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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135400
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】行動評価サーバ及び行動評価方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/30 20180101AFI20230921BHJP
【FI】
G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040579
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】荒木 真敬
(72)【発明者】
【氏名】伴 秀行
(72)【発明者】
【氏名】大崎 高伸
(72)【発明者】
【氏名】垂水 信二
(72)【発明者】
【氏名】小林 薫樹
(72)【発明者】
【氏名】野山 駿介
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 裕司
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザの活動の活発度や交流に基づいてユーザの社会参加を高精度に評価する。
【解決手段】行動評価サーバは、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、第1ユーザの位置の時系列と、第1ユーザの活動量の時系列と、を保持し、プロセッサは、位置の時系列と、活動量の時系列と、に基づいて、第1ユーザの行動の時系列を生成し、生成した行動の時系列に基づく活動の活発度を示す活動割合を示す第1指標と、生成した行動の時系列に基づく交流多様性を示す第2指標と、を算出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
行動評価サーバであって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、第1ユーザの位置の時系列と、前記第1ユーザの活動量の時系列と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記位置の時系列と、前記活動量の時系列と、に基づいて、前記第1ユーザの行動の時系列を生成し、
前記生成した行動の時系列に基づく活動の活発度を示す活動割合を示す第1指標と、前記生成した行動の時系列に基づく交流多様性を示す第2指標と、を算出する、行動評価サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の行動評価サーバであって、
前記プロセッサは、前記生成した行動の時系列に基づく運動の量を示す第3指標を算出する、行動評価サーバ。
【請求項3】
請求項2に記載の行動評価サーバであって、
前記プロセッサは、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標に基づいて、前記第1ユーザの行動を総合評価する第4指標を算出する、行動評価サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、
ユーザ属性、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標、を含む値が入力されると要介護リスクを出力する要介護リスク予測モデルと、
前記第1ユーザのユーザ属性と、を保持し、
前記プロセッサは、前記第1ユーザの、ユーザ属性、前記第1指標、前記第2指標、前記第3指標、及び前記要介護リスク予測モデルに基づいて、前記第1ユーザの要介護リスクを、前記第4指標として算出する、行動評価サーバ。
【請求項5】
請求項4に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、前記要介護リスクと要介護リスクランクとの対応を示す要介護リスクランク情報を保持し、
前記プロセッサは、
前記要介護リスクランク情報を参照して、前記第1ユーザの要介護リスクから要介護リスクランクを特定し、
前記要介護リスクランク情報と、前記特定した要介護リスクと、前記要介護リスク予測モデルと、に基づいて、前記第1ユーザの要介護リスクランクを改善するための、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれの改善量を算出する、行動評価サーバ。
【請求項6】
請求項5に記載の行動評価サーバであって、
前記プロセッサは、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標、並びに前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれの改善量を表示するためのデータを生成する、行動評価サーバ。
【請求項7】
請求項4に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、前記第1ユーザを含む複数のユーザそれぞれの前記ユーザ属性、前記第1指標、前記第2指標、前記第3指標、及び所定期間内の要介護認定の有無を示す学習データを保持し、
前記プロセッサは、前記学習データに基づいて、前記要介護リスク予測モデルを更新する、行動評価サーバ。
【請求項8】
請求項3に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、前記第1ユーザを含む複数のユーザそれぞれの前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標を保持し、
前記プロセッサは、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザの前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれについて、前記複数のユーザにおける位置付けを示す標準得点を算出し、
前記算出した前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれの標準得点を総合した前記第1ユーザの総合得点を、前記第4指標として算出する、行動評価サーバ。
【請求項9】
請求項8に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、前記総合得点と総合得点ランクとの対応を示す総合得点ランク情報を保持し、
前記プロセッサは、
前記総合得点ランク情報を参照して、前記第1ユーザの総合得点から総合得点ランクを特定し、
前記総合得点ランク情報と、前記特定した総合得点と、に基づいて、前記第1ユーザの総合得点ランクを改善するための、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれの改善量を算出する、行動評価サーバ。
【請求項10】
請求項9に記載の行動評価サーバであって、
前記プロセッサは、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標、並びに前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標それぞれの改善量を表示するためのデータを生成する、行動評価サーバ。
【請求項11】
請求項2に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、
前記第1ユーザを含む複数のユーザそれぞれのユーザ属性、前記第1指標、前記第2指標、及び前記第3指標を保持し、
前記プロセッサは、
前記生成した行動の時系列に基づいて、前記第1ユーザの第1指標、第2指標、及び第3指標それぞれの時系列の変化の傾向を示す自己傾向を算出し、
前記複数のユーザのうち前記第1ユーザと共通のユーザ属性を有するユーザ群と比較した、前記第1ユーザの直近の第1指標、第2指標、及び第3指標それぞれの傾向を示す同属性比較傾向を算出し、
前記算出した前記第1ユーザの第1指標、第2指標、及び第3指標それぞれの自己傾向及び同属性比較経傾向に基づいて、前記第1ユーザに提示するアドバイスを生成する、行動評価サーバ。
【請求項12】
請求項2に記載の行動評価サーバであって、
前記メモリは、
前記第1ユーザを含む複数のユーザのユーザ属性と、
前記複数のユーザそれぞれが利用した介入サービスを示す介入サービス利用履歴情報と、
前記介入サービスそれぞれが利用された場合の前記第1指標、前記第2指標、及び/又は前記第3指標の改善量を示す介入サービス情報と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記介入サービス利用履歴情報が示す、前記複数のユーザのうち前記第1ユーザと同じユーザ属性を有するユーザそれぞれが利用した介入サービスから、前記第1ユーザへレコメンドする介入サービスを決定し、
前記介入サービス情報を参照して、前記決定した介入サービスが利用された場合の前記第1指標、前記第2指標、及び/又は前記第3指標の改善量を抽出する、行動評価サーバ。
【請求項13】
請求項2に記載の行動評価サーバであって、
前記第1ユーザの位置の時系列は、前記第1ユーザが各位置において移動しているか滞在しているかを示し、
前記第1ユーザの活動量の時系列は、前記第1ユーザの歩数の時系列を示し、
前記第1指標は、前記第1ユーザの外出回数を示し、
前記第2指標は、前記第1ユーザの滞在箇所数を示し、
前記第3指標は、前記第1ユーザの平均歩数を示す、行動評価サーバ。
【請求項14】
行動評価サーバによる行動評価方法であって、
前記行動評価サーバは、プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、第1ユーザの位置の時系列と、前記第1ユーザの活動量の時系列と、を保持し、
前記行動評価方法は、
前記プロセッサが、前記位置の時系列と、前記活動量の時系列と、に基づいて、前記第1ユーザの行動の時系列を生成し、
前記プロセッサが、前記生成した行動の時系列に基づく活動の活発度を示す活動割合を示す第1指標と、前記生成した行動の時系列に基づく交流多様性を示す第2指標と、を算出する、行動評価方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動評価サーバ及び行動評価方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として国際公開第2018/100797号がある(特許文献1)。この公報には「体力測定および認知機能の測定結果と、生活情報および社会参加スコアを取得部により取得することと、前記測定結果に基づく体力値および認知機能値と、生活情報および社会参加スコアとの相関を学習部により学習することと、ユーザの生活情報および社会参加スコアに基づき、前記学習した相関を用いて、当該ユーザの将来的な体力値および認知機能値を予測部により予測することと、を含む、情報処理方法。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/100797号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、社会参加スコアに基づいてユーザの将来的な体力値及び認知機能値を予測するが、ユーザの社会参加はユーザの活動の活発度や交流等の様々な側面によって説明可能なものであるため、社会参加を正確に評価できていないおそれがある。そこで本発明の一態様は、ユーザの活動の活発度や交流に基づいてユーザの社会参加を高精度に評価する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するため本発明の一態様は以下の構成を採用する。行動評価サーバは、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、第1ユーザの位置の時系列と、前記第1ユーザの活動量の時系列と、を保持し、前記プロセッサは、前記位置の時系列と、前記活動量の時系列と、に基づいて、前記第1ユーザの行動の時系列を生成し、前記生成した行動の時系列に基づく活動の活発度を示す活動割合を示す第1指標と、前記生成した行動の時系列に基づく交流多様性を示す第2指標と、を算出する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、ユーザの活動の活発度や交流に基づいてユーザの社会参加を高精度に評価することができる。
【0007】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1における行動評価システムの構成例を示すブロック図である。
図2】実施例1における評価サーバ及びクライアントそれぞれを構成する計算機の構成例を示すブロック図である。
図3】実施例1におけるアカウント情報のデータ構成例を示す図である。
図4】実施例1における介入サービス情報のデータ構成例を示す図である。
図5】実施例1における位置情報のデータ構成例を示す図である。
図6】実施例1における活動量情報のデータ構成例を示す図である。
図7】実施例1における行動目的情報のデータ構成例を示す図である。
図8】実施例1における地図情報のデータ構成例を示す図である。
図9】実施例1におけるタイムライン情報のデータ構成例を示す図である。
図10】実施例1における活動割合情報のデータ構成例を示す図である。
図11】実施例1における交流多様性情報のデータ構成例を示す図である。
図12】実施例1における運動情報のデータ構成例を示す図である。
図13】実施例1における行動評価情報のデータ構成例を示す図である。
図14】実施例1における要介護リスクランク判定情報のデータ構成例を示す図である。
図15】実施例1における総合得点ランク判定情報のデータ構成例を示す図である。
図16】実施例1におけるユーザ集計評価情報のデータ構成例を示す図である。
図17】実施例1における行動傾向情報のデータ構成例を示す図である。
図18】実施例1における参照パーツ情報のデータ構成例を示す図である。
図19】実施例1における参照テンプレートの一例である。
図20】実施例1における逆シミュレーション結果情報のデータ構成例を示す図である。
図21】実施例1における介入サービス利用履歴情報のデータ構成例を示す図である。
図22】実施例1における学習データのデータ構成例を示す図である。
図23】実施例1における評価処理の一例を示すフローチャートである。
図24】実施例1におけるタイムライン集計処理の一例を示すフローチャートである。
図25】実施例1における活動割合算出処理の一例を示すフローチャートである。
図26】実施例1における交流多様性算出処理の一例を示すフローチャートである。
図27】実施例1における運動算出処理の一例を示すフローチャートである。
図28A】実施例1における要介護リスクが用いられる行動評価処理の一例を示すフローチャートである。
図28B】実施例1における標準得点が用いられる行動評価処理の一例を示すフローチャートである。
図29A】実施例1におけるアドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。
図29B】実施例1における要介護リスクが用いられるアドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。
図29C】実施例1における標準得点が用いられるアドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。
図30】実施例1におけるレコメンド処理の一例を示すフローチャートである。
図31】実施例1における要介護リスク予測モデル更新処理の一例を示すフローチャートである。
図32A】実施例1における評価結果表示画面の一例を示す図である。
図32B】実施例1における評価結果表示画面の一例を示す図である。
図32C】実施例1における評価結果表示画面の一例を示す図である。
図33】実施例1におけるレコメンド結果表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【実施例0010】
図1は、行動評価システムの構成例を示すブロック図である。行動評価システムは、例えば、インターネット等のネットワークを介して接続された、評価サーバ100及び1以上のクライアント200を含む。評価サーバ100は、クライアント200を有するユーザの行動を評価する。クライアント200は、ユーザの位置や活動量を測定する装置であり、例えば、スマートフォン又はウェアラブルデバイス等である。
【0011】
評価サーバ100は、例えば、いずれも機能部である、タイムライン集計部111、活動割合算出部112、交流多様性算出部113、運動算出部114、要介護リスク予測部115、行動評価部116、アドバイス生成部117、レコメンド処理部118、処理モデル更新部119、及び標準得点算出部120を含む。
【0012】
タイムライン集計部111は、ユーザの行動のタイムラインを集計する。活動割合算出部112は、ユーザの活動の実行頻度を示す活動割合を算出する。本実施例では、活動割合の一例としてユーザの外出回数が算出されるが、外出回数に加えて又は代えて他の指標(例えば、運動系趣味や文化系趣味等の行動目的ごとの外出回数)によっての活動割合が算出されてもよい。
【0013】
交流多様性算出部113は、ユーザの活動に関する参加組織及び参加者の多様性を示す交流多様性を算出する。本実施例では、交流多様性の一例として、ユーザの合計滞在箇所数及び行動目的ごとの滞在箇所数が算出されるが、滞在箇所数に加えて又は代えて、滞在場所での他者との接触人数(例えばクライアント200間の近距離無線通信等によって取得される)、並びに接触頻度、年齢、性別、及び居住地域の構成割合等が、交流多様性として算出されてもよい。なお、特に断らない限り、以下、「滞在箇所数」とはあるユーザの行動目的を問わない合計の滞在箇所数を示すものとする。
【0014】
運動算出部114は、ユーザの行動による運動量を示す運動を算出する。本実施例では運動の一例として1日あたりの平均歩数が算出されるが、平均歩数に加えて又は代えて、消費カロリー、心拍、歩行距離、歩行時間、移動距離、及び移動時間等が、運動として算出されてもよい。なお、特に断らない限り、以下、「平均歩数」とはあるユーザの1日あたりの平均歩数を示すものとする。なお、活動割合、交流多様性、及び運動は、いずれもユーザの行動の活発度を示す指標であり、ユーザの社会参加を測る指標であり、要介護リスクの改善に資する指標である、といえる。
【0015】
要介護リスク予測部115は、要介護リスク予測モデルに基づいてユーザの要介護リスク(ユーザの行動を総合評価する指標の一例)を予測する。なお、要介護リスクとは、ユーザが所定期間内(例えば今後3年以内に)の要支援又は要介護認定を受ける確率である。また、要介護リスクに代えて、所定期間内におけるユーザの介護費の自己負担額期待値が用いられてもよい。
【0016】
行動評価部116は、ユーザの活動割合、交流多様性、及び運動に基づいて、ユーザの行動を評価する。アドバイス生成部117は、ユーザの活動割合、交流多様性、及び運動の同性同年代比較傾向及び自己傾向に基づいて、当該ユーザに対するアドバイスを生成する。レコメンド処理部118は、ユーザに対してレコメンドする介入サービスを抽出する。
【0017】
処理モデル更新部119は、要介護リスク予測モデルを更新する。標準得点算出部120は、活動割合、交流多様性、及び運動それぞれのユーザ全体における位置づけを示す標準得点と、活動割合、交流多様性、及び運動の総合的な評価のユーザ全体における位置づけを示す総合得点(ユーザの行動を総合評価する指標の一例)と、各ユーザに対して算出する。
【0018】
評価サーバ100は、例えば、いずれも情報である、アカウント情報131、介入サービス情報132、位置情報133、活動量情報134、行動目的情報135、地図情報136、タイムライン情報137、活動割合情報138、交流多様性情報139、運動情報140、行動評価情報141、要介護リスクランク判定情報142、総合得点ランク判定情報143、ユーザ集計評価情報144、行動傾向情報145、参照パーツ情報146、参照テンプレート147、逆シミュレーション結果情報148、介入サービス利用履歴情報149、及び学習データ150を保持する。なお、評価サーバ100が保持する情報の一部又は全部をクライアント200が保持していてもよい。
【0019】
アカウント情報131は、ユーザの属性などのアカウントに関する情報を含む。介入サービス情報132は、ユーザに介入可能であって、ユーザの活動を活発化させることができるサービス(以下、単に介入サービスと呼ぶ)のマスタ情報である。位置情報133は、ユーザの位置の時系列を示す。活動量情報134は、ユーザの活動量の時系列を示す。行動目的情報135は、行動目的に関連するキーワードを示す。
【0020】
地図情報136は、POI(Point Of Intereset)辞書の一例であり、スポットの位置を示す。タイムライン情報137は、ユーザの行動の時系列を示す。活動割合情報138は、活動割合算出部112が算出した活動割合を示す。交流多様性情報139は、交流多様性算出部113が算出した交流多様性を示す。運動情報140は、運動算出部114が算出した運動を示す。
【0021】
行動評価情報141は、行動評価部116が評価したユーザの行動評価結果を示す。要介護リスクランク判定情報142は、要介護リスクから要介護リスクランクを判定するための情報である。総合得点ランク判定情報143は、総合得点から総合得点ランクを判定するための情報である。
【0022】
ユーザ集計評価情報144は、ユーザ全体の行動評価結果の統計量を示す。行動傾向情報145は、ユーザの要介護リスク及び活動に関する同性同年代比較傾向(つまり同属性を有するユーザ群における比較傾向)及び自己傾向を示す。参照パーツ情報146は、ユーザの要介護リスク及び活動に関する同性同年代比較傾向及び自己傾向ごとの参照テンプレート147に挿入するパーツを示す。
【0023】
参照テンプレート147は、ユーザに提示する個別アドバイスを生成するためのテンプレートである。逆シミュレーション結果情報148は、ユーザの要介護リスクランク又は標準得点ランクを改善させるために必要な、活動割合、交流多様性、及び運動の改善値及び改善量を示す。介入サービス利用履歴情報149は、ユーザの介入サービスの利用履歴を示す。学習データ150は、要介護リスク予測モデルを生成するための学習データである。
【0024】
クライアント200は、例えば、機能部である情報送受信部211を含む。情報送受信部211は、評価サーバ100との間で情報の送受信を実行する。
【0025】
なお、本実施例では、要介護リスク(絶対評価)及び標準得点(相対評価)の少なくとも一方に基づいて行動評価処理及びアドバイス生成処理が実行される。つまり、要介護リスク又は標準得点の一方が算出されなくてもよい(両方算出されてもよい)。要介護リスクが算出されない場合、評価サーバ100は、要介護リスク予測部115を含まなくてよく、評価サーバ100が保持する情報は要介護リスクに関する項目を含まなくてよい。標準得点が算出されない場合、評価サーバ100は、標準得点算出部120を含まなくてよく、評価サーバ100が保持する情報は標準得点及び総合得点に関する項目を含まなくてよい。
【0026】
図2は、評価サーバ100及びクライアント200それぞれを構成する計算機の構成例を示すブロック図である。計算機300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、補助記憶装置103、入力装置104、出力装置105、及び通信装置106を有する計算機によって構成される。
【0027】
CPU101は、プロセッサを含み、メモリ102に格納されたプログラムを実行する。メモリ102は、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)及び揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、不変のプログラム(例えば、BIOS(Basic Input/Output System))などを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、CPU101が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。
【0028】
補助記憶装置103は、例えば、磁気記憶装置(HDD(Hard Disk Drive))、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))等の大容量かつ不揮発性の記憶装置であり、CPU101が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。すなわち、プログラムは、補助記憶装置103から読み出されて、メモリ102にロードされて、CPU101によって実行される。
【0029】
入力装置104は、キーボードやマウスなどの、オペレータからの入力を受ける装置である。出力装置105は、ディスプレイ装置やプリンタなどの、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力する装置である。
【0030】
通信装置106は、所定のプロトコルに従って、他の装置との通信を制御するネットワークインターフェース装置である。また、通信装置106は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインターフェースを含む。
【0031】
CPU101が実行するプログラムの一部またはすべては、非一時的記憶媒体であるリムーバブルメディア(CD-ROM、フラッシュメモリなど)又は、非一時的記憶装置を備える外部計算機からネットワークを介して計算機300に提供され、非一時的記憶媒体である不揮発性の補助記憶装置103に格納されてもよい。このため、計算機300は、リムーバブルメディアからデータを読み込むインターフェースを有するとよい。
【0032】
評価サーバ100及びクライアント200それぞれは、物理的に一つの計算機上で、又は、論理的又は物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムであり、同一の計算機上で別個のスレッドで動作してもよく、複数の物理的計算機資源上に構築された仮想計算機上で動作してもよい。
【0033】
図1に示されている各機能部は、当該機能部を備える装置を構成する計算機300のCPU101に含まれる。例えば、評価サーバ100を構成する計算機300に含まれるCPU101は、当該計算機300に含まれるメモリ102にロードされたタイムライン集計プログラムに従って動作することで、タイムライン集計部111として機能し、当該メモリ102にロードされた活動割合算出プログラムに従って動作することで、活動割合算出部112として機能する。
【0034】
なお、行動評価システムに含まれる各装置を構成する計算機300のCPU101に含まれる機能部による機能の一部又は全部が、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0035】
図1に示されている各装置が有する情報は、当該装置を構成する計算機300の補助記憶装置103に格納されている。なお、行動評価システムに含まれる各装置を構成する計算機300の補助記憶装置103に格納されている一部又は全部の情報は、当該計算機300のメモリ102に格納されていてもよいし、当該装置に接続され行動評価システムの外部のデータベースに格納されていてもよい。
【0036】
なお、本実施形態において、行動評価システムが使用する情報は、データ構造に依存せずどのようなデータ構造で表現されていてもよい。本実施形態ではテーブル形式で情報が表現されているが、例えば、リスト、データベース又はキューから適切に選択したデータ構造体が、情報を格納することができる。
【0037】
なお、図示を省略しているが、クライアント200を構成する計算機300は、ユーザの位置情報を計測するセンサ(例えば、GPS(Global Positioning System)等)、及び歩数、心拍、又は消費カロリー等のユーザの活動量を計測するセンサを備えている。
【0038】
図3は、アカウント情報131のデータ構成例を示す図である。アカウント情報131は、例えば、ユーザID欄1311、氏名欄1312、生年月日欄1313、性別欄1314、及び住所欄1315を含む。ユーザID欄1311は、ユーザを識別するユーザIDを保持する。氏名欄1312は、ユーザの氏名を示す情報を保持する。
【0039】
生年月日欄1313、性別欄1314、及び住所欄1315は、それぞれ、ユーザの生年月日、性別、及び住所を示す情報を保持し、これらの情報はいずれもユーザの属性情報の一例である。
【0040】
図4は、介入サービス情報132のデータ構成例を示す図である。介入サービス情報132は、例えば、介入サービスID欄1321、名称欄1322、概要欄1323、種別欄1324、開催頻度欄1325、開催場所欄1326、及び目安運動量欄1327を保持する。
【0041】
介入サービスID欄1321は、介入サービスを識別する介入サービスIDを保持する。名称欄1322、概要欄1323、種別欄1324は、それぞれ、介入サービスの名称、概要、種別を示す情報を保持する。
【0042】
開催頻度欄1325は、介入サービスの開催頻度を示す情報を保持し、当該開催頻度は活動割合の改善期待値を示す。開催場所欄1326は、介入サービスの開催場所及び箇所数を示す情報を保持し、当該開催場所の箇所数は交流多様性の改善期待値を示す。目安運動量欄1327は、当該介入サービスにユーザが参加した場合の1回あたりの目安運動量を示す情報を保持し、当該目安運動量は運動の改善期待値を示す。
【0043】
図5は、位置情報133のデータ構成例を示す図である。位置情報133は、例えば、ユーザID欄1331、タイムスタンプ欄1332、ポイント欄1333、滞在/移動区分欄1334、及び移動手段欄1335を含む。ユーザID欄1331は、ユーザIDを保持する。タイムスタンプ欄1332は、当該ユーザが当該位置にいた時刻を示す情報を保持する。なお、タイムスタンプ欄1332が示す各ユーザの位置のサンプリング間隔(即ち各クライアント200が位置情報を取得するサンプリング間隔)は、一定であってもよいし、クライアント200の実装によっては一定でなくてもよい(例えば、クライアント200のバッテリが省電力モードの際には位置情を取得しない等)。
【0044】
ポイント欄1333は、当該ユーザが当該時刻にいた位置を示す情報を保持する。滞在/移動区分欄1334は、当該ユーザが当該時刻において当該位置に滞在していたか、当該位置を移動していたかを示す滞在/移動区分を保持する。移動手段欄1335は、滞在/移動区分が「移動」である場合の移動手段を示す情報を保持する(滞在/移動区分が「滞在」である場合には「N/A」(Not/Applicable)が格納される)。
【0045】
図6は、活動量情報134のデータ構成例を示す図である。活動量情報134は、例えば、ユーザID欄1341、開始時刻欄1342、終了時刻欄1343、及び歩数欄1344を含む。ユーザID欄1341は、ユーザIDを保持する。開始時刻欄1342及び終了時刻欄1343は、それぞれ、当該レコードが示す活動量の計測の開始時刻及び終了時刻を示す情報を保持する。
【0046】
歩数欄1344は、当該レコードが示す行動における歩数を示す情報を保持する。なお、歩数は活動量の一例であり、活動量情報134には歩数に代えて又は加えて他の活動量(例えば、心拍数又は消費カロリー等)を示す情報が格納されていてもよい。
【0047】
図7は、行動目的情報135のデータ構成例を示す図である。行動目的情報135は、例えば、行動目的欄1351及びキーワード欄1352を含む。行動目的欄1351は、行動目的を示す情報を保持する。キーワード欄1352は、行動目的に関連するキーワードを示す情報を保持する。
【0048】
図8は、地図情報136のデータ構成例を示す図である。地図情報136は、例えば、スポットID欄1361、スポット種類欄1362、スポット名称欄1363、及び座標欄1364を含む。スポットID欄1361は、スポットを識別するスポットIDを保持する。スポット種類欄1362は、スポットの種類を示す情報を保持する。スポット名称欄1363は、スポットの名称を示す情報を保持する。座標欄1364は、スポットの代表位置の座標を示す情報を保持する。
【0049】
図9は、タイムライン情報137のデータ構成例を示す図である。タイムライン情報137は、例えば、ユーザID欄1371、開始時刻欄1372、終了時刻欄1373、座標欄1374、スポット種類欄1375、スポット名称欄1376、行動目的欄1377、滞在/移動区分欄1378、移動手段欄1379、及び歩数欄13710を含む。
【0050】
ユーザID欄1371は、ユーザIDを保持する。開始時刻欄1372及び終了時刻欄1373は、それぞれ、当該レコードが示す行動の開始時刻及び終了時刻を示す情報を保持する。座標欄1374、スポット種類欄1375、スポット名称欄1376、及び行動目的欄1377は、それぞれ、滞在/移動区分が「滞在」である場合のユーザが滞在していた座標、スポットの種類、スポットの名称、及びスポットの行動目的を示す情報を保持する(但し、滞在/移動区分が「移動」である場合には、これらの欄には「N/A」が格納されている)。
【0051】
滞在/移動区分欄1378は、滞在/移動区分を保持する。移動手段欄1379は、滞在/移動区分が「移動」である場合の移動手段を示す情報を保持する(滞在/移動区分が「滞在」である場合には「N/A」が格納される)。歩数欄13710は、当該レコードが示す行動における歩数を示す情報を保持する。なお、タイムライン情報137には歩数に代えて又は加えて他の活動量(例えば、心拍数又は消費カロリー等)を示す情報が格納されていてもよい。
【0052】
なお、タイムライン情報137の滞在/移動区分が「滞在」であるレコードが示すスポットにおけるユーザの行動は、活動に含まれる。一方、タイムライン情報137の滞在/移動区分が「移動」であるレコードが示すユーザの行動(移動手段による移動)は、活動に含まるものとしてもよいし、含まれないものとしてもよい(以下、移動は活動に含まれないものとする)。
【0053】
図10は、活動割合情報138のデータ構成例を示す図である。活動割合情報138は、例えば、ユーザID欄1381、集計年月週欄1382、及び外出回数欄1383を含む。ユーザID欄1381は、ユーザIDを保持する。集計年月週欄1382は、外出回数の集計対象の週を示す情報を保持する。なお、図10の例では、各ユーザの外出回数が週単位で集計されているが、集計の時間単位は週に限られない。これは他の情報における集計の時間単位についても同様である(但し、全ての情報において集計の時間単位が統一されていることが望ましい)。外出回数欄1383は、当該ユーザの当該週の外出回数を示す情報を保持する。
【0054】
図11は、交流多様性情報139のデータ構成例を示す図である。交流多様性情報139は、例えば、ユーザID欄1391、集計年月週欄1392、滞在箇所数欄1393、運動系趣味欄1394、文科系趣味欄1395、就労欄1396、ボランティア欄1397、及びその他欄1398を含む。
【0055】
ユーザID欄1391は、ユーザIDを保持する。集計年月週欄1392は、交流多様性の集計対象の週を示す情報を保持する。滞在箇所数欄1393は、当該ユーザの当該週の活動によって滞在した合計箇所数を示す情報を保持する。運動系趣味欄1394、文科系趣味欄1395、就労欄1396、ボランティア欄1397、及びその他欄1398は、当該ユーザの当該週の活動によって滞在した箇所数を行動目的ごとに保持する。
【0056】
図12は、運動情報140のデータ構成例を示す図である。運動情報140は、例えば、ユーザID欄1401、集計年月週欄1402、及び平均歩数欄1403を含む。ユーザID欄1401は、ユーザIDを保持する。集計年月週欄1402は、交流多様性の集計対象の週を示す情報を保持する。平均歩数欄1403は、当該ユーザの当該週の活動による1日あたりの平均歩数示す情報を保持する。
【0057】
図13は、行動評価情報141のデータ構成例を示す図である。行動評価情報141は、例えば、集計年月週欄1411、ユーザID欄1412、要介護リスク欄1413、要介護リスクランク欄1414、外出回数偏差値欄1415、滞在箇所数偏差値欄1416、平均歩数偏差値欄1417、総合得点欄1418、及び総合得点ランク欄1419を保持する。
【0058】
集計年月週欄1411は、行動評価の集計対象の週を示す情報を保持する。ユーザID欄1412は、ユーザIDを保持する。要介護リスク欄1413は、当該ユーザの要介護リスクを示す情報を保持する。要介護リスクランク欄1414は、ユーザ全体における当該レコードが示すユーザの要介護リスクのランク(階級)を示す情報を保持する。
【0059】
外出回数偏差値欄1415、滞在箇所数偏差値欄1416、及び平均歩数偏差値欄1417は、それぞれ、ユーザ全体を母集団とした、当該ユーザの当該週の外出回数の偏差値、当該ユーザの当該週の滞在箇所数の偏差値、当該ユーザの当該週の平均歩数(1日あたり)の偏差値を示す情報を保持する。
【0060】
総合得点欄1418は、総合得点を示す情報を保持する。総合得点は、例えば、当該ユーザの当該週の外出回数の偏差値、滞在箇所数の偏差値、及び平均歩数(1日あたり)の偏差値を総合した偏差値(例えば、これらの偏差値の重み付き平均値)によって算出される。総合得点ランク欄1419は、ユーザ全体における当該レコードが示すユーザの総合得点のランク(階級)を示す情報を保持する。
【0061】
図14は、要介護リスクランク判定情報142のデータ構成例を示す図である。要介護リスクランク判定情報142は、例えば、要介護リスク区間欄1421及び要介護リスクランク欄1422を含む。要介護リスク区間欄1421が示す区間と、要介護リスクランク欄1422が示す要介護リスクランクと、の対応によって、要介護リスクの値から要介護リスクランクを判定可能である。
【0062】
図15は、総合得点ランク判定情報143のデータ構成例を示す図である。総合得点ランク判定情報143は、例えば、総合得点区間欄1431及び総合得点ランク欄1432を含む。総合得点区間欄1431が示す区間と、総合得点ランク欄1432が示す総合得点ランクと、の対応によって、総合得点の値から総合得点ランクを判定可能である。
【0063】
なお、図14及び図15の例では、要介護リスクランク及び総合得点ランクはAからDの4つのランク(Aが最もよいランクで、Dが最も悪いランク)で定義されているが、ランクの個数は4つに限られない(複数のランクがあればよい)。また、ランクを決定するための各区間の閾値(上限及び下限)も図14及び図15の例に限られない。
【0064】
図16は、ユーザ集計評価情報144のデータ構成例を示す図である。ユーザ集計評価情報144は、例えば、集計年月週欄1441、性別欄1442、年齢階級欄1443、外出回数欄1444、滞在箇所数欄1445、平均歩数欄1446、及び要介護リスク欄1447を含む。集計年月週欄1441は、ユーザ集計評価の集計対象の週を示す情報を保持する。性別欄1442は、性別を示す情報を保持する。年齢階級欄1443は、年齢階級を示す情報を保持する。
【0065】
なお、図16の例では、性別と年齢階級によってユーザをグループ分けしているが、性別と年齢階級に加えて又は加えてユーザをグループ分けする他の属性情報が用いられてもよい。また、図16の例では、年齢階級が5歳単位でグループ分けされているが、何歳単位でグループ分けされていてもよい。
【0066】
外出回数欄1444、滞在箇所数欄1445、平均歩数欄1446、要介護リスク欄1447は、それぞれ、当該週における当該性別及び当該年齢階級のユーザの外出回数、滞在箇所数、平均歩数、及び要介護リスクの統計情報(例えば、当該週における当該性別及び当該年齢階級のユーザの外出回数、滞在箇所数、平均歩数、及び要介護リスクそれぞれの平均、最小値、及び最大値等の統計量、並びに第1四分位点、第2四分位点、及び第3四分位点等の階級分けをするための統計量等)を保持する。
【0067】
図17は、行動傾向情報145のデータ構成例を示す図である。行動傾向情報145は、例えば、ユーザID欄1451、集計年月週欄1452、要介護リスク欄1453、外出回数欄1454、滞在箇所数欄1455、及び平均歩数欄1456を含む。ユーザID欄1451はユーザIDを保持する、集計年月週欄1452は、行動傾向の集計対象の週を示す情報を保持する。
【0068】
要介護リスク欄1453、外出回数欄1454、滞在箇所数欄1455、及び平均歩数欄1456は、それぞれ、当該ユーザの当該週における、要介護リスク、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数の同性同年代(同年齢階級)との比較傾向、及び自己傾向(例えば、当該週より前の週との自己との比較傾向)を示す情報を保持する。
【0069】
図18は、参照パーツ情報146のデータ構成例を示す図である。参照パーツ情報146は、例えば、傾向欄1461及びパーツ欄1462を含む。傾向欄1461は、要介護リスク、外出回数、滞在箇所数(合計)、及び平均歩数の同性同年代傾向が良い又は悪い(要介護リスクはAが最もよくDが最も悪く、外出回数、滞在箇所数(合計)、及び平均歩数はいずれも高い値であるほど良い)という傾向を示すカラム、並びに要介護リスク、外出回数、滞在箇所数(合計)、及び平均歩数の自己項傾向が改善している又は悪化しているという傾向を示すカラムを保持する。
【0070】
パーツ欄1462は、要介護リスク、外出回数、滞在箇所数(合計)、及び平均歩数の同性同年代傾向ごと及び自己傾向ごとの、参照テンプレート147の文面に挿入されるパーツを示す情報を保持する。
【0071】
図19は、参照テンプレート147の一例である。参照テンプレート147は、個別アドバイスとして表示される文面を示す。参照テンプレート147の(1)~(8)それぞれに、参照パーツ情報146から抽出されたパーツが挿入されることで個別アドバイスが生成される。
【0072】
図20は、逆シミュレーション結果情報148のデータ構成例を示す図である。逆シミュレーション結果情報148は、例えば、ユーザID欄1481、集計年月週欄1482、外出回数改善値欄1483、外出回数改善幅欄1484、滞在箇所数改善値欄1485、滞在箇所数改善幅欄1486、平均歩数改善値欄1487、及び平均歩数改善幅欄1488を含む。
【0073】
ユーザID欄1481は、ユーザIDを保持する。集計年月週欄1482は、逆シミュレーションの集計対象の週を示す情報を保持する。外出回数改善値欄1483、外出回数改善幅欄1484、滞在箇所数改善値欄1485、滞在箇所数改善幅欄1486、平均歩数改善値欄1487、及び平均歩数改善幅欄1488は、当該ユーザが当該週の、要介護リスクランクを向上させるための、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれの改善値及び改善幅を示す情報を保持する。
【0074】
図21は、介入サービス利用履歴情報149のデータ構成例を示す図である。介入サービス利用履歴情報149は、例えば、ユーザID欄1491及び介入サービス参照ID欄1492を含む。ユーザID欄1491は、ユーザIDを保持する。介入サービス参照ID欄1492は、各介入サービスIDが示す介入サービスの当該ユーザの利用履歴を示すフラグを保持する。
【0075】
例えば、ユーザがある介入サービスを利用したことがある場合には当該ユーザの当該介入サービスIDに対応するカラムに「1」が格納され、ユーザがある介入サービスをレコメンドされたものの利用したことがない場合には当該ユーザの当該介入サービスIDに対応するカラムに「0」が格納され、ユーザがある介入サービスをレコメンドされず利用したこともない場合には当該ユーザの当該介入サービスIDに対応するカラムに「-」が格納される。なお、介入サービス参照ID欄1492には、当該ユーザが当該介入サービスを利用した回数が格納されていてもよい。
【0076】
図22は、学習データ150のデータ構成例を示す図である。学習データ150は、例えば、ユーザID欄1501、年齢欄1502、性別欄1503、居住地域欄1504、外出回数欄1505、滞在箇所数欄1506、運動系趣味欄1507、文化系趣味欄1508、就労欄1509、ボランティア欄15010、その他欄15011、平均歩数欄15012、及びT年以内要介護認定有無欄15013を含む。
【0077】
ユーザID欄1501は、要介護リスク予測モデルの学習用のユーザのユーザIDを保持する。年齢欄1502、性別欄1503、居住地域欄1504は、要介護リスク予測モデル学習の基準週における当該ユーザの属性(年齢、性別、及び居住地域)を示す情報を保持する。外出回数欄1505、及び滞在箇所数欄1506、及び平均歩数欄15012は、それぞれ、要介護リスク予測モデル学習の基準週における当該ユーザの外出回数(活動割合)、滞在箇所数(交流多様性)、及び平均歩数(運動量)を示す情報を保持する。
【0078】
運動系趣味欄1507、文化系趣味欄1508、就労欄1509、ボランティア欄15010、及びその他欄15011は、要介護リスク予測モデル学習の基準週における当該ユーザの活動によって滞在した箇所数を行動目的ごとに保持する。T年以内要介護認定有無欄15013は、当該ユーザが要介護リスク予測モデル学習の基準週からT年(例えば3年)以内に要介護認定されたかを示す情報を保持する。
【0079】
図22の例では、年齢欄1502、性別欄1503、居住地域欄1504、外出回数欄1505、滞在箇所数欄1506、運動系趣味欄1507、文化系趣味欄1508、就労欄1509、ボランティア欄15010、その他欄15011、及び平均歩数欄15012が示す情報がリスク予測モデルにおける独立変数に代入される値であり、T年以内要介護認定有無欄15013が示す情報がリスク予測モデルにおける従属変数に代入される値である。
【0080】
以下、評価サーバ100による評価処理について説明する。なお、評価処理が開始する前に、アカウント情報131、介入サービス情報132、位置情報133、活動量情報134、行動目的情報135、地図情報136、要介護リスクランク判定情報142、総合得点ランク判定情報143、参照パーツ情報146、及び参照テンプレート147の情報が予め登録されている。
【0081】
なお、例えば、アカウント情報131は、各クライアント200へのユーザからの入力に従って登録され、位置情報133及び活動量情報134は、各クライアント200が計測した情報に従って登録される。また、例えば、介入サービス情報132、地図情報136、要介護リスクランク判定情報142、総合得点ランク判定情報143、参照パーツ情報146、及び参照テンプレート147は、例えば、評価サーバ100の管理者の入力に基づいて登録される。
【0082】
図23は、評価処理の一例を示すフローチャートである。以下に説明する処理は、例えば、アカウント情報131に登録されたユーザそれぞれに対して実行される。タイムライン集計部111は、タイムライン集計処理を実行する(S100)。
【0083】
活動割合算出部112は、活動割合算出処理を実行する(S200)。交流多様性算出部113は、交流多様性算出処理を実行する(S300)。運動算出部114は、運動算出処理を実行する(S400)。なお、ステップS200の活動割合算出処理、ステップS300の交流多様性算出処理、及びステップS400の運動算出処理の実行順序は問わないし、並列して実行されてもよい。
【0084】
行動評価部116は、行動評価処理を実行する(S500)。アドバイス生成部117は、アドバイス生成処理を実行する(S600)。レコメンド処理部118は、レコメンド処理を実行して(S700)、評価処理が終了する。なお、レコメンド処理部118は、クライアント200からのレコメンド依頼を受け付け、当該クライアント200を利用するユーザに対してのみレコメンド処理を実行してもよい。なお、図23で説明した各処理の詳細については、図24図30を用いて後述する。
【0085】
図24は、ステップS100におけるタイムライン集計処理の一例を示すフローチャートである。タイムライン集計部111は、位置情報133を参照して、タイムライン集計処理の対象ユーザの滞在/移動区分が変化する時刻を特定する。タイムライン集計部111は、当該対象ユーザの滞在/移動区分の「滞在」が連続する時間帯を1つの滞在区間として、当該対象ユーザの滞在/移動区分の「移動」が連続する時間帯を1つの移動区間として、取り扱う。タイムライン集計部111は、当該特定した時刻を、当該時刻で終了する滞在区間又は移動区間の終了時刻、及び当該時刻から開始する滞在区間又は移動区間の開始時刻に決定する(S101)。つまり、ステップS101で特定された時刻は、移動区間と滞在区間とが切り替わる時刻である。
【0086】
タイムライン集計部111は、位置情報133を参照して、当該対象ユーザの滞在区間のポイント(例えば、滞在区間中の全てのポイントの平均位置、又は滞在区間の中間の時刻におけるポイント等)を特定し、地図情報136を参照して、当該特定したポイントに最も近い座標を有するスポットのスポット種類及びスポット名称を抽出する(S102)。なお、タイムライン集計部111は、(例えば、クライアント200がユーザから入力を受け付けた)スポット種類及びスポット名称をクライアント200から受信してもよく、この場合、ステップS102の処理が省略される。
【0087】
タイムライン集計部111は、抽出したスポット種類及びスポット名称を検索キーにして行動目的情報135から行動目的を抽出する(S103)。具体的には、タイムライン集計部111は、抽出したスポット種類及びスポット名称に含まれるキーワードに行動目的情報135において対応する行動目的を特定する。
【0088】
タイムライン集計部111は、活動量情報134から、当該対象ユーザの各滞在区間と各移動区間の歩数を取得する(S104)。タイムライン集計部111は、ステップS101で特定した滞在区間及び移動区間ごとの、ステップS101で特定した開始時刻及び終了時刻、ステップS102で特定したスポット種類及びスポット名称、ステップS103で特定した行動目的、ステップS104で特定した歩数、当該スポットのポイント(座標)、滞在移動/区分(滞在区間であれば「滞在」、移動区間であれば「移動」)、及び位置情報133が示す移動手段、をタイムライン情報137に登録して、タイムライン集計処理を終了する。
【0089】
なお、各クライアント200が各ユーザのタイムラインを生成してもよく、この場合、評価サーバ100は各クライアント200から受信した各ユーザのタイムラインをタイムライン情報137に登録し、ステップS100のタイムライン集計処理が省略される。
【0090】
図25は、ステップS200における活動割合算出処理の一例を示すフローチャートである。活動割合算出部112は、集計期間として集計年月週をセットする(S201)。活動割合算出部112は、タイムライン情報137を参照して、活動割合算出処理の対象ユーザの当該集計期間の外出回数をカウントする(S202)。
【0091】
具体的には、例えば、活動割合算出部112は、当該対象ユーザが自宅から離れたことを外出とみなす。なお、活動割合算出部112は、例えば、位置情報133を参照して、当該対象ユーザの所定期間内(例えば直近1カ月のうち)の所定時間帯(例えば、午前0時~午前4時)の滞在場所の最頻値を、当該対象ユーザの自宅座標に決定する。また、クライアント200が当該対象ユーザから入力された自宅座標を評価サーバ100に送信することで、活動割合算出部112が当該対象ユーザの自宅座標を取得してもよい。
【0092】
また、活動割合算出部112は、当該対象ユーザが同日に複数回外出した場合には、ユーザが自宅に閉じこもることを防止する観点から、1回の外出としてカウントすることが望ましい。一方、活動割合算出部112は、当該対象ユーザの外出ののべ回数をカウントしてもよい(つまり、同日に複数回外出した場合には当該複数回の外出がカウントされる)。
【0093】
活動割合算出部112は、ステップS202でカウントした、当該対象ユーザの当該集計年月週外出回数を活動割合情報138に登録して(S203)、活動割合算出処理を終了する。
【0094】
図26は、ステップS300における交流多様性算出処理の一例を示すフローチャートである。交流多様性算出部113は、集計期間として集計年月週をセットする(S301)。交流多様性算出部113は、タイムライン情報137を参照して、交流多様性算出処理の対象ユーザの当該集計期間において滞在したスポット数(滞在箇所数の合計)と、当該スポットに対応する各行動目的の数(行動目的ごとの滞在箇所数)をカウントする(S302)。
【0095】
なお、交流多様性算出部113は、当該対象ユーザが集計期間において同じスポットに複数回滞在した場合には、(1回滞在した場合でも複数回滞在した場合でも交流の「多様性」は向上していない可能性が高いため)1つの滞在箇所としてカウントすることが望ましい。また、交流多様性算出部113は、当該対象ユーザが集計期間において同じスポットに複数回滞在した場合に、当該複数の滞在箇所としてカウントしてもよい。
【0096】
交流多様性算出部113は、ステップS303でカウントした、当該対象ユーザの当該集計年月週の滞在箇所数の合計と、行動目的ごとの滞在箇所数と、を交流多様性情報139に登録して(S303)、交流多様性算出処理を終了する。
【0097】
図27は、ステップS400における運動算出処理の一例を示すフローチャートである。運動算出部114は、集計期間として集計年月週をセットする(S401)。運動算出部114は、タイムライン情報137を参照して、運動算出処理の対象ユーザの当該集計期間における歩数をカウントし、当該対象ユーザの当該集計期間における歩数の1日あたりの平均を算出する(S402)。
【0098】
なお、運動算出部114は、ステップS402において、当該対象ユーザの当該集計期間における滞在/移動区分が「滞在」である歩数のみをカウントしてもよいし、「移動」である歩数も併せてカウントしてもよい(つまり、少なくとも「滞在」中の運動はカウントされる)。
【0099】
運動算出部114は、ステップS402で算出した当該対象ユーザの当該集計期間における歩数の1日あたりの平均を運動情報140に登録して(S403)、運動算出処理を終了する。
【0100】
図28Aは、ステップS500における行動評価処理の一例を示すフローチャートである。図28Aにおける行動評価には、要介護リスクが用いられる。要介護リスク予測部115は、要介護リスク予測モデルを用いて、行動評価処理の対象ユーザの要介護リスクを算出する(S501)。
【0101】
なお、要介護リスク予測モデルは、例えば、評価サーバ100のメモリ102又は補助記憶装置103に予め格納されている。要介護リスクyは、例えば、y=f(ユーザ属性,外出回数,滞在箇所数,平均歩数)で(fは要介護リスク予測モデル)表される。fの独立変数に含まれるユーザ属性として、例えば、年齢、性別、及び/又は居住地域等がある。また、fの独立変数に含まれる滞在箇所数として、行動目的ごとの滞在箇所数等がある。要介護リスクは、例えば、年齢が高いほど高く、男性より女性の方が高く、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数が多いほど低くなる傾向にある。
【0102】
なお、要介護リスク予測モデルは重回帰モデルで表されてもよい。例えば、要介護リスクyはy=(b,b,・・・,b)(年齢,性別,居住地域,外出回数,運動系滞在箇所数,文化系運動系滞在箇所数,・・・,平均歩数)+εで表される。
【0103】
行動評価部116は、要介護リスクランク判定情報142を参照して、当該対象ユーザの要介護リスクに対応する要介護リスクランクを判定して、当該対象ユーザの当該集計期間の要介護リスクと要介護リスクランクとを行動評価情報141に登録する(S502)。
【0104】
行動評価部116は、当該対象期間の当該対象ユーザが属する年齢階級及び性別の組み合わせにおける各指標(外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数)の統計量(平均、最小値、最大値、及び四分位点)を算出し、算出した統計量をユーザ集計評価情報144に登録して(S503)、要介護リスクが用いられる行動評価処理を終了する。
【0105】
図28Bは、ステップS500における行動評価処理の一例を示すフローチャートである。図28Bにおける行動評価には、標準得点が用いられている。標準得点算出部120は、標準得点を算出する(S511)。
【0106】
具体的には、例えば、標準得点算出部120は、ユーザ全体を母集団としたときの、当該対象期間の当該対象ユーザの外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれの偏差値を、活動割合、交流多様性、及び運動それぞれの標準得点として算出する。なお、標準得点算出部120は、標準得点の算出において、偏差値に代えて、全体分布における位置づけを示す他の量(例えばzスコア等)を用いてもよい。
【0107】
標準得点算出部120は、総合得点を算出する(S512)。具体的には、例えば、標準得点算出部120は、ステップS511で算出した標準得点(偏差値)の重み付き平均(例えば、重みは予め与えられている)を、総合得点として算出する。
【0108】
行動評価部116は、総合得点ランク判定情報143を参照して、当該対象ユーザの総合得点に対応する総合得点ランクを判定して、当該対象ユーザの当該集計期間の各標準得点、総合語句店、及び総合得点ランクを行動評価情報141に登録する(S513)。
【0109】
行動評価部116は、当該対象期間の当該対象ユーザが属する年齢階級及び性別の組み合わせにおける各指標(外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数)の統計量(平均、最小値、最大値、及び四分位点)を算出し、算出した統計量をユーザ集計評価情報144に登録して(S514)、標準得点が用いられる行動評価処理を終了する。
【0110】
なお、図28A及び図28B双方の行動評価処理が実行されてもよいし、図28A又は図28Bいずれか一方の行動評価処理が実行されてもよい。図28A及び図28B双方の行動評価処理が実行される場合、ステップS503又はステップS514の一方の処理が省略される。
【0111】
図29A図29B、及び図29Cは、アドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。図29Bは、図29Aの続きの処理であり、図29Bにおけるアドバイス生成には、要介護リスクが用いられるため、図29Bの処理が実行されるためには図28Aの処理が実行されている必要がある。図29Cは、図29Aの続きの処理であり、図29Cにおけるアドバイス生成には、標準得点が用いられるため、図29Cの処理が実行されるためには図28Bの処理が実行されている必要がある。また、図29A及び図29B双方の行動評価処理が実行されてもよいし、図29A又は図29Bいずれか一方の行動評価処理が実行されてもよい。
【0112】
アドバイス生成部117は、アドバイス生成処理の対象ユーザの行動傾向(要介護リスク、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれの同性同年代比較傾向及び自己傾向)を算出して、及び行動傾向を行動傾向情報145に登録する(S601)。
【0113】
例えば、ステップS601において、アドバイス生成部117は、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の要介護リスク、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれが、ユーザ集計評価情報144が示す当該対象ユーザと同性同年代(同年齢階級)の当該集計期間の要介護リスク、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれ以上であるかを判定する。
【0114】
具体的には、例えば、アドバイス生成部117は、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の要介護リスクが、ユーザ集計評価情報144が示す当該対象ユーザと同性同年代(同年齢階級)の当該集計期間の要介護リスク以上であると判定した場合、当該対象ユーザの要介護リスクの同性同年代比較傾向が「悪」であると判定し、そうでないと判定した場合、当該対象ユーザの要介護リスクの同性同年代比較傾向が「良」であると判定する。
【0115】
また、例えば、アドバイス生成部117は、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の外出回数が、ユーザ集計評価情報144が示す当該対象ユーザと同性同年代(同年齢階級)の当該集計期間の外出回数以上であると判定した場合、当該対象ユーザの外出回数の同性同年代比較傾向が「良」であると判定し、そうでないと判定した場合、当該対象ユーザの外出回数の同性同年代比較傾向が「悪」であると判定する。滞在箇所数及び平均歩数の同性同年代比較傾向の算出方法は、外出回数の同性同年代比較傾向の算出方法と同様である。
【0116】
なお、アドバイス生成部117は、対象ユーザと同性同年代との平均値の比較に代えて、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の各偏差値を用いて、同性同年代比較傾向を判定してもよい。
【0117】
また、例えば、アドバイス生成部117は、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の要介護リスクが、当該対象ユーザの前回の集計期間の要介護リスク以上であると判定した場合、当該対象ユーザの要介護リスクの自己傾向が「悪化」であると判定し、そうでないと判定した場合、当該対象ユーザの要介護リスクの自己傾向が「改善」であると判定する。
【0118】
また、例えば、アドバイス生成部117は、行動評価情報141が示す当該対象ユーザの当該集計期間の外出回数が、当該対象ユーザの前回の集計期間の外出回数以上であると判定した場合、当該対象ユーザの外出回数の自己傾向が「改善」であると判定し、そうでないと判定した場合、当該対象ユーザの外出回数の自己傾向が「悪化」であると判定する。滞在箇所数及び平均歩数の自己傾向の算出方法は、外出回数の自己傾向の算出方法と同様である。
【0119】
また、アドバイス生成部117は、対象ユーザの今回の集計期間と前回の集計期間の指標の比較に代えて、今回の集計期間を含む所定期間の指標の回帰係数の傾きを用いて、自己傾向が改善したか悪化したかを判定してもよい。
【0120】
アドバイス生成部117は、ステップS601で算出した当該対象ユーザの行動傾向をキーにして参照パーツ情報146からパーツを抽出する(S602)。具体的には、図18の参照パーツ情報146の例であれば、当該対象ユーザの要介護リスクの同性同年代比較傾向が「良」であれば(1)のパーツとして「比較的活発」が抽出され、(2)のパーツとして「要介護リスクを低くすることができます」が抽出される等のように、アドバイス生成部117は、当該対象ユーザの要介護リスク、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれの同性同年代傾向及び自己傾向それぞれに対応するパーツを、参照パーツ情報146から抽出する。
【0121】
アドバイス生成部117は、抽出したパーツそれぞれを参照テンプレート147の文面中の対応する位置に挿入することで、個別アドバイス文面を生成する(S603)。なお、要介護リスク予測が実行されていない場合(図28Aの行動評価処理が実行されていない場合)、ステップS601~ステップS603において要介護リスクについての処理が省略される。
【0122】
図29Bの処理について説明する。ステップS603に続いて、アドバイス生成部117は、当該対象ユーザが属する要介護リスクランクより1段階良いランクの要介護リスク区間の上限値と、当該対象ユーザの要介護リスクの現状値と、の差を算出する(S611)。
【0123】
具体的には、例えば、図14の要介護リスクランク判定情報142によれば、当該対象ユーザの要介護リスクが30であれば要介護リスクランクはBであり、要介護リスクランクBより1段階良いランクであるランクAの要介護リスク区間の上限は20であるため、ステップS611で算出される差は30-20=10である。なお、当該対象ユーザの要介護リスクランクがA(最も良いランク)である場合、図29Bの処理が省略されてもよい。
【0124】
要介護リスク予測部115は、当該対象ユーザの各指標(外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれ)に対して、下記のステップS612、ステップS613、及びステップS614の処理を実行する。
【0125】
要介護リスク予測部115は、ループ中の対象指標以外の指標の現状値を要介護リスク予測モデルにセットし、1段階良い要介護リスクランクを得るために必要とされる、対象指標の改善値(改善後の値)及び(現状値からの)改善幅を算出する、逆シミュレーションを実行する(S612)。
【0126】
具体的には、例えば、ループ中の対象指標が外出回数であり、要介護リスクy=f(ユーザ属性,外出回数,滞在箇所数,平均歩数)である場合、要介護リスク予測部115は、ループ中の対象指標以外の指標であるユーザ属性、滞在箇所数、及び平均歩数の現状値を要介護リスク予測モデルにセットし、現状の要介護リスクランクより1つ良い要介護リスクを得るための外出回数の改善値及び改善幅を特定する。
【0127】
要介護リスク予測部115は、対象指標の定義域の範囲で、改善値及び改善幅を対象指標のデータ型に応じて切り上げる(S613)。例えば、対象指標である外出回数の現状値3回、ステップS613で算出された改善値が4.8回(つまり改善幅は4.8-3=1.8回)であり、外出回数の定義域が0以上7以下であり、かつ外出回数のデータ型が整数である場合、要介護リスク予測部115は、改善値を5回(つまり改善幅を2回)に切り上げる。なお、各指標(外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数)の定義域及びデータ型は予め定められている。
【0128】
要介護リスク予測部115は、当該対象ユーザの当該集計期間における対象指標の(必要に応じて切り上げられた)改善値及び改善幅を逆シミュレーション結果情報148に格納する(S614)。
【0129】
なお、ステップS614で算出された指標の改善値が定義域を超える場合、後述するアドバイス表示画面には、例えば、改善値に代えて定義域の上限や、「ランクは変わらないが、改善すると要介護リスクを抑制できます。できることから始めてみましょう」等のメッセージが表示されるとよい。
【0130】
なお、要介護リスク予測部115は、ステップS613において1つの対象指標ごとに逆シミュレーションを実行しているが、複数の対象指標を組み合わせて(例えば数理計画法によって)逆シミュレーションを実行してもよい。
【0131】
図29Cの処理について説明する。ステップS603に続いて、アドバイス生成部117は、当該対象ユーザが属する総合得点ランクより1段階良いランクの総合得点区間の下限値と、当該対象ユーザの総合得点の現状値と、の差を算出する(S621)。
【0132】
具体的には、例えば、図15の総合得点ランク判定情報143によれば、当該対象ユーザの総合得点ランクが55であれば総合得点ランクはBであり、総合得点ランクBより1段階良いランクであるランクAの総合得点区間の下限は60であるため、ステップS621で算出される差は60-55=5である。なお、当該対象ユーザの総合得点ランクがA(最も良いランク)である場合、図29Cの処理が省略されてもよい。
【0133】
標準得点算出部120は、当該対象ユーザの各指標(外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数それぞれ)に対して、下記のステップS622、ステップS623、及びステップS624の処理を実行する。
【0134】
標準得点算出部120は、ループ中の対象指標以外の指標の現状値を総合得点の算出式にセットし、1段階良い総合得点ランクを得るために必要とされる、対象指標の改善値(改善後の値)及び(現状値からの)改善幅を算出する、逆シミュレーションを実行する(S622)。
【0135】
具体的には、例えば、ループ中の対象指標が外出回数であり、総合得点が外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数の重み付き平均で与えられる場合、標準得点算出部120は、ループ中の対象指標以外の指標である滞在箇所数及び平均歩数の現状値を重み付き平均の算出式にセットし、現状の要介護リスクランクより1つ良い要介護リスクを得るための外出回数の偏差値を算出し、当該算出した偏差値を得るために必要な外出回数の改善値及び改善幅を特定する。
【0136】
標準得点算出部120は、対象指標の定義域の範囲で、改善値及び改善幅を対象指標のデータ型に応じて切り上げる(S623)。標準得点算出部120は、当該対象ユーザの当該集計期間における対象指標の(必要に応じて切り上げられた)改善値及び改善幅を逆シミュレーション結果情報148に格納する(S624)。
【0137】
なお、ステップS624で算出された指標の改善値が定義域を超える場合、後述するアドバイス表示画面には、例えば、改善値に代えて定義域の上限や、「ランクは変わらないが、改善すると要介護リスクを抑制できます。できることから始めてみましょう」等のメッセージが表示されるとよい。
【0138】
なお、標準得点算出部120は、ステップS622において1つの対象指標ごとに逆シミュレーションを実行しているが、複数の対象指標を組み合わせて(例えば数理計画法によって)逆シミュレーションを実行してもよい。
【0139】
図30は、ステップS700のレコメンド処理の一例を示すフローチャートである。レコメンド処理部118は、介入サービス情報132が示す開催場所と、位置情報133が示すレコメンド処理の対象ユーザの位置と、を突合させることで、当該対象ユーザの行動実績推定値(各介入サービスの利用実績)を特定し、介入サービス利用履歴情報149が示す当該対象ユーザに対する介入サービスレコメンド履歴を、特定した行動実績推定値に反映させた上で、介入サービス利用履歴情報149に格納する(S701)。
【0140】
なお、ステップS701において、クライアント200が対象ユーザから入力された介入サービスの利用実績値を評価サーバ100に送信し、レコメンド処理部118は受信した介入サービスの利用実績値を介入サービス利用履歴情報149に格納してもよい。
【0141】
レコメンド処理部118は、クライアント200からユーザが選択した改善指標を示す情報を受信し、当該選択された改善指標に関連する社会参加種別の介入サービスを介入サービス情報132から(例えば、開催頻度欄1325、開催場所欄1326、及び目安運動量欄1327を参照して)特定し、特定した介入サービスを、例えば協調フィルタリング(当該対象ユーザと介入サービス利用履歴が似たユーザが利用した介入サービスであって、当該対象ユーザが利用したことがないサービスを特定するフィルタリング)によってフィルタリングする(S702)。
【0142】
レコメンド処理部118は、ステップS702でフィルタリングした介入サービスから、介入サービス利用履歴情報149を参照して当該対象ユーザに過去レコメンドしていない介入サービスを特定し、当該特定した介入サービスをレコメンド候補の介入サービスに決定する(S703)。
【0143】
レコメンド処理部118は、アカウント情報131を参照して、レコメンド候補の介入サービスをユーザ属性(例えば年齢階級、性別、及び居住地域)でフィルタリング(レコメンド候補の介入サービスのうち、当該対象ユーザにユーザ属性が似ているユーザが利用している介入サービスを特定)する(S704)。
【0144】
レコメンド処理部118は、ステップS704のフィルタリングによって抽出された介入サービスによる当該改善指標の改善期待値を、介入サービス情報132から抽出して(S705)、レコメンド処理を終了する。
【0145】
図31は、要介護リスク予測モデル更新処理の一例を示すフローチャートである。要介護リスク予測モデル更新処理が開始する前に、学習データ150が予め登録されている。要介護リスク予測モデル更新処理は、定期的に実行されてもよいし、評価サーバ100のユーザの指示に従って実行されてもよいし、学習データ150のレコード数が所定数増えるごと等のように学習時と推論時のデータ傾向の乖離が発生している可能性が高いときに実行されてもよい。
【0146】
なお、学習データ150の独立変数の値は、アカウント情報131の更新、活動割合算出処理、交流多様性算出処理、及び運動情報算出処理が実行されるたびに随時蓄積されるとよい。また、学習データ150の従属変数である、T年以内要介護認定有無欄15013の値は、例えば、評価サーバ100がクライアント200からT年以内に要介護認定があったことを示す通知を受信した場合には「あり」となり、T年以内に当該通知を受信しなかった場合には「なし」となる。
【0147】
要介護リスク予測部115は、最新の学習データ150を用いて要介護リスク予測モデルの再学習を実行する(S801)。具体的には、例えば、要介護リスク予測部115は、最新の学習データ150における独立変数の値と、従属変数の値と、を用いて、要介護リスク予測モデルの回帰係数や誤差項を学習する。要介護リスク予測部115は、再学習された要介護リスク予測モデルをデプロイして、要介護リスク予測モデル更新処理を終了する。
【0148】
図32A図32B、及び図32Cは、評価結果表示画面の一例を示す図である。図33は、レコメンド結果表示画面の一例を示す図である。評価結果表示画面及びレコメンド結果表示画面は、例えば、評価サーバ100の出力装置105に表示されてもよいし、評価サーバ100がクライアント200に送信した情報に基づいてクライアント200の出力装置105に表示されてもよい。
【0149】
評価結果表示画面は、例えば、集計対象期間活動状況表示領域1001、外出回数履歴表示領域1002、滞在箇所数履歴表示領域1003、平均歩数履歴表示領域1004、個別アドバイス文面表示領域1005、改善指標表示領域1006、及びレコメンドボタン1007を含む。
【0150】
集計対象期間活動状況表示領域1001には、例えば、集計対象期間(例えば直近の年月週)における、行動評価情報141が示す対象ユーザの要介護リスクランク又は総合得点ランク(図32Aにおける「直近のあなた B」)、活動割合情報138が示す対象ユーザの外出回数、交流多様性情報139が示す対象ユーザの合計滞在箇所数、及び運動情報140が示す対象ユーザの平均歩数が表示されている。
【0151】
また、集計対象期間活動状況表示領域1001には、例えば、活動割合情報138が示す外出回数、交流多様性情報139が示す合計滞在箇所数、及び運動情報140が示す平均歩数と、ユーザ集計評価情報144が示す当該対象ユーザの同性同年代平均の外出回数、合計滞在箇所数、及び平均歩数と、を比較するレーダーチャートが表示されている。なお、レーダーチャートを構成する各三角形の頂点は、ユーザ集計評価情報144が示す当該対象ユーザの同性同年代平均の外出回数、合計滞在箇所数、及び平均歩数の四分位点を示す。
【0152】
外出回数履歴表示領域1002には、例えば、活動割合情報138が示す、今回の集計対象期間と複数の過去の集計期間それぞれにおける、当該対象ユーザの外出回数の履歴が表示される。滞在箇所数履歴表示領域1003には、例えば、交流多様性情報139が示す、今回の集計対象期間と複数の過去の集計期間それぞれにおける、当該対象ユーザの合計滞在箇所数及び行動目的ごとの滞在箇所数の履歴が表示される。平均歩数履歴表示領域1004には、例えば、運動情報140が示す、今回の集計対象期間と複数の過去の集計期間それぞれにおける、当該対象ユーザの平均歩数履歴が表示される。
【0153】
個別アドバイス文面表示領域1005には、ステップS603で生成された個別アドバイス文面が表示される。改善指標表示領域1006には、逆シミュレーション結果情報148が示す、外出回数、滞在箇所数、及び平均歩数の改善値及び改善幅が表示される。レコメンドボタン1007が選択されると、レコメンド結果表示画面1008に遷移する。
【0154】
レコメンド結果表示画面1008は、ステップS704で抽出された介入サービスを示す情報、及びステップS705で抽出された当該介入サービスによる改善指標の期待値を示す情報を表示する。
【0155】
以上、本実施例の行動評価システムは、クライアント200が有するセンサが計測したユーザの位置及び活動量に基づいて、ユーザの社会参加の度合いを示す活動割合、及び交流多様性、並びにユーザの運動を示す指標を算出し、これらの指標に基づいて、要介護リスク、及び/又は総合得点を算出する。これにより、行動評価システムは、ユーザに大きな負担を掛けることなく、ユーザの社会活動参加を測る指標を客観的に算出し、当該指標に基づく要介護リスク及び/又は総合得点を算出することができる。
【0156】
また、本実施例の行動評価システムは、ユーザの社会参加の多寡や傾向(同性同年代傾向のような他者比較での傾向、及び自己傾向のような経時的傾向較)に基づいたアドバイス文面を生成する。さらに、行動評価システムは、要介護リスクランク及び/又は総合得点ランクを改善させるための指標の改善値及び改善幅をユーザに提示する。また、行動評価システムは、ユーザの要介護リスク及び/又は総合得点を改善させるための行動に資する介入サービスをユーザ属性及び行動実績に基づいてレコメンドする。行動評価システムがこれらの処理を実行することにより、ユーザは自身にとって有用な予防行動を具体的に理解することができ、ユーザの行動変容が期待される。
【0157】
なお、上記した例では、評価サーバ100は、活動割合、交流多様性、及び運動を用いて、要介護リスク、並びに標準得点及び総合得点を算出するが、活動割合、交流多様性、及び運動の少なくとも1つを用いて、要介護リスク、並びに標準得点及び総合得点を算出してもよい。
【0158】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0159】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0160】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0161】
100 評価サーバ、101 CPU101、102 メモリ、103 補助記憶装置、104 入力装置、105 出力装置、106 通信装置、111 タイムライン集計部、112 活動割合算出部、113 交流多様性算出部、114 運動算出部、115 要介護リスク予測部、116 行動評価部、117 アドバイス生成部、118 レコメンド処理部、119 処理モデル更新部、120 標準得点算出部、132 介入サービス情報、133 位置情報、134 活動量情報、137 タイムライン情報、138 活動割合情報、139 交流多様性情報、140 運動情報、151 行動評価情報、142 要介護リスクランク判定情報、143 総合得点ランク判定情報、145 行動傾向情報、146 参照パーツ情報、148 逆シミュレーション結果情報、149 介入サービス利用履歴情報、150 学習データ、200 クライアント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24
図25
図26
図27
図28A
図28B
図29A
図29B
図29C
図30
図31
図32A
図32B
図32C
図33