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  • 特開-防水コンセント 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136351
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】防水コンセント
(51)【国際特許分類】
   H01R 25/00 20060101AFI20230922BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H01R25/00 J
H01R13/52 B
H01R13/52 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041927
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000208477
【氏名又は名称】大和電器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143546
【弁理士】
【氏名又は名称】押久保 政彦
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】弁理士法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】矢古宇 克人
(72)【発明者】
【氏名】大島 聡
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE10
5E087LL05
5E087LL17
5E087MM09
5E087QQ03
5E087RR12
(57)【要約】
【課題】壁面に段差等があっても、その段差の直下に設置できる防水コンセントを提供する。
【解決手段】防水コンセント1はボディ2とカバー3を備える。ボディ2は、電源ユニット4を固定するボディ本体21と、上方鍔部22及び側方鍔部23を備える。ボディ本体21は傾斜面24に案内溝25が設けられる。案内溝25の上端部は第1係合凹部26と連結する。傾斜面24にはボディ凹部27と保持部材28が設けられる。側方鍔部23には4箇所に第2係合凹部29が形成される。カバー3は上方板31、前方板32、側方板33を備える。上方板31の上端部内側には、下方に向けて突出する第1係合爪34が設けられ、側方板33の後端部には、第2係合爪35を有する。前方板32の裏面は第3係合爪36が形成される。当該構成により、カバー3の脱着は、ボディ2に対してわずかな上下動で行える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付け可能な防水コンセントであって、
前記壁面に固定されるボディと、
前記ボディの一部を覆うカバーを備え、
前記ボディは、栓刃挿入口が下方に向けて設置されるように電源ユニットを固定するボディ本体と、前記ボディ本体の少なくとも側方に突出する鍔部を備え、
前記カバーは、前記ボディ本体の上方を覆う上方板と、前方を覆う前方板と、側方を覆う一対の側方板を有し、
前記上方板には、前記ボディ本体又は前記鍔部の上方位置に形成された第1係合凹部に係合する第1係合爪が形成され、
前記側方板には、前記鍔部に設けられた第2係合凹部に係合可能な第2係合爪が形成されていることを特徴とする防水コンセント。
【請求項2】
請求項1に記載の防水コンセントであって、
前記ボディ本体は、上端から前方且つ下方に向けて傾斜する傾斜面を有し、
前記傾斜面には、その表面の傾斜に沿って前記第1係合爪を前記第1係合凹部に案内する案内溝が形成されていることを特徴とする防水コンセント。
【請求項3】
請求項2に記載の防水コンセントであって、
前記カバーの前記前方板の内側に、後方に向けて突出する第3係合爪を備え、
前記ボディ本体の前記傾斜面の下端部近傍に、後方に向けて窪むボディ凹部が形成され、前記ボディ凹部に、前方に付勢され前後方向に移動可能であり、解除具により後方に移動可能な保持部材を備え、
保持部材は、前記ボディに前記カバーを装着した際に前記保持部材が前記第3係合爪と係合し、前記解除具により前記第3係合爪との係合を解除可能であることを特徴とする防水コンセント。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の防水コンセントであって、
前記鍔部は、前記ボディ本体の上方に向けて突出する上方鍔部を備え、
前記カバーを前記ボディに装着する際に前記カバーの上端部が前記上方鍔部の上端部の高さ以下となっていることを特徴とする防水コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建物の壁面等に設置される防水コンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の壁面等に取り付けられる防水コンセントであって、防水及び防塵用のカバーを有し、このカバーがボディから着脱可能なものが知られている(特許文献1参照)。このように、カバーをボディに対して着脱可能とすることにより、カバーを取り外した状態でボディを壁面にビス等を用いて固定した後、カバーで取付面を覆うことができるので、取付面を保護できると共に、美観を向上させることができる。
【0003】
特許文献1に記載の防水コンセントは、導電部を格納するボディと、ボディに着脱自在のカバーとを有している。ボディの左右側辺には上下方向に延びる溝が形成されており、溝の下端部に係合部が形成されている。一方、カバーには爪状の被係合部が形成されている。
【0004】
特許文献1の防水コンセントでは、カバーをボディに取り付ける際には、ボディの溝に設けられた開放部にカバーの被係合部を挿入し、この被係合部をボディの溝に沿って下方にスライドさせて係合部に係合させるようになっている。また、ボディからカバーを取り外す際には、カバーをボディに対して上方にスライドさせ、開放部を介して被係合部を溝から離脱させることにより取り外しを行う。
【0005】
特許文献1の防水コンセントは、上記のような構成となっているため、防水コンセントを建物の壁面に取り付ける際には、カバーのスライド分だけ上方に空間を設ける必要がある。このため、壁面に段差等がある場合、その段差の直下に防水コンセントを配置することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-103258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、特許文献1の防水コンセントは、カバーの前面にある前壁をボディに係合するために、カバーに被係合突起を形成し、ボディにスリットを形成して被係合突起に係合する弾性部を形成している。当該構成により、カバーの前壁をボディに係合することができるが、ボディにスリットが設けられているため、このスリットからボディの内部に水分等が侵入するおそれがある。
【0008】
本発明は、防水コンセントの改良を目的とし、さらに詳しくは、取付のための壁面に段差等があっても、その段差の直下に設置することが可能となる防水コンセントを提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、ボディ内部への水分等の侵入を防止すると共にカバーとボディとの結合状態を良好にすることができる防水コンセントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の防水コンセントは、壁面に取り付け可能な防水コンセントであって、前記壁面に固定されるボディと、前記ボディの一部を覆うカバーを備え、前記ボディは、栓刃挿入口が下方に向けて設置されるように電源ユニットを固定するボディ本体と、前記ボディ本体の少なくとも側方に突出する鍔部を備え、前記カバーは、前記ボディ本体の上方を覆う上方板と、前方を覆う前方板と、側方を覆う一対の側方板を有し、前記上方板には、前記ボディ本体又は前記鍔部の上方位置に形成された第1係合凹部に係合する第1係合爪が形成され、前記側方板には、前記鍔部に設けられた第2係合凹部に係合可能な第2係合爪が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の防水コンセントは、第1係合爪を第1係合凹部に係合させ、第2係合爪を第2係合凹部に係合させることでボディとカバーを結合する。従って、第1係合爪及び第2係合爪の下方へ突出する長さ分のみカバーをボディに対して上下動させればよいので、従来のように上下方向に延びる溝をスライドさせる必要がない。これにより、取付のための壁面に段差等があっても、その段差の直下に防水コンセントを設置することが可能となる。
【0011】
本発明の防水コンセントにおいて、前記ボディ本体は、上端から前方且つ下方に向けて傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面には、その表面の傾斜に沿って前記第1係合爪を前記第1係合凹部に案内する案内溝が形成されていてもよい。当該構成によれば、ボディにカバーを装着する際に、第1係合爪を案内溝に沿って移動させることにより、容易に第1係合爪と第1係合凹部とを係合させることができる。
【0012】
本発明の防水コンセントにおいて、前記カバーの前記前方板の内側に、後方に向けて突出する第3係合爪を備え、前記ボディ本体の前記傾斜面の下端部近傍に、後方に向けて窪むボディ凹部が形成され、前記ボディ凹部に、前方に付勢され前後方向に移動可能であり、解除具により後方に移動可能な保持部材を備え、保持部材は、前記ボディに前記カバーを装着した際に前記保持部材が前記第3係合爪と係合し、前記解除具により前記第3係合爪との係合を解除可能としてもよい。
【0013】
当該構成によれば、保持部材はボディ凹部に設けられており、ボディの内部と外部を連通するスリットを設ける必要がないため、ボディ内部への水分等の侵入を防止することができる。また、当該構成によれば、ボディにカバーを装着した際に、第3係合爪と保持部材が係合しているため、不用意にボディからカバーが外れることがない。さらに、保持部材は、解除具により係合が解除されるものであるため、不用意に保持部材の係合が解除されることがない。
【0014】
本発明の防水コンセントにおいて、前記鍔部は、前記ボディ本体の上方に向けて突出する上方鍔部を備え、前記カバーを前記ボディに装着する際に前記カバーの上端部が前記上方鍔部の上端部の高さ以下となるようにしてもよい。当該構成によれば、壁面に段差がある場合、その段差の直下に防水コンセントを設置しても、ボディに対してカバーを装着し、或いは取り外すことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、取付のための壁面に段差等があっても、その段差の直下に設置することが可能となる防水コンセントを提供することができる。また、本発明により、ボディ内部への水分等の侵入を防止すると共にカバーとボディとの結合状態を良好にすることができる防水コンセントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態の一例である防水コンセントにおいて、ボディからカバーを取り外した状態を示す説明図。
図2】本実施形態の防水コンセントのカバーの裏面の状態とボディの背面の状態を示す説明図。
図3】(A)は本実施形態の防水コンセントの平面図、(B)はB-B線断面図、(C)はC-C線断面図、(D)はD-D線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態の一例である防水コンセント1について、図1図3を参照して説明する。本実施形態の防水コンセント1は、建物の壁面に取り付け可能な防水型のコンセントである。防水コンセント1は、図1に示すように、主たる構成として、ボディ2と、ボディ2の一部を覆うカバー3とを備えている。
【0018】
本願において、上下、前後及び左右の各方向は、防水コンセント1が壁面に取り付けられた際の方向を示している。図1では、奥側が上側、手前側が下側となる。また、壁面側が後方、壁面から離れる方向が前方となる。
【0019】
ボディ2は、栓刃挿入口41を有する電源ユニット4を固定するボディ本体21と、ボディ本体21の後端部(壁面側の端部)から周囲に突出する鍔部を有している。この鍔部は、本実施形態では、ボディ本体21の上方に延びる上方鍔部22と、側方に延びる側方鍔部23を備えている。
【0020】
ボディ本体21は、上端から前方且つ下方に向けて傾斜する傾斜面24を有している。本実施形態では、傾斜面24は途中で角度が変更された形状となっている。図2に示すように、傾斜面24には、その表面に沿って上下方向に延びる一対の案内溝25が形成されている。案内溝25の上端部は、図2及び図3(C)に示すように第1係合凹部26と連結している。第1係合凹部26は、本実施形態ではボディ本体21の上方位置に形成されている。
【0021】
ボディ本体21の傾斜面24の下端部近傍には、ボディ本体21の内部方向に窪んだボディ凹部27が設けられている。このボディ凹部27は、ボディ本体21の内部には連通していない。また、ボディ凹部27には、板状の保持部材28が設けられている。この保持部材28は、その上端部が固定ビス28aによりボディ凹部27に固定されており、その下端部は自身の弾性によって前方に付勢され、前後方向に移動可能となっている。また、保持部材28の下端部の中央部分には、マイナスドライバー等の解除具(図示省略)を挿通可能で、後述する第3係合爪36との係合を解除可能な解除溝28bが形成されている。
【0022】
側方鍔部23は、ボディ本体21の左右に一対となるように形成され、それぞれ、上下に2箇所、第2係合凹部29が形成されている。この第2係合凹部29は、上下方向に縦長に形成されており、図3(B)に示すように、その下端部から側方鍔部23の内部に入り込んだ空間が形成されている。本実施形態では、この第2係合凹部29は、一対の側方鍔部23に合計4箇所設けられている。
【0023】
また、ボディ2には、図1に示すように、ボディ2を壁面に固定するためのビス2a(図3(D)参照)の露出を防止するビス用蓋2bと、アース線を接続可能なアース端子2cが形成されている。
【0024】
カバー3は、図1及び図2に示すように、ボディ本体21の上方、前方、及び側方を覆うように形成されている。具体的には、ボディ本体21の上方を覆う上方板31と、前方を覆う前方板32と、側方を覆う側方板33を備えている。
【0025】
上方板31の上端部内側には、下方に向けて突出する第1係合爪34が2箇所に設けられている。また、側方板33の後端部には、左右それぞれ2箇所に、後方に向けて突出する第2係合爪35が設けられている。第2係合爪35は、側方鍔部23に設けられた第2係合凹部29に係合可能である。この第2係合爪35の下端部は、下方に向けて突出する突出部35aとなっている。この突出部35aの突出量は、第1係合爪34の下方への突出量よりも短くなるように形成されている。
【0026】
また、カバー3の内面には、図2に示すように、前方板32の下端部近傍の裏面に、後方に向けて突出する第3係合爪36が形成されている。本実施形態においては、第3係合爪36は、小片を左右に6個並べる形で形成されている。
【0027】
また、カバー3の側方板33の内面には、ボディ2の電源ユニット4が露出している面に沿って突条37が形成されている。この突条37は、ボディ2の表面の形状に沿って形成されているので、ボディ2とカバー3との境界部がこの突条37によって塞がれるため、水分等のボディ2とカバー3との間への侵入が防止される。
【0028】
次に、本実施形態の防水コンセント1において、ボディ2にカバー3が取り付けられている状態について説明する。図3(A)は本実施形態の防水コンセントの平面図である。図3(B)は図3(A)におけるB-B線断面図、(C)はC-C線断面図、(D)はD-D線断面図となっている。なお、図3(B)~(D)において、電源ユニット4は断面とせず、外径形状のみ表示している。
【0029】
図3(B)は、第2係合爪35と第2係合凹部29との関係を示す断面図である。第2係合爪35はカバー3の側方板33の後端から後方に向けて突出しており、その後端部には下方に向けて突出する突出部35aが形成されている。この突出部35aによって、図3(B)に示すように、第2係合凹部29の下端部の壁面に係合し、カバー3の前方への移動が抑止されている。
【0030】
図3(C)は、第1係合爪34と第1係合凹部26との関係を示す断面図である。第1係合爪34は、ボディ本体21の上端部に設けられた第1係合凹部26に係合しており、カバー3の前方への移動が抑止されている。
【0031】
図3(D)は、第3係合爪36と保持部材28との関係を示す断面図である。図3(D)に示すように、ボディ2にカバー3が取り付けられている状態では、カバー3の前方板32に設けられた第3係合爪36と、ボディ凹部27に設けられた保持部材28が係合している。これにより、カバー3の上方への移動が抑止されている。
【0032】
このように、カバー3が上方への移動が防止された状態では、第1係合爪34と第1係合凹部26、及び第2係合爪35と第2係合凹部29がそれぞれ係合しているため、カバー3をボディ2の前方に向けて移動させることができない。これにより、カバー3がボディ2に強固に係合される。
【0033】
一方で、カバー3をボディ2から取り外す際は、保持部材28の解除溝28bにマイナスドライバー等の解除具を挿入し、保持部材28を後方、図3(D)においては下方に移動させる。これにより、第3係合爪36と保持部材28との係合が解除されるので、カバー3をボディ2の上方に移動させることができる。
【0034】
カバー3をボディ2の上方に移動させると、第1係合爪34と第1係合凹部26との係合が解除され、第2係合爪35と第2係合凹部29との係合も解除される。この状態では、カバー3をボディ2に対して前方に移動させることができ、カバー3をボディ2から取り外すことが可能となる。
【0035】
次に、再度カバー3をボディ2に装着する際には、カバー3の第1係合爪34をボディ本体21の傾斜面24に設けられた案内溝25に沿ってカバー3をボディ2に接近させる。第1係合爪34が傾斜面24の上端に達すると、第1係合爪34が第1係合凹部26の位置に移動される。このとき、カバー3の側方板33に設けられた第2係合爪35が側方鍔部23に設けられた第2係合凹部29に挿入される。
【0036】
この状態で、カバー3をボディ2に対して下方に移動させると、第1係合爪34と第1係合凹部26との係合が行われると共に、第2係合爪35と第2係合凹部29との係合が行われる。また、同時に、カバー3の第3係合爪36がボディ凹部27に設けられた保持部材28を押し込んで保持部材28を後方に撓ませながら下方に進み、第3係合爪36が保持部材28の下端部よりも下方に移動すると、保持部材28が第3係合爪36の押圧から解放されて前方に移動し、保持部材28が第3係合爪36が係合される。
【0037】
このように、本実施形態の防水コンセント1においては、カバー3をボディ2に装着する際には、工具等を必要とすることなく装着することができる。一方で、カバー3をボディ2から取り外す際は、マイナスドライバー等の解除具を用いて保持部材28と第3係合爪36との係合を解除する必要があるため、不用意にカバー3がボディ2から外れるおそれはない。
【0038】
なお、上記実施形態においては、上方鍔部22は、カバー3の第1係合爪34を案内溝25に案内させて移動させた際に、カバー3の上端部が上方鍔部22の上端部よりも多少高くなるように形成されているが、上方鍔部22をさらに上方に伸ばして、カバー3の上端部が上方鍔部22の上端部の高さ以下の位置で第1係合爪34と案内溝25との係合が行われるようにしてもよい。
【0039】
当該構成とすることにより、防水コンセント1を取り付ける壁面に段差がある場合、その段差の直下に防水コンセント1を設置しても、カバー3の上端部が上方鍔部22の上端部よりも下方の位置で装着及び取り外しができる。
【0040】
また、上記実施形態においては、第1係合凹部26は、ボディ本体21の上方位置に形成されているが、これに限らず、上方鍔部22に設けるようにしてもよい。また、本発明の防水コンセント1では、ボディ2を壁面に取り付ける際に、ボディ2と壁面との間にパッキンやブラケット等を設けてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、ボディ本体21の傾斜面24は、途中で傾斜角が変化しているが、これに限らず、傾斜角を一定としてもよく、側面視で円弧状の傾斜にしてもよい。これに伴い、カバー3の形状もボディ本体21の形状に対応して変更可能であり、必ずしも上方板31及び前方板32と分けることなく均一の傾斜面或いは円弧状の傾斜面としてもよい。
【0042】
また、本発明の防水コンセント1において、第1係合爪34、第2係合爪35、及び第3係合爪36の形状と個数は任意であり、上記実施形態の形状と個数に限定されない。
【符号の説明】
【0043】
1…防水コンセント
2…ボディ
3…カバー
4…電源ユニット
21…ボディ本体
22…上方鍔部
23…側方鍔部
24…傾斜面
25…案内溝
26…第1係合凹部
27…ボディ凹部
28…保持部材
28b…解除溝
29…第2係合凹部
31…上方板
32…前方板
33…側方板
34…第1係合爪
35…第2係合爪
35a…突出部
36…第3係合爪
37…突条
41…栓刃挿入口

図1
図2
図3