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特開2023-136378健康予報情報に基づくレポート作成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136378
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】健康予報情報に基づくレポート作成システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/30 20180101AFI20230922BHJP
【FI】
G16H50/30
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041967
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】相馬 康幸
(72)【発明者】
【氏名】川上 隆士
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】取得した健康予報情報をユーザーの健康維持に役立たせるようにする。
【解決手段】レポート作成システムが、所定期間の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の所定期間における気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得する予報情報取得手段13と、所定期間の健康予報情報に対応した回答項目が設定されたアンケート31,41をユーザー端末3に出力するアンケート情報出力手段11と、ユーザーによるアンケート31,41への回答結果を収集する回答収集手段11と、回答収集手段11によって収集した一定期間分の回答結果に基づいてレポート50を作成するレポート作成手段11と、レポート作成手段11によって作成されたレポート50をユーザー端末3に出力するレポート出力手段11と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定期間の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の前記所定期間における前記気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得する予報情報取得手段と、
前記所定期間の前記健康予報情報に対応した回答項目が設定されたアンケートをユーザー端末に出力するアンケート情報出力手段と、
ユーザーによる前記アンケートへの回答結果を収集する回答収集手段と、
前記回答収集手段によって収集した一定期間分の前記回答結果に基づいてレポートを作成するレポート作成手段と、
前記レポート作成手段によって作成された前記レポートを前記ユーザー端末に出力するレポート出力手段と、を備えることを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【請求項2】
請求項1に記載のレポート作成システムにおいて、
前記アンケートには、回答数の少ない簡易版アンケートと、回答数の多い詳細版アンケートと、があり、
前記回答収集手段は、前記簡易版アンケートと前記詳細版アンケートのうち少なくとも前記簡易版アンケートへの回答結果を収集することを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレポート作成システムにおいて、
前記予報情報取得手段によって取得する前記健康予報情報には、複数の前記ユーザーの分の健康予報情報が含まれており、
前記回答収集手段は、前記複数のユーザーごとに前記アンケートへの回答結果を収集することを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記ユーザーに付与される特典を管理する特典管理手段を更に備えており、
前記特典管理手段は、前記回答収集手段と連動し、前記回答収集手段によって前記アンケートへの回答結果を収集した場合に、前記ユーザーに前記特典を付与することを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記ユーザーの性別や年齢、現病歴等が含まれるユーザー情報を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された前記ユーザー情報に基づく前記ユーザーの健康に関する情報又は前記健康予報情報を、通信可能に接続された外部装置に出力する健康情報出力手段と、を更に備えることを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記一定期間は、前記所定期間よりも長期であることを特徴とする健康予報情報に基づくレポート作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康予報情報に基づくレポート作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、気象条件の影響を受けやすい疾患の症状レベルを算出し、算出された症状レベルが予め定められた注意レベル以上である場合に、当該疾患に対応するユーザーに対して、当該疾患の症状が悪化するリスクが高まった旨の健康注意報(以下、健康予報情報)を送信するサービスが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-063456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーは、健康予報情報を受信したときには、少なからず健康に留意して生活するため、予報当日において、健康予報情報がユーザーの健康維持に役立っていることに疑いの余地はないと言える。また、たとえ同じ疾患であってもその症状が個々人で異なることは一般的なことであり、健康予報情報どおりに症状が出ると断定できるものではない。
したがって、健康予報情報を受信すると健康に留意して日々を過ごし、健康予報情報で見込まれている程の症状が出ずに済んでしまうと、健康予報情報が、ユーザーにとって健康維持に役立っているかどうかを、ユーザー自身が判断しにくくなる場合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、取得した健康予報情報をユーザーの健康維持に役立たせるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1図7図9図11に示すように、所定期間の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の前記所定期間における前記気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得する予報情報取得手段13と、
前記所定期間の前記健康予報情報に対応した回答項目が設定されたアンケート31,41をユーザー端末3に出力するアンケート情報出力手段11と、
ユーザーによる前記アンケート31,41への回答結果を収集する回答収集手段11と、
前記回答収集手段11によって収集した一定期間分の前記回答結果に基づいてレポート50を作成するレポート作成手段11と、
前記レポート作成手段11によって作成された前記レポート50を前記ユーザー端末3に出力するレポート出力手段11と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、予報情報取得手段13によって、所定期間(例えば1週間)の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の所定期間における気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得するので、気象予報情報及び健康予報情報をユーザーに提示すれば、ユーザーは、所定期間に亘って健康に留意した生活を送ることができる。
さらに、アンケート情報出力手段11によって、所定期間の健康予報情報に対応した回答項目が設定されたアンケート31,41をユーザー端末3に出力するので、ユーザーは、ユーザー端末3上でアンケート31,41への回答を行い、所定期間における自身の健康状態を顧みることができる。
そして、回答収集手段11によって、ユーザーによるアンケート31,41への回答結果を収集し、レポート作成手段11によって、回答収集手段11によって収集した一定期間分の回答結果に基づいてレポート50を作成し、レポート出力手段11によって、レポート50をユーザー端末3に出力するので、ユーザーは、アンケート31,41への回答結果を収集した一定期間分の、自身の健康に関する情報をまとめて確認することができる。これにより、ユーザーは、一定期間における自身の健康状態を顧みることができるので、結果的に、取得した健康予報情報をユーザーの健康維持に役立たせるようにすることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図5図6に示すように、請求項1に記載のレポート作成システムにおいて、
前記アンケート31,41には、回答数の少ない簡易版アンケート31と、回答数の多い詳細版アンケート41と、があり、
前記回答収集手段11は、前記簡易版アンケート31と前記詳細版アンケート41のうち少なくとも前記簡易版アンケート31への回答結果を収集することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、アンケート31,41には、回答数の少ない簡易版アンケート31と、回答数の多い詳細版アンケート41と、があり、回答収集手段11は、簡易版アンケート31と詳細版アンケート41のうち少なくとも簡易版アンケート31への回答結果を収集するので、ユーザーが詳細版アンケート41への回答を行えば、より詳細な情報が記載されたレポート50を形成できる一方で、簡易版アンケート31だけでも済ませることが可能となり、ユーザーの負担軽減にも貢献できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1又は2に記載のレポート作成システムにおいて、
前記予報情報取得手段13によって取得する前記健康予報情報には、複数の前記ユーザーの分の健康予報情報が含まれており、
前記回答収集手段11は、前記複数のユーザーごとに前記アンケート31,41への回答結果を収集することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、予報情報取得手段13によって取得する健康予報情報には、複数のユーザーの分の健康予報情報が含まれているので、例えば家族等のグループで健康維持に取り組むことができる。さらに、回答収集手段11は、複数のユーザーごとにアンケート31,41への回答結果を収集するので、グループで健康維持に取り組んでも、ユーザーごとにレポート50を作成することができ、結果的に、取得した健康予報情報をユーザーごとの健康維持に役立たせるようにすることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1から3のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記ユーザーに付与される特典を管理する特典管理手段11を更に備えており、
前記特典管理手段11は、前記回答収集手段11と連動し、前記回答収集手段11によって前記アンケート31,41への回答結果を収集した場合に、前記ユーザーに前記特典を付与することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、ユーザーに付与される特典を管理する特典管理手段11は、回答収集手段11と連動し、回答収集手段11によってアンケート31,41への回答結果を収集した場合に、ユーザーに特典を付与するので、興趣性が高まり、ユーザーによるアンケート31,41への回答を継続させやすくなる。その結果、ユーザーは、アンケート31,41への回答が継続した分の期間に亘って健康に留意した生活を送ることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、例えば図8に示すように、請求項1から4のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記ユーザーの性別や年齢、現病歴等が含まれるユーザー情報を登録する登録手段11と、
前記登録手段によって登録された前記ユーザー情報に基づく前記ユーザーの健康に関する情報又は前記健康予報情報を、通信可能に接続された外部装置7,8に出力する健康情報出力手段11と、を更に備えることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、健康情報出力手段11によって、ユーザー情報に基づくユーザーの健康に関する情報又は健康予報情報を、通信可能に接続された外部装置7,8に出力するので、外部装置7,8で、ユーザーの健康に関する情報又は健康予報情報を確認することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、例えば図7図9図11に示すように、請求項1から5のいずれか一項に記載のレポート作成システムにおいて、
前記一定期間は、前記所定期間よりも長期であることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、回答収集手段によってアンケート31,41の回答結果を収集する一定期間が、気象予報情報や健康予報情報を取得する所定期間よりも長期であることから、比較的長期な一定期間における自身の健康状態を顧みることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、取得した健康予報情報をユーザーの健康維持に役立たせるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】レポート作成システムの構成を示す図である。
図2】管理サーバーの構成を示すブロック図である。
図3】ユーザー端末が表示するユーザー情報変更画面の例を示す図である。
図4】ユーザー端末が表示する情報表示画面の例を示す図である。
図5】ユーザー端末が表示する簡易版アンケート表示画面の例を示す図である。
図6】ユーザー端末が表示する詳細版アンケート表示画面の例を示す図である。
図7】作成されたレポートの例を示す図である。
図8】レポート作成システムと他のシステムとが連動する構成を示す図である。
図9】ユーザー端末が表示するレポート表示画面の一部を示す図である。
図10】ユーザー端末が表示するレポート表示画面の他の一部を示す図である。
図11】ユーザー端末が表示するレポート表示画面の他の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0021】
図1は、健康予報情報に基づくレポート作成システムを示す図である。レポート作成システムは、管理サーバー1と、データベース2と、ユーザー端末3と、気象予報サーバー4と、健康予報サーバー5と、ポイント管理サーバー6と、を備えている。
【0022】
レポート作成システムを構成する各装置1~6は、例えば通信ネットワークNを介して互いに通信可能となっている。
なお、通信ネットワークNは、電話回線網、ISDN回線網、光ファイバー、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網、その他の専用線等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ(すなわち、インターネット)等を含んでいてもよい。また、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の様々な通信網が互いに通信可能に接続された集合的な通信網であってもよい。また、接続の形態について、有線、無線及び有線と無線の混在を問わない。
【0023】
管理サーバー1は、PC、専用の装置・端末等で構成されている。
この管理サーバー1の詳細については後述する。
【0024】
データベース2は、ユーザー端末3を使用するユーザーのユーザー情報(氏名:ニックネーム、性別、年齢:生年月日、住所、顔写真、現病歴:疾患、付与ポイント等)と、ユーザー端末3に送信されたアンケート31,41(後述する)と、当該アンケート31,41に対する回答情報と、気象予報サーバー4から送信された気象予報・健康予報情報と、を管理する。
【0025】
ユーザー端末3は、例えばPC、スマートフォン、タブレット、TV、ゲーム機、ドアモニター、本システム専用モニター等で構成され、住宅に設置されるか又はユーザーによって所持、使用される。
ユーザー端末3は、表示部を備え、管理サーバー1から受信した各種情報を表示可能となっている。
本実施形態に係るユーザー端末3は、ブラウザ及び操作部を有し、ユーザーによって操作部になされた操作に従って管理サーバー1が生成する各種ウェブページを表示するようになっている。
なお、ユーザー端末3は、専用のアプリケーションがインストールされたものであって、管理サーバー1から受信した内容に基づいて、表示画面を自ら生成して表示するようになっていてもよい。
【0026】
なお、ユーザーは、1人であってもよいし、複数人であってもよい。また、ユーザーが複数である場合は、同一の住宅に同居する家族であることが好ましいが、これに限られるものではない。同一の住宅に同居しない複数のユーザーは、ユーザー端末3をそれぞれ所持するものとする。その場合は、例えば、ユーザーごとに所持するユーザー端末3に対してプッシュ通知を送れるように設定したり、ユーザー情報にユーザー端末3のメールアドレス等が含まれるようにしたりすることで、それぞれのユーザー端末3に情報が表示できるようにする。
【0027】
気象予報サーバー4は、気象情報を扱う機関(例えば、気象庁、気象情報会社等)によって管理されるサーバー装置であり、PC、専用の装置等で構成されている。
気象情報を扱う機関は、風向風速、気温、日較差、湿度、日射量、放射収支量、雨量等の気象情報を、全国のエリアごと(例えば250mメッシュ単位)、時間帯ごと(例えば分単位、時間単位、一日単位、週単位など)に収集している。収集した多数の気象情報は、ビッグデータとして活用される。そして、気象予報サーバー4は、気象予報情報生成手段によって、過去の気象情報に基づく気象予報の情報を生成する。
【0028】
気象予報情報生成手段は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部と、制御部によって実行される気象予報情報生成プログラムにより構成されている。また、気象予報サーバー4による気象予報情報の生成には、人工知能(AI:Artificial Intelligence)の学習に基づく技術を用いてもよい。
なお、気象予報情報には、例えばユーザー情報に含まれた住所の周囲のエリアの、未来の時間帯における風向風速や気温や日較差や平年差や湿度の予測値等が含まれている。
【0029】
健康予報サーバー5は、医療情報を扱う機関(例えば、医療情報会社、疾病対策室、疾病研究所、医科大学等)によって管理されるサーバー装置であり、PC、専用の装置等で構成されている。
医療情報を扱う機関は、種々の医療情報を収集しているが、本実施形態においては、特に、気象条件の影響を受けやすい疾患に係るリスクの情報を収集している。収集した多数の医療情報は、ビッグデータとして活用される。さらに、医療情報を扱う機関(健康予報サーバー5)は、気象情報を扱う機関(気象予報サーバー4)から、気象予報情報を収集している。すなわち、気象予報サーバー4と健康予報サーバー5は連動しており、健康予報サーバー5は、気象予報サーバー4から常に気象予報情報を取得している。
そして、健康予報サーバー5は、健康予報情報生成手段によって、過去の医療情報に基づく健康予報の情報を、気象条件の影響を受けやすい疾患ごとに生成する。
また、健康予報の情報は、ユーザーごとに生成される。例えば同じ疾患であっても、ユーザーの性別や年齢、他の病気と関連性等に応じてその症状が異なる場合があるため、健康予報サーバー5では、ユーザーごとのユーザー情報を考慮して健康予報の情報が生成される。したがって、ユーザーが複数であって、かつ、同一の住宅に同居する家族であっても、健康予報の情報は、その家族一人ひとり分が生成されることとなる。
【0030】
健康予報情報生成手段は、CPU等の制御部と、制御部によって実行される健康予報情報生成プログラムにより構成されている。また、健康予報サーバー5による健康予報情報の生成には、人工知能の学習に基づく技術を用いてもよい。
なお、健康予報情報には、例えばユーザー情報に含まれた現病歴(気象条件の影響を受けやすい疾患)の、未来の時間帯における健康リスクに係る情報が含まれている。
【0031】
なお、健康予報情報生成手段は、気象予報サーバー4から送信された気象予報情報を取得した上で、気象条件の影響を受けやすい疾患の、未来の時間帯における健康リスクに係る情報を導き出しているため、気象予報サーバー4と健康予報サーバー5はセットで機能することになる。
【0032】
ポイント管理サーバー6は、ユーザーごとに付与されるポイント(特典)を管理するサーバー装置であり、PC、専用の装置等で構成されている。そして、管理サーバー1と連動してユーザーのポイントを管理しており、アンケート31,41への回答情報に基づいて、ユーザーに対してポイントを付与することができる。
ユーザーのポイントに係る情報は、ポイント管理サーバー6における記憶部に記憶してもよいし、管理サーバー1を通じてデータベース2に記憶されてもよい。ポイントに係る情報は、ユーザー情報に含まれてもよい。
なお、このポイント管理サーバー6は、他のシステム(外部装置)とも連動しているため管理サーバー1と分離しているが、管理サーバー1が、ポイント管理サーバー6の機能を有していてもよい。
【0033】
続いて、上記の管理サーバー1について詳細に説明する。
管理サーバー1は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えている。
各部11~13は、バス等で電気的に接続されている。
なお、管理サーバー1は、表示部及び操作部のうちの少なくとも一方を備えていてもよい。
【0034】
制御部11は、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成されている。
ROMは、CPUが実行する各種プログラム等を記憶している。
そして、制御部11のCPUは、記憶部12に記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、本システムにおける各手段の動作を集中制御するようになっている。
【0035】
記憶部12は、不揮発性のメモリーやハードディスク等により構成されている。
記憶部12には、制御部11が実行する各種プログラムや、プログラムの実行に必要な各種データ等が記憶されている。
各種プログラムは、例えば、予報情報表示プログラム、アンケート情報出力プログラム、レポート作成プログラム、レポート出力プログラム、ユーザー情報登録プログラム、健康情報出力プログラム等を含む。その他、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作に従って各種画面のウェブページを生成する画面生成プログラム等、本システムの動作に必要なプログラムが適宜含まれているものとする。
また、各種データは、例えば、画面生成に必要とされる各種データ、アンケート31,41の雛型データ、レポート50の雛型データ等を含む。その他、本システムの動作に必要なデータやパラメーターが適宜含まれているものとする。
【0036】
通信部13は、通信モジュール等で構成されている。
そして、通信部13は、通信ネットワークNを介して有線又は無線で接続された他の装置(データベース2、ユーザー端末3、気象予報サーバー4、健康予報サーバー5、ポイント管理サーバー6)との間で各種信号や各種データを送受信するようになっている。
本実施形態において、通信部13は、健康予報サーバー5から、所定期間の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の所定期間における気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得する。つまり、通信部13は、予報情報取得手段として機能する。
また、通信部13は、ユーザー端末3から、ユーザーによるアンケート31,41への回答結果の情報を取得する。つまり、通信部13は、回答収集手段として機能する。
【0037】
このように構成された管理サーバー1は、以下のように動作する。
【0038】
(ユーザー情報登録処理)
制御部11は、ユーザー情報の登録を行う場合に、ユーザー情報登録プログラムを実行してユーザー情報登録の処理を行う。
より詳細に説明すると、ユーザー情報登録処理において、制御部11は、ユーザー情報を登録(新規登録又は変更)する。具体的には、制御部11は、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作に従ってユーザー情報登録画面のウェブページを生成し、それをユーザー端末3の表示部に表示させる。
そして、制御部11は、ユーザー端末3から、ユーザー情報登録画面に入力されたユーザーの情報(氏名:ニックネーム、性別、年齢:生年月日、住所、顔写真、現病歴、付与ポイント等)を受信すると、それを登録する。
本実施形態に係る登録処理において、制御部11は、ユーザー情報をデータベース2に送信し、データベース2に登録させる。
なお、管理サーバー1が表示部及び操作部を備える場合、制御部11は、ユーザー端末3を介さずに登録処理を実行するようになっていてもよい。
以上説明してきたユーザー情報登録処理が行われることにより、制御部11はユーザー情報登録手段をなす。
【0039】
図3は、ユーザー端末3の表示部に表示されるユーザー情報変更画面60の一例であり、このようなユーザー情報変更画面60には、ユーザーごとの情報(顔写真、ニックネーム、年齢、性別、現病歴等)を表示する変更可能情報表示領域61,62,63,64が表示される。
本実施形態においては、家族4人分の変更可能情報が表示されている。すなわち、四つの変更可能情報表示領域61,62,63,64(第一変更可能情報表示領域61、第二変更可能情報表示領域62、第三変更可能情報表示領域63、第四変更可能情報表示領域64)が表示されている。
各変更可能情報表示領域61~64では、年齢の変更と、性別の変更と、現病歴の変更を行うことができる。
より詳細に説明すると、年齢表示の横と、性別表示の横には、編集可能マーク65,66がそれぞれ表示されている。また、現病歴表示の横には、丸に「+」のプラスマーク67が表示されている。
年齢表示の横の編集可能マーク65を押すと、年齢表示の部分に、年齢を入力するための空欄が表示され、ユーザーは操作部の操作により文字入力を行うことができる。
性別表示の横の編集可能マーク66を押すと、年齢表示の部分に、性別を選択するための選択肢が表示され、ユーザーは操作部の操作により性別の選択を行うことができる。
現病歴表示の横のプラスマーク67を押すと、当該プラスマーク67の付近に、健康予報サーバー5から健康予報情報を取得可能な疾患の選択肢が表示され、ユーザーは操作部の操作により疾患(現病歴)の追加を行うことができる。また、選択肢には、既に表示されている疾患も表示されており、既に表示されている疾患を選択すると、疾患(現病歴)の表示を削除することもできる。
変更が完了したら、登録ボタン68を押す。これにより、ユーザー情報の変更が行われることとなり、システムに適時反映される。
【0040】
(予報情報表示処理)
制御部11は、通信部13によって取得した健康予報サーバー5からの気象予報情報及び健康予報情報をユーザー端末3の表示部に表示する場合に、予報情報表示プログラムを実行して予報情報表示の処理を行う。
より具体的に説明すると、予報情報表示処理において、制御部11は、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作に従って、気象予報情報及び健康予報情報を表示するための情報表示画面20のウェブページを生成し、それをユーザー端末3の表示部に表示させる。
【0041】
図4は、ユーザー端末3の表示部に表示される情報表示画面20の一例であり、このような情報表示画面20には、ユーザーごとの情報(気象予報情報、健康予報情報)を表示する情報表示領域21,22,23が表示される。
本実施形態においては、例えば4人家族のうち3人分の情報が表示されている。すなわち、三つの情報表示領域21,22,23(第一情報表示領域21、第二情報表示領域22、第三情報表示領域23とする)が表示されている。
各情報表示領域21,22,23には、ユーザーの顔写真やアイコン、名前(ニックネーム)等が表示されるユーザー表示欄24と、ユーザーの現病歴が表示される現病歴表示欄25と、気象予報情報が表示される気象予報情報表示欄26と、健康予報情報が表示される健康予報情報表示欄27と、が表示されている。
ユーザーは、健康予報サーバー5から取得した気象予報情報及び健康予報情報を、ユーザー端末3を通じて、図4のように一覧表示された状態のものを確認できるようになっている。
【0042】
ユーザー表示欄24には、登録処理ボタン24aが設けられており、当該ボタン24aを押すと、ユーザー端末3の表示部に、ユーザー情報登録画面のウェブページを表示することができる。つまり、ユーザー情報の変更登録を行うことができる。
【0043】
現病歴表示欄25には、編集ボタン25aが設けられており、当該ボタン25aを押すと、ユーザー端末3の表示部に、現病歴の詳細情報を登録する画面のウェブページを表示することができる。
例えば現病歴に「ぜんそく」が含まれる場合は、詳細情報として、使用する治療薬の種類や1日あたりの使用回数を登録できる。
また、現病歴に「生活習慣病」が含まれる場合は、上記のユーザー情報に加え、詳細情報として、体重や血圧(収縮期血圧)、既往歴、処方薬の有無、喫煙の有無等の情報を登録できる。
具体的には、制御部11は、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作に従って、詳細情報登録画面のウェブページを生成し、それをユーザー端末3の表示部に表示させる。そして、制御部11は、ユーザー端末3から、詳細情報登録画面に入力された詳細情報を受信すると、それを登録する。
【0044】
気象予報情報表示欄26には、所定期間の気象予報情報が表示される。所定期間は、本実施形態においては1週間(7日)とされている。
気象予報情報には、少なくとも、日付及び曜日と、天気を表すマーク(例えば、晴れ:太陽マーク、曇り:雲マーク、雨:傘マーク、雷雨:雷マーク、雪:雪だるまマーク等)と、最高気温及び最低気温と、が表示される。
過去の日付の気象予報情報は、グレーアウトするように設定されており、一目で、過去の日付の気象予報情報であると認識できるようになっている。
なお、気象予報情報は、例えば毎日更新されて(より頻回でも可)、気象予報情報表示欄26に表示される気象予報情報は日々変化してもよいが、過去の気象予報情報は、グレーアウトした時点で変化しないものとする。
【0045】
気象予報情報表示欄26におけるユーザー表示欄24側の端部にはスクロールボタン28が付属しており、当該ボタン28を押すと、過去の気象予報情報がスクロールして表示され、グレーアウトした過去の気象予報情報を確認できるようになっている。
なお、スクロールボタン28を押して表示される過去の気象予報情報は、1週間ごとの単位となっている。つまり、スクロールボタン28を1回押せば、前週の気象予報情報が表示され、もう1回押せば前々週の気象予報情報が表示され、もう1回押せば更にその前週といった形で表示される。
【0046】
健康予報情報表示欄27には、気象予報情報と同一期間の健康予報情報が表示される。
健康予報情報には、登録した現病歴に対応する、日付ごとの健康予報を表すマークが表示される。健康予報を表すマークは、例えばその日の気象条件が、ユーザーの疾患に影響を及ぼしやすいか否かを示している。このようなマークは、健康予報サーバー5における健康予報情報生成手段によって生成された、気象条件の影響を受けやすい疾患ごとの、過去の医療情報に基づく健康予報の情報に基づくものである。したがって、ユーザーは、マークを見れば一目で、その日の気象条件が、自身の疾患に影響を及ぼすと推定されるか否かを判断することができる。
健康予報を表すマークとして、本実施形態においては、例えば「笑顔マーク」「困り顔マーク(普通の顔マーク)」「泣き顔マーク」等のような、その日の気象条件が疾患に影響を及ぼしやすいか否かの度合い(あるいは、レベル、ランク、優劣、良し悪し、といったもの)が認識しやすいマークが採用されている。より単純には、「〇」「△」「×」等のマークで表してもよい。また、マークに施す着色(例えば、青・黄・赤)によってユーザーの疾患に影響を及ぼしやすいか否かを表現してもよい。また、過去の健康予報を表すマークは、グレーアウトするように設定されており、一目で、過去の日付の健康予報情報であると認識できるようになっている。
なお、健康予報情報表示欄27に表示される健康予報を表すマークは、同じ疾患であっても例えば年齢や性別等に応じてユーザーごとに異なる場合がある。したがって、図4に示す例においても、第一情報表示領域21のユーザー(パパ)における健康予報情報表示欄27に表示された健康予報を表すマークと、第二情報表示領域22のユーザー(ママ)における健康予報情報表示欄27に表示された健康予報を表すマークと、第三情報表示領域23のユーザー(子1)における健康予報情報表示欄27に表示された健康予報を表すマークは、それぞれ僅かに異なる。換言すれば、管理サーバー1と健康予報サーバー5との間では、ユーザー情報のやり取りが日常的に行われており、ユーザーが自身のユーザー情報を変更しても、その変更が反映された健康予報情報を取得できるようになっているものとする。
【0047】
なお、健康予報情報表示欄27は、気象予報情報表示欄26に付属したスクロールボタン28を押して気象予報情報表示欄26と共に、過去の健康予報情報を表示できる設定となっている。つまり、気象予報情報表示欄26と健康予報情報表示欄27は連動して表示されており、スクロールボタン28を1回押せば、前週の気象予報情報及び健康予報情報が表示され、もう1回押せば前々週の気象予報情報及び健康予報情報が表示され、もう1回押せば更にその前週といった形で表示される。
【0048】
健康予報情報表示欄27に表示されたマークの脇には、当日分及び過去分に限り、アンケート表示ボタン27a又は回答済マーク27bが表示されている。
アンケート表示ボタン27aを押すと、対応する疾患のアンケート31,41を表示することができる。アンケート31,41への回答を行うと、アンケート表示ボタン27aは態様変化し、回答済マーク27bとなる。
アンケート表示ボタン27aは、編集可能であることを意味するペンのマークが表現されており、回答済マーク27bは、回答済みであることを意味するチェックマークが表現されている。
より詳細に説明すると、アンケート表示ボタン27aを押すと、ユーザー端末3の表示部に表示される画面が、情報表示画面20から、図5に示す簡易版アンケート表示画面30へと遷移する。簡易版アンケート表示画面30からは更に詳細版アンケート表示画面40へと遷移できるようになっている。そして、簡易版アンケート表示画面30と詳細版アンケート表示画面40のどちらから情報表示画面20に戻っても、簡易版アンケート31と詳細版アンケート41のうち少なくとも簡易版アンケート31の回答が済んでさえいれば、アンケート表示ボタン27aは、回答済マーク27bへと変化した状態となる。つまり、画面切り替わりのタイミングで、アンケート表示ボタン27aは、回答済マーク27bへと態様変化する。
ただし、回答済マーク27bはボタンとしても機能する。すなわち、回答済のアンケート31,41の回答結果を変更する場合に押して、アンケート31,41を再表示することができる。アンケート31,41への回答を変更したいとき、いったん簡易版アンケート31だけで済ませたが詳細版アンケート41にも回答したくなったとき等に、アンケート31,41の再回答を行うことができる。
以上説明してきた予報情報表示処理が行われることにより、制御部11は予報情報表示手段をなす。
【0049】
(アンケート情報出力処理)
制御部11は、情報表示画面20の健康予報情報表示欄27におけるアンケート表示ボタン27aが押されたときに、アンケート情報出力プログラムを実行してアンケート情報出力の処理を行う。
より具体的に説明すると、アンケート情報出力処理において、制御部11は、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作(アンケート表示ボタン27aを押す)に従って、アンケート情報(簡易版アンケート31、詳細版アンケート41)を表示するためのアンケート表示画面30,40のウェブページを生成し、それをユーザー端末3の表示部に表示させる。
なお、アンケート表示画面30,40は、ウェブページが遷移する形でユーザー端末3の表示部に表示されてもよいし、図4に示す情報表示画面20の上に重ねられた状態で表示されてもよい。
【0050】
図5は、ユーザー端末3の表示部に表示される簡易版アンケート表示画面30の一例であり、この簡易版アンケート表示画面30には、ユーザーの疾患ごとに対応した簡易版アンケート31が表示される。つまり、簡易版アンケート31は、情報表示画面20における現病歴表示欄25に表示された疾患に対応する内容となっている。
図5に示す簡易版アンケート31は、例えば、情報表示画面20における第一情報表示領域21に表示されたユーザーに対応するものであり、第一疾患用アンケート31aと、第二疾患用アンケート31bを有している。なお、第一疾患はぜんそくであり、第二疾患は偏頭痛である。
本実施形態において、第一疾患用アンケート31aと第二疾患用アンケート31bは、別々に表示されるものとするが、同一の日付ごとに同時に表示されてもよい。つまり、健康予報情報表示欄27に表示されたアンケート表示ボタン27aを押すと、同一の日付の簡易版アンケート31が一覧で表示されるようにしてもよい。これにより、複数の疾患がある場合に、全ての簡易版アンケート31の回答を同じタイミングで行うことができるので、ルーティーン化しやすい。
【0051】
簡易版アンケート31には、回答項目ごとにラジオボタンを表示したラジオボタン表示部32が設けられている。回答項目は、例えばその疾患について通院をしたか否か、症状の程度はどうだったか、といった選択肢が示された内容になっており、ユーザーは、ラジオボタンで自身の状態に合致する回答を選択肢から選ぶ操作を行うこととなる。
なお、ラジオボタン表示部32(すなわち、回答項目)は、疾患ごとに少なくとも一つ設けられるものとする。
【0052】
簡易版アンケート31には、全ての回答を済ませたあとに回答結果の情報を管理サーバー1に伝送するための登録ボタン33が設けられている。換言すれば、登録ボタン33を押すと、簡易版アンケート31の情報が、通信ネットワークNを介して管理サーバー1に送られる。
また、簡易版アンケート31には、登録ボタン33の前に押されることで、簡易版アンケート31への回答を中止し、ユーザー端末3の表示部に情報表示画面20を表示するための中止ボタン34が設けられている。登録ボタン33を押す前に中止ボタン34を押すと、簡易版アンケート31の情報は管理サーバー1に伝送されず、情報表示画面20に戻ることとなる。
【0053】
図6は、簡易版アンケート31にて登録ボタン33を押すことで表示される詳細版アンケート表示画面40であり、この詳細版アンケート表示画面40には、ウェブページが遷移する前の表示画面30に表示されていた簡易版アンケート31と同一の疾患に対応した詳細版アンケート41が表示される。つまり、詳細版アンケート41は、情報表示画面20における現病歴表示欄25に表示された疾患に対応する内容となっている。
図6に示す詳細版アンケート41は、例えば、情報表示画面20における第一情報表示領域21に表示されたユーザーに対応し、かつ、当該ユーザーの第一疾患(ぜんそく)に対応する内容となっている。
【0054】
詳細版アンケート41には、回答項目ごとにラジオボタンを表示したラジオボタン表示部32が複数設けられている。回答項目は、例えばその疾患の症状があった時間帯や、その症状があったときの状況、その症状の程度、その症状への対処方法、といった内容に係る選択肢が示されており、ユーザーは、ラジオボタンで自身の状態に合致する回答を選択肢から選ぶ操作を行う。
詳細版アンケート41には、複数のラジオボタン表示部32の他にも、複数のチェックボタンやプルダウンメニューが表示されたチェックボタン表示部43が設けられている。チェックボタン表示部43には、例えば使用する治療薬の種類や1日あたりの使用回数を選択する項目があり、事前に登録した治療薬の種類や使用回数を変更できる。
【0055】
詳細版アンケート41には、全ての回答を済ませたあとに回答結果の情報を管理サーバー1に伝送するための登録ボタン44が設けられている。換言すれば、登録ボタン44を押すと、詳細版アンケート41の情報が、通信ネットワークNを介して管理サーバー1に送られる。
また、詳細版アンケート41には、登録ボタン44の前に押されることで、詳細版アンケート41への回答を中止し、ユーザー端末3の表示部に情報表示画面20を表示するための中止ボタン45が設けられている。登録ボタン44を押す前に中止ボタン45を押すと、詳細版アンケート41の情報は管理サーバー1に伝送されず、情報表示画面20に戻ることとなる。なお、簡易版アンケート31の情報については、簡易版アンケート表示画面30から詳細版アンケート表示画面40に遷移する前に、管理サーバー1に伝送されている。
以上説明してきたアンケート情報出力処理が行われることにより、制御部11はアンケート情報出力手段をなす。
【0056】
(回答収集処理)
制御部11は、ユーザー端末3から伝送されたアンケート31,41への回答結果の情報を通信部13が取得したときに、回答収集プログラムを実行して回答収集の処理を行う。
より具体的に説明すると、回答収集処理において、制御部11は、通信部13が簡易版アンケート31の情報を取得したときに、アンケート31,41への回答結果の情報をデータベース2に送信して登録させるようにする。
データベース2では、アンケート31,41への回答結果の情報はユーザーごとに記憶される。つまり、データベース2に記憶されるアンケート31,41に対する回答情報には、ユーザー情報が紐付けられており、例えば個々のユーザーの、疾患ごとに分類した回答情報などを検索したり確認したりすることができる。
以上説明してきた回答収集処理が行われることにより、制御部11は、通信部13と共に回答収集手段をなす。
【0057】
(ポイント管理処理)
制御部11は、ユーザー端末3から伝送されたアンケート31,41への回答結果の情報を通信部13が取得したとき(又はアンケート31,41への回答結果の情報がデータベース2に記憶されたとき)に、ポイント管理プログラムを実行してポイント管理の処理を行う。
より具体的に説明すると、ポイント管理処理において、制御部11は、通信部13が少なくとも簡易版アンケート31の情報を取得したときに、簡易版アンケート31の情報を取得した旨の制御信号を更に通信部13によってポイント管理サーバー6に送信する。
ポイント管理サーバー6では、管理サーバー1から送信された制御信号を取得すると、ユーザーに対してポイントを付与する。付与されたポイントは、ポイント管理サーバー6の記憶部(データベース)に記憶されるが、管理サーバー1と連動するデータベース2に記憶されてもよい。
また、ポイント付与は、例えば、管理サーバー1でアンケート31,41の回答結果を取得したタイミング、レポート50を出力したタイミング等、様々に挙げられるタイミングのうち、いずれでもよい。さらに、簡易版アンケート31と詳細版アンケート41のポイントに差をつけてもよい。
以上説明してきたポイント管理処理が行われることにより、制御部11はポイント管理手段をなす。
【0058】
(レポート作成処理)
制御部11は、アンケート31,41に対する回答情報がデータベース2に記憶され、かつ、一定期間が経過したときに、レポート作成プログラムを実行してレポート作成の処理を行う。
より具体的に説明すると、レポート作成処理において、制御部11は、アンケート31,41に対する回答情報がデータベース2に記憶され、かつ、一定期間が経過したときに、アンケート31,41に対する回答情報(回答結果の情報)に基づいてレポート50を作成し、データベース2に登録させるようにする。
なお、一定期間とは、気象予報情報及び健康予報情報を情報表示画面20に表示する際の所定期間よりも長期に設定されている。本実施形態において上記の所定期間は1週間に設定されているため、一定期間は、1週間よりも長期に設定されている。具体的には1か月とされている。所定期間が1か月だった場合、一定期間は例えば3か月、半年、あるいは1年などとされる。所定期間が1日だった場合、一定期間は例えば1週間や1か月などとされる。ただし、これに限られるものではなく、上記の一定期間は、上記の所定期間と同一でもよいし、上記の所定期間よりも短期であってもよい。すなわち、所定期間と一定期間が同一の1週間だった場合は、週次の形式でレポート50を作成できるので、ユーザーは週ごとにレポート50を確認できる。また、一定期間が所定期間よりも短期だった場合は、ピンポイントでレポート50を作成できるので、ユーザーは記憶が新しいうちにレポート50を確認できる。
【0059】
図7は、レポート50の一例であり、一定期間分の、ユーザーによるアンケート31,41に対する回答情報をまとめた内容となっている。そのため、レポート50は、ユーザーの疾患ごとに対応したものとなっている。ユーザーが複数である場合は、ユーザーごとにレポート50が作成される。
図7に示すレポート50は、例えば、情報表示画面20における第一情報表示領域21に表示されたユーザーに対応し、かつ、当該ユーザーの第一疾患(ぜんそく)に対応する内容となっている。その他の疾患に対応するレポート50も作成されるものとする。
【0060】
レポート50には、レポート50の表題(何年の何月分のレポートか)が記載される領域や、レポート50の作成日が記載される領域、疾患名が記載される領域の他に、アンケート31,41の内容をまとめた領域51が設けられている。
領域51には、所定期間の分の簡易版アンケート31の内容がまとめられている。レポート50は、月次の形式で作成されるが、週内に前月分が含まれる場合には、前月分の簡易版アンケート31の内容も一緒にまとめられている。
また、領域51内には、当該週における各日付のアンケート情報(回答結果)がまとめられているが、その他にも、各日付のアンケート情報に対応する気象予報情報と健康予報情報がまとめられている。これにより、ユーザーは、アンケート情報と、気象予報情報及び健康予報情報とを対比して確認することができる。
レポート50には、別のページに、詳細版アンケート41の内容もまとめられている。詳細版アンケート41の場合は、簡易版アンケート31よりも回答項目が多いため、必ずしも週ごとにまとめなくてもよい。また、主要項目を抽出してレポート作成されてもよいものとする。
なお、このようなレポート50は、例えばPDFの形式で作成されるが、ウェブページの形式やその他の形式で作成されてもよい。
以上説明してきたレポート作成処理が行われることにより、制御部11はレポート作成手段をなす。
【0061】
(レポート出力処理)
制御部11は、レポート作成処理によってレポート50が作成されたときに、レポート出力プログラムを実行してレポート出力の処理を行う。
より具体的に説明すると、レポート出力処理において、制御部11は、レポート作成処理によってレポート50が作成されてデータベース2に登録されたタイミングで、レポート50のデータをユーザー端末3に送信する。
本実施形態におけるレポート50は、上記のようにPDFの形式で作成されるため、電子メール等のメディアや、メッセンジャーアプリを始めとするソーシャルメディア等を介して送信されるものとする。
レポート50の送信時には、ユーザー端末3に対してプッシュ通知を送れるように設定してもよい。
【0062】
レポート50は、ユーザー端末3に送信されるものとしたが、これに限られるものではなく、ユーザー端末3以外に送信されてもよい。例えば、気象情報を扱う機関や医療情報を扱う機関に送信されて、今後の、気象条件の影響を受けやすい疾患の研究に役立てられてもよい。その際は、ユーザーの個人情報は秘匿される。
以上説明してきたレポート出力処理が行われることにより、制御部11はレポート出力手段をなす。
【0063】
レポート50がユーザー端末3に送られてくると、ユーザーは、自身の健康状態を一覧で確認することができる。同じ疾患であってもその症状が個々人で異なることは一般的なことである。そのため、仮に健康予報情報と自身の健康状態との間に乖離があったとしても、レポート50に目を通すことで自身の好不調の波を掴むことができれば健康維持につながる。つまり、ユーザーがレポート50に目を通すこと自体が、自身の健康維持に役立つことになる。
【0064】
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、予報情報取得手段13によって、所定期間(例えば1週間)の気象予報情報と、気象条件の影響を受けやすい疾患の所定期間における気象予報情報に基づく健康リスクに係る健康予報情報と、を取得するので、気象予報情報及び健康予報情報をユーザーに提示すれば、ユーザーは、所定期間に亘って健康に留意した生活を送ることができる。
さらに、アンケート情報出力手段11によって、所定期間の健康予報情報に対応した回答項目が設定されたアンケート31,41をユーザー端末3に出力するので、ユーザーは、ユーザー端末3上でアンケート31,41への回答を行い、所定期間における自身の健康状態を顧みることができる。
そして、回答収集手段11によって、ユーザーによるアンケート31,41への回答結果を収集し、レポート作成手段11によって、回答収集手段11によって収集した一定期間分の回答結果に基づいてレポート50を作成し、レポート出力手段11によって、レポート50をユーザー端末3に出力するので、ユーザーは、アンケート31,41への回答結果を収集した所定期間よりも長期の一定期間分の、自身の健康に関する情報をまとめて確認することができる。これにより、ユーザーは、一定期間における自身の健康状態を顧みることができるので、結果的に、外部から取得した健康予報情報をユーザーの健康維持に役立たせるようにすることができる。
【0065】
また、アンケート31,41には、回答数の少ない簡易版アンケート31と、回答数の多い詳細版アンケート41と、があり、回答収集手段11は、簡易版アンケート31と詳細版アンケート41のうち少なくとも簡易版アンケート31への回答結果を収集するので、ユーザーが詳細版アンケート41への回答を行えば、より詳細な情報が記載されたレポート50を形成できる一方で、簡易版アンケート31だけでも済ませることが可能となり、ユーザーの負担軽減にも貢献できる。
【0066】
また、予報情報取得手段13によって取得する健康予報情報には、複数のユーザーの分の健康予報情報が含まれているので、例えば家族等のグループで健康維持に取り組むことができる。さらに、回答収集手段11は、複数のユーザーごとにアンケート31,41への回答結果を収集するので、グループで健康維持に取り組んでも、ユーザーごとにレポート50を作成することができ、結果的に、取得した健康予報情報をユーザーごとの健康維持に役立たせるようにすることができる。
【0067】
また、ユーザーに付与される特典を管理する特典管理手段11は、回答収集手段11と連動し、回答収集手段11によってアンケート31,41への回答結果を収集した場合に、ユーザーに特典を付与するので、興趣性が高まり、ユーザーによるアンケート31,41への回答を継続させやすくなる。その結果、ユーザーは、アンケート31,41への回答が継続した分の期間に亘って健康に留意した生活を送ることができる。
【0068】
また、回答収集手段によってアンケート31,41の回答結果を収集する一定期間が、気象予報情報や健康予報情報を取得する所定期間よりも長期であることから、比較的長期な一定期間における自身の健康状態を顧みることができる。
【0069】
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
【0070】
〔変形例1〕
本変形例においては、レポート作成システムを構成する管理サーバー1が、図8に示すように、通信ネットワークNを介して外部装置7,8と通信可能に接続されている。
外部装置7,8は、レポート作成システムによって作成されるレポート50を受け取るユーザーと同一のユーザーに提供されるサービス(システム)を構築するための装置であり、例えば、PC、専用の装置・端末等で構成されている。
【0071】
本変形例の管理サーバー1は、データベース2に登録されたユーザー情報に基づいて、ユーザーの健康に関する情報を導き出す健康情報導出手段を備える。
記憶部12には、ユーザーの健康に関する情報を導き出すのに必要な健康情報導出プログラムと、健康に関する種々の情報と、が記憶されている。
なお、健康に関する情報には、性別に特有な疾患の注意事項情報や、ある一定の年齢を超えると症状が出やすい疾患の注意事項情報、健康診断の受診を勧める通知、健康商品の購入を勧める通知(広告)等が含まれている。そして、これら健康に関する情報には、ユーザー情報が紐付けられている。
【0072】
制御部11は、ユーザーが事前に設定しておいた年齢になったことを契機に、健康情報導出プログラムを実行して健康情報導出の処理を行う。すなわち、ユーザーの年齢や性別等に基づいてユーザーの健康に関する情報を導き出し、ユーザー端末3の表示部に表示させるようにする。
また、制御部11は、上記の実施形態における情報表示画面20のうち健康予報情報を抽出して表示できるように設定されていてもよい。
【0073】
外部装置7は、例えば外部機器から取得した外部情報(気象情報、交通情報及び粒子・感染症情報)等に基づいて、ユーザーが在宅で過ごすべきか外出するべきかを容易に判断できるようにするための在宅指数を算出するシステムを構築するPCである。
このような外部装置7は、ユーザー端末3の表示部に、ユーザーが在宅で過ごすべきか外出するべきかを判断するための在宅指数表示画面を表示することができる。
【0074】
外部装置8は、例えば家族のイベント情報と、住宅のメンテナンスやリフォーム等に関する情報と、を年表形式で表示するシステムを構築するPCである。
このような外部装置8は、ユーザー端末3の表示部に、家族のイベント情報と住宅に関する情報とを示した年表画面を表示することができる。
【0075】
本変形例の管理サーバー1と外部装置7,8は連動しており、ユーザー端末3の表示部に、ユーザーの健康に関する情報や、健康予報情報を表示するのと同時に、外部装置7による在宅指数表示画面や、外部装置8による年表画面を表示することができる。
つまり、在宅指数表示画面と共に健康予報情報を表示すれば、ユーザーは、在宅で過ごすべきか外出するべきかをより容易に判断できるようになる。
また、家族のイベント情報と住宅に関する情報とを示した年表画面と共にユーザーの健康に関する情報を表示すれば、ユーザーは、年齢と共に自身に必要となる健康に関する情報を知ることができる。
【0076】
なお、本変形例の管理サーバー1と外部装置7,8は統合されて一つの管理サーバーを構成してもよい。
【0077】
以上のような本変形例によれば、健康情報出力手段11によって、ユーザー情報に基づくユーザーの健康に関する情報又は健康予報情報を、通信可能に接続された外部装置7,8に出力するので、外部装置7,8で、ユーザーの健康に関する情報又は健康予報情報を確認することができる。これにより、ユーザーは、年齢と共に自身に必要となる健康に関する情報を知ったり、在宅で過ごすべきか外出するべきかをより容易に判断できたりして、より健康に留意した生活を送ることができるようになる。
【0078】
〔変形例2〕
上記の実施形態において、レポート50はPDFの形式で作成されるものとしたが、本変形例におけるレポートは、図9図11に示すように、レポート表示画面70として、ウェブページの形式で作成される。
制御部11は、アンケート31,41に対する回答情報がデータベース2に記憶され、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされた操作に従ってレポート表示画面70を生成する。レポート表示画面70は、ユーザー端末3の表示部に表示される。
【0079】
図9は、ユーザー端末3が表示するレポート表示画面70の一部である属性選択画面70aであり、レポート表示画面70に表示されるレポートの属性を選択するための複数のドロップダウンリスト71,72,73,74が表示されている。
【0080】
第一の属性として、「ご家族」とタイトルが付けられたドロップダウンリスト71においては、ユーザーの選択を行うことができる。すなわち、右横の下向き三角ボタン71aを押すと、予め登録されている複数のユーザーの名前が選択肢として表示され、ユーザーは、表示したいユーザーの名前を選択する。すると、ドロップダウンリスト71には、選択したユーザーの名前が表示されることとなる。
【0081】
第二の属性として、「疾患」とタイトルが付けられたドロップダウンリスト72においては、疾患の選択を行うことができる。すなわち、右横の下向き三角ボタン72aを押すと、予め登録されている複数の疾患名が選択肢として表示される。表示される疾患名は、ユーザーごとに登録されている疾患の名前でもよいし、本システム自体に元々登録されている疾患の名前でもよい。ユーザーは、表示したい疾患名を選択する。すると、ドロップダウンリスト72には、選択した疾患名が表示されることとなる。
【0082】
第三の属性として、「開始年月日」とタイトルが付けられたドロップダウンリスト73においては、レポート生成の開始年月日の選択を行うことができる。すなわち、右横の下向き三角ボタン73aを押すと、選択可能な年月日が選択肢として表示される。
つまり、レポート表示画面70に表示されるレポートの開始年月日を特定することができる。
【0083】
第四の属性として、「終了年月日」とタイトルが付けられたドロップダウンリスト74においては、レポート生成の終了年月日の選択を行うことができる。すなわち、右横の下向き三角ボタン74aを押すと、選択可能な年月日が選択肢として表示される。
つまり、レポート表示画面70に表示されるレポートの終了年月日を特定することができる。
【0084】
属性選択画面70aの下端部には、「レポートを表示する」と記載されたレポート生成開始ボタン75が設けられている。全ての属性を選択してから、レポート生成開始ボタン75を押すと、属性選択画面70aの下に、図10に示すグラフ表示画面70bが表示され、当該グラフ表示画面70bの下には、更に、図11に示す回答履歴表示画面70cが連続して表示される。つまり、選択したユーザーにおける、選択した疾患の、一定期間のレポートが表示されることとなる。
また、レポート生成開始ボタン75の横には、「PDFでダウンロード」と記載されたPDFダウンロードボタン76が設けられており、レポート生成開始ボタン75を押した後に生成されたレポート(グラフ表示画面70b、回答履歴表示画面70c)をPDFの形式に生成したデータをユーザー端末3にダウンロードすることができる。
【0085】
なお、本変形例における属性選択画面70a、グラフ表示画面70b、回答履歴表示画面70cは、一つのウェブページであるレポート表示画面70として生成される画面であり、ユーザー端末3の表示部においては、表示画面中に納まりきらない場合がある。そのような場合は、ユーザーによってユーザー端末3の操作部になされたスクロール操作に従ってレポート表示画面70を長さ方向にスライドさせて動かすことができる。
【0086】
図10に示すグラフ表示画面70bは、左側のユーザー情報表示領域77と、右側のグラフ情報表示領域78と、に区分けされている。同様に、図11に示す回答履歴表示画面70cも、左側のユーザー情報表示領域77と、右側の回答履歴表示領域79と、に区分けされている。
グラフ表示画面70bと回答履歴表示画面70cは、一つのウェブページとして生成されるため、各々の左側のユーザー情報表示領域77は連続して表示される。当該ユーザー情報表示領域77の上端部には、図10に示すように、ユーザー情報が表示されている。ここでのユーザー情報には、レポートの開始年月と終了年月、ユーザーの顔写真(アイコン)、ユーザーの名前、獲得ポイント等の情報が含まれている。ユーザーの顔写真の脇には、設定変更が可能であることを表す歯車マークが表示されている。
【0087】
また、図10に示すグラフ表示画面70bにおけるグラフ情報表示領域78には、複数種類のグラフが表示されている。すなわち、本変形例においては、第一グラフ表示部78a、第二グラフ表示部78b、第三グラフ表示部78c、第四グラフ表示部78d、第五グラフ表示部78eがあり、それぞれに異なるグラフが表示されている。各グラフは全てアンケートへの回答結果に基づくものである。
【0088】
図11に示す回答履歴表示画面70cにおける回答履歴表示領域79には、疾患ごとのアンケートへの回答履歴が表示されている。すなわち、本実施例においては、第一回答履歴表示部79a、第二回答履歴表示部79b、第三回答履歴表示部79cがあり、それぞれに疾患ごとのアンケートへの回答履歴が表示されている。各回答履歴では、日付ごとに、顔マークで示した健康予報情報(リスク予報)や症状等の情報が確認できる。
各回答履歴表示部79a,79b,79cは、「日付」、「リスク予報」、「症状」といった項目が表示されたバーよりも下方に位置する部分は、スクロールバー79dによって横方向に動かすことができる。また、日付を追って回答履歴を確認できるように、縦方向に動かすことができてもよい。
なお、詳細版アンケート41への回答を行うと表の項目が増えるため、スクロールバー79dが設定されているものとする。
【0089】
本実施例によれば、アンケートへの回答結果に基づくレポートをウェブページとして生成できるので、表示部を備える様々な情報端末でレポートを確認することができる。さらに、PDFの形式で表示するよりも様々な情報をまとめて表示できるので、ユーザーにとって使い勝手が良い。
【符号の説明】
【0090】
1 管理サーバー
2 データベース
3 ユーザー端末
4 気象予報サーバー
5 健康予報サーバー
6 ポイント管理サーバー
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
20 情報表示画面
31 簡易版アンケート
41 詳細版アンケート
50 レポート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11