(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136148
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】半導体装置及び半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/28 20060101AFI20230922BHJP
H01L 29/417 20060101ALI20230922BHJP
H01L 21/338 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H01L21/28 301R
H01L21/28 301B
H01L29/50 M
H01L29/80 F
H01L29/80 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041616
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000154325
【氏名又は名称】住友電工デバイス・イノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】鳥井 一輝
(72)【発明者】
【氏名】野瀬 幸則
(72)【発明者】
【氏名】原 郁夫
【テーマコード(参考)】
4M104
5F102
【Fターム(参考)】
4M104AA03
4M104AA04
4M104BB05
4M104BB14
4M104BB17
4M104CC03
4M104DD37
4M104FF18
4M104GG11
4M104HH15
5F102GB01
5F102GC01
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5F102GL04
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5F102GQ01
5F102GS02
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5F102GV05
5F102GV06
5F102GV08
5F102HC01
5F102HC11
(57)【要約】
【課題】電極の抵抗の上昇を抑制した半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、基板と、前記基板の上に形成された半導体層と、前記半導体層の上に形成された電極と、前記電極の上に形成され、第1濃度で窒素を含有する第1バリアメタル膜と、前記第1バリア膜の上に形成された金属膜と、を有し、前記第1バリアメタル膜は、第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に形成された半導体層と、
前記半導体層の上に形成された電極と、
前記電極の上に形成され、第1濃度で窒素を含有する第1バリアメタル膜と、
前記第1バリアメタル膜の上に形成された金属膜と、
を有し、
前記第1バリアメタル膜は、第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む半導体装置。
【請求項2】
前記第1多結晶は、タングステン若しくはチタンタングステン又はこれらの両方を含み、
前記第1非晶質は、窒化タングステンを含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1濃度は、5原子%以上かつ20原子%以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電極と前記第1バリアメタル膜との間、又は前記第1バリアメタル膜と前記金属膜との間に形成され、前記第1濃度よりも高い第2濃度で窒素を含有する第2バリアメタル膜を有し、
前記第2バリアメタル膜は、第2多結晶及び第2非晶質の混合物を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1バリアメタル膜は、前記金属膜と前記第2バリアメタル膜との間に形成されている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2多結晶は、窒化チタンを含み、
前記第2非晶質は、窒化タングステンを含む、請求項4または請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2濃度は、30原子%以上かつ50原子%以下である、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記金属膜は金膜を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記電極はアルミニウム層を含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
基板の上に半導体層を形成する工程と、
前記半導体層の上に電極を形成する工程と、
前記電極の上に、第1濃度で窒素を含有すると共に第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む第1バリアメタル膜を形成する工程と、
前記第1バリアメタル膜の上に金属膜を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置において、電極と、金属を用いた配線とが用いられている。電極と配線との間には、バリアメタルが設けられている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のバリアメタルにて所期の目的は達成されている。しかしながら、さらに電極の抵抗の上昇を抑制することが求められている。
【0005】
本開示は、電極の抵抗の上昇を抑制することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の半導体装置は、基板と、前記基板の上に形成された半導体層と、前記半導体層の上に形成された電極と、前記電極の上に形成され、第1濃度で窒素を含有する第1バリアメタル膜と、前記第1バリアメタル膜の上に形成された金属膜と、を有し、前記第1バリアメタル膜は、第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電極の抵抗の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る半導体装置の第1バリアメタル膜の詳細を示す図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る半導体装置の窒素の濃度と拡散の起こりやすさとの関係を示すグラフである。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その3)である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その4)である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その5)である。
【
図9】
図9は、第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係る半導体装置の第1及び第2バリアメタル膜の詳細を示す図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係る半導体装置の窒素の濃度と拡散の起こりやすさとの関係を示すグラフである。
【
図12】
図12は、第2実施形態に係る半導体装置の窒素の濃度と膜中の主成分の割合との関係を示すグラフである。
【
図13】
図13は、第2実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
〔1〕 本開示の半導体装置は、基板と、前記基板の上に形成された半導体層と、前記半導体層の上に形成された電極と、前記電極の上に形成され、第1濃度で窒素を含有する第1バリアメタル膜と、前記第1バリアメタル膜の上に形成された金属膜と、を有し、前記第1バリアメタル膜は、第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む。
【0011】
第1バリアメタル膜が窒素を含有すると共に第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む。そのため、第1多結晶の平均の粒径が小さく、金属膜から電極への金属の粒界拡散を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0012】
〔2〕 〔1〕において、前記第1多結晶は、タングステン若しくはチタンタングステン又はこれらの両方を含み、前記第1非晶質は、窒化タングステンを含む。
【0013】
したがって、タングステンもしくはチタンタングステン又はこれら両方の平均の粒径が小さくなり、金属膜から電極への金属の粒界拡散を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0014】
〔3〕 〔1〕または〔2〕において、前記第1濃度は、5原子%以上かつ20原子%以下である。
【0015】
第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が、5原子%以上かつ20原子%以下であることによって、第1多結晶の平均の粒径が小さくなり、粒界拡散を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0016】
〔4〕 〔1〕から〔3〕において、前記電極と前記第1バリアメタル膜との間、又は前記第1バリアメタル膜と前記金属膜との間に形成され、前記第1濃度よりも高い第2濃度で窒素を含有する第2バリアメタル膜を有し、前記第2バリアメタル膜は、第2多結晶及び第2非晶質の混合物を含む。
【0017】
第1バリアメタル膜が主に粒界拡散を抑制し、第1バリアメタル膜よりも窒素の濃度が高い第2バリアメタル膜が、主に面拡散を抑制する。粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0018】
〔5〕 〔4〕において、前記第1バリアメタル膜は、前記金属膜と前記第2バリアメタル膜との間に形成されている。
【0019】
第2バリアメタル膜よりも窒素の濃度の低い第1バリアメタル膜が、金属膜と第2バリアメタル膜との間に形成されることによって、第1バリアメタル膜と金属膜との密着性が高まる。
【0020】
〔6〕 〔4〕または〔5〕において、前記第2多結晶は、窒化チタンを含み、前記第2非晶質は、窒化タングステンを含む。
【0021】
そのため、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜によって粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0022】
〔7〕 〔4〕から〔6〕において、前記第2濃度は、30原子%以上かつ50原子%以下である。
【0023】
そのため、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜により、粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0024】
〔8〕 〔1〕から〔7〕において、前記金属膜は金膜を含む。
【0025】
金属膜が金膜を含むことによって、金属膜を低抵抗化できる。
【0026】
〔9〕 〔1〕から〔8〕において、前記電極はアルミニウム層を含む。
【0027】
電極がアルミニウム層を含むことによって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0028】
〔10〕 本開示の他の一態様に係る半導体装置の製造方法は、基板の上に半導体層を形成する工程と、前記半導体層の上に電極を形成する工程と、前記電極の上に、第1濃度で窒素を含有すると共に第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む第1バリアメタル膜を形成する工程と、前記第1バリアメタル膜の上に金属膜を形成する工程と、を有する。
【0029】
第1バリアメタル膜が窒素を含有すると共に第1多結晶及び第1非晶質の混合物を含む。そのため、第1多結晶の平均の粒径が小さく、金属膜から電極への金属の粒界拡散を抑制できる。したがって、電極の抵抗の上昇を抑制できる。
【0030】
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
【0031】
(第1実施形態)
本開示の実施形態は、窒化物半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)を含む半導体装置に関する。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【0032】
HEMTは、第1実施形態に係る半導体装置100の一例である。
【0033】
半導体装置100は、基板101と、バッファ層102と、チャネル層103と、電子供給層104とを有する。基板101は、窒化ガリウム(GaN)系半導体の成長用基板である。基板101は、例えば、炭化珪素(SiC)基板である。基板101の厚さは、例えば75μm~150μmの範囲内であり、一例では100μmである。
【0034】
バッファ層102は、基板101上に形成されたGaN層である。バッファ層102の厚さは、例えば20nmである。
【0035】
チャネル層103は、バッファ層102上に形成されたGaN層である。チャネル層103の厚さは、一例では1μmである。
【0036】
電子供給層104は、チャネル層103上に形成された窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層である。電子供給層104の厚さは、一例では30nmである。
【0037】
半導体装置100は、電子供給層104の上に形成されたソース電極111と、ドレイン電極112と、ゲート電極113と、を有する。絶縁膜105は、開口108と、開口109と、開口110とを有する。ソース電極111は、開口108の内側に形成される。ドレイン電極112は、開口109の内側に形成される。ゲート電極113は、開口110の内側に形成される。絶縁膜105としては、例えば、窒化シリコン(SiN)膜が用いられる。絶縁膜105の厚さは、例えば、100nmである。
【0038】
ソース電極111及びドレイン電極112は、それぞれオーミック金属層からなる。ソース電極111は、第1層115と、第2層117とを有する。ドレイン電極112は、第1層116と、第2層118とを有する。例えば、第1層115は、チタン(Ti)層もしくはタンタル(Ta)層であり、第2層117はアルミニウム(Al)層である。例えば、第1層116は、Ti層もしくはTa層であり、第2層118はAl層である。第1層115及び第2層117の積層構造が熱処理により合金化されてオーミック金属層が構成されている。同様に、第1層116及び第2層118の積層構造が熱処理により合金化されてオーミック金属層が構成されている。第1層115及び第1層116の厚さは、例えば50nm~20nmの範囲内であり、一例では10nmである。第2層117及び第2層118の厚さは、例えば50nm~1000nmの範囲内であり、一例では500nmである。
【0039】
ゲート電極113は、電子供給層104の上に設けられる。ゲート電極113は、ソース電極111とドレイン電極112との間に配置される。ゲート電極113は、例えばニッケル(Ni)層、パラジウム(Pd)層、及び金(Au)層の積層構造からなる。Ni層の厚さは、例えば100nmであり、Pd層の厚さは、例えば50nmであり、Au層の厚さは、例えば500nmである。Ni層は、電子供給層104とショットキー接続をなす。
【0040】
半導体装置100は、さらに、ソース電極111、ゲート電極113及びドレイン電極112並びに絶縁膜105を覆う絶縁膜106を有する。絶縁膜106としては、一例として、SiN膜が用いられる。絶縁膜106の厚さは、例えば100nmである。絶縁膜106は、ソース電極111及びドレイン電極112の上に、それぞれ開口128及び開口129を有する。
【0041】
半導体装置100は、開口128の内側に形成されソース電極111の表面を覆うバリアメタル膜121を有する。半導体装置100は、開口129の内側に形成されドレイン電極112の表面を覆うバリアメタル膜122を有する。バリアメタル膜121及び122は、第1バリアメタル膜の一例である。バリアメタル膜121及び122の厚さは、例えば、50nm~200nmの範囲内であり、一例では100nmである。
【0042】
さらに、バリアメタル膜121及びバリアメタル膜122の上に開口138及び開口139を有する絶縁膜107が形成される。開口138は、ソース電極111の上に形成され、開口139は、ドレイン電極112の上に形成される。開口138の内側には、金属膜131が形成され、バリアメタル膜121を介してソース電極111に接続される。開口139の内側には、金属膜132が形成され、バリアメタル膜122を介してドレイン電極112に接続される。
【0043】
絶縁膜107の厚さは、例えば、1.0μm~5.0μmの範囲内であり、一例では2.0μmである。絶縁膜107は、例えばポリイミド膜である。金属膜131及び金属膜132の厚さは、例えば、1.0μm~5.0μmの範囲内であり、一例では2.0μmである。金属膜131及び金属膜132は、例えば、金膜である。
【0044】
続いて、第1実施形態の作用効果について説明する。
【0045】
バリアメタル膜121は、金属膜131からソース電極111への金属原子の拡散を抑制し、バリアメタル膜122は、金属膜132からドレイン電極112への金属原子の拡散を抑制する。
【0046】
第1バリアメタルを介しての金属原子の拡散には、主に、粒界拡散、面拡散及び転移拡散がある。粒界拡散は、多結晶の結晶粒界を原子が移動する拡散である。面拡散は、体拡散とも呼ばれ、結晶内部を原子が移動する拡散である。転移拡散は、単結晶内の結晶欠陥を原子が移動する拡散である。粒界拡散は、粒界拡散、面拡散及び転移拡散の中で、最も速度の速い拡散である。
【0047】
第1バリアメタル膜について、
図2を用いて説明する。第1バリアメタル膜は、第1多結晶123及び第1非晶質124の混合物を含む。第1多結晶123の平均の粒径は小さい。そのため、第1多結晶123は、第1非晶質124で周りを取り囲まれ、島状に形成される。
【0048】
したがって、結晶粒界による拡散経路が金属膜131及び132とソース電極111及びドレイン電極112との間に形成されることを抑制できる。その結果、最も高速の粒界拡散が抑制され、金属膜131及び132からソース電極及びドレイン電極112への金属原子の拡散を効果的に抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0049】
第1バリアメタル膜は、一例として、窒化チタンタングステン(TiWN)膜である。第1多結晶123は、タングステン(W)もしくはチタンタングステン(TiW)又はこれらの混合物を含む。第1非晶質124は、窒化タングステン(WNx)を含む。なお、第1非晶質124は、窒化チタン(TiNx)を含んでいてもよい。
【0050】
そのため、WもしくはTiW又はこれら両方の平均の粒径が小さくなる。そのため、金属原子が、金属膜131及び132からソース電極111及びドレイン電極112へ粒界拡散することを抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0051】
第1多結晶123を第1非晶質124内に島状に形成することは、第1多結晶123の平均の粒径を小さくすることによって実現される。具体的には、第1バリアメタル膜の窒素の濃度を制御することにより行われる。以下、
図3を用いて説明する。
【0052】
図3は、第1バリアメタル膜であるTiWN膜に含まれる窒素の濃度を横軸に、拡散の起こりやすさを縦軸にしたグラフである。このグラフは、窒素の濃度と、第1多結晶123及び第2多結晶125の拡散の起こりやすさとの関係を示している。第2多結晶125は、窒化チタン(TiN)を含む。縦軸の拡散の起こりやすさは、下に行くほど拡散が起こりにくいことを示す。なお、窒素の濃度は、走査透過型電子顕微鏡(scanning transmission electron microscope:STEM)-エネルギ分散型X線分析(energy dispersive X-ray spectroscopy:EDX)法により測定できる。また、バリアメタル膜の厚さが1μm以上である場合は、電界放出型電子線マイクロアナライザ(field emission - electron probe microanalyzer:FE-EPMA)を用いて窒素の濃度を測定することもできる。
【0053】
図3に示されるように、第1多結晶123の拡散の起こりやすさは、窒素が増加するに従って減少する。具体的には、第1多結晶123の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が5原子%になるまでは急激に減少し、窒素の濃度が5原子%以上になると穏やかに減少する。
【0054】
第2多結晶125の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が増加するに伴って増加する。具体的には、第2多結晶125の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が20原子%になるまでは、穏やかに増加し、窒素の濃度が20原子%以上になると急激に増加する。また、第2多結晶125の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が30原子%を超えると減少する。
【0055】
ここで、窒素の濃度は、第1多結晶123及び第2多結晶125が、共に拡散しにくい範囲が好ましい。一例として、グラフに点線で示したように、窒素の濃度が5原子%以上から20原子%以下の範囲は、第1多結晶123及び、第2多結晶125の拡散の起こりやすさが共に低い範囲となっている。したがって、第1多結晶123及び第2多結晶125による粒界拡散を抑制するためには、窒素の濃度が5原子%以上から20原子%以下の範囲が好ましいことが分かる。
【0056】
さらに、より粒界拡散を抑制するためには、上記より拡散の起こりやすさが低い、窒素の濃度が7原子%以上から20原子%以下の範囲が好ましい。
【0057】
窒素の濃度が5原子%以上から20原子%以下の範囲のとき、第1多結晶123の平均の粒径は、2nm以下である。この平均の粒径は、窒素をほぼ含まないTiWの平均の粒径よりも小さい。窒素をほぼ含まないTiWの平均の粒径は、例えば6nm~11nmである。
【0058】
X線回折を用いて測定される結晶の粒径は、結晶子サイズとも呼ばれ、結晶子サイズと同じである。したがって、平均の粒径は、結晶子サイズを測定することで求められる。結晶子サイズは、X線回折を用いて測定した回折線の幅を利用したシェラー(Scherrer)の式によって求められる。このシェラーの式を式(1)に示す。
【0059】
【0060】
ここで、式(1)中の各文字が示す内容は下記のとおりである。
D: 結晶子サイズ(nm)
K: シェラー定数
λ: X線の波長(nm)
B: 回折線幅の広がり(rad)
θ: ブラッグ角(rad)
【0061】
回折線幅の広がりは、回折線強度の2分の1の高さにおける回折線幅の広がりである半値全幅である。なお、シェラー定数は、0.89である。
【0062】
このように、第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が、5原子%以上かつ20原子%以下の範囲では、第1多結晶123の平均の粒径及び第2多結晶125の平均の粒径は小さい。そのため、金属原子が、金属膜からソース電極111及びドレイン電極112へ粒界拡散することを抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0063】
例えば、第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が5原子%未満のとき、第1多結晶123の平均の粒径は、大きくなる。また、第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が20原子%より大きいとき、第2多結晶125の平均の粒径は、大きくなる。すなわち、いずれの平均の粒径も第1バリアメタルに対する窒素の濃度が5原子%以上かつ20原子%以下の範囲のときの第1多結晶123の平均の粒径よりも大きくなる。そのため、結晶粒界による拡散経路が金属膜131及び132とソース電極111及びドレイン電極112との間に形成されやすくなる。したがって、第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が5原子%未満の範囲及び第1バリアメタル膜に対する窒素の濃度が20原子%より大きい範囲は、粒界拡散を抑制するために好ましくない。
【0064】
金膜によって、金属膜131及び132を低抵抗化できる。また、第1バリアメタル膜によって、金原子が金膜からソース電極111及びドレイン電極112へ粒界拡散することを抑制できる。したがって、金膜を使用した場合でも、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0065】
Al層によって、ソース電極111及びドレイン電極112を低抵抗化できる。また、第1バリアメタル膜によって、Al層に、金属原子が金属膜131及び132から粒界拡散することを抑制できる。したがって、Al層を使用した場合でもソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0066】
次に、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。
図4~
図8は、実施形態に係る半導体装置100の製造工程を示す断面図である。
【0067】
まず、
図4に示すように、半導体層10が基板101上に形成される。半導体層10は、バッファ層102と、電子走行層として機能するチャネル層103と、電子供給層104とを有する。
【0068】
バッファ層102は、基板101上にエピタキシャル成長されたGaN層である。GaN層は、例えば有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition: MOCVD)を用いて、基板101上にエピタキシャル成長される。
【0069】
チャネル層103は、バッファ層102上に、例えば、MOCVD法を用いてエピタキシャル成長される。電子供給層104は、チャネル層103上に、例えば、MOCVD法を用いてエピタキシャル成長される。
【0070】
チャネル層103と電子供給層104との間には、格子定数の違いから歪みが生じる。この歪みによって、チャネル層103電子供給層104との界面に2次元電子ガス(2DEG)が生じチャネル領域が形成される。
【0071】
続いて、
図5に示すように、絶縁膜105が電子供給層104の上に形成される。絶縁膜105は、例えば、化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)法により形成される。
【0072】
続いて、ソース電極111とドレイン電極112とに対応する箇所の絶縁膜105を、マスクを用いてエッチングし、開口108及び開口109を形成する。このエッチングにより、開口108及び開口109において電子供給層104が露出する。露出された電子供給層104上には、オーミック金属層が形成される。オーミック金属層を形成する工程は、一例として、露出した電子供給層104の上に第1層115及び第1層116と、第2層117及び第2層118とを形成し、熱処理して合金化する工程を含む。第1層115及び第1層116と第2層117及び第2層118とは、例えば、真空蒸着法によって形成される。形成されたオーミック金属層は、それぞれソース電極111とドレイン電極112となる。
【0073】
続いて、
図6に示すように、ソース電極111とドレイン電極112との間の絶縁膜105を一部エッチングし、開口110を形成する。このエッチングにより、開口110の底部において電子供給層104が露出する。この露出した電子供給層104の上にゲート電極113が形成される。ゲート電極113は、例えば、電子供給層104上に形成されたNi層と、このNi層の上に形成されたAu層とからなる。
【0074】
続いて、
図7に示すように、例えばCVD法によって、全面に絶縁膜106が形成される。絶縁膜は、ソース電極111と、ドレイン電極112と、ゲート電極113と、絶縁膜105とを覆う。
【0075】
続いて、絶縁膜106が、マスクを用いてエッチングされ、開口128及び開口129が形成される。開口128及び129は、それぞれソース電極111及びドレイン電極112の表面を露出させる。
【0076】
続いて、例えば、スパッタリング法により、全面に第1バリアメタル膜が形成される。この第1バリアメタル膜は、マスクを用いて、ソース電極111及びドレイン電極112の上を除いてエッチングされる。このエッチングにより、ソース電極111の上にバリアメタル膜121が形成され、ドレイン電極112の上にバリアメタル膜122が形成される。
【0077】
続いて、
図8に示すように、例えば、スピンコート法によって、全面に絶縁膜107が形成される。
【0078】
この後、マスクを用いて、絶縁膜107がエッチングされ、開口138及び139が形成される。開口138及び139は、それぞれバリアメタル膜121及び、バリアメタル膜122の表面を露出させる。
【0079】
続いて、例えば、めっき法により、全面に金膜が形成される。金膜は、開口138及び開口139を残してエッチングされる。開口138及び開口139に残った金膜は、金属膜131及び金属膜132を形成する。金属膜131は、バリアメタル膜121の上に形成され、金属膜132はバリアメタル膜122の上に形成される。
【0080】
このようにして、第1実施形態の半導体装置100を製造することができる。
【0081】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態はHEMTを含む半導体装置に関する。
図9は、第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【0082】
第2実施形態に係る半導体装置200は、第1バリアメタル膜に加えて、第2バリアメタル膜が形成されている点で、第1実施形態と異なる。具体的には、ソース電極111とバリアメタル膜121との間にバリアメタル膜141が形成され、ドレイン電極112とバリアメタル膜122との間にバリアメタル膜142が形成されている。バリアメタル膜141及びバリアメタル膜142は、第2バリアメタル膜の一例である。
【0083】
第2バリアメタル膜について、
図10を用いて説明する。第2バリアメタル膜は、第1バリアメタルよりも高い窒素濃度を含有し、第2多結晶及び第2非晶質の混合物を含む。第2バリアメタル膜中の第2非晶質126の割合は、第1バリアメタル膜中の第1非晶質124の割合よりも多いため、第1バリアメタル膜よりも効果的に面拡散を抑制できる。そのため、面拡散の抑制により、金属膜131及び金属膜132からソース電極111及びドレイン電極112への金属原子の拡散を抑制できる。
【0084】
第2バリアメタル膜は、一例として、TiWN膜である。第2多結晶125は、TiNを含み、第2非晶質126は、WN
xを含む。第2バリアメタル膜においては、第2非晶質126のWN
xの中に第2多結晶125のTiNが形成される。ここで、面拡散は、非晶質が多いほど抑制される。したがって、面拡散を抑制するには、第2バリアメタル膜中の第2非晶質126の割合が多い方が望ましく、窒素のTiWN膜に対する濃度は、高い方が好ましい。以下、
図11に示すグラフを用いて説明する。
【0085】
図11は、第2バリアメタル膜であるTiWN膜に含まれる窒素の濃度を横軸に、拡散の起こりやすさを縦軸にしたグラフである。このグラフは、窒素の濃度と、第2非晶質126及び第3多結晶の拡散の起こりやすさとの関係を示したグラフである。第3多結晶はWN
2を含む。縦軸の拡散の起こりやすさは、下に行くほど粒界拡散又は面拡散が起こりにくいことを示す。
【0086】
前述の通り、第2非晶質126の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が増加することに伴い減少する。これに対して、第3多結晶の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が30原子%以上から徐々に増加し、窒素の濃度が50原子%を超えると急激に増加する。この第3多結晶の拡散の起こりやすさの急増は、第2バリアメタル膜中の第3多結晶の割合が急激に増加していることを意味する。そして、急激に増加した第3多結晶が粒界拡散を引き起こすことで、拡散の起こりやすさが急増する。したがって、窒素の濃度は、50原子%以下が好ましい。
【0087】
さらに、
図3に示されるように、第2多結晶125の拡散の起こりやすさは、窒素の濃度が30原子%以上になると減少する。すなわち、第2多結晶125による粒界拡散が減少する。これは、窒素の濃度が30原子%以上になると第2多結晶125の平均の粒径が小さくなることによる。
【0088】
したがって、面拡散を抑えながら、かつ粒界拡散も抑制するには、第2バリアメタル膜における窒素の濃度は30原子%以上から50原子%以下が好ましいことが分かる。さらに、第2バリアメタル膜における窒素の濃度は、35原子%以上から45原子%以下が、より好ましい。
【0089】
次に、
図12を用いて、第1バリアメタル膜中及び第2バリアメタル膜中の主成分の割合と窒素の濃度との関係について説明する。
図12のグラフの縦軸は、第1多結晶123と、第2多結晶125と、第1非晶質124及び第2非晶質126と、第3多結晶との割合を示し、横軸は、窒素の濃度を示す。第1非晶質124及び第2非晶質126は、WNxとして示される。
【0090】
第1多結晶123の割合は、窒素の濃度が増加するに伴い減少し、第2多結晶125の割合は、窒素の濃度が増加するに伴い増加する。非晶質のWNxの割合は、窒素の濃度が増加するに伴い増加する。そのため、窒素の濃度が低いと、非晶質のWNxの割合は少ない。したがって、第1バリアメタル膜中の第1非晶質124の割合は、第2バリアメタル膜中の第2非晶質126の割合よりも少ない。そのため、第2バリアメタル膜の方が、第1バリアメタル膜よりも面拡散を効果的に抑制できる。
【0091】
ここで、第2バリアメタル膜中の第2多結晶125の割合は、窒素の濃度が30原子%以上になると減少に転じる。そのため、第2多結晶125による粒界拡散が抑制される。このとき、第2バリアメタル膜中の第2非晶質126の割合は、窒素の濃度が30原子%以上になっても引き続き増加するため、さらに粒界拡散が抑制される。非晶質には、結晶がなく、結晶粒界がないためである。
【0092】
このように、第2バリアメタル膜では、第2非晶質126の割合が増えることによって粒界拡散を抑制しつつ面拡散を抑制している。ただし、第2バリアメタル膜の粒界拡散の抑制は、第1バリアメタル膜に比べて弱い。
【0093】
本実施形態では、第1バリアメタル膜が、主に粒界拡散を抑制し、第1バリアメタル膜よりも窒素の濃度が高い第2バリアメタル膜が、主に面拡散を抑制する。第1バリアメタル膜は、第1多結晶123の平均の粒径が小さくなるため、主に粒界拡散を抑制する。第2バリアメタル膜は、第2バリアメタル膜中の第2非晶質126の割合が第1バリアメタル膜中の第1非晶質124の割合よりも多くなるため、主に面拡散を抑制する。そのため、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜によって、粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0094】
また、第2バリアメタル膜よりも窒素の濃度の低い第1バリアメタル膜が、金属膜131及び132と第2バリアメタル膜との間に形成される。これによって、第1バリアメタル膜と金属膜131及び132との密着性を高めることができる。その理由は、窒素の濃度が高い第2バリアメタル膜は、第1バリアメタル膜よりも金属膜131及び132との密着性が低いためである。ただし、拡散を抑制するためであれば、第1バリアメタル膜と第2バリアメタル膜の上下を入れ替えてもよい。
【0095】
さらに、第2多結晶125が、窒化チタンを含み、第2非晶質126が窒化タングステンを含む。そのため、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜によって粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0096】
また、第2バリアメタル膜に対する窒素の濃度が、30原子%以上かつ50原子%以下である。そのため、
図11及び
図3を用いて説明したように、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜により、粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0097】
金属膜131及び132が、金膜を含むため、金属膜131及び132を低抵抗化できる。また、金膜を使用した場合でも、第1バリアメタル膜及び第2バリメタル膜によって、金原子が金膜からソース電極111及びドレイン電極112へ拡散することを、抑制することができる。すなわち、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜により、粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0098】
ソース電極111及びドレイン電極112がAl層を含むため、ソース電極111及びドレイン電極112を低抵抗化できる。また、ソース電極111及びドレイン電極112にAl層を使用した場合でも、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜によって金属原子が金属膜131及び132からAl層へ拡散することを、抑制できる。すなわち、第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜により粒界拡散及び面拡散の両方を抑制できる。したがって、ソース電極111及びドレイン電極112の抵抗の上昇を抑制できる。
【0099】
続いて、第2実施形態における半導体装置200の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法において、
図4~
図6までの製造工程は、第1実施形態と同じである。以下、
図6に続く工程を、
図13を用いて説明する。
【0100】
図13に示すように、例えばCVD法によって、全面に絶縁膜106が形成される。絶縁膜106は、ソース電極111と、ドレイン電極112と、ゲート電極113と、絶縁膜105とを覆う。
【0101】
続いて、絶縁膜106を、マスクを用いてエッチングし、ソース電極111及びドレイン電極112の表面を露出させる。
【0102】
続いて、例えば、スパッタリング法により、全面に第2バリアメタル膜が形成される。さらに続けて、例えば、スパッタリング法により、全面に第1バリアメタル膜が形成される。この第1バリアメタル膜及び第2バリアメタル膜は、マスクを用いて、ソース電極111及びドレイン電極112の上を除いてエッチングされる。このエッチングにより、ソース電極111の上にバリアメタル膜141及びバリアメタル膜121が形成され、ドレイン電極112の上にバリアメタル膜142及びバリアメタル膜122が形成される。
【0103】
続いて、
図8に示すように、例えば、スピンコート法によって、全面に絶縁膜107が形成される。
【0104】
この後、マスクを用いて、絶縁膜107のソース電極111及びドレイン電極112に対応する箇所をエッチングし、開口138及び開口139が形成される。ソース電極111に対応する開口138では、バリアメタル膜121が露出し、ドレイン電極112に対応する開口139では、バリアメタル膜122が露出する。
【0105】
続いて、例えば、めっき法により、全面に金膜が形成される。金膜は、開口138及び開口139を残してエッチングされる。開口138及び開口139に残った金膜は、金属膜131及び金属膜132を形成する。金属膜131は、バリアメタル膜121の上に形成され、金属膜132はバリアメタル膜122の上に形成される。
【0106】
このようにして、第2実施形態の半導体装置200を製造することができる。
【0107】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0108】
10:半導体層
101:基板
102:バッファ層
103:チャネル層
104:電子供給層
105、106、107:絶縁膜
108、109、110、128、129、138、139:開口
111:ソース電極
112:ドレイン電極
113:ゲート電極
115、116:第1層
117、118:第2層
121、122、141、142:バリアメタル膜
123:第1多結晶
124:第1非晶質
125:第2多結晶
126:第2非晶質
131、132:金属膜