(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138118
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】搬送ロボット
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230922BHJP
B25J 9/06 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044637
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000000262
【氏名又は名称】株式会社ダイヘン
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(72)【発明者】
【氏名】井浦 惇
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707AS24
3C707BS10
3C707BS15
3C707BS28
3C707FS01
3C707MT02
5F131AA02
5F131CA32
5F131CA33
5F131DA22
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA42
5F131DB22
5F131DB52
5F131DB53
5F131DB76
5F131DB82
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アライメント操作に要する時間をより短縮する搬送ロボットを提供する。
【解決手段】ロボットにより移送される支持ベースに対して垂直の旋回軸21周りに旋回可能な水平アーム2と、水平アーム2の上方において水平アーム2に対して旋回軸21と平行な回動軸31周りに回動し、上面に板状ワーク(ウエハ)Wを保持可能なハンド3と、を備えた搬送ロボットA1であって、水平アーム2には、旋回軸21と平行又は一致する回転軸241周りに回転可能であるとともに、回転軸241の軸方向に昇降可能であり、上面に板状ワークWを保持可能な回転ステージ24が設けられている。ハンド3は、板状ワークの中心と対応する保持中心O
1の回動軌跡が平面視において回転軸241を通過するように形成されており、回転ステージ24は、水平アーム2を旋回させるために水平アーム2に設けられたモータの出力を利用して回転する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットにより移送される支持ベースに対して垂直の旋回軸周りに旋回可能な水平アームと、
上記水平アームの上方において当該水平アームに対して上記旋回軸と平行な回動軸周りに回動可能であり、上面に板状ワークを保持可能なハンドと、を備えた搬送ロボットであって、
上記水平アームには、上記旋回軸と平行または一致する回転軸周りに回転可能であるとともに当該回転軸の軸方向に昇降可能であり、上面に上記板状ワークを保持可能な回転ステージが設けられており、
上記ハンドは、上記板状ワークの中心と対応する保持中心の回動軌跡が平面視において上記回転軸を通過するように形成されており、
上記回転ステージは、上記水平アームを旋回させるために当該水平アームに設けられたモータの出力を利用して回転させられることを特徴とする、搬送ロボット。
【請求項2】
上記回転ステージは、当該回転ステージに回転動力を伝達するための軸に設けられたプーリと、上記モータの出力軸に設けられたプーリと、上記旋回軸に設けられたプーリとにベルトを共通に掛け回すことにより、上記モータの出力を利用して回転させられる、請求項1に記載の搬送ロボット。
【請求項3】
上記旋回軸に設けられたプーリと上記支持ベースとの間には、減速機が設けられている、請求項2に記載の搬送ロボット。
【請求項4】
上記減速機の減速比は、1/160~1/50である、請求項3に記載の搬送ロボット。
【請求項5】
上記モータと上記モータの出力軸に設けられたプーリ、上記回転ステージに回転動力を伝達するための軸とこれに設けられたプーリ、上記旋回軸に設けられたプーリ、ならびにこれらプーリ間に共通に掛け回されたベルトは、上記水平アームの内部に設けられている、請求項4に記載の搬送ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハなどの板状ワークを搬送するための搬送ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば半導体プロセスにおいて、カセットからウエハを取り出して処理室に搬送したり、処理室での処理が終わったウエハを取り出して次工程に搬送するために、搬送ロボットが用いられる。この種の搬送ロボットは一般に、上面にウエハを保持するハンドを備え、ハンドに保持したウエハを搬送元から搬送先に移送できるように構成される。
【0003】
処理室にウエハを搬送する場合、ウエハは、搬送先において回転方向(θ方向)と平面方向(X-Y方向)の各基準位置に正確に位置決めされている必要がある場合があり、そのために、アライナと呼ばれる、アライメント操作を行う装置が用いられる。
【0004】
アライナは、例えば特許文献1の特に
図3に示されているように、ウエハを載置できる回転テーブルと、回転テーブルに載置されたウエハの基準位置からのX-Y方向のずれ量と、θ方向のずれ量とを検出するためのセンサを備える。ウエハは、円形外周と、この円形外周に設けられたノッチまたはオリエンテーションフラットを有しており、例えば、ウエハを回転させながらウエハの外周を連続検出することによって、回転テーブルに載置された時点でのウエハの中心のX-Y方向のずれ量を検出することができる。また、ウエハを回転させながらノッチまたはオリエンテーションフラットを検出することによって、回転テーブルに載置された時点でのウエハのθ方向のずれ量を検出することができる。
【0005】
θ方向のずれは、上記のように検出したずれ量を勘案して回転テーブルを所定方向に回転させることにより、解消することができる。X-Y方向のずれは、上記のように検出したずれ量を踏まえ、回転テーブルからウエハを取り上げたハンドをロボットがX-Y方向に修正しつつ搬送先に移送することにより、解消することができる。
【0006】
ところで引用文献1に記載されたアライナは、搬送ロボットとは独立しており、搬送ロボットとアライナとからなる搬送装置のコストアップにつながるとともに、搬送装置の設置のために大きな床占有面積を必要とする。また、ロボットとアライナ間のウエハの受け渡しに時間がかかる分、スループットが遅延してプロセス全体の処理効率が悪化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、アライメント操作に要する時間をより短縮することができる搬送ロボットを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
【0010】
すなわち、本発明によって提供される搬送ロボットは、ロボットにより移送される支持ベースに対して垂直の旋回軸周りに旋回可能な水平アームと、上記水平アームの上方において当該水平アームに対して上記旋回軸と平行な回動軸周りに回動可能であり、上面に板状ワークを保持可能なハンドと、を備えた搬送ロボットであって、上記水平アームには、上記旋回軸と平行または一致する回転軸周りに回転可能であるとともに当該回転軸の軸方向に昇降可能であり、上面に上記板状ワークを保持可能な回転ステージが設けられており、上記ハンドは、上記板状ワークの中心と対応する保持中心の回動軌跡が平面視において上記回転軸を通過するように形成されており、上記回転ステージは、上記水平アームを旋回させるために当該水平アームに設けられたモータの出力を利用して回転させられることを特徴とする。
【0011】
好ましい実施の形態では、上記回転ステージは、当該回転ステージに回転動力を伝達するための軸に設けられたプーリと、上記モータの出力軸に設けられたモータプーリと、上記旋回軸に設けられた旋回軸プーリとにベルトを共通に掛け回すことにより、上記モータの出力を利用して回転させられる。
【0012】
好ましい実施の形態では、上記旋回軸に設けられたプーリと上記支持ベースとの間には、減速機が設けられている。
【0013】
好ましい実施の形態では、上記減速機の減速比は、例えば1/160~1/50である。
【0014】
好ましい実施の形態では、上記モータと上記モータの出力軸に設けられたプーリ、上記回転ステージに回転動力を伝達するための軸とこれに設けられたプーリ、上記旋回軸に設けられたプーリ、ならびにこれらプーリ間に共通に掛け回されたベルトは、上記水平アームの内部に設けられている。
【発明の効果】
【0015】
上記構成においては、ハンドの保持中心の回転軌跡が平面視において上記回転軸を通過するように形成されている。したがって、ハンドをその回動軸を中心として回動させて保持中心を回転ステージの回転軸上に位置させることができる。
【0016】
こうして回転ステージの上方に移送されたハンド上の板状ワークは、回転ステージを上昇させることにより当該回転ステージ上に移載される。この状態で回転ステージを回転させて板状ワークの外周を所定のセンサによって連続検出することにより、ハンドから回転ステージに移載された時点での板状ワークの中心のX-Y方向のずれ量を検出することができる。板状ワークが半導体ウエハの場合、これには、外周にノッチまたはオリエンテーションフラットが形成されているので、同時にこのノッチまたはオリエンテーションフラットを検出することにより、ハンドから回転ステージに移載された時点での板状ワークのθ方向のずれ量を検出することができる。θ方向のずれは、上記のように検出したずれ量を勘案して回転ステージを所定方向に回転させることにより、解消することができる。こうしてθ方向のずれが解消された板状ワークは回転ステージを下降させることによりハンド上に移載され、板状ワークのX-Y方向のずれは、上記のように検出したずれ量を踏まえ、ロボットがハンドをX-Y方向に修正しつつ搬送先に移送することにより、解消することができる。
【0017】
こように、上記構成の搬送ロボットによれば、別途のアライナを設けることなくアライメント操作を行うことができるので、搬送装置全体の小型化とコストダウンを図ることができる。また、ハンドと回転ステージ間の板状ワークのやりとりを短時間で行うことができるので、アライメント操作に要する時間を短縮し、プロセス全体の処理効率を向上させることができる。
【0018】
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係る搬送ロボットの全体立面図である。
【
図3】水平アームの縦断面図であり、
図2のIII-III線に沿う断面図に相当する。
【
図5】作動状態を示す図であり、
図2のIII-III線に沿う断面図に相当する。
【
図6】作動状態を示す図であり、水平アームを平面的に見た図である。
【
図7】作動状態を示す図であり、
図2のIII-III線に沿う断面図に相当する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送ロボットA1の全体構成を概略的に示す。なお、この搬送ロボットA1は、板状ワークとしての半導体ウエハWを搬送するために構成されている。
【0022】
搬送ロボットA1は、ロボット1と、水平アーム2と、ハンド3とを備える。ロボット1は、水平の第1軸11周りに回動可能な第1アーム111と、第1アーム111の先端において水平の第2軸12周りに回動可能な第2アーム121と、第2アーム121の先端において水平の第3軸13周りに回動可能な支持ベース131とを備える。ロボット1は、第1、第2および第3軸11,12,13と直交する垂直面内において第1アーム111と第2アーム121の長さが許容する領域の任意の位置に支持ベース131を移送させることができるようになっている。なお、支持ベース131は通常、これが旋回可能に支持する水平アーム2の旋回軸21が垂直方向を向くように姿勢制御される。
【0023】
水平アーム2は、支持ベース131に対し、旋回軸21周りに旋回可能に支持されている。水平アーム2の旋回駆動は、水平アーム2の内部に配置した旋回用モータ22により行われる。
図3および
図4に示すように、旋回用モータ22の出力軸221は、これに設けたプーリ222と、旋回軸21上に減速機211を介して設けたプーリ212との間に無端ベルト23を掛け回すことにより、支持ベース131に連携されている。減速機211は、たとえばハーモニックドライブ(登録商標)などの高減速比を有するものが使用される。この減速機の減速比は、例えば1/160~1/50である。なお、本実施形態においては、旋回用モータ22には減速機能が付属しないものが好適に用いられる。また、旋回用モータ22の出力軸221に設けられたプーリ222に対する旋回軸21上のプーリ212の比は限定されないが、例えば1:1である。
【0024】
ハンド3は、
図2に表れているように、二股ホーク状の平面形状を有しており、上面に保持するウエハW(
図5)の中心が位置するべき保持中心O
1を有する。図に示す実施形態では、上下に重なる2つのハンド3が垂直の回動軸31周りに回動可能に設けられている。各ハンド3は、水平アーム2の内部に設けられたモータ32により、ベルト伝動機構33を介するなどして個別に回動制御されるようになっている。本実施形態においてこのハンド3は、真空圧吸着によりウエハWを保持することができるものが用いられている。なお、このハンドWは、クランプ機構によりウエハWの周縁をクランプして保持することができるものを用いてもよい。
【0025】
本発明においては、回転軸241を有しながら、昇降可能な回転ステージ24が水平アーム2に設けられる。以下、そのための具体的構成例を説明する。
【0026】
図3に示すように、水平アーム2の内部には、エアシリンダ251などの直動アクチュエータによって昇降可能な支持プレート25が設けられ、この支持プレート25に旋回軸21と平行または同一軸線をもつ回転軸241が回転可能に支持されている。この回転軸241とハンド3との関係は、ハンド3の回動軸31から保持中心O
1までの距離L1と、ハンド3の回動軸31と回転ステージ24の回転軸241との間の距離L2が等しい関係とされる(
図2)。この回転軸21の上端に円形の回転ステージ24が設けられている。回転ステージ24は、ハンド3のホーク爪3aの間の空間を上下に通り抜けることができる大きさに設定されており、上面にウエハWをたとえば吸着により保持できるようになっている。なお、本実施形態では、回転ステージ24の回転軸241は水平アーム2の旋回軸21と同一軸線上に配されている。
【0027】
支持プレート25の下方に設けられた補助プレート252には、垂直方向に延びる中間伝動軸26が回転可能に支持され、この中間伝動軸26の上端は、支持プレート25に貫通保持されたホルダ261およびこのホルダ261に付属して当該ホルダ261に対して回転可能なスプラインナット262に通挿されている。中間伝動軸25は、スプライン軸であり、スプラインナット262は中間伝動軸26に対して軸方向に移動可能かつ相対回転不能である。したがって、支持プレート25ないしスプラインナット262がその昇降行程のいずれの位置にあっても、中間伝動軸26の回転がスプラインナット262に伝達され、スプラインナット262は中間伝動軸26とともに回転する。なお、上記中間伝動軸26(スプライン軸)、ホルダ261、スプラインナット262の組合せ体としての機能を実現しうる市販品として、THK株式会社製ロータリーボールスプラインLTR型を好適に使用することができる。
【0028】
スプラインナット262にはプーリ263が、回転ステージ24の回転軸241の下部にはプーリ242が、それぞれ設けられ、これらプーリ263,242間に無端ベルト27が掛け回されている。中間伝動軸25の下端にはプーリ264が設けられており、当該プーリ264には、旋回用モータ22の出力軸221に設けたプーリ222と、旋回軸21上に減速機211を介して設けたプーリ212との間に掛け回された無端ベルト23が共通に掛け回されている(
図4)。プーリ222とプーリ264の比も限定されないが、例えば1~2:1とされる。これにより、旋回用モータ22を駆動すると、水平アーム2が旋回軸21周りに旋回すると同時に、回転ステージ24が回転軸241周りに回転することになる。ただし、減速機211の減速比が大きいので、仮に回転ステージ24が1回転(360°)回転したとしても、水平アーム2の旋回角度はわずかである。
【0029】
次に、上記構成の搬送ロボットA1を用いてウエハWのアライメント操作を行う場合の動作例について説明する。
【0030】
図5に示すように、回転ステージ24をハンド3よりも下位に位置させておき、搬送元から受け取ったウエハWを載せたハンド3の保持中心O
1を回転ステージ24の回転軸241と平面的に一致させる。このとき、
図6に示すように、ウエハWの中心W
Oが回転ステージ24の回転軸241(ハンド3の保持中心O
1)に対し、X-Y方向にずれ(ずれ量δ
XY)、θ方向にもずれている(ずれ量δ
θ)場合がある。
【0031】
次いで、
図7に示すように、回転ステージ24を上昇させることによりウエハWは当該回転ステージ24上に移載される。この状態で回転ステージ24を回転させてウエハWの外周を所定のセンサ(図示せず)によって連続検出することにより、ハンド3から回転ステージ24に移載された時点でのウエハWの中心W
OのX-Y方向のずれ量δ
XYを検出することができる。ウエハWには、外周にノッチW
Nまたはオリエンテーションフラットが形成されているので、同時にこのノッチW
Nまたはオリエンテーションフラットを検出することにより、ハンド3から回転ステージ24に移載された時点でのウエハWのθ方向のずれ量δ
θを検出することができる。θ方向のずれは、上記のように検出したずれ量δ
θを勘案して回転ステージ24を所定方向に回転させることにより、解消することができる。こうしてθ方向のずれが解消されたウエハWは回転ステージ24を下降させることによりハンド3上に移載され、ウエハWのX-Y方向のずれは、上記のように検出したずれ量δ
XYを踏まえ、ロボット1ないし水平アーム2がハンド3をX-Y方向に修正しつつ搬送先に移送することにより、解消することができる。
【0032】
上記構成においては、回転ステージ24の回転駆動を水平アーム2を旋回させるための旋回用モータ22の出力を利用して行っているので、回転ステージ24のための別途の駆動系を設ける必要はない。
【0033】
上記のように回転ステージ24を回転させるとき、水平アーム2も旋回することになるが、上記のように減速機211を高減速比のものを使用しているので、水平アーム2の旋回角度はわずかであり、アライメント操作において水平アーム2が大きく旋回して周辺機器に干渉するということはなく、装置全体のコンパクト性は維持される。
【0034】
このように、上記構成の搬送ロボットA1によれば、別途のアライナを設けることなくアライメント操作を行うことができるので、搬送装置全体の小型化とコストダウンを図ることができる。また、ハンド3と回転ステージ24間のウエハWのやりとりを短時間で行うことができるので、アライメント操作に要する時間を短縮し、プロセス全体の処理効率を向上させることができる。
【0035】
もちろん、本発明の範囲は上記した実施形態に限定されることはなく、各請求項に記載した事項の意味中に含まれるあらゆる変更は本発明の範囲に包摂される。
【0036】
たとえば、実施形態では、回転ステージ24の回転軸241と水平アーム2の旋回軸21を一致させているが、そのようにする必要は必ずしもなく、ハンド3の回動軸31と保持中心O1との間の距離L1と、ハンド3の回動軸31と回転ステージ24の回転軸241との間の距離L2を等しくしておけばよい。
【0037】
また、水平アーム2の旋回用モータ22の出力を利用して回転する回転ステージ24を昇降させるための構成についても、実施形態のものに限定されない。
【0038】
さらに、水平アーム2を支持する支持ベース131を移送するロボット1の構成も、上記した実施形態のものに限定されず、垂直面内の任意の位置に支持ベース131を移送できる構成であればどのような構成であってもよい。
【符号の説明】
【0039】
A1:搬送ロボット、W:ウエハ(板状ワーク)、WO:(ウエハの)中心、1:ロボット、131:支持ベース、2:水平アーム、21:旋回軸、211:減速機、212:プーリ、22:旋回用モータ、221:出力軸、222:プーリ、23:無端ベルト、24:回転ステージ、241:回転軸、264:プーリ、27:無端ベルト、3:ハンド、31:回動軸