(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138097
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】化粧パネル、収容体、蓄電素子ユニット、建物、蓄電素子ユニットの設置方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/251 20210101AFI20230922BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20230922BHJP
H01M 50/298 20210101ALI20230922BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20230922BHJP
【FI】
H01M50/251
H01M50/204 401Z
H01M50/298
H01M50/271 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044596
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100120617
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 康宏
(72)【発明者】
【氏名】竹井 英俊
(72)【発明者】
【氏名】仲村 命
(72)【発明者】
【氏名】長友 昭義
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AS01
5H040AY05
5H040AY08
(57)【要約】
【課題】蓄電素子モジュールに接続される配線を隠蔽しつつ、蓄電素子ユニットを適切な位置に設置する。
【解決手段】化粧パネル30は、第1方向DA、及び第1方向DAとは非平行な第2方向DBに広がる上面パネル40と、上面パネル40の第1方向DAにおける縁部20a,20bのいずれか一方の縁部から下方に延びる第1側面パネル50と、上面パネル40の第2方向DBにおける縁部20c,20dのいずれか一方の縁部から下方に延びる第2側面パネル60と、を備え、第1側面パネル50及び第2側面パネル60の少なくとも一方の側面パネルは、当該側面パネルが下方に延びる上面パネル40の一方の縁部とは反対の他方の縁部から下方に延びるよう、上面パネル40及び他方の側面パネルに着脱可能であり、前記少なくとも一方の側面パネルが下方に延びる上面パネル40の一方の縁部、及び、当該一方の縁部とは反対の他方の縁部は、取り外し可能に筐体20に接続可能である。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電素子モジュールを収容する筐体の、配線通過穴が設けられた側壁部を覆う化粧パネルであって、
第1方向、及び前記第1方向とは非平行な第2方向に広がる上面パネルと、
前記上面パネルの前記第1方向における一方の縁部から下方に延びる第1側面パネルと、
前記上面パネルの前記第2方向における一方の縁部から下方に延びる第2側面パネルと、を備え、
前記第1側面パネル及び前記第2側面パネルの少なくとも一方の側面パネルは、当該側面パネルが下方に延びる前記上面パネルの一方の縁部とは反対の他方の縁部から下方に延びるよう、前記上面パネル及び他方の側面パネルに着脱可能であり、
前記少なくとも一方の側面パネルが下方に延びる前記上面パネルの一方の縁部、及び、当該一方の縁部とは反対の他方の縁部は、取り外し可能に前記筐体に接続可能である、蓄電素子ユニット用の化粧パネル。
【請求項2】
前記上面パネル、前記第1側面パネル、及び前記第2側面パネルの一以上のパネルは、一方の面にリブを有する、請求項1に記載の化粧パネル。
【請求項3】
前記第1側面パネルは、前記第1方向に突出した突出部を含み、
前記突出部の先端部分には緩衝材が設けられている、請求項1又は2に記載の化粧パネル。
【請求項4】
配線が通過可能な配線通過部を含む化粧パネル保持金具によって保持される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧パネル。
【請求項5】
前記化粧パネル保持金具は、
前記上面パネルに対面する第1板部と、
前記第2側面パネルに対面する第2板部と、を含み、
前記第1側面パネルの二辺が、前記第1板部及び前記第2板部に接続し、
前記配線通過部は、前記第1板部及び前記第2板部の少なくとも一方に設けられる、請求項4に記載の化粧パネル。
【請求項6】
前記第2板部は、ねじが通過可能な貫通穴を含む、請求項5に記載の化粧パネル。
【請求項7】
蓄電素子モジュールを収容する筐体と、
前記筐体の配線通過穴が設けられた側壁部を覆う請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧パネルと、を備える、収容体。
【請求項8】
前記筐体は、前記蓄電素子モジュールを支持する底壁部及び前記底壁部から立ち上がった複数の側壁部を含む筐体本体と、前記筐体本体を上方から覆う蓋部と、を含み、
前記複数の側壁部は、互いに対向した一対の側壁部を含み、
前記配線通過穴は、前記一対の側壁部の一方の側壁部に設けられ、
前記化粧パネルは、前記一方の側壁部に着脱可能である、請求項7に記載の収容体。
【請求項9】
前記一方の側壁部は、平面視において前記蓋部よりも外方に延び出した延出部を含み、
前記延出部は、上方に開口した凹部を含み、
前記化粧パネルの前記上面パネルは、下方に突出した凸部を含み、
前記上面パネルの前記凸部は、前記延出部の前記凹部に収容可能であり、
前記凸部を収容したとき、前記凹部は、前記凸部の前記凹部に対する鉛直方向と非平行な方向への相対移動を制限する、請求項8に記載の収容体。
【請求項10】
第2化粧パネルをさらに備え、
前記一対の側壁部のうち、前記化粧パネルが着脱可能な一方の側壁部とは反対の他方の側壁部にも配線通過穴が設けられ、
前記第2化粧パネルは、前記他方の側壁部に着脱可能である、請求項9に記載の収容体。
【請求項11】
前記筐体は、筐体保持金具によって保持される、請求項7~10のいずれか一項に記載の収容体。
【請求項12】
蓄電素子モジュールと、
請求項7~11のいずれか一項に記載の収容体と、を備える、蓄電素子ユニット。
【請求項13】
請求項12に記載の蓄電素子ユニットと、
前記蓄電素子ユニット内の蓄電素子モジュールに電気的に接続された配線と、を備える、建物。
【請求項14】
前記蓄電素子ユニットが設置される床と、
前記床から立ち上がった壁と、をさらに備え、
前記床に設置された前記蓄電素子ユニットにおいて、前記化粧パネルの前記第1側面パネルの二辺が、前記床及び前記壁に接続している、請求項13に記載の建物。
【請求項15】
蓄電素子ユニットを建物に設置する方法であって、
蓄電素子モジュール、前記蓄電素子モジュールを収容する筐体、及び前記筐体の配線通過穴が設けられた側壁部を覆う化粧パネルを準備する工程と、
前記建物の配線の位置に基づいて、前記配線通過穴が設けられた前記側壁部の位置を決定する工程と、
前記筐体を建物の床上に設置する工程と、
前記蓄電素子モジュールを前記筐体に収容する工程と、
前記配線と前記蓄電素子モジュールとを電気的に接続する工程と、
前記筐体に化粧パネルを取り付ける工程と、を備える、蓄電素子ユニットの設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧パネル、収容体、蓄電素子ユニット、建物、蓄電素子ユニットの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、蓄電素子モジュールを備える蓄電素子ユニットが知られている。蓄電素子ユニットは、建物に設置される。建物への放電あるいは建物からの蓄電のため、蓄電素子モジュールは、建物内から延び出た配線に電気的に接続される。
【0003】
昨今、蓄電素子ユニットの設置環境に蓄電素子ユニットを調和させる観点から、建物内から蓄電素子モジュールへ延びる配線の隠蔽が求められている。しかしながら、蓄電素子モジュールに対する配線の位置は、蓄電素子ユニットの設置環境に応じて異なる。蓄電素子モジュールに接続される配線を隠蔽しつつ、蓄電素子ユニットを建物の適切な位置に設置することは、容易でない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、蓄電素子モジュールに接続される配線を隠蔽しつつ、蓄電素子ユニットを適切な位置に設置することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による化粧パネルは、
蓄電素子モジュールを収容する筐体の、配線通過穴が設けられた側壁部を覆う化粧パネルであって、
第1方向、及び前記第1方向とは非平行な第2方向に広がる上面パネルと、
前記上面パネルの前記第1方向における一方の縁部から下方に延びる第1側面パネルと、
前記上面パネルの前記第2方向における一方の縁部から下方に延びる第2側面パネルと、を備え、
前記第1側面パネル及び前記第2側面パネルの少なくとも一方の側面パネルは、当該側面パネルが下方に延びる前記上面パネルの一方の縁部とは反対の他方の縁部から下方に延びるよう、前記上面パネル及び他方の側面パネルに着脱可能であり、
前記少なくとも一方の側面パネルが下方に延びる前記上面パネルの一方の縁部、及び、当該一方の縁部とは反対の他方の縁部は、取り外し可能に前記筐体に接続可能である。
【0007】
本発明による化粧パネルにおいて、
前記上面パネル、前記第1側面パネル、及び前記第2側面パネルの一以上のパネルは、一方の面にリブを有してもよい。
【0008】
本発明による化粧パネルにおいて、
前記第1側面パネルは、前記第1方向に突出した突出部を含み、
前記突出部の先端部分には緩衝材が設けられてもよい。
【0009】
本発明による化粧パネルにおいて、
配線が通過可能な配線通過部を含む化粧パネル保持金具によって保持されてもよい。
【0010】
本発明による化粧パネルにおいて、
前記化粧パネル保持金具は、
前記上面パネルに対面する第1板部と、
前記第2側面パネルに対面する第2板部と、を含み、
前記第1側面パネルの二辺が、前記第1板部及び前記第2板部に接続し、
前記配線通過部は、前記第1板部及び前記第2板部の少なくとも一方に設けられてもよい。
【0011】
本発明による化粧パネルにおいて、
前記第2板部は、ねじが通過可能な貫通孔を含んでもよい。
【0012】
本発明による収容体は、
蓄電素子モジュールを収容する筐体と、
前記筐体の配線通過穴が設けられた側壁部を覆う上述した一実施の形態による化粧パネルと、を備える。
【0013】
本発明による収容体において、
前記筐体は、前記蓄電素子モジュールを支持する底壁部及び前記底壁部から立ち上がった複数の側壁部を含む筐体本体と、前記筐体本体を上方から覆う蓋部と、を含み、
前記複数の側壁部は、互いに対向した一対の第1側壁部を含み、
前記配線通過穴は、前記一対の第1側壁部の一方の第1側壁部に設けられ、
前記化粧パネルは、前記一方の第1側壁部に着脱可能でもよい。
【0014】
本発明による収容体において、
前記一方の第1側壁部は、平面視において前記蓋部よりも外方に延び出した延出部を含み、
前記延出部は、上方に開口した凹部を含み、
前記化粧パネルの前記上面パネルは、下方に突出した凸部を含み、
前記上面パネルの前記凸部は、前記延出部の前記凹部に収容可能でもよい。
【0015】
本発明による収容体において、
第2化粧パネルをさらに備え、
前記一対の第1側壁部のうち、前記化粧パネルが着脱可能な一方の第1側壁部とは反対の他方の第1側壁部にも配線通過穴が設けられ、
前記第2化粧パネルは、前記他方の第1側壁部に着脱可能でもよい。
【0016】
本発明による収容体において、
前記筐体は、筐体保持金具によって保持されてもよい。
【0017】
本発明による蓄電素子ユニットは、
蓄電素子モジュールと、
上述した一実施の形態による収容体と、を備える。
【0018】
本発明による建物は、
上述した一実施の形態による蓄電素子ユニットと、
前記蓄電素子ユニット内の蓄電素子モジュールに電気的に接続された配線と、を備える。
【0019】
本発明による建物において、
前記蓄電素子ユニットが設置される床と、
前記床から立ち上がった壁と、をさらに備え、
前記床に設置された前記蓄電素子ユニットにおいて、前記化粧パネルの前記第1側面パネルの二辺が、前記床及び前記壁に接続してもよい。
【0020】
本発明による蓄電素子ユニットの設置方法は、
蓄電素子ユニットを建物に設置する方法であって、
蓄電素子モジュール、前記蓄電素子モジュールを収容する筐体、及び前記筐体の配線通過穴が設けられた側壁部を覆う化粧パネルを準備する工程と、
前記建物の配線の位置に基づいて、前記配線通過穴が設けられた前記側壁部の位置を決定する工程と、
前記筐体を建物の床上に設置する工程と、
前記蓄電素子モジュールを前記筐体に収容する工程と、
前記配線と前記蓄電素子モジュールとを電気的に接続する工程と、
前記筐体に化粧パネルを取り付ける工程と、を備える。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、蓄電素子モジュールに接続される配線を隠蔽しつつ、蓄電素子ユニットを適切な位置に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、一実施の形態を説明するための図であって、蓄電素子ユニットを示す分解斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の蓄電素子ユニットにおける筐体の一部分、筐体保持金具、化粧パネル保持金具を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、筐体の側壁部に設けられた配線通過穴、及び化粧パネルを示す斜視図である。
【
図5】
図5は、
図3に示された化粧パネル及び筐体を部分的に示す斜視図である。
【
図6】
図6は、
図1の蓄電素子ユニットとは異なる位置に、配線通過穴が設けられた側壁部を配置した蓄電素子ユニットを示す斜視図である。
【
図9】
図9は、
図6に示された化粧パネル及び筐体を部分的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に示された具体例を参照して本発明について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから誇張してある。また、一部の図において示された構成等が、他の図面において省略されていることもある。
【0024】
本明細書において、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば「直交」、「平行」、「同一」等の用語については、厳密な意味に限定されることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈する。
【0025】
図面間における方向関係を明確化するため、蓄電素子ユニットを構成する部材を記載した図面には、X方向DX、Y方向DY、Z方向DZを図面間で共通する方向として示している。同様に、化粧パネルを記載した図面には、第1方向DA、第2方向DB、第3方向DCを図面間で共通する方向として示している。各方向において、矢印の先端側が第1側となる。各方向において、第1側とは逆側となる側が第2側となる。図面の紙面に垂直な方向に沿って紙面から奥に向かう矢印を、例えば
図7に示すように、円の中に×を設けた記号により示した。
【0026】
図1~
図9は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。
図1は、一実施の形態における蓄電素子ユニット10及び蓄電素子ユニット10が設置された建物の一部分を示す斜視図である。蓄電素子ユニット10は、蓄電及び放電が可能な二次電池ユニットとして用いられる。図示された蓄電素子ユニット10は、住宅や公共施設等の建物に適用される。
【0027】
蓄電素子ユニット10は、蓄電素子モジュール71と、蓄電素子モジュール71及び建物の配線5を収容するための収容体15と、を含んでいる。蓄電素子ユニット10は、収容体15として、蓄電素子モジュール71を収容する筐体20と、筐体20の一部分を覆う化粧パネル30と、を含んでいる。
【0028】
図1に示す例において、蓄電素子ユニット10は、建物1内に設置されている。蓄電素子ユニット10は、壁3に沿って、床2上に設置されている。床2は、X方向DX、及び、X方向DXに直交するY方向DYに広がっている。壁3は、床2から、X方向DX及びY方向DYの両方向に直交するZ方向DZに立ち上がっている。この壁3は、X方向DX及びZ方向DZに広がっている。
【0029】
図示された例において、Z方向DZは鉛直方向と平行な方向となっている。Z方向DZにおける第1側SZ1は、鉛直方向における上側(上方)となる。Z方向DZにおける第2側は、鉛直方向における下側(下方)となる。
【0030】
図2に示すように、床2に設けられた配線延出口5Xからは、配線5が延び出ている。配線延出口5Xは、壁3に設けられてもよい。配線5は、筐体20に収容された蓄電素子モジュール71と電気的に接続可能である。蓄電素子モジュール71と配線5とが電気的に接続されることで、蓄電素子ユニット10は、建物内に設置された電気装置の電源として機能し得る。
【0031】
図1に示す例においては、X方向DXにおける第1側SX1から蓄電素子モジュール71に向けて延びる配線5が、化粧パネル30によって隠蔽されている。一方、
図6に示す例においては、X方向DXにおける第2側から蓄電素子モジュール71に向けて延びる配線5が、化粧パネル30によって隠蔽されている。本実施の形態による蓄電素子ユニット10には、種々の方向から蓄電素子モジュールに接続される配線の隠蔽を容易とするための工夫がなされている。
【0032】
まず、
図1~
図3、
図5、
図6、
図9を参照して、筐体20について説明する。図示された筐体20は、一つの面が開口した直方体状の外形状を有している。
図1に示すように、筐体20の開口した面は、X方向DX、及び、Y方向DYに広がっている。筐体20は、蓄電素子モジュール71を支持する底壁部21及び底壁部21から立ち上がった複数の側壁部22を含む筐体本体23と、筐体本体23を上方から覆う蓋部24と、を含んでいる。底壁部21、複数の側壁部22、及び蓋部24によって、筐体20の収容空間20Sが形成されている。
【0033】
筐体収容空間20Sには、蓄電素子モジュール71が収容される。筐体収容空間20Sには、蓄電素子モジュール71以外にも、ストッパ72、及び制御モジュール73が収容されてもよい。
図1において、蓋部24が開放されることで、筐体20に収容された蓄電素子モジュール71、ストッパ72、及び制御モジュール73が観察可能となっている。
【0034】
底壁部21は、平面視において(Z方向DZからの観察において)長方形形状を有する板状の部材である。底壁部21は、例えば金属製でもよい。底壁部21は、収容空間20Sに収容された蓄電素子モジュール71等の機器を、Z方向DZにおける第2側から支持する。底壁部21は、Z方向DZにおける第1側SZ1の面において蓄電素子モジュール71に接触している。図示された例において、底壁部21は、Z方向DZにおける第2側の面において、後述する筐体保持金具25に接触している。底壁部21は、Z方向DZにおいて、筐体保持金具25を介して床2に接続している。底壁部21には、蓄電素子ユニット10を床2にねじ止めするねじが通過可能な底壁部貫通穴が設けられてもよい。
【0035】
側壁部22は、長方形形状を有するパネル状の部材である。側壁部22は、例えば樹脂製でもよいし、金属製でもよい。側壁部22は、Z方向DZにおける第1側SZ1に、底壁部21から立ち上がっている。側壁部22は、Z方向DZとは非平行な方向から、筐体収容空間20Sを区画する。
【0036】
側壁部22は、X方向DXに互いに対向した一対の第1側壁部22a及び第2側壁部22bと、Y方向DYに互いに対向した一対の第3側壁部22c及び第4側壁部22dと、を含んでいる。第1側壁部22a及び第2側壁部22bは、Y方向DYに沿って、Z方向DZに延びている。第3側壁部22c及び第4側壁部22dは、X方向DXに沿って、Z方向DZに延びている。第3側壁部22c及び第4側壁部22dが延びる方向は、壁3が延びる方向と平行である。第1側壁部22a及び第2側壁部22bは、X方向DXにおいて筐体収容空間20Sを区画する。第3側壁部22c及び第4側壁部22dは、Y方向DYにおいて筐体収容空間20Sを区画する。
【0037】
図1~
図3に示すように、X方向DXに互いに対応する第1側壁部22a及び第2側壁部22bは、第1側壁部22aが第2側壁部22bよりもX方向DXにおける第1側SX1に位置するように配置することができる。一方で、
図6に示すように、第1側壁部22a及び第2側壁部22bは、第2側壁部22bが第1側壁部22aよりもX方向DXにおける第1側SX1に位置するように配置することもできる。
【0038】
図1~
図3に示すように、Y方向DYに互いに対応する第3側壁部22c及び第4側壁部22dは、第3側壁部22cが第4側壁部22dよりもY方向DYにおける第1側SY1に位置するように配置することができる。一方で、
図6に示すように、第3側壁部22c及び第4側壁部22dは、第4側壁部22dが第3側壁部22cよりもX方向DXにおける第1側SX1に位置するように配置することもできる。
【0039】
図1~
図3及び
図6に示す例において、第1側壁部22aには、配線通過穴26が設けられている。配線通過穴26は、蓄電素子モジュール71に接続される建物1の配線5が通過可能な穴である。配線通過穴26は、側面視において(X方向DXからの観察において)円形形状を有している。
図2に示すように、第1側壁部22aには、複数の配線通過穴26が設けられてもよい。図示された例においては、二つの配線通過穴26がY方向DYに間隔を空けて設けられている。
図5及び
図9に示すように、配線通過穴26の周囲には、配線通過穴26を通過する配線5を保護するハトメ28が設けられてもよい。
【0040】
図示された例において、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aは、平面視において(Z方向DZにおける第1側SZ1からの観察において)蓋部24よりもX方向DXにおける外方、すなわち筐体20の収容空間20Sから離れる向きに延び出した延出部27を含んでいる。
図2、
図3、
図5に示す例において、延出部27は、Y方向DY及びZ方向DZに沿って、X方向DXにおける第1側SX1に延び出している。
図6及び
図9に示す例において、延出部27は、Y方向DY及びZ方向DZに沿って、X方向DXにおける第2側に延び出している。延出部27は、配線通過穴26が設けられた側壁部22と一体的に形成されてもよいし、配線通過穴26が設けられた側壁部とは別体として形成された延出部27が、当該側壁部に取り付けられてもよい。
【0041】
図5及び
図9によく示されるように、延出部27は、上方に開口した凹部27Sを含んでいる。凹部27Sは、X方向DX及びY方向DYに広がっている。凹部27Sは、Y方向DYに間隔を空けて二つ設けられている。凹部27Sは、後述する化粧パネル30の上面パネル40に設けられた凸部42を収容可能である。
【0042】
壁3と平行に延びる第3側壁部22c及び第4側壁部22dのうち、いずれか一方の側壁部は、Y方向DYにおいて壁3に直接対面している。
図1に示す例においては、Y方向DYに互いに対向した一対の側壁部のうち、第4側壁部22dが壁3に接続している。一方、
図6に示す例においては、第3側壁部22cが壁3に接続している。図示された例において、壁3にY方向から接続する側壁部は、後述する筐体保持金具25を介して壁3に接続している。
【0043】
蓋部24は、パネル状の部材である。蓋部24は、上方から筐体本体23を覆っている。筐体収容空間20Sは、蓋部24によってZ方向DZにおける第1側SZ1から区画されている。筐体本体23に取り付けられたとき、蓋部24は、X方向DX及びY方向DYに広がっている。蓋部24は、例えば筐体本体23にねじ止めされることで、筐体本体23に取り付けられてもよい。蓋部24は、樹脂製でもよいし、金属製でもよい。
【0044】
以上のような構成を有する筐体20は、
図2に示すような筐体保持金具25によって保持されてもよい。図示された例において、筐体保持金具25は、建物1に設置されている。筐体保持金具25は、底板部251と、底板部251に接続された側板部252と、を含んでいる。底板部251及び側板部252は、一体的に製造されてもよい。あるいは、別体として製造された底板部251と側板部252とが互いに接続されることで、筐体保持金具25が製造されてもよい。
【0045】
底板部251は、平面視において長方形形状を有する板状の部材である。底板部251は、長手方向及び長手方向に直交する幅方向に広がっている。
図2に示す例において、底板部251は、床2上に設置されている。床2上に設置された底板部251の長手方向は、X方向DXに平行となっている。床2上に設置された底板部251の幅方向は、Y方向DYに平行となっている。
【0046】
底板部251は、Z方向DZにおける第1側SZ1において、筐体20の底壁部21とZ方向DZに対面している。底板部251は、Z方向DZにおける第1側SZ1から、建物1の床2とZ方向DZに対面している。底板部251は、幅方向における一方の縁部において、側板部252に接続している。底板部251は、例えば、金属製の板材を折り曲げることによって製造されてもよい。
【0047】
図2に示す例において、底板部251は、周縁部251a及び周縁部251aよりも中心部分に位置する複数の底板膨出部251bにおいて、長手方向及び幅方向の両方向に直交する厚み方向に突出している。Z方向DZにおける第1側SZ1から底板部251に設置される底壁部21は、周縁部251a及び底板膨出部251bにおいて、底板部251に接触し得る。底板膨出部251bには、蓄電素子ユニット10を床2にねじ止めするねじが通過可能な底板貫通穴251H が設けられてもよい。底板貫通穴251Hは、底壁部21に設けられた底壁部貫通穴とZ方向DZにおいて重なってもよい。
【0048】
側板部252は、正面視において長方形形状を有する板状の部材である。側板部252は、長手方向及び長手方向に直交する幅方向に広がっている。
図2に示す例において、側板部252の長手方向は、X方向DXに平行である。側板部252の幅方向は、Z方向DZに平行である。
図1に示す例において、側板部252は、Y方向DYにおける第1側SY1において、筐体20の第4側壁部22dとY方向DYに対面している。
図6に示す例において、側板部252は、Y方向DYにおける第1側SY1において、筐体20の第3側壁部22cとY方向DYに対面している。側板部252は、Y方向DYにおける第2側において、壁3とY方向DYに対面している。側板部252は、幅方向における一方の縁部において、底板部251に接続している。側板部252は、例えば、金属製の板材を折り曲げることによって製造されてもよい。
【0049】
側板部252は、長手方向及び幅方向の両方向に直交する厚み方向に膨出する複数の側板膨出部252aを含んでもよい。
図2に示す例において、複数の側板膨出部252aは、建物1の壁3に向けて、厚み方向に膨出している。側板部252は、側板膨出部252aにおいて、壁3と接触し得る。側板膨出部252aには、筐体保持金具25を壁3に固定するねじが通過可能な側板貫通穴252Hが設けられてもよい。
【0050】
側板部252は、厚み方向において側板膨出部252aとは反対の向きに張り出す側板張出部252bを含んでもよい。
図2に示す例において、Y方向DYにおける第1側SY1に張り出している。側板部252は、側板張出部252bにおいて、筐体20の側壁部22と接触し得る。
【0051】
次に、
図1及び
図3~
図9を参照して、化粧パネル30について説明する。図示された例において、化粧パネル30は、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aを覆うように、筐体20に取り付けられる。第1側壁部22aを覆う化粧パネル30は、配線5を収容する化粧パネル収容空間30Sを形成する。
図1に示す例において、化粧パネル30は、X方向DXにおける第1側SX1から、第1側壁部22aを覆っている。
図6に示す例において、化粧パネル30は、X方向DXにおける第2側から、第1側壁部22aを覆っている。化粧パネル30は、建物1の配線5を隠蔽する。化粧パネル30は、上面パネル40と、上面パネル40に接続された第1側面パネル50と、第1側面パネル50とは異なる位置において上面パネル40に接続された第2側面パネル60と、を含んでいる。上面パネル40、第1側面パネル50、及び第2側面パネル60によって、化粧パネル収容空間30Sが形成される。なお、
図5及び
図9では、第1側面パネル50及び第2側面パネル60が省略されている。
【0052】
上面パネル40は、第1方向DA、及び第1方向DAとは非平行な第2方向DBに広がっている。図示された例において、第2方向DBは、第1方向DAに直交する方向である。上面パネル40は、平面視(第3方向DCにおける第1側SC1からの観察)において、長方形形状を有する板状の部材である。上面パネル40は、第3方向DCにおける第1側SC1から、化粧パネル収容空間30Sを区画している。上面パネル40は、例えば樹脂成形物として一体的に製造されてもよい。
【0053】
図示された蓄電素子ユニットの一具体例において、化粧パネル30の第1方向DAは、蓄電素子ユニット10のX方向DXと平行な方向となっている。化粧パネル30の第2方向DBは、蓄電素子ユニット10のY方向DYと平行な方向となっている。化粧パネル30の第3方向DCは、蓄電素子ユニット10のZ方向DZと平行な方向となっており、鉛直方向と平行な方向となっている。
【0054】
図3及び
図4に示すように、上面パネル40は、第1方向DAにおける一対の縁部40a,40bと、第2方向DBにおける一対の縁部40c,40dと、を有している。第1方向DAにおける一対の縁部40a,40bは、第1縁部40aと、第2縁部40bと、を含んでいる。第2方向DBにおける一対の縁部40c,40dは、第3縁部40cと、第4縁部40dと、を含んでいる。
図3及び
図6に示すように、上面パネル40において、第1縁部40aは、第2縁部40bよりも第1方向DAにおける第1側SA1に位置している。また、上面パネル40において、第3縁部40cは、第4縁部40dよりも第2方向DBにおける第1側SB1に位置している。
【0055】
図3に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第1側SX1から覆うとき、上面パネル40の第1縁部40aは、第1側面パネル50に接続する。第2縁部40bは、筐体20の第1側壁部22aに接続する。一方、
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第2側から覆うとき、上面パネル40の第1縁部40aは、筐体20の第1側壁部22aに接続する。第2縁部40bは、第1側面パネル50に接続する。
【0056】
図3及び
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向から覆うとき、上面パネル40の第3縁部40cは、第2側面パネル60に接続している。
図1及び
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向から覆うとき、上面パネル40の第4縁部40dは、後述する化粧パネル保持金具35の第2板部352を介して、建物1の壁3に接続している。
【0057】
図4に示すように、第1方向DAにおける一対の縁部40a,40bにおいて、上面パネル40は、下方(第3方向DCにおける第2側)に折れ曲がっている。第2方向DBにおける一対の縁部40c,40dは、それぞれ、第1方向DAに延びている。第2方向DBにおける一対の縁部40c,40dにおいて、上面パネル40は、下方(第3方向DCにおける第2側)に折れ曲がっている。
【0058】
上面パネル40は、上面パネル40と第1側面パネル50とを接続するねじが締結可能なねじ穴41を含んでもよい。
図4に示された例において、ねじ穴41は、第1方向DA及び第2方向DBに広がる上面パネル40の主面から、化粧パネル収容空間30Sに向けて、第3方向DCにおける第2側に突出している。
図7に示されるように、ねじ穴41は、上面パネル40の第2方向DBにおける中央部分に設けられている。ねじ穴41は、第2方向DBに間隔を空けて二つ設けられている。上面パネル40におけるねじ穴41のこのような配置は、後述する第1側面パネル50の第1接続部51に設けられた第1穴51Hの配置に対応している。
【0059】
上面パネル40は、下方に突出した凸部42を含んでもよい。
図5及び
図9に破線及び二点鎖線を用いて示すように、凸部42は、下方(第3方向DCにおける第2側)に折れ曲がった、上面パネル40の第1方向DAにおける縁部40a,40bからさらに下方に突出している。図示された例において、凸部42は、上面パネル40の第1縁部40aから突出した第1凸部421と、上面パネル40の第2縁部40bから突出した第2凸部422と、を含んでいる。第1凸部421及び第2凸部422は、それぞれ、第2方向DBに間隔を空けて二つ設けられている。第1凸部421及び第2凸部422は、互いに同一の形状及び寸法を有している。
【0060】
図5に示す例において第3方向DCに延びる二点鎖線を用いて示すように、第2凸部422は、第1側壁部22aの延出部27に設けられた凹部27Sに、第3方向DCにおける第1側SC1から収容可能となっている。
【0061】
一方、
図9に示す例において第3方向DCに延びる二点鎖線を用いて示すように、第1凸部421も、第1側壁部22aの延出部27に設けられた凹部27Sに、第3方向DCにおける第1側SC1から収容可能となっている。
【0062】
凸部42は、第3方向DCにおける第1側SC1に移動させることで、凹部27Sから外すことができる。これにより、化粧パネル30を筐体20から容易に取り外すことができる。
【0063】
図4に示す例において、上面パネル40は、第3縁部40cに、第2側面パネル60を受容する受容部43を含んでいる。受容部43は、第1方向DA及び第2方向DBに広がる上面パネル40の主面から、第3方向DCにおける第2側に突出している。受容部43は、後述する第2側面パネル60の係合部62を受容するため、第3方向DCにおける第1側SC1に凹んでいる。
【0064】
上面パネル40は、化粧パネル収容空間30Sを向く面に、リブ44を有してもよい。
図4に示す例において、リブ44は、第1方向DAにおける縁部40a,40b、及び、第2方向DBにおける縁部40c,40d以外の部分において、第1方向DAに沿って、第3方向DCにおける第2側に延びている。リブ44は、第1方向DAにおける縁部40a,40bにおいて、第3方向DCに沿って、化粧パネル収容空間30Sに向けて第1方向DAに延びている。リブ44は、第2方向DBにおける縁部40c,40dにおいて、第3方向DCに沿って、第2方向DBに延びている。上面パネル40がリブ44を含むことで、上面パネル40の剛性を確保できる。
【0065】
第1側面パネル50は、上面パネル40の第1方向DAにおける一方の縁部から下方に延びる板状の部材である。
図3に示す例において、第1側面パネル50は、上面パネル40の第1縁部40aから下方に延びるよう、上面パネル40に取り付けられている。一方、
図8に示す例において、第1側面パネル50は、上面パネル40の第1縁部40aとは反対の第2縁部40bから下方に延びるよう、上面パネル40に取り付けられている。したがって、第1側面パネル50は、第1方向DAにおけるいずれの縁部にも取り付けることができる。第1側面パネル50は、第1方向DAにおけるいずれか一方の側から、化粧パネル収容空間30Sを区画する。第1側面パネル50は、例えば樹脂成形物として一体的に製造されてもよい。
【0066】
第1側面パネル50は、側面視(第1方向DAにおけるいずれか一方の側からの観察)において、第3方向DCに延びる第1辺50a及び第2辺50bと、第2方向DBに延びる第3辺50c及び第4辺50dと、を有している。
図3に示す例において、第1辺50aは、第2辺50bよりも第2方向DBにおける第1側SB1に位置している。図示された例において、第1辺50aは、第2側面パネル60に接続している。第2辺50bは、後述する化粧パネル保持金具35の第2板部352を介して、壁3に接続している。
【0067】
図6に示される第1側面パネル50は、
図1及び
図3に示された配置から、第3方向DCに平行な軸を中心に反転(180°回転)されている。この結果、
図6に示す例において、第1側面パネル50の第1辺50aは、
図1及び
図3とは異なり、第2辺50bよりも第2方向DBにおける第2側に位置している。
図6に示した例において、第1辺50aは、化粧パネル保持金具35の第2板部352を介して、壁3に接続している。第2辺50bは、第2側面パネル60に接続している。
【0068】
図3及び
図6に示すように、第3辺50cは、第4辺50dよりも第3方向DCにおける第1側SC1に位置している。
図1及び
図6に示すように、第1側面パネル50の第3辺50cは、上面パネル40に接続している。また、第1側面パネル50の第4辺50dは、後述する化粧パネル保持金具35の第1板部351を介して、床2に接続している。
【0069】
図4及び
図7に示す例において、第1側面パネル50は、化粧パネル収容空間30Sに向けて第1方向DAに突出した第1接続部51を含んでいる。第1接続部51は、第1側面パネル50の第3辺50cに沿って設けられている。
図4に示す例において、第1接続部51は、第1方向DAにおける第2側に突出している。
図7に示す例において、第1接続部51は、第1方向DAにおける第1側SA1に突出している。第1接続部51は、上面パネル40と第1側面パネル50とを接続するねじが通過可能な第1穴51Hを含んでいる。第1穴51Hは、第1接続部51を第3方向DCに貫通している。第1穴51Hを通過したねじが上面パネル40のねじ穴41にねじ止めされることで、第1側面パネル50が上面パネル40に取り付けられる。
【0070】
図4において一点鎖線を用いて示すように、上面パネル40の第1縁部40aと第1側面パネル50の第3辺50cとを接続させたとき、第1接続部51の第1穴51Hと上面パネル40のねじ穴41とが、第3方向DCに重なる。一方、
図6及び
図7に示すように、上面パネル40の第2縁部40bと第1側面パネル50の第3辺50cとを接続させたときにも、第1接続部51の第1穴51Hと上面パネル40のねじ穴41とが、第3方向DCに重なる。第1側面パネル50の第1穴51Hと上面パネル40のねじ穴41とが第3方向DCに重なることで、第1穴51Hを通過したねじを上面パネル40のねじ穴41にねじ止めできる。ねじ止めによって、上面パネル40を第1側面パネル50に取り付けることができる。また、ねじ止めを解除することで、上面パネル40を第1側面パネル50から外すことができる。第1側面パネル50は、第1側面パネル50を上面パネル40の第1方向DAにおけるいずれの縁部40a,40bに接続させた場合であっても、第2側面パネル60に着脱可能となっている。
【0071】
図4及び
図7に示す例において、第1側面パネル50は、化粧パネル収容空間30Sに向けて第1方向DAに突出した第2接続部52を含んでいる。第2接続部52は、第1側面パネル50の第1辺50aに沿って設けられた第1第2接続部521及び第2第2接続部522と、第1側面パネル50の第2辺50bに沿って設けられた第3第2接続部523及び第4第2接続部524と、を含んでいる。第2接続部52の各々は、第1側面パネル50と第2側面パネル60とを接続するねじが通過可能な第2穴52Hを含んでいる。第2穴52Hは、第2接続部52を第2方向DBに貫通している。詳しくは後述するように、第2穴52Hを通過したねじが第2側面パネル60のねじ穴61にねじ止めされることで、第1側面パネル50が第2側面パネル60に取り付けられる。
【0072】
図4及び
図7に示す例において、第1側面パネル50は、化粧パネル収容空間30Sに向けて第1方向DAに突出した突出部53を含んでいる。
図4に示す例において、突出部53は、第1方向DAにおける第2側に突出している。
図7に示す例において、突出部53は、第1方向DAにおける第1側SA1に突出している。第1方向DAにおいて、突出部53は、筐体20の側壁部22と第1側面パネル50の主面との間に位置する。突出部53は、化粧パネル収容空間30Sに向けて、第1側面パネル50が第1方向DAにおける第2側にたわむことを抑制する。
【0073】
図示された例において、突出部53の第1方向DAにおける先端部分、すなわち第1側面パネル50の主面から第1方向DAに最も離れた部分には、緩衝材54が設けられている。この具体例によれば、化粧パネル30を筐体20に取り付ける際、突出部53は、緩衝材54を介して第1側壁部22aに接触し得る。これにより、突出部53と第1側壁部22aあるいは配線5との接触による騒音や傷の発生を抑制できる。また、緩衝材54によれば、筐体20内に収容された機器の動作によって発生する振動が、筐体20を介して化粧パネル30へ伝達することを抑制できる。 緩衝材54は、例えばウレタン製のスポンジでもよい。
【0074】
図4に示す例において、第1側面パネル50は、第3辺50cに薄肉部55を有している。薄肉部55における厚さ(第1方向DAにおける長さ)は、第1側面パネル50の薄肉部55以外の部分における厚さよりも、小さくなっている。薄肉部55の形状は、第1側面パネル50に取り付けられる上面パネル40の第1方向DAにおける縁部40a,40b及び凸部42の形状に対応している。この具体例によれば、
図8に示すように、第1方向DAに重なった上面パネル40と第1側面パネル50との接続部分における厚さの増大を抑制できる。これにより、化粧パネル30の意匠性を向上できる。
【0075】
第1側面パネル50は、化粧パネル収容空間30Sを向く面に、リブ56を有してもよい。
図4に示す例において、リブ56は、第1側面パネル50の薄肉部55以外の部分において、第2方向DB及び第3方向DCのいずれか一方の方向に沿って、第1方向DAにおける第2側に延びている。第1側面パネル50がリブ56を含むことで、第1側面パネル50の剛性を確保できる。
【0076】
図1に示す例において、第2側面パネル60は、上面パネル40の第3縁部40cから下方に延びる板状の部材である。第2側面パネル60は、第1方向DA及び第3方向DCに広がっている。第2側面パネル60は、第2方向DBにおける第1側SB1から、化粧パネル収容空間30Sを区画している。
【0077】
図1及び
図4に示すように、第2側面パネル60は、第1方向DAにおける一対の縁部60a,60bと、第3方向DCにおける一対の縁部60c,60dと、を含んでいる。第1方向DAにおける一対の縁部60a,60bは、第1縁部60aと、第2縁部60bと、を含んでいる。第3方向DCにおける一対の縁部60c,60dは、第3縁部60cと、第4縁部60dと、を含んでいる。
図3及び
図6に示すように、第1縁部60aは、第2縁部60bよりも第1方向DAにおける第1側SA1に位置している。また、第3縁部60cは、第4縁部60dよりも第3方向DCにおける第1側SC1に位置している。
【0078】
図4に示すように、第2側面パネル60は、第1縁部60a及び第2縁部60bにおいて、第2方向DBにおける第2側に折れ曲がっている。第2側面パネル60は、第3縁部60c及び第4縁部60dにおいて、第2方向DBにおける第2側に折れ曲がっている。
【0079】
図3に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第1側SX1から覆うとき、第1縁部60aは、第1側面パネル50に接続し、第2縁部60bは、筐体20の第1側壁部22aに接続する。一方、
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第2側から覆うとき、第1縁部60aは、筐体20の第1側壁部22aに接続し、第2縁部60bは、第1側面パネル50に接続する。
【0080】
図3及び
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向から覆うとき、第3縁部60cは、上面パネル40に接続している。
図1及び
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向から覆うとき、第4縁部60dは、後述する化粧パネル保持金具35の第1板部351を介して、建物1の床2に接続している。
【0081】
第2側面パネル60は、第1側面パネル50と第2側面パネル60とを接続するねじが締結可能なねじ穴61を含んでもよい。図示された例において、ねじ穴61は、第1方向DA及び第3方向DCに広がる第2側面パネル60の主面から、化粧パネル収容空間30Sに向けて、第2方向DBにおける第2側に突出している。ねじ穴61は、第3方向DCに間隔を空けて二つ設けられている。第2側面パネル60におけるねじ穴61のこのような配置は、第1側面パネル50の第2接続部52に設けられた第2穴52Hの配置に対応している。
【0082】
図4に一点鎖線を用いて示すように、上面パネル40の第1縁部40aに第1側面パネル50を接続させたとき、第1側面パネル50の第1第2接続部521及び第2第2接続部522の各々に設けられた第2穴52Hと、第2側面パネル60のねじ穴61と、が、第2方向DBに重なる。一方、
図8に示すように、上面パネル40の第2縁部40bに第1側面パネル50を接続させたとき、第1側面パネル50の第3第2接続部523及び第4第2接続部524の各々に設けられた第2穴52Hと、第2側面パネル60のねじ穴61と、が、第2方向DBに重なる。第1側面パネル50の第2穴52Hと第2側面パネル60のねじ穴61とが第2方向に重なることで、第2穴52Hを通過したねじを第2側面パネル60のねじ穴61にねじ止めできる。ねじ止めによって、第1側面パネル50を第2側面パネル60に取り付けることができる。また、ねじ止めを解除することで、第1側面パネル50を第2側面パネル60から外すことができる。したがって、第1側面パネル50を上面パネル40の第1方向DAにおけるいずれの縁部40a,40bに接続させた場合であっても、第1側面パネル50は、第2側面パネル60に着脱可能となっている。
【0083】
第2側面パネル60は、上面パネル40の受容部43に収容可能な係合部62を含んでもよい。
図4に示す例において、係合部62は、第2側面パネル60の第3方向DCにおける第1側SC1の縁部60cに設けられている。係合部62は、第3方向DCにおける第2側から、上面パネル40の受容部43に受容可能である。
【0084】
第2側面パネル60は、化粧パネル収容空間30Sを向く面に、リブ63を有してもよい。
図4に示すように、リブ63は、第2方向DBにおける第2側に向けて延び出している。リブ63は、第3方向DCに間隔を空けて複数設けられている。第2側面パネル60がリブ63を含むことで、第2側面パネル60の剛性を確保できる。
【0085】
以上のような構成を有する化粧パネル30は、化粧パネル保持金具35によって保持されてもよい。
図1~
図3及び
図6に示す例において、化粧パネル保持金具35は、建物1に設置されている。化粧パネル保持金具35は、第1方向DAから筐体保持金具25に接続されてもよい。化粧パネル保持金具35は、第1板部351と、第2板部352と、を含んでいる。第1板部351及び第2板部352は、一体的に製造されてもよい。あるいは、別体として製造された第1板部351と第2板部352とが互いに接続されることで、化粧パネル保持金具35が製造されてもよい。
【0086】
第1板部351は、平面視において長方形形状を有する板状の部材である。第1板部351は、長手方向及び長手方向に直交する幅方向に広がっている。第1板部351は、幅方向における一方の縁部において、第2板部352に接続している。
図3に示す例において、第1板部351の長手方向は、Y方向DYに平行である。第1板部351の幅方向は、X方向DXに平行である。第1板部351は、例えば金属製でもよい。
【0087】
第1板部351は、Z方向DZにおける第1側SZ1から、化粧パネル30の上面パネル40とZ方向DZに対面している。第1板部351は、Z方向DZにおける第2側から、建物1の床2とZ方向DZに対面している。
【0088】
図1及び
図6に示すように、第1板部351には、第1側面パネル50の第4辺50dが接続している。第4辺50dは、第1板部351を介して、床2に接続している。また、第1板部351には、第2側面パネル60の第4縁部60dが接続している。第4縁部60dは、第1板部351を介して、床2に接続している。
【0089】
図3に示すように、第1板部351は、建物1の配線5が通過可能な配線通過部35Hを含んでいる。第1板部351は、配線通過部35Hにおいて長手方向及び幅方向に肉抜きされている。建物1の配線5は、第1板部351の配線通過部35Hを通過して上方(Z方向DZにおける第1側SZ1)に延び出している。
【0090】
第2板部352は、正面視において長方形形状を有する板状の部材である。第2板部352は、長手方向及び長手方向に直交する幅方向に広がっている。第2板部352は、長手方向における一方の縁部において、第1板部351に接続している。
図3に示す例において、第2板部352の長手方向は、Z方向DZに平行である。第2板部352の幅方向は、X方向DXに平行である。第2板部352は、例えば金属製でもよい。
【0091】
第2板部352は、Y方向DYにおける第2側から、化粧パネル30の第2側面パネル60とY方向DYに対面している。第2板部352は、Y方向DYにおける第1側SY1から、建物1の壁3とY方向DYに対面している。
【0092】
図1に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第1側から覆うとき、第2板部352には、第1側面パネル50の第2辺50bが接続している。第2辺50bは、第2板部352を介して、第2方向DBにおいて壁3に接続している。一方、
図6に示すように、化粧パネル30が第1側壁部22aをX方向DXにおける第2側から覆うとき、第2板部352には、第1側面パネル50の第1辺50aが接続している。第1辺50aは、第2板部352を介して、第2方向DBにおいて壁3に接続している。
【0093】
図1及び
図6に示すように、第2板部352には、上面パネル40の第4縁部40dが接続している。第4縁部40dは、第2板部352を介して、第2方向DBにおいて壁3に接続している。
【0094】
図3に示すように、第2板部352は、第1板部351と同様、建物1の配線5が通過可能な配線通過部35Hを含んでいる。第2板部352は、配線通過部35Hにおいて、長手方向及び幅方向に肉抜きされている。配線5は、蓄電素子ユニット10の設置環境に応じて、第2板部352の配線通過部35Hを通過し得る。
【0095】
図3に示すように、第2板部352は、ねじが通過可能な貫通穴36Hをさらに含んでいる。貫通穴36Hは、第2板部352を厚み方向に貫通している。化粧パネル保持金具35は、貫通穴36Hを通過したねじがねじ止めされることで、建物1に取り付けられてもよい。
【0096】
次に、蓄電素子モジュール71について説明する。
図1に示す例において、筐体20の収容空間20Sに収容された蓄電素子モジュール71が、部分的に観察される。筐体20の収容空間20Sには、複数の蓄電素子モジュール71が収容されてもよい。図示された例において、筐体20の収容空間20Sにおいて、蓄電素子モジュール71は、Z方向DZに重ねられている。Z方向DZに重ねられた複数の蓄電素子モジュール71のうち、Z方向DZにおける最も第2側に位置する蓄電素子モジュール71(図示せず)は、筐体20の底壁部21に接触している。すなわち、複数の蓄電素子モジュール71は、底壁部21によってZ方向DZにおける第2側から支持されている。
【0097】
蓄電素子モジュール71には、図示しない複数のセルを収容する機能を有する。セルは、蓄電素子として取り扱われる最小単位である。セルは、種々の形式を採用できる。セルは、例えばリチウムイオン二次電池でもよい。
【0098】
蓄電素子モジュール71は、モジュール配線71Lを含んでもよい。
図1に示す例において、複数のモジュール配線71Lが、複数の蓄電素子モジュール71の各々から延びている。複数のモジュール配線71Lは、筐体収容空間20Sに収容されている。複数のモジュール配線71Lは、制御モジュール73に接続されている。モジュール配線71Lは、制御モジュール73を介して、建物1の配線5と電気的に接続されている。モジュール配線71Lが建物1の配線5と接続されることで、蓄電素子モジュール71と建物1の配線5とが電気的に接続されている。
【0099】
次に、ストッパ72について説明する。
図1に示す例において、筐体20の収容空間20Sに収容されたストッパ72が部分的に観察される。筐体20の収容空間20Sにおいて、ストッパ72は、筐体20に固定されている。ストッパ72は、蓄電素子モジュール71の筐体20に対するZ方向DZへの相対移動を制限する。ストッパ72は、例えば金属製の板状の部材によって構成されてもよい。
【0100】
次に、制御モジュール73について説明する。
図1に示す例において、制御モジュール73は、筐体20の収容空間20Sに収容されている。制御モジュール73は、ストッパ72を介して蓄電素子モジュール71にZ方向DZにおける第1側SZ1から重ねられている。制御モジュール73は、筐体20の収容空間20Sに収容された蓄電素子モジュール71と電気的に接続されてもよい。図示された例において、制御モジュール73は、負複数のモジュール配線を介して、複数の蓄電素子モジュール71の各々と電気的に接続されている。制御モジュール73は、建物1の配線5に電気的に接続されてもよい。
【0101】
制御モジュール73は、複数の蓄電素子モジュール71の蓄電および放電を制御する機能、蓄電素子モジュール71の蓄電状態(例えば蓄電量)を監視する機能、蓄電素子モジュール71の異常の有無を監視する機能の一以上の機能を有する。制御モジュール73は、蓄電素子モジュール71の蓄電状態や異常の有無等に関する情報を、蓄電素子ユニット10の外部に設けられた制御装置(図示せず)に送信し得る。制御モジュール73は、蓄電素子モジュール71との電気的な接続状態および制御装置との電気的な接続状態を変更可能な開閉器を有してもよい。
【0102】
図示された化粧パネル30の作用について説明する。具体的には、化粧パネル30を含む蓄電素子ユニット10の設置方法について説明する。
【0103】
まず、蓄電素子ユニット10に含まれる部材を準備する。具体的には、蓄電素子モジュール71、筐体20、及び化粧パネル30が、蓄電素子ユニット10を設置する建物1に持ち込まれる。蓄電素子ユニット10に含まれる部材として、筐体保持金具25、化粧パネル保持金具35、ストッパ72、制御モジュール73がさらに持ち込まれてもよい。蓄電素子ユニット10に含まれるこれらの部材は、別々に建物1に持ち込まれてもよい。
【0104】
次に、建物1の配線5の位置に基づいて、配線通過穴26が設けられた側壁部22の位置を決定する。第1に、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aを、配線延出口5Xの近傍に持ち込む。第1側壁部22aは、単体として持ち込まれてもよいし、組み立てられた筐体20の一部材として持ち込まれてもよい。
【0105】
第2に、配線延出口5Xから配線5が延びる方向に基づいて、配線通過穴26が広がる方向を決定する。
図1及び
図6に示す例において、配線5は、配線延出口5XからX方向DXに延びている。X方向DXに延びる配線5が通過可能となるよう、配線通過穴26が広がる方向は、Y方向DY及びZ方向DZに決定される。配線通過穴26が広がる方向とともに、第1側壁部22aが広がる方向も、Y方向DY及びZ方向DZに決定される。この結果、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aの位置は、配線延出口5Xに対して、X方向DXにおける第1側SX1及び第2側のいずれか一方の側に決定される。
【0106】
第3に、筐体20の設置位置に基づいて、第1側壁部22aの位置を決定する。筐体20を配線延出口5XよりもX方向DXにおける第2側に設置することが好ましい場合、第1側壁部22aの位置は、
図1及び
図2に示すように、配線延出口5Xに対してX方向DXにおける第2側に決定される。一方、筐体20を配線延出口5XよりもX方向DXにおける第1側SX1に設置することが好ましい場合、第1側壁部22aの位置は、
図6に示すように、配線延出口5Xに対してX方向DXにおける第1側SX1に決定される。以上のようにして、建物1の配線5の位置に基づき、配線通過穴26が設けられた側壁部22の位置が決定される。
【0107】
第1側壁部22aの配線延出口5Xに対するX方向DXにおける位置は、第1側壁部22a及び第1側壁部22aを含む筐体20をZ方向DZに平行な軸を中心として反転(180°回転)させることで、第1側SX1と第2側との間で変更できる。
【0108】
次に、配線通過穴26が設けられた側壁部22aの位置に基づいて、化粧パネル30の位置を決定する。ところで、昨今では、蓄電素子ユニットの設置環境に蓄電素子ユニットを調和させる観点から、建物内から蓄電素子モジュールへ延びる配線の隠蔽が求められている。配線を隠蔽するため、蓄電素子ユニットは、蓄電素子モジュール及び配線を収容可能な収容体を含み得る。収容体は、蓄電素子モジュールの収容部分と、配線の収容部分と、を別々に含み得る。
【0109】
しかしながら、収容体に対する配線の位置は、建物の寸法や蓄電素子ユニットの設置作業性等、種々の要因によって決定され得る。一方で、配線の収容部分の位置は、収容体に対する配線の位置に関わらず、蓄電素子モジュールの収容部分との位置関係のみによって決定され得る。この結果、収容体の建物における設置位置によっては、配線を適切に隠蔽できないばかりか、配線の収容部分に配線を収容できない問題すら生じ得る。
【0110】
これに対して、本実施の形態による化粧パネルの一具体例において、化粧パネル30は、上面パネル40と、第1側面パネル50と、第2側面パネル60と、を含んでいる。上面パネル40及び第1側面パネル50は、互いに対して着脱可能である。上面パネル40及び第2側面パネル60は、互いに対して着脱可能である。第1側面パネル50及び第2側面パネル60は、互いに対して着脱可能である。第1側面パネル50は、上面パネル40の第1方向DAにおける一対の第1縁部40a及び第2縁部40bの両縁部から下方(第3方向DCにおける第2側)に延びるよう、上面パネル40及び第2側面パネル60に着脱可能である。
【0111】
この具体例によれば、筐体20に対してX方向DXにおける第1側SX1から化粧パネル30を取り付ける場合、第1側面パネル50は、上面パネル40の第1縁部40aに取り付けられる。一方、筐体20に対してX方向DXにおける第2側から化粧パネル30を取り付ける場合、第1側面パネル50は、上面パネル40の第2縁部40bに取り付けられる。すなわち、収容体15における配線5の収容部分である化粧パネル30と、収容体15における蓄電素子モジュール71の収容部分である筐体20との位置関係を、収容体15に対する配線5の位置に応じて選択できる。
【0112】
図1に示す例において、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aをX方向DXにおける第1側SX1から覆うよう、化粧パネル30の位置が決定される。一方、
図6に示す例において、配線通過穴26が設けられた第1側壁部22aをX方向DXにおける第2側から覆うよう、化粧パネル30の位置が決定される。
【0113】
次に、決定された筐体20の位置に基づき、筐体保持金具25を建物1に設置する。
図2に示すように、筐体保持金具25の底板部251は、筐体20の底壁部21のX方向DX及びY方向DYにおける位置に基づき、Z方向DZにおける第1側SZ1から床2に設置される。筐体保持金具25の側板部252は、第4側壁部22dのY方向DY及びZ方向DZにおける位置に基づき、Y方向DYにおける第1側SY1から壁3に設置される。図示された例において、建物1の床2及び壁3に設置された筐体保持金具25は、側板部252の側板貫通穴252Hを通過するねじを壁3にねじ留めすることによって、建物1に固定される。このようにして、決定された筐体20の位置に基づき、筐体保持金具25が建物1に設置される。
【0114】
次に、決定された化粧パネル30の位置に基づき、化粧パネル保持金具35を設置する。
図2及び
図3に示すように、化粧パネル保持金具35の第1板部351は、化粧パネル30のX方向DX及びY方向DYにおける位置に基づき、Z方向DZにおける第1側SZ1から床2に設置される。第1板部351を床2に設置するとき、建物1の床2からZ方向DZにおける第1側SZ1に延び出す配線5を、第1板部351の配線通過部35Hに通す。化粧パネル保持金具35の第2板部352は、化粧パネル30のX方向DX及びZ方向DZにおける位置に基づき、Y方向DYにおける第1側SY1から建物1の壁3に設置される。建物1の床2及び壁3に設置された化粧パネル保持金具35は、第2板部352に設けられた貫通穴36Hを通過するねじを壁3にねじ留めすることによって、建物1に固定されてもよい。このようにして、決定された化粧パネル30の位置に基づき、化粧パネル保持金具35が建物1に設置される。
【0115】
次に、決定された化粧パネル30の位置に基づき、化粧パネル30を組み立てる。第1に、第1側面パネル50を上面パネル40に取り付ける。
図1~
図5に示す例において、第1側面パネル50は、上面パネル40の第1縁部40aから下方に延びるよう、上面パネル40に取り付けられる。
図6~
図9に示す例において、第1側面パネル50は、上面パネル40の第2縁部40bから下方に延びるよう、上面パネル40に取り付けられる。
【0116】
第1側面パネル50の第1接続部51を貫通する第1穴51Hと、上面パネル40のねじ穴41と、が第3方向DCに重なるように、上面パネル40に対して第1側面パネル50を配置する。第3方向DCにおける第2側から第1穴51Hにねじを通し、ねじ穴41にねじ留めする。このようにして、第1側面パネル50が上面パネル40に取り付けられる。
【0117】
第2に、第2側面パネル60を上面パネル40に取り付ける。第2側面パネル60の係合部62を、上面パネル40の受容部43に、第3方向DCにおける第2側から接触させる。係合部62が受容部43によって受容されることで、上面パネル40に対する第2側面パネル60の第1方向DA及び第2方向DBへの相対移動を制限できる。これにより、第2側面パネル60を上面パネル40に安定して取り付けることができる。
【0118】
第3に、第1側面パネル50を第2側面パネル60に取り付ける。
図1~
図5に示された例において、第1側面パネル50は、第1辺50aが第2側面パネル60に接続するよう、第2側面パネル60に取り付けられる。
図4に示すように、第1側面パネル50の第1辺50aに沿って設けられた第1第2接続部521及び第2第2接続部522の各々を貫通する第2穴52Hと、第2側面パネル60のねじ穴61と、が第2方向DBに重なるように、第2側面パネル60に対して第1側面パネル50を配置する。第2穴52Hを介してねじ穴61にねじを通し、ねじ止めする。
【0119】
一方、
図6~
図9に示した例において、第1側面パネル50は、第2辺50bが第2側面パネル60に接続するよう、第2側面パネル60に取り付けられる。
図4及び
図8に示すように、第1側面パネル50の第2辺50bに沿って設けられた第3第2接続部523及び第4第2接続部524の各々を貫通する第2穴52Hと、第2側面パネル60のねじ穴61と、が第2方向DBに重なるように、第2側面パネル60に対して第1側面パネル50を配置する。第2穴52Hを介してねじ穴61にねじを通し、ねじ止めする。
【0120】
以上のようにして、上面パネル40、第1側面パネル50、及び、第2側面パネル60が互いに接続された化粧パネル30が組み立てられる。化粧パネル30は、上述した手順とは逆の手順を取ることにより、分解できる。なお、化粧パネル30は、化粧パネル30の位置を決定する工程の後であれば、いつでも組み立て可能である。
【0121】
次に、筐体20を建物1の床2上に設置する。
図2に示す例において、筐体20は、Z方向DZにおいて床2に設置された筐体保持金具25の底板部251上に位置合わせされる。Z方向DZにおいて、筐体20は、底壁部21から底板部251に接触する。筐体20は、Y方向DYにおいて壁3に設置された側板部252に位置合わせされる。Y方向DYにおいて、筐体20は、第4側壁部22dから側板部252に接触する。
【0122】
筐体20は、底壁部21に設けられた底壁部貫通穴、及び、底板部251に設けられた底板貫通穴251HをZ方向DZにおける第1側SZ1から通過したねじによって、床2にねじ止めされてもよい。
【0123】
次に、蓄電素子モジュール71を筐体20に収容する。蓄電素子モジュール71は、Z方向における第1側SZ1から、筐体20の収容空間20Sに収容される。筐体収容空間20Sには、Z方向DZに複数の蓄電素子モジュール71が積み重ねられてもよい。蓄電素子モジュール71は、X方向DXにおいて第1側壁部22a及び第2側壁部22bの間に収容される。蓄電素子モジュール71は、Y方向DYにおいて第3側壁部22c及び第4側壁部22dの間に収容される。
【0124】
図1~
図9に示す例において、蓄電素子モジュール71に加えて、ストッパ72及び制御モジュール73が筐体20に収容される。筐体収容空間20Sにおいて、ストッパ72を介して、制御モジュール73がZ方向DZにさらに重ねられてもよい。
【0125】
次に、建物1の配線5と蓄電素子モジュール71とを電気的に接続する。
図1~
図5に示す例において、配線5は、第1側壁部22aに設けられた配線通過穴26から、筐体収容空間20Sに到達する。筐体収容空間20Sにおいて、配線5は、制御モジュール73に接続される。蓄電素子モジュール71は、モジュール配線を介して制御モジュール73に接続される。このようにして、配線5と蓄電素子モジュール71とが、制御モジュール73を介して、電気的に接続される。第1側壁部22aが配線5よりもX方向DXにおける第2側に位置するとき、蓄電素子モジュール71に電気的に接続された配線5は、配線通過穴26からX方向における第1側へ延び出すようになる。第1側壁部22aが配線5よりもX方向DXにおける第1側SX1に位置するとき、蓄電素子モジュール71に電気的に接続された配線5は、配線通過穴26からX方向における第2側へ延び出すようになる。
【0126】
次に、筐体20に化粧パネル30を取り付ける。化粧パネル30は、配線通過穴26が設けられた側壁部22に上面パネル40を接続することで、筐体20に取り付けられる。配線5をX方向DXにおける第1側SX1から覆う場合、化粧パネル30は、
図4に示すように、上面パネル40の第2縁部40bから第1側壁部22aに接続する。配線5をX方向における第2側から覆う場合、化粧パネル30は、
図9に示すように、上面パネル40の第1縁部40aから第1側壁部22aに接続する。
【0127】
第1側面パネル50が上面パネル40の第1縁部40aから下方に延びるとき、上面パネル40は、
図5に示すように、第2縁部40bにおいて第1側壁部22aに接続する。この結果、
図1に示すように、化粧パネル30は、第1側壁部22aをX方向DXにおける第1側SX1から覆うように、筐体20に取り付けられ得る。一方、第1側面パネル50が上面パネル40の第2縁部40bから下方に延びるとき、上面パネル40は、
図9に示すように、第1縁部40aにおいて第1側壁部22aに接続する。この結果、
図6に示すように、化粧パネル30は、第1側壁部22aをX方向DXにおける第2側から覆うように、筐体20に取り付けられ得る。
【0128】
上面パネル40の第1方向DAにおける縁部40a,40bは、いずれも、筐体20に接続可能となっている。この具体例によれば、配線延出口5X近傍の空いたスペースに筐体20を配置したとき、配線延出口5Xに対する筐体20の位置に関わらず、配線通過穴26が設けられた側壁部22を覆うように、化粧パネル30を筐体20に取り付けることができる。したがって、この具体例によれば、化粧パネル30によって配線5を隠蔽しつつ、筐体20を適切な位置に配置できる。
【0129】
図示された筐体の一具体例において、配線通過穴26が設けられた側壁部22は、平面視において蓋部24よりも外方に延び出した延出部27を含んでいる。また、図示された化粧パネルの一具体例において、上面パネル40の第1方向DAにおける縁部40a,40bは、下方に折り曲げられている。この具体例によれば、配線通過穴26が設けられた側壁部22(第1側壁部22a)に蓋部24よりも外方から上面パネル40が接続される。第1側壁部22aと上面パネル40とを接続するとき、
図5及び
図9に示すように、下方に折り曲げられた上面パネル40の第1方向DAにおける縁部40a,40bと、第1側壁部22aの延出部27と、がZ方向に互いに接触する。上面パネル40を含む化粧パネル30の、筐体20に対する第3方向DC(Z方向DZ)への相対移動が制限される。これにより、筐体本体23に蓋部24が取り付けられる前、及び、筐体本体23に蓋部24が取り付けられた後のいずれの場合であっても、化粧パネル30を筐体20に取り付けることができる。
【0130】
図示された筐体の一具体例において、延出部27は、上方に開口した凹部27Sを含んでいる。図示された化粧パネルの一具体例において、上面パネル40は、下方に突出した凸部42を含んでいる。凸部42を収容したとき、凹部27Sは、第3方向DC(Z方向DZ)に非平行な方向への凸部42の凹部27Sに対する相対移動を制限する。この具体例によれば、上面パネル40において、第1側壁部22aに対する、第1方向DA(X方向DX)及び第2方向DB(Y方向DY)への相対移動が制限される。これにより、化粧パネル30の筐体20に対する相対移動を抑制し、筐体20に化粧パネル30を安定して保持できる。
【0131】
このようにして、化粧パネル30が筐体20に取り付けられる。化粧パネル30は、上述した手順とは逆の手順を取ることにより、筐体20から取り外すことができる。すなわち、上面パネル40の第1方向DAにおける第1側SA1の縁部40a、及び、第1方向DAにおける第2側の縁部40bは、いずれも、取り外し可能に筐体20に接続可能である。化粧パネル30は、筐体20を建物1の床2上に設置する工程の後であれば、いつでも、筐体20に取り付け可能である。例えば、化粧パネル30は、以上に説明した手順と異なり、蓄電素子モジュール71を筐体20に収容する前に、筐体20に取り付けられてもよい。また、化粧パネル30は、以上に説明した手順と異なり、蓋部24を筐体本体23に取り付けた後に組み立てられ、筐体20に取り付けられてもよい。
【0132】
次に、Z方向DZにおける第1側SZ1から蓋部24を筐体本体23に取り付ける。蓋部24を筐体本体23に取り付けることで、筐体収容空間20Sが閉鎖される。蓋部24を筐体本体23に取り付ける工程は、化粧パネル30を筐体20に取り付ける工程の前に実行してもよい。
【0133】
以上のようにして、蓄電素子ユニット10が建物1に設置される。蓄電素子ユニット10は、以上に説明した手順とは異なる手順によって建物1に設置されてもよい。
【0134】
建物1に設置された蓄電素子ユニット10において、化粧パネル30の第1側面パネルの二辺が、建物1の床2及び壁3に接続している。この具体例によれば、化粧パネル30と床2との間、及び、化粧パネル30と壁3との間における隙間の発生が抑制される。これにより、化粧パネル30と建物1との隙間から配線5がはみ出すことを抑制し、配線5を効果的に隠蔽できる。
【0135】
以上に説明してきた一実施の形態において、化粧パネル30は、蓄電素子モジュール71を収容する筐体20の、配線通過穴26が設けられた側壁部22を覆う。化粧パネル30は、第1方向DA、及び第1方向DAとは非平行な第2方向DBに広がる上面パネル40と、上面パネル40の第1方向DAにおける縁部20a,20bのいずれか一方の縁部から下方に延びる第1側面パネル50と、上面パネル40の第2方向DBにおける縁部20c,20dのいずれか一方の縁部から下方に延びる第2側面パネル60と、を含む。第1側面パネル50及び第2側面パネル60の少なくとも一方の側面パネルは、当該側面パネルが下方に延びる上面パネル40の一方の縁部とは反対の他方の縁部から下方に延びるよう、上面パネル40及び他方の側面パネルに着脱可能である。前記少なくとも一方の側面パネルが下方に延びる上面パネル40の一方の縁部、及び、当該一方の縁部とは反対の他方の縁部は、取り外し可能に筐体20に接続可能である。この具体例によれば、筐体20に対する化粧パネル30の位置を、配線5に対する筐体20の位置に応じて選択できる。また、選択された位置から化粧パネル30が配線5を覆うように、化粧パネル30を筐体20に取り付けることができる。これにより、化粧パネル30によって配線5を隠蔽しつつ、筐体20を含む蓄電素子ユニットを適切な位置に配置できる。結果として、蓄電素子ユニット10の設置環境に応じて、建物1の意匠に蓄電素子ユニット10の意匠を調和させることができる。
【0136】
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例が一実施の形態を限定しない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施でき、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
【0137】
上述した筐体の一具体例において、筐体20は、筐体保持金具25を介して建物1に取り付けられていた。これに限られず、筐体20は、筐体保持金具25を介さず、建物1に取り付けられてもよい。この具体例において、筐体20は、底壁部21を貫通するねじを床2にねじ止めすることによって、建物1に取り付けられてもよい。
【0138】
上述した化粧パネルの一具体例において、化粧パネル30は、化粧パネル保持金具35を介して建物1に接続していた。これに限られず、化粧パネル30は、化粧パネル保持金具35を介さず、建物1に直接接続してもよい。
【0139】
上述した化粧パネルの一具体例において、第1側面パネル50が、上面パネル40の第1方向DAにおける第1縁部40a、及び、第2縁部40bから下方に延びるよう、上面パネル40及び第2側面パネル60に着脱可能であったが、これに限られない。第1側面パネル50に代えて、第2側面パネル60が、上面パネル40の第2方向DBにおける第3縁部40c、及び、第4縁部40dから下方に延びるよう、上面パネル40及び第1側面パネル50に着脱可能でもよい。
【0140】
上述した筐体の一具体例において、配線通過穴26は、X方向DXに互いに対向する側壁部22a,22bのうち、第1側壁部22aにのみ設けられていたが、これに限られない。配線通過穴26は、第2側壁部22bのみに設けられてもよい。配線通過穴26は、第1側壁部22a及び第2側壁部22bの両方に設けられてもよい。第1側壁部22a及び第2側壁部22bのうち、化粧パネル30が着脱可能な一方の側壁部22とは反対の他方の側壁部22には、第2化粧パネル32が着脱可能でもよい。この具体例によれば、筐体20に収容され、建物1の配線5と電気的に接続される蓄電素子モジュール71等の機器の配置が、配線通過穴26の位置に縛られることを抑制できる。
【符号の説明】
【0141】
1:建物、2:床、3:壁、5:配線、5X:配線延出口、10:蓄電素子ユニット、15:収容体、20:筐体、20a:縁部、20b:縁部、20c:縁部、20d:縁部、20S:筐体収容空間、21:底壁部、22:側壁部、22a:第1側壁部、22b:第2側壁部、22c:第3側壁部、22d:第4側壁部、23:筐体本体、24:蓋部、25:筐体保持金具、251:底板部、周縁部251a、251b:底板膨出部、251H:底板貫通穴、252:側板部、252a:側板膨出部、252H:側板貫通穴、26:配線通過穴、27:延出部、27S:凹部、28:ハトメ、30:化粧パネル、30S:化粧パネル収容空間、35:化粧パネル保持金具、35H:配線通過部、36H:貫通穴、351:第1板部、352:第2板部、40:上面パネル、40a:第1縁部、40b:第2縁部、40c:第3縁部、40d:第4縁部、41:ねじ穴、42:凸部、421:第1凸部、422:第2凸部、43:受容部、44:リブ、50:第1側面パネル、50a:第1辺、50b:第2辺、50c:第3辺、50d:第4辺、51:第1接続部、51H:第1穴、52:第2接続部、52H:第2穴、521:第1第2接続部、522:第2第2接続部、523:第3第2接続部、524:第4第2接続部、53:突出部、54:緩衝材、55:薄肉部、56:リブ、60:第2側面パネル、60a:第1縁部、60b:第2縁部、60c:第3縁部、60d:第4縁部、61:ねじ穴、62:係合部、63:リブ、71:蓄電素子モジュール、72:ストッパ、73:制御モジュール、DA:第1方向、DB:第2方向、DC:第3方向、DX:X方向、DY:Y方向、DZ:Z方向、SA1:第1側、SB1:第1側、SC1:第1側、SX1:第1側、SY1:第1側、SZ1:第1側