(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135306
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】建具用ハンドル
(51)【国際特許分類】
E05B 65/08 20060101AFI20230921BHJP
E05C 3/04 20060101ALI20230921BHJP
H01M 50/213 20210101ALI20230921BHJP
E05B 41/00 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
E05B65/08 P
E05C3/04 J
H01M50/213
E05B41/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040452
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 義和
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宏隆
(72)【発明者】
【氏名】安達 慎太郎
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA07
5H040AS00
5H040AS22
5H040AT01
5H040AY05
5H040CC05
5H040CC17
5H040CC33
5H040CC36
5H040DD12
(57)【要約】
【課題】回転しても操作しても収納部本体からカバー部材が外れにくく、かつ、収納部本体からカバー部材を容易に取り外すことができる建具用ハンドルを提供すること。
【解決手段】建具用ハンドル1は、建物の開口部に設けられる障子130又は戸体に設けられる施解錠装置に備えられ、障子又は戸体に固定される基部11に対して回転可能に支持され、電源部6を収納する収納部本体2と、収納部本体2に取り付けられるカバー部材3と、を備え、収納部本体2とカバー部材3とは、篏合により取り付けられ、カバー部材3は、収納部本体2とカバー部材3とが篏合により取り付けられた状態において、カバー部材3の外面が押されることで収納部本体2とカバー部材3との篏合が外れるように構成され、かつ、収納部本体2とカバー部材3との篏合が外れた状態において、収納部本体2に対してスライド可能である。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部に設けられる障子又は戸体に設けられる施解錠装置に備えられる建具用ハンドルであって、
前記障子又は前記戸体に固定される基部に対して回転可能に支持され、
電源部を収納する収納部本体と、前記収納部本体に取り付けられるカバー部材と、を備え、
前記収納部本体と前記カバー部材とは、篏合により取り付けられ、
前記カバー部材は、前記収納部本体と前記カバー部材とが篏合により取り付けられた状態において、前記カバー部材の外面が押されることで前記収納部本体と前記カバー部材との篏合が外れるように構成され、かつ、前記収納部本体と前記カバー部材との篏合が外れた状態において、前記収納部本体に対してスライド可能である、建具用ハンドル。
【請求項2】
前記収納部本体に収納され前記電源部が配置される電源ケースを備え、
前記電源ケースには、前記電源部を保持する保持爪が設けられ、
前記カバー部材の内面には、前記電源部を押さえる押さえ片が設けられる、請求項1に記載の建具用ハンドル。
【請求項3】
前記カバー部材の内面には、前記カバー部材の縁部から所定距離内側の位置において前記収納部本体側に突出して形成される突起が設けられ、
前記突起は、前記カバー部材が前記収納部本体に対してスライドする際に前記カバー部材の移動をガイドすると共に、前記カバー部材の外面が押された場合に前記カバー部材が前記収納部本体から脱落しないように規制する、請求項1又は2に記載の建具用ハンドル。
【請求項4】
前記収納部本体の外縁には、前記カバー部材の外縁が取り付けられ、
前記収納部本体の外縁における前記カバー部材側の端部には、段差状の収納部側端部が形成され、
前記カバー部材の外縁における前記収納部本体側の端部には、段差状のカバー部材側端部が形成され、
前記収納部本体の外縁に前記カバー部材の外縁が取り付けられた場合に、前記収納部側端部と前記カバー部材側端部とが対向して配置され、前記収納部側端部と前記カバー部材側端部とは、互いが当接する部分と、互いが離れて隙間が形成される部分と、を有する、請求項1~3のいずれかに記載の建具用ハンドル。
【請求項5】
前記収納部側端部は、前記収納部側端部の外側に形成され前記カバー部材側を向く収納部外側面と、収納部側段差を介して前記収納部側端部の内側に接続され前記カバー部材側を向く収納部内側面と、を有し、
前記カバー部材側端部は、前記カバー部材側端部の外側に形成され前記収納部本体側を向くカバー部材外側面と、カバー部材側段差を介して前記カバー部材側端部の内側に接続され前記収納部本体側を向くカバー部材内側面と、を有し、
前記収納部本体の外縁に前記カバー部材の外縁が取り付けられた状態において、
前記カバー部材の外面が押されない場合に、前記カバー部材外側面は、前記収納部外側面と対向した状態で前記収納部外側面に当接して配置され、前記カバー部材内側面は、前記収納部内側面との間に隙間を設けた状態で前記収納部内側面に対向して配置され、
前記カバー部材の外面が押された場合に、前記カバー部材内側面は、前記収納部内側面と対向した状態で前記カバー部材内側面との間の隙間が小さくなる方向に移動される、請求項4に記載の建具用ハンドル。
【請求項6】
前記収納部本体は、前記収納部本体と前記カバー部材とが篏合により取り付けられる部分とは別の部分に形成される被係止部を有し、
前記カバー部材は、前記収納部本体にカバー部材を着脱する際に、前記被係止部に係脱される係止部を有し、
前記係止部は、傾斜面を有する、請求項1~5のいずれかに記載の建具用ハンドル。
【請求項7】
前記施解錠装置は、クレセント錠、カムラッチ、グレモンハンドル、サムターンのいずれかにより構成され、
前記建具用ハンドルは、前記クレセント錠、前記カムラッチ、前記グレモンハンドル、前記サムターンのいずれかの操作部に取り付けられる、請求項1~6のいずれかに記載の建具用ハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建具用ハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の開口部に設けられる障子又は戸体に設けられる施解錠装置に備えられる建具用ハンドルが知られている。施解錠装置において、ハンドルの位置情報を送信する電気的構成を備える場合には、ハンドルに電池が収納されることがある。電池が収納される構造において、収納部本体からカバー部材を取り外す場合に、収納部本体とカバー部材とのロックを、解除棒により解除した後に、カバー部材を収納部本体に対してスライドさせて開ける技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術において、収納部本体からカバー部材を取り外す場合に、収納部本体とカバー部材とのロックを、解除棒により解除することは煩雑である。また、解除棒を紛失した場合に、解除できなくなる。一方で、回転して操作される建具用ハンドルは、回転しても操作しても収納部本体からカバー部材が外れにくい構造が求められている。
【0005】
本開示は、回転しても操作しても収納部本体からカバー部材が外れにくく、かつ、収納部本体からカバー部材を容易に取り外すことができる建具用ハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、建物の開口部に設けられる障子又は戸体に設けられる施解錠装置に備えられる建具用ハンドルであって、前記障子又は前記戸体に固定される基部に対して回転可能に支持され、電源部を収納する収納部本体と、前記収納部本体に取り付けられるカバー部材と、を備え、前記収納部本体と前記カバー部材とは、篏合により取り付けられ、前記カバー部材は、前記収納部本体と前記カバー部材とが篏合により取り付けられた状態において、前記カバー部材の外面が押されることで前記収納部本体と前記カバー部材との篏合が外れるように構成され、かつ、前記収納部本体と前記カバー部材との篏合が外れた状態において、前記収納部本体に対してスライド可能である、建具用ハンドルに関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態の建具及び障子開閉状態通知装置を示す正面図である。
【
図2】一実施形態の建具の施解錠装置を示す斜視図である。
【
図3】一実施形態のハンドルから第1蓋部を外した状態を示す斜視図である。
【
図4】本体ケースから電源部及び電源ケースを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図7】一実施形態のハンドルにおいて第1蓋部をスライド移動させる状態を示す斜視図である。
【
図8】第1蓋部の外面を押した場合に、第1蓋部の蓋部側段差端部の蓋部内側端面が、本体ケースのケース内側端面との間の隙間が小さくなる方向に移動される状態を示す図である。
【
図9】第1蓋部の外面を押して、篏合突起の篏合を解除する状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本開示の建具用ハンドルとしてのハンドル1は、施解錠装置としてのクレセント錠10に備えられる。施解錠装置としてのクレセント錠10は、障子開閉状態通知装置100に設けられる。障子開閉状態通知装置100は、施解錠装置としてのクレセント錠10と、インターネットINを介して接続されたクラウドCL上の情報処理装置COと、インターネットINを介して接続され、情報処理装置COの情報を表示する端末装置TEと、を備えている。
【0009】
本実施形態による建具は、建物の壁に形成された開口部に納められる引違い窓110である。引違い窓110は、上枠121、下枠122及び左右の縦枠123,124により矩形に枠組みされた枠体120と、枠体120内に開閉可能に嵌め込まれた内障子130(障子)及び外障子140と、を備える。
【0010】
内障子130は、上框131、下框132及び左右の縦框である内召合せ框133,戸先框134により矩形に枠組みされた框体135と、框体135内に嵌め込まれて固定されたガラス136と、を含んで構成される。外障子140は、上框141、下框142及び左右の縦框である外召合せ框143,戸先框144により矩形に枠組みされた框体145と、框体145内に嵌め込まれて固定されたガラス146と、を含んで構成される。
【0011】
内障子130及び外障子140は、召合せ部に戸締り用のクレセント錠10を備える。内障子130及び外障子140は、いずれも見付け方向にスライド移動させることで開閉可能な引き戸である。即ち、これら内障子130及び外障子140を見付け方向にスライド移動させることで、開口部が閉鎖又は開放される。
【0012】
図1及び
図2に示すように、クレセント錠10は、内召合せ框133の外障子140側の見込面に取り付けられた基部11と、ハンドル1(建具用ハンドル)と、ハンドル1に連動して回転して外障子140に固定された図示しないクレセント受け金具に係合するクレセント金具12と、を備える。
【0013】
ハンドル1は、基部11に対して回転可能に支持される。ハンドル1が回転させられることにより、クレセント金具12が、外障子140に固定された図示しないクレセント受け金具に係合することにより施錠される。また、ハンドル1が回転させられることにより、クレセント金具12が、外障子140に固定された図示しないクレセント受け金具に係合していない状態となることにより解錠される。
【0014】
ハンドル1は、
図2に示すように、ハンドル1とクレセント金具12とが一体で回転する回転軸Jから延びて構成される。ハンドル1は、
図1に示す施錠状態の回転位置においては、
図2に示すように、基部11の上側の面を覆うように、ハンドル1とクレセント金具12とが一体で回転する回転軸Jから上方側に、内召合せ框133が延びる方向に沿って延びる。ハンドル1は、
図2及び
図3に示すように、本体ケース2(収納部本体)と、第1蓋部3(カバー部材)と、第2蓋部4と、電源ケース5と、電源部6と、基板7と、を備える。
【0015】
本実施形態の説明において、ハンドル1の施錠状態におけるハンドル1が延びる方向をX方向とする。X方向において、一方側(
図2における上方側)をX1側とし、X方向において他方側(
図2における下方側)をX2側とする。ハンドル1を第1蓋部3側から見た場合においてX方向に直交する幅方向を幅方向Hとする。ハンドル1を第1蓋部3側から見た場合の奥行方向を奥行方向Dとする。奥行方向Dにおいて、手前側を手前側D1とし、奥側を奥側D2とする。
【0016】
本体ケース2は、X方向に延びて形成される。本体ケース2は、
図3に示すように、本体ケース2の外縁に配置される外周壁部21と、途中壁23と、を有する。途中壁23は、X方向のX2側寄りにおいて、ハンドル1の幅方向Hに延びる壁状に形成される。
図3及び
図4に示すように、本体ケース2における外周壁部21と途中壁23との内部側の部分には、電源ケース5、電源部6及び基板7が収納される。
【0017】
電源ケース5には、単5型乾電池により構成される電源部6が、ハンドル1の延びるX方向に一列に並べられて直列接続されて配置されている。
図4に示すように、電源ケース5は、断面コ字状に形成される電源ケース本体51と、保持爪52と、突出リブ53と、を有する。
【0018】
電源ケース本体51は、
図4に示すように、X方向に延びる基部51aと、X1側壁部51bと、X2側壁部51cと、を有する。電源ケース本体51には、X方向に直列接続された2つの電源部6が、X1側壁部51bとX2側壁部51bとの間において、基部51aの長手方向に沿って配置される。
【0019】
突出リブ53は、基部51aのX方向の中央において、基部51aの幅方向Hの一方側の端部から、手前側D1に突出する板状に形成される。突出リブ53は、電源ケース本体51に配置された電源部6の幅方向の一方側への移動を規制する。
【0020】
保持爪52は、基部51aのX方向の中央において、基部51aの幅方向Hの他方側の端部から、手前側D1に突出する板状に形成される。保持爪52は、突出リブ53に対向して配置される。保持爪52は、先端部52aが、基部51aの幅方向Hの一方側に向かうように湾曲して形成される爪状に形成される。保持爪52は、
図3に示すように、電源ケース本体51に収納された電源部6の曲面に沿って配置され、幅方向Hの一方側において突出リブ53により規制された電源部6を、幅方向Hの他方側から保持する。
【0021】
以上のように構成される電源ケース5は、電源ケース本体51に配置されて幅方向Hの一方側において突出リブ53により規制された電源部6を、保持爪52により幅方向Hの他方側から保持する。
【0022】
本体ケース2の内部において、電源ケース5の奥側D2には、基板7(
図4参照)が配置される。本体ケース2の内部に収納される基板7には、3軸(X軸、Y軸、Z軸)以上の方向における加速度を検知可能な加速度センサ(図示せず)や、ハンドル1の角度に応じて点灯するLEDや、通信用IC(図示せず)などの各種のICなどが実装されている。基板7には、電源部6からの電力が供給されている。通信用ICは、例えば、通信装置R(
図1参照)との間で無線通信を行い、加速度センサからのハンドル1のXYZ軸方向の変位情報を、
図1に示すように、例えば、インターネットINを介して、クラウドCL上の情報処理装置COへアップロードする。
【0023】
加速度センサからのXYZ軸方向の変位情報は、
図1に示すように、情報処理装置COにおいて演算が行われ、情報処理装置COは、建物の傾きや地震の強さ、ハンドル1の回転位置、ガラス破りが発生したこと等を算出する。算出された情報は、更にインターネットINを介して端末装置TEへ送信され、端末装置TEにおいて表示される。情報処理装置COは、例えばアプリケーションサーバー等の電子機器により構成される。端末装置TEは、クラウドCL上にある情報処理装置COにより算出されたハンドル1の回転位置等の情報を表示するモニタを含み、例えば、パーソナルコンピュータや、スマートフォン、タブレット端末等の電子機器により構成される。
【0024】
第1蓋部3及び第2蓋部4は、
図2に示すように、ハンドル1の手前側D1の表面を覆うように、本体ケース2の手前側D1に取り付けられる。第1蓋部3及び第2蓋部4は、樹脂材料により形成される。
【0025】
第1蓋部3は、本体ケース2のX方向のX1側に配置され、X方向に延びる。第1蓋部3は、本体ケース2に収納された電源ケース5、電源部6及び基板7(
図4参照)を覆うように、本体ケース2の外周壁部21のX1側に取り付けられる。第1蓋部3の外縁は、本体ケース2のX1側の外縁に取り付けられる。第1蓋部3により本体ケース2のX1側の内部の空間が閉じられている。第2蓋部4は、本体ケース2のX方向のX2側に配置される。第2蓋部4のX方向の長さは、第1蓋部3のX方向の長さよりも短い。第2蓋部4の外縁は、本体ケース2のX2側の外縁に取り付けられる。
【0026】
第1蓋部3を本体ケース2に取り付ける構造及び第1蓋部3を本体ケース2から取り外す構造について説明する。
【0027】
まず、本体ケース2について説明する。
図3に示すように、本体ケース2は、前述の外周壁部21のX1側の部分により構成されるケース側U字壁部22と、本体ケース2のX2側寄りにおいて幅方向Hに延びて形成される途中壁23に設けられる篏合孔24と、本体ケース2のX1側の端部側に設けられる係止孔25(被係止部)と、を有する。
【0028】
ケース側U字壁部22は、ハンドル1の手前側D1から見た場合に、X2側が開放するU字状に形成される。ケース側U字壁部22は、奥行方向Dに延びる壁状に形成される。ケース側U字壁部22の幅方向Hの両端には、X方向に延びる一対のケース側壁225が形成されている。本体ケース2の外縁におけるケース側U字壁部22の手前側D1(第1蓋部3側)の端部には、段差状のケース側段差端部221(収納部側端部)が形成される。
【0029】
ケース側段差端部221は、
図5に示すように、ケース外側端面222(収納部外側面)と、ケース外側端面222よりも第1蓋部3側(ハンドル1の手前側D1)に突出した位置に配置されるケース内側端面223(収納部内側面)と、ケース外側端面222とケース内側端面223とを接続する段差224(収納部側段差)と、を有する。
【0030】
ケース外側端面222は、
図3に示すように、ケース側段差端部221の外側に細幅状に形成される。ケース外側端面222は、本体ケース2のX1側の部分の外縁に沿ってU字状に形成される。ケース外側端面222は、
図3及び
図5に示すように、第1蓋部3側を向く面状に形成される。
【0031】
ケース内側端面223は、
図3に示すように、ケース側段差端部221の内側に細幅状に形成される。ケース内側端面223は、ケース外側端面222に沿ってU字状に形成される。ケース内側端面223は、
図5に示すように、ケース外側端面222よりも第1蓋部3側に突出した位置に配置され、ケース外側端面222の内側に段差224を介して接続される。ケース内側端面223は、
図3及び
図5に示すように、第1蓋部3側を向く面状に形成される。
【0032】
以上のケース側段差端部221は、内周側のケース内側端面223が、外周側のケース外側端面222よりも第1蓋部3側に突出した位置に配置される段差状に形成される。
【0033】
篏合孔24は、
図3及び
図6に示すように、本体ケース2のX2側寄りの位置において幅方向Hに延びる途中壁23に設けられる。篏合孔24は、途中壁23をX方向に貫通する方形状の開口により構成される。篏合孔24には、第1蓋部3が本体ケース2に取り付けられた場合に、第1蓋部3の篏合突起33(後述)が篏合される。
【0034】
係止孔25は、
図3及び
図6に示すように、ケース側U字壁部22のケース側段差端部221のX1側の端部に形成される。係止孔25は、ケース側段差端部221をX方向に貫通して幅方向Hに延びる方形状に形成される。係止孔25は、本体ケース2と第1蓋部3とが篏合により取り付けられる部分とは別の部分であって、第1蓋部3のX2側の端部とは反対側のX1側の端部に形成される。
【0035】
係止孔25には、
図6に示すように、傾斜面251が設けられる。傾斜面251は、係止孔25の開口の内周面における手前側D1の内面により形成される。傾斜面251は、X方向においてX1側からX2側に向かうに従って、奥行方向Dの手前側D1から奥側D2に向かうように傾斜する。係止孔25には、第1蓋部3が本体ケース2に取り付けられた状態において、第1蓋部3の係止突起34(後述)が係止されている。
【0036】
次に、第1蓋部3について説明する。第1蓋部3は、
図3に示すように、天面31と、U字状の蓋部側U字壁部32と、篏合突起33と、係止突起34(係止部)と、複数の電源押さえ片35(押さえ片)と、複数のガイドリブ36(突起)と、を有する。
【0037】
天面31は、X方向に延びる板状に形成される。蓋部側U字壁部32は、天面31の外縁から本体ケース2側に立ち上がり、X2側が開放するU字状に形成される。蓋部側U字壁部32は、天面31の外縁から奥側D2に突出する。蓋部側U字壁部32の幅方向Hの両端には、X方向に延びる一対の蓋部側壁325が形成されている。第1蓋部3の外縁における蓋部側U字壁部32の奥側D2側(本体ケース2側)の端部には、段差状の蓋部側段差端部321(カバー部材側端部)が形成される。
【0038】
蓋部側段差端部321は、
図3及び
図5に示すように、蓋部外側端面322(カバー部材外側面)、蓋部外側端面322よりも天面31側(ハンドル1の手前側D1)に凹んだ位置に配置される蓋部内側端面323(カバー部材内側面)と、蓋部外側端面322と蓋部内側端面323とを接続する段差324(カバー部材側段差)と、を有する。
【0039】
蓋部外側端面322は、蓋部側段差端部321の外側に細幅状に形成され、第1蓋部3のX1側の外縁に沿ってU字状に形成される。蓋部外側端面322は、
図3及び
図5に示すように、本体ケース2側を向く面状に形成される。
【0040】
蓋部内側端面323は、
図3に示すように、蓋部側段差端部321の内側に細幅状に形成され、蓋部外側端面322に沿ってU字状に形成される。蓋部内側端面323は、
図5に示すように、蓋部外側端面322よりも天面31側に凹んだ位置に配置され、蓋部外側端面322の内側に段差324を介して接続される。蓋部内側端面323は、
図3及び
図5に示すように、本体ケース2側を向く面状に形成される。
【0041】
以上の蓋部側段差端部321は、外周側の蓋部外側端面322が、内周側の蓋部内側端面323よりも本体ケース2側に突出して配置される段差状に形成される。
【0042】
以上のように構成される第1蓋部3及び本体ケース2が、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた状態において、第1蓋部3は、
図7に示すように、第1蓋部3の蓋部側U字壁部32の蓋部側段差端部321のX方向に延びる部分が、本体ケース2のケース側U字壁部22のケース側段差端部221のX方向に延びる部分に沿ってX方向に移動することで、X方向にスライド移動可能である。
【0043】
また、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた場合に、本体ケース2のケース側段差端部221と第1蓋部3の蓋部側段差端部321とが対向して配置され、本体ケース2のケース側段差端部221と第1蓋部3の蓋部側段差端部321とは、
図5に示すように、互いが当接する部分(ケース側段差端部221のケース外側端面222、蓋部側段差端部321の蓋部外側端面322)と、互いが離れて隙間Sが形成される部分(ケース側段差端部221のケース内側端面223、蓋部側段差端部321の蓋部内側端面323)と、を有する。
【0044】
図5に示すように、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた状態において、第1蓋部3の外面が押されない場合に、第1蓋部3の蓋部側段差端部321の蓋部外側端面322は、本体ケース2のケース側段差端部221のケース外側端面222と対向した状態でケース外側端面222に当接して配置される。第1蓋部3の蓋部側段差端部321の蓋部内側端面323は、本体ケース2のケース側段差端部221のケース内側端面223との間に隙間Sを設けた状態でケース内側端面223に対向して配置される。
【0045】
また、
図2に示すように、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた状態において、第1蓋部3のX2側の端部側の外面が押された場合に、
図8に示すように、第1蓋部3が撓んで、第1蓋部3の蓋部側段差端部321の蓋部内側端面323は、本体ケース2のケース側段差端部221のケース内側端面223と対向した状態で本体ケース2のケース内側端面223との間の隙間Sが小さくなる方向に移動される。
【0046】
複数の電源押さえ片35は、
図3に示すように、天面31の裏面(内面)に設けられる。複数の電源押さえ片35は、第1蓋部3が本体ケース2に取り付けられた場合に、電源部6を押さえる。
【0047】
複数の電源押さえ片35は、それぞれ、天面31の裏面から突出し、X1側の電源部6のX1側の部分を押さえる一対の第1押さえ片351と、X1側の電源部6のX2側の部分を押さえる一対の第2押さえ片352と、X2側の電源部6のX1側の部分を押さえる第3押さえ片353と、を有する。
【0048】
本実施形態においては、電源ケース5において、幅方向Hの一方側において突出リブ53により規制された電源部6を保持爪52により幅方向Hの他方側から保持した状態で、第1蓋部3本体ケース2に取り付けることで、複数の電源押さえ片35により電源部6を押さえて、電源部6が電源ケース5から外れないように保持している。これにより、ハンドル1を回転させる際に、電源部6が暴れないように保持できる。一方で、第1蓋部3を外しても、電源部6が電源ケース5の突出リブ53及び保持爪52に保持されているため、クレセント錠10にハンドル1が取り付けた状態において第1蓋部3を外しても、電源部6が落下しないため、電源部6の交換がしやすい。
【0049】
また、天面31のX2側の端部側には、電源押さえ片は設けられていない。そのため、天面31のX2側の端部側において第1蓋部3の外面が押されても、電源押さえ片35が電源部6に当たることがなく、第1蓋部3のX2側の端部側の外面が押された場合に、第1蓋部3のX2側の端部側の部分を電源部6側に撓ませて移動させることができる。
【0050】
複数のガイドリブ36は、
図3に示すように、蓋部側U字壁部32の幅方向Hの両端に形成される一対の蓋部側壁325それぞれが配置される位置から、幅方向Hの所定距離内側において、天面31の裏面から突出して形成される。複数のガイドリブ36は、第1蓋部3の幅方向Hの両端部側それぞれにおいて、X方向に並んで複数設けられる。
【0051】
複数のガイドリブ36は、第1蓋部3の裏面(内面)において、第1蓋部3の縁部から所定距離内側の位置において本体ケース2側に突出して形成される。複数のガイドリブ36は、一対の蓋部側壁325から幅方向Hの内側に離れた位置において、天面31の裏面から、本体ケース2側に突出するピン形状に形成される。
【0052】
複数のガイドリブ36それぞれと蓋部側壁325との間における天面31側の部分は、補強部36aにより蓋部側壁325に接続されている。複数のガイドリブ36それぞれの本体ケース2側の先端は、
図5に示すように、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の内面22aから幅方向Hの内側に離れて配置されている。
【0053】
図5に示すように、本体ケース2に第1蓋部3が取り付けられた状態において、複数のガイドリブ36それぞれの先端と、蓋部側U字壁部32の一対の蓋部側壁325の先端との間には、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の先端が配置されている。これにより、複数のガイドリブ36は、第1蓋部3が本体ケース2に対してX方向にスライドする際に、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の先端をガイドすることで、第1蓋部3の移動をガイドする。
【0054】
また、
図8に示すように、第1蓋部3の外面が押されて一対の蓋部側壁325が外側に撓んだ場合において、ガイドリブ36の先端が、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の内面22aに当接する。ガイドリブ36の先端がケース側壁225の内面22aに当接することで、第1蓋部3の蓋部側U字壁部32の一対の蓋部側壁325の先端を、本体ケース2から外側に脱落しないように規制できる。
【0055】
篏合突起33は、
図3及び
図6に示すように、本体ケース2の篏合孔24に篏合して取り付けられる。篏合突起33は、天面31のX方向のX2側の端部に設けられる。篏合突起33は、天面31の裏面のX2側の端部から、本体ケース2側に断面視L字状に突出する。篏合突起33は、幅方向Hに幅を有して形成される。篏合突起33は、弾性変形可能に構成される。篏合突起33は、立ち上がり部331と、立ち上がり部331からX2側に突出する突出片332と、突出片332の先端において手前側D1の面に形成される篏合爪333と、を有する。
【0056】
篏合突起33を本体ケース2の篏合孔24に篏合して取り付ける場合には、
図7に示すように、本体ケース2に対して第1蓋部3がX1側に配置されるように本体ケース2のケース側段差端部221に第1蓋部3の蓋部側段差端部321を取り付けた状態で、第1蓋部3を、X1側からX2側にスライド移動させることで、篏合突起33は、本体ケース2の篏合孔24において弾性変形して、篏合孔24に篏合して取り付けられる。これにより、本体ケース2と第1蓋部3とは、篏合により取り付けられる。
【0057】
篏合突起33を本体ケース2の篏合孔24から取り外す場合には、本体ケース2と第1蓋部3とが篏合により取り付けられた状態において、天面31の外面のX2側の端部側の部分が押されることで、
図9に示すように、天面31のX2側の端部側の部分が撓んで奥側D2に移動するのに連動して、篏合突起33は、奥側D2に移動される。これにより、本体ケース2の篏合孔24と篏合突起33との篏合が外れて、本体ケース2と第1蓋部3との篏合が外れる。この状態で、第1蓋部3をX1側にスライド移動することで、篏合突起33を、篏合孔24から取り出すことができる。
【0058】
係止突起34は、本体ケース2に第1蓋部3を着脱する際に、本体ケース2の係止孔25に係脱される。係止突起34は、
図3及び
図6に示すように、蓋部側U字壁部32の蓋部側段差端部321のX1側において、蓋部側段差端部321の外側に形成される外側壁321aの本体ケース2側の端部からX2側に突出して形成される。係止突起34は、
図3に示すように、幅方向Hに幅を有して形成される。
【0059】
図6に示すように、係止突起34は、傾斜面341を有する。傾斜面341は、X方向のX1側からX2側に向かうに従って、奥行方向Dの手前側D1から奥側D2に向かうように傾斜する。傾斜面341は、外側に凸となる曲面状に形成される。傾斜面341は、第1蓋部3が本体ケース2に取り付けられた状態において、本体ケース2の係止孔25の傾斜面251に係止される。これにより、第1蓋部3が本体ケース2に取り付けられた場合に、係止突起34の傾斜面341が本体ケース2の係止孔25の傾斜面251に係止された状態で、係止突起34は、本体ケース2の係止孔25に係止される。
【0060】
次に、本体ケース2に第1蓋部3を取り付ける手順と、本体ケース2から第1蓋部3を取り外す手順と、について説明する。
【0061】
本体ケース2に第1蓋部3を取り付ける場合には、
図7に示すように、本体ケース2に対して、第1蓋部3がX1側に配置されるように、本体ケース2のケース側段差端部221に第1蓋部3の蓋部側段差端部321を取り付ける。この状態においては、第1蓋部3の篏合突起33が、途中壁23に形成された篏合孔24のX1側に配置されて本体ケース2と第1蓋部3との篏合が外れた状態で、第1蓋部3が本体ケース2に対してX2側にスライド移動可能な状態となっている。
【0062】
この状態において、複数のガイドリブ36(
図3参照)にガイドされた第1蓋部3をX2側にスライド移動させることで、第1蓋部3のX2側の端部において、第1蓋部3の篏合突起33を弾性変形させて、本体ケース2の篏合孔24に篏合させる。同時に、第1蓋部3のX1側の端部において、係止突起34は係止孔25に係止される。これにより、
図2及び
図6に示すように、第1蓋部3を本体ケース2に取り付けることができる。
【0063】
本体ケース2から第1蓋部3を取り外す場合には、
図2に示す状態から、第1蓋部3の天面31のX2側の端部側の部分を奥側D2に押す。これにより、
図8に示すように、第1蓋部3が撓んで、第1蓋部3の蓋部側段差端部321の蓋部内側端面323は、本体ケース2のケース側段差端部221のケース内側端面223と対向した状態で本体ケース2のケース内側端面223との間の隙間Sが小さくなる方向に移動されて、第1蓋部3の一対の蓋部側壁325が外側に撓んで幅方向Hの外側に押される。この場合、ガイドリブ36の先端が、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の内面22aに当接する。ガイドリブ36の先端がケース側壁225の内面22aに当接することで、第1蓋部3の蓋部側U字壁部32の一対の蓋部側壁325の先端が、本体ケース2のケース側段差端部221のケース外側端面222から外側に脱落しないように規制できる。
【0064】
この状態においては、
図9に示すように、第1蓋部3の天面31のX2側の端部側が押されることで、天面31が本体ケース2側に移動するのに連動して、篏合突起33は、奥側D2に移動される。これにより、
図9に示すように、篏合突起33と篏合孔24との篏合が外れる。この状態で、第1蓋部3をX1側にスライド移動することで、篏合突起33は、篏合孔24から抜き出される。このように、第1蓋部3が本体ケース2から脱落していない状態で、篏合突起33を篏合孔24から外すことができる。また、第1蓋部3のX1側の端部において、係止突起34(
図6参照)は、係止孔25から抜き出される。ここで、
図6に示すように、第1蓋部3が斜めになった状態で本体ケース2から外されて、係止突起34が斜めに傾いた状態で係止孔25から抜き出されたとしても、係止突起34には傾斜面341が形成されているため、係止突起34や係止孔25が破損することが抑制される。このようにして、本体ケース2から第1蓋部3を容易に取り外すことができる。
【0065】
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。本実施形態においては、ハンドル1は、電源部6を収納する本体ケース2と、本体ケース2に取り付けられる第1蓋部3と、を備え、本体ケース2と第1蓋部3とは、篏合により取り付けられ、第1蓋部3は、本体ケース2と第1蓋部3とが篏合により取り付けられた状態において、第1蓋部3の外面が押されることで本体ケース2と第1蓋部3との篏合が外れるように構成され、かつ、本体ケース2と第1蓋部3との篏合が外れた状態で本体ケース2に対してスライド可能である。これにより、本体ケース2と第1蓋部3とが篏合により取り付けられるため、回転しても操作しても本体ケース2から第1蓋部3が外れにくい。かつ、第1蓋部3の外面が押されることで収納部本体2と第1蓋部3との篏合が外れるため、本体ケース2から第1蓋部3を容易に取り外すことができる。
【0066】
また、本実施形態においては、本体ケース2に収納され電源部6が配置される電源ケース5を備え、電源ケース5には、電源部6を保持する保持爪52が設けられ、第1蓋部3の裏面には、電源部6を押さえる電源押さえ片35が設けられる。これにより、ハンドル1を回転させる際に、電源部6が暴れないように保持できる。一方で、第1蓋部3を外しても、電源部6が電源ケース5の突出リブ53及び保持爪52に保持されているため、クレセント錠10にハンドル1が取り付けた状態において第1蓋部3を外しても、電源部6が落下しないため、電源部6の交換がしやすい。
【0067】
また、本実施形態においては、第1蓋部3の裏面には、第1蓋部3の縁部から所定距離内側の位置において本体ケース2側に突出して形成されるガイドリブ36が設けられ、ガイドリブ36は、第1蓋部3が本体ケース2に対してスライドする際に第1蓋部3の移動をガイドすると共に、第1蓋部3の外面が押された場合に第1蓋部3が本体ケース2から脱落しないように規制する。
【0068】
これにより、第1蓋部3が本体ケース2に対してX方向にスライドする際に、ガイドリブ36は、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の先端をガイドして、第1蓋部3の移動をガイドできる。また、
図8に示すように、第1蓋部3の外面が押されて一対の蓋部側壁325が外側に撓んだ場合において、ガイドリブ36は、ガイドリブ36の先端が、本体ケース2のケース側U字壁部22の一対のケース側壁225の内面22aに当接して、第1蓋部3が本体ケース2から脱落しないように規制できる。
【0069】
また、本実施形態においては、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた場合に、本体ケース2のケース側段差端部221と第1蓋部3の蓋部側段差端部321とが対向して配置され、本体ケース2のケース側段差端部221と第1蓋部3の蓋部側段差端部321とは、互いが当接する部分(ケース側段差端部221のケース外側端面222、蓋部側段差端部321の蓋部外側端面322)と、互いが離れて隙間Sが形成される部分(ケース側段差端部221のケース内側端面223、蓋部側段差端部321の蓋部内側端面323)と、を有する。これにより、隙間Sにより、第1蓋部3の外面を押した場合に、隙間Sの分だけ第1蓋部3を収納部本体2側に撓ませやすく、収納部本体2と第1蓋部3との篏合を外しやすい。よって、本体ケース2から第1蓋部3を容易に取り外すことができる。
【0070】
また、本実施形態においては、本体ケース2の外縁に第1蓋部3の外縁が取り付けられた状態において、第1蓋部3の外面が押された場合に、蓋部内側端面323は、ケース内側端面223と対向した状態でケース内側端面223との間の隙間Sが小さくなる方向に移動される。これにより、隙間Sにより、第1蓋部3の外面を押した場合に、収納部本体2と第1蓋部3との篏合を一層外しやすい。よって、本体ケース2から第1蓋部3を一層容易に取り外すことができる。
【0071】
また、本実施形態においては、第1蓋部3は、本体ケース2に第1蓋部3を着脱する際に、係止孔25に係脱される係止突起34を有し、係止突起34は、傾斜面341を有する。これにより、斜めになった状態で、係止突起34が係止孔25から抜き出されたとしても、係止突起34が破損することが抑制される。
【0072】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0073】
例えば、本実施形態においては、施解錠装置は障子に固定されていたが、この構成に限定されない。例えば、施解錠装置は戸体に固定されていてもよい。また、建具用ハンドルを、クレセント錠の操作部に取り付ける構成としたが、この構成に限定されない。建具用ハンドルを、例えば、カムラッチの操作部や、グレモンハンドルの操作部や、サムターンの操作部のいずれかに取り付ける構成としてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 ハンドル(建具用ハンドル)、2 本体ケース(収納部本体)、3 第1蓋部(カバー部材)、5 電源ケース、6 電源部、10 クレセント錠(施解錠装置)、11 基部、25 係止孔(被係止部)、34 係止突起(係止部)、35 電源押さえ片(押さえ片)、36 ガイドリブ(突起)、52 保持爪、130 内障子(障子)、221 ケース側段差端部(収納部側端部)、222 ケース外側端面(収納部外側面)、223 ケース内側端面(収納部内側面)、224 段差(収納部側段差)、321 蓋部側段差端部(カバー部材側端部)、322 蓋部外側端面(カバー部材外側面)、323 蓋部内側端面(カバー部材内側面)、324 段差(カバー部材側段差)、341 傾斜面、S 隙間