(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136208
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】配信サーバ、配信方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041704
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000110217
【氏名又は名称】TOPPANエッジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】小野田 千紘
(72)【発明者】
【氏名】林 明穂
(72)【発明者】
【氏名】和泉 伸星
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られた情報を活用する。
【解決手段】通信事業者から通知されるWebhook情報であって、前記電子通知にて通知したメッセージのステータスを含むWebhook情報を取得する取得部と、前記通知方法フラグに応じて前記利用者にメッセージを通知するための制御を行い、前記配送通知において通知手段を前記電子通知に変更する手続を前記電子通知により行うための情報が示された配送物が配送されるように制御し、前記電子通知において前記通信事業者を介して前記利用者の通信端末にメッセージが送信されるように制御し、前記Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、前記推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する制御部、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に通知するメッセージを通知する通知手段として、配送による配送通知、又は通信事業者を介して通知する電子通知のいずれかが設定された通知方法フラグを記憶する記憶部と、
前記通信事業者から通知されるWebhook情報であって、前記電子通知にて通知したメッセージのステータスを含むWebhook情報を取得する取得部と、
前記通知方法フラグに応じて前記利用者にメッセージを通知するための制御を行い、前記配送通知において通知手段を前記電子通知に変更する手続を前記電子通知により行うための情報が示された配送物が配送されるように制御し、前記電子通知において前記通信事業者を介して前記利用者の通信端末にメッセージが送信されるように制御し、前記Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、前記推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する制御部、
を備える配信サーバ。
【請求項2】
前記制御部は、前記Webhook情報が取得された日時に基づいて、前記利用者が前記電子通知によるメッセージに応答可能な曜日又は時間帯を推定する、
請求項1に記載の配信サーバ。
【請求項3】
前記制御部は、前記配送通知による配送物が発送された日付と、前記Webhook情報が取得された日付との差分に基づいて、前記配送通知にて使用期限を有する配送物を配送する場合において、前記利用者が前記配送物を使用可能な使用期限を推定し、前記推定した使用期限を設定した配送物を配送するように制御する、
請求項1又は請求項2に記載の配信サーバ。
【請求項4】
利用者に通知するメッセージを通知する通知手段として、配送による配送通知、又は通信事業者を介して通知する電子通知のいずれかが設定された通知方法フラグを記憶する記憶部を備えるコンピュータである配信サーバが行う配信方法であって、
取得部が、前記通信事業者から通知されるWebhook情報であって、前記電子通知にて通知したメッセージのステータスを含むWebhook情報を取得し、
制御部が、前記通知方法フラグに応じて前記利用者にメッセージを通知するための制御を行い、前記配送通知において通知手段を前記電子通知に変更する手続を前記電子通知により行うための情報が示された配送物が配送されるように制御し、前記電子通知において前記通信事業者を介して前記利用者の通信端末にメッセージが送信されるように制御し、前記Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、前記推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する、
配信方法。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配信サーバとして動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記配信サーバが備える各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信サーバ、配信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オンラインで情報を通知する電子通知サービスがある。特許文献1では、利用者に通知を行う際、利用者がすぐに見ることのできる確率が高いアドレスに情報を送信する技術が開示されている。
【0003】
このような電子通知サービスには、電話番号を宛先とするメッセージサービス、例えば、RCS(Rich Communication Services)がある。電話番号を宛先とすることにより、利用者のメールアドレスが不明であってもメッセージを送信することができる。
【0004】
また、電子通知サービスでは、宛先となる電話番号が不明な利用者に対し、印刷物等を配送することによりメッセージを通知する配送通知が行われる場合がある。配送によりメッセージを通知する際、利用者への通知手段を配送通知から電子通知に切替えるように誘導することが行われている。
【0005】
また、電子通知サービスでは、宛先となる電話番号が不明な利用者に対し、印刷物等を 例えば、配送物に、電話番号を登録するためのURL(Uniform Resource Locator)、或いは、当該URLを埋め込んだ二次元コードを印刷した印刷物を含めて配送する。URLには通知手段を配送通知から電子通知に切替える手続を行う手続サイトへのリンクが示されている。そして、URLにアクセスしてきた通信装置が、手続サイトのフォームに従った手続を行うことによって、利用者の電話番号が電子通知の宛先として登録される。これにより、次回以降の利用者への通知を、電話番号を宛先とする電子通知とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られた情報(リアクション)が十分に活用されているとは言い難かった。具体的には、利用者の宛先として登録された電話番号が次回以降の通知の宛先として用いられるに留まっていた。例えば、配送通知にて期限付きのクーポンを通知する場合があり、配送したクーポンが利用されなかった場合にその理由を分析したいというニーズがある。利用者が、クーポンが配送されたことに気付かなかったのか、クーポンが配送されたことに気付いていたが、気付いた時にはクーポンの有効期限までの日数があまり残されていなかったためにクーポンを使用することができなかったのか分析することにより、利用者にとってどのような有効期限を設定すれば使いやすいのか、或いは使い難いのか等を検討できるようになる。このような分析に、通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られた情報が活用されることが望ましい。
【0008】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られる情報を活用することができる配信サーバ、配信方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る配信サーバは、利用者に通知するメッセージを通知する通知手段として、配送による配送通知、又は通信事業者を介して通知する電子通知のいずれかが設定された通知方法フラグを記憶する記憶部と、前記通信事業者から通知されるWebhook情報であって、前記電子通知にて通知したメッセージのステータスを含むWebhook情報を取得する取得部と、前記通知方法フラグに応じて前記利用者にメッセージを通知するための制御を行い、前記配送通知において通知手段を前記電子通知に変更する手続を前記電子通知により行うための情報が示された配送物が配送されるように制御し、前記電子通知において前記通信事業者を介して前記利用者の通信端末にメッセージが送信されるように制御し、前記Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答(リアクション)の傾向を推定し、前記推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する制御部、を備える。
【0010】
また、本発明は、上述の配信サーバにおいて、前記制御部は、前記Webhook情報が取得された時間帯に基づいて、前記利用者が前記電子通知によるメッセージに応答可能な時間帯を推定する。
【0011】
また、本発明は、上述の配信サーバにおいて、前記制御部は、前記配送通知による配送物が発送された日付と、前記Webhook情報が取得された日付との差分に基づいて、前記配送通知にて使用期限を有する配送物を配送する場合において、前記利用者が前記配送物を使用可能な使用期限を推定し、前記推定した使用期限を設定した配送物を配送するように制御する。
【0012】
また、本発明の一態様に係る配信方法は、利用者に通知するメッセージを通知する通知手段として、配送による配送通知、又は通信事業者を介して通知する電子通知のいずれかが設定された通知方法フラグを記憶する記憶部を備えるコンピュータである配信サーバが行う配信方法であって、取得部が、前記通信事業者から通知されるWebhook情報であって、前記電子通知にて通知したメッセージのステータスを含むWebhook情報を取得し、制御部が、前記通知方法フラグに応じて前記利用者にメッセージを通知するための制御を行い、前記配送通知において通知手段を前記電子通知に変更する手続を前記電子通知により行うための情報が示された配送物が配送されるように制御し、前記電子通知において前記通信事業者を介して前記利用者の通信端末にメッセージが送信されるように制御し、前記Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、前記推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する。
【0013】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、上記に記載の配信サーバとして動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記配信サーバが備える各部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られる情報を活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態に係る配信システム1の構成例を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る配信サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係る配信情報120の例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る応答情報121の例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る配送物Hの例を示す図である。
【
図6A】実施形態に係る通信端末40に表示された手続サイトの例を示す図である。
【
図6B】実施形態に係る通信端末40に表示されたトークルームの例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る配信システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図8】実施形態の変形例に係る配信サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【
図9】実施形態の変形例に係る統計情報122の例を示す図である。
【
図10】実施形態の変形例に係る配信システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、配信システム1は、例えば、配信サーバ10と、企業サーバ20と、通信事業者サーバ30(30A、30B)と、通信端末40とを備える。
【0017】
配信サーバ10は、通信端末40に対するメッセージを送信するサービスを提供する事業者が管理するサーバ装置である。配信サーバ10は、通信端末40に対するメッセージを、通信事業者サーバ30を介して送信(配信)する。配信サーバ10は、電話番号を宛先とするメッセージサービスであるRCS(Rich Communication Services)を用いてメッセージを送信する。配信サーバ10は、企業サーバ20、及び通信事業者サーバ30との間で無線通信又は有線通信をする。
通信端末40に対するメッセージを送信するサービスは、配信サーバ10が行う場合もあるが、企業サーバ20が行うようにしてもよい。例えば、配信サーバ10の機能が搭載された企業サーバ20を、企業が運用するようにしてもよい。この場合、企業サーバ20の企業は、配信サーバ10の事業者を介することなく、通信事業者サーバ30と通信し、メッセージを送信することができる。
また、通信端末40に対して通知したメッセージの管理を配信サーバ10が行う場合もあるが、通信事業者サーバ30が行うようにしてもよい。例えば、配信サーバ10の機能が搭載された通信事業者サーバ30の企業(通信事業者)が運用するようにしてもよい。この場合、通信事業者サーバ30の通信事業者は、企業サーバ20の依頼に応じて通信端末40にメッセージを送信することができる。
【0018】
企業サーバ20は、メッセージの配信を配信システム1に依頼する依頼者が管理するサーバ装置である。依頼者は、例えば、送信先のユーザに対して情報を提供する企業や団体、例えば銀行や保険会社等である。企業サーバ20は、配信サーバ10との間で無線通信又は有線通信をする。
【0019】
通信事業者サーバ30は、通信事業者によって管理されるサーバ装置である。通信事業者は、例えば、自らが保有又は運用する通信回線を用いて、電話番号を利用した通信サービスを通信端末40に提供するMNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者)である。
通信サービスには、RCSを用いた通信が含まれる。通信事業者サーバ30は、配信サーバ10、及び通信端末40との間で無線通信又は有線通信をする。通信事業者サーバ30は、配信サーバ10からの配信リクエストに応じて、RCSを用いたメッセージを通信端末40に送信する。
RCSを用いた通信サービスでは、通信端末40に送信したRCSを用いたメッセージに対するWebhook(ウェブフック)情報が、通信事業者サーバ30を介して配信サーバ10に送信される。Webhook情報は、メッセージのステータス、例えば、通信端末40にメッセージが受信された(delivered)、或いは、通信端末40にメッセージが表示された(displayed)などの状態を示す情報である。
通信事業者が複数ある場合には、通信事業者サーバ30も通信事業者毎に設けられる。通信事業者サーバ30Aは、第1通信事業者によって管理され、通信事業者サーバ30Bは、第2通信事業者によって管理される。以下、特に通信事業者サーバを識別しない場合には、通信事業者サーバ30と称する。
【0020】
通信端末40は、スマートフォン又は携帯電話など、電話番号を対応づけることが可能な通信装置である。通信端末40は、ユーザ等によって、通信事業者サーバ30の事業者と、通信端末40を用いた通信サービスを利用するための契約がなされる。通信端末40は、契約している通信事業者が提供する通信サービスを用いて通信することが可能である。通信端末40には電話番号が割り当てられており、この電話番号を送信先とした通信、すなわちRCSを用いた通信を行う機能を有する。
通信端末40には、RCSに係るアプリケーションプログラム(RCSアプリ)がインストールされており、配信サーバ10から企業サーバ20を介して配信されたRCSメッセージ、つまりRCSを用いたメッセージを受信することができる。
通信端末40は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示部と、ユーザによる操作を受け付けるタッチパネル等の操作部を有する。通信端末40は、通信事業者サーバ30及び通信端末40を通信相手として通信ネットワークを用いた通信をする。ユーザは、例えば生活者である。
【0021】
図2は、実施形態に係る配信サーバ10の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、配信サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。通信部11は、企業サーバ20、通信事業者サーバ30と通信を行う。
【0022】
記憶部12は、例えば、配信情報120、及び応答情報121を記憶する。
【0023】
図3は、実施形態に係る配信情報120の例を示す図である。配信情報120は、企業から依頼された情報に基づいて生成され、例えば、利用者に通知するメッセージごとに生成される。
配信情報120は、利用者ID、電話番号、トークルームID、配送宛先、通知内容、通知方法フラグ、配送日時などの項目に対応する情報を含む。
利用者IDは、利用者を一意に識別する識別情報である。電話番号は、利用者に電子通知を行う際の宛先となる電話番号である。
トークルームIDはトークルームを識別する情報である。トークルームは、RCSアプリを介してメッセージがやり取りされる画面である。企業から利用者に通知するメッセージは、その企業のトークルームに表示される。トークルームIDはボットIDなどと称される場合がある。
配送宛先は、利用者に配送通知を行う際の宛先となる住所である。通知内容は利用者に通知するメッセージの内容である。
通知方法フラグは、通知手段を示す情報である。この図の例では、通知方法フラグは、RCSフラグと、配送フラグとを含む。例えば、フラグに1が設定された場合、そのフラグに対応する通知手段が利用者にメッセージを通知する手段として用いられることを示す。フラグに0(ゼロ)が設定されている場合、そのフラグに対応する通知手段が用いられないことを示す。
配送日時は、配送物を配送する日時を示す情報である。この配送日時は企業から指定された情報であってもよいし、実際に配送物が配送された日時の実績を示す情報であってもよし、両方が示されていてもよい。
【0024】
図4は、実施形態に係る応答情報121の例を示す図である。応答情報121は、通信端末40から得られた応答(リアクション)を示す情報である。応答情報121は、例えば、利用者ID、電話番号、トークルームID、応答(応答1、応答2、…)のそれぞれの項目に対応する情報を含む。
利用者ID、電話番号、トークルームIDのそれぞれは配信情報120と同様な情報であるため、これらの説明を省略する。
応答の項目には、例えば、日時と種別の各項目に対応する情報が記憶される。日時は応答がなされた日時であり、Webhook情報で通知されたタイムスタンプに示された日時である。種別は応答の種別であり、Webhook情報で通知されたステータスである。
例えば、メッセージが通信端末40に受信された場合、メッセージのステータスが「受信(delivered)」であることを示すWebhook情報が、通信事業者サーバ30を介して配信サーバ10に通知される。このWebhook情報からタイムスタンプ、及びステータスが抽出され、応答情報121の応答1における日時、及び種別として記憶される。
また、メッセージが通信端末40に表示された場合、メッセージのステータスが「表示(displayed)」であることを示すWebhook情報が、通信事業者サーバ30を介して配信サーバ10に通知される。このWebhook情報からタイムスタンプ、及びステータスが抽出され、応答情報121の応答2における日時、及び種別として記憶される。
【0025】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部12は、配信サーバ10の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
【0026】
図2の説明に戻り、制御部13は、例えば、取得部130と、制御部131を備える。制御部13が備えるこれらの機能部(取得部130と、制御部131)は、配信サーバ10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
【0027】
取得部130は、各種の情報を取得する。
例えば、取得部130は、企業サーバ20から配信サーバ10に対して通知されたメッセージの送信依頼を取得する。送信依頼にはメッセージを通知する宛先や通知内容などを示す情報が含まれる。取得部130は、取得した送信依頼にある宛先や通知内容などを示す情報を、配信情報120における電話番号、配送宛先、通知内容などとして記憶させる。
或いは、取得部130は、送信依頼に応じたメッセージ、例えば、RCSを用いて通知するメッセージ、及び配送通知により通知するメッセージのそれぞれを生成し、生成したメッセージを、配信情報120の通知内容として記憶させるようにしてもよい。
また、取得部130は、通信事業者サーバ30から配信サーバ10に対して通知されたWebhook情報を、通信部11を介して取得する。取得部130は取得したWebhook情報を、応答情報121として記憶部12に記憶させる。
【0028】
制御部131は、通知方法フラグに応じて、利用者にメッセージを通知するための制御を行う。例えば、制御部131は、配送通知にてメッセージ通知する場合、配送通知から電子通知に変更するための手続情報が示された配送物Hが利用者に配送されるように制御する。
【0029】
図5は、手続情報が示された配送物Hの例を示す図である。配送物Hは、顧客に配送通知を行う場合に、次回の通知以降、配送通知から電子通知に変更するように誘導するために配送する印刷物である。この図の例では、配送物Hに、本文Tと、二次元コードCと、手続コードUとが示されている。
本文Tには、配送通知から電子通知に変更するように勧める案内文と共に、変更手続きを行う方法が案内されている。二次元コードCには変更手続に関する情報が埋め込まれている。手続コードUには、顧客が変更手続きを行う際に必要な文字列(数字や記号などを含む)が示されている。手続コードUは、利用者の識別情報(例えば、配信情報120の利用者ID)に対応付けられている。
【0030】
二次元コードCには、RCSアプリにおけるトークルームへのリンク情報が埋め込まれている。利用者は、配送物Hの案内に応じて通知手段を電子通知に変更する場合、通信端末40を用いて二次元コードCを読取る操作を行う。
【0031】
通信端末40は、二次元コードCから読取ったリンク情報に基づいて、例えば、通信端末40は、電子通知の宛先として電話番号を取得してよいか、利用者に確認する旨の表示を行う。電話番号を取得することについて、利用者の同意が得られた場合、通信端末40は、RCSアプリを起動し、利用者と企業サーバ20に対応する企業(この図の例では汐留銀行)とのメッセージをやり取りするためのトークルームを表示する。
【0032】
図6(
図6A、
図6B)は、通信端末40に表示されたトークルームの例を示す図である。
図6Aに示すように、トークルームに、手続コードUを入力するように促すメッセージM0が表示される。
ここでメッセージM0は、配信サーバ10から、通信事業者サーバ30を介して、通信端末40に送信される。
例えば、メッセージM0が通信端末40に受信されると、ステータスが受信(delivered)となる。この場合、配信サーバ10には、通信事業者サーバ30を介して、ステータスが、受信(delivered)を示すWebhook情報が通知される。
例えば、メッセージM0が通信端末40に表示されると、メッセージM0のステータスが表示(displayed)となる。この場合、配信サーバ10には、通信事業者サーバ30を介して、ステータスが、表示(displayed)であることを示すWebhook情報が通知される。
例えば、メッセージM0が、リッチカード或いはチップリストなどRCSアプリのコンテンツである場合、コンテンツに設けられた操作可能なボタン、例えばURLへのリンク情報が埋め込まれたボタンなどが操作されると、メッセージM0のステータスが、ボタンが操作されたことを示すステータスとなる。この場合、配信サーバ10には、通信事業者サーバ30を介して、ステータスが、ボタン操作を示すWebhook情報が通知される。
【0033】
図6Bに示すように、利用者がトークルームにて手続コードUを入力し、送信操作をすると、トークルームに送信したメッセージM1が表示される。これにより手続コードUが通信事業者サーバ30を介して配信サーバ10に通知される。
配信サーバ10は、手続コードUを照合し、通知された手続コードUが、配送物Hに記載した手続コードUと一致する場合に、利用者への通知手段を電子通知に変更する。具体的には、配信サーバ10は、配信情報120における電話番号に、利用者の通信端末40から電話番号を記憶させると共に、RCSフラグに1を設定し、配送フラグに0(ゼロ)を設定する。これにより、利用者への通知手段が電子通知に変更される。
配信サーバ10は、利用者への通知手段を変更すると、通信端末40に対し、手続が完了した旨のメッセージM2を送信する。
【0034】
図2に戻り、制御部131は、電子通知にてメッセージを通知する場合、通信事業者を介してメッセージを利用者の通信端末40に送信する。より具体的には、制御部131は、通信事業者サーバ30に、利用者の通信端末40にメッセージを送信するように要求(リクエスト)する。
【0035】
制御部131は、電子通知にてメッセージを通知した場合、Webhook情報から得られるメッセージのステータスが変更された日時に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する。
【0036】
例えば、制御部131は、定期的(1日1回など)、或いは不定期に、電子通知にて通知したメッセージのステータスを取得する。具体的には、制御部131は、記憶部12の応答情報121を参照し、RCSを用いて通知したメッセージのWebhook情報にて通知されたメッセージのステータスを取得する。
そして、制御部131は、取得したステータスに、配信サーバ10が通信端末40に送信したメッセージに対して応答がなされたことが示されている場合、その応答がなされた日時(タイムスタンプ)を取得する。
制御部131は、タイムスタンプに示されている日時に基づいて、利用者がメッセージを確認しやすい曜日と時間帯とを推定する。例えば、タイムスタンプに、月曜日の15時33分の日時が示されている場合、制御部131は、利用者が月曜日(或いは平日)の15時ごろの時間帯(或いは、午後の時間帯)にメッセージを送信すれば、そのメッセージに対する応答が得られやすいと推定する。
制御部131は、推定した結果に応じて、次回以降に通知するメッセージを、月曜日(或いは平日)の15時ごろの時間帯(或いは、午後の時間帯)に送信するように制御する。
【0037】
或いは、配送通知にて期限付きのクーポン(使用期限を有する配送物)を配送する場合において、制御部131は、タイムスタンプに示されている日時に基づいて、クーポンの期限を設定するようにしてもよい。
例えば、制御部131は、クーポンを発送した日付と、タイムスタンプに示されている日付との差分を算出する。制御部131は、算出した差分が閾値未満である場合において、クーポンが使用されなかった場合、制御部131は、利用者がクーポンの存在に気が付いた時、つまりメッセージに応答した時点においてクーポンの使用期限がほとんど残されていなかったために、クーポンを使用したくても使用できなかったと推定する。制御部131は、推定した結果に基づいて、今後、利用者に配送するクーポンについては、使用期限を延長させるように制御する。
一方、制御部131は、算出した差分が閾値以上である場合において、クーポンが使用されなかった場合、制御部131は、利用者がクーポンの存在に気が付いていたが、クーポンを使用しなかったと推定する。制御部131は、推定した結果に基づいて、今後、利用者に配送する配送物には、今までと同様なクーポンを配送しないようにする。例えば、制御部131は、クーポンの種別を変更したり、クーポンを含まない配送物を配送したりするように制御する。
【0038】
図7は、実施形態に係る配信システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。
【0039】
まず、企業サーバ20は、配信サーバ10に対し、利用者宛てにメッセージを通知するように配信依頼を行う(ステップS10)。例えば、企業サーバ20は、データベース(配信データ)を備える。配信データには、企業の顧客である利用者の個人情報(顧客情報)が記憶されている。また、配信データには企業のトークルームを識別する情報(トークルームID)が記憶される。企業サーバ20は、配信データを参照し、利用者の宛先、例えば、電話番号、或いは電話番号がない場合は住所及び氏名などの情報、を取得する。企業サーバ20は、利用者の宛先、メッセージの通知内容、及びトークルームIDを対応づけた情報を配信サーバ10に送信することにより配信依頼を行う。
【0040】
配信サーバ10は、企業サーバ20から配信依頼を受信する(ステップS11)。配信サーバ10は、受信した配信依頼に基づいて、配信情報120を生成することにより利用者に通知する通知データ、例えば、RCSを用いて通知するメッセージ、及び配送通知により通知するメッセージのそれぞれを作成する(ステップS2)。
【0041】
配信サーバ10は、配信情報120における通知方法フラグに応じてメッセージを通知し、例えば、配信情報120の配送フラグに1が設定されている場合、配送物を配送するための制御を行う(ステップS13)。例えば、配信サーバ10は、配送業者に、通知データを送付して通知データの内容を印刷した印刷物を配送物として利用者に配送するように指示する。これにより、利用者に配送物が配送される。
【0042】
利用者は配送物を受領する。利用者は配送物に含まれている案内、つまり電子通知への変更手続きを行う案内に応じて、通信端末40を用いて二次元コードCを読取る操作を行う。これにより、通信端末40は、二次元コードCに埋め込まれた情報を取得する(ステップS14)。通信端末40は、取得した情報に基づいてトークルームを表示する。利用者はトークルームに表示された内容に従って操作を行い、手続コードUなどを入力したメッセージ(RCSメッセージ)を送信する操作を行う。これにより、通信端末40は、通信事業者サーバ30に対して、配信サーバ10にメッセージを送信するように要求(リクエスト)する通知を行う(ステップS15)。
【0043】
通信事業者サーバ30は、通信端末40からのリクエストに応じて、配信サーバ10にRCSメッセージを配信すると共に、配信したRCSメッセージに対応するWebhook情報を配信サーバ10に通知する(ステップS16)。これにより、配信サーバ10は、通信事業者サーバ30を介して、通信端末40から通知されたRCSメッセージを受信するとともに、そのWebhook情報を受信する(ステップS17)。配信サーバ10は、受信したメッセージ及びWebhook情報に基づいて得られた情報、例えば、利用者の電話番号、通信端末40が応答した日時などを示す情報を取得し、取得した情報を応答情報121として記憶させる。
この場合において配信サーバ10は、通信端末40に通知したメッセージ(例えば、メッセージM0)に対するステータス、例えば、既読日時などを応答情報121として記憶させるようにしてもよい。既読日時は、通信端末40に通知したメッセージ(例えば、メッセージM0)が通信端末40に表示された日時であり、ステータスが、表示(displayed)であることを示すWebhook情報で通知されたタイムスタンプに示された日時である。
【0044】
配信サーバ10は、企業サーバ20に配信結果を送信する(ステップS18)。配信結果は、ステップS10において配信依頼が行われたメッセージを通知した結果である。配信結果には、例えば、応答情報121として記憶された情報、すなわち、利用者ID、電話番号、応答がなされた日時、及び応答の種別などを示す情報である。配信結果に、配送物を配送したのち、所定期間経過後に、何件の応答(リアクション)が行われたのかを示すサマリーログが含まれていてもよい。
【0045】
企業サーバ20は配信結果を受信する(ステップS19)。企業サーバ20は、受信した配信結果を、データベース(結果データ)に記憶させる。
【0046】
以上説明したように、実施形態に係る配信サーバ10は、記憶部12と取得部130と制御部131とを備える。記憶部12は、配信情報120(通知方法フラグの一例)を記憶する。制御部131は通知フラグに応じて、前記利用者にメッセージを通知するための制御を行う。制御部131は、配送通知において、配送物H(通知手段を電子通知に変更する手続を電子通知により行うための情報が示された配送物)が配送されるように制御する。制御部131は、電子通知において、通信事業者を介して、利用者の通信端末40にメッセージが送信されるように制御する。制御部131は、Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定する。制御部131は、推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御する。これにより実施形態の配信サーバ10では、Webhook情報に基づいてメッセージに対する応答の傾向を推定し、推定した結果に応じて次回以降に通知するメッセージを制御することができる。したがって、通知手段を配送通知から電子通知に切替える際に利用者から得られた情報を活用することができる。
【0047】
また、実施形態に係る配信サーバ10では、制御部131はWebhook情報が取得された時間帯に基づいて、利用者が電子通知によるメッセージに応答可能な時間帯を推定する。例えば、制御部131は、Webhook情報のタイムスタンプに、月曜日の15時33分の日時が示されている場合、月曜日(或いは平日)の15時ごろの時間帯(或いは、午後の時間帯)が、利用者がメッセージに応答可能な時間帯と推定する。制御部131は推定した時間帯にメッセージを通知するように制御する。これにより実施形態の配信サーバ10では、応答が得られやすい時間帯に、メッセージを通知することができ、通知したメッセージに対する応答率を向上させることが可能となる。
なお、上記では、制御部131が、利用者がメッセージに応答可能な時間帯にメッセージを通知するように制御する場合を例示したがこれに限定されない。少なくとも、制御部131は、利用者がメッセージに応答可能な時間帯を推定すればよい。
また、配信サーバ10では、利用者が電子通知によるメッセージに応答可能な時間帯を推定した推定結果を企業サーバ20に通知するようにしてもよい。これにより実施形態の配信サーバ10では、企業に、利用者からの応答が得られやすいと考えられる時間帯を通知することができ、企業に、配信サーバ10を利用して利用者に対してメッセージを送信することに対する付加価値を提供することができる。
【0048】
また、実施形態に係る配信サーバ10では、制御部131は配送物が発送された日付とWebhook情報が取得された日付との差分に基づいて、クーポン(配送通知にて使用期限を有する配送物)を配送する場合において、利用者がクーポンを使用可能な使用期限を推定する。例えば、制御部131は、差分が閾値未満である場合において、クーポンが使用されなかった場合、利用者はクーポンを使用したくても使用できなかったと推定する。制御部131は、推定した結果に基づいて、今後、利用者に配送するクーポンについては、使用期限を延長させるように制御する。これにより実施形態の配信サーバ10では、クーポンが使用されやすくなるように、クーポンの有効期限を設定することができ、配送したクーポンの使用率を向上させることが可能となる。
【0049】
ここで実施形態の変形例について説明する。本変形例では、利用者から得られた応答に基づいて統計データ(後述する統計情報122)を生成する。以下の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0050】
図8は、実施形態の変形例に係る配信サーバ10の構成例を示すブロック図である。配信サーバ10は、例えば、記憶部12に、統計情報122を記憶する。統計情報122は、メッセージに対する応答の傾向を示す統計データである。制御部131は、統計情報122に基づいて統計情報122を作成する。
【0051】
図9は、実施形態の変形例に係る統計情報122の例を示す図である。統計情報122は、例えば、統計情報ID、統計元データ、傾向などの項目のそれぞれに対応する情報が記憶される。統計情報IDは統計情報を識別する情報である。
統計元データは統計に用いられたデータを示す情報である。この図の例では、統計元データとして、企業(A社)から利用者宛てに配送した配送通知が用いられたことが示されている。
傾向は、反応の傾向を示す情報である。この図の例では、傾向として、配送日から応答までの日数と、応答があった曜日と時間帯とを示す情報が示されている。配送日から応答までの日数として、複数の項目、3日以内、4~7日、8日以上等のそれぞれが設定され、例えば、それぞれの項目ごとに、利用者から反応があった割合などを示す情報が示される。応答があった曜日と時間帯として、複数の項目、平日午前、平日午後、平日夜間等のそれぞれが設定され、例えば、それぞれの項目ごとに、利用者から反応があった割合を示す情報が示される。
【0052】
このように、統計元データとして、企業ごとに、各企業から配送した配送物に対する利用者から得られた応答を用いた統計データが生成されてもよい。これにより、各企業に、統計データを提示し、反応が得られやすい時間帯や、クーポンが使用されやすい使用期限などを示して次回通知するメッセージに対する提案をすることができる。
【0053】
また、業種が同じ複数の企業をまとめた統計データが生成されてもよい。これにより、同じ業界の企業に同じ統計データを提示し、反応が得られやすい時間帯や、クーポンが使用されやすい使用期限などを示して次回通知するメッセージに対する提案をすることができる。業種が同じ複数の企業をまとめることによって、業界全体の傾向を把握しやすくなる。また、これから電子通知サービスを利用しようと考える企業に対して、同じ業界における実績に基づく提案を行うことが可能となる。
【0054】
また、利用者の属性ごとにまとめた統計データが生成されてもよい。ここでの利用者の属性とは、例えば、利用者の性別、年代、職業などである。利用者の属性ごとにまとめることによって、企業が商品やサービスを訴求したいターゲットとする利用者の属性に沿った提案を行うことができる。
【0055】
図10は、実施形態の変形例に係る配信システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
図10におけるステップS20~S29に示す処理は、
図7におけるステップS10~S19と同様であるため、その説明を省略する。
【0056】
配信サーバ10は統計データを作成する(ステップS30)。配信サーバ10は、配信依頼を受けた企業ごと、或いは同じ業界にある複数の企業をまとめたり、利用者の属性ごとにまとめたりした反応の統計を取ることによって統計データを作成し、作成した統計データを統計情報122として記憶させる。
配信サーバ10は、作成した統計データに基づく配信提案を企業サーバ20に送信する(ステップS31)。企業サーバ20は、配信提案を受信し(ステップS32)、受信した配信提案に基づいて次回以降の配信依頼を行う。
【0057】
以上説明したように、実施形態の変形例に係る配信サーバ10では、制御部131は、Webhook情報(応答情報121)に基づいて統計データ(統計情報122)を作成する。統計データは、複数のメッセージに対するそれぞれの応答の特徴(傾向)を示す統計量である。これにより、実施形態の変形例に係る配信サーバ10では、応答の傾向を統計量として定量的に把握することができる。
【0058】
なお、上述した実施形態では、電子通知としてRCSメッセージを用いる場合を例示して説明が、これに限定されない。電子通知として、少なくとも電話番号、或いは電話番号に紐づく情報を宛先とする通知が行われればよく、例えば、SMS(Short Message Service)を用いた通知であってもよい。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述した実施形態における配信システム1、及び配信サーバ10の全部又は一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0060】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 配信システム
10 配信サーバ
130 取得部
131 制御部
20 企業サーバ
30 通信事業者サーバ
40 通信端末