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  • 特開-カラオケシステム 図1
  • 特開-カラオケシステム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138200
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】カラオケシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/92 20060101AFI20230922BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20230922BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20230922BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20230922BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20230922BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20230922BHJP
   H04N 21/2665 20110101ALI20230922BHJP
【FI】
H04N5/92 020
H04N5/91
H04N5/93
H04N5/77
H04N5/765
G10K15/04 302D
H04N21/2665
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044769
(22)【出願日】2022-03-19
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】511043437
【氏名又は名称】株式会社コシダカホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100147326
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 純一
(72)【発明者】
【氏名】腰高 博
【テーマコード(参考)】
5C053
5C164
5D208
【Fターム(参考)】
5C053FA14
5C053GB06
5C053HA21
5C053JA21
5C053LA01
5C053LA06
5C053LA14
5C164FA06
5C164MC01S
5C164PA46
5C164SA26S
5C164SB01S
5C164SB04S
5C164SB36S
5C164SC04P
5C164SD12S
5D208CG04
5D208CG05
(57)【要約】
【課題】カラオケ設備において歌唱動画を録画するプロが利用する機材を可能な限り簡素なセッティングのままで動画撮影を実施し、撮影、編集、歌唱動画の完成までの各過程を、例えば一般のユーザーが行いうる簡易な操作方法により行い、コストや時間や手間をかけることなく臨場感のある歌唱動画を得ることを課題とする。
【解決手段】複数のビデオカメラとマイクロフォンと、映像音声制御装置と、ユーザー端末とネットワークを介して通信可能に接続された動画共有サーバを有し、ユーザーの歌唱映像と背景映像とを合成した背景付歌唱映像と、ユーザーの歌唱音声とこれを伴奏と合成して生成した歌唱伴奏音声とを合成した歌唱動画ファイルを生成するカラオケシステムであって、動画共有サーバーに、歌唱動画ファイルを記憶しユーザー端末の指示に応じて送信することを特徴とするカラオケシステム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のビデオカメラとマイクロフォンと、映像表示装置と、映像音声制御装置と、ユーザー端末とネットワークを介して通信可能に接続された動画共有サーバを有し、
前記複数のビデオカメラにより撮影されたユーザーの歌唱映像と予め記憶された背景映像とを合成した背景付歌唱映像と、前記マイクロフォンにより録音されたユーザーの歌唱音声とこれを伴奏と合成して生成した歌唱伴奏音声とを合成した歌唱動画ファイルを生成するカラオケシステムであって、
前記映像音声制御装置はユーザーの背景映像を記憶する背景映像記憶部と、前記複数のビデオカメラの映像を切り替えて複数のアングルからユーザーの歌唱映像を撮影することを可能とする映像制御部と、前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成する映像処理部と、前記ユーザーの歌唱音声をカラオケ伴奏と合成して歌唱伴奏音声を生成する音声処理部と、前記背景付歌唱映像と前記歌唱伴奏音声を合成して前記歌唱動画ファイルを生成する歌唱映像音声合成部を備え、
前記動画共有サーバーには、前記歌唱動画ファイルを記憶し前記ユーザー端末の指示に応じて送信することを特徴とする、カラオケシステム。
【請求項2】
前記映像制御部は、予め設定された条件が満たされた場合に、前記複数のビデオカメラの映像が切り替わることを特徴とする、請求項1に記載のカラオケシステム。
【請求項3】
前記映像処理部は、クロマキー合成により前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のカラオケシステム。
【請求項4】
前記映像制御部は、前記映像表示装置に前記歌唱映像を撮影と同時に表示することを特徴とする、請求項1乃至3に記載のカラオケシステム。
【請求項5】
前記映像音声制御装置は、前記映像表示装置に生成済みの前記歌唱動画ファイルを表示することを特徴とする、請求項1乃至4に記載のカラオケシステム。
【請求項6】
前記ユーザー端末にはユーザーの会員情報が記録されたバーコードの表示手段を備え、前記映像音声制御装置には前記バーコートの読み取りが可能なバーコードリーダーを備え、前記バーコードリーダーが前記バーコードを読み込むと前記ユーザー端末を前記映像制御部に接続し、前記ユーザー端末から前記映像音声制御装置を操作可能とする操作手段とを備えることを特徴とする、請求項1乃至5に記載のカラオケシステム。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のカラオケ楽曲の演奏とともに歌唱する利用者の音声と映像と背景画像を合成した動画ファイルを作成し、これを所定の端末にダウンロードすることを可能とするカラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケの楽しみ方として、カラオケ楽曲の演奏とともに歌唱した利用者の音声を録音・録画して歌唱動画として保存し、自ら視聴して楽しんだり、他人に再生して視聴してもらう楽しみ方が存在している。
このような歌唱動画を他人に視聴してもらう方法としては、例えばYoutubeなどの動画共有サイトに録音・録画して作成した動画ファイルをアップロードして再生をしてもらうことも考えられる。その場合、動画が高い技術で録音・録画された臨場感のある魅力的な歌唱動画である場合、すなわち、異なるアングルでの撮影を可能とする複数のビデオカメラでユーザーを撮影し、歌唱中にそのビデオカメラの映像を切り替えて録画し、スタジオのような背景を使用し、音質等を調整し、動画再生に適した長さに編集されたものであれば、プロの制作したミュージックビデオのような、臨場感のある魅力的な歌唱動画となり、例えば、動画共有サイトなどでは、多くの視聴者を集め、再生の回数を得ることができる。
【0003】
従来、このような臨場感のある歌唱動画を作成するためには、高性能のマイク、録音機材、防音設備、音響設備、利用者の歌唱する姿を複数のアングルから撮影することを可能にする複数のビデオカメラや、歌唱する者の背景となる大がかりなセットや、ミキシング用の機材を備えたスタジオにおいて、これらを操作することができる専属オペレーターに依頼して歌唱している場面の録画を行い、動画編集機材を用いて大勢のスタッフが編集作業を行って歌唱動画の生成する方法が一般的であった。しかしながら、かかる方法では、スタジオを利用するコストやオペレーターに依頼をする手間とコストがかかる上、動画の録画を行った後にスタッフに編集作業等を委ねることにより、動画の編集作業においても手間やコストや時間を要するため、歌唱動画の完成の方法としては、一般のユーザーが気軽に利用できるものではない。
【0004】
また、一般のユーザーが気軽に歌唱動画を生成する方法としては、カラオケ用の施設(カラオケシステム)を用いることが考えられる。しかしながら、カラオケシステムにおける映像の利用については、特許文献1に記載されているように、営業用のカラオケシステムでユーザーが撮影したユーザー動画や静止画を利用する技術や、特許文献2に記載されているように、カラオケシステム提供者やユーザーが作成した複数の背景映像を歌唱中に選択により表示させる技術が開示されているものの、これらはあくまでカラオケ歌唱時の背景画像の利用に限定されており、ユーザーの歌唱時の映像につきミュージックビデオのような臨場感が得られるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-3843公報
【特許文献2】特開2015-225254公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来の方法では、臨場感のある歌唱動画を得ようとするとコストや時間などの面で満足が得られ難く、コストや時間を抑えるためにカラオケ施設を使って一人で気軽に魅力的な歌唱動画を作ろうとすると臨場感のある映像を得ることが難しかった。ここで、ユーザーが一人でも気軽に利用することが可能なカラオケ施設において、異なるアングルでの撮影を可能とする複数のビデオカメラでユーザーを撮影し、歌唱中にそのビデオカメラの映像を切り替えて録画し、スタジオのような背景を使用し、音質等を調整し、動画再生に適した長さに編集することができれば、プロの制作したミュージックビデオのような、臨場感のある魅力的な歌唱動画を得ることができるが、カラオケ設備において臨場感のある歌唱動画を生成する有効な手法は提案されていない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カラオケ設備において歌唱動画を録画するプロが利用する機材を可能な限り簡素なセッティングのままで動画撮影を実施し、撮影、編集、歌唱動画の完成までの各過程を、例えば一般のユーザーが行いうる簡易な操作方法により行い、コストや時間や手間をかけることなく臨場感のある歌唱動画を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するため、本発明は、
複数のビデオカメラとマイクロフォンと、映像表示装置と、映像音声制御装置と、ユーザー端末とネットワークを介して通信可能に接続された動画共有サーバを有し、
前記複数のビデオカメラにより撮影されたユーザーの歌唱映像と予め記憶された背景映像とを合成した背景付歌唱映像と、前記マイクロフォンにより録音されたユーザーの歌唱音声とこれを伴奏と合成して生成した歌唱伴奏音声とを合成した歌唱動画ファイルを生成するカラオケシステムであって、
前記映像音声制御装置はユーザーの前記背景映像を記憶する背景映像記憶部と、前記複数のビデオカメラの映像を切り替えて複数のアングルからユーザーの歌唱映像を撮影することを可能とする映像制御部と、前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成する映像処理部と、前記ユーザーの歌唱音声をカラオケ伴奏と合成して歌唱伴奏音声を生成する音声処理部と、前記背景付歌唱映像と前記歌唱伴奏音声を合成して前記歌唱動画ファイルを生成する歌唱映像音声合成部を備え、
前記動画共有サーバーには、前記歌唱動画ファイルを記憶し前記ユーザー端末の指示に応じて送信することを特徴とする。
【0009】
前述の映像制御部は、予め設定された条件が満たされた場合に、繰り返し複数のビデオカメラの映像を切り替えることが好ましい。この構成により、生成される歌唱動画ファイルの迫力や臨場感を増すことができる。
【0010】
前記映像処理部は、クロマキー合成により前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成することも好適である。この構成により、スタジオ撮影のような大掛かりな作業が不要に実際の背景を変更せずに動画の中のみ背景を変更することができる。
【0011】
前記映像制御部は、前記映像表示装置に前記歌唱映像を撮影と同時に表示することが好ましい。この構成により、ユーザーが歌唱をしながらリアルタイムで自らの歌唱の様子を確認して歌い方を工夫することが可能となる。
【0012】
前記映像音声制御装置は、前記映像表示装置に生成済みの前記歌唱動画ファイルを表示することが好ましい。この構成は、ユーザー端末に不要な歌唱動画ファイルをダウンロードしないことを可能にし、ユーザー端末の記憶領域の無駄な使用を防ぐことを可能とする。
【0013】
前述のユーザー端末には、予め本発明のためのアプリケーションソフトをインストールし、ユーザーの会員情報が記録されたバーコードを表示させ、これを本発明のカラオケシステムに備えられたバーコードリーダーに読ませて認識させ、前記カラオケシステムと通信可能な状態で接続させ、ユーザー端末から前記映像音声制御装置と動画共有サーバに指示を出すことも好ましい。この構成により、ユーザーはカラオケ歌唱からユーザー端末への歌唱動画ファイルまでの一連の操作を、自らのユーザー端末で一貫して行うことができ、より簡易に前記カラオケシステムの操作を行うことができる。
【0014】
前記映像処理部はOBS Studioによって構成されていることが好ましい。OBS Studioは各種動画やライブ配信サービスに対応するライブ配信用ソフトであり、無料で高機能なため、多数のライブ配信で利用されている。
【0015】
前記音声処理部はTouch Designerによって構成されていることが好ましい。Touch Designerはリアルタイムのインタラクティブマルチメディアコンテンツ用のノードベースのビジュアルプログラミング言語であり、トロントに拠点を置く会社Derivativeによって開発されたソフトフェアである。
【0016】
前記歌唱映像音声合成部はFFmpegによって構成されていることが好ましい。FFmpeg(エフエフエムペグ)は動画と音声を記録・変換・再生するためのフリーソフトウェアである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザーが一人でも気軽に利用することが可能なカラオケ施設において、異なるアングルでの撮影を可能とする複数のビデオカメラでユーザーを撮影し、歌唱中にそのビデオカメラの映像を切り替えて録画し、スタジオのような背景を使用し、音質等が調整され、動画再生に適した長さに編集された、プロの制作したミュージックビデオのような、臨場感のある魅力的な歌唱動画を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のカラオケシステムの概念説明図。
図2】本発明のカラオケシステムのフロー説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明のカラオケシステムを図面に基づいて説明する。まず図1に示すように、本発明のカラオケシステムとしてのカラオケ装置1は、サーバ2とネットワークを介して接続されており、サーバ2からカラオケ楽曲及びカラオケ背景映像などが定期的にダウンロードされて、コンテンツが蓄積、又は都度サーバー2からコンテンツがダウンロードされて、カラオケ演奏が楽しめるようになっている。このサーバ2は、カラオケ楽曲やカラオケ背景映像などを記録する他、本発明のカラオケシステムで生成された歌唱動画ファイルを記憶する動画共有サーバーとしての役割も果たす。
【0020】
本発明のカラオケシステムとして構成されるカラオケ装置1には映像表示装置となるモニターが備えられ、複数のビデオカメラ10とマイクロフォン9が接続され、映像音声制御装置3が備えられ、映像音声制御装置3には、ユーザーの背景映像を記憶する背景映像記憶部4と、前記複数のビデオカメラの映像を切り替えて複数のアングルからユーザーの歌唱映像を撮影することを可能とする映像制御部5と、前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成する映像処理部6と、前記ユーザーの歌唱音声をカラオケ伴奏と合成して歌唱伴奏音声を生成する音声処理部7と、前記背景付歌唱映像と前記歌唱伴奏音声を合成して前記歌唱動画ファイルを生成する歌唱映像音声合成部8を備えている。また、動画共有サーバーの役割を果たすサーバ2には、前記歌唱動画ファイルが記憶されユーザー端末11の指示に応じて送信することを可能としている。
【0021】
前述の映像制御部5は、予め設定された条件が満たされた場合に、繰り返し複数のビデオカメラの映像を切り替えるよう設定しても良い。この場合、生成される歌唱動画ファイルの迫力や臨場感が増すことが期待される。
【0022】
前記映像処理部6は、クロマキー合成により前記歌唱映像と前記背景映像を合成して前記背景付歌唱映像を生成させてもよい。これにより、スタジオ撮影のような大掛かりな作業が不要となり実際の背景を変更せずに動画の中のみ背景を変更することができる。
【0023】
また、前記映像制御部5は、前記映像表示装置に前記歌唱映像を撮影と同時に表示させてもよい。これにより、ユーザーが歌唱をしながらリアルタイムで自らの歌唱の様子を確認して歌い方を工夫することが可能となる。
【0024】
さらに、前記映像音声制御装置3は、前記映像表示装置に生成済みの前記歌唱動画ファイルを表示させても良い。これにより、ユーザー端末に不要な歌唱動画ファイルをダウンロードしないことを可能にし、ユーザー端末の記憶領域の無駄な使用を防ぐことを可能とする。
【0025】
そして、ユーザー端末11には、予め本発明のためのアプリケーションソフトをインストールし、ユーザーの会員情報が記録されたバーコードを表示させ、これを本発明のカラオケシステムに備えられたバーコードリーダーに読ませて認識させ、前記カラオケシステムと通信可能な状態で接続させ、ユーザー端末から前記映像音声制御装置と動画共有サーバに指示を出すことも好ましい。この構成により、ユーザーはカラオケ歌唱からユーザー端末への歌唱動画ファイルまでの一連の操作を、自らのユーザー端末で一貫して行うことができ、より簡易に前記カラオケシステムの操作を行うことができる。
【0026】
次に、上記構成を有するカラオケシステムの動作について説明する。このカラオケシステムでは、本発明によれば、ユーザーが一人でも気軽に利用することが可能なカラオケ施設において、異なるアングルでの撮影を可能とする複数のビデオカメラでユーザーを撮影し、歌唱中にそのビデオカメラの映像を切り替えて録画し、スタジオのような背景を使用し、音質等が調整され、動画再生に適した長さに編集された、プロの制作したミュージックビデオのような、臨場感のある魅力的な歌唱動画を得られる点に特徴を有している。
【0027】
以下、図2のフローチャートを参照し、一連の動作について説明する。まず、カラオケの利用者の操作により、カラオケ装置1の映像音声制御装置3は待機状態に入る(S1)。その後、利用者による操作により背景の選択が行われると、背景映像部4に記憶された背景の選択が行われる(S2)。
また、利用者による操作により、ビデオカメラ10のカメラアングルの選択が行われると、映像制御部5はカメラアングル毎・選択パターン毎の好適な背景・前面合成処理が設定される(S3)。
【0028】
その後、カラオケ楽曲が開始されると(S4)、映像処理部6、音声処理部7、及び歌唱映像音声合成部8が、ビデオカメラ10で撮影したユーザーの歌唱映像と背景映像記憶部4に記憶されていた背景を合成した背景付歌唱映像と、マイクロフォン9で採取されたユーザーの歌唱音声とカラオケ伴奏を合成した歌唱伴奏音声を合成し、歌唱動画ファイルを生成する(S5)。
【0029】
1曲の歌唱終了後、ユーザーが録画停止の操作を行うと(S6)、この生成された歌唱動画ファイルはサーバ2に転送されて記憶される(S7)。
【0030】
前記歌唱動画ファイルは、ユーザー端末10がネットワークを介して行う指示に応じて、ユーザー端末にダウンロードなどの方法により送信される(S8)。この指示は本発明のカラオケシステムに備え付けられたモニター等に表示されるQRコード(登録商標)やバーコードをユーザー端末10のビデオカメラで読ませることにより行われてもよいし、本発明のカラオケシステムからユーザー端末10宛にURLを送信してこのURLのウェブページを通じて行う方法で行われても良い。
【0031】
前記ユーザーが歌唱中のカメラアングルについて、映像制御部5は、例えば、予め設定された条件が満たされた場合に、繰り返し複数のビデオカメラ10の映像を切り替えさせてもよい。
【0032】
さらに、ユーザー端末11には、予め本発明のためのアプリケーションソフトをインストールし、ユーザーの会員情報が記録されたバーコードを表示させ、これを本発明のカラオケシステムに備えられたバーコードリーダーに読ませて認識させて、前記カラオケシステムと通信可能な状態に接続させ、ユーザー端末から映像音声制御装置3とサーバ2に指示を出すようにしてもよい。
【0033】
このように、本発明によれば、ユーザーが一人でも気軽に利用することが可能なカラオケ施設において、異なるアングルでの撮影を可能とする複数のビデオカメラでユーザーを撮影し、歌唱中にそのビデオカメラの映像を切り替えて録画し、スタジオのような背景を使用し、音質等が調整され、動画再生に適した長さに編集された、プロの制作したミュージックビデオのような、臨場感のある魅力的な歌唱動画を得ることができる。
【符号の説明】
【0034】
1・・・カラオケ装置
2・・・サーバ
3・・・映像音声制御装置
4・・・背景映像記憶部
5・・・映像制御部
6・・・映像処理部
7・・・音声処理部
8・・・歌唱映像音声合成部
9・・・マイクロフォン
10・・・ビデオカメラ
11・・・ユーザー端末
図1
図2