(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134673
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/57 20200101AFI20230920BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20230920BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20230920BHJP
【FI】
A24F40/57
A24F40/20
A24F40/53
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023115877
(22)【出願日】2023-07-14
(62)【分割の表示】P 2021540802の分割
【原出願日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0015173
(32)【優先日】2020-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョンジン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】エアロゾル生成基質を認識してヒータを自動加熱することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供する。
【解決手段】エアロゾル生成装置1は、インダクタンスの変化量に基づいて、エアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何を判断し、判断された結果に基づいてエアロゾル生成基質を加熱するようにヒータを制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インダクタンスの変化量に基づいて、エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを
検知する段階と、
空洞に挿入される前記エアロゾル生成基質に基づいて、前記エアロゾル生成基質を加熱
する段階と、
前記エアロゾル生成基質が加熱された状態で前記インダクタンスの変化量に基づいて前
記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段階と、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出された場合、既設定の抽出時間の間の前記
インダクタンスの変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階と、を
含む、エアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項2】
前記エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知する段階は、
前記エアロゾル生成基質の存否を検知する基質検知部を活性化させる段階と、
前記基質検知部を活性化させた状態で、前記基質検知部のインダクタンス出力値を周期
的に収集する段階と、
前記インダクタンス出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算する段階と、
前記インダクタンスの変化量が既設定の上限臨界値以上である場合、前記エアロゾル生
成基質が前記空洞に挿入されたと判断する段階と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル
生成装置の動作方法。
【請求項3】
前記エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知する段階は、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断された場合、前記エアロゾル生
成基質を加熱するためのトリガー信号を出力する段階をさらに含む、請求項2に記載のエ
アロゾル生成装置の動作方法。
【請求項4】
前記エアロゾル生成基質を加熱する段階は、
既設定の予熱時間の間、前記エアロゾル生成基質を加熱するヒータを予熱する段階と、
前記予熱時間以後の既設定の喫煙時間の間、前記ヒータを加熱する段階と、を含む、請
求項1に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項5】
前記ヒータを予熱する段階は、
前記エアロゾル生成基質の挿入によって生成されたトリガー信号に基づいて前記ヒータ
の予熱を開始する段階と、
前記ヒータの温度をエアロゾルが生成される気化温度まで増加させる段階と、を含む、
請求項4に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項6】
前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段階は、
前記エアロゾル生成基質の存否を検知する基質検知部のインダクタンス出力値を補正す
る段階と、
前記補正されたインダクタンス出力値に基づいて、前記インダクタンスの変化量を計算
する段階と、
前記インダクタンスの変化量が既設定の下限臨界値以下である場合、前記エアロゾル生
成基質が前記空洞から抽出されたと判断する段階と、を含む、請求項1に記載のエアロゾ
ル生成装置の動作方法。
【請求項7】
前記インダクタンスの出力値を補正する段階は、
前記エアロゾル生成基質を加熱するヒータの温度上昇に対応して前記基質検知部の前記
インダクタンス出力値を減少させる、請求項6に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項8】
前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階は、
前記抽出時間の間、基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集する段階と、
前記インダクタンスの出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算する段階と
、
前記インダクタンスの変化量が既設定の上限臨界値未満である場合、前記エアロゾル生
成基質の加熱を中止する段階と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の動作方
法。
【請求項9】
エアロゾル生成基質を収容する空洞と、
前記空洞に収容された前記エアロゾル生成基質を加熱するヒータと、
前記エアロゾル生成基質の挿入及び抽出によって可変するインダクタンスを検知する基
質検知部と、
前記ヒータ及び前記基質検知部に電力を供給するバッテリと、
前記インダクタンスの変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何を
判断し、判断された結果に基づいて前記エアロゾル生成基質を加熱するように前記ヒータ
を制御する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記ヒータに電力が供給されない間、前記基質検知部を活性化させ、
前記基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集し、
前記インダクタンス出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算し、
前記インダクタンスの変化量が既設定の上限臨界値以上である場合、前記エアロゾル生
成基質が前記空洞に挿入されたと判断する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断された場合、前記エアロゾル生
成基質を加熱するためのトリガー信号を出力する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置
。
【請求項12】
前記ヒータは、
前記トリガー信号によって予熱が開始され
前記制御部は、
既設定の予熱時間の間、前記ヒータを予熱することで、前記ヒータの温度をエアロゾル
が生成される気化温度まで増加させる、請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記ヒータを加熱した状態で、前記基質検知部のインダクタンス出力値を補正し、
前記補正されたインダクタンス出力値に基づいて、前記インダクタンスの変化量を計算
し、
前記インダクタンスの変化量が既設定の下限臨界値以下である場合、前記エアロゾル生
成基質が前記空洞から抽出されたと判断する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記ヒータの温度上昇に対応して前記基質検知部の前記インダクタンス出力値を減少さ
せることにより、前記インダクタンス出力値を補正する、請求項13に記載のエアロゾル
生成装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出された場合、既設定の抽出時間の間、前記
基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集し、
前記インダクタンスの出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算し、
前記インダクタンスの変化量が既設定の上限臨界値未満である場合、前記エアロゾル生
成基質の加熱を中止する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びその動作方法に係り、さらに詳細には、エアロゾル
生成基質を認識してヒータを自動加熱することができるエアロゾル生成装置及びその動作
方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例
えば、シガレットを燃焼させ、エアロゾルを生成させる方法ではない、シガレットまたは
液体保存部内のエアロゾル生成物質が加熱されることで、エアロゾルを生成する方法に係
わる需要が増加している。
【0003】
しかし、従来のエアロゾル生成装置は、シガレット挿入後、ヒータを加熱するためには
、ユーザの追加的な入力動作が必要なので、ユーザ不便をもたらし、初パフ(puff)までの
時間が遅延されるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、シガレット挿入を認識してヒータを自動加熱
することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供するところにある。
【0005】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、エアロゾル生成装置からシガレットの抽
出を認識してヒータの加熱を自動中止することができるエアロゾル生成装置及びその動作
方法を提供するところにある。
【0006】
本発明の技術的課題は、前述したところに限定されず、以下の例からさらに他の技術的
課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、イン
ダクタンスの変化量に基づいて、エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知す
る段階と、空洞に挿入される前記エアロゾル生成基質に基づいて、前記エアロゾル生成基
質を加熱する段階と、前記エアロゾル生成基質が加熱された状態で前記インダクタンスの
変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段
階と、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出された場合、既設定の抽出時間の間の
前記インダクタンス変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階と、
を含んでもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明のエアロゾル生成装置及びその動作方法は、シガレット認識後、ユーザの追加的
な入力動作なしにも、ヒータを自動加熱することで、ユーザ便宜性を増大させうるという
利点がある。
【0009】
また、エアロゾル生成装置及びその動作方法は、シガレットの認識後、ヒータを自動加
熱することで、ユーザの初パフまでの遅延を減少させうる。
【0010】
また、エアロゾル生成装置及びその動作方法は、シガレットの抽出を認識してヒータの
加熱を自動中止するので、機器過熱が防止されるということはもとより、消費電力も低減
するという利点がある。
【0011】
本発明の利点及び効果は、前述した効果に制限されるものではなく、他の利点及び効果
は、本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に
明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図4】本発明の実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【
図5】本発明の実施例によるエアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何によるヒータの動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6】エアロゾル生成基質の挿入有無を検知する方法及びエアロゾル生成基質が挿入された場合、ヒータ及び出力部の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図8】予熱区間及び喫煙区間によるヒータの加熱方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9】ヒータの温度上昇によるインダクタンス出力値の変化を示すグラフである。
【
図10】エアロゾル生成基質の抽出如何を検知する方法及びエアロゾル生成基質が抽出された場合、ヒータ及び出力部の動作方法を説明するための図面である。
【
図12】エアロゾル生成基質が抽出された場合、ヒータの加熱中止方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、イン
ダクタンスの変化量に基づいて、エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知す
る段階と、空洞に挿入される前記エアロゾル生成基質に基づいて、前記エアロゾル生成基
質を加熱する段階と、前記エアロゾル生成基質が加熱された状態で前記インダクタンスの
変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段
階と、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出された場合、既設定の抽出時間の間の
前記インダクタンス変化量に基づいて、前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階と
、を含んでもよい。
【0014】
また、前記エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知する段階は、前記エア
ロゾル生成基質の存否を検知する基質検知部を活性化させる段階と、前記基質検知部を活
性化させた状態で、前記基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集する段階と、
前記インダクタンス出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算する段階と、前
記インダクタンスの変化量が既設定の上限臨界値以上である場合、前記エアロゾル生成基
質が前記空洞に挿入されたと判断する段階と、を含んでもよい。
【0015】
また、前記エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知する段階は、前記エア
ロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断された場合、前記エアロゾル生成基質を加
熱するためのトリガー信号を出力する段階をさらに含んでもよい。
【0016】
また、前記エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたか否かを検知する段階は、前記エア
ロゾル生成基質の挿入状態を視覚的または聴覚的に出力する段階をさらに含んでもよい。
【0017】
また、前記エアロゾル生成基質を加熱する段階は、既設定の予熱時間の間、前記エアロ
ゾル生成基質を加熱するヒータを予熱する段階と、前記予熱時間以後の既設定の喫煙時間
の間、前記ヒータを加熱する段階と、を含んでもよい。
【0018】
また、前記ヒータを予熱する段階は、前記エアロゾル生成基質の挿入によって生成され
たトリガー信号に基づいて前記ヒータの予熱を開始する段階と、前記ヒータの温度をエア
ロゾルが生成される気化温度まで増加させる段階と、を含んでもよい。
【0019】
また、前記ヒータを加熱する段階は、前記喫煙時間の間、前記ヒータの温度を前記気化
温度以上に保持することができる。
【0020】
また、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段階は、前
記エアロゾル生成基質の存否を検知する基質検知部のインダクタンス出力値を補正する段
階と、前記補正されたインダクタンス出力値に基づいて、前記インダクタンスの変化量を
計算する段階と、前記インダクタンスの変化量が既設定の下限臨界値以下である場合、前
記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたと判断する段階と、を含んでもよい。
【0021】
また、前記インダクタンスの出力値を補正する段階は、前記エアロゾル生成基質を加熱
するヒータの温度上昇に対応して前記基質検知部の前記インダクタンス出力値を減少させ
うる。
【0022】
また、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたか否かを検知する段階は、前
記エアロゾル生成基質の抽出状態を視覚的または聴覚的に出力する段階をさらに含んでも
よい。
【0023】
また、前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階は、前記抽出時間の間、前記基質
検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集する段階と、前記インダクタンスの出力値
に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算する段階と、前記インダクタンスの変化量
が既設定の上限臨界値未満である場合、前記エアロゾル生成基質の加熱を中止する段階と
、を含んでもよい。
【0024】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の実施例によるエアロゾル生成装置は、エ
アロゾル生成基質を収容する空洞、前記空洞に収容された前記エアロゾル生成基質を加熱
するヒータ、前記エアロゾル生成基質の挿入及び抽出によって可変するインダクタンスを
検知する基質検知部、前記ヒータ及び前記基質検知部に電力を供給するバッテリ、及び前
記インダクタンスの変化量に基づいて前記エアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何を判断
し、判断された結果に基づいて前記エアロゾル生成基質を加熱するように前記ヒータを制
御する制御部を含んでもよい。
【0025】
また、前記制御部は、前記ヒータに電力が供給されない間、前記基質検知部を活性化さ
せ、前記基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集し、前記インダクタンス出力
値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算し、前記インダクタンスの変化量が既設
定の上限臨界値以上である場合、前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断
することができる。
【0026】
また、前記制御部は、前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断された場
合、前記エアロゾル生成基質を加熱するためのトリガー信号を出力することができる。
【0027】
また、前記ヒータは、前記トリガー信号によって予熱が開始されて前記制御部は、既設
定の予熱時間の間、前記ヒータを予熱することで、前記ヒータの温度をエアロゾルが生成
される気化温度まで増加させうる。
【0028】
また、前記制御部は、前記予熱時間以後の既設定の喫煙時間の間、前記ヒータの温度を
前記気化温度以上に保持することができる。
【0029】
また、前記制御部は、前記ヒータを加熱した状態で、前記基質検知部のインダクタンス
出力値を補正し、前記補正されたインダクタンス出力値に基づいて、前記インダクタンス
の変化量を計算し、前記インダクタンスの変化量が既設定の下限臨界値以下である場合、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたと判断することができる。
【0030】
また、前記制御部は、前記ヒータの温度上昇に対応して前記基質検知部の前記インダク
タンス出力値を減少させることにより、前記インダクタンス出力値を補正しうる。
【0031】
また、前記制御部は、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出された場合、既設定
の抽出時間の間、前記基質検知部のインダクタンス出力値を周期的に収集し、前記インダ
クタンスの出力値に基づいて前記インダクタンスの変化量を計算し、前記インダクタンス
の変化量が既設定の上限臨界値未満である場合、前記エアロゾル生成基質の加熱を中止す
ることができる。
【0032】
また、エアロゾル生成装置は、前記エアロゾル生成基質の挿入状態及び抽出状態を視覚
的または聴覚的に出力する出力部をさらに含んでもよい。
【0033】
ここで使用された「少なくとも1つの」のような表現は、全体構成リストを修飾し、リ
ストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b、及びcの少なくとも1つ」は、「a」
、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b及びc」をい
ずれも含むと理解されねばならない。
【0034】
あるエレメントまたはあるレイヤが他のエレメントまたは他のレイヤの「上方に」、「
上に」、「連結された」または「結合された」と指称されるとき、それは、他のエレメン
トまたは他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたり、または別途の結合されたエ
レメントまたはレイヤが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントま
たはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接連結された」または「直接結合された」
と言及されたとき、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されねばならない。同じ
参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0035】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使
用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に係わる技術者の意図、判例、また
は新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定し
た用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。し
たがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意
味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0036】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に
反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含
んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「-部」、「-モジュール
」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハード
ウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合
によっても具現される。
【0037】
明細書全体において、「パフ」とは、ユーザが特定のエアロゾルを吸入することをを意
味し、吸入とは、ユーザがユーザの口、鼻、口腔または肺を介して呼吸する状況を意味す
る。
【0038】
明細書全体で予熱区間は、第1ヒータ及び第2ヒータそれぞれの温度を増加させるため
の区間を意味し、喫煙区間は、第1ヒータの温度を保持させるための区間としてユーザが
エアロゾルを吸入する区間を意味する。以下、予熱区間及び喫煙区間は、それぞれ予熱時
間及び喫煙時間と同じ意味でもある。
【0039】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の
知識を有する者が理解し、実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な
互いに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0040】
以下では、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0041】
図1及び
図2は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0042】
図1及び
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒー
タ13を蒸気化器14を含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、シガレット
2が挿入されうる。
【0043】
図1及び
図2に図示されたエアロゾル生成装置1に示された特定の構成要素を例示する
。したがって、
図1及び
図2に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロ
ゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識
を有する者であれば、理解できるであろう。
【0044】
図1には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒータ13が一列に配置され
ているように図示されている。また、
図2には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配
置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、
図1
及び
図2に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計に
よって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及び蒸気化器14の配置は、変更され
うる。
【0045】
シガレット2が空洞15を通じて、エアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル
生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させ
うる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、シガレット
2を通過してユーザに伝達される。
【0046】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、
バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御
部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル
生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給す
ることができる。
【0047】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部1
2は、バッテリ11、ヒータ13及び蒸気化器14だけではなく、エアロゾル生成装置1
に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構
成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断
することもできる。
【0048】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲート
のアレイとして具現され、マイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行可能なプロ
グラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウ
ェアとしても具現可能であるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有
する者であれば、理解できるであろう。
【0049】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によっても加熱される。例えば、シガ
レットがエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、シガレットの外部に位置
する。したがって、加熱されたヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度
を上昇させうる。
【0050】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、導電性トラック
(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱されうる
。しかし、ヒータ13は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれ
ば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定され
ていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されていてもよい。
【0051】
一方、他の例において、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ
13には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレット
は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0052】
例えば、ヒータ13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱
要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット2の内部または外部を加熱することがで
きる。
【0053】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置される。この際、複数個の
ヒータ13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット2
の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、シガレット2の
内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2の外部に配置されうる。また、
ヒータ13の形状は、
図1及び
図2に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製
される。
【0054】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱して、エアロゾルを生成し、生成されたエアロゾル
は、シガレット2を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14によって生
成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、
蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達される
ようにも構成される。
【0055】
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが
、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立し
てモジュールとして、エアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0056】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タ
バコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある
。液体保存部は、蒸気化器14から/に脱/付着するようにも作製され、蒸気化器14と
一体としても作製される。
【0057】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、ま
たはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミント
オイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は
、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビ
タミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合された
ものでもあるが、それらに制限されない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレ
ングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0058】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば
、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのよう
な芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0059】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である
。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それら
に限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメント
で構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によって配置されうる。加熱要素は、電流供給
によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達して、液体組成物を加熱
することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0060】
また、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称される
が、それらに限定されない。
【0061】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器
14以外に他の構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報
の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい
。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(すなわち、パフ検知センサ
、温度検知センサ、シガレット挿入検知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル
生成装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が
流出されることができる構造によっても作製されうる。
【0062】
図1及び
図2には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードル
と共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバ
ッテリ11の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1が結合さ
れた状態でヒータ13が加熱される。
【0063】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット2
は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分されうる。
または、シガレット2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒状ま
たはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入される。
【0064】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露
出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部だけ挿入され、第1
部分の全体及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口にした状態でエ
アロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過す
ることで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達され
る。
【0065】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通
路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及
び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫
煙感などが、ユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット2の
表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット2の内部に流入される。
以下、
図3を参照して、シガレット2の例を説明する。
【0066】
【0067】
図3のシガレット3は、
図1及び
図2のシガレット2に対応しうる。
【0068】
図3を参照すれば、シガレット3は、タバコロッド31及びフィルタロッド32を含む
。
図1及び
図2を参照して前述した第1部分は、タバコロッド31を含み、第2部分は、
フィルタロッド32を含む。
【0069】
実施例によって、シガレット3は、前端プラグ33をさらに含んでもよい。前端プラグ
33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に位置する。前
端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31
から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置に流れて行くことを防止することがで
きる。
【0070】
タバコロッド31は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グ
リセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルア
ルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。また、タバ
コロッド31は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物
質を含んでもよい。また、タバコロッド31には、メントールまたは保湿剤などの加香液
が、タバコロッド31に噴射されることによって添加される。
【0071】
タバコロッド31は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド31は、シート(she
et)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロ
ッド31は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タ
バコロッド31熱伝導物質によっても覆い包まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔の
ような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド31を取り囲
む熱伝導物質は、タバコロッド31に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッド
に加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ風味を向上させうる。また、タバ
コロッド31を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタと
しての機能が行える。この際、図示はされていないが、タバコロッド31は、外部を取り
囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0072】
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含んでもよ
い。フィルタロッド32は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド3
2の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド32は、円柱状ロッドでもあり、内
部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド32は、リセス状ロッ
ドでもある。もし、フィルタロッド32が複数のセグメントで構成された場合、複数のセ
グメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0073】
また、フィルタロッド32には、少なくとも1つのカプセル34が含まれる。ここで、
カプセル34は、香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を
行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある
。カプセル34は、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。
【0074】
前端プラグ33の長さは、約7mm、タバコロッド31の長さは、約15mm、第1セ
グメント321の長さは、約12mm、第2セグメント322の長さは、約14mmでも
あるが、これに限定されない。
【0075】
シガレット3は、少なくとも1枚のラッパ35によっても包装される。ラッパ35には
、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成され
うる。例えば、第1ラッパ351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352
によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパ353によって第1セグメント321
が包装され、第4ラッパ354によって第2セグメント322が包装されうる。そして、
第5ラッパ355によってシガレット3全体が再包装されうる。
【0076】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成されうる。例えば、
穿孔36は、タバコロッド31を取り囲む領域に形成されうるが、それに制限されない。
穿孔36は、
図1及び
図2に図示されたヒータ13によって形成された熱をタバコロッド
31の内部に伝達する役割を行うことができる。
【0077】
一方、シガレット3は、電磁気誘導体をさらに含んでもよい。電磁気誘導体は、後述す
る基質検知部(
図4の451)のインダクタンスを変化させうる。電磁気誘導体は、渦電
流(Eddy current)が誘導される伝導体及び磁束変化を発生させうる磁性体などを含んでも
よい。例えば、電磁気誘導体は、金属物質、マグネチックインク、マグネチックテープな
どを含んでもよい。例えば、電磁気誘導体は、アルミ箔でもある。その他にも、電磁気誘
導体は、基質検知部451のインダクタンスを変化させる物質を制限なしに含んでもよい
。
一実施例において、第1ラッパ351ないし第5ラッパ355のうち、少なくともいず
れか1枚のラッパは、電磁気誘導体物質によっても形成される。
【0078】
他の実施例において、電磁気誘導体は、一面が第1ラッパ351ないし第5ラッパ35
5のうち、少なくとも1枚のラッパの内面と対面しつつ、シガレット3の周囲に沿ってシ
ガレット3の内容物を覆い包んでもよい。
【0079】
シガレット3内で電磁気誘導体が備えられる位置は、様々である。
【0080】
一実施例において、電磁気誘導体は、前端プラグ33に対応する領域に配置されうる。
ここで、シガレット3は、前端プラグ33がエアロゾル生成装置1に向かう方向にエアロ
ゾル生成装置1に挿入されるので、電磁気誘導体は、シガレット3が挿入され始めれば、
直ちにエアロゾル生成装置1に挿入されうる。これにより、基質検知部451は、電磁気
誘導体の接近を検知することで、早い時点にシガレット3の挿入開始を検知することがで
きる。
【0081】
また、シガレット3の分離時、前端プラグ33は、最も遅くエアロゾル生成装置1から
分離されるので、基質検知部451は、電磁気誘導体の分離を検知することで、シガレッ
ト3の完全な離脱を検知することができる。
【0082】
他の実施例において、電磁気誘導体は、タバコロッド31の内部、または第5ラッパ3
55と重畳した状態でタバコロッド31を取り囲んでもよい。
【0083】
さらに他の実施例において、電磁気誘導体は、フィルタロッド32の内部、または第5
ラッパ355と重畳した状態でフィルタロッド32を取り囲んでもよい。
【0084】
さらに他の実施例において、電磁気誘導体は、各セグメント間に配置されうる。または
、電磁気誘導体は、シガレット3の最下端または最上端に配置される。
【0085】
図4は、本発明の実施例によるエアロゾル生成装置の内部ブロック図である。
【0086】
図4を参照すれば、本発明の実施例によるエアロゾル生成装置1は、制御部410、バ
ッテリ420、第1ヒータ430、第2ヒータ440、検知部450、出力部460、入
力部470及びメモリ480を含んでもよい。
【0087】
また、検知部450は、エアロゾル生成基質を検知する基質検知部451、ユーザのパ
フ(puff)を検知するパフ検知部453及びヒータ430、440の温度を検知する温度検
知部を含んでもよい。
【0088】
制御部410は、エアロゾル生成装置1に含まれているバッテリ420、第1ヒータ4
30、第2ヒータ440、検知部450、出力部460、入力部470及びメモリ480
を総括的に制御することができる。
【0089】
バッテリ420は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440に電力を供給し、第1ヒー
タ430及び第2ヒータ440それぞれに供給される電力の大きさは、制御部410によ
って調節されうる。
【0090】
第1ヒータ430は、第1エアロゾル生成基質を加熱して第1エアロゾルを生成するこ
とができる。第1ヒータ430に電流が印加されれば、固有抵抗によって発熱し、加熱さ
れた第1ヒータ430に第1エアロゾル生成基質が接触(または結合)されれば、エアロ
ゾルが生成されうる。
【0091】
第1ヒータ430は、
図1及び
図2のヒータ13に対応する構成でもある。また、第1
エアロゾル生成基質は、
図1及び
図2のシガレット2でもある。第1エアロゾル生成基質
は、ニコチンを含む固体基材でもある。
【0092】
第2ヒータ440は、第2エアロゾル生成基質を加熱して第2エアロゾルを生成するこ
とができる。第2ヒータ440は、
図1及び
図2の蒸気化器14に備えられた加熱要素に
対応する構成でもある。また、第2エアロゾル生成基質は、
図1及び
図2の液体保存部に
保存された液状組成物でもある。第2エアロゾル生成基質は、エアロゾル形成剤を含む液
体基材でもある。
【0093】
第2ヒータ440は、第2エアロゾル生成基質を加熱して第2エアロゾルを生成し、生
成された第2エアロゾルは、第1エアロゾル生成基質を通過して第1エアロゾルと共に、
ユーザに伝達される。
【0094】
制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440に供給される電力を制御する
ことができる。制御部410は、バッテリ420を制御して第1ヒータ430及び第2ヒ
ータ440に電力を調節することができる。
【0095】
制御部410は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation: PWM)方式を通じて第1ヒー
タ430及び第2ヒータ440に供給される電力を制御することができる。このために、
制御部410は、パルス幅変調モジュールを含んでもよい。
【0096】
制御部410は、第1エアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何を判断し、判断された結
果に基づいて、第1ヒータ430及び第2ヒータ440に供給される電力を制御すること
で、第1ヒータ430及び第2ヒータ440を加熱することができる。
【0097】
特に、基質検知部451は、第1エアロゾル生成基質の挿入及び抽出によってインダク
タンスが可変されうる。例えば、基質検知部451は、少なくとも1つのインダクタンス
デジタルコンバータ(inductance to digital converter: LDC)を含んでもよい。LDCが
複数個である場合、複数のLDCは、互いに異なる位置で第1エアロゾル生成基質の挿入
及び抽出状態を検知することができる。
【0098】
第1エアロゾル生成基質が、
図1及び
図2のシガレット2である場合、基質検知部45
1は、空洞15に配置されてシガレット2の存否を検知することができる。したがって、
基質検知部451は、シガレット検知部とも称しうる。
【0099】
制御部410は、基質検知部451のインダクタンスの変化量に基づいて第1エアロゾ
ル生成基質の挿入及び抽出如何を判断することができる。制御部410は、インダクタン
スの変化量が既設定の上限臨界値以上である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞15に
挿入されたと判断することができる。制御部410は、インダクタンスの変化量が既設定
の下限臨界値以下である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出されたと判断
することができる。
【0100】
制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されたと判断した場合、第
1エアロゾル生成基質を加熱するためのトリガー信号(trigger signal)を出力することが
できる。トリガー信号は、パルス幅変調方式の信号でもある。制御部410は、トリガー
信号を通じて第1ヒータ430の電力供給を開始することができる。すなわち、制御部4
10は、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されたと判断した場合、第1ヒータ4
30の予熱を開始することができる。
【0101】
また、制御部410は、第1ヒータ430の予熱を開始した状態で、第1ヒータ430
の予熱が完了する以前の第1時点に第2ヒータ440の予熱を開始することができる。例
えば、第1ヒータ430の予熱時間が30秒である場合、制御部410は、第1ヒータ4
30の予熱完了3秒前である27秒から第2ヒータ440の予熱を開始することができる
。
【0102】
制御部410は、第1ヒータ430の予熱時間に基づいて、第2ヒータ440の予熱開
始時点を演算することができる。制御部410は、第1ヒータ430の予熱が完了する以
前の所定時点に第2ヒータ440の予熱を開始することができる。制御部410が予熱区
間の進入と同時に第1ヒータ430及び第2ヒータ440を同時に加熱しない理由は、シ
ガレットのような固体基材を加熱する第1ヒータ430に比べて、芯(wick)に吸収された
液状組成物を加熱する第2ヒータ440が所望の予熱温度に到逹しやすいからである。
【0103】
制御部410は、既設定の予熱時間の間に第1ヒータ430に供給される電力を制御す
ることで、予熱完了時点に第1ヒータ430の温度が第1エアロゾルが生成される気化温
度まで増加されるように制御することができる。
【0104】
また、制御部410は、第1時点において第2ヒータ440の予熱を開始した状態で、
第1時間の間、第2ヒータ440に供給される電力を制御することで、第1時点から第1
時間が徒過した第2時点において第2ヒータ440の温度が第2エアロゾルが生成される
気化温度を超過するように制御することができる。
【0105】
また、制御部410は、第2時点から予熱区間が終了する第2時間の間、第2ヒータ4
40に供給される電力を制御することで、予熱完了時点において第2ヒータ440の温度
が、第2エアロゾルが生成される気化温度より低いか、第2エアロゾル生成基質の気化温
度に近接した温度になるように制御することができる。
【0106】
第2ヒータ440の温度を第2エアロゾルが生成される温度より低いか、近接した温度
まで予熱する理由は、霧化量増大のために設けられた第2エアロゾル生成基質が、ユーザ
のパフ(puff)と関係なく、第2エアロゾルを生成することを防止する一方、ユーザのパフ
(puff)に対応して迅速に第2エアロゾル生成基質を加熱するためである。
【0107】
また、制御部410は、第2時点から第2時間の間には、ユーザのパフ(puff)が検知さ
れた場合であっても、第2ヒータ440に追加電力を供給しない。これは、第2ヒータ4
40の過熱によるコイル炭化を防止するためである。
【0108】
制御部410は、予熱時間以後の既設定の喫煙時間の間、メモリ480に保存された温
度プロファイルに基づいて、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の温度を制御するこ
とができる。
【0109】
制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440を加熱した場合、第1ヒータ
430及び/または第2ヒータ440の温度上昇による基質検知部451のインダクタン
ス出力値を補正することができる。制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ4
40のうち、いずれか1つの温度上昇に対応して基質検知部451のインダクタンス出力
値を減少させうる。
【0110】
制御部410は、補正されたインダクタンス出力値に基づいて第1エアロゾル生成基質
の抽出如何を検知することができる。
【0111】
制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440を加熱した状態で、第1エア
ロゾル生成基質が空洞15から抽出されたと判断した場合、第1ヒータ430及び第2ヒ
ータ440の加熱を直ちに中止せず、続けて基質検知部451のインダクタンスの変化量
を計算することができる。これは、ユーザの意図とは異なって、第1エアロゾル生成基質
が空洞15から抽出される場合を検知するためである。
【0112】
制御部410は、既設定の抽出時間の間、基質検知部451のインダクタンスの変化量
に基づいて第1エアロゾル生成基質の再挿入有無を検知することができる。制御部410
は、抽出時間以内に第1エアロゾル生成基質が再挿入された場合、続いて、第1ヒータ4
30及び第2ヒータ440を加熱することができる。制御部410は、抽出時間以内に第
1エアロゾル生成基質が再挿入されない場合、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の
加熱を中止することができる。これにより、本開示のエアロゾル生成装置1は、不要な消
耗電力を低減し、機器の過熱を防止することができる。
【0113】
パフ検知部453は、ユーザのパフ(puff)を検知することができる。このために、パフ
検知部453は、少なくとも1つ以上の圧力センサを含んでもよい。
【0114】
パフ検知部453は、エアロゾル生成装置1内の圧力が基準圧力以下である場合、パフ
検知信号を制御部410に伝送することができる。制御部410は、パフ検知信号に対応
し、第2ヒータ440を加熱することができる。
【0115】
温度検知部455は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440に配置されて第1ヒータ
430及び第2ヒータ440の温度を検知することができる。このために温度検知部45
5は、温度検知センサを含んでもよい。例えば、温度検知部455は、第1ヒータ430
及び第2ヒータ440の熱抵抗変化を検知することができる。
【0116】
温度検知部455は、温度検知信号を制御部410に伝送することができる。制御部4
10は、温度検知信号に基づいて第1ヒータ430及び第2ヒータ440の温度を計算す
ることができる。制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の温度に基づ
いて第1ヒータ430及び第2ヒータ440の加熱時点、加熱時間、供給電力などを演算
することができる。
【0117】
出力部460は、エアロゾル生成装置1に係わる視覚情報及び/または触覚情報を出力
することができる。
【0118】
入力部470は、ユーザ入力を受信されうる。例えば、入力部470は、加圧式プッシ
ュ(push)ボタン形態にも設けられる。
【0119】
入力部470は、エアロゾル生成装置1のon/off命令を受信することができる。
入力部470は、エアロゾル生成装置1の動作命令を受信した場合、動作命令に対応する
制御信号を制御部410に伝送することができる。
【0120】
メモリ480は、エアロゾル生成装置1の動作のための情報を保存することができる。
例えば、メモリ480は、制御部410が第1ヒータ430及び第2ヒータ440に供給
される電力を適切に制御し、エアロゾル生成装置1を使用するユーザに多様な風味を提供
させるための温度プロファイル(temperature profile)を保存することができる。温度プ
ロファイルには、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の予熱時点、予熱時間、予熱温
度などの情報が含まれる。
【0121】
図5は、本発明の実施例によるエアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何によるヒータの
動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0122】
図5を参照すれば、S510段階において、制御部410は、基質検知部451のイン
ダクタンスの変化量に基づいて第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されたか否かを
検知することができる。
【0123】
制御部410は、基質検知部451が出力したインダクタンス出力値に基づいて第1エ
アロゾル生成基質が空洞15に挿入されたか否かを判断する。制御部410は、インダク
タンスの変化量が既設定の上限臨界値以上である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞1
5に挿入されたと判断する。
【0124】
S520段階で、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入された場
合、1以上のヒータを制御して第1エアロゾル生成基質を加熱する。
【0125】
制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入された場合、自動的に第1
ヒータ430を加熱することができる。すなわち、制御部410は、第1エアロゾル生成
基質が空洞15に挿入された場合、ユーザ入力なしにも、第1ヒータ430を加熱するこ
とができる。
【0126】
S530段階で、制御部410は、エアロゾル生成基質が加熱された状態で基質検知部
451のインダクタンスの変化量に基づいて、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽
出されたか否かを検知する。
【0127】
基質検知部451のインダクタンス出力値は、第1ヒータ430及び/または第2ヒー
タ440の温度上昇によって増加されうる。したがって、第1エアロゾル生成基質の抽出
を正確に検知するためには、基質検知部451のインダクタンス出力値を補正する必要が
ある。
【0128】
制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440のうち、いずれか1つの温度
上昇に対応して基質検知部451のインダクタンス出力値を減少させうる。
【0129】
制御部410は、補正されたインダクタンス出力値に基づいて第1エアロゾル生成基質
の抽出如何を検知する。制御部410は、補正されたインダクタンスの変化量が既設定の
下限臨界値以下である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出されたと判断す
ることができる。
【0130】
S540段階で、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出された
場合、既設定の抽出時間の間の基質検知部451のインダクタンス変化量に基づいて第1
エアロゾル生成基質の加熱を中止することができる。
【0131】
制御部410は、既設定の抽出時間の間の基質検知部451のインダクタンスの変化量
に基づいて第1エアロゾル生成基質の再挿入有無を検知することができる。例えば、抽出
時間は、5秒でもあるが、それに制限されない。
【0132】
制御部410は、抽出時間の間の基質検知部451のインダクタンス変化量が既設定の
上限臨界値未満である場合、第1ヒータ430及び第2ヒータ440に供給される電力を
遮断することができる。すなわち、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が抽出され
た状態で既設定の抽出時間の間に第1エアロゾル生成基質の再挿入を検知していない場合
、ユーザの入力なしにも、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の加熱を中止すること
ができる。
【0133】
制御部410は、抽出時間の間の基質検知部451のインダクタンス変化量が既設定の
上限臨界値以上である場合、第1エアロゾル生成基質が再挿入されたと判断し、第1ヒー
タ430及び第2ヒータ440に電力を供給し続けることができる。
【0134】
図6は、エアロゾル生成基質の挿入有無を検知する方法及びエアロゾル生成基質が挿入
された場合、ヒータ及び出力部の動作方法を説明するためのフローチャートであり、
図7
は、
図6を説明するためのグラフである。
【0135】
図6を参照すれば、S610段階で、制御部410は、第1エアロゾル生成基質の存否
を検知する基質検知部451を活性化させうる。
【0136】
制御部410は、待機モード(standby mode)で第1ヒータ430及び第2ヒータ440
に供給される電力を遮断し、基質検知部451に電力を供給することができる。待機モー
ドは、第1エアロゾル生成基質の挿入を検知するために最小限の電力のみを消費するモー
ドを意味する。待機モードは、第1エアロゾル生成基質が挿入される前に第1エアロゾル
生成基質の挿入を検知するための構成(例えば、基質検知部など)を除いた残り構成の電
力を遮断する全てのモードを意味するものであって、本開示の待機モードは、その名称に
制限されない。例えば、待機モードは、節電モード(power saving mode)、スリープモー
ド(sleep mode)と類似したモードでもある。
【0137】
S620段階で、制御部410は、基質検知部451を活性化させた状態で基質検知部
451のインダクタンス出力値を周期的に収集することができる。
【0138】
インダクタンス出力値の収集周期は、消費電力、インダクタンス可変量などに基づいて
適切に設定されうる。例えば、制御部410は、0.5m秒間隔で基質検知部451のイ
ンダクタンス出力値を収集することができるが、それに制限されない。
【0139】
実施例によって、制御部410が基質検知部451のインダクタンス出力値をリアルタ
イムで収集することも可能である。
【0140】
S630段階で、制御部410は、インダクタンス出力値に基づいてインダクタンスの
変化量を計算することができる。
【0141】
特に、第1エアロゾル生成基質は、電磁気誘導体を含むので、第1エアロゾル生成基質
が空洞15に挿入された場合、基質検知部451に含まれたコイルのインダクタンスが増
加されうる。
【0142】
図7は、経時的なインダクタンス変化量を例示する図面である。
図7において、x軸は
、時間を意味し、y軸は、基質検知部451のインダクタンス出力値を意味し、第1グラ
フ710は、第1エアロゾル生成基質の挿入によるインダクタンス変化を示す。
【0143】
図7のように、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入された場合、インダクタンス
の出力値が増加することが分かる。基質検知部451は、インダクタンス値を検知信号と
して制御部410に出力することができる。制御部410は、インダクタンスの増加量△
L1を計算することができる。
【0144】
また、
図6のS640段階で、制御部410は、インダクタンスの変化量と上限臨界値
とを比較することができる。
【0145】
上限臨界値は、基質検知部451の自己インダクタンス(self inductance)、基質検知
部451と第1エアロゾル生成基質との相互インダクタンス(mutual inductance)を考慮
して設定されうる。例えば、上限臨界値は、+0.32mHでもあるが、それに制限され
ない。
【0146】
S650段階で、制御部410は、インダクタンスの変化量が上限臨界値以上である場
合、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されたと判断することができる。
【0147】
例えば、
図7において、制御部410は、インダクタンスの増加量△L1が上限臨界値
th1以上なので、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されたと判断する。
【0148】
他の例において、制御部410は、インダクタンスの増加量△L1が上限臨界値th1
未満である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞15に挿入されていないと判断し、待機
モードを保持する。すなわち、制御部410は、第1ヒータ430及び第2ヒータ440
に供給される電力を遮断し、基質検知部451には電力を続けて供給することができる。
また、制御部410は、基質検知部451に電力を供給した状態で基質検知部451のイ
ンダクタンス出力値を周期的に収集することができる。
【0149】
図6のS660段階において、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15に
挿入されたと判断された場合、第1エアロゾル生成基質を加熱するためのトリガー信号(t
rigger signal)を出力することができる。
【0150】
一実施例において、トリガー信号は、PWM方式を通じて変調された信号でもある。制
御部410は、トリガー信号をバッテリ420に出力し、バッテリ420は、トリガー信
号に基づいて第1ヒータ430に電力を供給することができる。すなわち、第1ヒータ4
30は、トリガー信号によって予熱が開始されうる。ユーザ入力なしにも、第1エアロゾ
ル生成基質の挿入に対応して自動的に第1ヒータ430が予熱されるので、ユーザ便宜性
が増大されるという利点がある。
【0151】
また、第2ヒータ440は、第1エアロゾル生成基質が挿入されるや否や、または、第
1エアロゾル生成基質の検知と同時に予熱が開始されない。これは、固体基材を加熱する
第1ヒータ430に比べて、芯(wick)に吸収された液状組成物を加熱する第2ヒータ44
0が、目標する予熱温度に到逹しやすいからである。
【0152】
制御部410は、第1ヒータ430の予熱を開始した状態で、第1ヒータ430の予熱
時間に基づいて第2ヒータ440の予熱開始時点を計算することができる。例えば、第1
ヒータ430の予熱時間が30秒である場合、制御部410は、第1ヒータ430の予熱
完了3秒前である27秒から第2ヒータ440の予熱を開始することができる。第1ヒー
タ430及び第2ヒータ440の予熱方法については、
図8でさらに詳細に説明する。
【0153】
S670段階において、出力部460は、エアロゾル生成基質の挿入状態を視覚的また
は聴覚的に出力することができる。
【0154】
そのために、出力部460は、ディスプレイ及びスピーカをさらに含んでもよい。出力
部460は、ディスプレイ及びスピーカを通じて第1エアロゾル生成基質の探知画面を表
示し、予熱モードへの進入如何を表示することができる。
【0155】
図8は、予熱区間及び喫煙区間によるヒータの加熱方法を説明するためのフローチャー
トである。
【0156】
図8を参照すれば、S810段階において、制御部410は、既設定の予熱時間の間に
第1ヒータ430を予熱することができる。
【0157】
特に、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞に挿入されたと判断された場合
、第1エアロゾル生成基質を加熱するためのトリガー信号(trigger signal)をバッテリ4
20に出力することができる。バッテリ420は、トリガー信号に基づいて第1ヒータ4
30に電力を供給する。すなわち、第1ヒータ430は、トリガー信号によって予熱が開
始されうる。
【0158】
制御部410は、既設定の予熱時間の間に第1ヒータ430を加熱することができる。
例えば、予熱時間は、30秒でもあるが、それに制限されない。
【0159】
制御部410は、既設定の予熱時間の間に第1ヒータ430を予熱することで、第1ヒ
ータ430の温度を第1エアロゾルが生成される気化温度まで増加させうる。これにより
、1以上の実施例によるエアロゾル生成装置は、喫煙区間の開始と同時にユーザに豊富な
喫味感を提供することができる。
【0160】
制御部410は、第1ヒータ430の予熱時間に基づいて第2ヒータ440の予熱開始
時点を演算することができる。
【0161】
制御部410は、第1ヒータ430の予熱を開始した状態で、第1ヒータ430の予熱
が完了する以前の第1時点において第2ヒータ440の予熱を開始することができる。例
えば、第1ヒータ430の予熱時間が30秒である場合、制御部410は、第1ヒータ4
30の予熱完了3秒前である27秒から第2ヒータ440の予熱を開始することができる
。
【0162】
制御部410が第2ヒータ440を予熱区間の進入と同時に加熱しない理由は、シガレ
ットのような固体基材を加熱する第1ヒータ430に比べて、芯(wick)に吸収された液状
組成物を加熱する第2ヒータ440が所望の予熱温度に到逹しやすいからである。
【0163】
制御部410は、第1時点において第2ヒータ440の予熱を開始した状態で、第1時
間の間、第2ヒータ440に供給される電力を制御することで、第1時点から第1時間が
徒過した第2時点において第2ヒータ440の温度が第2エアロゾルが生成される気化温
度を超過するように制御することができる。
【0164】
また、制御部410は、第2時点から予熱区間が終了する第2時間の間、第2ヒータ4
40に供給される電力を制御することで、予熱完了時点における第2ヒータ440の温度
が、第2エアロゾルが生成される気化温度よりは低いか、第2エアロゾル生成基質の気化
温度に近接した温度になるように制御することができる。
【0165】
第2ヒータ440の温度を、第2エアロゾルが生成される温度より低いか、近接した温
度まで予熱する理由は、霧化量増大のために設けられた第2エアロゾル生成基質が、ユー
ザのパフ(puff)と関係なく、第2エアロゾルの生成を防止すると共に、ユーザのパフ(puf
f)に対応して迅速に第2エアロゾル生成基質を加熱するためである。
【0166】
また、制御部410は、第2時点から第2時間の間には、ユーザのパフ(puff)が検知さ
れた場合でも、第2ヒータ440に追加電力を供給しない。これは、第2ヒータ440の
過熱によるコイル炭化を防止するためである。
【0167】
S820段階において、制御部410は、予熱時間以後の既設定の喫煙時間の間、第1
ヒータ430を加熱することができる。例えば、喫煙時間は、4分でもあるが、それに制
限されない。
【0168】
制御部410は、喫煙区間で第1ヒータ430の温度を第1エアロゾルが生成される温
度以上に保持し、第2ヒータ440は、ユーザのパフ(puff)に対応して加熱することがで
きる。
【0169】
特に、制御部410は、喫煙区間で、第1ヒータ430の温度が第1予熱温度を保持す
るように制御することができる。例えば、制御部410は、比例積分微分(Proportional
Integral Difference: PID)制御方式を通じて第1ヒータ430の温度を制御することが
できるが、本発明は、それに限定されない。
【0170】
制御部410は、第2ヒータ440を第2エアロゾルが生成されない温度に保持した状
態でパフ検知部453が、ユーザのパフ(puff)を検知した場合、第2ヒータ440の温度
を増加させうる。
【0171】
また、制御部410は、第2ヒータ440の温度を増加させた場合、既設定の休止時間
の間、パフ検知部453が、ユーザの連続したパフ(puff)を検知した場合であっても、第
2ヒータ440を再加熱しない。例えば、休止期間は、1秒でもある。これは、第2ヒー
タ440の過熱によるコイル炭化を防止するためである。
【0172】
前述したように、本開示は、喫煙区間前に予熱区間を別途に備えることで、本喫煙区間
直前の液状粘度を気化発生が容易な粘度に減少させうる。これにより、液状組成物の芯へ
の移動速度を増加させ、喫煙初期霧化量を顕著に増加させることができるという利点があ
る。また、初期霧化量増大によってユーザ満足感が増大されうる。
【0173】
また、第1ヒータ430及び第2ヒータ440の温度が上昇する場合、基質検知部45
1のインダクタンス出力値が増加してしまう。したがって、インダクタンス出力値の補正
なしに、同じ基準によって第1エアロゾル生成基質の存否を判断する場合、エラーが発生
してしまう。
【0174】
図9は、ヒータの温度上昇によるインダクタンス出力値の変化を示す図面である。
【0175】
図9を参照すれば、
図9に示されたように、基質検知部451のインダクタンス出力値
は、第1ヒータ430及び/または第2ヒータ440の温度上昇によって増加されうる。
【0176】
また、
図9は、第1ヒータ430の温度変化によるインダクタンス出力値の変化を例示
する。
図9において、x軸は、第1ヒータ430の温度を意味し、y軸は、基質検知部4
51のインダクタンス出力値を意味する。また、第2グラフ910は、第1ヒータ430
の温度上昇による実測されたインダクタンス出力値の変化を示し、第3グラフ920は、
ヒータ430の温度上昇による理想的なインダクタンス出力値を示す。
【0177】
図9において、インダクタンス出力値は、第3グラフ920のように第1ヒータ430
の温度上昇と無関係に一定ではなければならないが、実際インダクタンス出力値は、第2
グラフ910のように第1ヒータ430の温度上昇によって増加することが分かる。した
がって、第1エアロゾル生成基質の抽出如何を正確に検知するためには、第2グラフ91
0を第3グラフ920のように補正する必要がある。
【0178】
また、
図9では、第2グラフ910が第1ヒータ430の温度によって線形的に可変さ
れるものだけ図示しているが、実施例によって、第2グラフ910は、第1ヒータ430
の温度変化によって非線形的にも可変される。
【0179】
図10は、エアロゾル生成基質の抽出如何を検知する方法及びエアロゾル生成基質が抽
出された場合、ヒータ及び出力部の動作方法を説明するための図面であり、
図11は、図
10を説明するためのグラフである。
【0180】
図10を参照すれば、S1010段階で、制御部410は、基質検知部451を用いて
インダクタンス出力値を周期的に収集することができる。
【0181】
インダクタンス出力値の収集周期は、消費電力、インダクタンス可変量などに基づいて
適切に設定されうる。例えば、制御部410は、0.5m秒間隔で基質検知部451のイ
ンダクタンス出力値を収集することができるが、それに制限されない。
【0182】
S1020段階で、制御部410は、基質検知部451のインダクタンス出力値を補正
することができる。
【0183】
制御部410は、第1ヒータ430の温度上昇に対応して基質検知部451のインダク
タンス出力値を減少させうる。
【0184】
すなわち、制御部410は、S1010段階で収集されたインダクタンス出力値に基づ
いて第1ヒータ430の温度とインダクタンス出力値との第1関係式を導出することがで
きる。例えば、制御部410は、最小二乗根(method of least squares)方式を用いて第
1ヒータ430の温度とインダクタンス出力値との第1関係式を推定することができる。
第1ヒータ430の温度とインダクタンス出力値との第1関係式は、
図9の第2グラフ9
10に対応する。
図9において、制御部410は、収集された3個のサンプル(p1、p
2、p3)に基づいて第2グラフ910を導出することができる。
【0185】
メモリ480は、第1ヒータ430の温度上昇による理想的なインダクタンス出力値を
保存することができる。メモリ480は、第1ヒータ430の温度と理想的なインダクタ
ンス出力値との第2関係式を保存することができる。第1ヒータ430の温度と理想的な
インダクタンス出力値との第2関係式は、
図9の第3グラフ920に対応する。
【0186】
制御部410は、第1関係式及び第2関係式に基づいて当該温度の補正値を計算し、実
測されたインダクタンス出力値から補正値を減算することができる。これにより、
図9の
第2グラフ910は、第3グラフ920と同一に補正されうる。
【0187】
S1030段階で、制御部410は、補正されたインダクタンス出力値に基づいてイン
ダクタンスの変化量を計算することができる。
【0188】
特に、第1エアロゾル生成基質は、電磁気誘導体を含むので、第1エアロゾル生成基質
が空洞15から抽出された場合、基質検知部451に含まれたコイルのインダクタンスが
減少しうる。
【0189】
図11は、経時的なインダクタンス変化量を例示する図面である。
図11において、x
軸は、時間を意味し、y軸は、基質検知部451のインダクタンス出力値を意味し、第4
グラフ1120は、第1エアロゾル生成基質の抽出によるインダクタンス変化を示す。
【0190】
図11に示されたように、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出された場合、イ
ンダクタンスの出力値が減少することが分かる。基質検知部451は、インダクタンス値
を検知信号として制御部410に出力することができる。制御部410は、インダクタン
スの減少量△L2を計算することができる。
【0191】
図10を参照すれば、S1040段階で、制御部410は、インダクタンスの変化量と
下限臨界値とを比較することができる。
【0192】
下限臨界値は、基質検知部451の自己インダクタンス(self inductance)、基質検知
部451と第1エアロゾル生成基質との相互インダクタンス(mutual inductance)を考慮
して設定されうる。例えば、下限臨界値は、-0.32mHでもあるが、それに制限され
ない。
【0193】
S1050段階において、制御部410は、インダクタンスの変化量が下限臨界値以下
である場合、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出されたと判断する。
【0194】
例えば、
図11において、制御部410は、インダクタンスの減少量△L2が下限臨界
値th2以下なので、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽出されたと判断する。
【0195】
他の例において、制御部410は、インダクタンスの減少量△L2が下限臨界値よりも
大きい場合、第1エアロゾル生成基質が依然として空洞15に挿入されたと判断し、第1
ヒータ430及び第2ヒータ440を加熱し、補正されたインダクタンス出力値に基づい
てインダクタンスの変化量を計算することができる。
【0196】
図11の下限臨界値th2の絶対値は、
図7の上限臨界値th1の絶対値と同一でもあ
る。下限臨界値th2の絶対値を上限臨界値th1の絶対値と同一に設定する場合、第1
エアロゾル生成基質の挿入及び抽出如何をさらに正確に判断することができる。
【0197】
S1060段階において、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が空洞15から抽
出されたと判断された場合、インダクタンス変化量に基づいて第1エアロゾル生成基質の
加熱中止如何を決定する。
【0198】
第1ヒータ430及び第2ヒータ440の加熱中止如何の決定方法については、
図12
でさらに詳細に説明する。
【0199】
S1070段階において、出力部460は、エアロゾル生成基質の抽出状態を視覚的ま
たは聴覚的に出力することができる。
【0200】
そのために、出力部460は、ディスプレイ及びスピーカをさらに含んでもよい。出力
部460は、ディスプレイ及びスピーカを通じて第1エアロゾル生成基質の抽出画面を表
示し、待機モードへの進入如何を表示することができる。
【0201】
図12は、エアロゾル生成基質が抽出された場合、ヒータの加熱中止方法を説明するた
めのフローチャートである。
【0202】
図12を参照すれば、S1210段階で、制御部410は、既設定の抽出時間の間、基
質検知部451のインダクタンス出力値を周期的に収集することができる。例えば、既設
定の抽出時間は、5秒でもあるが、それに制限されない。
【0203】
S1220段階において、制御部410は、インダクタンス出力値に基づいてインダク
タンスの変化量を計算することができる。
【0204】
図10及び
図11に示されたように、第1エアロゾル生成基質の抽出如何をさらに正確
に判断するために、制御部410は、補正されたインダクタンス出力値を用いることがで
きる。すなわち、制御部410は、補正されたインダクタンス出力値に基づいてインダク
タンスの変化量を計算することができる。
【0205】
S1230段階において、制御部410は、インダクタンスの変化量と上限臨界値とを
比較することができる。
【0206】
上限臨界値は、基質検知部451の自己インダクタンス(self inductance)、基質検知
部451と第1エアロゾル生成基質との相互インダクタンス(mutual inductance)を考慮
して設定されうる。例えば、上限臨界値は、+0.32mHでもあるが、それに制限され
ない。
【0207】
S1240段階において、制御部410は、インダクタンスの変化量が上限臨界値未満
である場合、第1エアロゾル生成基質の加熱を中止することができる。
図12の上限臨界
値は、
図6及び
図7の上限臨界値と同一でもる。
【0208】
S1250段階において、制御部410は、インダクタンスの変化量が上限臨界値以上
である場合、第1エアロゾル生成基質が再挿入されたと判断することができる。
【0209】
S1260段階において、制御部410は、第1エアロゾル生成基質が再挿入されたと
判断した場合、第1エアロゾル生成基質の加熱を保持することができる。
【0210】
前述したように、本開示は、エアロゾル生成装置1がエアロゾル生成基質が抽出された
と1次的に判断した場合にも、直ちにヒータの加熱を中止せず、エアロゾル生成基質の抽
出如何を2次的に判断した後、ヒータの加熱を中止する。すなわち、本開示のエアロゾル
生成装置1は、ユーザの意図とは異なって、ユーザのエラー(例えば、エアロゾル生成装
置1の落下、ユーザの口に第1エアロゾル生成基質が付いてしまう場合など)によってエ
アロゾル生成基質が抽出されるとき、ヒータの加熱を中止せず、エアロゾル生成基質の再
挿入有無を検知してヒータの加熱を中止する。
【0211】
これにより、本開示のエアロゾル生成装置1は、ユーザの意図と異なって、ヒータの加
熱中止を防止するだけではなく、喫煙時間の間、ヒータの温度を一定に保持することで、
ユーザに豊富な喫味感を提供することができる。
【0212】
図4の制御部12のように図面においてブロックで表現される構成要素、要素、モジュ
ールまたはユニット(この段落では、「構成要素」と総称する)のうち、少なくとも1つ
は、前述した一実施例によって、それぞれの機能を実行する多様な数のハードウェア、ソ
フトウェア及び/またはファームウェア構造によって具現されうる。例えば、このような
構成要素のうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテー
ブルのような直接回路構造を用いてもよい。また、かような構成要素のうち、少なくとも
1つは、モジュール、プログラム、またはコードの一部によって具体的に具現され、これ
は、特定の論理機能を行うための1つ以上の実行可能な命令を含み、1つ以上のマイクロ
プロセッサまたは他の制御装置によっても実行される。また、このような構成要素のうち
、少なくとも1つは、それぞれの機能を処理する中央処理ユニット(CPU)、マイクロ
プロセッサのようなプロセッサを含むか、これによっても具現される。それらのコンポー
ネントのうち、2つ以上は、1つ以上の単一コンポーネントによって結合され、単一コン
ポーネントは、結合された2以上のコンポーネントの全ての動作または機能を行うことが
できる。また、それらコンポーネントの少なくとも1つの機能のうち、一部は、他のコン
ポーネントによっても行われる。また、バス(BUS)は、前記ブロック図に図示されていな
いが、コンポーネントを通じた通信は、バスを通じても行われる。前記例示的な実施例の
機能的側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。
また、ブロックまたは処理段階によって表現される構成要素は、電子構成、信号処理及び
/または制御、データ処理のための任意の数の関連技術を採用しうる。
【0213】
前述した方法は、コンピュータで実行可能なプログラムで作成可能であり、コンピュー
タで読取り可能な非一時的(non-transitory)記録媒体を用いて前記プログラムを動作させ
る汎用デジタルコンピュータで具現されうる。また、前述した方法で使用されたデータの
構造は、コンピュータで読取り可能な記録媒体に多くの手段を通じて記録されうる。前記
コンピュータで読取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM、USB、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的記録媒体
(例えば、CD-ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
【0214】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記記載の本質的な特性
から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろ
う。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されね
ばならない。本発明の範囲は、請求範囲によって定義され、任意修正、代替、改善、及び
それと同等な事項は、本発明に含まれると解釈されねばならない。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空洞に収容されたエアロゾル生成基質を加熱する第1ヒータと、
前記エアロゾル生成基質の挿入及び抽出を感知する基質感知部と、
前記第1ヒータに電力を供給するバッテリと、
前記第1ヒータに供給される電力を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されれば、前記エアロゾル生成基質を加熱し、前記エアロゾル生成基質が抽出された後、既設定の抽出時間以内に再挿入されなければ、前記第1ヒータの加熱を中止し、
前記エアロゾル生成基質が抽出された後、前記抽出時間以内に再挿入されれば、前記第1ヒータの加熱を保持するように設定されたエアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記基質感知部によって感知されるインダクタンスの変化量に基づき、前記エアロゾル生成基質の挿入または前記エアロゾル生成基質の抽出を判断するように設定された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が抽出された状態で、前記インダクタンスの変化量が第1臨界値以上であれば、前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されたと判断し、
前記エアロゾル生成基質が挿入された状態で、前記インダクタンスの変化量が第2臨界値以下であれば、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたと判断するように設定された、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が抽出された状態で、前記抽出時間の間、前記インダクタンスの変化量が第3臨界値未満であれば、前記第1ヒータの加熱を中止するように設定された、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1ヒータの温度を感知する温度感知部をさらに含み、
前記制御部は、
前記第1ヒータの温度に基づいて前記基板感知部の出力値を補正するように設定された、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1ヒータの温度が増加するほど、前記基板感知部の出力値を減少させるように設定された、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成基質が前記空洞に挿入されれば、既設定の予熱時間の間、前記第1ヒータの温度を、エアロゾルを生成するための気化温度まで上昇させ、
既設定の喫煙時間の間、前記第1ヒータの温度を前記気化温度以上に保持するように設定された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されれば、前記エアロゾル生成基質が前記空洞から抽出されたことを示す情報を出力する出力部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
液状組成物を加熱してエアロゾルを生成する蒸気化器をさらに含み、
前記蒸気化器によって生成されたエアロゾルは、前記エアロゾル生成基質を通過してユーザに伝達される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記蒸気化器は、
前記液状組成物を保存する液体保存部と、
前記液状組成物を加熱してエアロゾルを生成する第2ヒータと、
前記液体保存部の前記液状組成物を前記第2ヒータに伝達する液体伝達手段と、を含む、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。