特開 2023-137777 検出システム、検出方法、及び、検出プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023137777

(43)【公開日】2023-09-29

(54)【発明の名称】検出システム、検出方法、及び、検出プログラム

(51)【国際特許分類】

   A61B 5/00 20060101AFI20230922BHJP

   G01S 13/52 20060101ALI20230922BHJP

   G08B 25/04 20060101ALI20230922BHJP

   A61B 5/11 20060101ALI20230922BHJP

   G01S 13/88 20060101ALI20230922BHJP

【ＦＩ】

A61B5/00 102C

A61B5/00 102B

G01S13/52

G08B25/04 K

A61B5/11 100

G01S13/88

【審査請求】未請求

【請求項の数】11

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022044144

(22)【出願日】2022-03-18

(71)【出願人】

【識別番号】314012076

【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110002000

【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所

(72)【発明者】

【氏名】安木 慎

(72)【発明者】

【氏名】植田 剛央

(72)【発明者】

【氏名】岡田 亨

(72)【発明者】

【氏名】野口 浩

(72)【発明者】

【氏名】大野 耕祐

【テーマコード（参考）】

4C038

4C117

5C087

5J070

【Ｆターム（参考）】

4C038VA04

4C038VA16

4C038VA18

4C038VB31

4C038VC05

4C117XA07

4C117XB11

4C117XE13

4C117XE15

4C117XE24

4C117XE55

4C117XE60

4C117XE62

4C117XJ13

4C117XJ48

4C117XQ18

5C087AA09

5C087AA19

5C087EE12

5C087FF02

5C087FF04

5C087GG66

5J070AB17

5J070AB24

5J070AE09

5J070AF01

5J070AK30

5J070BG27

(57)【要約】

【課題】センサの設置を支援する。
【解決手段】検出システムは、所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサと、センサから出力されるセンサデータに基づき、エリア内の人物の生体情報を検出する生体情報検出装置と、検出された生体情報を用いて、センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する端末装置と、を備える。
【選択図】図２１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサと、
前記センサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出する生体情報検出装置と、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する端末装置と、を備える、
検出システム。

【請求項2】

前記端末装置は、検出された前記生体情報を用いて、ユーザによって入力された前記エリアにおける前記センサの設置の位置又は方向を示す情報を補正し、補正した前記センサの設置の位置又は方向を示す情報を含む前記支援情報を表示する、
請求項１に記載の検出システム。

【請求項3】

前記端末装置は、前記エリアに対応するマップ画像と、前記マップ画像に重畳される歩行ルートとを表示し、前記人物に前記歩行ルートに沿って移動するよう指示する、
請求項１又は２に記載の検出システム。

【請求項4】

前記端末装置は、前記歩行ルートに沿って移動する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、ユーザによって入力された前記エリアのスケールを示す情報を補正し、補正した前記エリアのスケールを示す情報を含む前記支援情報を表示する、
請求項３に記載の検出システム。

【請求項5】

前記端末装置は、前記エリアに対応するマップ画像と、前記マップ画像に重畳した測定地点とを表示し、前記人物に前記測定地点に位置するよう指示する、
請求項１から４のいずれか１項に記載の検出システム。

【請求項6】

前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の存在が検出可能かつ前記人物の活動状態の測定が可能な範囲である両方検出可能範囲を特定し、前記両方検出可能範囲を含む前記支援情報を表示する、
請求項５に記載の検出システム。

【請求項7】

前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の存在が検出可能かつ前記人物の活動状態の測定が不可能な範囲である人物検出可能範囲を特定し、前記人物検出可能範囲を含む前記支援情報を表示する、
請求項５又は６に記載の検出システム。

【請求項8】

前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の活動状態の測定が不可能な範囲である検出不可能範囲を特定し、前記検出不可能範囲を含む前記支援情報を表示する、
請求項５から７のいずれか１項に記載の検出システム。

【請求項9】

前記端末装置は、前記検出不可能範囲に基づいて、新たなセンサの追加を推奨する情報を含む前記支援情報を表示する、
請求項８に記載の検出システム。

【請求項10】

所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出し、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する、
検出方法。

【請求項11】

所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出し、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する、
ことをコンピュータに実行させる、
検出プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、検出システム、検出方法、及び、検出プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来、マイクロ波帯又はミリ波帯の変調波を送信し、この送信波と物体から反射された受信波を比較して、生体の呼吸、心拍等の微小な変動を検知するバイタルセンサが知られている（例えば特許文献２）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】国際公開第２０２１／０３９６０１号

【特許文献2】特開２０１９－１５２４４１号公報

【特許文献3】特開２０１６－１３８７９６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

従来の技術によれば、プライバシーを保ちながら、精度の高い物体検出と呼吸や心拍などの生体情報を取得することができる。しかしながら、従来の技術は、生体情報を取得する前の準備として、バイタルセンサの設置調整は作業者の経験に基づく勘に頼らざるを得ず、設置調整のガイダンスを受けながら適正な生体情報の取得環境を構築することが望まれるが、このような要望に対して、従来の技術は何ら配慮されていない。

【0005】

本開示の目的は、センサの設置を支援する技術を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の一態様に係る検出システムは、所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサと、前記センサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出する生体情報検出装置と、検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する端末装置と、を備える。

【0007】

本開示の一態様に係る検出方法は、所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出し、検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する。

【0008】

本開示の一態様に係る検出プログラムは、所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物の生体情報を検出し、検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報を生成及び表示する、ことをコンピュータに実行させる。

【0009】

なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。

【発明の効果】

【0010】

本開示によれば、センサの設置を支援する技術を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】実施の形態１に係る検出システムの構成例を示すブロック図

【図2】実施の形態１に係るセンサデータの構成例を示す図

【図3】実施の形態１に係る生体情報の構成例を示す図

【図4】実施の形態１に係る検出システムによる生体程度判定情報及び表示設定情報の設定処理の一例を示すフローチャート

【図5】実施の形態１に係る検出システムによる監視エリアの監視処理の一例を示すフローチャート

【図6】実施の形態１に係る利用シーン「見守り」の選択画面を示す図

【図7】実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の生体程度判定情報の設定画面の一例を示す図

【図8】実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の表示設定情報の設定画面を示す図

【図9】実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の生体程度補正設定情報の設定画面を示す図

【図10】実施の形態１に係る人物が寝室で就寝中である場合の監視画面の一例を示す図

【図11】実施の形態１に係る人物がリビングでテレビ視聴中である場合の監視画面の一例を示す図

【図12】実施の形態１に係る人物が浴室で異常状態である場合の監視画面の一例を示す図

【図13】実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」の選択画面を示す図

【図14】実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の生体程度判定情報の設定画面の一例を示す図

【図15】実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の表示設定情報の設定画面を示す図

【図16】実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の生体程度補正設定情報の設定画面を示す図

【図17】実施の形態１に係る２人の人物がオフィスにいる場合の監視画面の一例を示す図

【図18】実施の形態１に係るオフィスに異常状態の人物がいる場合の監視画面の一例を示す図

【図19】実施の形態２に係る利用シーン「センサ設置支援」の選択画面の一例を示す図

【図20】実施の形態２に係るセンサ設置情報の設定画面の一例を示す図

【図21】実施の形態２に係るセンサ設置確認支援画面の一例を示す図

【図22】実施の形態２に係るセンサ範囲確認支援画面の一例を示す図

【図23】実施の形態２に係る結果確認画面の一例を示す図

【図24】本開示に係る各装置の機能をコンピュータプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成を示す図

【発明を実施するための形態】

【0012】

以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。

【0013】

（実施の形態１）
＜システム構成＞
図１は、実施の形態１に係る検出システム１０の構成例を示すブロック図である。図２は、実施の形態１に係るセンサデータ２０の構成例を示す図である。図３は、実施の形態１に係る生体情報２１の構成例を示す図である。

【0014】

検出システム１０は、センサ１１と、生体情報検出装置１２と、管理装置１３と、端末装置１４とを含んで構成される。センサ１１と、生体情報検出装置１２と、管理装置１３と、端末装置１４とは、所定の通信ネットワークを通じて、データ又は情報を送受信できてよい。通信ネットワークは、有線又は無線のいずれであってもよい。

【0015】

センサ１１は、監視エリア８の全体を監視できるよう、複数配置されてよい。

【0016】

センサ１１は、レーダ方式のセンサであり、所定の周波数帯の電波を照射し、当該センサ１１のセンシング範囲に存在する物体（例えば人物１）から反射される反射波を受信する。センサ１１は、照射した電波と受信した反射波とを比較して、図２に示すセンサデータ２０を生成する。センサ１１は、ミリ波レーダ方式のセンサであってよい。ミリ波レーダ方式の例として、ＦＭＣＷ（Frequency Modulated Continuous Wave）方式、又は、ステップＩＣＷ（Interrupted Continuous Wave）方式等が挙げられる。

【0017】

センサデータ２０では、図２に示すように、タイムスタンプと、検知情報と、信号情報とが対応付けられている。

【0018】

タイムスタンプは、センサデータ２０を得たタイミングを示す情報である。タイムスタンプの例として、時刻情報又はフレーム番号が挙げられる。

【0019】

検知情報は、例えば、所定強度以上の反射波が得られた３次元空間上の位置（以下、反射点と称する）を示す情報、センサ１１から反射点までの距離を示す情報、及び、反射点における反射強度を示す情報を含む。

【0020】

信号情報は、例えば、受信アンテナ毎のＩＱデータを含む。

【0021】

すなわち、センサデータ２０は、センシング範囲に存在する物体の３次元空間における位置、形状、及び、時間的変化を示すデータであり、映像データのような解像度は有していないため、各人物の個人を特定することはできず、センサ１１により人物のプライバシーを保護した状態でのデータ取得が可能である。

【0022】

センサ１１は、生成したセンサデータ２０を管理装置１３及び端末装置１４へ送信する。

【0023】

生体情報検出装置１２は、各センサ１１から受信したセンサデータ２０に基づいて、図３に示す生体情報２１を生成する。

【0024】

生体情報２１では、図３に示すように、タイムスタンプと、検出人物情報と、バイタル値情報と、信頼度とが対応付けられている。

【0025】

タイムスタンプは、生体情報２１が生成されたタイミングを示す情報である。タイムスタンプの例として、時刻情報が挙げられる。管理装置１３は、生体情報２１を生成した時刻を、当該タイムスタンプとする。

【0026】

検出人物情報は、検出された人物１に関する情報である。検出人物情報は、人物ＩＤと、人物位置と、人物姿勢を含む。人物ＩＤは、検出された人物１を識別するためのＩＤである。人物位置は、人物ＩＤが示す人物の監視エリア８における３次元空間上の位置を示す。人物姿勢は、人物ＩＤが示す人物１の姿勢を示す。生体情報検出装置１２は、センサデータ２０の検知情報に基づいて、人物位置及び人物姿勢を特定する。

【0027】

バイタル値情報は、検出された人物１の活動状態であるバイタル値に関する情報である。バイタル値の例として、呼吸数、呼吸の深さ、心拍数、血圧が挙げられる。生体情報検出装置１２は、センサデータ２０の検知情報の時間変化に基づいて、検出された人物１のバイタル値（例えば、呼吸数、呼吸の深さ、心拍数、血圧等）を算出する。

【0028】

信頼度情報は、バイタル値情報の信頼度（尤度）を示す情報である。生体情報検出装置１２は、センサデータ２０の検知情報及び信号情報に基づいて、算出されたバイタル値情報の信頼度を算出する。なお、信頼度情報は、バイタル値情報の算出源であるレーダ信号のノイズレベル比や、複数の異なるバイタル値情報候補の信頼度情報の比較結果に基づいて生成することができる。

【0029】

生体情報検出装置１２は、生成した生体情報２１を管理装置１３及び端末装置１４へ送信する。

【0030】

管理装置１３は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１に基づいて、各人物１の生体程度情報２２を生成する。生体程度情報２２は、人物１の活動状態であるバイタル値の程度（レベル）を示す情報である。このとき、管理装置１３は、生体程度判定情報２３に基づいて、生体程度情報２２を生成する。生体程度判定情報２３は、バイタル値から程度を判定するための情報を含む。ユーザは、管理装置１３を操作して、生体程度判定情報２３を設定できる。なお、生体程度判定情報の詳細については後述する。

【0031】

管理装置１３は、生成した生体程度情報２２及び生体程度判定情報２３を端末装置１４へ送信する。

【0032】

端末装置１４は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１と、管理装置１３から受信した生体程度情報２２及び生体程度判定情報２３とに基づいて、監視エリア８における人物１の行動又は状態を推定し、監視画面に表示する。このとき、端末装置１４は、表示設定情報２４に基づいて、人物１の行動又は状態の表示態様を決定する。表示設定情報２４は、人物の行動又は状態の表示態様の設定を含む情報である。ユーザは、端末装置１４を操作して、表示設定情報２４を設定できる。なお、表示設定情報２４の詳細については後述する。

【0033】

このように、検出システム１０は、電波を用いて人物をセンシングするレーダ方式のセンサ１１を用いて、人物１の生体状態を検出する。これにより、人物１のプライバシーを守りながら、人物の生体状態を検出できる。

【0034】

＜設定処理フロー＞
図４は、実施の形態１に係る検出システム１０による生体程度判定情報２３及び表示設定情報２４の設定処理の一例を示すフローチャートである。

【0035】

管理装置１３は、利用シーンの選択画面を表示する。なお、選択画面の具体例については後述する。ユーザは、選択画面から利用シーンを１つ選択する（Ｓ１１）。

【0036】

管理装置１３は、ステップＳ１１にて選択された利用シーン用のデフォルトの生体程度判定情報２３を読み込み、表示する。ユーザは、表示された生体程度判定情報２３を設定する（Ｓ１２）。なお、生体程度判定情報２３の設定方法の詳細については後述する。

【0037】

端末装置１４は、ステップＳ１１にて選択された利用シーン用のデフォルトの表示設定情報２４を表示する。ユーザは、表示された表示設定情報２４を設定する（Ｓ１３）。なお、表示設定情報２４の設定方法の詳細については後述する。

【0038】

管理装置１３は、ステップＳ１１にて選択された利用シーンに、ステップＳ１２にて設定された生体程度判定情報２３を対応付けてストレージ１００３（図２５参照）に保持する。端末装置１４は、ステップＳ１１にて選択された利用シーンに、ステップＳ１３にて設定された表示設定情報２４を対応付けてストレージ１００３に保持する（Ｓ１４）。

【0039】

以上の処理により、利用シーンごとに適切な生体程度判定情報２３及び表示設定情報２４を対応付けてストレージ１００３に保持される。

【0040】

＜監視処理フロー＞
図５は、実施の形態１に係る検出システム１０による監視エリア８の監視処理の一例を示すフローチャートである。

【0041】

端末装置１４は、利用シーンの選択画面を表示する。ユーザは、選択画面から、利用シーンを１つ選択する（Ｓ２１）。

【0042】

管理装置１３は、ステップＳ２１にて選択された利用シーンに対応付けられている生体程度判定情報２３をストレージ１００３から取得する。端末装置１４は、ステップＳ２１にて選択された利用シーンに対応付けられている表示設定情報２４をストレージ１００３から取得する（Ｓ２２）。これにより、検出システム１０は、利用シーン用に適切に設定された生体程度判定情報２３及び表示設定情報２４を用いて、監視処理を行うことができる。

【0043】

管理装置１３は、生体程度判定情報２３を用いて、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１から、生体程度情報２２を生成する（Ｓ２３）。管理装置１３は、生成した生体程度情報２２を、端末装置１４へ送信する。

【0044】

端末装置１４は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１から、人物１の位置及び姿勢を特定する（Ｓ２４）。

【0045】

端末装置１４は、表示設定情報２４を用いて、人物の位置及び姿勢並びに生体程度情報２２から、人物の行動又は状態を推定する（Ｓ２５）。

【0046】

端末装置１４は、監視画面４００に、推定した人物の位置、行動又は状態等を示す情報を監視画面に表示する（Ｓ２６）。そして、検出システム１０は、処理をステップＳ２２に戻す。

【0047】

以上の処理により、ユーザは、監視画面を見て、監視エリア８内にいる人物１の位置、行動又は状態（例えば人物１の生体に関する異常状態）を直感的に監視することができる。

【0048】

＜利用シーン：見守り＞
次に、検出システム１０の利用シーンの一例である、高齢者等の見守りについて説明する。

【0049】

図６は、実施の形態１に係る利用シーン「見守り」の選択画面５０Ａを示す図である。

【0050】

管理装置１３は、図４のステップＳ１１において、図６に示す利用シーンの選択画面を表示する。ユーザが、利用シーンとして「見守り」を選択すると、管理装置１３は、次に示す、利用シーン「見守り」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ａを表示する。

【0051】

＜見守り用の設定画面＞
図７は、実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ａの一例を示す図である。

【0052】

利用シーン「見守り」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ａは、図７に示すように、バイタル値の閾値設定領域１０１、バイタル値の時間変化度の閾値設定領域１０２、呼吸の深さの閾値設定領域１０３、測定人数設定領域１０４を含んで構成される。

【0053】

ユーザは、バイタル値の閾値設定領域１０１に含まれる閾値バー１２０を調整して、バイタル値からバイタル値の高低に関する生体程度を決定するための閾値を設定する。バイタル値の高低に関する生体程度を、バイタル高低程度と称する。例えば、バイタル高低程度として、「低」、「普通」、「高」の３段階を設定する場合、図７に示すように、ユーザは、「低」と「普通」を区別する閾値１と、「普通」と「高」を区別する閾値２とを設定する。例えば、ユーザは、見守り対象である高齢者向けに、当該閾値を低め（つまり厳しめ）に設定してもよい。設定された閾値１と閾値２は数値として表示されてよい。なお、バイタル高低程度の数は３段階に限られず、２段階でもよいし、４段階以上であってもよい。また、バイタル高低程度の各段階の名称はユーザが変更可能であってもよい。また、バイタル高低程度の各段階は、バイタル高低レベルと読み替えられてもよい。

【0054】

ユーザは、バイタル値の時間変化度の閾値設定領域１０２に含まれる閾値バー１２０を調整して、バイタル値の時間変化度からバイタル値の時間変化度に関する生体程度を決定するための閾値を設定する。バイタル値の時間変化度に関する生体程度には、上昇方向の程度と、下降方向の程度とが含まれる。上昇方向の程度を、バイタル上昇変化程度と称する。下降方向の程度を、バイタル下降変化程度と称する。例えば、バイタル上昇変化程度として、「変化なし」、「上昇」、「急上昇」の３段階を設定する場合、図７に示すように、「変化なし」と「上昇」を区別する閾値１と、「上昇」と「急上昇」を区別する閾値２とを設定する。例えば、ユーザは、見守り対象である高齢者向けに、当該閾値を低め（つまり厳しめ）に設定してもよい。設定された閾値１と閾値２は数値として表示されてよい。なお、バイタル上昇変化程度の各段階は、バイタル上昇変化レベルと読み替えられてもよい。例えば、バイタル下降変化程度として、「変化なし」、「下降」、「急下降」の３段階を設定する場合、図７に示すように、「変化なし」と「下降」を区別する閾値１と、「下降」と「急下降」を区別する閾値２とを設定する。例えば、ユーザは、見守り対象である高齢者向けに、当該閾値を低め（つまり厳しめ）に設定してもよい。設定された閾値１と閾値２は数値として表示されてよい。なお、バイタル下降変化程度の各段階は、バイタル下降変化レベルと読み替えられてもよい。

【0055】

ユーザは、呼吸の深さの閾値設定領域１０３に含まれる閾値バー１２０を調整して、バイタル値の呼吸の深さからバイタル値の呼吸の深さに関する生体程度を決定するための閾値を設定する。バイタル値の呼吸の深さに関する生体程度を、呼吸の深さ程度と称する。例えば、呼吸の深さ程度として「浅い」、「普通」、「深い」の３段階を設定する場合、図７に示すように、ユーザは、「浅い」と「普通」を区別する閾値１と、「普通」と「深い」を区別する閾値２とを設定する。例えば、ユーザは、見守り対象である高齢者向けに、当該閾値を低め（つまり厳しめ）に設定してもよい。設定された閾値１と閾値２は数値として表示されてよい。なお、呼吸の深さ程度の各段階は、呼吸の深さレベルと読み替えられてもよい。

【0056】

ユーザは、測定人数設定領域１０４に、測定対象とする人物の最大人数を設定する。以下、設定された最大人数を、測定最大人数と称する。例えば、ユーザは、見守り対象である高齢者が、監視エリアである部屋に一人で住んでいる場合、「１人」を設定してよい。典型的に、測定最大人数を少なくした方が、生体情報の信頼度は向上する。

【0057】

管理装置１３は、ユーザによって設定された各閾値及び測定最大人数を含む生体程度判定情報２３を生成し、利用シーン「見守り」と対応付けてストレージ１００３に保持する。これにより、管理装置１３は、図５に示す監視処理において、利用シーン「見守り」が選択された場合、利用シーン「見守り」用に適切に設定された生体程度判定情報２３を利用できる。

【0058】

＜見守り用の表示設定情報＞
図８は、実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の表示設定情報２４の設定画面２００Ａを示す図である。

【0059】

利用シーン「見守り」用の表示設定情報２４の設定画面２００Ａは、図８に示すように、項目として、行動又は状態名と、設定名と、設定値とを有する。

【0060】

行動又は状態名は、人物の行動又は状態の名称を示す。

【0061】

設定名は、行動又は状態名に対応付けられる設定の名称を示す。１つの行動又は状態名に、１又は複数の設定名が対応付けられる。

【0062】

設定値は、設定名に対応付けられる値を示す。１つの設定名に、１つの設定値が対応付けられる。ただし、１つの設定名に、複数の設定値が対応付けられてもよい。設定名と設定値のセットを表示設定パラメータと称してもよい。

【0063】

＜＜就寝中＞＞
例えば、図８に示すように、行動又は状態名「就寝中」に、設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「生体程度条件」、及び、「アイコン名」が対応付けられる。

【0064】

設定名「場所条件」の設定値は、人物の行動を「就寝中」と判定するための人物の位置の範囲を示す。当該範囲は、マップにおけるＸ区間とＹ区間によって定められてよい。例えば、ユーザは、行動「就寝中」に対応付ける設定名「場所条件」の設定値として、マップ（住居の間取り図）の「寝室」の範囲を設定する。

【0065】

設定名「姿勢条件」の設定値は、人物の行動を「就寝中」と判定するための人物の姿勢を示す。当該姿勢は、所定の姿勢リストから１つ選択されてよい。例えば、ユーザは、行動「就寝中」に対応付ける設定名「姿勢条件」の設定値として、所定の姿勢リストから「臥位」を選択する。

【0066】

設定名「生体程度条件」の設定値は、人物の行動を「就寝中」と判定するための人物の生体程度及び当該生体程度の補正量を示す。一般的に、就寝中の人物は、安静にしているため、バイタル値が通常よりも低くなる傾向にある。そこで、ユーザは、行動「就寝中」に対応付ける設定名「生体程度条件」の設定値として、デフォルトのバイタル高低程度の閾値を所定量低くするような補正量を設定してよい。これにより、人物が就寝中のためにバイタル値が通常よりも少し低くなっているだけであるにも関わらず、端末装置１４が、バイタル高低程度を「低」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。ただし、行動名「就寝中」に設定名「生体程度条件」を対応付けることは必須ではない。

【0067】

設定名「アイコン名」の設定値は、人物の行動を「就寝中」と判定した場合に使用するアイコンのファイル名を示す。

【0068】

例えば、端末装置１４は、人物の位置が設定名「場所条件」の設定値が示す範囲内（例えば寝室内）にあり、人物の姿勢が設定名「姿勢条件」の設定値が示す姿勢「臥位」であり、人物のバイタル高低程度が設定名「生体程度条件」の設定値によって補正された「普通」である場合、当該人物の行動を「就寝中」と判定し、設定名「アイコン名」の設定値が示すファイル名のアイコンを表示する。なお、表示方法の詳細については後述する。

【0069】

＜＜テレビ視聴中＞＞
例えば、図８に示すように、行動及び状態名「テレビ視聴中」に、設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「生体程度条件」、「アイコン名」が対応付けられる。

【0070】

設定名「場所条件」の設定値は、人物の行動を「テレビ視聴中」と判定するための人物の位置の範囲を示す。当該範囲は、マップにおけるＸ区間とＹ区間によって定められてよい。例えば、ユーザは、行動「テレビ視聴中」に対応付ける設定名「場所条件」の設定値として、マップ（住居の間取り図）の「リビング」の範囲を設定する。

【0071】

設定名「姿勢条件」の設定値は、人物の行動を「テレビ視聴中」と判定するための人物の姿勢を示す。当該姿勢は、所定の姿勢リストから１つ選択されてよい。例えば、ユーザは、行動「テレビ視聴中」に対応付ける設定名「姿勢条件」の設定値として、所定の姿勢リストから「座位」を選択する。

【0072】

設定名「生体程度条件」の設定値は、人物の行動を「テレビ視聴中」と判定するための人物の生体程度及び当該生体程度の補正量を示す。例えば、テレビ視聴中の人物は、コンテンツの影響を受けて、バイタル値が通常よりも高くなる可能性がある。そこで、ユーザは、行動「テレビ視聴中」に対応付ける設定名「生体程度条件」の設定値として、デフォルトのバイタル高低程度の閾値を所定量高くするような補正量を設定してよい。これにより、人物がテレビ視聴中のためにバイタル値が通常よりも少し高くなっているにも関わらず、端末装置１４が、バイタル高低程度を「高」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。ただし、行動名「テレビ視聴中」に設定名「生体程度条件」を対応付けることは必須ではない。

【0073】

設定名「アイコン名」の設定値は、人物の行動を「テレビ視聴中」と判定した場合に使用するアイコンのファイル名を示す。

【0074】

例えば、端末装置１４は、人物の位置が「場所条件」の設定値が示す範囲内（例えばリビング内）であり、人物の姿勢が「姿勢条件」の設定値が示す姿勢「座位」であり、人物のバイタル高低程度が設定名「生体程度条件」の設定値によって補正された「普通」である場合、当該人物の行動を「テレビ視聴中」と判定し、「アイコン名」の設定値が示すファイル名のアイコンを表示する。なお、表示方法の詳細については後述する。

【0075】

＜＜異常状態＞＞
例えば、図８に示すように、行動又は状態名「異常状態」に、設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「バイタル高低程度条件」、「バイタル上昇／下降変化程度条件」、「アイコン名」が対応付けられる。

【0076】

設定名「場所条件」の設定値は、人物の状態を「異常状態」と判定するための人物の位置の範囲を示す。図８では、監視エリア８の全範囲を当該異常状態の判定の範囲に設定している。

【0077】

設定名「姿勢条件」の設定値は、人物の状態を「異常状態」と判定するための人物の姿勢を示す。当該姿勢は、所定の姿勢リストから１つ選択されてよい。例えば、ユーザは、状態「異常状態」に対応付ける設定名「姿勢条件」の設定値として、所定の姿勢リストから「臥位」を選択する。

【0078】

設定名「バイタル高低程度条件」の設定値は、人物の状態を「異常状態」と判定するためのバイタル高低程度を示す。例えば、ユーザは、状態「異常状態」に対応付ける設定名「バイタル高低程度条件」の設定値として、「高」と「低」を設定する。

【0079】

設定名「バイタル上昇／下降変化程度条件」の設定値は、人物の状態を「異常状態」と判定するためのバイタル上昇変化程度及びバイタル下降変化程度を示す。例えば、ユーザは、状態「異常状態」に対応付ける設定名「バイタル上昇／下降変化程度条件」の設定値として、「急上昇」と「急降下」を設定する。

【0080】

設定名「アイコン名」の設定値は、人物の状態を「異常状態」と判定した場合に使用するアイコンのファイル名を示す。

【0081】

例えば、端末装置１４は、人物の位置が監視エリア８のいずれか（例えば住居のいずれか）であり、人物の姿勢が「姿勢条件」の設定値が示す姿勢「臥位」であり、人物のバイタル高低程度が「バイタル高低程度条件」の設定値が示す「高」又は「低」であり、人物のバイタル上昇変化程度又はバイタル下降変化程度が「バイタル上昇／下降変化程度条件」の設定値が示す「急上昇」又は「急下降」である場合、当該人物の状態を「異常状態」と判定し、設定名「アイコン名」の設定値が示すファイル名のアイコンを表示する。なお、表示方法の詳細については後述する。

【0082】

＜見守り用の生体程度補正設定情報＞
図９は、実施の形態１に係る利用シーン「見守り」用の生体程度補正設定情報の設定画面３００Ａを示す図である。

【0083】

端末装置１４は、上述した表示設定情報２４に加えて、図９に示す生体程度補正設定情報を設定するための設定画面３００Ａを表示する。

【0084】

生体程度補正設定情報の設定画面３００Ａは、項目として、場所名と、補正量とを有する。場所名は、監視エリア８の場所の名称を示す。監視エリア８が住居である場合、場所名は、例えば、「リビング」、「トイレ」、「浴室」、「寝室」等である。補正量は、人物が、場所名が示す場所に位置する場合における、生体程度判定情報２３の補正量を示す。

【0085】

例えば、図９に示す生体程度補正設定情報の１行目に示すように、ユーザは、場所名「トイレ」に対して、補正量として、バイタル高低程度の「高」の閾値を高くする設定を対応付けてよい。この場合、端末装置１４は、トイレに位置する人物については、当該補正量を考慮してバイタル高低程度を判定する。これにより、人物がトレイ中のためにバイタル値が通常よりも少し高くなっているだけであるにも関わらず、バイタル高低程度を「高」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。

【0086】

例えば、図９に示す生体程度補正設定情報の２行目に示すように、ユーザは、場所名「浴室」に対して、補正量として、バイタル高低程度の「高」の閾値を高くする設定を対応付けてよい。この場合、端末装置１４は、浴室に位置する人物については、当該補正量を考慮してバイタル高低程度を判定する。これにより、端末装置１４は、人物が入浴中のためにバイタル値が通常よりも少し高くなっているにも関わらず、バイタル高低程度を「高」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。

【0087】

＜見守り用の監視画面＞
図１０は、実施の形態１に係る人物が寝室で就寝中である場合の監視画面４００Ａの一例を示す図である。

【0088】

端末装置１４は、図１０に示すように、監視画面４００Ａを表示する。監視画面４００Ａは、マップ領域４０１と、姿勢領域４０２と、場所領域４０３と、行動領域４０４とを含んで構成される。

【0089】

端末装置１４は、マップ領域４０１に、マップの一例として、監視エリア８の住居の間取り図を表示する。

【0090】

端末装置１４は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１に基づいて、人物１の姿勢を検出し、検出した姿勢名を、姿勢領域４０２に表示する。

【0091】

端末装置１４は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１に基づいて、人物１の位置を検出する。端末装置１４は、検出した人物の位置を間取り図にマッピングし、人物１の場所名を特定する。端末装置１４は、特定した場所名を、場所領域４０３に表示する。

【0092】

端末装置１４は、生体情報検出装置１２から受信した生体情報２１と、管理装置１３から受信した生体程度情報２２と、表示設定情報２４とに基づいて、人物１の行動を推定する。端末装置１４は、推定した人物１の行動名を、行動領域４０４に表示する。

【0093】

また、端末装置１４は、マップ領域４０１の上記特定した場所に、上記推定した行動に対応するアイコン５００と、生体程度に対応するアイコン５０１とを表示する。なお、本実施の形態におけるアイコンは、図形情報と読み替えられてよい。

【0094】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の姿勢が「臥位」である場合、姿勢領域４０２に「臥位」を表示する。

【0095】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の位置が「寝室」である場合、場所領域４０３に「寝室」を表示する。

【0096】

例えば、端末装置１４は、表示設定情報２４から、人物１の行動が「就寝中」であると推定した場合、行動領域４０４に「就寝」を表示する。

【0097】

例えば、端末装置１４は、生体程度情報２２及び表示設定情報２４に基づいて、人物１の行動が「就寝中」であると推定した場合、マップ領域４０１に表示されている間取り図の「寝室」の場所に、「就寝中」のアイコン５００を表示する。

【0098】

例えば、端末装置１４は、生体程度情報２２及び表示設定情報２４に基づいて、人物１の呼吸の深さ程度が「普通」であり、人物のバイタル高低程度（例えば心拍数の高低程度）が「普通」であると判定した場合、アイコン５００の近傍に、呼吸の深さ程度「普通」を示すアイコン５０１と、バイタル（心拍数）高低程度「普通」を示すアイコン５０２とを表示する。

【0099】

これにより、ユーザは、監視画面４００Ａを見て、住居に住んでいる見守り対象の人物１が、現在寝室で就寝中であり、バイタルは正常であることを直感的に確認できる。

【0100】

図１１は、実施の形態１に係る人物がリビングでテレビ視聴中である場合の監視画面４００Ｂの一例を示す図である。

【0101】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の姿勢が「座位」である場合、姿勢領域４０２に「座位」を表示する。

【0102】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の位置が「リビング」である場合、場所領域４０３に「リビング」を表示する。

【0103】

例えば、端末装置１４は、生体程度情報２２及び表示設定情報２４に基づいて、人物１の行動が「テレビ視聴中」であると推定した場合、行動領域４０４に「テレビ視聴中」を表示する。

【0104】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の位置が「リビング」であり、表示設定情報２４から人物１の行動が「テレビ視聴中」であると推定した場合、間取り図の「リビング」の場所に、「テレビ視聴中」のアイコン５０３を表示する。

【0105】

例えば、端末装置１４は、生体程度情報２２及び表示設定情報２４に基づいて、人物１の呼吸の深さが「普通」であり、人物１のバイタル高低程度（例えば心拍数の高低程度）が「普通」であると判定した場合、アイコン５０３の近傍に、呼吸の深さ程度「普通」を示すアイコン５０１と、バイタル（心拍数）高低程度「普通」を示すアイコン５０４とを表示する。

【0106】

これにより、ユーザは、監視画面４００Ｂを見て、住居に住んでいる見守り対象の人物１が、現在リビングでテレビ視聴中であり、バイタルは正常であることを直感的に確認できる。

【0107】

図１２は、実施の形態１に係る人物が浴室で異常状態である場合の監視画面４００Ｃの一例を示す図である。

【0108】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の姿勢が「臥位」である場合、姿勢領域４０２に「臥位」を表示する。

【0109】

例えば、端末装置１４は、生体情報２１から推定した人物１の位置が「浴室」である場合、場所領域４０３に「浴室」を表示する。

【0110】

例えば、端末装置１４は、生体程度情報２２及び表示設定情報２４に基づいて、人物１の状態が「異常状態」であると判定した場合、間取り図の「浴室」の場所に、バイタル「異常」を示すアイコン５０４を表示する。なお、人物１の行動領域４０４の表示は省略しているが、「安否確認」、「緊急通報」といった発報情報を表示するようにしてもよい。

【0111】

これにより、ユーザは、監視画面４００Ｃを見て、住居に住んでいる見守り対象の人物が、現在浴室にてバイタル異常が発生していることを直感的に確認できる。

【0112】

＜利用シーン：異常検知＞
次に、検出システム１０の利用シーンの一例である、オフィスで働く従業員の生体の異常検知について説明する。

【0113】

図１３は、実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」の選択画面５０Ｂを示す図である。

【0114】

管理装置１３は、図４のステップＳ１１において、図１３に示す利用シーンの選択画面５０Ｂを表示する。ユーザが、利用シーンとして「異常検知」を選択すると、管理装置１３は、次に示す、利用シーン「異常検知」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ｂを表示する。

【0115】

＜異常検知用の設定画面＞
図１４は、実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ｂの一例を示す図である。

【0116】

利用シーン「異常検知」用の生体程度判定情報２３の設定画面１００Ｂは、図１４に示すように、バイタル値の閾値設定領域１０１、バイタル値の時間変化度の閾値設定領域１０２、信頼度の閾値設定領域１０５、測定人数設定領域１０４を含んで構成される。

【0117】

ユーザは、上述した図７と同様に、バイタル値の閾値設定領域１０１の閾値バー１２０を調整して、バイタル高低程度の閾値を設定する。例えば、ユーザは、異常検知対象である従業員は比較的健康であるため、当該閾値を高め（つまり緩め）に設定してもよい。

【0118】

ユーザは、上述した図７と同様に、バイタル値の時間変化度の閾値設定領域１０２の閾値バー１２０を調整して、バイタル上昇変化程度及びバイタル下降変化程度の閾値を設定する。例えば、ユーザは、異常検知対象である従業員は比較的健康であるものの、バイタルの急激な変化を見逃したくないので、当該閾値を低め（つまり厳しめ）に設定してもよい。

【0119】

ユーザは、信頼度の閾値設定領域１０５に含まれる閾値バー１２０を調整して、生体情報２１に含まれる信頼度情報から信頼度の高低に関する生体程度を決定するための閾値を決定する。信頼度の高低に関する生体程度を、信頼程度と称する。例えば、信頼程度として、「低」、「普通」、「高」の３段階を設定する場合、図１４に示すように、ユーザは、「低」と「普通」を区別する閾値１と、「普通」と「高」を区別する閾値２とを設定する。例えば、ユーザは、オフィスのような環境で、異常状態でないにも関わらず、異常状態であるという誤検出が頻繁に発生すると運用に支障が出るので、当該閾値を高め（つまり厳しめ）に設定してもよい。設定された閾値１と閾値２は数値として表示されてよい。なお、信頼程度の数は３段階に限られず、２段階でもよいし、４段階以上であってもよい。また、信頼程度の各段階は、信頼レベルと読み替えられてもよい。

【0120】

ユーザは、上述した図７と同様に、測定人数設定領域１０４に、測定最大人数を設定する。例えば、ユーザは、オフィスに勤務する従業員の数に合わせて、測定最大人数を設定してもよい。

【0121】

管理装置１３は、ユーザによって設定された各閾値及び測定最大人数を含む生体程度判定情報２３を生成し、利用シーン「異常検知」と対応付けてストレージ１００３に保持する。これにより、管理装置１３は、図５に示す監視処理において、利用シーン「異常検知」が選択された場合、「異常検知」用に適切に設定された生体程度判定情報２３を利用できる。

【0122】

＜異常検知用の表示設定情報＞
図１５は、実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の表示設定情報２４の設定画面を示す図である。

【0123】

利用シーン「異常検知」用の表示設定情報２４の設定画面は、図１５に示すように、図８と同様、項目として、行動又は状態名と、設定名と、設定値とを有する。

【0124】

＜＜作業中＞＞
例えば、図１５に示すように、行動又は状態名「作業中」に、設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「生体程度条件」、「アイコン名」が対応付けられる。

【0125】

設定名「場所条件」の設定値は、人物の行動を「作業中」と判定するための人物の位置の範囲を示す。当該範囲は、マップにおけるＸ区間とＹ区間によって定められてよい。例えば、ユーザは、行動「作業中」に対応付ける設定名「場所条件」の設定値として、マップ（例えばオフィスの見取り図）の「デスク」の範囲を設定する。

【0126】

設定名「姿勢条件」の設定値は、人物の行動を「作業中」と判定するための人物の姿勢を示す。当該姿勢は、所定の姿勢リストから１つ選択されてよい。例えば、ユーザは、行動「作業中」に対応付ける設定名「姿勢条件」の設定値として、所定の姿勢リストから「座位」を選択する。

【0127】

設定名「生体程度条件」の設定値は、人物の行動を「作業中」と判定するための人物の生体程度及び当該生体程度の補正量を示す。一般的に、作業中の人物は、集中しているため、バイタル値が通常よりも低くなる傾向にある。そこで、ユーザは、行動「作業中」に対応付ける設定名「生体程度条件」の設定値として、デフォルトのバイタル高低程度の閾値を所定量低くするような補正量を設定してよい。これにより、人物が作業中のためにバイタル値が通常よりも少し低くなっているだけであるにも関わらず、管理装置１３が、バイタル高低程度を「低」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。ただし、行動名「作業中」に設定名「生体程度条件」を対応付けることは必須ではない。

【0128】

設定名「アイコン名」の設定値は、人物の行動を「作業中」と判定した場合に使用するアイコンのファイル名を示す。

【0129】

端末装置１４は、人物の位置が「場所条件」の設定値が示す範囲内（例えばデスク）であり、人物の姿勢が「姿勢条件」の設定値が示す姿勢「座位」であり、人物のバイタル高低程度が設定名「生体程度条件」の設定値によって補正された「普通」である場合、当該人物の行動を「作業中」と判定し、設定名「アイコン名」の設定値が示すファイル名のアイコンを表示する。なお、表示方法の詳細については後述する。

【0130】

＜＜異常状態＞＞
例えば、図１５に示すように、行動又は状態名「異常状態」に、設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「バイタル高低程度条件」、「バイタル上昇／下降変化程度条件」、「信頼程度条件」、「アイコン名」が対応付けられる。

【0131】

設定名「場所条件」、「姿勢条件」、「バイタル高低程度条件」、「バイタル上昇／下降変化程度条件」、「アイコン名」については、図８と同様であるので、説明を省略する。

【0132】

設定名「信頼程度条件」の設定値は、人物１の状態を「異常状態」と判定するための信頼程度を示す。例えば、ユーザは、状態「異常状態」に対応付ける設定名「信頼程度条件」の設定値として、「高」を設定する。オフィスのような比較的健康な人物が大勢勤務するような所では、高齢者と比較して生体の異常が発生する可能性が低く、また、低い信頼程度で誤検出が頻出して運用に支障が出る可能性があるためである。

【0133】

例えば、端末装置１４は、人物１の位置が「場所条件」の設定値が示す範囲内であり、人物１の姿勢が「姿勢条件」の設定値が示す姿勢「臥位」であり、人物のバイタル高低程度が「バイタル高低程度条件」の設定値が示す「高」又は「低」であり、人物１のバイタル上昇変化程度又はバイタル下降変化程度が「バイタル上昇／下降変化程度条件」の設定値が示す「急上昇」又は「急下降」であり、人物１の信頼程度が「信頼程度条件」の設定値が示す「高」である場合、当該人物１の状態を「異常状態」と判定し、設定名「アイコン名」の設定値が示すファイル名のアイコンを表示する。なお、表示方法の詳細については後述する。

【0134】

＜異常検知用の生体程度補正設定情報＞
図１６は、実施の形態１に係る利用シーン「異常検知」用の生体程度補正設定情報の設定画面を示す図である。

【0135】

端末装置１４は、上述した表示設定情報２４に加えて、図１６に示す生体程度補正設定情報を設定するための設定画面３００Ｂを表示する。

【0136】

生体程度補正設定情報の設定画面３００Ｂは、項目として、場所名と、補正量とを有する。監視エリア８がオフィスである場合、場所名は、例えば、「トイレ」、「通路」等であってよい。

【0137】

例えば、図１５に示す生体程度補正設定情報の１行目に示すように、ユーザは、場所名「トイレ」に対して、補正量として、バイタル高低程度の「高」の閾値を高くする設定を対応付けてよい。この場合、端末装置１４は、トイレに位置する人物１については、当該補正量を考慮してバイタル高低程度を判定する。これにより、人物１がトレイ中のためにバイタル値が通常よりも少し高くなっているにも関わらず、バイタル高低程度を「高」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。

【0138】

例えば、図１６に示す生体程度補正設定情報の２行目に示すように、ユーザは、場所名「通路」に対して、補正量として、バイタル高低程度の「高」の閾値を高くする設定を対応付けてよい。この場合、端末装置１４は、通路に位置する人物１については、当該補正量を考慮してバイタル高低程度を判定する。これにより、人物が通路を移動中のためにバイタル値が通常よりも少し高くなっているだけにあるにも関わらず、端末装置１４が、バイタル高低程度を「高」と誤判定してしまう可能性を抑制できる。

【0139】

＜異常検知用の監視画面＞
図１７は、実施の形態１に係る２人の人物がオフィスにいる場合の監視画面４００Ｄの一例を示す図である。

【0140】

端末装置１４は、図１７に示すように、監視画面４００Ｄを表示する。監視画面４００Ｄは、マップ領域４０１を含んで構成される。

【0141】

端末装置１４は、マップ領域４０１に、マップの一例として、監視エリア８であるオフィスの見取り図を表示する。

【0142】

例えば、端末装置１４は、表示設定情報２４から人物Ａの行動が「作業中」であると推定した場合、マップ領域４０１に表示されている見取り図の人物Ａの位置に、「作業中」のアイコン５１１を表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１１を、信頼程度「高」であることがわかるように、例えば実線で表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１１の近傍に、バイタル（心拍数）上昇／下降変化程度が「普通」であることを示す矢印アイコン（図１７では横向き矢印のアイコン５１２）を表示する。

【0143】

例えば、端末装置１４は、表示設定情報２４から人物Ｂの行動が「移動中」であると推定した場合、マップ領域４０１に表示されている見取り図の人物Ｂの位置に、「移動中」を示すアイコン５１３を表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１３を、信頼程度「低」であることがわかるように、例えば破線で表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１３の近傍に、バイタル（心拍数）上昇／下降変化程度が「急上昇」であることを示す矢印アイコン（図１７では斜め上向き矢印のアイコン５１４）を表示する。

【0144】

これにより、ユーザは、監視画面４００Ｄを見て、オフィスに勤務している人物Ａは作業中であり、バイタルは正常であり、当該バイタルの信頼度は高いことを直感的に確認できる。また、ユーザは、監視画面４００Ｄを見て、人物Ｂは移動中であり、バイタルの変化が急上昇であるものの、当該バイタルの信頼度は低いことを直感的に確認できる。

【0145】

図１８は、実施の形態１に係るオフィスに異常状態の人物がいる場合の監視画面４００Ｅの一例を示す図である。

【0146】

例えば、端末装置１４は、表示設定情報２４から人物Ｃの状態が「異常状態」であると推定した場合、マップ領域４０１に表示されている見取り図の人物の位置に、「異常状態」を示すアイコン５１５を表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１５を、信頼程度「高」であることがわかるように、例えば実線で表示する。加えて、端末装置１４は、当該アイコン５１５の近傍に、バイタルが「異常状態」であることを示すアイコン５１６を表示する。

【0147】

これにより、ユーザは、監視画面４００Ｅを見て、オフィスに勤務している人物Ｃにバイタル異常が発生しており、当該バイタルの信頼度は高いことを直感的に確認できる。なお、この場合、端末装置１４は、生体異常の人物１が発生したことを示すアラート（例えば安否確認に関する文字列の表示や音声の発報）を出力してもよい。

【0148】

（実施の形態２）
実施の形態２では、実施の形態１で説明した部屋又はオフィス等の所定のエリアへのセンサの設置を支援する検出システムについて説明する。なお、実施の形態２では、実施の形態１にて説明済みの構成要素については共通の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。

【0149】

＜利用シーン：センサ設置支援＞
次に、検出システム１０の利用シーンの一例である、センサ設置支援について説明する。

【0150】

図１９は、実施の形態２に係る利用シーン「センサ設置支援」の選択画面５０Ｃの一例を示す図である。

【0151】

ユーザ（例えばセンサ１１を設置する作業者）は、まず、監視エリア８を設けたい所定のエリアにセンサ１１を仮設置する。そして、ユーザが、端末装置１４が表示する選択画面５０Ｃにおいて、利用シーン「センサ設置支援」を選択すると、端末装置１４は、次に示す、センサ設置情報の設定画面７００を表示する。

【0152】

＜センサ設置情報の設定画面＞
図２０は、実施の形態２に係るセンサ設置情報の設定画面７００の一例を示す図である。なお、センサ設置情報の設定画面７００は、エリアにおけるセンサ１１の設置を支援するための支援情報の一例である。

【0153】

センサ設置情報の設定画面７００は、マップ設定領域７１０と、センサ設置設定領域７２０と、監視エリア設定領域７３０と、マップ表示領域７４０とを含む。

【0154】

マップ設定領域７１０は、マップ画像入力領域７１１と、横長入力領域７１２と、縦長入力領域７１３とを含む。

【0155】

マップ画像入力領域７１１には、センサ１１が設置される所定のエリアを示すマップ画像（例えば部屋の間取り図の画像）７４１のファイルが、ユーザによって入力される。

【0156】

横長入力領域７１２には、マップ画像７４１に示されるエリアの横の長さが、ユーザによって入力される。縦長入力領域７１３には、マップ画像７４１に示されるエリアの縦の長さが、ユーザによって入力される。以下、横長入力領域７１２及び縦長入力領域７１３に入力された値が示すエリアのスケールを、入力スケールと称する。

【0157】

センサ設置設定領域７２０は、センサ台数入力領域７２１と、センサ設置情報入力領域７２２とを含む。

【0158】

センサ台数入力領域７２１には、エリアに仮設置したセンサ１１の数が、ユーザによって入力される。

【0159】

センサ設置情報入力領域７２２には、センサ設置情報がユーザによって入力される。センサ設置情報は、センサ１１を識別するセンサＩＤと、当該センサ１１の設置位置を示す値と、当該センサ１１の向きを示す値とを含む。センサ１１の設置位置を示す値は、マップ画像７４１上における横方向（Ｘ方向）の座標と縦方向（Ｙ方向）の座標とを含んでよい。センサ１１の向きを示す値は、センサ１１の向きを示す方位角と俯角とを含んでよい。ただし、センサ設置情報は、センサ１１の設置位置を示す値と、センサ１１の向きを示す値との両方を含むことは必須ではなく、いずれか一方を含めばよい。

【0160】

監視エリア設定領域７３０には、エリア１１内において監視エリア８に設定するＸＹＺ空間を示すＸ区間、Ｙ区間及びＺ区間が、ユーザによって入力される。ここで設定されたＸ区間、Ｙ区間及びＺ区間によって定められるＸＹＺ空間が、実施の形態１にて説明した見守り又は異常検知等の監視エリア８となる。

【0161】

マップ表示領域７４０には、マップ画像入力領域７１１に入力されたマップ画像７４１が表示される。また、マップ表示領域７４０には、センサ設置情報入力領域７２２に入力されたセンサ１１の位置及び向きを示すセンサ画像７４２が、マップ画像７４１に重畳表示される。これにより、ユーザは、マップ表示領域７４０を見て、エリア内に仮設置されているセンサ１１の位置及び向きを容易に確認できる。

【0162】

また、マップ表示領域７４０には、横長入力領域７１２に入力されたエリアの横の長さ、及び、縦長入力領域７１３に入力されたエリアの縦の長さが、マップ画像７４１の付近に数値として表示される。

【0163】

また、マップ表示領域７４０には、監視エリア設定領域７３０に入力された監視エリア８の範囲を示す範囲画像７４３が、マップ画像７４１に重畳表示される。

【0164】

＜センサ設置確認支援画面＞
センサ設置情報の設定画面７００に入力された入力スケールと、エリアの実際のスケールとの間には、ズレが存在し得る。また、センサ設置情報の設定画面７００に入力されたセンサ１１の位置及び向きと、エリアに実際に設置されたセンサの位置及び向きとの間には、ズレが存在し得る。そこで、端末装置１４は、図２１に示すように、これらのズレの補正を支援するセンサ設置確認支援画面８００を表示する。

【0165】

図２１は、実施の形態２に係るセンサ設置確認支援画面８００の一例を示す図である。なお、センサ設置確認支援画面８００は、支援情報の一例である。

【0166】

センサ設置確認支援画面８００は、センサ設置確認ボタン８０１と、センサ範囲確認ボタン８０２と、歩行ルート表示領域８１０と、歩行開始ボタン８０３と、歩行終了ボタン８０４とを含む。

【0167】

センサ設置確認ボタン８０１が押下されると、端末装置１４は、当該図２１に示す、センサ設置確認支援画面８００を表示する。センサ範囲確認ボタン８０２が押下されると、端末装置１４は、後述する図２２に示す、センサ範囲確認支援画面８５０を表示する。

【0168】

歩行ルート表示領域８１０には、マップ画像入力領域７１１に入力されたマップ画像７４１が表示される。加えて、歩行ルート表示領域８１０には、センサ設置情報入力領域７２２に入力された位置及び向きを示すセンサ画像７４２が、マップ画像７４１に重畳表示される。加えて、歩行ルート表示領域８１０には、ユーザ（人物）に歩行してもらいたいルートを示す歩行ルート８１１が、マップ画像７４１に重畳表示される。例えば、歩行ルート８１１は、図２１に示すように矢印で表示される。図２１において、点線矢印は、まだユーザが歩いていない歩行ルート８１１を示し、実線矢印は、ユーザがすでに歩いた歩行ルート８１１を示す。

【0169】

端末装置１４は、センサ１１を制御して、エリア内の人物の位置の移動を検出することによって、エリアの実際のスケールと、センサ１１の実際の位置及び向きとを算出する。このときに比較的高い精度でエリアの実際のスケールとセンサの実際の位置及び向きとを算出できるような複数の歩行ルート８１１を、端末装置１４は生成する。例えば、端末装置１４は、マップ画像７４１を画像解析して所定幅の黒の直線を壁と推定し、できるだけ壁に沿った複数の歩行ルート８１１を生成する。これにより、端末装置１４は、歩行ルート８１１上を移動するユーザをセンサ１１で検出して移動距離を算出することにより、エリアの実際のスケールを精度良く算出できる。加えて、端末装置１４は、歩行ルート８１１上を移動するユーザをセンサ１１で検出して、センサ１１の検出可能範囲におけるユーザの位置を特定することにより、センサ１１の実際の位置及び方向を算出できる。なお、複数の歩行ルート８１１の生成は、この方法に限らない。例えば、部屋の家具や荷物の配置状況を考慮して、歩行開始点と歩行終了点を指示するユーザの操作により、歩行ルート８１１を手動で生成するようにしてもよい。

【0170】

次に、ユーザが歩行ルート８１１上を移動する作業と、その際の端末装置１４の処理について説明する。例えば、ユーザ及び端末装置１４は、次に示すステップＳ１０１～Ｓ１０８（図示せず）の作業及び処理を行う。

【0171】

（Ｓ１０１）ユーザは、端末装置１４に表示されている歩行ルート表示領域８１０を見ながら、点線矢印の歩行ルート８１１の始点に移動し、歩行開始ボタン８０３を押下する。端末装置１４は、歩行開始ボタン８０３が押下されると、センサ１１を制御して、ユーザの生体情報２１の検出を開始する。

【0172】

（Ｓ１０２）ユーザは、点線矢印の歩行ルート８１１に沿って移動する。このとき、センサ１１は、随時、移動中のユーザの位置、速度及びバイタル値等を測定し、生体情報２１を生成する。

【0173】

（Ｓ１０３）ユーザは、点線矢印の歩行ルート８１１の終点に移動し、歩行終了ボタン８０４を押下する。端末装置１４は、歩行終了ボタン８０４が押下されると、センサ１１を制御して、検出を終了する。

【0174】

（Ｓ１０４）端末装置１４は、検出を完了した点線矢印の歩行ルート８１１を実線矢印の歩行ルート８１１に変更する。

【0175】

（Ｓ１０５）ユーザ及び端末装置１４は、他の点線矢印の歩行ルート８１１についても上記したステップＳ１０１からステップＳ１０４の作業及び処理を行う。

【0176】

（Ｓ１０７）すべての点線矢印の歩行ルート８１１が実線矢印の歩行ルート８１１に変更された後、端末装置１４は、生体情報検出装置１２から取得した生体情報２１に基づいて、エリアの実際のスケールと、センサ１１の実際の位置及び向きとを算出する。

【0177】

（Ｓ１０８）端末装置１４は、算出したエリアの実際のスケールに基づいて、入力スケールのズレを補正する。また、端末装置１４は、算出したセンサ１１の実際の位置及び向きに基づいて、センサ設置情報入力領域７２２に入力されたセンサ１１の位置及び向きのズレを補正する。端末装置１４は、補正したエリアのスケール及びセンサ１１の位置及び向きをストレージ１００３（図２４参照）に格納する。

【0178】

以上の処理により、端末装置１４は、より正確なエリアのスケールと、より正確なセンサ１１の位置及び向きとを設定できる。

【0179】

＜センサ範囲確認支援画面＞
監視エリア８内に人物のセンシングが不可能な範囲が存在すると、実施の形態１で説明した見守り又は異常検知等を高い信頼性で実現することができない。そこで、端末装置１４は、図２２に示すように、人物のセンシングが可能な範囲及び／又は不可能な範囲の確認を支援するセンサ範囲確認支援画面８５０を表示する。

【0180】

図２２は、実施の形態２に係るセンサ範囲確認支援画面８５０の一例を示す図である。なお、センサ範囲確認支援画面８５０は、支援情報の一例である。

【0181】

センサ範囲確認支援画面８５０は、センサ設置確認ボタン８０１と、センサ範囲確認ボタン８０２と、測定地点表示領域８６０と、測定開始ボタン８５１と、測定終了ボタン８５２とを含む。

【0182】

センサ設置確認ボタン８０１が押下されると、端末装置１４は、上記した図２１に示す、センサ設置確認支援画面８００を表示する。センサ範囲確認ボタン８０２が押下されると、端末装置１４は、当該図２２に示す、センサ範囲確認支援画面８５０を表示する。

【0183】

測定地点表示領域８６０には、マップ画像入力領域７１１に入力されたマップ画像７４１が表示される。加えて、測定地点表示領域８６０には、上記のセンサ設置確認支援画面８００を通じて補正されたセンサ１１の位置及び向きを示すセンサ画像７４２が、マップ画像７４１に重畳表示される。加えて、測定地点表示領域８６０には、ユーザに位置してもらいたい地点を示す測定地点８６１が、マップ画像７４１に重畳表示される。例えば、測定地点８６１は、図２２に示すように、丸印で表示される。図２２において、点線丸印は、まだユーザが測定されていない測定地点８６１を示し、実線丸印は、ユーザがすでに測定された測定地点８６１を示す。

【0184】

例えば、端末装置１４は、見取り図のマップ画像７４１を解析し、監視エリア８内に複数の測定地点８６１を分散させて配置する。例えば、端末装置１４は、マップ画像７４１の所定幅の黒の直線を壁と推定し、壁に囲まれた部屋の中央付近と隅付近に測定地点８６１を配置する。これにより、端末装置１４は、測定地点８６１に位置するユーザをセンサ１１で測定することにより、その測定地点８６１を中心とする所定サイズの範囲がセンシング可能な範囲であるか否かを判定できる。なお、複数の測定地点８６１の生成は、この方法に限らない。例えば、部屋の家具や荷物の配置状況を考慮して、滞在場所となる位置を指示するユーザの操作により、測定地点８６１を手動で生成するようにしてもよい。

【0185】

次に、ユーザが測定地点８６１に移動する作業と、その際の端末装置１４の処理について説明する。例えば、ユーザ及び端末装置１４は、次に示すステップＳ２０１～Ｓ２０８の作業及び処理を行う。

【0186】

（Ｓ２０１）ユーザは、端末装置１４に表示されている測定地点表示領域８６０を見ながら、点線丸印の測定地点８６１に移動し、測定開始ボタン８５１を押下する。端末装置１４は、測定開始ボタン８５１が押下されると、その測定地点８６１でユーザに行って欲しい呼吸数、姿勢及び向きと、その測定地点８６１で静止して欲しい時間（以下、静止時間と称する）とを表示する。そして、端末装置１４は、センサ１１を制御して、ユーザのバイタル値等の測定を開始する。

【0187】

（Ｓ２０３）ユーザは、表示された呼吸数、姿勢及び向きで、表示された静止時間、測定地点８６１で静止する。センサ１１は、随時、測定地点８６１で静止しているユーザのバイタル値を測定し、生体情報２１を生成する。

【0188】

（Ｓ２０４）ユーザは、表示された静止時間が経過した後、測定終了ボタン８５２を押下する。端末装置１４は、測定終了ボタン８５２が押下されると、センサ１１を制御して、測定を終了する。

【0189】

（Ｓ２０５）端末装置１４は、測定を行った点線丸印の測定地点８６１を実線丸印の測定地点８６１に変更する。

【0190】

（Ｓ２０６）ユーザ及び端末装置１４は、他の点線丸印についても上記したステップＳ２０１からステップＳ２０５の作業及び処理を行う。

【0191】

（Ｓ２０７）すべての点線丸印が実線丸印に変更された後、端末装置１４は、生体情報検出装置１２から取得した生体情報２１に基づいて、ユーザを検出できた測定地点８６１及び検出できなかった測定地点８６１を特定する。また、端末装置１４は、生体情報検出装置１２から取得した生体情報２１に基づいて、バイタル値を測定できた測定地点８６１及び測定できなかった測定地点８６１を特定する。

【0192】

（Ｓ２０８）端末装置１４は、ステップＳ２０７の各測定地点８６１における検出及び測定の結果に基づいて、両方検出可能範囲９１１（図２３参照）と、人物検出可能範囲９１２（図２３参照）と、検出不可能範囲９１３（図２３参照）とを特定する。両方検出可能範囲９１１は、人物の存在が検出可能かつ当該人物の活動状態を示すバイタル値の測定が可能な範囲である。人物検出可能範囲９１２は、人物の存在が検出可能かつ当該人物の活動状態を示すバイタル値の測定が不可能な範囲である。検出不可能範囲９１３は、人物の存在が検出不可能かつ当該人物の活動状態を示すバイタル値の測定も不可能な範囲である。

【0193】

＜結果確認画面＞
端末装置１４は、上述したセンサ設置確認支援画面８００及びセンサ範囲確認支援画面９５０を通じて得られた結果を、図２３に示す結果確認画面９００として表示する。

【0194】

図２３は、実施の形態２に係る結果確認画面９００の一例を示す図である。なお、結果確認画面９００は、支援情報の一例である。

【0195】

結果確認画面９００は、説明領域９０１と、結果表示領域９０２とを含む。

【0196】

説明領域９０１には、結果表示領域９０２に表示される結果の見方の説明が表示される。

【0197】

結果表示領域９０２には、マップ画像７４１と、補正後のエリアのスケールとが表示される。加えて、結果表示領域９０２には、補正後のセンサ１１の位置及び向きを示すセンサ画像７４２が、マップ画像７４１に重畳表示される。これにより、ユーザは、結果表示領域９０２を見て、より正確なエリアのスケールと、より正確なセンサ１１の位置及び向きとを確認できる。

【0198】

加えて、結果表示領域９０２には、上述のステップＳ２０８で特定された、両方検出可能範囲９１１と、人物検出可能範囲９１２と、検出不可能範囲９１３とが、それぞれ存在する場合、マップ画像７４１に重畳表示される。これにより、ユーザは、結果表示領域９０２を見て、監視エリア８における両方検出可能範囲９１１と、人物検出可能範囲９１２と、検出不可能範囲９１３とを確認できる。よって、ユーザは、エリアに設置されているセンサ１１の位置及び向きをどのように調整すれば、監視エリア８における人物検出可能範囲９１２又は検出不可能範囲９１３を両方検出可能範囲９１１とすることができるかを容易に分析することができる。

【0199】

また、端末装置１４は、人物検出可能範囲９１２又は検出不可能範囲９１３が存在する場合、これらの範囲を両方検出可能範囲９１１とするためには、追加のセンサ１１をいずれの位置及び向きで設置すればよいかを算出してよい。なお、この設置位置及び向きの算出にあたり、各種センサの仕様や既存センサによる検出範囲の情報などを利用することにより、最適な追加のセンサ１１の設置が可能となる。そして、端末装置１４は、算出された追加のセンサ１１の位置及び向きを示す追加センサ画像９１４を、マップ画像７４１に重畳表示してよい。追加センサ画像９１４は、新たなセンサ１１の追加を推奨する情報と読み替えられてもよい。これにより、ユーザは、結果表示領域９０２を見て、追加のセンサ１１をどの位置にどの向きで設置すれば、監視エリア８における人物検出可能範囲９１２又は検出不可能範囲９１３を両方検出可能範囲９１１とすることができるかを容易に分析することができる。

【0200】

＜ハードウェア構成＞
以上、本開示に係る実施形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した生体情報検出装置１２、管理装置１３、及び、端末装置１４の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。

【0201】

図２４は、本開示に係る各装置の機能をコンピュータプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。

【0202】

コンピュータ１０００は、プロセッサ１００１、メモリ１００２、ストレージ１００３、入力装置１００４、出力装置１００５、通信装置１００６、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）１００７、読取装置１００８、及び、バス１００９を備える。

【0203】

プロセッサ１００１、メモリ１００２、ストレージ１００３、入力装置１００４、出力装置１００５、通信装置１００６、ＧＰＵ１００７、及び、読取装置１００８は、バス１００９に接続され、バス１００９を介して双方向にデータを送受信できる。

【0204】

プロセッサ１００１は、メモリ１００２に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、上述した機能ブロックを実現する装置である。プロセッサ１００１の例として、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＭＰＵ（Micro Processing Unit）、コントローラ、ＬＳＩ（Large Scale Integration）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＰＬＤ（Programmable Logic Device）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）が挙げられる。

【0205】

メモリ１００２は、揮発性記憶媒体で構成され、コンピュータ１０００が取り扱うコンピュータプログラム及びデータを記憶する装置である。ただし、メモリ１００２の少なくとも一部は、不揮発性記憶媒体で構成されてもよい。

【0206】

ストレージ１００３は、不揮発性記憶媒体で構成され、コンピュータ１０００が取り扱うコンピュータプログラム及びデータを記憶する装置である。ストレージ１００３の例として、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、又は、ＳＳＤ（Solid State Drive）が挙げられる。

【0207】

入力装置１００４は、プロセッサ１００１に入力するデータを受け付ける装置である。入力装置１００４の例として、キーボード、マウス、タッチパッド、又は、マイクが挙げられる。

【0208】

出力装置１００５は、プロセッサ１００１が生成したデータを出力する装置である。出力装置１００５の例として、ディスプレイ、又は、スピーカーが挙げられる。

【0209】

通信装置１００６は、他の装置と、通信ネットワークを介して、データを送受信する装置である。通信装置１００６は、データを送信する送信部とデータを受信する受信部を含んでよい。通信装置１００６は、有線通信及び無線通信の何れに対応してもよい。有線通信の例として、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）が挙げられる。無線通信の例として、ＩＥＥＥ８０２．１１、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＬＴＥ、４Ｇ、５Ｇが挙げられる。

【0210】

ＧＰＵ１００７は、画像描写を高速に処理する装置である。なお、ＧＰＵ１００７は、ＡＩ（artificial intelligence）の処理（例えばディープラーニング）に利用されてもよい。

【0211】

読取装置１００８は、ＤＶＤ－ＲＯＭ（Digital Versatile Disk Read Only Memory）又はＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリといった記録媒体からデータを読み取る装置である。

【0212】

本開示の内容は以下のように表現することができる。

【0213】

＜Ａ－１＞
検出システム（１０）は、
所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサ（１１）と、
前記センサから出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物（１）の生体情報（２１）を検出する生体情報検出装置（１２）と、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報（例えばセンサ設置情報の設定画面７００、センサ設置確認支援画面８００、又は、センサ範囲確認支援画面８５０、結果確認画面９００）を生成及び表示する端末装置（１４）と、を備える。
これにより、端末装置は、エリア内の人物について検出された生体情報を用いて、エリア内におけるセンサの設置を支援するための支援情報を表示することができる。よって、ユーザは、表示された支援情報を見て、エリアに対してセンサを適切に設置することができる。

【0214】

＜Ａ－２＞
Ａ－１に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、検出された前記生体情報を用いて、ユーザによって入力された前記エリアにおける前記センサの設置の位置又は方向を示す情報を補正し、補正した前記センサの設置の位置又は方向を示す情報を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、ユーザによって入力されたセンサの設置の位置又は方向を示す情報を補正し、より精度の高いセンサの設置の位置又は方向を示す情報を表示できる。

【0215】

＜Ａ－３＞
Ａ－１又はＡ－２に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記エリアに対応するマップ画像（７４１）と、前記マップ画像に重畳される歩行ルート（８１１）とを表示し、前記人物に前記歩行ルートに沿って移動するよう指示する。
これにより、人物は、端末装置から指示された歩行ルートに沿って移動することができる。

【0216】

＜Ａ－４＞
Ａ－３に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記歩行ルートに沿って移動する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、ユーザによって入力された前記エリアのスケールを示す情報を補正し、補正した前記エリアのスケールを示す情報を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、ユーザによって入力されたエリアのスケールを示す情報を補正し、より精度の高いエリアのスケールを示す情報を表示できる。

【0217】

＜Ａ－５＞
Ａ－１からＡ－４のいずれか１項に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記エリアに対応するマップ画像と、前記マップ画像に重畳した測定地点とを表示し、前記人物に前記測定地点に位置するよう指示する。
これにより、人物は、端末装置から指示された測定地点に位置することができる。

【0218】

＜Ａ－６＞
Ａ－５に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の存在が検出可能かつ前記人物の活動状態の測定が可能な範囲である両方検出可能範囲を特定し、前記両方検出可能範囲を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、エリアにおける両方検出可能範囲をユーザに認識させることができる。

【0219】

＜Ａ－７＞
Ａ－５又はＡ－６に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の存在が検出可能かつ前記人物の活動状態の測定が不可能な範囲である人物検出可能範囲を特定し、前記人物検出可能範囲を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、エリアにおける人物検出可能範囲をユーザに認識させることができる。

【0220】

＜Ａ－８＞
Ａ－５からＡ－７のいずれか１項に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記測定地点に位置する前記人物について検出された前記生体情報を用いて、前記エリアにおける前記センサによって前記人物の活動状態の測定が不可能な範囲である検出不可能範囲を特定し、前記検出不可能範囲を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、エリアにおける検出不可能範囲をユーザに認識させることができる。

【0221】

＜Ａ－９＞
Ａ－８に記載の検出システムにおいて、
前記端末装置は、前記検出不可能範囲に基づいて、新たなセンサの追加を推奨する情報を含む前記支援情報を表示する。
これにより、端末装置は、検出不可能範囲を解消するための新たなセンサの追加を、ユーザに推奨することができる。

【0222】

＜Ａ－１０＞
検出方法は、
所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサ（１１）から出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物（１）の生体情報（２１）を検出し、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報（例えばセンサ設置情報の設定画面７００、センサ設置確認支援画面８００、又は、センサ範囲確認支援画面８５０、結果確認画面９００）を生成及び表示する。
上記検出方法を行うことにより、エリア内の人物について検出された生体情報を用いて、エリア内におけるセンサの設置を支援するための支援情報を、例えば端末装置に表示することができる。よって、ユーザは、表示された支援情報を見て、エリアにセンサを適切に設置することができる。

【0223】

＜Ａ－１１＞
検出プログラムは、
所定のエリアに設置された少なくとも１つのレーダ方式のセンサ（１１）から出力されるセンサデータに基づき、前記エリア内の人物（１）の生体情報（２１）を検出し、
検出された前記生体情報を用いて、前記センサの設置を支援するための支援情報（例えばセンサ設置情報の設定画面７００、センサ設置確認支援画面８００、又は、センサ範囲確認支援画面８５０、結果確認画面９００）を生成及び表示する、
ことをコンピュータに実行させる。
これにより、検出プログラムを実行するコンピュータは、エリア内の人物について検出された生体情報を用いて、エリア内におけるセンサの設置を支援するための支援情報を表示することができる。よって、ユーザは、表示された支援情報を見て、エリアにセンサを適切に設置することができる。

【0224】

以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。

【産業上の利用可能性】

【0225】

本開示の技術は、レーダ方式のセンサを用いて人物の生体の状態を検出するシステム、方法及びプログラム等に有用である。

【符号の説明】

【0226】

１ 人物
８ 監視エリア
１０ 検出システム
１１ センサ
１２ 生体情報検出装置
１３ 管理装置
１４ 端末装置
２０ センサデータ
２１ 生体情報
２２ 生体程度情報
２３ 生体程度判定情報
２４ 表示設定情報
５０Ａ、５０Ｂ 選択画面
１００Ａ、１００Ｂ 生体程度判定情報の設定画面
１０１ バイタル値の閾値設定領域
１０２ バイタル値の時間変化度の閾値設定領域
１０３ 呼吸の深さの閾値設定領域
１０４ 測定人数設定領域
１０５ 信頼度の閾値設定領域
１０６ 監視エリア設定領域
１０７ 興奮度の閾値設定領域
１２０ 閾値バー
２００Ａ、２００Ｂ 表示設定情報の設定画面
３００Ａ、３００Ｂ 生体程度補正設定情報の設定画面
４００Ａ、４００Ｂ 監視画面
４０１ マップ領域
４０２ 姿勢領域
４０３ 場所領域
４０４ 行動領域
５００、５０１、５０２、５０３、５０４、５１１、５１２、５１３、５１４、５１５、５１６ アイコン
７００ センサ設置情報の設定画面
７１０ マップ設定領域
７１１ マップ画像入力領域
７１２ 横長入力領域
７１３ 縦長入力領域
７２０ センサ設置設定領域
７２１ センサ台数入力領域
７２２ センサ設置情報入力領域
７３０ 監視エリア設定領域
７４０ マップ表示領域
７４１ マップ画像
７４２ センサ画像
７４３ 範囲画像
８００ センサ設置確認支援画面
８０１ センサ設置確認ボタン
８０２ センサ範囲確認ボタン
８０３ 歩行開始ボタン
８０４ 歩行終了ボタン
８１０ 歩行ルート表示領域
８１１ 歩行ルート
８５０ センサ範囲確認支援画面
８５１ 測定開始ボタン
８５２ 測定終了ボタン
８６０ 測定地点表示領域
８６１ 測定地点
９００ 結果確認画面
９０１ 説明領域
９０２ 結果表示領域
９１１ 両方検出可能範囲
９１２ 人物検出可能範囲
９１３ 検出不可能範囲
９１４ 追加センサ画像

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】