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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136135
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】自動車用ディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20230922BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20230922BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230922BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20230922BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20230922BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/14 320A
G06F3/14 350B
G09G5/00 510A
G09G5/00 530T
G09G5/00 510H
G09G5/36 520D
G09G5/00 530H
G09G5/02 B
B60K35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041592
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】寸田 剛司
(72)【発明者】
【氏名】石戸 正純
(72)【発明者】
【氏名】小木 理紗子
(72)【発明者】
【氏名】太田 帆乃佳
(72)【発明者】
【氏名】内海 純彦
【テーマコード(参考)】
3D344
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AA26
3D344AA30
3D344AD01
3D344AD05
3D344AD13
5B069AA12
5B069BA04
5B069CA02
5B069CA13
5B069DD01
5C182AB15
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5C182AC02
5C182BA01
5C182BA06
5C182BC26
5C182CB12
5C182CB42
5C182CC01
5C182CC21
5E555AA22
5E555AA25
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC08
5E555CA13
5E555CB12
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5E555DB04
5E555DB20
5E555DB55
5E555DB56
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC21
5E555DC25
5E555DD05
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザーの利便性がより高い自動車用ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】自動車用ディスプレイ1は、複数の機能が利用可能であるとともに、ホーム画面と個別画面との間で切替え可能な自動車用ディスプレイであって、前記複数の機能は第1の機能群と第2の機能群とを含み、前記ホーム画面には、前記第1の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第1のボタン群が表示され、前記ホーム画面にはさらに、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数の簡易表示領域が表示され、前記複数の簡易表示領域の各々には、当該機能の詳細表示領域を有する前記個別画面へと切り替えるための切替ボタンが表示され、前記個別画面には、前記詳細表示領域と、前記第1のボタン群と、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第2のボタン群とが表示される。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能が利用可能であるとともに、ホーム画面と個別画面との間で切替え可能な自動車用ディスプレイであって、
前記複数の機能は第1の機能群と第2の機能群とを含み、
前記ホーム画面には、前記第1の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第1のボタン群が表示され、前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、
前記ホーム画面にはさらに、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数の簡易表示領域が表示され、前記複数の簡易表示領域の各々には、当該機能の詳細表示領域を有する前記個別画面へと切り替えるための切替ボタンが表示され、
前記個別画面には、前記詳細表示領域と、前記ホーム画面へ切り替えるためのホームボタンと、前記第1のボタン群と、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第2のボタン群とが表示され、前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、
前記個別画面において、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の一方に沿って上下方向に並ぶように前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンが表示され、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の他方に沿って上下方向に並ぶように前記ホームボタンと前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンとが表示される、
自動車用ディスプレイ。
【請求項2】
前記切替ボタンの操作により前記個別画面が表示された場合に、前記詳細表示領域に対応する機能と同じ機能に対応する前記第2のボタン群内のいずれか一つのボタンは操作不可能であり、
前記複数のボタンのうち、前記いずれか一つのボタンを除くボタンが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面が表示される、
請求項1に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項3】
前記第2のボタン群及び前記ホームボタンは、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺のうち、ドライバーに近い一辺に沿って表示される、請求項1又は2に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項4】
前記ホームボタンの下に、前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンが表示され、
前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンの上から下へと向かう表示の順番は、前記ホーム画面で横方向に並んで表示される複数の前記簡易表示領域の左から右へと向かう表示の順番と一致している、
請求項1~3のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項5】
前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンの面積比は、前記ホーム画面における前記複数の簡易表示領域の面積比と同じであり、
前記個別画面において、前記ホームボタンの下に配置される前記ボタンは、前記複数の簡易表示領域の面積比の大きい順に、上から順に配置される、
請求項1~3のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項6】
前記ホーム画面の前記切替ボタンにより前記個別画面に遷移した場合、前記ホームボタンの下に複数配置される前記ボタンの中で、当該個別画面に対応する前記ボタンが最も上に表示される、請求項2又は3に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項7】
前記個別画面において、前記及び前記アイコンの配列並びに種類が変更可能であり、
前記ボタン及び前記アイコンの種類並びに配列の変更に応じて、前記ホーム画面の前記簡易表示領域の種類及び配列が変更される、請求項1~6のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
【請求項8】
前記ホーム画面上の矩形状の簡易表示領域が異なる色でカラーリングされており、
前記簡易表示領域と、当該簡易表示領域と同一の機能に対応するボタンとが、同一色でカラーリングされている、請求項1~7のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、表示画面の複数の分割領域の一つを拡大することに伴って縮小される他の分割領域の画像表示が見難くなることを抑制するために、タッチパネルに対して表示画面の分割領域D1の拡大操作が行われると、表示制御部は、拡大された分割領域D1に画像を拡大させて表示させるとともに、縮小配置部により縮小させて配置された他の分割領域D2~D4に当該他の分割領域の特定部分SEの画像を拡大させて表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-125053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザーの利便性がより高い自動車用ディスプレイ装置が求められていることに鑑み、斯かる自動車用ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る自動車用ディスプレイは、複数の機能が利用可能であるとともに、ホーム画面と個別画面との間で切替え可能な自動車用ディスプレイであって、前記複数の機能は第1の機能群と第2の機能群とを含み、前記ホーム画面には、前記第1の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第1のボタン群が表示され、前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、前記ホーム画面にはさらに、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数の簡易表示領域が表示され、前記複数の簡易表示領域の各々には、当該機能の詳細表示領域を有する前記個別画面へと切り替えるための切替ボタンが表示され、前記個別画面には、前記詳細表示領域と、前記ホーム画面へ切り替えるためのホームボタンと、前記第1のボタン群と、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第2のボタン群とが表示され、前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、前記個別画面において、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の一方に沿って上下方向に並ぶように前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンが表示され、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の他方に沿って上下方向に並ぶように前記ホームボタンと前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンとが表示される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザーの利便性をより高めることができる。具体的には、個別画面にて第1のタブボタン群と第2のタブボタン群とが離れた位置に表示されるため、両群を見分けやすく、第2のタブボタン群からホーム画面の構成を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ホーム画面の第1の例を示す説明図である。
図2】個別画面の第1の例を示す説明図である。
図3】個別画面の第2の例を示す説明図である。
図4】ホーム画面の第2の例を示す説明図である。
図5】個別画面の第3の例を示す説明図である。
図6】ホーム画面の第3の例を示す説明図である。
図7】個別画面の第4の例を示す説明図である。
図8】個別画面の第5の例を示す説明図である。
図9】自動車用ディスプレイのコンピュータハードウェア構成の一例を示す説明図である。
図10】自動車用ディスプレイのソフトウェア構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。
【0009】
図1に、自動車の車室内に設けられたタッチパネル式の自動車用ディスプレイに表示されるホーム画面HS1を示す。この自動車用ディスプレイは、横長四角形状であり、上辺FU及び下辺FBと、左辺FL及び右辺FRとを有する。
【0010】
ホーム画面HS1には、略縦長四角形状で略同寸法である3つの簡易表示領域S11、S12及びS13が設けられている。領域S11、S12及びS13の上下方向の寸法は、ホーム画面HS1の上下方向の寸法と同程度である。また、領域S11の左右方向の寸法W11と、領域S12の左右方向の寸法W12と、領域S13の左右方向の寸法W13とは、同程度である。領域S11の左辺は、自動車用ディスプレイの左辺FLから間隔を置いて位置している。領域S11の右辺と領域S12の左辺が接しており、領域S12の右辺と領域S13の左辺が接している。領域S13の右辺は、自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。
【0011】
領域S11は、オーディオやラジオなどのメディア表示や操作をするメディア機能のメニューが表示される領域である。
領域S12は、電話機能のメニューが表示される領域である。例えば、通話のためのキーパッドや発着信の履歴が表示される。
領域S13は、自動車の現在位置の表示や、目的地までのルートの表示など、カーナビゲーション機能のメニューが表示される領域である。
領域S11の右上隅には切替ボタンS11aが表示されている。この切替ボタンS11aが押されると、メディア機能の詳細表示画面へと画面が切り替わる。同様に、領域S12の右上隅には電話機能の詳細表示画面へ切り替えるための切替ボタンS12aが表示され、領域S13の右上隅にはカーナビゲーション機能の詳細表示画面へ切り替えるための切替ボタンS13aが表示されている。詳細表示画面については後述する。
【0012】
ホーム画面HS1にはさらに、略正方形状で略同寸法の5個のボタンB14~B18が表示される。これら5個のボタンをまとめて第1のボタン群と呼ぶことができる。5個のボタンB14~B18は、画面の上から下に向かって隙間なく順に並んでいる。ボタンB14の上辺は自動車用ディスプレイの上辺FUに接し、ボタンB18の下辺は自動車用ディスプレイの下辺FBに接している。5個のボタンB14~B18の各左辺は、自動車用ディスプレイの左辺FLに接している。5個のボタンB14~B18の各右辺は、領域S11の左辺に接している。
【0013】
「Mode」という文字が付されているボタンB14が押されると、車両の走行モードを切り替えるための個別画面が表示される。例えば、走行時の安定性を補助するモードと、山道の走行や高速での合流に適したエンジン回転数を高く保つモードと、雪道などでの駆動力を適切にするモードと、ぬかるみなどを脱出する際にグリップしている車輪に駆動力を配分するモードとがある。
「Car Info」という文字が付されているボタンB15が押されると、走行距離、航続可能距離、平均燃費、瞬間燃費、平均車速などの確認ができる情報確認機能に関する個別画面が表示される。
「Assist」という文字が付されているボタンB16が押されると、ADAS(先進運転支援システム)機能のオン・オフを設定したり、現在作動しているADASの機能が確認できる機能の個別画面が表示される。
「Help」という文字が付されているボタンB17が押されると、分かりにくい操作方法や、設定の内容をガイドする機能の個別画面が表示される。
「Setting」という文字が付されているボタンB18が押されると、各種設定を行うためのメニュー画面が表示される。
【0014】
図1に示したホーム画面HS1のボタンB15が押されると、図2に示す個別画面KS1へと画面が切り替わる。個別画面KS1において、ホーム画面HS1と同様に、ボタンB14~B18が表示される。個別画面KS1にはさらに、その大部分を占める詳細表示領域D14と、4つのボタンBH、B11、B12及びB13が表示されている。
【0015】
詳細表示領域D14は略横長四角形状であり、上辺及び下辺が自動車用ディスプレイの上辺FU及び下辺FBにそれぞれ接している。5つのボタンB14~B18の右辺は、詳細表示領域D14の左辺に接している。詳細表示領域D14の右辺は、自動車用ディスプレイの右辺FRから間隔を置いて位置している。
【0016】
ボタンBHとボタンB11とボタンB12とボタンB13とは、画面の上から下に向かって隙間なく順に並んでいる。ボタンBHは略縦長四角形状であり、上辺が自動車用ディスプレイの上辺FUに接し、左辺が詳細表示領域D14の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。
3つのボタンB11、B12及びB13はいずれも、略正方形状で同寸法である。各々の左辺は詳細表示領域D14の右辺に接し、各々の右辺は自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。ボタンB11の上下方向の寸法H11と、ボタンB12の上下方向の寸法H12と、ボタンB13の上下方向の寸法H13とは、同程度である。
【0017】
3つのボタンB11~B13をまとめて第2のボタン群と呼ぶことができる。
【0018】
「Home」という文字が付されているボタンBHが押されると、図1に示したホーム画面HS1へと画面が切り替わる。
「Media」という文字が付されているボタンB11が押されると、オーディオやラジオなどのメディア表示や操作をするメニュー画面へ画面が切り替わる。
「Phone」という文字が付されているボタンB12が押されると、電話機能のメニュー画面へ画面が切り替わる。
「Navi」という文字が付されているボタンB13が押されると、自動車の現在位置の表示や、目的地までのルートの表示など、カーナビゲーション機能のメニュー画面へ画面が切り替わる。
【0019】
このように、図1の領域S11と図2のボタンB11とがメディア機能に対応しており、図1の領域S12と図2のボタンB12とが電話機能に対応しており、図1の領域S13と図2のボタンB13とがカーナビゲーション機能に対応している。そして、図1において、領域S11、S12及びS13は幅が1:1:1であり、それに対応して、図2において、ボタンB11、B12及びB13は高さが1:1:1である。
【0020】
図1に示した切替ボタンS13a又は図2に示したボタンB13が押されると、図3に示す個別画面KS2へと画面が切り替わる。個別画面KS2においては、図2に示した個別画面KS1と同様に、ボタンBH及びB11~B18が表示されている。さらに、図2に示した個別画面KS1の領域D14に代わり、図3の個別画面KS2においては領域D23が表示されている。この領域D23は、カーナビゲーション機能の詳細表示領域である。
【0021】
図4に別のホーム画面HS2を示す。ホーム画面HS2においては、図1に示したホーム画面HS1と同様に、領域S13とボタンB14~B18とが表示されている。その一方で、図1に示したホーム画面HS1の領域S11及びS12に代わり、簡易表示領域S21が表示されている。この領域S21は四角形状であり、上辺及び下辺が自動車用ディスプレイの上辺FU及び下辺FBにそれぞれ接している。また、ボタンB14~B18の右辺が領域S21の左辺と接し、領域S21の右辺は領域S13の左辺と接している。領域S21の左右方向の寸法W21は、領域S13の左右方向の寸法W13の2倍程度である。領域S21の右上隅には切替ボタンS21aが表示されている。
【0022】
図4に示したホーム画面HS2のボタンB18が押されると、図5に示す個別画面KS3へと画面が切り替わる。個別画面KS3において、ホーム画面HS2と同様に、ボタンB14~B18が表示される。個別画面KS3にはさらに、図2に示した個別画面KS1と同様に、ホームボタンBH及びボタンB13が表示されている。
【0023】
加えて、個別画面KS3には、図2の領域D14に代わって横長四角形状の領域D39が表示されている。この領域D39は、ホーム画面の設定のための領域である。この領域には、左から右へ向かって順に3つのアイコンD39a、D39b及びD39cが表示されている。アイコンD39aが押されると、ホーム画面において同寸法の3つの簡易表示領域が横に3つ並んで表示されるよう設定がなされる。つまり、アイコンD39aが押されると、ホーム画面のレイアウト設定が図1に示したホームHS1のようなレイアウト設定となる。アイコンD39bが押されると、ホーム画面において寸法の異なる2つの簡易表示領域が横に並び、かつ大きい簡易表示領域が小さい簡易表示領域の左側に表示されるよう設定がなされる。この設定が現在の設定であることを、アイコンD39bの一番外側の枠が示している。アイコンD39cが押されると、ホーム画面において寸法の異なる2つの簡易表示領域が横に並び、かつ大きい簡易表示領域が小さい簡易表示領域の右側に表示されるよう設定がなされる。
【0024】
個別画面KS3には、略縦長四角形状のボタンB21も表示されている。このボタンB21は、上辺がホームボタンBHの下辺に接し、下辺がボタンB13の上辺に接し、左辺が領域D39の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。
【0025】
このように、図4の領域S21と図5のボタンB21とがメディア機能に対応しており、図4の領域S13と図5のボタンB13とがカーナビゲーション機能に対応している。そして、図4において、領域S21及びS13は幅が2:1であり、それに対応して、図5において、ボタンB21及びB13は高さが2:1である。
【0026】
図5のアイコンD39cが押されると、ホーム画面のレイアウト設定が図6のホーム画面HS3のような設定となる。ホーム画面HS3においては、図1に示したホーム画面HS1と同様に、領域S11とボタンB14~B18とが表示されている。その一方で、図1に示したホーム画面HS1の領域S12及びS13に代わり、簡易表示領域S33が表示されている。この領域S33は四角形状であり、上辺及び下辺が自動車用ディスプレイの上辺FU及び下辺FBにそれぞれ接している。また、領域S33は、左辺が領域S11の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。領域S33の左右方向の寸法W33は、領域S11の左右方向の寸法W11の2倍程度である。領域S33の右上隅には切替ボタンS33aが表示されている。
【0027】
図6に示したホーム画面HS3のボタンB15が押されると、図7に示す個別画面KS4へと画面が切り替わる。個別画面KS4において、図2に示した個別画面KS1と同様に、ボタンB14~B18と、詳細表示領域D14と、ホームボタンBHとが表示されている。さらに、個別画面KS4において、図2に示した個別画面KS1のボタンB11~B13に代わり、ボタンB43及びB41が表示されている。ボタンB43は縦長四角形状であり、上辺がホームボタンBHの下辺に接し、左辺が領域D14の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。ボタンB41は、上辺がボタンB43の下辺に接し、下辺が自動車用ディスプレイの下辺FBに接し、左辺が領域D14の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。ボタンB43の高さH43は、ボタンB41の高さH41の2倍程度である。
【0028】
このように、図6の領域S33と図7のボタンB43とがカーナビゲーション機能に対応しており、図6の領域S11と図7のボタンB41とがメディア機能に対応している。そして、図6において、領域S33及びS11は幅が2:1であり、それに対応して、図7において、ボタンB43及びB41は高さが2:1である。
【0029】
あるいは、図1に示した個別画面HS1の切替ボタンS13aが押されると、図3に示した個別画面KS2ではなく、図8に示す個別画面KS5へと画面が切り替わるようにしてもよい。個別画面KS5においては、図3に示した個別画面KS2と同様に、ボタンBH、B12及びB14~B18と領域D23とが表示されている。さらに、図3のボタンB11及びB13に代わり、ボタンB53及びB51が表示されている。ボタンB53は、上辺がボタンBHの下辺に接し、下辺がボタンB12の上辺に接し、左辺が領域D23の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。ボタンB51は、上辺がボタンB12の下辺に接し、下辺が自動車用ディスプレイの下辺FBに接し、左辺が領域D23の右辺に接し、右辺が自動車用ディスプレイの右辺FRに接している。
【0030】
このように、図1の領域S11と図8のボタンB51とがメディア機能に対応しており、図1の領域S12と図8のボタンB12とが電話機能に対応しており、図1の領域S13と図8のボタンB53とがカーナビゲーション機能に対応している。そして、図1において、領域S13、S12及びS11は幅が1:1:1であり、それに対応して、図8において、ボタンB53、B12及びB51は高さが1:1:1である。
【0031】
図9に、自動車用ディスプレイ1のコンピュータハードウェア構成例を示す。自動車用ディスプレイ1は、CPU11と、インタフェース装置12と、表示装置13と、入力装置14と、ドライブ装置15と、補助記憶装置16と、メモリ装置17とを備えており、これらがバス18により相互に接続されている。
【0032】
自動車用ディスプレイ1の機能を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体19によって提供される。プログラムを記録した記録媒体19がドライブ装置15にセットされると、プログラムが記録媒体19からドライブ装置15を介して補助記憶装置16にインストールされる。あるいは、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体19により行う必要はなく、ネットワーク経由で行うこともできる。補助記憶装置16は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0033】
メモリ装置17は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置16からプログラムを読み出して格納する。CPU11は、メモリ装置17に格納されたプログラムにしたがって自動車用ディスプレイ1の機能を実現する。インタフェース装置12は、ネットワークを通して他のコンピュータに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置13は、プログラムによるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)等を表示する。このGUIの例は、図1図8を参照して述べたとおりである。入力装置14は、タッチパネル等である。
【0034】
図10に、自動車ディスプレイ1のソフトウェア機能の構成例を示す。自動車ディスプレイ1は、ユーザーの操作を受け付ける操作受付部21と、操作受付部21が受け付けた操作に応じて画面の表示を制御する表示制御部22とを有する。図1図8に示した画面は、斯かる自動車ディスプレイ1の表示領域に表示される。
【0035】
上記の実施形態についてさらに述べる。
(1a)ホーム画面上では他の操作に移れるようにボタンを備えるが、ホーム画面には複数の簡易表示領域が表示されるため、できるだけその表示を大きくできるように、ボタンを上下左右のいずれか一端に沿って表示される。
(1b)ホーム画面上の切替ボタンの選択、またはボタンのタッチにより個別画面に遷移できる。
(1c)個別画面では詳細表示領域が1つであるため、上下左右のうちの二つの端部に沿ってボタンを表示する。
(1d)上記(1c)の二端のうちの一端には、ホーム画面に戻るためのるホームボタンと、ホーム画面の簡易表示領域に対応する機能のボタンとが表示される。ホーム画面で機能A、B、Cの簡易表示領域が表示される場合、個別画面の一端部にはホームボタンと機能A、B、Cのボタンが表示される。
(1e)ボタンを押すとその機能の個別画面に遷移できる。ただし、ホーム画面で機能A、B、Cの画面が表示されていて機能Aの切替ボタンにより機能Aの個別画面に遷移した場合、機能Aのボタンを押しても表示は変わらない。機能B又はCのボタンが押されると、それに応じて個別画面に遷移できる。
(1f)個別画面の第2のボタン群は、高さがホーム画面の簡易表示領域の面積比に応じて定まる。
(1g)ホーム画面の簡易表示領域と、同一機能の詳細表示領域とはサイズが異なるため、当該機能の利用可能な下位機能の数が異なる。
たとえば、オーディオ機能は、ホーム画面の簡易表示領域で、“再生”、“停止”、“次に進む”、“前に戻る”、などの下位機能が利用できる。オーディオ機能の個別画面では、ホーム画面の簡易表示領域にて利用可能な下位機能に加え、シャッフルやソース切替えなどの下位機能も利用可能である。
エアコン機能は、ホーム画面で温度調節、風量調節など操作可能である。個別画面ではさらに、オートとオフ機能、シートヒーターなども表示され選択可能である。
電話機能は、ホーム画面で発着信履歴を操作可能である。個別画面ではさらに、キーパッド、電話帳が操作可能である。
カーナビゲーション機能は、ホーム画面では“自宅へ帰る”、“ルートキャンセル”が操作可能である。個別画面ではさらに、広域、縮尺や音量調整が可能である。
(1h)ボタン位置及び、ホーム画面の表示内容は、長押しによるドラッグアンドドロップにより変更可能である。
【0036】
(1a)にて述べたように、ボタンが一端のみに表示されることにより複数の画面を備えるホーム画面で、画面のサイズの最大限の利用が可能、かつ容易に他の機能に遷移可能となる。
(1b)により、必要なときに容易に個別画面に遷移できる。ホーム画面から切替ボタンを押さないと個別画面に遷移しないため、ホーム画面に表示されている複数の簡易表示領域を同時に利用することができる。
(1c)、(1d)により、個別画面から容易にホーム画面の移動が可能となり、よく利用すると考えられるホーム画面に表示されている画面の個別画面に遷移可能となる。
(1d)のホーム画面に表示されていた画面のアイコン全てが表示され、切替表示された画面に関してもボタン表示されることにより、容易に個別画面を選択していることが分かる。
なお、ホーム画面で機能A、B、Cの画面が表示されていて、機能Aの切替ボタンにより機能Aの個別画面に遷移した場合、仮に機能Aのアイコンがなければ、前提条件としてホーム画面は、複数表示可能で画面サイズの変更(選択)も可能である。そのため、機能Aの個別画面に遷移したのか、それともホーム画面で機能B、機能Cの簡易表示領域のサイズが異なるだけなのか、特に慣れていないユーザーにとっては分かりにくいという不都合がある。
(1f)により、個別画面においてもホーム画面の構成を把握することができる。
また、ホーム画面として、画面数3つで、画面サイズ比が1:1:1であるか、画面数2つで、画面サイズ比2:1又は1:2が考えられる。その場合、画面数が3から2に減ったときの画面の有効活用もできる。
ボタンの大きさが2:1である場合、ホーム画面も2:1となる。
そのため、画面サイズ比が2:1で、小さい方の画面がカーナビゲーション機能に対応し、カーナビゲーション機能を利用したい場合、ホーム画面に戻ると小さいため、ボタンを押すことでカーナビゲーション機能の個別画面に移ることができる。
他方、画面サイズ比が2:1で、小さい方の画面の機能が大きい画面でなくとも簡単に操作できる場合、そのボタンを押さずに、ホームボタンを押すことで小さい画面で操作できる。ホーム画面に既にいるため、ホームボタンの操作によりホームに戻るなどの必要がない。
次の操作に移りたいときに、事前にホーム画面の簡易表示領域の大きさで十分か、あるいは個別画面に切替する必要があるかを視覚的に確認できる。
(1g)により、画面サイズが小さくとも必要最小限の機能を使用できる。
(1h)により、ユーザーの好みに応じて視認性を向上、操作性を向上させることができる。
【0037】
タッチパネルにタッチしたときやタッチパネルに手を近づけたときのみボタンが表示されるようにすることで、通常時(手が近づいていないとき)に、画面サイズをより大きくできる。
ある機能の個別画面に切り替わった機能のボタンをタッチしたときに、既に切り替えられていることなどを表示して、ホーム画面ではないことを認識しやすくしてもよい。
【0038】
(1a)~(1h)に関して下記により不要にプログラム処理されることが減る結果、不必要に演算しないことにより、演算負荷を減らすことができる。
・ホーム画面、個別画面への遷移が容易であること
・個別画面、ホーム画面の違いを容易に視認確認でき、不用意な操作が減ること
・個別画面でホーム画面のサイズ比が分かることで、次に遷移すべき画面がホーム画面か、画面サイズを変更する設定画面か視認判断でき、不用意な操作が減ること
・個別画面と同じアイコンを選択できないこと
・画面サイズを大きくすることで、誤操作が減ること
【0039】
(2a)個別画面に、ホーム画面に表示されていた画面のすべてのボタンと、ホーム画面に遷移するホームボタンとが表示され、ボタンのサイズ比は、ホーム画面に複数表示されていた簡易表示領域のサイズ比と同じである。
(2b)ホーム画面および個別画面で機能操作が可能である。
(2c)ホーム画面の簡易表示領域の数と、各領域のサイズを変更すると、それに合わせて個別画面のボタンの数及びサイズも自動的に変わる。
(2d)ボタンの大きさの比率は、ホーム画面の面積比と同じ比率になる。
(2e)ボタンの大きさの比率は、ホーム画面の縦横の長さの比率の違いが大きい方の比率と同じになる。(ホーム画面の高さが変わる場合。)
(2f)ボタン及びホームボタンは左右一端に配置され、その順番は、上からホームボタン、複数のボタンとなる。複数のボタンの上から下への表示順は、ホーム画面にて表示される複数の簡易表示領域の左から右へと向かう順と同じである。
(2g)個別機能のボタン及びホームボタンはドライバー側に表示される。右ハンドルでは、ディスプレイの右側に表示される。
(2h)個別機能のボタン及びホームボタンは横方向の大きさは同じで、ボタンの大きさは高さにより変える。
(2i)個別画面では他の機能に遷移する複数のボタン(第1のボタン群)が縦一列に備えられ、アイコン(第2のボタン群)及びホームボタンとは逆サイドに配置される。
(2j)ホーム画面では各簡易表示領域の右上隅に切替ボタンが備えられていて、切替ボタンの選択により各画面の機能の個別画面に遷移可能である。
ホーム画面から個別画面に遷移した場合、その個別画面に関するアイコン(第2のボタン群)は選択できず、残りのアイコンは選択により、そのアイコンの個別画面に遷移可能である。
ホーム画面の機能A、B、Cのうち、機能Aの個別画面に遷移した場合、機能Aの個別画面で機能Aのボタンを押しても何も起こらない。機能B、Cのボタンはそれをタッチすることで個別画面に遷移する。
(2k)ホーム画面の各簡易表示領域の一辺、向かい合う二辺、または全ての辺は、簡易表示領域毎に異なる色でカラーリング(図1の符号CL1、CL2及びCL3)され、個別画面のアイコンはそれぞれ各簡易表示領域と関連付けられた色(図2の符号CL1、CL2及びCL3)を表示する。図1の符号CL1~CL3と図2の符号CL1~CL3は、表示色がそれぞれ同じであることを示す。
(2l)ホーム画面の複数の画面とボタンは、全て別々の機能である。
【0040】
(2a)により、個別画面においてもホーム画面の構成を把握することができる。
(2b)アイコンの比率によりホーム画面の画面サイズ感が分かるため、操作する機能に関してホーム画面と個別画面のどちらに遷移すべきかすぐに理解できる。
アイコンの大きさが2:1である場合、ホーム画面も2:1となる。
(2c)ホーム画面は大きさや数をユーザーは選択可能であるが、それらを変更したときに個別画面をユーザーが再設定する必要なく、上記(2a)などの効果が期待できる。
(2d)大きさの感覚がつかみやすい。ホーム画面の各画面サイズの高さが同じ場合は、横の長さの比率がアイコンの大きさの比率となるため、アイコンの横幅を固定して縦幅の比率を変えることで比率を表現する場合にも大きさの感覚をつかみやすくすることが可能である。
(2e)縦横の比率が大きい方が視覚変化も大きくなるため、アイコン表示したとき分かりやすい。
アイコンを縦に並べたときに横幅固定すると、縦幅でホーム画面の比率を表現することになるが、アイコンは縦一辺の比率、ホーム画面も縦/横一辺の比率で一辺同士の表現になるため、大きさの感覚がつかみやすい。
(2f)ホームボタンはよく使用するため、一番上に表示することで目につきやすく、操作もしやすくすることができる。
また、一般的に文字を読むとき、横書きは左から右に、縦書きは上から下に読むため、アイコン表示されたときにホーム画面の位置関係を分かりやすくすることができる。
(2g)ホームボタンはよく使う、また運転時にも操作しやすいためドライバー側に配置することで、利便性を向上できる。
第1のボタン群はホーム画面と個別画面で位置関係を変えない方が分かりやすいため、第2のボタン群とホームボタンとを第1のボタン群とは反対側に配置する。
(2h)アイコン比率を変えることで、個別画面の表示を小さくしないようにできる。
大きい側のアイコンの横幅を固定して、小さい側のアイコンの横方向を小さくすることで個別画面の表示を小さくしないようにもできるが、小さいと視認性も操作性も良くないため、そのようなデメリットを払拭できる。
(2i)第1のボタン群と第2のボタン群とを近接させると操作ミスの可能性が高まるが、その可能性を拭うことができる。
第1のボタン群と、ホームボタン及び第2のボタン群とをそれぞれ両サイドに分けて表示することで、個別画面の詳細表示領域を中央に配置することができ、見栄えをよくすることができる。
ディスプレイが横長の場合、上端と下端に沿って配置すると、詳細表示領域がより潰れたようになり見栄えが悪いが、そのような不都合を回避することができる。
(2j)ホーム画面の機能を切替操作することができる。
画面上で操作するとき、一般的に操作ボタンは下側、上側にそれをあらわす文字や図などを表示するほうが分かりやすいが、操作の際に誤って切替ボタンを押す可能性が減り邪魔にならない。
タッチパネル操作するときにナビなど下方向へは手を動かすことがあり、上方向にも動かすことはあるが上の端まで指を動かすことは、あまりなく、切替ボタンの誤操作を減らすことができる。
ホーム画面を切替表示させたもののアイコンを選択するというのは間違った操作のときなので、そのときにむやみに表示などを変えないようにすることができる。
アイコンを押すことで間違いであることの表示や、再度そのアイコンの個別画面に入るような表示にすることもできるが、そうするとその間操作できなくなるので、無駄な時間が生じ、そのようなことがないようにできる。
(2k)アイコンの文字や絵の表示だけでなくカラーリングによりホーム画面の画面と、アイコンを紐づけすることで、よりアイコンがなにを表しているか、分かりやすくすることができる。
(2l)個別画面ではホーム画面の機能はアイコン選択できるため、できるだけ多くの機能を表示、選択により遷移できる。
【0041】
ホーム画面に表示される画面は上限数を持ち、ホーム画面として設定されていた画面の表示数を減らす場合、次回ホーム画面には表示されなくなる画面の機能は自動でボタン表示してもよい。よく使う、あるいはよく使っていたであろうホーム画面の機能をボタンとして再設定する手間を省くことができる。
【0042】
(2a)~(2l)に関して下記により不要にプログラム処理されることが減る結果、不必要に演算しないことにより、演算負荷を減らすことができる。
・個別画面でホーム画面のサイズ比が分かることで、次に遷移すべき画面がホーム画面か、画面サイズを変更する設定画面か視認判断でき、不用意な操作が減ること
・ホーム画面の大きさや数の変更により個別画面の再設定が必要ないこと
・ボタンの位置や大きさを適切にすることで誤操作が減ること
【0043】
これまでに述べた形態に関し、以下の付記を開示する。
[付記1]
複数の機能が利用可能であるとともに、ホーム画面と個別画面との間で切替え可能な自動車用ディスプレイであって、
前記複数の機能は第1の機能群と第2の機能群とを含み、
前記ホーム画面には、前記第1の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第1のボタン群が表示され、前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、
前記ホーム画面にはさらに、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数の簡易表示領域が表示され、前記複数の簡易表示領域の各々には、当該機能の詳細表示領域を有する前記個別画面へと切り替えるための切替ボタンが表示され、
前記個別画面には、前記詳細表示領域と、前記ホーム画面へ切り替えるためのホームボタンと、前記第1のボタン群と、前記第2の機能群に含まれる複数の機能にそれぞれ対応した複数のボタンを含む第2のボタン群とが表示され、前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンのいずれかが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面に切り替わり、
前記個別画面において、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の一方に沿って上下方向に並ぶように前記第1のボタン群に含まれる複数のボタンが表示され、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺の他方に沿って上下方向に並ぶように前記ホームボタンと前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンとが表示される、
自動車用ディスプレイ。
[付記1による効果]
第1のボタン群と第2のボタン群とが離れて表示されるため、両方の群の区別がしやすく、個別画面における第2のボタン群からホーム画面の構成を理解しやすい。
第1のボタン群と第2のボタン群とを近接させて表示すると、一方の群に含まれるボタンを操作しようとしたにもかかわらず、他方の群に含まれるボタンを誤って操作してしまう可能性があるが、そのような可能性を拭うことができる。
第1のボタン群とホームボタン及び第2のボタン群とを画面の両サイドに分けて表示することで、詳細表示領域を中央に配置でき、見栄えを良くすることができる。
ディスプレイが横長の場合、上辺及び下辺に沿って第1のボタン群及び第2のボタン群を表示すると、詳細表示領域が上下方向に潰されたように表示され見栄えが悪いが、そのような不都合を回避できる。
[付記2]
前記切替ボタンの操作により前記個別画面が表示された場合に、前記詳細表示領域に対応する機能と同じ機能に対応する前記第2のボタン群内のいずれか一つのボタンは操作不可能であり、
前記複数のボタンのうち、前記いずれか一つのボタンを除くボタンが操作されると、当該ボタンに対応する機能の詳細表示領域を有する前記個別画面が表示される、
付記1に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記2による効果]
ホーム画面の切替ボタンにより個別画面に遷移した場合の、その個別画面の詳細表示領域と同じ機能に対応するボタンの操作は、誤った操作であるため、そもそも操作不能にして、表示をむやみに変えないようにすることができる。
敢えて操作可能にしたうえで、その操作がなされた場合に誤りであることの表示や、そのボタンに対応する個別画面に再び遷移する処理を行うようにすることも可能ではある。しかし、この場合、敢えて操作可能とされた操作が行われると次の操作が一定期間できなくなるため、ユーザーにとって無駄な時間が生じてしまう。
敢えて操作不能とすることで、斯かる不都合が生じないようにすることができる。
[付記3]
前記第2のボタン群及び前記ホームボタンは、前記自動車用ディスプレイの左辺及び右辺のうち、ドライバーに近い一辺に沿って表示される、付記1又は2に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記3による効果]
ホームボタンは操作頻度が高いため、ドライバーに近い側に配置することで、利便性、視認性を向上させることができる。
操作頻度の高いホームボタンの操作をしたはずが、誤って別の操作をしてしまう可能性を減らすことができる。
ドライバーから遠い一辺に沿ってホームボタンが表示された場合、ホームボタンの操作時にドライバーの腕が個別画面の詳細表示領域をまたぐような状態になるため、腕が個別画面の詳細表示領域に触れてしまい、意図しない操作をしてしまう可能性がある。
上述のとおり、ホームボタンをドライバーに近い側に配置することで、上記のような不都合が生じないようにすることができる。
[付記4]
前記ホームボタンの下に、前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンが表示され、
前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンの上から下へと向かう表示の順番は、前記ホーム画面で横方向に並んで表示される複数の前記簡易表示領域の左から右へと向かう表示の順番と一致している、
付記1~3のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記4による効果]
ホームボタンはよく使用するため、第2のボタン群に含まれるボタンよりも上に表示することで、ドライバーの目につきやすく、操作もしやすくすることができる。
また、一般的に文字を読むときは横書きの文字は左から右に、縦書きの文字(横文字の行)は上から下に向かって読む。そのため、ホーム画面の簡易表示領域が左右横並びであり、第2のボタン群に含まれるボタンが上下縦並びと異なっていても、ホーム画面の位置関係が個別画面から把握しやすくすることができる。
なお、ホーム画面の簡易表示領域が縦並びである場合には、個別画面においてボタンは縦並びである。ホーム画面が、機能A,B,Cの順で縦並びのときは、ボタンも同様の順で機能A、B、Cの縦並びである。
[付記5]
前記第2のボタン群に含まれる複数のボタンの面積比は、前記ホーム画面における前記複数の簡易表示領域の面積比と同じであり、
前記個別画面において、前記ホームボタンの下に配置される前記ボタンは、前記複数の簡易表示領域の面積比の大きい順に、上から順に配置される、
付記1~3のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記5による効果]
ボタンのサイズが大きいほどホーム画面における簡易表示領域のサイズも大きいので、ホーム画面上で操作がしやすくなる。
そうすると、ボタンの選択により個別画面で利用しようとする機能が、ホーム画面の簡易表示領域では小さい可能性も大きくなる。
そのため、小さいボタンを選択しようとしたときに誤ってホームボタンを押してしまう可能性を抑えることができる。
また、大きいアイコンは間違ってホームボタンを押してしまっても比較的、ホーム画面が大きく操作しやすいのでこの誤操作による影響も少なくすることができる。
たとえば、上から順に、ホームボタンと、機能Aのボタンと、機能Bのボタンと、機能Cのボタンとが表示されるとする。
ここで、(機能Aのボタンサイズ)>(機能Bのボタンサイズ)≧(機能Cのボタンサイズ)となる。
ホーム画面の面積比とボタンサイズの比率は同じであるため、ホーム画面のサイズも同様に、(機能Aの簡易表示領域)>(機能Bの簡易表示領域)≧(機能Cの簡易表示領域)となる。
ホーム画面で機能の操作は可能ですが、画面サイズが小さいほど操作はしづらくなると考えられる。
つまりこの場合、ホーム画面での操作のしやすさは、Aが最も操作しやすく、B、Cの順に操作しにくくなる。
ある機能画面において、A、B、Cの機能を使用したいとする。
この場合、Aはホーム画面でもサイズが大きく操作しやすいため、ホームボタンでホーム画面表示する可能性が、ホーム画面で比較的操作のしづらい、B、Cよりも高くなると思われます。
あえて機能画面に遷移する可能性が高いのは、機能Aよりも機能Bや機能Cである。
機能Aよりも機能BやCのボタンを押す可能性が高いと考えられる。
ここで、使用頻度の高くなる機能BやCのボタンを押すときに、ホームボタンは機能Aのボタンの上に配置し、機能BやCのボタンは機能Aのボタンの下に配置され、機能Aのボタンがホームボタンと機能B,Cのボタンとに挟まれているため、機能BやCのボタンを押そうとしたときに誤ってホームボタンを押してしまう可能性が少なくなる。
[付記6]
前記ホーム画面の前記切替ボタンにより前記個別画面に遷移した場合、前記ホームボタンの下に複数配置される前記ボタンの中で、当該個別画面に対応する前記ボタンが最も上に表示される、付記2又は3に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記6による効果]
操作頻度が高いホームボタンを押そうとして誤ってボタンを操作してしまい当該ボタンに対応する機能の個別画面に遷移してしまう可能性を抑えることができる。
[付記7]
前記個別画面において、前記及び前記アイコンの配列並びに種類が変更可能であり、
前記ボタン及び前記アイコンの種類並びに配列の変更に応じて、前記ホーム画面の前記簡易表示領域の種類及び配列が変更される、付記1~6のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記7による効果]
ユーザーの好みで自在に画面配列等を変更できるので、使い勝手よく快適性を上げることができる。
規則性をある程度保ちつつも、ユーザーによって表示を変えることができる。
[付記8]
前記ホーム画面上の矩形状の簡易表示領域が異なる色でカラーリングされており、
前記簡易表示領域と、当該簡易表示領域と同一の機能に対応するボタンとが、同一色でカラーリングされている、付記1~7のいずれか一項に記載の自動車用ディスプレイ。
[付記8による効果]
ボタンの文字や絵の表示だけでなくカラーリングによりホーム画面の簡易表示領域と、ボタンとを関連付けることで、ボタンがよりなにを表しているか、分かりやすくすることができる。
【0044】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
HS1~HS3 ホーム画面
S11~S13 簡易表示領域
B14~B18 ボタン
KS1~KS5 個別画面
D14、D23 詳細表示領域
B11~B13 ボタン
1 自動車用ディスプレイ
21 入力受付部
22 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10