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特開2023-134985アスファルトプラントおよびアスファルト混合物製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134985
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】アスファルトプラントおよびアスファルト混合物製造方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/62 20060101AFI20230921BHJP
   F23J 15/00 20060101ALI20230921BHJP
   B01D 53/83 20060101ALI20230921BHJP
   B01D 46/02 20060101ALI20230921BHJP
   B01D 46/04 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
B01D53/62 ZAB
F23J15/00 Z
B01D53/83
B01D46/02 Z
B01D46/04 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039970
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000226482
【氏名又は名称】日工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】中山 知巳
【テーマコード(参考)】
3K070
4D002
4D058
【Fターム(参考)】
3K070DA01
3K070DA12
3K070DA24
3K070DA32
4D002AA09
4D002AC05
4D002BA03
4D002BA14
4D002CA11
4D002DA05
4D002DA12
4D002EA01
4D002EA02
4D002EA13
4D002FA02
4D058JA04
4D058KB02
4D058SA20
(57)【要約】
【課題】既設の燃焼設備を用いつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減可能なアスファルトプラントを提供する。
【解決手段】アスファルトプラント1は、新規骨材およびアスファルト舗装廃材の少なくともいずれかを加熱するドライヤと、ドライヤから粉塵を含んだ状態で排出される排ガス中に、脱水スラッジを乾燥させた粉体状のスラッジ粉体を混合するスラッジ粉体供給部170と、排ガスから粉塵を濾過する濾過集塵機80と、を備え、濾過集塵機80は、排ガス中に含まれるスラッジ粉体を捕集する捕集部を備える。捕集部が捕集したスラッジ粉体とドライヤで排出される排ガスとが接触することにより、スラッジ粉体の主成分である水酸化カルシウムが、排ガスに含まれる二酸化炭素を固定化する。これにより、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
新規骨材およびアスファルト舗装廃材の少なくともいずれかを加熱するドライヤと、
前記ドライヤから粉塵を含んだ状態で排出される排ガス中に、脱水スラッジを乾燥させた粉体状のスラッジ粉体を混合するスラッジ粉体供給部と、
前記排ガスから粉塵を濾過する濾過集塵機と、
を備え、
前記濾過集塵機は、
前記排ガス中に含まれる前記スラッジ粉体を捕集する捕集部
を備えるアスファルトプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のアスファルトプラントであって、
前記ドライヤは、
前記アスファルト舗装廃材を加熱する再生ドライヤ
を含み、
前記再生ドライヤから排出される排ガスに含まれる臭気を加熱する脱臭炉と、
脱水スラッジを乾燥させることで、前記スラッジ粉体を形成させる乾燥機と、
前記脱臭炉と前記乾燥機との間に設けられ、前記脱臭炉から排出される排ガスの熱を前記乾燥機に伝熱する伝熱部と、
前記乾燥機で形成した前記スラッジ粉体を貯蔵するスラッジ粉体貯蔵ビンと、
前記スラッジ粉体を前記スラッジ粉体貯蔵ビンから前記スラッジ粉体供給部へ搬送するスラッジ粉体搬送部と、
を備え、
前記乾燥機は、前記伝熱部から伝熱した熱を用いて脱水スラッジを乾燥させるアスファルトプラント。
【請求項3】
請求項2に記載のアスファルトプラントであって、
前記伝熱部は、前記脱臭炉から排出される排ガスの熱を蓄熱する蓄熱装置
を備えるアスファルトプラント。
【請求項4】
請求項3に記載のアスファルトプラントであって、
前記蓄熱装置は、流体である熱媒を貯蔵し、
前記脱臭炉から排出される排ガスと前記熱媒との間で熱交換を行う熱交換器
を備え、
前記伝熱部は、
前記熱交換器と前記蓄熱装置との間で前記熱媒を循環させる第1循環回路と、
前記蓄熱装置と前記乾燥機との間で前記熱媒を循環させる第2循環回路と、
を備えるアスファルトプラント。
【請求項5】
請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のアスファルトプラントであって、
前記捕集部に捕集した前記スラッジ粉体を前記濾過集塵機から前記スラッジ粉体貯蔵ビンに返送するスラッジ粉体返送部
をさらに備えるアスファルトプラント。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアスファルトプラントであって、
脱水スラッジを破砕するスラッジ破砕装置
をさらに備えるアスファルトプラント。
【請求項7】
a)新規骨材およびアスファルト舗装廃材の少なくともいずれかを加熱する工程と、
b)脱水スラッジを乾燥させた粉体状のスラッジ粉体を、前記工程a)で排出された排ガス中に混合する工程と、
c)前記スラッジ粉体が混合した前記排ガスを、濾過集塵機の内部に導入する工程と、
d)前記濾過集塵機に設けられた捕集部に捕集された前記スラッジ粉体を前記捕集部から回収し、アスファルトと混合する工程と、
を有するアスファルト混合物製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アスファルトプラントおよびアスファルト混合物製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルト混合物を製造するアスファルトプラントでは、アスファルト混合物の原料である新規な骨材(以下、「新材」と称する)や、道路工事等によって掘り起こされるアスファルト舗装廃材(以下、「廃材」と称する)に対して加熱処理を行う。加熱処理は、アスファルトプラントのドライヤにおいて、主に化石燃料を燃焼させることで行われる。加熱処理によりドライヤから排出される排ガスは、煙突より大気中へと放出される。
【0003】
一方、近年では、地球温暖化の防止に向けて、排ガスに含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を削減する取り組みが行われている。そこで、二酸化炭素の排出量を削減するアスファルトプラントの開発が進んでいる。例えば、アスファルトプラントの燃焼設備において、燃料に木質系バイオマス由来の微粉炭を用いることで、カーボンニュートラルの観点において二酸化炭素の排出を削減することができる。微粉炭を燃料として用いる微粉炭バーナを備えるアスファルトプラントについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-027647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既設のアスファルトプラントにおいて木質系バイオマス燃料を取り扱うためには、燃料に対応した専用の燃焼設備を導入する必要がある。しかしながら、既設のアスファルトプラントの燃焼設備を木質系バイオマス燃料に対応できるように改造するのは困難であるため、専用の燃焼設備に入れ替える必要がある。したがって、既設のアスファルトプラントにおいて木質系バイオマス燃料を用いるためには、多大なコストおよび工数を要することとなる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、既設の燃焼設備を用いつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減可能なアスファルトプラントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、アスファルトプラントであって、新規骨材およびアスファルト舗装廃材の少なくともいずれかを加熱するドライヤと、前記ドライヤから粉塵を含んだ状態で排出される排ガス中に、脱水スラッジを乾燥させた粉体状のスラッジ粉体を混合するスラッジ粉体供給部と、前記排ガスから粉塵を濾過する濾過集塵機と、を備え、前記濾過集塵機は、前記排ガス中に含まれる前記スラッジ粉体を捕集する捕集部を備える。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明のアスファルトプラントであって、前記ドライヤは、前記アスファルト舗装廃材を加熱する再生ドライヤを含み、前記再生ドライヤから排出される排ガスに含まれる臭気を加熱する脱臭炉と、脱水スラッジを乾燥させることで、前記スラッジ粉体を形成させる乾燥機と、前記脱臭炉と前記乾燥機との間に設けられ、前記脱臭炉から排出される排ガスの熱を前記乾燥機に伝熱する伝熱部と、前記乾燥機で形成した前記スラッジ粉体を貯蔵するスラッジ粉体貯蔵ビンと、前記スラッジ粉体を前記スラッジ粉体貯蔵ビンから前記スラッジ粉体供給部へ搬送するスラッジ粉体搬送部と、を備え、前記乾燥機は、前記伝熱部から伝熱した熱を用いて脱水スラッジを乾燥させる。
【0009】
本願の第3発明は、第2発明のアスファルトプラントであって、前記伝熱部は、前記脱臭炉から排出される排ガスの熱を蓄熱する蓄熱装置を備える。
【0010】
本願の第4発明は、第3発明のアスファルトプラントであって、前記蓄熱装置は、流体である熱媒を貯蔵し、前記脱臭炉から排出される排ガスと前記熱媒との間で熱交換を行う熱交換器を備え、前記伝熱部は、前記熱交換器と前記蓄熱装置との間で前記熱媒を循環させる第1循環回路と、前記蓄熱装置と前記乾燥機との間で前記熱媒を循環させる第2循環回路と、を備える。
【0011】
本願の第5発明は、第2発明から第4発明までのいずれか1発明のアスファルトプラントであって、前記捕集部に捕集した前記スラッジ粉体を前記濾過集塵機から前記スラッジ粉体貯蔵ビンに返送するスラッジ粉体返送部をさらに備える。
【0012】
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明のアスファルトプラントであって、脱水スラッジを破砕するスラッジ破砕装置をさらに備える。
【0013】
本願の第7発明は、アスファルト混合物製造方法であって、a)新規骨材およびアスファルト舗装廃材の少なくともいずれかを加熱する工程と、b)脱水スラッジを乾燥させた粉体状のスラッジ粉体を、前記工程a)で排出された排ガス中に混合する工程と、c)前記スラッジ粉体が混合した前記排ガスを、濾過集塵機の内部に導入する工程と、d)前記濾過集塵機に設けられた捕集部に捕集された前記スラッジ粉体を前記捕集部から回収し、アスファルトと混合する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0014】
本願の第1発明から第7発明によれば、捕集部が捕集したスラッジ粉体とドライヤで排出される排ガスとが接触することにより、スラッジ粉体の主成分である水酸化カルシウムが、排ガスに含まれる二酸化炭素を固定化する。これにより、アスファルトプラントから大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。
【0015】
特に、本願の第2発明によれば、脱臭炉で発生する排ガスの熱を用いて、脱水スラッジを乾燥させる。これにより、脱水スラッジの乾燥に必要なエネルギー消費を削減することができる。
【0016】
特に、本願の第3発明によれば、脱臭炉で発生する排ガスの熱を、一時的に貯蔵することができる。これにより、脱臭炉と乾燥機とを異なる時間帯で稼働させる場合でも、脱臭炉で発生する排ガスの熱を用いて、脱水スラッジを乾燥させることができる。したがって、脱水スラッジの乾燥に必要なエネルギー消費を削減することができる。
【0017】
特に、本願の第5発明によれば、未反応の水酸化カルシウムが残存したまま濾過集塵機から回収されたスラッジ粉体を、再度二酸化炭素と反応させることができる。これにより、排ガスに含まれる二酸化炭素の固定化量を増大させることができる。
【0018】
特に、本願の第6発明によれば、スラッジ粉体の比表面積が増大することで、排ガスに含まれる二酸化炭素の固定化量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】アスファルトプラントの構成を示した図である。
図2】濾過集塵機の短手方向略中央の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
図3】濾過集塵機の清浄ガス排出部が設けられている面の右側略1/3の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
図4】濾過集塵機の長手方向略中央の位置を、長手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
図5】濾過集塵機に排ガスが導入されたときの様子を示す図である。
図6】濾過集塵機に圧縮空気が導入されたときの様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
<1. 実施形態>
図1は、アスファルトプラント1の構成を示した図である。このアスファルトプラント1は、新材と、廃材と、アスファルトと、石粉とを混合することにより、アスファルト混合物を製造する。図1に示すように、アスファルトプラント1は、新材ホッパ10と、廃材ホッパ20と、新材ドライヤ30と、再生ドライヤ40と、脱臭炉50と、蓄熱装置60と、乾燥機71と、スラッジ粉体貯蔵ビン72と、濾過集塵機80と、プラント本体90と、煙突190とを備える。
【0022】
新材ホッパ10は、アスファルトプラント1に搬入された新材を一時貯蔵する設備である。新材ドライヤ30は、新材ホッパ10から供給される新材を加熱処理する装置である。新材ドライヤ30は、ドラム31と、機台32と、バーナ33とを備える。ドラム31は、新材ドライヤ30の中央に位置する。機台32は、ドラム31を下方から回転自在に支持するように設けられている。バーナ33は、新材ドライヤ30の一端に位置する。新材ドライヤ30は、垂直搬送装置101により、プラント本体90と接続されている。新材ドライヤ30は、第1排気煙道111により、濾過集塵機80と接続されている。
【0023】
新材ホッパ10は、新材を新材ドライヤ30のドラム31へ供給する。新材ドライヤ30は、ドラム31の内周部に、図示を省略した掻き上げ羽根を有する。掻き上げ羽根は、図示を省略した駆動装置により所定の速度で回転し、ドラム31に供給された新材を撹拌する。バーナ33は、ドラム31に供給された新材を所定の温度まで加熱する。垂直搬送装置101は、加熱された新材をプラント本体90へ搬送する。新材の加熱により発生した排ガスは、第1排気煙道111へ排出される。新材の加熱により発生した排ガスは、新材の燃焼に伴って発生した粉塵が含まれている。
【0024】
第1排気煙道111には、上流側にサイクロン等の第1慣性集塵機121を備えている。第1慣性集塵機121は、排ガスに含まれる粉塵のうち、比較的粒径が大きいものを分離する。分離した比較的粒径が大きい粉塵は、垂直搬送装置101に投入される。垂直搬送装置101は、分離した比較的粒径が大きい粉塵を、加熱乾燥処理した新材とともにプラント本体90へ搬送する。第1慣性集塵機121から排出された排ガスは、下流の濾過集塵機80へ導入される。
【0025】
廃材ホッパ20は、アスファルトプラント1に搬入された廃材を一時貯蔵する設備である。再生ドライヤ40は、アスファルトプラント1において、廃材ホッパ20から供給される廃材を加熱処理する装置である。再生ドライヤ40は、ドラム41と、機台42と、バーナ43と、再生材貯蔵ビン44と、再生材計量槽45とを備える。ドラム41は、バーナ43と再生材貯蔵ビン44との間に位置する。機台42は、ドラム41を下方から回転自在に支持するように設けられている。バーナ43は、再生ドライヤ40の一端に位置する。再生材貯蔵ビン44は、再生ドライヤ40の他端に位置する。再生材計量槽45は、再生材貯蔵ビン44の下端に位置する。再生ドライヤ40は、第2排気煙道112により、脱臭炉50と接続されている。再生ドライヤ40は、投入シュート102により、プラント本体90と接続されている。
【0026】
廃材ホッパ20は、廃材を再生ドライヤ40のドラム41へ供給する。再生ドライヤ40は、ドラム41の内周部に、図示を省略した掻き上げ羽根を有する。掻き上げ羽根は、図示を省略した駆動装置により所定の速度で回転し、ドラム41に供給された廃材を撹拌する。バーナ43は、ドラム41に供給された廃材を所定の温度まで加熱する。再生材貯蔵ビン44は、加熱された廃材を一時的に貯蔵する。再生材計量槽45は、再生材貯蔵ビン44に貯蔵されている廃材を所定量計量し、投入シュート102へ供給する。投入シュート102は、所定量の廃材をプラント本体90へ搬送する。廃材の加熱により発生した排ガスは、再生材貯蔵ビン44から、第2排気煙道112へ排出される。
【0027】
第2排気煙道112には、サイクロン等の第2慣性集塵機122を設けている。第1排風機131により、再生ドライヤ40での加熱再生処理に伴って発生する粉塵を含んだ排ガスは、吸引排気され、排ガス中に含まれる粉塵は第2慣性集塵機122にて分離する。分離した粉塵は、再生材貯蔵ビン44等の任意の投入先に投入する。
【0028】
脱臭炉50は、廃材の加熱により発生した排ガスに含まれる臭気を加熱し、分解する装置である。具体的には、脱臭炉50は、第2排気煙道112から導入された排ガスを高温で再加熱し、排ガスに含まれる臭気を分解する。脱臭炉50は、バーナ51と、滞留室52とを備える。脱臭炉50は、第3排気煙道113により、煙突190と接続されている。
【0029】
バーナ51は、脱臭炉50内の温度を、例えば、再生ドライヤ40よりも高い800℃程度の高温に維持する。滞留室52は、第2排気煙道112から導入された排ガスを、少なくとも1秒以上2秒以下の間滞留させる。これにより、排ガスに含まれる臭気が分解される。その後、排ガスは第3排気煙道113へ排出される。
【0030】
第2排気煙道112と第3排気煙道113との間には、第1熱交換器141が設けられている。第1熱交換器141は、脱臭炉50から排出された排ガスと、脱臭炉50に導入される前の排ガスとの間で熱交換を行う。これにより、第2排気煙道112を通る排ガスを、あらかじめ昇温させた状態で脱臭炉50に導入することができる。
【0031】
蓄熱装置60は、脱臭炉50から排出される排ガスの熱を蓄熱する装置である。蓄熱装置60は、その内部に熱媒を貯蔵する。熱媒には、油が用いられる。なお、熱媒には、水や空気などの一般に熱媒として使用される流体を用いてもよい。蓄熱装置60には、第1循環回路151が接続されている。第1循環回路151には、第1循環ポンプ161が設けられている。第1循環回路と第3排気煙道との間には、第2熱交換器142が設けられている。蓄熱装置60は、第2循環回路152により、乾燥機71と接続されている。第2循環回路152には、第2循環ポンプ162が設けられている。
【0032】
第1循環ポンプ161は、第2熱交換器142と蓄熱装置60との間で、第1循環回路151を流れる熱媒を循環させる。第2熱交換器142は、脱臭炉50から排出される排ガスと熱媒との間で熱交換を行う。第2熱交換器142により冷却された排ガスは、煙突190から大気中へ排出される。第2熱交換器142により加熱された熱媒は、第1循環回路151を循環し、蓄熱装置60へ流入する。蓄熱装置60は、加熱された熱媒を貯蔵する。
【0033】
第2循環ポンプ162は、第2循環回路152を流れる熱媒を循環させる。蓄熱装置60は、必要に応じて、加熱された状態の熱媒を第2循環回路152に循環させることで、乾燥機71に熱を伝熱する。
【0034】
以上のように、蓄熱装置60は、脱臭炉50で発生した排ガスの有する熱エネルギーを一時的に貯蔵することができる。これにより、脱臭炉50が稼働する時間帯と乾燥機71が稼働する時間帯とが異なる場合であっても、排ガスの熱をいったん蓄熱装置60に貯蔵しておくことで、脱臭炉50で発生する排ガスの熱を乾燥機71で再利用することができる。したがって、後述するスラッジ乾燥処理に必要なエネルギー消費を削減することができる。
【0035】
乾燥機71は、コンクリートスラッジを脱水処理した脱水スラッジを乾燥させる装置である。コンクリートスラッジとは、生コンクリート製造工場のミキサやアジデータ車等を洗浄した際に発生する汚泥である。コンクリートスラッジは、一般的には、スラッジに含まれる砂やセメントの分離を行った後、フィルタープレス等の脱水処理を経て廃棄される。しかしながら、本実施形態では、この脱水スラッジを、廃棄することなく、アスファルトプラント1において利用する。
【0036】
脱水スラッジは、コンクリートプラント等からスファルトプラント1へ搬入され、乾燥機71へ供給される。乾燥機71は、第2循環回路152を循環する熱媒を熱源として用い、脱水スラッジを乾燥させる。脱水スラッジの乾燥方式としては、例えばジャケットヒータが用いられる。乾燥させた脱水スラッジは、粉体となっていることが好ましい。これにより、脱水スラッジの搬送が容易となる。また、脱水スラッジの比表面積が大きくなるため、後述する二酸化炭素の固定化量が増大する。以下の説明では、乾燥させた脱水スラッジの粉体を「スラッジ粉体9」と称する。その後、乾燥機71は、スラッジ粉体9をスラッジ粉体貯蔵ビン72へ排出する。本実施形態では、乾燥機71は、脱水スラッジを連続的に受け入れ、連続的に乾燥させる連続式で乾燥処理を行う。しかしながら、乾燥機71は、所定量のバッチごとに脱水スラッジを受け入れ、バッチごとに乾燥処理を行うバッチ式により脱水スラッジを乾燥させてもよい。また、乾燥機71は、脱水スラッジの加熱効率を向上させるために、補助加熱装置を備えていてもよい。
【0037】
さらに、乾燥機71は、脱水スラッジをさらに細かく破砕するスラッジ破砕装置を備えていてもよい。これにより、スラッジ粉体の搬送がより容易となる。また、スラッジ粉体の比表面積が大きいほど、後述するスラッジ粉体による二酸化炭素の固定化量がより増大する。
【0038】
スラッジ粉体貯蔵ビン72は、乾燥機71から供給されるスラッジ粉体9を貯蔵する。スラッジ粉体貯蔵ビン72には、スラッジ粉体搬送部103が接続されている。スラッジ粉体搬送部103の他端は、第1排気煙道111に合流している。スラッジ粉体搬送部103と第1排気煙道111との合流部には、スラッジ粉体供給部170が設けられている。スラッジ粉体搬送部103は、スラッジ粉体貯蔵ビン72に貯蔵されたスラッジ粉体9を、スラッジ粉体供給部170へ搬送する。具体的には、スラッジ粉体搬送部103は、図示を省略したエアーポンプによって、スラッジ粉体貯蔵ビン72からスラッジ粉体供給部170へ向かう気流を発生させる。スラッジ粉体9は、この気流によりスラッジ粉体貯蔵ビン72からスラッジ粉体供給部170へ搬送される。このとき、スラッジ粉体9は、エアーポンプの気流により搬送できる程度まで乾燥していることが好ましく、絶乾状態にあることがより好ましい。なお、スラッジ粉体搬送部103の搬送方法はエアーポンプによる搬送に限られず、例えばスクリューフィーダを用いてスラッジ粉体9を搬送してもよい。この場合、スラッジ粉体9に水分が残存している状態であっても、スラッジ粉体搬送部103は安定してスラッジ粉体9をスラッジ粉体貯蔵ビン72からスラッジ粉体供給部170まで搬送することができる。
【0039】
スラッジ粉体供給部170は、スラッジ粉体9を第1排気煙道111へ供給する。スラッジ粉体供給部170としては、例えばロータリーバルブが用いられる。なお、スラッジ粉体供給部170として、ロータリーバルブの代わりに、第1排気煙道111へスラッジ粉体9を噴射するノズルを用いてもよい。
【0040】
スラッジ粉体供給部170は、第1排気煙道111において、第1慣性集塵機121よりも濾過集塵機80側に設けられていることが好ましい。第1慣性集塵機121よりも新材ドライヤ30側に設けられていると、第1排気煙道111に供給されたスラッジ粉体9は、その粒径によっては第1慣性集塵機121により分離される可能性がある。その場合、第1慣性集塵機121から石粉貯蔵ビン94に搬送される新材の粉塵にスラッジ粉体9が混入することとなるため、好ましくない。
【0041】
濾過集塵機80は、圧縮空気導入部81と、排ガス導入部82と、濾布83と、清浄ガス排出部84と、ダストスクリュ85と、粉体排出部86とを備える。濾過集塵機80は、石粉搬送部104により、プラント本体90と接続されている。濾過集塵機80は、第4排気煙道114により、煙突190と接続されている。図2は、濾過集塵機80の短手方向略中央の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。濾過集塵機80は、仕切り89により、排ガス室87と清浄ガス室88とに区切られている。排ガス室87側には、排ガス導入部82と、ダストスクリュ85と、粉体排出部86とが設けられている。清浄ガス室88側には、圧縮空気導入部81と、清浄ガス排出部84とが設けられている。
【0042】
図3は、濾過集塵機80の清浄ガス排出部84が設けられている面の右側略1/3の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。図4は、濾過集塵機80の長手方向略中央の位置を、長手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。濾布83は、粉塵を捕集する捕集部であり、上端が開口した略円筒形状を有する。図2図4に示すように、濾過集塵機80の前端と後端との間に、複数の濾布83から構成される列が一定の間隔で設けられている。また、図4に示すように、濾布83は、排ガス室87と清浄ガス室88との間を連結するように設けられている。濾過集塵機80内の気体は、排ガス室87と清浄ガス室88との間を、濾布83のみを通じて流通することができる。具体的には、排ガス室87に導入された排ガスは、濾布83を通過して清浄ガス室88に流入し、清浄ガス室88に導入された圧縮空気は、濾布83を通過して排ガス室87に流入する。
【0043】
図5は、濾過集塵機80に排ガスが導入されたときの様子を示す図である。図5の太矢印は、排ガスが流れる方向の一例を示す。排ガス導入部82から導入された排ガスは、排ガス室87へ流入する。次に、排ガスは、濾布83を通って清浄ガス室88へ流入する。このとき、捕集部である濾布83は、排ガスに含まれるスラッジ粉体9および粉塵を捕集する。その後、濾布83により濾過された排ガスが、清浄ガス排出部84から排出される。
【0044】
図6は、濾過集塵機80に圧縮空気が導入されたときの様子を示す図である。図6の太矢印は、圧縮空気が流れる方向の一例を示す。濾布83の表面に一定量の粉塵およびスラッジ粉体9が捕集されると、圧縮空気導入部81は、清浄ガス室88に圧縮空気を噴射する。濾布83の排ガス室87側の表面に付着している粉塵およびスラッジ粉体9は、圧縮空気が噴射された衝撃で、排ガス室87の下方に払い落とされる。その後、粉塵およびスラッジ粉体9は、ダストスクリュ85により粉体排出部86まで搬送され、粉体排出部86から石粉搬送部104に排出される。
【0045】
スラッジ粉体9の主成分である水酸化カルシウムは、二酸化炭素と反応することにより炭酸カルシウムに変化する。したがって、濾布83により捕集されたスラッジ粉体9は、濾布83を通過する排ガスと接触することで、排ガス中の二酸化炭素を固定化する。このとき、スラッジ粉体の比表面積が大きいほど、二酸化炭素の固定化量は大きくなる。これにより、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。なお、スラッジ粉体供給部170から濾布83までを移動する間も、スラッジ粉体9は排ガスと接触しているため、その間にもスラッジ粉体9は二酸化炭素を固定化することができる。
【0046】
粉体排出部86は、濾布83から払い落とされたスラッジ粉体9および粉塵を、石粉搬送部104に排出する。石粉搬送部104は、プラント本体90の石粉貯蔵ビン94にスラッジ粉体9および粉塵を搬送する。スラッジ粉体9に含まれる水酸化カルシウムと排ガス中の二酸化炭素との反応により生成した炭酸カルシウムは、アスファルト混合物の材料である石粉と同じ成分である。そのため、二酸化炭素を固定化したスラッジ粉体9は、石粉として再利用することができる。
【0047】
石粉搬送部104へ排出されたスラッジ粉体9の中には、排ガスとの接触が不十分で、二酸化炭素の固定化を十分に行っていないものが含まれている場合がある。そのため、濾布83から払い落とされたスラッジ粉体を、スラッジ粉体貯蔵ビン72に返送するスラッジ粉体返送部180を備えていてもよい。スラッジ粉体返送部180は、石粉搬送部104から分岐し、スラッジ粉体貯蔵ビン72に接続される。スラッジ粉体返送部180は、粉体排出部86から排出されたスラッジ粉体を、スラッジ粉体貯蔵ビン72へ返送する。返送されたスラッジ粉体は、再度スラッジ粉体搬送部103を経て、スラッジ粉体供給部170から第1排気煙道111へ供給され、濾過集塵機80に導入される。これにより、スラッジ粉体は再度排ガスと接触することで、スラッジ粉体に残存する水酸化カルシウムが、排ガス中の二酸化炭素を固定化する。したがって、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量をさらに削減することができる。また、スラッジ粉体返送部180は、スラッジ粉体貯蔵ビン72へのスラッジ粉体の返送を、所定の回数繰り返してもよい。その後、石粉搬送部104は、石粉貯蔵ビン94へスラッジ粉体を搬送してもよい。これにより、スラッジ粉体に二酸化炭素をより効果的に固定化させることができる。
【0048】
第4排気煙道114には、第2排風機132が設けられている。清浄ガス排出部84から排出された排ガスは、第2排風機132を通って煙突190から外気中へ排出される。第2排風機132は、新材ドライヤ30と第2排風機132との間に位置する設備内の圧力を負圧に保つ。これにより、新材ドライヤ30から、新材ドライヤ30内の新材や排ガスが新材ドライヤ30の外部に漏出することを抑制することができる。
【0049】
プラント本体90は、加熱処理された新材と、加熱処理された廃材と、石粉と、アスファルトとを混合し、アスファルト混合物を製造する設備である。プラント本体90は、振動篩91と、骨材貯蔵ビン92と、骨材計量槽93と、石粉貯蔵ビン94と、石粉計量槽95と、溶融アスファルトタンク96と、供給ポンプ97と、アスファルト計量槽98と、ミキサ99とを備える。
【0050】
振動篩91は、垂直搬送装置101から供給される新材を受け入れる。振動篩91は、受け入れた新材を篩い分け、骨材貯蔵ビン92へ粒度別に供給する。骨材計量槽93は、骨材貯蔵ビン92に粒度別に貯蔵された新材をそれぞれ計量し、ミキサ99へ供給する。
【0051】
石粉貯蔵ビン94は、アスファルトプラント1に搬入された石粉と、石粉搬送部104から搬送されるスラッジ粉体9とを一時的に貯蔵する。以下の説明では、アスファルトプラント1に搬入された石粉と、石粉搬送部104から搬送されるスラッジ粉体9とを合わせて「石粉」と称する。石粉計量槽95は、石粉貯蔵ビン94に貯蔵されている石粉を所定量計量し、ミキサ99へ供給する。
【0052】
溶融アスファルトタンク96は、アスファルト混合物の材料であるアスファルトを一時的に貯蔵する。供給ポンプ97は、アスファルトを溶融アスファルトタンク96からアスファルト計量槽98へ搬送する。アスファルト計量槽98は、アスファルト搬送部より供給されたアスファルトを計量し、ミキサ99へ供給する。
【0053】
ミキサ99は、骨材計量槽93から供給される新材と、廃材計量槽から供給される廃材と、石粉計量槽95から供給される石粉と、アスファルト計量槽98から供給されるアスファルトとを、所定時間の間混合することで、アスファルト混合物を製造する。
【0054】
以上の通り、本実施形態のアスファルトプラント1は、既に建造されているアスファルトプラントに対し、追加設備を増設することにより建造することができる。したがって、本実施形態では、既に設けられている燃焼設備等の設備を入れ替える場合と比較して、コストおよび工数を削減しつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減するアスファルトプラントを提供することが可能である。
【0055】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0056】
上記の実施形態では、アスファルトプラント1は、新材と廃材とを骨材として用い、アスファルト混合物を製造していた。しかしながら、アスファルトプラント1は、新材または廃材のどちらか一方のみを骨材として用い、アスファルト混合物を製造してもよい。
【0057】
例えば、骨材として廃材のみを用いる場合、新材の加熱処理を行わないため、新材ドライヤ30や濾過集塵機80は稼働しない。このとき、スラッジ粉体貯蔵ビン72は、スラッジ粉体搬送部103にスラッジ粉体9を供給せず、スラッジ粉体9を一時的に貯蔵してもよい。そして、次に濾過集塵機80が稼働する際に、貯蔵しておいたスラッジ粉体9をスラッジ粉体搬送部103に供給してもよい。
【0058】
また、上記の実施形態では、第3排気煙道113が煙突190に接続されることで、脱臭炉50から排出された排ガスが煙突190から大気中に排出されていた。しかしながら、第3排気煙道113は、煙突190に接続される代わりに、第1排気煙道111の第1慣性集塵機121と濾過集塵機80との間に合流していてもよい。この場合、新材ドライヤ30から排出された排ガスに加え、脱臭炉50から排出された排ガスが濾過集塵機80へ流入する。これにより、脱臭炉50から排出された排ガスもスラッジ粉体9と接触し、スラッジ粉体9は脱臭炉50から排出された排ガス中の二酸化炭素を固定化する。したがって、アスファルトプラント1から排出される二酸化炭素の量をさらに削減することができる。
【0059】
また、上記の実施形態では、蓄熱装置60は内部に熱媒を貯蔵していた。また、蓄熱装置60は第1循環回路151と接続されており、第1循環回路151に熱媒を循環させることにより熱を蓄熱していた。また、蓄熱装置60は、第2循環回路152と接続されており、第2循環回路152に熱媒を循環させることにより乾燥機71へ熱を伝熱していた。しかしながら、蓄熱装置60は、セラミック材料等の固体の蓄熱体を有し、その蓄熱体が第2熱交換器142および乾燥機71と接続されていてもよい。そして、蓄熱体を用いて、第2熱交換器142からの蓄熱または乾燥機71への伝熱を行ってもよい。なお、第1循環回路151および第2循環回路152の少なくともいずれかと、蓄熱体とを併用して、第2熱交換器142からの蓄熱または乾燥機71への伝熱を行ってもよい。
【0060】
また、上記の実施形態では、第2熱交換器142と、第1循環回路151と、第2循環回路152と、蓄熱装置60とが、脱臭炉50と乾燥機71との間に設けられ、脱臭炉50から排出される排ガスの熱を乾燥機71に伝熱する伝熱部を構成していた。しかしながら、蓄熱装置60は、必ずしも設けられていなくてもよい。この場合、第1循環回路151と第2循環回路152とは直接接続され、第2熱交換器142と乾燥機71とを接続する一つの循環回路となる。そして、伝熱部は、循環回路に熱媒を循環させることにより、第2熱交換器142から乾燥機71へ熱を伝熱する。なお、伝熱部は、循環回路の代わりに、セラミック材料等の伝熱可能な固体材料を用いて、第2熱交換器142から乾燥機71へ熱を伝熱してもよい。
【0061】
また、上記の実施形態では、スラッジ粉体搬送部103は、第1排気煙道111に合流していた。しかしながら、スラッジ粉体搬送部103は、濾過集塵機80に接続されていてもよい。
【0062】
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、アスファルトプラントにおいて、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減するために利用することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 :アスファルトプラント
9 :スラッジ粉体
10 :新材ホッパ
20 :廃材ホッパ
30 :新材ドライヤ
31 :ドラム
32 :機台
33 :バーナ
40 :再生ドライヤ
41 :ドラム
42 :機台
43 :バーナ
44 :再生材貯蔵ビン
45 :再生材計量槽
50 :脱臭炉
51 :バーナ
52 :滞留室
60 :蓄熱装置
71 :乾燥機
72 :スラッジ粉体貯蔵ビン
80 :濾過集塵機
81 :圧縮空気導入部
82 :排ガス導入部
83 :濾布
84 :清浄ガス排出部
85 :ダストスクリュ
86 :粉体排出部
87 :排ガス室
88 :清浄ガス室
89 :仕切り
90 :プラント本体
91 :振動篩
92 :骨材貯蔵ビン
93 :骨材計量槽
94 :石粉貯蔵ビン
95 :石粉計量槽
96 :溶融アスファルトタンク
97 :供給ポンプ
98 :アスファルト計量槽
99 :ミキサ
101 :垂直搬送装置
102 :投入シュート
103 :スラッジ粉体搬送部
104 :石粉搬送部
111 :第1排気煙道
112 :第2排気煙道
113 :第3排気煙道
114 :第4排気煙道
121 :第1慣性集塵機
122 :第2慣性集塵機
131 :第1排風機
132 :第2排風機
141 :第1熱交換器
142 :第2熱交換器
151 :第1循環回路
152 :第2循環回路
161 :第1循環ポンプ
162 :第2循環ポンプ
170 :スラッジ粉体供給部
180 :スラッジ粉体返送部
190 :煙突

図1
図2
図3
図4
図5
図6