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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023134987
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】会話制御装置
(51)【国際特許分類】
   G10L 15/22 20060101AFI20230921BHJP
   G10L 15/10 20060101ALI20230921BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
G10L15/22 300Z
G10L15/10 500T
G10L15/10 500N
G10L13/00 100M
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039975
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横野 脩也
(72)【発明者】
【氏名】亀山 博紀
(72)【発明者】
【氏名】江原 英利
(57)【要約】
【課題】ユーザと会話するロボットに対するユーザの信頼を向上させる。
【解決手段】会話対象者と会話するロボットを制御する会話制御装置40は、設定部411、決定部412、音声制御部413、算出部414、及び更新部415を備える。設定部411は、会話対象者の性格を示す第1性格情報に応じて、ロボットの性格を示す第2性格情報を設定する。決定部412は、第2性格情報に基づいてロボットの話し方及び話題を決定する。音声制御部413は、決定された話題を決定された話し方により発話する音声をロボットに出力させる。算出部414は、会話対象者が返答した音声に基づいて、ロボットに対する信頼の強さを示す信頼度を算出する。更新部415は、算出部414により算出された信頼度に応じて第2性格情報を更新する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットと会話するユーザの性格を示す第1性格情報に応じて、前記ロボットの性格を示す第2性格情報を設定する設定部と、
前記第2性格情報に基づいて前記ロボットの話し方及び話題を決定する決定部と、
前記決定された話題を前記決定された話し方により発話する音声を前記ロボットに出力させる音声制御部と、
前記ロボットの発話に対して前記ユーザが返答した音声に基づいて、前記ロボットに対する前記ユーザの信頼の強さを示す信頼度を算出する算出部と、
前記第2性格情報を、前記算出部により算出された信頼度に応じて更新する更新部と、
を備える会話制御装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記ユーザが返答した音声の発話時間、前記ユーザが返答した内容、及び前記ユーザが返答した音声に込められている感情のうちの少なくとも一つに基づいて、信頼度を算出する、
請求項1に記載の会話制御装置。
【請求項3】
前記ユーザと他の者との間で行われる会話における前記ユーザの音声を解析することにより前記第1性格情報を生成する生成部を更に備え、
前記設定部は、前記生成部により生成された前記第1性格情報に応じて前記第2性格情報を設定する、
請求項1又は請求項2に記載の会話制御装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記ロボットの使用目的と前記ユーザとの会話における話題の専門性の高さとの少なくとも一方を示す付加情報と前記第1性格情報とに応じて、前記第2性格情報を設定する、
請求項1から3のうちの何れか1項に記載の会話制御装置。
【請求項5】
前記設定部が設定する前記第2性格情報は、前記第1性格情報が示す性格とは反対の性格を示す、
請求項1から4のうちの何れか1項に記載の会話制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会話制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所望の性格に容易に育成することができる自律機能を有するペットロボットが記載されてる。特許文献2には、利用者の感情に沿った振る舞いを対話装置にさせる対話制御システムが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-144259号公報
【特許文献2】特開2018-68548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ユーザと会話するロボットが種々提案されている。ユーザと会話するロボットには、例えばユーザが自習する際の教師、ユーザの友人、兄弟又は姉妹の役割等、ユーザの会話相手となることが期待される。ユーザの会話相手となるロボットに関しては、性格の育成ができること、又はユーザの感情に沿った振る舞いができることだけでは足りない場合がある。ロボットに対するユーザの信頼が低いと、ロボットに対してユーザが話しかける頻度及びロボットからの問い掛けに対してユーザが返答する頻度が減少する等、ロボットとユーザとの間の会話そのものが減少し、会話相手としての役割が果たせなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示の好適な態様に係る会話制御装置は、設定部、決定部、音声制御部、算出部、及び更新部を備える。設定部は、ロボットと会話するユーザの性格を示す第1性格情報に応じて、前記ロボットの性格を示す第2性格情報を設定する。決定部は、前記第2性格情報に基づいて前記ロボットの話し方及び話題を決定する。音声制御部は、前記決定された話題を前記決定された話し方により発話する音声を前記ロボットに出力させる。算出部は、前記ロボットの発話に対して前記ユーザが返答した音声に基づいて、前記ロボットに対する前記ユーザの信頼の強さを示す信頼度を算出する。更新部は、前記第2性格情報を、前記算出部により算出された信頼度に応じて更新する。
【発明の効果】
【0006】
本開示の会話制御装置によれば、ユーザと会話するロボットの性格をユーザの返答の音声から推定されるロボットに対するユーザの信頼度に応じて更新できるので、ユーザとの会話を通じてロボットに対するユーザの信頼を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る会話システム1の構成を示すブロック図である。
図2】ロボット30の外観を示す正面図である。
図3】ユーザ装置10の構成を示すブロック図である。
図4】ロボット30の構成を示すブロック図である。
図5】会話制御装置40の構成を示すブロック図である。
図6】第1性格情報DC1及び第2性格情報DC2を説明するための図である。
図7】会話制御装置40の処理装置410がプログラムPR4に従って実現する機能を説明するための機能ブロック図である。
図8】設定部411の機能を説明するための図である。
図9】更新部415の機能を説明するための図である。
図10】会話制御装置40の処理装置410がプログラムPR4に従って実行する会話制御方法の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(A.実施形態)
(A-1:全体構成)
図1は、本開示の実施形態に係る会話システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、会話システム1は、会話制御装置40、ユーザ装置10、及びロボット30を備える。会話対象者U1は、ロボット30を使用するユーザである。ロボット30は、会話制御装置40による制御の下、会話対象者U1と会話を行う。会話対象者U1の典型例は、小学生等の子供である。ロボット30は、会話対象者U1の保護者U2によって会話対象者U1に買い与えられる。ロボット30は、例えば、会話対象者U1の勉強部屋等に配置される。
【0009】
ユーザ装置10は、通信網NWを介して会話制御装置40と通信する。ユーザ装置10は、保護者U2によって使用される。保護者U2は、ロボット30の使用目的を示す目的情報及び会話対象者U1の性格を示す第1性格情報を、ユーザ装置10に対する操作により、会話制御装置40に記憶させる。ロボット30の使用目的の具体例としては、会話対象者U1と友人の役割を果たすこと、会話対象者U1が一人っ子である場合における兄弟又は姉妹の役割を果たすこと、或いは会話対象者U1が自習する際の教師の役割を果たすこと等が挙げられる。
【0010】
図2は、ロボット30の外観を示す正面図である。ロボット30は、頭部31と胴部32とを有する。ロボット30は、電池の電力によって動作する。胴部32には、スピーカ370と人感センサ350とが配置される。頭部31の内部には、図示せぬマイクロフォン360が配置される。ロボット30は、人感センサ350を用いて、会話対象者U1が近づいたことを検知する。ロボット30は、人感センサ350による検知結果に基づいて動作モードを切り替える。ロボット30の動作モードには、会話対象者U1と会話する会話モードと、会話対象者U1と会話しないスリープモードとがある。スリープモードにおけるロボット30の消費電力は、会話モードにおけるロボット30の消費電力よりも小さい。スリープモードでは、人感センサ350に電力が供給されることによって、会話対象者U1がロボット30に近づいたことが検知される一方、他の構成要素への電力の供給は制限される。ロボット30は、会話モードとスリープモードを備えることで、会話対象者U1が近くにいる場合には、会話ができる一方、会話対象者U1が近くにいない場合には、消費電力を節約できる。
【0011】
(A-2:ユーザ装置)
図3は、ユーザ装置10の構成を示すブロック図である。ユーザ装置10の具体例としては、スマートフォン又はタブレット端末等が挙げられる。ユーザ装置10は、処理装置110、記憶装置120、表示パネル130、通信装置140、及び入力装置150を備える。ユーザ装置10の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えられてもよい。ユーザ装置10の各要素は、単数又は複数の機器で構成されてもよい。ユーザ装置10の一部の要素は省略されてもよい。
【0012】
処理装置110は、ユーザ装置10の全体を制御するプロセッサである。処理装置110は、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置110は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置110の機能の一部又は全部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよい。処理装置110は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。処理装置110は、記憶装置120に記憶されたプログラムPR1に従って作動することにより、ユーザ装置10の制御中枢として機能する。
【0013】
記憶装置120は、処理装置110が読取可能な記録媒体である。記憶装置120は、プログラムPR1を含む複数のプログラム、及び処理装置110により使用される各種の情報等を記憶する。記憶装置120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。プログラムPR1は、通信網NWを介して会話制御装置40等の他の装置から送信されてもよい。記憶装置120に記憶され、且つ処理装置110によって使用される情報の具体例としては、通信網NWにおいてロボット30を一意に示す第1識別情報、及び通信網NWにおいて会話制御装置40を一意に示す第2識別情報が挙げられる。第1識別情報の具体例としては、ロボット30に割り当てられる通信アドレスが挙げられる。同様に、第2識別情報の具体例としては、会話制御装置40に割り当てられる通信アドレスが挙げられる。
【0014】
表示パネル130は、画像を表示するデバイスである。表示パネル130の具体例としては、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等が挙げられる。
【0015】
通信装置140は、他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置140は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0016】
入力装置150は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置150の具体例としては、表示パネル130と一体に設けられるタッチパネルが挙げられる。入力装置150は、ユーザが操作可能な複数の操作子を含んでもよい。入力装置150は、ユーザ、即ち保護者U2の操作に応じた入力情報を処理装置110へ出力する。
【0017】
(A-3:ロボット)
図4は、ロボット30の構成を示すブロック図である。ロボット30は、処理装置310、記憶装置320、モータ330、通信装置340、人感センサ350、マイクロフォン360、及びスピーカ370を備える。ロボット30の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0018】
処理装置310は、ロボット30の全体を制御するプロセッサである。処理装置310は、単数又は複数のチップで構成される。処理装置310は、記憶装置320に記憶されたプログラムPR3に従って作動することにより、ロボット30の制御中枢として機能する。
【0019】
記憶装置320は、処理装置310が読取可能な記録媒体である。記憶装置320は、プログラムPR3を含む複数のプログラム、及び処理装置310により使用される各種の情報等を記憶する。記憶装置320は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0020】
モータ330は、処理装置310の制御の下、動作する。モータ330を駆動することによって、図2に示されるロボット30の頭部31又は腕が動く。通信装置340は、他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置340は、会話制御装置40と通信する。人感センサ350は、人が近づいたことを検出し、検出結果を示す検出信号を処理装置310に出力する。処理装置310は、人感センサ350から検出信号が入力されると、動作モードを会話モードに切り替え、会話モードでの動作開始を示す開始信号を会話制御装置40へ送信する。処理装置310は、動作モードを会話モードに切り替えた後、所定時間に亙って人感センサ350から検出信号が入力されなかった場合に動作モードを会話モードからスリープモードに切り替える。また、処理装置310は、動作モードを会話モードからスリープモードに切り替えた場合に、会話モードでの動作終了を示す終了信号を会話制御装置40へ送信する。
【0021】
マイクロフォン360は、音を電気信号に変換することによって、会話対象者U1の音声を示す第1音声信号を生成する。第1音声信号は図示せぬAD変換器によって第1音声データに変換される。第1音声データは処理装置310に出力される。処理装置310は通信装置340を介して第1音声データを会話制御装置40に送信する。
【0022】
スピーカ370は、処理装置310の制御の下、ロボット30の音声を会話対象者U1に対して出力する。スピーカ370は、DA変換器を備える。詳細については後述するが、本実施形態では、会話対象者U1との会話におけるロボットの音声を表す第2音声データは会話制御装置40によって生成され、通信網NWを介して会話制御装置40からロボット30に送信される。処理装置310は、通信網NWを介して受信した第2音声データをスピーカ370に出力する。スピーカ370は、DA変換器を用いて、第2音声データを第2音声信号に変換する。スピーカ370は第2音声信号によって駆動される。
【0023】
(A-4:会話制御装置)
図5は、会話制御装置40の構成を示すブロック図である。会話制御装置40は、例えば、サーバである。会話制御装置40は、処理装置410、記憶装置420、表示パネル430、通信装置440、及び入力装置450を備える。会話制御装置40の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。会話制御装置40のハードウェア構成は、ユーザ装置10のハードウェア構成と同様である。但し、処理装置410の処理速度は、処理装置110の処理速度より高速であることが好ましい。また、記憶装置420の記憶容量は、記憶装置120の記憶容量よりも大きいことが好ましい。
【0024】
処理装置410は、プログラムPR4に従って作動することにより、会話制御装置40の制御中枢として機能する。記憶装置420は、プログラムPR4を含む複数のプログラム、ログテーブルTBL1、管理テーブルTBL2、会話データベースDB1、及び処理装置410が使用する各種の情報等を記憶する。
【0025】
ログテーブルTBL1には、ロボット30と会話対象者U1との間の会話における会話対象者U1の発話日時と会話対象者U1の発話内容を示すテキストとの組、及び当該会話におけるロボット30の発話日時とロボット30の発話内容を示すテキストとの組が格納される。
【0026】
管理テーブルTBL2には、ロボット30を一意に示す第1識別情報に対応付けて、目的情報、第1性格情報、及び第2性格情報が格納される。ロボット30の使用目的が「友人」である場合における目的情報の具体例としては、「友人」又は「friend」等の文字列が挙げられる。ロボット30の使用目的が「教師」である場合における目的情報の具体例としては、「教師」又は「teacher」等の文字列が挙げられる。ロボット30の使用目的が「兄弟」又は「姉妹」である場合における目的情報の具体例としては、「兄」、「弟」、「姉」、「妹」、「brother」又は「sister」等の文字列が挙げられる。
【0027】
第2性格情報は、ロボット30に設定する性格を示す情報である。本実施形態では、会話対象者U1の性格及びロボット30の性格は、社交的であるかそれとも内向的であるかといった第1の観点と、饒舌であるかそれとも寡黙であるかといった第2の観点とから設定される。具体的には、会話対象者U1の性格及びロボット30の性格は、図6に示される2次元座標平面における1つの点で表現される。図6に示される2次元座標平面は、第1の観点に対応する第1座標軸L1と、第2の観点に対応する第2座標軸L2とで規定される。本実施形態では、会話対象者U1の性格及びロボット30の性格が、2次元座標平面の点に対応付けられたが、互いに異なるN(Nは3以上の整数)個の観点に対応するN本の座標軸により規定されるN次元座標空間内の点に対応づけられてもよい。
【0028】
第1座標軸L1成分の座標値が2である点に対応する性格は、第1座標軸L1成分の座標値が1である点に対応する性格よりも社交性の程度が高い。第1座標軸L1成分の座標値が3である点に対応する性格は、第1座標軸L1成分の座標値が1以下である点に対応する性格よりも社交性の程度が更に高い。同様に、第1座標軸L1成分の座標値が-2である点に対応する性格は、第1座標軸L1成分の座標値が-1である点に対応する性格よりも内向性の程度が高い。第1座標軸L1成分の座標値が-3である点に対応する性格は、第1座標軸L1成分の座標値が-1以上である点に対応する性格よりも内向性の程度が更に高い。
【0029】
例えば、第1座標軸L1成分の座標値が3である点に対応する性格は「目立ちたがりな性格」である。第1座標軸L1成分の座標値が2である点に対応する性格は「社交的な性格」である。第1座標軸L1成分の座標値が1である点に対応する性格は「やや社交的な性格」である。第1座標軸L1成分の座標値が0である点に対応する性格は「社交的ではなく、且つ内向的でもない性格」である。第1座標軸L1成分の座標値が-1である点に対応する性格は「やや内向的な性格」である。第1座標軸L1成分の座標値が-2である点に対応する性格は「内向的な性格」である。そして、第1座標軸L1成分の座標値が-3である点に対応する性格は「人見知りな性格」である。
【0030】
第2座標軸L2成分の座標値が2である点に対応する性格は、第2座標軸L2成分の座標値が1である点に対応する性格よりも饒舌さの程度が高い。第2座標軸L2成分の座標値が3である点に対応する性格は、第2座標軸L2成分の座標値が1以下である点に対応する性格よりも饒舌さの程度が更に高い。同様に、第2座標軸L2成分の座標値が-2である点に対応する性格は、第2座標軸L2成分の座標値が-1である点に対応する性格よりも寡黙さの程度が高い。第2座標軸L2成分の座標値が-3である点に対応する性格は、第2座標軸L2成分の座標値が-1以上である点に対応する性格よりも寡黙さの程度が更に高い。
【0031】
例えば、第2座標軸L2成分の座標値が3である点に対応する性格は「騒がしい性格」である。第2座標軸L2成分の座標値が2である点に対応する性格は「饒舌な性格」である。第2座標軸L2成分の座標値が1である点に対応する性格は「やや饒舌な性格」である。第2座標軸L2成分の座標値が0である点に対応する性格は「饒舌ではなく、且つ寡黙でもない性格」である。第2座標軸L2成分の座標値が-1である点に対応する性格は「やや寡黙な性格」である。第2座標軸L2成分の座標値が-2である点に対応する性格は「寡黙な性格」である。そして、第2座標軸L2成分の座標値が-3である点に対応する性格は「無口な性格」である。
【0032】
会話対象者U1の性格が「社交的且つ騒がしい性格」である場合、管理テーブルTBL2には、図6における点P1を示す第1性格情報がロボット30の第1識別情報に対応付けて格納される。また、会話対象者U1の性格が「内向的且つ無口な性格」である場合、管理テーブルTBL2には、図6における点P2を示す第1性格情報がロボット30の第1識別情報に対応付けて格納される。本実施形態では、目的情報及び第1性格情報は、ユーザ装置10に対する操作によってユーザ装置10に入力される。ユーザ装置10は、保護者U2により入力された目的情報及び第1性格情報を、記憶装置120に記憶されている第1識別情報とともに第2識別情報の示す装置(即ち、会話制御装置40)に送信する。処理装置410は、ユーザ装置10から第1識別情報、目的情報、及び第1性格情報を受信したことを契機として第2性格情報を生成する。そして、処理装置410は、受信した第1識別情報、目的情報、及び第1性格情報と、生成した第2性格情報とを対応付けて管理テーブルTBL2に書き込む。
【0033】
会話データベースDB1には、ロボット30に設定され得る性格毎にその性格に応じた話し方を示す話し方テンプレートが格納されている。話し方テンプレートの具体例としては、ロボット30が発話する音声の話速、音量、及び抑揚を表す情報が挙げられる。例えば、社交的な性格に対応する話し方テンプレートの示す話速は、内向的な性格に対応する話し方テンプレートの示す話速よりも速い。また、社交的な性格に対応する話し方テンプレートの示す音量は、内向的な性格に対応する話し方テンプレートの示す音量よりも大きい。また、社交的な性格に対応する話し方テンプレートの示す抑揚は、内向的な性格に対応する話し方テンプレートの示す抑揚よりも大きい。
【0034】
また、会話データベースDB1には、ロボット30の目的毎にその目的に応じた話題に関する会話における問い掛けの文章を示す話題データが1又は複数格納されている。例えば、使用目的が教師である場合の話題データの具体例としては、勉強に関する問い掛けの文章、好きなものに関する問い掛けの文章、又は相談事に関する問い掛けの文章等を表す文字列データが挙げられる。また、使用目的が友人である場合の話題データの具体例としては、遊びに関する問い掛けの文章、好きなものに関する問い掛けの文章、又は相談事に関する問い掛けの文章等を表す文字列データが挙げられる。なお、同じ話題に関する話題データであっても、使用目的が教師である場合の話題データと使用目的が友人である場合の話題データとが、互いに異なる口調の文章を表してもよい。例えば、前者は「です。ます。」調の丁寧な口調の文章を表し、後者は「だよね。」等のくだけた口調の文章を表してもよい。教師と友人とでは、口調が異なることが一般的であり、ロボット30から出力される音声の口調とロボット30が担う役割とで齟齬が発生することを回避するためである。
【0035】
図7は、プログラムPR4に従って処理装置410が実現する機能を示すブロック図である。処理装置410は、記憶装置420からプログラムPR4を読み出して実行することによって、設定部411、決定部412、音声制御部413、算出部414、更新部415、及びログ生成部416として機能する。
【0036】
設定部411は、第1識別情報DI、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1を受信した場合に、受信した目的情報Dm及び第1性格情報DC1に応じてロボット30の性格を設定する。より具体的には、設定部411は、第1性格情報DC1の示す性格とは反対の性格をロボット30に設定する性格の候補となる候補性格とする。第1性格情報DC1の示す性格とは反対の性格とは、図6に示される二次元座標平面の原点に対して、第1性格情報DC1が示す点とは点対称の位置の点に対応する性格のことをいう。
【0037】
例えば、第1性格情報DC1の示す性格が図8における点PPに対応する性格、即ち「やや内向的且つやや寡黙な性格」である場合、設定部411は、図8における点PVに対応する性格、即ち「やや社交的且つやや饒舌な性格」を候補性格とする。第1性格情報DC1の示す性格とは反対の性格を候補性格とする理由は、会話対象者U1の会話相手が会話対象者U1とは反対の性格である場合に、両者の会話が円滑に進むことが知られているからである。
【0038】
次いで、設定部411は、候補性格を目的情報Dmの示す使用目的に応じて補正した性格をロボット30に設定する性格とし、当該補正後の性格を示す第2性格情報DC2を生成する。目的情報Dmの示す使用目的に応じた候補性格の補正態様としては、種々の態様が考えられる。例えば、目的情報Dmの示す使用目的に応じて、候補性格の特徴を際立たせる補正、或いは性格の特徴を薄める補正が考えられる。候補性格の特徴を際立たせる補正の具体例としては、候補性格に対応する点の座標値を、符号を変えずに絶対値を大きくする補正が挙げられる。同様に、特徴を薄める補正の具体例としては、候補性格に対応する点の座標値を、符号を変えずに絶対値を小さくする補正が挙げられる。
【0039】
本実施形態では、目的情報Dmの示す使用目的が「友人」である場合には、設定部411は、候補性格に対して特徴を際立たせる補正を施して第2性格情報DC2を生成する。友人に関しては性格の特徴が際立っていると、面白味が向上するからである。これに対して、目的情報Dmの示す使用目的が「教師」である場合には、設定部411は、候補性格に対して性格の特徴を薄める補正を施して第2性格情報DC2を生成する。教師に関しては、性格の特徴が際立ち過ぎていることは好ましくないからである。
【0040】
例えば、目的情報Dmの示す使用目的が「友人」であり、且つ、図8における点PVに対応する性格(やや社交的且つやや饒舌な性格)が候補性格である場合には、設定部411は、図8における点PR1に対応する性格(社交的且つ饒舌な性格)を表す第2性格情報DC2を生成する。そして、設定部411は、受信した第1識別情報DI、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1と、第2性格情報DC2と、を対応付けて管理テーブルTBL2へ書き込むことで、ロボット30の性格を設定する。
【0041】
決定部412は、開始信号SSを受信した場合に、開始信号SSの送信元であるロボット30の第1識別情報DIに対応付けて管理テーブルTBL2に格納されている目的情報Dm及び第2性格情報DC2を管理テーブルTBL2から読み出す。そして、決定部412は、読み出した目的情報Dm及び第2性格情報DC2に基づいてロボット30の話し方及び話題を決定する。決定部412は、第2性格情報DC2の示す性格に対応付けて会話データベースDB1に格納されている話し方テンプレートDS1を読み出すことで、ロボット30の話し方を決定する。また、決定部412は、目的情報Dmに対応付けて会話データベースDB1に格納されている何れかの話題データDt2を読み出すことで、会話対象者U1との会話における話題を決定する。
【0042】
音声制御部413は、決定部412により決定された話題を、決定部412により決定された話し方により発話する音声をロボット30に出力させる。音声制御部413は、話題データDt2を、話し方テンプレートDS1の示す話し方で読み上げた音声を表す第2音声データDv2を生成する。そして、音声制御部413は、第2音声データDv2を通信網NWを介してロボット30へ送信する。音声制御部413は、終了信号SEを受信するまで、決定部412による話題の決定、及び、第2音声データDv2の生成を繰り返し実行する。
【0043】
ロボット30は、受信した第2音声データDv2の表す音声をスピーカ370に出力させる。ロボット30は、会話対象者U1の返答の音声を表す第1音声データDv1を通信網NWを介して会話制御装置40へ送信する。音声制御部413は、終了信号SEを受信するまで、第1音声データDv1を受信毎に、受信した第1音声データDv1に対して音声認識を施し、会話対象者U1の返答の文言を表す返答データDt1を生成する。音声制御部413は、受信した第1音声データDv1と当該第1音声データDv1に基づいて生成した返答データDt1とを組みにして記憶装置420に記憶させる。開始信号SSを受信してから終了信号SEを受信するまでの間に、ロボット30と会話対象者U1との間で会話が為されると、1組又は複数組の第1音声データDv1と返答データDt1とが記憶装置420に記憶される。開始信号SSを受信してから終了信号SEを受信するまでの時間は、会話対象者U1とロボット30との間で行われた会話の会話時間に対応する。
【0044】
算出部414は、記憶装置420に記憶された1組又は複数組の第1音声データDv1及び返答データDt1と、ロボット30と会話対象者U1との間で為された会話の会話時間と基づいて、ロボット30に対する会話対象者U1の信頼の高さを示す信頼度を算出する。
【0045】
本実施形態では、算出部414は、まず、記憶装置420に記憶された1又は複数の返答データDt1の各々が示す文言から推定される会話の内容に関する第1の評価値を算出する。また、算出部414は、記憶装置420に記憶された1又は複数の第1音声データDv1の各々が表す音声に込められている感情に関する第2の評価値を算出する。また、算出部414は、ロボット30と会話対象者U1との間の会話時間に関する第3の評価値及び第4の評価値を算出する。そして、算出部414は、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値に基づいて、ロボット30に対する会話対象者U1の信頼の高さを示す信頼度を表す値Vを算出する。
【0046】
本実施形態では、算出部414は、第1の評価値として1~5の何れかの整数値を算出する。本実施形態では、算出部414は、ロボット30に対する会話対象者の信頼が高いと推定される場合には、ロボット30に対する会話対象者の信頼が低いと推定される場合に比較して大きな値の第1の評価値を算出する。
【0047】
会話対象者U1は、会話相手に対する信頼が低ければ挨拶程度の会話で済ませ、会話相手に対する信頼が高まると、勉強又は遊びに関する会話を行うようになると考えられる。そして、会話対象者U1は、更に会話相手に対する信頼が高まると、好きな物に関する会話を行い、更に会話相手に対する信頼が高まると相談事に関する会話を行うと考えられる。そこで、算出部414は、返答データDt1の示す返答の文言から推定される会話の内容が「挨拶」であった場合には第1の評価値として1を算出する。なお、返答データDt1の示す返答の文言からの会話の内容の推定に関しては既存技術が適宜採用されればよい。また、算出部414は、返答データDt1の示す文言から推定される会話の内容が「勉強の話」又は「遊んだ話」であった場合には第1の評価値として「3」を算出する。なお、「勉強の話」と「遊んだ話」の評価値はロボット30の使用目的に応じて異なってもよい。例えば、ロボット30の使用目的が教師である場合には、「勉強の話」の場合の評価値は4であり、「遊んだ話」の評価値は3であってもよい。これに対して、ロボット30の使用目的が友人である場合には、「勉強の話」の場合の評価値は3であり、「遊んだ話」の評価値は4であってもよい。また、算出部414は、返答データDt1の示す返答の文言から推定される会話の内容が「好きなものの話」であった場合には「4」を第1の評価値として算出する。そして、算出部414は、返答データDt1の示す返答の文言から推定される会話の内容が「相談」であった場合には第1の評価値として「5」を算出する。
【0048】
第2の評価値についても同様に、算出部414は、1~5の何れかの整数値を算出する。本実施形態では、算出部414は、ロボット30に対する会話対象者の信頼が高いと推定される場合には、ロボット30に対する会話対象者の信頼が低いと推定される場合に比較して大きな値の第2の評価値を算出する。
【0049】
会話対象者U1は、会話相手に対する信頼が低ければ、会話相手に対する返答には「怒」又は「哀」の感情が込められ、会話相手に対する信頼が高まると、返答には特段の感情は込められず、換言すれば返答に込められる感情は「平坦」になると考えられる。そして、会話対象者U1は、更に会話相手に対する信頼が高まると、返答には「楽」の感情が込められ、更に会話相手に対する信頼が高まると返答には「喜」の感情が込められると考えられる。そこで、算出部414は、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「喜」である場合には、第2の評価値として「5」を算出する。なお、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情の推定についても、既存技術が適宜用いられればよい。また、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「怒」である場合には、算出部414は、第2の評価値として「1」を算出する。また、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「哀」である場合には、算出部414は、第2の評価値として「2」を算出する。また、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「楽」である場合には、算出部414は、第2の評価値として「4」を算出する。そして、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「平坦」である場合、即ち特段の感情が込めれていない場合には、算出部414は、第2の評価値として「3」を算出する。なお、算出部414は、返答データDt1の表す会話の内容を加味して第2の評価値を算出してもよい。前述したように、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「哀」である場合における第2の評価値は「2」であるが、返答データDt1の表す会話の内容が「相談」である場合、「相談」の音声には「哀」の感情が込められていることが普通である。「相談」を受けるということは会話対象者から高く信頼されていることを意味する。そこで、第1音声データDv1の表す音声に込められている感情が「哀」であり、且つ返答データDt1の表す会話の内容が「相談」である場合には、算出部414は、返答データDt1の表す会話の内容が「相談」以外である場合よりも高い第2の評価値(例えば、「4」等)を算出してもよい。
【0050】
第3の評価値は、会話時間の長さに関する評価値である。第3の評価値についても同様に、算出部414は、1~5の何れかの整数値を算出する。本実施形態では、算出部414は、会話時間が長い場合には、会話時間が短い場合に比較して大きな値の第3の評価値を算出する。会話相手に対する会話対象者U1の信頼が低ければ会話時間は短く、会話相手に対する信頼が高まると会話時間が長くなると考えられる。例えば、算出部414は、会話時間が1分未満である場合には第3の評価値として1を算出し、会話時間が30分以上であると第3の評価値として5を算出する。
【0051】
第4の評価値は、前回の会話からの会話時間の長さの変化に関する評価値である。第4の評価値についても同様に、算出部414は、1~5の何れかの整数値を算出する。本実施形態では、算出部414は、会話時間が前回の会話時よりも長い場合には、会話時間が前回の会話時よりも短い場合に比較して大きな値の第4の評価値を算出する。例えば、算出部414は、会話時間が前回の会話時に比較して半分以下に短くなった場合には第4の評価値として1を算出し、会話時間が前回の会話時に比較して2倍以上に長くなった場合には第4の評価値として5を算出する。
【0052】
そして、算出部414は、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値を重みづけ加算することによって、信頼度を表す値Vを算出する。本実施形態における値Vは、信頼度が最大である場合を100%とする百分率で信頼度を表す値である。本実施形態では、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値及び第4の評価値の各々が最大である場合に値Vが100となる。なお、算出部414は、会話対象者U1がロボット30を使い始めてからの経過時間に応じて、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値の各々の重みを変化させてもよい。例えば、会話対象者U1がロボット30を使い始めてから所定期間が経過するまでは、第3の評価値の重みを第4の評価値の重みよりも大きくし、所定期間の経過後は第4の評価値の重みを第3の評価値の重みよりも大きくすることが考えられる。ロボット30を使い始めてから所定期間が経過するまでは、ロボット30との会話に会話対象者U1が慣れておらず、ロボット30に対する信頼の高さとは無関係に会話時間は短めになると考えられるからである。
【0053】
更新部415は、第1識別情報DIに対応付けて管理テーブルTBL2に格納された第2性格情報DC2を、算出部414により算出された値Vに応じて更新する。具体的には、更新部415は、算出部414により算出された値Vが予め定められた閾値よりも小さい場合に、性格の特徴を際立たせる補正、或いは性格の特徴を薄める補正を施すことにより、第2性格情報DC2を更新する。
【0054】
第2性格情報DC2の補正態様としては種々の態様が考えられる。例えば、ロボット30の使用目的を問わずに、性格の特徴を際立たせる補正と性格の特徴を薄める補正とのうちの予め定められた方を第2性格情報DC2に施す態様が考えられる。また、性格の特徴を際立たせる補正と性格の特徴を薄める補正とのうち、ロボット30の使用目的に応じた方の補正を第2性格情報DC2に施す態様も考えられる。本実施形態では、後者の態様が採用されている。
【0055】
例えば、目的情報Dmの示す使用目的が「友人」であり、且つ第2性格情報の示す性格が図9における点PR1に対応する性格(社交的且つ饒舌な性格)である場合には、更新部415は、性格の特徴を際立たせる補正を施すことにより、第2性格情報DC2を図9における点PR2に対応する性格(目立ちたがり且つ騒がしい性格)を示す情報に更新する。
【0056】
ログ生成部416は、返答データDt1又は話題データDt2、種別データDy、及び日時データDxを対応づけたログデータDlを生成する。種別データDyは、ログデータDlに含まれるテキストデータの種別、即ち返答データDt1であるか、話題データDt2であるかを示す。種別データDyのデータ値が「0」である場合、ログデータDlは話題データDt2を含むことを示す。種別データDyのデータ値が「1」である場合、ログデータDlは返答データDt1を含むことを示す。日時データDxは、種別データDyにより種別が示されるテキストデータの発生日時を示す。ログ生成部416は、ログテーブルTBL1にログデータDlを書き込む。
【0057】
また、処理装置410は、プログラムPR4を実行することによって、本開示の会話制御方法を実行する。図10は、プログラムPR4に従って処理装置410が実行する会話制御方法の流れを示すフローチャートである。図10に示されるように、この会話制御方法は、ステップSA110~ステップSA180の各処理を含む。
【0058】
ステップSA110では、処理装置410は、設定部411として機能する。ステップSA110では、処理装置410は、第1識別情報DI、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1を受信したか否かを判定する。第1識別情報DI、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1を受信したと判定した場合、処理装置410は、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1に基づいて第2性格情報DC2を生成する。そして、処理装置410は、受信した第1識別情報DI、目的情報Dm、及び第1性格情報DC1と、生成した第2性格情報DC2とを対応付けて管理テーブルTBL2に書き込む。
【0059】
ステップSA110に後続するステップSA120では、処理装置410は、決定部412として機能する。ステップSA120では、処理装置410は、開始信号SSを受信したか否かを判定する。開始信号SSを受信したと判定した場合、即ちステップSA120の判定結果が“Yes”である場合には、処理装置410は、ステップSA130の処理を実行する。開始信号SSを受信していないと判定した場合、即ちステップSA120の判定結果が“No”である場合には、処理装置410は、再度、ステップSA120の処理を実行する。
【0060】
ステップSA130では、処理装置410は、管理テーブルTBL2に記憶されてる目的情報Dm及び第2性格情報DC2に対応する話し方テンプレートDS1及び話題データDt2を会話データベースDB1から読み出すことにより、ロボット30と会話対象者U1との会話におけるロボット30の話し方及び話題を決定する。
【0061】
ステップSA130に後続するステップSA140では、処理装置410は、音声制御部413及びログ生成部416として機能する。ステップSA140では、処理装置410は、話題データDt2の表す文章を、話し方テンプレートDS1の示す話し方で読み上げた音声を表す第2音声データDv2を生成してロボット30へ送信する。また、ステップSA140では、処理装置410は、第1音声データDv1を受信すると、第1音声データDv1に対して音声認識を施して返答データDt1を生成する。また、ステップSA140では、処理装置410は、ログデータDlを生成し、生成したログデータDlをログテーブルTBL1に書き込む。
【0062】
ステップSA140に後続するステップSA150では、処理装置410は、音声制御部413として機能する。ステップSA150では、処理装置410は、終了信号SEを受信したか否かを判定する。終了信号SEを受信した場合にはステップSA150の判定結果は“Yes”となり、処理装置410はステップSA160以降の処理を実行する。開始信号SSを受信した後、終了信号SEを受信するまではステップSA150の判定結果は“No”となり、処理装置410はステップSA130以降の処理を実行する。なお、ステップSA150の判定結果が“No”となってステップSA130の処理が再度実行される場合には、処理装置410は、話し方テンプレートDS1の読み出しを省略し、且つ前回とは異なる話題データDt2を会話データベースDB1から読み出す。
【0063】
ステップSA160では、処理装置410は、算出部414として機能する。ステップSA160では、処理装置410は、記憶装置420に記憶された1又は複数組の返答データDt1及び第1音声データDv1に基づいて、ロボット30に対する会話対象者U1の信頼度を示す値Vを算出する。
【0064】
ステップSA170及びステップSA180では、処理装置410は更新部415として機能する。ステップSA170では、処理装置410は、ステップSA160にて算出した値Vが閾値よりも小さいか否かを判定する。値Vが閾値よりも小さい場合、ステップSA170の判定結果は“Yes”となり、値Vが閾値以上であれば、ステップSA170の判定結果は“No”となる。ステップSA170の判定結果が“Yes”である場合には、処理装置410はステップSA180の処理を実行した後に、ステップSA120以降の処理を再度実行する。ステップSA180では、処理装置410は、目的情報Dmが示す使用目的に応じて第2性格情報DC2を更新する。ステップSA170の判定結果が“No”である場合には、処理装置410はステップSA180の処理を実行することなく、ステップSA120以降の処理を再度実行する。
【0065】
以上説明したように、会話制御装置40によれば、会話対象者U1と会話するロボット30の性格をロボット30との会話における会話対象者U1の返答から算出される信頼度に応じて更新できるので、信頼度の高まる性格に更新することで、ロボット30に対する会話対象者U1の信頼度が向上する。
【0066】
(B:変形例)
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様は以下の通りである。以下の例示から任意に選択された2以上の態様が併合されてもよい。
(B-1:変形例1)
上記実施形態における設定部411は、第1性格情報DC1の表す性格とは反対の性格を示す候補性格とした。しかし、候補性格は、第1性格情報DC1の表す性格とは反対の性格には限定されない。例えば、第1座標軸L1と第2座標軸L2との何れか一方の座標軸に対して、第1性格情報DC1に対応する点とは線対称の位置にある点に対応する性格が候補性格とされてもよい。また、上記実施形態では、算出部414は、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値の重み付け加算により信頼度を示す値を算出したが、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値を引数とする任意の関数を用いて信頼度を示す値を算出してもよい。また、算出部414は、第1の評価値、第2の評価値、第3の評価値、及び第4の評価値のうちの何れか1つ又は複数を用いて信頼度を示す値を算出してもよい。
【0067】
(B-2:変形例2)
上記実施形態では、ロボット30はスリープモードにおいては人が近づいたことの検知のみを行ったが、会話対象者U1と他の者との間で行われる会話における会話対象者U1の音声の収音及び収音した音声を表す音声データの会話制御装置40への送信を行ってもよい。なお、他の者の具体例としては保護者U2が挙げられる。ロボット30が、会話対象者U1と他の者との間で行われる会話における会話対象者U1の音声を表す音声データを会話制御装置40へ送信する態様では、当該音声データを解析することにより、会話対象者U1の性格を診断し、その診断結果に応じた第1性格情報DC1を生成する生成部が会話制御装置40に設けられてもよい。なお、音声に基づく発話者の性格診断には既存技術が適宜採用されればよい。本態様によれば、会話対象者U1と他の者との間で行われる会話における会話対象者U1の音声に基づいて第1性格情報DC1が生成されるので、保護者U2が第1性格情報DC1を入力する手間が軽減される。また、本態様によれば、保護者U2の主観による影響を受けない第1性格情報DC1に基づいて第2性格情報DC2が生成される。
【0068】
(B-3:変形例3)
上記実施形態では、設定部411は、目的情報Dmと第1性格情報DC1とに基づいて第2性格情報DC2を生成した。しかし、設定部411は、第1性格情報DC1のみに基づいて第2性格情報DC2を生成してもよい。例えば、設定部411は、第1性格情報DC1の示す性格とは反対の性格を示す第2性格情報DC2を生成すればよい。設定部411が第1性格情報DC1のみに基づいて第2性格情報DC2を生成する態様では、保護者U2による目的情報Dmの入力は不要である。
【0069】
また、設定部411は、目的情報Dmに代えて、又は目的情報Dmとともに、会話対象者U1の会話における話題の専門性の高さを示す専門レベル或いはロボット30に設定する博識さの程度を示す博識度を加味してロボット30の性格を設定してもよい。例えば、会話対象者U1の性格が「知的好奇心旺盛な性格」である場合には、専門レベル或いは博識度を高くしてロボット30の性格を設定することで、ロボット30に対する会話対象者U1の信頼が一層高まると考えられる。
【0070】
(B-4:変形例4)
上記実施形態におけるログ生成部416は必須ではなく、省略されてもよい。ログ生成部416が省略される態様では、ログテーブルTBL1も省略可能である。また、上記実施形態では、会話制御装置40とロボット30とが別個の装置であったが、会話制御装置40はロボット30に含まれてもよい。また、プログラムPR4が単体で製造又は販売されてもよい。
【0071】
(C:その他)
(1)上述した実施形態では、記憶装置120、320、及び420は、ROM及びRAM等を例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。
【0072】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号等は、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップ等は、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0073】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0074】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0075】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0076】
(6)図7に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線等を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0077】
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0078】
また、ソフトウェア、命令、情報等は、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)等)及び無線技術(赤外線、マイクロ波等)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0079】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0080】
(9)本開示において説明した情報、パラメータ等は、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0081】
(10)上述した実施形態において、ユーザ装置10は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0082】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギー等を用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0083】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0084】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing) 等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」等で読み替えられてもよい。
【0085】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0086】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0087】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0088】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0089】
(D:上述の形態又は変形例から把握される態様)
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。上述の実施形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0090】
第1の態様による会話制御装置は、設定部、決定部、音声制御部、算出部、及び更新部を備える。設定部は、ロボットと会話するユーザの性格を示す第1性格情報に応じて、ロボットの性格を示す第2性格情報を設定する。決定部は、第2性格情報に基づいてロボットの話し方及び話題を決定する。音声制御部は、決定部により決定された話題を決定部により決定された話し方により発話する音声をロボットに出力させる。算出部は、ロボットの発話に対してユーザが返答した音声に基づいて、ロボットに対するユーザの信頼の強さを示す信頼度を算出する。更新部は、第2性格情報を、算出部により算出された信頼度に応じて更新する。第1の態様による会話制御装置によれば、ユーザと会話するロボットの性格を示す第2性格情報は、ロボットの発話に対してユーザが返答した音声から算出される信頼度に応じて更新される。つまり、第1の態様による会話制御装置は、ユーザと会話するロボットの性格を、ユーザの返答の音声から推定されるロボットに対するユーザの信頼度に応じて更新できる。
【0091】
第1の態様の例(第2の態様)において、算出部は、ユーザが返答した音声の発話時間、ユーザが返答した内容、及びユーザが返答した音声に込められている感情のうちの少なくとも一つに基づいて、信頼度を算出してもよい。第2の態様の会話制御装置は、ユーザが返答した音声の発話時間、ユーザが返答した内容、及びユーザが返答した音声に込められている感情のうちの少なくとも一つに基づいて、信頼度を算出できる。
【0092】
第1の態様又は第2の態様の例(第3の態様)における会話制御装置は、ユーザと他の者との間で行われる会話におけるユーザの音声を解析することにより第1性格情報を生成する生成部を更に備えてもよい。第3の態様において設定部は、生成部により生成された第1性格情報に応じて第2性格情報を設定してもよい。第3の態様の会話制御装置は、ユーザと他の者との間で行われる会話におけるユーザの音声に基づいて第1性格情報を設定できる。
【0093】
第1の態様、第2の態様、又は第3の態様の例(第4の態様)において、設定部は、ロボットの使用目的とユーザとの会話における話題の専門性の高さとの少なくとも一方を示す付加情報と第1性格情報とに応じて、第2性格情報を設定してもよい。第4の態様の会話制御装置は、ロボットの使用目的とユーザとの会話における話題の専門性の高さとの少なくとも一方とユーザの性格とに応じて、ユーザと会話するロボットの性格を設定できる。
【0094】
第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の例(第5の態様)において、設定部が設定する第2性格情報は、第1性格情報が示す性格とは反対の性格を示してもよい。第5の態様の会話制御装置は、ユーザと会話するロボットの性格を、ユーザとは反対の性格に設定できる。
【符号の説明】
【0095】
1…会話システム、10…ユーザ装置、30…ロボット、40…会話制御装置、411…設定部、412…決定部、413…音声制御部、414…算出部、415…更新部、416…ログ生成部。
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