(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136817
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】ディスペンサ装置
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20230922BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20230922BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20230922BHJP
【FI】
B65D47/34 100
B65D51/24 300
B05B11/00 101E
B05B11/00 101A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042727
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000120076
【氏名又は名称】URO電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩部 譲太郎
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084AB01
3E084AB06
3E084BA01
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB12
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB01
3E084KB05
3E084LB02
3E084LD21
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で容器とディスペンサ本体とを所望の位置で組み付け可能なディスペンサ装置を提供する。
【解決手段】ディスペンサ装置1は、容器2と、ディスペンサ本体4と、第1の結合部材6と、第2の結合部材8とを備える。第1の結合部材は、容器の注出部22に設けられた第1の雄ねじ22bと螺合する第1の雌ねじ63cが内周に設けられた壁部63を有する。第2の結合部材は、ディスペンサ本体の接続部44に設けられた第2の雌ねじ44fと螺合する第2の雄ねじ81bが外周に設けられた筒部81と、筒部の中心軸線が延びる方向における筒部の一端から筒部の中心軸線に沿って突出する突起部83とを有する。突起部は、注出口22aの中で筒部の中心軸線を注出口の中心軸線と略一致させた場合、注出部の内周面22eから離れて位置付けられ、該内周面とは干渉しない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する容体部と、前記容体部と連続して注出口から前記液体を注出する略円筒状の注出部とを有する容器と、
所定の中心軸線を中心とする前記注出口の口径よりも小さな口径で開口する接続口で前記注出口と接続する環状の接続部を有し、前記容体部から前記液体を吸い上げて吐出するディスペンサ本体と、
前記注出部の外周側に配置され、前記容器と前記ディスペンサ本体とを結合する環状の第1の結合部材と、
前記接続部の内周側に配置され、前記容器と前記ディスペンサ本体とを結合する環状の第2の結合部材と、を備え、
前記注出部は、第1の雄ねじを外周に有し、
前記第1の結合部材は、前記第1の雄ねじと螺合する第1の雌ねじを内周に有する壁部を有し、
前記接続部は、第2の雌ねじを内周に有し、
前記第2の結合部材は、前記第2の雌ねじと螺合する第2の雄ねじを外周に有する筒部と、前記筒部の中心軸線が延びる方向における前記筒部の一端から前記筒部の中心軸線に沿って突出する突起部とを有し、
前記突起部は、前記注出口の中で前記筒部の中心軸線を前記注出口の中心軸線と略一致させた場合、前記注出部の内周面から離れて位置付けられ、前記内周面とは干渉しない
ことを特徴とするディスペンサ装置。
【請求項2】
前記突起部は、前記筒部の中心軸線が延びる方向および前記筒部の径方向とで規定される平面に沿った扁平状とされている
ことを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ装置。
【請求項3】
前記第1の結合部材は、前記壁部の一端から前記壁部の径方向の内側に突出する第1のフランジ部を有し、
前記第2の結合部材は、前記筒部の一端から前記筒部の径方向の外側に突出する第2のフランジ部を有し、
前記第1の結合部材および前記第2の結合部材で前記容器と前記ディスペンサ本体とを結合した状態において、前記第1のフランジ部は、前記接続口の周縁部と前記第2のフランジ部との間に介在し、前記第2のフランジ部は、前記第1のフランジ部と前記注出口の周縁部との間に介在する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ装置。
【請求項4】
前記第2のフランジ部は、前記第1のフランジ部と前記注出口の周縁部との間に介在した状態で、前記注出口の周縁部と液密に密着するシール部を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のディスペンサ装置。
【請求項5】
前記突起部は、前記筒部の周方向に略等間隔で複数配置されている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のディスペンサ装置。
【請求項6】
前記第1の結合部材および前記第2の結合部材で結合された前記容器と前記ディスペンサ本体とを持ち運び可能とするハンドルをさらに備え、
前記ハンドルは、前記第1の結合部材および前記第2の結合部材で結合された前記容器と前記ディスペンサ本体とを持ち運ぶ際に把持される把持部と、前記把持部と連続して構成されて前記容器および前記ディスペンサ本体に取り付けられる取付部とを有し、
前記取付部は、所定の中心軸を中心とし、前記筒部の外径寸法以上の孔径の貫通孔を有する環状をなし、前記ディスペンサ本体と前記第1の結合部材との間で挟み付けられるように配置される
ことを特徴とする請求項5に記載のディスペンサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、容器にディスペンサ本体が取り付けられて、容器内の液体を供給するディスペンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、例えば消毒液や洗浄液などの液体を収容した容器と、該液体を手動もしくは自動で吐出するディスペンサ本体とを一体化させて使用されるディスペンサ装置が知られている。容器は、該容器の口(液体の注出口)がキャップで密封されており、キャップが容器から取り外されて使用される。ディスペンサ本体は、キャップが取り外された容器の口との接続口を有し、該接続口を容器の口に取り付けることで容器と一体化され、容器から吸い上げた液体を吐出口から吐出する。
【0003】
例えば、容器の口(注出口)には、キャップを取り付けるための雄ねじが外周部に形成され、ディスペンサ部の接続口には、注出口の雄ねじと螺合する雌ねじが内周部に形成されている。これにより、注出口の雄ねじに接続口の雌ねじを螺合させ、容器に対してディスペンサ本体を回転させることで両者を組み付けることができる。また、注出口の口径よりも接続口の口径が大きい場合、あるいは注出口の雄ねじと接続口の雌ねじとが螺合しない場合などは、所定のアタッチメントを介して容器とディスペンサ本体とが組み付けられる。アタッチメントは、口径やねじ形状の異なる注出口および接続口の双方に組み付け可能な口径やねじ形状を有する環状の部材である。
【0004】
このように容器とディスペンサ本体とがねじ込みにより組み付けられる場合、容器の所望の位置にディスペンサ本体の吐出口を合わせられないおそれがある。例えば、円筒状の容器の意匠上の正面や角筒状の容器の主たる側面のうちの一面などに、吐出口の位置がうまく合わない場合がある。この場合、雄ねじと雌ねじの螺合位置を適切に調整した上でねじ込むなどの手間を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、これを踏まえてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で容器とディスペンサ本体とを所望の位置で組み付け可能なディスペンサ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、ディスペンサ装置は、容器と、ディスペンサ本体と、第1の結合部材と、第2の結合部材とを備える。前記容器は、液体を収容する容体部と、前記容体部と連続して注出口から前記液体を注出する略円筒状の注出部とを有する。前記ディスペンサ本体は、所定の中心軸線を中心とする前記注出口の口径よりも小さな口径で開口する接続口で前記注出口と接続する環状の接続部を有し、前記容体部から前記液体を吸い上げて吐出する。前記第1の結合部材は、環状をなし、前記注出部の外周側に配置され、前記容器と前記ディスペンサ本体とを結合する。前記第2の結合部材は、環状をなし、前記接続部の内周側に配置され、前記容器と前記ディスペンサ本体とを結合する。前記注出部は、第1の雄ねじを外周に有する。前記第1の結合部材は、前記第1の雄ねじと螺合する第1の雌ねじを内周に有する壁部を有する。前記接続部は、第2の雌ねじを内周に有する。前記第2の結合部材は、前記第2の雌ねじと螺合する第2の雄ねじを外周に有する筒部と、前記筒部の中心軸線が延びる方向における前記筒部の一端から前記筒部の中心軸線に沿って突出する突起部とを有する。前記突起部は、前記注出口の中で前記筒部の中心軸線を前記注出口の中心軸線と略一致させた場合、前記注出部の内周面から離れて位置付けられ、前記内周面とは干渉しない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施形態に係るディスペンサ装置を概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図1に示すディスペンサ装置を主たる要素ごとに分解して概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図1に示すディスペンサ装置のディスペンサ本体、第1の結合部材、第2の結合部材を概略的に示す斜視図である。
【
図4】
図1に示すディスペンサ装置を概略的に示す中心軸線を含む縦断面図である。
【
図5】第2の実施形態に係るディスペンサ装置を主たる要素ごとに分解して概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係るディスペンサ装置について、
図1から
図5を参照して説明する。ディスペンサ装置は、例えば消毒液や洗浄液などの液体を手動もしくは自動で所定量吐出するための装置である。本実施形態では一例として、かかる液体を自動で吐出するディスペンサ装置について説明する。ただし、ディスペンサ装置は、例えば手押しポンプ機構などによって液体を手動で吐出する形態であってもよい。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るディスペンサ装置1を概略的に示す斜視図である。
図2は、
図1に示すディスペンサ装置1を主たる要素ごとに分解して概略的に示す斜視図である。
図3は、
図1に示すディスペンサ装置1のディスペンサ本体、第1の結合部材、第2の結合部材を概略的に示す斜視図である。
図4は、
図1に示すディスペンサ装置1を概略的に示す中心軸線を含む縦断面図である。
【0011】
図1から
図4に示すように、ディスペンサ装置1は、主たる要素として、容器2と、ディスペンサ本体4と、第1の結合部材6と、第2の結合部材8とを備えている。
【0012】
容器2は、容体部21と注出部22を有している。容体部21は、内部に液体を収容可能な空間を有する構造体であり、内部に収容される液体を変質させることがない樹脂や金属などの素材で形成されている。容体部21に収容される液体は、ディスペンサ装置1が使用される環境下で液状、ジェル状、泡状のいずれかの状態をなし、各種の機能や効能を有する液体であり、例えば手指の消毒液や洗浄液などである。
【0013】
本実施形態において、容体部21は、底面21aと、底面21aから起立する主たる四つの側面21b~21eと、これらの側面21b~21eから注出部22に連続する天面21fを有する略六面体の外形とされている。天面21fは、側面21b~21eとの連続部位から注出部22との連続部位まで先細り状に連続している。すなわち、容体部21は、注出部22へ向けて先細りの(窄んだ)略直方体状とされている。四つの側面21b~21eのうちの一面は容体部21、端的には容器2の正面を規定し、該一面と対向する面は該容器2の背面を規定する。例えば、側面21bは正面であり、側面21dは背面である。なお、容体部21の外形は図示例に限定されない。例えば、外形は、略円柱状、略楕円柱状、五角以上の多角柱状、略円形状などであってもよい。
【0014】
注出部22は、容体部21の天面21fと連続する略円筒状の部位であり、底面21aを容器2の下部とした場合の該容器2の上部に相当する。注出部22は、円筒状の箇所の内側空間に、容体部21に収容された液体を注出する注出口22aを有している。容体部21に収容された液体は、注出口22aから注出可能とされている。
図2および
図4に示すように、注出口22aは、所定の中心軸線Aを中心とする略円柱状の空間であり、該中心軸線Aが延びる方向の全長に亘って略一定の口径(
図4にD22で示す寸法)とされている。注出口22aの口径D22は、注出部22の内周面22eの差渡し寸法に相当する。ただし、注出口22aの口径は、前記全長に亘って一定でなくともよい。本実施形態では一例として、中心軸線Aが延びる方向(以下、軸方向という)を鉛直方向(上下方向)とする。ただし、軸方向は、鉛直方向に対して傾かせることも可能である。軸方向において、注出口22aは、一端側(
図4においては下端)が容器2の内部を向いて、他端(
図4においては上端)が容器2の外部を向いてそれぞれ開口している。
【0015】
注出部22は、雄ねじ(ディスペンサ装置1における第1の雄ねじ)22bを外周に有している。雄ねじ22bは、注出部22の外周面22cに設けられており、後述する第1の結合部材6の雌ねじ(ディスペンサ装置1における第1の雌ねじ)63cと螺合可能とされている。
【0016】
ディスペンサ本体4は、容体部21に収容された液体を吸い上げ、該液体を吐出してディスペンサ装置1の使用者に供給する。かかる機能を果たすべく、ディスペンサ装置1は、例えば電源、ポンプ、センサ、制御基板(いずれも図示省略)などを備えている。電源は、ポンプ、センサ、制御基板などに駆動電力を供給する要素であり、例えば一次電池や二次電池などの各種の電池である。ポンプは、電源から供給された電力で駆動し、容体部21に収容された液体を吸い上げる。センサは、前記使用者の手指などを、例えば赤外線などにより検知する。制御基板は、例えばセンサが使用者の手指を検知した際、ポンプを駆動させて所定量の液体を吸い上げ、吐出させる。これらの電源、ポンプ、センサ、制御基板などは、筐体41に収容されている。
【0017】
図1および
図2に示すように、ディスペンサ本体4は、例えば電源の残量やポンプの動作状態などを示す表示ランプ41a、電源を入切する操作ボタン41bを備えている。表示ランプ41aは、外部に向けて点灯可能に筐体41に配置され、制御基板によって制御されるとともに、電源から電力供給されて適宜点灯する。操作ボタン41bは、外部から操作可能に筐体41に配置されている。
【0018】
図3に示すように、ディスペンサ本体4は、容体部21から液体をポンプで吸い上げるための吸い上げ管42を備えている。吸い上げ管42の一端はポンプに接続され、他端は吸い上げチューブ(図示省略)に接続される。吸い上げチューブは、注出部22の注出口22aから容体部21に収容された液体中に挿し込まれる。
【0019】
図1から
図3に示すように、ディスペンサ本体4は、ポンプが吸い上げた液体を吐出する吐出部43を有している。図示例において、吐出部43は、筐体41に対して嘴状に突出した形態をなしている。ただし、液体を使用者の手指などの吐出対象に対して適切に吐出可能であれば、吐出部43の形態は図示例に限定されない。
図3に示すように、吐出部43は、略鉛直方向の下向きに開口する吐出口43aから液体を吐出する。吐出口43aは、一端がポンプに接続された液体の吐出管(図示省略)の他端と接続されている。吐出口43aの近傍には、使用者の手指などを検知する前記センサの感知部43bが外部に向けて配置されている。
【0020】
図3および
図4に示すように、ディスペンサ本体4は、容器2との接続部44を備えている。接続部44は、ディスペンサ本体4において第1の結合部材6および第2の結合部材8を介して容器2の注出部22と接続する部分である。図示例では、接続部44は、ディスペンサ本体4の軸方向の下部に設けられている。接続部44は、注出口22aと接続する接続口44aを有し、接続口44aを取り囲むような環状をなしている。接続口44aは、注出口22aの口径D22よりも小さな口径(
図4にD44で示す寸法)を有する開口である。接続口44aの口径D44は、後述する雌ねじ44fのねじ山の差渡し寸法である。接続部44は、接続口44aの中心軸線が中心軸線Aと略一致するように配置される。
【0021】
接続部44には、二つのリブ44b,44cが設けられている。二つのリブ44b,44cのうち、一方のリブ(以下、外側リブという)44bは接続部44の外周縁から軸方向の下向きに全周に亘って突出している。これに対し、他方のリブ(以下、内側リブという)44cは、外側リブ44bよりも内側で軸方向の下向きに全周に亘って突出している。これにより、外側リブ44bと内側リブ44cとの間には全周に亘って溝44dが形成され、内側リブ44cと接続部44の内周縁との間には全周に亘って段差44eが形成される。ただし、接続部44の形態は、図示例に限定されない。例えば、接続部44は、リブ44b,44c、溝44d、および段差44eが省略され、これらによる凹凸のない環状の平坦面で接続口44aを取り囲む形態などであってもよい。
【0022】
接続部44は、雌ねじ(ディスペンサ装置1における第2の雌ねじ)44fを内周に有している。雌ねじ44fは、接続部44の内周面44gに設けられており、後述する第2の結合部材8の雄ねじ(ディスペンサ装置1における第2の雄ねじ)81bと螺合可能とされている。
【0023】
図1から
図4に示すように、第1の結合部材6は、注出部22の外周側に配置され、容器2とディスペンサ本体4とを結合する環状の部材である。すなわち、第1の結合部材6は、容器2とディスペンサ本体4とを結合する二つの結合部材のうち、外側に配置されるアタッチメント(外側アタッチメント)である。第1の結合部材6は、その中心軸線が中心軸線Aと略一致するように配置される。第1の結合部材6は、底部61と、二つの壁部62,63と、フランジ部(第1のフランジ部)64とを有している。
【0024】
底部61は、環状に連続した扁平な部分である。底部61には、内周縁から軸方向の下向きに全周に亘って突出するリブ61aが設けられている。二つの壁部62,63のうち、一方の壁部(以下、外壁部という)62は、底部61の外周縁から軸方向の上向きに全周に亘って起立している。これに対し、他方の壁部(以下、内壁部という)63は、底部61の内周縁から軸方向の上向きに全周に亘って起立している。外壁部62と内壁部63の起立高さは、略同一である。すなわち、外壁部62の端面62aと内壁部63の端面63aとは、略同じ高さで全周に亘って連続している。高さは、軸方向における底部61からの最短距離である。内壁部63で囲まれた空間は、所定の中心軸線を中心とする貫通孔63bとなっている。第1の結合部材6は、貫通孔63bの中心軸線が中心軸線Aと略一致するように配置される。貫通孔63bには、上述した吸い上げチューブ(図示省略)が挿通される。
【0025】
フランジ部64は、内壁部63の起立端から径方向の内側に全周に亘って突出している。フランジ部64には、内周縁から軸方向の上向きに全周に亘って突出するリブ64aが設けられている。なお、図示例では、底部61と外壁部62と内壁部63とで囲まれた空間を有する形態となっているが、第1の結合部材は、当該空間を有さずに中実とした形態であってもよい。
【0026】
内壁部63は、雌ねじ(ディスペンサ装置1における第1の雌ねじ)63cを内周に有している。雌ねじ63cは、内壁部63の内周面63dに設けられており、注出部22の雄ねじ(ディスペンサ装置1における第1の雄ねじ)22bと螺合可能とされている。内壁部63の雌ねじ63cが注出部22の雄ねじ22bと螺合した状態において、フランジ部64の内周面64bは、後述する第2の結合部材8の筒部81の外周面81cと当接もしくは僅かな隙間をあけて対向する。換言すれば、フランジ部64は、雌ねじ63cが雄ねじ22bと螺合した状態で、内周面64bが筒部81の外周面81cと当接可能な寸法で内壁部63の起立端から径方向の内側に突出している。すなわち、フランジ部64の内径寸法は、筒部81の外径寸法以上とされている。
【0027】
図2から
図4に示すように、第2の結合部材8は、接続部44の内周側に配置され、容器2とディスペンサ本体4とを結合する環状の部材である。すなわち、第2の結合部材8は、容器2とディスペンサ本体4とを結合する二つの結合部材のうち、内側に配置されるアタッチメント(内側アタッチメント)である。第2の結合部材8は、筒部81と、フランジ部82(第2のフランジ部)と、突起部83とを有している。筒部81で囲まれた空間は、所定の中心軸線を中心とする貫通孔81aとなっている。第2の結合部材8は、貫通孔81aの中心軸線が中心軸線Aと略一致するように配置される。貫通孔81aには、上述した吸い上げチューブ(図示省略)が挿通される。
【0028】
筒部81は、雄ねじ(ディスペンサ装置1における第2の雄ねじ)81bを外周に有している。雄ねじ81bは、筒部81の外周面81cに設けられており、接続部44の雌ねじ(ディスペンサ装置1における第2の雌ねじ)44fと螺合可能とされている。フランジ部82は、筒部81の軸方向の下端から径方向の外側に全周に亘って突出している。筒部81の雄ねじ81bが接続部44の雌ねじ44fと螺合した状態において、フランジ部82の外周面は、第1の結合部材6の内周の一部である内壁部63とフランジ部64との連続部位と当接もしくは僅かな隙間をあけて対向する。換言すれば、フランジ部82は、雄ねじ81bが雌ねじ44fと螺合した状態で、外周面が第1の結合部材6の内周の一部と当接可能な寸法で筒部81の軸方向の下端から径方向の外側に突出している。すなわち、フランジ部82の外径寸法は、第1の結合部材6における内壁部63とフランジ部64との連続部位の内径寸法以上とされている。
【0029】
フランジ部82は、シール部82aを有している。シール部82aは、第2の結合部材8が容器2とディスペンサ本体4とを結合した状態(
図4に示す状態)において、軸方向における注出部22の端部(
図4においては上端部)22d、換言すれば注出口22aの周縁部と液密に密着する。図示例において、シール部82aは、Oリングなどのガスケットのような別部材であり、フランジ部82に固着されている。ただし、シール部82aは、例えばフランジ部82を表面加工して形成されたシール層(フランジ部82の一部)などであってもよい。また、容体部21に収容される液体の状態などによっては、シール部82aを省略し、フランジ部82を注出部22の端部22dに直接密着させる形態とすることも可能である。すなわち、容体部21を液密に保つことができれば、シール部82aの有無は問わない。
【0030】
突起部83は、筒部81とフランジ部64との連続部位から突出する突起である。突起部83は、筒部81の軸方向の一端(
図4においては下端)において、フランジ部82よりもさらに軸方向に沿って下向きに突出している。また、突起部83は、筒部81の貫通孔81aの中心軸線を中心軸線Aと略一致させた場合、注出部22の内周面22e、つまり注出口22aとは干渉しない。これにより、後述するようにディスペンサ本体4と第1の結合部材6に対して第2の結合部材を一体化させる際、該ディスペンサ本体4の接続部44の接続口44aで、突起部83にアクセス可能となり、突起部83を起点にディスペンサ本体4および第1の結合部材6に対して第2の結合部材8を回転可能となる。
【0031】
図示例において、突起部83は、筒部81の中心軸線が延びる方向および径方向で規定される平面に沿った扁平状とされている。筒部81の中心軸線が延びる方向は、軸方向(中心軸線Aが延びる方向)である。本実施形態においては一例として、二つの突起部83a,83bが設けられている。これらの突起部83a,83bは、筒部81の周方向に等間隔、ここでは180°の間隔で配置されている。突起部83a,83bの外辺部84a,84b同士の間隔(
図4にD83で示す寸法)は、注出口22aの口径D22よりも小さい。したがって、第2の結合部材8の中心軸線を中心軸線Aと略一致させた場合、突起部83a,83bは、注出部22の内周面22eから離れて位置付けられる(
図4に示す状態)。
【0032】
ただし、これら突起部83a,83bの周方向における配置間隔はこれに限定されず、任意であって構わない。また、突起部83の数は、一つもしくは三つ以上であっても構わない。例えば、突起部83a,83bの内辺部同士をつなげた一つの扁平状の突起部を筒部81に設けてもよい。いずれの場合であっても、第2の結合部材8の中心軸線を中心軸線Aと略一致させた場合、注出部22の内周と干渉しないように突起部83が配置されていればよい。さらに、図示例において突起部83は扁平状とされているが、例えば円柱状や角柱などの形態であってもよい。すなわち、突起部83は、ディスペンサ本体4と第1の結合部材6に対して第2の結合部材8を一体化させる際、接続口44aでアクセス可能な形態、かつディスペンサ本体4および第1の結合部材6に対して第2の結合部材8を回転させる力を外部から作用させることが可能な形態であればよい。
【0033】
次に、本実施形態に係る第1の結合部材6および第2の結合部材8を用いて、容器2とディスペンサ本体4とを結合する手順の一例について説明する。
【0034】
容器2とディスペンサ本体4との結合にあたっては、まず、ディスペンサ本体4と第1の結合部材6とを重ね合わせる。その際、接続部44のリブ44b,44c、溝44d、段差44eと、外壁部62の端面62a、内壁部63の端面63aとを対向させるように、ディスペンサ本体4と第1の結合部材6とを重ね合わせる。
【0035】
このように重ね合わせたディスペンサ本体4と第1の結合部材6に対し、第1の結合部材6の貫通孔63b、次に接続部44の接続口44aに第2の結合部材8を筒部81側から挿し込む。
【0036】
この状態で、二つの突起部83a,83bに指を引っ掛け、重ね合わせたディスペンサ本体4と第1の結合部材6に対して第2の結合部材8を中心軸線Aまわりに回転させ、雄ねじ81bを雌ねじ44fに螺合させる。これにより、第1の結合部材6をディスペンサ本体4に向けて押し上げ可能となる。そして、フランジ部82が第1の結合部材6のフランジ部64に当接し、該フランジ部64を接続部44の段差44eとの間で挟み付けるまで、雄ねじ81bを雌ねじ44fにねじ込む。このとき、外壁部62の端面62aが外側リブ44bと、内壁部63の端面63aが内側リブ44cと、リブ64aが段差44eと、それぞれ当接した状態となる。すなわち、フランジ部64は、接続口44aの周縁部である段差44eとフランジ部82との間に介在する。
【0037】
これにより、ディスペンサ本体4、第1の結合部材6、および第2の結合部材8が一体化される。そして、かかる第2の結合部材8の突起部83a,83bを注出口22aに挿し込む。すなわち、突起部83a,83bを注出口22aの中に位置付ける。
【0038】
この状態を保ちながら、ディスペンサ本体4および第2の結合部材8と一体化された第1の結合部材6を注出部22、端的には容器2に対して中心軸線Aまわりに回転させ、雌ねじ63cを雄ねじ22bに螺合させる。これにより、一体化されたディスペンサ本体4、第1の結合部材6、および第2の結合部材8を容器2に向けて押し下げ可能となる。このため、フランジ部82のシール部82aを注出部22の端部22dに向けて押し下げ可能となる。
【0039】
そして、シール部82aが端部22dに当接し、密着するまで雌ねじ63cを雄ねじ22bにねじ込む。この状態では、シール部82aとともにフランジ部82が第1の結合部材6のフランジ部64と注出部22の端部22dとの間に挟み付けられ、シール部82aが端部22dに対して液密に密着する。すなわち、フランジ部82は、フランジ部64と注出口22aの周縁部である端部22dとの間に介在する。
【0040】
このように雌ねじ63cを雄ねじ22bにねじ込む際、ディスペンサ本体4および第2の結合部材8は、第1の結合部材6とは、ねじによる螺合状態とはなっておらず、端面62a,63aとリブ44b,44cとが当接するとともに、リブ64aと段差44eとが当接するだけの状態となっている。このため、第1の結合部材6とねじ込み固定された容器2に対して、ディスペンサ本体4を中心軸線Aまわりに回転させることができる。したがって、容器2に対するディスペンサ本体4の位置を微調整しながら両者を組み付けることができる。なお、接続部44は、環状の平坦面で接続口44aを取り囲む形態などであってもよいが、リブ44b,44c、溝44d、および段差44eを有する凹凸の形態とすることで、第1の結合部材6との当接面積を低減できる。したがって、平坦状の形態である場合と比べ、第1の結合部材6とねじ込み固定された容器2に対してディスペンサ本体4をより回転させ易くなる。
【0041】
すなわち、本実施形態によれば、第1の結合部材6と第2の結合部材8を用いた簡易な構成で容器2とディスペンサ本体4とを所望の位置で組み付けることができる。例えば、容器2の正面を規定する容体部21の側面21bに吐出部43の吐出口43aの位置を合わせて、容器2とディスペンサ本体4とを組み付けることができる。また例えば、容器が円筒状をなし、予め決められた意匠上の正面を有する場合であっても、該正面に吐出口43aの位置を合わせて該容器とディスペンサ本体4とを組み付け可能である。その際、雌ねじ63cと雄ねじ22bとの螺合位置を特に調整する必要がないため、容器2とディスペンサ本体4とを所望の位置でスムーズに組み付けることができる。
【0042】
また、第2の結合部材8が突起部83a,83bを有しているため、雄ねじ81bを雌ねじ44fにねじ込む際、別途工具を要しない。したがって、二つの突起部83a,83bに指を引っ掛け、ディスペンサ本体4と第1の結合部材6に対して第2の結合部材8を中心軸線Aまわりに回転させることができる。すなわち、工具がなくとも、雄ねじ81bを雌ねじ44fに容易にねじ込むことができる。このため、接続口44aの口径D44が注出口22aの口径D22よりも小さく、雌ねじ44fと雄ねじ22bとが直接螺合できない場合であっても、第1の結合部材6および第2の結合部材8を介して容器2とディスペンサ本体4とを組み付けることができる。雌ねじ44fと雄ねじ22bとが直接螺合しないねじ形状である場合も同様に、第1の結合部材6および第2の結合部材8を介して容器2とディスペンサ本体4とを組み付けることができる。したがって、容器2とディスペンサ本体4との組み付けの自由度を高めることができる。
【0043】
逆に、工具がなくとも雄ねじ81bと雌ねじ44fとを緩めることができ、接続部44から第2の結合部材8を容易に取り外すことができる。すなわち、第1の結合部材6を適宜交換することが可能となる。したがって、注出口22aの口径D22とは異なる口径の注出口を有する各種の容器に対応した第1の結合部材および第2の結合部材を用意することで、異なる口径の注出口を有する各種の容器にディスペンサ本体4を組み付けることが可能となる。
【0044】
また、第1の結合部材6の雌ねじ63cを注出部22の雄ねじ22bにねじ込む際、突起部83a,83bが注出口22aに挿し込まれる。このため、突起部83a,83bがガイドとなり、一体化されたディスペンサ本体4、第1の結合部材6、および第2の結合部材8の容器2に対する姿勢を安定させることができる。これにより、かかるねじ込み作業がし易くなり、容器2とディスペンサ本体4とをスムーズに組み付けることができる。
【0045】
注出口22aに挿し込まれた突起部83a,83bは、注出部22の内周面22eから離れて位置付けられ、該内周面22eとは干渉しない。したがって、フランジ部82のシール部82aと注出部22の端部22dとの密着性に、突起部83a,83bが影響を与えずに済む。このため、突起部83a,83bによる容器2の液密性の低下を抑止できる。
【0046】
なお、上述した実施形態では、主たる要素として、容器2と、ディスペンサ本体4と、第1の結合部材6と、第2の結合部材8とを備えたディスペンサ装置1について説明したが、これ以外の構成要素を付加したディスペンサ装置とすることも可能である。例えば、
図5に示す第2の実施形態のように、ディスペンサ装置10は、持ち運び用のハンドル11を備えていてもよい。以下、第2の実施形態について説明する。
【0047】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係るディスペンサ装置10を主たる要素ごとに分解して概略的に示す斜視図である。なお、第2の実施形態において、ディスペンサ装置10の基本的な構成は、
図1から
図4に示す第1の実施形態に係るディスペンサ装置1と同様である。このため、第2の実施形態において、ディスペンサ装置1と同一もしくは類似するディスペンサ装置10の各構成については、
図1から
図4に示すディスペンサ装置1の構成を参照し、同一符号を用いて説明を省略する。
【0048】
図5に示すように、ディスペンサ装置10は、主たる要素として、容器2と、ディスペンサ本体4と、第1の結合部材6と、第2の結合部材8とに加えて、ハンドル11を備えている。ハンドル11は、ディスペンサ装置10の持ち運びを可能とするための部材であり、把持部12と取付部13とを有している。
【0049】
把持部12は、例えばディスペンサ装置10を移動させる際、該ディスペンサ装置10の使用者や設置者に把持される部分である。図示例において、把持部12は、第1の部分12aと第2の部分12bとが略L字状に連続した形態をなしている。第1の部分12aは、取付部13と連続する部分であり、容体部21の底面21aと略平行に延びている。第2の部分12bは、第1の部分12aと連続する部分であり、第1の部分12aに対して略垂直に延びている。
【0050】
取付部13は、ハンドル11をディスペンサ装置10と一体化させるべく、該ディスペンサ装置10の容器2およびディスペンサ本体4に対して取り付けられる部分である。取付部13は、ディスペンサ本体4の筐体41の外径寸法および第1の結合部材6の外壁部62の外径寸法と略同一の外径寸法の環状をなしている。取付部13は、環状部分の一部で把持部12と連続している。取付部13は、環状部分で囲まれた空間に所定の中心軸線を中心とする貫通孔(図示省略)を有している。かかる貫通孔には、容体部21に収容された液体を吸い上げる吸い上げチューブ(図示省略)が挿通される。該貫通孔の口径は、第2の結合部材8の筒部81の外径寸法以上とされている。
【0051】
ハンドル11は、取付部13の貫通孔の中心軸線を中心軸線Aと略一致させて、該取付部13がディスペンサ本体4と第1の結合部材6との間で挟み付けられるように配置される。このように配置されたハンドル11において、把持部12の第2の部分12bは、例えば容器2の背面を規定する容体部21の側面21dと所定の間隔をあけて対向する。
【0052】
ディスペンサ装置10において、ハンドル11を含めて容器2とディスペンサ本体4とを結合する場合、上述した第1の実施形態における手順を次のように変更すればよい。具体的には、ディスペンサ本体4と第1の結合部材6とを重ね合わせる際、これらの間にハンドル11の取付部13を介在させる。その際、接続部44のリブ44b,44c、溝44d、段差44eと取付部13の一端面13aとを対向させる。外壁部62の端面62a、内壁部63の端面63aと取付部13の他端面13bとを対向させる。これらをこのように対向させて、ディスペンサ本体4と、取付部13と、第1の結合部材6とを重ね合わせる。
【0053】
第2の結合部材8のねじ込み以降の手順は、上述した第1の実施形態に準じて行えばよい。その際、容器2に対するディスペンサ本体4の位置に加えて、ハンドル11の位置も微調整しながら、第1の結合部材6の雌ねじ63cと容器2の雄ねじ22bにねじ込む。これにより、第1の結合部材6と第2の結合部材8を用いた簡易な構成で、容器2とディスペンサ本体4とに加えて、これら容器2およびディスペンサ本体4とハンドル11とを所望の位置で組み付けることができる。例えば、容器2の正面を規定する容体部21の側面21bに吐出部43の吐出口43aの位置を合わせるとともに、容器2の背面を規定する容体部21の側面21dにハンドル11の把持部12の位置を合わせて、容器2とディスペンサ本体4とを組み付けることができる。
【0054】
工具を要しないことによる組み付け作業の容易化、容器2とディスペンサ本体4との組み付けの自由度の向上、容器2の液密性の低下抑制など、その他の効果は第1の実施形態と同様である。例えは、工具がなくとも、ハンドル11を容器2やディスペンサ本体4などに合わせて容易に交換することが可能である。
【0055】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0056】
1,10…ディスペンサ装置、2…容器、4…ディスペンサ本体、6…第1の結合部材、8…第2の結合部材、11…ハンドル、12…把持部、12a…第1の部分、12b…第2の部分、13…取付部、13a…一端面、13b…他端面、21…容体部、21a…底面、21b,21c,21d,21e…側面、21f…天面、22…注出部、22a…注出口、22b…雄ねじ(第1の雄ねじ)、22c…外周面、22d…端部、22e…内周面、41…筐体、43…吐出部、43a…吐出口、44…接続部、44a…接続口、44f…雌ねじ(第2の雌ねじ)、44g…内周面、61…底部、61a…リブ、62…壁部(外壁部)、62a…端面、63…壁部(内壁部)、63a…端面、63b…貫通孔、63c…雌ねじ(第1の雌ねじ)、63d…内周面、64…フランジ部(第1のフランジ部)、64a…リブ、64b…内周面、81…筒部、81a…貫通孔、81b…雄ねじ(第2の雄ねじ)、81c…外周面、82…フランジ部(第2のフランジ部)、82a…シール部、83,83a,83b…突起部、84a,84b…外辺部、A…中心軸線、D22…注出口の口径、D44…接続口の口径、D83…突起部の外辺部同士の間隔。