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特開2023-135562制御装置、飛行体、プログラム、及び制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135562
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】制御装置、飛行体、プログラム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 13/18 20060101AFI20230921BHJP
   H04B 17/309 20150101ALI20230921BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
B64C13/18 Z
H04B17/309
B64C39/02
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040839
(22)【出願日】2022-03-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-03
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和3年度 消防庁「スマホを活用したドローン無線中継システムによる遭難者位置特定及び救助支援に関する研究」委託研究
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前迫 敬介
(72)【発明者】
【氏名】張 亮
(72)【発明者】
【氏名】藤井 輝也
(57)【要約】      (修正有)
【課題】飛行体が制御信号を受信するための無線通信接続が切断された状況下において、飛行体の利便性の低下を抑制できる制御装置、飛行体、プログラム、及び制御方法を提供する。
【解決手段】飛行体に搭載される制御装置であって、前記飛行体による受信信号品質を測定する測定部と、前記測定部が前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得部と、前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として格納する格納部と、前記測定部が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記格納部に格納されている前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に移動するように、前記飛行体の飛行を制御する制御部とを備える、制御装置を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体に搭載される制御装置であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定部と、
前記測定部が前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得部と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として格納する格納部と、
前記測定部が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記格納部に格納されている前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御部と
を備える、制御装置。
【請求項2】
前記格納部は、前記履歴情報に、前記測定部が前記受信信号品質を測定した測定時刻をさらに対応付けて格納し、
前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記測定時刻のうち、最も新しい前記測定時刻に対応する位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記飛行体の前記位置のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記格納部は、前記飛行体による受信信号品質を変数とし、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置を評価する評価値を出力する評価関数をさらに格納し、
前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記格納部は、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置をさらに変数とする前記評価関数を格納し、
前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質及び前記飛行体の前記位置を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記格納部は、前記飛行体がサービスを提供するサービス提供エリアを示すサービス提供エリア情報をさらに格納し、
前記制御部は、前記サービス提供エリア情報によって示される前記サービス提供エリアにさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の制御装置を搭載する、飛行体。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1から6のいずれか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
飛行体に搭載されるコンピュータによって実行される制御方法であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定段階と、
前記測定段階で前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得段階と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として前記コンピュータに格納する格納段階と、
前記測定段階で測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定段階と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定段階で判定した場合に、前記格納段階で前記コンピュータに格納した前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御段階と
を備える、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、飛行体、プログラム、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フェールセーフ機能のうちのRTH(Return To Home)を発動させることによって、充電スポットへの帰還処理を実行するドローンが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-007799号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、飛行体に搭載される制御装置が提供される。制御装置は、前記飛行体による受信信号品質を測定する測定部を備えてよい。制御装置は、前記測定部が前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得部を備えてよい。制御装置は、前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として格納する格納部を備えてよい。制御装置は、前記測定部が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定部を備えてよい。制御装置は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記格納部に格納されている前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御部を備えてよい。
【0004】
前記格納部は、前記履歴情報に、前記測定部が前記受信信号品質を測定した測定時刻をさらに対応付けて格納してよい。前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記測定時刻のうち、最も新しい前記測定時刻に対応する位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御してよい。前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記飛行体の前記位置のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御してよい。
【0005】
前記格納部は、前記飛行体による受信信号品質を変数とし、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置を評価する評価値を出力する評価関数をさらに格納してよい。前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御してよい。前記格納部は、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置をさらに変数とする前記評価関数を格納してよい。前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質及び前記飛行体の前記位置を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御してよい。前記格納部は、前記飛行体がサービスを提供するサービス提供エリアを示すサービス提供エリア情報をさらに格納してよい。前記制御部は、前記サービス提供エリア情報によって示される前記サービス提供エリアにさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御してよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、前記制御装置を搭載する、飛行体が提供される。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記制御装置として機能させるためのプログラムが提供されてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、飛行体に搭載されるコンピュータによって実行される制御方法が提供される。制御方法は、前記飛行体による受信信号品質を測定する測定段階を備えてよい。制御方法は、前記測定段階で前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得段階を備えてよい。制御方法は、前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として前記コンピュータに格納する格納段階を備えてよい。制御方法は、前記測定段階で測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定段階を備えてよい。制御方法は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定段階で判定した場合に、前記格納段階で前記コンピュータに格納した前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御段階を備えてよい。
【0009】
尚、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】制御装置150の機能構成の一例を概略的に示す。
図3】飛行体100が飛行する一例を説明するための概略的に示す。
図4】飛行体100の履歴情報の一例を概略的に示す。
図5】飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する一例を説明するための説明図である。
図6】飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。
図7】飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。
図8】飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。
図9】制御装置150の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図10】制御装置150として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
従来、ドローンは、ドローン操縦のための無線通信が断たれた場合に、自律飛行に切り替え、RTH機能によって予め設定されたホームポジションに自律的に戻っていた。RTH機能は、ドローンがホームポジションでドローン操縦のための無線通信を確立できない場合等、使い勝手が悪い場合があった。一実施形態に係るシステム10において、例えば、ドローンが無線通信圏外になった場合に、ドローンは、ドローン自身に記録している飛行履歴及び無線信号受信品質履歴を利用した自律飛行により、無線通信圏内エリアへ戻る。
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、飛行体100及び操縦装置120を備えてよい。
【0014】
飛行体100は、制御装置150及び不図示のバッテリを搭載する。飛行体100は、バッテリに蓄電された電力を用いて飛行してよい。
【0015】
飛行体100は、例えば、無人航空機である。飛行体100は、例えば、ドローンである。飛行体100は、HAPS(High Altitude Platform Station)であってもよい。飛行体は、有人航空機であってもよい。
【0016】
飛行体100は、例えば、通信端末200によるネットワーク20へのアクセスを無線中継する無線中継サービスを提供する。飛行体100は、例えば、点検対象を点検する点検サービスを提供する。点検対象は、例えば、建物、橋、道路等の構造物である。飛行体100は、例えば、捜索対象を捜索する捜索サービスを提供する。捜索対象は、例えば、遭難者、被災者等の人である。捜索対象は、人以外であってもよい。飛行体100は、その他の任意のサービスを提供してもよい。図1では、飛行体100が無線中継サービスを提供する一例を主に説明する。
【0017】
制御装置150は、飛行体100の機能を制御する。制御装置150は、例えば、飛行体100の通信機能を制御する。飛行体100は、制御装置150による制御に従って通信する。
【0018】
制御装置150は、例えば、飛行体100が地上に設置された基地局40及びネットワーク20を介して外部装置と通信するように、飛行体100の通信機能を制御する。制御装置150は、飛行体100が移動基地局車等に搭載された基地局及びネットワーク20を介して外部装置と通信するように、飛行体100の通信機能を制御してもよい。
【0019】
ネットワーク20は、例えば、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含む。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の飛行体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0020】
制御装置150は、飛行体100が外部装置の無線通信圏内エリアに在圏する場合、飛行体100が外部装置と直接無線通信するように、飛行体100の通信機能を制御してもよい。飛行体100と外部装置との間の無線通信は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及びZigBee(登録商標)等の無線通信システムに準拠してよい。飛行体100と外部装置との間の無線通信は、特定無線の無線通信システムに準拠してもよい。
【0021】
外部装置は、例えば、飛行体100のユーザが飛行体100を操縦するために用いる操縦装置120である。操縦装置120は、例えば、デジタルプロポーショナル方式のいわゆるプロポセットである。外部装置は、例えば、飛行体100を管理する管制システムである。外部装置は、飛行体100のユーザが所有する通信端末であってもよい。
【0022】
制御装置150は、例えば、飛行体100が通信端末200によるネットワーク20へのアクセスを無線中継するように、飛行体100の通信機能を制御する。制御装置150は、例えば、飛行体100に搭載されたアンテナを用いて電波を照射することによって飛行体100にサービス提供エリア140を形成させ、飛行体100がサービス提供エリア140に在圏する通信端末200によるネットワーク20へのアクセスを無線中継するように、飛行体100の通信機能を制御する。
【0023】
サービス提供エリア140は、例えば、基地局40の無線通信圏外エリアに形成される。無線通信圏外エリアは、山岳エリア、海上エリア等である。サービス提供エリア140は、基地局40の無線通信圏内エリアに形成されてもよい。
【0024】
通信端末200は、飛行体100と無線通信可能な通信端末であればどのような通信端末であってもよい。例えば、通信端末200は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等である。通信端末200は、PC(Personal Computer)であってもよい。通信端末200は、IoT(Internet of Thing)端末であってもよい。通信端末200は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0025】
制御装置150は、例えば、飛行体100の飛行機能を制御する。飛行体100は、制御装置150による制御に従って飛行する。
【0026】
制御装置150は、例えば、飛行体100が操縦飛行モードで飛行するように、飛行体100の飛行機能を制御する。操縦飛行モードとは、飛行体100が外部装置から受信した制御信号に従って飛行する飛行モードである。
【0027】
制御装置150は、飛行体100が自律飛行モードで飛行するように、飛行体100の飛行機能を制御してもよい。自律飛行モードとは、飛行体100が外部装置から制御信号を受信することなく制御装置150が生成した制御信号に従って飛行する飛行モードである。
【0028】
飛行体100は、例えば、飛行体100の飛行に関連する飛行関連情報を取得する機能を有する。飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、例えば、飛行体100の位置を示す位置情報を取得する機能を含む。飛行体100の位置は、例えば、飛行体100の3次元位置である。
【0029】
飛行体100は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)機能を用いて、飛行体100の位置情報を取得する。飛行体100は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、飛行体100の位置情報を取得する。飛行体100は、RTK(Real Time Kinematic)機能を用いて、飛行体100の位置情報を取得してもよい。
【0030】
飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、例えば、飛行体100の飛行速度を示す飛行速度情報を取得する機能を含む。飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、例えば、飛行体100の飛行方向を示す飛行方向情報を取得する機能を含む。飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、例えば、飛行体100の飛行姿勢を示す飛行姿勢情報を取得する機能を含む。飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、例えば、飛行体100に搭載されたバッテリのバッテリ残量を示すバッテリ残量情報を取得する機能を含む。
【0031】
飛行体100の飛行関連情報を取得する機能は、飛行体100の周囲の状況を示す周囲状況情報を取得する機能を含んでもよい。飛行体100の周囲とは、飛行体100から予め定められた範囲内のエリアである。
【0032】
飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載された撮像部を用いて、飛行体100の周囲状況情報を取得する。撮像部が撮像する撮像画像は、例えば、静止画像である。撮像部が撮像する撮像画像は、動画像であってもよい。飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載されたRADAR(Radio Detection And Ranging)を用いて、飛行体100の周囲状況情報を取得する。飛行体100は、飛行体100に搭載されたLiDAR(Light Detection And Ranging)を用いて、飛行体100の周囲状況情報を取得してもよい。
【0033】
飛行体100は、受信信号品質を測定する機能を有する。飛行体100は、例えば、基地局が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質を測定する。飛行体100は、外部装置が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質を測定してもよい。制御装置150は、飛行体100が測定した受信信号品質と、飛行体100が受信信号品質を測定したときの飛行体100の位置とを対応付けて、履歴情報として格納してよい。
【0034】
制御装置150は、例えば、飛行体100が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する。制御装置150は、例えば、当該受信信号品質が受信信号品質条件を満たさないと判定したことに応じて、格納されている履歴情報に基づいて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行機能を制御する。制御装置150は、例えば、飛行体100が操縦飛行モードで飛行している場合に、飛行体100の飛行モードを操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替えて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に自律飛行するように、飛行体100の飛行機能を制御する。
【0035】
現在、飛行体は、飛行体が制御信号を受信するための無線通信接続が切断された場合、RTH機能を用いて予め設定されたホームポジションに着陸するよう自律飛行する。しかしながら、飛行体のユーザは、飛行体がホームポジションで当該無線通信接続を確立できない場合、飛行体がホームポジションに着陸した後も飛行体を操縦できない。この場合、飛行体のユーザは、飛行体を回収するためにホームポジションまで移動しなければならない。また、飛行体は飛行体自身の現在位置とは関係なくホームポジションまで自律飛行するので、飛行体がホームポジションまで飛行するための飛行距離や飛行時間が著しく長くなる恐れがある。したがって、飛行体が制御信号を受信するための無線通信接続が切断された状況下において、飛行体の利便性の低下を抑制できることが望ましい。
【0036】
本実施形態に係るシステム10によれば、制御装置150は、飛行体100が測定した受信信号品質が受信信号品質条件を満たさないと判定した場合、格納されている履歴情報に基づいて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。これにより、制御装置150は、基地局や外部装置との無線通信接続を確立可能な位置まで飛行体100を確実に飛行させることができる。さらに、制御装置150は、履歴情報に基づいて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置のうち、最適な位置に飛行体100を飛行させることができる。これにより、本実施形態に係る制御装置150は、基地局や外部装置との無線通信接続が切断された状況下において、飛行体100の利便性の低下を抑制できる。
【0037】
図2は、制御装置150の機能構成の一例を概略的に示す。図2は、信号受信部152、測定部154、飛行関連情報取得部156、格納部158、制御部160、判定部162、物体検出部164、及び情報送信部166を有する。尚、制御装置150がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0038】
信号受信部152は、外部装置から、信号を受信する。信号受信部152は、例えば、外部装置から、ネットワーク20及び基地局を介して、信号を受信する。信号受信部152は、飛行体100が外部装置の無線通信圏内エリアに在圏する場合、外部装置から信号を直接受信してもよい。
【0039】
制御信号受信部152は、例えば、外部装置から、飛行体100の制御信号を受信する。制御信号は、例えば、飛行体100の飛行を制御する飛行制御信号を含む。飛行制御信号は、例えば、飛行体100の位置を制御する位置制御信号を含む。飛行制御信号は、例えば、飛行体100の飛行速度を制御する飛行速度制御信号を含む。飛行制御信号は、例えば、飛行体100の飛行方向を制御する飛行方向制御信号を含む。飛行制御信号は、例えば、飛行体100の飛行姿勢を制御する飛行姿勢制御信号を含む。飛行制御信号は、飛行体100の飛行モードを制御する飛行モード制御信号を含んでもよい。制御信号は、飛行体100の通信を制御する通信制御信号を含んでもよい。
【0040】
測定部154は、飛行体100による受信信号品質を測定する。測定部154は、例えば、飛行体100による受信信号品質を定期的に測定する。測定部154は、例えば、飛行体100による受信信号品質を1秒毎に測定する。
【0041】
測定部154は、例えば、基地局が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質を測定する。測定部154は、外部装置が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質を測定してもよい。当該信号は、例えば、受信信号品質を測定するための参照信号(Reference Signal;RS)である。当該信号は、飛行体100の制御信号であってもよい。当該信号は、信号受信部152によって受信されてよい。
【0042】
受信信号品質は、例えば、受信信号の強度を示す受信信号強度(Received Signal Strength;RSS)である。受信信号品質は、例えば、雑音電力に対する信号電力の比である信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio;SNR)である。受信信号品質は、例えば、雑音電力及び干渉電力の和に対する信号電力の比である信号対干渉プラス雑音比(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio;SNIR)である。受信信号品質は、予め定められた期間の間における、受信信号の全ビット数に対する受信信号の全ビット数のうちの誤ったビット数の比であるビット誤り率(Bit-Error Ratio:BER)であってもよい。
【0043】
飛行関連情報取得部156は、飛行体100の飛行関連情報を取得する。飛行関連情報取得部156は、例えば、飛行体100の飛行関連情報を定期的に取得する。飛行関連情報取得部156は、例えば、飛行体100の飛行関連情報を1秒毎に取得する。
【0044】
飛行関連情報は、例えば、飛行体100の位置情報を含む。飛行関連情報は、例えば、飛行体100の飛行速度情報を含む。飛行関連情報は、例えば、飛行体100の飛行方向情報を含む。飛行関連情報は、例えば、飛行体100の飛行姿勢情報を含む。飛行関連情報は、例えば、飛行体100に搭載されたバッテリのバッテリ残量情報を含む。飛行関連情報は、飛行体100の周囲状況情報を含んでもよい。
【0045】
飛行関連情報取得部156は、例えば、測定部154が受信信号品質を測定したときの飛行体100の位置を取得する。飛行関連情報取得部156は、位置取得部の一例であってよい。
【0046】
測定部154は、飛行関連情報取得部156が取得した飛行関連情報に含まれる飛行速度情報によって示される飛行体100の飛行速度に応じて、飛行体100による受信信号品質を測定する間隔を変更してもよい。測定部154は、例えば、飛行体100の飛行速度が速いほど、飛行体100による受信信号品質を測定する間隔を短くする。
【0047】
飛行関連情報取得部156は、取得した飛行体100の飛行関連情報に含まれる飛行速度情報によって示される飛行体100の飛行速度に応じて、飛行体100の飛行関連情報を取得する間隔を変更してもよい。飛行関連情報取得部156は、例えば、飛行体100の飛行速度が速いほど、飛行体100の飛行関連情報を取得する間隔を短くする。
【0048】
格納部158は、各種情報を格納する。格納部158は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質と、飛行関連情報取得部156が取得した、測定部154が当該受信信号品質を測定したときの飛行体100の位置とを対応付けて、履歴情報として格納する。格納部158は、履歴情報に、測定部154が当該受信信号品質を測定した測定時刻をさらに対応付けて格納してもよい。
【0049】
格納部158は、例えば、受信信号品質条件を格納する。受信信号品質条件は、例えば、受信信号品質が無線通信に利用可能な品質であるか否かを判定するための条件である。受信信号品質条件は、例えば、基地局の無線通信圏内エリアに在圏しているか否かを判定するための条件である。受信信号品質条件は、外部装置の無線通信圏内エリアに在圏しているか否かを判定するための条件であってもよい。
【0050】
受信信号品質条件は、例えば、測定部154が測定したRSSが予め定められた第1RSS閾値より高いことを含む。受信信号品質条件は、例えば、測定部154が測定したSNRが予め定められた第1SNR閾値より高いことを含む。受信信号品質条件は、例えば、測定部154が測定したSNIRが予め定められた第1SNIR閾値より高いことを含む。受信信号品質条件は、測定部154が測定したBERが予め定められた第1BER閾値より低いことを含んでもよい。
【0051】
格納部158は、例えば、飛行体100による受信信号品質を変数とし、測定部154が受信信号品質を測定したときの飛行体100の位置を評価する評価値を出力する評価関数を格納する。格納部158は、例えば、測定部154が受信信号品質を測定したときの飛行体100の位置をさらに変数とする評価関数を格納する。格納部158は、測定部154が受信信号品質を測定したときの測定時刻をさらに変数とする評価関数を格納してもよい。
【0052】
評価関数は、各変数が正規化されてよい。評価関数は、各変数が正規化されていなくてもよい。評価関数は、各変数を重み付けする重み付け係数を含んでもよい。
【0053】
格納部158は、飛行体100がサービスを提供するサービス提供エリアを示すサービス提供エリア情報を格納してもよい。サービス提供エリア情報は、例えば、飛行体100が無線中継サービスを提供するサービス提供エリア140を示す。サービス提供エリア情報は、例えば、飛行体100が点検サービスを提供するサービス提供エリアを示す。サービス提供エリア情報は、例えば、飛行体100が捜索サービスを提供するサービス提供エリアを示す。サービス提供エリア情報は、例えば、飛行体100が提供するその他の任意のサービスのサービス提供エリアを示してよい。
【0054】
制御部160は、飛行体100を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100の飛行モードが操縦飛行モードである場合、信号受信部152が外部装置から受信した飛行制御信号に従って飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100の飛行モードが自律飛行モードである場合、飛行関連情報取得部156が取得した飛行関連情報に基づいて飛行制御信号を生成し、生成した飛行制御信号に従って飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、飛行体100の飛行モードを切り替えることによって、飛行体100の飛行を制御してよい。
【0055】
制御部160は、飛行体100の通信を制御してもよい。制御部160は、例えば、信号受信部152が外部装置から受信した通信制御信号に従って飛行体100の通信を制御する。制御部160は、通信制御信号を生成し、生成した通信制御信号に従って飛行体100の通信を制御してもよい。制御部160は、例えば、飛行体100が無線中継サービスを提供する場合、サービス提供エリア140に在圏する通信端末200によるネットワーク20へのアクセスを無線中継するように、飛行体100の通信を制御する。
【0056】
判定部162は、測定部154が測定した受信信号品質が、格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たすか否かを判定する。判定部162は、例えば、基地局が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質が受信信号品質条件を満たすか否かを判定する。判定部162は、外部装置が出力した電波によって搬送された信号の受信信号品質が受信信号品質条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0057】
制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、格納部158に格納されている履歴情報に基づいて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100が操縦飛行モードで飛行している場合に、測定部154が測定した受信信号品質が受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定したことに応じて、飛行体100の飛行モードを操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替えてよい。
【0058】
制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす受信信号品質を測定した測定時刻のうち、最も新しい測定時刻に対応する位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす受信信号品質を測定した飛行体100の位置のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0059】
制御部160は、例えば、履歴情報に含まれる受信信号品質を格納部158に格納されている評価関数に代入して取得した評価値にさらに基づいて、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、履歴情報に含まれる受信信号品質及び飛行体100の位置を評価関数に代入して取得した評価値にさらに基づいて、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、履歴情報に含まれる受信信号品質及び測定時刻を評価関数に代入して取得した評価値にさらに基づいて、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、履歴情報に含まれる受信信号品質、飛行体100の位置、及び測定時刻を評価関数に代入して取得した評価値にさらに基づいて、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0060】
制御部160は、例えば、評価値が小さいほど飛行体100の目標位置として適切であることを示す場合、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、評価値が最も小さい位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、評価値が大きいほど飛行体100の目標位置として適切であることを示す場合、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、評価値が最も大きい位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0061】
制御部160は、格納部158に格納されているサービス提供エリア情報によって示されるサービス提供エリアにさらに基づいて、飛行体100の飛行を制御してもよい。制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、サービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0062】
制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が無線中継サービスを提供するサービス提供エリア140の変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が点検サービスを提供するサービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が捜索サービスを提供するサービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0063】
制御部160は、例えば、飛行関連情報取得部156が取得したバッテリ残量によって示される、飛行体100に搭載されたバッテリのバッテリ残量に基づいて、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、当該バッテリ残量から飛行体100の連続飛行可能な飛行距離を導出し、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、導出した飛行体100の連続飛行可能な飛行距離より短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、当該バッテリ残量から飛行体100の連続飛行可能な飛行時間を導出し、飛行体100が、受信信号品質条件を満たす位置のうち、導出した飛行体100の連続飛行可能な飛行時間内で飛行可能な位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0064】
制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、履歴情報に基づいて、飛行体100が、格納部158に格納されている受信信号高品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。受信信号高品質条件は、例えば、受信信号品質が高品質であるか否かを判定するための条件である。
【0065】
受信信号高品質条件は、例えば、測定部154が測定したRSSが第1RSS閾値より値が大きい予め定められた第2RSS閾値より高いことを含む。受信信号高品質条件は、例えば、測定部154が測定したSNRが第1SNR閾値より値が大きい予め定められた第2SNR閾値より高いことを含む。受信信号高品質条件は、例えば、測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より値が大きい予め定められた第2SNIR閾値より高いことを含む。受信信号高品質条件は、測定部154が測定したBERが第1BER閾値より値が小さい予め定められた第2BER閾値より低いことを含んでもよい。
【0066】
制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす受信信号品質を測定した測定時刻のうち、最も新しい測定時刻に対応する位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質が格納部158に格納されている受信信号品質条件を満たさないと判定部162が判定した場合に、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす受信信号品質を測定した飛行体100の位置のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0067】
制御部160は、例えば、格納部158に格納されている評価関数を用いて取得した評価値にさらに基づいて、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、評価値が小さいほど飛行体100の目標位置として適切であることを示す場合、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、評価値が最も小さい位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、評価値が大きいほど飛行体100の目標位置として適切であることを示す場合、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、評価値が最も大きい位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0068】
制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、サービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が無線中継サービスを提供するサービス提供エリア140の変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が点検サービスを提供するサービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が捜索サービスを提供するサービス提供エリアの変更がより少ない位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0069】
制御部160は、例えば、飛行関連情報取得部156が取得したバッテリ残量によって示される、飛行体100に搭載されたバッテリのバッテリ残量に基づいて、飛行体100が受信信号高品質条件を満たす位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、当該バッテリ残量から飛行体100の連続飛行可能な飛行距離を導出し、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、導出した飛行体100の連続飛行可能な飛行距離より短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、当該バッテリ残量から飛行体100の連続飛行可能な飛行時間を導出し、飛行体100が、受信信号高品質条件を満たす位置のうち、導出した飛行体100の連続飛行可能な飛行時間内で飛行可能な位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御してもよい。
【0070】
物体検出部164は、飛行体100の周囲に存在する物体を検出する。物体検出部164は、例えば、飛行体100の周囲に存在する物体を定期的に検出する。物体検出部164は、例えば、飛行体100の周囲に存在する物体を1秒毎に検出する。
【0071】
物体検出部164は、例えば、飛行関連情報取得部156が取得した飛行関連情報に含まれる周囲状況情報に基づいて、飛行体100の周囲に存在する物体を検出する。物体検出部164は、例えば、飛行体100に搭載された撮像部が飛行体100の周囲を撮像した撮像画像に基づいて、飛行体100の周囲に存在する物体を検出する。物体検出部164は、例えば、飛行体100に搭載されたRADARが飛行体100の周囲を走査した走査結果に基づいて、飛行体100の周囲に存在する物体を検出する。物体検出部164は、飛行体100に搭載されたLiDARが飛行体100の周囲を走査した走査結果に基づいて、飛行体100の周囲に存在する物体を検出してもよい。
【0072】
制御部160は、物体検出部164が飛行体100の周囲に存在する物体を検出した検出結果に基づいて、飛行体100の飛行を制御してもよい。制御部160は、例えば、飛行体100が物体検出部164によって検出された物体に衝突しないように、飛行体100の飛行を制御する。
【0073】
測定部154は、物体検出部164が飛行体100の周囲に存在する物体を検出したことに応じて、飛行体100による受信信号品質を測定する間隔を短くしてもよい。飛行関連情報取得部156は、物体検出部164が飛行体100の周囲に存在する物体を検出したことに応じて、飛行関連情報を取得する間隔を短くしてもよい。
【0074】
情報送信部166は、外部装置に各種情報を送信する。情報送信部166は、例えば、基地局及びネットワーク20を介して、外部装置に各種情報を送信する。情報送信部166は、飛行体100が外部装置の無線通信圏内エリアに在圏する場合、外部装置に各種情報を直接送信してもよい。
【0075】
情報送信部166は、例えば、測定部154が測定した受信信号品質を示す受信信号品質情報を外部装置に送信する。情報送信部166は、例えば、飛行関連情報取得部156が取得した飛行体100の飛行関連情報を外部装置に送信する。情報送信部166は、測定部154が測定した受信信号品質が受信信号品質条件を満たすか否かを判定部162が判定した判定結果を外部装置に送信してもよい。
【0076】
飛行体100のユーザは、飛行体100の飛行モードが操縦飛行モードである場合、外部装置が飛行体100から受信した各種情報を確認しながら、外部装置を用いて飛行体100を操縦してよい。飛行体100のユーザは、例えば、外部装置が有する表示部に表示された当該各種情報を確認しながら、外部装置を用いて飛行体100を操縦する。
【0077】
飛行体100のユーザは、例えば、外部装置が飛行体100から受信した飛行体100の位置情報によって示される飛行体100の位置を確認しながら、外部装置を用いて飛行体100を操縦する。飛行体100のユーザは、例えば、外部装置が飛行体100から受信した周囲状況情報に含まれる飛行体100に搭載された撮像部が飛行体100の周囲を撮像した撮像画像を確認しながら、外部装置を用いて飛行体100を操縦する。飛行体100のユーザは、例えば、外部装置が飛行体100から受信した受信信号品質情報によって示される測定部154が測定した受信信号品質を確認しながら、外部装置を用いて飛行体100を操縦する。飛行体100のユーザは、飛行体100が自律飛行モードで飛行している場合において、外部装置が飛行体100から受信した判定部162の判定結果が、測定部154が測定した受信信号品質が受信信号品質条件を満たすことを示す場合に、外部装置を用いて、飛行体100の飛行モードを自律飛行モードから操縦飛行モードに切り替えてもよい。
【0078】
図3は、飛行体100が飛行する一例を説明するための概略的に示す。図3では、飛行体100が、操縦飛行モードで、操縦装置120からネットワーク20及び基地局40を介して受信した飛行制御情報に従って飛行している場合の一例を主に説明する。
【0079】
飛行体100は、点P1、点P2、点P3、及び点P4の順で各点を通過する飛行経路で飛行している。飛行体100の現在位置は、点P4である。測定部154は、点P1、点P2、点P3、及び点P4の各点について、基地局40が出力した電波によって搬送された信号のSNIRを測定している。
【0080】
測定部154が点P1において測定した信号のSNIRは、SNIR=30dBである。飛行関連情報取得部156が取得した点P1の測定位置は、(x,y,z)である。測定部154が点P1においてSNIRを測定した測定時刻は、tである。点P1から現在位置である点P4までの飛行距離は、d41=30mである。尚、任意の2地点である点Pi(x,y,z)と点Pj(x,y,z)との間の飛行距離djiは、下記数式1によって表される。
【0081】
[数式1]
【数1】
【0082】
測定部154が点P2において測定した信号のSNIRは、SNIR=15dBである。飛行関連情報取得部156が取得した点P2の測定位置は、(x,y,z)である。測定部154が点P2においてSNIRを測定した測定時刻は、tである。点P2から現在位置である点P4までの飛行距離は、d42=15mである。
【0083】
測定部154が点P3において測定した信号のSNIRは、SNIR=10dBである。飛行関連情報取得部156が取得した点P3の測定位置は、(x,y,z)である。測定部154が点P3においてSNIRを測定した測定時刻は、tである。点P3から現在位置である点P4までの飛行距離は、d43=20mである。
【0084】
測定部154が点P4において測定した信号のSNIRは、SNIR=3dBである。飛行関連情報取得部156が取得した点P4の測定位置は、(x,y,z)である。測定部154が点P4においてSNIRを測定した測定時刻は、tである。
【0085】
判定部162は、点P1、点P2、点P3、及び点P4の各点について、測定部154が測定した信号のSNIRが第1SNIR閾値より高いか否かを判定する。ここでは、第1SNIR閾値が5dBであるものとして説明する。
【0086】
判定部162は、点P1、点P2、点P3、及び点P4のうち、点P1、点P2、及び点P3については、測定部154が測定した信号のSNIRが第1SNIR閾値より高いと判定する。よって、判定部162は、点P1、点P2、及び点P3が基地局40の無線通信圏内エリアに在圏すると判定する。格納部158は、点P1、点P2、及び点P3の各点について、測定部154が信号のSNIRを測定した測定時刻と、測定部154が信号のSNIRを測定した測定位置と、測定部154が測定した信号のSNIRとを対応付けて、履歴情報として格納する。
【0087】
判定部162は、点P4については、測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より低いと判定する。よって、判定部162は、点P4が基地局40の無線通信圏外エリアに在圏すると判定する。
【0088】
判定部162は、測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より高い点P1、点P2、及び点P3の各点について、測定部154が測定した信号のSNIRが第2SNIR閾値より高いか否かを判定してもよい。ここでは、第2SNIR閾値が12dBであるものとして説明する。
【0089】
判定部162は、SNIRが第1SNIR閾値より高い点P1、点P2、及び点P3のうち、点P1、及び点P2については、SNIRが第2SNIR閾値より高いと判定する。判定部162は、点P3については、SNIRが第2SNIR閾値より低いと判定する。
【0090】
図4は、飛行体100の履歴情報の一例を概略的に示す。図4では、図3の点P1、点P2、及び点P3の各点における履歴情報を示す。
【0091】
格納部158は、点P1における履歴情報として、測定時刻tと、測定位置(x,y,z)と、SNIR=30dBとを対応付けて、格納する。格納部158は、点P2における履歴情報として、測定時刻tと、測定位置(x,y,z)と、SNIR=15dBとを対応付けて、格納する。格納部158は、点P3における履歴情報として、測定時刻tと、測定位置(x,y,z)と、SNIR=10dBとを対応付けて、格納する。
【0092】
図5は、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する一例を説明するための説明図である。図5では、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号品質条件を満たす位置に飛行させる場合の一例を説明する。
【0093】
制御部160は、格納部158に格納されている履歴情報に基づいて、飛行体100が、SNIRが第1SNIR閾値より高い点P1の測定位置(x,y,z)、点P2の測定位置(x,y,z)、及び点P3の測定位置(x,y,z)のうち、最も新しい測定時刻に対応する位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。この場合、測定時刻tが最も新しい測定時刻であるので、制御部160は、測定時刻tに対応する点P3の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0094】
図5に示す一例によれば、制御装置150は、履歴情報に含まれる測定時刻に基づいて、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行体100が無線通信圏外エリアに在圏する直前に受信信号品質を測定した位置を飛行体100の目標位置に設定する。これにより、制御装置150は、より少ない演算処理で飛行体100の目標位置を設定できるので、より短時間で飛行体100を無線通信圏内エリアに在圏させることができる。
【0095】
図5に示す一例において、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号高品質条件を満たす位置に飛行させてもよい。制御部160は、飛行体100が、SNIRが第2SNIR閾値より高い点P1の測定位置(x,y,z)及び点P2の測定位置(x,y,z)のうち、最も新しい測定時刻に対応する位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。この場合、測定時刻tが最も新しい測定時刻であるので、制御部160は、測定時刻tに対応する点P2の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0096】
図6は、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。図6では、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号品質条件を満たす位置に飛行させる場合の一例を説明する。
【0097】
制御部160は、格納部158に格納されている履歴情報に基づいて、飛行体100が、SNIRが第1SNIR閾値より高い点P1の測定位置(x,y,z)、点P2の測定位置(x,y,z)、及び点P3の測定位置(x,y,z)のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。この場合、制御部160は、d41=30m、d42=15m、及びd43=20mであるので、点P2の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0098】
図6に示す一例によれば、制御装置150は、履歴情報に含まれる測定位置に基づいて、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行距離が最も短い位置を飛行体100の目標位置に設定する。これにより、制御装置150は、より短時間で飛行体100を目標位置まで飛行させることができるので、より短時間で飛行体100を無線通信圏内エリアに在圏させることができる。
【0099】
図6に示す一例において、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号高品質条件を満たす位置に飛行させてもよい。制御部160は、飛行体100が、SNIRが第2SNIR閾値より高い点P1の測定位置(x,y,z)及び点P2の測定位置(x,y,z)のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。この場合、制御部160は、d41=30m及びd42=15mであるので、点P2の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0100】
図7は、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。図7では、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号品質条件を満たす位置に飛行させる場合の一例を説明する。
【0101】
制御部160は、格納部158に格納されている履歴情報に含まれる、SNIRが第1SNIR閾値より高い点P1、点P2、及び点P3の各点における測定位置及びSNIRを、格納部158に格納されている下記数式2によって表される評価関数F(x,y,z,SNIR)に代入して、評価値を取得する。下記数式2によって表される評価関数F(x,y,z,SNIR)は、評価値が小さいほど飛行体100の目標位置として適切であることを示す。
【0102】
[数式2]
【数2】
【0103】
kiは、点Piから現在位置である点Pkまでの飛行距離である。図3に示される一例では、dki=d4iであり、i=1、2、又は3である。dは、基準飛行距離である。ここでは、d=10mであるとして説明を続ける。SNIRMAXは、SNIRの理論最大値である。ここでは、SNIRMAX=40dBとして説明を続ける。αは、重み係数であり、0≦α≦1である。αは、飛行体100のユーザによって設定可能である。ここでは、α=0.4として説明を続ける。
【0104】
制御部160は、点P1の測定位置(x,y,z)及びSNIR=30dBを上記の評価関数F(x,y,z,SNIR)に代入して、評価値F(x,y,z,SNIR)=0.4×30m/10m+0.6×40dB/30dB=2.0を取得する。制御部160は、点P2の測定位置(x,y,z)及びSNIR=15dBを上記の評価関数F(x,y,z,SNIR)に代入して、評価値F(x,y,z,SNIR)=0.4×15m/10m+0.6×40dB/15dB=2.2を取得する。制御部160は、点P3の測定位置(x,y,z)及びSNIR=10dBを上記の評価関数F(x,y,z,SNIR)に代入して、評価値F(x,y,z,SNIR)=0.4×20m/10m+0.6×40dB/10dB=3.2を取得する。
【0105】
制御部160は、点P1の測定位置(x,y,z)における評価値が2.0であり、点P2の測定位置(x,y,z)における評価値が2.2であり、点P3の測定位置(x,y,z)における評価値が3.2であるので、評価値が最も小さい点P1の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0106】
図7に示す一例によれば、制御装置150は、履歴情報に含まれる受信信号品質及び飛行体100の位置を評価関数に代入して取得した評価値に基づいて、受信信号品質条件を満たす位置のうち、飛行体100の目標位置として最適な位置を飛行体100の目標位置に設定する。評価関数は飛行体100のユーザによって設定可能であるので、制御装置150は、例えば、受信信号品質が高いことをより優先させる、目的位置までの飛行距離が短いことをより優先させる等、飛行体100のユーザのニーズをより満たすことが可能な位置で飛行体100を無線通信圏内エリアに在圏させることができる。
【0107】
図7に示す一例において、制御装置150が、図4の履歴情報に基づいて、図3の飛行体100を、現在位置である点P4から受信信号高品質条件を満たす位置に飛行させてもよい。制御部160は、SNIRが第2SNIR閾値より高い点P1及び点P2の各点における測定位置及びSNIRを、上記数式2によって表される評価関数F(x,y,z,SNIR)に代入して、評価値を取得する。制御部160は、点P1の測定位置(x,y,z)における評価値が2.0であり、点P2の測定位置(x,y,z)における評価値が2.2であるので、評価値が最も小さい点P1の測定位置(x,y,z)を飛行体100の目標位置に設定する。制御部160は、飛行体100が設定した目標位置に飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0108】
図8は、飛行体100が受信信号品質条件を満たす位置に飛行する他の一例を説明するための説明図である。図8では、飛行体100が、操縦飛行モードで、操縦装置120からネットワーク20及び基地局40を介して受信した飛行制御情報に従って飛行している場合の一例を主に説明する。
【0109】
飛行体100は、点P1、点P2、及び点P3の順で各点を通過する飛行経路で飛行している。飛行体100の現在位置は、点P3である。
【0110】
判定部162は、点P1、点P2、及び点P3の各点について、測定部154が測定した信号のSNIRが第1SNIR閾値より高いか否かを判定する。ここでは、判定部162が、点P1、点P2、及び点P3のうち、点P1、及び点P2については、測定部154が測定した信号のSNIRが第1SNIR閾値より高いので基地局40の無線通信圏内エリアに在圏すると判定し、点P3については、測定部154が測定した信号のSNIRが第1SNIR閾値より低いので基地局40の無線通信圏外エリアに在圏すると判定したものとして説明を続ける。
【0111】
制御部160は、格納部158に格納されている、SNIRが第1SNIR閾値より高い点P1及び点P2の各点についての履歴情報を基づいて、点P1の測定位置及び点P2の測定位置から飛行体100の目標位置を設定する。ここでは、制御部160が点P1の測定位置を飛行体100の目標位置に設定したものとして説明を続ける。
【0112】
物体検出部164は、制御部160が飛行体100の目標位置を設定したことに応じて、飛行関連情報取得部156が取得した周囲状況情報に基づいて、点P3の周囲に存在する物体を検出する。ここでは、物体検出部164が、点P1と点P3との間に物体を検出したものとして説明を続ける。
【0113】
制御部160は、例えば、物体検出部164が点P1と点P3との間に物体を検出した場合、格納部158に格納されている点P1及び点P2の各点についての履歴情報を基づいて、飛行体100が物体検出部164によって検出された物体に衝突しないように、飛行体100の飛行を制御する。制御部160は、例えば、飛行体100が、点P2及び点P1の順で通過する飛行経路で点P3から点P1まで飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。これにより、制御装置150は、物体検出部164が飛行体100の現在位置と目的位置の間に物体を検出した場合に、格納部158に格納されている履歴情報に基づいて飛行体100の現在位置から目的位置までの飛行経路を決定することによって、当該物体に衝突することを飛行体100に確実に回避させることができる。
【0114】
制御部160は、物体検出部164が点P1と点P3との間に物体を検出した場合、飛行体100が物体検出部164によって検出された物体に衝突しないように、飛行体100の高度を制御してもよい。これにより、制御装置150は、物体検出部164が飛行体100の現在位置と目的位置の間に物体を検出した場合に、当該物体に衝突することを飛行体100に回避させつつ、より短い飛行経路で飛行体100の現在位置から目的位置まで飛行体100を飛行させることができる。
【0115】
図9は、制御装置150の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図9では、飛行体100が、操縦飛行モードで、操縦装置120からネットワーク20及び基地局40を介して受信した飛行制御情報に従って飛行している状態を開始状態として説明する。
【0116】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、測定部154は、飛行体100によるSNIRを測定する。飛行関連情報取得部156は、測定部154がSNIRを測定したときの飛行体100の位置を取得する。格納部158は、測定部154が測定したSNIRと飛行関連情報取得部156が取得した飛行体100の位置とを対応付けて、履歴情報として格納する。
【0117】
S104において、判定部162は、S102で測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より小さいか否かを判定する。測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より小さいと判定部162が判定した場合、S106に進む。測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より大きいと判定部162が判定した場合、S102に戻る。
【0118】
S106において、制御部160は、S104で飛行体100が基地局40の無線通信圏外エリアに在圏していると判定部162が判定したことに応じて、格納部158に格納されている履歴情報に基づいて、SNIRが第1SNIR閾値より大きい位置の中から飛行体100の目標位置を設定する。S108において、制御部160は、S106で飛行体100の目標位置を設定したことに応じて、飛行体100の飛行モードを操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替える。S110において、制御部160は、飛行体100が目標位置まで自律飛行するように、飛行体100の自律飛行を制御する。
【0119】
S112において、測定部154は、飛行体100によるSNIRを測定する。飛行関連情報取得部156は、測定部154がSNIRを測定したときの飛行体100の位置を取得する。格納部158は、測定部154が測定したSNIRと飛行関連情報取得部156が取得した飛行体100の位置とを対応付けて、履歴情報として格納する。
【0120】
S114において、判定部162は、S112で測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より大きいか否かを判定する。測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より大きいと判定部162が判定した場合、S116に進む。測定部154が測定したSNIRが第1SNIR閾値より小さいと判定部162が判定した場合、S110に戻る。
【0121】
S116において、制御部160は、飛行体100が基地局40の無線通信圏内エリアに在圏したことを通知する在圏通知を情報送信部166が操縦装置120に送信したか否かを判定する。情報送信部166が在圏通知を操縦装置120に送信したと制御部160が判定した場合、S120に進む。情報送信部166が在圏通知を操縦装置120に送信していないと制御部160が判定した場合、S118に進む。S118において、情報送信部166は、操縦装置120に在圏通知を送信する。
【0122】
S120において、制御部160は、飛行体100が、S106で設定した目標位置に到着したか否かを判定する。飛行体100が目標位置に到着したと制御部160が判定した場合、S122に進む。飛行体100が目標位置に到着していないと制御部160が判定した場合、S110に戻る。
【0123】
S122において、情報送信部166は、飛行体100が目的位置までの飛行を完了したことを通知する飛行完了通知を操縦装置120に送信する。その後、制御部160は、飛行体100の飛行モードを自律飛行モードから操縦飛行モードに切り替える。これにより、飛行体100が基地局40の無線通信圏外エリアに在圏した場合に、制御装置150が、飛行体100が目的位置まで自律飛行するように飛行体100の自律飛行を制御する処理が終了する。
【0124】
S118において、操縦装置120が受信した在圏通知を確認した飛行体100のユーザは、操縦装置120を用いて、飛行体100の飛行モードを自律飛行モードから遠隔飛行モードに切り替えてもよい。この場合、S120及びS122は省略されてよい。
【0125】
図10は、制御装置150として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0126】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0127】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0128】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0129】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0130】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0131】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0132】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0133】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0134】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0135】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0136】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0137】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0138】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0139】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0140】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0141】
10 システム、20 ネットワーク、40 基地局、100 飛行体、120 操縦装置、140 サービス提供エリア、150 制御装置、152 信号受信部、154 測定部、156 飛行関連情報取得部、158 格納部、160 制御部、162 判定部、164 物体検出部、166 情報送信部、200 通信端末、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体に搭載される制御装置であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定部と
前記飛行体の飛行速度を示す飛行速度情報と、前記測定部が前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を示す前記飛行体の位置情報とを取得する飛行関連情報取得部と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として格納する格納部と、
前記測定部が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記格納部に格納されている前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御部と
を備え、
前記測定部は、前記飛行関連情報取得部が取得した前記飛行速度情報によって示される前記飛行体の前記飛行速度が速いほど、前記飛行体による前記受信信号品質を測定する間隔を短くする、
御装置。
【請求項2】
飛行体に搭載される制御装置であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定部と、
前記測定部が前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得部と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として格納する格納部と、
前記測定部が測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記格納部に格納されている前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御部と、
前記飛行体の周囲に存在する物体を検出する物体検出部と
を備え、
前記測定部は、前記物体検出部が前記飛行体の周囲に存在する前記物体を検出したことに応じて、前記飛行体による前記受信信号品質を測定する間隔を短くする、
制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記物体検出部によって検出された前記物体に衝突しないように、前記飛行体の飛行を制御する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記格納部は、前記履歴情報に、前記測定部が前記受信信号品質を測定した測定時刻をさらに対応付けて格納し、
前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記測定時刻のうち、最も新しい前記測定時刻に対応する位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行体が、前記受信信号品質条件を満たす前記受信信号品質を測定した前記飛行体の前記位置のうち、飛行距離が最も短い位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記格納部は、前記飛行体による受信信号品質を変数とし、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置を評価する評価値を出力する評価関数をさらに格納し、
前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記格納部は、前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の前記位置をさらに変数とする前記評価関数を格納し、
前記制御部は、前記履歴情報に含まれる前記受信信号品質及び前記飛行体の前記位置を前記評価関数に代入して取得した前記評価値にさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記格納部は、前記飛行体がサービスを提供するサービス提供エリアを示すサービス提供エリア情報をさらに格納し、
前記制御部は、前記サービス提供エリア情報によって示される前記サービス提供エリアにさらに基づいて、前記飛行体の飛行を制御する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置を搭載する、飛行体。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
飛行体に搭載されるコンピュータによって実行される制御方法であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定段階と
前記飛行体の飛行速度を示す飛行速度情報と、前記測定段階で前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を示す前記飛行体の位置情報とを取得する飛行関連情報取得段階と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として前記コンピュータに格納する格納段階と、
前記測定段階で測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定段階と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定段階で判定した場合に、前記格納段階で前記コンピュータに格納した前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御段階と
を備え、
前記測定段階は、前記飛行関連情報取得段階で取得した前記飛行速度情報によって示される前記飛行体の前記飛行速度が速いほど、前記飛行体による前記受信信号品質を測定する間隔を短くする段階を有する、
御方法。
【請求項12】
飛行体に搭載されるコンピュータによって実行される制御方法であって、
前記飛行体による受信信号品質を測定する測定段階と、
前記測定段階で前記受信信号品質を測定したときの前記飛行体の位置を取得する位置取得段階と、
前記受信信号品質と前記飛行体の前記位置とを対応付けて、履歴情報として前記コンピュータに格納する格納段階と、
前記測定段階で測定した受信信号品質が、予め定められた受信信号品質条件を満たすか否かを判定する判定段階と、
前記受信信号品質が前記受信信号品質条件を満たさないと前記判定段階で判定した場合に、前記格納段階で前記コンピュータに格納した前記履歴情報に基づいて、前記飛行体が前記受信信号品質条件を満たす位置に飛行するように、前記飛行体の飛行を制御する制御段階と、
前記飛行体の周囲に存在する物体を検出する物体検出段階と
を備え、
前記測定段階は、前記物体検出段階で前記飛行体の周囲に存在する前記物体を検出したことに応じて、前記飛行体による前記受信信号品質を測定する間隔を短くする段階を有する、
制御方法。