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特開2023-136616スロッタナイフおよびスロッタナイフの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136616
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】スロッタナイフおよびスロッタナイフの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/28 20060101AFI20230922BHJP
   B26D 1/00 20060101ALI20230922BHJP
   B26D 3/14 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
B26D1/28 B
B26D1/28 C
B26D1/00
B26D3/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042387
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000165398
【氏名又は名称】兼房株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 年寛
(72)【発明者】
【氏名】加藤 直人
【テーマコード(参考)】
3C027
【Fターム(参考)】
3C027AA17
(57)【要約】
【課題】突刺し刃の切れ味や加工精度を良好な状態で維持できるスロッタナイフが望まれている。
【解決手段】スロッタナイフ10は、円弧状の外周面11aを具備する本体11を有する。スロッタナイフ10は、本体11の外周面11aに溝切り刃12を有する。スロッタナイフ10は、本体11の周方向の第1端11bにおいて溝切り刃12よりも径方向外方に突出してスロット31の溝底31cを加工する突刺し刃14を有する。突刺し刃14は、本体11の接合部13に溶接または接着剤で接合される。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシートにスロットを加工するスロッタナイフであって、
円弧状の外周面を具備する本体と、
前記外周面の溝切り刃と、
前記本体の周方向一端において前記溝切り刃よりも径方向外方に突出して前記スロットの溝底を加工する突刺し刃を有し、前記突刺し刃は、前記本体の接合部に溶接または接着剤で接合されるスロッタナイフ。
【請求項2】
請求項1に記載のスロッタナイフであって、
前記突刺し刃の硬度は、前記本体の硬度よりも高いスロッタナイフ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスロッタナイフであって、
前記突刺し刃の先端に切れ刃が設けられ、前記切れ刃の周囲の表面粗さRaの値が0.05μm~0.40μmであるスロッタナイフ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載のスロッタナイフであって、
前記溝切り刃は、前記外周面の周方向一端から周方向他端まで連続して設けられるスロッタナイフ。
【請求項5】
シートにスロットを加工するスロッタナイフの製造方法であって、
本体の円弧状の外周面の全周に、前記外周面から径方向外方に突出する複数の溝切り刃を形成し、
前記本体の周方向一端に、溶接または接着剤で突刺し刃を接合し、前記突刺し刃を前記複数の溝切り刃よりも径方向外方に突出するように前記本体に固定させる製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば段ボール箱を組み立てることができるように段ボールシートにスロットを加工するスロッタナイフおよびスロッタナイフの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
矩形板状の段ボールシートは、製函機(フレキソフォルダグルア)で加工することで直方体の段ボール箱に組み立てることができる。製函機には、スロット(切込み溝)を加工するためのスロッタが設けられる。スロッタは、円盤状の上スロッタヘッドと下スロッタヘッドを有し、上下スロッタヘッドは互いに逆方向に回転する。上スロッタヘッドの外周には、段ボールシートを切断するスロッタナイフが装着される。スロッタナイフは、上スロッタヘッドの外周の一部領域、例えば周方向に60°の範囲で設けられる。下スロッタヘッドには、スロッタナイフと対向する円盤状の下刃が装着される。
【0003】
段ボールシートは、回転する上スロッタヘッドと下スロッタヘッドの間に挟まれるように送られる。スロッタナイフと下刃が対向する時、段ボールシートは、下側が下刃に押さえられ、上側からスロッタナイフで切削される。上スロッタヘッドのスロッタナイフが設けられていない領域と下刃が対向する場合には、段ボールシートは切り込まれない。かくして段ボールシートには、送り方向に所定の長さで延出するスロットが加工される。
【0004】
スロッタナイフは、繰り返し使用して切れ味が落ちることにより段ボールシートの切削時に紙粉が発生し易くなる。飛散した紙粉が段ボールシートの表面に付着した状態で印刷処理等をすると不良品となるため、紙粉の発生を抑制できることが好ましい。そのため、繰り返し使用した場合でも切れ味を維持して紙粉の発生を抑制できるスロッタナイフが求められている。
【0005】
スロッタナイフの周方向端部には、スロットの溝底を形成する突刺し刃が設けられる。突刺し刃は、径方向外方に向けて突出して設けられる。突刺し刃は、スロットの溝底を加工する。そのため突刺し刃は、段ボールシートを切り込む時に大きな負荷が加わり易く、スロッタナイフの他の領域と比較して刃先の摩耗が進行し易い。突刺し刃の刃先が摩耗するとスロットに裂けが生じ易くなる。そのため、突刺し刃の切れ味を長く維持できるスロッタナイフが求められている。
【0006】
特許文献1に記載されるように、突刺し刃とスロッタナイフ本体が同材料かつ一体に設けられるスロッタナイフが従来提供されている。この場合、突刺し刃の刃付け加工時に砥石がスロッタナイフ本体に干渉してしまう。そのため突刺し刃の切れ味を向上させるのに限界がある。特許文献2,3には、スロッタナイフ本体の周方向端部にボルト締めで固定される替刃式の突刺し刃が記載されている。この突刺し刃は、径方向外方へ突出する刃先高さを調整可能である。突刺し刃を固定するボルトは、スロットの溝底を加工する際の高い負荷によって緩む場合がある。そのため突刺し刃の刃先の損傷や加工寸法不良が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4523820号公報
【特許文献2】特許第6648912号公報
【特許文献3】特許第3622056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のようにスロッタナイフは、切れ味が良好な状態を長く維持して段ボールシートを切断できることが求められていた。したがって突刺し刃の切れ味や加工精度を良好な状態で維持できるスロッタナイフが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一つの特徴は、段ボールシートにスロットを加工するスロッタナイフに関する。スロッタナイフは、円弧状の外周面を具備する本体を有する。スロッタナイフは、本体の外周面に溝切り刃を有する。スロッタナイフは、本体の周方向一端において溝切り刃よりも径方向外方に突出してスロットの溝底を加工する突刺し刃を有する。突刺し刃は、本体の接合部に溶接または接着剤で接合される。
【0010】
したがって突刺し刃は、本体とは別体または別材料で設けられた後に本体に接合される。接合前に突刺し刃のみを砥石で刃付け加工できる。これにより突刺し刃の切れ味を向上させることができ、良好な切れ味を長く維持できる。しかも突刺し刃は、ろう付け等の溶接、または接着剤によって本体に対して強固に固定される。そのため、例えば従来のように突刺し刃がボルトの締結力のみで本体に接合される場合と比べて、突刺し刃の位置ずれを抑制できる。これにより突刺し刃の加工精度が良好な状態を長く維持できる。
【0011】
本開示の他の特徴によると突刺し刃の硬度は、本体の硬度よりも高い。したがって突刺し刃の耐摩耗性を向上させることができる。突刺し刃は、シートに切り込んでスロットの溝底を形成する際に特に大きい負荷を受けて摩耗し易い。突刺し刃の耐摩耗性を向上させることにより、突刺し刃の切れ味をより長く維持することができる。また、本体に設けられる溝切り刃は、突刺し刃よりも切削時の摩耗量が小さい。そのため硬度が高く高価な材料で設けられる箇所を突刺し刃に限定することで、製造コストを抑えることができる。
【0012】
本開示の他の特徴によると突刺し刃および溝切り刃の先端に切れ刃が設けられる。切れ刃の周囲の表面粗さRaの値が0.05μm~0.40μmである。したがって切れ刃の表面粗さRaを小さくすることで、突刺し刃がシートを切断する際の摩擦力を抑制できる。そのため切断時におけるシートの変形が抑制され、紙粉の発生を抑制できる。
【0013】
本開示の他の特徴によると溝切り刃は、本体の外周面の周方向一端から周方向他端まで連続して設けられる。したがって本体と突刺し刃を別体で設けることにより、溝切り刃と突刺し刃の接合部まで溝切り刃の切れ刃を形成できる。そのため本体の外周面のいずれの領域においても溝切り刃の切れ味が良好になる。これによりスロットの加工精度を向上させることができる。
【0014】
本開示の他の特徴は、シートにスロットを加工するスロッタナイフの製造方法に関する。本体の円弧状の外周面の全周に、外周面から径方向外方に突出する複数の溝切り刃を形成する。本体の周方向一端に、溶接または接着剤で突刺し刃を接合する。突刺し刃を複数の溝切り刃よりも径方向外方に突出するように本体に固定させる。したがって突刺し刃と本体の溝切り刃とをそれぞれ個別に刃付け加工できる。そのため突刺し刃と溝切り刃の切れ味を両方とも向上させることができる。しかも突刺し刃と溝切り刃は、ろう付け等の溶接または接着剤によって互いに強固に固定される。そのためシートにスロットを形成する加工精度を良好な状態で維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】製函機の概略図である。
図2】スロッタの側面図である。
図3】スロッタの正面図である。
図4】第1実施形態に係る前スロッタナイフの側面図である。
図5】前スロッタナイフを突刺し刃側から見た後面図である。
図6】前スロッタナイフの突刺し刃の周囲を示す拡大斜視図である。
図7】後スロッタナイフの側面図である。
図8】後スロッタナイフを突刺し刃の周囲を示す拡大斜視図である。
図9】下刃の側面図である。
図10図9中のX-X線断面矢視図である。
図11】スロットを加工する際の前スロッタナイフの側面図である。
図12】スロットを加工する際の後スロッタナイフの側面図である。
図13】スロットが形成された段ボールシートの平面図である。
図14】段ボールシートをスロットが形成された側面側から見た側面図である。
図15】下刃が上流側に位置する場合の前スロッタナイフの側面図である。
図16】下刃が下流側に位置する場合の前スロッタナイフの側面図である。
図17】第2実施形態に係る前スロッタナイフの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の好ましい第1の実施形態を、図1~16に基づいて説明する。説明中の同じ参照番号は、重複する説明をしないが、同じ機能を有する同じ要素を意味する。図1に示すように製函機20は、板状の段ボールシート30を段ボール箱に組立可能な形状へと加工する。製函機20は、搬送コンベアの上流側に給紙部21を有する。製函機20の搬送コンベアの搬送路上には、上流から順に印刷部22、スロッタ1、罫線加工部23、ダイカット部24、糊付け部25が設置される。印刷部22は、段ボールシート30の表面に印刷処理をする。スロッタ1は、段ボールシート30に箱形に組み立てるためのスロットを加工する。罫線加工部23は、段ボールシート30に罫線状の折り目を加工する。ダイカット部24は、段ボールシート30に打ち抜き加工をする。糊付け部25は、段ボールシート30ののりしろ部分に糊付け処理をする。
【0017】
図1に示すように糊付け部25の下流側には、フォルダグルア部26が設けられる。フォルダグルア部26は、段ボールシート30を加工されたスロットと罫線に合わせて折り曲げる。フォルダグルア部26の下流側には、加工された段ボールシート30の個数を計上して積み上げるカウンタエゼクタ部27が設けられる。以上の製函機20の加工工程により、段ボールシート30を直方体の段ボール箱に組立可能な状態で出荷できる。
【0018】
図2,3に示すようにスロッタ1は、上スロッタヘッド2と下スロッタヘッド3の2つの円盤状のヘッドを有する。上スロッタヘッド2は、回転中心2aを中心にして下部領域が送り方向へ向かう方向(図2において時計回り方向)に回転する。下スロッタヘッド3は、回転中心2aの直下に位置する回転中心3aを中心にして、上部領域が送り方向へ向かう方向(図2において反時計回り方向)に回転する。段ボールシート30は、上スロッタヘッド2の下部領域と下スロッタヘッド3の上部領域の間を送り方向に送られる(図11参照)。
【0019】
図2,3に示すように上スロッタヘッド2の外周縁には、一対のスロッタナイフ10が装着される。スロッタナイフ10は、送り方向下流側の第1スロット31a(図13参照)を加工する前スロッタナイフ10aと、送り方向上流側の第2スロット31b(図13参照)を加工する後スロッタナイフ10bを含む。前スロッタナイフ10aと後スロッタナイフ10bは、上スロッタヘッド2の周方向に概ね180°の間隔で上スロッタヘッド2に装着される。スロッタナイフ10の具体的構成については後で詳しく説明する。
【0020】
図2,3に示すように下スロッタヘッド3には、一対の下刃4が装着される。下刃4は、円盤状であり、下スロッタヘッド3よりもわずかに大きい径で設けられる。一対の下刃4は、下スロッタヘッド3とともに回転中心3aを中心にして回転する。一対の下刃4は、左右方向においてスロッタナイフ10を両側から挟み、かつスロッタナイフ10と対向した時に上下方向においてスロッタナイフ10とわずかに重なる位置に配置される。
【0021】
図9,10に示すように下刃4は、外周縁全体に切れ刃4aを有する。切れ刃4aは、下刃4の径方向から見て円弧状の稜線を有するように設けられる。図10において切れ刃4aの左端は、切れ刃4aの右端よりも下刃4の径方向外方に位置する。そのため切れ刃4aの稜線は下刃4の厚み方向に非対称になっている。下刃4は、円環形状を周方向に二等分した半割構造で設けられる。下刃4は、切れ刃4aよりも径方向内方において周方向に並ぶ複数の取付孔4bを有する。一方の下刃4の取付孔4bは一定径の貫通孔(透孔)に加工され、他方の下刃4の取付孔4bにはタップ溝が加工される。一対の下刃4は、左右両側から下スロッタヘッド3を挟み込んだ状態でボルトを取付孔4bに締結させることで下スロッタヘッド3に固定される。
【0022】
図4,5に示すように前スロッタナイフ10aは、側面視で扇形状であり、かつ周方向から見て略一定の厚み(例えば7.0mm)である本体11を有する。回転中心2a(図2参照)を中心とする本体11の周方向の角度は、概ね60°であり、スロットの長さに合わせて調整される。本体11は、例えばダイス鋼(SKD)や高炭素クロム軸受鋼(SUJ)を材料にして設けられる。本体11のロックウェル硬さHRCは、例えば57~63である。前スロッタナイフ10aの本体11は、回転方向後端に第1端11bを有し、回転方向前端に第2端11cを有する。本体11は、径方向外周縁において周方向に円弧状に延出する外周面11aを有する。外周面11aには、径方向外方へ突出する山形状の複数の溝切り刃12が形成される。溝切り刃12は、外周面11aの第1端11bから第2端11cまで連続して周方向に並んで設けられる。
【0023】
図4,6に示すように第1端11bには、側面視で矩形に切り欠かれた接合部13が設けられる。接合部13は、径方向に平面状に延出する第1接合面13aと、第1接合面13aと略直交して周方向に平面状に延出する第2接合面13bを有する。第1接合面13aには、後述するボルト16を取り付けるためのねじ孔11eが2つ設けられる。2つのねじ孔11eは、本体11の周方向に延出しかつ互いに本体11の径方向に並ぶ。取付孔11dを通して雄ねじを上スロッタヘッド2に締結させることで、本体11が上スロッタヘッド2に固定される。
【0024】
図4~6に示すように接合部13には、複数の溝切り刃12よりも径方向外方へ突出する突刺し刃14が接合される。突刺し刃14は、側面視で略台形状であり、かつ径方向から見て略矩形状である。突刺し刃14は、周方向から見て本体11よりもわずかに薄い略一定の厚み(例えば6.8mm~6.9mm)で設けられる。突刺し刃14は、溝切り刃12の先端に対して、例えば6mm径方向外方に突出している。突刺し刃14は、例えば高速度工具鋼(SKH)やダイス鋼(SKD)や高炭素クロム軸受鋼(SUJ)を材料にして設けられる。突刺し刃14のロックウェル硬さHRCは、例えば57~68である。突刺し刃14は、径方向外方に最も突出して鋭利な切れ刃14aを回転方向前端に有する。切れ刃14aは、突刺し刃14の厚み方向に並びかつ径方向外方に突出する複数の突起を有し、周方向から見て鋸刃状に設けられる。突刺し刃14は、切れ刃14aから回転方向後方に向けて径方向内方へ傾斜する傾斜面14bを有する。
【0025】
図4,6に示すように突刺し刃14の回転方向前端には、径方向に延出して第1接合面13aに接合される周方向端面14cが設けられる。突刺し刃14の径方向内方端には、周方向に延出して第2接合面13bに接合される径方向端面14dが設けられる。第1接合面13aと周方向端面14cは、例えばろう材によるろう付け等の溶接、または接着剤による接着で強固に接合される。第2接合面13bと径方向端面14dも同様に、例えばろう付け等の溶接または接着剤で強固に接合される。ろう材には、例えば銀ろう等の金属ろうが用いられる。接着剤には、例えばエポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコン系接着剤、アクリル系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤が用いられる。
【0026】
図4,6に示すように突刺し刃14には、突刺し刃14を周方向に貫通する挿通孔14eが設けられる。2つのボルト16を、回転方向後方から回転方向前方に向けて挿通孔14eに通し、さらに本体11のねじ孔11eに締結させる。これにより突刺し刃14を接合部13に対してより強固に固定できる。突刺し刃14は、接合部13にろう付け等の溶接または接着剤で接合されることで、従来のボルトのみの締結と比べて切れ味を維持でき、工具寿命が延びる。
【0027】
図4,6に示すように突刺し刃14の切れ刃14aの周囲の表面、および本体11の溝切り刃12の周囲の表面には、摩擦力を制御して軽減等するための表面改質が施される。例えば切れ刃14aから径方向内方に向けて20mmまでの領域において突刺し刃14および本体11に表面改質が施される。表面改質方法として、例えばショットピーニング、ショットブラスト、レーザーピーニング、バレル振動処理、ウォータージェット処理、研磨等が用いられる。例えば刃付け加工後にショットブラストが処理される。
【0028】
表面改質が施された突刺し刃14の切れ刃14aの周囲および溝切り刃12の切れ刃の周囲の表面粗さ(算術平均粗さ)Raの値は、例えば0.05μm以上、0.10μm以上であり、例えば0.40μm以下、0.30μm以下、0.20μm以下である。例えば突刺し刃14の切れ刃14aの周囲および溝切り刃12の切れ刃の周囲の表面粗さRaは、0.05μm~0.40μmの範囲で仕上げられる。突刺し刃14は、表面改質を施さない場合と比べて切れ味を維持できる工具寿命が概ね2倍まで延びる。したがって突刺し刃14は、ろう付け等の溶接または接着剤による接合と表面改質とを併せることで、従来よりも工具寿命が概ね2~4倍まで延びると予測される。
【0029】
図7,8に示すように後スロッタナイフ10bは、前スロッタナイフ10a(図4参照)と類似形状かつ同材料で形成された本体11を有する。後スロッタナイフ10bの本体11は、回転方向前端に第1端11bを有し、回転方向後端に第2端11cを有する。本体11の外周面11aには、径方向外方へ突出する複数の溝切り刃12が第1端11bから第2端11cまで連続して周方向に並んで設けられ、効果も前スロッタナイフ10aと同じである。
【0030】
図7,8に示すように本体11の接合部13には、複数の溝切り刃12よりも径方向外方へ突出する突刺し刃15が接合される。突刺し刃15は、側面視で略台形状であり、かつ径方向から見て略矩形状である。突刺し刃15は、周方向から見て本体11よりもわずかに薄い略一定の厚み(例えば6.8mm~6.9mm)で設けられる。突刺し刃15は、溝切り刃12の先端に対して、例えば6mm径方向外方に突出している。突刺し刃15は、例えば高速度工具鋼(SKH)やダイス鋼(SKD)や高炭素クロム軸受鋼(SUJ)を材料にして設けられる。突刺し刃15のロックウェル硬さHRCは、例えば57~68である。突刺し刃15は、径方向外方に最も突出して鋭利な切れ刃15aを回転方向前端に有する。切れ刃15aは、突刺し刃15の厚み方向に並びかつ径方向外方に突出する複数の突起を有し、周方向から見て鋸刃状に設けられる。突刺し刃15は、切れ刃15aから回転方向後方に向けて径方向内方へ傾斜する傾斜面15bを有する。
【0031】
図7,8に示すように突刺し刃15の回転方向後端には、径方向に延出して第1接合面13aに接合される周方向端面15cが設けられる。突刺し刃15の径方向内方端には、周方向に延出して第2接合面13bに接合される径方向端面15dが設けられる。第1接合面13aと周方向端面15cは、例えばろう材によるろう付け等の溶接、または接着剤による接着で強固に接合される。第2接合面13bと径方向端面15dも同様に、例えばろう付け等の溶接または接着剤で強固に接合される。ろう材には、例えば銀ろう等の金属ろうが用いられる。接着剤には、例えばエポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコン系接着剤、アクリル系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤が用いられる。
【0032】
図7,8に示すように突刺し刃15には、径方向に長い開口を具備しかつ突刺し刃15を周方向に貫通する挿通孔15eが設けられる。2つのボルト16を、回転方向前方から回転方向後方に向けて挿通孔15eに通し、さらに本体11のねじ孔11eに締結させる。これにより突刺し刃15を接合部13に対してより強固に固定できる。突刺し刃15は、接合部13にろう付け等の溶接または接着剤で接合されることで、従来のボルトのみの締結と比べて切れ味を維持できる工具寿命が概ね1.5~2倍まで延びる。
【0033】
図7,8に示す突刺し刃15の切れ刃15aの周囲の表面、および本体11の溝切り刃12の周囲の表面には、摩擦力を制御して軽減等するための表面改質が施される。例えば切れ刃15aから径方向内方に向けて20mmまでの領域において突刺し刃15および本体11に表面改質が施される。表面改質方法として、例えばショットピーニング、ショットブラスト、レーザーピーニング、バレル振動処理、ウォータージェット処理、研磨等が用いられる。例えば刃付け加工後にショットブラストが処理される。
【0034】
表面改質が施された突刺し刃15の切れ刃15aの周囲および溝切り刃12の切れ刃の周囲の表面粗さRaは、例えば0.05μm以上、0.10μm以上であり、例えば0.40μm以下、0.30μm以下、0.20μm以下である。例えば突刺し刃15の切れ刃15aの周囲および溝切り刃12の切れ刃の周囲の表面粗さRaは、0.05μm~0.40μmの範囲で仕上げられる。突刺し刃15は、表面改質を施さない場合と比べて切れ味を維持できる工具寿命が概ね2倍まで延びる。したがって突刺し刃15は、ろう付け等の溶接または接着剤による接合と表面改質を併せることで、従来よりも工具寿命が概ね2~4倍まで延びると予測される。
【0035】
図11~14に基づいて段ボールシート30にスロット31を加工する過程を説明する。上スロッタヘッド2の中心位置L1と下スロッタヘッド3の中心位置L2は、送り方向において同じ前後位置に配置されている。段ボールシート30は、送り方向に送られて上スロッタヘッド2と下スロッタヘッド3の間に挟まれる。段ボールシート30は、上下のライナー30aの間に波状の中芯30bが介装されることで板状に形成されている。段ボールシート30は、下側のライナー30aの下方に位置する下刃4によって下方への移動、変形が規制される。
【0036】
図11に示すように前スロッタナイフ10aと下刃4が上下方向に対向する時、溝切り刃12が上方から順に上側のライナー30a、中芯30b(図14参照)、下側のライナー30aを引き切るように切り込んで第1スロット31aを加工する。回転方向後端の突刺し刃14の切れ刃14aは、溝切り刃12の切削後に、上方から順に上側のライナー30a、中芯30b、下側のライナー30aを突き刺すように切削する。これにより第1スロット31aの溝底31cが加工される。突刺し刃14の切れ刃14aには、段ボールシート30を突き刺すように切削するため、溝切り刃12よりも大きい負荷が加わる。
【0037】
図12に示すように後スロッタナイフ10bと下刃4が上下方向に対向する時、回転方向前端の突刺し刃15の切れ刃15aは、上方から順に上側のライナー30a、中芯30b(図14参照)、下側のライナー30aを突き刺すように切削する。これにより第2スロット31bの溝底31cが加工される。溝切り刃12は、突刺し刃15の切削後に、上方から順に上側のライナー30a、中芯30b、下側のライナー30aを引き切るように切り込んで第2スロット31bを加工する。突刺し刃15の切れ刃15aには、段ボールシート30を突き刺すように切削するため、溝切り刃12よりも大きい負荷が加わる。かくして段ボールシート30には、図13に示すように送り方向前端から溝底31cまで送り方向に延出する第1スロット31aが加工される。また、段ボールシート30には、第1スロット31aの送り方向後方に位置しかつ溝底31cから送り方向後端まで送り方向に延出する第2スロット31bが加工される。
【0038】
図15に示すように上スロッタヘッド2の中心位置L1が下スロッタヘッド3の中心位置L2よりも送り方向後方に位置した状態で段ボールシート30を切削する場合がある。図16に示すように上スロッタヘッド2の中心位置L1が下スロッタヘッド3の中心位置L2よりも送り方向前方に位置した状態で段ボールシート30を切削する場合がある。いずれの場合も、上スロッタヘッド2と下スロッタヘッド3の間に挟まれた段ボールシート30には、送り方向に延出して溝底31cを有するスロット31を加工できる。
【0039】
上述するようにスロッタナイフ10は、図11,12に示すように円弧状の外周面11aを具備する本体11を有する。スロッタナイフ10は、本体11の外周面11aに溝切り刃12を有する。スロッタナイフ10は、本体11の周方向の第1端11bにおいて溝切り刃12よりも径方向外方に突出してスロット31の溝底31cを加工する突刺し刃14,15を有する。突刺し刃14,15は、本体11の接合部13に溶接または接着剤で接合される。
【0040】
したがって突刺し刃14,15は、本体11とは別体または別材料で設けられた後に本体11に接合される。接合前に突刺し刃14,15のみを砥石で刃付け加工できる。これにより突刺し刃14,15の切れ味を向上させることができ、良好な切れ味を長く維持できる。しかも突刺し刃14,15は、ろう付け等の溶接、または接着剤によって本体11に対して強固に固定される。そのため、例えば従来のように突刺し刃14,15がボルトの締結力のみで本体11に接合される場合と比べて、突刺し刃14,15の位置ずれを抑制できる。これにより突刺し刃14,15の加工精度が良好な状態を長く維持できる。
【0041】
図11,12に示すように突刺し刃14,15の硬度は、本体11の硬度よりも高い。したがって突刺し刃14,15の耐摩耗性を向上させることができる。突刺し刃14,15は、段ボールシート30に切り込んでスロット31の溝底31cを形成する際に特に大きい負荷を受けて摩耗し易い。突刺し刃14,15の耐摩耗性を向上させることにより、突刺し刃14,15の切れ味をより長く維持することができる。また、本体11に設けられる溝切り刃12は、突刺し刃14,15よりも切削時の摩耗量が小さい。そのため硬度が高く高価な材料で設けられる箇所を突刺し刃14,15に限定することで、製造コストを抑えることができる。
【0042】
図11,12に示すように突刺し刃14,15の先端に切れ刃14a,15aが設けられる。切れ刃14a,15aの周囲の表面粗さRaの値が0.05μm~0.40μmである。したがって切れ刃14a,15aの周囲の表面粗さRaを小さくすることで、突刺し刃14,15が段ボールシート30を切断する際の摩擦力を抑制できる。そのため切断時における段ボールシート30の変形が抑制され、紙粉の発生を抑制できる。
【0043】
図11,12に示すように本開示の他の特徴によると溝切り刃12は、本体11の外周面11aの第1端11bから第2端11cまで連続して設けられる。したがって本体11と突刺し刃14,15を別体で設けることにより、溝切り刃12と突刺し刃14,15の接合する第1端11bまで溝切り刃12の切れ刃を形成できる。そのため本体11の外周面11aのいずれの領域においても溝切り刃12の切れ味が良好になる。これによりスロット31の加工精度を向上させることができる。
【0044】
図11,12に示すように、スロッタナイフ10の本体11の円弧状の外周面11aの全周に、外周面11aから径方向外方に突出する複数の溝切り刃12を形成する。本体11の周方向の第1端11bに、溶接または接着剤で突刺し刃14,15を接合する。突刺し刃14,15を複数の溝切り刃12よりも径方向外方に突出するように本体11に固定させる。したがって突刺し刃14,15と本体11の溝切り刃12とをそれぞれ個別に刃付け加工できる。そのため突刺し刃14,15と溝切り刃12の切れ味を両方とも向上させることができる。しかも突刺し刃14,15と溝切り刃12は、ろう付け等の溶接または接着剤によって互いに強固に固定される。そのため段ボールシート30にスロット31を形成する加工精度を良好な状態で維持できる。
【0045】
次に、本開示の第2実施形態を図17に基づいて説明する。第2実施形態のスロッタ40は、図4に示すスロッタ1の突刺し刃14に代えて、本体11の接合部13に接合される突刺し刃41を有する。突刺し刃41は、側面視で略台形状であり、かつ径方向から見て略矩形状である。突刺し刃41は、周方向から見て本体11よりもわずかに薄い略一定の厚み(例えば6.8~6.9mm)で設けられる。突刺し刃41は、例えば高速度工具鋼(SKH)やダイス鋼(SKD)や高炭素クロム軸受鋼(SUJ)を材料にして設けられる。突刺し刃41のロックウェル硬さHRCは、例えば57~68である。
【0046】
図17に示すように突刺し刃41は、径方向外方に最も突出して鋭利な切れ刃41aを回転方向後端に有する。切れ刃41aは、周方向から見て突刺し刃14(図5参照)と同形状の複数の突起を有する。切れ刃41aは、複数の溝切り刃12よりも径方向外方に突出し、例えば溝切り刃12の先端に対して6mm突出している。突刺し刃41は、切れ刃41aから回転方向前方に向けて径方向内方へ傾斜する傾斜面41bを有する。すなわち切れ刃41aと傾斜面41bの回転方向の前後位置が突刺し刃14と逆になっている。なお、突刺し刃41が接合された前スロッタナイフ10aのみを示しているが、後スロッタナイフ10bの接合部13には、回転方向の姿勢が図7に示す突刺し刃14と前後逆になっている突刺し刃が接合される。
【0047】
図17に示すように突刺し刃41の回転方向前端には、径方向に延出して第1接合面13aに接合される周方向端面41cが設けられる。突刺し刃41の径方向内方端には、周方向に延出して第2接合面13bに接合される径方向端面41dが設けられる。第1接合面13aと周方向端面41c、第2接合面13bと径方向端面41dは、例えば銀ろう等のろう材によるろう付け等の溶接で強固に接合される。あるいは、例えばエポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコン系接着剤、アクリル系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤等の接着剤による接着で強固に接合される。また、突刺し刃41には、周方向に貫通する挿通孔が設けられる。2つのボルト16を、回転方向後方から回転方向前方に向けて挿通孔に通し、さらに本体11のねじ孔11e(図4参照)に締結させる。これにより突刺し刃41を接合部13に対してより強固に固定できる。突刺し刃41は、接合部13にろう付け等の溶接、または接着剤で接合されることで、従来のボルトのみの締結と比べて切れ味を維持できる工具寿命が概ね1.5~2倍まで延びる。
【0048】
図17に示す突刺し刃41の切れ刃41aの周囲の表面、例えば切れ刃41aから径方向内方に向けて20mmまでの領域には、表面粗さを小さくするための表面改質が施される。表面改質方法として、例えばショットピーニング、ショットブラスト、レーザーショックピーニング、バレル振動処理、ウォータージェット処理、研磨等が用いられる。例えば刃付け加工後にショットブラストが処理される。表面改質が施された突刺し刃41の切れ刃41aの周囲の表面粗さRaの値は、例えば0.05μm以上、0.10μm以上であり、例えば0.40μm以下、0.30μm以下、0.20μm以下である。例えば突刺し刃41の切れ刃41aの周囲の表面粗さRaは、0.05μm~0.40μmの範囲で仕上げられる。突刺し刃41は、表面改質を施さない場合と比べて切れ味を維持できる工具寿命が概ね2倍まで延びる。したがって突刺し刃41は、ろう付け等の溶接または接着剤による接合と表面改質を併せることで、従来よりも工具寿命が概ね2~4倍まで延びていると予測される。
【0049】
以上説明した各実施形態のスロッタには様々な変更を加えることができる。例えば、前スロッタナイフ10aと後スロッタナイフ10bの周方向の間隔、前スロッタナイフ10aと後スロッタナイフ10bの回転中心2aに対する周方向の角度範囲、本体11の外周面11aに対する突刺し刃14,15の突き出し長さ等は適宜変更して良い。
【0050】
径方向から見て矩形状の突刺し刃14,15を例示した。これに代えて、例えば突刺し刃14の回転方向後端を径方向から見て円弧状に設けても良い。例えば突刺し刃15の回転方向前端を径方向から見て円弧状に設けても良い。本体11と突刺し刃14,15を異なる材料で設ける構成を例示した。これに代えて、本体11と突刺し刃14,15を同じ材料で設け、熱処理等によって突刺し刃14,15の硬度を本体11よりも高くする構成であっても良い。あるいは突刺し刃14,15を、超硬合金を材料にして設けても良い。突刺し刃14,15の切れ刃14a,15aの周囲と溝切り刃12の周囲を略同じ表面粗さで仕上げる構成を例示した。これに代えて、突刺し刃14,15の切れ刃14a,15aの周囲の表面粗さを溝切り刃12の周囲よりも小さくまたは大きくしても良い。
【0051】
本体11の外周面11aに第1端11bから第2端11cまで連続して溝切り刃12が設けられる構成を例示した。さらに突刺し刃14,15を本体11の第1端11b側の接合部13にろう付け等の溶接、接着剤等で接合し、かつボルト16で抜け止めする構成を例示した。これに代えて、例えば突刺し刃14,15を接合部13にろう付け等の溶接、接着剤等のみで固定しても良い。あるいは突刺し刃14,15を接合部13にボルト16のみで固定する構成としても良い。突刺し刃14,15を固定するボルト16は、2つに限らず、1つのみまたは3つ以上であっても良い。いずれの場合においても本体11と突刺し刃14が別体であるため、溝切り刃12を外周面11aの第1端11bから第2端11cまで連続して良好な切れ味で設けることができる。
【符号の説明】
【0052】
1…スロッタ
2…上スロッタヘッド、2a…回転中心
3…下スロッタヘッド、3a…回転中心
4…下刃、4a…切れ刃、4b…取付孔
10…スロッタナイフ、10a…前スロッタナイフ、10b…後スロッタナイフ
11…本体、11a…外周面、11b…第1端、11c…第2端、11d…取付孔
11e…ねじ孔
12…溝切り刃
13…接合部、13a…第1接合面、13b…第2接合面
14…突刺し刃、14a…切れ刃、14b…傾斜面、14c…周方向端面
14d…径方向端面、14e…挿通孔
15…突刺し刃、15a…切れ刃、15b…傾斜面、15c…周方向端面
15d…径方向端面、15e…挿通孔
16…ボルト
20…製函機
21…給紙部
22…印刷部
23…罫線加工部
24…ダイカット部
25…糊付け部
26…フォルダグルア部
27…カウンタエゼクタ部
30…段ボールシート、30a…ライナー、30b…中芯
31…スロット、31a…第1スロット、31b…第2スロット、31c…溝底
40…スロッタ
41…突刺し刃、41a…切れ刃、41b…傾斜面、41c…周方向端面
41d…径方向端面
L1…(上スロッタヘッドの)中心位置
L2…(下スロッタヘッドの)中心位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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図17