(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136530
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】マンコンベヤの構造体、マンコンベヤ、支持具、及びマンコンベヤの構造体の製造方法
(51)【国際特許分類】
B66B 23/14 20060101AFI20230922BHJP
【FI】
B66B23/14 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042258
(22)【出願日】2022-03-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 拓人
【テーマコード(参考)】
3F321
【Fターム(参考)】
3F321AA01
3F321CC10
(57)【要約】
【課題】 レールの端部の上面であるガイド面に接することなく、レールの端部のガイド面の位置を合わせた状態で、レールの端部を構造本体部に支持させることができるマンコンベヤの構造体を提供する。
【解決手段】 マンコンベヤの構造体は、構造本体部と、それぞれの端部同士が連結される第1及び第2レールと、第1及び第2レールのそれぞれの端部を構造本体部に支持させる支持具と、を備え、支持具は、構造本体部に固定される第1支持体と、第1支持体と螺合する第1雄ネジ体と、を備え、第1支持体は、第1レールの端部に下方から接して第1レールの端部を支持する第1支持部と、上下方向へ延びて第1雄ネジ体と螺合する第1雌ネジ孔と、を備え、第1雄ネジ体は、上端部に、第2レールの端部に下方から接して第2レールの端部を支持する第2支持部を備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造本体部と、
それぞれの端部同士が連結される第1及び第2レールと、
前記第1及び第2レールのそれぞれの端部を前記構造本体部に支持させる支持具と、を備え、
前記支持具は、前記構造本体部に固定される第1支持体と、前記第1支持体と螺合する第1雄ネジ体と、を備え、
前記第1支持体は、前記第1レールの端部に下方から接して前記第1レールの端部を支持する第1支持部と、上下方向へ延びて前記第1雄ネジ体と螺合する第1雌ネジ孔と、を備え、
前記第1雄ネジ体は、上端部に、前記第2レールの端部に下方から接して前記第2レールの端部を支持する第2支持部を備える、マンコンベヤの構造体。
【請求項2】
前記第1支持体は、前記構造本体部に固定される第1固定部と、前記第1及び第2レールが延びる方向へ、前記第1固定部から延びる第1本体部と、を備え、
前記第1固定部は、前記第2レールよりも下方に配置されて且つ上下方向視で前記第2レールと重なり、
前記第1本体部は、前記第1及び第2レールよりも下方に配置されて且つ上下方向視で前記第1及び第2レールのそれぞれと重なり、
前記第1支持部は、前記第1本体部の先端部から上方へ突出し、
前記第1雌ネジ孔は、前記第1支持部と前記第1固定部との間に配置される、請求項1のマンコンベヤの構造体。
【請求項3】
前記支持具は、前記構造本体部に固定される第2支持体を備え、
前記第2支持体は、前記第1本体部よりも下方に配置されて且つ上下方向視で前記第1本体部と重なる第2本体部を備え、
前記支持具は、前記第2本体部から上方へ突出し且つ前記第1本体部に下方から接して前記第1本体部を支持する第3支持部を備える、請求項2に記載のマンコンベヤの構造体。
【請求項4】
前記支持具は、前記第2支持体と螺合する第2雄ネジ体を備え、
前記第2本体部は、上下方向へ延びて前記第2雄ネジ体と螺合する第2雌ネジ孔を備え、
前記第3支持部は、前記第2雄ネジ体の上端部で構成される、請求項3に記載のマンコンベヤの構造体。
【請求項5】
前記第3支持部は、前記第1本体部のうち、前記第1支持部と前記第1雌ネジ孔との間の位置に、下方から接する、請求項3及び4に記載のマンコンベヤの構造体。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のマンコンベヤの構造体を備える、マンコンベヤ。
【請求項7】
請求項1~5の何れか1項に記載のマンコンベヤの構造体に用いられる、支持具。
【請求項8】
第1及び第2レールのそれぞれの端部同士が連結されるように、請求項1~5の何れか1項に記載の支持具を用いて、前記第1及び第2レールのそれぞれの端部を構造本体部に支持させる工程と、
前記第1及び第2レールの端部同士を接合する工程と、を含む、マンコンベヤの構造体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、マンコンベヤの構造体、マンコンベヤ、支持具、及びマンコンベヤの構造体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、第1及び第2レールの端部同士が溶接されるときに、第1及び第2レールのそれぞれの端部は、治具によって、連結される(例えば、特許文献1)。そして、第1及び第2レールのそれぞれは、上面に、ローラを下からガイドするガイド面を備えており、第1レールの端部のガイド面は、第2レールの端部のガイド面と、位置を合わせられている。
【0003】
ところで、特許文献1に係る治具は、第1及び第2レールのそれぞれの端部の下面や側面に接するだけでなく、第1及び第2レールのそれぞれの端部の上面であるガイド面にも接している。これにより、第1及び第2レールが治具によって連結されているときに、例えば、第1及び第2レールを使用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、レールの端部の上面であるガイド面に接することなく、レールの端部のガイド面の位置を合わせた状態で、レールの端部を構造本体部に支持させることができるマンコンベヤの構造体、マンコンベヤ、支持具、及びマンコンベヤの構造体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マンコンベヤの構造体は、構造本体部と、それぞれの端部同士が連結される第1及び第2レールと、前記第1及び第2レールのそれぞれの端部を前記構造本体部に支持させる支持具と、を備え、前記支持具は、前記構造本体部に固定される第1支持体と、前記第1支持体と螺合する第1雄ネジ体と、を備え、前記第1支持体は、前記第1レールの端部に下方から接して前記第1レールの端部を支持する第1支持部と、上下方向へ延びて前記第1雄ネジ体と螺合する第1雌ネジ孔と、を備え、前記第1雄ネジ体は、上端部に、前記第2レールの端部に下方から接して前記第2レールの端部を支持する第2支持部を備える。
【0007】
マンコンベヤは、前記のマンコンベヤの構造体を備える。
【0008】
支持具は、前記のマンコンベヤの構造体に用いられる。
【0009】
マンコンベヤの構造体の製造方法は、第1及び第2レールのそれぞれの端部同士が連結されるように、前記の支持具を用いて、前記第1及び第2レールのそれぞれの端部を構造本体部に支持させる工程と、前記第1及び第2レールの端部同士を接合する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】同実施形態に係る構造本体部及びレールの要部平面図
【
図4】同実施形態に係る構造本体部及びレールの要部正面図
【
図12】本実施形態に係る構造体の製造方法を説明する正面図
【
図13】
図12の状態から、第1及び第2支持体が構造本体部に取り付けられて第2支持体が構造本体部に固定された状態の図
【
図14】
図13の状態から、第1支持体が構造本体部に固定された状態の図
【発明を実施するための形態】
【0011】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0012】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0013】
以下、マンコンベヤ、マンコンベヤの構造体及び支持具における一実施形態について、
図1~
図15を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、マンコンベヤ、マンコンベヤの構造体及び支持具の構成等の理解を助けるために例示するものであり、マンコンベヤ、マンコンベヤの構造体及び支持具の構成を限定するものではない。
【0014】
図1に示すように、マンコンベヤ1は、例えば、躯体に設置される構造体2と、人を搬送する搬送部3と、搬送部3を第1横方向D1で挟むように配置される一対(
図1においては、一つのみ図示している)の欄干部4と、搬送部3及び欄干部4を駆動させる駆動部5とを備えていてもよい。
【0015】
各図において、第1方向D1は、水平方向と平行な方向である第1横方向D1であり、第2方向D2は、水平方向と平行な方向であって、且つ、第1横方向D1と直交する第2横方向D2であり、第3方向D3は、第1横方向D1及び第2横方向D2と直交する鉛直方向であって、上下方向D3である。
【0016】
本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
【0017】
搬送部3は、例えば、本実施形態のように、駆動部5に駆動されることによって無端回転する環状の走行部(例えば、チェーン)3aと、走行部3aに接続されることによって走行部3aと共に走行し、人が乗る踏面を有する複数のステップ3bとを備えていてもよい。欄干部4は、例えば、本実施形態のように、無端回転する環状の手摺ベルト4aと、手摺ベルト4aを支持する欄干本体部4bとを備えていてもよい。
【0018】
駆動部5は、例えば、本実施形態のように、駆動源(例えば、モータ)5aと、ステップ3bが反転するように走行部3aが巻き掛けられ、第1横方向D1を軸にして回転する一対の回転部(例えば、スプロケット)5b,5bとを備えていてもよい。そして、駆動源5aからの駆動が走行部及び手摺ベルト4aに伝達されることによって、手摺ベルト4aの走行は、ステップ3bの走行と同期していてもよい。
【0019】
図2に示すように、例えば、走行部3aは、第1横方向D1に離れて一対設けられ、複数のステップ3bは、一対の走行部3a,3aの間に配置され、且つ、それぞれの走行部3aに対して第1横方向D1を軸にして回転可能に接続されている、という構成でもよい。また、例えば、本実施形態のように、ステップ3bは、回転可能な第1ローラ3cを備えており、走行部3aは、回転可能な第2ローラ3dを備えている、という構成でもよい。
【0020】
図3~
図6に示すように、構造体2は、例えば、躯体に設置される構造本体部2aと、構造本体部2aに取り付けられ、搬送部3のローラ3c,3dをガイドする複数のレール6,7,8とを備えていてもよい。なお、
図4(
図8及び
図13~
図15も同様)においては、第1レール6は、一部(波線部)を縦断面で図示されている。
【0021】
構造本体部2aは、例えば、縦枠、横枠及び斜枠といった複数の枠9を備えるトラス構造又はケタ構造であってもよい。なお、
図3~
図6(
図7~
図9及び
図12~
図15も同様)においては、複数の枠9のうち、一つの横枠9のみが図示されている。例えば、横枠9は、上下方向D3に離れる板状の枠上部9a及び枠下部9bと、枠上部9a及び枠下部9bを接続する板状の枠縦部9cとを備えており、そして、第1横方向D1へ延びている、という構成でもよい。
【0022】
複数のレール6,7,8は、例えば、第1~第3レール6,7,8を含んでいてもよい。レール6,7,8の形状は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1及び第3レール6,8は、筒状に形成されており、第2レール7は、板状に形成されている、という構成でもよい。
【0023】
なお、複数のレール6,7,8は、例えば、端部6a,7a,8a以外の部分で、接続具(図示していない)によって構造本体部2aに接続されて、構造本体部2aに支持されていてもよい。また、例えば、本実施形態のように、横枠9は、上下方向D3視において、第2及び第3レール7,8と重なり、第1レール6から離れる、という構成でもよい。
【0024】
第1レール6は、例えば、第1ローラ3cを下からガイドする板状の第1ガイド部6bを備えていてもよく、また、第2レール7は、例えば、第1ローラ3cを下からガイドする板状の第2ガイド部7bを備えていてもよい。これにより、第1ガイド部6bの上面は、第1ローラ3cを下からガイドする第1ガイド面6cであり、第2ガイド部7bの上面は、第1ローラ3cを下からガイドする第2ガイド面7cとなる。
【0025】
そして、例えば、本実施形態のように、第1及び第2レール6,7のそれぞれの端部6a,7a同士は、連結されていてもよい。これにより、第1ガイド面6cと第2ガイド面7cとは、連結されている。
【0026】
第3レール8は、例えば、第2ローラ3dを下からガイドする板状の第3ガイド部8bを備えていてもよく、また、第1レール6は、例えば、第2ローラ3dを下からガイドする板状の第4ガイド部6dを備えていてもよい。これにより、第3ガイド部8bの上面は、第2ローラ3dを下からガイドする第2ガイド面7cであり、第4ガイド部6dの上面は、第2ローラ3dを下からガイドする第4ガイド面6eとなる。
【0027】
そして、例えば、本実施形態のように、第1及び第3レール6,8のそれぞれの端部6a,8a同士は、連結されていてもよい。これにより、第3ガイド面8cと第4ガイド面6eとは、連結されている。
【0028】
図7~
図9に示すように、構造体2は、第1レール6の端部(以下、「第1レール端部」ともいう)6aと第2レール7の端部(以下、「第2レール端部」ともいう)7aとを構造本体部2aに支持させる支持具10を備えていてもよい。なお、
図7~
図9(
図12~
図15も同様)においては、第3レール8は、図示されておらず、また、
図7においては、第1レール6は、一部(波線部)を除去して図示されており、第2レール7は、一部(波線よりも左部)を除去して図示されている。
【0029】
支持具10は、例えば、本実施形態のように、構造本体部2aに固定される第1支持体11と、構造本体部2aに固定される第2支持体12と、第1支持体11と螺合する第1雄ネジ体13と、第2支持体12と螺合する第2雄ネジ体14と、第1支持体11を構造本体部2aに固定する第1固定手段15と、第2支持体12を構造本体部2aに固定する第2固定手段16とを備えていてもよい。
【0030】
図7~
図10に示すように、第1支持体11は、例えば、構造本体部2aに固定される第1固定部11aと、第1固定部11aから第2横方向D2へ延びる第1本体部11bと、第1本体部11bの先端部から上方へ突出し、第1レール端部6aに下方から接して第1レール端部6aを支持する第1支持部11cとを備えていてもよい。
【0031】
第1固定部11aは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、第1固定手段15によって、横枠9の枠縦部9cに固定されていてもよい。これにより、第1固定部11aは、第2レール7よりも下方に配置され、且つ、上下方向D3視で第2レール7と重なっている。
【0032】
特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1固定手段15は、第1ボルト15a及び第1ナット15bを備えており、第1固定部11aは、第1ボルト15aが挿入される第1貫通孔11dを備えていてもよい。これにより、横枠9の枠縦部9cと第1固定部11aとは、第1ボルト15a及び第1ナット15bによって、締結されている。
【0033】
第1本体部11bは、例えば、本実施形態のように、第1固定部11aから、第1及び第2レール6,7が延びる第2横方向D2へ板状に延びていてもよい。これにより、第1本体部11bは、第1及び第2レール6,7よりも下方で且つ横枠9よりも上方に配置され、且つ、上下方向D3視で第1及び第2レール6,7のそれぞれと重なっている。
【0034】
第1支持部11cは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、上下方向D3の高さ(第1本体部11bから上方へ突出する長さ)が一定(不変)である、という構成でもよい。そして、第1本体部11bの先端部と第1支持部11cとは、例えば、本実施形態のように、筒状の第1レール6の内部に配置されていてもよい。
【0035】
これにより、第1支持部11cは、第1レール端部6aの第1ガイド部6bを下方から接することによって、第1レール端部6aは、第1支持部11cに支持される。したがって、第1ガイド部6bの下面は、第1支持部11cに下方から支持される第1支持面6fとなる。
【0036】
また、第1本体部11bは、例えば、本実施形態のように、上下方向D3へ延びて第1雄ネジ体13と螺合する第1雌ネジ孔11eを備えていてもよい。これにより、第1雄ネジ体13が第1雌ネジ孔11eと螺合することによって、第1雄ネジ体13が第1本体部11bから上方へ突出する。
【0037】
そして、第1雌ネジ孔11eは、例えば、本実施形態のように、第2横方向D2において、第1支持部11cと第1固定部11aとの間に配置され、且つ、筒状の第1レール6の外部にて、上下方向D3視で第2レール7と重なっていてもよい。これにより、第1雄ネジ体13の上端部は、第2レール端部7aの第2ガイド部7bを下方から接することによって、第2レール端部7aは、第1雄ネジ体13の上端部に支持される。
【0038】
したがって、第1雄ネジ体13の上端部は、第2レール端部7aに下方から接して第2レール端部7aを支持する第2支持部13aとなり、第2ガイド部7bの下面は、第2支持部13aに下方から支持される第2支持面7dとなる。なお、第1雄ネジ体13は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、操作部13b及び雄ネジ部13cを有するボルトであって、第2支持部13aは、雄ネジ部13cの先端部で構成されていてもよい。
【0039】
ところで、本実施形態においては、第1ガイド部6bの厚み(上下方向D3の寸法)W1は、第2ガイド部7bの厚み(上下方向D3の寸法)W2と、異なっている。これにより、第1ガイド面6c及び第1支持面6f間の上下方向D3の距離W1は、第2ガイド面7c及び第2支持面7d間の上下方向D3の距離W2と、異なっている。
【0040】
それに対して、第1雄ネジ体13が第1雌ネジ孔11eと螺合することによって、第2支持部13aの上下方向D3の高さ(第1雄ネジ体13が第1本体部11bから上方へ突出する長さ)を、変更することができる。これにより、第2レール端部7aの上下方向D3の位置を変更することができる。
【0041】
したがって、第1レール端部6aの第1ガイド面6cと第2レール端部7aの第2ガイド面7cとを確実に位置を合わせることができる。その結果、ガイド面6c,7cに接することなく、ガイド面6c,7cの位置を合わせた状態で、レール端部6a,7aを構造本体部2aに支持させることができる。
【0042】
図7~
図9及び
図11に示すように、第2支持体12は、例えば、第1支持体11の第1本体部11bと横枠9の枠上部9aとの間に配置される板状の支持上部12aと、横枠9の枠上部9a及び枠下部9b間に配置される板状の支持下部12bと、支持上部12a及び支持下部12bを接続する板状の接続部12cとを備えていてもよい。
【0043】
支持上部12aは、例えば、本実施形態のように、横枠9(構造本体部2a)に固定される第2固定部12dと、第2固定部12dから第2横方向D2へ延びる第2本体部12eとを備えていてもよい。これにより、第2固定部12d及び第2本体部12eは、第1本体部11bよりも下方に配置され、上下方向D3視で第1本体部11bと重なっている。
【0044】
第2固定部12dは、例えば、本実施形態のように、第2固定手段16によって、横枠9の枠上部9aに固定されていてもよい。特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第2固定手段16は、第2ボルト16a及び第2ナット16bを備えており、第2固定部12dは、第2ボルト16aが挿入される第2貫通孔12fを備えていてもよい。これにより、横枠9の枠上部9aと第2固定部12dとは、第2ボルト16a及び第2ナット16bによって、締結されている。
【0045】
第2本体部12eは、例えば、本実施形態のように、筒状の第1レール6の外部に、上下方向D3へ延びて第2雄ネジ体14と螺合する第2雌ネジ孔12gを備えていてもよい。これにより、第2雄ネジ体14が、第1レール6の外部に配置されることになるため、第2雄ネジ体14を操作することが容易である。しかも、第2雄ネジ体14が第2雌ネジ孔12gと螺合することによって、第2雄ネジ体14が第2本体部12eから上方へ突出する長さは、変更できる。
【0046】
そして、第2雌ネジ孔12gは、例えば、本実施形態のように、第2横方向D2において、第1支持部11cと第1雌ネジ孔11eとの間に配置され、且つ、上下方向D3視で第1本体部11bと重なっていてもよい。これにより、第2雄ネジ体14の上端部は、第1本体部11bに下方から接することによって、第1本体部11bは、第2雄ネジ体14の上端部に支持される。
【0047】
しかも、第1レール端部6aの力が第1支持部11cに加わり、第2レール端部7aの力が第2支持部13aを介して第1雌ネジ孔11eに加わっていることに対して、第1本体部11bは、第1支持部11cと第1雌ネジ孔11eとの間の位置で、第2雄ネジ体14によって、支持されている。これにより、例えば、第1支持部11c及び第2支持部13aの両方が効果的に支持されているため、第1本体部11bを効果的に補強することができる。
【0048】
したがって、例えば、ガイド面6c,7cの上をステップ3bの第1ローラ3c(
図5及び
図6参照)が転動することによって、ステップ3bの重さが第1及び第2レール6,7に加えられた場合でも、第1レール端部6a及び第2レール端部7aが弾性変形することを抑制することができる。その結果、例えば、第1レール端部6a及び第2レール端部7aに下方への力が加えられた場でも、ガイド面6c,7cの位置を合わせた状態が維持される。
【0049】
なお、第2雄ネジ体14の上端部は、第1本体部11bに下方から接して第1本体部11bを支持する第3支持部14aとなる。また、第2雄ネジ体14は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、操作部14b及び雄ネジ部14cを有するボルトであって、第3支持部14aは、雄ネジ部14cの先端部で構成されていてもよい。
【0050】
また、例えば、本実施形態のように、支持具10は、第2支持体12と螺合する第3雄ネジ体17を備えており、第2支持体12の支持下部12bは、上下方向D3に延びて且つ第3雄ネジ体17と螺合する第3雌ネジ孔12hを備えている、という構成でもよい。これにより、第3雄ネジ体17が第3雌ネジ孔12hと螺合することによって、第3雄ネジ体17が支持下部12bから下方へ突出するため、第3雄ネジ体17の下端部は、横枠9の枠下部9bに接する。
【0051】
したがって、例えば、第2支持体12を横枠9(構造本体部2a)に強固に固定することができるため、第2支持体12がガタつくことを抑制することができる。なお、第3雄ネジ体17は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、操作部17a及び雄ネジ部17bを有するボルトであって、第3雄ネジ体17の下端部は、雄ネジ部17bの先端部であってもよい。
【0052】
また、支持具10は、例えば、第1~第3雄ネジ体13,14,17の雄ネジ部13c,14c,17bに螺合するナットを備え、ナットは、第1本体部11b、第2本体部12e又は支持下部12bに加圧して接していてもよい。これにより、第1~第3雄ネジ体13,14,17が第1~第3雌ネジ孔11e,12g,12hに対して緩むことを抑制することができる。
【0053】
次に、本実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2の製造方法について、
図12~
図15を参照しながら説明する。なお、構造体2の製造方法は、以下の方法に限定されない。
【0054】
図12に示すように、第1及び第2レール6,7の下方に配置されている横枠9に対して、
図13に示すように、第1及び第2支持体11,12が取り付けられる。このとき、例えば、第1雄ネジ体13は、第1支持体11に取り付けられた状態であり、第2及び第3雄ネジ体14,17は、第2支持体12に取り付けられた状態であってもよい。そして、第1支持体11が第1固定手段15によって横枠9に仮固定された状態で、第2支持体12は、第2固定手段16及び第3雄ネジ体17によって、横枠9に固定される。
【0055】
その後、
図14に示すように、第1支持部11cが第1レール端部6aを下方から支持するように、第1支持体11は、第1固定手段15によって、横枠9に固定され、第3支持部14aが第1本体部11bを下方から支持するように、第2雄ネジ体14は、第2本体部12eの第2雌ネジ孔12g(
図14においては、図示していない)と螺合する。なお、第1固定手段15及び第2雄ネジ体14を操作する順番は、特に限定されない。
【0056】
そして、
図15に示すように、第2支持部13aが第2レール端部7aを下方から支持するように、第1雄ネジ体13は、第1本体部11bの第1雌ネジ孔11e(
図14においては、図示していない)と螺合する。これにより、支持具10は、レール端部6a,7aの上面であるガイド面6c,7cに接することなく、レール端部6a,7aのガイド面6c,7cの位置を合わせた状態で、レール端部6a,7aを構造本体部2aの横枠9に支持する。
【0057】
その後、例えば、本実施形態のように、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士は、接合されてもよい。これにより、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士を固定することができる。なお、接合方法は、特に限定されず、例えば、溶接(例えば、冷間溶接、アーク溶接、ガス溶接)でもよく、また、例えば、接着でもよい。
【0058】
また、例えば、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士が接合された後でも、支持具10が横枠9に取り付けられた状態が、維持されることによって、レール端部6a,7aを支持具10で横枠9に支持させた状態が、維持されてもよい。また、例えば、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士が接合された後に、支持具10が横枠9から取り外されてもよい。
【0059】
以上より、本実施形態のように、マンコンベヤ1は、前記のマンコンベヤ1の構造体2を備える。また、本実施形態のように、支持具10は、前記のマンコンベヤ1の構造体2に用いられる。
【0060】
そして、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2は、構造本体部2aと、それぞれの端部6a,7a同士が連結される第1及び第2レール6,7と、前記第1及び第2レール6,7のそれぞれの端部6a,7aを前記構造本体部2aに支持させる支持具10と、を備え、前記支持具10は、前記構造本体部2aに固定される第1支持体11と、前記第1支持体11と螺合する第1雄ネジ体13と、を備え、前記第1支持体11は、前記第1レール6の端部6aに下方から接して前記第1レール6の端部6aを支持する第1支持部11cと、上下方向D3へ延びて前記第1雄ネジ体13と螺合する第1雌ネジ孔11eと、を備え、前記第1雄ネジ体13は、上端部に、前記第2レール7の端部7aに下方から接して前記第2レール7の端部7aを支持する第2支持部13aを備える、という構成が好ましい。
【0061】
斯かる構成によれば、第1支持体11の第1支持部11cが、第1レール6の端部6aに下方から接することによって、第1レール6の端部6aは、第1支持部11cに支持される。そして、第1雄ネジ体13の第2支持部13aが、第2レール7の端部7aに下方から接することによって、第2レール7の端部7aは、第2支持部13aに支持される。
【0062】
このとき、第1雄ネジ体13が、上下方向D3へ延びる第1雌ネジ孔11eと螺合することによって、第1雄ネジ体13が第1支持体11から上方へ突出する長さは、変更する。これにより、第2支持部13aの上下方向D3の高さを変更することができるため、第2レール7の端部7aの上下方向D3の位置を変更することができる。
【0063】
したがって、レール6,7の端部6a,7aの上面であるガイド面6c,7cの上下方向D3の位置を合わせることができる。その結果、レール6,7の端部6a,7aの上面であるガイド面6c,7cに接することなく、レール6,7の端部6a,7aのガイド面6c,7cの位置を合わせた状態で、レール6,7の端部6a,7aを構造本体部2aに支持させることができる。
【0064】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記第1支持体11は、前記構造本体部2aに固定される第1固定部11aと、前記第1及び第2レール6,7が延びる方向D2へ、前記第1固定部11aから延びる第1本体部11bと、を備え、前記第1固定部11aは、前記第2レール7よりも下方に配置されて且つ上下方向D3視で前記第2レール7と重なり、前記第1本体部11bは、前記第1及び第2レール6,7よりも下方に配置されて且つ上下方向D3視で前記第1及び第2レール6,7のそれぞれと重なり、前記第1支持部11cは、前記第1本体部11bの先端部から上方へ突出し、前記第1雌ネジ孔11eは、前記第1支持部11cと前記第1固定部11aとの間に配置される、という構成が好ましい。
【0065】
斯かる構成によれば、第1レール6の端部6aは、第1支持部11cに支持される。そして、第1雄ネジ体13が、第1支持部11cと第1固定部11aとの間に配置される第1雌ネジ孔11eから、上方へ突出することによって、第2レール7の端部7aは、第1雄ネジ体13の第2支持部13aに支持される。
【0066】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記支持具10は、前記構造本体部2aに固定される第2支持体12を備え、前記第2支持体12は、前記第1本体部11bよりも下方に配置されて且つ上下方向D3視で前記第1本体部11bと重なる第2本体部12eを備え、前記支持具10は、前記第2本体部12eから上方へ突出し且つ前記第1本体部11bに下方から接して前記第1本体部11bを支持する第3支持部14aを備える、という構成が好ましい。
【0067】
斯かる構成によれば、第3支持部14aが第2本体部12eから上方へ突出し、第3支持部14aが第1本体部11bに下方から接することによって、第1本体部11bは、第3支持部14aに支持される。これにより、第1本体部11bを補強することができる。
【0068】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記支持具10は、前記第2支持体12と螺合する第2雄ネジ体14を備え、前記第2本体部12eは、上下方向D3へ延びて前記第2雄ネジ体14と螺合する第2雌ネジ孔12gを備え、前記第3支持部14aは、前記第2雄ネジ体14の上端部で構成される、という構成が好ましい。
【0069】
斯かる構成によれば、第2雄ネジ体14が、上下方向D3へ延びる第2雌ネジ孔12gと螺合することによって、第2雄ネジ体14が第2本体部12eから上方へ突出する長さは、変更する。これにより、第3支持部14aの上下方向D3の高さを変更することによって、第3支持部14aは、第1本体部11bの下方から接する。
【0070】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記第3支持部14aは、前記第1本体部11bのうち、前記第1支持部11cと前記第1雌ネジ孔11eとの間の位置に下方から接する、という構成が好ましい。
【0071】
斯かる構成によれば、第1レール6の端部6aの力が、第1支持部11cに加わり、第2レール7の端部7aの力が、第2支持部13aを介して第1雌ネジ孔11eに加わることに対して、第3支持部14aは、第1支持部11cと第1雌ネジ孔11eとの間の位置で、第1本体部11bに下方から接している。
【0072】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記第1レール6は、筒状に形成され、前記第1本体部11bの先端部と前記第1支持部11cとは、前記第1レール6の内部に配置され、前記第2雄ネジ体14及び前記第2雌ネジ孔12gは、前記第1レール6の外部に配置される、という構成でもよい。
【0073】
斯かる構成によれば、第1本体部11bの先端部と第1支持部11cとが、第1レール6の内部に配置されることによって、第1レール6は、第1支持部11cに支持される。そして、第2雄ネジ体14及び第2雌ネジ孔12gが、第1レール6の外部に配置されているため、第2雄ネジ体14を操作することが容易である。
【0074】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2においては、前記第1レール6は、搬送部3のローラ(本実施形態においては、第1ローラ)3cを下からガイドする第1ガイド面6cと、前記第1支持部11cが下方から接する第1支持面6fと、を備え、前記第2レール7は、前記ローラ3cを下からガイドする第2ガイド面7cと、前記第2支持部13aが下方から接する第2支持面7dと、を備え、前記第1ガイド面6c及び前記第1支持面6f間の上下方向D3の距離W1は、前記第2ガイド面7c及び前記第2支持面7d間の上下方向D3の距離W2と、異なる、という構成でもよい。
【0075】
斯かる構成によれば、第1雄ネジ体13が第1雌ネジ孔11eと螺合することによって、第2支持部13aの上下方向D3の高さは、変更する。これにより、第2レール7の端部7aの上下方向D3の位置を変更できる。したがって、第1ガイド面6c及び第1支持面6f間の上下方向D3の距離W1が、第2ガイド面7c及び第2支持面7d間の上下方向D3の距離W2と異なっていても、第1レール6の端部6aのガイド面6cと第2レール7の端部7aのガイド面7cとの位置を合わせることができる。
【0076】
また、本実施形態のように、マンコンベヤ1の構造体2の製造方法は、第1及び第2レール6,7のそれぞれの端部6a,7a同士が連結されるように、前記の支持具10を用いて、前記第1及び第2レール6,7のそれぞれの端部6a,7aを構造本体部2aに支持させる工程と、前記第1及び第2レール6,7の端部6a,7a同士を接合する工程と、を含む、という方法が好ましい。
【0077】
斯かる方法によれば、レール6,7の端部6a,7aの上面であるガイド面6c,7cに接することなく、レール6,7の端部6a,7aのガイド面6c,7cの位置を合わせた状態で、レール6,7の端部6a,7aを構造本体部2aに支持させることができる。これにより、レール6,7の端部6a,7aのガイド面6c,7cの位置を合わせた状態で、第1及び第2レール6,7の端部6a,7a同士を接合することができる。
【0078】
なお、マンコンベヤ1、マンコンベヤ1の構造体2、支持具10、及びマンコンベヤ1の構造体2の製造方法は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1、マンコンベヤ1の構造体2、支持具10、及びマンコンベヤ1の構造体2の製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0079】
(1)上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士は、接合されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。例えば、第1レール端部6a及び第2レール端部7a同士が接合されることなく分離可能な状態で、レール端部6a,7aは、支持具10によって構造本体部2aに支持されている、という構成でもよい。
【0080】
(2)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第1支持部11cの上下方向D3の高さは、一定(不変)である、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。例えば、支持具10は、第1本体部11と螺合する第4雄ネジ体を備え、第1支持部11cは、第4雄ネジ体の上端部で構成され、第1支持部11cの上下方向D3の高さ(第1支持部11cが第1本体部11bから上方へ突出する長さ)は、変更可能である、という構成でもよい。
【0081】
(3)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第1固定部11aは、上下方向D3視で第2レール7と重なり、第1本体部11bは、第1及び第2レール6,7が延びる方向D2へ、第1固定部11aから延びている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。
【0082】
(3-1)例えば、第1固定部11aは、上下方向D3視で第1レール6と重なり、第1本体部11bは、第1及び第2レール6,7が延びる方向D2へ、第1固定部11aから延びている、という構成でもよい。そして、第1雌ネジ孔11eは、第1本体部11bの先端部に配置され、第1支持部11cは、第1雌ネジ孔11eと第1固定部11aとの間に配置されている、という構成でもよい。
【0083】
(3-2)また、例えば、第1本体部11bは、第1及び第2レール6,7が延びる方向D2と交差する方向に延びている、という構成でもよい。なお、例えば、第1本体部11bの一部は、第1及び第2レール6,7が延びる方向D2と交差する方向に延びていてもよく、また、例えば、第1本体部11bの全部は、第1及び第2レール6,7が延びる方向D2と交差する方向に延びていてもよい。
【0084】
(4)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、支持具10は、第2支持体12と、第2支持体12から上方へ突出して第1本体部11bを支持する第3支持部14aとを備えている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。
【0085】
例えば、支持具10は、第3支持部14aを備えておらず、第1支持体11は、第1本体部11bから下方へ突出して且つ第1本体部11bが延びる方向D2へ延びる板状の補強部(所謂、リブ)を備えている、という構成でもよい。これにより、第1本体部11bは、補強部によって、補強される。
【0086】
(5)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第3支持部14aは、第2雄ネジ体14の上端部で構成されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。例えば、第2支持体12は、第3支持部14aを備えており、第3支持部14aは、第2本体部12eから上方へ突出し、第3支持部14aの上下方向D3の高さは、一定(不変)である、という構成でもよい。
【0087】
(6)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第3支持部14aは、第1本体部11bのうち、第1支持部11cと第1雌ネジ孔11eとの間の位置に下方から接する、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。
【0088】
例えば、第3支持部14aは、第1本体部11bのうち、第1支持部11cよりも先端側の位置に下方から接する、という構成でもよい。また、第3支持部14aは、第1本体部11bのうち、第1雌ネジ孔11eよりも基端側の位置に下方から接する、という構成でもよい。
【0089】
(7)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第1本体部11bの先端部と第1支持部11cとは、第1レール6の内部に配置されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。
【0090】
例えば、第1本体部11bの先端部と第1支持部11cとは、第1レール6の外部に配置されている、という構成でもよい。一例として、第1本体部11bの先端部と第1支持部11cとは、第1レール6aよりも下方に配置され、第1支持部11cは、第1レール6aの下端面に下方から接する、という構成でもよい。
【0091】
(8)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1の構造体2においては、第1ガイド面6c及び第1支持面6f間の上下方向D3の距離W1は、第2ガイド面7c及び第2支持面7d間の上下方向D3の距離W2と、異なる、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1の構造体2は、斯かる構成に限られない。
【0092】
例えば、第1ガイド面6c及び第1支持面6f間の上下方向D3の距離W1は、第2ガイド面7c及び第2支持面7d間の上下方向D3の距離W2と、同じ、という構成でもよい。一例として、第1ガイド部6bの厚み(上下方向D3の寸法)W1は、第2ガイド部7bの厚み(上下方向D3の寸法)W2と、同じ、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0093】
1…マンコンベヤ、2…構造体、2a…構造本体部、3…搬送部、3a…走行部、3b…ステップ、3c…第1ローラ、3d…第2ローラ、4…欄干部、4a…手摺ベルト、4b…欄干本体部、5…駆動部、5a…駆動源、5b…回転部、6…第1レール、6a…第1レール端部、6b…第1ガイド部、6c…第1ガイド面、6d…第4ガイド部、6e…第4ガイド面、6f…第1支持面、7…第2レール、7a…第2レール端部、7b…第2ガイド部、7c…第2ガイド面、7d…第2支持面、8…第3レール、8a…端部、8b…第3ガイド部、8c…第3ガイド面、9…横枠、9a…枠上部、9b…枠下部、9c…枠縦部、10…支持具、11…第1支持体、11a…第1固定部、11b…第1本体部、11c…第1支持部、11d…第1貫通孔、11e…第1雌ネジ孔、12…第2支持体、12a…支持上部、12b…支持下部、12c…接続部、12d…第2固定部、12e…第2本体部、12f…第2貫通孔、12g…第2雌ネジ孔、12h…第3雌ネジ孔、13…第1雄ネジ体、13a…第2支持部、13b…操作部、13c…雄ネジ部、14…第2雄ネジ体、14a…第3支持部、14b…操作部、14c…雄ネジ部、15…第1固定手段、15a…第1ボルト、15b…第1ナット、16…第2固定手段、16a…第2ボルト、16b…第2ナット、17…第3雄ネジ体、17a…操作部、17b…雄ネジ部、D1…第1横方向、D2…第2横方向、D3…上下方向