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特開2023-138187オークション装置及びオークション方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138187
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】オークション装置及びオークション方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q30/08
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044750
(22)【出願日】2022-03-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 電気通信回線を通じて、令和3年3月26日に次のウェブサイトに公開した。https://ezbjapan.com/(サブドメインも含む) https://ezbjapan.com/nyuukai/ https://ezbjapan.com/moushikomi/ https://ezbjapan.com/dounyuu/ https://ezbjapan.com/kiyaku/ https://xs035085.xsrv.jp(サブドメインも含む) https://xs035085.xsrv.jp/liveauction/users/login https://xs035085.xsrv.jp/liveauction/users/login?redirect=%2Fauction なお、https://xs035085.xsrv.jpに関するウェブサイト(ドメイン及びサブドメイン等のウェブサイト)については、令和3年5月28日にサーバーを移転したのにともない、同様の内容を令和3年5月28日から下記ウェブサイトに公開した。 https://ezbjapan.xbiz.jp/(サブドメインも含む) https://ezbjapan.xbiz.jp/liveauction/users/login/ https://ezbjapan.xbiz.jp/liveauction/users/login?redirect=%2Fauction
(71)【出願人】
【識別番号】522058420
【氏名又は名称】株式会社アジアンブリッジインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】100161975
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 恵太
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB73
(57)【要約】
【課題】複数の会場でオークションを開催可能なオークション装置及びオークション方法を提供する。
【解決手段】オークション装置1は、ストレージ7cと、制御部7とを備える。制御部7によって、各会場主端末Vからオークションサイトへのログインが許可されると、制御部7は、各会場主端末Vから送信されるオークションのライブ動画及びオークションに出品される品物に関する情報を参加者端末Pに配信する。参加者端末Pには、各会場主から配信されるオークションのライブ動画及びオークションに出品される品物に関する情報が配信されるため、各会場主端末Vから配信されるオークションに参加者は参加可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、前記オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録部と、
前記参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、前記第1ログインを要求する前記参加者の前記参加者識別情報が前記記録部に記録されているか否かを確認し、前記記録部に記録されていれば前記参加者端末からの前記第1ログインを許可する第1受付部と、
前記会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、前記第2ログインを要求する前記会場主の前記会場主識別情報が前記記録部に記録されているか否かを確認し、前記記録部に記録されていれば前記会場主端末からの前記第2ログインを許可する第2受付部と、
前記第1ログインが許可された前記参加者の前記参加者端末に、前記オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、前記対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信部と、
前記第2ログインを許可された前記会場主の前記会場主端末から前記オークションのライブ動画の配信要求を受信すると、前記会場主端末から送信される前記オークションの前記ライブ動画の動画画面を前記第1受付部により前記第1ログインを許可された前記参加者端末に配信可能にする第2配信部と、
前記ライブ動画により配信される前記競りに前記対象物を出品する売主を前記記録部に記録された前記参加者識別情報により識別される前記参加者から指定する指定要求を前記会場主端末から受け付ける指定部と、
前記指定要求を受け付けた前記売主の前記対象物の前記競りにおいて、前記第1受付部により前記第1ログインが許可された1又は複数の前記参加者端末に表示される前記操作部から、前記対象物への入札要求を受け付ける毎に、前記現在価格を更新して前記表示画面を更新させる更新部と、
前記競りの落札者の確定又は前記競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を前記会場主端末から受け付けて、前記参加者端末に前記対象物の前記競りの終了を通知する通知部と、
を備え、
前記記録部に前記会場主識別情報が記録されている各前記会場主は、各前記会場主端末からの前記第2ログインが許可されると、各前記会場主端末から前記参加者端末に前記オークションの前記表示画面と前記動画画面を配信可能となり、
各前記参加者は各前記参加者端末により各前記会場主から配信される前記表示画面と前記動画画面を通じて異なる各前記会場主により開催される各前記オークションに参加可能となる、オークション装置。
【請求項2】
前記落札者の確定時における前記現在価格である落札価格に対する歩合であり、前記落札者である買主が負担する買い歩合の情報が前記記録部に記録され、
前記売主が負担する前記落札価格に対する歩合である売り歩合の情報が前記会場主識別情報に関連付けられて前記記録部に記録され、
前記落札価格に前記買い歩合を乗じた額を買い歩合額とし、
前記落札価格に前記売り歩合を乗じた額を売り歩合額とし、
前記第1ログインが許可された前記参加者である前記落札者の前記参加者端末からの前記落札価格及び前記買い歩合額の第1表示要求を受信すると、前記落札者の前記参加者端末に前記落札価格及び前記買い歩合額を表示する第1表示部と、
前記第1ログインが許可された前記参加者である前記売主の前記参加者端末からの前記落札価格及び前記売り歩合額の第2表示要求を受信すると、前記売主の前記参加者端末に前記落札価格及び前記売り歩合額を表示する第2表示部と、
を備える、請求項1に記載のオークション装置。
【請求項3】
前記競りの前記落札者の仮確定である仮確定要求を前記会場主端末から受け付けると、前記参加者端末からの前記入札要求の受け付けを禁止する禁止部と、
前記入札要求を再度受け付ける再開要求を前記会場主端末から受け付けると、前記禁止部により受け付けを禁止された前記参加者端末からの前記入札要求を再度受け付ける再開部と、
を備える、請求項1又は2に記載のオークション装置。
【請求項4】
前記落札価格に応じて前記売り歩合を変動する変動部を備え、
前記売り歩合は、前記落札価格が該当する価格帯別に設定され、
前記変動部は、前記落札価格が該当する前記価格帯が高くなるのにともない前記売り歩合が増加又は減少させる、請求項3に記載のオークション装置。
【請求項5】
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、前記オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録工程と、
前記参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、前記第1ログインを要求する前記参加者の前記参加者識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば前記参加者端末からの前記第1ログインを許可する第1受付工程と、
前記会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、前記第2ログインを要求する前記会場主の前記会場主識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば前記会場主端末からの前記第2ログインを許可する第2受付工程と、
前記第1ログインが許可された前記参加者の前記参加者端末に、前記オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、前記対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信工程と、
前記第2ログインを許可された前記会場主の前記会場主端末から前記オークションのライブ動画の配信要求を受信すると、前記会場主端末から送信される前記オークションの前記ライブ動画の動画画面を前記第1受付工程により前記第1ログインを許可された前記参加者端末に配信可能にする第2配信工程と、
前記ライブ動画により配信される前記競りに前記対象物を出品する売主を前記記録工程により記録された前記参加者識別情報により識別される前記参加者から指定する指定要求を前記会場主端末から受け付ける指定工程と、
前記指定要求を受け付けた前記売主の前記対象物の前記競りにおいて、前記第1受付工程により前記第1ログインが許可された1又は複数の前記参加者端末に表示される前記操作部から、前記対象物への入札要求を受け付ける毎に、前記現在価格を更新して前記表示画面を更新させる更新工程と、
前記競りの入札者の確定又は前記競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を前記会場主端末から受け付けて、前記参加者端末に前記対象物の前記競りの終了を通知する通知工程と、
を備え、
前記記録工程により前記会場主識別情報が記録されている各前記会場主は、各前記会場主端末からの前記第2ログインが許可されると、各前記会場主端末から前記参加者端末に前記オークションの前記表示画面と前記動画画面を配信可能となり、
各前記参加者は各前記参加者端末により各前記会場主から配信される前記表示画面と前記動画画面を通じて異なる各前記会場主により開催される各前記オークションに参加可能となる、オークション方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オークション装置及びオークション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、牛のオークションシステムが開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6995419号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなオークションシステムにおいては、オークションを開催する会場は常に同じ会場である。
【0005】
本発明の課題は、複数の会場でオークションを開催可能なオークション装置及びオークション方法を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
本発明のオークション装置は、
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録部と、
参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、第1ログインを要求する参加者の参加者識別情報が記録部に記録されているか否かを確認し、記録部に記録されていれば参加者端末からの第1ログインを許可する第1受付部と、
会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、第2ログインを要求する会場主の会場主識別情報が記録部に記録されているか否かを確認し、記録部に記録されていれば会場主端末からの第2ログインを許可する第2受付部と、
第1ログインが許可された参加者の参加者端末に、オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信部と、
第2ログインを許可された会場主の会場主端末からオークションのライブ動画の配信要求を受信すると、会場主端末から送信されるオークションのライブ動画の動画画面を第1受付部により第1ログインを許可された参加者端末に配信可能にする第2配信部と、
ライブ動画により配信される競りに対象物を出品する売主を記録部に記録された参加者識別情報により識別される参加者から指定する指定要求を会場主端末から受け付ける指定部と、
指定要求を受け付けた売主の対象物の競りにおいて、第1受付部により第1ログインが許可された1又は複数の参加者端末に表示される操作部から、対象物への入札要求を受け付ける毎に、現在価格を更新して表示画面を更新させる更新部と、
競りの落札者の確定又は競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を会場主端末から受け付けて、参加者端末に対象物の競りの終了を通知する通知部と、
を備え、
記録部に会場主識別情報が記録されている各会場主は、各会場主端末から第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となり、
各参加者は各参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催されるオークションに参加可能となる。
【0007】
本発明のオークション装置においては、会場主識別情報が記録部に記録されている各会場主は、各会場主端末から第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となる。そのため、参加者は参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催される各オークションに参加可能となる。出品する売主も、オークションに参加可能な参加者であれば、各会場主により開催されるオークションに売主として出品可能となる。よって、本発明のオークション装置により、複数の会場でオークションが開催可能となる。また、売主と買主は各自が希望する会場でのオークションに参加できる。
【0008】
本発明の実施態様では、
落札者の確定時における現在価格である落札価格に対する歩合であり、落札者である買主が負担する買い歩合の情報が記録部に記録され、
売主が負担する落札価格に対する歩合である売り歩合の情報が会場主識別情報に関連付けられて記録部に記録され、
落札価格に買い歩合を乗じた額を買い歩合額とし、
落札価格に売り歩合を乗じた額を売り歩合額とし、
第1ログインが許可された参加者である落札者の参加者端末からの落札価格及び買い歩合額の第1表示要求を受信すると、落札者の参加者端末に落札価格及び買い歩合額を表示する第1表示部と、
第1ログインが許可された参加者である売主の参加者端末からの落札価格及び売り歩合額の第2表示要求を受信すると、売主の参加者端末に落札価格及び売り歩合額を表示する第2表示部と、
を備えることができる。
【0009】
これによれば、落札者は、自身の参加者端末により落札価格と買い歩合額を確認できる。また、売主は自身の参加者端末により落札価格と売り歩合額を確認できる。売り歩合は、オークションを開催する会場毎に設定され、各会場主に応じて売り歩合を設定できる。
【0010】
本発明の実施態様では、
競りの落札者の仮確定である仮確定要求を会場主端末から受け付けると、参加者端末からの入札要求の受け付けを禁止する禁止部と、
入札要求を再度受け付ける再開要求を会場主端末から受け付けると、禁止部により受け付けを禁止にされた参加者端末からの入札要求を再度受け付ける再開部と、
を備えることができる。
【0011】
これによれば、入札の受け付けが禁止された後でも入札を再開できる。よって、例えば、落札者を仮確定する(入札の受け付けを禁止する)直前の入札で現在価格が上がった場合には、その後に入札を再開することで、落札価格をアップさせることが可能となる。
【0012】
本発明の実態態様では、
落札価格に応じて売り歩合を変動する変動部を備え、
売り歩合は、落札価格が該当する価格帯別に設定され、
変動部は、落札価格が該当する価格帯が高くなるのにともない売り歩合が増加又は減少させることができる。
【0013】
これによれば、落札価格に応じて売り歩合を変更できる。例えば、落札価格が該当する価格帯が高くなるのにともない売り歩合が増加させることで、売主のリスクが低減され、売主がオークションに参加しやすくなる。また、落札価格が該当する価格帯が高くなるのにともない売り歩合を減少させることで、落札価格が低い場合においても、売り歩合額を確保しやすくなる。
【0014】
また、本発明のオークション方法は、
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録工程と、
参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、第1ログインを要求する参加者の参加者識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば参加者端末からの第1ログインを許可する第1受付工程と、
会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、第2ログインを要求する会場主の会場主識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば会場主端末からの第2ログインを許可する第2受付工程と、
第1ログインが許可された参加者の参加者端末に、オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信工程と、
第2ログインを許可された会場主の会場主端末からオークションのライブ動画の配信要求を受信すると、会場主端末から送信されるオークションのライブ動画の動画画面を第1受付工程により第1ログインを許可された参加者端末に配信可能にする第2配信工程と、
ライブ動画により配信される競りに対象物を出品する売主を記録工程により記録された参加者識別情報により識別される参加者から指定する指定要求を会場主端末から受け付ける指定工程と、
指定要求を受け付けた売主の対象物の競りにおいて、第1受付工程により第1ログインが許可された1又は複数の参加者端末に表示される操作部から、対象物への入札要求を受け付ける毎に、現在価格を更新して表示画面を更新させる更新工程と、
競りの入札者の確定又は競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を会場主端末から受け付けて、参加者端末に対象物の競りの終了を通知する通知工程と、
を備え、
記録工程により会場主識別情報が記録されている各会場主は、各会場主端末からの第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となり、
各参加者は各参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催される各オークションに参加可能となる。
【0015】
本発明のオークション方法では、会場主識別情報が記録部に記録されている各会場主は、各会場主端末から第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となる。そのため、参加者は参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催される各オークションに参加可能となる。出品する売主も、オークションに参加可能な参加者であれば、各会場主により開催されるオークションに売主として出品可能となる。よって、本発明のオークション方法により、複数の会場でオークションが開催可能となる。また、売主と買主は各自が希望する会場でのオークションに参加できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一例のオークション装置を用いたオークションシステムの例を示すブロック図。
図2】オークションの参加希望者を会員登録する流れの一例を示すフローチャート。
図3】オークションの参加希望者が会員登録するための一例の登録ページの一部を示す図。
図4】オークションの参加者がオークションサイトにログインしてオークションのライブ映像を受信する流れを示すフローチャート。
図5】参加者がオークションサイトにログインするログインページの一例を示す図。
図6】オークションに参加する参加者端末の表示部に表示されるオークション画面の一例を示す図。
図7】オークションを開催する会場主を登録する流れの一例を示すフローチャート。
図8】オークションを開催する会場主が会場主端末によりオークションサイトにログインしてオークションのライブ映像を参加者端末に配信する流れを示すフローチャート。
図9】オークションを開催する会場主端末のディスプレイに表示される管理画面の一例を示す図。
図10】オークション装置がインターネット上でオークションサービスを提供する流れの一例を示すフローチャート。
図11】オークション装置によって作成される売主側の帳票の一例を示す図。
図12】オークション装置によって作成される買主側の帳票の一例を示す図。
図13】オークション装置によって作成される管理者用の帳票(売り)の一例を示す図。
図14】オークション装置によって作成される管理者用の帳票(買い)の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明の一例のオークション装置1を用いたオークションシステムSの例を示す。オークションシステムSは、古物に関するオークションのシステムである。オークションシステムSは、オークションを開催する会場にある会場主端末Vと、オークションに参加する参加者が保有する参加者端末Pと、インターネット上でオークションをするためのサーバーとして機能するオークション装置1と、を備える。図1においては、便宜的に、4つの会場主端末Vと4つの参加者端末Pが示されているが、オークションシステムSにおいては、多数の会場主端末Vや多数の参加者端末Pが備わる。
【0018】
会場主端末Vは、オークション会場の会場主が保有するパソコンなどの端末である。会場主端末Vは、異なる場所にある複数のオークション会場にそれぞれ備わる。参加者端末Pは、インターネットを通じてオークションに参加する参加者が保有するパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末である。参加者は、参加者端末Pを利用してオークション会場からインターネットを通じてオークションに参加したり、オークション会場から離れた場所でインターネットを通じてオークションに参加したりする。オークション装置1は、会場主端末V及び参加者端末Pとインターネット経由で相互に通信を行い、オークション会場で開催されるオークションのライブ動画を会場主端末Vから受信して、参加者端末Pに配信するサーバーとして機能する。また、オークション装置1は、オークション会場でオークションにかけられる品物を参加者が参加者端末Pから入札できるインターネットオークション機能(インターネットオークションサイト)を提供するサーバーとしても機能する。
【0019】
次に、会場主端末V、参加者端末P及びオークション装置1を説明する。最初に、会場主端末V、参加者端末P及びオークション装置1に共通する部分をまとめて説明する。会場主端末V、参加者端末P及びオークション装置1は、それぞれ通信部と制御部を備える。会場主端末Vの通信部2とオークション装置1の通信部4は、インターネットを介して相互に通信可能に接続され、会場主端末Vの通信部2とオークション装置1の通信部4は相互に通信をする。また、参加者端末Pの通信部3とオークション装置1の通信部4はインターネットを介して相互に通信可能に接続され、参加者端末Pの通信部3とオークション装置1の通信部4は相互に通信をする。各制御部5~7は、それぞれCPU5a、6a、7a、RAM5b、6b、7b、及び、ストレージ5c、6c、7cを備え、それらがバスで接続される。
【0020】
CPU5aは、制御部5におけるデータ通信等の情報処理の全般を司り、RAM5bは、CPU5aの作業領域として機能する揮発性の記憶部である。ストレージ5cは、制御部5で必要な処理をするためのデータ及びソフトウェア(プログラム)を記憶する記憶部である。制御部6のCPU6a、RAM6b及びストレージ6c並びに制御部7のCPU7a、RAM7b及びストレージ7cについても同様である。以下、会場主端末V、参加者端末P及びオークション装置1の詳細を説明する。
【0021】
会場主端末Vは、出品された品物がオークション会場で順番にオークションされる様子のライブ動画をオークション装置1に送信する。また、会場主端末Vは、オークションの開始や終了などをオークション参加者の参加者端末Pに通知したりして、オークションを取り仕切るための端末でもある。図1に示すように会場主端末Vは、通信部2、制御部5、カメラ8、マイク9及びディスプレイ10を備える。制御部5は、出品された品物がオークション会場でオークションされるライブ動画をオークション装置1に送信したり、オークションを取り仕切るとともに、参加者端末Pなどにオークションに関する通知をしたりする主体となる。カメラ8は、オークション会場で順次行われる各オークションのライブ動画を撮影する。マイク9は、各オークションにおける競売人の声やオークション会場の声を拾う。ディスプレイ10には、オークションサイトを提供するオークション装置1から配信されるオークションを取り仕切るための管理画面などが表示される。制御部5のストレージ5cには、通信プログラム5c1及び動画プログラム5c2等が格納される。通信プログラム5c1は、インターネットを経由してオークション装置1などと通信して、参加者端末Pに対してオークションサービスを提供するために用いるプログラムである。動画プログラム5c2は、オークション会場で開催されるオークションのライブ動画をオークション装置1に送信するプログラムである。
【0022】
参加者端末Pは、オークション会場で開催されているオークションにインターネットを経由して参加するための端末である。図1に示すように参加者端末Pは、通信部3、制御部6及び表示部11を備える。制御部6は、オークション装置1から配信される動画などを表示部11に表示したりする主体となる。また、表示部11には、オークション装置1から配信されるオークションのライブ動画や、オークション中の品物の現在価格、オークション中の品物の入札などを可能にする操作ボタンなどを表示される。制御部6のストレージ6cには、通信プログラム6c1、表示プログラム6c2、及び、操作プログラム6c3等が格納される。通信プログラム6c1は、インターネットを経由してオークション装置1などと通信するために用いるプログラムである。表示プログラム6c2は、オークション装置1から配信される動画などを表示するプログラムである。操作プログラム6c3は、表示部11に表示される操作ボタンが操作されると、操作信号をオークション装置1に送信するプログラムである。
【0023】
オークション装置1は、会場主端末Vから送信されるオークションのライブ動画を参加者端末Pに配信するとともに、参加者が参加者端末Pを用いてインターネット上でオークションに参加するためのサーバー(オークションサイト)として機能する。図1に示すようにオークション装置1は、通信部4、制御部7を備える。制御部7は、オークション会場で開催されるオークションのライブ映像等の配信と、インターネット上でオークションを可能にするオークションサイトを会場主端末V及び参加者端末Pに提供する主体である。制御部7のストレージ7cには、通信プログラム7c1、配信プログラム7c2及びオークションプログラム7c3等が格納される。通信プログラム7c1は、インターネットを経由して会場主端末V及び参加者端末Pなどと通信するために用いるプログラムである。配信プログラム7c2は、会場主端末Vから送信されるオークションのライブ動画を参加者端末Pに配信するプログラムである。オークションプログラム7c3は、参加者端末Pを用いて参加者が、そして、会場主端末Vを用いて会場主が、インターネット上でオークションに参加できるようにするためのプログラムである。また、ストレージ7cには、オークションに参加する参加者を識別する参加者識別情報やオークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報などのデータが格納される。参加者識別情報は、参加者毎に参加者に関する情報に関連付けてストレージ7cに記録され、ストレージ7cには複数の参加者識別情報が格納される。会場主識別情報も、会場主毎に会場主に関する情報に関連付けてストレージ7cに記録され、ストレージ7cには複数の会場主識別情報が格納される。
【0024】
次に、前述の各種プログラムなどを用いて行われる処理を説明する。
【0025】
図2の処理は、オークションに参加できる参加者を登録する処理である。オークションの参加希望者は、参加者端末Pで予め指定されたウェブサイトにアクセスする。すると、参加者端末Pの表示部11には、図3に示すウェブページが表示される。オークションの参加希望者は、表示されたウェブページからオークションに参加するための会員登録申請をする。ウェブページの入力フォームに、例えば、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、希望パスワード、受取希望会場(落札した古物の受取を希望する会場)、メールアドレス(図示省略)などを入力するとともに、古物商許可証の画像を添付し、送信ボタン(図示省略)をクリックする(図2のS1)。すると、会員登録申請者の氏名などの会員登録申請情報がオークション装置1に送信される。オークション装置1が会員登録申請情報を受信すると、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、受取希望会場などの会員登録申請者の各情報と、添付された古物商許可証の画像をオークション装置1のストレージ7cに記録する。次に、オークション装置1の管理者が、添付された古物商許可証の画像をもとに会員登録申請者が古物商許可を得ているかを確認する。会員登録申請者が古物商許可を取得している場合には、オークション装置1の管理者は会員登録申請者をオークションに参加できる参加者として会員登録する。会員登録の際には、オークション装置1が提供するオークションサイトにログインするための会員番号とパスワードを生成し、生成した会員番号とパスワードを会員登録申請者(オークションの参加者)の氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、受取希望会場、メールアドレスなどに紐づけてストレージ7cに記録する(図2のS2)。そして、オークション装置1の管理者は、会員登録されたオークションの参加者に会員番号とパスワードを送付する(図2のS3)。例えば、会員登録されたオークションの参加者のメールアドレス宛に、オークションサイトにログインするのに必要な会員番号とパスワードを送信する。参加者は会員番号とパスワードを受け取ることで、参加者端末Pからオークションサイトにログイン可能となる。この一連の処理は、図3に示すウェブページから会員情報登録がオークション装置1に送信される度に繰り返し実行される。
【0026】
図4の処理は、オークションに買主として参加する参加者が参加者端末Pによりオークションサイトにログインして、オークションのライブ映像を受信する処理である。参加者は、参加者端末Pでオークションサイトのログインページ(図5)にアクセスし、会員番号とパスワードを入力して、「オークションに参加する」ボタンB1をクリックする。すると、参加者端末Pから会員番号とパスワードのログイン情報がオークション装置1に送信される(図4のS11)。オークション装置1は、ログイン情報を受信すると、例えば、受信したログイン情報をもとにストレージ7cに記録されているデータを参照してログイン資格があるかを確認する。参照の結果、会員登録されたオークションの参加者としてストレージ7cに記録されている場合にはログイン資格がありとし(図4のS12:Yes)、参加者端末Pからのログインを許可し(図4のS13)、ログイン資格がない場合には(図4のS12:No)、ログインを拒否するとともに、入力した会員番号やパスワードに誤りがある旨を参加者端末Pの表示部11に表示して図5のログインページに戻す。図4のS13で参加者端末Pのログインが許可されると、参加者端末Pの表示部11には、図6に示すオークションページが表示される。オークションページの上部中央にあるライブ映像受信ボタンB2をクリックすると、オークションのライブ映像の受信要求がオークション装置1に送信される。すると、会場主端末Vからオークション装置1に送信されるオークション会場のライブ映像などが参加者端末Pに配信される。
【0027】
図7の処理は、オークション会場でオークションを開催する会場主を登録する処理である。例えば、自らが保有する会場をオークション会場としてオークションの開催を希望する会場主は、オークション装置1の管理者に、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、希望パスワード、会場名、メールアドレス、出品された品物が落札された際に売主が負担する歩合額(落札価格に売主が負担する歩合を乗じた額)を定める歩合(以下、売り歩合とする)などと、古物市場主許可証の写しの会場主登録申請情報を送る(図7のS21)。オークション装置1の管理者は、会場主登録申請情報を受け取ると、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、売り歩合などの会場主登録申請者の各情報と、添付された古物市場主許可証の画像をストレージ7cに記録させる。次に、古物市場主許可証の写しをもとに会場主登録申請者が古物市場主許可を得ているかを確認する。会場主登録申請者が古物市場主許可を取得している場合には、オークションを開催できる会場主として登録する。登録の際には、オークション装置1が提供するオークションサイトに会場主としてログインするための会員番号とパスワードを生成し、生成した会員番号とパスワードを会場主登録申請者(オークションの会場主)の氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、会場名、メールアドレス、売り歩合などに紐づけてストレージ7cに記録する(S22)。そして、オークション装置1の管理者は、登録されたオークションの会場主に会員番号とパスワードを送付する(S23)。例えば、登録されたオークションの会場主のメールアドレス宛に、オークションサイトにログインするのに必要な会員番号とパスワードを送信する。会場主は会員番号とパスワードを受け取ることで、会場主端末Vからオークションサイトにログイン可能となる。この一連の処理は、オークション装置1の管理者に会場主登録申請情報が送られる度に繰り返し実行される。
【0028】
図8の処理は、オークションを開催する会場主が会場主端末Vによりオークションサイトにログインして、オークション会場で開催されるオークションのライブ動画などを参加者端末Pに配信する処理である。オークションを開催する会場主は、会場主端末Vでオークションサイトのログインページ(図示省略)にアクセスし、会員番号とパスワードを入力して、オークションサイトへのログインをする。すると、会場主端末Vから会員番号とパスワードのログイン情報がオークション装置1に送信される(図8のS31)。オークション装置1は、ログイン情報を受信すると、例えば、受信したログイン情報をもとにストレージ7cに記録されているデータを参照してログイン資格があるかを確認する。参照の結果、登録されたオークションの会場主としてストレージ7cに記録されている場合にはログイン資格がありとし(図8のS32:Yes)、会場主端末Vからのログインを許可し(図8のS33)、ログイン資格がない場合には(図8のS32:No)、ログインを拒否するとともに、会場主端末Vのディスプレイ10に入力した会員番号やパスワードに誤りがある旨を表示して、ログインページに戻す(図8のS34)。図8のS33でログインが許可されると、会場主端末Vのディスプレイ10には、図9に示すオークションを取り仕切るための管理画面ページが表示される。
【0029】
ここで、図9の管理画面ページの詳細を説明する。会場主端末Vのディスプレイ10には、オークションの配信などを操作する操作表示部OCと、これからオークションをする品物などに関する複数の入力フォームと、オークションの開始などを操作する操作ボタンが表示される。操作表示部OCは、Auction配信表示部OC1と、配信スタートボタンOC2と、ログアウトボタンOC3とを備える。Auction配信表示部OC1には、図9の画面がオークションを配信するための画面であることを示すために、「Auction配信」との文字が表示される。入力フォームとしては、上から、オークションの開催日を入力する年月日フォームF1と、オークションを開催する会場名を入力する会場名フォームF2が表示される。その下には、競り番号を入力する競り番号フォームF3と、オークションする品物の売主番号の入力する売主番号フォームF4と、オークションする品物の品名を入力する品名フォームF5、オークションする品物の数量を入力する数量フォームF6と、オークションする品物の入札開始価格を入力する開始価格フォームF7、オークションで落札した落札者が入力される買主番号フォームF8が表示される。操作ボタンとしては、上からスタートボタンOP1、売り切り点灯ボタンOP2、仮確定ボタンOP3、成約・確定ボタンOP4、再開ボタンOP5、流れOP6が備わる。
【0030】
スタートボタンOP1は、オークションを開始するボタンである。売り切り点灯ボタンOP2は、オークション中の品物が進行中のオークションで売り切られることを参加者に通知するためのボタンである。オークション中の品物の入札価格が最低売却価格(例えば、オークション中の品物の売主が予め設定した価格)以上になった場合に、売り切り点灯ボタンOP2が会場主端末Vでクリックされる。すると、会場主端末Vから売り切り信号がオークション装置1に送信され、オークション装置1から各参加者端末Pに売り切り信号が送信される。そして、各参加者端末Pでは、オークションの品物が進行中のオークションで売り切られることが通知される。仮確定ボタンOP3は、オークション中の品物の落札者を仮確定するボタンである。仮確定ボタンOP3がクリックされ、仮確定要求となる仮確定信号がオークション装置1に送信される。すると、オークション装置1から各参加者端末Pに仮確定信号が送信され、各参加者端末Pから入札が禁止される。成約・確定ボタンOP4は、オークション中の品物の落札者を確定するボタンである。成約・確定ボタンOP4がクリックされると、成約・確定信号がオークション装置1に送信され、オークション装置1から各参加者端末Pに成約・確定信号が送信される。すると、各参加者端末Pに落札者が確定した旨の通知がされる。再開ボタンOP5は、落札者が仮確定され、各参加者端末Pからの入札が禁止された状態を再度入札できる状態に戻すボタンである。再開ボタンOP5がクリックされると、再開要求となる再開信号がオークション装置1に送信される。すると、オークション装置1から各参加者端末Pに再開信号が送信され、各参加者端末Pからの入札操作が再度可能となる。流れボタンOP6は、オークション中の品物の流札を確定するボタンである。流れボタンOP6がクリックされると、流れ信号がオークション装置1に送信される。すると、オークション装置1から各参加者端末Pに流れ信号が送信され、各参加者端末Pに流札の通知がされる。
【0031】
図9の管理画面ページの配信スタートボタンOC2がクリックされると、会場主端末Vからオークション装置1に配信要求信号が送信されるとともに、会場主端末Vのカメラ8及びマイク9の設定画面(図示省略)が開き、オークション会場のライブ映像を配信するためのカメラ8及びマイク9を選択できる。設定画面(図示省略)でカメラ8及びマイク9が選択されると、会場主端末Vのカメラ8及びマイク9から入力されたオークション会場の映像及び音が会場主端末Vを通じてオークション装置1に送信される。オークション装置1では、会場主端末Vから送信される動画及び音を受信すると、ログインしてあり、ライブ映像の受信要求をしている各参加者端末Pにオークション会場の映像及び音を配信する。また、オークション装置1では、オークション会場の映像などとともに、参加者端末Pから入札操作するための操作ボタンなどを含む操作部や、競りの品物の現在価格などを含む表示部などを有する表示画面を配信する。そして、図6では、参加者端末Pの動画部11aにはオークション会場の映像(図6では図示省略)とともに、入札のための操作ボタンや競りの品物の現在価格などが表示される。
【0032】
次に、オークション会場のライブ映像などを受信している参加者端末Pに表示される図6のウェブページの詳細を説明する。参加者端末Pには、オークションのライブ動画を表示する動画部11aと、オークション中の品物の現在価格PRなどのオークションの状況を表示するとともに、オークションに関する操作を行うボタンなどを表示する第1表示部11bと、オークションのライブ動画の受信などの操作を行うボタンを表示する第2表示部11cとが表示される。
【0033】
動画部11aには、オークション会場が開催されているオークションのライブ動画が表示される(ライブ動画の配信要求をしている場合には表示される)とともに、動画部11aの下端部には、コメント入力欄C1と投稿ボタンC2が備わる。参加者端末Pからコメント入力欄C1に文字を入力して投稿ボタンC2をクリックすると、コメント信号がオークション装置1に送信される。オークション装置1は、コメント信号を受信すると、コメント入力欄C1に入力されたコメントを視認できるように右から左に流れるコメントC3とオークションのライブ動画を重ね合わせた動画を各参加者端末Pに配信する。参加者は、各参加者端末Pの動画部11aを通して、自身や他の参加者がコメント入力欄C1から入力したコメントC3を確認できる。
【0034】
第1表示部11bには、上から、参加者のID表示部D1と、コメントONボタンB3と、コメントOFFボタンB4と、応札ボタンB5と、観戦ボタンB6と、競り番号の表示部D2と、品名の表示部D3と、現在価格PRの表示部D4と、うりきり表示部D5と、権利表示部D6と、入札ボタンB7と、が備わる。
【0035】
ID表示部D1には、参加者端末Pからオークションに参加している参加者を識別するための識別情報が表示される。コメントONボタンB3とコメントOFFボタンB4は、コメント入力欄C1の開閉と、動画部11aに表示されるコメントC3の表示・非表示を制御するボタンである。コメントONボタンB3をクリックすると、コメントONボタンB3が点灯して、動画部11aのコメント入力欄C1及び投稿ボタンC2などが動画部11aの画面上に表示されるとともに、動画部11aの画面上に自身又は他の参加者端末Pから入力されたコメントC3が表示されるようになる。一方、コメントOFFボタンB4をクリックすると、コメントONボタンB3が消灯して、コメントOFFボタンB4が点灯し、動画部11aのコメント入力欄C1及び投稿ボタンC2などが閉じて動画部11aに表示されなくなるとともに、他の参加者端末Pから入力されたコメントが動画部11aに表示されなくなる。
【0036】
応札ボタンB5と観戦ボタンB6は、オークションでの入札操作を許可又は禁止にするボタンである。応札ボタンB5は、入札ボタンB7のクリックを許可するボタンである。応札ボタンB5をクリックすると、応札ボタンB5が点灯し、入札ボタンB7のクリックが可能になる。観戦ボタンB6は、入札ボタンB7のクリックを禁止するボタンである。観戦ボタンB6をクリックすると、観戦ボタンB6が点灯して、入札ボタンB7が消灯し、入札ボタンB7がクリックできなくなる。
【0037】
表示部D2には、ライブ配信されているオークションの番号(競り番号)が表示される。表示部D3には、オークション中の品物の品名が表示される。表示部D4は、オークション中の品物の現在価格PRが表示される。うりきり表示部D5は、オークション中の品物が進行中のオークションで売り切られること通知する表示である。表示部D4の現在価格PRが最低売却価格(例えば、オークション中の品物の売主が予め設定した価格)以上になった場合に、うりきり表示部D5が点灯し、オークション中の品物が進行中のオークションで売り切られることを通知する。権利表示部D6は、オークション中の品物を落札できる権利があるかを通知する表示である。入札ボタンB7は、オークション中の品物を入札するボタンである。
【0038】
第2表示部11cには、左からID表示部D7と、ライブ映像受信ボタンB2と、自動ログイン解除ボタンB8と、ログアウトボタンB9とが備わる。ID表示部D7には、参加者端末Pからオークションに参加している参加者を識別するための識別情報が表示される。ライブ映像受信ボタンB2は、オークションをライブ配信するオークション会場から配信されるライブ映像などを受信するためのボタンである。ライブ映像受信ボタンB2をクリックすると、オークション会場の様子をライブ配信している会場主端末Vから第1表示部11bの動画部11aにライブ映像などが配信される。自動ログイン解除ボタンB8は、オークションサイトにログインする際の自動ログイン設定を解除するボタンである。
【0039】
次に、図6のウェブページにアクセスした参加者がライブ配信されるオークションに参加して出品された品物を落札する流れを通じて、図6に示される各ボタンや表示について具体的に説明する。オークション装置1から参加者端末Pにオークションのライブ動画などが配信されると、参加者は動画部11aに表示される品物などを見ながら、オークションに参加する。参加者端末Pにおいて、観戦ボタンB6が点灯している場合には、入札ボタンB7がクリックできないため、入札をする場合には、応札ボタンB5をクリックするなどして、応札ボタンB5が点灯している状態で、参加者端末Pで入札ボタンB7をクリックする。
【0040】
入札ボタンB7がクリックされると、参加者端末Pから入札信号がオークション装置1に送信される。オークション装置1では、入札信号を受信すると、オークション中の品物の現在価格PRを更新して、各参加者端末Pに更新した現在価格PRを配信する。例えば、入札信号を受信した時点での現在価格PRが5000円未満の場合には、現在価格PRに500円を加算した価格を更新後の現在価格PRとして配信する。また、現在価格PRが5000円以上の場合には、現在価格PRに1000円を加算した価格を更新後の現在価格PRとして配信する。そして、各参加者端末Pの第1表示部11bの表示部D4には、各参加者端末Pからの入札に応じて更新された現在価格PRが表示される。更新後の現在価格PRが、オークション中の品物の最低売却価格以上になった場合には、うりきり表示部D5が点灯し、オークション中の品物が進行中のオークションで売り切られることが通知される。また、入札ボタンB7を送信した参加者端末Pにおいては、権利表示部D6が点灯し、現時点で落札できる権利があることが通知される。他の参加者端末Pで入札ボタンB7がクリックされ、入札信号がオークション装置1に送信されると、1つ前に入札信号を送信した参加者端末Pに対して権利表示部D6を消灯する信号をオークション装置1が送信し、権利表示部D6が消灯する。また、最新の入札をした参加者端末Pの第1表示部11bでは、権利表示部D6が点灯する。このように各参加者端末Pから入札が行われ、最終的に、落札者が確定すると、オークション装置1を通じて確定信号が参加者端末Pに送信され、動画部11aのライブ動画の上に重ねるように「○○番落札」と落札者の識別番号が表示され、落札者が確定したことが通知される。一方、現在価格PRが売却可能額に達せずに流札が確定すると、ライブ動画の上に重ねるように「流れ」と表示され、流札が確定したことが通知される。
【0041】
次に、オークションをライブ配信する会場主端末Vを用いてオークションを取り仕切る流れを通じて、会場主端末Vのディスプレイ10に表示される図9の管理画面ページの各ボタンなどについて説明する。オークション会場において、オークションを開始する場合には、図9の年月日フォームF1のプルダウンメニューから年月日を選択し、会場名フォームF2のプルダウンメニューから自身の会場名を選択するとともに、売主番号フォームF4のプルダウンメニューから、これからオークションを行う出品者を選択する。出品者としては、図2で参加者として予め登録されている者から選択される。そして、品名フォームF5にこれから出品する品名を、数量フォームF6にこれから出品する品物の数量を、開始価格フォームF7にこれから出品する品物の開始価格を入力してスタートボタンOP1をクリックする。すると、スタート信号とともに、各フォームに入力された情報がオークション装置1に送信され、オークション装置1から配信要求されている各参加者端末Pに現在価格PRなどの情報が表示される(図6参照)。例えば、オークション装置1は、会場主端末Vから送信される競り番号や品名を受信すると、ログインしてあり、ライブ映像の受信要求をしている各参加者端末Pの図6における競り番号の表示部D2及び品名の表示部D3に会場主端末Vから送信された競り番号及び品名を表示する。そして、各参加者端末Pからの入札が可能となる。参加者端末Pからの入札により、オークション中の品物の現在価格PRが最低売却価格に達したことを会場主が確認すると、会場主は売り切り点灯ボタンOP2をクリックする。すると、売り切り点灯信号がオークション装置1に送信され、各参加者端末Pで、うりきり表示部D5(図6)が点灯する。また、オークション中の品物における現在価格PRのせり上がりが止まったら、会場主は図9の仮確定ボタンOP3をクリックする。すると、仮確定信号がオークション装置1に送信され、各参加者端末Pからの入札操作が禁止される。なお、仮確定ボタンOP3をクリックする直前で現在価格PRがせり上がった場合には、会場主は再開ボタンOP5をクリックする。すると、再開信号がオークション装置1に送信され、各参加者端末Pからの入札操作が可能となり、各参加者端末Pからの入札が再開する。最終的に、会場主が成立・確定ボタンOP4又は流れボタンOP6をクリックし、会場主端末Vから確定信号(終了要求)がオークション装置1に送信され、各参加者端末Pにオークションの終了(落札者の確定又は流札の確定)が通知され、オークションが終了する。
【0042】
図10の処理は、オークション装置1がインターネット上でオークションサービスを提供する処理である。オークション装置1は、オークションサイトにログインされた会場主端末Vからオークション会場のライブ映像の配信要求信号を受信すると(S41:Yes)、S42で会場主端末Vから送信されるライブ映像を参加者端末P(オークションサイトにログイン済みで配信要求をしている参加者端末P)に送信する。次に、会場主端末Vから送信されるオークションのスタート信号をオークション装置1が受信すると(S43:Yes)、オークション装置1は、オークション情報(図9の競り番号フォームF3、品名フォームF5、開始価格フォームF7に入力された情報)を参加者端末Pに送信するとともに、オークションに参加している各参加者端末Pからの入札を許可する(S44)。なお、S43において、オークションのスタート信号を受信しないと(S43:No)、S43に戻る。S44で各参加者端末Pからの入札を許可すると、S45において、参加者端末Pから入札要求となる入札信号が送信されているかを確認する。オークション装置1が入札信号を受信すると(S45:Yes)、オークションされている品物の現在価格PRに一定の金額を加算した値を更新後の現在価格PRとして現在価格PRを更新する(S46)。そして、更新後の現在価格PRをオークションに参加している参加者端末Pに通知する(各参加者端末Pに表示される現在価格PRを更新する)。また、S45において、参加者端末Pから入札信号が送信されていない場合には、S48に進む。S48では、会場主端末Vからの仮確定信号(落札者の仮確定を通知する信号)を受信しているかを確認する。仮確定信号を受信していなければ(S48:No)、S45に戻り、仮確定信号を受信していれば、S49に進む。S49では、オークション装置1は、オークションに参加している各参加者端末Pからの入札を禁止し、S50に進む。S50では、会場主端末Vからの再開信号(禁止中の入札を再開する信号)を受信しているかを確認する。再開信号を受信すると(S50:Yes)、S45に戻る。再開信号を受信していなければ(S50:No)、S51に進み、会場主端末Vからの確定信号(オークションの落札者や流札を確定する信号)を受信しているかを確認する。確定信号を受信していなければ(S51:No)、S50に戻り、確定信号を受信していれば(S51:Yes)、S52に進む。S52では、オークション装置1は、オークションに参加している各参加者端末Pにオークションの確定を通知する(各参加者端末Pに落札者の確定又は流札の確定を通知する表示をする)。そして、S53において、落札者及び売主がオークションサイトから閲覧、印刷、ダウンロード等が可能な帳票データを作成し、処理を終える。例えば、最後に入札信号を送信した参加者端末Pからログインした参加者を買主として、その買主がオークションサイトにログインすると、自身が落札した帳票データを閲覧できるように買主に紐づけて帳票データを作成する。また、売主については、図9の売主番号フォームF4で指定された者を売主として、その売主がその買主がオークションサイトにログインすると、落札された自身の品物に関する帳票を閲覧できるように売主に紐づけて帳票データを作成する。
【0043】
次に、オークション装置1により提供されるオークションサイトの使用方法を説明する。オークションの参加者は、予め指定されたウェブサイトのページ(図3)にアクセスし、会員登録をする。具体的には、入力フォームに、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号などを入力するとともに、図3では図示省略してあるが、古物商許可証の画像を添付し、送信ボタンをクリックする。すると、会員登録申請者の氏名などの会員登録申請情報がオークション装置1に送信される。オークション装置1が会員登録申請情報を受信すると、氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号などの会員登録申請者の各情報と、添付された古物商許可証の画像をストレージ7cに記録する。また、オークション装置1の管理者に対しても会員登録申請がされた旨の通知が届く。管理者は、入力フォームに入力された各情報や古物商許可証を確認し、会員登録申請者が古物商許可を得ているかを確認する。会員登録申請者が古物商許可を取得している場合には、オークションに参加できる参加者として会員登録するとともに、オークションサイトにログインするための会員番号とパスワードを生成し、生成した会員番号とパスワードを会員登録申請者(オークションの参加者)の氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号などに紐づけてストレージ7cに記録する。そして、会員登録されたオークションの参加者にログイン情報(会員番号とパスワード)をメールなどで送信する。ログイン情報を受け取った参加者は、オークションシステムにログインすることが可能となる。また、オークション装置1の管理者は、オークションを開催する会場主についても参加者と同じようにストレージ7cに会場主に関する情報を記録する。具体的には、会場主の氏名・代表者名、屋号・会社名、電話番号、会場名、メールアドレス、売り歩合などの各情報と、古物市場主許可証の写しの画像をストレージ7cに記録させる。なお、売り歩合については、落札価格が該当する価格帯別に設定される。例えば、落札価格が0円から3000円の第1価格帯の場合には、売り歩合を第1売り歩合(例えば、0.2)に設定し、落札価格が3001円から10万円の第2価格帯の場合には、売り歩合を第2売り歩合(例えば、0.1)に設定し、落札価格が10万1円以上の第3価格帯の場合には、売り歩合を第3売り歩合(例えば、0.08)に設定する等、売り歩合を落札価格や落札価格が該当する価格帯に応じて変動させてもよい。上記のように落札価格が該当する価格帯が第1価格帯、第2価格帯、第3価格帯と高くなるのに従い、売り歩合を減少させても良いし、逆に、売り歩合を減少させてもよい。また、価格帯については、第1~第3価格帯の3つに限らず、4つ以上に設定しても良い。また、会場主の希望に応じて、落札価格に関係なく、一定の売り歩合に設定してもよい。
【0044】
そして、オークションが開催される日時になると、参加者は、参加者端末Pでオークションサイトのログインページ(図5)にアクセスする。そして、会員番号とパスワードを入力し、オークションに参加するボタンB1をクリックしてログインする。ログインが成功すると、参加者端末Pの表示部11には、図6に示すオークションページが表示される。
【0045】
また、オークションを開催する会場主も、オークションを開催するのに先立って、会場主端末Vでオークションサイトのログインページ(図示省略)にアクセスする。そして、会員番号とパスワードを入力し、ログインする。ログインが成功すると、図9に示す管理画面ページが会場主端末Vのディスプレイ10に表示される。会場主は、管理画面において、会場名フォームF2に入力されている市場名が自身の会場であることを確認するとともに、会場主端末Vのカメラ8とマイク9でオークション会場の映像及び音を撮ることができるかを確認し、問題がなければ、配信スタートボタンOC2をクリックする。これにより、オークション会場のライブ映像と音などを参加者端末Pに配信可能となる。そして、オークション会場で実際にオークションを始める場合には、管理画面ページにおいて、年月日フォームF1、品名フォームF5、数量フォームF6、開始価格フォームF7などを入力するとともに、これからオークションする品物の出品者の売主番号をプルダウンメニューから選択して、スタートボタンOP1をクリックする。これにより、これからオークションする品名や競り番号などの情報が参加者端末Pに配信される。そして、オークションに参加している各参加者端末Pから入札操作が可能となる。ライブ配信される競りの競売人の合図(競りの開始合図)をもとに、参加者は、参加者端末Pに表示される入札ボタンB7(図6)でオークション中の品物の入札が可能となる。オークションが始まると、参加者端末Pには、オークション会場で実際にオークションが行われているライブ映像が動画部11aに表示されるとともに、オークション中の品物の現在価格PRなどが表示される。参加者は、ライブ映像や現在価格PRなどを見ながら、必要に応じて入札ボタンB7をクリックして欲しい品物の入札をする。例えば、現在価格が5000円未満の場合には、入札ボタンB7がクリックされると、現在価格PRに500円を加算した価格が新たな現在価格PRとして、各参加者端末Pの表示部D4に表示される。また、現在価格が5000円以上の場合には、入札ボタンB7がクリックされると、現在価格に1000円を加算した価格が新たな現在価格PRとなる。このようにして入札がされ、現在価格PRが、売却可能額(オークション中の品物の売主が予め設定した価格)に達した場合には、会場主端末Vの管理画面ページ(図9)において、売り切り点灯ボタンOP2がクリックされる。すると、会場主端末Vからオークション装置1を経由して、各参加者端末Pに表示されるうりきり表示部D5(図6)が点灯する。これにより、参加者は、オークション中の品物が進行中のオークションで売り切られることを確認する。また、参加者端末Pにおいて、図6の入札ボタンB7がクリックされると、うりきり表示部D5が点灯されていることを条件に、権利表示部D6が点灯し、オークション中の品物を落札できる権利があることが通知される。その後、他の参加者端末Pから入札ボタンB7がクリックされると、点灯していた権利表示部D6が消灯する。また、会場主は、現在価格PRのせり上がりが止まったら、会場主端末Vにおいて、管理画面ページ(図9)の仮確定ボタンOP3をクリックする。すると、会場主端末Vからオークション装置1を経由して、各参加者端末Pからの入札操作が禁止され、最後の入札をした参加者が落札者と仮確定される。
【0046】
仮確定ボタンOP3をクリックする直前などで現在価格PRがせり上がった場合には、会場主端末Vにおいて、再開ボタンOP5をクリックすることで、会場主端末Vからオークション装置1を経由して、各参加者端末Pからの入札操作が許可され、オークションが再開される。そして、現在価格PRのせり上がりが止まったら、再度、仮確定ボタンOP3をクリックし、クリック直前での価格のせり上がりがなければ、成約・確定ボタンOP4をクリックする。すると、会場主端末Vからオークション装置1を経由して、参加者端末Pに表示されるライブ動画の上に重ねるように「○○番落札」と表示され、落札者が確定したことを通知し、現在のオークションが終了する。1つのオークションが終了すると、同様の手順で、オークションが繰り返される。なお、オークション中などに、参加者端末Pの動画部11aに表示されるコメント入力欄C1からコメントを入力して投稿ボタンC2をクリックすることで、コメント入力した参加者端末Pからオークション装置1を経由して、オークションに参加している各参加者端末Pの動画部11a上にコメントC3を流すことできる。これにより、オークションを盛り上げたり、入札者同士の駆け引きをしたりすることが可能となる。
【0047】
会場主端末Vにおいて、成約・確定ボタンOP4がクリックされ、オークション装置1が会場主端末Vで成約・確定ボタンOP4がクリックされた信号を受信すると、オークションの落札価格(最新の現在価格PR)と、ストレージ7cに記憶されている買い歩合と、会場主の売り歩合(現在、オークションしている会場主の売り歩合)をもとに、落札された品物における売主側と買主側の帳票を作成する。売主側の帳票としては、図11に示すように落札された物品名、数量、落札価格(最新の現在価格PR)、買主名などを表示した帳票が作成される。帳票は売主毎に作成され、同一の売主が同日に開催されたオークションで成約した品物毎に落札価格などが表示されるとともに、合計の落札価格(売合合計)や、合計の落札価格(売合計額)に歩合を乗じた売り歩合額、そして、落札価格から売り歩合額を減算した支払額(売主に支払われる額:図11のお支払い金額)などを表示した帳票が作成される。また、買主側の帳票としては、図12に示すように落札した物品名、数量、落札価格(最新の現在価格PR)、売主名などを表示した帳票が作成される。帳票は、買主毎に作成され、同一の買主が同日に開催されたオークションで成約した品物毎に落札価格などが表示されるとともに、合計の落札価格(買合計額)、合計の落札価格(買合合計)に歩合を乗じた買い歩合額、そして、落札価格に買い歩合額を加算した支払額((オークションサイトの運営者に支払う額:図12のお支払い金額)などを表示した帳票が作成される。売主と買主の帳票は、図5に示すオークションサイトのログイン画面などにおいて、帳票表示をクリックしてログインすると、帳票ページ(図示省略)に移動する。帳票ページにおいて、売主側の帳票(図11)や買主側の帳票(図12)を表示(閲覧)、印刷、ダウンロードが可能となる。これにより、オークションの買主と売主は、参加者端末Pに帳票が表示されることで、落札価格や個々が負担する売り歩合額や買い歩合額を確認できるとともに、帳票の閲覧、印刷、ダウンロードができる。なお、帳票としては、売主毎、買主毎の帳票の他に、オークションサイトの管理者が、同日に開催されたオークションで成約した全ての内容を把握できる帳票も作成される。具体的には、図13に示すように成約した全売主の一覧(売主名、会員番号、売り歩合、支払額などの一覧)と、図14に示す成約した全買主の一覧(買主名、会員番号、買い歩合、請求額などの一覧)を作成し、オークションサイトの管理者がオークション会場毎の帳票の印刷、閲覧、ダウンロードをすることができる。なお、売り歩合については、オークションを開催する会場主毎に設定されるとともに、落札価格に応じて変動して設定される場合もある。売り歩合額は、落札価格やオークション会場の会場主が設定した売り歩合に応じて演算され、帳票データに反映される。買い歩合額についても、設定された買い歩合に応じて演算され、帳票データに反映される。
【0048】
なお、落札確定後には、買主は図12の帳票に記載されたお支払い金額を、例えば、オークションサイトを管理する会社に振り込む一方で、オークションサイトを管理する会社は、売主に落札価格から売り歩合額(落札価格に売り歩合を乗じた額)を減算した金額を支払うとともに、オークション会場を開催した会場主に対して売り歩合額を支払う。これにより、オークションにおける取引が完了する。
【0049】
なお、オークションにおいて、現在価格PRのせり上がりが完全に止まった時点で、現在価格PRが売却可能額に届かない場合には、会場主端末Vの管理画面ページ(図9)の流れボタンOP6をクリックする。すると、会場主端末Vからオークション装置1を経由して、参加者端末Pの動画部11aに表示されるライブ動画に重なるように「流れ」と表示され、参加者に流札したことを通知し、現在のオークションを終了する。流札になった場合には、買主及び売主の帳票は作成されない。
【0050】
オークション装置1のストレージ7cに会場主として記録されている各会場主は、各会場主端末Vからオークション装置1が提供するオークションサイトへのログインが許可されると、各会場主端末Vから参加者端末Pにオークションのライブ動画などを配信できる。また、各参加者端末Pでは各会場主端末Vから配信されるオークションで入札が可能となる。そのため、参加者は参加者端末Pにより各会場主から配信されるライブ動画などを通じて異なる各会場主(各オークション会場)により開催される各オークションに参加できる。オークションに出品する売主も、オークションに参加可能な参加者であれば、各会場主により開催されるオークションに売主として出品可能となり、売主と買主は各自が希望する会場でのオークションに参加できる。
【0051】
また、オークションで成約した買主と売主は、オークションサイトにおいて、成約した品物に関する帳票の閲覧など可能である。例えば、買主は、自身の参加者端末Pで落札価格と買い歩合額を確認できる。売主も、自身の参加者端末Pで落札価格と売り歩合額を確認できる。そして、売主が負担する売り歩合については、オークションを開催する会場主毎に設定されるため、各会場主のニーズに合わせた売り歩合を設定できる。
【0052】
会場主端末Vにおいて、図9の仮確定ボタンOP3をクリックした後(落札者の仮確定をした後、つまり、参加者の入札を禁止した後)であっても、再開ボタンOP5をクリックすると、参加者は入札を再開できる。そのため、落札者の仮確定をする直前で入札があり、その後、入札が禁止されても、入札を再開することができ、落札価格をアップさせることが可能となる。
【0053】
また、オークション装置1のストレージ7cに記憶させる売り歩合については、落札価格に応じて売り歩合を変更できる。例えば、落札価格が0円から3000円の第1価格帯の場合には、売り歩合を第1売り歩合(例えば、0.2)に設定し、落札価格が3001円から10万円の第2価格帯の場合には、売り歩合を第2売り歩合(例えば、0.1)に設定し、落札価格が10万1円以上の第3価格帯の場合には、売り歩合を第3売り歩合(例えば、0.08)に設定する。これにより、落札価格が低い場合においても、売り歩合額をある程度確保できる。そのため、売り歩合額が支払われる会場主においては、オークションを開催する際の運営コストを確保しやすくなる。逆に、第1、第2、第3価格帯と価格が高くなるのに従い、売り歩合を減少させた場合には、落札価格が低い場合における売主のリスクが低減され、オークションに売主が参加しやすくなる。
【0054】
ここで、本実施形態と特許請求の範囲に記載の文言との対応関係を説明する。本実施形態のオークション装置1が「オークション装置」に、ストレージ7cが「記録部」に相当する。参加者端末Pによるオークションサイトへのログインを制御部7が許可する機能が「第1受付部」に相当する。会場主端末Vによるオークションサイトへのログインを制御部7が許可する機能が「第2受付部」に相当する。参加者端末Pの第1表示部11bに表示させる、入札ボタンB7や競りの品物の現在価格PRなどの表示画面を、制御部7が参加者端末Pに配信する機能が「第1配信部」に相当する。会場主端末Vにおいて配信スタートボタンOC2がクリックされ、会場主端末Vから送信されるオークション会場のライブ動画を参加者端末Pに制御部7が配信する機能が「第2配信部」に相当する。会場主端末Vにおいて、図9の売主番号フォームF4のプルダウンメニューから選択(指定)された出品者(売主)の情報(指定要求)が送信され、送信された出品者の情報を制御部7が受信する(受け付ける)機能が「指定部」に相当する。参加者端末Pにおいて入札ボタンB7がクリックされ、参加者端末Pから送信される入札信号により制御部7が現在価格PRを更新する機能が「更新部」に相当する。会場主端末Vにおいて、成約・確定ボタンOP4又は流れボタンOP6がクリックされ、会場主端末Vから送信される確定信号により制御部7が参加者端末Pに落札者の確定や流札の確定を通知する機能が「通知部」に相当する。
【0055】
請求項2に関して、オークションサイトにアクセスした参加者端末Pに対して、制御部7が図11の帳票を表示させる機能が「第1表示部」に相当し、制御部が図12の帳票を表示させる機能が「第2表示部」に相当する。
【0056】
請求項3に関して、会場主端末Vにおいて、仮確定ボタンOP3がクリックされ、会場主端末Vから送信される仮確定信号を受信する制御部7が参加者端末Pからの入札を禁止する機能が「禁止部」に相当する。また、会場主端末Vにおいて、再開ボタンOP5がクリックされ、会場主端末Vから送信される再開信号を受信する制御部7が参加者端末Pからの入札を再開する機能が「再開部」に相当する。
【0057】
請求項4に関して、現在価格PRに応じて売り歩合を制御部7が変動させる機能が「変動部」に相当する。
【0058】
請求項5に関して、図2及び図7において、参加者と会場主に関する情報を記録する工程が「記録工程」に相当する。図4において、参加者端末Pからのログインを許可する工程が「第1受付工程」に相当する。図8において、会場主端末Vからのログインを許可する工程が「第2受付工程」に相当する。図10において、会場主端末Vから送信されるライブ動画及びオークションに関する情報などのオークションデータを参加者端末Pに配信したりする工程が「第1及び第2配信工程」に相当する。図9の売主番号フォームF4に入力された出品者(売主)の情報が会場主端末Vから送信されたものを図10のS41で受信する工程が「指定工程」に相当する。図10のS46で現在価格を更新する工程が「更新工程」に相当する。図10のS53の終了工程が「通知工程」に相当する。
【0059】
以上、本発明の実施の態様を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成等を技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
【0060】
上記では、オークション参加者を会員登録する一例として、オークション装置1の管理者が、古物商許可証を確認した上で、会員登録する例を示した。これ以外にも、AIや画像認識処理などのプログラムを用いて、古物商許可証の画像をもとに会員登録申請者が古物商許可証を得ているかを確認し、人の手を介さずに自動で会員登録してもよい。
【0061】
図7の処理においては、会場主登録申請情報がオークション装置1の管理者に直接送られる例を示したが、オークションの参加希望者と同様に特定のウェブページから会場主登録申請情報をオークション装置1に送信するようにしても良い。そして、送信された情報をもとに、自動で会場主の登録をしてもよい。
【0062】
上記では、オークション中に現在価格PRが最低売却価格以上になった場合に、会場主が売り切り点灯ボタンOP2をクリックする例を説明したが、図9に最低売却価格を入力する入力フォームを追加して、予め最低売却価格を設定しておき、現在価格PRが最低売却価格以上になったら、オークション装置1が自動で各参加者端末Pのうりきり表示部D5を点灯させるようにしてもよい。
【0063】
各会場主は、他の会場主と違う時間帯にオークションを開催し、オークションをライブ配信しても良いし、他の会場主と同じ時間帯にオークションを開催し、オークションをライブ配信しても良い。同じ時間帯に複数の会場主がオークションをライブ配信している場合には、参加者は各参加者端末Pから自分が参加したい会場を選択して、オークションに参加するようにしてもよい。
【0064】
上記では、売り歩合については、オークション装置1の管理者が会場主の登録時にストレージ7cに記録する例を示したが、オークションサイトにログインした各会場主がオークションサイト上から自身の売り歩合を変更できるようにしてもよい。
【0065】
上記では、会場主端末Vに表示される管理画面(図9)の各フォームに、会場主などがこれから競りをする品物に関する情報を入力した例を示したが、各フォームに自動で情報が入力される仕様にしても良い。例えば、オークション会場に出品する一覧データを準備し、一覧データに基づいて、1つの競りが終了すると、次の競りに出品する品物に関する情報が図9の各フォームに入力されても良い。例えば、1つのオークションが終了すると、図9の管理画面の競り番号フォームF3に入力される数値がインクリメントされ、このインクリメントとともに、各フォームに入力される情報(次に出品する売主番号など)が更新されるようにしても良い。
【0066】
競りに出品する売主は、通常、オークション会場に出品する品物を持参するが、売主は必ずしもオークション会場に出品する品物を持参しなくてもよい。売主は、出品するオークション会場やオークション会場の会場主などに出品する品物を配送してもよい。例えば、売主は参加者端末Pで予め指定されたウェブサイトにアクセスし、出品する品物に関する情報(品名、売り切り価格、品物の説明など)を記載する出品票や、配送での出品を申し込む申込書などを印刷して、出品票と申込書とともに、出品する品物を出品するオークション会場に配送しても良い。配送を通じて出品して落札された場合は、上記と同様に買主側と売主側に帳票が作成される。なお、配送して出品した品物が流札となった場合には、着払いなどで出品者に配送される。図示省略するが、配送して出品する場合においては、オークションサイトにログインし、予め定められたページに配送先のオークション会場、出品をするオークション開催日、配送する品物、品物の説明、売り切り価格などを登録してもよい。配送して出品される情報が登録されると、オークション装置1は、オークション開催日にログインした会場主端末Vに出品する売主情報を通知してもよい。例えば、会場主端末Vに表示される管理画面(図9)において、配送して出品される品物に関する情報を自動入力させてもよい。
【0067】
上記では、会場主端末Vのカメラ8及びマイク9から入力されたオークション会場のライブ映像がオークション装置1から各参加者端末Pに配信されるとともに、入札ボタンB7や現在価格PRなどを表示する表示画面が各参加者端末Pに配信される例を示した。入札ボタンB7や現在価格PRなどを表示する表示画面については、オークションのライブ映像とともに配信しても良いし、オークションのライブ映像の配信前に参加者端末P(オークションサイトにログインした参加者端末P)に表示画面を配信しても良い。また、会場主端末Vの管理画面(図9)でスタートボタンOP1がクリックされた際に、会場主端末Vから送信されるスタート信号をオークション装置1が受信すると、会場主端末Vから送信される競り番号や品名などと一緒に、表示画面を各参加者端末Pに配信しても良い。
【0068】
上記では、オークションに参加できる参加者として会員登録する際に、会員番号や、参加者の氏名・代表者名等の情報をストレージ7cに記録する例を説明した。ストレージ7cに登録する参加者の情報として、参加者の与信情報を登録できるようにしてもよい。例えば、オークションで落札した買主(参加者)が支払いを怠った場合などには、与信がない旨の与信情報を入力することで、与信なしとされた買主(参加者)はオークションに参加できなくしてもよい。また、与信情報の入力については、例えば、オークションサイトの管理者が入力できるようにする。管理者は、オークションサイトのログイン画面からログインすることで、与信情報を入力できるようにすればよい。なお、与信が回復した場合には、与信情報を修正することで、再度、オークションに参加できるようにしても良い。
【0069】
上記では、入札ボタンB7がクリックされると、現在価格PRに応じて現在価格PRに加算される金額が変わる例を説明した。加算される金額や、加算される金額を切り替える基準値(上記では5000円を境に加算される金額が変更)は、オークションサイトの管理者が一律で設定しても良いし、会場主毎に加算される金額や、加算される金額を切り替える基準値を設定しても良い。また、金額を切り替える基準値としては、1つに限らず、2つ以上設定しても良い。
【0070】
上記では、参加者端末Pに参加者のID表示部D1が表示される例を示した。ID表示部D1に代えて、ランプ表示部を設けても良い。ランプ表示部としては、自身又は他の参加者端末Pにおいて入札ボタンB7がクリックされた際にランプが点滅し、入札がされたことを通知するとともに、オークション開始時にランプが点滅し、オークションの開始を通知しても良い。ランプの点滅については、参加者端末Pからの入札信号や会場主端末Vからのスタート信号を受けたオークション装置1が各参加者端末Pに対して、ランプの点灯信号を通知すればよい。
【0071】
上記では、オークション装置1がライブ映像の配信機能とオークション機能を兼ねたが、オークション装置1を複数に分けて、機能や処理などを分散させてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 オークション装置 4 通信部
7 制御部 7c ストレージ
11 表示部 11a 動画部(動画画面)
11b 第1表示部(表示画面) 11c 第2表示部
B9 入札ボタン(操作部) PR 現在価格
OP3 仮確定ボタン OP4 成約・確定ボタン
OP5 再開ボタン OP6 流れボタン
S オークションシステム V 会場主端末
P 参加者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-07-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、前記オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録部と、
前記参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、前記第1ログインを要求する前記参加者の前記参加者識別情報が前記記録部に記録されているか否かを確認し、前記記録部に記録されていれば前記参加者端末からの前記第1ログインを許可する第1受付部と、
前記会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、前記第2ログインを要求する前記会場主の前記会場主識別情報が前記記録部に記録されているか否かを確認し、前記記録部に記録されていれば前記会場主端末からの前記第2ログインを許可する第2受付部と、
前記第1ログインが許可された前記参加者の前記参加者端末に、前記オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、前記対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信部と、
前記第2ログインを許可された前記会場主の前記会場主端末から前記オークションのライブ動画の配信要求を受信すると、前記会場主端末から送信される前記オークションの前記ライブ動画の動画画面を前記第1受付部により前記第1ログインを許可された前記参加者端末に配信可能にする第2配信部と、
前記ライブ動画により配信される前記競りに前記対象物を出品する売主を前記記録部に記録された前記参加者識別情報により識別される前記参加者から指定する指定要求を前記会場主端末から受け付ける指定部と、
前記指定要求を受け付けた前記売主の前記対象物の前記競りにおいて、前記第1受付部により前記第1ログインが許可された1又は複数の前記参加者端末に表示される前記操作部から、前記対象物への入札要求を受け付ける毎に、前記現在価格を更新して前記表示画面を更新させる更新部と、
前記競りの落札者の確定又は前記競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を前記会場主端末から受け付けて、前記参加者端末に前記対象物の前記競りの終了を通知する通知部と、
を備え、
前記記録部に前記会場主識別情報が記録されている各前記会場主は、各前記会場主端末からの前記第2ログインが許可されると、各前記会場主端末から前記参加者端末に前記オークションの前記表示画面と前記動画画面を配信可能となり、
各前記参加者は各前記参加者端末により各前記会場主から配信される前記表示画面と前記動画画面を通じて異なる各前記会場主により開催される各前記オークションに参加可能となる、オークション装置。
【請求項2】
前記落札者の確定時における前記現在価格である落札価格に対する歩合であり、前記落札者である買主が負担する買い歩合の情報が前記記録部に記録され、
前記売主が負担する前記落札価格に対する歩合である売り歩合の情報が前記会場主識別情報に関連付けられて前記記録部に記録され、
前記落札価格に前記買い歩合を乗じた額を買い歩合額とし、
前記落札価格に前記売り歩合を乗じた額を売り歩合額とし、
前記第1ログインが許可された前記参加者である前記落札者の前記参加者端末からの前記落札価格及び前記買い歩合額の第1表示要求を受信すると、前記落札者の前記参加者端末に前記落札価格及び前記買い歩合額を表示する第1表示部と、
前記第1ログインが許可された前記参加者である前記売主の前記参加者端末からの前記落札価格及び前記売り歩合額の第2表示要求を受信すると、前記売主の前記参加者端末に前記落札価格及び前記売り歩合額を表示する第2表示部と、
を備える、請求項1に記載のオークション装置。
【請求項3】
前記競りの前記落札者の仮確定である仮確定要求を前記会場主端末から受け付けると、前記参加者端末からの前記入札要求の受け付けを禁止する禁止部と、
前記入札要求を再度受け付ける再開要求を前記会場主端末から受け付けると、前記禁止部により受け付けを禁止された前記参加者端末からの前記入札要求を再度受け付ける再開部と、
を備える、請求項1又は2に記載のオークション装置。
【請求項4】
前記競りの前記落札者の仮確定である仮確定要求を前記会場主端末から受け付けると、前記参加者端末からの前記入札要求の受け付けを禁止する禁止部と、
前記入札要求を再度受け付ける再開要求を前記会場主端末から受け付けると、前記禁止部により受け付けを禁止された前記参加者端末からの前記入札要求を再度受け付ける再開部と、
を備え、
前記落札価格に応じて前記売り歩合を変動する変動部を備え、
前記売り歩合は、前記落札価格が該当する価格帯別に設定され、
前記変動部は、前記落札価格が該当する前記価格帯が高くなるのにともない前記売り歩合が増加又は減少させる、請求項に記載のオークション装置。
【請求項5】
前記落札価格に応じて前記売り歩合を変動する変動部を備え、
前記売り歩合は、前記落札価格が該当する価格帯別に設定され、
前記変動部は、前記落札価格が該当する前記価格帯が高くなるのにともない前記売り歩合が増加又は減少させる、請求項2に記載のオークション装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、オークション装置に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の課題は、複数の会場でオークションを開催可能なオークション装置を提供することである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、本発明に関連するオークション方法は、
オークションに参加可能な参加者を識別する参加者識別情報と、オークションを開催する会場主を識別する会場主識別情報と、を記録する記録工程と、
参加者の参加者端末から送信される第1ログインの要求を受信すると、第1ログインを要求する参加者の参加者識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば参加者端末からの第1ログインを許可する第1受付工程と、
会場主の会場主端末から送信される第2ログインの要求を受信すると、第2ログインを要求する会場主の会場主識別情報が記録されているか否かを確認し、記録されていれば会場主端末からの第2ログインを許可する第2受付工程と、
第1ログインが許可された参加者の参加者端末に、オークションにおける競りの対象物の現在価格を表示可能な表示部と、対象物への入札操作が可能である操作部と、を有する表示画面を配信可能にする第1配信工程と、
第2ログインを許可された会場主の会場主端末からオークションのライブ動画の配信要求を受信すると、会場主端末から送信されるオークションのライブ動画の動画画面を第1受付工程により第1ログインを許可された参加者端末に配信可能にする第2配信工程と、
ライブ動画により配信される競りに対象物を出品する売主を記録工程により記録された参加者識別情報により識別される参加者から指定する指定要求を会場主端末から受け付ける指定工程と、
指定要求を受け付けた売主の対象物の競りにおいて、第1受付工程により第1ログインが許可された1又は複数の参加者端末に表示される操作部から、対象物への入札要求を受け付ける毎に、現在価格を更新して表示画面を更新させる更新工程と、
競りの入札者の確定又は競りの取引が成約しなかった流札の確定である終了要求を会場主端末から受け付けて、参加者端末に対象物の競りの終了を通知する通知工程と、
を備え、
記録工程により会場主識別情報が記録されている各会場主は、各会場主端末からの第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となり、
各参加者は各参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催される各オークションに参加可能となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明に関連するオークション方法では、会場主識別情報が記録部に記録されている各会場主は、各会場主端末から第2ログインが許可されると、各会場主端末から参加者端末にオークションの表示画面と動画画面を配信可能となる。そのため、参加者は参加者端末により各会場主から配信される表示画面と動画画面を通じて異なる各会場主により開催される各オークションに参加可能となる。出品する売主も、オークションに参加可能な参加者であれば、各会場主により開催されるオークションに売主として出品可能となる。よって、本発明のオークション方法により、複数の会場でオークションが開催可能となる。また、売主と買主は各自が希望する会場でのオークションに参加できる。