求項14】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記車両トランシーバーと通信し、前記加速度計からの車両の加速を示す信号が、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能である、請求項12に記載の補助照明システム。
【請求項15】
前記加速度計が前記ヘルメットに含まれる、請求項12に記載の補助照明システム。
【請求項16】
前記補助照明システムの前記車両部分は、第2のゲートと補助ブレーキライトから構成され、
前記補助照明システムは、前記ヘルメットマイクロコントローラーと信号通信し、車両の加速を示す信号を前記ヘルメットマイクロコントローラーに送信するように動作可能である加速度計をさらに備え、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しい前記車両の減速度のレベルが前記加速度計によって検出された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーが前記加速度計から減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えたことを示す信号を受信し、前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記車両トランシーバー、さらに前記第2のゲートに信号を送信して、前記補助ブレーキライトに前記バッテリーを電気的に接続して、前記補助ブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項10に記載の補助照明システム。
【請求項17】
前記加速度計は、前記補助照明システムの前記車両部分に含まれ、前記車両トランシーバーと通信し、前記加速度計からの車両の加速を示す前記信号は、前記車両トランシーバー、前記ヘルメットトランシーバー、および前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能である、請求項16に記載の補助照明システム。
【請求項18】
前記車両照明システムの前記車両照明プロセッサーは、前記車両照明プロセッサーにより前記ブレーキ適用センサーから車両ブレーキの適用を示す信号が受信された場合に、電力と、車両ブレーキの前記車両ブレーキライトに対する適用を示す符号化車両ブレーキ信号と、を同時に提供するように構成され、
前記車両ブレーキライトは、前記符号化車両ブレーキ信号を検出するように動作し、前記符号化車両ブレーキ信号が存在する場合に前記車両ブレーキライトを点灯させ、
前記車両ブレーキライトの点灯を示す前記符号化車両ブレーキ信号は、前記第1のゲートを通して、前記車両ブレーキライトと電気通信して前記ブレーキ障害が無い状態を維持しながら前記車両トランシーバー、さらに前記ヘルメットトランシーバー、さらに前記ヘルメットマイクロコントローラーに通信可能であり、
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記補助照明システムの前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項4に記載の補助照明システム。
【請求項19】
前記ヘルメットマイクロコントローラーは、実行時に、減速度の所定のしきい値レベルより大きいか、又は前記しきい値レベルに等しい前記車両の減速度のレベルが前記加速度計によって検出された場合に、前記ヘルメットマイクロコントローラーは、前記加速度計から減速度が前記しきい値レベルに達したか、又は前記しきい値レベルを超えたことを示す信号を受信し、アルゴリズムを実行して前記ヘルメットブレーキライトを点灯させるようにアルゴリズムでプログラムされている、請求項6に記載の補助照明システム。
【請求項20】
前記車両照明プロセッサーは、前記車両ブレーキライトと電気通信してブレーキ障害の有無を検出する障害アルゴリズムを実行するように構成され、
前記車両ブレーキライトの点灯を示す前記符号化車両ブレーキ信号は、前記車両ブレーキライトと電気通信して前記ブレーキ障害が無い状態を維持しながら、前記第1のゲートを通して前記車両トランシーバーに通知可能である、請求項10に記載の補助照明システム。
【外国語明細書】