IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社LIXILグループの特許一覧

<>
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図1
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図2
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図3
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図4
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図5
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図6
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図7
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図8
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図9
  • 特開-開閉装置用の安全装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023137539
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】開閉装置用の安全装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 5/02 20060101AFI20230922BHJP
   E06B 7/36 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
E05F5/02 A
E06B7/36 F
E05F5/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022043793
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】安部 光太郎
(72)【発明者】
【氏名】前 健哉
(57)【要約】
【課題】衝突時の衝撃を緩和できると共に、耐久性が向上された開閉装置用の安全装置を提供すること。
【解決手段】開閉装置1用の安全装置10は、戸体30の開閉移動により開口部20aを開閉可能であって、戸体30が開閉移動されることにより移動する移動部721と、戸体30が所定速度以上で移動された場合に戸体30の開閉動作を一旦停止させるように移動部721が衝突するストッパ部80と、を備え、ストッパ部80は、移動部721が衝突する金属部82と、金属部82における移動部721側とは反対側に配置される緩衝材83と、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸体の開閉移動により開口部を開閉可能な開閉装置用の安全装置であって、
前記戸体が開閉移動されることにより移動する移動部と、
前記戸体が所定速度以上で移動された場合に前記戸体の開閉動作を一旦停止させるように前記移動部が衝突するストッパ部と、を備え、
前記ストッパ部は、前記移動部が衝突する金属部と、前記金属部における前記移動部側とは反対側に配置される緩衝材と、を有する、開閉装置用の安全装置。
【請求項2】
前記金属部は、前記移動部が衝突した場合に、前記緩衝材側に移動可能に構成される、請求項1に記載の開閉装置用の安全装置。
【請求項3】
前記ストッパ部は、前記金属部の移動をガイドするガイド部を有する、請求項1又は2に記載の開閉装置用の安全装置。
【請求項4】
前記ガイド部は、ガイド突起と、前記金属部に形成され前記ガイド突起に沿って移動可能な長孔と、を有する、請求項3に記載の開閉装置用の安全装置。
【請求項5】
前記ストッパ部は、前記緩衝材の下方側に配置され前記緩衝材を下方側から保持する蓋部を有する、請求項1~4のいずれかに記載の開閉装置用の安全装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、開閉装置用の安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定速度よりも速く戸体を閉めた場合に指挟みを防止できる開閉装置用の安全装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の開閉装置用の安全装置は、戸体に取り付けたアームが、枠に取り付けたストッパ部に衝突して、戸体を停止させることで、指挟みを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-57737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
開閉装置用の安全装置において、ストッパ部を金属材料のみで構成した場合には、アームにストッパ部の金属材料が直接衝突するため耐久性に課題があり、衝突時の音が大きくなりやすい。一方、ストッパ部におけるアームが衝突する面に緩衝材を取り付けた場合には、緩衝材の耐久性に課題がある。
【0005】
本開示は、衝突時の衝撃を緩和できると共に、耐久性が向上された開閉装置用の安全装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、戸体の開閉移動により開口部を開閉可能な開閉装置用の安全装置であって、前記戸体が開閉移動されることにより移動する移動部と、前記戸体が所定速度以上で移動された場合に前記戸体の開閉動作を一旦停止させるように前記移動部が衝突するストッパ部と、を備え、前記ストッパ部は、前記移動部が衝突する金属部と、前記金属部における前記移動部側とは反対側に配置される緩衝材と、を有する、開閉装置用の安全装置に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る開閉装置を室外側から見た場合の正面図である。
図2】第1実施形態に係る開閉装置用の安全装置を室外側から見た図である。
図3】第1実施形態に係る開閉装置用の安全装置を室外側の斜め上方側から見た図である。
図4】ストッパ部から下面蓋部を取り外した状態を示す斜視図である。
図5図3のA-A線断面図であって、ストッパ部の断面図である。
図6図4に示す状態から、ストッパ部にアーム部が衝突した状態を示す断面図である。
図7】第1実施形態の安全装置において、アーム板の先端部が、途中で下方に移動して内障子が進む動作を説明する図である。
図8】第1実施形態の安全装置において、アーム板の先端部がストッパ部に衝突して、内障子が一旦停止する動作を説明する図である。
図9】第1実施形態の安全装置において、操作アーム部が戻り移動経路を戻る動作を示す図である。
図10】第2実施形態に係る開閉装置用の安全装置を室外側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に配置された枠体20の開口部20aに納められた障子におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向、室内外方向)を意味する。図面において、室外側を室外側Y1と記載し、室内側を室内側Y2と記載する。
【0009】
本実施形態の開閉装置1は、いわゆる引き違い窓であり、図1に示すように、枠体20と、枠体20内に開閉可能に嵌め込まれた内障子30(戸体)及び外障子40と、安全装置10と、を備える。開閉装置1は、内障子30及び外障子40の左右方向Xへの開閉移動により開口部20aを開閉可能である。安全装置10は、開閉装置1用である。
【0010】
枠体20は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24により矩形に枠組みされている。内障子30および外障子40は、いずれも引き戸であり、これらを見付方向にスライドさせることで、枠体20の開口部20aが開放又は閉鎖される、いわゆる引き違い窓を構成する。
【0011】
内障子30は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框31、下框32および左右の縦框である召内框33,戸先框34により矩形に枠組みされた框体35と、框体35内に嵌め込まれて固定されたガラス36と、を含んで構成される。
【0012】
外障子40は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框41、下框42および左右の縦框である召外框43,戸先框44により矩形に枠組みされた框体45と、框体45内に嵌め込まれて固定されたガラス46と、を含んで構成される。
【0013】
安全装置10について説明する。本実施形態においては、開閉装置1において、図1の左右方向を左右方向Xという。開閉装置1の左右方向Xは、内障子30の横方向でもある。開閉装置1の左右方向Xにおける一方側(図1における左側)をX1側といい、左右方向Xにおける他方側(図1における右側)をX2側という。また、上下方向を上下方向Zという。また、内障子30を枠体20のX2側(図1における右側)において閉める方向(X1側からX2側に移動される方向)を第1移動方向D1といい、内障子30を枠体20のX2側(図1の右側)において開ける方向(X2側からX1側に移動される方向)を第2移動方向D2という。
【0014】
安全装置10は、指挟み防止機構を備えている。安全装置10は、図1図3に示すように、安全装置本体60と、操作アーム部70と、を備える。安全装置本体60は、枠体20の上枠21の左右方向XのX2側の端部側に固定されることで、開口部20aの左右方向XのX2側の上部に固定される。操作アーム部70は、内障子30の上框31の左右方向XのX2側に固定されることで、内障子30の左右方向XのX2側の上部に固定される。
【0015】
安全装置本体60は、図2及び図3に示すように、ベース部材61と、導入出ガイド部62と、戻り用開閉板63(開閉部)と、経路延在板64と、ストッパ部80と、を有する。また、安全装置本体60は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が移動する移動経路として、第1移動経路K1(上流側経路)と、落下誘導連通部65(誘導部)と、第2移動経路K2(下流側経路)と、戻り移動経路K3(戻り経路)と、を有する。
【0016】
ベース部材61は、上部構成部611と、側面板612と、を有する。上部構成部611は、上枠21に固定される。上部構成部611は、上下方向に厚さを有し、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成される。側面板612は、上部構成部611の見込方向の室内側Y2の端部から下方に延び、かつ、上下方向Zに幅を有して左右方向Xに延びて形成される。上部構成部611の下方側には、第1移動経路K1、落下誘導連通部65、第2移動経路K2及び戻り移動経路K3が形成される。
【0017】
第1移動経路K1は、導入出ガイド部62の入口側傾斜ガイド部621の上面側、中間平面ガイド部622の上面側、及び、戻り用開閉板63の上面側、経路延在板64の上面側を通り、ストッパ部80までの経路である。第1移動経路K1は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721がストッパ部80に向かう場合に、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が第1移動方向D1に移動されることが可能な経路である。
【0018】
第2移動経路K2は、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部側の下部に形成された落下誘導連通部65を介して、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部側の下方に連通して形成され、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部側の下方から、左右方向XのX2側に延びる。第2移動経路K2は、落下誘導連通部65により誘導された操作アーム部70のアーム板72の先端部721が第1移動方向D1に移動されることが可能な経路である。
【0019】
戻り移動経路K3は、第2移動経路K2における第1移動方向D1側の端部と反対の端部側から第1移動経路K1側に延びて形成され、第1移動経路K1の途中に合流する経路である。戻り移動経路K3は、経路延在板64の下方側、導入出ガイド部62の戻り側傾斜ガイド部623の上面側、及び、戻り用開閉板63の下方を通り、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が戻り用開閉板63を下方から押し上げることで、第1移動経路K1の途中に合流する経路である。
【0020】
導入出ガイド部62は、ベース部材61の側面板612の室外側Y1の面において、左右方向XのX1側の下方側に配置される。導入出ガイド部62は、入口側傾斜ガイド部621と、中間平面ガイド部622と、戻り側傾斜ガイド部623と、を有する。
【0021】
入口側傾斜ガイド部621は、安全装置本体60の入口側である左右方向XのX1側に配置され、左右方向XのX1側からX2側に向かうに従って下方側から上方側に向かうように傾斜して延びる。中間平面ガイド部622は、入口側傾斜ガイド部621の左右方向XのX2側の端部から、左右方向XのX2側に水平に所定長さ延びる。戻り側傾斜ガイド部623は、中間平面ガイド部622の左右方向XのX2側に配置され、中間平面ガイド部622の左右方向XのX2側の端部から、左右方向XのX2側に向かうに従って上方側から下方側に向かうように傾斜して延びる。
【0022】
戻り用開閉板63は、左右方向Xに水平に延びる板状に形成され、弾性変形可能である。戻り用開閉板63は、導入出ガイド部62の戻り側傾斜ガイド部623の上方側に配置される。戻り用開閉板63は、左右方向XのX2側の基端が、経路延在板64の左右方向XのX1側の端部に接続される。経路延在板64は、見込方向の室内側Y2において、ベース部材61の側面板612に固定され、左右方向Xに延びる平面板状に形成される。経路延在板64は、戻り用開閉板63と同一面上に延びる。
【0023】
戻り用開閉板63は、第1移動経路K1と戻り移動経路K3とが合流する部分に配置され、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が第1移動経路K1を移動する場合に戻り移動経路K3を閉鎖して第1移動経路K1を形成し、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が戻り移動経路K3から第1移動経路K1に移動する場合に、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が下方から押し上げることで上方側に一時的に弾性変形して、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が戻り移動経路K3から第1移動経路K1へ移動する経路を開放する。
【0024】
ストッパ部80は、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部に配置される。ストッパ部80は、ベース部材61の上部構成部611の下面に固定される。ストッパ部80には、内障子30が所定速度以上の速度で移動された場合に、内障子30の開閉動作を一旦停止させるように操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突する。
【0025】
ストッパ部80は、図4図6に示すように、一対の側板81と、可動衝突金属部材82(金属部)と、緩衝材83と、ガイド筒84と、緩衝材規制部85と、下面蓋部86(蓋部)と、を有する。
【0026】
一対の側板81は、ベース部材61の上部構成部611の見込方向の両端部から下方に延びる板状に形成される。一対の側板81は、見込方向に離れて配置され、左右方向Xに延びる。
【0027】
可動衝突金属部材82には、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突する。可動衝突金属部材82は、金属材料により形成される。可動衝突金属部材82は、ベース部材61の上部構成部611の下方の一対の側板81の左右方向XのX1側において、左右方向Xに移動可能に、ベース部材61に固定される。可動衝突金属部材82は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突した場合に、左右方向XのX2側(緩衝材83側)に移動可能に構成される。
【0028】
可動衝突金属部材82は、L字状部材821と、平面部材825と、が上下に重ねられて連結筒82aにより接続されて構成される。L字状部材821は、上下方向Z及び見込方向に延びる板状の衝突板822と、衝突板822の上端から左右方向XのX2側に延びる延出板823と、を有する。平面部材825は、延出板823の下方に重ねられて配置されている。
【0029】
衝突板822は、左右方向XのX1側を向く衝突面を有する。衝突板822におけるアーム板72の先端部721が衝突する部分は、衝突部822aを構成する。衝突部822aは、アーム板72の先端部721が衝突した場合に、ストッパ部80の衝突部822aにおけるアーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0030】
衝突板822の手前側の上側には、アーム規制部827が設けられる。本実施形態においては、アーム規制部827は、ベース部材61の上部構成部611の下面により構成される。アーム規制部827は、アーム板72の先端部721が上方側へ移動することを規制する。
【0031】
図2及び図3に示すように、衝突板822の左右方向XのX1側の手前の下部には、第2移動経路K2に連通する落下誘導連通部65(誘導部)が形成されている。落下誘導連通部65は、衝突板822の下端部と経路延在板64の左右方向XのX2側の端部との間の隙間により構成される。
【0032】
落下誘導連通部65は、内障子30が所定速度以上で移動された場合に、アーム板72の先端部721がストッパ部80に衝突して内障子30の開閉動作を一旦停止させた後にアーム板72の先端部721を下方(交差方向)に誘導し、内障子30が所定速度よりも遅い速度で移動された場合に、内障子30の開閉動作を停止させずにストッパ部80の手前においてアーム板72の先端部721を下方(交差方向)に誘導する。
【0033】
落下誘導連通部65の隙間の左右方向Xの長さは、先端側ピン73が通過可能な長さであって、内障子30が所定速度以上の速度で第1移動方向D1に移動して先端側ピン73が安全装置本体60に導入された場合に、先端側ピン73が、落下誘導連通部65の隙間から落下する前に、アーム板72の先端部721が衝突板822に衝突することが可能な長さに設定できる。
【0034】
図4図6に示すように、L字状部材821及び平面部材825には、L字状部材821及び平面部材825の両方を上下方向に貫通する長孔824が形成されている。長孔824は、左右方向Xに所定長さ延びる。
【0035】
長孔824内には、ベース部材61の上部構成部611から下方に突出するガイド筒84(ガイド突起)が配置される。ガイド筒84の上端は、ベース部材61の上部構成部611に接続される。可動衝突金属部材82は、長孔824がガイド筒84に沿って左右方向Xに移動可能に構成されることで、長孔824の左右方向Xの範囲内において、緩衝材83側に向かう方向に移動可能である。長孔824及びガイド筒84は、可動衝突金属部材82の移動をガイドするガイド部を構成する。
【0036】
緩衝材83は、可動衝突金属部材82の左右方向XのX2側に配置されている。緩衝材83は、左右方向Xに延びる直方体形状に形成される。緩衝材83は、例えば、ゴム材料により形成される。緩衝材83は、可動衝突金属部材82における操作アーム部70のアーム板72の先端部721側とは反対側に配置される。緩衝材83は、可動衝突金属部材82に接して配置される。これにより、緩衝材83及び可動衝突金属部材82は、互いに接して配置される。可動衝突金属部材82及び緩衝材83は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721側からこの順に配置される。
【0037】
緩衝材83は、一対の側板81の間に配置されている。緩衝材83の左右方向XのX2側には、緩衝材規制部85が設けられる。緩衝材規制部85は、ベース部材61の上部構成部611の下面に固定される。緩衝材規制部85は、緩衝材83の左右方向XのX2側への移動を規制する。緩衝材規制部85は、後述するネジ88により下面蓋部86と共締めされている。これにより、緩衝材83は、左右方向Xにおいて、可動衝突金属部材82と緩衝材規制部85との間に配置されると共に、見込方向において一対の側板81の間に配置される。
【0038】
緩衝材83は、可動衝突金属部材82の左右方向XのX2側に配置されることで、可動衝突金属部材82にアーム板72の先端部721が衝突して押し込まれた場合に、可動衝突金属部材82に押しつぶされて縮んで、可動衝突金属部材82に作用した衝撃を吸収して、衝撃を緩和する。本実施形態においては、緩衝材83が左右方向Xに延びる直方体形状に形成されるため、左右方向Xの長さが短い例えば板状の緩衝材よりも、衝撃を大きく緩和できる。本実施形態においては、緩衝材83は、可動衝突金属部材82にアーム板72の先端部721からの荷重がなくなった場合に、縮んだ状態から、元の状態に戻る。
【0039】
下面蓋部86は、可動衝突金属部材82及び緩衝材83の下方側に配置され、可動衝突金属部材82及び緩衝材83を下方側から保持する。下面蓋部86は、可動衝突金属部材82及び緩衝材83の下方側に配置された状態で、ネジ87,88により、ベース部材61の上部構成部611に固定される。緩衝材83が摩耗した場合などに、下面蓋部86をストッパ部80の下方から取り外すことで、緩衝材83を交換することができる。
【0040】
下面蓋部86を緩衝材83の下方に固定する場合には、下面蓋部86のX1側の部分において、ネジ87を下方から上方に向けて移動させて、ネジ87を、下面蓋部86のX1側の部分及びガイド筒84を貫通させて、下面蓋部86のX1側の部分を、ベース部材61の上部構成部611に固定する。また、下面蓋部86のX2側の部分において、ネジ88を下方から上方に向けて移動させて、ネジ88を、下面蓋部86のX2側の部分及び緩衝材規制部85を貫通させて、下面蓋部86のX2側の部分を、ベース部材61の上部構成部611に固定する。
【0041】
操作アーム部70は、図1に示すように、内障子30の上框31の左右方向XのX2側に配置される。操作アーム部70は、内障子30が左右方向XのX2側において閉まる側に移動された場合に、安全装置本体60に導入される。操作アーム部70は、図2及び図3に示すように、操作側ベース部材71と、アーム板72(アーム部材)と、先端側ピン73(ガイド部)と、を有する。
【0042】
操作側ベース部材71は、図2及び図3に示すように、左右方向Xに延びて形成される。操作側ベース部材71は、導入出ガイド部62よりも室外側Y1にずれた位置に配置され、内障子30が左右方向Xに移動されることで、安全装置本体60の導入出ガイド部62沿って左右方向Xに移動する。
【0043】
操作側ベース部材71は、下面板711と、一対の側面板712と、を有する。下面板711は、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成される。下面板711は、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成される。一対の側面板712は、下面板711の見込方向の両端部から上方に立ち上がる。
【0044】
アーム板72は、長尺の板状に形成され、操作側ベース部材71に取り付けられる。アーム板72は、導入出ガイド部62よりも室外側Y1にずれた位置において操作側ベース部材71に取り付けられ、内障子30が左右方向Xに開閉移動されることで、安全装置本体60の導入出ガイド部62に沿って左右方向Xに移動する。アーム板72は、操作アーム部70が安全装置本体60に導入される前の状態において、左右方向Xに延びる。
【0045】
アーム板72は、回転軸J1を中心に回転可能に構成される。回転軸J1は、図7に示すように、回転軸J1方向に見た場合に、ストッパ部80の衝突板822の衝突部822aよりも下方に配置される。衝突部822aは、アーム板72の先端部721が衝突する部分であり、ストッパ部80の衝突板822において、アーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0046】
アーム板72の基端側は、回転軸J1を中心に回転可能に操作側ベース部材71の左右方向XのX1側に接続される。アーム板72の先端には、先端部721(移動部)が形成される。先端部721は、円弧状に形成される。アーム板72の先端側には、見込方向の室内側Y2に突出する先端側ピン73が設けられている。
【0047】
先端側ピン73は、ピン状に形成され、アーム板72の先端側において、アーム板72の室内側Y2の面から室内側Y2に突出する。先端側ピン73は、見込方向に見た場合に、アーム板72の先端部721よりもアーム板72の内部側の基端側に配置される。先端側ピン73は、見込方向に延びる中心軸J2を中心に回転可能である。
【0048】
先端側ピン73は、アーム板72の先端側に設けられており、操作アーム部70が第1移動方向D1に移動した場合に、アーム板72が回転軸J1を中心に回転するため、導入出ガイド部62の上面に沿って移動される。これにより、先端側ピン73は、アーム板72の先端部721の移動をガイドする。先端側ピン73は、アーム板72の先端部721を、内障子30が移動する第1移動方向D1及び内障子30の上下方向Z(第1移動方向D1に交差する交差方向)に移動させるようにガイドする。
【0049】
アーム板72の先端部721は、先端側ピン73が導入出ガイド部62の上面に沿ってガイドされることで、内障子30の開閉移動に伴って内障子30が移動する第1移動方向D1に移動可能に構成される。アーム板72の先端部721は、アーム板72の回転軸J1を中心に円弧を描きながら上下方向に移動可能に構成される。
【0050】
これにより、アーム板72の先端部721は、内障子30の開閉移動に伴って内障子30が移動する第1移動方向D1に移動可能に構成されると共に、内障子30の上下方向Z(第1移動方向D1に交差する交差方向)に移動可能である。アーム板72の先端部721は、先端側ピン73が落下誘導連通部65により下方に誘導される場合に、アーム板72の先端部721の自重により下方に誘導される。
【0051】
次に、本実施形態の開閉装置1用の安全装置10の動作について説明する。まず、図7及び図8に示すように、内障子30を開位置から第1移動方向D1に移動させて、内障子30を閉める場合について説明する。
【0052】
内障子30を閉めることで、内障子30に取り付けられた操作アーム部70は、安全装置本体60に向けて第1移動方向D1に移動される。これにより、図7の上段の図に示すように、操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、安全装置本体60に導入される。安全装置本体60に導入されたアーム板72の先端部721は、アーム板72の回転軸J1を中心に円弧を描きながら上下方向に移動可能な状態である。
【0053】
内障子30が所定速度よりも遅い速度で閉められた場合には、図7の上段の図において、安全装置本体60に導入された操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、先端側ピン73が導入出ガイド部62の入口側傾斜ガイド部621にガイドされることで、第1移動経路K1において導入出ガイド部62の入口側傾斜ガイド部621の上面に沿って移動する。そして、図7の中段の図に示すように、先端側ピン73は、落下誘導連通部65の隙間から、アーム板72の先端部721が可動衝突金属部材82の衝突板822に接触せずに又は接触して、図7の下段の図に示すように、下方側の第2移動経路K2に落下して、内障子30は、停止せずに第1移動方向D1に移動される。そして、内障子30は、図7の下段の図に示すように、第1移動方向D1に移動されて、閉められる。
【0054】
内障子30が停止せずに閉められる所定速度よりも遅い速度とは、例えば、内障子30を閉める際に内障子30が勢いよく閉まる速度よりも遅い速度を意味する。本実施形態においては、内障子30が所定速度よりも遅い速度で閉められた場合には、アーム板72の先端部721が可動衝突金属部材82の衝突板822に勢いよく衝突せずに、内障子30は停止せずに閉められる。
【0055】
一方、内障子30が所定速度以上で閉められた場合に、安全装置本体60に導入された操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、第1移動経路K1において導入出ガイド部62の入口側傾斜ガイド部621の上面に沿って移動し、図8の上段の図に示すように、ストッパ部80の可動衝突金属部材82の衝突板822の衝突部822aに衝突する。衝突部822aは、ストッパ部80の可動衝突金属部材82の衝突板822において、アーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0056】
本実施形態においては、ストッパ部80の可動衝突金属部材82の衝突板822の左右方向XのX2側には、緩衝材83が配置されている。そのため、図8の中段の図に示すように、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が可動衝突金属部材82の衝突板822の衝突部822aに衝突して押し込まれた場合に、緩衝材83が、可動衝突金属部材82に押しつぶされて縮むことで、可動衝突金属部材82に作用した衝撃を吸収して、衝撃を緩和できる。
【0057】
ここで、図8の中段の図に示すように、アーム板72の先端部721は、アーム板72の基端の回転軸J1がストッパ部80の可動衝突金属部材82の衝突板822の衝突部822aよりも下方に配置されている。そのため、アーム板72の先端部721がストッパ部80に衝突した場合に、第1移動経路K1の左右方向XのX2側に移動されることで、アーム板72の先端部721がストッパ部80に衝突した状態で斜め上方側に荷重が作用する。また、可動衝突金属部材82の衝突板822の手前側の上部に設けられるアーム規制部827により、アーム板72の先端部721は、上方側へ移動することが規制される。これにより、アーム板72の先端部721は、下方側に落ちにくい。よって、アーム板72の先端部721がストッパ部80に衝突した状態が保持されやすく、内障子30を一旦停止させやすい。
【0058】
その後、アーム板72の先端部721は、ストッパ部80に衝突した状態で斜め上方側に作用する荷重が緩むことで、図8の下段の図に示すように、自重によりアーム板72の基端の回転軸J1を中心に回転して、落下誘導連通部65を通して、先端側ピン73が、落下誘導連通部65の隙間から、下方側の第2移動経路K2に落下する。アーム板72の先端部721が第2移動経路K2に誘導された後には、緩衝材83は、縮んだ状態から元の状態に戻る。これにより、ストッパ部80の可動衝突金属部材82は、元の位置に戻される。そして、アーム板72の先端部721が第2移動経路K2を移動することで、内障子30は、第1移動方向D1に移動されて、閉められる。
【0059】
内障子30が一旦停止する所定速度以上とは、例えば、仮に安全装置10が存在しない場合に、内障子30が勢いよく閉まる速度以上を意味する。本実施形態においては、内障子30が所定速度以上で閉められた場合には、先端側ピン73が可動衝突金属部材82の衝突板822に衝突することで、内障子30が枠体20の縦枠24に勢いよく衝突することが抑制されて、内障子30は一旦停止する。
【0060】
次に、図9の上段に示す内障子30の閉位置から、左右方向XのX1側の第2移動方向D2に移動させて、内障子30を開ける場合について説明する。
【0061】
内障子30を開ける場合には、図9の上段に示す内障子30の閉位置から、内障子30を第2移動方向D2に移動させることで、操作アーム部70は、第2移動経路K2において、第2移動方向D2に移動され、戻り移動経路K3に導入される。
【0062】
戻り移動経路K3に導入された操作アーム部70は、戻り移動経路K3を移動されて、第1移動経路K1に合流される。操作アーム部70が戻り移動経路K3から第1移動経路K1に移動する場合に、図9の下段の図に示すように、アーム板72の先端に設けられた先端側ピン73は、導入出ガイド部62の戻り側傾斜ガイド部623に沿って移動されて戻り用開閉板63に達する。戻り用開閉板63に達した先端側ピン73は、戻り用開閉板63を弾性変形させて押し上げて、戻り移動経路K3から第1移動経路K1へ移動する経路を開放する。そして、操作アーム部70が第1移動経路K1の途中に合流して戻る方向に移動されることで、内障子30を第2移動方向D2に移動させて、内障子30を開けることができる。
【0063】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の開閉装置1用の安全装置10においては、ストッパ部80は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突する可動衝突金属部材82と、可動衝突金属部材82における操作アーム部70のアーム板72の先端部721側とは反対側に配置される緩衝材83と、を有する。そのため、ストッパ部80は、緩衝材83により可動衝突金属部材82に作用した衝撃を吸収できるため、衝突時の衝撃を緩和できる。また、ストッパ部80は、緩衝材83により可動衝突金属部材82に作用した衝撃を吸収できるため、可動衝突金属部材82及び緩衝材83の耐久性を向上でき、更には、操作アーム部70のアーム板72の先端部721との衝突による衝突音を軽減できる。
【0064】
また、本実施形態においては、可動衝突金属部材82は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突した場合に、緩衝材83側に移動可能に構成される。これにより、可動衝突金属部材82の可動量を大きくできるため、可動衝突金属部材82に作用した衝撃の緩和量を向上させることができる。
【0065】
また、本実施形態においては、ストッパ部80は、可動衝突金属部材82の移動をガイドするガイド部を有する。これにより、可動衝突金属部材82をガイド部により緩衝材83に向かうようにガイドできるため、緩衝材83により衝撃を確実に吸収させることができる。
【0066】
また、本実施形態においては、ガイド部は、ガイド筒84と、可動衝突金属部材82に形成されガイド筒84に沿って移動可能な長孔824と、を有する。これにより、ガイド部を簡易な構成により実現できる。
【0067】
また、本実施形態においては、ストッパ部80は、緩衝材83の下方側に配置され緩衝材83を下方側から保持する下面蓋部86を有する。これにより、下面蓋部86により、緩衝材83を下方側から保持することで、緩衝材83の落下を防止できる。また、下面蓋部86をストッパ部80の下方から取り外すことができるため、緩衝材83の交換などのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0068】
次に、図10を参照して、本開示の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と比べて、ストッパ部80Aの構成が主に異なる。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を用いる。また、特に説明しない点に構成については、第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
【0069】
第2実施形態においては、第1実施形態と比べて、ストッパ部80Aの衝突金属部材891の構成が主に異なる。図10に示すように、第2実施形態のストッパ部80Aは、衝突金属部材891(金属部)と、緩衝材892と、を有する。
【0070】
衝突金属部材891は、例えば、板状に形成され、ストッパ部80Aにおける最も操作アーム部70側に配置される。衝突金属部材891には、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が衝突する。衝突金属部材891は、左右方向Xに移動しないように構成される。
【0071】
緩衝材892は、例えば、板状に形成され、衝突金属部材891における操作アーム部70のアーム板72の先端部721側とは反対側に配置される。緩衝材892は、衝突金属部材891における操作アーム部70側とは反対側の背面に貼り付けられている。衝突金属部材891及び緩衝材892は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721側からこの順に配置される。緩衝材892は、例えば、凸状のブロック形状(T字形状)に形成される。この場合、緩衝材892の凸部892aは、ストッパ部80Aの幅方向の両端に設けられる一対の側板801の間に形成される開口801aに嵌め込まれる。これにより、衝突金属部材891の背面に貼り付けた緩衝材892の凸部892aを、ストッパ部80Aの一対の側板801の間に形成される開口801aに嵌め込むことにより、衝突金属部材891及び緩衝材892を、ストッパ部80Aの一対の側板801の間に形成される開口801aに取り付けることができる。
【0072】
以上のように構成されるストッパ部80Aにおいては、内障子30が所定速度以上で閉められた場合に、操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、第1移動経路K1を移動し、ストッパ部80Aの衝突金属部材891に衝突する。本実施形態においては、ストッパ部80Aの衝突金属部材891の左右方向XのX2側には、緩衝材892が配置されている。そのため、ストッパ部80Aは、緩衝材892により衝突金属部材891に作用した衝撃を吸収できるため、衝突時の衝撃を緩和できる。
【0073】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ストッパ部80Aは、緩衝材892により衝突金属部材891に作用した衝撃を吸収できるため、衝突時の衝撃を緩和できる。また、ストッパ部80Aは、緩衝材892により衝突金属部材891に作用した衝撃を吸収できるため、衝突金属部材891及び緩衝材892の耐久性を向上でき、更には、操作アーム部70のアーム板72の先端部721との衝突による衝突音を軽減できる。
【0074】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0075】
例えば、前記実施形態においては、内障子30を閉める場合について説明したが、これに限定されない。例えば、安全装置10のアーム板72を内障子30の戸元側に設けると共に、安全装置10の安全装置本体60を枠体20の上枠21の左右方向XのX1側の端部側に設けることで、枠体20の左右方向XのX1側において内障子30を開ける場合に用いる安全装置としてもよい。
【0076】
前記実施形態においては、戸体を内障子30で構成したが、これに限定されず、戸体を、框体及びガラスを有していない扉で構成してもよい。また、例えば、戸体を、ドアで構成してもよい。
【0077】
自動ドアなどの電動で開閉する扉に適用することで、電動部分が故障して手動で扉を開閉する場合にも、本開示の開閉装置を使用可能である。また、開閉時に緩やかに閉まるソフトクローズの開閉装置にも適用可能である。
【0078】
前記実施形態においては、開閉装置1を、引き違い窓で構成したが、これに限定されず、例えば、片引き窓で構成してもよい。
【0079】
前記実施形態において、安全装置本体60(ストッパ部80)を上枠21の左右方向XのX2側の端部側に配置し、操作アーム部70を内障子30の左右方向XのX2側に配置したが、これに限定されない。例えば、安全装置本体60(ストッパ部80)を上枠21の左右方向Xの中央側に配置し、操作アーム部70を内障子30の左右方向Xにおける安全装置本体60(ストッパ部80)に対応した位置(例えば、内障子30の左右方向Xの中央側)に配置してもよい。
【0080】
前記実施形態においては、安全装置本体60(ストッパ部80)を1つ設けることで、内障子(戸体)が一旦停止する左右方向の位置を1箇所としたが、これに限定されない。安全装置本体60(ストッパ部80)を左右方向の複数箇所に設けることで、左右方向の複数の位置において、内障子30を一旦停止させるように構成してもよい。
【0081】
また、安全装置本体60(ストッパ部80)を複数箇所に設ける他の形態として、例えば、3枚建てや4枚建ての引き違いの引戸同士の間に安全装置本体60(ストッパ部80)を取り付けることで、引戸同士の間での指挟みを防止してもよい。
【0082】
前記実施形態においては、先端側ピン73を、中心軸を回転軸として回転可能に構成したが、これに限定されず、先端側ピン73は、回転しない構成でもよい。
【0083】
前記実施形態においては、アーム板72の先端部721をストッパ部80に衝突させるように構成したが、これに限定されない。アーム板72の先端にローラを設けて、アーム板の先端に設けたローラをストッパ部に衝突させるように構成してもよい。この場合、アーム板72の先端に設けたローラを、アーム板72の移動をガイドするピンとして構成してもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 開閉装置、10 安全装置、20a 開口部、30 内障子(戸体)、80,80A ストッパ部、82 可動衝突金属部材(金属部)、83 緩衝材、84 ガイド筒(ガイド突起、ガイド部)、86 下面蓋部(蓋部)、721 先端部(移動部)、824 長孔(ガイド部)、891 衝突金属部材(金属部)、892 緩衝材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10