(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138224
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20230922BHJP
A61Q 19/02 20060101ALI20230922BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/02
A61Q19/10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090758
(22)【出願日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0032981
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522221323
【氏名又は名称】パク、ソン ミ
(71)【出願人】
【識別番号】522222663
【氏名又は名称】チャン、ヒャン イ
(71)【出願人】
【識別番号】522222674
【氏名又は名称】チェ、イン ジョン
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チェ、イン ジョン
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083BB51
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC23
4C083CC25
4C083DD08
4C083DD21
4C083DD23
4C083DD31
4C083EE07
4C083EE16
(57)【要約】 (修正有)
【課題】抗酸化および美白効能に優れた、動物性原料を使用しない化粧料用組成物を提供する。
【解決手段】化粧料用組成物は、野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物が含有されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物が含有されることを特徴とする抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物。
【請求項2】
前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、野生ゼラニウム抽出物100重量部、月見草抽出物80~120重量部、カキノキ葉抽出物80~120重量部、セイヨウタンポポ葉抽出物80~120重量部、タカサブロウ抽出物80~120重量部、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物80~120重量部およびコガネバナ抽出物80~120重量部からなることを特徴とする請求項1に記載の抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物。
【請求項3】
前記野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物は、熱水抽出を通じて製造され、
前記熱水抽出は、精製水100重量部に野生ゼラニウム、月見草、カキノキ葉、セイヨウタンポポ葉、タカサブロウ、セイヨウシロヤナギ樹皮およびコガネバナからなるグループから選ばれた1つからなる原物0.5~1.5重量部を混合し、75~85℃の温度で30~90分間行われることを特徴とする請求項1に記載の抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物が31.25~990μg/mLで含有されることを特徴とする請求項1に記載の抗酸化および美白効能に優れた化粧料。
【請求項5】
前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料は、ソープ、クレンジングフォーム、クレンジングクリーム、クレンジングウォーター、入浴剤、スキン、ローション、クリーム、エッセンス、トナーおよびボディクレンザーからなるグループから選ばれた1つの剤形で製造されることを特徴とする請求項4に記載の抗酸化および美白効能に優れた化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物に関し、より詳細には、動物性原料を使用することなく、優れた抗酸化および美白効能を示して、機能性ビーガン化粧料の原料に使用できる抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、社会的な要求に応じて化粧品製造過程中に動物実験および動物性原料を用いないビーガンビューティー(vegan beauty)が増加している。ヴィーガニズム(veganism)は、人類の健康だけでなく、地球上の苦痛を受ける動物を減らすための動物解放、環境汚染、温暖化現象による気候変化など生態環境を破壊することを止めるための行動である。実際に無分別な動物性原料の使用は、生態系を破壊させる要因として問題視され、すでにヨーロッパ連合(EU)は、化粧品指針全文を通じて化粧品の原料または原料の配合過程および完成された化粧品の安全性評価を施行すべき場合、86/609/EEC(動物実験保護を規定した指針)を適用しなければなければならないと規定した。
【0003】
このような動きは、世界各国に拡大して、韓国でも化粧品法15条2項によって動物実験を実施した化粧品の流通・販売を法的に禁止させ、現在韓国内企業も、ビューティー市場変化の流れを反映して、動物性原料の代わりに自然由来親環境成分のみを使用して化粧品を研究・開発・生産することに参加している。アモーレパシフィックの場合、2008年から化粧品の原料だけでなく、完成品に対する動物実験を禁止し始めて、2013年からは、協力会社にも同じ方針を適用した。また、LG生活健康も、2012年から全製品に対する動物実験を中断し、これを細胞培養毒性評価法または免疫細胞培養評価法などに代替している。このように、次第にビーガンビューティー製品を開発する活動が活発になり、消費者も、親環境的かつ良い成分が含有されているビーガン原料化粧品に対する関心と需要が大きく増加していることが現況である。
【0004】
2019年4月にIndustry Reports(インダストリーレポート)によれば、全世界ビーガン原料を使用した化粧品市場規模を2018年からで2023年までの期間の間に7.1%の年平均成長率を記録することが予想し、さらに他のグローバル市場調査機関であるStatista(スタティスタ)も、やはり2020年に150億ドル(約17兆ウォン)から2025年には約41%増加した200億ドル(約24兆ウォン)に達すると展望したことがある。また、米国のData Bridge(データブリッジ)市場調査においても、2020年4月を基準として2027年まで236億6000万ドルの規模価値を予想し、6.25%の成長率を展望して、ビーガンビューティーが必須になっている。
【0005】
全世界的にビーガン化粧品市場が大きく成長しているにもかかわらず、まだビーガン化粧品原料に対する研究は不十分である。しかしながら、化学成分の人体に対する副作用が出るにつれて、韓国内原料会社も、ビーガン素材に対する研究が活発に行われており、研究開発を通じて一部の天然原料のビーガン認証を獲得している。これより、本研究では、ビーガン認証原料の機能性化粧品原料として使用可能性を検証するために、抗酸化能の測定およびメラニンの測定を通じて美白効果を確認しようとする。
【0006】
一方、抗酸化能とは、他の分子と反応しやすいフリーラジカルを除去する性質である。代表的なフリーラジカルとしては、活性酸素(reactive oxygen species,ROS)があり、これらは、細胞の老化に消去能を通じて測定する。人体は、代謝作用および免疫作用によってROSが生成され、生成されたROSを調節するために、スーパーオキシドジスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼなどのような抗酸化酵素を介した酵素的抗酸化機序とアスコルビン酸、トコフェロールなど非酵素的抗酸化機序を通じて調節するシステムが用いられる。しかしながら、様々な要因によって酸化促進物質(prooxidant)と酸化抑制物質(antioxidant)に不均衡が生じると、酸化ストレス(oxidative stress)が誘発され、抗酸化防御膜が破壊されて、皮膚疾患および老化を招く。現在酸化的ストレスによる細胞構成成分の酸化的損傷を遅延させたり抑制する物質である抗酸化物質を多様な天然素材から探そうとする努力が多く試みられており、これらが有する抗酸化特性を用いた機能性素材の開発に対する研究が着実に進行している。
【0007】
また、健康な皮膚と関連して抗酸化とともに重要度が高まる分野の1つが美白である。1999年に化粧品法が薬事法から独立制定され、2000年7月1日に施行が確定した後、安定的かつ効果的な美白素材を発見しようとする研究が現在まで活発に進行しているためである。その結果、メラニン生成と制御メカニズムの研究は進歩を成し遂げ、このような研究成果を基礎として薬用植物や天然物からこれに関連した活性を有する素材を探そうとする各種研究が続いている。その中でも、皮膚に副作用が現れる合成物質より比較的安全性に優れた天然抽出物を用いた機能性化粧品の開発が要求されている。天然抽出物において美白効果を示す代表的な成分は、ポリフェノールがある。ポリフェノールは、生物全般において発見される物質であり、一般的に抗酸化能を示し、抗酸化能は、メラニン生成の主な機序の1つであるチロシナーゼが、チロシンの酸化を促進する過程を防止して、皮膚美白効果を示す。美白の主な機序は、大きく6個に分けられ、そのうちの代表的に用いられる機序は、チロシナーゼがチロシンの酸化を促進することを防止することであり、この過程でROSが用いられ、抗酸化剤は、このような酸化過程を防止することによって皮膚美白を促進させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許登録第10-1126984号公報(2012.03.08.)
【特許文献2】韓国特許登録第10-2343342号公報(2021.12.21.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、動物性原料を使用することなく、優れた抗酸化および美白効能を示して、機能性ビーガン化粧料の原料に使用できる抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物が含有されることを特徴とする抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物を提供することによって達成される。
【0011】
本発明の好ましい特徴によれば、前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、野生ゼラニウム抽出物100重量部、月見草抽出物80~120重量部、カキノキ葉抽出物80~120重量部、セイヨウタンポポ葉抽出物80~120重量部、タカサブロウ抽出物80~120重量部、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物80~120重量部およびコガネバナ抽出物80~120重量部からなる。
【0012】
本発明のさらに好ましい特徴によれば、前記野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物は、熱水抽出を通じて製造され、
【0013】
前記熱水抽出は、精製水100重量部に野生ゼラニウム、月見草、カキノキ葉、セイヨウタンポポ葉、タカサブロウ、セイヨウシロヤナギ樹皮およびコガネバナからなるグループから選ばれた1つからなる原物を0.5~1.5重量部混合し、75~85℃の温度で30~90分間行う。
【0014】
また、本発明の目的は、前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物が31.25~990μg/mLで含有されることを特徴とする抗酸化および美白効能に優れた化粧料を提供することによっても達成することができる。
【0015】
本発明の好ましい特徴によれば、前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料は、ソープ、クレンジングフォーム、クレンジングクリーム、クレンジングウォーター、入浴剤、スキン、ローション、クリーム、エッセンス、トナーおよびボディクレンザーからなるグループから選ばれた1つの剤形で製造される。
【発明の効果】
【0016】
本発明による抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、動物性原料を使用することなく、優れた抗酸化および美白効能を示して、機能性ビーガン化粧料の原料に使用できる卓越した効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例1を通じて製造された抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物のDPPHラジカル消去能を測定して示したグラフである。
【
図2】本発明の実施例1を通じて製造された抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物のABTSラジカル消去能を測定して示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施例と各成分の物性を詳細に説明するが、これは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が発明を容易に実施できるほどに詳細に説明するためのものであり、これによって本発明の技術的な思想および範疇が限定されることを意味しない。
【0019】
また、本発明において「抽出物」とは、抽出方法、抽出溶媒、抽出された成分および形態を問わず、天然物の有効成分を抽出して得られた物質を意味する。
【0020】
抽出方法としては、熱水抽出、超音波抽出法およびろ過法、還流抽出法などがあり、様々な抽出方法を併用して行われることもできるが、単独で行われることもできる。
【0021】
好ましくは、前記7種の混合抽出物は、熱水抽出したが、これに限定されるものではない。
【0022】
本発明による抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、野生ゼラニウム抽出物(Geranium maculatum Extract)、月見草抽出物(Oenothera biennis Flower Extract)、カキノキ葉抽出物(Diospyros kaki Leaf Extract)、セイヨウタンポポ葉抽出物{Dandelion(Taraxacum officinale)Leaf Extract}、タカサブロウ抽出物(Eclipta prostrata Extract)、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物(Salix alba Bark Extract)およびコガネバナ抽出物(Scutellaria baicalensis Root Extract)が含有され、野生ゼラニウム抽出物100重量部、月見草抽出物80~120重量部、カキノキ葉抽出物80~120重量部、セイヨウタンポポ葉抽出物80~120重量部、タカサブロウ抽出物80~120重量部、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物80~120重量部およびコガネバナ抽出物80~120重量部からなることが好ましい。
【0023】
上記のように7種の成分からなる混合抽出物は、個別抽出物や2~3つの組み合わせ抽出物と比べて皮膚美白効果が格別に向上する。
【0024】
前記野生ゼラニウム抽出物(Wild Geranium Extract;Geranium Maculatum Extract)は、野生で成長したゼラニウムであり、主要成分は、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、シトロネリルホルマート、メントンなどがあり、知られた効能としては、優れた抗酸化効果を示すだけでなく、情操的に気持ち上昇効果、憂鬱不安行動障害およびストレス解消、皮膚には収斂、皮脂分泌の正常化による炎症緩和、乾性湿疹、ふけ、にきび除去、シワ緩和などに効果を示す。
【0025】
前記月見草抽出物(Oenothera biennis Flower Extract)は、80~120重量部が含有され、優れた抗酸化活性および細胞死滅とDNA欠失を保護する効果を示すことができるだけでなく、汚染物質による細胞死滅、細胞増殖阻害および皮膚状態を改善する効果を示す。
【0026】
前記カキノキ葉抽出物(Diospyros kaki Leaf Extract)は、80~120重量部が含有され、カキ葉には多量のVitamin Cが含有されていて、抗酸化効果と共に皮膚美白効果を示し、皮膚弾力を維持させるコラーゲンの合成を誘導して老化を予防し、シミやソバカスの原因となるメラニン色素を除去する。また、カキノキ葉に含有されたタンニン成分は、皮膚に止血性収斂作用をするので、皮膚に弾力と共になめらかな皮膚を提供し、多様なフラボノイド配糖体とフェノール類、クマリン類化合物が多量含有されていて、抗炎、抗菌効果を示し、傷を治療すると同時に、菌を除去することによって、きれいなかつ健康な肌を提供する役割をする。
【0027】
前記セイヨウタンポポ葉抽出物{(Dandelion(Taraxacum officinale) Leaf Extract}は、80~120重量部が含有され、抗酸化、保湿、コラーゲン合成促進効果に優れ、それによって、皮膚老化の予防および皮膚シワの改善、皮膚柔軟性の増進および弾力の改善を助け、皮膚傷の自然的治癒を助けて、きれいな肌を提供する役割をする。
【0028】
前記タカサブロウ抽出物(Eclipta prostrata Extract)は、80~120重量部が含有され、皮膚炎を改善し、毛髪成長を促進し、肌のひび割れのような皮膚炎などを改善して、きれいなかつ澄んだ肌を提供する役割をする。
【0029】
前記セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物{Salix Alba(Willow)Bark Extract}は、80~120重量部が含有され、セイヨウシロヤナギ樹皮には、タンニンとサリチル酸(バハ、BHA)が含有されていて、皮膚の角質を滑らかに軟化させて、問題性肌を鎮静させ、皮膚中の水分蒸発を防いで肌の保湿力を維持する役割をする。
【0030】
前記コガネバナ抽出物(Scutellaria baicalensis Root Extract)は、80~120重量部が含有され、肌保湿および抗菌効果を付与して、きれいなかつしっとりとした肌を提供する役割をする。
【0031】
上記の野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物は、溶媒抽出や熱水抽出を通じて製造することができ、前記溶媒は、C1~C4の低級アルコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、含水エタノール、含水ブチレングリコール、含水プロピレングリコール、ヘキサンおよびエチルアセテートからなるグループから選ばれた1つ以上からなり、前記C1~C4の低級アルコールは、メタノールまたはエタノールを使用することが好ましい。
【0032】
また、前記熱水抽出は、精製水100重量部に野生ゼラニウム、月見草、カキノキ葉、セイヨウタンポポ葉、タカサブロウ、セイヨウシロヤナギ樹皮およびコガネバナからなるグループから選ばれた1つからなる原物0.5~1.5重量部を混合し、70~130℃、好ましくは、80~120℃、より好ましくは、90~110℃で行うことができるが、これに限定されるものではない。
【0033】
また、抽出方法は、加熱抽出器で1~5時間、好ましくは、2~4時間、より好ましくは、2時間30分~3時間30分間熱水抽出し、これを凍結乾燥して収得することができるが、これに限定されるものではない。
【0034】
上記の成分からなる抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、31.25~990μg/mLの含有量で化粧品ベースに含有されて、抗酸化および美白効能に優れた化粧料を提供することができるが、前記化粧料に含有された抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物の含有量が31.25μg/mL未満なら、化粧料の抗酸化および美白効能が低下し、前記抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物の含有量が990μg/mLを超過すると、化粧料の抗酸化および美白効能が大きく向上することなく、皮膚毒性が増加して、皮膚トラブルを誘発することができ、製造費用を過度に増加させるため、好ましくない。
【0035】
また、本発明の化粧料組成物は、通常、化粧料組成物において追加できる補助剤を1つ以上さらに含んでもよい。例えば、化粧品分野において通常使用される任意の他の成分である有機溶媒、増粘剤、保存剤、乳化剤、界面活性剤、軟化剤、ゲル化剤、抗酸化剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ペプチド、紫外線遮断剤、芳香剤、アロマ、ビタミン、湿潤化剤、染料および顔料、芳香剤、培養液、植物幹細胞、血行促進剤、親水性および親油性界面活性剤などの補助剤を1つ以上さらに含んでもよい。
【0036】
本発明の化粧料組成物は、当該分野において通常製造されるいかなる剤形でも製造することができ、例えば、スキン、ローション、エッセンス、クリーム、クレンジング、パック、パウダー、スプレーなどで剤形化することができるが、これに限定されるものではない。
【0037】
例えば、皮膚に使用されるセラム、アンプル、トナー、スキン、スキントナー、エッセンス、ローション、アイクリーム以外にも、紫外線遮断剤として使用する日焼け止めクリーム、サンブロック、サンスティック、サンジェル、サンスプレー、サンオイルなどで剤形化することができ、洗顔剤として使用するクレンジングオイル、クレンジングウォーター、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングバーム、クレンジングシート&パッド、クレンジングフォーム、クレンジングパウダー、クレンジングジェル、クレンジングローション、リップ&アイリムーバー、クレンジングソープ、パックトして使用するマスクシートパック、ウォッシュオフパック、ピールオフパック、スリーピングパック、水分パック、ピュリファイングパック、アイパック、鼻パック、パッドなどで剤形化することができる。
【0038】
また、メイクアップ用に使用されるプライマー、メイクアップベース、ファンデーション、BBクリーム、トーンアップクリーム、コンシーラー、CCクリーム、クッション、ティンティドモイスチャライザー、パウダー(圧縮パウダーパクト、ツーウェイケーキ)、チーク、ブラッシャー、ハイライター、シェーディングなどで剤形化することができ、ポイントメイクアップ用に使用されるアイブロー、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、リップスティック、リップグロス、リップティント、ライナー、リップバーム(リップエッセンス、リップクリーム、リップピーリング、リップパッチ)などで剤形化することができる。
【0039】
その他にも、ボディケア用に使用されるソープ、入浴剤、ボディウォッシュ、シャワージェル、ボディローション、ボディクリーム、ボディオイル、ハンドクリーム(ローション)、フットクリーム、デオドラントなどで剤形化することができ、ヘアケア用に使用されるシャンプー、リンス、トリートメント、ヘアエッセンス、ヘアオイルなどで剤形化することができるが、これに限定されるものではない。
【0040】
以下では、本発明による抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物の製造方法およびその製造方法で製造された化粧料用組成物の物性を実施例に基づいて説明する。
【0041】
しかしながら、これらは、本発明をより詳細に説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲がこれに限定されるものではない。
【0042】
<製造例1>野生ゼラニウム抽出物の製造
精製水100重量部にワイルドゼラニウム1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、野生ゼラニウム抽出物を製造した。
【0043】
<製造例2>月見草抽出物の製造
精製水100重量部に月見草1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、月見草抽出物を製造した。
【0044】
<製造例3>カキノキ葉抽出物の製造
精製水100重量部にカキノキ葉1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、カキノキ葉抽出物を製造した。
【0045】
<製造例4>セイヨウタンポポ葉抽出物の製造
精製水100重量部にセイヨウタンポポ1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、セイヨウタンポポ葉抽出物を製造した。
【0046】
<製造例5>タカサブロウ抽出物の製造
精製水100重量部にタカサブロウ1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、タカサブロウ抽出物を製造した。
【0047】
<製造例6>セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物の製造
精製水100重量部にセイヨウシロヤナギ樹皮1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物を製造した。
【0048】
<製造例7>コガネバナ抽出物の製造
精製水100重量部にコガネバナ1重量部を混合し、80℃の温度で60分間加熱した後、固形分を濾別し除去して、コガネバナ抽出物を製造した。
【0049】
<実施例1>
前記製造例1~7を通じて製造された野生ゼラニウム抽出物、月見草抽出物、カキノキ葉抽出物、セイヨウタンポポ葉抽出物、タカサブロウ抽出物、セイヨウシロヤナギ樹皮抽出物およびコガネバナ抽出物を同じ重量で混合して、抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物を製造した。
【0050】
前記実施例1を通じて製造された抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物の物性を測定して、下記の表1~表3および
図1~
図2に示した。
【0051】
{ここで、抗酸化能実験および細胞実験のために、凍結乾燥を通じて抽出物の乾燥重量を測定し、得られた抽出物は、蒸留水で1mg/mLの濃度で再溶解させた後、同じ割合で混合した。その後、シリンジフィルター(PVDF、0.2μmを通じて菌および不溶物を除去した。
【0052】
また、前記化粧料用組成物の物性は、DPPHラジカル消去能、ABTSラジカル消去能、FRAP、ポリフェノール含有量、フラボノイド含有量、細胞毒性およびメラニン生成を測定する方法を用いた。
【0053】
-DPPHラジカル消去能の測定
DPPH assayは、DPPHのラジカル活性が抗酸化剤により消去されると、本来の波長520nmの光に対する吸光度が減少することを用いる方法であり、DPPH溶液を作成するために、70%エタノールを溶媒として、DPPHを1%(w/v)となるように溶かした後、ろ紙を用いて不溶のDPPHを除去した。その後、溶液の520nmにおける吸光度が1.00になるように70%エタノールでさらに希釈して、DPPH溶液として使用した。500μg/mLを基準として2倍ずつ希釈して作成された化粧料用組成物1.0mLとDPPH溶液1.0mLを混合後、30分間反応させた。その後、520nmにおける吸光度を測定した。ここで、化粧料用組成物および還元されたDPPH溶液の吸光度を測定して、実験結果から除外した。DPPH実験結果は、アスコルビン酸のIC50を測定後に比較して、抗酸化能を評価した。
【0054】
-ABTSラジカル消去能の測定
ABTS assayは、ABTSのラジカル活性が抗酸化剤により消去されると、本来の波長740nmの光に対する吸光度が減少することを用いる方法であり、ABTS溶液は、発色しない7mMのABTS溶液に2.45mMのpotassium persulfateを溶かして、12時間の間発色反応を進行させた。その後、発色が終わったABTS溶液の740nmにおける吸光度を測定して、吸光度が0.7になるように希釈して使用した。500μg/mLを基準として2倍ずつ希釈して作成された多様な濃度の化粧料用組成物1.0mLとABTS溶液1.0mLを混合後に30分間反応させた後、740nmにおける吸光度を測定した。ここで、抽出物および還元されたABTS溶液の吸光度を測定して、実験結果から除外した。ABTS実験結果は、アスコルビン酸のIC50を測定後に比較して、抗酸化能を評価した。
【0055】
-FRAPの測定
実験には、化粧料用組成物を0.5mg/mLの濃度で希釈して使用した。化粧料用組成物2.5mLと0.2Mリン酸塩緩衝溶液(pH6.6)2.5mLを混合して、一定のpHが現れるようにした後、10%フェリシアン化カリウム溶液2.5mlを注入して、50℃で20分間反応させた。その後、反応が終わった試料は、10%トリクロロ酢酸2.5mlを入れた後、遠心分離(3000×G、15min)して沈殿物を除去し、沈殿物が除去された溶液1mLと0.1%塩化第二鉄溶液0.2mLを混合させた。その後、700nmで吸光度を測定して、還元力を評価した。
【0056】
ここで、FRAPは、アスコルビン酸を基準として標準曲線(standard curve)を作成して測定した。
【0057】
-ポリフェノール含有量の分析
ポリフェノール含有量の分析は、Folin-Ciocalteu reagentを用いた方法によって実施した。前記化粧料用組成物1.0mLと蒸留水で10倍希釈したFolin-Ciocalteu reagent試薬0.1mLを反応させた後、5分間室温で放置した後、CaCO3(5%、w/v)1.0mLを注入した。その後、反応のために30分間放置後、760nmにおける吸光度を測定した。ポリフェノール濃度は、没食子酸を基準として標準曲線を用いて換算した。
【0058】
-フラボノイド含有量の分析
フラボノイド含有量の分析は、フラボノイドとアルミニウムイオンの結合による発色反応の差異を通じて測定した。前記化粧料用組成物1.0mLにNaNO2(5%、w/v)0.3mLを注入した後、5分間室温で放置した後、AlCl3(2%、w/v)0.5mLを注入した後、反応が起こるように6分間放置した。最後に、1MのNaOH 0.5mLを注入して中和させた後、510nmにおける吸光度を測定した。フラボノイド濃度は、ケルセチンを基準として標準曲線を用いて換算した。
【0059】
-細胞培養
細胞毒性実験には、B16F10 melanoma cellを使用した。細胞培養培地としては、DMEM(Dulbecco’s Modified Eagle Medium,GE healthcare,USA)を使用し、FBS(fetal bovine serum,Sigma,USA)5%と抗生物質としてPenicillin-Streptomycin(100X)(Sigma,USA)を添加して製造した。メラニン生成誘導物質としては、α-melanocyte stimulating hormone(α-MSH,Sigma,USA)を使用した。抽出物は、DMSOに溶解させて処理した。
【0060】
-細胞毒性の測定
細胞毒性の測定方法としては、MTT assayを実施した。前培養されたB16F10を96 well plateにwell当たり5×104 cellを注入して24時間培養した。培養が終わった後、100μg/mLを基準として2倍多段希釈を通じて6.25~100μg/mLの濃度で希釈した7種の抽出物を処理して、48時間の間培養した。2次培養後、上層培養液を除去し、MTT溶液(5mg/mL)を加えた後、温度37℃、CO2濃度5%の環境でMTTを結晶が生成されるようにした。各wellに生成された結晶は、DMSOで溶かして540nmにおける吸光度を測定した。
【0061】
-メラニン生成の測定
B16F10 melanoma cellを使用してメラニン生成量測定実験を進めた。細胞培養培地としては、DMEM brothを使用し、FBS 5%と抗生物質としてPenicillin-Streptomycin(100X)を添加して製造した。化粧料用組成物は、DMSOに溶解させて処理した。メラニン生成誘導物質としては、α-melanocyte stimulating hormone(α-MSH,Sigma,USA)を使用した。混合物は、DMSOに溶解させて処理した。
【0062】
まず、培養されたB16F10を96 well plateにwell当たり5×104 cellを注入して24時間培養した。培養が終わった後、100μg/mLを基準として2倍多段希釈を通じて多様な濃度で製造された前記化粧料用組成物とα-MSH 100nMを処理して72時間の間培養した。培養後、1NのNaOH 0.1μL処理後、1時間の間放置してメラニンを溶解させた後、405nm吸光度を測定した。}
【0063】
前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物のDPPHラジカル消去能を測定して、
図1に示した。
【0064】
測定前に、比較のためにアスコルビン酸のEC50の抗酸化力を測定し、各濃度を2.5~40μg/mLの範囲で反応させて得られたアスコルビン酸のEC50値は、17.44μg/mLであった。
【0065】
化粧料用組成物を31.25~500μg/mLで希釈して実験を進めた結果は、
図1に示されたように、濃度31.25μg/mLで16.88±3.42%、62.5μg/mLで33.99±2.95%、125μg/mLで57.13±0.62%、250μg/mLで89.94±2.13%、500μg/mLで96.43±1.40%のDPPHラジカル消去能を示した。実験結果、EC
50を通じて比較確認した結果、アスコルビン酸は17.44μg/mL、化粧料用組成物は105.74μg/mLであることが示され、化粧料用組成物がアスコルビン酸と比較時、約16.50%の抗酸化能があることを確認した。
【0066】
本発明において使用された原料の1つであるセイヨウタンポポ葉抽出物のDPPHラジカル消去能と比較する場合、セイヨウタンポポ熱水抽出物のEC
50は、176.99μg/mLであり、化粧料用組成物の抗酸化能が約1.67倍強いことが分かった。一方、グラビオラ葉抽出物に対する研究の結果をベースにEC
50を計算した結果、化粧料用組成物のEC
50は、875.98μg/mLであることが示され、化粧料用組成物の抗酸化能が約8.28倍強いことが分かる(
図1で、*p<.05、**p<.01、***p<.001)。
【0067】
また、前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物のABTSラジカル消去能を測定して
図2に示した。
【0068】
図2に示されたように、g/mLの範囲で反応させて得られたアスコルビン酸のEC
50値は、9.11μg/mLであった。化粧料用組成物を31.25~500μg/mLで希釈して実験を進めた結果、31.25μg/mLで20.21±1.54%、62.5μg/mLで41.22±1.58%、125μg/mLで65.28±0.50%、250μg/mLで92.78±2203%、500μg/mLで99.21±1.14%のABTSラジカル消去能を示した。実験結果をIC
50を通じて比較確認した結果、アスコルビン酸は、9.11μg/mL、本抽出物は、85.31μg/mLであることが示され、化粧料用組成物がアスコルビン酸と比較時、約10.68%の抗酸化能があることを確認した。
【0069】
Spiraea prunifolia根熱水抽出物と当該結果を比較する場合、Spiraea prunifolia根熱水抽出物のEC
50は、124.0μg/mLであり、化粧料用組成物の抗酸化能が約1.45倍強いことが分かる。(
図2で、*p<.05、**p<.01、***p<.001)
【0070】
また、前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物のFRAP、ポリフェノール濃度(TPC)およびフラボノイド濃度(TFC)を測定して、下記の表1に示した。
【0071】
【0072】
前記表1に示したように、前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物とアスコルビン酸の鉄イオンに対する還元力であるFRAPを測定して比較した結果、化粧料用組成物の1mgのFRAPは、アスコルビン酸198.01±5.50μgのFRAPと同一であることが分かった。また、ポリフェノールの場合、30.19±0.75μg/mgであることが示され、フラボノイドの場合、9.12±0.36μg/mgであることが示された。
【0073】
桑黄きのこ抽出物とポリフェノールとフラボノイド濃度を比較する場合、桑黄きのこ熱水抽出物のポリフェノールは、16.33μg/mgであり、7種の混合抽出物のポリフェノールの濃度が約1.8倍高いことが分かる。
【0074】
一方、フラボノイド濃度を比較する場合、桑黄きのこ熱水抽出物のフラボノイドは、4.50μg/mgであり、化粧料用組成物のフラボノイドの濃度が約2.0倍高いことが分かる。
【0075】
また、前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物の細胞毒性を測定して、下記の表2に示した。
【0076】
{ただし、化粧料用組成物が細胞に及ぼす毒性を評価するために、MTT assayを用いた細胞生存率を測定したが、化粧料用組成物は、培地における最終濃度が6.25~100μg/mLになるように配合して培養を進めた。}
【0077】
【0078】
前記表2に示されたように、100μg/mLの濃度で90.06±2.83%、50μg/mLの濃度で92.32±0.88%、25μg/mLの濃度で94.00±1.08%、12.5μg/mLの濃度で97.16±0.63%、6.25μg/mLの濃度で99.23±1.64%の細胞生存率を示した(*p<.05、**p<.01)。
【0079】
対照群とstudent’s t testを通じて比較した結果、12.5μg/mLから有意な細胞毒性を示した。しかしながら、ISO 10993-5および食品医薬品安全処告示第2014-115号の基準で20%以上の細胞毒性を示したとき、毒性があるものと見なし、このような基準では、すべての実験濃度で細胞毒性が現れないことが示された。
【0080】
また、前記実施例1を通じて製造された化粧料用組成物の美白活性を測定して、下記の表3に示した。
【0081】
{ただし、化粧料用組成物がメラニン生成に及ぼす影響を評価するために、B16F10のメラニン生成量を測定し、化粧料用組成物は、培地における最終濃度が6.25~100μg/mLになるように配合して培養を進めた。}
【0082】
【0083】
前記表3に示したように、100μg/mLの濃度で34.70±2.97%、50μg/mLの濃度で33.88±4.95%、25μg/mLの濃度で32.73±6.89%、12.5μg/mLの濃度で27.30±6.25%、6.25μg/mLの濃度で23.36±4.19%のメラニン生成抑制効果を示した(**p<.01)。
【0084】
桑黄きのこ抽出物と美白活性を比較する場合、熱水抽出物において両方が最大30%以上の美白効果を示したが、低濃度条件である25μg/mLにおける結果を比較したとき、桑黄きのこの場合、21.46%の美白効果を示したのに対し、化粧料用組成物の場合、32.73%の美白効果を示して、約1.5倍さらに高い美白効果を示した。
【0085】
一方、個別抽出物に対する予備実験結果のうち最も高いコガネバナ熱水抽出物の場合、100μg/mLの濃度で28.31±1.57%の美白効果を示し、これは、コガネバナ熱水抽出物の抗酸化とメラニン生成阻害効果に対する先行論文において濃度に応じて最大29%のメラニン生成抑制効果を示したものと類似している。また、本発明による混合抽出物は、コガネバナ熱水抽出物に比べて約6.39%高い効果を示し、混合抽出物の場合、コガネバナ抽出物の比率が低いにもかかわらず、コガネバナ抽出物より高い効果を示して、相乗効果が示されたと判断される。
【0086】
したがって、本発明による抗酸化および美白効能に優れた化粧料用組成物は、動物性原料を使用することなく、優れた抗酸化および美白効能を示して、機能性ビーガン化粧料の原料に使用できる。