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特開2023-135879報酬管理システム、報酬管理方法及び報酬管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135879
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】報酬管理システム、報酬管理方法及び報酬管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0214 20230101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q30/02 332
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041188
(22)【出願日】2022-03-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】599158144
【氏名又は名称】バリューコマース株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】緒方 秀寿
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ウェブサイトを紹介することで商品購入に間接的に貢献した紹介者へ、適切に報酬を付与する報酬管理システム、報酬管理方法及び報酬管理プログラムを提供する。
【解決手段】報酬管理システム1は、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得しS50、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定するS51。少なくとも一つのプロセッサが、紹介者特定情報を提供し、第2リンクが、提供された紹介者特定情報が対応付けられていてもよい。紹介者特定情報は、第2リンクに含まれていてもよい。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた前記第2リンクが選択された場合に、前記紹介者特定情報を取得し、
取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定する、報酬管理システム。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介者特定情報を提供し、
前記第2リンクは、提供された前記紹介者特定情報が対応付けられている、請求項1に記載の報酬管理システム。
【請求項3】
前記紹介者特定情報は、前記第2リンクに含まれている、請求項1又は2に記載の報酬管理システム。
【請求項4】
前記紹介者特定情報は、前記紹介者によって前記第2リンクに対応付けられている、請求項1~3の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクを変換する交換機能を提供し、
前記交換機能は、前記第2リンクが選択された場合に、前記第2リンクに対応付けられた前記紹介者特定情報を、前記第1リンクに対応付ける、請求項1~4の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項6】
前記交換機能は、前記第1リンクに前記紹介者特定情報を含める、請求項5に記載の報酬管理システム。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記提供サイトにおいてコンバージョンが発生したことを契機に、前記コンバージョンが発生した前記提供サイトへの前記第1リンクが掲載された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基づいて特定する、請求項1~6の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項8】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが選択されたことを契機に、選択された前記第1リンクが掲載された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基づいて特定する、請求項1~6の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第2リンクが選択されたことに伴い前記掲載サイトにて前記第1リンクに対応付く前記商品又は前記サービスの少なくとも一方についての広告が表示されたことを契機に、前記広告が表示された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基いて特定する、請求項1~6の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項10】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記広告が表示された際に、前記広告の配信時間、前記広告の表示時間、前記掲載サイトのURL、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得する、請求項9に記載の報酬管理システム。
【請求項11】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが選択された際に、前記第1リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得する、請求項1~10の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項12】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが掲載された複数の候補サイトそれぞれへの複数の候補リンクを提供し、
前記第2リンクは、前記複数の候補リンクから選択された選択候補リンクに前記紹介者特定情報が対応付けられることにより生成される、請求項1~11の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記複数の候補サイトそれぞれについて、前記掲載サイトとして紹介することにより付与される前記紹介報酬に関する情報を提供する、請求項12に記載の報酬管理システム。
【請求項14】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介者特定情報に基づいて、前記紹介者に付与される前記紹介報酬の内容を決定する、請求項1~13の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項15】
前記紹介者に付与される前記紹介報酬には、当該報酬管理システムの提供者に帰属する原資に基づく金銭的価値が含まれる、請求項1~14の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項16】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第2リンクが選択された場合に、前記掲載サイトの運営者を特定する運営者特定情報を取得し、
取得した前記運営者特定情報に基づいて、掲載報酬を付与する前記運営者を特定する、請求項1~15の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項17】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介報酬と前記掲載報酬との分配率を決定する、請求項16に記載の報酬管理システム。
【請求項18】
少なくとも一つのプロセッサを備える報酬管理システムにより実行される報酬管理方法であって、
商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた前記第2リンクが選択された場合に、前記紹介者特定情報を取得するステップと、
取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定するステップと
を含む報酬管理方法。
【請求項19】
商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた前記第2リンクが選択された場合に、前記紹介者特定情報を取得するステップと、
取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定するステップと
をコンピュータに実行させる報酬管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、報酬管理システム、報酬管理方法及び報酬管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ウェブサイトの運営者がアフィリエイト管理サーバを介してインターネット上で商品販売を行うECサイトにリンクされたネットワーク広告を掲載し、ウェブサイトに訪れたユーザによるネットワーク広告経由の商品購入実績に応じてECサイトから報酬を受け取るアフィリエイトシステムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-157004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記アフィリエイトシステムでは、ネットワーク広告を掲載したウェブサイトの運営者が報酬を受け取ることができるが、例えば当該ウェブサイトを紹介することで商品購入に間接的に貢献した紹介者がいた場合、紹介者を特定できないため、紹介者に報酬を付与することができない。そこで、適切に報酬を付与することができる仕組みが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面に係る報酬管理システムは、少なくとも一つのプロセッサを備え、少なくとも一つのプロセッサが、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得し、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定する。
【0006】
本発明の一側面に係る報酬管理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える報酬管理システムにより実行される報酬管理方法であって、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得するステップと、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定するステップとを含む。
【0007】
本発明の一側面に係る報酬管理プログラムは、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得するステップと、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定するステップとをコンピュータに実行させる。
【0008】
このような側面においては、紹介者特定情報が対応付けられた第2リンク(掲載サイトへのリンク)が選択された場合に紹介者特定情報が取得され、取得された紹介者特定情報に基づいて紹介者が特定される。これにより、掲載サイトを紹介した紹介者にも報酬を付与することが可能となり、適切に報酬を付与することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、適切に報酬を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る報酬管理システムにより実現されるビジネスモデルの一例を示す図である。
図2】実施形態に係る報酬管理システムにより行われる報酬の付与処理の一例を示す図である。
図3】実施形態に係る報酬管理システムの構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る報酬管理システムを構成するコンピュータの一般的なハードウェア構成を示す図である。
図5】実施形態に係る報酬管理プログラムの構成の一例を示す図である。
図6】実施形態に係る報酬管理システムによる報酬管理処理の一例を示す図である。
図7】実施形態に係る報酬管理処理において報酬管理システムの格納部により格納される各種情報のテーブル例を示す図である。
図8】報酬管理システムによる報酬管理処理の第1変形例を示す図である。
図9】第1変形例に係る報酬管理処理において報酬管理システムの格納部により格納される各種情報のテーブル例を示す図である。
図10】報酬管理システムによる報酬管理処理の第2変形例を示す図である。
図11】第2変形例に係る報酬管理処理において報酬管理システムの格納部により格納される各種情報のテーブル例を示す図である。
図12】実施形態に係る報酬管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
[用語]
本開示で用いる用語の説明を行う。
【0013】
「広告配信事業者」は、広告配信ネットワークを形成し、その配信ネットワークに広告を提供する事業者である。例えば、バリューコマース株式会社である。
【0014】
「閲覧者」は、インターネット上のコンテンツを閲覧しているユーザ(インターネットユーザ)である。
【0015】
「商品」は、有償又は無償で取引される物であり、有体物及び無体物を含む。
【0016】
「サービス」は、有償又は無償で提供される労務又は便益である。
【0017】
「提供サイト」は、商品又はサービスの少なくとも一方を提供するサイトである。すなわち、提供サイトは、少なくとも商品を提供する、少なくともサービスを提供する、又は少なくとも商品及びサービスを提供するサイトである。提供サイトは、例えば、商品を購入するためのオンラインショッピングサイト、又はサービスの提供を申し込むための申込サイトであってもよい。
【0018】
「掲載ページ」は、提供サイトへのリンクを含む広告タグが掲載されたウェブページ(広告掲載ページ)である。一例として、掲載ページは、提供サイトへのリンクが掲載されたウェブメディア・アプリケーションメディアのコンテンツである。
【0019】
「掲載サイト」は、掲載ページを提供するサイト(広告掲載サイト)である。すなわち、掲載サイトは、提供サイトへのリンクが掲載されたウェブサイトである。
【0020】
「掲載サイト運営者」は、掲載サイトを運営し、提供サイトへのリンクを掲載サイトに掲載する者である。一例として、掲載サイト運営者は、提供サイトへのリンクを含む広告タグ(後述)を広告配信事業者から取得し、当該広告タグを掲載サイトに掲載する。課金方式(課金タイプ)に従った所定の要件を満たした場合に、掲載サイト運営者に報酬が付与される。
【0021】
「広告主」は、提供サイトを運営し、広告配信事業者に広告を出稿する広告の依頼者である。広告主は、課金方式に従った所定の要件を満たした場合に、広告配信事業者に報酬を支払う。広告主は、第三者に提供サイトの運営を委託し、当該第三者を介して間接的に提供サイトを運営してもよい。
【0022】
「紹介者」は、掲載サイトを閲覧者に紹介する者である。例えば、紹介者は、掲載サイトへのリンクを伝達媒体に投稿することにより、掲載サイトを閲覧者に紹介する。伝達媒体は、ウェブサイト又はアプリケーションである。ウェブサイト及びアプリケーションは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、ブログ、又はニュースに関するものであってもよい。紹介者は、例えばインフルエンサー(閲覧者に対して影響力を持つ者)、著名人又はタレントであってもよい。
【0023】
「広告配信事業者のリダイレクトサーバ」は、閲覧者に関する情報及び広告情報等の取得を目的として、提供サイトへのリンク選択時に経由させるサーバである。リダイレクトサーバは、広告配信事業者が管理する。以下、広告配信事業者のリダイレクトサーバを「広告配信事業者のリダイレクタ」ということがある。
【0024】
「広告配信事業者のリダイレクトサーバURL」は、広告配信事業者が発行する広告タグ内に含まれている広告遷移用のリンクURLである。リダイレクトサーバURLは、広告配信事業者が管理するドメインのURLである。
【0025】
「広告主のリンクURL」は、広告配信事業者のリンクURLからリダイレクトして遷移する広告主のリンクURLである。広告主のリンクURLは、広告主により広告配信事業者のシステムに入稿され管理されている。
【0026】
「広告タグ」は、広告配信事業者が発行する広告用のHTMLのタグである。広告タグは、例えば提供サイトへのリンクを含んでいる。掲載サイト運営者は、掲載サイトに広告タグを実装することで広告を配信することができる。広告タグは、広告主プログラム内の広告と掲載サイトの広告枠単位で、広告配信事業者が提供する管理画面から掲載サイト運営者により発行される。広告タグによって配信される広告は、例えばテキスト形式の広告、又はバナー形式の広告である。広告配信事業者から発行される広告タグは、提供サイトへのリンクのみから構成されていてもよい。この場合、発行された広告タグ(提供サイトへのリンクのみ)がそのまま掲載サイトに実装されてもよい。広告配信事業者から発行された広告タグから提供サイトへのリンクのみが抽出され、抽出されたリンクが掲載サイトに実装されてもよい。
【0027】
「トラッキング識別子」は、広告配信事業者が発行するコンバージョントラッキング用の識別子である。
【0028】
「エントリータグ」は、提供サイト内に実装される、広告配信事業者から提供されるJavaScript(登録商標)タグである。エントリータグは、広告主のリンクURLの遷移先で実装する。
【0029】
「エントリーシステム」は、広告配信事業者から提供されるサーバ側の実装プログラムである。エントリーシステムは、広告主のリンクURLの遷移先で動作する形で実装される。
【0030】
「コンバージョンタグ」は、提供サイト内に実装される、広告配信事業者から提供されるタグである。コンバージョンタグは、閲覧者によって選択されることでコンバージョンを発生させる。コンバージョンタグは、例えばJavaScript(登録商標)タグである。コンバージョンタグは、提供サイトのコンバージョンページで実装される。
【0031】
「コンバージョンシステム」は、広告配信事業者から提供されるサーバ側の実装プログラムであり、提供サイトのコンバージョンページで動作する形で実装される。
【0032】
「紹介者特定情報」は、紹介者を特定するための情報である。紹介者特定情報は、例えば紹介者に対応付けられたコード(以下「紹介コード」という)であってもよい。紹介コードは、任意の文字列又はURLリンクから構成されていてもよい。紹介者特定情報は、例えば広告配信事業者から提供される。
【0033】
「紹介者特定情報付きURL」は、紹介者特定情報が対応付けられたURLである。紹介者特定情報付きURLは、例えば紹介コードが対応付けられたURL(紹介コード付きURL)であってもよい。紹介コードは、例えばURLパラメータとして対応付けられていてもよい。紹介者特定情報付きURLのドメインは、例えば掲載サイトを示す。この場合、紹介者特定情報付きURLのドメインは、掲載サイトを直接示すものに限定されず、例えば広告配信事業者のサーバを経由して間接的に掲載サイトを示すものであってもよい。
【0034】
「交換機能」は、掲載サイトに実装され、掲載サイトに掲載された提供サイトへのリンク(広告タグ)を変換する。交換機能は、例えば広告配信事業者によって提供されたタグ(コード付与タグ)であってもよい。交換機能は、例えば掲載サイトに実装されるscriptタグ又はサーバ側に実装されるプログラムであってもよい。
【0035】
「広告選択情報」は、提供サイトへのリンク(広告タグ)の選択に関する情報である。選択がクリックで行われる場合、広告選択情報は広告クリック情報と呼ばれてもよい。広告選択情報は、選択された提供サイトへのリンクに紐づく情報を含む。提供サイトへのリンクに紐づく情報は、広告主、媒体、広告枠を示すID等を含む。
【0036】
「広告閲覧情報」は、提供サイトが提供する商品又はサービスについての広告が掲載サイトにて閲覧された際の当該閲覧に関する情報(広告ビュー情報)である。広告閲覧情報は、閲覧された広告を配信するための広告タグに紐づく情報を含む。広告タグに紐づく情報は、広告主、媒体、広告枠を示すID等を含む。
【0037】
「広告配信事業者プラットフォーム」は、紹介者特定情報の発行、並びに交換機能の提供及び取得を可能にするシステム全体である。
【0038】
「SEO対策」は、検索エンジン(例えば、Google検索、Yahoo!検索及びBing検索等)での検索結果においてウェブサイトの表示順位が上位になる(露出する)ための対策である。
【0039】
「成功報酬課金」は、広告に関する課金方式の一種であり、本実施形態においては、広告主の広告が掲載サイト上で選択され、提供サイト内で事前に定義されたコンバージョンポイントを通過した場合に課金が発生する方式である。
【0040】
「クリック課金」は、広告に関する課金方式の一種であり、本実施形態においては、提供サイトへのリンクが掲載サイト上で選択(例えばクリック)された場合に課金が発生する方式である。
【0041】
「ビュー課金」は、広告に関する課金方式の一種であり、本実施形態においては、広告主の広告が掲載サイト上で表示された場合に課金が発生する方式である。ビュー課金には、掲載サイトに広告が呼び出されたことを契機に課金が発生する方式、及び掲載サイトに広告が呼び出された後に当該広告が閲覧者の視認領域に入ったことを契機に課金が発生する方式(ビューアブルインプレッション課金)を含む。
【0042】
図1を参照しながら、一実施形態に係る報酬管理システム10により実現されるビジネスモデルの概要について説明する。図1は、報酬管理システム10により実現されるビジネスモデルの一例を示す図である。図1には、課金方式として成功報酬課金を採用した場合の例が示されている。具体的には、提供サイト内で商品又はサービスが購入された場合に課金が発生する。本実施形態では、報酬管理システム10は、広告配信事業者プラットフォームにより構成されている。広告配信事業者プラットフォームは、例えば、広告配信事業者が管理するサーバ、記憶領域及びリダイレクタを含んでいる。
【0043】
図1に示されるビジネスモデルでは、提供サイトへのリンクが掲載された掲載サイトを紹介者が閲覧者に紹介する。その後、閲覧者が掲載されたリンクを経由して提供サイトに遷移し商品又はサービスを購入した場合に、掲載サイト運営者及び紹介者に対して報酬が付与される。
【0044】
ステップS1(サイト登録)では、掲載サイト運営者が、自らが運営する掲載サイトを報酬管理システム10に登録する。本実施形態では、報酬管理システム10は広告配信事業者によって開発される。報酬管理システム10には、複数の掲載サイト運営者によって複数の掲載サイトが登録されている。以下、報酬管理システム10に登録されている掲載サイトを「候補サイト」といい、候補サイトへのリンクを「候補リンク」ということがある。報酬管理システム10は、登録されている掲載サイトへのリンクを紹介者に提供する。すなわち、報酬管理システム10は、複数の候補サイトそれぞれへの複数の候補リンクを紹介者に提供する。
【0045】
ステップS2(サイト選択)では、紹介者が報酬管理システム10にアクセスし、ステップS1にて登録された複数の候補サイトの中から、紹介の対象とする候補サイト(掲載サイト)を検索し選択する。報酬管理システム10は、紹介者によって選択された候補サイトへのリンクを紹介者に提供する。以下、紹介者によって選択された候補サイトへのリンクを、「選択候補リンク」ということがある。
【0046】
ステップS3(サイトチェック)では、紹介者がステップS2にて提供された選択候補リンクに対応する掲載サイトの内容を確認する。紹介者は、確認の結果に基づいて、当該掲載サイトを紹介するか否かを判断してもよい。
【0047】
ステップS4(掲載サイト紹介)では、紹介者が掲載サイトを閲覧者に紹介する。例えば、紹介者は、ステップS2にて提供された掲載サイトへのリンクをウェブサイト等の伝達媒体に投稿することにより、掲載サイトを閲覧者に紹介する。掲載サイトへのリンクには、紹介者特定情報が対応付けられている。以下、紹介者特定情報が対応付けられた掲載サイトへのリンクを「第2リンク」ということがある。例えば、第2リンクは、選択候補リンクに紹介者特定情報が対応付けられることにより生成される。
【0048】
ステップS5(掲載サイト閲覧)では、閲覧者が掲載サイトを閲覧する。例えば、閲覧者は、ステップS4にて紹介者によって伝達媒体に投稿された第2リンクを選択することにより、掲載サイトへと遷移する。掲載サイトには、提供サイトへのリンクが掲載されている。以下、提供サイトへのリンクを「第1リンク」ということがある。第1リンクは、広告タグに含まれた状態で掲載サイトに実装されていてもよい。閲覧者は、掲載サイトに掲載された第1リンクを選択することにより、提供サイトへと遷移する。
【0049】
ステップS6(商品・サービス購入)では、閲覧者がステップS5にて遷移した提供サイトにおいて商品又はサービスを購入する。広告主は、購入された商品又はサービスを閲覧者に提供する。
【0050】
ステップS7(報酬の支払い)では、ステップS6にて閲覧者が商品又はサービスを購入した場合に、購入が行われた提供サイトを運営する広告主が広告配信事業者に対して報酬を支払う。
【0051】
ステップS8(報酬付与)では、広告配信事業者が、ステップS5にて選択された第1リンクを掲載している掲載サイトの掲載サイト運営者を特定し掲載報酬を付与する。また、広告配信事業者が、上記掲載サイトを紹介した紹介者を特定し紹介報酬を付与する。「掲載報酬」は、掲載サイト運営者に対して与えられる利益である。「紹介報酬」は紹介者に対して与えられる利益である。掲載サイト運営者及び紹介者の特定方法については、図6を参照して後述する。
【0052】
図2を参照しながら、報酬管理システム10により行われる報酬(掲載報酬及び紹介報酬)の付与処理の概要について説明する。図2は、報酬管理システム10により行われる報酬の付与処理の一例を示す図である。
【0053】
ステップS10(紹介者特定情報の提供)では、報酬管理システム10が紹介者特定情報を紹介者に提供する。本実施形態では、紹介者特定情報は、任意の文字列から構成された紹介コードである。報酬管理システム10は、紹介者からの要求に基づいて紹介者特定情報を提供してもよい。報酬管理システム10は、紹介者特定情報が対応付けられた掲載サイトへのリンク(例えば、紹介者特定情報を含む掲載サイトのURL)を紹介者に提供してもよい。
【0054】
ステップS11(第2リンク投稿)では、紹介者が第2リンクを伝達媒体に投稿する。投稿される第2リンクは、ステップS10において提供された紹介者特定情報が対応付けられている。紹介者特定情報は、例えば第2リンクに含められることにより、当該第2リンクに対応付けられる。本実施形態では、紹介者特定情報は、紹介者によって第2リンクに対応付けられている。具体的には、紹介者は、紹介の対象とする掲載サイトへのリンクに紹介者特定情報(紹介コード)をURLパラメータとして付加することにより対応付けを行う。なお、紹介者特定情報をURLパラメータとして付加することは一例であり、対応付けの方法は限定されない。
【0055】
ステップS12(第2リンク選択)では、閲覧者が伝達媒体に投稿された第2リンクを選択する。第2リンクの選択は、例えば閲覧者によるマウスクリックであってもよい。
【0056】
ステップS13(掲載サイトへの遷移)では、閲覧者がステップS12にて選択した第2リンクに対応する掲載サイトへ遷移する。掲載サイトには、交換機能と第1リンクを含む広告タグとが実装されている。交換機能は、第1リンクに紹介者特定情報を含めることにより、第1リンクに紹介者特定情報を対応付ける。交換機能は、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報を抽出し、広告タグに含まれる第1リンクに紹介者特定情報を対応付ける。本実施形態では、交換機能は、第1リンクに紹介者特定情報(紹介コード)をURLパラメータとして付加することにより対応付けを行う。なお、紹介者特定情報をURLパラメータとして付加することは一例であり、対応付けの方法は限定されない。また、紹介者特定情報の対応付けは、広告タグによって行われてもよい。
【0057】
ステップS14(第1リンク選択)では、閲覧者がステップS13にて遷移した掲載サイトに掲載された第1リンクを選択する。第1リンクの選択は、例えば閲覧者によるマウスクリックであってもよい。閲覧者は、第1リンクを選択することにより、提供サイトへ遷移する。第1リンクは、広告配信事業者のリダイレクタを経由して間接的に提供サイトへ遷移させるリンク(間接遷移型のリンク)であってもよいし、掲載サイトから直接的に提供サイトへ遷移させるリンク(直接遷移型のリンク)であってもよい。間接遷移型のリンクは、例えば広告配信事業者のリダイレクトサーバURLであってもよい。
【0058】
ステップS15(紹介者特定情報の取得)では、報酬管理システム10が、ステップS14にて選択された第1リンクに対応付けられた紹介者特定情報を取得(連携)する。第1リンクが間接遷移型のリンクである場合、例えば、経由される広告配信事業者のリダイレクタが第1リンクから紹介者特定情報を抽出することにより、報酬管理システム10が紹介者特定情報を取得してもよい。第1リンクが直接遷移型のリンクである場合、遷移先の提供サイトが第1リンクから紹介者特定情報を抽出し報酬管理システム10へ送信することにより、報酬管理システム10が紹介者特定情報を取得してもよい。
【0059】
ステップS15の処理は、ステップS14の処理の前に行われてもよい。この場合、例えば、掲載サイトが選択された第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報を抽出し報酬管理システム10に送信することにより、報酬管理システム10が紹介者特定情報を取得してもよい。
【0060】
ステップS16(情報連携)では、ステップS14にて遷移した提供サイトにおいてコンバージョンが発生した場合に、コンバージョンに関するコンバージョン情報が提供サイトから報酬管理システム10に連携される。コンバージョン情報には、コンバージョンが発生した提供サイトの広告主を特定する情報が含まれる。また、コンバージョン情報には、コンバージョンの内容に関する情報が含まれる。例えば、提供サイトにおける商品又はサービスの購入がコンバージョンである場合、コンバージョンの内容に関する情報には、購入された商品若しくはサービスの名称、又は購入日時等が含まれてもよい。報酬管理システム10は、コンバージョン情報及び紹介者特定情報等に基づいて、コンバージョンが発生した提供サイトへのリンクを掲載している掲載サイトの掲載サイト運営者と、当該掲載サイトを紹介した紹介者とを特定する。その後、特定された掲載サイト運営者に掲載報酬が付与され、紹介者に紹介報酬が付与される。なお、提供サイトのエントリータグ又はエントリーシステムは、例えば広告配信事業者のリダイレクタ又は掲載サイトから紹介者特定情報を取得し、取得した情報を他の情報と併せて閲覧者のブラウザ内Cookie領域に保管してもよい。紹介者特定情報の保管場所は限定されない。提供サイトは、保管された紹介者特定情報をコンバージョン情報と共に報酬管理システム10に送信(連携)してもよい。この場合、ステップS15における紹介者特定情報の取得処理は省略されてもよい。
【0061】
ステップS17(レポート閲覧)では、報酬管理システム10によって提供されるレポートを紹介者が閲覧する。報酬管理システム10は、コンバージョン情報、掲載サイト運営者に付与された掲載報酬、及び紹介者に付与された紹介報酬等に関するレポートを紹介者に提供してもよい。
【0062】
[システムの構成]
図3を参照しながら、一実施形態に係る報酬管理システム10の構成について説明する。図3は、報酬管理システム10の構成の一例を示す図である。本実施形態では、報酬管理システム10は機能要素として格納部11、提供部12、取得部13、特定部14、及び付与部15を備えている。
【0063】
格納部11は、報酬管理システム10における算出等で利用される任意の情報及び報酬管理システム10における算出の結果等を格納する。格納部11によって格納された情報は、報酬管理システム10の各機能要素によって適宜参照されてもよい。
【0064】
提供部12は、紹介者特定情報を提供してもよい。提供部12は、自らが生成した紹介者特定情報を提供してもよいし、他の機能要素によって生成された紹介者特定情報を提供してもよい。
【0065】
提供部12は、掲載サイトに掲載された第1リンク(広告タグ)を変換する交換機能を提供してもよい。交換機能は、例えば掲載サイトに実装される。
【0066】
提供部12は、第1リンクが掲載された複数の候補サイトそれぞれへの複数の候補リンクを提供してもよい。提供部12は、複数の候補サイトそれぞれについて、掲載サイトとして紹介することにより紹介者に付与される紹介報酬に関する情報を提供してもよい。
【0067】
取得部13は、提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得する。
【0068】
取得部13は、掲載サイトにて第1リンクに対応付く商品又はサービスの少なくとも一方についての広告が表示された際に、広告の配信時間、広告の表示時間、掲載サイトのURL、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得してもよい。
【0069】
取得部13は、掲載サイトにて第1リンクが選択された際に、第1リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得してもよい。
【0070】
取得部13は、閲覧者によって第2リンクが選択された場合に、掲載サイトの掲載サイト運営者を特定する運営者特定情報を取得してもよい。
【0071】
特定部14は、取得部13が取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定する。
【0072】
特定部14は、提供サイトにおいてコンバージョンが発生したことを契機に、コンバージョンが発生した提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基づいて特定してもよい。
【0073】
特定部14は、掲載サイトにおいて第1リンクが選択されたことを契機に、選択された第1リンクが掲載された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基づいて特定してもよい。
【0074】
特定部14は、第2リンクが選択されたことに伴い掲載サイトにて第1リンクに対応付く商品又はサービスの少なくとも一方についての広告が表示されたことを契機に、広告が表示された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基いて特定してもよい。
【0075】
特定部14は、取得部13が取得した運営者特定情報に基づいて、掲載報酬を付与する掲載サイト運営者を特定してもよい。
【0076】
付与部15は、紹介者特定情報に基づいて、紹介者に付与される紹介報酬の内容を決定してもよい。付与部15は、紹介報酬と掲載報酬との分配率を決定してもよい。
【0077】
上述した各機能要素の詳細については、後述の具体例にて説明する。
【0078】
報酬管理システム10は、一又は複数のコンピュータで構成される。複数のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータがインターネット又はイントラネット等の通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つの報酬管理システム10が構築される。
【0079】
図4は報酬管理システム10を構成するコンピュータ100の一般的なハードウェア構成を示す図である。コンピュータ100は、プロセッサ101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信制御部104と、入力装置105と、出力装置106と、を備えている。プロセッサ101は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを実行する。主記憶部102は、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)で構成される。補助記憶部103は、例えばハードディスク又はフラッシュメモリで構成され、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶する。補助記憶部103は、少なくとも1台のコンピュータを報酬管理システム10として機能させるための報酬管理プログラム110を記憶する。通信制御部104は、例えばネットワークカード又は無線通信モジュールで構成される。入力装置105は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等で構成される。出力装置106は、例えばモニタ及びスピーカで構成される。
【0080】
報酬管理システム10の各機能要素は、プロセッサ101又は主記憶部102の上に報酬管理プログラム110を読み込ませてそのプログラムを実行させることで実現される。報酬管理プログラム110は、報酬管理システム10の各機能要素を実現するためのコードを含む。格納部11、提供部12、取得部13、特定部14及び付与部15それぞれが別々のコンピュータ100に実装される場合には、それぞれのコンピュータ100に記憶される報酬管理プログラム110は相異なってもよい。いずれにしても、プロセッサ101は、報酬管理プログラム110に従って、通信制御部104、入力装置105又は出力装置106を動作させ、主記憶部102又は補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行う。この処理により報酬管理システム10の各機能要素が実現される。処理に必要なデータ又はデータベースは、主記憶部102又は補助記憶部103内に格納されてもよい。
【0081】
報酬管理プログラム110は、例えば、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等の有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、報酬管理プログラム110は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0082】
図5は、報酬管理プログラム110の構成の一例を示す図である。報酬管理プログラム110は、提供モジュール111、取得モジュール112、特定モジュール113及び付与モジュール114を備えて構成される。提供モジュール111、取得モジュール112、特定モジュール113及び付与モジュール114を実行させることにより実現される機能は、上述した報酬管理システム10の提供部12、取得部13、特定部14及び付与部15の機能とそれぞれ同様である。
【0083】
[システムの動作]
図6及び図7を参照しながら、報酬管理システム10の動作を説明すると共に本実施形態に係る報酬管理方法について説明する。図6は、報酬管理システム10による報酬管理処理の一例を示す図である。図6には、成功報酬課金を採用した場合の例が示されている。図7は、報酬管理システム10の格納部11により格納される各種情報のテーブル例を示す図である。
【0084】
ステップS20(第2リンク投稿)では、紹介者が第2リンクを伝達媒体に投稿する。伝達媒体への投稿は、SNSプラットフォームでの投稿に限定されず、例えばウェブサイトへの掲載も含む。第2リンクには、紹介者特定情報が対応付けられている。紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクは、例えば以下の処理によって生成される。まず、紹介者は、報酬管理システム10が提供する複数の候補サイトの中から対象とする候補サイトを選択し、選択した候補サイトへのリンク(選択候補リンク)を取得する。このとき、報酬管理システム10は、複数の候補サイトそれぞれについて、掲載サイトとして紹介することにより付与される紹介報酬に関する情報を紹介者に提供してもよい。紹介者は、紹介報酬に関する情報に基づいて、候補サイトを選択してもよい。
【0085】
続いて、紹介者は、取得した選択候補リンクに紹介者特定情報を対応付けることにより第2リンクを生成する。紹介者特定情報は、報酬管理システム10から紹介者に提供されてもよいし、報酬管理システム10以外の他のシステムから紹介者に提供されてもよい。本実施形態では、紹介者特定情報は、任意の文字列からなる紹介コード(例:「XXX」)である。紹介者は、選択候補リンクに紹介コードをURLパラメータとして付加することにより、紹介者特定情報の対応付けを行う(例:「https://aaa.../?cid=XXX」)。URLパラメータの名称は、「cid」に限定されず任意である。紹介者特定情報の対応付けは、URLパラメータとしての付加に限定されない。
【0086】
紹介者特定情報の対応付けは、報酬管理システム10によって行われてもよい。この場合、報酬管理システム10は、紹介者によって選択された候補サイトへのリンクに対して紹介者特定情報の対応付けを行い、対応付けが完了した候補サイトへのリンク(第2リンク)を紹介者に提供してもよい。報酬管理システム10は、紹介者特定情報の対応付けが予め完了した複数の候補リンクを提供してもよい。
【0087】
ステップS21(第2リンク選択)では、閲覧者が伝達媒体に掲載された第2リンクを選択し掲載サイトへ遷移する。第2リンクの選択は、例えば閲覧者によるマウスクリックであってもよい。伝達媒体は、第2リンクが選択された際、第2リンクの選択に関する情報を報酬管理システム10に送信してもよい。第2リンクの選択に関する情報は、第2リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報、ブラウザに関する情報等を含む。
【0088】
ステップS22(第1リンク変換)では、掲載サイトに実装されている交換機能が、紹介者特定情報に基づいて第1リンクを変換する。交換機能は、報酬管理システム10によって提供され、予め掲載サイトに実装されている。交換機能は、scriptタグ(例:「<script type="text/javascript"> function changeLink(x) {...}</script>」)として実装されていてもよい。
【0089】
掲載サイトには、広告タグ(例:<a href="https://bbb...">広告A</a>)が実装されている。広告タグは、例えば報酬管理システム10によって提供され、予め掲載サイトに実装されている。広告タグは、第1リンクを含んでいる。したがって、ステップS22における第1リンクの変換処理は、広告タグの変換処理ともいえる。
【0090】
広告タグは、動的広告タグであってもよい。「動的広告タグ」とは、第1リンクが含まれない広告タグを実装する方式である。動的広告タグを用いる場合、例えば掲載ページのコンテンツ表示時に掲載サイトから報酬管理システム10へ通信を行い、第1リンクを含むHTML(広告HTML)を取得し、広告タグに挿入する。掲載サイトから報酬管理システム10への通信のレスポンスとして交換機能を保持した広告HTMLが掲載サイトに返却され、当該交換機能が掲載サイトに実装されてもよい。この場合、交換機能を掲載サイトに予め実装しておく必要がない。
【0091】
本実施形態では、第1リンクは、広告配信事業者のリダイレクタを経由して間接的に提供サイトへ遷移させるリンクである。すなわち、掲載サイトに実装された広告タグには、第1リンクとして広告配信事業者のリダイレクトサーバURLが含まれている。第1リンクは、掲載サイトから直接的に提供サイトへ遷移させるリンクであってもよい。
【0092】
第1リンクの変換は、第1リンクに紹介者特定情報を対応付けることである。一例として、交換機能は、掲載サイトへの遷移に使用された第2リンクから紹介者特定情報を抽出し、抽出した紹介者特定情報を第1リンクに対応付ける。交換機能は、第2リンクから抽出した紹介コードを広告タグ内の第1リンクにURLパラメータとして付加することにより対応付けを行ってもよい(例:<a href="https://bbb.../?cid=XXX">広告A</a>)。紹介者特定情報の対応付けは、URLパラメータとしての付加に限定されない。交換機能が例えば閲覧者のブラウザ内Cookie領域に紹介者特定情報を保管しておくことにより、閲覧者が掲載サイトを離脱し再訪した場合においても第1リンクに紹介者特定情報を対応付けることが可能であってもよい。紹介者特定情報の保管場所は限定されない。
【0093】
第1リンクに対応付けられる紹介者特定情報は、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報と同一である必要は無く、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報によって特定される紹介者と同一の紹介者を特定できるものであればよい。例えば、交換機能は、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報から生成された情報を第1リンクの変換に用いてもよい。一例として、第2リンクに対応付けられた紹介コードがハッシュ化され、ハッシュ化によって生成された値が紹介者特定情報として第1リンクに対応付けられてもよい。
【0094】
交換機能は、第1リンクの変換処理の際に、報酬管理システム10と通信してもよい。例えば、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報が交換機能から報酬管理システム10へ送信され、報酬管理システム10において紹介者特定情報に所定の処理(例えばハッシュ化)が施され新たな情報が生成される。その後、生成された情報が報酬管理システム10から交換機能へ送信される。交換機能は、受信した情報を紹介者特定情報として第1リンクに対応付ける。報酬管理システム10は、交換機能から受信した紹介者特定情報と、受信した紹介者特定情報から生成した新たな情報とを対応付けて記憶してもよい。交換機能は、第1リンクの変換処理の際に、第1リンクを提供サイトへ直接遷移するリンクに変換してもよいし、広告配信事業者のリダイレクタ以外のリダイレクタを経由して提供サイトへ遷移するリンクに変換してもよい。
【0095】
ステップS23(第1リンク選択)では、閲覧者が掲載サイトに掲載された第1リンク(変換後の第1リンク)を選択し、報酬管理システム10に含まれる広告配信事業者のリダイレクタへ遷移する。第1リンクの選択は、例えば閲覧者によるマウスクリックであってもよい。交換機能は、第1リンクが選択された際、第1リンクの選択に関する情報(広告選択情報)を報酬管理システム10に送信する。広告選択情報は、第1リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報又はブラウザに関する情報を含む。広告選択情報は、第1リンクに紐付く情報(例えば、広告主、媒体、広告枠を示すID等)を含む。
【0096】
ステップS24(情報記憶・取り出し)では、広告配信事業者のリダイレクタが、交換機能から取得した情報を含む各種情報を広告配信事業者の記憶領域に格納する。本実施形態では、報酬管理システム10の格納部11が、交換機能から送信された紹介者特定情報、及び広告選択情報を格納する。具体的には、図7に示されるように、紹介コード(例:「XXX」)、並びに第1リンクの選択時間(例:「2022/01/15/10:00」)、及び第1リンクを含む広告タグの広告枠を示す広告枠ID(例:「MMM」)が互いに対応付けられて格納される。広告枠IDは、広告枠を有する掲載サイト(広告タグが実装された掲載サイト)の掲載サイト運営者を特定可能な情報、又は掲載サイト運営者を特定可能な情報に対応付けられた情報である。広告配信事業者のリダイレクタは、格納した情報を必要に応じて取り出してもよい。
【0097】
ステップS25(リダイレクト)では、広告配信事業者のリダイレクタが、トラッキング識別子を生成し第1リンクにURLパラメータとして付加した後、広告主のリンクURLへリダイレクト処理を行う。これにより、閲覧者は、提供サイトのランディングページへ遷移する。本実施形態では、報酬管理システム10の提供部12が、第1リンクが選択された場合にトラッキング識別子を生成し第1リンクに付加する。その際、格納部11は、図3に示されるように、提供部12にて生成されたトラッキング識別子(例:「AAA」)を紹介者特定情報等に対応付けて格納する。遷移した提供サイト内に実装されているエントリータグ又はエントリーシステムは、遷移時のURLパラメータに付加されているトラッキング識別子を、閲覧者のブラウザ内Cookie領域に保管する。トラッキング識別子の保管場所は限定されない。例えば、管理場所は、閲覧者のブラウザ内の各種領域であってもよいし、広告主のサーバ内であってもよい。本実施形態におけるトラッキング識別子及びそれを用いたコンバージョンのトラッキング処理は既存技術に基づいて行われる。
【0098】
第1リンクが広告配信事業者のリダイレクタを経由しないリンクである場合、掲載サイトの交換機能が報酬管理システム10からトラッキング識別子を取得し、例えばURLパラメータとして付加する。提供サイトへの遷移後、提供サイト内のエントリータグ又はエントリーシステムが、遷移時のURLパラメータに付加されているトラッキング識別子を、閲覧者のブラウザ内Cookie領域に保管する。トラッキング識別子の保管場所は限定されない。
【0099】
ステップS26(サイト内遷移)では、閲覧者の処理に基づくサイト内遷移により、提供サイトのコンバージョンページに遷移する。コンバージョンページとは、コンバージョンが発生し得るページである。コンバージョンページは、例えば商品又はサービスの購入ページであってもよい。コンバージョンページへの遷移は、離脱した後の再訪を含む。本実施形態では、コンバージョンページにコンバージョンタグが実装されている。コンバージョンページでは、例えば閲覧者がコンバージョンタグを選択することによりコンバージョンが発生する。
【0100】
ステップS27(コンバージョン情報送信)では、コンバージョンページに実装されているコンバージョンタグが、コンバージョン発生時に以下の処理を実施する。まず、閲覧者のブラウザ内Cookie領域に保管されているトラッキング識別子を取り出す。次に、広告配信事業者のサーバに対して、コンバージョン情報の送信を行う。送信されるコンバージョン情報には、Cookie領域から取り出したトラッキング識別子が含まれる。また、コンバージョン情報には、コンバージョンの内容に関する情報(例えば、購入された商品若しくはサービスの名称、又は購入日時等)が含まれていてもよい。
【0101】
広告配信事業者のサーバは、ステップS25にて付加されたトラッキング識別子と、ステップS27で送信されたコンバージョン情報内に含まれるトラッキング識別子とを突き合わせることにより、コンバージョンの発生を確認する。本実施形態では、格納部11は、図7に示されるように、コンバージョン情報(例:トラッキング識別子「AAA」、商品名「abc」、購入日時「2022/01/15/10:30」)を紹介者特定情報等に対応付けて格納する。
【0102】
ステップS28(報酬付与)では、広告配信事業者のサーバが以下の処理を実施する。広告配信事業者のサーバは、コンバージョンが発生したことを契機に、運営者特定情報に基づいて掲載サイト運営者を特定する。広告配信事業者のサーバは、ステップS27においてコンバージョンタグからコンバージョン情報を受信したことに基づいて、コンバージョンが発生したこと(すなわち、掲載サイト運営者を特定する契機)を判断してもよい。運営者特定情報とは、掲載サイト運営者を特定するための情報である。本実施形態では、運営者特定情報は、ステップS24にて取得した広告選択情報、及びステップS27にて取得したコンバージョン情報である。広告配信事業者のサーバは、取得した広告選択情報とコンバージョン情報とを紐付けて掲載サイト運営者を特定する。具体的には、広告配信事業者のサーバは、取得したトラッキング識別子に対応付けられて格納された広告枠IDを特定し、当該広告枠IDに基づいて掲載サイト運営者を特定する。このように広告配信事業者のサーバは、複数の運営者特定情報同士を紐付けて、掲載サイト運営者を特定してもよい。掲載サイト運営者の特定方法は限定されない。続いて、広告配信事業者のサーバは、特定した掲載サイト運営者に掲載報酬を付与する。掲載報酬の内容は限定されず、金銭的価値であってもよいし、金銭的価値以外のものであってもよい。金銭的価値以外の掲載報酬は、例えば、報酬管理システム10が紹介者に複数の候補サイトを提供する際に(ステップS20)、対象の掲載サイト運営者の掲載サイトを優先的に表示させることであってもよい。
【0103】
広告配信事業者のサーバは、コンバージョンが発生したことを契機に、ステップS24で取得した紹介者特定情報に基づいて紹介者を特定しする。広告配信事業者のサーバは、特定した紹介者に紹介報酬を付与する。紹介報酬の内容は限定されず、金銭的価値であってもよいし、金銭的価値以外のものであってもよい。金銭的価値以外の掲載報酬は、例えば、報酬管理システム10が紹介者に複数の候補サイトを提供する際に(ステップS20)、提供する候補サイトの数又は種類を増加させることであってもよい。
【0104】
掲載報酬の内容は、運営者特定情報に基づいて決定されてもよい。例えば、対象の掲載サイト運営者の掲載サイトを経由して閲覧者が提供サイトへ遷移した回数が運営者特定情報に対応付けられている場合、当該回数が多い掲載サイト運営者に対しては、回数が少ない掲載サイト運営者よりも有利な掲載報酬が付与されてもよい。紹介報酬の内容は、紹介者特定情報に基づいて決定されてもよい。例えば、対象の紹介者が投稿した第2リンクを経由して掲載サイトへ遷移した回数が紹介者特定情報に対応付けられている場合、当該回数が多い紹介者に対しては、回数が少ない紹介者よりも有利な紹介報酬が付与されてもよい。掲載報酬及び紹介報酬は、広告主から支払われた報酬を原資としていてもよい。掲載報酬及び紹介報酬には、報酬管理システム10の提供者(広告配信事業者)に帰属する原資に基づく金銭的価値が含まれていてもよい。すなわち、広告主から支払われた報酬に、広告配信事業者の金銭が上乗せされて、掲載サイト運営者及び紹介者に支払われてもよい。掲載報酬及び紹介報酬は、広告主から支払われた報酬を原資としていなくてもよい。掲載報酬及び紹介報酬は、報酬管理システム10の提供者に帰属する原資に基づく金銭的価値だけであってもよい。
【0105】
掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、掲載サイトに掲載された広告(第1リンク)単位で設定可能であってもよい。掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、定率指定又は定額指定に基づいて決定されてもよい。この場合、コンバージョンの発生件数又は発生報酬に応じた可変指定が可能であってもよい。また、掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、紹介者特定情報単位(紹介者単位)で変更が可能であってもよい。掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、広告配信事業者(報酬管理システム10)が決定してもよいし、掲載サイト運営者が決定してもよい。報酬管理システム10は、掲載報酬及び紹介報酬の分配率に関する情報を、ステップS20における紹介報酬に関する情報として紹介者に提供してもよい。
【0106】
掲載報酬及び紹介報酬を実際に提供する処理だけでなく、掲載報酬及び紹介報酬の内容を決定して出力する処理も報酬の付与に含まれる。したがって、報酬管理システム10が掲載報酬及び紹介報酬の内容を決定して出力し、出力された内容に基づいて報酬管理システム10以外の他のシステムが掲載報酬及び紹介報酬を掲載サイト運営者及び紹介者にそれぞれ提供している場合も、報酬管理システム10が報酬の付与を行っている場合に含まれる。
【0107】
図6を参照して上述した交換機能による各種処理は、広告タグによって行われてもよい。図6を参照して上述したコンバージョンタグによる各種処理は、コンバージョンシステムによって行われてもよい。また、提供サイトのエントリータグ又はエントリーシステムは、例えば広告配信事業者のリダイレクタ又は交換機能から紹介者特定情報及び広告選択情報を取得し、取得した情報を他の情報と併せて閲覧者のブラウザ内Cookie領域に保管してもよい。紹介者特定情報及び広告選択情報の保管場所は限定されない。提供サイトは、保管された紹介者特定情報及び広告選択情報を広告配信事業者のサーバに送信してもよい。この場合、広告配信事業者のリダイレクタによる情報の格納処理(ステップS24)は省略されてもよい。
【0108】
[システムの動作の変形例]
上述の[システムの動作]の変形例を説明する。図8は、報酬管理システム10による報酬管理処理の第1変形例を示す図である。図8に示す報酬管理処理は、図6に示す報酬管理処理とは異なり、クリック課金を採用した場合の例が示されている。図9は、第1変形例に係る報酬管理処理において報酬管理システム10の格納部11によって格納される各種情報のテーブル例を示す図である。以下、図6を参照して説明した報酬管理処理との差異点を説明し、共通点については説明を省略する場合がある。
【0109】
図8に示されるステップS30からステップS35までの処理は、図6に示されるステップS20からステップS25までの処理と共通であるため説明を省略する。図8に示す報酬管理処理は、クリック課金を採用した場合の処理であり、コンバージョンが発生した場合に課金が行われる成果報酬課金を採用した場合の処理ではない。そのため、図9に示されるように、格納部11はコンバージョン情報を格納しなくてもよい。図9に示される例では、紹介者特定情報及び広告選択情報が格納されている。具体的には、紹介コード(例:「XXX」)、並びに第1リンクの選択時間(例:「2022/01/15/10:00」)、及び広告タグの広告枠を示す広告枠ID(例:「MMM」)が互いに対応付けられて格納されている。
【0110】
ステップS36(報酬付与)では、広告配信事業者のサーバが以下の処理を実施する。広告配信事業者のサーバは、掲載サイト上で第1リンクが選択されたことを契機に、運営者特定情報に基づいて掲載サイト運営者を特定する。広告配信事業者のサーバは、ステップS34において広告配信事業者のリダイレクタが広告選択情報を受信したことに基づいて、掲載サイト上で第1リンクが選択されたこと(すなわち、掲載サイト運営者を特定する契機)を判断してもよい。広告配信事業者のサーバは、例えば広告選択情報に基づいて掲載サイト運営者を特定してもよい。より具体的には、広告配信事業者のサーバは、広告選択情報に含まれる広告枠IDに基づいて掲載サイト運営者を特定してもよい。掲載サイト運営者の特定方法は限定されない。続いて、広告配信事業者のサーバは、特定した掲載サイト運営者に掲載報酬を付与する。
【0111】
広告配信事業者のサーバは、掲載サイト上で第1リンクが選択されたことを契機に、ステップS34で取得した紹介者特定情報に基づいて紹介者を特定する。広告配信事業者のサーバは、特定した紹介者に紹介報酬を付与する。掲載報酬及び紹介報酬の内容、並びに掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、図6のステップS28で説明したものと同様である。
【0112】
図10は、報酬管理システム10の報酬管理処理の第2変形例を示す図である。図10に示す報酬管理処理は、図6に示す報酬管理処理とは異なり、ビュー課金を採用した場合の例が示されている。図11は、第2変形例に係る報酬管理処理において報酬管理システム10の格納部11によって格納される各種情報のテーブル例を示す図である。以下、図6を参照して説明した報酬管理処理との差異点を説明し、共通点については説明を省略する場合がある。
【0113】
図10に示されるステップS40及びステップS41の処理は、図6に示されるステップS20及びステップS21の処理と共通であるため説明を省略する。
【0114】
ステップS42(広告閲覧情報取得)では、掲載サイトに実装された交換機能が、広告閲覧情報を取得する。掲載サイトには、第1リンクに対応付く商品又はサービスについての広告が表示される。第1リンクに対応付く商品又はサービスとは、第1リンクに対応付く提供サイトで提供されている商品又はサービスである。広告は、掲載サイトに実装された広告タグによって配信される。交換機能は、掲載サイトにて広告が表示された際に広告閲覧情報を取得する。広告閲覧情報は、広告の配信時間、広告の表示時間、掲載サイトのURL又はブラウザに関する情報を含む。広告閲覧情報は、広告を配信するための広告タグに紐づく情報(例えば、広告主、媒体、広告枠を示すID等)を含む。広告閲覧情報は、広告タグによって取得されてもよい。
【0115】
ステップS43(広告配信事業者サーバへの通信)では、交換機能が広告配信事業者のサーバと通信し、第2リンクから抽出した紹介者特定情報、及びステップS42で取得した広告閲覧情報を広告配信事業者のサーバに送信する。交換機能は、閲覧者が掲載サイトの掲載ページに到達してから広告が閲覧者の可視領域に入るまでのいずれかのタイミングで紹介者特定情報及び広告閲覧情報を広告配信事業者のサーバに送信してもよいし、広告が閲覧者の可視領域に入った後にこれらの情報を送信してもよい。広告配信事業者のサーバは、受信した紹介者特定情報及び広告閲覧情報を記憶領域に格納してもよい。紹介者特定情報及び広告閲覧情報は、広告タグによって広告配信事業者のサーバに送信されてもよい。この場合、交換機能は、第2リンクから抽出した紹介者特定情報を広告タグに連携する。一例として、交換機能が広告タグに含まれる第1リンクに紹介者特定情報をURLパラメータとして付加することにより連携が行われてもよい。他の例として、交換機能が閲覧者のブラウザ内の記憶領域に紹介者特定情報を一時保管し、広告タグがその記憶領域から紹介者特定情報を取得することにより連携が行われてもよい。広告タグが交換機能と同等の機能(例えば、第2リンクから紹介者特定情報を抽出する機能)を備える場合、交換機能は掲載サイトに実装されていなくてもよい。
【0116】
広告配信事業者のサーバは、取得した各種情報を広告配信事業者の記憶領域に格納する。具体的には、報酬管理システム10の格納部11が、紹介者特定情報、及び広告閲覧情報を格納する。本実施形態では、図11に示されるように、紹介コード(例:「XXX」)、並びに広告の表示時間(例:「2022/01/20/12:00」)、及び広告を配信する広告タグの広告枠を示す広告枠ID(例:「MMM」)が互いに対応付けられて格納されている。
【0117】
ステップS44(報酬付与)では、広告配信事業者のサーバが以下の処理を実施する。広告配信事業者のサーバは、掲載サイトにて第1リンクに対応付く商品又はサービスについての広告が表示されたことを契機に、運営者特定情報に基づいて掲載サイト運営者を特定する。広告配信事業者のサーバは、ステップS43にて広告閲覧情報を受信したことに基づいて、掲載サイトにて広告が表示されたこと(すなわち、掲載サイト運営者を特定する契機)を判断してもよい。運営者特定情報には、ステップS43にて広告配信事業者のサーバが受信した広告閲覧情報が含まれる。広告配信事業者のサーバは、例えば広告閲覧情報に含まれる広告枠IDに基づいて掲載サイト運営者を特定してもよい。掲載サイト運営者の特定方法は限定されない。続いて、広告配信事業者のサーバは、特定した掲載サイト運営者に掲載報酬を付与する。
【0118】
広告配信事業者のサーバは、掲載サイトにて第1リンクに対応付く商品又はサービスについての広告が表示されたことを契機に、ステップS43で取得した紹介者特定情報に基づいて紹介者を特定する。広告配信事業者のサーバは、特定した紹介者に紹介報酬を付与する。掲載報酬及び紹介報酬の内容、並びに掲載報酬及び紹介報酬の分配率は、図6のステップS28で説明したものと同様である。
【0119】
[報酬管理方法]
図12を参照しながら、報酬管理システム10により実行される報酬管理方法の一例について説明する。図12は、報酬管理システム10の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS50では、報酬管理システム10の取得部13が、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得する。ステップS51では、報酬管理システム10の特定部14が、取得部13が取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定する。
【0120】
[効果]
本発明の一側面に係る報酬管理システムは、少なくとも一つのプロセッサを備え、少なくとも一つのプロセッサが、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得し、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定する。
【0121】
本発明の一側面に係る報酬管理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える報酬管理システムにより実行される報酬管理方法であって、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得するステップと、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定するステップとを含む。
【0122】
本発明の一側面に係る報酬管理プログラムは、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトへの第2リンクであって、掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が対応付けられた第2リンクが選択された場合に、紹介者特定情報を取得するステップと、取得した紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する紹介者を特定するステップとをコンピュータに実行させる。
【0123】
このような側面においては、紹介者特定情報が対応付けられた第2リンク(掲載サイトへのリンク)が選択された場合に紹介者特定情報が取得され、取得された紹介者特定情報に基づいて紹介者が特定される。これにより、掲載サイトを紹介した紹介者にも報酬を付与することが可能となり、適切に報酬を付与することができる。
【0124】
例えばSNSプラットフォームにおいては投稿することができる文字数に制限があり、提供サイトで提供されている商品又はサービスの情報(魅力又は注意事項等)を十分に記載できない場合がある。また、スキル又は知識不足によっても情報を十分に記載できない場合がある。このような場合に上記一側面に係る報酬管理システムによれば、紹介者は、商品又はサービスの情報を詳細に記載している掲載サイトを紹介することで閲覧者に間接的にその情報を提供することができると共に、適切に報酬を得ることができる。すなわち、紹介者によって直接、広告主の商品又はサービスを紹介されるのではなく、「広告主の商品又はサービスを紹介するコンテンツ」が紹介され、紹介者及び掲載サイト運営者のそれぞれにインセンティブが支払われる。これにより、例えばスキル又は知識不足により充分なコンテンツを生成することができない場合でも、他社が作成した参考になった又は面白かったと感じるコンテンツを紹介することで、紹介者が間接的にインセンティブを受け取ることができるので、新しいマネタイズモデルの創出が可能となる。
【0125】
従来の報酬管理処理では、掲載サイトのコンテンツが弱いとコンテンツが有益であったとしても閲覧されないため、掲載サイト運営者は報酬を得るためにSEO対策を優先したコンテンツにせざるを得ない場合がある。これに対して、上記一側面に係る報酬管理システムによれば、有益なコンテンツであれば紹介者によって紹介されるようになり、掲載サイト運営者はSEO対策優先の運営から脱却することができる。掲載サイト運営者は、SEO対策が弱くても別チャネル(紹介者による紹介)で流入が増えるためマネタイズに繋がる。また、閲覧者は、信頼する紹介者が紹介する掲載サイトのみを閲覧することが可能となり、安心してコンテンツを閲覧することができる。更に、紹介者の紹介を受けた閲覧者(例えば紹介者とフォロー関係にある閲覧者)が提供サイトに訪れるようになり、提供サイトを訪れる閲覧者の質を向上させることができる。掲載サイトのコンテンツは、紹介者が選択した質の高い記事であり、紹介者とのフォロー関係でおすすめされた記事から購入する閲覧者であるため質が高い。
【0126】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介者特定情報を提供し、第2リンクは、提供された紹介者特定情報が対応付けられていてもよい。この処理により、紹介者特定情報が適切に提供されるため、紹介者特定情報に基づく紹介者の特定をより確実に行うことができる。
【0127】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介者特定情報は、第2リンクに含まれていてもよい。これにより、紹介者特定情報が簡易な仕組みによって第2リンクに対応付けられるため、報酬管理システムの処理負担を軽減することができる。
【0128】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介者特定情報は、紹介者によって第2リンクに対応付けられていてもよい。これにより、紹介者特定情報を対応付ける処理が紹介者側で行われるため、報酬管理システムの処理負担が軽減される。
【0129】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第1リンクを変換する交換機能を提供し、交換機能は、第2リンクが選択された場合に、第2リンクに対応付けられた紹介者特定情報を、第1リンクに対応付けてもよい。これにより、交換機能によって第1リンクに紹介者特定情報が適切に対応付けられるため、紹介者特定情報に基づく紹介者の特定をより確実に行うことができる。
【0130】
他の側面に係る報酬管理システムでは、交換機能は、第1リンクに紹介者特定情報を含めてもよい。これにより、紹介者特定情報が簡易な仕組みによって第1リンクに対応付けられるため、報酬管理システムの処理負担を軽減することができる。
【0131】
他の側面に係る報酬管理システムでは、提供サイトにおいてコンバージョンが発生したことを契機に、コンバージョンが発生した提供サイトへの第1リンクが掲載された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基づいて特定してもよい。この処理により、成功報酬課金を採用した場合に適切なタイミングで紹介者を特定することができる。
【0132】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第1リンクが選択されたことを契機に、選択された第1リンクが掲載された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基づいて特定してもよい。この処理により、クリック課金を採用した場合に適切なタイミングで紹介者を特定することができる。
【0133】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第2リンクが選択されたことに伴い掲載サイトにて第1リンクに対応付く商品又はサービスの少なくとも一方についての広告が表示されたことを契機に、広告が表示された掲載サイトを紹介した紹介者を、紹介者特定情報に基いて特定してもよい。この処理により、ビュー課金を採用した場合に適切なタイミングで紹介者を特定することができる。
【0134】
他の側面に係る報酬管理システムでは、広告が表示された際に、広告の配信時間、広告の表示時間、掲載サイトのURL、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得してもよい。この処理により、取得した情報を紹介者の特定を含む各種処理の際に参照及び利用することができる。
【0135】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第1リンクが選択された際に、第1リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得してもよい。この処理により、取得した情報を紹介者の特定を含む各種処理の際に参照及び利用することができる。
【0136】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第1リンクが掲載された複数の候補サイトそれぞれへの複数の候補リンクを提供し、第2リンクは、複数の候補リンクから選択された選択候補リンクに紹介者特定情報が対応付けられることにより生成されてもよい。この処理により、例えば紹介者は、提供される複数の候補リンクの中から紹介の対象とするする候補サイトのリンクを取得することができる。そのため、紹介者による掲載サイトの紹介処理を一層容易にすることができると共に、紹介者によって紹介される掲載サイトの数及び種類をより充実させることができる。
【0137】
他の側面に係る報酬管理システムでは、複数の候補サイトそれぞれについて、掲載サイトとして紹介することにより付与される紹介報酬に関する情報を提供してもよい。この処理により、例えば紹介者は、紹介報酬に関する情報に基づいて紹介の対象とする掲載サイトのリンクを選択することができる。
【0138】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介者特定情報に基づいて、紹介者に付与される紹介報酬の内容を決定してもよい。この処理により、紹介報酬の内容をより適切に決定することができる。
【0139】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介者に付与される紹介報酬には、当該報酬管理システムの提供者に帰属する原資に基づく金銭的価値が含まれていてもよい。これにより、紹介報酬の内容をより充実したものとすることができる。
【0140】
他の側面に係る報酬管理システムでは、第2リンクが選択された場合に、掲載サイトの運営者を特定する運営者特定情報を取得し、取得した運営者特定情報に基づいて、掲載報酬を付与する運営者を特定してもよい。この処理により、紹介者だけでなく、掲載サイト運営者に対しても適切に報酬を付与することができる。
【0141】
他の側面に係る報酬管理システムでは、紹介報酬と掲載報酬との分配率を決定してもよい。この処理により、紹介者及び掲載サイト運営者に対してより適切に報酬を付与することができる。
【0142】
本実施形態の報酬管理システム10によれば、識別用の紹介コードをURLパラメータに付与しコンテンツを紹介することで、紹介者にインセンティブを支払う仕組みを実現することができる。また、本実施形態の報酬管理システム10によれば、紹介コード付きURLの情報を利用して「交換機能」の処理にて第1リンクを改変することができる。また、本実施形態の報酬管理システム10によれば、紹介コードを元に紹介者を特定しインセンティブを支払うことができる。また、本実施形態の報酬管理システム10が適用される課金方式は成果報酬課金に限らず、ビュー課金やクリック課金を含む。また、本実施形態の報酬管理システム10を用いて紹介者に付与されるインセンティブ原資は従来モデルの報酬受取先である掲載サイトの報酬額に限らない。広告配信事業者が支払うケースも含む(例えば、課金発生で得るコミッション等)。
【0143】
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0144】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される報酬管理方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップの一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正又は削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
【0145】
例えば、上述の「システムの動作」の一部の処理を省略してもよい。また、上述の「システムの動作の変形例」の一部の処理を省略してもよい。また、上述の「システムの動作」の一部の処理を、上述の「システムの動作の変形例」の一部の処理に置き換えてもよいし、その逆でもよい。また、上述の「システムの動作」に、上述の「システムの動作の変形例」の一部の処理を追加してもよいし、その逆でもよい。
【符号の説明】
【0146】
10…報酬管理システム、11…格納部、12…提供部、13…取得部、14…特定部、15…付与部、100…コンピュータ、101…プロセッサ、102…主記憶部、103…補助記憶部、104…通信制御部、105…入力装置、106…出力装置、110…報酬管理プログラム、111…提供モジュール、112…取得モジュール、113…特定モジュール、114…付与モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクを変換する交換機能を提供し、提供された前記交換機能は前記第1リンクが掲載された掲載サイトに実装され、
前記交換機能が、前記掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が含まれている前記第2リンクが選択されて前記掲載サイトに遷移された際に、前記第2リンクに含まれている前記紹介者特定情報を抽出して前記第1リンクに含める変換を行い、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記変換が行われた前記第1リンクが選択されて前記提供サイトに遷移された際に、前記第1リンクに含まれている前記紹介者特定情報を取得し、取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定する、報酬管理システム。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介者特定情報を提供し、
前記第2リンクは、提供された前記紹介者特定情報が含まれている、請求項1に記載の報酬管理システム。
【請求項3】
前記紹介者特定情報は、前記紹介者によって前記第2リンクに含まれている、請求項1又は2に記載の報酬管理システム。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記提供サイトにおいてコンバージョンが発生したことを契機に、前記コンバージョンが発生した前記提供サイトへの前記第1リンクが掲載された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基づいて特定する、請求項1~の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが選択されたことを契機に、選択された前記第1リンクが掲載された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基づいて特定する、請求項1~の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項6】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第2リンクが選択されたことに伴い前記掲載サイトにて前記第1リンクに対応付く前記商品又は前記サービスの少なくとも一方についての広告が表示されたことを契機に、前記広告が表示された前記掲載サイトを紹介した前記紹介者を、前記紹介者特定情報に基いて特定する、請求項1~の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記広告が表示された際に、前記広告の配信時間、前記広告の表示時間、前記掲載サイトのURL、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得する、請求項に記載の報酬管理システム。
【請求項8】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが選択された際に、前記第1リンクが選択された時間に関する情報、リファラーに関する情報、又はブラウザに関する情報の少なくとも一つを取得する、請求項1~の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1リンクが掲載された複数の候補サイトそれぞれへの複数の候補リンクを提供し、
前記第2リンクは、前記複数の候補リンクから選択された選択候補リンクに前記紹介者特定情報が含まれることにより生成される、請求項1~の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項10】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記複数の候補サイトそれぞれについて、前記掲載サイトとして紹介することにより付与される前記紹介報酬に関する情報を提供する、請求項に記載の報酬管理システム。
【請求項11】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介者特定情報に基づいて、前記紹介者に付与される前記紹介報酬の内容を決定する、請求項1~1の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項12】
前記紹介者に付与される前記紹介報酬には、当該報酬管理システムの提供者に帰属する原資に基づく金銭的価値が含まれる、請求項1~1の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第2リンクが選択された場合に、前記掲載サイトの運営者を特定する運営者特定情報を取得し、
取得した前記運営者特定情報に基づいて、掲載報酬を付与する前記運営者を特定する、請求項1~1の何れか一項に記載の報酬管理システム。
【請求項14】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記紹介報酬と前記掲載報酬との分配率を決定する、請求項1に記載の報酬管理システム。
【請求項15】
少なくとも一つのプロセッサを備える報酬管理システムにより実行される報酬管理方法であって、
前記少なくとも一つのプロセッサが、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクを変換する交換機能を提供し、提供された前記交換機能は前記第1リンクが掲載された掲載サイトに実装されるステップと、
前記交換機能が、前記掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が含まれている前記第2リンクが選択されて前記掲載サイトに遷移された際に、前記第2リンクに含まれている前記紹介者特定情報を抽出して前記第1リンクに含める変換を行うステップと、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記変換が行われた前記第1リンクが選択されて前記提供サイトに遷移された際に、前記第1リンクに含まれている前記紹介者特定情報を取得し、取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定するステップと
を含む報酬管理方法。
【請求項16】
コンピュータの少なくとも一つのプロセッサが、商品又はサービスの少なくとも一方を提供する提供サイトへの第1リンクを変換する交換機能を提供し、提供された前記交換機能は前記第1リンクが掲載された掲載サイトに実装されるステップと、
前記交換機能が、前記掲載サイトへの第2リンクであって、前記掲載サイトを紹介する紹介者を特定する紹介者特定情報が含まれている前記第2リンクが選択されて前記掲載サイトに遷移された際に、前記第2リンクに含まれている前記紹介者特定情報を抽出して前記第1リンクに含める変換を行うステップと、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記変換が行われた前記第1リンクが選択されて前記提供サイトに遷移された際に、前記第1リンクに含まれている前記紹介者特定情報を取得し、取得した前記紹介者特定情報に基づいて、紹介に関する紹介報酬を付与する前記紹介者を特定するステップと
前記コンピュータに実行させる報酬管理プログラム。