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特開2023-135702情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135702
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230922BHJP
   G06Q 20/22 20120101ALI20230922BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q20/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040917
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】512182441
【氏名又は名称】Okage株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】内田 善久
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049CC24
5L055AA51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】適切な割り勘の処理が行える情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、ユーザ識別子に対応し、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信部123と、割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得部132と、注文情報が有する商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報をユーザ数で割った割勘金額を取得し、割勘金額を2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出部133と、2以上の各ユーザの支払金額を出力する支払金額出力部141と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品識別子と価格情報とを有する2以上の商品情報が格納される商品情報格納部と、
ユーザ識別子に対応する注文情報であり、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信部と、
前記グループにおける割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得部と、
前記注文情報が有する前記商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を前記ユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を前記2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出部と、
前記支払金額算出部が算出した前記2以上の各ユーザの前記支払金額を出力する支払金額出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記支払金額算出部は、
前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を前記商品情報格納部から取得し、前記注文情報が有する前記商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報であれば、前記価格情報を前記ユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を前記2以上の各ユーザの支払金額に加算し、前記注文情報が有する前記商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報で前記注文情報が有する前記商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報でなければ、前記注文受信部が受信した前記注文情報に対応する前記ユーザ識別子で識別されるユーザの支払金額に加算し、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記商品情報は、商品種類識別子を有し、
前記割勘情報は、商品種類識別子に対応付いている請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記割勘情報は、1以上の各商品識別子に対応付いている請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
割勘情報を、1以上の商品識別子に対応づく態様で、受信する割勘情報受信部と、
前記割勘情報受信部が受信した前記割勘情報を、前記1以上の商品識別子に対応づく態様で蓄積する割勘情報蓄積部とをさらに具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記支払金額算出部は、
2以上の割勘モードのうちの一の割勘モードを識別するモード識別子を受信するモード受信部と、
前記支払金額算出部は、
前記モード受信部が受信したモード識別子に応じて、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
割り勘しないモードである非割勘モードを識別する非割勘モードを受信するモード受信部と、
前記支払金額算出部は、
前記モード受信部が前記非割勘モードを受信した場合は、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出せず、前記注文受信部が受信した2以上の各注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を取得し、当該2以上の価格情報を加算した支払金額を算出する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記支払金額算出部が算出した前記2以上の各ユーザの支払金額が表出したレシートであり、前記2以上の各ユーザごとのレシートを構成するレシート構成部と、
前記レシート構成部が構成した前記2以上の各レシートを出力するレシート出力部とをさらに具備する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザの退席する旨の退席情報を受信する退席情報受信部をさらに具備し、
前記ユーザ数取得部は、
前記退席情報受信部が前記退席情報を受信した後の第二ユーザ数を取得し、
前記支払金額算出部は、
前記退席情報受信部が前記退席情報を受信する前の注文情報に対して、前記ユーザ数取得部が取得した前記ユーザ数を用いて、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出し、前記退席情報受信部が前記退席情報を受信する後の注文情報に対して、前記ユーザ数取得部が取得した前記第二ユーザ数を用いて、前記第二ユーザ数に対応する各ユーザの支払金額を算出する請求項1から請求項8いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
2以上の各端末装置から決済指示を受信する決済指示受信部と、
前記決済指示の受信に応じて、決済処理を行う決済処理部とをさらに具備し、
前記支払金額算出部は、
最後に決済するユーザに対して、割り勘にする場合の端数金額を含む支払金額を算出する請求項1から請求項9いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
商品識別子と価格情報とを有する2以上の商品情報が格納される商品情報格納部と、注文受信部と、ユーザ数取得部と、支払金額算出部と、支払金額出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記注文受信部が、ユーザ識別子に対応する注文情報であり、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信ステップと、
前記ユーザ数取得部が、前記グループにおける割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得ステップと、
前記支払金額算出部が、前記注文情報が有する前記商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、前記注文受信ステップで受信された前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を前記ユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を前記2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、前記注文受信ステップで受信された前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出ステップと、
前記支払金額出力部が、前記支払金額算出ステップで算出された前記2以上の各ユーザの前記支払金額を出力する支払金額出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項12】
商品識別子と価格情報とを有する2以上の商品情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザ識別子に対応する注文情報であり、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信部と、
前記グループにおける割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得部と、
前記注文情報が有する前記商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を前記ユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を前記2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出部と、
前記支払金額算出部が算出した前記2以上の各ユーザの前記支払金額を出力する支払金額出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、飲食店等で商品を注文した2以上のユーザに対して、割り勘を考慮した各人の支払額を出力する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、幹事のみ割り勘アプリをインストールし参加者に対し割り勘代金の請求を行い、他の参加者は割り勘アプリのインストールなど不要な割り勘方法の技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-144596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術において、複数人が商品を注文した場合に、適切な割り勘の処理が行えなかった。
【0005】
さらに具体的には、例えば、居酒屋における飲料(例えば、ジョッキのビール)等は各ユーザが支払い、鍋等の食べ物に対しては割り勘する、といったような、各ユーザに対する柔軟な支払い料金の算出ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、商品識別子と価格情報とを有する2以上の商品情報が格納される商品情報格納部と、ユーザ識別子に対応する注文情報であり、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信部と、グループにおける割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得部と、注文情報が有する商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、注文受信部が受信した注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報をユーザ数で割った割勘金額を取得し、割勘金額を2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、注文受信部が受信した注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出部と、支払金額算出部が算出した2以上の各ユーザの支払金額を出力する支払金額出力部とを具備する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、商品に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とを区別して、各人の支払額を取得できるために、適切な割り勘の処理が行える。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、支払金額算出部は、注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を商品情報格納部から取得し、注文情報が有する商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報であれば、価格情報をユーザ数で割った割勘金額を取得し、割勘金額を2以上の各ユーザの支払金額に加算し、注文情報が有する商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報で注文情報が有する商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報でなければ、注文受信部が受信した注文情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザの支払金額に加算し、2以上の各ユーザの支払金額を算出する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、商品に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とを区別して、各人の支払額を取得できるために、適切な割り勘の処理が行える。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、商品情報は、商品種類識別子を有し、割勘情報は、商品種類識別子に対応付いている情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、商品の種類に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とを区別して、各人の支払額を取得できるために、適切な割り勘の処理が行える。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、割勘情報は、1以上の各商品識別子に対応付いている情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、商品に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とを区別して、各人の支払額を取得できるために、適切な割り勘の処理が行える。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、割勘情報を、1以上の商品識別子に対応づく態様で、受信する割勘情報受信部と、割勘情報受信部が受信した割勘情報を、1以上の商品識別子に対応づく態様で蓄積する割勘情報蓄積部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、ユーザの希望により、割り勘する商品をカスタマイズできる。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、支払金額算出部は、2以上の割勘モードのうちの一の割勘モードを識別するモード識別子を受信するモード受信部と、支払金額算出部は、モード受信部が受信したモード識別子に応じて、2以上の各ユーザの支払金額を算出する情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、2以上の割り勘モードをユーザに提供できるため、より適切な割り勘の処理が行える。
【0018】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、割り勘しないモードである非割勘モードを識別する非割勘モードを受信するモード受信部と、支払金額算出部は、モード受信部が非割勘モードを受信した場合は、2以上の各ユーザの支払金額を算出せず、注文受信部が受信した2以上の各注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を取得し、2以上の価格情報を加算した支払金額を算出する情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザが割り勘にするモードと割り勘にしないモードとを選択できるため、適切な支払金額を出力できる。
【0020】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、支払金額算出部が算出した2以上の各ユーザの支払金額が表出したレシートであり、2以上の各ユーザごとのレシートを構成するレシート構成部と、レシート構成部が構成した2以上の各レシートを出力するレシート出力部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、割り勘にする場合に、2以上の各ユーザ向けのレシートを出力できる。
【0022】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、ユーザの退席する旨の退席情報を受信する退席情報受信部をさらに具備し、ユーザ数取得部は、退席情報受信部が退席情報を受信した後の第二ユーザ数を取得し、支払金額算出部は、退席情報受信部が退席情報を受信する前の注文情報に対して、ユーザ数取得部が取得したユーザ数を用いて、2以上の各ユーザの支払金額を算出し、退席情報受信部が退席情報を受信する後の注文情報に対して、ユーザ数取得部が取得した第二ユーザ数を用いて、第二ユーザ数に対応する各ユーザの支払金額を算出する情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、先に退席したユーザがいる場合にも、適切な割り勘の処理が行える。
【0024】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、2以上の各端末装置から決済指示を受信する決済指示受信部と、決済指示の受信に応じて、決済処理を行う決済処理部とをさらに具備し、支払金額算出部は、最後に決済するユーザに対して、割り勘にする場合の端数金額を含む支払金額を算出する情報処理装置である。
【0025】
かかる構成により、割り勘における端数金額の処理を適切に行える。
【発明の効果】
【0026】
本発明による情報処理装置によれば、複数人が商品を注文した場合に、適切な割り勘の処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報システムAを構成する情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同支払金額算出処理の例について説明するフローチャート
図6】同レシート構成処理の例について説明するフローチャート
図7】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
図8】同商品管理表を示す図
図9】同ユーザ管理表を示す図
図10】同注文管理表を示す図
図11】同画面例を示す図
図12】同画面例を示す図
図13】同画面例を示す図
図14】同画面例を示す図
図15】同画面例を示す図
図16】同画面例を示す図
図17】同コンピュータシステムの概観図
図18】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0029】
(実施の形態1)
本実施の形態において、2以上の商品のうち、一部の商品について割り勘し、他の商品について一のユーザ(例えば、注文者)が支払うように、2以上の各人の支払額を算出し、出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、例えば、商品の種類毎に、割り勘か否かが管理されている。また、例えば、商品毎に、割り勘か否かが管理されている。
【0030】
また、本実施の形態において、ユーザが割り勘する商品をカスタマイズできる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、2以上の割勘モードがある情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0032】
また、本実施の形態において、割り勘しないモードもある情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、割り勘した場合に、各人向けのレシートを出力できる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、先に退席したユーザがいる場合であり、残ったユーザからの追加の注文があった場合にでも適切に割り勘処理ができる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0035】
さらに、本実施の形態において、最後に決済する人が端数金額を支払うための処理ができる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0036】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0037】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の端末装置2を備える。
【0038】
情報処理装置1は、注文情報を受信し、ユーザが料金を支払うための処理を行う装置である。なお、支払いには、割り勘の支払いも含まれる。情報処理装置1は、通常、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、種類は問わない。
【0039】
端末装置2は、注文するユーザが使用する端末である。端末装置2は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であるが、店舗において席に設置されている注文端末等でも良く、その種類は問わない。なお、店舗は、居酒屋、レストラン等の飲食店であることは好適であるが、その種類は問わない。
【0040】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報システムAを構成する情報処理装置1のブロック図である。
【0041】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、商品情報格納部111、およびユーザ情報格納部112を備える。受信部12は、モード受信部121、割勘情報受信部122、注文受信部123、退席情報受信部124、および決済指示受信部125を備える。処理部13は、割勘情報蓄積部131、ユーザ数取得部132、支払金額算出部133、決済処理部134、およびレシート構成部135を備える。出力部14は、支払金額出力部141、およびレシート出力部142を備える。
【0042】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0043】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する商品情報、後述するユーザ情報、ユーザ数、第二ユーザ数、決済ユーザ数である。
【0044】
ユーザ数は、ユーザのグループに含まれる割り勘するユーザの数である。ユーザ数は、グループの人数であることは好適であるが、グループの人数より少ない人数であっても良い。例えば、ユーザ数は、新入社員の歓迎会において、グループの人数から新入社員の数を除いた人数であっても良い。ユーザ数は、グループ識別子と対になっていることは好適である。グループ識別子とは、グループを識別する情報である。グループ識別子は、例えば、グループID、グループ名である。
【0045】
第二ユーザ数は、一のグループにおいて途中で退席した人の数を引いた人数である。なお、途中で退席した人とは、途中で退席し、決済を完了した人である。第二ユーザ数は、グループ識別子に対応づいている。
【0046】
決済ユーザ数は、一のグループにおいて決済を完了したユーザの数である。決済ユーザ数は、グループ識別子に対応づいている。
【0047】
商品情報格納部111には、2以上の商品情報が格納される。商品情報とは、ユーザが注文する商品に関する情報である。商品情報は、通常、商品識別子と価格情報とを有する。商品情報は、商品種類識別子を有することは好適である。商品識別子とは、商品を識別する情報である。商品識別子は、例えば、商品ID、商品名である。価格情報は、価格を特定する情報であり、適宜、価格と言っても良い。商品種類識別子とは、商品の種類を識別する情報である。商品種類識別子は、例えば、商品種類ID、商品種類名である。商品種類識別子は、例えば、「食品」「飲料品」である。商品種類識別子は、例えば、「サラダ」「鍋」「肉」「魚」である。
【0048】
商品情報格納部111の商品情報には、例えば、割勘情報が対応付いている。
【0049】
割勘情報とは、割り勘の商品を特定するための情報である。割勘情報は、例えば、注文された商品が割り勘であるか否かを示す情報である。割り勘である場合は、例えば、「1」であり、割り勘でない場合は、例えば、「0」である。商品情報に割勘情報が対応付いていることは、商品情報が有する商品種類識別子に割勘情報が対応付いていることでも良い。また、商品情報に割勘情報が対応付いていることは、割り勘である商品の商品識別子が格納部11に格納されていること、割り勘である商品の種類を特定する商品種類識別子が格納部11に格納されていること等でも良く、商品が注文された場合に、その商品を割り勘にするか否かが判断できるための情報が管理されていれば良い。また、割勘情報は、後述する割勘モードでも良い。
【0050】
ユーザ情報格納部112には、1または2以上のユーザ情報が格納されている。ユーザ情報は、商品を注文するユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子、グループ識別子、注文情報を有する。
【0051】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、ユーザが使用する端末装置2の端末ID、電話番号、メールアドレス、氏名である。グループ識別子とは、ユーザが属するグループを識別する情報である。グループ識別子は、例えば、グループID、グループ名である。グループ識別子に、後述する割勘モードが対応付いていることは好適である。グループ識別子に、後述する非割勘モードが対応付いていても良い。
【0052】
注文情報とは、ユーザに注文に関する情報である。注文情報は、例えば、注文した商品の商品識別子、注文した商品の価格、注文した商品の数量、注文日時を有する。
【0053】
受信部12は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報とは、例えば、後述するモード識別子、割勘情報、注文情報、後述する退席情報、後述する決済指示、割り勘の対象のユーザ数、ユーザ情報である。受信部12が受信する各種の指示や情報は、通常、ユーザ識別子に対応付く。
【0054】
モード受信部121は、2以上の割勘モードのうちの一の割勘モードを識別するモード識別子を受信する。2以上の割勘モードは、例えば、すべての商品について割り勘にする第一モード、および一部の商品のみ割り勘にし、他の商品は一のユーザ(例えば、注文者)が支払う第二モードである。第二モードは、例えば、食品は割り勘とし、飲料は注文者が支払うモードである。また、第二モードにおいて、割り勘にしない商品の価格の支払者は、注文情報を送信した端末装置2に対応するユーザであることは好適であるが、他のユーザでも良い。当該他のユーザを識別するユーザ識別子が受信され、グループ識別子と対に格納されていても良いし、注文情報に当該ユーザ識別子が含まれていても良い。
【0055】
モード受信部121は、例えば、非割勘モードを受信する。非割勘モードとは、割り勘しないモードを示す情報である。
【0056】
割勘情報受信部122は、1以上の商品識別子に対応づく態様で、割勘情報を受信する。割勘情報受信部122は、端末装置2から割勘情報を受信する。割勘情報受信部122が受信する割勘情報は、割勘モードでも良い。割勘情報受信部122は、グループごとにカスタマイズされるための割勘情報を受信する。
【0057】
注文受信部123は、1または2以上の各ユーザから注文情報を受信する。ユーザから注文情報を受信することは、ユーザが使用する端末装置2から注文情報を受信することは好適である。ただし、注文受信部123は、端末装置2から注文情報を受信した図示しないサーバから注文情報を受信しても良い。注文受信部123が受信する注文情報は、注文したユーザのユーザ識別子に対応する。注文情報は、通常、商品識別子を有する。注文情報は、例えば、数量を有する。注文情報の中に、割勘情報が含まれていても良い。なお、割勘情報は、割勘モードでも良い。
【0058】
退席情報受信部124は、退席情報を受信する。退席情報受信部124は、通常、端末装置2から退席情報を受信する。退席情報とは、ユーザの退席する旨の情報である。退席情報は、一のユーザの決済指示等でも良い。
【0059】
決済指示受信部125は、2以上の各端末装置から決済指示を受信する。かかる決済指示は、ユーザ識別子に対応付く。
【0060】
決済指示受信部125は、グループにおける決済指示を受信しても良い。かかる決済指示は、グループ識別子に対応付く。
【0061】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、割勘情報蓄積部131、ユーザ数取得部132、支払金額算出部133、決済処理部134、レシート構成部135が行う処理である。
【0062】
処理部13は、例えば、注文受信部123が受信した注文情報をユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。処理部13は、注文情報をユーザ識別子に対応付けてユーザ情報格納部112に蓄積することは好適である。
【0063】
割勘情報蓄積部131は、割勘情報受信部122が受信した割勘情報を、1以上の商品識別子に対応づく態様で格納部11に蓄積する。割勘情報蓄積部131は、受信した割勘情報に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子に対応付けて、当該割勘情報を蓄積することは好適である。商品識別子に対応づく態様とは、商品識別子に、直接的または間接的に対応づく態様である。商品識別子に対応づく態様とは、割り勘にする商品が特定できれば良い趣旨である。商品識別子に対応づく態様は、商品種類識別子に対応付いても良い。商品識別子に対応づく態様は、グループ識別子に対応付く割勘モードでも良い。
【0064】
ユーザ数取得部132は、割り勘の対象のユーザ数を取得する。ユーザ数取得部132は、ユーザ識別子またはグループ識別子に対応付けて、ユーザ数を取得する。
【0065】
ユーザ数取得部132は、例えば、受信部12が受信したユーザ数を取得する。ユーザ数取得部132は、例えば、一のグループ識別子に対応付くユーザ識別子をユニーク処理した結果の数であり、受信部12が受信した注文情報に対応するユーザ識別子をユニーク処理した結果の数を取得する。
【0066】
ユーザ数取得部132は、退席情報受信部124が退席情報を受信した後の第二ユーザ数を取得することは好適である。退席情報受信部124が、グループ識別子に対応付く一の退席情報を受信した場合、ユーザ数取得部132は、例えば、当該グループ識別子に対応付くユーザ数(第一ユーザ数と言っても良い)から1を減じた第二ユーザ数を取得する。
【0067】
支払金額算出部133は、グループごとの支払金額を取得する。支払金額算出部133は、注文情報が有する商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とがあることは好適である。
【0068】
つまり、支払金額算出部133は、注文情報が有する商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、注文受信部123が受信した注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報をユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を2以上の各ユーザの支払金額に加算する。また、支払金額算出部133は、割り勘にしない商品に対しては、注文受信部123が受信した注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算する。以上の処理により、支払金額算出部133は、2以上の各ユーザの支払金額を算出する。ここで、一のユーザは、注文受信部123が受信した注文情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザであることは好適であるが、他のユーザでも良い。他のユーザは、例えば、受信された注文情報に含まれる支払者を識別するユーザ識別子で識別されるユーザである。また、他のユーザは、例えば、受信された注文情報に対応するグループ識別子と対になる支払者を識別するユーザ識別子で識別されるユーザである。
【0069】
支払金額算出部133は、例えば、受信された注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を商品情報格納部111から取得する。支払金額算出部133は、当該注文情報が有する商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報であるか否かを判断する。割り勘を示す情報あれば、支払金額算出部133は、取得した価格情報をユーザ数で割った割勘金額を取得する。そして、支払金額算出部133は、当該割勘金額を2以上の各ユーザの支払金額に加算する。また、支払金額算出部133は、当該注文情報が有する商品識別子に対応する割勘情報が割り勘を示す情報でなければ、一のユーザの支払金額に、取得した価格情報を加算する。例えば、以上の処理により、支払金額算出部133は、2以上の各ユーザの支払金額を算出する。
【0070】
支払金額算出部133は、モード受信部121が受信したモード識別子に応じて、2以上の各ユーザの支払金額を算出する。モード識別子は、例えば、第一モード、第二モード、または非割勘モードである。
【0071】
支払金額算出部133は、モード受信部121がモード識別子「非割勘モード」を受信した場合は、2以上の各ユーザの支払金額を算出せず、注文受信部123が受信した2以上の各注文情報が有する商品識別子と対になる価格情報を取得し、2以上の価格情報を加算した支払金額を算出する。なお、かかる支払金額は、注文受信部123が受信した注文情報に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子で識別されるグループでの支払金額である。
【0072】
支払金額算出部133は、例えば、退席情報受信部124が退席情報を受信する前の注文情報に対して、ユーザ数取得部132が取得したユーザ数(第一ユーザ数)を用いて、2以上の各ユーザの支払金額を算出する。また、支払金額算出部133は、例えば、退席情報受信部124が退席情報を受信する後の注文情報に対して、ユーザ数取得部132が取得した第二ユーザ数を用いて、第二ユーザ数に対応する各ユーザの支払金額を算出する。なお、第二ユーザ数は、通常、第一ユーザ数から退席情報受信部124が受信した退席情報の数を引いた数である。
【0073】
割り勘にする場合に端数金額が発生する場合、支払金額算出部133は、グループの中の一のユーザに対して、端数金額を含む支払金額を算出することは好適である。支払金額算出部133は、グループの中で最後に決済するユーザに対して、割り勘にする場合の端数金額を含む支払金額を算出することは好適である。つまり、支払金額算出部133は、決済指示受信部125が受信した決済指示に対応するグループ識別子と対になるユーザ数に、当該グループ識別子に対応する決済指示が受信された数がなった際に、端数金額を含む支払金額を取得することは好適である。また、支払金額算出部133は、例えば、グループの中の一のユーザをランダムに決定し、当該ユーザに対して、割り勘にする場合の端数金額を含む支払金額を算出する。また、支払金額算出部133は、例えば、グループの中のいずれかのユーザからの指示があった一のユーザに対して、割り勘にする場合の端数金額を含む支払金額を算出する。つまり、端数金額を支払うユーザの決定方法は問わない。
【0074】
決済処理部134は、決済指示の受信に応じて、決済処理を行う。決済処理とは、決済に関する処理であれば良い。決済処理は、例えば、図示しない決済サーバに、ユーザ識別子と支払金額算出部133が取得した支払金額とを送信する処理、図示しないレジ端末に支払金額を送信する処理、ユーザ識別子と対に格納されている予納の金額情報から支払金額を減額する処理等である。
【0075】
レシート構成部135は、支払金額算出部133が算出した2以上の各ユーザの支払金額が表出したレシートであり、2以上の各ユーザごとのレシートを構成する。レシートは、当該ユーザの支払い金額を含む情報である。レシートは、例えば、購入した商品に関する情報の集合を含む。
【0076】
レシート構成部135は、例えば、一のグループ識別子と対になる2以上の各ユーザ識別子の支払金額を含むレシートを、各ユーザごとに構成する。つまり、レシート構成部135が構成する一のユーザ向けのレシートには、当該グループの他のユーザの支払金額を含むことは好適である。
【0077】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、支払金額、レシートである。
【0078】
ここで出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、図示しない他の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0079】
支払金額出力部141は、支払金額算出部133が算出した2以上の各ユーザの支払金額を出力する。ここで、支払金額出力部141は、支払金額を端末装置2に送信することは好適である。
【0080】
レシート出力部142は、レシート構成部135が構成した2以上の各レシートを出力する。ここで、レシート出力部142は、レシートを端末装置2に送信することは好適である。なお、レシートに支払金額が含まれるので、レシート出力部142がレシートを出力する場合には、例えば、支払金額出力部141は、支払金額を出力しなくても良い。
【0081】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子である。
【0082】
端末受付部22は、各種の情報または指示を受け付ける。各種の情報または指示は、例えば、モード識別子、割勘情報、注文情報、退席情報、決済指示である。
【0083】
なお、ここでの受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けであるが、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0084】
各種の情報または指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0085】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示や情報を、送信するデータ構造の指示や情報にする処理である。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を、出力するデータ構造の情報にする処理である。
【0086】
端末送信部24は、各種の指示や情報を送信する。各種の指示や情報は、例えば、モード識別子、割勘情報、注文情報、退席情報、決済指示である。
【0087】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、支払金額、レシートである。
【0088】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、支払金額、レシートである。
【0089】
ここで出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0090】
格納部11、商品情報格納部111、ユーザ情報格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0091】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0092】
受信部12、モード受信部121、割勘情報受信部122、注文受信部123、退席情報受信部124、決済指示受信部125、および端末受信部25は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0093】
処理部13、割勘情報蓄積部131、ユーザ数取得部132、支払金額算出部133、決済処理部134、およびレシート構成部135は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0094】
出力部14、支払金額出力部141、レシート出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0095】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0096】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0097】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
(ステップS401)モード受信部121は、端末装置2からモード識別子を受信したか否か判断する。モード識別子を受信した場合はステップS402に行き、モード識別子を受信しなかった場合はステップS403に行く。なお、かかるモード識別子は、ユーザ識別子に対応付いている。
【0099】
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で受信されたモード識別子を、当該モード識別子に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0100】
なお、ユーザ識別子は、グループ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部112に格納されている。また、グループ識別子にモード識別子が対応付けられて、当該モード識別子が識別する割勘モードで一のユーザの決済が完了した後は、当該グループの他のユーザに対して、当該モード識別子が識別する割勘モードで支払料金が算出される。
【0101】
(ステップS403)割勘情報受信部122は、端末装置2から割勘情報を受信したか否か判断する。割勘情報を受信した場合はステップS404に行き、受信しなかった場合はステップS405に行く。なお、かかる割勘情報は、ユーザ識別子に対応付いている。割勘情報は、例えば、「割り勘にしない商品を特定する情報」「割り勘にする商品を特定する情報」である。
【0102】
(ステップS404)割勘情報蓄積部131は、ステップS403で受信された割勘情報を、ユーザ識別子と対になるグループ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0103】
(ステップS405)注文受信部123は、端末装置2から注文情報を受信したか否か判断する。注文情報を受信した場合はステップS406に行き、受信しなかった場合はステップS407に行く。なお、かかる注文情報は、ユーザ識別子に対応付いている。
【0104】
(ステップS406)処理部13は、ステップS405で受信された注文情報を、ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、ユーザ識別子に対応付けられた注文情報は、通常、グループ識別子にも対応付く。
【0105】
(ステップS407)退席情報受信部124は、端末装置2から退席情報を受信したか否か判断する。退席情報を受信した場合はステップS408に行き、受信しなかった場合はステップS413に行く。なお、かかる退席情報は、ユーザ識別子に対応付いている。また、退席情報は、通常、決済指示も含む。退席情報は、決済指示でも良い。
【0106】
(ステップS408)支払金額算出部133は、支払金額算出処理を行う。支払金額算出処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
(ステップS409)決済処理部134は、ステップS408で取得された支払金額を用いて、退席情報または決済指示を送信した端末装置2に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに対して、決済処理を行う。
【0108】
(ステップS410)レシート構成部135は、レシート構成処理を行う。レシート構成処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0109】
(ステップS411)レシート出力部142は、ステップS410で構成されたレシートを出力する。ここで、レシート出力部142は、退席情報または決済指示を送信した端末装置2にレシートを送信する。
【0110】
(ステップS412)処理部13は、退席情報または決済指示を送信した端末装置2に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子に対応する決済ユーザ数を変更する。ステップS401に戻る。なお、決済ユーザ数とは、当該グループにおいて、決済を完了したユーザの数である。決済ユーザ数は、決済が未完了のユーザ数でも良い。かかる場合、決済ユーザ数は、第二ユーザ数である。
【0111】
(ステップS413)決済指示受信部125は、端末装置2から決済指示を受信したか否か判断する。決済指示を受信した場合はステップS414に行き、受信しなかった場合はステップS421に行く。
【0112】
(ステップS414)支払金額算出部133は、決済指示に対応するユーザ識別子を取得する。次に、支払金額算出部133は、当該ユーザ識別子と対になるモード識別子が非割勘モードであるか否か判断する。非割勘モードであれればステップS415に行き、非割勘モードでなければステップS408に行く。
【0113】
(ステップS415)支払金額算出部133は、決済指示に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子をユーザ情報格納部112から取得する。
【0114】
(ステップS416)支払金額算出部133は、ステップS415で取得したグループ識別子と対になる1または2以上のユーザ識別子を取得する。支払金額算出部133は、当該1以上の各ユーザ識別子と対になる1以上の注文情報を格納部11から取得する。つまり、支払金額算出部133は、同一グループにおけるすべての注文情報を取得する。
【0115】
(ステップS417)支払金額算出部133は、ステップS416で取得した1以上の各注文情報が有する価格情報を加算し、支払金額を算出する。
【0116】
(ステップS418)決済処理部134は、ステップS417で取得された支払金額を用いて、決済処理を行う。
【0117】
(ステップS419)レシート構成部135は、ステップS417で取得された支払金額を含むレシートを構成する。なお、レシート構成部135は、ステップS416で取得された1以上の各注文情報を用いて、明細情報を構成し、当該明細情報をも含むレシートを構成しても良い。明細情報は、例えば、商品名、価格情報を有する。
【0118】
(ステップS420)レシート出力部142は、ステップS419で構成されたレシートを端末装置2に送信する。
【0119】
(ステップS421)受信部12は、端末装置2からユーザ数を受信したか否か判断する。ユーザ数を受信した場合はステップS422に行き、受信しない場合はステップS401に戻る。
【0120】
(ステップS422)処理部13は、ステップS421で受信されたユーザ数をグループ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。なお、ここでのグループ識別子は、端末装置2から送信されたユーザ数に対応するユーザ識別子と対になるグループ識別子である。
【0121】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0122】
次に、ステップS408の支払金額算出処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0123】
(ステップS501)支払金額算出部133は、情報を送信してきたユーザのユーザ識別子と対になるグループ識別子に対応するユーザ数を格納部11から取得する。
【0124】
(ステップS502)支払金額算出部133は、当該グループ識別子と対になる割勘情報を格納部11から取得する。なお、割勘情報は、割勘モードでも良い。
【0125】
(ステップS503)支払金額算出部133は、情報を送信してきたユーザのユーザ識別子を取得する。
【0126】
(ステップS504)支払金額算出部133は、情報を送信してきたユーザのユーザ識別子と対になるグループ識別子を取得する。
【0127】
(ステップS505)支払金額算出部133は、カウンタiに1を代入する。
【0128】
(ステップS506)支払金額算出部133は、i番目の注文情報が存在するか否かを判断する。i番目の注文情報が存在する場合はステップS507に行き、存在しない場合はステップS513に行く。
【0129】
(ステップS507)支払金額算出部133は、i番目の注文情報と対になるユーザ識別子と対になるグループ識別子が、ステップS504で取得したグループ識別子と同一であるか否かを判断する。同一であればステップS508に行き、同一でなければステップS512に行く。
【0130】
(ステップS508)支払金額算出部133は、取得した割勘情報を用いて、i番目の注文情報に対応する商品が、割り勘の商品であるか否かを判断する。割り勘の商品であればステップS509に行き、割り勘の商品でなければステップS510に行く。
【0131】
(ステップS509)支払金額算出部133は、i番目の注文情報に対応する価格情報を取得する。支払金額算出部133は、当該価格情報を変数「割勘合計」に加算する。ステップS512に行く。
【0132】
なお、変数「割勘合計」は、割り勘の対象の商品の金額の合計を取得するための変数である。
【0133】
(ステップS510)支払金額算出部133は、i番目の注文情報に対応するユーザ識別子が、ステップS503で取得したユーザ識別子と同一であるか否かを判断する。同一である場合はステップS511に行き、同一でない場合はステップS512に行く。
【0134】
(ステップS511)支払金額算出部133は、i番目の注文情報に対応する価格情報を取得する。支払金額算出部133は、当該価格情報を変数「個人合計」に加算する。
【0135】
(ステップS512)支払金額算出部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS506に戻る。
【0136】
(ステップS513)支払金額算出部133は、変数「割勘合計」の値を、ステップS501で取得したユーザ数で除算し、割り勘分の金額を取得する。ここで、支払金額算出部133は、端数金額も取得する。
【0137】
(ステップS514)支払金額算出部133は、当該グループ識別子と対になる決済ユーザ数が、「ユーザ数-1」であるか否か(最後の決済ユーザであるか否か)を判断する。最後の決済ユーザである場合はステップS515に行き、最後の決済ユーザでない場合はステップS517に行く。
【0138】
(ステップS515)支払金額算出部133は、ステップS513における演算の結果の端数金額を取得する。
【0139】
(ステップS516)支払金額算出部133は、ステップS513で取得した割り勘分の金額、ステップS515で取得した端数金額、および変数「個人合計」の金額を加算し、支払金額を算出する。上位処理にリターンする。
【0140】
(ステップS517)支払金額算出部133は、ステップS513で取得した割り勘分の金額、および変数「個人合計」の金額を加算し、支払金額を算出する。上位処理にリターンする。
【0141】
なお、図5のフローチャートにおいて、支払金額算出部133は、グループ全体の支払金額を算出しても良い。
【0142】
また、図5のフローチャートにおいて、支払金額算出部133は、当該グループに含まれる他のユーザの割り勘分の金額、「個人合計」の金額、および支払金額を算出しても良い。なお、算出した各金額は、図示しないバッファに一時蓄積することは好適である。
【0143】
次に、ステップS410のレシート構成処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
(ステップS601)レシート構成部135は、支払金額算出処理により取得された支払金額等をレシートに付加する。なお、支払金額等とは、支払金額だけでも良いし、支払金額と端数金額でも良い。
【0145】
(ステップS602)レシート構成部135は、カウンタiに1を代入する。
【0146】
(ステップS603)レシート構成部135は、「i<=ユーザ数-1」を満たすか否かを判断する。「i<=ユーザ数-1」を満たす場合はステップS604に行き、満たさない場合はステップS607に行く。
【0147】
(ステップS604)レシート構成部135は、i番目の他のユーザのユーザ識別子を取得する。レシート構成部135は、かかるユーザ識別子を支払金額算出部133に与え、当該i番目の他のユーザの支払金額を算出する処理を行わせる。
【0148】
(ステップS605)レシート構成部135は、ステップS604で取得された、他のユーザの支払金額等をレシートに付加する。
【0149】
(ステップS606)レシート構成部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0150】
(ステップS607)レシート構成部135は、当該グループのグループ識別子に対応する1以上の注文情報から取得された合計金額等を取得する。
【0151】
(ステップS608)レシート構成部135は、ステップS607で取得した合計金額等をレシートに付加する。
【0152】
(ステップS609)レシート構成部135は、レシートに明細を付加するか否かを判断する。明細を付加する場合はステップS610に行き、明細を付加しない場合は上位処理にリターンする。なお、レシートに明細を付加するか否かは、予め決められていても良いし、ユーザからの指示に応じても良い。
【0153】
(ステップS610)レシート構成部135は、当該グループのグループ識別子に対応する1以上の各注文情報を用いて明細情報(例えば、商品名、価格情報を有する)を取得する。ここで、明細情報は、当該ユーザの支払いに関する注文情報のみから取得された情報だけでも良い。つまり、明細情報は、他のユーザのみが負担した商品の情報を含まなくても良い。
【0154】
(ステップS611)レシート構成部135は、ステップS610で取得した明細情報をレシートに付加する。上位処理にリターンする。
【0155】
なお、図6のフローチャートにおいて、他のユーザの支払金額を算出する処理は行わなくても良い。つまり、レシートには、自分の支払いに関する情報のみが含まれていても良い。
【0156】
次に、端末装置2の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0157】
(ステップS701)端末受付部22は、モード識別子等の情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS702に行き、受け付けなかった場合はステップS704に行く。なお、モード識別子等とは、例えば、モード識別子、割勘情報、注文情報、ユーザ数である。
【0158】
(ステップS702)端末処理部23は、ステップS701で受け付けられた情報を用いて、送信する情報を構成する。ステップS701に戻る。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する情報を構成する。
【0159】
(ステップS703)端末送信部24は、ステップS702で構成された情報を情報処理装置1に送信する。
【0160】
(ステップS704)端末受付部22は、退席情報を受け付けたか否かを判断する。退席情報を受け付けた場合はステップS705に行き、受け付けなかった場合はステップS708に行く。
【0161】
(ステップS705)端末処理部23は、ステップS704で受け付けられた退席情報を用いて、送信する退席情報を構成する。端末送信部24は、当該退席情報を情報処理装置1に送信する。
【0162】
なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する退席情報を構成する。また、端末送信部24は、例えば、当該退席情報を送信する。
【0163】
(ステップS706)端末受信部25は、情報処理装置1からレシートを受信したか否かを判断する。レシートを受信した場合はステップS707に行き、受信しなかった場合はステップS706に戻る。
【0164】
(ステップS707)端末処理部23は、ステップS706で受信されたレシートを用いて、出力するレシートを構成する。端末出力部26は、当該レシートを出力する。ステップS701に戻る。
【0165】
(ステップS708)端末受付部22は、決済指示を受け付けたか否かを判断する。決済指示を受け付けた場合はステップS709に行き、受け付けなかった場合はステップS701に戻る。
【0166】
(ステップS709)端末処理部23は、ステップS708で受け付けられた決済指示を用いて、送信する決済指示を構成する。端末送信部24は、当該決済指示を情報処理装置1に送信する。ステップS706に行く。
【0167】
なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する決済指示を構成する。また、端末送信部24は、例えば、当該決済指示を送信する。
【0168】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0169】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0170】
今、情報処理装置1の商品情報格納部111には、図8に示す商品管理表が格納されている、とする。商品管理表とは、商品情報を管理する表である。商品管理表は、「商品識別子」「商品名」「商品種類識別子」「価格」を有する多数の商品情報を管理する。
【0171】
また、ユーザ情報格納部112には、図9に示すユーザ管理表が格納されている、とする。ユーザ管理表は、ユーザ管理表とは、ユーザ情報を管理する表である。ユーザ管理表は、「ユーザ識別子」「グループ識別子」「完了フラグ」を有する1以上のユーザ情報を管理する。なお、ユーザ管理表の各レコードは、例えば、ユーザが注文する前に登録される情報であるが、登録のタイミングは問わない。また、ユーザ管理表の各レコードの登録の方法も問わない。また、ここでの「ユーザ識別子」は、例えば、ユーザが端末装置2にインストールした注文アプリにおけるユーザIDであるが、端末装置2のIPアドレス、MACアドレス、メールアドレス、電話番号等でも良く、その情報の種類は問わない。また、「グループ識別子」は、ここでは、情報処理装置1が生成したユニークなグループIDであるが、例えば、ユーザが入力したグループ名等でも良く、その情報の種類は問わない。さらに、「完了フラグ」とは、対応するユーザの決済が完了したか否かを示す情報であり、最初は、決済未完了を示す「0」である。また、決済完了を示す情報は、ここでは「1」である、とする。
【0172】
また、格納部11には、図10に示す構造を有する注文管理表が格納されている、とする。注文管理表とは、注文情報を管理する表である。注文管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「商品識別子」「数量」「注文日時」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ識別子」は、注文したユーザの識別子である。「商品識別子」は、注文された商品の識別子である。
【0173】
なお、ここでは、例えば、居酒屋に居る2以上の各ユーザが、自分の端末装置2であり、注文アプリがインストールされた端末装置2に対して入力した注文情報が、端末装置2から情報処理装置1に送信され、注文管理表に蓄積されたものとする。
【0174】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、割勘モード「第二モード」の場合であり、全員が揃って退席する場合である。具体例2は、割勘モード「第二モード」の場合であり、グループの一人が先に退席する場合である。なお、具体例において、割勘モード「第一モード」は、すべての商品について割り勘にするモードである。また、割勘モード「第二モード」は、食べものは割り勘とし、飲みものは注文者が個別に負担するモードである。
【0175】
(具体例1)
グループ識別子「G01」のメンバーの飲み会が終了した、とする。そして、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザAであり、最初に決済するユーザAは、自分の端末装置2に、ユーザ識別子「U001」を含む決済画面出力指示を入力した、とする。
【0176】
次に、当該端末装置2は、決済画面出力指示を受け付け、当該指示を情報処理装置1に送信する。次に、情報処理装置1は決済画面出力指示を受信し、モード問合画面を当該端末装置2に送信する。次に、当該端末装置2は、モード問合画面を受信し、出力する。かかる画面例は、図11である。モード問合画面(図11)は、支払い方法を選択するための画面である。モード問合画面は、決済前にユーザが割勘モードを入力するための面である。
【0177】
そして、ユーザAは、図11において、「ワリカン」のうちの「飲むもの個別 食べものワリカン」を選択した、とする(図11参照)。なお、「飲むもの個別 食べものワリカン」は、割勘モード「第二モード」である。「全額ワリカン」は割勘モード「第一モード」である。また、「個別・一括会計」が選択された場合は、割り勘ではない決済となる。「個別・一括会計」が選択された場合、「個別会計」または「一括会計」のうちのいずれかを選択できる。「一括会計」は、一人のユーザがグループの全額を支払うモードである。
【0178】
次に、端末装置2の端末受付部22は、割勘モード「第二モード」を含む決済指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「U001」を取得し、決済指示「<ユーザ識別>U001 <モード>第二モード」を構成する。次に、端末送信部24は、当該決済指示を情報処理装置1に送信する。
【0179】
次に、情報処理装置1の決済指示受信部125は、端末装置2から決済指示「<ユーザ識別>U001 <モード>第二モード」を受信する。
【0180】
次に、割勘情報蓄積部131は、受信された決済指示からユーザ識別子「U001」を取得する。次に、割勘情報蓄積部131は、ユーザ識別子「U001」と対になるグループ識別子「G01」を、ユーザ管理表(図9)から取得する。次に、割勘情報蓄積部131は、グループ識別子「G01」と対にして、モード「第二モード」を格納部11に蓄積する。
【0181】
次に、支払金額算出部133は、決済指示に対応するユーザ識別子「U001」を取得する。次に、支払金額算出部133は、決済指示に含まれる「<モード>第二モード」から、割勘モードである、と判断する。次に、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U001」と対になるグループ識別子「G01」をユーザ管理表(図9)から取得する。
【0182】
次に、支払金額算出部133は、以下のように支払金額算出処理を行う。つまり、支払金額算出部133は、ユーザ管理表(図9)を参照し、支払金額算出部133は、グループ識別子「G01」と対になるユーザ識別子「U001」「U002」「U003」を取得する。また、ユーザ数取得部132は、グループ識別子「G01」と対になるユーザ識別子の数であるユーザ数「3」を取得する。なお、ユーザ数取得部132は、取得したユーザ識別子「U001」「U002」「U003」の数からユーザ数「3」を取得しても良い。
【0183】
また、支払金額算出部133は、注文管理表(図10)を参照し、ユーザ識別子「U001」「U002」「U003」のうちのいずれかのユーザ識別子と対になる商品識別子と数量とを取得する。
【0184】
次に、支払金額算出部133は、商品管理表(図8)を参照し、取得した注文ごとの商品識別子と数量とを用いて、注文ごとに商品名と注文価格(図8の価格×数量)を取得する。
【0185】
また、支払金額算出部133は、割勘モード「第二モード」に従って、商品種類識別子「1」に対応し、ユーザ識別子「U001」と対になる注文に対する注文価格は、飲みものの価格として加算し、例えば、「2000円」を算出した、とする。また、支払金額算出部133は、商品種類識別子「2」に対応し、ユーザ識別子「U001」「U002」「U003」のうちのいずれかのユーザ識別子と対になる注文に対する注文価格は、食べものの価格として加算し、例えば、「6722円」を算出した、とする。次に、支払金額算出部133は、割勘モード「第二モード」に従って、食べものの価格「6722円」をユーザ数「3」で除算し、余りは切り捨て、「2240円」を得たとする。また、支払金額算出部133は、ユーザAに対して、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2240円」を加算し、お支払い合計「4240円」を算出する。
【0186】
以上より、支払金額算出部133は、ユーザAに対して、お支払い合計「4240円」、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2240円」を算出し、当該情報を、ユーザ識別子「U001」と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0187】
また、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U002」および「U003」で識別されるユーザB、ユーザCに対して、各々が支払う金額を、ユーザの場合と同様に算出した、とする。そして、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U002」と対にして、お支払い合計「6240円」、飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファに一時蓄積した、とする。
【0188】
また、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U003」と対にして、お支払い合計「2462円」、飲みものの価格「222円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファに一時蓄積した、とする。
【0189】
次に、決済処理部134は、図示しないバッファに一時蓄積された情報を用いて、決済画面を構成する。次に、支払金額出力部141は、当該決済画面をユーザAの端末装置2に送信する。
【0190】
次に、端末装置2は、当該決済画面を受信し、出力する。かかる出力例は、図12である。図12において、ユーザA(あなた)が支払う金額に関する情報に加えて、他のユーザB、ユーザCが支払う金額に関する情報も表示されている。
【0191】
次に、ユーザAは、「金額を確定して次へ」ボタン1201を指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示を受け付け、決済の確認画面を出力する。かかる確認画面の例は、図13である。
【0192】
次に、ユーザAは、確認画面(図13)において、「はい」ボタン1301を指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示(確定指示)を受け付け、当該確定指示を情報処理装置1に送信する。なお、確定指示は、ユーザ識別子「U001」を含む。
【0193】
次に、情報処理装置1の受信部12は、確定指示を受信する。そして、決済処理部134は、確定指示に含まれるユーザ識別子「U001」で識別されるユーザに対する決済処理を行う。また、決済処理部134は、ユーザ識別子「U001」と対になる完了フラグを「1」に書き換える(図9)。かかることにより、ユーザAの決済が完了したことが管理された。
【0194】
次に、ユーザBは、自分の端末装置2に、ユーザ識別子「U002」を含む決済画面出力指示を入力した、とする。
【0195】
次に、当該端末装置2は、決済画面出力指示を受け付け、当該指示を情報処理装置1に送信する。次に、情報処理装置1は決済画面出力指示を受信する。そして、グループ識別子「G01」と対にモード識別子「第二モード」が格納部11に格納されているので、決済処理部134は、ユーザBを識別するユーザ識別子「U002」と対になっているお支払い合計「6240円」、飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。また、決済処理部134は、ユーザCを識別するユーザ識別子「U003」と対になっているお支払い合計「2462円」、飲みものの価格「222円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。さらに、既に支払いを完了したユーザAのお支払い合計「4240円」、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。そして、決済処理部134は、かかる情報を用いて、決済画面を構成する。次に、支払金額出力部141は、当該決済画面をユーザBの端末装置2に送信する。
【0196】
次に、ユーザBの端末装置2は、当該決済画面を受信し、出力する。かかる出力例は、図14である。図14において、ユーザB(あなた)が支払う金額に関する情報に加えて、他のユーザCが支払う金額に関する情報、既に支払ったユーザAの支払い完了の情報も表示されている。
【0197】
次に、ユーザBは、図14において、「金額を確定して次へ」ボタンを指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示を受け付け、決済の確認画面を出力する。かかる確認画面の例は、図13である。
【0198】
次に、ユーザBは、「はい」ボタン1301を指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示(確定指示)を受け付け、当該確定指示を情報処理装置1に送信する。なお、確定指示は、ユーザ識別子「U002」を含む。
【0199】
次に、情報処理装置1の受信部12は、確定指示を受信する。そして、決済処理部134は、確定指示に含まれるユーザ識別子「U002」で識別されるユーザに対する決済処理を行う。また、決済処理部134は、ユーザ識別子「U002」と対になる完了フラグを「1」に書き換える(図9)。かかることにより、ユーザBの決済が完了したことが管理された。
【0200】
次に、ユーザCは、自分の端末装置2に、ユーザ識別子「U003」を含む決済画面出力指示を入力した、とする。
【0201】
次に、当該端末装置2は、決済画面出力指示を受け付け、当該指示を情報処理装置1に送信する。次に、情報処理装置1は決済画面出力指示を受信する。そして、グループ識別子「G01」と対にモード識別子「第二モード」が格納部11に格納されているので、決済処理部134は、ユーザCを識別するユーザ識別子「U003」と対になっているお支払い合計「2462円」、飲みものの価格「222円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。また、既に支払いを完了したユーザAのお支払い合計「4240円」、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。さらに、既に支払いを完了したユーザBのお支払い合計「6240円」、飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。
【0202】
次に、支払金額算出部133は、「U003」と対になるグループ識別子「G01」と対になる完了フラグを参照し、ユーザ識別子「U003」で識別されるユーザCが、当該グループの中の最後の決済ユーザであることを検知する。次に、支払金額算出部133は、「合計金額÷ユーザ数」である「6722÷3」の演算の結果の端数金額「2円」を取得する。そして、支払金額算出部133は、ユーザCのお支払い合計「2462円」に端数金額「2円」を加え、お支払い合計「2464円」とする。
【0203】
次に、決済処理部134は、以上の情報を用いて、ユーザCに送信する決済画面を構成する。次に、支払金額出力部141は、当該決済画面をユーザCの端末装置2に送信する。
【0204】
次に、ユーザCの端末装置2は、当該決済画面を受信し、出力する。かかる出力例は、図15である。図15において、ユーザC(あなた)が支払う金額に関する情報に加えて、既に支払ったユーザAとユーザBとの支払い完了の情報も表示されている。さらに、図15において、端数の情報(1501)が表示され、端数を含めた合計金額(1502)も表示されている。
【0205】
(具体例2)
ユーザCが、先にお店を出るために、割勘モード「第二モード」を選択し、最初に決済を済ませた、とする。
【0206】
そして、具体例1で説明した処理により、支払金額算出部133は、ユーザCに対して、ユーザ識別子「U003」と対にして、お支払い合計「2462円」、飲みものの価格「222円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0207】
また、支払金額算出部133は、端数「2円」を算出し、残るユーザの数「2」で除算し、各人の端数「1円」を取得する。
【0208】
また、支払金額算出部133は、他のユーザAに対して、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2240円」を算出する。そして、支払金額算出部133は、食べものの価格「2240円」に端数「1円」を加算し、食べものの価格「2241円」を取得する。次に、支払金額算出部133は、飲みものの価格「2000円」、食べものの価格「2241円」を、ユーザ識別子「U001」と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0209】
また、支払金額算出部133は、他のユーザBに対して、飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「2240円」を算出する。そして、支払金額算出部133は、食べものの価格「2240円」に端数「1円」を加算し、食べものの価格「2241円」を取得する。次に、支払金額算出部133は、飲みものの価格「4000円」、食べものの価格「2241円」を、ユーザ識別子「U002」と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0210】
次に、ユーザAとユーザBとは、ユーザCが退席した後も、食べものの注文を続けた、とする。そして、食べものの注文の合計が「8722円」となった、とする。つまり、ユーザCが退席した後、2000円分の食べものの注文が行われた、とする。
【0211】
その後、ユーザAとユーザBとの飲み会は終了することとなり、ユーザAが、自分の端末装置2に、ユーザ識別子「U001」を含む決済画面出力指示を入力した、とする。
【0212】
次に、当該端末装置2は、決済画面出力指示を受け付け、当該指示を情報処理装置1に送信する。次に、情報処理装置1は決済画面出力指示を受信する。そして、グループ識別子「G01」と対にモード識別子「第二モード」が格納部11に格納されているので、支払金額算出部133は、ユーザAを識別するユーザ識別子「U001」と対になっている飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「2241円」を図示しないバッファから取得する。
【0213】
また、支払金額算出部133は、追加で注文された「2000円」分の食べものについて、ユーザ数「2」で除算し、「1000円」を算出し、当該「1000円」をユーザ識別子「U001」と対になる食べものの価格「2241円」に加算し、食べものの価格「3241円」を算出する。そして、支払金額算出部133は、飲みものの価格「2000円」と食べものの価格「3241円」とを合計し、合計金額「5241円」を算出する。次に、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U001」と対にして、合計金額「5241円」、飲みものの価格「2000円」、および食べものの価格「3241円」を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0214】
また、支払金額算出部133は、ユーザBを識別するユーザ識別子「U002」と対になっているお飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「2241円」を図示しないバッファから取得する。
【0215】
また、支払金額算出部133は、追加で注文された分の「1000円」をユーザ識別子「U002」と対になる食べものの価格「2241円」に加算し、食べものの価格「3241円」を算出する。そして、支払金額算出部133は、飲みものの価格「4000円」と食べものの価格「3241円」とを合計し、合計金額「7241円」を算出する。次に、支払金額算出部133は、ユーザ識別子「U002」と対にして、合計金額「7241円」、飲みものの価格「4000円」、および食べものの価格「3241円」を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0216】
さらに、決済処理部134は、既に支払いを完了したユーザCの飲みものの価格「222円」、および食べものの価格「2240円」を図示しないバッファから取得する。また、決済処理部134は、飲みもの合計金額「6222円」、食べものの合計金額「8722」、および合計「14944円」を取得する。
【0217】
次に、決済処理部134は、以上の情報を用いて、決済画面を構成する。次に、支払金額出力部141は、当該決済画面をユーザAの端末装置2に送信する。
【0218】
次に、ユーザAの端末装置2は、当該決済画面を受信し、出力する。かかる出力例は、図16である。図16において、ユーザA(あなた)が支払う金額に関する情報に加えて、他のユーザBが支払う金額に関する情報、先に退席したユーザCの金額に関する情報も表示されている。
【0219】
次に、ユーザAは、「金額を確定して次へ」ボタンを指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示を受け付け、決済の確認画面を出力する。かかる確認画面の例は、図13である。
【0220】
次に、ユーザAは、「はい」ボタン1301を指示した、とする。すると、端末装置2は、当該指示(確定指示)を受け付け、当該確定指示を情報処理装置1に送信する。なお、確定指示は、ユーザ識別子「U001」を含む。
【0221】
次に、情報処理装置1の受信部12は、確定指示を受信する。そして、決済処理部134は、確定指示に含まれるユーザ識別子「U001」で識別されるユーザに対する決済処理を行う。また、決済処理部134は、ユーザ識別子「U001」と対になる完了フラグを「1」に書き換える(図9)。かかることにより、ユーザAの決済が完了したことが管理された。
【0222】
以上、本実施の形態によれば、グループに属する各ユーザに対して、適切な割り勘の処理が行える。
【0223】
また、本実施の形態によれば、商品に応じて、割り勘にする場合と割り勘にしない場合とを区別して、各人の支払額を取得できるために、適切な割り勘の処理が行える。
【0224】
また、本実施の形態によれば、ユーザの希望により、割り勘する商品をカスタマイズできる。
【0225】
また、本実施の形態によれば、2以上の割り勘モードをユーザに提供できるため、より適切な割り勘の処理が行える。
【0226】
また、本実施の形態によれば、ユーザが割り勘にするモードと割り勘にしないモードとを選択できるため、適切な支払金額を出力できる。
【0227】
また、本実施の形態によれば、割り勘にする場合に、2以上の各ユーザ向けのレシートを出力できる。
【0228】
また、本実施の形態によれば、先に退席したユーザがいる場合にも、適切な割り勘の処理が行える。
【0229】
さらに、本実施の形態によれば、割り勘における端数金額の処理を適切に行える。
【0230】
なお、本実施の形態において、レシート構成部135は、例えば、図12図14図15図16に示すような情報を含むレシートを構成しても良い。
【0231】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、商品識別子と価格情報とを有する2以上の商品情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザ識別子に対応する注文情報であり、商品識別子を有する注文情報を、2以上のユーザからなるグループのうちのいずれかのユーザから受信する注文受信部と、前記グループにおける割り勘の対象のユーザ数を取得するユーザ数取得部と、前記注文情報が有する前記商品識別子で識別される商品に応じて、割り勘にする商品と割り勘にしない商品とがあり、割り勘にする商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を前記ユーザ数で割った割勘金額を取得し、当該割勘金額を前記2以上の各ユーザの支払金額に加算し、割り勘にしない商品に対しては、前記注文受信部が受信した前記注文情報が有する前記商品識別子と対になる価格情報を一のユーザの支払金額に加算し、前記2以上の各ユーザの支払金額を算出する支払金額算出部と、前記支払金額算出部が算出した前記2以上の各ユーザの前記支払金額を出力する支払金額出力部として機能させるためのプログラムである。
【0232】
また、図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図17は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図18は、システム300のブロック図である。
【0233】
図17において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0234】
図18において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0235】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0236】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0237】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0238】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0239】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0240】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0241】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0242】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、複数人が商品を注文した場合に、適切な割り勘の処理が行えるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0243】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 端末装置
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 商品情報格納部
112 ユーザ情報格納部
121 モード受信部
122 割勘情報受信部
123 注文受信部
124 退席情報受信部
125 決済指示受信部
131 割勘情報蓄積部
132 ユーザ数取得部
133 支払金額算出部
134 決済処理部
135 レシート構成部
141 支払金額出力部
142 レシート出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18