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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134916
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】順位決定装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230921BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039846
(22)【出願日】2022-03-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】304054334
【氏名又は名称】株式会社リバイバルドラッグ
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蒲谷 亘
(72)【発明者】
【氏名】増田 信也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】点数が同点の場合又は同様の位置付けの場合に納得感が得られやすい順位付けを行うことができる順位決定装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】N人の参加者から文字と希望する不変となる数字とを受け付ける受付手段41と、N人の参加者から受け付けたN個の文字を無作為な数値に変換する変換手段42と、変換した数値の昇順でN人の参加者を配列したループ構造の同点順位決定用リスト120を作成するリスト作成手段43と、同点順位決定用リスト120に基づいて同点者の順位付けを行う決定手段44と、を備え、決定手段44は、N個の文字から変換されたN個の数値の総和と、N個の数字の総和と、の合計値をNで除算し、除算の余りにより同点順位決定用リスト120の起点を決定し、除算の商により同点順位決定用リスト120の回り方向を決定し、決定した起点及び回り方向による順番で順位付けを行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
N(N≧2)人の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の同点順位決定用リストを作成するリスト作成手段と、
前記リスト作成手段によって作成した前記同点順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者における点数が同点の参加者に対し、順位付けを行う決定手段と、を備え、
前記決定手段は、
前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、
前記除算によって得られた余りにより、前記同点順位決定用リストの起点を決定し、
前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記同点順位決定用リストの回り方向を決定し、
決定した前記起点及び前記回り方向による順番によって、前記順位付けを行う順位決定装置。
【請求項2】
N人(N≧2)の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の順位決定用リストを作成するリスト作成手段と、
前記リスト作成手段によって作成した前記順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者に対し、順位付けを行う決定手段と、を備え、
前記決定手段は、
前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、
前記除算によって得られた余りにより、前記順位決定用リストの起点を決定し、
前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記順位決定用リストの回り方向を決定し、
決定した前記起点及び前記回り方向による順番によって、前記順位付けを行う順位決定装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換された前記N個の数値の総和と前記N個の数字の総和との合計値が、Nの2倍未満である場合、前記順位付けをキャンセルする、請求項1又は2に記載の順位決定装置。
【請求項4】
前記受付手段は、Nが、前記参加者毎に受け付ける前記文字又は記号のパターン数を超える場合、前記参加者毎に受け付ける前記文字又は記号の個数又は桁数を追加する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の順位決定装置。
【請求項5】
前記受付手段は、前記N人の参加者から、数字として、希望する不変となる数字を受け付ける、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の順位決定装置。
【請求項6】
コンピュータを、
N(N≧2)人の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段、
前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段、
前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の同点順位決定用リストを作成するリスト作成手段、及び、
前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記同点順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記同点順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による前記同点順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者における点数が同点の参加者に対し、順位付けを行う決定手段、として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
N人(N≧2)の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段、
前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段、
前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の順位決定用リストを作成するリスト作成手段、及び、
前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による前記順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者に対し、順位付けを行う決定手段、として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、順位決定装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数人の参加者の順位を各参加者の点数によって決定するシステムにおいて、参加者の一部又は全部の点数が同点である場合においても、順位付けを行うことができるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載されたシステムは、複数人についての風水の診断に必要な所定情報及びその所定情報に該当する人の識別情報の入力を行う情報入力手段と、情報入力手段による入力内容を登録する情報登録手段と、所定情報から風水によって得られる相性に関する複数の要素をそれぞれ点数化し、各要素と点数とを対応付けて記憶している点数記憶手段と、情報登録手段によって登録された所定情報に基づいて、要素ごとに点数記憶手段に記憶された点数をそれぞれ読み出し、該読み出した点数によって相性を評価する風水評価手段と、風水評価手段による評価結果である点数が降順又は昇順となるように、人の識別情報を整列させる整列処理手段と、整列処理手段によって整列された結果を所定の表示手段にランキング表示させる表示制御手段と、要素の種別による生年月日等の優先順位を記憶している優先順位記憶手段と、を備え、整列処理手段は、優先順位記憶手段に記憶されている優先順位に従って、点数が同点である場合の整列順位を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-115282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
点数が同点の場合、生年月日のように自分の意思とは無関係の情報に基づいて順位が決定されると、決定する側のシステムによることになり、システムを利用した者が納得を得られ難い。
【0006】
一方、決定する方法として、早い順、抽選等があるが、早い順では参加する側の環境や状況に左右されるために公平性に欠け、抽選では運で決められてしまうため、参加者の意思が反映されず順位の決定に自らが関与したという感覚が薄くなる。よって、いずれの方法も低い順位となった者の納得を得られ難い。
【0007】
そこで、本発明の目的は、参加者全て若しくは、参加者の中で、同点の場合又は同様な位置付けで順番を決める事が困難な場合の順位付けに参加者自らが関与することができ、納得感が得られやすい順位付けを行うことができる順位決定装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、N(N≧2)人の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の同点順位決定用リストを作成するリスト作成手段と、前記リスト作成手段によって作成した前記同点順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者における点数が同点の参加者に対し、順位付けを行う決定手段と、を備え、前記決定手段は、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記同点順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記同点順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による順番によって、前記順位付けを行う順位決定装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するため、N人(N≧2)の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の順位決定用リストを作成するリスト作成手段と、前記リスト作成手段によって作成した前記順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者に対し、順位付けを行う決定手段と、を備え、前記決定手段は、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による順番によって、前記順位付けを行う順位決定装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、上記目的を達成するため、コンピュータを、N(N≧2)人の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段、前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の同点順位決定用リストを作成するリスト作成手段、及び、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記同点順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記同点順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による前記同点順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者における点数が同点の参加者に対し、順位付けを行う決定手段、として機能させるためのプログラムを提供する。
【0011】
また、本発明は、上記目的を達成するため、コンピュータを、N人(N≧2)の参加者から文字又は記号と数字とを受け付ける受付手段、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段、前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の順位決定用リストを作成するリスト作成手段、及び、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による前記順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者に対し、順位付けを行う決定手段、として機能させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、同点の場合又は同様な位置付けの場合に納得感が得られやすい順位付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る順位決定装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】スコアテーブルの一例を示す図である。
図3】平仮名変換テーブルの一例を示す図である。
図4】アルファベット変換テーブルの一例を示す図である。
図5】管理情報テーブルの一例を示す図である。
図6】(a)は、入力画面の一例を図であり、(b)は、再入力を促すメッセージを表示した入力画面の一例を示す図である。
図7】(a)は、同点順位決定用リストの一例を示す図であり、(b)は、同点順位決定用リストの起点及び回り方向の一例を示す図である。
図8】(a)は、順位決定手段による順位決定の一例を示す図であり、(b)は、同点者順位付け手段による同点者の順位付けの一例を示す図である。
図9】順位決定装置による順位決定動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態の要約]
本実施形態の順位決定装置は、N(N≧2)人の参加者から文字又は記号と希望する不変となる数字とを受け付ける受付手段と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記文字又は記号を無作為な数値に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換した前記数値の昇順又は降順で前記N人の参加者全てを配列したループ構造の同点順位決定用リストを作成するリスト作成手段と、前記リスト作成手段によって作成した前記同点順位決定用リストの順番に基づいて、前記N人の参加者における点数が同点の参加者に対し、順位付けを行う決定手段と、を備え、前記決定手段は、前記変換手段によって前記N個の文字又は記号から変換されたN個の前記数値の総和と、前記受付手段によって前記N人の参加者から受け付けたN個の前記数字の総和と、の合計値をNで除算し、前記除算によって得られた余りにより、前記同点順位決定用リストの起点を決定し、前記除算によって得られた商の偶奇に基づいて、前記同点順位決定用リストの回り方向を決定し、決定した前記起点及び前記回り方向による順番によって、前記順位付けを行う。なお、ここにいう「文字」は、数字を含まない概念であり、ここにいう「記号」は、文字を含まない概念である。
【0015】
[実施形態の説明]
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る順位決定装置及びプログラムについて説明する。この順位決定装置は、イベントにおいて、N(N≧2)人の参加者の順位を、N人の参加者それぞれの点数によって決定するものである。特に、本順位決定装置は、各参加者から文字又は記号及び希望する不変となる数字を受け付け、受け付けた文字又は記号及び数字に基づいて、点数が同点である該当者(同点者)における順位付けを行う同点者順位付け機能を有している。なお、ここにいう「イベント」は、順位を争うイベントであり、例えば、ゴルフ、ボーリング競技、ダンス競技、カラオケ競技、対戦ゲーム等の競技や、競争入札等である。また、ここにいう「参加者」は、イベントに参加した全ての者であり、順位を決定すべき対象者である。また、ここにいう「点数」は、イベントにおいて参加者が獲得又は入札したポイントであり、例えば、得点、スコア、金額、仮想通貨等である。本実施形態では、イベントとして、ゴルフのイベント(ゴルフ大会)を例示し、ゴルフのスコア(合計スコア)を点数とする。
【0016】
(順位決定装置の構成)
図1に示すように、順位決定装置1は、コンピュータ(情報処理装置)で構成されており、参加者による操作を受け付ける操作表示部2と、順位決定に係る各種情報を記憶する記憶部3と、本順位決定装置1の各部を制御する制御部4と、を備えている。
【0017】
操作表示部2は、例えば、タッチスクリーン等で構成され、操作画面を表示すると共に、参加者による操作画面の操作を受け付ける。
【0018】
記憶部3は、例えば、ハードディスクやフラッシュROM等で構成され、プログラム31と、スコアテーブル32(図2参照)と、平仮名変換テーブル33(図3参照)と、アルファベット変換テーブル34(図4参照)と、管理情報テーブル35(図5参照)と、を記憶する。
【0019】
制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インターフェース等で構成されている。制御部4は、記憶部3に記憶されたプログラム31を実行することにより、受付手段41、変換手段42、リスト作成手段43及び決定手段44として機能する。
【0020】
次に図2乃至図5を参照して、記憶部3に記憶された各テーブル32~35について説明する。図2に示すように、スコアテーブル32は、イベントに参加したN人の参加者のスコアを記憶したテーブルである。具体的には、スコアテーブル32は、「参加者名」、「前半スコア」、「後半スコア」、「合計スコア」及び「順位」の項目を有し、各参加者の参加者名に対し、前半スコア(IN)、後半スコア(OUT)及び合計スコアを対応付けて記憶する。合計スコアは、前半スコアと後半スコアとの合計値であり、この合計スコアが、参加者の順位を決定する点数である。図2の例では、ユーザD、ユーザF及びユーザIの合計スコアが同一であるため、ユーザD、ユーザF及びユーザIが、点数が同点の参加者である。なお、本実施形態においては、参加者の識別情報として参加者名を用いる構成であるが、参加者名に代えて、会員番号やユーザID等を用いる構成であってもよい。
【0021】
図3に示すように、平仮名変換テーブル33は、平仮名を無作為な数値(乱数)に変換するための変換テーブルである。具体的には、平仮名変換テーブル33は、「平仮名」及び「乱数」の項目を有し、50音(46文字)の各平仮名に対し、乱数を対応付けて記憶している。「乱数」の項目には、例えば、予め乱数発生器が発生した最大2桁の乱数を記録しておく。
【0022】
図4に示すように、アルファベット変換テーブル34は、アルファベット(ラテン文字アルファベット)を無作為な数値(乱数)に変換するための変換テーブルである。具体的には、アルファベット変換テーブル34は、「アルファベット」及び「乱数」の項目を有し、26文字の各アルファベットに対し、乱数を対応付けて記憶している。「乱数」の項目には、例えば、予め乱数発生器が発生した2桁の乱数を記録しておく。なお、平仮名変換テーブル33及びアルファベット変換テーブル34に記憶する乱数は、イベントの都度、乱数発生器によって再発生させて更新(変更)する構成であってもよい。
【0023】
図5に示すように、管理情報テーブル35は、各参加者の管理情報(参加者に関する情報)を記憶するテーブルである。具体的には、管理情報テーブル35は、「参加者名」、「平仮名」、「アルファベット」、「数字」及び「乱数列」の項目を有し、各参加者の参加者名に対し、平仮名、アルファベット、乱数列及び数字を対応付けて記憶する。「平仮名」、「アルファベット」、「数字」の項目には、各参加者から受け付けた平仮名、アルファベット及び数字を記憶する。「乱数列」の項目には、平仮名及びアルファベットから変換された2つの乱数を結合した乱数列を記憶する。本実施形態では、乱数列は、平仮名から変換された最大2桁の乱数と、アルファベットから変換された2桁の乱数とを結合した最大4桁の数字列である。この乱数列が、参加者から受け付けた文字から変換された無作為な数値の一例である。この乱数列は、参加者の人数Nで除算し、ランダム要素として用いられるため、除算結果の無作為性を維持すべく、参加者の人数Nの2倍以上の数値であることが好ましい。
【0024】
次に図1図6乃至図8を参照して、制御部4の各手段41~44について説明する。受付手段41は、操作表示部2によって、N人の参加者から平仮名、アルファベット及び数字を受け付ける。N人の参加者から受け付ける平仮名及びアルファベットは、N人の参加者から受け付ける文字の一例である。具体的には、受付手段41は、平仮名、アルファベット及び数字を入力するための入力画面100(図6参照)を表示し、各参加者が入力した平仮名、アルファベット及び数字を受け付ける。受付手段41は、N人の参加者から、数字として、希望する不変となる数字を受け付ける。この「希望する不変となる数字」とは、参加者が意図せずに変化しない状態で、すなわち、参加者が希望した数字のまま、後述の同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向に影響を与える数字の意である。別の言い方をすれば、順位決定装置1では、受付手段41によってN人の参加者から受け付けた数字については、変換等を行わず、受け付けた数字のまま、後述の除算の式に代入される。つまり、受け付けたままの数字を利用して、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向が決定される。
【0025】
図6(a)に示すように、入力画面100は、50音(46文字)の各平仮名を選択可能な平仮名表101と、26文字の各アルファベットを選択可能なアルファベット表102と、1から9までの各数字を選択可能な数字表103と、確定ボタン104及びキャンセルボタン105と、を有しており、各表101、102、103において各1つの文字又は数字を選択することで、平仮名、アルファベット及び数字を入力可能となっている。なお、本実施形態においては、1桁の数字を入力する構成としたが、2桁以上の数字を入力可能とする構成であってもよい。また、本実施形態においては、平仮名及びアルファベット等の文字を入力する構成であるが、文字に代えて、「▽」や「◎」等の記号を入力する構成であってもよいし、文字に代えて、数字を入力する構成であってもよい。
【0026】
また、受付手段41は、入力した参加者の参加者名に紐付けた形で、平仮名、アルファベット及び数字を受け付け、受け付けた平仮名、アルファベット及び数字を、紐付けられた参加者名に対応付けた形で管理情報テーブル35に記録する。なお、受け付けた平仮名、アルファベット及び数字に、参加者名を紐付けるべく、受付手段41が、参加者名入力手段や参加者名取得手段を有する構成であってもよい。例えば、入力画面100が、参加者名を入力するための参加者名入力機能を有し、参加者からの参加者名の入力を受け付ける構成であってよい。
【0027】
なお、受付手段41は、参加者によって入力された、平仮名及びアルファベットの組が、別の参加者と同一であった場合、当該入力をキャンセルして、図6(b)に示すように、再入力を促すメッセージを入力画面100上に表示する。このように、参加者から受け付ける平仮名及びアルファベットの組が、参加者同士で同一となることを禁止することで、参加者側が、故意に同一の平仮名及びアルファベットの組を入力して、同点時の順位を操作しようとするのを防止することができる。
【0028】
また、受付手段41は、参加者の人数Nが、参加者毎に受け付ける文字の組合せパターン数を超える場合、参加者毎に受け付ける文字の個数又は桁数を追加する構成であってもよい。すなわち、本実施形態では、参加者毎に、ひらがな及びアルファベットを1つずつ受け付けるため、その組合せパターン数は、46×26の1196通りである。受付手段41は、参加者の人数Nが、1196を超える場合には、参加者毎に受け付ける文字の個数又は桁数を1つ追加する。例えば、参加者毎に受け付けるアルファベットを1つ追加する。
【0029】
変換手段42は、受付手段41によってN人の参加者から受け付けたN個の平仮名及びアルファベットの組を乱数列に変換するものであり、平仮名変換手段51と、アルファベット変換手段52と、乱数結合手段53と、を有している。平仮名変換手段51は、平仮名変換テーブル33を参照して、受付手段41によって受け付けた平仮名(管理情報テーブル35に記憶された平仮名)を、乱数に変換する。アルファベット変換手段52は、アルファベット変換テーブル34を参照して、受付手段41によって受け付けたアルファベット(管理情報テーブル35に記憶されたアルファベット)を、乱数に変換する。乱数結合手段53は、平仮名変換手段51によって平仮名から変換された乱数と、アルファベット変換手段52によってアルファベットから変換された乱数と、を結合して乱数列を作成し、この乱数列を、元の平仮名及びアルファベットに対応付けられた参加者名に対応付ける形で管理情報テーブル35に記録する。例えば、平仮名から変換された乱数が、「9」であり、アルファベットから変換された乱数が、「81」であった場合、これらを結合した乱数列「981」を作成する。なお、乱数列における乱数の結合順は、平仮名変換の乱数、アルファベット変換の乱数の順であってもよいし、アルファベット変換の乱数、平仮名変換の乱数の順であってもよい。
【0030】
リスト作成手段43は、管理情報テーブル35で対応付けられた乱数列の順番でN人の参加者を配列したループ構造の同点順位決定用リスト120(図7(a)参照)を作成する。本実施形態では、図7(a)に示すように、要素番号0から要素番号(N-1)に対し、N人の参加者を、乱数列の昇順で配列して、ループ構造の同点順位決定用リスト120を作成する。なお、本実施形態においては、0を始点する要素番号を利用しているが、1を始点とする要素番号を利用する構成であってもよい。また、本実施形態では、同点順位決定用リスト120において、参加者を乱数列の昇順で配列したが、参加者を乱数列の降順で配列する構成であってもよい。
【0031】
決定手段44は、N人の参加者の順位を決定するものであり、順位決定手段61と、同点者順位付け手段62と、を有している。順位決定手段61は、図8(a)に示すように、スコアテーブル32に記憶された各参加者の点数(合計スコア)に基づいて、各参加者の順位を決定する。
【0032】
同点者順位付け手段62は、点数が同点の参加者(以下、同点者)に対し順位付けを行うものであり、リスト作成手段43によって作成した同点順位決定用リスト120の順番に基づいて、同点者に対し順位付けを行う。ただし、同点者順位付け手段62は、変換手段42によってN個の平仮名及びアルファベットの組を変換したN個の乱数列と、受付手段41によってN人の参加者から受け付けたN個の数字と、を用いて、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定し、決定した起点及び回り方向による順番によって、同点者の順位付けを行う。
【0033】
詳細には、同点者順位付け手段62は、まず、N人の参加者からのN個の平仮名及びアルファベットの組を変換したN個の乱数列の総和を算出し、N人の参加者から受け付けたN個の数字の総和を算出する。その後、算出したN個の乱数列の総和と、N個の数字の総和との合計値を、参加者の人数Nで除算する。そして、当該除算によって得られた余りに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点を決定し、当該除算によって得られた商の偶奇に基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定する(図7(b)参照)。その後、決定した起点及び回り方向による順番によって、同点者の順位を決定する(図8(b)参照)。本実施形態では、上記除算によって得られた余りの値を、起点の要素番号として決定する。また、上記除算によって得られた商の値が奇数である場合は、回り方向を順回り(要素番号の昇順)と決定し、上記除算によって得られた商の値が偶数である場合は、回り方向を逆回り(要素番号の降順)と決定する。なお、ここにいう「余り」及び「偶数」は、0(ゼロ)を含む概念である。
【0034】
図5の例によって同点者順位付け手段62の処理を説明すると、N個の乱数列の総和が31754、N個の数字の総和が60と算出され、これら総和同士の合計値が31814と算出される。そして、この合計値を参加者の人数N(=12)で除算すると、余りが2と算出され、商が2651と算出される。余りが2であるため、要素番号2を起点と決定し、商が奇数であるため、回り方向を順方向と決定する(図7(b)参照)。すなわち、要素番号2のユーザLを起点とし、順回り、すなわち、ユーザL、ユーザF、ユーザA、…ユーザEの順で、同点順位決定用リスト120の順番が決定する。そして、同点者であるユーザD、ユーザF及びユーザIの4~6位の順位付けについて、決定した上記順番によって、ユーザFを4位、ユーザDを5位、ユーザIを6位と決定する(図8(b)参照)。
【0035】
なお、同点者順位付け手段62は、変換手段42によってN個の文字から変換されたN個の数値の総和と、受付手段41によって受け付けたN個の数字の総和と、の合計値が、Nの2倍未満である場合、順位付けの処理をキャンセルする。これにより、上記除算における除算結果の無作為性を維持することができる。
【0036】
また、本実施形態においては、上記除算によって得られた余りに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点を決定し、上記除算によって得られた商に基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定する構成であったが、これに限るものではない。例えば、除算結果の無作為性は低下するが、上記除算によって得られた余りに基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定する構成であってもよいし、上記除算によって得られた商に基づいて、同点順位決定用リスト120の起点を決定する構成であってもよい。
【0037】
(順位決定装置による順位決定動作)
次に図9を参照して、順位決定装置1による順位決定動作(順位決定方法)について説明する。この順位決定動作は、イベントに参加したN人の参加者の順位を決定するものであり、予め、N人の参加者のスコアを取得し、スコアテーブル32に記憶した状態で行われるものとする。
【0038】
図9に示すように、まず、受付手段41によって、N人の参加者から平仮名、アルファベット及び数字を受け付ける(S1)。すなわち、入力画面100を表示し、各参加者から、平仮名、アルファベット及び数字を1つずつ受け付ける。このとき、各参加者の参加者名に紐付ける形で、平仮名、アルファベット及び数字を受け付け、受け付けた平仮名、アルファベット及び数字を、紐付けられた各参加者名に対応付ける形で管理情報テーブル35に記録する。
【0039】
N人の参加者から平仮名、アルファベット及び数字を受け付けたら、変換手段42によって、N人の参加者から受け付けた平仮名及びアルファベットの組を、乱数列に変換する(S2)。すなわち、平仮名変換手段51によって、受け付けた平仮名(管理情報テーブル35に記憶された平仮名)を、平仮名変換テーブル33を参照して乱数に変換し、アルファベット変換手段52によって、受け付けたアルファベット(管理情報テーブル35に記憶されたアルファベット)を、アルファベット変換テーブル34を参照して乱数に変換する。そして、乱数結合手段53によって、平仮名から変換された乱数と、アルファベットから変換された乱数とを結合して乱数列を作成し、作成した乱数列を、元の平仮名及びアルファベットに対応付けられた各参加者に対応付ける形で管理情報テーブル35に記録する。
【0040】
乱数列を管理情報テーブル35に記録したら、リスト作成手段43によって、同点順位決定用リスト120を作成する(S3)。すなわち、リスト作成手段43によって、管理情報テーブル35において対応付けられた乱数列の昇順で各参加者を配列したループ構造の同点順位決定用リスト120を作成する(図7(a)参照)。
【0041】
同点順位決定用リスト120を作成したら、決定手段44によって順位決定処理(S4~S6)を行う。すなわち、まず、順位決定手段61によって、スコアテーブル32に記憶された各参加者の点数(合計スコア)に基づいて、同点者の順位を除く、各参加者の順位を決定する(S4)(図8(a)参照)。
【0042】
その後、同点者順位付け手段62によって、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定する(S5)。すなわち、まず、N人の参加者からの平仮名及びアルファベットの組を変換したN個の乱数列の総和を算出し、N人の参加者から受け付けたN個の数字の総和を算出する。その後、算出したN個の乱数列の総和とN個の数字の総和との合計値を、参加者の人数Nで除算する。そして、当該除算によって得られた余りに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点を決定し、当該除算によって得られた商の偶奇に基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定する(図7(b)参照)。
【0043】
同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定したら、同点者順位付け手段62によって、決定した起点及び回り方向による順番に基づき、同点者の順位を決定する(S6)(図8(b)参照)。
【0044】
同点者を含むN人の参加者の順位が決定したら、操作表示部2によって、決定したN人の参加者の順位を表示する(S7)。これにより、本動作を終了する。
【0045】
(本実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)既存の方法と比べて、参加者自身が入力した文字又は記号及び希望する不変となる数字によって同点者の順位付けを行うため、参加者自身が同点者の順位付けに関与することができ、希望する順位でなくても納得感を得ることができる。
(2)また、参加者は、希望する不変となる数字を入力でき、参加者自身の意思で起点となる位置を変動させることができる。そのため、参加者が、同点者の順位付けに関与したという感覚を得ることができる。
【0046】
また、同点者だけでなく、イベントに参加した全ての参加者から文字及び数字を受け付け、これらに基づいて、同点者の順位付けを行う構成であるため、同点者のみならず、イベントに参加した全ての参加者に納得感を与えることができる。
【0047】
また、同点者だけでなく、イベントに参加した全ての参加者においての、同点順位決定用リスト120の作成や、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向の決定を行う構成であるため、同点者の組が複数組ある場合(すなわち、異なる点数の同点者の組が複数ある場合)でも、共通の同点順位決定用リスト120や、共通の起点及び回り方向を利用することができるため、同点者順位付け処理S6における処理負荷を軽減することができる。
【0048】
また、全ての参加者から受け付けた文字又は記号が乱数に変換され、この乱数によって、同点順位決定用リスト120における各参加者の順番を決定できると共に、全ての参加者から受け付けた、希望する不変となる数字が、自分の意思に基づく起点となり、参加者全ての意思が表れた数値が回り方向を決定するため、同点者の順位付けの無作為性をより向上させることができる。
【0049】
また、全ての参加者から文字又は記号に加え、希望する不変となる数字を受け付け、参加者から受け付けた文字又は記号及び数字に基づいて、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定する構成であるため、同点者の順位付けの無作為性をより向上させることができる。
【0050】
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の実施形態は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態においては、イベントに参加した全ての参加者の人数をNとし、全ての参加者から文字及び数字を受け付けて、全ての参加者からの文字及び数字に基づいて、同点者の順位付けを行う構成であったが、同点者の人数をNとし、同点者のみから文字及び数字を受け付けて、同点者からの文字及び数字に基づいて、同点者の順位付けを行う構成であってもよい。すなわち、受付手段41が、N人の同点者から文字及び数字を受け付け、変換手段42が、受付手段41によってN人の同点者から受け付けたN個の文字を乱数列(無作為な数値)に変換し、リスト作成手段43が、変換手段42によって変換した乱数列の昇順で、N人の同点者を配列したループ構造の同点順位決定用リスト120を作成し、決定手段44(同点者順位付け手段62)が、リスト作成手段43によって作成した同点順位決定用リスト120の順番に基づいて、N人の同点者に対し、順位付けを行う構成であってもよい。かかる場合、参加者全員から文字及び数字を受け付ける必要がないため、文字及び数字の受付にかかる時間を軽減することができる。
【0052】
また、上記実施形態においては、点数によってN人の参加者の順位を決定し、同点順位決定用リスト120の順番に基づいて、同点者の順位付けを行う構成であったが、同点順位決定用リスト120の順番に基づいて、参加者全員の順位決定を行う構成であってもよい。すなわち、受付手段41が、N人の参加者から文字及び数字を受け付け、変換手段42が、受付手段41によってN人の参加者から受け付けたN個の文字を乱数列(無作為な数値)に変換し、リスト作成手段43が、変換手段42によって変換した乱数列の昇順で、N人の参加者を配列したループ構造の同点順位決定用リスト120(順位決定用リスト)を作成し、決定手段44が、変換手段42によってN個の文字から変換されたN個の数値の総和と、受付手段41によってN人の参加者から受け付けたN個の数字の総和と、の合計値をNで除算し、当該除算によって得られた余りにより、同点順位決定用リスト120の起点を決定し、当該除算によって得られた商の偶奇に基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定し、決定した起点及び回り方向による同点順位決定用リスト120の順番に基づいて、N人の参加者全員の順位を決定する構成であってもよい。
【0053】
また、上記実施形態においては、参加者から、文字(平仮名及びアルファベット)に加えて数字を受け付け、文字から変換した乱数列と、受け付けた数字とに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定する構成であったが、これに限るものではない。例えば、除算結果の無作為性は低下するが、参加者から数字のみを受け付けて、受け付けた数字のみに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点及び回り方向を決定する構成であってもよい。すなわち、決定手段44(同点者順位付け手段62)が、受付手段41によって受け付けたN個の数字の総和をNで除算し、除算によって得られた余りに基づいて、同点順位決定用リスト120の起点を決定し、除算によって得られた商の偶奇に基づいて、同点順位決定用リスト120の回り方向を決定し、決定した起点及び回り方向による順番によって、順位付けを行う構成であってもよい。
【0054】
また、上記実施形態においては、文字として、平仮名及びアルファベットの組を入力する構成であったが、平仮名及びアルファベットのいずれか一方のみを入力する構成であってもよいし、平仮名及びアルファベット以外の文字を入力する構成であってもよい。例えば、文字として、カタカナや漢字等を入力する構成であってもよい。また、文字に代えて、文字以外の記号を入力する構成であってもよいし、数字を入力する構成であってもよい。さらに言えば、3文字以上の記号(記号列)を入力する構成であってもよい。
【0055】
また、上記実施形態においては、参加者が順位決定装置1の操作表示部2において直接操作する構成であったが、順位決定装置1にネットワークを介して参加者が使用する情報端末からアクセスすることで、参加者が文字等を入力する構成であってもよい。
【0056】
また、上記実施形態においては、順位決定装置1の各手段41~44を、単一の情報端末(コンピュータ)が備える構成であったが、これに限るものではない。すなわち、順位決定装置1の各手段41~44を、複数の情報端末(コンピュータ)に分散して設ける構成であってもよい。例えば、受付手段41は、各参加者が所持する各情報端末が備え、変換手段42、リスト作成手段43及び決定手段44は、各情報端末とネットワークを介して接続されたサーバ装置が備える構成であってもよい。
【0057】
また、制御部4の各手段41~44は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエア回路によって構成してもよい。
【0058】
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施形態で用いたプログラムをCD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、上記実施形態で用いたプログラムをクラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することができる。
【符号の説明】
【0059】
1:順位決定装置、 2:操作表示部、 3:記憶部、 4:制御部、 31:プログラム、 32:スコアテーブル、 33:平仮名変換テーブル、 34:アルファベット変換テーブル、 35:管理情報テーブル、 41:受付手段、 42:変換手段、 43:リスト作成手段、 44:決定手段、 51:平仮名変換手段、 52:アルファベット変換手段、 53:乱数結合手段、 61:順位決定手段、 62:同点者順位付け手段、 100:入力画面、 101:平仮名表、 102:アルファベット表、 103:数字表、 104:確定ボタン、 105:キャンセルボタン、 120:同点順位決定用リスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9