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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138204
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20230925BHJP
【FI】
B41J2/01 303
B41J2/01 125
B41J2/01 129
B41J2/01 307
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044774
(22)【出願日】2022-03-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】514015019
【氏名又は名称】エレファンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162341
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬崎 幸典
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 衛
(72)【発明者】
【氏名】杉本 雅明
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA01
2C056FA15
2C056FD20
2C056HA07
2C056HA11
2C056HA37
2C056HA38
2C056HA44
2C056HA46
(57)【要約】
【課題】3次元形状を持つ被印刷物への印刷の精度の低下を抑制しつつ設備投資を抑えながら印刷処理の生産性を向上させる。
【解決手段】ステージ上で固定された被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、ヘッドを印刷対象面に対して互いに直交する第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向から対向させて保持し、ステージに対して移動可能なキャリッジと、キャリッジを第3軸の廻りに回転させて第1軸、第2軸及び第3軸の少なくとも2軸以上の各方向に同時に移動させてインク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステージ上で固定された被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して互いに直交する第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージに対して移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の少なくとも2軸以上の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項又は3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記制御手段は、前記キャリッジを回転させて前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整する、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記キャリッジの移動時間が最も短くなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
【請求項21】
前記首振り手段は、前記UVランプ列又は前記IRランプを前記ヘッドを傾ける方向に傾ける、
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項22】
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項23】
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし22のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項24】
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1個に記載の印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
立体形状を持つ印刷対象の印刷対象面をXY面に向けて配置し、印刷ヘッドを印刷対象面に対してZ軸方向から対向させ、印刷ヘッドをキャリッジ上に配置し、キャリッジをX軸,Y軸,Z軸の各方向に自由に走査する手段を具備して印刷対象面に対する印刷を実現する立体面印刷装置において、印刷対象面の形状をZ軸方向の高さ情報として各XY座標に対応させて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている情報にもとづいて、X軸方向に主走査、Y軸方向に副走査を行う走査形式におけるキャリッジのZ軸方向への総移動量を予め算出する第1の算出手段およびY軸方向に主走査、X軸方向に副走査を行う走査形式におけるキャリッジのZ軸方向への総移動量を予め算出する第2の算出手段と、第1の算出手段,第2の算出手段により予め算出した総移動量の小さいほうの走査形式を採用し印刷させる印刷制御手段とを具備した立体面印刷装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
多軸型ロボットと、プッシュ式インクジェットヘッドと、インクタンクと、圧力制御部と、を有し、プッシュ式インクジェットヘッドは、多軸型ロボットに接続され、多軸型ロボットは、プッシュ式インクジェットヘッドの高さ、水平面内位置、および傾斜をそれぞれ独立して制御できる機能を有し、インクタンクは、プッシュ式インクジェットヘッドにインクを供給し、圧力制御部は、多軸型ロボットの動作状態に従ってインクタンクに加えられる圧力を制御する機能を有するインクジェット装置も知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-10032号公報
【特許文献2】特開2016-131914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、3次元形状を持つ被印刷物への印刷の精度の低下を抑制しつつ設備投資を抑えながら印刷処理の生産性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の印刷装置は、
ステージ上で固定された被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して互いに直交する第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージに対して移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の少なくとも2軸以上の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷装置において、
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の印刷装置において、
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれか1項又は3に記載の印刷装置において、
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の印刷装置において、
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記キャリッジを回転させて前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整する、
ことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記キャリッジの移動時間が最も短くなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の印刷装置において、
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【0021】
請求項16に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【0022】
請求項17に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【0023】
請求項18に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【0024】
請求項19に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【0025】
請求項20に記載の発明は、請求項13又は14に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【0026】
請求項21に記載の発明は、請求項5に記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記UVランプ列又は前記IRランプを前記ヘッドを傾ける方向に傾ける、
ことを特徴とする。
【0027】
請求項22に記載の発明は、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする。
【0028】
請求項23に記載の発明は、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする。
【0029】
請求項23に記載の発明は、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に記載の発明によれば、キャリッジを回転させることで3次元形状を持つ被印刷物の印刷対象面に対する印刷処理の生産性を向上させることができる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、フルカラー印刷の生産性を向上させることができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、一回の移動走査で特色を含むフルカラー画像を形成するとともに後処理まで完結させることができる。
【0033】
請求項4に記載の発明によれば、キャリッジ内に複数種類のプリントヘッドを配置することができる。
【0034】
請求項5、6に記載の発明によれば、一回の移動走査で印刷を完結させ生産性を向上させることができる。
【0035】
請求項7に記載の発明によれば、被印刷物の3次元形状に合わせて画像品質の低下を抑制することができる。
【0036】
請求項8に記載の発明によれば、生産性の低下を抑制しながら画像品質の低下を抑制することができる。
【0037】
請求項9に記載の発明によれば、印刷対象面の特定の面の画像品質の低下を抑制することができる。
【0038】
請求項10に記載の発明によれば、印刷に要する時間を短縮することができる。
【0039】
請求項11に記載の発明によれば、被印刷物の3次元形状に合わせて画像の印刷に要する時間を短縮することができる。
【0040】
請求項12に記載の発明によれば、画質優先又は生産性優先のいずれかの印刷モードを選択することができる。
【0041】
請求項13に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制することができる。
【0042】
請求項14に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に印刷することができる。
【0043】
請求項15、16、17、18、19、20に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制しながら印刷処理の生産性を向上させることができる。
【0044】
請求項21に記載の発明によれば、定着を均一にすることができる。
【0045】
請求項22に記載の発明によれば、ヘッドギャップが大きくなった場合に発生するミストを吸収することができる。
【0046】
請求項23、24に記載の発明によれば、インク滴の硬化を阻害する酸素を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】第1実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2】印刷機構の装置構成を示すブロック図である。
図3】キャリッジにおけるプリントヘッドの第3軸方向の移動を説明する断面模式図である。
図4】(a)はプリントヘッドのノズル配列を模式的に示す図、(b)はキャリッジ内におけるプリントヘッドの配置構成を示す平面模式図である。
図5】キャリッジ内における変形例に係るプリントヘッドの配置構成を示す平面模式図である。
図6】被印刷物の印刷対象面に対するキャリッジの移動走査を説明する概略図である。
図7】第1実施形態におけるキャリッジの移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。
図8】被印刷物の第3軸方向の高さデータが大きく変化している領域におけるヘッドギャップを説明する模式図である。
図9】第1実施形態におけるキャリッジの移動時間を短くする移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。
図10】第1実施形態における印刷モードを選択するキャリッジの移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。
図11】第2実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図12】基準平面に対して傾いた印刷対象面に対する印刷を示す模式図である。
図13】第2実施形態におけるキャリッジの移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
次に図面を参照しながら、本発明の実施形態の具体例を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
尚、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【0049】
「第1実施形態」
(1)印刷装置の全体構成
図1は本実施形態に係る印刷装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図、図2は印刷機構40の装置構成を示すブロック図、図3はキャリッジ42におけるプリントヘッドPHの第3軸方向の移動を説明する断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る画像形成システムの構成について説明する。
【0050】
(1-1)印刷装置
印刷装置1は、装置の全体を制御する制御部10と、外部装置との通信に使用される通信部20と、操作画面等を表示するとともに利用者の操作を受け付ける操作表示部30と、インクジェット方式で被印刷物Sに画像を形成する印刷機構40と、外部装置から受け取った画像情報を画像データとして格納する記憶部50と、を有している。制御部10と上記各部は、バス60を通じて接続されている。
尚、本実施形態において、被印刷物Sとしては、材料を問わず3次元形状を有する立体物、例えば車両の湾曲した表面を印刷対象面とすることができる。
【0051】
制御部10は、プログラムの実行を通じて各種の管理機能を提供するCPU(Central Processing Unit)と、BIOS(Basic Input Output System)等を格納する記憶領域としてのROM(Read Only Memory)と、プログラムの実行領域として使用されるRAM(Random Access Memory)とからなるプロセッサを有している。プログラムには、ファームウェアやオペレーティングシステム(OS)が含まれる。尚、CPU、ROM、RAMは一つでも複数を備えていてもよい。
【0052】
通信部20は、例えばLAN(Local Area Network)インターフェースやIOT(Internet of Things)インターフェースで構成され、ネットワーク上に存在する他の機器と通信する。ここでの通信には例えばイーサネット(登録商標)インターフェース、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などを使用する。
操作表示部30は、いわゆるユーザインタフェースに相当するもので、具体的には液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成され、各種の設定や指示の入力及び情報表示に用いられる。
【0053】
図2に示すように、印刷機構40は被印刷物Sを載置して水平な姿勢を保持した状態で固定するステージ41(図6 参照)を備え、ステージ41の載置面上にはキャリッジ42を第1軸(幅)及び第2軸(奥行)方向に移動させるキャリッジ移動機構43が設けられている。キャリッジ移動機構43は、サーボモータSM、ボールねじBS(不図示)及びリニアガイドLG(不図示)から構成される。
キャリッジ42上には、後述するプロセスカラーCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の4種類のインクを液滴として吐出するプロセスカラープリントヘッド410を含む複数種類のプリントヘッドPH(各色のインクを区別しない場合、単にプリントヘッドPHと記す)が配置されている。各々のプリントヘッドPHには各色のインクを供給するインクタンク420(不図示)が接続されている。
【0054】
各々のプリントヘッドPHは、図3に示すように、プリントヘッド移動機構44で第1軸及び第2軸と交差(直交)する第3軸方向に個別に移動可能に保持され、各々のプリントヘッドPHの各吐出ノズル先端と3次元曲面を有する被印刷物Sの印刷対象面との間隔は各プリントヘッドPHの特性に合った適切な距離(印刷ギャップ)に常に保たれている。プリントヘッド移動機構44も、サーボモータSM、ボールねじBS(不図示)及びリニアガイドLG(不図示)から構成されている。
さらに、キャリッジ42は、サーボモータSMとハーモニック減速機HG(不図示)を組み合わせたキャリッジ回転機構45で第3軸の廻りに回転可能に支持されている。
【0055】
制御部10は、印刷機構40と動作可能に接続され、被印刷物Sの印刷対象面と各プリントヘッドPHとの相対移動をキャリッジ移動機構43及びプリントヘッド移動機構44による直動3軸とキャリッジ回転機構45による回転1軸の4自由度で行うとともに、各々のプリントヘッドPHの各吐出ノズルNZからのインク吐出量や吐出タイミング等を制御する。
【0056】
記憶部50は、ハードディスク装置や半導体メモリなどの記憶装置により構成される。本実施形態における記憶部50には、外部装置から受け取った画像データの他、被印刷物Sの3次元形状データも記録される。
【0057】
(1-2)キャリッジ
図4(a)はプリントヘッドPHのノズル配列を模式的に示す図、(b)はキャリッジ42内におけるプリントヘッドPHの配置構成を示す平面模式図である。
プリントヘッドPHは、図4(a)に模式的に示すように、インク滴を吐出する複数のノズルNZが所定のピッチpで一列に並んだノズル列411と、ノズル列412とを有する。なお、本実施形態では、ノズル列が2列である場合を例に挙げて説明するが、プリントヘッドPHは、3列以上のノズル列を備えてもよい。
ノズル列411、412は、プリントヘッドPHの進行方向(図4中 矢印で示す)において前後方向に配置されている。
【0058】
このようなノズル列411、412が配置されたプリントヘッドPHは、図4(b)に示すように、プロセスカラープリントヘッド410が、キャリッジ42の移動方向(図4(b)中 矢印で示す)にC(シアン)色のプリントヘッド410Cを先頭にM(マゼンタ)色のプリントヘッド410M、Y(イエロー)色のプリントヘッド410Y、K(ブラック)色のプリントヘッド410Kの順に並んで配置されている。また、プロセスカラープリントヘッド410に対して、キャリッジ42の移動方向と交差する方向には、接着用インク滴を吐出するプライマープリントヘッド410P、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色プリントヘッド410W、画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートプリントヘッド410Tがヘッド列を構成するように配置されている。
【0059】
各色のプリントヘッドPHのキャリッジ42の移動方向における後端側には、紫外線を照射してインク滴を硬化させるUVランプ列430が配置されている。本実施形態において、各色インクは顔料系のインクである。また、各色インクは、紫外線が照射されることで硬化するUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)を有機溶剤で希釈したソルベントUVインクである。
尚、各色インクとして、水性インクを用いる場合、UVランプ列430に代えて赤外線を照射してインク滴を乾燥させるIRランプ列440(不図示)が配置される。
【0060】
このようにキャリッジ42内にプロセスカラープリントヘッド410に加えてプライマープリントヘッド410P、トップコートプリントヘッド410T及びUVランプ列430又はIRランプ列440を配列することで、一回の走査で印刷処理を完結させ生産性を向上させることができる。
【0061】
「変形例」
図5はキャリッジ42内における変形例に係るプリントヘッドPHの配置構成を示す平面模式図である。
図5に示すように、プロセスカラープリントヘッド410であるC(シアン)色のプリントヘッド410C、M(マゼンタ)色のプリントヘッド410M、Y(イエロー)色のプリントヘッド410Y、K(ブラック)色のプリントヘッド410Kに加え、特色プリントヘッド410Sが、キャリッジ42の移動方向(図5中 矢印で示す)に並んで配置されている。
【0062】
また、プロセスカラープリントヘッド410に対して、キャリッジ42の移動方向と交差する方向には、接着用インク滴を吐出するプライマープリントヘッド410P、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色プリントヘッド410W、画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートプリントヘッド410Tに加えて、他の特色プリントヘッド410S1、410S2がヘッド列を構成するように配置されている。他の特色プリントヘッド410S1としては、例えば、金色のプリントヘッドPH、410S2としては銀色のプリントヘッドPHが挙げられる。
【0063】
このように、キャリッジ42内に、プロセスカラープリントヘッド410C、410M、410Y、410K、特色プリントヘッド410S、410S1410S2、プライマープリントヘッド410P、白色プリントヘッド410W、トップコートプリントヘッド410T及びUVランプ列430、又はIRランプ列440を配置することで、一回の走査で印刷処理を完結させ生産性を向上させることができる。
【0064】
キャリッジ42には、インクタンク420内のインクに含まれる酸素を脱気する酸素脱気装置450(不図示)を設けることが好ましい。酸素脱気装置450は、気体透過膜を介してインクタンク420の空間を減圧して脱気を行うことで、キャビテーションを防止して、インク滴の吐出不良を抑制する。
また、UV硬化樹脂の重合反応を阻害する酸素を窒素等の不活性ガスで置換する窒素置換装置460(不図示)を設けることが好ましい。
さらに、立体物への印刷時に微量に発生するインクミストを吸引するミスト吸引装置470(不図示)を設けることが好ましい。
【0065】
(2)キャリッジの移動走査
図6は、被印刷物Sの印刷対象面に対するキャリッジ42の移動走査を説明する概略図である。
キャリッジ42は、ステージ41の載置面上に固定された被印刷物Sを第1軸方向に跨ぐフレームFに支持され、フレームF上でキャリッジ移動機構43によって第1軸方向に移動可能となっている。フレームFは、被印刷物Sを第1軸方向に跨いだ状態でステージ41に対して第2軸方向に移動可能となっている。したがって、キャリッジ42は、図6(a)に矢印で示すように、フレームFが第2軸方向に移動しながらフレームF上で第1軸方向に移動することで、被印刷物Sの印刷対象面全体に対してキャリッジ42内に配置された各々のプリントヘッドPHからインク滴を吐出して印刷を行うようになっている。
【0066】
更に、本実施形態においては、キャリッジ42は、フレームF上で第3軸の廻りに回転可能に支持されている。これにより、図6(b)に示すように、キャリッジ42は、被印刷物Sの印刷対象面に対して、第1軸及び第2軸と平面的に交差する斜め方向Rに移動走査可能となる。これにより、被印刷物Sの平面形状及び3次元形状に応じて、第1軸及び第2軸方向のキャリッジ42の移動量及び第3軸方向のプリントヘッドPHの移動量が少なくなる移動走査方向を算出して移動走査することで、3次元形状を持つ被印刷物Sへの画像の印刷に要する時間を短縮し印刷処理の生産性を向上させることが可能となる。
【0067】
(2.1)ヘッドギャップ制御
図7は本実施形態におけるキャリッジ42の移動走査の制御の流れを示すフローチャート、図8は被印刷物の第3軸方向の高さデータが大きく変化している領域におけるヘッドギャップGを説明する模式図である。
本実施形態においては、キャリッジ42を第1軸及び第2軸と交差する第3軸の廻りに回転させてプリントヘッドPHのノズル列411、412の直下における印刷対象面までの距離であるヘッドギャップGを調整する。具体的には、印刷対象面の印刷領域全面におけるヘッドギャップGの平均値が最も小さくなるようにキャリッジ42を回転させる。これにより、生産性の低下を抑制しながら画像品質の低下を抑制することが可能となる。
【0068】
印刷処理が開始されると、ステップ101で被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータを取得する(S101)。被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータは、外部装置から受け取った画像データとして記憶部50に記録されている。
【0069】
ステップ102では、ステップ101で取得した被印刷物Sの第3軸方向の高さデータに基づいて第1軸方向に主走査、第2軸方向に副走査を行った場合の印刷対象面の印刷領域全面における第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出する(S102)。そして、ステップ103では、ステップ102で算出したヘッドギャップGの総量に対して印刷領域全面におけるヘッドギャップGの平均値を算出する(S103)。
【0070】
ステップ104では、ステップ103で算出したヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路を推定する(S104)。ここで、ヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路は、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら移動走査した場合のヘッドギャップGの平均値を複数経路で比較し最適化される。そして、ステップ105では、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、第1軸及び第2軸方向に同時に移動走査してステップ104で推定した移動走査経路で印刷領域全面に対する印刷処理を行う(S105)。
【0071】
尚、印刷対象面の特定の面において、第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出し、算出したヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路を推定して、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、推定した移動走査経路で印刷処理を行ってもよい。ここで、印刷対象面の特定の面としては、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが他の印刷領域に比べて大きく変化している領域が挙げられる。
このように、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが他の印刷領域に比べて大きく変化している領域において、ヘッドギャップGの平均値が最も小さく移動走査経路を推定して、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら推定した移動走査経路で印刷処理を行うことで、生産性の低下を抑制しながら印刷対象面の特定の面の画像品質の低下を抑制することができる。
【0072】
また、印刷対象面の印刷領域全面における第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出し、ヘッドギャップGの最大値が予め定められた距離以内になる移動走査経路を推定して、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、推定した移動走査経路で印刷処理を行ってもよい。
図8に模式的に示すように、プリントヘッドPHのノズル列411、412の直下における印刷対象面までの距離であるヘッドギャップGは、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが大きく変化している領域X1において大きくなる(図8中 G2参照)。そして、このときのヘッドギャップG2を印刷品質が悪化しない適切な距離に常に保たれるようにプリントヘッド移動機構44を駆動した場合(図8中 矢印で示す)、印刷処理の高速化、静音化及び省エネルギ化が阻害される虞がある。本実施形態においては、ヘッドギャップGの予め定められた距離として印刷品質を悪化させない許容最大値以内になる移動走査経路を推定して、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら推定した移動走査経路で印刷処理を行うことで印刷に要する時間を短縮することができる。
【0073】
(2.2)移動時間制御
図9は本実施形態におけるキャリッジ42の移動時間を短くする移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。本実施形態においては、キャリッジ42を第1軸及び第2軸と交差する第3軸の廻りに回転させてキャリッジ42の移動走査時間が最も短くなるように制御する。3次元形状を有する被印刷物Sの印刷対象面に一定のヘッドギャップGを保持しながら印刷処理する場合、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータの起伏量が緩やかであるほうが、プリントヘッドの第3軸方向の移動量が少なく、プリントヘッド移動機構44の動作量を減少させ印刷処理を高速化ことが可能となる。また、被印刷物Sの印刷対象面の平面形状によっても印刷対象面の外側の領域における移動を含めてキャリッジ42の移動量は異なり、例えば、縦長の印刷対象面に対しては、キャリッジ42を縦方向に移動走査することで印刷処理を高速化することが可能となる。
【0074】
印刷処理が開始されると、ステップ201で被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータを取得する(S201)。被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータは、外部装置から受け取った画像データとして記憶部50に記録されている。
【0075】
ステップ202では、ステップ201で取得した被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータに基づいて第1軸方向に主走査、第2軸方向に副走査を行った場合のキャリッジ42の総移動量及び印刷対象面の印刷領域全面における第3軸方向のプリントヘッドPHの総移動量を算出する(S202)。
【0076】
ステップ203では、ステップ202で算出したキャリッジ42の総移動量及びプリントヘッドPHの総移動量が最も小さくなる移動走査経路を推定する(S203)。そしてステップ204では、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、第1軸及び第2軸方向に同時に移動走査してステップ203で推定した移動走査経路で印刷領域全面に対する印刷処理を行う(S204)。これにより、被印刷物Sの平面形状及び3次元形状に合わせて印刷処理に要する時間を短縮することができる。
【0077】
(2.3)印刷モードの選択
図10は本実施形態における印刷モードを選択するキャリッジ42の移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。本実施形態においては、ヘッドギャップGが通常に比べて小さく、高画質で印刷処理が可能な第1印刷モードと、印刷領域に対してキャリッジ42の移動走査時間が最も短く生産性が高い第2印刷モードが選択可能であり、制御部10は、操作表示部30を介して受け付けた印刷モードに基づいて、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、第1軸及び第2軸方向に同時に移動走査して印刷領域に対する印刷処理を行う。
【0078】
印刷処理が開始されると、ステップ301で印刷モードの選択を受け付ける(S301)。選択される印刷モードは、ヘッドギャップGが通常に比べて小さく、高画質で印刷処理が可能な第1印刷モードと、印刷領域に対してキャリッジ42の移動走査時間が最も短く生産性が高い第2印刷モードのいずれかである。
【0079】
ステップ301で第1印刷モードが選択された場合、まず、ステップ302で被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータを取得する(S302)。そして、ステップ303では、ステップ302で算出した被印刷物Sの第3軸方向の高さデータに基づいて第1軸方向に主走査、第2軸方向に副走査を行った場合の印刷対象面に対する第3軸方向のヘッドギャップGを算出する(S303)。ステップ304では、ヘッドギャップGが通常に比べて小さくなる移動走査経路を推定する(S304)。なお、ヘッドギャップGが通常に比べて小さくなる移動走査経路としては、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら移動走査した場合のヘッドギャップGを複数経路で比較し最も小さくなる移動走査経路を選択してもよい。そして、ステップ305では、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、第1軸及び第2軸方向に同時に移動走査してステップ304で推定した移動走査経路で印刷領域全面に対する印刷処理を行う(S305)。
【0080】
ステップ301で第2印刷モードが選択された場合、まず、ステップ306で被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータを取得する(S306)。そして、ステップ307では、ステップ306で取得した被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータに基づいて第1軸方向に主走査、第2軸方向に副走査を行った場合のキャリッジ42の総移動量及び印刷対象面の印刷領域全面における第3軸方向のプリントヘッドの総移動量を算出する(S307)。
ステップ308では、ステップ307で算出したキャリッジ42の総移動量及びプリントヘッドPHの総移動量が最も小さくなる移動走査経路を推定する(S308)。ここで、プリントヘッドPHの総移動量が最も小さくなる移動走査経路は、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら移動走査した場合のプリントヘッドPHの総移動量を複数経路で比較し最適化される。そして、ステップ309では、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら、第1軸及び第2軸方向に同時に移動走査してステップ308で推定した移動走査経路で印刷領域全面に対する印刷処理を行う(S309)。
【0081】
「第2実施形態」
図11は本実施形態に係る印刷装置1Aのハードウェア構成の一例を示すブロック図、図12は基準平面に対して傾いた印刷対象面に対する印刷を示す模式図である。
本実施形態に係る印刷装置1Aは、キャリッジ42内で各々のプリントヘッドPHのノズルNZが印刷対象面に向くようにプリントヘッドPHを傾ける首振り手段としての首振り機構46を備え、各々のプリントヘッドPHを印刷対象面に対して傾け印刷対象面とプリントヘッドPHとの距離であるヘッドギャップGを調整する点で、第1実施形態に係る印刷装置1と異なっている。したがって、第1実施形態と共通する機能を果たす部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0082】
(1)印刷装置の構成
本実施形態に係る印刷装置1Aは、印刷機構40Aが、キャリッジ42を第1軸(幅)及び第2軸(奥行)方向に移動させるキャリッジ移動機構43、キャリッジ42に配置された各々のプリントヘッドを第3軸方向に移動させるプリントヘッド移動機構44、キャリッジ42を第3軸の廻りに回転させるキャリッジ回転機構45、に加えて、キャリッジ42内で各々のプリントヘッドPHのノズルNZが印刷対象面に向くようにプリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向又はキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けるプリントヘッド首振り機構46を備えている。
プリントヘッド首振り機構46は、サーボモータSMとハーモニック減速機HG(不図示)から構成され、各々のプリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向及びキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて、各々のプリントヘッドPHのノズルNZが印刷対象面に向くようにしている。
【0083】
図12には、第1軸及び第2軸により形成される基準平面Lに対して傾いている印刷対象面に対してプリントヘッド全体が傾くことでノズルNZから吐出されるインク滴が印刷対象面に対して法線方向から着弾するようになる状態を示している。
例えば、図12(a)において、印刷対象面が基準平面Lに対してキャリッジ42の移動方向(図中 矢印参照)に45度傾いている場合、プリントヘッドは印刷対象面にプリントヘッドの厚みDの1/2以上には接近することができず、ヘッドギャップGもプリントヘッドの厚みDの1/2以下には小さくすることができない。このように基準平面Lに対して傾いている印刷対象面に対してプリントヘッド全体をキャリッジ42の移動方向に傾けて(図中 破線で示す)移動走査することで、プリントヘッドPHと印刷対象面の干渉を防止しながらヘッドギャップGをプリントヘッドを傾けない場合に比べて、小さくすることが可能となる(図中 G<D/2)。
【0084】
また、図12(b)に示すように、印刷対象面がキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾いている場合、プリントヘッド全体をキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて(図中 破線で示す)移動走査することで、プリントヘッドPHと印刷対象面の干渉を防止しながらヘッドギャップGをプリントヘッドPHを傾けない場合(図中 実線で示す)に比べて、小さくすることが可能となる。
尚、印刷対象面に対してプリントヘッド全体を傾けて移動走査する場合、キャリッジ42にプリントヘッドPHと並んで配置されているUVランプ列430又はIRランプ列440も印刷対象面に対して傾けて定着することが好ましい。
【0085】
(2)ヘッドギャップ制御
図13は本実施形態におけるキャリッジ42の移動走査の制御の流れを示すフローチャートである。
本実施形態においては、印刷対象面が第1軸及び第2軸により形成される基準平面Lに対して傾いている場合、各々のプリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向に傾けて、印刷対象面の印刷領域全面におけるヘッドギャップGの平均値が最も小さくなるようにプリントヘッドの傾き角度を調整する。これにより、印刷精度の低下を抑制しながら印刷処理に要する時間を短縮することができる。
【0086】
印刷処理が開始されると、ステップ401で被印刷物Sの印刷対象面の第1軸及び第2軸方向の印刷範囲データ及び第3軸方向の高さデータを取得する(S401)。
【0087】
ステップ402では、ステップ401で取得した被印刷物Sの第3軸方向の高さデータに基づいて第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出する(S402)。そして、ステップ403では、ステップ402で算出したヘッドギャップGの総量に対して印刷領域におけるヘッドギャップGの平均値を算出する(S403)。
【0088】
ステップ404では、ステップ403で算出したヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路を推定する(S404)。ヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路は、キャリッジ42を第3軸廻りに回転させながら移動走査した場合のヘッドギャップGの平均値を複数経路で比較することによって最適化された移動走査経路として推定される。そして、ステップ405では、プリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向に傾けて、ステップ404で推定した移動走査経路で印刷処理を行う(S405)。
ここに、印刷対象面がキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾いている場合は、ヘッドギャップGの平均値が最も小さくなるようにプリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて印刷処理を行う。
【0089】
尚、印刷対象面の特定の面において、第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出し、算出したヘッドギャップGの平均値が最も小さくなる移動走査経路を推定して、プリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向、又はキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて、推定した移動走査経路で印刷してもよい。ここで、印刷対象面の特定の面とは、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが他の印刷領域に比べて大きく変化している領域が挙げられる。
このように、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが他の印刷領域に比べて大きく変化している領域において、ヘッドギャップの平均値が最も小さくなる移動走査経路を推定し、プリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向、又はキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて推定した移動走査経路で印刷処理を行うことで、印刷精度の低下を抑制しながら印刷処理に要する時間を短縮することができる。
【0090】
また、印刷対象面の印刷領域全面における第3軸方向のヘッドギャップGの総量を算出し、ヘッドギャップGの最大値が予め定められた距離以内になる移動走査経路を推定して、プリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向、又はキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて、推定した移動走査経路で印刷処理してもよい。
印刷対象面とプリントヘッドPHとの距離であるヘッドギャップGは、被印刷物Sの第3軸方向の高さデータが大きく変化している領域において大きくなる。そして、このときのヘッドギャップGを印刷品質が悪化しない適切な距離に常に保たれるようにプリントヘッド首振り機構46を駆動した場合、印刷処理の高速化が阻害される虞がある。
本実施形態においては、ヘッドギャップGの予め定められた距離として印刷品質を悪化させない許容最大値以内になる移動走査経路を推定して、プリントヘッドPHをキャリッジ42の移動方向、又はキャリッジ42の移動方向と交差する方向に傾けて推定した移動走査経路で印刷処理を行うことで印刷に要する時間を短縮することができる。
【0091】
以上、本実施形態においては、キャリッジ42は、ステージ41の載置面上に固定された被印刷物Sを第1軸方向に跨ぐフレームFに支持され、フレームFは、被印刷物Sを第1軸方向に跨いだ状態でステージ41に対して第2軸方向に移動可能となっている門型構成の印刷装置として説明したが、第2軸方向は、ステージ41上で被印刷物Sが移動してもよい。
また、キャリッジ42は、第1軸、第2軸及び第3軸方向に移動可能で第3軸廻りに回転可能なロボットアームに保持されて移動走査してもよい。
【符号の説明】
【0092】
1、1A・・・印刷装置
10・・・制御部
20・・・通信部
30・・・操作表示部
40・・・印刷機構
41・・・ステージ、42・・・キャリッジ、43・・・キャリッジ移動機構
44・・・プリントヘッド移動機構、45・・・回転機構、46・・・首振り機構
410・・・プリントヘッド、420・・・インクタンク、
430・・・UVランプ列、440・・・IRランプ列、
450・・・酸素脱気装置、460・・・窒素置換装置、
470・・・ミスト吸引装置
50・・・記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記キャリッジの移動時間が最も短くなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1の印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2の印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項10】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項11】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項12】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項13】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項14】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項15】
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする請求項15に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項18に記載の印刷装置
【請求項20】
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項21】
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項22】
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1個に記載の印刷装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の印刷装置は、
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項15に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の印刷装置において、
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の印刷装置において、
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項18に記載の発明は、請求項15ないし17のいずれか1項又は3に記載の印刷装置において、
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の印刷装置において、
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、
前記制御手段は、前記キャリッジの移動時間が最も短くなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1の印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2の印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置において、
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項14に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項2に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項2に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項2に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
請求項1に記載の発明によれば、キャリッジを回転させることで3次元形状を持つ被印刷物の印刷対象面に対する印刷処理の生産性を向上させつつ、被印刷物の3次元形状に合わせて画像品質の低下を抑制することができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
請求項15に記載の発明によれば、フルカラー印刷の生産性を向上させることができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
請求項16に記載の発明によれば、一回の移動走査で特色を含むフルカラー画像を形成するとともに後処理まで完結させることができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
請求項17に記載の発明によれば、キャリッジ内に複数種類のプリントヘッドを配置することができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
請求項1819に記載の発明によれば、一回の移動走査で印刷を完結させ生産性を向上させることができる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
請求項に記載の発明によれば、生産性の低下を抑制しながら画像品質の低下を抑制することができる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
請求項に記載の発明によれば、印刷対象面の特定の面の画像品質の低下を抑制することができる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
請求項に記載の発明によれば、印刷に要する時間を短縮することができる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
請求項に記載の発明によれば、被印刷物の3次元形状に合わせて画像の印刷に要する時間を短縮することができる。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
請求項に記載の発明によれば、画質優先又は生産性優先のいずれかの印刷モードを選択することができる。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
請求項に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制することができる。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
請求項に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に印刷することができる。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
請求項、1、1、1、114に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制しながら印刷処理の生産性を向上させることができる。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
請求項2に記載の発明によれば、ヘッドギャップが大きくなった場合に発生するミストを吸収することができる。
【手続補正42】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
請求項2、2に記載の発明によれば、インク滴の硬化を阻害する酸素を取り除くことができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正31
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記キャリッジの移動時間が最も短くなるように前記キャリッジを回転させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1の印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2の印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする請求項15に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項18に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項21】
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項22】
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1個に記載の印刷装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項20に記載の発明は、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項21に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項22に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1の印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2の印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項8】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項9】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項10】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項11】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項12】
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
【請求項13】
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1個に記載の印刷装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の印刷装置は、
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項1に記載の発明は、請求項1ないし1のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドは、前記インク滴を吐出するノズルが前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延在してノズル列を形成し、前記キャリッジには、プロセスカラーの各色のインク滴をそれぞれ吐出する各プロセスカラーヘッドを含む複数種類のヘッドが前記キャリッジの移動方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、
前記複数種類のヘッドは、接着用インク滴を吐出するプライマーヘッド、下地層を形成する白色インク滴を吐出する白色ヘッド、特色のインクを吐出する特色ヘッド、前記画像の表面を保護するインク滴を吐出するトップコートヘッドの少なくともいずれかのヘッドが含まれる、
ことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、
前記特色ヘッドの少なくとも一つのヘッドは、前記キャリッジの移動方向と交差する方向に並んで配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項1に記載の発明は、請求項1ないし1のいずれか1項又は3に記載の印刷装置において、
前記キャリッジには、紫外線を照射して前記インク滴を硬化させるUVランプ列、又は赤外線を照射して前記インク滴を乾燥させるIRランプ列が配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、
前記プロセスカラーヘッド、前記特色ヘッド、前記プライマーヘッド、前記白色ヘッド、前記トップコートヘッド及び前記UVランプ列、又は前記IRランプ列は、前記印刷対象面に対して前記第3軸方向に各々個別に移動可能に配置されている、
ことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
前記課題を解決するために、請求項2に記載の印刷装置
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
前記課題を解決するために、請求項3に記載の印刷装置
ステージの載置面上で固定された3次元形状を有する被印刷物の印刷対象面に対向してインク滴を吐出して画像を形成するヘッドと、
前記ヘッドを前記印刷対象面に対して前記ステージの載置面と平行で互いに直交する第1軸及び第2軸と直交する第3軸方向から対向させて保持し、前記ステージの載置面に対して前記第1軸及び前記第2軸の各方向に移動可能なキャリッジと、
前記ヘッドのノズル列の直下における前記印刷対象面までの距離であるヘッドギャップを調整しながら前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように前記キャリッジを前記第3軸の廻りに回転させて前記第1軸及び前記第2軸の各方向に同時に移動させて前記インク滴の吐出を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドギャップが通常に比べて小さくなる第1の印刷モード及び前記キャリッジの移動時間が最も短くなる第2の印刷モードが選択可能であり、前記制御手段は、選択された印刷モードに基づいて前記キャリッジの回転角度を設定する、
ことを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ヘッドを前記印刷対象面に向くように傾ける首振り手段を更に備えた、
ことを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置において、
前記印刷対象面は、前記第1軸及び前記第2軸により形成される基準平面に対して傾いている、
ことを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の特定の面における前記ヘッドギャップの平均値が最も小さくなるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項1に記載の発明は、請求項又はに記載の印刷装置において、
前記首振り手段は、前記ヘッドを前記キャリッジの移動方向と交差する方向に傾けて前記印刷対象面の印刷領域全面における前記ヘッドギャップの最大値が予め定められた距離以内になるように調整する、
ことを特徴とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項18に記載の発明は、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴のミストを含む気体を吸引するミスト吸引手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項19に記載の発明は、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴となるインク内の酸素を除去する脱気手段を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項2に記載の発明は、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記キャリッジは、前記インク滴が吐出されてから前記印刷対象面に着弾して硬化するまでの雰囲気に窒素ガスを導入して酸素を取り除く窒素置換機構を有する、
ことを特徴とする。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
請求項1に記載の発明によれば、フルカラー印刷の生産性を向上させることができる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
請求項1に記載の発明によれば、一回の移動走査で特色を含むフルカラー画像を形成するとともに後処理まで完結させることができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
請求項1に記載の発明によれば、キャリッジ内に複数種類のプリントヘッドを配置することができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
請求項1、1に記載の発明によれば、一回の移動走査で印刷を完結させ生産性を向上させることができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
請求項2に記載の発明によれば、キャリッジを回転させることで3次元形状を持つ被印刷物の印刷対象面に対する印刷処理の生産性を向上させつつ、画像品質の低下を抑制することができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、キャリッジを回転させることで3次元形状を持つ被印刷物の印刷対象面に対する印刷処理の生産性を向上させつつ、印刷対象面の特定の面の画像品質の低下を抑制することができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
請求項に記載の発明によれば、画質優先又は生産性優先のいずれかの印刷モードを選択することができる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
請求項に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制することができる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
請求項に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に印刷することができる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
請求項、10、11、12に記載の発明によれば、基準平面に対して傾斜している印刷対象面に対する印刷精度の低下を抑制しながら印刷処理の生産性を向上させることができる。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
請求項18に記載の発明によれば、ヘッドギャップが大きくなった場合に発生するミストを吸収することができる。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
請求項19、2に記載の発明によれば、インク滴の硬化を阻害する酸素を取り除くことができる。