(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138095
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】支援装置、支援方法及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044593
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】友田 光哉
(72)【発明者】
【氏名】大貫 明人
(72)【発明者】
【氏名】今田 晴菜
(72)【発明者】
【氏名】稲富 梨奈
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 雄輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】会議資料に関する情報を共有しつつ、会議に関する評価を適切に行う支援装置、支援方法及び支援プログラムを提供する。
【解決手段】支援装置が、ネットワークを介して会議に参加する複数のユーザが使用する各端末と接続されている支援システムにおいて、支援装置は、会議中の画像、テキスト及び音声のうち、いずれか一つ又は複数を取得する取得部と、取得部によって取得された画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つ又は複数を用いて、会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する作成部と、作成部によって作成された会議の要約、宿題事項及び合意事項のうち、いずれか一つ又は複数を記憶部に格納する格納部と、取得部によって取得された画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つ又は複数を用いて、会議を評価する評価部と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する作成部と、
前記作成部によって作成された前記会議の要約、前記宿題事項および前記合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を記憶部に格納する格納部と、
前記取得部によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議を評価する評価部と
を有することを特徴とする支援装置。
【請求項2】
前記取得部によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声を用いて、会議の資料を修正する修正部と、
前記格納部は、前記会議の識別子に対応付けて、前記修正部によって修正された会議の資料を前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記評価部は、前記取得部によって取得された前記画像から前記会議の参加者の会議中のコメントの頷き動作を検知し、頷き回数を計数し、頷き回数に応じて、評価することを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記評価部は、前記取得部によって取得された前記テキストから前記会議の参加者のコメントの有無を検知し、コメントの有無に応じて、評価することを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
支援装置によって実行される支援方法であって、
会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する作成工程と、
前記作成工程によって作成された前記会議の要約、前記宿題事項および前記合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を記憶部に格納する格納工程と、
前記取得工程によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議を評価する評価工程と
を含むことを特徴とする支援方法。
【請求項6】
会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する作成ステップと、
前記作成ステップによって作成された前記会議の要約、前記宿題事項および前記合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を記憶部に格納する格納ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議を評価する評価ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援装置、支援方法及び支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会議を支援するための技術が知られている。例えば、参加者からの投稿文の要約を、絵等を併記して分かりやすく提示する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、例えば、発言等から各参加者の会議への寄与度を計測し、当該寄与度に基づいて会議の活性化の状況を測定する技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-136597号公報
【特許文献2】特開2007-047461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の手法では、会議に関する情報を共有しつつ、会議に関する評価を適切に行うことが出来ないという課題があった。例えば、リモートワークにおいてWeb会議を行う機会が増加し、会議の宿題事項や合意事項等を忘れてしまう場合がある。また、Web会議では、参加者の会議に対する評価が分かり難い場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の支援装置は、会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する作成部と、前記作成部によって作成された前記会議の要約、前記宿題事項および前記合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を前記記憶部に格納する格納部と、前記取得部によって取得された前記画像、前記テキストおよび前記音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、前記会議を評価する評価部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、会議資料に関する情報を共有しつつ、会議に関する評価を適切に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る支援システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る支援装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、会議情報記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、評価情報記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、会議を評価する処理について説明する図である。
【
図6】
図6は、支援装置の機能について説明する図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係る支援装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願に係る支援装置、支援方法及び支援プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
【0009】
[第1の実施形態]
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る支援システムの構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る支援システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、支援システム1は、支援装置10、端末20a、端末20b、端末20c及び端末20dを有する。端末20a、端末20b、端末20c及び端末20dは、会議に参加するユーザUa~Udが使用する端末である。なお、以下では、端末20a~20dについて特に区別なく説明する場合には、端末20と記載する。
【0010】
支援装置10は、オンライン会議システムを支援するための装置である。支援装置10は、各端末20を介してユーザUa、ユーザUb、ユーザUc、ユーザUdの音声及び画像を収集し、収集した音声及び画像を各端末に配信する。支援装置10は、ネットワークNを介して各端末と接続されている。ネットワークNは、例えばインターネットである。
【0011】
支援装置10は、画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議を評価する。例えば、支援装置10は、画像におけるユーザの表情、頷き、テキストによるコメント、音声によるコメントに応じて、会議に対する評価を行う。
【0012】
各端末20は、支援装置10から提供された音声及び画像を出力する。また、画面には、各ユーザが入力したテキストメッセージが表示されるチャット欄が設けられている。さらに、端末20aは、支援装置10から提供された各ユーザの音声を出力する。
【0013】
また、例えば、
図1の例では、各端末20は、会議で共有された資料、会議で決定した合意事項および宿題事項を出力する。これにより、各端末の参加者は、会議後にも、参加した会議の資料や、会議で決まった合意事項や宿題事項を確認することができる。また、各端末20は、会議に対する評価も出力する。
【0014】
[支援装置の構成]
ここで、支援装置10の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る支援装置の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、支援装置10は、通信処理部11、制御部12および記憶部13を有する。以下に支援装置10が有する各部の処理を説明する。なお、支援装置10の各機能を複数の装置に分散して持たせるようにしてもよい。
【0015】
通信処理部11は、各種情報に関する通信を制御する。例えば、通信処理部11は、端末20との間で行われる通信を制御する。
【0016】
記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本実施形態に関連するものとして、会議情報記憶部13aおよび評価情報記憶部13bを有する。例えば、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
【0017】
会議情報記憶部13aは、実施された会議に関する情報を記憶する。例えば、会議情報記憶部13aは、
図3に例示するように、会議を識別する「会議ID」と、会議の「参加者」と、会議で用いられた「資料」と、会議で決まった「合意事項」と、会議で決まった「宿題事項」と、宿題事項の進捗を示す「進捗管理」とを対応付けて記憶する。
図3は、会議情報記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【0018】
評価情報記憶部13bは、会議に関する評価の情報を記憶する。ここで、評価情報記憶部13bは、会議に関する評価として、会議自体の評価を記憶してもよいし、会議の資料に対する評価を記憶してもよい。例えば、評価情報記憶部13bは、
図4に例示するように、会議IDごとに、その会議に対する総合評価を記憶する。また、評価情報記憶部13bは、会議に参加したユーザを識別するユーザIDごとに、会議の有益度合い示す「有益」、会議への興味度合いを示す「興味」、会議の分かり易さを示す「分かり易い」、会議中のコメントの有無を示す「コメント」および会議中の頷き回数の多いか否かを示す「頷き回数」を記憶する。
【0019】
制御部12は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本実施形態に関連するものとしては、取得部12a、修正部12b、作成部12c、格納部12dおよび評価部12eを有する。ここで、制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。
【0020】
取得部12aは、会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得する。例えば、取得部12aは、オンライン会議に参加しているユーザの端末20から、参加者の顔が映っている画像データ、参加者のコメントのテキストデータおよび参加者の音声データを取得する。なお、取得部141は、取得した音声及び画像を、後段の処理に合わせて変換してもよい。
【0021】
修正部12bは、取得部12aによって取得された画像、テキストおよび音声を用いて、会議の資料を修正する。例えば、修正部12bは、オンライン会議において、資料における特定の箇所について、修正のコメントがあった場合に、資料における当該特定の箇所を修正する。また、修正部12bは、オンライン会議において、資料における特定の箇所について、修正のコメントがあった場合には、資料における当該特定の箇所にコメントを挿入する。また、例えば、修正部12bは、オンラン会議中において、参加者による口頭で資料の修正があった場合には、指摘された箇所にコメントを挿入する。また、修正部12bは、コメントに対応するコンテンツをインターネット等から検索し、検索したコンテンツを会議の資料とともに会議情報記憶部13aに格納してもよい。
【0022】
作成部12cは、取得部12aによって取得された画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する。例えば、作成部12cは、参加者の音声データを解析し、会議の要約、宿題事項および合意事項を作成する。また、例えば、作成部12cは、会議の要約、宿題事項または合意事項に関するテキストデータがある場合には、当該テキストデータから会議の要約、宿題事項または合意事項を作成してもよい。
【0023】
格納部12dは、作成部12cによって作成された会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を会議情報記憶部13aに格納する。また、格納部12dは、会議IDに対応付けて、修正部12bによって修正された会議の資料を会議情報記憶部13aに格納する。例えば、格納部12dは、会議IDに紐づけて、会議の「参加者」と、会議で用いられた「資料」と、会議で決まった「合意事項」と、会議で決まった「宿題事項」と、宿題事項の進捗を示す「進捗管理」とを会議情報記憶部13aに対応付けて記憶する。
【0024】
また、格納部12dは、例えば、宿題事項について、進捗が進んだ旨の指示を端末20から受け付けた場合には、進捗管理を更新する。また、格納部12dは、予め用意された資料以外に、補足説明等で利用した「資料」や「サイトURL」などを会議IDに紐づけて、会議情報記憶部13aに対応付けて記憶するようにしてもよい。また、格納部12dは、参加者が質問で利用した「資料」や「サイトURL」などを会議IDに紐づけて、会議情報記憶部13aに対応付けて記憶するようにしてもよい。これにより、端末20は、会議情報記憶部13aにアクセスすることで、例えば、参加者等は、会議後に打ち合わせ時に利用した資料等を見返すことが可能である。
【0025】
評価部12eは、取得部12aによって取得された画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議を評価する。例えば、評価部12eは、取得部12aによって取得された画像から会議の参加者の会議中の頷き動作を検知し、頷き回数を計数し、頷き回数に応じて、評価してもよい。例えば、評価部12eは、頷き回数が所定の回数が所定の閾値以上である場合には、「頷き多」いと判定し、頷き回数が所定の回数が所定の閾値未満である場合には、「頷き少」いと判定する。そして、評価部12eは、頷きが多い場合には、評価点が高くなるようにする。
【0026】
また、評価部12eは、取得部12aによって取得されたテキストから会議の参加者のコメントの有無を検知し、コメントの有無に応じて、評価する。例えば、評価部12eは、コメントの内容が肯定的である場合には、評価点が高くなるように評価し、コメントの内容が肯定的である場合には、評価点が高くなるように評価する。また、評価部12eは、コメントがある場合には、評価点が高くなるようにしてもよい。
【0027】
また、評価部12eは、会議の有益度合い示す「有益」、会議への興味度合いを示す「興味」、会議の分かり易さを示す「分かり易い」について、会議の参加者が採点した点数を各端末20から受信する。
【0028】
また、評価部12eは、頷き回数、コメントの有無、および、会議の参加者が採点した点数を用いて、会議について総合的に評価してもよい。例えば、評価部12eは、各採点の平均値を算出し、頷き回数およびコメントの有無に応じて平均値の点数を増減して、点数を算出する。また、評価部12eは、算出した点数に応じて、段階的にA、B、C等の評価を付してもよい。
【0029】
また、評価部12eは、取得部12aによって取得された画像から参加者の表情から感情を検知し、検知した感情に応じて、点数を増減してもよい。また、評価部12eは、画像から「首を横に振る」動作、または、「眉間にシワを寄せる」動作を検知し、検知した回数に応じて評価するようにしてもよい。つまり、評価部12eは、「首を横に振る」動作、または、「眉間にシワを寄せる」動作が、回数が多いほど、評価が少なくするようにしてもよい。
【0030】
また、評価部12eは、会議に関する資料の各ページについて、それぞれ評価してもよい。ここで、
図5の例を用いて、会議を評価する処理について説明する。
図5は、会議を評価する処理について説明する図である。
図5に例示するように、評価部12eは、各ページについて、「有益」の点数、「興味」の点数、「分かり易い」の点数、コメントの有無、頷きの多いか否かの評価を行うようにしてもよい。その後、評価部12eは、評価を行った後、評価結果を評価情報記憶部13bに格納する。
【0031】
次に、
図6を用いて、会議の資料作成を支援する機能について説明する。
図6は、会議の資料作成を支援する機能について説明する図である。
図6に示すように、支援装置10は、Web会議中に、資料の誤字や脱字を自動的に訂正したり、誤った内容を訂正したりする。
【0032】
そして、支援装置10は、テキストおよび音声を用いて、会議の資料を修正する。例えば、支援装置10は、参加者とのQAや参加者のコメントについて、会議のコンテンツをアレンジする。また、支援装置10は、テキストおよび音声を用いて、ラップアップ(要約)を作成したり、QA回答追加資料を作成したりするようにしてもよい。
【0033】
また、支援装置10は、会議で利用した資料を共有フォルダ等へ格納する自動アーカイブ機能を有する。共有フォルダは、会議の参加者が参照できるフォルダであり、記憶部13に記憶されている。
【0034】
また、支援装置10は、画像、テキストおよび音声を用いて、会議を評価する。そして、支援装置10は、会議で提出期限がある宿題事項があった場合に、参加者の各端末20にメールで通知して共有するようにしてもよい。そして、支援装置10は、提出の有無について、進捗管理する。
【0035】
[支援装置の処理手順]
次に、
図7を用いて、第1の実施形態に係る支援装置10による処理手順の例を説明する。
図7は、第1の実施形態に係る支援装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0036】
図7に示すように、支援装置10の取得部12aは、会議中の画像、テキストおよび音声を取得する(ステップS101)。そして、修正部12bは、取得部12aによって取得された画像、テキストおよび音声を用いて、会議の資料を修正する(ステップS102)。
【0037】
続いて、作成部12cは、画像、テキストおよび音声を用いて、宿題事項および合意事項を作成する(ステップS103)。例えば、作成部12cは、参加者の音声データを解析し、会議の要約、宿題事項および合意事項を作成する。
【0038】
そして、格納部12dは、会議IDに対応付けて、会議の資料等を記憶部13に格納する(ステップS104)。例えば、格納部12dは、会議IDに紐づけて、会議の「参加者」と、会議で用いられた「資料」と、会議で決まった「合意事項」と、会議で決まった「宿題事項」と、宿題事項の進捗を示す「進捗管理」とを会議情報記憶部13aに対応付けて記憶する。
【0039】
続いて、評価部12eは、取得部12aによって取得された画像、テキストおよび音声を用いて、会議を評価する(ステップS105)。例えば、評価部12eは、取得部12aによって取得された画像から会議の参加者の会議中の頷き動作を検知し、頷き回数を計数し、頷き回数に応じて、評価してもよい。また、評価部12eは、取得部12aによって取得されたテキストから会議の参加者のコメントの有無を検知し、コメントの有無に応じて、評価してもよい。
【0040】
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態に係る支援装置10では、会議中の画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を取得し、取得した画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を作成する。そして、支援装置10は、作成した会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を記憶部13に格納する。また、支援装置10は、取得した画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議を評価する。このため、支援装置10では、会議資料に関する情報を共有しつつ、会議に関する評価を適切に行うことが可能である。例えば、支援装置10では、会議の要約、宿題事項および合意事項のうち、いずれか一つまたは複数を記憶部13に格納するので、Web会議での宿題事項や合意事項を端末20に表示することが可能である。また、支援装置10では、取得した画像、テキストおよび音声のうち、いずれか一つまたは複数を用いて、会議を評価するので、Web会議での参加者の会議に対する評価を端末20に表示し、把握させることが可能である。
【0041】
また、第1の実施形態に係る支援装置10では、画像、テキストおよび音声を用いて、会議の資料を修正し、会議IDに対応付けて、修正した会議の資料を会議情報記憶部13aに格納する。このため、支援装置10では、自動で修正した会議の資料を会議参加者が共有できるように、会議情報記憶部13aに格納することができる。
【0042】
また、第1の実施形態に係る支援装置10では、会議中の画像から会議の参加者の会議中のコメントの頷き動作を検知し、頷き回数を計数し、頷き回数に応じて、評価する。これにより、支援装置10では、会議中の画像を用いて、会議に関する評価を適切に行うことが可能である。
【0043】
また、第1の実施形態に係る支援装置10では、テキストから会議の参加者のコメントの有無を検知し、コメントの有無に応じて、評価する。これにより、支援装置10では、会議中のコメントに応じて、会議に関する評価を適切に行うことが可能である。
【0044】
(システム構成等)
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0045】
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0046】
(プログラム)
また、上記実施形態において説明した各装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係る支援装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0047】
図8は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図8に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
【0048】
メモリ1010は、
図8に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、
図8に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、
図8に例示するように、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、
図8に例示するように、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、
図8に例示するように、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0049】
ここで、
図8に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の、プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
【0050】
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
【0051】
なお、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0052】
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0053】
10 支援装置
11 通信処理部
12 制御部
12a 取得部
12b 修正部
12c 作成部
12d 格納部
12e 評価部
13 記憶部
13a 会議情報記憶部
13b 評価情報記憶部