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特開2023-138277受付システム、受付方法及びプログラム
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  • 特開-受付システム、受付方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138277
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】受付システム、受付方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230922BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182461
(22)【出願日】2022-11-15
(62)【分割の表示】P 2022540803の分割
【原出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】515158272
【氏名又は名称】株式会社PECO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 純
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】効率的な受付を行うことができるようにする。
【解決手段】獣医療機関の受付システムであって、電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースと、動物患者を輸送する移動体の位置を取得する位置取得部と、移動体の位置が獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている動物患者について獣医療機関に到着したことを示す状態情報を電子カルテ情報に書き込む登録部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
獣医療機関の受付システムであって、
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースと、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得する位置取得部と、
前記移動体の位置が前記獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込む登録部と、
を備えることを特徴とする受付システム。
【請求項2】
請求項1に記載の受付システムであって、
前記状態情報は、予約、又は受付済みの状態を示し、
前記動物患者の輸送の依頼を受け付け、前記輸送を依頼された前記動物患者について予約を示す前記状態情報を前記電子カルテ情報に書き込む輸送受付部をさらに備えること、
を特徴とする受付システム。
【請求項3】
請求項2に記載の受付システムであって、
前記状態情報は、予約、移動中、受付済みのいずれかの状態を示し、
前記登録部は、前記動物患者を輸送する移動体の移動体端末から前記動物患者の輸送を開始した旨のメッセージを受け付けた場合に、当該動物患者に対応する前記状態情報を移動中に変更すること、
を特徴とする受付システム。
【請求項4】
獣医療機関の受付方法であって、
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースを備えるコンピュータが、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得するステップと、
前記移動体の位置が前記獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込むステップと、
を実行することを特徴とする受付方法。
【請求項5】
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースを備えるコンピュータに、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得するステップと、
前記移動体の位置が獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込むステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受付システム、受付方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には動物の緊急搬送を行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-342461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
獣医療機関に到着した後に受付手続を行う必要がある。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、効率的な受付を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、獣医療機関の受付システムであって、電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースと、前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得する位置取得部と、前記移動体の位置が前記獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込む登録部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、効率的な受付を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】獣医療支援システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】管理サーバ20の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
獣医療機関の受付システムであって、
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースと、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得する位置取得部と、
前記移動体の位置が前記獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込む登録部と、
を備えることを特徴とする受付システム。
[項目2]
項目1に記載の受付システムであって、
前記状態情報は、予約、又は受付済みの状態を示し、
前記動物患者の輸送の依頼を受け付け、前記輸送を依頼された前記動物患者について予約を示す前記状態情報を前記電子カルテ情報に書き込む輸送受付部をさらに備えること、
を特徴とする受付システム。
[項目3]
項目2に記載の受付システムであって、
前記状態情報は、予約、移動中、受付済みのいずれかの状態を示し、
前記登録部は、前記動物患者を輸送する移動体の移動体端末から前記動物患者の輸送を開始した旨のメッセージを受け付けた場合に、当該動物患者に対応する前記状態情報を移動中に変更すること、
を特徴とする受付システム。
[項目4]
獣医療機関の受付方法であって、
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースを備えるコンピュータが、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得するステップと、
前記移動体の位置が前記獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込むステップと、
を実行することを特徴とする受付方法。
[項目5]
電子カルテ情報を管理する電子カルテデータベースを備えるコンピュータに、
前記動物患者を輸送する移動体の位置を取得するステップと、
前記移動体の位置が獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている前記動物患者について前記獣医療機関に到着したことを示す前記状態情報を電子カルテ情報に書き込むステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0011】
<システムの概要>
以下、本発明の一実施形態に係る獣医療支援システムについて説明する。本実施形態の獣医療支援システムは、自宅と獣医療時間との間で動物患者1(及び飼主2)を輸送する輸送手段(移動体3)の予約(移動体3を特定の期間中、動物患者1(及び飼主2)のために利用可能に設定することをいう。)を行う。移動体3は例えば自動車である。
【0012】
本実施形態の獣医療支援システムでは、移動体3は、大きさの違いや備える設備の違いなどを含む複数の異なる種類が存在することを想定する。なお、同一の獣医療機関が複数種類の移動体3を備えるようにしてもよいし、所定のエリア内の複数の獣医療機関で複数異なる種類の移動体3を備えるようにすることもできる。
【0013】
図1は、獣医療支援システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の獣医療支援システムは、管理サーバ20を含んで構成される。管理サーバ20は、ユーザ端末10及び獣医療機関端末30と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
ユーザ端末10は、飼主2が操作するコンピュータであり、例えばスマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザ端末10はカメラ機能を備えることができる。飼主2はユーザ端末10を操作して管理サーバ20に対して動物患者1を移動体3により獣医療機関まで輸送する依頼(以下、輸送依頼という。)を送信することができる。また、飼主2は、ユーザ端末10を操作して問診に対する回答を行うことができる。
【0015】
獣医療機関端末30は、獣医療機関の従業者が操作するコンピュータであり、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。獣医療機関の従事者は、例えば、獣医師4、看護師5、スタッフ6などを含む。獣医療機関端末30は管理サーバ20からのメッセージを受信して従事者に対して出力することができる。
【0016】
管理サーバ20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。管理サーバ20は、ユーザ端末10からの輸送依頼に応じて、問診を行い、問診結果を獣医療機関端末30に送信することもできる。
【0017】
本実施形態の獣医療支援システムでは、移動体3による動物患者1の輸送が行われる場合に、移動体3が獣医療機関の所定距離内に到達したことを契機に動物患者1の受付を行おうとするものである。
【0018】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ装置20の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ20の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0019】
図3は、管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ20は、電子カルテDB231と、輸送予約DB232と、位置取得部211と、登録部212と、輸送受付部213と、を備える。
【0020】
<電子カルテDB>
電子カルテDB131は、動物患者1の電子カルテ情報を管理するためのデータベースである。電子カルテ情報は、例えば、動物患者1を一意に特定する識別子である動物患者IDと関連づけて管理される。また、動物患者1毎の電子カルテ情報は、受診日毎に管理されるようにすることができる。
【0021】
電子カルテ情報に含まれる項目には、動物患者1を特定する動物患者ID、受診日、予約時刻(診察予定時刻)、診療科、担当獣医師、診察内容、状態情報、受付番号、飼主基本情報、動物情報、問診情報、身体所見、病歴、検査情報、診断情報、処置/投薬情報、処方情報、メモ、画像情報などがある。
【0022】
予約時刻(診察予定時刻)には、動物患者の飼い主が動物患者の診察を予定(予約)している診察予定時刻が記憶される。
【0023】
診療科には、動物患者1が診察を受ける診療科が記憶される。
【0024】
担当獣医師には、動物患者1が診察を受ける獣医師4の情報(この例では氏名)が記憶される。
【0025】
診察内容には、診察種別を示す診察内容が記憶されている。
【0026】
状態情報には、予約、移動中、受付済み、診察待ち、診察中、診察済み、調剤待ち、調剤中、調剤済み、会計待ち、会計中、会計済みなどの動物患者1の状態が記憶される。
【0027】
受付番号には、診察当日の獣医療機関における動物患者1の受け付け時に割り当てられる受付番号が記憶される。
【0028】
飼主基本情報には、飼主2を特定する飼主ID、飼主2の氏名、住所、連絡先(電子メールアドレスや電話番号等)などが含まれうる。
【0029】
動物情報には、動物患者1に該当する動物種情報が含まれる。動物種情報の例としては、イヌ、キツネ、タヌキ、フェネック、ネコ、ハムスター、モルモット、ハツカネズミ、シマリス、タイワンリス、プレーリードッグ、モモンガ、ウサギ、サル、ミニブタ、フェレット、スカンク、ロバ、ウマ(ミニチュアホース、ファラベラ)、九官鳥、ジュウシマツ、セキセイインコ、オカメインコ、ワカケホンセイインコ、文鳥、鳩、ミズガメ、リクガメ、ヤモリ、トカゲ、ヘビ、ワニ、カエル、サンショウウオ、金魚、錦鯉、熱帯魚、エビ、カブトムシ、クワガタムシ、スズムシ、水生昆虫、カマキリ、クモ、サソリ、サソリモドキ、ウデムシ、ヒヨケムシ、ムカデ、ヤスデなどが例示されるがこの限りではない。さらに、イヌにおいても、犬種(犬の品種)等の下位概念が存在し得、動物患者1の品種も動物種情報煮含めることができる。動物情報は、診察カルテ情報、入院カルテ情報及び手術カルテ情報の全てに含まれうる。
【0030】
問診情報は、飼主2から取得する主観的な情報(主訴)である。例えば、「ご飯をあまり食べていない」「足に擦り傷ができている」「太ってきた」「元気がない」「鼻水が出ている」等であり、飼主2が所有する動物患者1を見たときに観察される症状である。問診情報は、獣医療機関に来院した際に問診表や問診用端末等を利用して飼主2から取得することとしてもよいし、飼主2が所有するユーザ端末10等で事前に入力してもらい取得することとしてもよい。入院時及び手術時においても問診は行われ、入院カルテ情報及び手術カルテ情報にも問診情報は含まれうる。
【0031】
身体所見は、獣医療機関等において獣医師4等が調べることができ、客観的な数値で表せる身体情報である。例えば「体重」「体温」「心拍」「呼吸数」等である。
【0032】
病歴とは、獣医師4等が聴取した主観的な情報である。病歴は、上述した問診情報と同一になることもできるが、例えば「喉が赤い」というように飼い主だけでは実際に確認するのが困難な項目も含まれうる。また、問診情報では「血尿が出ている」という情報が取得されたとしても、獣医師4等によって診察したところ「肛門から出血している」という現病歴が聴取されることもある。
【0033】
検査情報には、少なくとも当該獣医療機関において動物患者1が過去に受けた検査の内容を含んでいる。検査情報には、過去の通院、入院又は手術において受けたことのある検査や、検診において受けたことのある検査などを含めることができる。その際に、検査に対する反応(嫌がったかどうか等、検査自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。
【0034】
診断情報には、少なくとも当該動物患者1が過去に受けた診断の履歴が含まれている。診断情報には、過去に罹患した具体的な疾患名や怪我等の情報を含めることができる。診断情報には、過去の通院、入院又は手術において疑われた診断に関する情報を含めてもよい。
【0035】
処置/投薬情報には、当該動物患者1が過去に受けた処置または投薬に関する情報を含んでいる。処置/投薬情報には、処置または投薬に対する反応(嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。処置の内容としては、例えば、肛門腺処置、爪切処置、足裏処置、耳処置、毛抜き、眼科処置、歯科処置、エリザベスカラー・腹帯など、鍼灸処置、留置、便出し、抜糸、消毒、酸素処置、催吐処置、緊急蘇生処置、水抜き、強制給餌、洗浄、圧排、マッサージ、マイクロチップ、トリミング、カテーテル、リハビリ、手術、麻酔、入院、注射、輸血、点滴、検査、放射線治療、各種ドック、介護、衛生処置、シャンプー、しつけ、サプリメント、おやつ、避妊、去勢、ノミダニ駆除、狂犬病薬、ワクチン、フード、内用薬、点耳薬、点鼻薬、点眼薬、外用薬(軟膏・クリーム)、外用薬(消毒薬・スプレー)、外用薬、フィラリア予防などが例示できるがこの限りではない。
【0036】
処方情報は、当該動物患者が過去に処方された薬剤等を含む。処方情報には、自宅にて処方された薬剤を服用できたか否か、嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報をユーザの携帯端末を介して取得して追加するようにしてもよい。
【0037】
メモは、診察、入院又は手術の担当医、担当看護師、担当事務などにより入力されたテキストデータである。画像情報は、動物患者の様子を撮影した画像である。画像情報は、静止画像であっても動画像であってもよい。
【0038】
<輸送予約DB232>
輸送予約DB232は、移動体3の予約に関する情報(以下、輸送予約情報という。)を記憶する。輸送予約情報には、移動体3を示す移動体ID、医療機関の場所を特定するための情報(医療機関)、患者動物1の住所を特定するための情報(自宅)、来院フラグ、乗車日時、移動体3に同乗する従事者を示す乗務員IDを含めることができる。医療機関の場所を特定するための情報は、医療機関の住所としてもよいし、管理サーバ20が医療機関ごとの住所が管理される医療機関データベースを備える場合には、医療機関を示す医療機関IDとしてもよい。患者動物1の住所を特定するための情報は、動物患者1の住所(飼主2の住所)としてもよいし、管理サーバ20が患者動物1の住所が管理される動物データベースを備える場合には、動物患者1を示す患者IDとしてもよいし、管理サーバ20が患者動物1の飼主2が管理される動物データベースと飼主2の住所が管理される飼主データベースとを備える場合には、動物患者1を示す患者ID又は飼主2を示す飼主IDとしてもよい。来院フラグは、動物患者1を自宅から獣医療機関に輸送するか否かを示す情報である。乗車日時は、動物患者1をピックアップする予定の日時である。乗務員IDは、獣医師4、看護師5、スタッフ6を示す情報であり、複数の乗務員が移動体3に同乗する場合には、複数の乗務員IDを設定してもよい。
【0039】
<機能部>
位置取得部211は、動物患者1を輸送する移動体3の位置を取得する。
【0040】
登録部212は、動物患者1の状態情報を電子カルテ情報に書き込む。
【0041】
登録部212は、例えば、予約を受け付けた場合に、動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に「予約」を設定することができる。
【0042】
登録部212は、例えば、移動体3が動物患者1の自宅に到着し動物患者1が移動体3で出発したことを検知して、動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に「移動中」を設定することができる。登録部212は、例えば、動物患者1を輸送する移動体3の乗務員が操作する移動体端末から動物患者1の輸送を開始した旨のメッセージを受け付けたことにより、動物患者1が移動体3で出発したことを検知することができる。
【0043】
登録部212は、例えば、獣医療機関の受付において動物患者1の来院を飼主2から伝えられた場合(例えば診察券の提示を受け付けた場合)に、動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に、当該動物患者1が獣医療機関に到着したことを示す「受付済み」を設定することができる。なお、獣医療機関に到着しても「受付前」という状態情報になることもありうる。
【0044】
登録部212は、移動体3の位置が獣医療機関から所定距離内に入った場合に、輸送されている動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に「受付済み」を設定することができる。
【0045】
登録部212は、例えば、獣医療機関端末30からの通知に応じて、動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に「診察待ち」「診察中」「診察済み」「調剤待ち」「調剤中」「調剤済み」「会計待ち」「会計中」「会計済み」などを設定することもできる。
【0046】
輸送受付部213は、動物患者1の輸送の依頼を受け付ける。輸送受付部213は、ユーザ端末10から輸送依頼を受信することができる。なお、本実施形態では、動物患者1の住所(飼主2の住所)から獣医療機関への輸送を想定している。輸送受付部213は、輸送予約情報の各項目に係る入力をユーザ端末10から受け付け、輸送予約情報を作成して輸送予約DB232に登録することができる。
【0047】
また、輸送受付部213は、輸送を依頼された動物患者1について、電子カルテ情報が登録されていない場合には「予約」の状態情報を設定した電子カルテ情報を作成して電子カルテデータベース231に登録し、あるいは状態情報が設定されていない電子カルテ情報が電子カルテデータベース231に登録されている場合には、「予約」を状態情報に設定することができる。
【0048】
<動作>
図4は、管理サーバ20の動作を説明する図である。
【0049】
管理サーバ20は、ユーザ端末10から輸送依頼を受信すると(S301)、移動体3を予約するとともに(S302)、移動体3が動物患者1の住所を出発したことを検知する(S303)。動物患者1が出発すると(S303:YES)、管理サーバ20は、動物患者1に対応する電子カルテ情報の状態情報に「移動中」を設定し(S304)、移動体3の位置情報を取得する(S305)。
管理サーバ20は、移動体3が獣医療機関から所定距離内に入った場合(S306:YES)、電子カルテ情報の「状態」を「受付済み」に更新する(S307)。ここで管理サーバ20は、動物患者10の受付に必要な処理を行うようにしてもよい。
【0050】
以上のようにして、本実施形態の獣医療支援システムによれば、移動体3により輸送される動物患者1について、到着前に受付を済ませることができるので、スムーズな受付を実現することができる。
【0051】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0052】
10 ユーザ端末
20 管理サーバ
30 獣医療機関端末
図1
図2
図3
図4