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  • 特開-LED照明装置 図1
  • 特開-LED照明装置 図2
  • 特開-LED照明装置 図3
  • 特開-LED照明装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136909
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】LED照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20230922BHJP
   F21K 9/275 20160101ALI20230922BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20230922BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20230922BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230922BHJP
   F21W 107/10 20180101ALN20230922BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20230922BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230922BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21K9/275
F21S8/00 100
F21S8/04 110
F21S2/00 600
F21W107:10
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042840
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】520445439
【氏名又は名称】株式会社MCS
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【弁理士】
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100194777
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 憲治
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 拓史
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014RB00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】容易にカメラの角度を変えることができるカメラ付きのLED照明装置を提供する。
【解決手段】LED照明装置は、照明部と撮像部3とを備える。照明部は、直管ランプと、直管ランプの一方の端部に設けられる口金部と、直管ランプの他方の端部に設けられる口金部とを含む。撮像部3は、直管ランプと口金部と連結する回動筒部31と、回動筒部31に固定されるカメラ収容部32と、カメラ収容部32に収容されるカメラ33とを含む。回動筒部31の一方の端部は、直管ランプに回転自在に軸支されている。回動筒部31の他方の端部は、口金部に回転自在に軸支されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明部と撮像部とを備える、LED照明装置であって、
前記照明部は、直管ランプと、前記直管ランプの端部に設けられる口金部とを含み、
前記撮像部は、前記直管ランプと前記口金部との間に設けられる回動筒部と、前記回動筒部に固定されるカメラ収容部と、前記カメラ収容部に収容されるカメラとを含み、
前記回動筒部の一方の端部は、前記直管ランプに対して回転自在に軸支され、
前記回動筒部の他方の端部は、前記口金部が前記直管ランプとは独立して回転するように前記口金部に対して回転自在に軸支される、LED照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載のLED照明装置であって、
前記回動筒部及び前記直管ランプの間と、前記回動筒部及び前記口金部の間とのいずれか一方には、前記回動筒部の回転を制止する第1ストッパが設けられる、LED照明装置。
【請求項3】
請求項1に記載のLED照明装置であって、
前記回動筒部と前記口金部との間に設けられる回動支持部をさらに備え、
前記回動筒部及び前記直管ランプの間には、前記回動筒部の回転を制止する第1ストッパが設けられ
前記回動筒部の他方の端部は、前記回動支持部の一方の端部に回転自在に軸支され、
前記回動支持部の他方の端部は、前記口金部が前記直管ランプとは独立して回転するように前記口金部に回転自在に軸支され、
前記回動支持部と前記口金部との間には、前記口金部の回転を制止する第2ストッパが設けられる、LED照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載のLED照明装置であって、
前記回動筒部と前記回動支持部との間には、前記回動筒部の回転を制止する第3ストッパが設けられる、LED照明装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のLED照明装置であって、
前記回動筒部は、前記カメラと前記直管ランプとを接続するための接続部を有し、
前記カメラは、前記接続部を介して前記回動筒部に固定される、LED照明装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のLED照明装置であって、
前記回動筒部は、前記回動筒部の回転角度を示す目盛りを有する、LED照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カメラ付きのLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鉄道車両内において、犯罪及びトラブルの発生の抑制、並びに、犯罪及びトラブルの早期発見及び正確な状況把握を目的として、鉄道車両内に監視カメラが設置される傾向にある。
【0003】
特許第6704489号公報(特許文献1)は、LED照明装置を開示している。LED照明装置は、照明部と、カメラ等の機能部と、付加機能収容筐体部とを備える。付加機能収容筐体部は、回動ガイド部と収容空間拡大形成部とを有する。回動ガイド部は、一端側で照明部に固定されおり、他端側で口金部に固定されている。回動ガイド部は、円筒形状であり、その一部に切欠き部を有し、その内周面に係合凸部を有する(特許文献1の図10を参照。)。収容空間拡大形成部は、切欠き部を介して回動ガイド部内に収容される部分を有する。その収容空間拡大形成部の収容部分は、外周面に複数の係合凹部を有する(特許文献1の図7を参照。)。係合凸部は、複数の係合凹部のうちいずれかと係合される。これにより、LED照明装置は、収容空間拡大形成部を回動ガイド部を軸とした所定の角度の回動位置で保持するようになっている(特許文献1の明細書段落「0035」を参照。)。
【0004】
特許第6686112号公報(特許文献2)は、LED照明装置を開示している。LED照明装置は、照明部と、カメラ等の機能部と、筐体部とを備える。筐体部は、回動ガイド部と収容空間拡大形成部とを有する。回動ガイド部は、一端側で照明部に固定されており、他端側で口金部に固定されている。回動ガイド部は、円筒形状であり、その一部に切欠き部を有し、切欠き部によって残された天井側領域において周方向に並ぶ複数のネジ穴を有する(特許文献2の図2を参照。)。筐体部は、天井側領域の外周面に沿う位置にネジ挿通孔を有する(特許文献2の図4を参照)。筐体部は、ネジ穴と複数のネジ挿通孔のいずれかとを対応させ、これらネジ穴とネジ挿通孔にネジを螺合することにより、回動ガイド部に固定される。このようにして、LED照明装置は、回動ガイド部を軸として筐体部の角度を変えて保持するようになっている(特許文献2の明細書段落「0055」を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6704489号公報
【特許文献2】特許第6686112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のLED照明装置は、照明部及び回動ガイド部、並びに、回動ガイド部及び口金部が固定されており、その回動ガイド部の内周面に形成された係合凸部と収容空間拡大形成部の係合凹部とを係合させることによって収容空間拡大形成部が所定の角度となるように保持しているため、収容空間拡大形成部の角度を変えるには、一旦回動ガイド部から収容空間拡大形成部を取り外す必要がある。そのため、特許文献1のLED照明装置は、容易に収容空間拡大形成部の角度を変えることができない。
【0007】
特許文献2のLED照明装置は、回動ガイド部と筐体部とがネジにより固定されているため、収容空間拡大形成部の角度を変えるには、一旦回動ガイド部から収容空間拡大形成部を取り外す必要がある。そのため、特許文献2のLED照明装置は、容易に収容空間拡大形成部の角度を変えることができない。
【0008】
そこで、本開示は、容易にカメラの角度を変えることができるカメラ付きのLED照明装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示は次のように構成した。すなわち、本開示に係るLED照明装置は、照明部と撮像部とを備えてよい。照明部は、直管ランプと、直管ランプの端部に設けられる口金部とを含んでよい。撮像部は、直管ランプと口金部との間に設けられる回動筒部と、回動筒部に固定されるカメラ収容部と、カメラ収容部に収容されるカメラとを含んでよい。回動筒部の一方の端部は、直管ランプに対して回転自在に軸支されてよい。回動筒部の他方の端部は、口金部が直管ランプとは独立して回転するように口金部に対して回転自在に軸支されてよい。
【0010】
これにより、直管ランプ及び口金部に夫々軸支された回動筒部がカメラ収容部とともに回転するため、容易にカメラの角度を変えることができる。
【0011】
LED照明装置において、回動筒部及び直管ランプの間と、回動筒部及び口金部の間とのいずれか一方に、回動筒部の回転を制止する第1ストッパが設けられてよい。これにより、カメラを所定の角度で固定することができる。
【0012】
LED照明装置は、回動筒部と口金部との間に設けられる回動支持部をさらに備えてよい。回動筒部及び直管ランプの間には、回動筒部の回転を制止する第1ストッパが設けられてよい。回動筒部の他方の端部は、回動支持部の一方の端部に回転自在に軸支されてよい。回動支持部の他方の端部は、口金部が直管ランプとは独立して回転するように口金部に回転自在に軸支されてよい。回動支持部と口金部との間には、口金部の回転を制止する第2ストッパが設けられてよい。これにより、回動筒部の一方の端部にのみ設けられた第1ストッパを操作することにより、容易にカメラの角度を変えることができる。
【0013】
LED照明装置において、回動筒部と回動支持部との間には、回動筒部の回転を制止する第3ストッパが設けられてよい。これにより、天井等に取付けられた照明装置本体に対してLED照明装置を適切に取り付けることができる。
【0014】
回動筒部は、カメラと直管ランプとを接続するための接続部を有してよい。カメラは、接続部を介して回動筒部に固定されてよい。これにより、カメラと直管ランプとの間の配線距離を短くすることができる。
【0015】
回動筒部は、回動筒部の回転角度を示す目盛りを有してよい。これにより、カメラの角度をどの程度変えたかを容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示のLED照明装置によれば、容易にカメラの角度を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1実施形態に係るLED照明装置の斜視図である。
図2図2は、図1に示すLED照明装置の撮像部の展開図である。
図3図3は、図1に示すLED照明装置の部分拡大図である。
図4図4は、第2実施形態のLED照明装置の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本開示に係る第1実施形態のLED照明装置1について、図1~3を用いて具体的に説明する。図1に示すように、LED照明装置1は、照明部2、撮像部3及びストッパ4を備える。LED照明装置1は、建築物又は車両等の天井又は壁面等に取付けられる。
【0019】
照明部2は、直管ランプ21、口金部22及び口金部23を有する。
【0020】
直管ランプ21は、直管型のLEDランプである。直管ランプ21は、透光カバー211と透光カバー211内に収容されるLED212とを含む(図3を参照。)。
【0021】
口金部22は、直管ランプ21の一方の端部に設けられる。すなわち、口金部22は、照明部2の一方の先端部であると言える。口金部22は、ピン端子221を有する。ピン端子221は、LED照明装置1を取付ける天井等の被取付面に設置された照明装置本体(図示せず。)のソケットに挿入されて固定される。これにより、LED212は、電源(図示せず。)と接続される。
【0022】
口金部23は、直管ランプ21の他方の端部に設けられる。すなわち、口金部23は、照明部2の他方の先端部であると言える。口金部23は、ダミー端子231を有する。ダミー端子231は、電源とは接続されない。ダミー端子231は、照明装置本体(図示せず。)との固定するために用いられる。また、ダミー端子231は、アースとして機能させてもよい。
【0023】
撮像部3は、図2に示すように、回動筒部31、カメラ収容部32及びカメラ33を有する。撮像部3は、照明部2に対して周方向に回転する。以下、詳述する。
【0024】
回動筒部31は、図1図3に示すように、直管ランプ21と口金部23との間に設けられる。すなわち、回動筒部31は、直管ランプ21と口金部23とを連結している。回動筒部31の一方の端部は、軸5(図3を参照。)を介して直管ランプ21に回転自在に軸支される。回動筒部31の他方の端部は、他の軸5を介して口金部23に回転自在に軸支される。言い換えれば、回動筒部31に対して、直管ランプ21と口金部23とは独立して回転する。このように、回動筒部31は、直管ランプ21と口金部23とを連結し、かつ、直管ランプ21と口金部23との間で回転可能に設けられている。回動筒部31は、直管ランプ21の軸心に対して周方向に回転する。なお、回動筒部31の他方の端部の回転機構は、回動筒部31の一方の端部の回転機構と略同じであるため、特に図示していない。回動筒部31の回転機構は、これに限られるものではなく、回転筒部31が直管ランプ21又は口金部23に対して回転自在に軸支できればどのような構成であってもよい。回動筒部31は、直管ランプ21と後述する接続部311とを接続する配線を収容するための収容空間を設けるという観点から円筒形状、楕円筒形状又は多角筒形状等の筒形状に形成されることが好ましい。ただし、回動筒部31は、中実の柱状であってもよい。本開示において、回動筒部31には柱形状のもの、或いは、内部に一部の収容空間を有するものを含むものとする。
【0025】
回動筒部31は、カメラ33と直管ランプ21とを接続するための接続部311を有する。接続部311は、例えば、回動筒部31の外周面から突出するように固定されたUSBコネクタである。すなわち、カメラ33は、カメラ33に設けられた図示しない端子をUSBコネクタに挿し込むことにより、電気的に接続されるとともに接続部311を介して回動筒部31に固定される。カメラ33は、接続部311を介して直管ランプ21から電源供給される。
【0026】
回動筒部31は、図2に示すように、目盛り312を有する。目盛り312は、回動筒部31の外周面に設けられる。特に、目盛り312は、後述するストッパ4の近傍に設けられるのが好ましい。使用者は、ストッパ4を操作して回動筒部31を回転させるためである。目盛り312には、例えば、15°、30°、45°及び60°のように角度も併記される。このように目盛り312を設けたことにより、使用者は、カメラの角度をどの程度変えたかを容易に把握することができる。
【0027】
カメラ収容部32は、回動筒部31の軸心から垂直方向に突出するように回動筒部31に固定される。図2に示すように、カメラ収容部32は、カメラレンズ331を露出させるための貫通孔321を有する。なお、カメラ収容部32は、カメラ33及び回路基板等を収容できればどのような形状であってもよく、また、図2に示すように、複数の部材を組み立てることにより構成されてもよい。ただし、カメラ収容部32の厚みを直管ランプ21の直径と略同じにすることより、コンパクトな外観となるため、LED照明装置1全体の外観意匠性を向上させることができる。
【0028】
カメラ33は、上述のように回動筒部31に固定され、カメラ収容部32の内部空間に収容される。カメラ33は、カメラレンズ331を有する。カメラレンズ331は、カメラ収容部32に設けられた貫通孔321から外部に露出される。カメラ33は、上述のように、接続部311に接続される。このとき、カメラ33は回動筒部31に固定され、回動筒部31に連動して回転する。そのため、直管ランプ21の軸心に対してカメラ33だけが回転する上述の特許文献1のような場合と比較して、回転による配線の突っ張りを考慮する必要がなく、余分な配線をしなくてもよい。すなわち、カメラ33と直管ランプ21との間の配線距離を短くすることができる。また、カメラ収容部32を比較的小型化でき、LED照明装置1を省スペースに設置することができる。
【0029】
ストッパ4は、図2及び図3に示すように、回動筒部31及び直管ランプ21の間と、回動筒部31及び口金部23の間とに設けられる。ストッパ4は、回動筒部31の回転を制止する。本実施形態では、回動筒部31及び直管ランプ21の間と、回動筒部31及び口金部23の間との両方にストッパ4を設けたが、いずれか一方に設けてもよい。図3に示すように、ストッパ4は、操作部41と、操作部41に取付けられたバネ42とを含む。使用者が操作部41を操作する(図示の右方へ移動させる)とロックが解除され、回動筒部31を回転させることができる。使用者は、回動筒部31を回転させることにより、回動筒部31に固定されたカメラ収容部32とともにカメラ33の角度を変えたのち、操作部41の操作を止める。そうすると、バネ42の弾性力により操作部41が回動筒部31のロック位置に戻り、回動筒部31の回転を制止する。これにより、カメラの角度を変えて、かつ、カメラを所定の角度で固定することができる。ストッパ4は、このようなバネ式ロックに限られるものではなく、回動筒部31の回転の制止及びその解除をスイッチできればどのような構成であってもよい。例えば、ボタンを押すことによって回動筒部31の回転の制止を解除するようなものであってもよく、回動筒部31の回転の制止及びその解除をするために単に操作部41をスライドさせるものであってもよい。
【0030】
このように、LED照明装置1によれば、直管ランプ21及び口金部23に夫々軸支された回動筒部31がカメラ収容部32とともに回転するため、容易にカメラの角度を変えることができる。その際、カメラ収容部32が回動筒部31に連動して回転するため、カメラ収容部32をLED照明装置1から取り外すことなく、容易にカメラの角度を変えることができる。また、天井等の取付面に設置された照明装置本体にLED照明装置1を取り付けた状において、照明装置本体とLED照明装置1との間のスペースは限られる。そのため、特許文献1及び特許文献2のLED照明装置は、収容空間拡大形成部又はネジの取り外しのため、一旦照明装置本体から取り外してからカメラの角度を変えなければならない。本開示のLED照明装置1によれば、直管ランプ21及び口金部23に夫々軸支された回動筒部31がカメラ収容部32とともに回転するため、照明装置本体に取付けた状態であっても容易にカメラ33の角度を変えることができる。なお、一般的に、直管ランプ21を照明装置本体に取付ける際、口金部22及び口金部23の各端子を照明装置本体のソケットに夫々挿入したのち、直管ランプ21を90°回転させることにより直管ランプ21が照明装置本体に固定される。特許文献1及び2のLED照明装置では、上述のように照明装置本体に取付けた状態でカメラの角度を変えることが困難であるため、照明装置本体に設置する前に予めカメラの角度を決めておく必要があるが、直管ランプを照明装置本体に固定するために90°回転させた際に収容空間拡大形成部と照明装置本体とが干渉するおそれがある。本開示のLED照明装置1によれば、直管ランプ21及び口金部23に夫々軸支された回動筒部31がカメラ収容部32とともに回転するため、カメラ収容部32と照明装置本体とが干渉することなく、容易に照明装置本体に設置することができる。
【0031】
(第2実施形態)
【0032】
次に、第2実施形態のLED照明装置1について、図4を用いて具体的に説明する。なお、基本的には第1実施形態のLED照明装置1と異なる構成について説明し、同じ構成については説明を省略する。
【0033】
LED照明装置1は、直管ランプ21と回動筒部31との間にストッパ4を有する。ストッパ4は、上述の第1実施形態のストッパ4と同様である。本実施形態において、回動筒部31と後述する回動支持部6との間には、ストッパは設けられていない。
【0034】
図4に示すように、LED照明装置1は、回動支持部6を有する。
【0035】
回動支持部6は、円筒形状を有し、回動筒部31と口金部23との間に設けられる。回動筒部31の一方の端部は、軸5を介して回動支持部6の一方の端部に軸支されている。回動支持部6は、他方の端部において回転自在となるように口金部23に軸支されている。直管ランプ21と口金部23とは、回動筒部31及び回動支持部6に対して独立して回転する。なお、回動支持部6は、円筒形状に限られるものではなく、楕円筒形状、多角筒形状、円柱形状、楕円柱形状又は多角柱形状であってもよい。
【0036】
ストッパ7は、回動支持部6と口金部23との間に設けられる。ストッパ7は、回動支持部7又は口金部23の回転を制止する。なお、ストッパ7は、上述した第1実施形態のストッパ4と同様である。そのため、ストッパ7の詳しい説明は省略する。
【0037】
このように回動支持部6を設けたことにより、回動筒部31と直管ランプ21との間、すなわち、回動筒部31の一方の端部側にのみ設けられたストッパ4を操作することにより容易にカメラ33の角度を変えることができる。また、ストッパ7を設けたことにより、口金部23の空回りを防止するとともに、ストッパ7を解除することによって口金部23を回転自在にし、LED212の照射角度を変えることができる。
【0038】
また、特に図示はしないが、回動筒部31と回動支持部6との間にストッパ4と同様の構成のストッパを設けてもよい。これにより、回動支持部6に対する回動筒部31の回転を制止することができる。回動筒部31と回動支持部6との間にストッパがない場合、LED照明装置1を照明装置本体に取付ける際に、上述のように直管ランプ21を90°回転させると回動筒部31の回転に対して回動支持部6及び口金部23が空回りして90°回転しないおそれがある。回動筒部31と回動支持部6との間にストッパを設けたことにより、回動筒部31の回転に連動して回転支持部6及び口金部23が回転し、適切にLED照明装置1を照明装置本体に取付けることができる。
【0039】
以上、実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 LED照明装置
2 照明部
21 直管ランプ
22 口金部
23 口金部
3 撮像部
31 回動筒部
311 接続部
312 目盛り
32 カメラ収容部
33 カメラ
4 ストッパ
5 軸
6 回動支持部
7 ストッパ
図1
図2
図3
図4