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特開2023-13519アフィリエイト広告管理装置及びアフィリエイト広告管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023013519
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】アフィリエイト広告管理装置及びアフィリエイト広告管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0201 20230101AFI20230119BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230119BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20230119BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230119BHJP
   G06Q 30/0242 20230101ALI20230119BHJP
   G16Y 20/40 20200101ALI20230119BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20230119BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q50/10
G06Q30/02 398
G06Q30/02 446
G06Q30/02 382
G16Y20/40
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117760
(22)【出願日】2021-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】518030302
【氏名又は名称】株式会社ウェブジョブズ
(74)【代理人】
【識別番号】100125645
【弁理士】
【氏名又は名称】是枝 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100145609
【弁理士】
【氏名又は名称】楠屋 宏行
(74)【代理人】
【識別番号】100149490
【弁理士】
【氏名又は名称】羽柴 拓司
(72)【発明者】
【氏名】丸山 耕二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】効果的なアフィリエイト広告を容易に設定することが可能なアフィリエイト広告管理装置及びアフィリエイト広告管理方法を提供する。
【解決手段】アフィリエイト広告管理サーバ1は、アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、判定した前記管理者のスキルに基づいて、ECサイトで販売される商品と前記管理者とのマッチングを行うマッチング手段と、マッチングされた商品に関する商品データを前記管理者の端末に提供する提供手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、ECサイトで販売される商品と前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、
マッチングされた商品に関する商品データを前記管理者の端末に提供する提供手段と
を備える、
アフィリエイト広告管理装置。
【請求項2】
アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、
マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する提供手段と
を備える、
アフィリエイト広告管理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記アクセス解析における前記アフィリエイトサイトの管理者の反応を示す管理者反応データを、前記アクセス解析データとして取得する、
請求項1又は2に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、前記アフィリエイトサイトにおけるユーザの行動を示すユーザ行動データを、前記アクセス解析データとして取得する、
請求項1乃至3の何れかに記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項5】
ECサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記ECサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、
マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する提供手段と
を備える、
アフィリエイト広告管理装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記アクセス解析における前記ECサイトの管理者の反応を示す管理者反応データを、前記アクセス解析データとして取得する、
請求項5に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記ECサイトにおけるユーザの行動を示すユーザ行動データを、前記アクセス解析データとして取得する、
請求項5又は6に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項8】
前記取得手段は、前記アクセス解析の結果に対する前記管理者の反応を示す管理者反応データを取得する、
請求項3又は6に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項9】
前記取得手段は、前記管理者の端末において前記管理者により入力された前記アクセス解析結果の適否を表す管理者入力データを、前記管理者反応データとして取得する、
請求項8に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項10】
前記取得手段は、前記管理者の端末に表示される前記アクセス解析結果を示すウェブページにおける前記管理者の行動を示す管理者行動データを、前記管理者反応データとして取得する、
請求項8又は9に記載のアフィリエイト広告管理装置。
【請求項11】
アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、ECサイトで販売される商品と前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行い、
マッチングされた商品に関する商品データを前記管理者の端末に提供する、
アフィリエイト広告管理方法。
【請求項12】
アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行い、
マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する、
アフィリエイト広告管理方法。
【請求項13】
ECサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、
取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、
判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記ECサイトとのマッチングを行い、
マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する、
アフィリエイト広告管理方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アフィリエイト広告の管理を支援するアフィリエイト広告管理装置及びアフィリエイト広告管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイト上のアフィリエイト広告を効率良く行うための技術が従前より種々提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザが個人で編集してネットワーク上で公開するサイトに他人が広告を設定することの可能な広告スペースを設置する要求を前記ユーザから受け付ける広告スペース設置部と、前記広告スペースを設置したユーザとは異なるアフィリエイターから前記広告スペースに広告を設定する要求を受け付ける広告設定部と、 前記広告スペースの識別情報にその広告スペースを設置したユーザの識別情報を関連付けたサイトオーナーテーブルと、前記広告スペースの識別情報にその広告スペースに設定された広告の識別情報を関連付けたマッチングテーブルと、前記広告の識別情報にその広告を設定したアフィリエイターの識別情報を関連付けたアフィリエイターテーブルとを保持する広告マッチングデータベースと、を備えるアフィリエイト広告管理装置が開示されている。このアフィリエイト広告管理装置によれば、広告スペースを設置するユーザと、その広告スペースに広告を設定するアフィリエイターとの間で、アフィリエイト広告の設定の負担が分担される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-116629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のアフィリエイト広告管理装置の場合、アフィリエイト広告の設定の容易化を図ることができるものの、そのアフィリエイト広告が、商品購入などの成果を達成しやすいものであるかは不明である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、効果的なアフィリエイト広告の設定を実現させることが可能な、アフィリエイト広告管理装置及びアフィリエイト広告管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一の態様のアフィリエイト広告管理装置は、アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、判定した前記管理者のスキルに基づいて、ECサイトで販売される商品と前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、マッチングされた商品に関する商品データを前記管理者の端末に提供する提供手段とを備える。
【0007】
また、本発明の他の態様のアフィリエイト広告管理装置は、アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する提供手段とを備える。
【0008】
また、本発明の他の態様のアフィリエイト広告管理装置は、ECサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得する取得手段と、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定する判定手段と、判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記ECサイトとのマッチングを行うマッチング手段と、マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する提供手段とを備える。
【0009】
また、本発明の一の態様のアフィリエイト広告管理方法は、アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、判定した前記管理者のスキルに基づいて、ECサイトで販売される商品と前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行い、マッチングされた商品に関する商品データを前記管理者の端末に提供する。
【0010】
また、本発明の他の態様のアフィリエイト広告管理方法は、アフィリエイトサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記アフィリエイトサイトとのマッチングを行い、マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する。
【0011】
また、本発明の他の態様のアフィリエイト広告管理方法は、ECサイトのアクセス解析に関するアクセス解析データを取得し、取得したアクセス解析データに基づいて、前記管理者のスキルを判定し、判定した前記管理者のスキルに基づいて、アフィリエイト広告の助言を行うコンサルタントと前記ECサイトとのマッチングを行い、マッチングされたコンサルタントに関するコンサルタントデータを前記管理者の端末に提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、効果的なアフィリエイト広告を容易に設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】アフィリエイト広告管理サーバ及びその接続先の構成例を示す図である。
図2】CMSサーバの詳細な構成例を示す図である。
図3】アカウント作成処理の手順例を示す図である。
図4】アカウント作成ページの表示例を示す図である。
図5】分類ルール取得処理の手順例を示す図である。
図6】サイト属性と分類ルールの関係例を示す図である。
図7】ユーザ行動分類処理の手順例を示す図である。
図8】ユーザ行動の分類例を示す図である。
図9】ユーザ行動の分類例を示す図である。
図10】ユーザ行動の分類例を示す図である。
図11】分類結果表示処理の手順例を示す図である。
図12】分類結果の表示例を示す図である。
図13】統計データの表示例を示す図である。
図14】管理者スキル判定処理の手順例を示す図である。
図15】商品登録処理の手順例を示す図である。
図16】商品登録ページの表示例を示す図である。
図17】商品マッチング処理の手順例を示す図である。
図18】商品推奨ページの表示例を示す図である。
図19】掲載位置推奨ページの表示例を示す図である。
図20】コンサルタントマッチング処理の手順例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、アフィリエイト広告管理サーバ1及びその接続先の構成例を示す図である。アフィリエイト広告管理サーバ1(以下、広告管理サーバ1という)、CMSサーバ2及び3、分類管理サーバ4、ユーザが使用するユーザ端末5、並びに管理者が使用する管理者端末6は、インターネット(ワイドエリアネットワーク)100に接続されており、相互に通信することが可能である。広告管理サーバ1は、アフィリエイト広告管理装置の例である。
【0016】
広告管理サーバ1、CMSサーバ2及び3、並びに分類管理サーバ4は、サーバコンピュータである。また、ユーザ端末5及び管理者端末6は、例えばデスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、スマートフォン、又はタブレット型コンピュータ等である。
【0017】
CMSサーバ2は、アフィリエイターが管理者となるアフィリエイトサイトを運用するサーバコンピュータである。また、CMSサーバ3は、EC事業者が管理者となるECサイトを運用するサーバコンピュータである。
【0018】
CMSサーバ2及び3では、例えばHTTPデーモンが起動されており、ユーザ端末5又は管理者端末6からHTTPリクエストを受信すると、それに対応するHTTPレスポンスをユーザ端末5又は管理者端末6に送信する。
【0019】
ユーザ端末5又は管理者端末6では、ブラウザが起動されており、CMSサーバ2又は3にHTTPリクエストを送信するとともに、CMSサーバ2又は3からのHTTPレスポンスに基づく画面を表示部に出力する。
【0020】
図2に示すとおり、CMSサーバ2は、制御部20を備えている。制御部20は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ、及び入出力インターフェース等を含むコンピュータである。制御部20のCPUは、RAMにロードされたプログラムに従って情報処理を実行する。
【0021】
制御部20は、CMS(Content Management System)21及び追加機能部22を備えている。
【0022】
制御部20は、記憶部29にアクセスが可能である。記憶部29は、CMSサーバ2の内部に設けられてもよいし、CMSサーバ2の外部に設けられて通信ネットワークを介してアクセスされてもよい。
【0023】
記憶部29には、CMS21を実現するためのCMSプログラム、及び追加機能部22を実現するための追加機能プログラムが記憶されている。追加機能プログラムは、CMSプログラムのプラグインである。
【0024】
CMS21は、制御部20のCPUがCMSプログラムに従って情報処理を実行することにより実現される。追加機能部22は、制御部20のCPUが追加機能プログラムに従って情報処理を実行することにより実現される。
【0025】
CMS21は、例えばWordPress(登録商標)等のコンテンツ管理システムである。CMS21は、ユーザ端末5からの要求に応じて、ウェブページを表示するためのページデータを生成し、ユーザ端末6に提供する。
【0026】
ユーザ端末5に提供されるページデータには、ユーザ端末5に表示されるウェブページにおけるユーザの行動を表すユーザ行動データをCMSサーバ2に送信する送信機能をユーザ端末5に実現させるプログラムJSuが含まれている。
【0027】
なお、ページデータの提供には、CMS21が用いられなくてもよい。すなわち、プログラムJSuのScriptタグが管理者により貼り付けられたページデータが予め用意され、ユーザ端末5からの要求に応じて提供されてもよい。
【0028】
また、CMSサーバ2とは異なるサーバによって構築されたウェブサイトに、CMS21により発行されたプログラムJSuが埋め込まれ、当該ウェブサイトを閲覧したユーザの行動データがCMSサーバ2に送信されるような構成であってもよい。
【0029】
追加機能部22は、ユーザ端末5から受信したユーザ行動データを記憶部29に保存するとともに、保存されたユーザ行動データに基づき、ウェブページにおけるユーザの行動を所定の分類ルールに従って分類する。
【0030】
さらに、CMS21は、管理者端末6からの要求に応じて、管理者端末6にもページデータを提供する。管理者端末6に提供されるページデータには、追加機能部22による分類結果を表示するための表示機能を管理者端末6に実現させるプログラムJSaが含まれている。
【0031】
ページデータは、例えばHTML等のウェブページ記述言語で記述されたソースファイル及び画像等を含んでいる。ページデータに含まれるプログラムJSu,JSaは、例えばJavaScript(登録商標)で記述されている。
【0032】
なお、CMSサーバ3は、CMSサーバ2と同様の構成を有しているため、対応する符号を付して、その構成の詳細な説明は省略する。
【0033】
以下、本実施の形態において実行されるアカウント作成処理、分類ルール取得処理、ユーザ行動分類処理、分類結果表示処理、管理者スキル判定処理、商品登録処理、商品マッチング処理、及びコンサルタントマッチング処理について、詳細に説明する。
【0034】
[アカウント作成処理]
図3は、ECサイトを運用するEC事業者がアカウントを作成するアカウント作成処理の手順例を示す図である。図4は、アカウント作成ページの表示例を示す図である。
【0035】
まず、広告管理サーバ1は、アカウント作成のためのアカウント作成ページのページデータを管理者端末6に送信する(S11)。
【0036】
管理者端末6は、広告管理サーバ1からアカウント作成ページのページデータを受信すると、アカウント作成ページを表示し(S21)、回答の入力を受付け(S22)、回答内容のデータをCMSサーバ2に送信する(S23)。
【0037】
図4に示すように、アカウント作成ページでは、広告管理サーバ1に対するユーザID及びパスワードの他、CMSサーバ3(ECサイト)のサイトURL、管理者ID及びパスワードの入力が受け付けられる。
【0038】
広告管理サーバ1は、管理者端末6から回答内容のデータを受信すると、受信した回答内容のデータを記憶部に保存し(S12)、さらに入力されたサイトURLにしたがってCMSサーバ3へアクセスし、管理者ID及びパスワードを用いて認証要求をCMSサーバ3に送信する(S13)。
【0039】
CMSサーバ3は、広告管理サーバ1から管理者ID及びパスワードを受信すると、これらに基づいて認証処理を実行する(S31)。ここで認証に成功すると、アカウント作成処理が終了する。なお、認証に失敗した場合、広告管理サーバ1は管理者端末6に対してその旨を通知し、管理者ID及びパスワードの再入力を促すなどの処理を実行する。
【0040】
[分類ルール取得処理]
図5は、CMSサーバ2及び3がサイト属性(ウェブページの内容属性)に応じた分類ルールを分類管理サーバ4から取得する分類ルール取得処理の手順例を示す図である。図6は、サイト属性と分類ルールの関係例を示す図である。なお、以下では、CMSサーバ2を例に挙げて説明するが、CMSサーバ3についてもCMSサーバ2と同様に動作する。
【0041】
分類ルールは、ウェブページにおけるユーザの行動を分類するためのルールである。分類ルールは、サイト属性毎に用意される。ウェブページにおけるユーザの行動はサイト属性に応じて異なるため、それぞれのサイト属性に適した分類ルールが用意される。
【0042】
ユーザの行動は、例えばウェブページを閲覧するユーザの目的(購入したい、体験したい、比較したいなど)又は状態(イライラしている、悩んでいるなど)に応じて分類される。
【0043】
また、ユーザの行動は、例えばウェブページの管理者に提示するヒント(SEO集客、SNS効果、広告最適化、申込率UPなど)に応じて分類されてもよい。分類の詳細については後述する。
【0044】
まず、CMSサーバ2は、サイト属性を判定するためのアンケートページのページデータを管理者端末6に送信する(S41)。
【0045】
アンケートは、例えばサイトで提供するサービスの種類(弁護士、不動産など)、平均価格、及びサイトのタイプ(ECサイトやBtoBなど)等の質問を含んでいる。アンケートは、例えばユーザ行動分類機能の提供の同意を管理者から得る際に実施される。
【0046】
管理者端末6は、CMSサーバ2からアンケートページのページデータを受信すると、アンケートページを表示し(S51)、回答の入力を受付け(S52)、回答内容のデータをCMSサーバ2に送信する(S53)。
【0047】
CMSサーバ2は、管理者端末6から回答内容のデータを受信すると、受信した回答内容のデータを、CMSの設定内容のデータとともに記憶部29に保存し(S42)、さらに分類管理サーバ4に送信する(S43)。
【0048】
CMSの設定内容は、サイト属性に関連する設定内容、例えばサイトタイトル、プラグイン、及び他アクセス解析ツールに保存されている属性などを含んでいる。
【0049】
分類管理サーバ4は、CMSサーバ2から回答内容及び設定内容のデータを受信すると、これらのデータに基づいてサイト属性を判定し(S61)、サイト属性に応じた分類ルールを決定し(S62)、分類ルールのデータをCMSサーバ2に送信する(S63)。
【0050】
サイト属性に応じた分類ルールの決定には、例えば図3に示すようなサイト属性と分類ルールとが互いに関連付けられたテーブルが用いられる。
【0051】
CMSサーバ2は、分類管理サーバ4から分類ルールのデータを受信すると、分類ルールのデータを記憶部29に保存する(S44)。以上により、分類ルール取得処理が終了する。保存された分類ルールは、下記のユーザ行動分類処理において利用される。
【0052】
なお、アンケートは、回答内容の変更を可能とするために、管理者による更新を随時受付けるようにしてもよいし、CMSの設定内容の変更を検知して更新を促すようにしてもよい。
【0053】
[ユーザ行動分類処理]
図7は、CMSサーバ2及び3がユーザ端末5から取得したユーザ行動データに基づいてユーザの行動を分類するユーザ行動分類処理の手順例を示す図である。図8図10は、ユーザ行動の分類例を示す図である。なお、以下では、CMSサーバ2を例に挙げて説明するが、CMSサーバ3についてもCMSサーバ2と同様に動作する。
【0054】
まず、ユーザ端末5は、ウェブページのページ要求をCMSサーバ2に送信する(S71)。
【0055】
CMSサーバ2は、ユーザ端末5からページ要求を受信すると、CMS21によりページ要求に応じたウェブページのページデータを生成し(S81)、追加機能部22(プラグイン)によりページデータにプログラムJSuを挿入し(S82)、生成されたページデータをユーザ端末5に送信する(S83)。
【0056】
次に、ユーザ端末5は、CMSサーバ2から受信したページデータに基づくウェブページを表示するとともに(S72)、ページデータに含まれるプログラムJSuを実行することで、ユーザ端末5に表示されたウェブページにおけるユーザの行動を表すユーザ行動データを収集する(S73)。
【0057】
次に、ユーザ端末5は、収集したユーザ行動データをCMSサーバ2に送信する(S74)。ユーザ行動データは、例えばマウスの動き、クリックされた箇所、エリアの滞在時間、スクロールされた範囲、及び離脱した箇所などのデータを含んでいる。
【0058】
また、ユーザ行動データは、ユーザにより入力されたデータを含んでもよい。例えば、CMSサーバ2により「イライラしている」と分類された場合にリアルタイムで「お困りのことはありますか?」とポップアップを表示し、これに回答する形でユーザにより入力されたデータを、ユーザ行動データに含めてもよい。
【0059】
CMSサーバ2は、ユーザ端末5からユーザ行動データを受信すると、追加機能部22によりユーザ行動データを保存するとともに(S84)、ユーザ行動データに基づき分類ルールに従ってユーザの行動を分類する(S85)。
【0060】
CMSサーバ2は、分類ルールに従って、複数の区分から選択される少なくとも1つの区分にユーザの行動を分類する。
【0061】
具体的には、図8及び図9の例に示すように、ウェブページを閲覧するユーザの目的(購入したい、体験したい、比較したいなど)又は状態(イライラしている、悩んでいるなど)に応じて分けられた複数の区分から選択される少なくとも1つの区分にユーザの行動が分類される。
【0062】
図8は、ウェブページを閲覧するユーザの目的に応じたユーザ行動の分類例を示す図である。ユーザの目的は、購入したい、体験したい、比較したい等の区分に分かれており、これらの中からユーザの行動に対応する区分が選択され、インデックスが付される。
【0063】
図9は、ウェブページを閲覧するユーザの状態に応じたユーザ行動の分類例を示す図である。ユーザの状態は、イライラしている、悩んでいる等の区分に分かれており、これらの中からユーザの行動に対応する区分が選択され、インデックスが付される。
【0064】
ユーザ行動の分類は、例えばユーザ行動データに含まれるマウスの動き、クリックされた箇所、エリアの滞在時間、スクロールされた範囲、及び離脱した箇所などのデータに基づいて実施される。
【0065】
例えば、マウスのカーソル位置が一定時間内に複数のリングが並んでいるエリアを上下している場合には、ユーザが悩んでいる可能性が高いことから、「悩んでいる」のインデックスが付される。
【0066】
さらに、図10の例に示すように、ウェブページの管理者に提示するヒント(SEO集客、SNS効果、広告最適化、申込率UPなど)に応じて分けられた複数の区分から選択される少なくとも1つの区分にユーザの行動が分類されてもよい。
【0067】
図10は、ウェブページの管理者に提示するヒントに応じたユーザ行動の分類例を示す図である。管理者に提示するヒントは、例えば管理者の目的ないしニーズに沿うような区分に分けられている。
【0068】
具体的には、管理者に提示するヒントは、SEO集客、SNS効果、広告最適化、申込率UPなどの区分に分かれており、これらの中からユーザの行動に対応する区分が選択され、インデックスが付される。
【0069】
例えば、検索エンジンからのユーザには「SEO集客」のインデックスが付され、SNSからのユーザには「SNS効果」のインデックスが付され、広告からのユーザには「広告最適化」のインデックスが付され、申込みページを閲覧したユーザには「申込率UP」のインデックスが付される。
【0070】
なお、上記のユーザ行動分類処理は、各サイトのアクセス解析の一例である。アクセス解析の他の例としては、ユーザの年齢・性別などの属性の解析、ユーザが使用している装置などの環境の解析などが挙げられる。
【0071】
[分類結果表示処理]
図11は、管理者端末6に分類結果を表示させるとともに管理者の操作に応じてフィードバックデータを生成する分類結果表示処理の手順例を示す図である。図12は、分類結果の表示例を示す図である。なお、以下では、CMSサーバ2を例に挙げて説明するが、CMSサーバ3についてもCMSサーバ2と同様に動作する。
【0072】
まず、管理者端末6は、ウェブページのページ要求をCMSサーバ2に送信する(S91)。
【0073】
CMSサーバ2は、管理者端末6からページ要求を受信すると、管理者がログインユーザである場合に、CMS21により管理者用のウェブページのページデータを生成し、追加機能部22によりページデータにプログラムJSaを挿入し、生成されたページデータを管理者端末6に送信する(S101~S103)。
【0074】
次に、管理者端末6は、CMSサーバ2からページデータを受信すると、受信したページデータに基づいて管理者用のウェブページを表示する(S92)。管理者用のウェブページには、上記ユーザ行動分類処理において分類されたユーザの行動の分類結果が表示される。
【0075】
次に、管理者端末6は、管理者の操作に応じて生成されたデータをCMSサーバ2に送信する(S93~S96)。
【0076】
具体的には、管理者端末6は、ページデータに含まれるプログラムJSaを実行することで、管理者端末6に表示された管理者用のウェブページにおける管理者の行動を表す管理者行動データを収集し(S93)、収集した管理者行動データをCMSサーバ2に送信する(S94)。
【0077】
また、管理者端末6は、管理者用のウェブページにおいて管理者による入力があった場合に(S95:YES)、入力内容を表す管理者入力データをCMSサーバ2に送信する(S96)。
【0078】
図12の例に示すように、管理者端末6には、分類結果を示す画面(a)~(d)が表示される。画面(a)には、ページの一覧と、各ページにおけるユーザの状態(イライラしている、悩んでいるなど)の割合などが表示される。割合の項目が選択されると、画面(b)に遷移する。
【0079】
画面(b)には、該当するユーザの一覧と、各ユーザの滞在時間等が表示される。ユーザ又は滞在時間の項目が選択されると、画面(c)に遷移する。画面(c)には、選択されたユーザの行動が動画で再生される。再生終了後には、役に立ったか否かを問う画面(d)が表示される。
【0080】
また、画面(b)には、各ユーザの項目に「消す」、「メモ」、「お気に入り」の入力欄が付加される。これらは、管理者入力データを生成するための入力欄である。
【0081】
例えば、「消す」が選択されると、分類結果が適切でないことを表す管理者入力データが生成される。一方、「お気に入り」が選択されると、分類結果が適切であることを表す管理者入力データが生成される。
【0082】
「メモ」には、動画に対する感想や役立ち度、アノテーション等が入力され、それらの文字列を含んだ管理者入力データが生成される。また、悩んでいるというよりイライラしている等のフィードバックも管理者により入力される。
【0083】
また、画面(d)の役に立ったか否かの問いに対し、「YES」が選択されると、分類結果が適切であることを表す管理者入力データが生成され、「NO」が選択されると、分類結果が適切でないことを表す管理者入力データが生成される。
【0084】
さらに、画面(a)~(d)における管理者の行動に基づいて、管理者行動データも生成される。管理者行動データは、例えばマウスの動き、クリックされた箇所、滞在時間、閲覧された範囲などのデータを含んでいる。
【0085】
図11の説明に戻る。CMSサーバ2は、管理者端末6から管理者入力データ及び管理者行動データを受信すると、これらのデータに基づきフィードバックデータを生成し(S104)、生成したフィードバックデータを分類管理サーバ4に送信する(S105)。
【0086】
フィードバックデータには、例えば管理者により入力された分類結果の適否を表す管理者入力データの他に、管理者行動データの解析結果、利用された分類ルール、分類結果の計算値、及びサイト統計データ(アクセス数など)等のデータが含まれる。さらに、フィードバックデータには、ユーザにより入力されたデータが含まれてもよい。
【0087】
管理者行動データの解析結果では、例えば動画の再生が途中で終了されたり、動画の再生回数が極端に多かった場合等に、分類結果が適切である可能性が低いと解析される。また、マウスの動きが悩んでいる状態を示す場合に、分類結果が適切である可能性が低いと解析されてもよい。
【0088】
このようなフィードバックデータは、分類管理サーバ4において分類ルールの更新に利用される。すなわち、フィードバックデータによって分類ルールの問題点が明らかになるので、分類ルールの更新に役立てることができる。これにより、分類精度の向上を図ることが可能となる。
【0089】
なお、分類管理サーバ4は、複数のCMSサーバ2から取得したサイト統計データに基づく全体統計データを表示するウェブページのページデータを管理者端末6に送信してもよい(図13参照)。
【0090】
例えば図13に示すように、サイト属性が共通するサイト(例えば不動産サイト)のサイト統計データから平均PV(Page View)等の全体統計データが生成され、ウェブページに含められる。これによれば、管理者は、自身が管理するサイトの全体の中の位置づけをマクロ的な視点で把握することが可能となる。
【0091】
なお、上記の管理者行動データ及び管理者入力データは、アクセス解析結果に対する管理者の反応を示す管理者反応データに相当する。これらの管理者行動データ及び管理者入力データ以外にも、種々の管理者反応データが想定可能である。例えば、管理者行動データに基づいて生成される種々のデータを管理者反応データとすることができる。具体的には、図12の画面(c)における動画が途中で終了せずに最後まで再生されたことが管理者行動データにおいて示されている場合、管理者端末6は、管理者用のウェブページが有益な内容であると管理者が反応したと判断し、そのことを示すデータを管理者反応データとして生成する。他方、図12の画面(a)~(c)の滞在時間が所定時間よりも短い場合などでは、当該ウェブページが有益な内容ではないと管理者が反応したと管理者端末6が判断し、そのことを示すデータを管理者反応データとして生成する。
【0092】
また、過去の管理者行動データと管理者入力データとを分析することによってその関連性(例えば、マウスの動きが所定のパターンに類似する場合には管理者が図12の画面(b)にて「消す」または「お気に入り」が選択されることが多い等)が得られた場合、管理者端末6は、その関連性と今回の管理者行動データとに基づいて管理者反応データとしてのデータを生成する。
【0093】
なお、上記では管理者反応データとしてのデータを管理者端末6が生成する場合を説明したが、同様の処理をCMSサーバ2又は3が行ってもよい。また、管理者端末6及びCMSサーバ2又は3の何れかの装置ではなく、両装置が当該データを生成してもよい。
【0094】
[管理者スキル判定処理]
管理者スキル判定処理は、アフィリエイトサイトの管理者のスキルを判定するための処理である。本実施の形態では、アクセス解析結果に対する管理者の反応にしたがって、そのスキルが判定される。
【0095】
広告管理サーバ1は、アフィリエイトサイトを運用しているCMSサーバ2から、管理者反応データを取得する(S111)。この管理者反応データには、管理者行動データ及び管理者入力データが含まれる。
【0096】
次に、広告管理サーバ1は、管理者反応データに基づいて、管理者のスキルを判定する(S112)。例えば、管理者行動データによって、マウスの動きが悩んでいる状態を示したり、動画の再生回数が極端に多かったりする場合、管理者のスキルが低いと判定される。また、管理者入力データに不適切な内容のメモが含まれていたり、「お気に入り」の入力が極端に多かったり少なかったりする場合にも、管理者のスキルが低いと判定される。
【0097】
他方、管理者行動データによって、マウスの動きで悩んでいる状態が確認できなかったり、動画の再生回数が適正であったりする場合、管理者のスキルが高いと判定される。また、管理者入力データに適切な内容のメモが含まれていたり、「お気に入り」の入力が適当な数であったりする場合にも、管理者のスキルが高いと判定される。
【0098】
なお、上記ではアフィリエイトサイトの管理者のスキルを判定する場合を例示しているが、ECサイトの管理者のスキルも同様にして、ECサイトのアクセス解析に対する管理者の反応にしたがって判定することが可能である。
【0099】
[商品登録処理]
図15は、ECサイトで販売されている商品を広告管理サーバ1に対して登録する商品登録処理の手順例を示す図である。図16は、商品登録ページの表示例を示す図である。
【0100】
まず、広告管理サーバ1は、ECサイトを運用しているCMSサーバ3から、ユーザ行動データ及びサイト属性を取得し(S121)、それらのユーザ行動データ及びサイト属性に基づいて、アフィリエイト広告の対象となる商品の候補を抽出して(S122)、抽出した商品を示す商品候補ページのページデータを管理者端末6に送信する(S123)。この場合、ユーザの行動及びサイト属性の他、商品の売上額などにより、アフィリエイト広告の設定対象として適当な商品が抽出される。
【0101】
管理者端末6は、広告管理サーバ1から商品候補ページのページデータを受信すると、商品候補ページを表示し(S131)、回答の入力を受付け(S132)、回答内容のデータを広告管理サーバ1に送信する(S133)。
【0102】
図16に示すように、商品候補ページでは、広告管理サーバ1によって抽出された各商品の商品名及び売上金額などが示され、広告対象とするか否かの入力が受け付けられる。なお、ECサイトの管理者によって新規に商品を追加して、その商品に関する情報を表示することもできる。
【0103】
広告管理サーバ1は、管理者端末6から回答内容のデータを受信すると、受信した回答内容のデータに基づいて、アフィリエイト広告の設定対象となる商品を特定し、これを記憶部に登録する(124)。次に広告管理サーバ1は、登録した商品に係るトラッキングタグを発行し、これをCMSサーバ3に送信する(S125)。
【0104】
CMSサーバ3は、広告管理サーバ1からトラッキングタグを受信すると、そのトラッキングタグをECサイトに挿入する(S141)。以上により、商品登録処理が終了する。
【0105】
[商品マッチング処理]
図17は、アフィリエイトサイトとECサイトの商品とのマッチングを行うマッチング処理の手順例を示す図である。また、図18は、商品推奨ページの表示例を示す図であり、図19は、掲載位置推奨ページの表示例を示す図である。
【0106】
まず、広告管理サーバ1は、アフィリエイトサイトの管理者(アフィリエイター)のスキルに基づいて、登録されている商品とアフィリエイトサイトとのマッチングを行う(S151)。本実施の形態では、このマッチングにおいて、アフィリエイターのスキル、及び登録されている商品のカテゴリ、売上額及び成果報酬などの商品の特性を示す各情報が用いられる。例えば、スキルが低いアフィリエイターのアフィリエイトサイトに対しては売上額が高い商品をマッチングする一方、スキルが高いアフィリエイターのアフィリエイトサイトに対しては成果報酬が高い商品をマッチングすることなどが考えられる。
【0107】
次に、広告管理サーバ1は、マッチングされた商品を含む商品推奨ページのページデータを管理者端末6に送信する(S152)。
【0108】
管理者端末6は、広告管理サーバ1から商品推奨ページのページデータを受信すると、商品推奨ページを表示し(S161)、回答の入力を受付け(S162)、回答内容のデータを広告管理サーバ1に送信する(S163)。
【0109】
図18に示すように、商品推奨ページでは、広告管理サーバ1によってマッチングされた各商品の商品名などが示され、アフィリエイト広告の対象商品とするか否かの入力が受け付けられる。なお、関連カテゴリも併せて表示され、マッチングされた商品と関連するカテゴリに属する商品を管理者が選択することもできる。
【0110】
広告管理サーバ1は、管理者端末6から回答内容のデータを受信すると、受信した回答内容のデータに基づいて、アフィリエイト広告の対象として選択された商品を特定し、その商品に係るアフィリエイト広告の成果トラッキングタグを発行して、これを管理者端末6に送信する(S153)。
【0111】
また、広告管理サーバ1は、アフィリエイト広告の対象として選択された商品の広告掲載に適切な位置(ページ)を特定し、その位置を示す掲載位置推奨ページのページデータを管理者端末6に送信する(S154)。
【0112】
図19に示すように、掲載位置推奨ページには、アフィリエイト広告の対象商品の広告掲載位置として適切なページのURL、そのページのアクセス数及び効果予測などの情報が示され、どのページに広告を掲載するかの入力が受け付けられる。
【0113】
なお、アフィリエイトサイトを運用するCMSサーバ2によって、上記のステップS153及びS154と同様の処理が実行されてもよい。広告管理サーバ1及びCMSサーバ2の負荷及びユーザの利便性に応じて、広告管理サーバ1及びCMSサーバ2の何れでこれらの処理を実行するのかが決定される。
【0114】
管理者端末6は、管理者により選択されたページを特定する情報及び成果トラッキングタグをCMSサーバ2に送信する(S165)。
【0115】
CMSサーバ2は、広告管理サーバ1から掲載ページを特定する情報及び成果トラッキングタグを受信すると、その掲載ページに成果トラッキングタグを挿入する(S171)。以上により、商品マッチング処理が終了する。
【0116】
このように、本実施の形態では、アフィリエイターのスキルに基づいてアフィリエイトサイトとECサイトの商品とのマッチングが行われることにより、そのアフィリエイトサイトに適した商品を特定することが可能になる。このように、本実施の形態によれば、効果的なアフィリエイト広告を容易に設定することが可能になる。
【0117】
[コンサルタントマッチング処理]
アフィリエイターが自身に適切なアフィリエイト広告対象の商品を設定したり、EC事業者が自身の商品の広告に適切なアフィリエイターを設定したりする場合、それらに関連する知識を有するウェブコンサルタントからの助言を受けることが望ましい。以下のコンサルタントマッチング処理では、ウェブコンサルタントとアフィリエイトサイト及びECサイトとのマッチングが行われる。
【0118】
なお、広告管理サーバ1には、マッチング対象となるウェブコンサルタントが事前に登録されており、登録済みの各ウェブコンサルタントについて、経験年数、得意な商品カテゴリ等のウェブコンサルタントの特性を示す各種情報(以下、コンサルタント特性情報)が記憶されている。以下のマッチングでは、それらの情報が用いられる。
【0119】
図20は、アフィリエイター又はECサイトとウェブコンサルタントとのマッチングを行うマッチング処理の手順例を示す図である。広告管理サーバ1は、アフィリエイトサイトの管理者(アフィリエイター)のスキルに基づいて、登録されているウェブコンサルタントとアフィリエイトサイトとのマッチングを行う(S181)。本実施の形態では、このマッチングにおいて、アフィリエイターのスキル、及びコンサルタント特性情報が用いられる。例えば、スキルが低いアフィリエイターのアフィリエイトサイトに対しては長い経験年数を有するウェブコンサルタントをマッチングする一方、スキルが高いアフィリエイターのアフィリエイトサイトに対しては当該アフィリエイトサイトの取扱い商品が属する商品カテゴリを得意とするウェブコンサルタントをマッチングすることなどが考えられる。
【0120】
同様にして、広告管理サーバ1は、ECサイトの管理者のスキルに基づいて、登録されているウェブコンサルタントとECサイトとのマッチングを行う(S181)。本実施の形態では、このマッチングにおいて、ECサイトの管理者のスキル、及びコンサルタント特性情報が用いられる。例えば、スキルが低い管理者のECサイトに対しては長い経験年数を有するウェブコンサルタントをマッチングする一方、スキルが高い管理者のECサイトに対しては当該ECサイトの取扱い商品が属する商品カテゴリを得意とするウェブコンサルタントをマッチングすることなどが考えられる。
【0121】
次に、広告管理サーバ1は、マッチングされたウェブコンサルタントを含むコンサルタント推奨ページのページデータを管理者端末6に送信する(S182)。
【0122】
管理者端末6は、広告管理サーバ1からコンサルタント推奨ページのページデータを受信すると、コンサルタント推奨ページを表示する(S191)。以上により、コンサルタントマッチング処理が終了する。
【0123】
このように、本実施の形態では、アフィリエイター及びECサイトの管理者のスキルに基づいて、アフィリエイトサイト及びECサイトとウェブコンサルタントとのマッチングが行われることにより、当該アフィリエイトサイト及びECサイトに適したウェブコンサルタントを特定することが可能になる。これにより、アフィリエイトサイト及びECサイト側では、自身に適切なウェブコンサルタントを知ることが可能になる。
【0124】
(その他の実施形態)
上記の各実施の形態では、商品マッチング処理及びコンサルタントマッチング処理において、各サイトに係るユーザ行動データが用いられていないが、当該ユーザ行動データを用いてこれらのマッチング処理を行うようにしてもよい。これにより、より精度の高いマッチング処理を行うことが可能になる。
【0125】
具体的には、ユーザ行動データによりアフィリエイトサイトにおいて特定の商品に興味があるユーザが一定数存在すると判断できる場合、商品マッチング処理において、当該商品を当該アフィリエイトサイトにマッチングしやすくすることなどが可能である。また、同様の場合に、コンサルタントマッチング処理において、当該商品に関する知識を有するウェブコンサルタントを当該アフィリエイトサイトにマッチングしやすくすることなどが可能である。
【0126】
また、上記の各実施の形態では、各サイトのアクセス解析結果に対する管理者の反応を示す管理者反応データを用いて、管理者のスキルを判定しているが、これに限定されるわけではなく、アクセス解析に関するデータ(アクセス解析データ)を用いるのであれば、他の種々の態様が想定可能である。例えば、アクセス解析において管理者がヘルプを参照する頻度に基づいて、管理者のスキルを判定することができる。具体的には、マウスの動きが悩んでいる状態を示す場合において、ヘルプを参照する頻度が低いときは、ヘルプを参照せずに迷っていると判断できるため、管理者のスキルが低いと判定することができる。なお、マウスの動きが悩んでいる状態を示すか否か、ヘルプをどの程度の頻度で参照しているかなどは、管理者行動データによって把握することができる。
【0127】
その他にも、アクセス解析において、「生データのダウンロード」及び「他のデータツールとの連携」等のような上級者向けメニューを使用する頻度が高い管理者については、スキルが高いと判定することができる。このような特別なメニューを使用する行為も、アクセス解析における管理者の反応に該当するものである。
【0128】
また、各サイトのユーザ行動データを、上記のアクセス解析データとして用いることも可能である。ユーザの行動は各サイトの構成に影響されるため、その行動を解析することにより、当該サイトの構成の良否等を判断することができる。そして、サイトの構成の良否等はそのサイトを運営する管理者のスキルに依存する。したがって、ユーザ行動データを用いることにより、管理者のスキルを判定することができる。例えば、ユーザ行動データによりイライラしている、悩んでいるなどの状態のユーザが多いことが分かる場合、そのサイトの構成は優れているとはいえないため、広告管理サーバ1は、当該サイトの管理者のスキルが低いと判定する。他方、そのような状態のユーザが少ないことが分かる場合、そのサイトの構成は優れているといえるため、広告管理サーバ1は、当該サイトの管理者のスキルが高いと判定する。
【0129】
上記のとおり、管理者のスキルを判定するために用いられるアクセス解析データには、管理者反応データ及びユーザ行動データなど、アクセス解析に関する種々のデータが含まれる。なお、このアクセス解析データは、どの装置がどのような手段で生成したものであってもよい。そのため、アクセス解析データは、例えば特定の一つの事業者側の装置で生成されてもよく、複数の異なる事業者側の装置で生成されたデータを用いて生成されても構わない。
【0130】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が当業者にとって可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0131】
1 アフィリエイト広告管理装置、2 CMSサーバ(アフィリエイトサイト)、3 CMSサーバ(ECサイト)、4 分類管理サーバ、5 ユーザ端末、6 管理者端末、20(30) 制御部、21(31) CMS、22(32) 追加機能部、29(39) 記憶部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20