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特開2023-137715情報提供装置、情報提供方法及びプログラム
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  • 特開-情報提供装置、情報提供方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023137715
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044048
(22)【出願日】2022-03-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】田口 雄毅
(72)【発明者】
【氏名】山下 孝之介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】対象が移動する物体であっても、その位置情報を検索することを可能とする情報提供装置、情報提供方法、プログラム及び端末装置を提供する。
【解決手段】ユーザ端末2から、ユーザ端末2の第2ユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である情報閲覧対象物を特定するための情報である検索時入力単語情報D8を取得する第1取得手段(通信部13)と、情報閲覧対象物の現在位置を推定する第1推定手段(制御部11)と、第1推定手段が推定した情報閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報D9を、通信部13によってユーザ端末2へと送信させる第1送信制御手段(制御部11)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する第1推定手段と、
前記第1推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第1送信制御手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段と、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段と、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
を備え、
前記第1推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記第2の端末装置の位置に係る情報である登録時端末位置情報及び当該時点での前記第2の端末装置の姿勢に係る情報である登録時端末姿勢情報を取得する第4取得手段を備え、
前記第3取得手段は、前記登録時端末位置情報及び前記登録時端末姿勢情報を用いて前記登録対象物の位置を推定することで、前記登録対象物位置情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動スケジュールに係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動傾向に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記閲覧対象物の移動方向を推定する第2推定手段と、
前記第2推定手段が推定した前記閲覧対象物の移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第2送信制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記第2推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の移動方向を推定することを特徴とする請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記閲覧対象物特定情報は、前記第1の端末装置のユーザが前記第1の端末装置を使用して入力した単語に係る情報を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記閲覧対象物特定情報は、前記閲覧対象物の画像データを含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項11】
端末装置から、前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する取得ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおいて推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記端末装置へと送信させる送信制御ステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項12】
サーバ装置に係るコンピュータを、
端末装置から、前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する取得手段、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定手段、
前記推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記端末装置へと送信させる送信制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
端末装置に係るコンピュータを、
前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御手段、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得手段、
前記第2取得手段が取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得ステップと、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにおいて取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項15】
ユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御手段と、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、プログラム及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば名称等の単語を入力して検索することで、店舗等の施設の位置を検索できるシステムが知られている。このようなシステムを使用すれば、当該システムのユーザは、位置を知りたい施設の名称等のキーワードを入力して検索することで、当該施設の位置情報を取得することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6957411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシステムにおいて位置情報の検索対象とできる物体は、移動することなく、その位置が変動しない物体に限られるのが通常であり、移動することで位置が変動してしまう物体については、その位置情報をユーザに提供することは困難であった。
【0005】
本発明の課題は、対象が移動する物体であっても、その位置情報を検索することを可能とする情報提供装置、情報提供方法、プログラム及び端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報提供装置において、
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する第1推定手段と、
前記第1推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第1送信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報提供装置において、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段と、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段と、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
を備え、
前記第1推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報提供装置において、
前記第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記第2の端末装置の位置に係る情報である登録時端末位置情報及び当該時点での前記第2の端末装置の姿勢に係る情報である登録時端末姿勢情報を取得する第4取得手段を備え、
前記第3取得手段は、前記登録時端末位置情報及び前記登録時端末姿勢情報を用いて前記登録対象物の位置を推定することで、前記登録対象物位置情報を取得することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動スケジュールに係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動傾向に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物の移動方向を推定する第2推定手段と、
前記第2推定手段が推定した前記閲覧対象物の移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第2送信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の情報提供装置において、
前記第2推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の移動方向を推定することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物特定情報は、前記第1の端末装置のユーザが前記第1の端末装置を使用して入力した単語に係る情報を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物特定情報は、前記閲覧対象物の画像データを含むことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、情報提供方法において、
端末装置から、前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する取得ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおいて推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記端末装置へと送信させる送信制御ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、プログラムにおいて、
サーバ装置に係るコンピュータを、
端末装置から、前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する取得手段、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定手段、
前記推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記端末装置へと送信させる送信制御手段、
として機能させることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、プログラムにおいて、
端末装置に係るコンピュータを、
前記端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御手段、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得手段、
前記第2取得手段が取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、情報提供方法において、
端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得ステップと、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにおいて取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明は、端末装置において、
ユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物特定情報を、送信手段によってサーバ装置へと送信させる送信制御手段と、
前記閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した前記閲覧対象物位置情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、対象が移動する物体であっても、その位置情報を検索することを可能とする情報提供装置、情報提供方法、プログラム及び端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る情報提供システムの位置情報の登録時の動作の流れを示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る情報提供システムの位置情報の閲覧時の動作の流れを示すフローチャートである。
図4】実施形態に係る情報処理システムの情報閲覧画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図1から図4に基づいて、本発明の実施形態である情報提供システム100について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。
【0024】
[第1 構成の説明]
情報提供システム100は、図1に示すように、サーバ装置1と、ユーザ端末2と、を備えて構成され、各装置の間は、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0025】
[1 サーバ装置]
サーバ装置1は、例えば、情報提供システム100を管理・運営し、サービスを提供する企業等が保有するPC(Personal Computer)、WS(Work Station)等の情報機器であり、後述のように移動する物体の位置情報のユーザ端末2への送信等を行う。
サーバ装置1は、図1に示すように、例えば、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えて構成されている。
【0026】
なお、サーバ装置1は、必ずしも単一のPC、WS等の情報機器によって実現されることを要せず、例えば、複数台のPC、WS等の情報機器が通信ネットワークNを介して接続されることで、複数台の情報機器により、サーバ装置1としての機能が実現されていてもよい。この場合、このような複数の情報機器が接続されたものがサーバ装置1に該当することとなる。
【0027】
制御部11は、サーバ装置1の動作を制御する部分であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、記憶部12に記憶されたプログラムデータ等とCPUとの協働により、サーバ装置1の各部を統括制御する。
【0028】
記憶部12は、サーバ装置1の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ等のサーバ装置1の運用に必要となるデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
【0029】
記憶部12は、サーバ装置用制御プログラム121と、登録情報データベース122と、を備える。
【0030】
サーバ装置用制御プログラム121は、サーバ装置1を動作させるための制御部11への各種命令を含むプログラムであり、後述の動作の説明において述べるサーバ装置1の動作は、サーバ装置用制御プログラム121に従ってなされることとなる。
登録情報データベース122は、後述のように、登録時時刻情報D3と、登録対象物画像データD5と、登録対象物位置情報D6と、登録対象物名称情報D7と、が記憶される部分である。なお、記憶される各情報の詳細については、後述の動作の説明の中で述べる。
【0031】
通信部13は、サーバ装置1と、ユーザ端末2との間の通信に用いられる部分であり、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタ等を有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0032】
[2 ユーザ端末]
ユーザ端末2は、例えば、本システムを利用するユーザのそれぞれが所持するスマートフォン、タブレット端末等の情報機器であり、後述のように、サーバ装置1への情報の送信や、サーバ装置1からの情報の受信等に用いられる。
図1においてはユーザ端末2を一つしか図示していないが、実際には、本システムを利用するユーザの数に応じて多数のユーザ端末2が、サーバ装置1と通信ネットワークNを介して接続されている。
【0033】
ユーザ端末2は、図1に示すように、例えば、サーバ装置1と同様に、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を備えると共に、さらに、表示部24と、操作部25と、撮像部26と、位置情報取得部27と、姿勢情報取得部28と、時刻情報取得部29と、を備えて構成されている。
【0034】
制御部21は、ユーザ端末2の動作を制御する部分であり、サーバ装置1の制御部11と同様、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えて構成され、記憶部22に記憶されたプログラムデータ等とCPUとの協働により、ユーザ端末2の各部を統括制御する。
【0035】
記憶部22は、ユーザ端末2の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、サーバ装置1の記憶部12と同様、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ等のユーザ端末2の運用に必要となるデータを、制御部21から読み書き可能に記憶する。
また、記憶部22は、ユーザ端末用制御プログラム221を備える。
ユーザ端末用制御プログラム221は、ユーザ端末2を動作させるための制御部21への各種命令を含むプログラムであり、後述の動作の説明において述べるユーザ端末2の動作は、ユーザ端末用制御プログラム221に従ってなされることとなる。
【0036】
通信部23は、ユーザ端末2と、サーバ装置1との間の通信に用いられる部分であり、サーバ装置1の通信部13と同様、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタ等を有する通信インターフェイスであり、制御部21の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0037】
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を当該ディスプレイに表示する。
【0038】
操作部25は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを有するキーボード等を備え、ユーザ端末2を使用するユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。操作部25は、例えば、表示部24と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
【0039】
撮像部26は、例えば、レンズ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子と、を有し、レンズの光軸方向の画像(動画を含む。)を撮像する。撮像部26は、撮像した画像のデータを、制御部21へと出力する。
【0040】
位置情報取得部27は、ユーザ端末2の所在位置に関する情報を取得する部分であり、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機が用いられる。GPS受信機は、GPSを構成する複数のGPS衛星から提供される測位用電波であるGPS信号を受信し、これを用いて、ユーザ端末2、ひいてはそれを所持するユーザの位置情報を取得する。
なお、位置情報取得部27は、ユーザ端末2の位置情報を取得可能なものであればよく、GPS受信機には限られない。例えば、その他の衛星測位システムに係る信号の受信機等を使用してもよい。
【0041】
姿勢情報取得部28は、ユーザ端末2の姿勢に関する情報を取得する部分であり、例えば、一般的なジャイロセンサ等が用いられ、ジャイロセンサ等によって取得された情報から、ユーザ端末2の姿勢、すなわち向いている方向や使用時の角度(どちら側が下に向く状態で使用されているか)等に関する情報を取得する。
【0042】
時刻情報取得部29は、時刻に関する情報を取得する部分であり、一般的な時計機能から構成されている。
【0043】
[3 通信ネットワーク]
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、電話回線網、携帯電話通信網、無線LAN通信網等であり、図1に示すように、サーバ装置1と、ユーザ端末2と、の間を接続する。
通信ネットワークNとしては、上記のように各装置間を繋ぎ、これらの間でデータの送受信を行うことが可能なものであれば特に限定されない。
【0044】
[第2 動作の説明]
次に、本実施形態に係る情報提供システム100の動作について説明する。
情報提供システム100の動作は、大きく分けて、位置情報の登録(ステップS1)及び位置情報の閲覧(ステップS2)の2つのステップからなる。
【0045】
[1 ステップS1:位置情報の登録]
まず、本システムを利用するユーザの内、自らが目撃した移動する物体(以下、移動する物体を「移動体」という。)について位置情報を登録することを希望する者(以下、「第1ユーザ」という。)が、サーバ装置1への位置情報の登録を行う際の本システムの動作について、図2のフローチャートに従って説明する。
【0046】
第1ユーザは、例えば、珍しい乗り物等、位置情報を登録することを希望する移動体(以下、「情報登録対象物」という。)を目撃した場合、まず、ユーザ端末2の操作部25を用いて所定の操作を行い、記憶部22に備えられたユーザ端末用制御プログラム221を起動する。
【0047】
ユーザ端末用制御プログラム221が起動されると、ユーザ端末2の制御部21は、撮像部26によりユーザ端末2の周囲の画像(動画)をリアルタイムに撮像させつつ、撮像された画像を表示部24に表示させる(ステップS1-1)。
【0048】
撮像部26によって撮像された画像が表示部24に表示された状態となると、第1ユーザは、位置情報を登録することを希望する移動体である情報登録対象物を指定する(ステップS1-2)。
【0049】
具体的には、第1ユーザは、ユーザ端末2を動かして撮像部26による撮像方向を調整することで、表示部24に表示された撮像部26による撮像画像中に情報登録対象物が表示される状態とした上で、操作部25を用いて、撮像画像中の情報登録対象物をクリック、タップ等することによって、撮像部26によって撮像された画像中から、情報登録対象物を指定すればよい。
【0050】
情報登録対象物が指定されると、ユーザ端末2においては、制御部21が、位置情報取得部27にユーザ端末2の位置情報(登録時端末位置情報D1)を取得させ、姿勢情報取得部28にユーザ端末2の姿勢情報(登録時端末姿勢情報D2)を取得させ、時刻情報取得部29に、情報登録対象物の指定時点の時刻に係る情報である登録時時刻情報D3を取得させる(ステップS1-3)。
【0051】
続いて、第1ユーザは、ユーザ端末2の操作部25を用いて、情報登録対象物を特定可能な単語を入力する。例えば、情報登録対象物の名称が分かる場合であれば、その名称を入力すればよい。
具体的には、制御部11が、表示部24に、第1ユーザが情報を入力するための入力欄を表示させ、第1ユーザが操作部25を用いて、当該入力欄に任意の単語を入力するようにすればよい。
これによって、ユーザ端末2において、情報登録対象物を特定可能な単語に係る情報である登録時入力単語情報D4を取得することができる(ステップS1-4)。
【0052】
登録時入力単語情報D4を取得すると、ユーザ端末2の制御部21は、ステップS1-3で取得した登録時端末位置情報D1、登録時端末姿勢情報D2及び登録時時刻情報D3並びにステップS1-4で取得した登録時入力単語情報D4を、ステップS1-2での情報登録対象物の指定時に撮像部26によって撮像されていた情報登録対象物の画像(静止画)に係るデータである登録対象物画像データD5と共に、通信部23から通信ネットワークNを介して、サーバ装置1へと送信させる(ステップS1-5)。
【0053】
ユーザ端末2から送信された登録時端末位置情報D1、登録時端末姿勢情報D2、登録時時刻情報D3、登録時入力単語情報D4及び登録対象物画像データD5を通信部13によって受信したサーバ装置1においては、制御部11が、登録時端末位置情報D1及び登録時端末姿勢情報D2から、ステップS1-2での情報登録対象物の指定時の情報登録対象物の位置を推定する(ステップS1-6)。これによって、ユーザ端末2において登録時端末位置情報D1及び登録時端末姿勢情報D2が取得された、第1ユーザによる情報登録対象物の指定時点での情報登録対象物の位置を推定することができる。
なお、推定された位置情報を登録対象物位置情報D6とする。
【0054】
具体的には、上記のように、登録時端末位置情報D1は、ステップS1-2での情報登録対象物の指定時のユーザ端末2の位置情報を含み、登録時端末姿勢情報D2は、ステップS1-2での情報登録対象物の指定時のユーザ端末2の姿勢に係る情報を含むことから、これら情報を基に公知の技術を用いて、ステップS1-2での情報登録対象物の指定時の情報登録対象物の位置を推定することで、登録対象物位置情報D6を取得すればよい。
【0055】
なお、登録時端末位置情報D1がGPS信号によって特定された位置情報である場合等には、登録時端末位置情報D1と、実際のユーザ端末2の位置との間に一定の誤差が生じることがある。そこで、GPS信号から取得された位置情報の誤差を修正する方法としては、公知の手法が多数存在することから、このような手法を用いて登録時端末位置情報D1を修正した上で、情報登録対象物の位置の推定に用いることが好ましい。
【0056】
続いて、サーバ装置1においては、制御部11が、情報登録対象物を特定する(ステップS1-7)。
具体的には、ステップS1-5でユーザ端末2から送信された登録時入力単語情報D4は、第1ユーザによって入力された情報登録対象物を特定可能な情報であることから、当該情報を基に、情報登録対象物を特定すればよい。
これによってサーバ装置1は、情報登録対象物の名称に係る情報である登録対象物名称情報D7を取得する。
【0057】
続いて、制御部11は、ステップS1-5でユーザ端末2から送信された登録時時刻情報D3及び登録対象物画像データD5と、ステップS1-6で取得した登録対象物位置情報D6と、ステップS1-7で取得した登録対象物名称情報D7と、を紐付けて、記憶部12の登録情報データベース122に記憶させる(ステップS1-8)。
【0058】
この際、制御部11は、登録対象物名称情報D7毎に整理して情報を記憶させる。すなわち、制御部11は、共通する登録対象物名称情報D7が既に登録情報データベース122に記憶されていた場合には、当該登録対象物名称情報D7と紐づけるようにして、登録時時刻情報D3、登録対象物画像データD5及び登録対象物位置情報D6を記憶させることとなる。
【0059】
これによって、記憶部12の登録情報データベース122には、各ユーザが任意に選択の上指定した移動体である情報登録対象物について、時刻毎の存在位置に係る情報が蓄積していくこととなる。
【0060】
[2 ステップS2:位置情報の閲覧]
続いて、本システムを利用するユーザのうち、特定の移動体についてその位置情報を閲覧することを希望する者(以下、「第2ユーザ」という。)が、サーバ装置1から取得した位置情報を閲覧する際の本システムの動作について、図3のフローチャートに従って説明する。
【0061】
第2ユーザは、本システムを利用して、特定の移動体(以下、「情報閲覧対象物」という。」)についてその位置情報を閲覧することを希望する場合、ユーザ端末2の操作部25を用いて所定の操作を行い、記憶部22に備えられたユーザ端末用制御プログラム221を起動した後に、表示部24に表示される所定の入力欄に、情報閲覧対象物の名称等の情報閲覧対象物を特定可能な情報を含む、第2ユーザが検索を希望するキーワードを入力する。
これによって、ユーザ端末2において、情報閲覧対象物を特定可能な情報を含む第2ユーザが検索を希望するキーワードに係る情報である、検索時入力単語情報D8を取得することができる(ステップS2-1)。
【0062】
検索時入力単語情報D8としては、情報閲覧対象物の名称を入力することが好ましいが、これに限らず、情報閲覧対象物の種別や特徴等に係るキーワードを入力することも可能である。
【0063】
検索時入力単語情報D8を取得すると、ユーザ端末2の制御部21は、取得した検索時入力単語情報D8を、通信部23から通信ネットワークNを介して、サーバ装置1へと送信する(ステップS2-2)。
【0064】
ユーザ端末2から送信された検索時入力単語情報D8を通信部13によって受信したサーバ装置1においては、制御部11が、記憶部12の登録情報データベース122を検索の上、登録情報データベース122に、ステップS2-2でユーザ端末2から送信された検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータが記憶されているかについて判定する(ステップS2-3)。
【0065】
上記のように、記憶部12の登録情報データベース122には、ステップS1-7で特定された情報登録対象物の名称に係る情報である登録対象物名称情報D7が記憶されていることから、本ステップにおける判定は、例えば、ステップS2-2でユーザ端末2から送信された検索時入力単語情報D8から特定される情報閲覧対象物の名称と、登録情報データベース122に記憶された登録対象物名称情報D7と、を対比の上、検索エンジン等で用いられる既存の技術を用いて行えばよい。
【0066】
制御部11は、登録情報データベース122に、検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータが記憶されていた場合にのみステップS2-4へと進み、検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータが記憶されていなかった場合には、その旨を通知する情報をステップS2-2で検索時入力単語情報D8を送信したユーザ端末2へと送信し、処理を終了する。
【0067】
登録情報データベース122に、検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータが記憶されていた場合、続いて制御部21は、情報閲覧対象物の現在位置、すなわち、本ステップにおける推定を行う時点での位置を推定する(ステップS2-4)。
【0068】
具体的には、ステップS1で説明したように、記憶部12の登録情報データベース122には、登録時時刻情報D3、登録対象物画像データD5、登録対象物位置情報D6及び登録対象物名称情報D7を紐づけた情報が記憶されていることから、制御部11は、登録情報データベース122から、ステップS2-3で検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータであると判定した情報を全て抽出した上で、抽出した情報を用いて情報閲覧対象物の現在位置を推定する。
【0069】
すなわち、この場合、抽出した登録対象物位置情報D6は、情報閲覧対象物の過去の位置を示すことから、このような過去の位置に係る情報と、登録時時刻情報D3に係る当該位置にいた時刻に係る情報と、を複数用いて、情報閲覧対象物の移動経路を推定することで、情報閲覧対象物の現在位置を推定すればよい。
【0070】
単純化した例としては、例えば、情報閲覧対象物が特定の車両である場合において、当該車両が、16時10分時点でA道路のB地点に位置し、16時15分時点でA道路のB地点から南に1kmの地点に位置し、16時20分時点でA道路のB地点から南に2kmの地点に位置したという旨の情報が抽出された場合において、推定を行う時点が16時25分であれば、当該車両は、A道路のB地点から南に3kmの地点に位置すると推定するといった形で現在位置の推定を行うこととなる。
【0071】
なお、情報閲覧対象物の現在位置の推定に用いることができる情報は、上記のように登録情報データベース122から抽出した登録時時刻情報D3及び登録対象物位置情報D6に限らず、さらなる情報を使用して、推定精度を向上してもよい。
【0072】
例えば、バス、列車等の定期運行スケジュールが定まっているものであれば、このような定期運行スケジュールに係る情報を予め記憶部12に記憶させておき、登録時時刻情報D3及び登録対象物位置情報D6に加えて、このような定期運行スケジュールに係る情報を用いて、情報閲覧対象物の現在位置を推定してもよい。
【0073】
単純化した例としては、例えば、情報閲覧対象物がバスである場合において、当該バスが、16時10分時点でA道路のB地点に位置し、これが定期運行スケジュールから5分遅れであった場合において、推定を行う時点が16時25分であれば、当該バスは、定期運行スケジュールに沿って運行した場合に16時20分時点で所在したはずの地点に位置すると推定することができる。
【0074】
また、定期運行スケジュールが定まっていないものであっても、一定の運行傾向が存在するもの(例えば、特定の地点に所在した際に、通常次はどの地点に向かうかといった移動の傾向に一定の規則性が存在するもの)であれば、このような運行傾向に係る情報を予め記憶部12に記憶させておき、登録時時刻情報D3及び登録対象物位置情報D6に加えて、このような運行傾向に係る情報を用いて、情報閲覧対象物の現在位置を推定してもよい。
【0075】
続いて、制御部21は、情報閲覧対象物の現時点、すなわち本ステップにおける推定を行う時点での移動方向を推定する(ステップS2-5)。
【0076】
この場合も、制御部11は、登録情報データベース122から、ステップS2-3で検索時入力単語情報D8に係る情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータであると判定した情報を全て抽出した上で、抽出した情報を用いて、情報閲覧対象物の現時点での移動方向を推定する。
【0077】
例えば、ステップS2-4で述べた単純化した例のように、情報閲覧対象物が特定の車両である場合において、当該車両が、16時10分時点でA道路のB地点に位置し、16時15分時点でA道路のB地点から南に1kmの地点に位置し、16時20分時点でA道路のB地点から南に2kmの地点に位置したという旨の情報が抽出された場合において、推定を行う時点が16時25分であれば、当該車両は現時点でも南方向に移動していると推定するといった形で、移動方向の推定を行うこととなる。
【0078】
ステップS2-4で情報閲覧対象物の現在位置が推定され、ステップS2-5で情報閲覧対象物の移動方向が推定されると、制御部11は、ステップS2-4で推定された情報閲覧対象物の現在位置に係る情報である閲覧対象物位置情報D9と、ステップS2-5で推定された情報閲覧対象物の移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報D10と、を、通信部13から通信ネットワークNを介してユーザ端末2へと送信する(ステップS2-6)。
【0079】
通信部23によってサーバ装置1から送信された閲覧対象物位置情報D9及び閲覧対象物移動方向情報D10を受信したユーザ端末2においては、制御部21が、閲覧対象物位置情報D9及び閲覧対象物移動方向情報D10を、表示部24に表示させる(ステップS2-7)。
【0080】
表示方法としては、例えば、図4に示す情報閲覧画面G1のように、地図上の情報閲覧対象物の所在位置に対象物アイコンA1を表示すると共に、対象物アイコンA1の周囲に、当該対象物アイコンA1に係る情報閲覧対象物の移動方向を示す矢印からなる移動方向アイコンA2が表示されるようにすればよい。
【0081】
また、図4に示す情報閲覧画面G1においては、第2ユーザ(第2ユーザが所持するユーザ端末2)の所在位置を示すユーザ所在位置アイコンA3が地図上に表示されると共に、画面上部に、検索に使用した検索時入力単語情報D8に係るキーワードが表示されている。
【0082】
図4に示す例は、第2ユーザが、「近くのバス」、「○○○○の車体」というキーワードで検索した場合において、第2ユーザの周囲に所在する条件に合致するバスの位置及び移動方向が地図上に表示された場合について図示している。
さらに、図4に示す例では、情報閲覧対象物としてのバスに乗車できる最寄りのバス停に係る情報が表示される乗車位置表示欄H1も表示された場合について図示している。
【0083】
[第3 効果の説明]
次に、本実施形態に係る情報提供システム100の効果について説明する。
【0084】
本実施形態に係る情報提供システム100によれば、サーバ装置1において、第2ユーザが使用するユーザ端末2から、これを使用する第2ユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である情報閲覧対象物を特定するための情報である検索時入力単語情報D8を取得し、検索時入力単語情報D8から情報閲覧対象物を特定した上で、当該時点における情報閲覧対象物の位置を推定し、推定した情報閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報D9を、検索時入力単語情報D8を送信したユーザ端末2へと送信する。
【0085】
これによって、情報閲覧対象物が移動する物体であっても、ユーザ端末2を使用するユーザがその位置情報を検索することが可能となる。
【0086】
また、情報閲覧対象物の位置の推定を、情報閲覧対象物(情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物)の過去の複数時点での位置情報から行うことで、幅広い物体について容易にその位置情報を推定することが可能となる。
【0087】
また、本実施形態に係る情報提供システム100によれば、サーバ装置1において、第1ユーザが使用するユーザ端末2から、これを使用する第1ユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である情報登録対象物を特定するための情報である登録時入力単語情報D4を取得し、さらに、第1ユーザが情報登録対象物を指定した時点での情報登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報D6を取得した上で、これらを紐付けて記憶手段に記憶させる。
そして、情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係る登録対象物位置情報D6を抽出して、情報閲覧対象物の位置の推定に使用する。
【0088】
これによって、本システムのユーザによって予め位置情報がサーバ装置1に登録された移動体であれば、その現在位置を推定することが可能となることから、例えば、本システムの管理者等が予め位置情報を登録することを要する場合と比較して、位置情報を提供する対象物となる移動体の範囲を拡大することが容易となる。
【0089】
また、サーバ装置1において、位置情報を登録する第1ユーザが使用するユーザ端末2から、登録時端末位置情報D1及び登録時端末姿勢情報D2を取得し、これを基に情報登録対象物の位置を推定して登録対象物位置情報D6を取得することで、登録対象物位置情報D6を容易に取得することが可能となる。
【0090】
また、サーバ装置1において、情報閲覧対象物の移動スケジュール又は移動傾向に係る情報も用いて情報閲覧対象物の位置を推定する場合、情報閲覧対象物の位置の推定の精度を向上することができる。
【0091】
また、サーバ装置1において、情報閲覧対象物の位置に加えて移動方向を推定し、推定した移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報D10をユーザ端末2へと送信することで、情報閲覧対象物の位置に加えて、移動方向に係る情報も提供することが可能となる。
【0092】
また、情報閲覧対象物の移動方向の推定を、情報閲覧対象物(情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物)の過去の複数時点での位置情報から行うことで、幅広い物体について容易にその移動方向を推定することが可能となる。
【0093】
また、サーバ装置1において、ユーザ端末2から、情報閲覧対象物を特定するための情報として、第2ユーザによって入力された検索キーワードに係る情報である検索時入力単語情報D8を取得し、これを基に記憶部12の登録情報データベース122を検索して情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係る情報を抽出することで、第2ユーザは、検索時入力単語情報D8を入力するのみで、容易に位置情報の検索を行うことが可能となる。
【0094】
[第4 変形例]
次に、本実施形態に係る情報提供システム100の変形例について説明する。
【0095】
[1 変形例1:情報閲覧画面の変更]
上記動作の説明では、閲覧対象物位置情報D9及び閲覧対象物移動方向情報D10を第2ユーザに提供するためにユーザ端末2において表示される情報閲覧画面G1として、地図上に対象物アイコンA1及び移動方向アイコンA2が表示される画面を用いる場合について説明したが、閲覧対象物位置情報D9及び閲覧対象物移動方向情報D10の表示方法はこれに限られない。
【0096】
例えば、対象物アイコンA1と別に移動方向アイコンA2を表示することなく、対象物アイコンA1が移動方向へと徐々に移動するようにして表示することで、情報閲覧対象物の移動方向を示すようにしてもよい。
【0097】
また、付加的な情報さらに追加してもよい。
例えば、図4に示した、第2ユーザが「近くのバス」、「○○○○の車体」というキーワードで検索した場合のように、情報閲覧対象物がバスの場合であれば、当該バスに乗ることができるバス停の位置に加えて、当該バス停までの移動経路や、当該バス停における時刻表等が表示されるようにしてもよい。
この場合、このような付加的な情報も同一の画面に表示されるようにしてもよいし、このような付加的な情報は、別の画面において表示されるようにしてもよい。
【0098】
また、地図上にアイコンを重ねるのではなく、例えば、第2ユーザがユーザ端末2の撮像部26によって撮像した周囲の画像に重ねて対象物アイコンA1及び移動方向アイコンA2を表示するか、対象物アイコンA1のみを表示した上で、対象物アイコンA1が動くようにすることで、AR(拡張現実)に係る画面中において、情報閲覧対象物の位置及び移動方向が示されるようにしてもよい。
この場合、第2ユーザの検索を待つことなく、撮像部26によって撮像された物体について自動的に、その位置、移動方向等の情報が、撮像部26による撮像画像に重ねて表示されるようにしてもよい。
【0099】
[2 変形例2:情報登録対象物の特定方法の変更]
上記動作の説明においては、サーバ装置1において、ステップS1-5でユーザ端末2から送信された、第1ユーザが入力した情報登録対象物を特定するための情報である登録時入力単語情報D4を取得し、当該情報を用いて、ステップS1-7で情報登録対象物を特定する場合について説明したが、情報登録対象物を特定するために使用できる情報はこれらに限られない。
【0100】
例えば、サーバ装置1において、ユーザ端末2の撮像部26により撮像された情報登録対象物の画像データである登録対象物画像データD5を用いて、公知の画像認識技術を使用して、撮像部26による撮像画像から、情報登録対象物の名称を特定することで、登録対象物名称情報D7を取得するようにしてもよい。この場合、登録対象物画像データD5が、情報登録対象物を特定するための情報として機能することとなる。
この場合、例えば、情報登録対象物がバスである場合に、形状からバスと特定した上で、そのカラーリングやロゴからどの会社が運行するバスかを特定し、さらに車体に記載された番号等からどの車両か具体的に特定するといった特定方法を採ることが考えられる。
【0101】
また、サーバ装置1において、登録時入力単語情報D4及び登録対象物画像データD5の両者を用いて、情報登録対象物を特定するようにしてもよい。
【0102】
[3 変形例3:情報閲覧対象物の特定方法の変更]
上記動作の説明においては、サーバ装置1において、ステップS2-2でユーザ端末2から送信された、第2ユーザが入力した情報閲覧対象物を特定するための情報である検索時入力単語情報D8を取得し、当該情報から特定される情報閲覧対象物の名称を用いて、ステップS2-4で情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータを抽出し、抽出した情報を用いて情報閲覧対象物の現在位置を推定する場合について説明したが、情報閲覧対象物を特定するために使用できる情報はこれらに限られない。
【0103】
例えば、ユーザ端末2において、検索時入力単語情報D8に代えて、撮像部26によって撮像された情報閲覧対象物の画像データをサーバ装置1へと送信するようにし、サーバ装置1において、ユーザ端末2の撮像部26により撮像された情報閲覧対象物の画像データを用いて、公知の画像認識技術を使用して、撮像部26による撮像画像から、情報閲覧対象物の名称を特定し、これを用いてステップS2-4で情報閲覧対象物と一致する情報登録対象物に係るデータを抽出し、抽出した情報を用いて情報閲覧対象物の現在位置を推定するようにしてもよい。
この場合、撮像部26により撮像された情報閲覧対象物の画像データが、情報閲覧対象物を特定するための情報として機能することとなる。
【0104】
また、サーバ装置1において、検索時入力単語情報D8と、撮像部26により撮像された情報閲覧対象物の画像データと、の両者を取得の上、これら情報の両者を用いて、情報閲覧対象物を特定するようにしてもよい。
【0105】
[4 変形例4:情報閲覧対象物の位置の推定方法の変更]
上記動作の説明においては、ステップS1の位置情報の登録時に第1ユーザが意図的に登録した情報登録対象物の位置情報である登録対象物位置情報D6を用いて、ステップS2の位置情報の閲覧時に、情報閲覧対象物の現在位置を推定する場合について説明したが、情報閲覧対象物の現在位置の推定方法はこれに限られない。
【0106】
例えば、ステップS1の位置情報の登録時に、各ユーザ端末2において、撮像部26によって周囲の画像が撮像されている際に、バックエンドで自動的に撮像された物体が識別され、識別された物体の名称に係る情報と、撮像時のユーザ端末2の位置及び姿勢に係る情報と、が紐付けられてサーバ装置1へと送信されて記憶されるようにし、ステップS2の位置情報の閲覧時に、この情報を用いて情報閲覧対象物の現在位置を推定するようにしてもよい。
【0107】
また、この場合、例えば、各ユーザ端末2について、自動的に各ユーザ端末2から発せられるビーコン信号等から位置を自動的に特定するようにした上で、多数のユーザ端末2の動きの傾向を、情報閲覧対象物の現在位置の推定に活用するようにしてもよい。
例えば、複数のユーザ端末2がまとまって移動していれば、当該地点をバス、電車等が移動していると推定するような利用方法が考えられる。
【符号の説明】
【0108】
100 情報提供システム
1 サーバ装置(情報提供装置)
11 制御部(第1推定手段、第1送信制御手段、第3取得手段、記憶制御手段、抽出手段、第2推定手段、第2送信制御手段)
12 記憶部
121 サーバ装置用制御プログラム(プログラム)
122 登録情報データベース(記憶手段)
13 通信部(第1取得手段、送信手段、第2取得手段、第4取得手段)
2 ユーザ端末(端末装置)
21 制御部(送信制御手段、表示制御手段)
22 記憶部
221 ユーザ端末用制御プログラム(プログラム)
23 通信部(送信手段、第2取得手段)
24 表示部(表示手段)
25 操作部(第1取得手段)
26 撮像部
27 位置情報取得部
28 姿勢情報取得部
29 時刻情報取得部
N 通信ネットワーク
D1 登録時端末位置情報
D2 登録時端末姿勢情報
D3 登録時時刻情報
D4 登録時入力単語情報(登録対象物特定情報)
D5 登録対象物画像データ(登録対象物特定情報)
D6 登録対象物位置情報
D7 登録対象物名称情報
D8 検索時入力単語情報(閲覧対象物特定情報)
D9 閲覧対象物位置情報
D10 閲覧対象物移動方向情報
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-09-07
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法及びプログラムに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の課題は、対象が移動する物体であっても、その位置情報を検索することを可能とする情報提供装置、情報提供方法及びプログラムを提供することである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報提供装置において、
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する第1推定手段と、
前記第1推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第1送信制御手段と、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段と、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段と、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
を備え
前記第1推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報提供装置において、
前記第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記第2の端末装置の位置に係る情報である登録時端末位置情報及び当該時点での前記第2の端末装置の姿勢に係る情報である登録時端末姿勢情報を取得する第4取得手段を備え、
前記第3取得手段は、前記登録時端末位置情報及び前記登録時端末姿勢情報を用いて前記登録対象物の位置を推定することで、前記登録対象物位置情報を取得することを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動スケジュールに係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動傾向に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物の移動方向を推定する第2推定手段と、
前記第2推定手段が推定した前記閲覧対象物の移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第2送信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報提供装置において、
前記第2推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の移動方向を推定することを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物特定情報は、前記第1の端末装置のユーザが前記第1の端末装置を使用して入力した単語に係る情報を含むことを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記閲覧対象物特定情報は、前記閲覧対象物の画像データを含むことを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項1に記載の発明は、情報提供方法において、
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおいて推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる送信制御ステップと、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得ステップと、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出ステップと、
を含み、
前記推定ステップにおいては、前記抽出ステップで抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項1に記載の発明は、プログラムにおいて、
ンピュータを、
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定手段、
前記推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる送信制御手段、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段、
として機能させ
前記推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本発明によれば、対象が移動する物体であっても、その位置情報を検索することを可能とする情報提供装置、情報提供方法及びプログラムを提供することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段と、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する第1推定手段と、
前記第1推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第1送信制御手段と、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段と、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段と、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
を備え
前記第1推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記第2の端末装置の位置に係る情報である登録時端末位置情報及び当該時点での前記第2の端末装置の姿勢に係る情報である登録時端末姿勢情報を取得する第4取得手段を備え、
前記第3取得手段は、前記登録時端末位置情報及び前記登録時端末姿勢情報を用いて前記登録対象物の位置を推定することで、前記登録対象物位置情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動スケジュールに係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記第1推定手段は、前記閲覧対象物の移動傾向に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記閲覧対象物の移動方向を推定する第2推定手段と、
前記第2推定手段が推定した前記閲覧対象物の移動方向に係る情報である閲覧対象物移動方向情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる第2送信制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記第2推定手段は、前記閲覧対象物の過去の複数時点での位置に係る情報を用いて、前記閲覧対象物の移動方向を推定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記閲覧対象物特定情報は、前記第1の端末装置のユーザが前記第1の端末装置を使用して入力した単語に係る情報を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記閲覧対象物特定情報は、前記閲覧対象物の画像データを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項10】
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得ステップと、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおいて推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる送信制御ステップと、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得ステップと、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出ステップと、
を含み、
前記推定ステップにおいては、前記抽出ステップで抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とする情報提供方法。
【請求項11】
ンピュータを、
第1の端末装置から、前記第1の端末装置のユーザが位置情報の閲覧を希望する移動体である閲覧対象物を特定するための情報である閲覧対象物特定情報を取得する第1取得手段、
前記閲覧対象物の現在位置を推定する推定手段、
前記推定手段が推定した前記閲覧対象物の位置に係る情報である閲覧対象物位置情報を、送信手段によって前記第1の端末装置へと送信させる送信制御手段、
第2の端末装置から、前記第2の端末装置のユーザが位置情報の登録を希望する物体として指定した移動体である登録対象物を特定するための情報である登録対象物特定情報を取得する第2取得手段、
前記第2の端末装置のユーザによる前記登録対象物の指定時点での前記登録対象物の位置に係る情報である登録対象物位置情報を取得する第3取得手段、
前記登録対象物位置情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記閲覧対象物と一致する前記登録対象物に係る前記登録対象物位置情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段、
として機能させ
前記推定手段は、前記抽出手段が抽出した前記登録対象物位置情報を用いて、前記閲覧対象物の現在位置を推定することを特徴とするプログラム。