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特開2023-138052補助システム、制御装置及び付加装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138052
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】補助システム、制御装置及び付加装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20230922BHJP
   B66B 1/14 20060101ALI20230922BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20230922BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H04Q9/00 301Z
B66B1/14 Z
H04M1/00 V
H04M11/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044542
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】波田野 利昭
(72)【発明者】
【氏名】高橋 哲也
【テーマコード(参考)】
3F502
5K048
5K127
5K201
【Fターム(参考)】
3F502JA19
3F502KA11
3F502MA07
5K048BA47
5K048DC01
5K048EB02
5K048EB12
5K048GC03
5K048HA01
5K048HA02
5K127AA31
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127CB02
5K127DA15
5K127GA14
5K127GD15
5K127HA11
5K127JA23
5K127KA01
5K201BA01
5K201CC07
5K201DC02
5K201EB07
5K201ED05
5K201ED09
5K201FA03
(57)【要約】
【課題】補助を希望する利用者が補助対象装置/設備ごとに携帯端末を操作して、補助の内容を送信することが不要となる補助システムを提供する。
【解決手段】携帯端末連携補助システム100が備える携帯端末1は、予め設定された補助内容情報を送信する携帯端末側通信部10を有する。補助対象装置/設備30は、制御指示に基づいて補助対象装置/設備30に対する動作を制御する制御装置40と、携帯端末側通信部10から異なる種類の補助対象装置/設備30に対して送信された補助内容情報を受信し、補助内容情報に基づいて生成される制御指示を出力する制御装置側通信部20と、を有する。そして、携帯端末側通信部10と、制御装置側通信部20とは、異なる種類の補助対象装置/設備30で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで補助内容情報を送受信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が補助を希望する補助対象装置/設備と、前記利用者が希望する補助内容情報が設定される携帯端末と、を備えた補助システムにおいて、
前記携帯端末は、
予め設定された前記補助内容情報を送信する携帯端末側通信部を有し、
前記補助対象装置/設備は、
制御指示に基づいて前記補助対象装置/設備に対する動作を制御する制御装置と、
前記携帯端末側通信部から異なる種類の前記補助対象装置/設備に対して送信された前記補助内容情報を受信し、前記補助内容情報に基づいて生成される前記制御指示を出力する制御装置側通信部と、を有し、
前記携帯端末側通信部と、前記制御装置側通信部とは、異なる種類の前記補助対象装置/設備で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで前記補助内容情報を送受信する
補助システム。
【請求項2】
前記携帯端末側通信部は、前記補助対象装置/設備ごとに前記補助内容情報を設定する補助内容情報設定部を有する
請求項1に記載の補助システム。
【請求項3】
前記携帯端末側通信部は、前記利用者の身体情報又は希望情報を前記補助内容情報として設定する補助内容情報設定部を有する
請求項1に記載の補助システム。
【請求項4】
前記制御装置側通信部は、前記携帯端末が発信する無線電波の電波強度を計測する電波強度計測部と、
前記電波強度が規定値以上である場合に、前記無線電波を発信する前記携帯端末の前記携帯端末側通信部から受信された前記補助内容情報に基づいて前記制御指示を生成する制御指示部と、を有する
請求項2又は3に記載の補助システム。
【請求項5】
前記携帯端末側通信部は、前記制御装置側通信部と近接通信可能であり、
前記利用者が前記補助対象装置/設備を利用する前に通過する位置に、前記補助対象装置/設備ごとに前記制御装置側通信部が配置される
請求項4に記載の補助システム。
【請求項6】
前記補助対象装置/設備がエスカレーターである場合に、前記エスカレーターの乗り口に設けられた前記制御装置側通信部は、接近する前記携帯端末から受信した前記補助内容情報に応じて低速運転とする前記制御指示を前記制御装置に出力し、前記携帯端末が離れると通常運転とする前記制御指示を前記制御装置に出力する
請求項4に記載の補助システム。
【請求項7】
前記補助対象装置/設備がエレベーターである場合に、前記エレベーターの乗り場に設けられた前記制御装置側通信部は、接近する前記携帯端末から受信した前記補助内容情報に応じて、降り階の指定、及びかごドアの開時間の延長のうち、少なくとも一つの前記制御指示を前記制御装置に出力する
請求項4に記載の補助システム。
【請求項8】
前記補助対象装置/設備がバス停、駅ホーム、又は公共施設の階段である場合に、前記バス停、前記駅ホーム又は前記階段に設けられた前記制御装置側通信部は、接近する前記携帯端末から受信した前記補助内容情報に応じて、補助を必要とする前記利用者がバス、電車又は前記階段を利用することを示す情報を通知するための前記制御指示を前記制御装置に出力する
請求項4に記載の補助システム。
【請求項9】
利用者が補助を希望する補助対象装置/設備と、前記利用者が希望する補助内容情報が設定される携帯端末と、を備えた補助システムで用いられる制御装置であって、
前記制御装置は、
前記携帯端末が有する携帯端末側通信部から異なる種類の前記補助対象装置/設備に対して送信された前記補助内容情報を受信し、前記補助内容情報に基づいて生成される制御指示に従って、前記補助対象装置/設備に対する動作を制御する制御装置側通信部を備え、
前記携帯端末側通信部と、前記制御装置側通信部とは、異なる種類の前記補助対象装置/設備で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで前記補助内容情報を送受信する
制御装置。
【請求項10】
利用者が補助を希望する補助対象装置/設備と、前記利用者が希望する補助内容情報が設定される携帯端末と、を備えた補助システムで用いられ、制御指示に基づいて補助対象装置/設備の動作を制御する制御装置に付加される付加装置であって、
前記付加装置は、
前記携帯端末が有する携帯端末側通信部から異なる種類の前記補助対象装置/設備に対して送信された前記補助内容情報を受信し、前記補助内容情報に基づいて生成される前記制御指示を前記制御装置に出力する制御装置側通信部を備え、
前記携帯端末側通信部と、前記携帯端末側通信部から前記補助内容情報を受信する制御装置側通信部とは、異なる種類の前記補助対象装置/設備で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで前記補助内容情報を送受信する
付加装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補助システム、制御装置及び付加装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートタブレット等の携帯端末をリモートコントローラーの代わりに使用して、照明、テレビ、エアーコンディショナー等の機器を制御する技術がある。近年では、バリアフリーや感染症防止の観点から公共装置及び設備(エスカレーター、エレベーター等)と、利用者の携帯端末との連携による利便性、安全性の向上が求められている。
【0003】
このような状況に鑑みて、利用者が所持する通信装置を用いてエレベーターのかごを呼ぶ技術として、特許文献1に記載されたエレベーターシステムが知られている。この特許文献1には、エレベーターの乗客がもつ乗客情報を受信し、乗客情報に基づいた運転命令を送信する送受信装置と、運転命令に従ってエレベーターシステムの運転制御を行う運転制御装置とを備えるエレベーターシステムについて記載されている。このエレベーターシステムの送受信装置は、運転命令が記憶されたデータベースを有し、データベースに記憶された運転命令は、乗客がもつ通信装置に格納されたアプリケーションプログラム上で乗客が登録することが可能な乗客情報と対応付けがされている。そして、送受信装置は、乗客情報を通信装置から受信した場合に、乗客情報に対応した運転命令を運転制御装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-52704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたエレベーターシステムは、エレベーター専用となっているため、他のシステム、例えば、エスカレーター、バス、電車等に関連付けたシステムとの互換性は無い。このため、利用者が所持する携帯端末は、利用者が利用するシステムごとに通信方式、通信プロトコルを用いなければ、携帯端末とシステムとが互いに通信を行って、連携して動作することができない。そこで、利用者は、利用しようとするシステムに近づくと、システムごとに構築される別々のソフトウェア(例えば、アプリケーションプログラム)を起動して、各ソフトウェアを通じて情報をシステムに送信させる必要があったので、利便性に欠けていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、補助を希望する利用者の手間をかけずに、異なる種類の補助対象装置/設備の補助を受けられるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る補助システムは、利用者が補助を希望する補助対象装置/設備と、利用者が希望する補助内容情報が設定される携帯端末と、を備える。
携帯端末は、予め設定された補助内容情報を送信する携帯端末側通信部を有し、補助対象装置/設備は、制御指示に基づいて補助対象装置/設備に対する動作を制御する制御装置と、携帯端末側通信部から異なる種類の補助対象装置/設備に対して送信された補助内容情報を受信し、補助内容情報に基づいて生成される制御指示を出力する制御装置側通信部と、を有し、携帯端末側通信部と、制御装置側通信部とは、異なる種類の補助対象装置/設備で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで補助内容情報を送受信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、補助を希望する利用者は、手間をかけずに異なる種類の補助対象装置/設備の補助を受けられるようになる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの基本構成例を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの内部構成例を示すブロック図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末に設定される補助内容情報の例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末に設定される補助内容情報の別の例を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末側通信部から制御装置側通信部に送信されるデータのフォーマットの例を示す図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末連携補助システムをエスカレーターに適用した例を示す図である。
図8】本発明の第1の実施形態に係るエスカレーターに適用した携帯端末連携補助システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図9】本発明の第1の実施形態に係るエスカレーターに適用した携帯端末連携補助システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第1の実施形態に係るエレベーターに適用した携帯端末連携補助システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図11】本発明の第1の実施形態に係るバス停、駅ホーム、階段に適用した携帯端末連携補助システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図12】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの基本構成例を示す図である。
図13】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの内部構成例を示すブロック図である。
図14】本発明の第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムをエスカレーターに適用した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る携帯端末連携補助システムを実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。また、本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部品から成ること、複数の構成要素が一の部品から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
【0011】
[第1の実施形態]
<携帯端末連携補助システムの基本構成例>
図1は、第1の実施形態に係る携帯端末連携補助システム100の基本構成例を示す図である。
【0012】
携帯端末連携補助システム100は、携帯端末1(1)、1(2)と、制御装置側通信部20(1)~20(5)と、補助対象装置/設備30(1)~30(5)と、を備える補助システムの一例である。
【0013】
携帯端末1(1)は第1利用者が携帯して利用可能な装置であり、携帯端末1(2)は第2利用者が携帯して利用可能な装置である。以下の説明で、携帯端末1(1)、1(2)を区別しない場合、「携帯端末1」と呼ぶ。また、第1利用者と第2利用者を区別しない場合、「利用者」と呼ぶ。第1利用者と第2利用者は、それぞれ必要とする補助が異なる。このため、携帯端末連携補助システム100では、利用者ごとに必要な補助を得られるようにしている。
【0014】
携帯端末1は、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートタブレット等の携帯可能な装置の一例である。この携帯端末1は、予め設定された補助内容情報を送信する携帯端末側通信部10を有する。携帯端末1のアプリケーションプログラム2により、携帯端末側通信部10の機能が実現される。アプリケーションプログラム2は、携帯端末連携補助システム100を利用するために用いられる。利用者は、携帯端末1のアプリケーションプログラム2を起動して、利用者が希望する補助対象装置/設備30(1)~30(5)を利用するための補助内容情報を設定可能である。携帯端末側通信部10の詳細な構成例は、後述する図2にて説明する。
【0015】
ここでは、第1利用者、第2利用者ごとに、携帯端末1(1),1(2)に設定される補助内容情報を説明する。
第1利用者は、携帯端末1(1)に、以下の項目を設定する。設定された項目は、携帯端末1(1)の携帯端末側通信部10に第1利用者の補助内容情報として保存される。
エスカレーター:乗降減速
エレベーター:開延長,降階指定
バス:スロープ要請
電車:駅員補助、スロープ要請
階段:補助
【0016】
また、第2利用者は、携帯端末1(2)の携帯端末側通信部10に、以下の項目を設定する。設定された項目は、携帯端末1(2)の携帯端末側通信部10に第2利用者の補助内容情報として保存される。
エスカレーター:乗降減速
エレベーター:不要
バス:不要
電車:不要
階段:不要
【0017】
利用者が補助を希望する補助対象装置/設備30(1)~30(5)のいずれかに接近すると、携帯端末1の携帯端末側通信部10が、利用者が接近した補助対象装置/設備30(1)~30(5)のいずれかに補助内容情報を含むデータを送信する。
【0018】
携帯端末側通信部10と、制御装置側通信部20(1)~20(5)とは、異なる種類の補助対象装置/設備30(1)~30(5)で同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで補助内容情報を送受信する。このため、携帯端末側通信部10は、制御装置側通信部20(1)~20(5)の種類によらず、同一の通信方式及び同一の通信プロトコルで補助内容情報を送受信することができる。通信方式として、例えば、Wifi(登録商標)やBluetooth(登録商標)が想定される。通信プロトコルとして、例えば、国際規格のIEEE 802.11(Wifi Alliance),IEEE 802.15.1(Bluetooth SIG)等が想定される。
【0019】
上述したように補助対象装置/設備30(1)~30(5)のそれぞれに対して、制御装置側通信部20(1)~20(5)が設置される。制御装置側通信部20(1)~20(5)は、携帯端末1のアプリケーションプログラム2で設定され、携帯端末側通信部10から異なる種類の補助対象装置/設備30(1)~30(5)に対して送信された補助内容情報を受信する機能を有している。そして、制御装置側通信部20(1)~20(5)は、受信した補助内容情報に基づいて生成される制御指示を、利用者が補助を希望する補助対象装置/設備30(1)~30(5)に対してそれぞれ設けられた制御装置40(1)~40(5)に出力する。制御装置40(1)~40(5)は、入力した制御指示に従って、所定の動作をする。
【0020】
本実施形態では、補助対象装置/設備30(1)をエスカレーター、補助対象装置/設備30(2)をエレベーター、補助対象装置/設備30(3)をバス又はバス停、補助対象装置/設備30(4)を電車又はホーム、補助対象装置/設備30(5)を公共施設等の階段としている。
【0021】
補助対象装置/設備30(1)~30(5)のそれぞれに対して、制御装置40(1)~40(5)が設けられる。制御装置40(1)~40(5)は、それぞれ制御装置側通信部20(1)~20(5)から受信する制御指示に基づいて、補助対象装置/設備30(1)~30(5)に対する動作を制御する。補助対象装置/設備30(1)であるエスカレーターの制御装置40(1)は、利用者の乗降時に低速運転する。補助対象装置/設備30(2)であるエレベーターの制御装置40(2)は、利用者の降り階を設定し、かごドア及び乗り場ドアの開時間を延長する。
【0022】
補助対象装置/設備30(3)であるバス又はバス停の制御装置40(3)は、バスの運転手に補助を希望する利用者がいることを通知する。この通知を受けた運転手は、車椅子のスロープを準備する。補助対象装置/設備30(4)である電車又はホームの制御装置40(4)は、電車の運転手又は駅員に補助を希望する利用者がいることを通知する。この通知を受けた運転手又は駅員は、車椅子のスロープを準備する。補助対象装置/設備30(5)である公共施設の階段の制御装置40(5)は、公共施設の管理者に補助を希望する利用者がいることを通知する。この通知を受けた管理者は、車椅子の搬送支援等を行う。なお、公共施設が駅であれば、通知される管理者は駅員である。
【0023】
以下の説明で、補助対象装置/設備30(1)~30(5)を区別しない場合、「補助対象装置/設備30」と呼ぶ。また、制御装置40(1)~40(5)を区別しない場合、「制御装置40」と呼ぶ。
【0024】
<携帯端末連携補助システムの内部構成例>
図2は、携帯端末連携補助システム100の内部構成例を示すブロック図である。
図1に示したように、携帯端末連携補助システム100は、利用者が希望する補助内容情報が設定される携帯端末1と、制御装置側通信部20と、利用者が補助を希望する補助対象装置/設備30とで構成される。制御装置側通信部20は、補助対象装置/設備30に組み込まれることを想定する。
【0025】
<携帯端末の構成例>
携帯端末1は、携帯端末側通信部10を備える。携帯端末側通信部10は、補助内容情報保存部11、データ作成部12、携帯端末側無線通信部13、及び補助内容情報設定部14を有する。
【0026】
補助内容情報保存部11は、予め利用者が設定した補助内容情報を保存する。補助内容情報は、アプリケーションプログラム2の補助内容情報設定部14が提供するUI画面を通じて、利用者が選択し、設定することが可能である。
【0027】
データ作成部12は、利用者が利用を希望する補助対象装置/設備30に近づくと、補助内容情報保存部11から補助内容情報を取得する。そして、データ作成部12は、携帯端末側無線通信部13から入力する補助対象装置/設備30の種類を表すデータに基づいて、補助対象装置/設備30の種類に合わせた制御装置側通信部20に送信可能なデータを作成する。このデータには、補助内容情報が含まれるものとする。
【0028】
携帯端末側無線通信部13は、定期的に携帯端末1の存在を知らせる無線電波を発信する。また、携帯端末側無線通信部13は、補助対象装置/設備30の制御装置側無線通信部22から、携帯端末側無線通信部13の接続先である補助対象装置/設備30の種類を表すデータ(信号)を受信する。携帯端末側無線通信部13は、受信した補助対象装置/設備30の種類を表すデータをデータ作成部12に出力する。そして、携帯端末側無線通信部13は、予め決められた通信方式及び同一の通信プロトコルで、補助内容情報を含むデータ(信号)を送信する。このデータは、後述する図6に示すフォーマットの無線信号で表される。
【0029】
補助内容情報設定部14は、後述する図3に示すように、補助対象装置/設備30ごとに補助内容情報を設定する。このため、利用者は、補助内容情報設定部14が提供するUI画面を通じて、補助内容情報を設定する。後述する図4に示すように、補助内容情報設定部14は、利用者の身体情報又は希望情報を補助内容情報として設定することもできる。
【0030】
<補助対象装置/設備の構成例>
補助対象装置/設備30は、制御装置40を備える。
制御装置40は、制御装置側通信部20を有しており、制御指示部23から入力した制御指示に基づいて、補助対象装置/設備30の制御モードを変更する。補助対象装置/設備30は、変更された制御モードで動作する。例えば、補助対象装置/設備30がエスカレーターであれば、制御装置40は、乗降口付近で低速運転に切り替える。また、補助対象装置/設備30がバス又はバス停であれば、制御装置40は、運転手に対して、車椅子スロープの設置が必要であることを表すメッセージを通知する。
【0031】
<制御装置側通信部の構成例>
制御装置側通信部20は、電波強度計測部21、制御装置側無線通信部22及び制御指示部23を備える。制御装置側通信部20は、異なる種類の制御装置40であっても、携帯端末側通信部10から受信するデータにより、制御装置側通信部20が組み込まれた補助対象装置/設備30に合わせた制御指示を、自身が組み込まれた制御装置40に出力することができる。このため、制御装置側通信部20は、複数の携帯端末1からのデータの入力を共通して受付け、そのデータを解釈して、制御装置40を通じて補助対象装置/設備30に対する動作を制御することができる共通入出力通信システムとして用いられる。
【0032】
電波強度計測部21は、携帯端末1が発信する無線電波の電波強度を計測する。制御装置側通信部20に携帯端末1を持っている利用者が近づくと規定値より高い電波強度が計測される。また、制御装置側通信部20から携帯端末1を持っている利用者が離れると規定値より低い電波強度が計測される。そこで、電波強度計測部21は、計測した電波強度が規定値以上であれば、利用者が補助対象装置/設備30に十分接近したと判断する。また、電波強度計測部21は、電波強度の時間毎の変化により、携帯端末1を持っている利用者が制御装置側通信部20に近づいているか、又は利用者が制御装置側通信部20から離れているかを判断し、判断結果を制御装置側無線通信部22に出力する。
【0033】
制御装置側無線通信部22は、電波強度計測部21から利用者が制御装置側通信部20に近づいているとの判断結果が入力されると、携帯端末側無線通信部13と通信を開始する。そして、制御装置側無線通信部22は、補助対象装置/設備30の種類を表すデータを携帯端末側無線通信部13に送信する。その後、制御装置側無線通信部22は、携帯端末1の携帯端末側無線通信部13から補助内容情報を含むデータを受信する。そして、制御装置側無線通信部22は、受信したデータから補助内容情報を抽出する。
【0034】
制御指示部23は、制御装置側無線通信部22が抽出した補助内容情報に基づいて、制御装置40に対する制御指示を出力する。ここで、制御指示部23は、電波強度が規定値以上である場合に、無線電波を発信する携帯端末1の携帯端末側通信部10から受信された補助内容情報に基づいて制御指示を生成する。
【0035】
制御装置40は、制御指示部23から出力された制御指示に従って補助対象装置/設備30の制御モードを変更し、補助対象装置/設備30を利用者が利用しやすいように動作させる。なお、制御装置40は、補助対象装置/設備30の管理者等にメッセージを通知することもある。
【0036】
図3は、携帯端末1に設定される補助内容情報の例を示す図である。
ここでは、利用者が車椅子を利用することを想定する。ここで、利用者が使用する携帯端末1のアプリケーションプログラム2を通じて、補助対象装置/設備30ごとに補助内容情報が設定される。例えば、エスカレーターは使用しない、エレベーターは開延長及び降階を指定する、バスは車椅子スロープを要請する、電車は駅員補助及び車椅子不ロープを要請する、階段は補助が必要といった補助内容情報が設定される。
【0037】
図4は、携帯端末1に設定される補助内容情報の別の例を示す図である。
利用者は、携帯端末1のアプリケーションプログラム2を通じて設定する補助内容情報を、利用者の身体情報や希望情報のみとしてもよい。例えば、利用者の状態を「車椅子利用」と設定し、希望情報を「降階指定」と設定することができる。降階指定は、例えば、利用者の住居階、利用者が出勤する職場のオフィス階が想定される。身体情報としては、「車椅子利用」以外に、「早く歩くことが困難」、「目が不自由」、「傷病者」、「妊婦」等も想定される。
【0038】
利用者は、補助対象装置/設備30ごとに設定する必要がない。また、利用者が補助対象装置/設備30に近づくだけで、利用者の状態及び希望情報に合わせた補助がなされる。このため、利用者は、例えば、エレベーターを利用する度に携帯端末1を取り出して降階を指定する必要がない。
【0039】
<計算機のハードウェア構成例>
次に、携帯端末連携補助システム100の各装置を構成する計算機50のハードウェア構成を説明する。
図5は、計算機50のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機50は、本実施形態に係る携帯端末1及び制御装置側通信部20として動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。本実施形態に係る携帯端末1及び制御装置側通信部20は、計算機50(コンピューター)がプログラムを実行することにより、後述する図8図11に示す各機能ブロックが連携して行う携帯端末連携補助サービスの処理方法を実現する。
【0040】
計算機50は、バス54にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、及びRAM(Random Access Memory)53を備える。さらに、計算機50は、表示装置55、入力装置56、不揮発性ストレージ57及びネットワークインターフェイス58を備える。
【0041】
CPU51は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM52から読み出してRAM53にロードし、実行する。RAM53には、CPU51の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU51によって適宜読み出される。ただし、CPU51に代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。図2に示した携帯端末側通信部10、制御装置側通信部20の機能は、CPU51により実現される。
【0042】
表示装置55は、例えば、液晶ディスプレイモニターであり、計算機50で行われる処理の結果等を利用者に表示する。入力装置56には、例えば、表示装置55と入力装置56を組み合わせたタッチパネルディスプレイ装置が用いられる。利用者は、表示装置55に表示されるUIを見ながら、補助内容情報を設定することができる。なお、制御装置側通信部20には、表示装置55と入力装置56が設けられなくてもよい。
【0043】
不揮発性ストレージ57としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ57には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機50を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM52及び不揮発性ストレージ57は、CPU51が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機50によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。
【0044】
ネットワークインターフェイス58には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。また、ネットワークインターフェイス58は、各種規格に準拠した無線通信方式により無線電波の送受信、データの無線通信が可能である。
【0045】
<データフォーマットの例>
図6は、携帯端末側通信部10から制御装置側通信部20に送信されるデータのフォーマットの例を示す図である。なお、制御装置側通信部20から制御装置40に送信される制御指示のデータ(制御モードデータとも呼ぶ)のフォーマットも図6に示すフォーマットと同じである。
【0046】
ここでは、携帯端末側通信部10から制御装置側通信部20間の通信方式として調歩同期式通信を用いた場合に送受信されるデータのデータフォーマットの例について説明する。また、データフォーマットは、本実施形態に係る通信方式を利用するにあたって規定される通信プロトコルに基づいて構成されている。このデータフォーマットは、D0~D7の8ビットデータで構成され、パリティは設けられていない。また、8ビットデータの先頭に値が0である1ビットのスタートビットが設けられ、8ビットデータの末尾に値が1である1ビットのストップビットが設けられる。
【0047】
調歩同期式通信では、送信側の通信部が受信側の通信部に対してデータを送るたびに、データの先頭にスタートビットと、データ末尾にストップビットを付加する。このため、受信側の通信部は、スタートビットとストップビットを検出することで、データを確実に取得することができる。
【0048】
データの始めの2ビット(D0、D1)には補助対象装置/設備の種類ごとに割り当てられた符号(0:エスカレーター、1:エレベーター、2:駅ホーム、10:身体情報等)が格納される。続いて6ビット(D2~D7)には、制御モードデータに割り当てられたデータ(0:通常運転、1:低速運転等、2:管理者呼出し、10:車椅子利用等)が格納される。このため、受信側の通信部は、データを解釈して、制御装置40に対する制御指示を行うことができる。このようなデータフォーマットで生成されたデータを、携帯端末側通信部10から制御装置側通信部20との間で用いることで、携帯端末1に複数種類のアプリケーションプログラムをインストールし、動作させる必要がなくなる。
【0049】
<エスカレーターの場合>
次に、携帯端末連携補助システム100の具体例として、補助対象装置/設備30がエスカレーター200である場合の動作の様子を説明する。
【0050】
図7は、携帯端末連携補助システム100をエスカレーター200に適用した例を示す図である。
エスカレーター200の乗り口側と降り口側にそれぞれ制御装置側通信部20が取り付けられている。また、エスカレーター200には、踏板の移動速度を制御する制御装置40が設けられている。携帯端末1を持っている利用者がエスカレーター200の乗り口に近づくと、携帯端末側通信部10から補助内容情報を含むデータが送信される。そして、乗り口に設置された制御装置側通信部20がデータを受信すると、制御装置40に対して低速運転モードに変更する指示を出力する。この結果、エスカレーター200は低速運転で稼働する。その後、携帯端末1の無線電波強度が小さくなると、制御装置側通信部20は、制御装置40に対して通常運転モードに変更する指示を出力する。このため、エスカレーター200は通常運転で稼働する。
【0051】
利用者がエスカレーター200の踏板に乗って移動し、降り口に近づくと、制御装置側通信部20は、携帯端末1の無線電波強度が大きくなるため、エスカレーター200を利用中である利用者の携帯端末1が接近していることが分かる。このため、降り口に設置された制御装置側通信部20は、制御装置40に対して低速運転モードに変更する指示を出力する。そして、利用者が降り口から降りて、携帯端末1の無線電波強度が小さくなると、制御装置側通信部20は、制御装置40に対して通常運転モードに変更する指示を出力する。このため、エスカレーター200は通常運転で稼働する。
【0052】
<携帯端末連携補助サービスの例>
次に、補助対象装置/設備30の種類に応じて携帯端末連携補助システム100が利用者に提供可能な携帯端末連携補助サービスについて、図8図11を参照して説明する。
【0053】
<エスカレーターに適用した携帯端末連携補助システムの処理>
図8図9は、エスカレーター200に適用した携帯端末連携補助システム100の処理の一例を示すフローチャートである。
補助対象装置/設備30がエスカレーター200である場合に、エスカレーター200に設けられた制御装置側通信部20は、接近する携帯端末1から受信した補助内容情報に応じて低速運転とする制御指示を制御装置40に出力し、携帯端末1が離れると通常運転とする制御指示を制御装置40に出力する。このため、エスカレーター200を利用することに不安がある利用者は低速運転されたエスカレーター200の踏板に安全に乗ることができる。
【0054】
始めに、エスカレーター200は、「通常運転モード」で動作しているものとする(S1)。次に、補助を希望する利用者がエスカレーター200の乗り口に接近する(S2)。利用者が乗り口に近づくと、利用者が乗りやすいようにエスカレーター200が低速運転される。
【0055】
そこで、乗り口に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S3)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S3のNO)、ステップS2に戻り、電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0056】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S3のYES)、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20との通信を開始する(S4)。
【0057】
この通信処理では、始めに制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10の接続先がエスカレーター200であることを知らせる信号を、携帯端末側通信部10に送信する(S5)。次に、携帯端末側通信部10が、この信号を受信し、アプリケーションプログラム2内(図中では「アプリ」と略記)で選択されたエスカレーター用の希望制御モード情報の信号を制御装置側通信部20に送信する(S6)。希望制御モード情報の信号は、携帯端末側通信部10から制御装置側通信部20に送信される補助内容情報を表現する。補助内容情報として、例えば、「早く歩けない」といった身体情報がある。
【0058】
制御装置側通信部20の制御装置側無線通信部22が信号を受信すると、制御指示部23は、エスカレーター200の制御装置40に対して、乗降り低速運転モードに制御を切り替える指示(制御指示の一例)を出力する(S7)。制御装置40は、エスカレーター200を乗降り低速運転モードに切り替える(S8)。このため、エスカレーター200の踏板の移動速度が減少する。その後、利用者がエスカレーター200の踏板に乗って移動する(S9)。エスカレーター200の踏板は、利用者を乗せて降り口まで移動していく。
【0059】
次に、乗り口に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S10)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S10のNO)、ステップS9に戻り、利用者の移動が続くので、電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0060】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S10のYES)、接続子Aで接続される図9にて、制御装置40は、エスカレーター200を通常運転モードに切り替える(S11)。このため、エスカレーター200の踏板の移動速度が、通常時の移動速度まで増加する。
【0061】
次に、利用者がエスカレーター200の降り口に接近する(S12)。利用者が降り口に近づくと、利用者が降りやすいようにエスカレーター200が低速運転される。降り口に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S13)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S13のNO)、ステップS12に戻り、電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0062】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S13のYES)、制御装置40は、エスカレーター200を乗降り低速運転モードに切り替える(S14)。なお、ステップS13、S14の間には、ステップS4~S7に示した処理があるが、ここでは同じ処理の繰り返しとなるため、説明を省略する。
【0063】
降り口に到着した利用者は、エスカレーター200から降りる(S15)。利用者が降りた後は、エスカレーター200が低速運転する必要がないので、通常運転に切り換わる。
【0064】
そこで、降り口に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S16)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S16のNO)、ステップS15にて利用者が降りた後も電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0065】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S16のYES)、制御装置40は、エスカレーター200を通常運転モードに切り替える(S17)。このため、エスカレーター200の踏板の移動速度が、通常時の移動速度まで増加する。そして、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20は、互いに通信を終了し(S18)、本処理を終了する。
【0066】
<エレベーターに適用した携帯端末連携補助システムの処理>
図10は、エレベーターに適用した携帯端末連携補助システム100の処理の一例を示すフローチャートである。
補助対象装置/設備30がエレベーターである場合に、エレベーターの乗り場に設けられた制御装置側通信部20は、接近する携帯端末1から受信した補助内容情報に応じて、降り階の指定、及びかごドアの開時間の延長のうち、少なくとも一つの制御指示を制御装置40に出力する。このため、利用者は、エレベーターを利用する度に降り階を指定する必要がなく、開延長ボタンを押さなくても安全にかごに乗り込むことができる。
【0067】
始めに、エレベーターは、「通常運転モード」で動作しているものとする(S21)。次に、補助を希望する利用者がエレベーターの乗り場に接近する(S22)。
【0068】
乗り場に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S23)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S23のNO)、ステップS22に戻り、電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0069】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S23のYES)、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20との通信を開始する(S24)。
【0070】
この通信処理では、始めに制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10の接続先がエレベーターであることを知らせる信号を、携帯端末側通信部10に送信する(S25)。次に、携帯端末側通信部10が、この信号を受信し、アプリケーションプログラム2内で選択されたエレベーター用の希望制御モード情報の信号を制御装置側通信部20に送信する(S26)。希望制御モード情報の信号として、例えば、「降り階」、「開延長」といった情報がある。
【0071】
制御装置側通信部20の制御装置側無線通信部22が信号を受信すると、制御指示部23は、エレベーターの制御装置40に対して、降り階の設定、かごドアの開延長の指示(制御指示の一例)を出力する(S27)。制御装置40は、降り階の設定、かごドアの開延長をし、利用者の乗車階に停止したかごに利用者が乗車する(S28)。その後、利用者が降り階で降車する時にも、制御装置40は、かごドアの開延長をした後、エレベーターを通常運転モードに戻し(S29)、本処理を終了する。
【0072】
<バス停、駅ホーム、階段に適用した携帯端末連携補助システムの処理>
図11は、バス停、駅ホーム、階段に適用した携帯端末連携補助システム100の処理の一例を示すフローチャートである。ここで、階段とは、管理者が利用者を補助できる公共施設に設置された階段とする。
【0073】
補助対象装置/設備30がバス停、駅ホーム、又は公共施設の階段である場合に、バス停又は駅ホーム又は階段に設けられた制御装置側通信部20は、接近する携帯端末1から受信した補助内容情報に応じて、補助を必要とする利用者がバス、電車又は階段を利用することを示す情報を通知するための制御指示を制御装置40に出力する。このため、利用者は、例えば、バスの運転手、駅員、公共施設の管理者により適切な補助を得ながら、バス、電車、公共施設を安全に利用することができる。
【0074】
始めに、補助を希望する利用者がバス停、駅ホーム、又は階段の上り口に接近する(S31)。バス停、駅ホーム、又は階段の上り口に設けられた制御装置側通信部20の電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10から発信される電波を受信し、この電波の電波強度が規定値以上であるか否かを判断する(S32)。携帯端末側通信部10の電波強度が規定値未満であれば(S32のNO)、ステップS31に戻り、電波強度計測部21は、電波強度と規定値との比較を続ける。
【0075】
一方、電波強度計測部21は、携帯端末側通信部10の電波強度が規定値以上であると判断すると(S32のYES)、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20との通信を開始する(S33)。
【0076】
この通信処理では、始めに制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10の接続先がバス停、駅ホーム、又は階段の上り口であることを知らせる信号を、携帯端末側通信部10に送信する(S34)。次に、携帯端末側通信部10が、この信号を受信し、アプリケーションプログラム2内で選択されたバス、電車、階段用の希望制御モード情報の信号を制御装置側通信部20に送信する(S35)。希望制御モード情報の信号として、例えば、「スロープ要請」、「階段補助」といった情報がある。
【0077】
制御装置側通信部20の制御装置側無線通信部22が信号を受信すると、制御指示部23は、制御装置40に対して、バス又は電車の運転手、駅員、階段の管理者への指示(制御指示の一例)を出力する(S36)。制御装置40は、バス又は電車の運転手、駅員、階段の管理者に対して、利用者に補助が必要なことをメール等で通知する。利用者は、バス又は電車の運転手、駅員、階段の管理者によって補助されて、バス又は電車に乗車し、階段を上り(S37)、本処理を終了する。
【0078】
以上説明した第1の実施形態に係る携帯端末連携補助システム100によれば、利用者が携帯端末1に予め設定した補助内容情報が、利用者が利用を希望する補助対象装置/設備30に送信される。この時、制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10から受信した補助内容情報から生成した制御指示を制御装置40に送信する。そして、制御装置40は、補助内容情報に合わせて補助対象装置/設備30に対する動作を制御する。携帯端末連携補助システム100は、補助対象装置/設備30の種類によらずに、同一の通信方式及び同一のフォーマットで補助内容情報を送受信することが可能となる。このため、利用者は利用する補助対象装置/設備30の種類を気に掛ける必要がなく、利用者の携帯端末1にインストールした同一のソフトウェア(アプリケーションプログラム2)で補助対象装置/設備30の補助を受けることが可能になる。
【0079】
利用者は、携帯端末1の操作を行わなくても、補助対象装置/設備30に接近するだけで、補助を受けて補助対象装置/設備30を利用することが可能である。このため、利用者は、補助対象装置/設備30の前で立ち止まって携帯端末1を取り出す操作が不要となり、利用者の手間がなくなる。
【0080】
また、従来は、特定種類の補助対象装置/設備30(例えば、エレベーター)でなければ、利用者が携帯端末を用いたエレベーターシステムを利用できなかった。一方、本実施形態では、様々な種類の補助対象装置/設備30に対して、汎用的に携帯端末を用いた制御を指示することが可能となる。
【0081】
また、携帯端末1には、アプリケーションプログラム2を通じて、補助対象装置/設備30の機種ごと(エスカレーター、エレベーター等)に補助内容情報が設定される。このため、補助対象装置/設備30の機種に応じた補助内容情報の細かい設定が可能となる。
【0082】
また、携帯端末1には、アプリケーションプログラム2を通じて、利用者自身の身体状態や希望情報が設定可能である。このため、利用者が補助対象装置/設備30の機種ごとに補助内容情報を設定しなくても、利用者自身の身体状態や希望情報に応じて補助対象装置/設備30の動作が制御される。
【0083】
また、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20との間、制御装置側通信部20と制御装置40との間で送受信されるデータのフォーマットは同一である。そして、予め規定されたビットエリアに規定の符号が格納されることで、データの受信側である制御装置側通信部20は、様々な種類の携帯端末1からデータを受信してもデータの内容を解釈できる。
【0084】
なお、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20は、無線通信方式として、Wifi通信だけ、Bluetooth通信だけに対応してもよいし、Wifi通信とBluetooth通信の両方に対応してもよい。汎用的な無線通信方式を採用することで、利用者は汎用的な携帯端末1を用いて、携帯端末連携補助システム100を利用することができる。
【0085】
また、図8図11の処理では、一旦、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20とが通信を開始した後、制御装置側通信部20から接続先の信号が携帯端末側通信部10に送信される。そして、携帯端末側通信部10は、接続先に合わせた希望制御モード情報の信号を制御装置側通信部20に送信していた。しかし、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20とが通信を開始する際に、携帯端末側通信部10は、携帯端末1に設定された補助内容情報を全て制御装置側通信部20に送信してもよい。この場合、制御装置側通信部20は、受信した補助内容情報から、制御装置側通信部20が制御指示を生成可能な補助内容情報を選択し、制御指示を生成してもよい。
【0086】
また、本実施の形態に係る利用者は、補助対象装置/設備30の補助を必要とする介助者であってもよい。介助者が利用する携帯端末1でアプリケーションプログラム2が動作することで、介助者と利用者とが補助対象装置/設備30の補助を受けてもよい。
【0087】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの構成例及び動作例について説明する。第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムでは、既存の制御装置に対して外付けされる外付け制御装置を備えた構成としている。
【0088】
第1の実施形態では、補助対象装置/設備30の制御装置40と制御装置側通信部20が直接通信できる場合について説明した。しかし、既存の補助対象装置/設備30の制御装置40を大きく変更することが困難な場合も存在する。そこで、外付け制御装置を介して、携帯端末側通信部10から受信した信号から生成される制御指示を、既存の補助対象装置/設備30の制御装置40に送信することで、補助対象装置/設備30を利用者の希望する制御モードに切り替えて動作させる。ここで、本実施の形態に係る外付け制御装置は、携帯端末1が有する携帯端末側通信部10から異なる種類の補助対象装置/設備30に対して送信された補助内容情報を受信し、補助内容情報に基づいて生成される制御指示を制御装置40に出力する制御装置側通信部20を有し、制御装置40に付加される付加装置の一例である。
【0089】
<携帯端末連携補助システムの基本構成例>
図12は、第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システム100Aの基本構成例を示す図である。
【0090】
携帯端末連携補助システム100Aは、携帯端末1(1)、1(2)と、制御装置側通信部20(1)~20(5)と、補助対象装置/設備30(1)~30(5)に加えて、外付け制御装置25(1)~25(5)を備える。
【0091】
既存の補助対象装置/設備30(1)~30(5)に対して、それぞれ外付け制御装置25(1)~25(5)が取り付けられる。外付け制御装置25(1)~25(5)は、それぞれ制御装置側通信部20(1)~20(5)を有している。以下の説明で外付け制御装置25(1)~25(5)を区別しない場合、「外付け制御装置25」と呼ぶ。
【0092】
<携帯端末連携補助システムの内部構成例>
図13は、携帯端末連携補助システム100Aの内部構成例を示すブロック図である。
【0093】
携帯端末側通信部10の内部構成例は、図2に示したものと同じであるので詳細な説明を省略する。
外付け制御装置25は、制御装置側通信部20を備える。
制御装置側通信部20は、電波強度計測部21、制御装置側無線通信部22及び制御指示部23を備える。
【0094】
上述したように電波強度計測部21は、携帯端末1が送信する電波の強度を計測する。
制御装置側無線通信部22は、電波強度計測部21から利用者が制御装置側通信部20に近づいているとの判断結果が入力されると、利用者が持っている携帯端末1の携帯端末側無線通信部13からデータを受信する。
制御指示部23は、制御装置側無線通信部22が抽出した補助内容情報に基づいて、制御装置40に対する制御指示を出力する。
【0095】
以上説明した第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システム100Aでは、制御装置側通信部20を含む外付け制御装置25は、既存の制御装置40に付加される。このため、制御装置40の種類によらず、本実施形態に係る携帯端末連携補助システム100を構成することができる。
【0096】
また、外付け制御装置25に制御装置側通信部20が構成されることで、外付け制御装置25の提供者は、補助対象装置/設備30の仕様に合わせて制御指示部23が出力する制御指示の内容を変更できる。また、既存の補助対象装置/設備30に外付け制御装置25を取り付ければよいので、既存の補助対象装置/設備30を分解して、制御装置側通信部20を組み込むような大掛かりな改造作業を不要とすることができる。
【0097】
本実施の形態では、付加装置の一例として、既存の補助対象装置/設備30に外付けされる外付け制御装置25を説明した。付加装置としては、既存の補助対象装置/設備30に内蔵されて付加される形態としてもよい。
【0098】
[第1及び第2の実施形態の変形例]
次に、本発明の第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの変形例について説明する。
上述した第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムでは、携帯端末側通信部10と通信する制御装置側通信部20は、補助対象装置/設備30内に組み込まれ、又は外付けされている。このため、利用者が補助対象装置/設備30に接近すると、携帯端末側通信部10から発信された電波を制御装置側通信部20で受信し、その無線電波強度が規定値以上であれば、自動的に通信を開始していた。
【0099】
しかし、複数の補助対象装置/設備30が近接して設置されている場合や、補助を希望する複数の利用者が同時に補助対象装置/設備30を使用する場合、利用者の携帯端末1を誤検出してしまう可能性がある。例えば、複数の補助対象装置/設備30が近接して設置されている場合、一つの補助対象装置/設備30だけが利用者に合わせた制御モードで運行すべきところ、複数の補助対象装置/設備30が同時に利用者に合わせた制御モードで運行する可能性がある。例えば、エスカレーター200が2台近接して、同方向に通常運転されている場合、1台だけ低速運転すべきところが、2台共に低速運転になってしまう。そこで、近接して設置された複数の補助対象装置/設備30を個別に利用者に合わせた制御モードで運行できるようにする携帯端末連携補助システムを提供する。
【0100】
図14は、第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システム100をエスカレーター200Aに適用した例を示す図である。
【0101】
エスカレーター200Aの乗り口側と降り口側にそれぞれ制御装置側通信部20が取り付けられている。また、エスカレーター200には、踏板の移動速度を制御する制御装置40が設けられている。利用者が補助対象装置/設備30を利用する前に通過する位置に、補助対象装置/設備30ごとに制御装置側通信部20が配置される。例えば、エスカレーター200Aの乗り口側に設けられる制御装置側通信部20は、端末情報読取り台60の上部付近に設置されている。携帯端末側通信部10は、制御装置側通信部20と近接通信可能である。
【0102】
端末情報読取り台60に設置された制御装置側通信部20は、従来のNFC(Near Field Communication)やFelica(登録商標)規格等の非接触IC方式や2次元識別コード(例えば、QRコード(登録商標))の読み取り方式を用いて、携帯端末1から補助内容情報を読み出し可能である。非接触IC方式を採用した制御装置側通信部20は、数cm程度まで携帯端末1が近接し、又は接触しなければ、携帯端末側通信部10から補助内容情報を読み出すことができない。また、2次元識別コードの読み取り方式を採用した制御装置側通信部20は、制御装置側通信部20のコード読み取り機能により、携帯端末1の表示画面に表示された2次元識別コードを読み取る方式である。このため、やはり数cmまで携帯端末1が近接し、又は接触しなければ、制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10から補助内容情報を読み出すことができない。
【0103】
制御装置側通信部20に近距離での読み取り方式を採用することで、複数台が併設された他のエスカレーター200Aの制御装置側通信部20が誤って補助内容情報を読み出す誤検出を回避することができる。また、エスカレーター200Aの利用者は、必ず乗り口を通過するので、乗り口に設置された端末情報読取り台60の制御装置側通信部20に携帯端末1の補助内容情報を読み取らせる動作を行える。
【0104】
[他の変形例]
なお、第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムでは、利用者が希望する補助の補助内容情報だけを制御装置側通信部20に送信する構成としていた。この構成に対して、携帯端末側通信部10と制御装置側通信部20とが通信した際に、制御装置側通信部20が利用者の携帯端末1に携帯端末連携補助システムの利用履歴を送信する機能を追加してもよい。この場合、制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10から補助内容情報を受信すると、携帯端末側通信部10に対して、補助対象装置/設備30の利用履歴の情報を送信する。この利用履歴は、携帯端末1のアプリケーションプログラム2により、利用者の移動経路等を記録するために用いてもよい。例えば、利用者の移動経路が把握されることで、利用者の健康管理に役立てることが想定される。
【0105】
また、第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの構成に対して、利用者が携帯端末連携補助システムを利用した回数に応じて、制御装置側通信部20が利用者の携帯端末1にポイントを付与する機能を追加してもよい。例えば、利用者がエスカレーターの代わりに階段を利用することで健康維持を行う場合、利用者に対して特典に交換可能なポイントを付与すれば、利用者が階段を利用するモチベーションが高まると考えられる。この場合、制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10から補助内容情報を受信すると、携帯端末側通信部10に対して、ポイントを送信するように構成する。
【0106】
また、第1及び第2の実施形態に係る携帯端末連携補助システムの構成に対して、制御装置側通信部20が利用者の携帯端末1に利用者が利用した補助対象装置/設備30の周辺にある店舗の情報(例えば、スポーツジム)や、その店舗で取り扱う商品(例えば、健康食品、サプリメント)、サービス等の広告情報を利用者の携帯端末1に送信する機能を追加してもよい。この場合、制御装置側通信部20は、携帯端末側通信部10から補助内容情報を受信すると、携帯端末側通信部10に対して、補助対象装置/設備30に関わる広告情報を送信するように構成する。
【0107】
なお、本発明は上述した各実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0108】
1…携帯端末、2…アプリケーションプログラム、10…携帯端末側通信部、11…補助内容情報保存部、12…データ作成部、13…携帯端末側無線通信部、14…補助内容情報設定部、20…制御装置側通信部、21…電波強度計測部、22…制御装置側無線通信部、23…制御指示部、30…補助対象装置/設備、40…制御装置、100…携帯端末連携補助システム、200…エスカレーター
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