(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138069
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】ウインドレギュレータ及びガイドレールの取付け方法
(51)【国際特許分類】
E05F 11/48 20060101AFI20230922BHJP
B60J 1/17 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
E05F11/48 Z
B60J1/17 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044561
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000146434
【氏名又は名称】株式会社城南製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 楽
【テーマコード(参考)】
3D127
【Fターム(参考)】
3D127AA19
3D127BB01
3D127CB05
3D127CC06
3D127DF09
3D127DF15
3D127DF19
3D127DF26
3D127EE15
(57)【要約】
【課題】ガイドレールの取付け作業性を向上させることができる。
【解決手段】ガイドレール11と、キャリアプレート12と、上昇側ワイヤ13及び下降側ワイヤ14と、回転ドラム22と、ガイドレール11の下端部に設けられ、回転ドラム22を収容するドラムハウジング23と、を備え、ガイドレール11は、底板部31と、底板部31から立設された右側板部32と、を有し、ドラムハウジング23には、ガイドレール11の下端部が挿入されて当該下端部が嵌合する嵌合穴73と、嵌合穴73の後内面73aを上側に延長するように嵌合穴73の縁から延出して形成され、底板部31を嵌合穴73にガイドする第1嵌合ガイド壁81と、嵌合穴73の右内面73bを上側に延長するように嵌合穴73の縁から延出して形成され、右側板部32を嵌合穴73にガイドする第2嵌合ガイド壁82と、が形成されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、
前記窓ガラスを支持すると共に前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられたキャリアプレートと、
前記キャリアプレートを牽引するワイヤと、
回転することにより前記ワイヤの巻取り及び繰出しを行う回転ドラムと、
前記ガイドレールの端部に設けられ、前記回転ドラムを収容するドラムハウジングと、を備え、
前記ガイドレールは、前記昇降方向に延在する平板部と、前記平板部から立設された側板部と、を有し、
前記ドラムハウジングには、
前記ガイドレールの前記端部が挿入されて前記端部が嵌合する嵌合穴と、
前記嵌合穴の第1の内面を挿入方向手前側に延長するように前記嵌合穴の縁から延出して形成され、前記平板部を前記嵌合穴にガイドする第1嵌合ガイド壁と、
前記嵌合穴の第2の内面を前記挿入方向手前側に延長するように前記嵌合穴の縁から延出して形成され、前記側板部を前記嵌合穴にガイドする第2嵌合ガイド壁と、が形成されていることを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項2】
車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、
前記窓ガラスを支持すると共に前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられたキャリアプレートと、
前記キャリアプレートを牽引するワイヤと、
回転することにより前記ワイヤの巻取り及び繰出しを行う回転ドラムと、を備え、
前記ガイドレールは、前記昇降方向に延在する平板部と、前記平板部から立設された側板部と、を有し、
前記キャリアプレートには、
前記ガイドレールが挿入される挿入部と、
前記挿入部の第1の内面を挿入方向手前側に延長するように前記挿入部の前記挿入方向手前側の縁から延出して形成され、前記平板部を前記挿入部にガイドする第1挿入ガイド壁と、
前記挿入部の第2の内面を前記挿入方向手前側に延長するように前記挿入部の前記挿入方向手前側の縁から延出して形成され、前記側板部を前記挿入部にガイドする第2挿入ガイド壁と、が形成されていることを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項3】
請求項1に記載のウインドレギュレータにおける、前記ガイドレールを前記ドラムハウジングに取り付けるガイドレールの取付け方法であって、
前記平板部及び前記側板部を前記第1嵌合ガイド壁及び前記第2嵌合ガイド壁にそれぞれ接触させた後、前記平板部及び前記側板部を前記第1嵌合ガイド壁及び前記第2嵌合ガイド壁にそれぞれ摺接させながら前記ガイドレールを前記嵌合穴側に移動することで、前記ガイドレールを前記嵌合穴に挿入することを特徴とするガイドレールの取付け方法。
【請求項4】
請求項2に記載のウインドレギュレータにおける、前記ガイドレールを前記キャリアプレートに取り付けるガイドレールの取付け方法であって、
前記平板部及び前記側板部を前記第1挿入ガイド壁及び前記第2挿入ガイド壁にそれぞれ接触させた後、前記平板部及び前記側板部を前記第1挿入ガイド壁及び前記第2挿入ガイド壁にそれぞれ摺接させながら前記ガイドレールを前記挿入部側に移動することで、前記ガイドレールを前記挿入部に挿入することを特徴とするガイドレールの取付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインドレギュレータ及びガイドレールの取付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤ駆動式のウインドレギュレータとして、例えば、ガイドレールの下端部に駆動部を配設した下端レール式のウインドレギュレータがある(特許文献1参照)。このウインドレギュレータは、車両用窓ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、キャリアプレートを牽引するワイヤ(ケーブル)と、ワイヤの巻取り及び送出しをするドラムと、ガイドレールの下端部に設けられ、ドラムを収容する収容空間を有するドラムハウジングと、を備えている。このウインドレギュレータでは、ドラムハウジングに、ガイドレールの下端部を嵌合する嵌合穴が形成され、ガイドレールの下端部を嵌合穴に挿入し嵌合させることで、ガイドレールをドラムハウジングに取り付けることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のウインドレギュレータでは、ガイドレールをドラムハウジングに取り付けるとき、嵌合穴の位置を目視で確認し、ガイドレールを嵌合穴に位置合わせした後、ガイドレールを嵌合穴側に移動して嵌合穴に入れ込む必要がある。そのため、ガイドレールの取付け作業性が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ガイドレールの取付け作業性を向上させることができるウインドレギュレータ及びガイドレールの取付け方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、前記窓ガラスを支持すると共に前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられたキャリアプレートと、前記キャリアプレートを牽引するワイヤと、回転することにより前記ワイヤの巻取り及び繰出しを行う回転ドラムと、前記ガイドレールの端部に設けられ、前記回転ドラムを収容するドラムハウジングと、を備え、前記ガイドレールは、前記昇降方向に延在する平板部と、前記平板部から立設された側板部と、を有し、前記ドラムハウジングには、前記ガイドレールの前記端部が挿入されて前記端部が嵌合する嵌合穴と、前記嵌合穴の第1の内面を挿入方向手前側に延長するように前記嵌合穴の縁から延出して形成され、前記平板部を前記嵌合穴にガイドする第1嵌合ガイド壁と、前記嵌合穴の第2の内面を前記挿入方向手前側に延長するように前記嵌合穴の縁から延出して形成され、前記側板部を前記嵌合穴にガイドする第2嵌合ガイド壁と、が形成されていることを特徴とするウインドレギュレータを提供する。
【0007】
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記のウインドレギュレータにおける、前記ガイドレールを前記ドラムハウジングに取り付けるガイドレールの取付け方法であって、前記平板部及び前記側板部を前記第1嵌合ガイド壁及び前記第2嵌合ガイド壁にそれぞれ接触させた後、前記平板部及び前記側板部を前記第1嵌合ガイド壁及び前記第2嵌合ガイド壁にそれぞれ摺接させながら前記ガイドレールを前記嵌合穴側に移動することで、前記ガイドレールを前記嵌合穴に挿入することを特徴とするガイドレールの取付け方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、上記目的を達成するため、車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、前記窓ガラスを支持すると共に前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられたキャリアプレートと、前記キャリアプレートを牽引するワイヤと、回転することにより前記ワイヤの巻取り及び繰出しを行う回転ドラムと、を備え、前記ガイドレールは、前記昇降方向に延在する平板部と、前記平板部から立設された側板部と、を有し、前記キャリアプレートには、前記ガイドレールが挿入される挿入部と、前記挿入部の第1の内面を挿入方向手前側に延長するように前記挿入部の前記挿入方向手前側の縁から延出して形成され、前記平板部を前記挿入部にガイドする第1挿入ガイド壁と、前記挿入部の第2の内面を挿入方向手前側に延長するように前記挿入部の前記挿入方向手前側の縁から延出して形成され、前記側板部を前記挿入部にガイドする第2挿入ガイド壁と、が形成されていることを特徴とするウインドレギュレータを提供する。
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、上記のウインドレギュレータにおける、前記ガイドレールを前記キャリアプレートに取り付けるガイドレールの取付け方法であって、前記平板部及び前記側板部を前記第1挿入ガイド壁及び前記第2挿入ガイド壁にそれぞれ接触させた後、前記平板部及び前記側板部を前記第1挿入ガイド壁及び前記第2挿入ガイド壁にそれぞれ摺接させながら前記ガイドレールを前記挿入部側に移動することで、前記ガイドレールを前記挿入部に挿入することを特徴とするガイドレールの取付け方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るウインドレギュレータ及びガイドレールの取付け方法は、ガイドレールの取付け作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係るウインドレギュレータ、及び、ウインドレギュレータが取り付けられた車両用ドアを示した全体概略図である。
【
図2】(a)は、窓ガラスの全閉状態におけるウインドレギュレータを示した正面図であり、(b)は、窓ガラスの全開状態におけるウインドレギュレータを示した正面図であり、(c)は、窓ガラスの半開状態におけるウインドレギュレータを示した正面図である。
【
図3】窓ガラスの半開状態におけるウインドレギュレータを示した側面図である。
【
図4】(a)は、ガイドレールを示した
図2(a)のA‐A´線断面図であり、(b)は、キャリアプレート周りを示した
図2(c)のB‐B´線断面図であり、(c)は、嵌合穴周りを示した
図3のC‐C´線断面図である。
【
図5】(a)は、キャリアプレートを示した正面図であり、(b)は、キャリアプレートを示した平面図であり、(c)は、キャリアプレートを示した裏面図である。
【
図6】(a)は、キャリアプレートを示した側面図であり、(b)は、キャリアプレートを示した斜視図である。
【
図7】(a)は、ドラムハウジングを示した正面図であり、(b)は、ドラムハウジングを示した平面図である。
【
図8】(a)は、ドラムハウジングの側面図であり、(b)は、ドラムハウジングを示した斜視図である。
【
図9】第1ガイドレール取付け動作を示した説明図である。
【
図10】第2ガイドレール取付け動作を示した説明図である。
【
図11】(a)は、ドラムハウジングの変形例を示した正面図であり、(b)は、ドラムハウジングの変形例を示した平面図であり、(c)は、ドラムハウジングの変形例を示した斜視図である。
【
図12】(a)は、第1変形例のガイドレールを示した断面図であり、(b)は、第1変形例のガイドレールを嵌合した嵌合穴周りを示した断面図であり、(c)は、第2変形例のガイドレールを示した断面図であり、(d)は、第2変形例のガイドレールを嵌合した嵌合穴周りを示した断面図であり、(e)は、第3変形例のガイドレールを示した断面図であり、(f)は、第3変形例のガイドレールを嵌合した嵌合穴周りを示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るウインドレギュレータ及びガイドレールの取付け方法について説明する。このウインドレギュレータは、車両(例えば、自動車)に設けられた車両用ドアの内部に取り付けられ、車両用ドアの窓ガラスを昇降する昇降装置である。特に、本ウインドレギュレータは、キャリアプレートやドラムハウジングにおいて、ガイドレールの取付け作業性を向上するためのガイド構造を設けたものである。なお、以下、車両の窓ガラスの昇降方向を、単に昇降方向と呼称する。また、以下、各図に示す通り、左右、前後及び上下を規定して説明する。なお、本実施形態においては、昇降方向とウインドレギュレータの上下方向とが一致し、車両の車幅方向とウインドレギュレータの前後方向とが一致しているものとする。また、昇降方向及び車幅方向に直交する方向を、ウインドレギュレータの左右方向とする。
【0013】
(ウインドレギュレータの構成)
図1乃至
図3に示すように、ウインドレギュレータ10は、車両用ドア1に取り付けられており、昇降方向に沿って設けられたガイドレール11と、窓ガラス3を支持すると共にガイドレール11に摺動自在に取り付けられたキャリアプレート12と、キャリアプレート12を牽引する上昇側ワイヤ13及び下降側ワイヤ14と、ガイドレール11の下端部に設けられ、上昇側ワイヤ13及び下降側ワイヤ14を駆動する駆動部15と、ガイドレール11の上端部にプーリブラケット18を介して設けられ、上昇側ワイヤ13を方向転換するプーリ16と、ガイドレール11の長手方向略中央部に設けられ、プーリ16と駆動部15との間に配索された上昇側ワイヤ13を支持するワイヤガイド17と、を備えている。すなわち、このウインドレギュレータ10は、ワイヤ13、14を用いてキャリアプレート12を昇降するワイヤ駆動式のウインドレギュレータであると共に、駆動部15がガイドレール11の下端部に配設された下端レール式のウインドレギュレータである。
【0014】
上昇側ワイヤ13は、一端部がキャリアプレート12に取り付けられ、プーリ16を介して、他端部が駆動部15の回転ドラム22(後述する)に連結されている。一方、下降側ワイヤ14は、一端部がキャリアプレート12に取り付けられ、他端部が回転ドラム22に連結されている。
【0015】
駆動部15は、モータ21と、モータ21によって回転駆動され、回転することにより上昇側ワイヤ13及び下降側ワイヤ14の巻取り及び繰出しを行う円筒状の回転ドラム22と、モータ21の回転を回転ドラム22に伝達する減速機(図示省略)と、ガイドレール11の下端部が嵌合すると共に回転ドラム22を回転自在に収容するドラムハウジング23、及びモータ21を保持するモーターハウジング24から成るハウジング25と、を有している。モーターハウジング24は、減速機を内蔵すると共に、ドラムハウジング23に固定されている。そして、モーターハウジング24は、減速機の出力軸を回転ドラム22に接続させつつ、ドラムハウジング23のドラム収容部71(後述する)の開口を覆っている。なお、ドラムハウジング23の詳細については、後述する。
【0016】
モータ21を正転駆動すると、回転ドラム22が正転し、これに伴って、下降側ワイヤ14が繰り出されつつ上昇側ワイヤ13が巻き取られる。これによって、キャリアプレート12が上昇側ワイヤ13に引っ張られ昇降方向上方に移動する。これにより、キャリアプレート12に取り付けられた窓ガラス3が上昇する。一方、モータ21を逆転駆動すると、回転ドラム22が逆転し、これに伴って、上昇側ワイヤ13が繰り出されつつ下降側ワイヤ14が巻き取られる。これによって、キャリアプレート12が下降側ワイヤ14に引っ張られ昇降方向下方に移動する。これにより、キャリアプレート12に取り付けられた窓ガラス3が下降する。これらによって、キャリアプレート12及び窓ガラス3を、ガイドレール11に沿って昇降させる。
【0017】
図1及び
図3に示すように、ガイドレール11は、長板状の金属板を所定の曲率で車室外側に湾曲させて形成されており、車両用ドア1に対して車両前後方向の後方側に傾いて配置されている。
【0018】
また、
図2及び
図4(a)に示すように、ガイドレール11は、昇降方向に延在する底板部31と、昇降方向に直交する幅方向の両端部から前側に立設され昇降方向に延在する右側板部32及び左側板部33と、右側板部32の前端から右側に張り出し昇降方向に延在する右フランジ部34と、左側板部33の先端から左側に張り出し昇降方向に延在する左フランジ部35と、を一体として有している。右フランジ部34及び左フランジ部35は、底板部31と略平行に形成されている。すなわち、右側板部32は、右フランジ部34から後側に立設され、左側板部33は、左フランジ部35から後側に立設された構成とも言える。ガイドレール11は、右側板部32によって、キャリアプレート12を摺動自在に支持している。なお、本実施形態においては、底板部31が、第1嵌合ガイド壁81にガイドされる平板部であり、右フランジ部34が、第1挿入ガイド壁61にガイドされる平板部である。また、右側板部32が、第2挿入ガイド壁62及び第2嵌合ガイド壁82にガイドされる側板部である。
【0019】
次に
図4乃至
図6を参照して、キャリアプレート12について説明する。
図4に示すように、キャリアプレート12は、樹脂製(例えばポリアセタール樹脂製)の部材で構成されており、板状の本体部40と、本体部40の左右端部に形成され、窓ガラス3を取り付けるための2つの取付け孔41、41と、本体部40の後面側(
図5(a)中奥側)の中央右寄りに形成されたレール取付け部42と、レール取付け部42の左側に配設された下降側ワイヤ取付け部43と、下降側ワイヤ取付け部43の左側に配設された上昇側ワイヤ取付け部44と、ガイドレール11の右フランジ部34及び左フランジ部35に押圧接触する複数の摺動ヒレ45と、を有している。また、キャリアプレート12は、レール取付け部42の上側に形成された挿入ガイド部46を有している。
【0020】
2つの取付け孔41、41は、窓ガラス3に固定された2つのガラスホルダ(図示省略)を取り付けるためのものである。窓ガラス3に固定された2つのガラスホルダを各取付け孔41、41に取り付けることで、2つのガラスホルダを介して、窓ガラス3がキャリアプレート12に取り付けられている。
【0021】
下降側ワイヤ取付け部43は、下降側ワイヤ14の一端が取り付けられている。一方、上昇側ワイヤ取付け部44は、上昇側ワイヤ13の一端が取り付けられている。すなわち、キャリアプレート12は、この下降側ワイヤ取付け部43を介し、下降側ワイヤ14により昇降方向下方に引っ張られ、この上昇側ワイヤ取付け部44を介し、上昇側ワイヤ13により昇降方向上方に引っ張られる構成になっている。
【0022】
レール取付け部42は、本体部40の上端部に形成され、ガイドレール11の右側板部32に摺動する上端摺動部51と、本体部40の下端部に形成され、ガイドレール11の右側板部32に摺動する下端摺動部52と、を有している。上端摺動部51及び下端摺動部52は、右側板部32の右面に摺動する右摺動面と、右側板部32の左面に摺動する左摺動面と、を有し、右側板部32の表裏両面に対し摺動する。
図4(b)に示すように、上端摺動部51及び下端摺動部52は、ガイドレール11の右側板部32及び右フランジ部34を挿入可能に形成されており、上端摺動部51及び下端摺動部52に、ガイドレール11の右側板部32及び右フランジ部34を挿入することで、キャリアプレート12をガイドレール11に摺動自在に取り付ける構成となっている。なお、上端摺動部51は、ガイドレール11が挿入される挿入部の一例である。
【0023】
図4(b)、
図5及び
図6に示すように、挿入ガイド部46は、上端摺動部51の前内面51aを上側(挿入方向手前側)に延長するように、上端摺動部51の上側の縁から延出して形成された板状の第1挿入ガイド壁61と、上端摺動部51の右摺動面51bを上側に延長するように、上端摺動部51の上側の縁から延出して形成された板状の第2挿入ガイド壁62と、を有している。上端摺動部51の前内面51aは、ガイドレール11の右フランジ部34の前面に対面する内面であり、挿入部の第1の内面の一例である。また、上端摺動部51の右摺動面51bは、ガイドレール11の右側板部32の右面に対面する内面であり、挿入部の第2の内面の一例である。第1挿入ガイド壁61は、剛性を高めるべく、上端摺動部51の前内面51aよりも幅広に形成されている。
【0024】
第1挿入ガイド壁61の後面は、上端摺動部51の前内面51aと段差無く連続して形成されており、第1挿入ガイド壁61の後面が、前後方向において、ガイドレール11の右フランジ部34を上端摺動部51内にガイドするガイド面となっている。そのため、ガイドレール11の右フランジ部34を第1挿入ガイド壁61の後面に摺接させながら、ガイドレール11を上端摺動部51側に移動させることで、ガイドレール11の右フランジ部34が、前後方向において上端摺動部51内にガイドされ、上端摺動部51内に挿入されるようになっている。
【0025】
一方、第2挿入ガイド壁62の左面は、上端摺動部51の右摺動面51bと段差無く連続して形成されており、第2挿入ガイド壁62の左面が、左右方向において、ガイドレール11の右側板部32を上端摺動部51内にガイドするガイド面となっている。そのため、ガイドレール11の右側板部32を第2挿入ガイド壁62の左面に摺接させながら、ガイドレール11を上端摺動部51側に移動させることで、ガイドレール11の右側板部32が、左右方向において上端摺動部51内にガイドされ、上端摺動部51内に挿入されるようになっている。
【0026】
これらのように、第1挿入ガイド壁61によって、ガイドレール11の右フランジ部34が、前後方向において上端摺動部51内にガイドされると共に、第2挿入ガイド壁62によって、ガイドレール11の右側板部32が、左右方向において上端摺動部51内にガイドされる。そのため、ガイドレール11の右フランジ部34及び右側板部32を上端摺動部51に挿入するとき、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62によって、自然と上端摺動部51に対しガイドレール11が左右方向及び前後方向で位置合わせされる。そのため、特段の位置合わせを行うことなく、容易に、ガイドレール11の右側板部32及び右フランジ部34を上端摺動部51内に挿入することができる。
【0027】
次に
図4、
図7及び
図8を参照して、ドラムハウジング23について説明する。
図7及び
図8に示すように、ドラムハウジング23には、回転ドラム22を回転自在に収容するドラム収容部71と、ドラムハウジング23を車両用ドア1のインナーパネル(不図示)に固定するための2つの固定孔72、72と、ガイドレール11の下端部が挿入されてガイドレール11の下端部が嵌合する嵌合穴73と、嵌合穴73の上側に形成された嵌合ガイド部75と、が形成されている。
【0028】
図4(c)、
図7及び
図8に示すように、嵌合ガイド部75は、嵌合穴73の後内面73aを上側(挿入方向手前側)に延長するように、嵌合穴73の縁から延出して形成された板状の第1嵌合ガイド壁81と、嵌合穴73の右内面73bを上側に延長するように、嵌合穴73の縁から延出して形成された板状の第2嵌合ガイド壁82と、を一体として有している。嵌合穴73の後内面73aは、ガイドレール11の底板部31の後面の対面する内面であり、嵌合穴73の第1の内面の一例である。また、嵌合穴73の右内面73bは、ガイドレール11の右側板部32の右面に対面する内面であり、嵌合穴73の第2の内面の一例である。なお、嵌合穴73は、ガイドレール11の湾曲に合わせて、前側に傾いて形成されており、これに合わせて、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82も、前側に傾いて形成されている。
【0029】
第1嵌合ガイド壁81の前面は、嵌合穴73の後内面73aと段差無く連続して形成されており、第1嵌合ガイド壁81の前面が、前後方向において、ガイドレール11の底板部31を嵌合穴73内にガイドするガイド面となっている。そのため、ガイドレール11の底板部31を第1嵌合ガイド壁81の前面に摺接させながら、ガイドレール11を嵌合穴73側に移動させることで、ガイドレール11の底板部31が、前後方向において嵌合穴73内にガイドされ、嵌合穴73内に挿入されるようになっている。
【0030】
一方、第2嵌合ガイド壁82の左面は、嵌合穴73の右内面73bと段差無く連続して形成されており、第2嵌合ガイド壁82の左面が、左右方向において、ガイドレール11の右側板部32を嵌合穴73内にガイドするガイド面となっている。そのため、ガイドレール11の右側板部32を第2嵌合ガイド壁82の左面に摺接させながら、ガイドレール11を嵌合穴73側に移動させることで、ガイドレール11の右側板部32が、前後方向において嵌合穴73内にガイドされ、嵌合穴73内に挿入されるようになっている。
【0031】
これらのように、第1嵌合ガイド壁81によって、ガイドレール11の底板部31が、前後方向において嵌合穴73内にガイドされると共に、第2嵌合ガイド壁82によって、ガイドレール11の右側板部32が、左右方向において嵌合穴73内にガイドされる。そのため、ガイドレール11を嵌合穴73に挿入して嵌合させるとき、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82によって、自然と嵌合穴73に対しガイドレール11が左右方向及び前後方向で位置合わせされる。そのため、特段の位置合わせを行うことなく、容易に、ガイドレール11を嵌合穴73に挿入することができる。
【0032】
ここで
図9及び
図10を参照して、ガイドレール取付け動作(ガイドレール11の取付け方法)について説明する。本実施形態では、ガイドレール11をキャリアプレート12に取り付けた後、キャリアプレート12に取り付けた状態のガイドレール11の下端部を、ドラムハウジング23に取り付ける構成となっている。そのため、ガイドレール11をキャリアプレート12に取り付ける取付け動作を、第1ガイドレール取付け動作とし、キャリアプレート12を取り付けた状態のガイドレール11の下端部を、ドラムハウジング23に取り付ける取付け動作を、第2ガイドレール取付け動作として説明する。
【0033】
まず、
図9を参照して、第1ガイドレール取付け動作について説明する。第1ガイドレール取付け動作は、ガイドレール11の上端部にプーリブラケット18及びプーリ16が取り付けられた状態で行われる。
【0034】
第1ガイドレール取付け動作では、まず、
図9(a)に示すように、ガイドレール11の下端において、右フランジ部34を第1挿入ガイド壁61に接触させる。具体的には、右フランジ部34の前面を、第1挿入ガイド壁61の後面に接触させる。
【0035】
その後、
図9(b)に示すように、右フランジ部34を第1挿入ガイド壁61に接触させた状態のまま、ガイドレール11を右方向にスライドさせて、ガイドレール11の下端において、右側板部32を第2挿入ガイド壁62に接触させる。具体的には、右側板部32の右面を第2挿入ガイド壁62の左面に接触させる。
【0036】
右フランジ部34及び右側板部32を、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62にそれぞれ接触させたら、
図9(c)に示すように、右フランジ部34及び右側板部32を、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62にそれぞれ摺接させながら、ガイドレール11を上端摺動部51側に移動させることで、右フランジ部34及び右側板部32を上端摺動部51に挿入する。右フランジ部34及び右側板部32を、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62にそれぞれ摺接させながら、ガイドレール11を上端摺動部51側に移動させると、右フランジ部34及び右側板部32が、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62によって上端摺動部51内にガイドされ、右フランジ部34及び右側板部32が上端摺動部51内に挿入される。その後、ガイドレール11の下端部が下端摺動部52を越えるまで、ガイドレール11の挿入を行うことで、ガイドレール11がキャリアプレート12に取り付けられる。
【0037】
次に
図10を参照して、第2ガイドレール取付け動作について説明する。第2ガイドレール取付け動作は、上記したように第1ガイドレール取付け動作の後に行われるものであり、キャリアプレート12にガイドレール11が取り付けられた状態で行われる。
【0038】
第2ガイドレール取付け動作では、
図10(a)に示すように、ガイドレール11の下端において、底板部31を第1嵌合ガイド壁81に接触させる。具体的には、底板部31の後面を、第1嵌合ガイド壁81の前面に接触させる。
【0039】
その後、
図10(b)に示すように、底板部31を第1嵌合ガイド壁81に接触させた状態のまま、ガイドレール11を右方向にスライドさせて、ガイドレール11の下端において、右側板部32を第2嵌合ガイド壁82に接触させる。具体的には、右側板部32の右面を第2嵌合ガイド壁82の左面に接触させる。
【0040】
底板部31及び右側板部32を、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82にそれぞれ接触させたら、
図10(c)に示すように、底板部31及び右側板部32を、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82にそれぞれ摺接させながら、ガイドレール11を嵌合穴73側に移動させることで、ガイドレール11の下端部を嵌合穴73に挿入する。底板部31及び右側板部32を、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82にそれぞれ摺接させながら、ガイドレール11を嵌合穴73側に移動させると、底板部31及び右側板部32が、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62によって嵌合穴73内にガイドされ、ガイドレール11の下端部が嵌合穴73内に挿入される。これによって、ガイドレール11の下端部が嵌合穴73に嵌合し、ガイドレール11がドラムハウジング23に取り付けられる。
【0041】
(実施形態の作用及び効果)
以上、上記実施形態の構成によれば、ドラムハウジング23に、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82を設けたことで、ガイドレール11を嵌合穴73に挿入して嵌合させるとき、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82によって、自然と嵌合穴73に対しガイドレール11が左右方向及び前後方向で位置合わせされる。そのため、特段の位置合わせを行うことなく、容易に、ガイドレール11を嵌合穴73に挿入することができる。別の言い方をすれば、ガイドレール11の底板部31及び右側板部32を第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82に接触させるだけで、ガイドレール11の挿入時の左右方向及び前後方向の位置合わせを行うことができる。よって、ガイドレール11の取付け作業性を向上させることができる。これは、第2ガイドレール取付け動作の自動化の観点でも有効に作用する。
【0042】
また、上記実施形態の構成によれば、嵌合穴73の縁に第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82を設けたことで、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82が補強リブとして機能するため、嵌合穴73の剛性を向上させることができる。
例えば、この種のウインドレギュレータ10では、窓ガラス3の昇降動作に際し(特に上昇開始時や下降開始時に)、窓ガラス3が車両前後方向に傾こうとする力が働き、この力によってガイドレール11が左右方向に湾曲する虞がある。ガイドレール11が左右方向に湾曲すると、窓ガラス3の昇降性が低下し、窓ガラス3をスムーズに昇降できなくなるという問題が生じる。
これに対し、上記実施形態では、第1嵌合ガイド壁81及び第2嵌合ガイド壁82によって、嵌合穴73の構成壁の剛性を向上させたことで、嵌合穴73によって、ガイドレール11の左右方向の湾曲を押さえ込むことができ、窓ガラス3の昇降性の低下を防止することができる。
【0043】
また、上記実施形態の構成によれば、キャリアプレート12に第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62を設けたことで、ガイドレール11を上端摺動部51に挿入するとき、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62によって、自然と上端摺動部51に対しガイドレール11が左右方向及び前後方向で位置合わせされる。そのため、特段の位置合わせを行うことなく、容易に、ガイドレール11の右側板部32及び右フランジ部34を上端摺動部51に挿入することができる。別の言い方をすれば、ガイドレール11の右側板部32及び右フランジ部34を第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62に接触させるだけで、ガイドレール11の挿入時の左右方向及び前後方向の位置合わせを行うことができる。よって、ガイドレール11の取付け作業性を向上させることができる。これは、第1ガイドレール取付け動作の自動化の観点でも有効に作用する。
【0044】
また、上記実施形態の構成によれば、上端摺動部51の縁に第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62を設けたことで、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62が補強リブとして機能するため、上端摺動部51の剛性を向上させることができる。
例えば、この種のウインドレギュレータ10では、窓ガラス3の昇降動作に際し(特に上昇開始時や下降開始時に)、窓ガラス3が車両前後方向に傾こうとする力が働き、この力によって上端摺動部51に強い負荷がかかり、上端摺動部51が破損する虞がある。
これに対し、上記実施形態では、第1挿入ガイド壁61及び第2挿入ガイド壁62によって、上端摺動部51の構成壁の剛性を向上させたことで、窓ガラス3の傾きに起因して、上端摺動部51が破損するのを防止又は抑制することができる。
【0045】
(その他の実施形態について)
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
【0046】
例えば、上記実施形態においては、嵌合穴73における、底板部31の後面に対面する内面を延長するように第1嵌合ガイド壁81を形成し、第1嵌合ガイド壁81によって底板部31をガイドすると共に、嵌合穴73における、右側板部32の右面に対面する内面を延長するように第2嵌合ガイド壁82を形成し、第2嵌合ガイド壁82によって右側板部32をガイドする構成であったが、嵌合穴73における、ガイドレール11の平板部(底板部31、右フランジ部34又は左フランジ部35)に対面する内面を延長するように第1嵌合ガイド壁81を形成し、第1嵌合ガイド壁81によって平板部をガイドすると共に、嵌合穴73における、ガイドレール11の側板部(右側板部32又は左側板部33)に対面する内面を延長するように第2嵌合ガイド壁82を形成し、第2嵌合ガイド壁82によって側板部をガイドする構成であれば、これに限るものではない。例えば、
図11に示すように、嵌合穴73における、右フランジ部34の前面に対面する内面を延長するように第1嵌合ガイド壁81を形成し、第1嵌合ガイド壁81によってガイドレール11の右フランジ部34をガイドすると共に、嵌合穴73における、右側板部32の左面に対面する内面を延長するように第2嵌合ガイド壁82を形成し、第2嵌合ガイド壁82によって右側板部32をガイドする構成であっても良い。
【0047】
また、上記実施形態においては、上端摺動部51における、右フランジ部34の前面に対面する内面を延長するように第1挿入ガイド壁61を形成し、第1挿入ガイド壁61によって右フランジ部34をガイドすると共に、上端摺動部51における、右側板部32の右面に対面する内面を延長するように第2挿入ガイド壁62を形成し、第2挿入ガイド壁62によって右側板部32をガイドする構成であったが、上端摺動部51における、ガイドレール11の平板部(底板部31、右フランジ部34又は左フランジ部35)に対面する内面を延長するように第1挿入ガイド壁61を形成し、第1挿入ガイド壁61によって平板部をガイドすると共に、上端摺動部51における、ガイドレール11の側板部(右側板部32又は左側板部33)に対面する内面を延長するように第2挿入ガイド壁62を形成し、第2挿入ガイド壁62によって側板部をガイドする構成であれば、これに限るものではない。例えば、上端摺動部51における、右フランジ部34の後面に対面する内面を延長するように第1挿入ガイド壁61を形成し、第1挿入ガイド壁61によってガイドレール11の右フランジ部34をガイドすると共に、上端摺動部51における、右側板部32の左面に対面する内面を延長するように第2挿入ガイド壁62を形成し、第2挿入ガイド壁62によって右側板部32をガイドする構成であっても良い。
【0048】
また、上記実施形態においては、ガイドレール11が、底板部31、右側板部32、左側板部33、右フランジ部34及び左フランジ部35を有する構成であったが、これに限るものではない。例えば、
図12(a)及び(b)に示すように、ガイドレール11が、底板部31、右側板部32、左側板部33及び右フランジ部34を有し、左フランジ部35を有さない構成であっても良い。また、
図12(c)及び(d)に示すように、ガイドレール11が、底板部31、右側板部32及び右フランジ部34を有し、左側板部33及び左フランジ部35を有さない構成であっても良い。また、
図12(e)及び(f)に示すように、ガイドレール11の右側板部32を、底板部31から前方に立ち上がった後、後方に折り返す形状としても良い。
【符号の説明】
【0049】
3:窓ガラス、 10: ウインドレギュレータ、 11:ガイドレール、 12:キャリアプレート、 13:上昇側ワイヤ、 14:下降側ワイヤ、 22:回転ドラム、 23:ドラムハウジング、 31:底板部、 32:右側板部、 34:右フランジ部、 51:上端摺動部、 51a:前内面、 51b:右摺動面、 61:第1挿入ガイド壁、 62:第2挿入ガイド壁、 73:嵌合穴、 73a:後内面、 73b:右内面、 81:第1嵌合ガイド壁、 82:第2嵌合ガイド壁