(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023137260
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】ナビゲーションシステム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20230922BHJP
G08G 1/01 20060101ALI20230922BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G08G1/01 E
G08G1/09 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022043382
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉川 悟史
(72)【発明者】
【氏名】川原 英樹
(72)【発明者】
【氏名】星野 邦人
(72)【発明者】
【氏名】浅野 大樹
(72)【発明者】
【氏名】春原 一史
(72)【発明者】
【氏名】二村 龍太郎
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129AA11
2F129BB03
2F129DD25
2F129DD27
2F129DD65
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE55
2F129FF04
2F129FF07
2F129GG17
2F129HH02
2F129HH12
5H181AA01
5H181AA26
5H181AA27
5H181BB04
5H181CC04
5H181FF05
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF25
5H181FF33
(57)【要約】
【課題】より早く渋滞状況を把握しやすくなり、かつ、迂回ルートの選択を早期に判断することができるナビゲーションシステムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーション装置は、車両の進路の交通状況が渋滞かどうかを判別する判別部と、判別部で渋滞であると判別した場合、通信部によって無人飛行体を飛行開始させる要求と道路交通情報を取得する領域を指定した情報とを送信する通信制御部と、を備え、無人飛行体は、ナビゲーション装置で指定された領域の道路交通情報を取得する情報取得部と、ナビゲーション装置からの飛行開始の要求を受信した場合に、無人飛行体を飛行開始させ、情報取得部で取得した情報をナビゲーション装置に出力する通信制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたナビゲーション装置と、前記車両に搭載され、前記車両の周囲を飛行可能な無人飛行体と、を含むナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション装置は、
前記車両の進路の交通状況が渋滞かどうかを判別する判別部と、
前記判別部で渋滞であると判別した場合、通信部によって前記無人飛行体を飛行開始させる要求と道路交通情報を取得する領域を指定した情報とを送信する通信制御部と、を備え、
前記無人飛行体は、
前記ナビゲーション装置で指定された領域の道路交通情報を取得する情報取得部と、
前記ナビゲーション装置からの飛行開始の要求を受信した場合に、前記無人飛行体を飛行開始させ、前記情報取得部で取得した情報を前記ナビゲーション装置に出力する通信制御部と、を備える、ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記無人飛行体は、
前記情報取得部がカメラであり、前記ナビゲーション装置で設定されたルートに沿いながら渋滞箇所まで飛行し、渋滞状況を撮影し、撮影した映像データを道路交通情報として前記ナビゲーション装置に送信する、請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記無人飛行体から受信した映像データに基づいて、渋滞時に迂回すべきか否かを判別する映像解析部を有する、請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記ナビゲーション装置が渋滞時に迂回が必要と判断した場合、前記無人飛行体は、迂回ルートに沿いながら飛行し、交通状況を撮影し、撮影した映像データを前記ナビゲーション装置に送信する、請求項3に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記ナビゲーション装置は、渋滞時に迂回が必要と判断しない場合、推奨とする走行レーンを案内する、請求項3または請求項4に記載のナビゲーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両に搭載して利用されるナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に無人飛行体を搭載し、無人飛行体を飛行させ、無人飛行体が撮影した映像データを車両に搭載されたナビゲーション装置へ送信することで、先の交通状況を把握する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、無人飛行体を用いて、車両の進行方向の状況を確認することができるが、運転者が、車両を円滑に走行させるためには、より早く渋滞状況を把握することが望まれる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より早く渋滞状況を把握しやすくなり、かつ、迂回ルートの選択を早期に判断することができるナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るナビゲーションシステムは、車両に搭載されたナビゲーション装置と、前記車両に搭載され、前記車両の周囲を飛行可能な無人飛行体と、を含むナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーション装置は、前記車両の進路の交通状況が渋滞かどうかを判別する判別部と、前記判別部で渋滞であると判別した場合、通信部によって前記無人飛行体を飛行開始させる要求と道路交通情報を取得する領域を指定した情報とを送信する通信制御部と、を備え、前記無人飛行体は、前記ナビゲーション装置で指定された領域の道路交通情報を取得する情報取得部と、前記ナビゲーション装置からの飛行開始の要求を受信した場合に、前記無人飛行体を飛行開始させ、前記情報取得部で取得した情報を前記ナビゲーション装置に出力する通信制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より早く渋滞状況を把握しやすくなり、かつ、迂回ルートの選択を早期に判断することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態のナビゲーションシステムの全体構成図である。
【
図2】
図2は、ナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、無人飛行体の構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ナビゲーション装置における処理の流れを示す図である。
【
図6】
図6は、無人飛行体における処理の流れを示す図である。
【
図7】
図7は、ナビゲーション装置の表示部における渋滞情報を示した図である。
【
図8】
図8は、渋滞時に迂回しない場合に推奨とする走行レーンの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るナビゲーションシステムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
(ナビゲーションシステム)
図1は、ナビゲーションシステムの全体構成図である。本実施形態に係るナビゲーションシステムは、車両1に搭載されたナビゲーション装置3と無人飛行体4とを含む。ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置3が道路交通情報通信システム、いわゆるVICS(登録商標)(Vehicle Infоrmatiоn Cоmmunicatiоn System)などから渋滞情報を受信した際に、渋滞していると判別した場合、無人飛行体4を設定したルートに沿って渋滞箇所まで飛行させ、先の渋滞状況を撮影し、撮影した映像データをナビゲーション装置3に送信し、ナビゲーション装置3に備えた表示部305によって、映像データを表示するシステムである。本実施の形態において、ナビゲーション装置3と無人飛行体4とは相互に無線通信を行う。
【0011】
(ナビゲーション装置)
図2は、ナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置3は、車両の運転者と同乗者との少なくともどちらかを含む搭乗者からの指示入力に応じてルート探索を行って搭乗者に適切に提案し、搭乗者によって選択されたルートを設定して地図表示及び音声によりルートを案内する。ナビゲーション装置3は、衛星測位システム受信部301と、操作部302と、地図情報記憶部303と、通信部304と、表示部305と、通知部306と、制御部307と、を備える。ナビゲーション装置3は、例えば、車両に搭載されていてもよいし、可搬型で車両に持ち込んでもよい。
【0012】
衛星測位システム受信部301は、例えばGPS(Global Positioning System)受信部である。衛星測位システム受信部301は、人工衛星からのGPS信号を受信するGPS受信機などで構成される。衛星測位システム受信部301は、受信したGPS信号を制御部307の位置情報取得部308に出力する。
【0013】
操作部302は、ナビゲーション装置3に対する各種操作が入力される。操作部302は、目的地を入力する操作、または、ルート案内を開始する操作が入力される。操作部302は、ナビゲーション装置3に対する物理的な操作手段、または、表示部305に配置されたタッチパネルなどである。操作部302は、入力された操作情報を制御部307の操作制御部309へ出力する。
【0014】
地図情報記憶部303は、地図情報を記憶する。地図情報は、例えば、交差点を含む道路地図である。地図情報記憶部303は、記憶している地図情報を制御部307の地図情報取得部310へ出力する。地図情報記憶部303は、通信機能を介して地図情報を取得する外部サーバ等の記憶装置であってもよい。
【0015】
通信部304は、広域の無線通信を行う通信ユニットである。通信部304は、無人飛行体4と相互に通信可能である。また、道路交通情報通信システムなどから渋滞情報を受信することも可能である。通信部304は、インターネットまたは携帯電話回線などいずれの方法で通信を行ってもよい。
【0016】
表示部305は、一例としては、ナビゲーション装置3に固有の表示装置、または、カーオーディオを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部305は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。本実施形態では、表示部305は、タッチパネル式ディスプレイである。言い換えると、表示部305は、操作部302として機能し、各種操作を入力可能である。車両1に設置されたナビゲーション装置3の表示部305は、車両1の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部305は、制御部307の表示制御部314から出力された映像信号に基づいて、目的地設定画面の映像を表示する。表示部305は、制御部307の表示制御部314から出力された映像信号に基づいて、目的地を表示する。表示部305は、制御部307の表示制御部314から出力された映像信号に基づいて、経路案内の映像を表示する。
【0017】
通知部306は、一例としては、ナビゲーション装置3に固有の音声出力装置、または、カーオーディオを含む他のシステムと共用した音声出力装置などである。通知部306は、例えば、スピーカである。通知部306は、制御部307の通知制御部315から出力された音声信号に基づいて、車両1の現在地から目的地までのルートの候補が抽出されたことを音声で通知する。通知部306は、例えば、表示部305である液晶ディスプレイまたはLED等表示器であって、制御部307の通知制御部315から出力された信号に基づいて、車両1の現在地から目的地までのルートの候補が抽出されたことを画像または光で通知してもよい。
【0018】
制御部307は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御部307は、記憶部317に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。制御部307は、搭乗者に応じた目的地までの走行ルートを提案する。制御部307は、位置情報取得部308と、操作制御部309と、地図情報取得部310と、通信制御部311と、ルート探索部312と、ルート案内部313と、表示制御部314と、通知制御部315と、センサ部316と、記憶部317と、判別部318と、映像解析部319とを有する。
【0019】
位置情報取得部308は、車両1の現在位置を示す現在位置情報を取得する。本実施形態では、位置情報取得部308は、衛星測位システム受信部301が取得したGPS信号に基づいて、車両1の現在位置情報を取得する。
【0020】
操作制御部309は、操作部302が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部309は、目的地の入力操作を示す目的地入力操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部309は、車両1の現在地から目的地までの探索されたルートの候補を選択する操作を示す選択操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部309は、ルート案内を開始する操作を示す案内開始操作情報を取得して制御信号を出力する。
【0021】
地図情報取得部310は、地図情報記憶部303から地図情報を取得する。より詳しくは、地図情報取得部310は、位置情報取得部308が取得した車両1の現在位置と目的地の位置情報とに基づいて、車両1の現在地から目的地までに関する地図情報を地図情報記憶部303から取得する。
【0022】
通信制御部311は、通信部304における通信を制御する。通信制御部311は、道路交通情報通信システムなどから渋滞情報を受信した場合、無人飛行体4に渋滞箇所までの飛行指示を示す情報を出力する。
【0023】
ルート探索部312は、車両1の現在地から目的地までのルートを探索する。ルート探索部312は、探索したルートを搭乗者に提示する。ルートを探索する方法は、公知のルート探索方法を使用可能であり、限定されない。
【0024】
ルート案内部313は、車両1の現在地から目的地までのルート案内を行う。より詳しくは、ルート案内部313は、探索されたルートに沿ったルート案内を行う。ルートを案内する方法は、公知のルート案内方法を使用可能であり、限定されない。
【0025】
表示制御部314は、ルート探索部312が探索したルートの候補を表示部305に表示させる。表示制御部314は、例えば、ルートの候補をリストにして、または、地図映像に重畳して表示させる。表示部305に表示されたルートの候補から、搭乗者は、ルートを選択可能である。
【0026】
また、表示制御部314は、ルート案内部313からの制御信号に基づいて、ルート案内部313が案内するルートを表示する。表示制御部314は、ルート案内部313が案内するルートに沿ったルート案内の映像を表示部305に表示させる。
【0027】
通知制御部315は、ルート案内部313からの制御信号に基づいて、車両1の現在地から目的地までのルートの候補がある旨やルート案内の音声メッセージを通知部306に出力させる。
【0028】
センサ部316は、自律航法を可能とするための、例えば、6軸センサ、地磁気センサなどの各種センサである。
【0029】
記憶部317は、制御部307で使用するプログラムおよびデータなどを記憶する記憶装置である。記憶部317は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリのうち少なくとも1つが用いられる。
【0030】
判別部318は、道路交通情報通信システムなどからの渋滞情報を受信して、無人飛行体4を飛行させた場合に、無人飛行体4のカメラ部42を通じて撮影された撮影映像の提供を受けて、現在地から目的地まで設定したルート上の渋滞状況を把握し、渋滞しているかどうか判別する。
【0031】
映像解析部319は、道路交通情報通信システムなどからの渋滞情報を受信して、無人飛行体4を飛行させて、無人飛行体4から受信した映像データに基づいて、判別部318で渋滞していると判別した場合に、迂回すべきか否かを判別する。
【0032】
(無人飛行体)
図3は、無人飛行体の概略図である。無人飛行体4は、飛行機構部41と、カメラ部42と、脚部43A,43Bと、無人飛行体4を制御するための制御部44とを備え、飛行機構部41は、プロペラ45A,45Bと、駆動部46A,46Bとを有する。無人飛行体4は、搭乗者の設定したルート上に沿って、先の渋滞箇所まで無人で飛行する飛行体である。無人飛行体4は、いわゆるドローンである。無人飛行体4は、無人飛行体4に備えられたカメラ部42により先の渋滞箇所を上空から撮影し、車両1に設置されたナビゲーション装置3に映像データを送信する。以下の説明では、無人飛行体4は、渋滞箇所まで自律飛行するものとして説明する。
【0033】
飛行していない場合、無人飛行体4は、
図1に示した、車両1のルーフ部に設けられた飛行体格納部2に格納されている。
【0034】
無人飛行体4には、2個の脚部43A,43Bが互いに対向するように取り付けられている。本実施の形態では、脚部43A,43Bは、台形形状に成形されたパイプ部材からなり、
図3に示すように、車両1の飛行体格納部2の底面において、無人飛行体4を保持するように形成されている。
【0035】
なお、車両1のルーフ部に設けられた飛行体格納部2にはスライド式で開閉する扉が設けられている。該扉はナビゲーション装置3からの電気信号によって開閉を制御することが可能である。また、飛行体格納部2の設置個所は、車両1のルーフ部以外に、例えばトランク部やボンネット部などの適宜の位置に設けることもできる。さらに、飛行体格納部2は、ルーフ部、トランク部、ボンネット部に設けずに車室内に設けるようにしても良い。この場合、飛行開始の要求を受信するとまず、窓を開ける動作を行うことになる。飛行体格納部2は、ルーフ部、トランク部、ボンネット部、車室内のいずれかに設けられてもスライド式で開閉する扉や窓を有するために、車両1が駐車中に無人飛行体4への悪戯等の防犯の効果が期待できる。
【0036】
図4は、無人飛行体の構成例を示すブロック図である。無人飛行体4は、電源供給部401と、衛星測位システム受信部402と、通信部403と、飛行機構部41と、カメラ部42と、制御部44とを備える。衛星測位システムは、例えばGPS(Global Positioning System)である。
【0037】
電源供給部401は、バッテリを備え、無人飛行体4に電力を供給する。飛行機構部41は、プロペラ45A,45B及び駆動部46A,46Bを備え、駆動部46A,46Bは、無人飛行体4のプロペラ45A,45Bの回転を制御するモータである。
【0038】
衛星測位システム受信部402は、いわゆるGPS(Global Positioning System)受信部である。衛星測位システム受信部402は、例えば、人工衛星からのGPS信号を受信可能なGPS受信回路およびアンテナなどで構成されている。衛星測位システム受信部402は、受信したGPS信号を制御部44の位置情報取得部404に出力する。
【0039】
通信部403は、広域の無線通信を行う通信ユニットである。通信部403は、無人飛行体4と相互に通信可能である。通信部403は、インターネットまたは携帯電話回線などいずれの方法で通信を行ってもよい。
【0040】
カメラ部42は、車両1の先の交通状況を撮影するカメラである。カメラ部42は、無人飛行体4に搭載されている。カメラ部42は、例えば、無人飛行体4の前後、左右、上下の6方向の映像を同時に撮影することができる。無人飛行体4が飛行を開始してから飛行を終了するまでの間、常時撮影を行う。カメラ部42は、撮影制御部405からの制御信号によって撮影開始と撮影終了とが制御され、カメラ部42は、撮影した映像を制御部44の映像取得部406へ出力する。なお、撮影する映像は動画でも静止画でも良く、通信回線の状態に応じて適宜変更されてもよい。また通信容量の削減のために、出力される映像の解像度やフレームレートを調整してもよい。
【0041】
制御部44は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。制御部44は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御部44には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは制御部44におけるデータの一時記憶などに用いられる。制御部44は、無人飛行体4を制御する。制御部44は、位置情報取得部404と、撮影制御部405と、映像取得部406と、自律飛行制御部407と、駆動制御部408と、センサ部409と、通信制御部410と、記憶部411とを有する。
【0042】
位置情報取得部404は、衛星測位システム受信部402が受信した電波に基づいて、無人飛行体4の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。
【0043】
撮影制御部405は、カメラ部42による撮影開始と撮影終了とを制御する。より詳しくは、撮影制御部405は、飛行を開始するとき、カメラ部42による映像の撮影を開始する制御信号を出力する。撮影制御部405は、飛行を終了するとき、カメラ部42による映像の撮影を終了する制御信号を出力する。
【0044】
映像取得部406は、カメラ部42が撮影した映像を取得する。映像取得部406は、取得した映像を自律飛行制御部407へ出力する。映像取得部406は、取得した映像を、記憶部411に保存してもよい。
【0045】
自律飛行制御部407は、位置情報取得部404によって取得される無人飛行体4の現在地の位置情報に基づいて、渋滞箇所まで自律飛行するように制御する。より詳しくは、自律飛行制御部407は、ナビゲーション装置3から飛行開始指示を示す情報を受信したとき、渋滞箇所まで自律飛行を開始する。自律飛行制御部407は、例えば、図示しない地図情報に基づいて現在地から目的地までの飛行ルートを探索する。自律飛行制御部407は、探索した飛行ルートに沿って、無人飛行体4が目的地まで自律飛行するように駆動制御部408に対して制御信号を出力する。自律飛行制御部407は、例えば、探索した飛行ルートおよび飛行高度を含む制御信号を駆動制御部408に対して出力する。
【0046】
自律飛行制御部407は、位置情報に加えて映像取得部406が取得した映像に基づいて、渋滞箇所まで自律飛行するように制御してもよい。自律飛行制御部407は、例えば、映像に画像処理を行って、無人飛行体4の進路上に障害物が認識された場合、障害物を回避させるように制御する制御信号を出力する。自律飛行制御部407は、例えば、映像から障害物が認識された場合、無人飛行体4を旋回、上昇または下降させるように制御する制御信号を出力する。
【0047】
駆動制御部408は、駆動部46A,46Bを制御する制御信号を出力する。より詳しくは、駆動制御部408は、無人飛行体4のプロペラ45A,45Bの回転を制御する制御信号を出力する。
【0048】
駆動制御部408は、自律飛行制御部407からの制御信号に基づいて、駆動部46A,46Bに対して、無人飛行体4を先の渋滞箇所または迂回エリアの上空でホバリングさせる制御信号または下降させる制御信号を出力する。
【0049】
センサ部409は、自律姿勢制御機能を実現するための、例えば、6軸センサ、地磁気センサなどの各種センサである。
【0050】
通信制御部410は、通信部403を制御して、ナビゲーション装置3との通信を制御する。本実施形態では、通信制御部410は、ナビゲーション装置3から飛行開始の指示情報を受信する。通信制御部410は、ナビゲーション装置3へ撮影した映像データを送信する。
【0051】
記憶部411は、制御部44で使用するプログラムおよびデータなどを記憶する記憶装置である。記憶部411は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリのうち少なくとも1つが用いられる。
【0052】
(ナビゲーション装置における情報処理)
次に、
図5を用いて、ナビゲーション装置3において行われる情報処理について説明する。
図5は、ナビゲーション装置における処理の流れを示す図である。
【0053】
ナビゲーション装置3に電源が投入された後、ルート探索を行うための操作がされた場合に、ナビゲーション装置3の制御部307により実行される。まず、制御部307は、ルート探索部312を制御し、ルート探索条件の入力画面を表示部305に表示し、表示部305に配置されたタッチパネルを通じて、現在地、目的地などのルート探索処理に必要となるルート探索情報の入力を受け付ける(ステップS101)。なお、ルート検索情報の入力は音声コマンドでの入力としてもよい。
【0054】
ルート探索部312は、ステップS101で受け付けたルート探索情報に基づいて、ルート探索を行う(ステップS102)。ルート探索部312は、ステップS102のルート探索の結果を表示部305に表示し、ルートの選択及び設定の操作を受け付ける(ステップS103)。
【0055】
ルートを設定した後、制御部307はルート案内部313を制御し、ルート案内を開始する(ステップS104)。より詳しくは、制御部307は、ルート案内部313によって、ルート案内を行う。
【0056】
ステップS104において、ルート案内部313は、地図情報を表示部305に表示する。また、ルート案内部313は、表示した地図上に設定されたルートと衛星測位システム受信部301を通じて取得する車両1の現在地を表示する。
【0057】
衛星測位システム受信部301は、複数の人工衛星からの測位情報を受信することにより、現在地を適切に測位する機能を実現する。
【0058】
そして、ルート案内部313は、ルート案内メッセージを、記憶部317から読み出して、これに応じた案内メッセージを、通知部306を通じてスピーカなどによりルートを案内する。
【0059】
図7で示すように、地図情報が表示された表示部305は、現在位置M2、走行ルートC、目的地Gを表示する。通信部304に道路交通情報通信システムなどから渋滞情報を受信した場合(ステップS105)、表示部305は、渋滞箇所Qを表示し、制御部307は、ナビゲーション装置3が先の交通状況が渋滞しているか否かを判定する(ステップS106)。制御部307は、先の交通状況が渋滞していると判定した場合(ステップS106でYes)、ステップS107へ進む。制御部307は、先の交通状況が渋滞していないと判定した場合(ステップS106でNo)、ステップS124へ進む。
【0060】
先の交通状況が渋滞していると判定した場合(ステップS106でYes)、通信制御部311は、無人飛行体4の飛行を開始させる(ステップS107)。これにより、無人飛行体4を設定したルートに沿って、先の渋滞箇所まで、飛行させる。
【0061】
先の交通状況が渋滞していないと判定した場合(ステップS106でNo)、制御部307は、ナビゲーション処理を終了させるか否かを判定する。目的地に到着したか、またはナビゲーション処理を終了させると判定した場合(ステップS126でYes)、制御部307は、ナビゲーション処理を終了させる(ステップS127)。ナビゲーション処理を終了しないと判定した場合(ステップS126でNo)、制御部307はステップS105からの処理を繰り返す。公知のナビゲーション装置のように、ナビゲーション処理は目的地まで継続されるように設定してもよい。
【0062】
ステップS107において、通信制御部311は、無人飛行体4を飛行させるための制御信号を無人飛行体4に送信する。そして、無人飛行体4は、車両1から離陸して飛行を開始し、先の渋滞箇所まで飛行する。
【0063】
その後、無人飛行体4は、カメラ部42により、渋滞箇所を撮影する。そして、無人飛行体4から撮影した映像データがナビゲーション装置3に送信される(ステップS108)。
【0064】
制御部307は、送信された映像データを通信部304で受信したか否かを判定する(ステップS109)。送信された映像データを通信部304で受信したと判定した場合(ステップS109でYes)、通信制御部311は、無人飛行体4からの映像データを受信し、映像データを画面表示する(ステップS111)。ステップS109において、送信された映像データを通信部304で受信していないと判定した場合(ステップS109でNo)、制御部307はステップS110に進む。
【0065】
ステップS110において、送信された映像を受信していない場合、例えば、車両1がトンネル内や圏外の場所で走行しており、電波状況が悪い場合、通信制御部311は、送信された映像を受信できなかったため、無人飛行体4に対して映像データを再送信するように指示し、再度、制御部307はステップS108からの処理を繰り返す。
【0066】
ステップS111において、映像データを画面表示した後、映像解析部319は、設定したルートを迂回する必要があるか否かを判定する(ステップS112)。迂回が必要と判定した場合(ステップS112でYes)、迂回ルート探索を行う(ステップS113)、迂回が必要ではないと判定した場合(ステップS112でNo)、制御部307は、より渋滞を避けられる走行レーンを推奨し、表示部305で案内するか否かを判定する(ステップS123)。
【0067】
ステップS113において、ルート探索部312は、ステップS112で受け付けた迂回ルート探索情報に基づいて、迂回ルート探索を行う。ルート探索部312は、迂回ルート探索の結果を表示部305に表示し、ルートの選択及び設定の操作を受け付ける(ステップS114)。ここで、複数の迂回ルートがある場合、ルート探索部312がもとのルートから距離的に近い迂回ルートを自動選択するようにしてもよい。
【0068】
迂回ルートを設定した後、制御部307はルート案内部313を制御し、ルート案内を開始する(ステップS115)。より詳しくは、制御部307は、ルート案内部313によって、迂回ルート案内を行う。
【0069】
ステップS115において、ルート案内部313は、地図情報を表示部305に表示する。また、ルート案内部313は、表示した地図上に設定されたルートと衛星測位システム受信部301を通じて取得する車両1の現在地を表示する。
【0070】
そして、ルート案内部313は、ルート案内メッセージを、記憶部317から読み出して、これに応じた案内メッセージを、通知部306を通じてスピーカなどにより迂回ルートを案内する。
【0071】
その後、ステップS116において、通信制御部311は、無人飛行体4を飛行させるための制御信号を無人飛行体4に送信する。そして、無人飛行体4は、車両1から離陸して飛行を開始し、設定した迂回エリアまで飛行する。
【0072】
その後、無人飛行体4は、カメラ部42により、迂回エリアを撮影する。そして、無人飛行体4から撮影した映像データがナビゲーション装置3に送信される(ステップS117)。
【0073】
制御部307は、送信された映像データを通信部304で受信したか否かを判定する(ステップS118)。送信された映像データを通信部304で受信したと判定した場合(ステップS118でYes)、通信制御部311は、無人飛行体4からの映像データを受信し、映像データを画面表示する(ステップS120)。ステップS117において、送信された映像データを通信部304で受信していないと判定した場合(ステップS117でNo)、制御部307はステップS119に進む。
【0074】
ステップS119において、送信された映像を受信していない場合、例えば、車両1がトンネル内や圏外の場所で走行しており、電波状況が悪い場合、通信制御部311は、送信された映像を受信できなかったため、無人飛行体4に対して映像データを再送信するように指示し、再度、制御部307はステップS117からの処理を繰り返す。
【0075】
ステップS123において、表示部305で案内すると判定した場合(ステップS123でYes)、例えば、
図8で示すように、現在位置M2の自車が設定したルートを迂回しなくても、渋滞箇所Qをより避けられる推奨走行レーンC1を表示部305に表示し、推奨走行レーンC1の選択及び設定の操作を受け付ける(ステップS124)。表示部305で案内しないと判定した場合(ステップS123でNo)、制御部307はステップS121へ進む。
【0076】
ステップS124において、推奨走行レーンC1を設定した後、先の交通状況が渋滞している可能性があるため、制御部307は、車両1の走行速度を調整しながら進行させる(ステップS125)。なお、制御部307は、先の渋滞箇所までの距離を把握することができるため、渋滞箇所までの到達時間を算出することも可能である。そして、ステップS121へ進む。
【0077】
映像データを画面表示した後、通信制御部311は、無人飛行体4の飛行を終了させるか否かを判定する(ステップS121)。無人飛行体4の飛行を終了させると判定した場合(ステップS121でYes)、通信制御部311は、飛行終了処理を実行する(ステップS122)。ステップS122においては、通信制御部311は、無人飛行体4の飛行を終了させ、無人飛行体4が車両1の飛行体格納部2に格納されるための制御信号を無人飛行体4に送信する。これにより、無人飛行体4は、車両1の飛行体格納部2に格納される。無人飛行体4の飛行を終了させると判定した場合(ステップS121でNo)、通信制御部311はステップS121からの処理を繰り返す。
【0078】
ステップS122において、無人飛行体4の飛行の終了処理が完了した後、制御部307は、ナビゲーション処理を終了させるか否かを判定する。ナビゲーション処理を終了させると判定した場合(ステップS126でYes)、制御部307は、ナビゲーション処理を終了させる(ステップS127)。ナビゲーション処理を終了しないと判定した場合(ステップS126でNo)、制御部307はステップS105からの処理を繰り返す。
【0079】
(無人飛行体における情報処理)
次に、
図6を用いて、無人飛行体4において行われる情報処理について説明する。
図6は、無人飛行体における処理の流れを示す図である。
【0080】
車両1にエンジンが掛けられ、電源供給部401に電力が供給され、ナビゲーション装置3の通信部304に交通情報通信システムなどから渋滞情報が送信された場合、制御部44は、通信部403を通じて、ナビゲーション装置3から制御信号を受信できる状態にし(ステップS201)、制御部44は、ナビゲーション装置3からの制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS202)。ナビゲーション処理を受信したと判定した場合(ステップS202でYes)、制御部44は、制御信号を通信制御部410に送信し、無人飛行体4をナビゲーション装置3で設定したルートに沿って飛行開始させる(ステップS203)。ナビゲーション処理を受信していないと判定した場合(ステップS202でNo)、制御部44はステップS201からの処理を繰り返す。
【0081】
ステップS203において、飛行体格納部2の扉がスライド開放され、通信制御部410は、自律飛行制御部407を通じて駆動制御部408を制御して、無人飛行体4をナビゲーション装置3で設定したルートに沿って渋滞箇所また迂回エリアまで飛行させる。
【0082】
ステップS203において、駆動制御部408は、自律飛行制御部407からの制御信号に基づいて、先の渋滞箇所また迂回エリアまで自律飛行などが行われるように駆動部46A,46Bを制御する。駆動制御部408からの制御信号により駆動部46A,46Bの回転が制御され、無人飛行体4は離陸、前後進、左右旋回、左右シフト、上昇、下降の各種動作を行うことで飛行する。制御部44は、ステップS204へ進む。
【0083】
ステップS204において、駆動制御部408は自律飛行制御部407からの制御信号に基づいて、先の渋滞箇所または迂回エリアにおいて、無人飛行体4を上空でホバリングさせる。制御部44は、撮影制御部405によって、先の渋滞箇所または迂回エリアを撮影するように制御する。撮影制御部405は、カメラ部42を制御して、上空から進行方向を撮影する。制御部44は、ステップS205へ進む。
【0084】
ステップS205において、制御部44は、映像取得部406によって、カメラ部42が撮影した映像データを取得する。制御部44は、ステップS206へ進む。
【0085】
ステップS206において、制御部44は、通信制御部410によって、通信部403を通じて、カメラ部42で撮影した映像データをナビゲーション装置3に送信する。制御部44は、ステップS207へ進む。
【0086】
制御部44は、ナビゲーション装置3から飛行終了を指示する制御信号を受信できる状態にし(ステップS207)、制御部44は、ナビゲーション装置3からの制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS208)。制御信号を受信したと判定した場合(ステップS208でYes)、制御部44は、ステップS209へ進む。制御信号を受信していないと判定した場合(ステップS208でNo)、制御部44はステップS207からの処理を繰り返す。
【0087】
ステップS209において、ナビゲーション装置3から車両1の現在位置情報を受信できる状態にし、制御部44は、ナビゲーション装置3の現在位置情報を受信したか否かを判定する(ステップS210)。現在位置情報を受信したと判定した場合(ステップS210でYes)、制御部44は、衛星測位システム受信部402を通じて、ナビゲーション装置3の現在位置情報を受信し、位置情報取得部404で取得する。その後、制御部44は、ステップS211に進む。現在位置情報を受信していないと判定した場合(ステップS210でNo)、制御部44はステップS209からの処理を繰り返す。
【0088】
ステップS211において、ナビゲーション装置3からの現在位置情報を受信した場合、制御部44は、通信制御部410を通じて、撮影処理を終了させる。制御部44は、ステップS212に進む。
【0089】
ステップS212において、駆動制御部408は、自律飛行制御部407からの制御信号に基づいて、車両1の現在位置まで自律飛行などが行われるように駆動部46A,46Bを制御する。無人飛行体4は、車両1まで飛行し、飛行体格納部2の扉がスライドで開放され、脚部43A,43Bが飛行体格納部2に格納され、車両1と電気的に接続される。制御部44は、すべての制御機能を終了させ、飛行処理を終了させる。
【0090】
ステップS212において、脚部43A,43Bを通じて、電源供給部401から電力が供給され、無人飛行体4のバッテリが充電状態となる。制御部44は、ステップS213に進む。
【0091】
そして、制御部44は、車両1の電源供給が停止し、無人飛行体4の電源が停止されたか否かを判定する(ステップS213)。車両1の電源供給が停止されたと判定した場合(ステップS213でYes)、無人飛行体4はスリープ状態となり、制御部44は処理を終了する。車両1の電源供給が停止していないと判定した場合(ステップS213でNo)、制御部44はステップS201からの処理を繰り返す。
【0092】
このように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置3で車両1の進路の交通状況が渋滞かどうかを判別し、渋滞であると判別した場合、飛行開始させる要求と道路交通情報を取得する領域を指定した情報とを無人飛行体4に送信する。また、ナビゲーションシステムは、無人飛行体4を、指定された領域に移動し、交通状況をカメラ部42で取得する。このように、渋滞情報に基づいて、渋滞しているとされる領域の実際の情報を無人飛行体4で取得することで、渋滞している領域に到達する前に、渋滞している領域の実際の状態を把握することができる。これにより、車線の選択、迂回路の選択等をより適切に行うことができる。つまり、実際に走行速度が低下し、渋滞に到達した後に、無人飛行体4で渋滞の状況を取得しても回避行動が困難であるが、交通情報を取得し、その情報に基づいて、判定することで、回避行動をとりやすくすることができる。
【0093】
本実施形態では、無人飛行体4の情報取得部をカメラ部42としたが、道路の交通状況を取得できればよく、形状を検出するセンサを用いてもよい。
【0094】
本実施形態では、無人飛行体4は、自律飛行するものとして説明したが、搭乗者が操縦する場合は、無人飛行体4に備えたカメラ部42で撮影した映像を確認しながら、無人飛行体4を、搭乗者がリモートコントローラなどを介して操縦することにより、設定したルートに沿って、渋滞箇所または迂回エリアまで飛行させてもよい。無人飛行体4は、自律飛行と搭乗者による操縦とを組み合わせて、渋滞箇所または迂回エリアまで飛行してもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 車両
2 飛行体格納部
3 ナビゲーション装置
301 衛星測位システム受信部
302 操作部
303 地図情報記憶部
304 通信部
305 表示部
306 通知部
307 制御部
308 位置情報取得部
309 操作制御部
310 地図情報取得部
311 通信制御部
312 ルート探索部
313 ルート案内部
314 表示制御部
315 通知制御部
316 センサ部
317 記憶部
318 判別部
319 映像解析部
4 無人飛行体
41 飛行機構部
42 カメラ部
43A,43B 脚部
44 制御部
45A,45B プロペラ
46A,46B 駆動部
401 電源供給部
402 衛星測位システム受信部
403 通信部
404 位置情報取得部
405 撮影制御部
406 映像取得部
407 自律飛行制御部
408 駆動制御部
409 センサ部
410 通信制御部
411 記憶部
M2 現在位置
G 目的地
Q 渋滞箇所
C 走行ルート
C1 推奨走行レーン