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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135779
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】計測補助治具
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/007 20060101AFI20230922BHJP
   G01B 3/20 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G01M17/007 Z
G01B3/20 Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041043
(22)【出願日】2022-03-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】598156675
【氏名又は名称】グリーン フィクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】弁理士法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武藤 敦史
(72)【発明者】
【氏名】馬場 大輔
【テーマコード(参考)】
2F061
【Fターム(参考)】
2F061AA01
2F061AA26
2F061AA33
2F061CC26
2F061JJ02
2F061JJ41
2F061RR01
2F061RR05
2F061RR07
2F061RR16
2F061RR32
2F061VV66
(57)【要約】
【課題】車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することを可能とする計測補助治具を提供すること。
【解決手段】車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際に用いる計測補助治具1。計測補助治具1は、第一治具10及び第二治具20を有する。第一治具10及び第二治具20のそれぞれは、車体の被測定箇所81、82に装着固定するための装着固定部11、21と、計測器7を当接させるための当接平面12、22とを有する。第一治具10及び第二治具20を、それぞれの被測定箇所81、82に装着固定した状態において、第一治具10の当接平面12と、第二治具20の当接平面22とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際に用いる計測補助治具であって、
該計測補助治具は、第一治具及び第二治具を有し、
上記第一治具及び上記第二治具のそれぞれは、車体の被測定箇所に装着固定するための装着固定部と、計測器を当接させるための当接平面とを有し、
上記第一治具及び上記第二治具を、それぞれの上記被測定箇所に装着固定した状態において、上記第一治具の上記当接平面と、上記第二治具の上記当接平面とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている、計測補助治具。
【請求項2】
上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、磁石を有する、請求項1に記載の計測補助治具。
【請求項3】
上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、車体の側面に配設されるドアに装着固定される、請求項1又は2に記載の計測補助治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際に用いる計測補助治具に関する。
【背景技術】
【0002】
車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際、例えば、特許文献1に記載のように、段差ノギス(段差ゲージともいう。)を用いることがある。すなわち、例えば、車両のドアの建付けが正確であるか否かを確認する際に、ドアの一部とその近傍の車両本体の一部もしくは他のドアの一部との両方に段差ノギスを当てて、両者間の段差や隙間の寸法を確認することが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-47179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車体の被測定箇所によっては、湾曲した形状や複雑な形状等を有することにより、段差ノギスを当接させる位置が少しでもずれると、測定値が異なることとなるおそれがある。それゆえ、被測定箇所に直接段差ノギスを当接させて、相対位置関係を計測することは、決して容易ではなく、また、正確な計測値が得られ難い場合が生じる。かかる課題は、段差ノギスに限らず、他の計測器を用いる場合にも生じ得る。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することを可能とする計測補助治具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際に用いる計測補助治具であって、
該計測補助治具は、第一治具及び第二治具を有し、
上記第一治具及び上記第二治具のそれぞれは、車体の被測定箇所に装着固定するための装着固定部と、計測器を当接させるための当接平面とを有し、
上記第一治具及び上記第二治具を、それぞれの上記被測定箇所に装着固定した状態において、上記第一治具の上記当接平面と、上記第二治具の上記当接平面とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている、計測補助治具にある。
【発明の効果】
【0007】
上記計測補助治具は、上記のように構成された第一治具と第二治具とを有する。これにより、車体に第一治具と第二治具とを装着固定した状態において、第一治具の当接平面と第二治具の当接平面とが、二箇所の被測定箇所の相対位置関係に応じた相対位置関係となるように、配置される。この状態において、それぞれの当接平面に計測治具を当接させることで、2つの当接平面の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することができる。そして、この測定結果は、二箇所の被測定箇所の相対位置関係を反映したものとなる。そのため、二箇所の被測定箇所の相対位置関係が、容易かつ正確に測定されることとなる。
【0008】
以上のごとく、上記態様によれば、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することを可能とする計測補助治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1における、計測補助治具を用いた計測方法を示す説明図。
図2】実施形態1における、車体の側面図。
図3】実施形態1における、被測定箇所を含む車体の一部の拡大図。
図4】実施形態1における、計測補助治具の斜視図。
図5】実施形態1における、被測定箇所に装着固定した第一治具の、車両前後方向に直交する平面による断面説明図。
図6】実施形態1における、被測定箇所に装着固定した第一治具の、車両前後方向に直交する他の平面による断面説明図。
図7】実施形態1における、被測定箇所に装着固定した第一治具の、車両前後方向に直交する更に他の平面による断面説明図。
図8】実施形態1における、被測定箇所に装着固定した第二治具の、車両前後方向に直交する平面による断面説明図。
図9】実施形態1における、被測定箇所に装着固定した第二治具の、車両前後方向に直交する他の平面による断面説明図。
図10】実施形態2における、被測定箇所に装着固定した第一治具の、車両前後方向に直交する平面による断面説明図。
図11】実施形態3における、車体の側面図。
図12】実施形態3における、被測定箇所に計測補助治具を装着固定した状態の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記計測補助治具は、例えば、段差ノギス等の計測器を用いて車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を計測する際に用いることができる。
【0011】
また、上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、磁石を有するものとすることができる。この場合には、第一治具及び第二治具の少なくとも一方は、装着固定部と共に磁石をも利用して車体に固定することができる。それゆえ、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係の計測を、より容易に行うことができる。
【0012】
また、上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、車体の側面に配設されるドアに装着固定されるものとすることができる。この場合には、ドアの建付けが正確になされているか否か等を、容易かつ正確に確認することができる。
【0013】
(実施形態1)
計測補助治具の実施形態につき、図1図9を参照して説明する。
本形態の計測補助治具1は、図1に示すごとく、車体8における異なる二箇所(例えば図2図3に示す符号81、82にて示す箇所)の間の相対位置関係を計測する際に用いるものである。
【0014】
図1図4に示すごとく、計測補助治具1は、第一治具10及び第二治具20を有する。
第一治具10及び第二治具20のそれぞれは、装着固定部11、21と、当接平面12、22とを有する。装着固定部11、21は、車体8の被測定箇所81、82に装着固定するための部位である。当接平面12、22は、計測器7を当接させるための面である。
【0015】
図1に示すごとく、第一治具10及び第二治具20を、それぞれの被測定箇所81、82に装着固定した状態において、第一治具10の当接平面12と、第二治具20の当接平面22とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている。本形態においては、第一治具10の当接平面12と第二治具20の当接平面22とは、同一平面上に配されるよう構成されている。ただし、第一治具10の当接平面12と第二治具20の当接平面22とが、これらの法線方向において所定寸法分ずれた位置に、互いに平行に配置されるよう構成されているものとすることもできる。この所定寸法が設計値通りであれば、車体においても正確な組み立てがなされているという検査結果が得られるからである。
【0016】
なお、ここでいう「第一治具10及び第二治具20を、それぞれの被測定箇所81、82に装着固定した状態において」とは、2つの被測定箇所81、82が設計通りの状態にて形成されていることを前提としたものである。
【0017】
本形態において、2つの被測定箇所81、82は、図2図3に示すごとく、車体8のフロントドア810の一部及びリアドア820の一部である。より具体的には、フロントドア810の窓枠の下辺に沿った部位の後方の一部が被測定箇所81であり、リアドア820の窓枠の下辺に沿った部位の前方の一部が被測定箇所82である。
【0018】
図5図9に示すごとく、これらの被測定箇所81、82は、詳細には複雑な形状を有しており、多種の曲面が組み合わさった曲面形状を有する。これらの被測定箇所81、82に、計測補助治具1の第一治具10と第二治具20とを、それぞれ装着固定する。本形態においては、フロントドア810の被測定箇所81に、第一治具10を装着固定し、リアドア820の被測定箇所82に、第二治具20を装着固定する。このとき、第一治具10は、装着固定部11によって、被測定箇所81に装着固定される。また、第二治具20は、装着固定部21によって、被測定箇所82に装着固定される。
【0019】
例えば、図4図7に示すごとく、第一治具10には、装着固定部11として、被測定箇所81の一部を挟持する挟持部11a(図5参照)、被測定箇所81の一部に当接する当接部11b(図6参照)、被測定箇所81の一部に設けられた孔部に嵌入する嵌入部11c(図7参照)等を有する。そして、例えば、主として挟持部11aによって、車両幅方向Yの位置決めが行われ、主として当接部11bによって、車両上下方向Zの位置決めが行われ、主として嵌入部11cによって車両前後方向Xの位置決めが行われる。ただし、車両幅方向Y、車両上下方向Z、車両前後方向Xの位置決めは、装着固定部11の全体にて、行われればよい。また、これら以外にも、第一治具10が、被測定箇所81の一部に当接等して、装着固定部11として機能するよう構成することもできる。
【0020】
また、例えば、図4図8図9に示すごとく、第二治具20には、装着固定部21として、被測定箇所82の一部を挟持する挟持部21a(図8参照)、被測定箇所81の一部に当接する当接部21b(図9参照)、被測定箇所81の一部に設けられた孔部に嵌入する嵌入部21c(図9参照)等を有する。図4に示すごとく、この第二治具20には、挟持部11a、及び、嵌入部21cが、それぞれ2個ずつ設けてある。
第一治具10及び第二治具20は、例えば、樹脂にて構成することができる。
【0021】
次に、本形態の作用効果につき説明する。
上記計測補助治具1は、上記のように構成された第一治具10と第二治具20とを有する。これにより、車体8に第一治具10と第二治具20とを装着固定した状態において、第一治具10の当接平面12と第二治具20の当接平面22とが、二箇所の被測定箇所81、82の相対位置関係に応じた相対位置関係となるように、配置される。この状態において、図1に示すごとく、それぞれの当接平面12、22に計測器7を当接させることで、2つの当接平面12、22の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することができる。そして、この測定結果は、二箇所の被測定箇所81、82の相対位置関係を反映したものとなる。そのため、二箇所の被測定箇所81、82の相対位置関係が、容易かつ正確に測定されることとなる。
【0022】
車両本体にフロントドア810及びリアドア820を、設計通りに組み付けたとき、2つの被測定箇所81、82の相対位置関係は、設計通りの位置関係となっているはずである。例えば、2つの被測定箇所81、82の車両上下方向Zの位置が同じになるように設計した場合、その設計通りにフロントドア810及びリアドア820を組み付ければ、2つの被測定箇所81、82の車両上下方向Zの位置は一致する(図3参照)。ところが、車両本体に対するフロントドア810及びリアドア820のいずれかの建付けが正確でない場合などには、2つの被測定箇所81、82の車両上下方向Zの位置がずれることとなる。
【0023】
そこで、これらのドアの建付けが正常に行われているか否かを検査するにあたって、例えば、2つの被測定箇所81、82の車両上下方向Zの相対位置関係を測定することとなる。この測定に当たっては、例えば段差ノギス(図1の符号7参照)を用いる。ところが、フロントドア810やリアドア820における被測定箇所81、82の形状は、必ずしも平坦面となっているわけではない。つまり、段差ノギス等の計測器7を当接させる面が、都合よく平坦面となっているとは限らない。また、被測定箇所81、82が平坦面を有していたとしても、充分な面積にわたって平坦面が連続形成されているわけでもない。すなわち、被測定箇所81、82は、例えば曲面を構成している。それゆえ、段差ノギスを当接させる位置や姿勢が少しでもずれると、測定値が異なることとなるおそれがある。それゆえ、被測定箇所81、82に直接計測器7を当接させて、相対位置関係を計測することは、決して容易ではなく、また、正確な計測値が得られ難い場合がある。
【0024】
そこで、本形態の計測補助治具1を用いることにより、上述のように、二箇所の被測定箇所81、82の相対位置関係を、容易かつ正確に測定することができる。つまり、二箇所の被測定箇所81、82の相対位置関係を反映した2つの当接平面12、22が、同一平面上又は平行に配置されることで、当接平面12、22に対する計測器7の当接位置が多少変わっても、車両上下方向Zの相対位置関係の計測値は変わらない。しかも、当接平面12、22に対して、計測器7を垂直に当接させることも容易である。その結果、容易かつ正確に、二箇所の間の相対位置関係を計測することができる。
【0025】
なお、図1に示すごとく、第一治具10と第二治具20とが互いに対向する面を当接平面12a、22aとすることもできる。この場合、例えば、第一治具10と第二治具20とを、被測定箇所81、82に装着固定した状態において、当接平面12a、22aの間の隙間寸法を、例えばノギスのクチバシを利用して計測することで、被測定箇所81、82の車両前後方向Xの相対位置関係を、容易かつ正確に計測することができる。
【0026】
また、図示を省略するが、第一治具10及び第二治具20の車体8と反対側の側面(すなわち、図1の紙面手前側の面)を、当接平面とすることもできる。この場合、被測定箇所81、82の車両幅方向Yの相対位置関係を、容易かつ正確に計測することができる。
【0027】
また、本形態においては、装着固定部11、21を、第一治具10及び第二治具20の下面に設けた形態を示したが、例えば、第一治具10及び第二治具20における、車体8側の側面にも設けることができる。例えば、車両本体のセンターピラーに当接させたり、センターピラーに設けた孔部に嵌入させたりすることで、第一治具10及び第二治具20の少なくとも一方を、被測定箇所81、82に装着固定することもできる。第一治具10又は第二治具20の側面に装着固定部11を形成する場合は、第一治具10又は第二治具20の下面にも装着固定部11を形成しておくことが望ましい。
【0028】
以上のごとく、本形態によれば、車体における異なる二箇所の間の相対位置関係を、容易かつ正確に計測することを可能とする計測補助治具を提供することができる。
【0029】
(実施形態2)
本形態は、図10に示すごとく、第一治具10及び第二治具20の少なくとも一方が、磁石13を有する形態である。
磁石13は、例えば、被測定箇所81に当接させる当接部11b(すなわち、装着固定部11の一部)に設けることが考えられる。この場合、磁石13を、装着固定部11内にインサートして、第一治具10を成形することも考えられる。
磁石13は、第一治具10と第二治具20との双方に設けることもできる。
その他は、実施形態1と同様である。
【0030】
本形態の場合には、第一治具10及び第二治具20の少なくとも一方は、装着固定部11、21による形状的な嵌合、当接等と共に、磁石13の磁気的吸着力をも利用して車体8に固定することができる。それゆえ、車体8における異なる二箇所の間の相対位置関係の計測を、より容易に行うことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
【0031】
(実施形態3)
本形態は、図11図12に示すごとく、車両本体830の一部と、リアドア820の一部との間の相対位置関係を計測する形態である。
本形態においては、一方の被測定箇所81aを、リアドア820の窓枠の下辺に沿った部位の一部とし、他方の被測定箇所82aを、車両本体830の窓枠の下辺に沿った部位の一部としている。被測定箇所81aは、リアドア820の後端部にあり、被測定箇所82は、被測定箇所81aの後側に隣接した車両本体830の一部にある。
【0032】
図12に示すごとく、これらの被測定箇所81a、82aに、それぞれ第一治具10と第二治具20とを装着固定する。この状態において、第一治具10の当接平面12と、第二治具20の当接平面22とは、同一平面上もしくは互いに平行に配される。すなわち、被測定箇所81a、82aの形状等に応じて、第一治具10及び第二治具20の装着固定部11、21が形成されている。つまり、第一治具10及び第二治具20の形状は、実施形態1に示したものと同じとは限らず、被測定箇所81a、82aの形状等に応じて適切に形成されている。なお、本形態において、第一治具10の当接平面12と、第二治具20の当接平面22とは、同一平面上に配される。
【0033】
そして、図12に示す、計測補助治具1を被測定箇所81a、82aに装着固定した状態において、当接平面22に計測器7を当接して、第一治具10の当接平面12と第二治具20の当接平面22との間の車両上下方向Zの相対位置関係を計測する。これに基づき、2つの被測定箇所81a、82a間の車両上下方向Zの相対位置関係を検査することができる。
その他は、実施形態1と同様である。
【0034】
本形態の場合には、車両本体83に対するリアドア820の建付けが正確に行われているか否かを、容易かつ正確に計測することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
【0035】
なお、計測補助治具を装着する箇所は、上述した実施形態に示した箇所に限らず、例えば、ボンネットと車両本体、バックドアと車両本体等、他の箇所とすることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 計測補助治具
10 第一治具
11 (第一治具の)装着固定部
12 (第一治具の)当接平面
21 (第二治具の)装着固定部
22 (第二治具の)当接平面
8 車体
81、81a、82、82a 被測定箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体における互いに隣接する異なる二箇所の間の相対位置関係を、計測器によって計測する際に該計測器と共に用いる計測補助治具であって、
上記計測器は、上記計測補助治具の互いに異なる二箇所に当接させて寸法計測を行うものであり、
上記計測補助治具は、第一治具及び第二治具を有し、
上記第一治具及び上記第二治具のそれぞれは、上記車体の互いに隣接する被測定箇所に装着固定するための装着固定部と、上記計測器を当接させるための当接平面とを有し、
上記第一治具及び上記第二治具を、それぞれの上記被測定箇所に装着固定した状態において、上記第一治具の上記当接平面と、上記第二治具の上記当接平面とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている、計測補助治具。
【請求項2】
上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、磁石を有する、請求項1に記載の計測補助治具。
【請求項3】
上記第一治具及び上記第二治具の少なくとも一方は、車体の側面に配設されるドアに装着固定される、請求項1又は2に記載の計測補助治具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、車体における互いに隣接する異なる二箇所の間の相対位置関係を、計測器によって計測する際に該計測器と共に用いる計測補助治具であって、
上記計測器は、上記計測補助治具の互いに異なる二箇所に当接させて寸法計測を行うものであり、
上記計測補助治具は、第一治具及び第二治具を有し、
上記第一治具及び上記第二治具のそれぞれは、上記車体の互いに隣接する被測定箇所に装着固定するための装着固定部と、上記計測器を当接させるための当接平面とを有し、
上記第一治具及び上記第二治具を、それぞれの上記被測定箇所に装着固定した状態において、上記第一治具の上記当接平面と、上記第二治具の上記当接平面とは、同一平面上もしくは互いに平行に配されるよう構成されている、計測補助治具。