(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135498
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20230921BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040744
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保田 祐也
(72)【発明者】
【氏名】荒木 法行
(72)【発明者】
【氏名】町田 涼介
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】賃料及び物件管理料(PMフィー)の予算を簡単に算出可能として業務オペレータの業務負荷を軽減可能とする業務支援装置、業務支援方法及び業務支援プログラムを提供する。
【解決手段】業務支援装置1において、基準予算データ生成部23は、少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づき、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する。設定部22は、物件の賃料に対する計算方式及び物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する。演算部24は、設定された計算方式に基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料をそれぞれ算出する。予算データ生成部23は、算出された収集予定の賃料及び物件管理料に基づいて基準予算データを更新した予算データを生成する。これにより、賃料及び物件管理料を反映させた予算データを一括して生成できるため、業務オペレータの業務負荷を軽減できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成部と、
前記物件の賃料に対する計算方式、及び、前記物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定部と、
設定された前記計算方式に基づいて、収集予定の前記賃料及び前記物件管理料をそれぞれ算出する演算部と、
算出された収集予定の前記賃料及び前記物件管理料に基づいて前記基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成部と、
を有する業務支援装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記物件の賃料に対する計算方式として、前記物件の子管理項目の合計による計算方式を設定し、前記物件管理料に対する計算方式として、前記物件の賃料に対して所定の料率を乗算する計算方式を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記物件の子管理項目毎の演算種別の設定、及び、所定期間毎の演算種別の設定のうち、少なくとも一つの設定を行うこと、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記演算種別は、加算、減算又は乗算のいずれかであること、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記計算方式と共に、収集予定の前記賃料及び前記物件管理料の計算順の設定が可能であり、
前記演算部は、設定された前記計算順に従って、収集予定の前記賃料及び前記物件管理料をそれぞれ算出すること、
を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の業務支援装置。
【請求項6】
基準予算データ生成部が、少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成ステップと、
設定部が、前記物件の賃料に対する計算方式、及び、前記物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定ステップと、
演算部が、設定された前記計算方式に基づいて、収集予定の前記賃料及び前記物件管理料をそれぞれ算出する演算ステップと、
予算データ生成部が、算出された収集予定の前記賃料及び前記物件管理料に基づいて前記基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成ステップと、
を有する業務支援方法。
【請求項7】
コンピュータを、
少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成部と、
前記物件の賃料に対する計算方式、及び、前記物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定部と、
設定された前記計算方式に基づいて、収集予定の前記賃料及び前記物件管理料をそれぞれ算出する演算部と、
算出された収集予定の前記賃料及び前記物件管理料に基づいて前記基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成部として機能させること、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、不動産管理業では、賃料及び物件管理料の予算に基づいて、経営判断及び業務の効率化が行われることが多い。
【0003】
例えば特許文献1(特開2021-174069号公報)には、不動産開発投資を目的として、好適に土地評価を行うための新規な技術を提供する土地活用支援システムが開示されている。この土地活用支援システムは、土地活用を支援するための土地活用支援システムであって、取得部、測量部、プラン生成部、収支計画部、評価部及び記憶部を備える。記憶部は、評価情報を記憶する。取得部は、評価対象としての土地に関する土地情報を取得する。測量部は、評価対象の土地形状について測量情報を生成する。プラン生成部は、取得した土地情報、測量情報及び建物情報に基づいて、仮想物件の専有面積を含んだボリュームプランを生成する。収支計画部は、専有面積及び相場賃料を用いて、賃料収入に関する収益である運営益を算出する。評価部は、運営益に基づいて、賃料収入に関する収益評価である運営益評価を算出すると共に、仮想物件の売却によって得られる売却益評価を算出し、運営益評価、売却益評価及び評価情報に基づいて、土地の評価スコアを生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来は、賃料及び物件管理料の予算の算出に手間を要し、業務オペレータの業務負荷が大きくなる問題があった。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、賃料及び物件管理料の予算を簡単に算出可能として業務オペレータの業務負荷を軽減可能とした業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成部と、物件の賃料に対する計算方式、及び、物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定部と、設定された計算方式に基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料をそれぞれ算出する演算部と、算出された収集予定の賃料及び物件管理料に基づいて基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成部と、を有する。
【0008】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援方法は、基準予算データ生成部が、少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成ステップと、設定部が、物件の賃料に対する計算方式、及び、物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定ステップと、演算部が、設定された計算方式に基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料をそれぞれ算出する演算ステップと、予算データ生成部が、算出された収集予定の賃料及び物件管理料に基づいて基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成ステップと、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援プログラムは、コンピュータを、少なくとも物件に対する過去の賃料及び過去の物件管理料を含む過去の予算データに基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料を含む基準予算データを生成する基準予算データ生成部と、物件の賃料に対する計算方式、及び、物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する設定部と、設定された計算方式に基づいて、収集予定の賃料及び物件管理料をそれぞれ算出する演算部と、算出された収集予定の賃料及び物件管理料に基づいて基準予算データを更新した予算データを生成する予算データ生成部として機能させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、賃料及び物件管理料の予算を簡単に算出できる。このため、賃料及び物件管理料の予算の算出業務により、業務オペレータに掛かる業務負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施の形態の業務管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態の業務支援装置における予算作成動作の概要を示す図である。
【
図3】
図3は、賃料に対して計算方式を設定する際の品目計算マスタメンテナンス画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、賃料に対して設定された計算方式を示す品目計算ヘッダマスタを示す図である。
【
図5】
図5は、賃料に対して設定された計算方式の明細を示す品目計算明細マスタの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、PMフィーに対して計算方式を設定する際の品目計算マスタメンテナンス画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、PMフィーに対して設定された計算方式を示す品目計算ヘッダマスタを示す図である。
【
図8】
図8は、PMフィーに対して設定された計算方式の明細を示す品目計算明細マスタを示す図である。
【
図9】
図9は、予算データの作成区分及び年度等を指定する際に表示される予算データ作成画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、予算データを作成する物件の選択を行う際に表示される予算データ作成画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施の形態の業務管理装置における賃料の予算データの作成動作の流れを示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、基準予算データを作成する際に参照される過去予算データの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、過去予算データに基づいて生成される基準予算データの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、生成途中の賃料の予算データが記憶された品目計算用ワークテーブルの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、生成された賃料の予算データの一例を示す図である。
【
図16】
図16は、実施の形態の業務管理装置におけるPMフィーの予算データの作成動作の流れを示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、生成途中のPMフィーの予算データが記憶された品目計算用ワークテーブルの一例を示す図である。
【
図18】
図18は、生成された賃料及びPMフィーの予算データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態となる業務支援装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の業務支援装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。実施の形態の業務支援装置1は、不動産業者により所有及び操作され、不動産業者が管理する各物件の賃料(主に貸室料)及び物件管理料(PMフィー)を反映させた予算データを一括して生成可能となっている。この業務支援装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0014】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、記憶領域である品目計算ヘッダマスタ11、品目計算明細マスタ12、及び、品目計算用ワークテーブル13が設けられている。また、記憶部2には、各物件の賃料及びPMフィーを反映させた予算を一括して生成可能とする業務支援プログラムが記憶されている。また、記憶部2には、過去に生成された過去予算データ、将来的な予算データを生成する際に、過去予算データに基づいて生成される基準予算データ、及び、最終的に生成される予算データが記憶される。
【0015】
(業務支援装置の機能構成)
制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムを実行することで、表示制御部21、設定部22、データ生成部23及び演算部24として機能する。データ生成部23は、基準予算データ生成部及び予算データ生成部の一例である。
【0016】
表示制御部21は、物件毎の賃料又はPMフィーに対して計算方式を設定するための品目計算マスタメンテナンス画面、予算データの作成区分、年度及び物件等を指定するための予算データ作成画面等を、出力装置7を介して表示する。設定部22は、品目計算マスタメンテナンス画面の画面操作に基づいて、管理している物件の賃料に対する計算方式、及び、物件管理料に対する計算方式をそれぞれ設定する。
【0017】
演算部24は、管理している物件毎に設定された計算方式、及び、PMフィーの計算方式に基づいて、物件の賃料及びPMフィーを算出する。データ生成部23は、予算データの算出の元となる基準予算データを、過去予算データに基づいて生成する。また、データ生成部23は、演算部24で算出された賃料及びPMフィーに基づいて基準予算データを更新(計算結果を反映)することで、予算データを生成する。
【0018】
(予算データの生成動作の概要)
図2は、このような構成を有する実施の形態の業務支援装置1における、予算データの生成動作の概要を示す図である。この
図2に示すように、実施の形態の業務支援装置1は、計算品目の計算方式(計算ルール)を設定した品目計算マスタ(品目計算ヘッダマスタ11及び品目計算明細マスタ12)を予め生成する。この品目計算マスタは、記憶部2に記憶される。
【0019】
次に、品目及び予算区分毎の作成ルールに基づいて、今回策定分の全物件の予算データを作成する。次に、担当者により指定されて、担当者が担当する物件の予算を作成して報告する。
【0020】
(品目計算マスタの設定)
図3は、賃料に対する計算方式を設定する際に、表示制御部21により表示される品目計算マスタメンテナンス画面の一例を示す図である。業務オペレータにより、賃料に対する計算方式の設定が指示されると、表示制御部21は、この
図3に示す品目計算マスタメンテナンス画面を表示する。この
図3に示すように、表示制御部21は、親管理項目の選択欄、物件コードの選択欄、計算方式の選択欄、計算順の入力欄等を、品目計算マスタメンテナンス画面に表示する。
【0021】
この
図3に示す「C101」の親管理項目は、「貸室料」を示している。また、「1001」の物件コードは、「京橋2丁目ビル」の物件コードである。計算方式としては、親管理項目である「物件」に対する計算方式を選択する。この
図3の例は、親管理項目として選択した「貸室料」に対して、「合計」する計算方式を選択した例である。計算順は、選択した親管理項目を計算する順番を入力する。この
図3の例は、親管理項目として選択した「貸室料」を「合計」する計算は、「1番目」に行うことを指定した例である。
【0022】
また、表示制御部21は、指定された親管理項目及び物件コードに対応する子管理項目を品目計算マスタメンテナンス画面に一覧表示する。
図3の例は、「京橋2丁目ビル」の「貸室料」に対応する子管理項目として、「貸室料(事務所)」、「貸室料(店舗)」、「貸室料(歩合)」、「貸室料(物流)」、「貸室料(住宅)」及び「管理コスト(外注費)」が、子管理項目として一覧表示された例である。
【0023】
各子管理項目及び参照月に対しては演算区分コードを設定することで、それぞれ品目毎又は所定期間毎に計算方式の設定が可能となっている。
図3の例は、参照月を「0:該当月の当月」とする「貸室料(事務所)」に対して、その子管理項目を「加算」することを意味する「1」の演算区分コードが設定された例である。また、
図3の例は、参照月を「0:該当月の当月」とする「貸室料(住宅)」に対しても、その子管理項目を「加算」することを意味する「1」の演算区分コードが設定された例である。なお、演算区分コードとして「-1」を設定することで、例えば「管理コスト(外注費)」等の減算も設定可能となっている。
【0024】
なお、「所定期間」は、一例として「月毎」であることとして説明を進めるが、例えば「20日毎」、「年毎」等のように、他の期間でもよく、いずれの場合も以下に説明する効果と同じ効果を得ることができる。
【0025】
このように品目計算マスタメンテナンス画面を介して所望の物件(親管理項目)の計算方式及び計算順等が設定されると、
図1に示す設定部22は、
図4に示すように、品目計算ヘッダマスタ11に対して、物件コード、物件名、親管理項目コード、親管理項目名、計算順、及び、計算方式を設定する。
図4の例は、「1001」の物件コード、「京橋2丁目ビル」の物件名、「C101」の親管理項目コード、「貸室料」の親管理項目名、「1番(1)」の計算順、及び、子管理項目を合計する計算方式を示す「1」の計算方式が設定された例である。
【0026】
また、品目計算マスタメンテナンス画面を介して物件(親管理項目)の子管理項目の演算区分及び参照月等が設定されると、設定部22は、
図5に示すように品目計算明細マスタ12に対して、物件コード、物件名、親管理項目コード、親管理項目名、子管理項目コード、子管理項目名、演算区分(演算種別)及び参照月区分を設定する。
【0027】
図5の例は、「1001」の物件コード、「京橋2丁目ビル」の物件名、「C101」の親管理項目コード、「貸室料」の親管理項目名が設定された例である。また、
図5の例は、「2110:貸室料(事務所)」、「2120:貸室料(店舗)」、「2130:貸室料(歩合)」、「2140:貸室料(物流)」、「2150:貸室料(住宅)」及び「3100:管理コスト(外注費)」の子管理項目コード及び子管理項目名が設定された例である。
【0028】
また、
図5の例は、「2110:貸室料(事務所)」、「2120:貸室料(店舗)」、「2130:貸室料(歩合)」、「2140:貸室料(物流)」及び「2150:貸室料(住宅)」に対して、「加算」の演算種別を示す「1」の演算区分、及び、「該当月の当月」を参照月とする「0」の参照月区分が設定された例である。なお、
図5の例の場合、「3100:管理コスト(外注費)」に対しては、「減算」の演算種別を示す「-1」の演算区分、及び、「該当月の当月」を参照月とする「0」の参照月区分が設定されている。
【0029】
一方、
図6は、PMフィーに対する計算方式を設定する際に、表示制御部21により表示される品目計算マスタメンテナンス画面の一例を示す図である。業務オペレータにより、PMフィーに対する計算方式の設定が指示されると、表示制御部21は、この
図6に示す品目計算マスタメンテナンス画面を表示する。この
図6に示すように、表示制御部21は、親管理項目の選択欄、物件コードの選択欄、計算方式の選択欄、計算順の入力欄等を、品目計算マスタメンテナンス画面に表示する。
【0030】
この
図6に示す「2511」の親管理項目は、「PMフィー」を示している。また、「1001」の物件コードは、「京橋2丁目ビル」の物件コードである。計算方式としては、親管理項目である「PMフィー」に対する計算方式を選択する。この
図6の例は、親管理項目として選択した「PMフィー」の計算方式として、「料率」を用いた計算方式を選択した例である。計算順は、選択した親管理項目を計算する順番を入力する。この
図6の例は、親管理項目として選択した「PMフィー」を「料率」で行う計算は、「貸室料」の次の「2番目」に行うことを指定した例である。
【0031】
また、表示制御部21は、「料率」の計算方式の詳細設定欄を品目計算マスタメンテナンス画面に表示する。この「料率」の計算方式の詳細設定欄は、(上段の管理項目:参照月区分)×(下段の管理項目:参照月区分)の設定欄を有している。業務オペレータは、「所望の月の賃料に対して所望のPMフィー料率を乗算して算出したPMフィーを、いつのPMフィーとして予算データに反映させるか」ということを、「料率」の計算方式の詳細設定欄を介して設定する。
【0032】
図6の例は、上段の管理項目として「C101」の「貸室料」が設定されたことを示している。また、
図6の例は、上段の参照月区分の選択欄に「-1」が設定されている。これは、該当月の1か月前を示している。すなわち、上段においては、「該当月の1か月前」の「貸室料」が設定されたことを示している。
【0033】
また、
図6の例は、下段の管理項目として「R001」の「PMフィー料率」が設定されたことを示している。また、
図6の例は、下段の参照月区分の選択欄に「0」が設定されている。これは、該当月の当月を示している。すなわち、
図6の例は、「該当月の1か月前」の「貸室料」に対して「該当月のPMフィー料率」を乗算処理することで、該当月のPMフィーを算出する設定例である。
【0034】
このように品目計算マスタメンテナンス画面を介してPMフィーの計算方式及び計算順等が設定されると、
図1に示す設定部22は、
図7に示すように、品目計算ヘッダマスタ11に対して、物件コード、物件名、親管理項目コード、親管理項目名、計算順、及び、計算方式を設定する。
図7の例は、「1001」の物件コード、「京橋2丁目ビル」の物件名、「2511」の親管理項目コード、「PMフィー」の親管理項目名、「2番(2)」の計算順、及び、所定のPMフィー料率を乗算処理してPMフィーを算出する計算方式を示す「2」の計算方式が設定された例である。
【0035】
また、品目計算マスタメンテナンス画面を介してPMフィーを算出する計算方式の詳細設定が行われると、設定部22は、
図8に示すように品目計算明細マスタ12に対して、物件コード、物件名、親管理項目コード、親管理項目名、子管理項目コード、子管理項目名、演算区分(演算種別)及び参照月区分を設定する。
【0036】
図8の例は、「1001」の物件コード、「京橋2丁目ビル」の物件名、「2511」の親管理項目コード、「C101」の子管理項目コード、「貸室料」の子管理項目名が設定された例である。また、
図8の例は、演算区分が乗算を示す「2」、また、参照月区分が1か月前を示す「-1」であり、「1か月前の貸室料」にPMフィー料率を乗算してPMフィーを算出することを示している。また、
図8の例は、PMフィー料率の演算区分は「2」であり、参照月区分は「0」である。これは、PMフィー料率は、該当月の料率を乗算することを示している。
【0037】
このように、品目計算マスタメンテナンス画面を介して選択又は入力された各種データを、品目計算ヘッダマスタ11及び品目計算明細マスタ12に記憶(設定)することで、以下に説明する各物件の賃料及びPMフィーを一括して算出して反映させた予算データの
生成が可能となる。
【0038】
(予算データの生成動作の詳細)
図11及び
図16は、実施の形態の業務支援装置1における予算データの生成動作の一連の流れを示すフローチャートである。このうち、
図11のフローチャートは、賃料の予算データを生成する動作の流れを示しており、
図16のフローチャートは、PMフィーの予算データを生成する動作の流れを示している。制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムに基づいて、この
図11及び
図16のフローチャートに示す各処理を実行する。
【0039】
(賃料(貸室料)の予算データの作成動作)
まず、予算データを作成する場合、業務オペレータは、予算データの作成指示操作を行う。この作成指示操作が検出されると、表示制御部21は、
図9に例示する予算データ作成画面を、出力装置7を介して表示する。一例ではあるが、予算データ作成画面は、
図9に示すように、作成区分、年度、及び、四半期区分の各選択欄を有している。作成区分としては、「全て」、「未作成のみ」及び「作成済のみ」のうち、いずれか一つの作成区分を選択可能となっている。
図9の例は、「未作成のみ」が選択された例である。年度としては、予算データを作成する年度を選択する。
図9の例は、当年度である「2021年」の予算データの作成が指定された例である。
【0040】
四半期区分は、「1」が当初予算、「2」が第一四半期見直し予算、「3」が下期見直し予算、「4」が第三四半期見直し予算、「5」が最終見直し予算となっている。
図9の例は、「1」の当初予算が選択された例である。
【0041】
このように、業務オペレータにより、作成する予算データの作成区分、年度、及び、四半期区分が選択され次表示ボタン50が操作されると、表示制御部21は、予算データ作成画面に、
図10に示す2021年度の当初予算の予算データの作成対象となる物件を一覧表示する。業務オペレータは、この物件の一覧の中から、予算データの作成対象とする物件を選択し、実行ボタン51を操作する。これにより、一覧から選択された物件に対応する予算データが作成される。
【0042】
すなわち、実行ボタン51が操作されると、データ生成部23は、
図11のステップS2において、作成対象となる物件の、
図12に例示する過去予算データを記憶部2から取得し、これを、
図13に示すように基準予算データとする。具体的には、データ生成部23は、作成対象となる物件の例えば2020年度の過去予算データ(
図12参照)をコピーして、作成対象となる物件の、当年度である2021年度の基準予算データ(
図13参照)を生成する。
【0043】
次に、データ生成部23は、ステップS3において、
図4、
図5,
図7及び
図8に示した品目計算ヘッダマスタ11,品目計算明細マスタ12、及び、
図13に示した基準予算データに基づいて、2021年4月~2022年3月の間の品目計算用ワークテーブル13を生成する。
図14は、2021年4月~2022年3月の間の品目計算用ワークテーブル13のうち、2021年6月分のみを抽出した図である。この
図14に示すように、品目計算用ワークテーブル13には、明細(レコード)の行番号、物件コード、月区分、物件名、親管理項目コード、親管理項目名、子管理項目コード、子管理項目名、参照月区分、演算区分、計算順、金額、最低保証額、計算方式の各項目を備える。
【0044】
この
図14の例は、「京橋2丁目ビル」の物件における貸室料及びPMフィーの計算方式を示している。貸室料の計算順は「1番目」であり、PMフィーの計算順は「2番目」となっている。また、貸室料(事務所)、貸室料(店舗)、貸室料(歩合)、貸室料(物流)及び貸室料(住宅)の参照月は「0:当月」となっており、演算区分は「1:加算」となっている。これに対して、管理コストの参照月は「0:当月」であり、演算区分は「-1:減算」となっている。
【0045】
また、8行目のレコードにおける、参照月区分が「0:当月」で、演算区分が「2:乗算」で示されるPMフィーの料率は「0.05」となっている。9行目のレコードは、参照月区分が「-1:該当月の1か月前」であるため、5月分の「貸室料(事務所)+貸室料(店舗)+貸室料(歩合)+貸室料(物流)+貸室料(住宅)-管理コスト」の演算を行うことで算出された金額(5月分の金額)が入力される。
【0046】
次に、ステップS4において、演算部24が、品目計算用ワークテーブル13の計算順が「1」の親管理項目コードが付された金額を加減算処理する。そして、データ生成部23が、品目計算用ワークテーブル13に対して新たにレコードを作成し、このレコードに演算部24の演算結果を記憶する。
【0047】
具体的には、
図14の例の場合、「C101」の親管理項目コードが付された貸室料(事務所)、貸室料(店舗)、貸室料(歩合)、貸室料(物流)、貸室料(住宅)及び管理コストの計算順が「1」である。このため、演算部24は、6月分の「貸室料(事務所)+貸室料(店舗)+貸室料(歩合)+貸室料(物流)+貸室料(住宅)-管理コスト」の演算を行う。この場合、演算部24は、「10万円+20万円+30万円+40万円+50万円-2万円=148万円」の演算を行う。データ生成部23は、
図14に示す品目計算用ワークテーブル13に対して、7行目のレコードに示すように、新たなレコードを追加し、このレコードの金額の入力欄に、演算部24の算出結果となる6月分の金額(148万円)を入力する。
【0048】
また、データ生成部23は、ステップS5において、演算部24の算出結果となる6月分の金額(148万円)を、
図14に示すように、次月となる7月分のPMフィー計算用として、品目計算用ワークテーブル13に入力する。この
図14の例は、148万円の金額が、7月分のPMフィー計算用の金額として、11行目のレコードに入力された例である。
【0049】
図14に示す品目計算用ワークテーブル13の9行目のレコードには、このように算出された5月分の金額が入力される。すなわち、
図6を用いて説明したように、PMフィーは、該当月の1か月前の貸室料に対して、該当月のPMフィー料率を乗算処理する料率の計算方式で算出される。このため、データ生成部23は、前月分の貸室料となる「貸室料(事務所)+貸室料(店舗)+貸室料(歩合)+貸室料(物流)+貸室料(住宅)-管理コスト」を、当月分のPMフィー演算用として、品目計算用ワークテーブル13に入力する。
【0050】
次に、ステップS6では、データ生成部23が、このように作成した品目計算用ワークテーブル13に基づいて、
図13に示した基準予算データに対して更新処理を施すことで、
図15に示す予算データを生成する。
【0051】
具体的には、データ生成部23は、
図14の品目計算用ワークテーブル13の7行目のレコードに示した6月分の「貸室料(事務所)+貸室料(店舗)+貸室料(歩合)+貸室料(物流)+貸室料(住宅)-管理コスト」の演算を行うことで算出された貸室料の合算金額である「148万円」を、
図15に示すように6月分の貸室料として予算基準データに入力し、これを予算データとする。これにより、6月分の貸室料が反映された予算データが生成されることとなる。
【0052】
演算部24は、2021年4月~2022年3月の間の月毎に、このような貸室料の演算を行い、データ生成部23は、演算結果に基づいて基準予算データを更新処理し、
図15に示すように賃料(貸室料)が反映された予算データを生成する。
図11のフローチャートのステップS7では、演算部24が、計算順が「1」となっている、2021年4月~2022年3月の間の各月の貸室料の演算が終了したか否かを判別する。演算を行っていない月が存在する場合(ステップS7:No)、ステップS4に処理が戻り、上述と同様に演算部24が、演算を行っていない月の貸室料を算出する。
【0053】
これに対して、計算順が「1」となっている演算が終了したということは(ステップS7:Yes)、予算データに対して各月の貸室料が反映されたことを意味する。このため、計算順が「2」となっているPMフィーの演算を行うべく、
図16のフローチャートのステップS8に処理が進む。
【0054】
(PMフィーの予算データの作成動作)
ステップS8に処理が進むと、演算部24が、
図17に例示する品目計算用ワークテーブル13を参照し、各月において計算順が「2」となっているレコードに基づいて、前月の貸室料、及び、当月のPMフィー料率を検出する。すなわち、
図6を用いて説明したように、PMフィーの演算は、「該当月の1か月前の貸室料×該当月のPMフィー料率」で行う設定となっている。このため、
図17の例において6月分のPMフィーを演算する場合、演算部24は、8行目のレコードから「0.05」のPMフィー料率(6月分)を検出し、9行目のレコードから「5月分の貸室料の金額」を検出する。そして、「5月分の貸室料の金額×0.05」の演算を行うことで6月分のPMフィーを算出する。データ生成部23は、
図17の10行目のレコードに示すように、算出された6月分のPMフィーを品目計算用ワークテーブル13に記憶する。
【0055】
同様に、
図17の例において7月分のPMフィーを演算する場合、演算部24は、18行目のレコードから「0.05」のPMフィー料率(7月分)を検出し、19行目のレコードから「6月分の貸室料の金額」を検出する。「6月分の貸室料の金額」は、
図14及び
図15を用いて説明したように、「148万円」である。このため、演算部24は、「6月分の貸室料の金額である148万円×0.05」の演算を行うことで7月分のPMフィーである「7万4千円」を算出する。データ生成部23は、
図17の20行目のレコードに示すように、算出された7月分のPMフィーを品目計算用ワークテーブル13に記憶する。
【0056】
次に、ステップS9では、データ生成部23が、品目計算用ワークテーブル13に基づいて、基準予算データを更新処理することで、
図18に示すように、PMフィーが反映された予算データを生成する。
図18の例は、演算部24により算出された7月分の「7万4千円」のPMフィーが、予算データに反映された例である。
【0057】
演算部24は、2021年4月~2022年3月の間の月毎に、このようなPMフィーの演算を行い、データ生成部23は、演算結果に基づいて基準予算データを更新処理し、
図18に示すようにPMフィーが反映された予算データを生成する。
図16のフローチャートのステップS10では、演算部24が、計算順が「2」となっている、2021年4月~2022年3月の間の各月のPMフィーの演算が終了したか否かを判別する。演算を行っていない月が存在する場合(ステップS10:No)、ステップS8に処理を戻し、上述と同様に演算部24がPMフィーの演算を行う。
【0058】
これに対して、計算順が「2」となっている演算が終了したということは(ステップS10:Yes)、予算データに対して各月のPMフィーが反映されたことを意味する。すなわち、この時点で、貸室料及びPMフィーが反映された予算データが完成したことを意味する。これにより、
図11及び
図16のフローチャートに示す一連の予算データの作成処理が終了する。
【0059】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の業務支援装置1は、貸室料及びPMフィーが反映された予算データを一括して生成できる。このため、予算データの作成で業務オペレータに掛かる業務負荷を大幅に軽減できる。また、業務オペレータの作業ミスのリスクを低減することができ、経営判断と業務効率化の両面において大きな効果を得ることができる。
【0060】
また、貸室料及びPMフィーの演算は、物件毎に計算方式の設定が可能となっており、また、品目毎及び月毎に演算種別(演算区分)の設定が可能となっている。このため、他品目に付随して変動する貸室料及びPMフィーを反映させた正確な予算データを迅速に生成することができる。従って、予算策定の精緻化及び早期化を図ることができる。
【0061】
すなわち、フィー予算等の策定においては、別品目、別月の予算に掛率を乗じて算定するケースが多い。さらに、その掛率も物件・品目によって異なるケースも多い。しかし、実施の形態の業務支援装置1は、このような流動的なフィー予算等の策定において、参照月・参照品目・掛率を、予算別・物件別に事前に設定し、参照元予算と合わせて自動計算できる。このため、PMフィー等の予算作成の早期化及び精緻化を図ることができる。
【0062】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0065】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0066】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0067】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0068】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0069】
例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0070】
また、この業務支援装置1の業務支援プログラムは、業務支援装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0071】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための業務支援プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0072】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した業務支援装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0073】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0074】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0075】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、例えば不動産管理業等に有用である。
【符号の説明】
【0077】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 品目計算ヘッダマスタ
12 品目計算明細マスタ
13 品目計算用ワークテーブル
21 表示制御部
22 設定部
23 データ生成部
24 演算部
50 次表示ボタン
51 実行ボタン