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  • 特開-コンテンツ情報検索システム 図1
  • 特開-コンテンツ情報検索システム 図2
  • 特開-コンテンツ情報検索システム 図3
  • 特開-コンテンツ情報検索システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136484
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】コンテンツ情報検索システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/561 20220101AFI20230922BHJP
   G06F 16/907 20190101ALI20230922BHJP
【FI】
H04L67/561
G06F16/907
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042178
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智之
(72)【発明者】
【氏名】青木 拓也
(72)【発明者】
【氏名】島田 将行
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175DA02
5B175DA04
5B175DA10
5B175FB03
(57)【要約】
【課題】参照するデータベースへの情報の補充を行うことができるコンテンツ情報検索システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ情報検索システムであって、検索サーバ装置3は、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して特定したコンテンツ情報が、送信項目の少なくとも一つに対応する個別情報を含まない場合は、その送信項目に対応する個別情報が含まれないことを示す情報を、送信用コンテンツ情報の一部として送信し、端末装置1は、検索サーバ装置3から送信用コンテンツ情報を受信した場合、送信項目に対応する個別情報が含まれているか否かが分かる状態で送信用コンテンツ情報を表示し、ユーザから、個別情報が含まれていなかった送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、その情報を検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、検索サーバ装置と、コンテンツ情報データベースとを備えるコンテンツ情報検索システムであって、
前記コンテンツ情報データベースは、コンテンツに関する複数の項目に対応する個別情報を組み合わせて構成されるコンテンツ情報を記憶し、
前記端末装置は、ユーザから、前記コンテンツ情報を検索するための検索ワードを含む検索要求を受け付けた場合、当該検索要求を前記検索サーバ装置に送信する検索要求送信処理を行い、
前記検索サーバ装置は、前記端末装置から前記検索要求を受信した場合、
前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して、前記検索ワードに対応する前記コンテンツ情報を特定するコンテンツ情報特定処理を行い、
前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して特定した前記コンテンツ情報が、前記端末装置に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある複数の送信項目の少なくとも一つに対応する前記個別情報を含む場合は、当該送信項目に対応する前記個別情報を、前記送信用コンテンツ情報の一部として前記端末装置に送信し、前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して特定した前記コンテンツ情報が、前記送信項目の少なくとも一つに対応する前記個別情報を含まない場合は、当該送信項目に対応する前記個別情報が含まれないことを示す情報を、前記送信用コンテンツ情報の一部として前記端末装置に送信するコンテンツ情報送信処理を行い、
前記端末装置は、前記検索サーバ装置から前記送信用コンテンツ情報を受信した場合、
前記送信項目に対応する前記個別情報が含まれているか否かが分かる状態で前記送信用コンテンツ情報を表示するコンテンツ情報表示処理を行い、
前記ユーザから、前記個別情報が含まれていなかった前記送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、当該情報を前記検索サーバ装置に送信する補充情報送信処理を行うコンテンツ情報検索システム。
【請求項2】
前記検索サーバ装置は、前記補充情報送信処理を行った前記端末装置から受信した前記情報が適切であると判定された場合、当該情報を前記コンテンツ情報データベースとは別の補充情報データベースに記憶させる請求項1に記載のコンテンツ情報検索システム。
【請求項3】
前記検索サーバ装置は、前記端末装置から前記検索要求を受信した場合、前記コンテンツ情報データベース及び前記補充情報データベースに記憶されている情報を利用して、前記コンテンツ情報特定処理及び前記コンテンツ情報送信処理を行う請求項2に記載のコンテンツ情報検索システム。
【請求項4】
前記検索サーバ装置は、同一の前記コンテンツ情報について、前記コンテンツ情報データベースに記憶されている前記個別情報の方が前記補充情報データベースに記憶されている前記個別情報よりも後に記憶されている場合、前記補充情報データベースに記憶されている前記個別情報を前記コンテンツ情報データベースに記憶されている前記個別情報で更新する情報更新処理を行う請求項2又は3に記載のコンテンツ情報検索システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置と、検索サーバ装置と、コンテンツ情報データベースとを備えるコンテンツ情報検索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、様々なユーザが、書籍や映画、音楽等のコンテンツを他者に推薦したり、感想を投稿できるようなサービスがある。例えば、特許文献1(特開2016-24727号公報)には、ユーザが、書籍に関する情報が記憶された情報処理装置に対して端末装置を用いてアクセスし、書籍のレビューを書くことができるシステムが記載されている。尚、特許文献1に記載のシステムでは、書籍の著者名、出版日、タイトル、書影などの書誌情報は書誌情報記憶部に記憶されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-24727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが書籍などのコンテンツに関する感想を投稿できるようなサービスを提供する場合、ユーザは、書籍の著者名や出版日などの様々な書誌情報の全て入力する必要はない。例えば、初めにユーザは、コンテンツ情報の一部である書籍名などを検索ワードとしてサービス提供者に送信する。そして、サービス提供者が、ユーザが入力した検索ワードに該当する書籍を特定し、所定のデータベースに記憶されている書籍の著者名、出版日、タイトル、書影などの様々な書誌情報をユーザの端末装置に送信し、ユーザはそのような書誌情報に付加する情報として、その書籍に関する感想を入力する。つまり、ユーザは、最初に書籍名などを検索ワードとして入力し、その後、サービス提供者から種々の書誌情報の提供を受けて、最後に感想を入力するだけでよい。尚、ユーザが入力した検索ワードに該当する書籍などの書誌情報を記憶するデータベースには、膨大な書誌情報を記憶しておく必要があるが、サービス提供者がそのようなデータベースを自前で用意することは困難である。
【0005】
そのような場合、ユーザの端末装置で実行されるプログラムに組み込まれた検索用API(Application Programming Interface)で、コンテンツ情報の書誌情報が記憶された既存のデータベースにアクセスさせ、ユーザに対して検索ワードに該当するコンテンツ情報の書誌情報を提供する方法がある。
【0006】
但し、利用する検索用APIが参照するデータベースが、ユーザへ送信する書誌情報などの送信用コンテンツ情報に含める必要がある複数の送信項目に対応する個別情報の全てを提供できるとは限らない。例えば、コンテンツ情報としての書籍の情報の場合、ユーザへ送信するための送信用コンテンツ情報には、送信項目の一つとしての書影を個別情報として含めることが求められることがある。ところが、利用する検索用APIが参照するデータベースに、書影の情報が含まれていない場合もある。例えば特許文献1では、書誌情報に欠落がある場合は想定されていない。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、参照するデータベースへの情報の補充を行うことができるコンテンツ情報検索システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係るコンテンツ情報検索システムの特徴構成は、端末装置と、検索サーバ装置と、コンテンツ情報データベースとを備えるコンテンツ情報検索システムであって、
前記コンテンツ情報データベースは、コンテンツに関する複数の項目に対応する個別情報を組み合わせて構成されるコンテンツ情報を記憶し、
前記端末装置は、ユーザから、前記コンテンツ情報を検索するための検索ワードを含む検索要求を受け付けた場合、当該検索要求を前記検索サーバ装置に送信する検索要求送信処理を行い、
前記検索サーバ装置は、前記端末装置から前記検索要求を受信した場合、
前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して、前記検索ワードに対応する前記コンテンツ情報を特定するコンテンツ情報特定処理を行い、
前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して特定した前記コンテンツ情報が、前記端末装置に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある複数の送信項目の少なくとも一つに対応する前記個別情報を含む場合は、当該送信項目に対応する前記個別情報を、前記送信用コンテンツ情報の一部として前記端末装置に送信し、前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して特定した前記コンテンツ情報が、前記送信項目の少なくとも一つに対応する前記個別情報を含まない場合は、当該送信項目に対応する前記個別情報が含まれないことを示す情報を、前記送信用コンテンツ情報の一部として前記端末装置に送信するコンテンツ情報送信処理を行い、
前記端末装置は、前記検索サーバ装置から前記送信用コンテンツ情報を受信した場合、
前記送信項目に対応する前記個別情報が含まれているか否かが分かる状態で前記送信用コンテンツ情報を表示するコンテンツ情報表示処理を行い、
前記ユーザから、前記個別情報が含まれていなかった前記送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、当該情報を前記検索サーバ装置に送信する補充情報送信処理を行う点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、検索サーバ装置は、端末装置から、コンテンツ情報を検索するための検索ワードを含む検索要求を受信した場合、コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して、その検索ワードに対応するコンテンツ情報を特定するコンテンツ情報特定処理を行う。そして、検索サーバ装置は、コンテンツ情報送信処理において、コンテンツ情報データベースに記憶されている情報を参照して特定したコンテンツ情報が、端末装置に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある送信項目の少なくとも一つに対応する個別情報を含まないとしても、その送信項目に対応する個別情報が含まれないことを示す情報を、送信用コンテンツ情報の一部として端末装置に送信する。その結果、端末装置のユーザは、検索ワードに対応するコンテンツ情報に関して、どのような個別情報がコンテンツ情報データベースに記憶されていないのかを知ることができる。そして、端末装置は、ユーザから、個別情報が含まれていなかった送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、その情報を検索サーバ装置に送信する補充情報送信処理を行う。つまり、ユーザは、検索サーバ装置に対して、コンテンツ情報データベースに記憶されていなかった情報の補充を自ら行うことができる。
従って、参照するデータベースへの情報の補充を行うことができるコンテンツ情報検索システムを提供できる。
【0010】
本発明に係るコンテンツ情報検索システムの別の特徴構成は、前記検索サーバ装置は、前記補充情報送信処理を行った前記端末装置から受信した前記情報が適切であると判定された場合、当該情報を前記コンテンツ情報データベースとは別の補充情報データベースに記憶させる点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、検索サーバ装置は、ユーザが端末装置によって送信してきた情報を無条件で補充情報データベースに記憶させるのではなく、その情報が適切であると判定された場合に補充情報データベースに記憶させる。つまり、不適切な情報が補充情報データベースに記憶されることを防止できる。
【0012】
本発明に係るコンテンツ情報検索システムの更に別の特徴構成は、前記検索サーバ装置は、前記端末装置から前記検索要求を受信した場合、前記コンテンツ情報データベース及び前記補充情報データベースに記憶されている情報を利用して、前記コンテンツ情報特定処理及び前記コンテンツ情報送信処理を行う点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、ユーザが端末装置によって送信して補充情報データベースに記憶された適切な情報が、他のユーザも含めた全てのユーザの端末装置から受信した検索要求に応じて行われるコンテンツ情報特定処理及びコンテンツ情報送信処理において有効に利用される。
【0014】
本発明に係るコンテンツ情報検索システムの更に別の特徴構成は、前記検索サーバ装置は、同一の前記コンテンツ情報について、前記コンテンツ情報データベースに記憶されている前記個別情報の方が前記補充情報データベースに記憶されている前記個別情報よりも後に記憶されている場合、前記補充情報データベースに記憶されている前記個別情報を前記コンテンツ情報データベースに記憶されている前記個別情報で更新する情報更新処理を行う点にある。
【0015】
コンテンツ情報データベースに記憶されている情報が随時更新される場合、コンテンツ情報データベースに以前は記憶されていなかった情報が現在は記憶されている場合もある。そのような場合であっても、本特徴構成では、検索サーバ装置は、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベースに記憶されている個別情報の方が新しい場合、補充情報データベースに記憶されている個別情報をコンテンツ情報データベースに記憶されている個別情報で更新できる。その結果、補充情報データベースに記憶されている個別情報を最新の情報にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】コンテンツ情報検索システムの構成を示す図である。
図2】端末装置の端末側表示部の画面例である。
図3】端末装置の端末側表示部の画面例である。
図4】端末装置の端末側表示部の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係るコンテンツ情報検索システムについて説明する。
図1は、コンテンツ情報検索システムの構成を示す図である。図示するように、コンテンツ情報検索システムは、端末装置1と、検索サーバ装置3と、コンテンツ情報データベース4とを備える。端末装置1は、情報通信回線2を介して検索サーバ装置3との間で情報通信を行うことができる。本実施形態で説明するコンテンツ情報検索システムにおいて、端末装置1のユーザは、コンテンツ情報の検索要求を検索サーバ装置3に送信できる。
【0018】
コンテンツ情報データベース4は、コンテンツに関する複数の項目に対応する個別情報を組み合わせて構成されるコンテンツ情報を記憶する。コンテンツ情報は、例えば書籍、映画、音楽などの様々な情報である。コンテンツ情報が書籍の場合、例えば、書籍の題名、書籍の表紙画像、書籍の著者名、書籍の出版日、書籍の出版者などの複数の項目に対応する個別情報がコンテンツ情報に含まれる。以下の説明では、コンテンツ情報が書籍の場合について説明する。
【0019】
端末装置1は、ユーザが使用している携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末やコンピュータなどを用いて実現できる。そして、端末装置1は、端末側入力受付部10と、端末側表示部11と、端末側情報処理部12と、端末側記憶部13と、端末側撮像部14とを備える。
【0020】
端末側情報処理部12は、端末装置1に搭載される演算処理装置を用いて実現される。そして、端末装置1の端末側記憶部13にインストールされているアプリケーションプログラムの実行がユーザによって指示された場合には、そのアプリケーションプログラムを実行する。本実施形態では、後述するようなコンテンツ情報検索プログラムが端末装置1の端末側記憶部13にインストールされている。
【0021】
端末側入力受付部10は、端末装置1に搭載される物理的なボタン又はタッチパネル式の表示画面(即ち、端末側表示部11)に表示されるボタンなどで実現される。そして、ユーザがそれらのボタンに対する入力を行った場合には、その入力内容を受け付けて端末側情報処理部12に伝達する。
【0022】
端末側表示部11は、端末装置1に搭載されている表示機器で実現される。端末側表示部11に表示される情報は端末側情報処理部12が制御する。
【0023】
端末側撮像部14は、端末装置1に搭載されているカメラ、又は、端末装置1に接続されるカメラ等を用いて実現される。
【0024】
尚、説明は省略するが、端末装置1には情報通信機能などの他の機能も搭載されている。
【0025】
検索サーバ装置3は、情報通信機能及び情報記憶機能及び演算処理機能などを有するコンピュータを用いて実現される。そして、検索サーバ装置3は、操作者が情報の入力などを行うキーボードやマウスなどのサーバ側入力受付部20と、表示機器などのサーバ側表示部21と、演算処理装置などのサーバ側情報処理部22とを備える。
【0026】
次に、図1図4を参照して、端末装置1及び検索サーバ装置3の動作の具体例を説明する。図2図4は、端末装置1の端末側表示部11の画面例である。
【0027】
図1に示すように、コンテンツ情報データベース4には、コンテンツ情報としての書籍の情報が記憶されている。例えば、コンテンツ情報としての書籍に関する複数の項目として、ISBNコード、書籍名、書影があり、それら複数の項目に対応する個別情報を含むコンテンツ情報がコンテンツ情報データベース4に記憶されている。例えば、情報No.が「#01」のコンテンツ情報の場合、ISBNコードという項目に対応する個別情報は「11111」になり、書籍名という項目に対応する個別情報は「AAA」になり、書影という項目に対応する個別情報は「X.jpg」になる。尚、ISBNコードが「33333」のコンテンツ情報については、書影のデータが記憶されていない。
【0028】
初めに、図2に示すように、ユーザは端末装置1の端末側表示部11に表示される検索ワード入力欄30に書籍名などの検索ワードを入力する。そして、検索ボタン31を選択入力すると、端末装置1のコンテンツ情報検索プログラムが、その検索ワードを含む検索要求を検索サーバ装置3に送信する。
【0029】
検索サーバ装置3は、端末装置1から検索要求を受信した場合、コンテンツ情報特定処理とコンテンツ情報送信処理とを行う。
【0030】
具体的には、検索サーバ装置3は、コンテンツ情報特定処理において、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して、検索ワードに対応するコンテンツ情報を特定する。例えば、端末装置1から受信した検索ワードが「AAA」であった場合、検索サーバ装置3は、情報No.が「#01」のコンテンツ情報を検索ワードに該当する情報として特定する。或いは、端末装置1から受信した検索ワードが「aaa」であった場合、検索サーバ装置3は、情報No.が「#03」のコンテンツ情報を検索ワードに該当する情報として特定する。
【0031】
次に検索サーバ装置3は、コンテンツ情報送信処理において、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して特定したコンテンツ情報が、端末装置1に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある複数の送信項目の少なくとも一つに対応する個別情報を含む場合は、その送信項目に対応する個別情報を送信用コンテンツ情報の一部として送信し、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して特定したコンテンツ情報が、送信項目の少なくとも一つに対応する個別情報を含まない場合は、その送信項目に対応する個別情報が含まれないことを示す情報を、送信用コンテンツ情報の一部として送信するコンテンツ情報送信処理を行う。
【0032】
例えば、端末装置1に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある複数の送信項目が、書籍名及び書影の二つである場合を考える。この場合、検索サーバ装置3は、情報No.が「#01」のコンテンツ情報については、送信項目としての書籍名に対応する「AAA」という個別情報、及び、送信項目としての書影に対応する「X.jpg」という個別情報を送信用コンテンツ情報に含めて、その送信用コンテンツ情報を端末装置1に送信する。或いは、検索サーバ装置3は、情報No.が「#03」のコンテンツ情報については、送信項目としての書籍名に対応する「aaa」という個別情報を送信用コンテンツ情報の一部とし、送信項目としての書影に対応する個別情報が含まれないことを示す情報を送信用コンテンツ情報の一部として、その送信用コンテンツ情報を端末装置1に送信する。
【0033】
そして、端末装置1は、検索サーバ装置3から送信用コンテンツ情報を受信した場合、送信項目に対応する個別情報が含まれているか否かが分かる状態で送信用コンテンツ情報を表示するコンテンツ情報表示処理を行う。
【0034】
図3は、情報No.が「#01」のコンテンツ情報が送信用コンテンツ情報として端末装置1で受信され、送信項目である書籍名及び書影に対応する個別情報が含まれていることが分かる状態で表示された状態を示す図である。図示するように、書影表示部32には書影が表示され、書籍名表示部33には書籍名「AAA」が表示されている。
【0035】
図4は、情報No.が「#03」のコンテンツ情報が送信用コンテンツ情報として端末装置1で受信され、送信項目である書籍名に対応する個別情報が含まれていることが分かる状態で表示され、送信項目である書影に対応する個別情報が含まれていないことが分かる状態で表示された状態を示す図である。図示するように、書籍名が表示されているが、書影が表示されていない。そして、書影表示部32には、「画像が取得できません」と表示されており、書影に対応する個別情報が含まれていないことが示されている。
【0036】
尚、端末装置1では、ユーザから、例えば個別情報が含まれていなかった送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、その情報を検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行うことができる。例えば、図4の書影表示部32には「画像を追加」と記載されており、ユーザが書影表示部32を選択入力すると、端末装置1の端末側撮像部14が起動し、端末側表示部11にその端末装置1の端末側撮像部14によって撮像される画像が表示される。そして、ユーザが自身の所有している書籍の表示画像を撮像すると、端末装置1はその表紙画像情報を検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行う。例えば、端末装置1は、その表紙画像情報(図1に示す「Z.jpg」)を、検索サーバ装置3から受信した送信用コンテンツ情報と共に、検索サーバ装置3に送信する。
【0037】
検索サーバ装置3は、補充情報送信処理によって端末装置1から受信した情報を記憶する。そして、検索サーバ装置3の操作者は、補充情報送信処理によって端末装置1から受信した情報をサーバ側表示部21で見て、その情報が適切であると判定した場合、その情報をコンテンツ情報データベース4とは別の補充情報データベース5に記憶させる指示をサーバ側入力受付部20で行う。このように、検索サーバ装置3は、ユーザが端末装置1によって送信してきた情報を無条件で補充情報データベース5に記憶させるのではなく、その情報が適切であると判定された場合に補充情報データベース5に記憶させる。つまり、不適切な情報が補充情報データベース5に記憶されることを防止できる。
【0038】
図1に示す例では、補充情報データベース5に、情報No.が「#01」のコンテンツ情報として、ISBNコードが「33333」であり、書籍名が「aaa」であり、書影が「Z.jpg」であるコンテンツ情報が記憶されている。このように、検索サーバ装置3は、補充情報送信処理を行った端末装置1から受信した情報が適切であると判定された場合、その情報をコンテンツ情報データベース4とは別の補充情報データベース5に記憶させる。
【0039】
以上のように、検索サーバ装置3は、端末装置1から、コンテンツ情報を検索するための検索ワードを含む検索要求を受信した場合、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して、その検索ワードに対応するコンテンツ情報を特定するコンテンツ情報特定処理を行う。そして、検索サーバ装置3は、コンテンツ情報送信処理において、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報を参照して特定したコンテンツ情報が、端末装置1に送信するための送信用コンテンツ情報に含める必要がある送信項目の少なくとも一つに対応する個別情報を含まないとしても、その送信項目に対応する個別情報が含まれないことを示す情報を、送信用コンテンツ情報の一部として端末装置1に送信する。その結果、端末装置1のユーザは、検索ワードに対応するコンテンツ情報に関して、どのような個別情報がコンテンツ情報データベース4に記憶されていないのかを知ることができる。そして、端末装置1は、ユーザから、個別情報が含まれていなかった送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、その情報を検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行う。つまり、ユーザは、検索サーバ装置3に対して、コンテンツ情報データベース4に記憶されていなかった情報の補充を自ら行うことができる。
【0040】
そして、以後は、検索サーバ装置3は、端末装置1から検索要求を受信した場合、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5に記憶されている情報を利用して、コンテンツ情報特定処理及びコンテンツ情報送信処理を行う。つまり、補充情報データベース5に記憶された適切な情報が、その後に他のユーザも含めた全てのユーザの端末装置1から受信した検索要求に応じて行われるコンテンツ情報特定処理及びコンテンツ情報送信処理において有効に利用される。例えば、端末装置1から受信した検索ワードが「aaa」であった場合、検索サーバ装置3は、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報No.が「#03」のコンテンツ情報を検索ワードに該当する情報として特定し、補充情報データベース5に記憶されている情報No.が「#01」のコンテンツ情報を検索ワードに該当する情報として特定する。その結果、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報No.が「#03」のコンテンツ情報には書影の情報は含まれていないが、補充情報データベース5に記憶されている情報No.が「#01」のコンテンツ情報には書影の情報が含まれているため、検索サーバ装置3は、双方の情報を組み合わせて作成される送信用コンテンツ情報を端末装置1に送信する。
【0041】
尚、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同じ個別情報が記憶されている場合がある。例えば、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同一の書籍の書影画像情報が記憶されている場合もある。そのような場合を想定して、検索サーバ装置3は、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同じ個別情報が記憶されている場合、何れのデータベースに記憶される個別情報を上記送信用コンテンツ情報へ優先的に含めるのかを予め設定しておいてもよい。例えば、検索サーバ装置3は、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同じ個別情報が記憶されている場合、コンテンツ情報データベース4に記憶されている個別情報を送信用コンテンツ情報へ優先的に含めてもよい。
【0042】
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、コンテンツ情報検索システムの構成について具体的に説明したが、その構成は適宜変更可能である。
【0043】
<2>
上記実施形態では、ユーザが、個別情報が含まれていなかった送信項目に対する情報の入力を行って、その情報を検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行うことができる例について説明したが、個別情報が含まれていた送信項目に対する情報の入力を行って、その情報を検索サーバ装置3に送信できるように構成されてもよい。例えば、コンテンツ情報データベース4又は補充情報データベース5に既に記憶されている書影の画像が不鮮明な場合、ユーザは自身が撮影した鮮明な書影の画像情報を検索サーバ装置3に送信できる。つまり、ユーザは、不鮮明であった又は誤りがあった等の理由で更新するべきと考えた送信項目に対する情報の入力を受け付けた場合、その情報を端末装置1を用いて検索サーバ装置3に送信する補充情報送信処理を行うことができる。この場合も、検索サーバ装置3は、補充情報送信処理を行った端末装置1から受信した情報が適切であると判定された場合、その情報をコンテンツ情報データベース4とは別の補充情報データベース5に記憶させる。このようにして、補充情報データベース5に記憶されている情報を随時適切な情報に更新することができる。
【0044】
<3>
上記実施形態では、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同じ個別情報が記憶されている場合、何れのデータベースに記憶される個別情報が上記送信用コンテンツ情報へ優先的に含められるのかが予め設定されている例について説明したが、別の処理も可能である。
【0045】
例えば、コンテンツ情報データベース4に記憶されている情報は随時更新される場合、コンテンツ情報データベース4に以前は記憶されていなかった情報が現在は記憶されている場合もある。その結果、同一のコンテンツ情報について、コンテンツ情報データベース4及び補充情報データベース5の両方に同じ個別情報が記憶されている場合もある。そのような場合を想定して、検索サーバ装置3は、同一の前記コンテンツ情報について、前記コンテンツ情報データベースに記憶されている前記個別情報の方が前記補充情報データベースに記憶されている前記個別情報よりも後に記憶されている場合、前記補充情報データベースに記憶されている情報を前記コンテンツ情報データベースに記憶されている情報で更新する情報更新処理を行ってもよい。検索サーバ装置3は、この情報更新処理を月に1回などの設定タイミング毎に行えば、補充情報データベース5に記憶されている情報を随時適切な情報に更新することができる。
【0046】
<4>
上記実施形態において、コンテンツ情報の内容は適宜変更可能である。例えば、書籍のあらすじなどを含んでもよい。
【0047】
<5>
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、参照するデータベースへの情報の補充を行うことができるコンテンツ情報検索システムに利用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 端末装置
2 情報通信回線
3 検索サーバ装置
4 コンテンツ情報データベース
5 補充情報データベース
10 端末側入力受付部
11 端末側表示部
12 端末側情報処理部
13 端末側記憶部
14 端末側撮像部
20 サーバ側入力受付部
21 サーバ側表示部
22 サーバ側情報処理部
30 検索ワード入力欄
31 検索ボタン
32 書影表示部
33 書籍名表示部
図1
図2
図3
図4