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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138463
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】拡張UL DMRS構成
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20230922BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20230922BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/21
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023041554
(22)【出願日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】63/320,677
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/118,957
(32)【優先日】2023-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ユシュ チャン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイドン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】フアニン ニウ
(72)【発明者】
【氏名】サイエド アリ アクバー ファクーリアン
(72)【発明者】
【氏名】オゲネコメ オテリ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ゼン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ヘ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ13
(57)【要約】
【課題】方法、システム、及びコンピュータ可読媒体が開示される。
【解決手段】アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することと、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することと、を含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、前記DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することと、
前記FDベースのマッピングパターンを使用して、前記単一のOFDMシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することと、
を含む動作を実行するように構成された1つ以上のベースバンドプロセッサを備える、装置。
【請求項2】
前記FDベースのマッピングパターンは、長さ4のFD-直交カバーコード(FD-OCC4)と2つの制御分割多重化(CDM)群とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記FDベースのマッピングパターンを使用して、前記単一のOFDMシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
以下の式を使用して、前記OFDMシンボル内のリソース要素のための前記DMRSを生成することを含み、
【数1】
式中、kは副搬送波インデックスを表し、lはシンボルインデックスを表し、pはアンテナポートインデックスを表し、uは副搬送波間隔スケーリング因子を表し、w_lは時分割(TD)シーケンスを表し、w_fはFDシーケンスを表し、rは基本DMRSシーケンスを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
k=4n+k’+デルタであり、デルタは集合{0,4}から選択され、k’は集合{0,1,2,3}から選択される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記FDベースのマッピングパターンは、長さ2のFD-直交カバーコード(FD-OCC2)と4つの制御分割多重化(CDM)群とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記FDベースのマッピングパターンを使用して、前記単一のOFDMシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
以下の式を使用して、前記OFDMシンボル内のリソース要素のための前記DMRSを生成することを含み、
【数2】
式中、kは副搬送波インデックスを表し、lはシンボルインデックスを表し、pはアンテナポートインデックスを表し、uは副搬送波間隔スケーリング因子を表し、w_lは時分割(TD)シーケンスを表し、w_fはFDシーケンスを表し、rは基本DMRSシーケンスを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
k=4n+k’+デルタであり、デルタは集合{0,2,4,6}から選択され、k’は集合{0,1}から選択される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記通信は、DMRSを含む複数のリソースブロックを含み、前記複数のリソースブロックの数は偶数である、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)をマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することは、
ネットワーク固有マッピングパターンを使用するか、又はUE固有マッピングパターンを使用するかを示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記シグナリングは、上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちの1つである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つである、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記動作は、
前記シグナリングに基づいて、前記ネットワーク固有マッピングを使用することを決定することと、
それに応答して、(i)現在のアクティブ帯域幅部分のための基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックス、又は(ii)共通基準点及び前記割り当てられたリソースブロックインデックスのうちの1つに基づいて、前記FDベースのマッピングパターンを決定することと、を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
装置であって、
アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、前記DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類される、DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンであって、前記マッピングパターンは、前記DMRSシンボルにおいて前記複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する、マッピングパターンを決定することと、
前記TDMベースのマッピングパターンを使用して、前記DMRSシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を生成することと、
を含む動作を実行するように構成された1つ以上のベースバンドプロセッサを備える、装置。
【請求項14】
前記TDMベースのマッピングパターンを使用して、前記DMRSシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
前記複数のCDM群の各々を個別のDMRSシンボルにマッピングすることを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記複数のCDM群は、4つのCDM群を含み、前記DMRSシンボルは、2つのDMRSシンボルを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記4つのCDM群のうち2つは、各DMRSシンボルにマッピングされる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記複数のCDM群は、6つのCDM群を含み、前記DMRSシンボルは、2つのDMRSシンボルを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記6つのCDM群のうち3つは、各DMRSシンボルにマッピングされる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
方法であって、
アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、前記DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することと、
前記FDベースのマッピングパターンを使用して、前記単一のOFDMシンボルにマッピングされた前記UL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することと、
を含む、方法。
【請求項20】
前記FDベースのマッピングパターンは、長さ4のFD-直交カバーコード(FD-OCC4)と2つの制御分割多重化(CDM)群とを含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年3月16日に出願された「Enhanced UL DMRS Configurations」と題する米国仮特許出願第63/320,677号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、拡張アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)構成のための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークは、統合された通信プラットフォーム及び電気通信サービスを無線ユーザデバイスに提供する。例示的な電気通信サービスは、電話、データ(例えば、音声、オーディオ、及び/又はビデオデータ)、メッセージング、インターネットアクセス、及び/又は他のサービスを含む。無線通信ネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された様々な電気通信規格に記載されているプロトコルなどの無線ネットワークプロトコルを使用して、無線ユーザデバイスと無線信号を交換する無線アクセスノードを有する。例示的な無線通信ネットワークは、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)、及び第5世代ニューラジオ(5G NR)を含む。無線通信ネットワークは、OFDM、多入力多出力(MIMO)、高度なチャネルコーディング、マッシブMIMO、ビームフォーミング、及び/又は他の特徴などの技術を使用してモバイルブロードバンドサービスを容易にする。
【0004】
復調基準信号(DMRS)は、ダウンリンクチャネル及びアップリンクチャネルの品質を決定するために無線通信ネットワークにおいて使用される。例えば、DMRSは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いてアップリンク(UL)において送信され得る。DMRS及びPUSCHは、同じ送信条件を受ける(例えば、DMRS及びPUSCHは、同じプリコーディング及びアンテナポートを使用して送信される)。PUSCH及びDMRSを受信する基地局は、DMRSによって送信されるシーケンスを知っている。基地局は、この情報及び受信されたDMRSを使用して、UL送信条件を決定する。
【0005】
無線通信ネットワークにおいて使用される別の信号は、位相追跡基準信号(PTRS)である。DMRSと同様に、この信号は、アップリンク(例えば、PUSCH)通信とダウンリンク通信の両方において使用され得る。この信号の主な機能は、送信機及び受信機における局部発振器の位相を追跡することである。したがって、この信号を使用して、アップリンク又はダウンリンク通信における位相雑音の影響及び周波数オフセットの影響を補償することができる。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、拡張アップリンク(UL)DMRS構成を実装するための方法、システム、装置、コンピュータプログラム、又はそれらの組合せを対象とする。他の利益の中でも、拡張UL DMRS構成は、PTRSが有効にされるとき、少なくとも8つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0007】
本開示の一態様によれば、ユーザ機器(UE)によって実行される方法は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することと、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を生成することと、通信をサービング基地局に送信することと、を含む。
【0008】
他のバージョンは、コンピュータ可読記憶デバイス上で符号化された命令によって定義される方法のアクションを実行するための、対応するシステム、1つ以上のプロセッサを含む装置、及びコンピュータプログラムを含む。これら及び他のバージョンには、任意選択で、以下の特徴のうち1つ以上が含まれてもよい。
【0009】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンは、長さ4のFD直交カバーコード(FD-OCC4)と、2つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0010】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数1】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、wlは時分割(TD)シーケンス、wfはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0011】
いくつかの実装形態では、k=4n+k’+デルタであり、デルタは集合{0,4}から選択され、k’は集合{0,1,2,3}から選択される。
【0012】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンは、長さ2のFD直交カバーコード(FD-OCC2)と、4つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0013】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数2】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、wlは時分割(TD)シーケンス、wfはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0014】
いくつかの実装形態では、k=4n+k’+デルタであり、デルタはセット{0,2,4,6}から選択され、k’はセット{0,1}から選択される。
【0015】
いくつかの実装形態では、通信は、DMRSを含む複数のリソースブロックを含み、複数のリソースブロックの数は偶数である。
【0016】
いくつかの実装形態では、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)をマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することは、ネットワーク固有マッピングパターンを使用するか、又はUE固有マッピングパターンを使用するかを示すシグナリングを受信することを含む。
【0017】
いくつかの実装形態では、シグナリングは、上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちの1つである。
【0018】
いくつかの実装形態では、上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つである。
【0019】
いくつかの実装形態では、本方法は、シグナリングに基づいて、ネットワーク固有マッピングを使用することを決定することと、それに応答して、(i)現在のアクティブ帯域幅部分のための基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックス、又は(ii)共通基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックスのうちの1つに基づいて、FDベースのマッピングパターンを決定することと、を更に含む。
【0020】
本開示の別の態様によれば、方法は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類される、DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンであって、マッピングパターンは、DMRSシンボルにおいて複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する、マッピングパターンを決定することと、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を生成することと、通信をサービング基地局に送信することと、を含む。
【0021】
他のバージョンは、コンピュータ可読記憶デバイス上で符号化された命令によって定義される方法のアクションを実行するための、対応するシステム、1つ以上のプロセッサを含む装置、及びコンピュータプログラムを含む。これら及び他のバージョンには、任意選択で、以下の特徴のうち1つ以上が含まれてもよい。
【0022】
いくつかの実装形態では、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、複数のCDM群の各々を個別のDMRSシンボルにマッピングすることを含む。
【0023】
いくつかの実装形態では、複数のCDM群は4つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0024】
いくつかの実装形態では、4つのCDM群のうちの2つが、各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0025】
いくつかの実装形態では、複数のCDM群は6つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0026】
いくつかの実装形態では、6つのCDM群のうち3つは、各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0027】
これらのシステム及び方法の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。これらのシステム及び方法の他の特徴、対象、及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1A】2つの既存のタイプのDMRS構成の例示的なパターンを示す。
図1B】2つの既存のタイプのDMRS構成の例示的なパターンを示す。
図2】いくつかの実施形態による、例示的な無線ネットワークを示す図である。
図3】いくつかの実施形態による、第1の拡張DMRS構成の例示的なパターンを示す図である。
図4】いくつかの実施形態による、第2の拡張DMRS構成の例示的なパターンを示す図である。
図5】いくつかの実施形態による、例示的ネットワーク側リソースマッピングパターンを図示する。
図6A】いくつかの実施形態による、第4の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。
図6B】いくつかの実施形態による、第4の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。
図7A】いくつかの実施形態による、第5の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。
図7B】いくつかの実施形態による、第5の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。
図8A】いくつかの実施形態による、例示的な方法のフローチャートを示す。
図8B】いくつかの実施形態による、例示的な方法の別のフローチャートを示す。
図9】いくつかの実施形態によるユーザ機器(UE)を示す。
図10】いくつかの実施形態によるアクセスノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
既存の無線通信システムは、2つのタイプのアップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)、すなわち、タイプ1 DMRS及びタイプ2 DMRSをサポートする。タイプ1 DMRSは、最大8個のアンテナポートをサポートする。更に、タイプ1 DMRSは、長さ2の周波数領域直交カバーコード(FD-OCC2)、長さ2の時間領域OCC(TD-OCC2)、及び2つの符号分割多重化(CDM)群を使用する。タイプ2 DMRSは、最大12個のアンテナポートをサポートし、FD-OCC2、TD-OCC2、及び3個のCDM群を使用する。これらの既存のシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された規格のリリース15に記載されている。これらの規格は、3GPP技術仕様(TS)を含む。
【0030】
図1A及び図1Bは、いくつかの実施形態による、2つの既存のタイプのDMRS構成の例示的パターンを示す。具体的には、図1Aは、リソース要素にマッピングされたタイプ1 DMRSの例示的なパターン100を示す。図1Aに示されるように、タイプ1 DMRSは、最大8つのアンテナポートをサポートし、FD-OCC2、TD-OCC2、及び2つのCDM群を使用して、DMRSをリソース要素にマッピングする。図1Bは、リソース要素にマッピングされたタイプ2 DMRSの例示的なパターン120を示す。図1Bに示されるように、タイプ2 DMRSは、最大12個のアンテナポートをサポートし、FD-OCC2、TD-OCC2、及び3つのCDM群を使用して、DMRSをリソース要素にマッピングする。図1A及び図1Bに示されるように、パターン100、120は、リソースブロック内の2つのDMRSシンボルにわたって拡散される。
【0031】
しかしながら、既存の無線通信システムは、位相追従基準信号(PTRS)が有効にされるとき、TD-OCC(例えば、TD-OCC2)の使用を許可しない。PTRSが有効にされるとき、時間領域位相雑音が大きすぎ、TD-OCCを使用することが性能を更に劣化させ得ると仮定されるので、TD-OCCの使用は、このシナリオでは許可されない。結果として、PTRSが有効にされるとき、最大4つのアンテナポートのみがタイプ1 DMRSのためにサポートされ、最大6つのアンテナポートのみがタイプ2 DMRSのためにサポートされる(TD-OCCが使用されることができないので)。この構成は、TD-OCCによる性能劣化を防止するが、DMRSによってサポートされ得るアンテナポートの数を制限する。
【0032】
本開示は、拡張UL DMRS構成を実装するための方法及びシステムについて説明する。他の利益の中でも、拡張UL DMRS構成は、PTRSが有効にされるとき、少なくとも8つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0033】
図2は、いくつかの実施形態による無線ネットワーク200を示す。無線ネットワーク200は、エアインタフェース208にわたって1つ以上のチャネル206A、206Bを介して接続されたUE202と基地局204とを含む。UE202及び基地局204は、基地局204を介したネットワークへのUE202のアクセスを管理するための制御をサポートするシステムを使用して通信する。
【0034】
便宜上、限定はしないが、無線ネットワーク200は、3GPP TSによって定義されるようなロングタームエボリューション(LTE)及び第5世代(5G)ニューラジオ(NR)通信規格の文脈で説明される。無線ネットワーク200は、LTEとNRの両方を組み込む非スタンドアロン(NSA)ネットワーク、例えば、E-UTRA(発展型ユニバーサル地上波無線アクセス)-NRデュアル接続性(EN-DC)ネットワーク、及びNE-DCネットワークであり得る。しかしながら、無線ネットワーク200はまた、NRのみを組み込むスタンドアロン(SA)ネットワークであり得る。更に、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11技術、IEEE 802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などを含む、他のタイプの通信規格が可能である。態様は、5G NRに一般に関連する用語を使用して本明細書で説明され得るが、本開示の態様は、3G、4G、及び/又は5Gに続くシステム(例えば、6G)など、他のシステムに適用され得る。
【0035】
無線ネットワーク200において、UE202及びシステム内の任意の他のUEは、例えば、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートメータ若しくはヘルスケア監視のための専用デバイスなどのマシンタイプデバイス、リモートセキュリティ監視システム、インテリジェント輸送システム、又はユーザインタフェースを有する若しくは有さない任意の他の無線デバイスであり得る。ネットワーク200において、基地局204は、より広いネットワーク(図示せず)へのネットワーク接続性をUE202に提供する。このUE202接続性は、基地局204によって提供される基地局サービスエリア内のエアインタフェース208を介して提供される。いくつかの実施形態では、そのようなより広いネットワークは、セルラーネットワークプロバイダによって運営される広域ネットワークであってもよく、又はインターネットであってもよい。基地局204内に関連付けられた各基地局サービスエリアは、基地局204と統合された1つ以上のアンテナによってサポートされる。サービスエリアは、特定のアンテナに関連付けられた複数のセクタに分割される。そのようなセクタは、固定されたアンテナと物理的に関連付けられてもよく、信号を特定のセクタに向けるために使用されるビームフォーミングプロセスにおいて調整可能な同調可能アンテナ又はアンテナ設定を用いて物理エリアに割り当てられてもよい。
【0036】
UE202は、送信回路212及び受信回路214に結合された制御回路210を含む。送信回路212及び受信回路214は各々、1つ以上のアンテナと結合され得る。制御回路210は、拡張UL DMRS構成を実装することに関連付けられた動作を実行するように適合され得る。制御回路210は、特定用途向け回路及びベースバンド回路の様々な組み合わせを含んでもよい。送信回路212及び受信回路214は、それぞれデータを送信及び受信するように適合されてもよく、無線周波数(RF)回路又はフロントエンドモジュール(FEM)回路を含んでもよい。
【0037】
様々な実施形態では、送信回路212、受信回路214、及び制御回路210の態様は、本明細書で説明する回路を実装するために様々な方法で統合され得る。制御回路210は、UEに関連する本開示の他の場所で説明されるもの等の種々の動作を行うように適合又は構成されてもよい。送信回路212は、複数の多重化されたアップリンク物理チャネルを送信してもよい。複数のアップリンク物理チャネルは、キャリアアグリゲーションとともに、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)又は周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplexing)により多重化されてもよい。送信回路212は、エアインタフェース208を介した送信のために制御回路210からブロックデータを受信するように構成され得る。同様に、受信回路214は、エアインタフェース208から複数の多重化されたダウンリンク物理チャネルを受信し、物理チャネルを制御回路210に中継してもよい。複数のダウンリンク物理チャネルは、キャリアアグリゲーションとともにTDM又はFDMにより多重化されてもよい。送信回路212及び受信回路214は、物理チャネルによって搬送されるデータブロック内で構造化された制御データとコンテンツデータ(例えば、メッセージ、画像、ビデオなど)の両方を送信及び受信し得る。
【0038】
図2は、基地局204も示す。実施形態では、基地局204は、NG無線アクセスネットワーク(RAN)若しくは5G RAN、E-UTRAN、非地上セル、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用される場合、「NG RAN」などの用語は、NR又は5G無線ネットワーク200で動作する基地局204を指してもよく、「E-UTRAN」などの用語は、LTE又は4G無線ネットワーク200で動作する基地局204を指してもよい。基地局204は、接続(又はチャネル)206A、206Bを利用し、その各々は、物理通信インタフェース又は層を含む。
【0039】
基地局204回路は、送信回路218及び受信回路220に結合された制御回路216を含んでもよい。送信回路218及び受信回路220は各々、エアインタフェース208を介した通信を可能にするために使用され得る1つ以上のアンテナと結合され得る。
【0040】
制御回路216は、拡張UL DMRS構成を実装するための動作を実行するように適合され得る。送信回路218及び受信回路220は、それぞれ、基地局204に接続された任意のUEにデータを送信及び受信するように適合され得る。送信回路218は、複数のダウンリンクサブフレームからなるダウンリンク物理チャネルを送信してもよい。受信回路220は、UE202を含む様々なUEから複数のアップリンク物理チャネルを受信し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、1つ以上のチャネル206A、206Bは、通信可能な結合を可能にするエアインタフェースとして示され、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、アドバンストロングタームエボリューション(LTE-A)プロトコル、無認可スペクトルへのLTEベースのアクセス(LTE-U)、5Gプロトコル、NRプロトコル、無認可スペクトルへのNRベースのアクセス(NR-U)プロトコル、及び/又は本明細書で説明する他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラー通信プロトコルに準拠することができる。実施形態では、UE202は、ProSeインタフェースを介して通信データを直接交換し得る。ProSeインタフェースは、代替的にSLインタフェースと称される場合があり、PSCCH、PSSCH、PSDCH、及びPSBCHを含むがこれらに限定されない1つ以上の論理チャネルを含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、UE202は、1つ以上の拡張UL DMRS構成を実装するように構成される。UE202は、(例えば、3GPP規格に基づいて)拡張UL DMRS構成のうちの1つを選択するように事前構成され得るか、又は使用すべき拡張UL DMRS構成を示すシグナリングを基地局204から受信し得る。以下でより詳細に説明するように、1つ以上の拡張UL DRMS構成は、少なくとも8つのアンテナポートをサポートする。いくつかの例では、拡張UL DRMS構成は、単一のDMRSシンボル内で8つのアンテナポートをサポートする。したがって、他の利益の中でも、拡張UL DMRS構成は、PTRSが有効にされるとき、少なくとも8つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1の拡張UL DMRS構成は、長さ4のFD-OCC(FD-OCC4)と、単一のDMRSシンボル内の2つのCDM群とを使用する。この構成は、単一のDMRSシンボルにおける8つまでのアンテナポート送信をサポートする。第1のUL DMRS構成は、1つ以上のDMRSシンボルを含むことができる。一例では、UE202は、式[1]を使用して、DMRSシンボル内の各リソース要素(RE)にDMRSを生成する。
【数3】
数式[1]において、kは副搬送波インデックスを表し、lはシンボルインデックスを表し、pはアンテナポートインデックスを表し、uは副搬送波間隔スケーリング因子を表し、wlはTD-OCCシーケンスを表し、wfはFD-OCCシーケンスを表す。更に、rは、式[2]に示される基本DMRSシーケンスである(3GPP TS 38.211、リリース15、セクション6.4.1.1.1にも記載されている)。
【数4】
これらの式において、nは、0と、DMRSに割り当てられたリソース要素の総数-1との間の値の範囲を有する。いくつかの例では、UE202は、k’、n、及びkの値を以下のように決定する。
・k’=0,1,2,3
・n=0,1,2,...
・k=4n+k’+デルタ、式中、デルタ=0,4。
【0044】
いくつかの例では、UE202は、表1に従って、各ポートに対してデルタ(周波数領域オフセット)及びwfを選択する。
【表1】
【0045】
図3は、いくつかの実施形態による、第1の拡張DMRS構成の例示的なパターン300を示す図である。パターン300はリソースブロックのためのものであり、UE202は、UEに割り当てられた帯域幅(「割り当てられた帯域幅」)にわたるいくつかのリソースブロック中でDMRSを送信し得ることに留意されたい。図3に示されているように、パターン300は、(シンボル302a、302bとしてラベル付けされた)各DMRSシンボル内でFD-OCC4と2つのCDM群とを使用する。更に、各シンボルは、8つまでのアンテナポート送信をサポートする。特に、CDM群1に指定された4つの副搬送波は、4つまでのアンテナポートを含むことができ、CDM群2に指定された4つの副搬送波は、4つまでのアンテナポートを含むことができる。したがって、第1の拡張DMRS構成は、PTRSが有効化され、1つのDMRSシンボルのみが送信されるとき、最大8つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0046】
しかしながら、図3に示すように、リソースブロック内のCDM群1及びCDM群2に割り当てられる副搬送波の数は異なってもよい。したがって、割り当てられた帯域幅にわたるCDM群1のための副搬送波のアグリゲート数とCDM群2のための副搬送波のアグリゲート数とは異なり得る。いくつかの実施形態では、CDM群1及びCDM群2の各々に割り当てられた副搬送波の総数が異なることを回避するために、UE202は、DMRSを送信するために偶数の物理リソースブロック(PRB)を使用するように構成される。更に、UE202は、CDM群1及びCDM群2のためのアグリゲートDMRSを互いに等しくなるように設定する。
【0047】
いくつかの実施形態では、第2の拡張UL DMRS構成は、1つのDMRSシンボルに対してFD-OCC2及び4つのCDM群を使用する。第2の拡張UL DMRS構成は、単一のDMRSシンボルにおける8つのアンテナポート送信をサポートする。一例では、UE202は、各REについてのDMRSを生成するために式[3]を使用する。
【数5】
数式[3]において、kは副搬送波インデックスを表し、lはシンボルインデックスを表し、pはポートインデックスを表し、uは副搬送波間隔スケーリング因子を表し、rは数式2に示す基本DMRSシーケンスを表し、wlはTD-OCCシーケンス、wfはFD-OCCシーケンスを表す。いくつかの例では、UE202は、連続するリソース要素にCDM群を多重化するように構成される。これらの例では、UE202は、k’、n、及びkの値を以下のように決定する。
・k’=0,1
・n=0,1,2,...
・k=4n+k’+デルタ、式中、デルタ=0,2,4,6。
【0048】
他の例では、UE202は、非連続リソース要素にCDM群を多重化するように構成される。これらの例では、UE202は、k’、n、及びkの値を以下のように決定する。
・k’=0,1
・n=0,1,2,...
・k=4n+4k’+デルタ、式中、デルタ=0,1,2,3
【0049】
いくつかの例では、UE202は、表2に従って各ポートについてデルタ及びwfを選択するように構成される。
【表2】
【0050】
図4は、いくつかの実施形態による、第2の拡張DMRS構成の例示的なパターン400を示す図である。パターン400は、リソースブロックのためのものであり、UE202は、割り当てられた帯域幅にわたるいくつかのリソースブロック中でDMRSを送信し得ることに留意されたい。図4に示されるように、パターン400は、FD-OCC2と、(シンボル402a、402bとしてラベル付けされた)各DMRSシンボル内の4つのCDM群とを使用する。更に、各シンボルは、8つまでのアンテナポート送信をサポートする。特に、CDM群1のために指定された2つの副搬送波は、最大2つのアンテナポートを含むことができ、CDM群2のために指定された2つの副搬送波は、最大2つのアンテナポートを含むことができ、CDM群3のために指定された2つの副搬送波は、最大2つのアンテナポートを含むことができ、CDM群4のために指定された2つの副搬送波は、最大2つのアンテナポートを含むことができる。したがって、第2の拡張DMRS構成は、PTRSが有効化され、1つのDMRSシンボルのみが送信されるとき、最大8つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0051】
いくつかの例では、第2の拡張UL DMRS構成においてDMRSを送信するためにUE202によって使用されるリソースブロックは、偶数であるように構成される。これは、異なるアンテナポート及びそれらの関連付けられた層について同じチャネル推定及び復号性能を保証する。
【0052】
しかしながら、第1及び第2の拡張UL DMRS構成の両方において、割り当てられた帯域幅における異なるリソースブロックのためのリソースマッピングパターンは異なり得る。このため、マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)で動作するUEからDMRSを受信する基地局は、各UEのアンテナポートを区別することができないことがある。いくつかの実施形態では、第1及び第2の拡張UL DMRS構成におけるMU-MIMO動作をサポートするために、リソースマッピングパターンは、帯域幅全体におけるリソースブロックに基づいて定義される。そのようなリソースマッピングパターンは、ネットワーク固有リソースマッピングパターンと呼ばれる。一例では、UEは、現在のアクティブ帯域幅部分のための基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックスに基づいて、使用すべきリソースマッピングパターンを識別することができる。代替的に、UEは、共通基準点(例えば、点A)と割り当てられたリソースブロックインデックスとに基づいてリソースマッピングパターンを識別することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、リソースマッピングパターンは、UE固有であり得る。この構成は、シングルユーザMIMO(SU-MIMO)又は割り当てられたリソースブロックが完全に重複しているMU-MIMOに使用することができる。これらの実施形態において、リソースマッピングパターンは、UEのために割り当てられたリソースブロックに基づいて生成される。
【0054】
いくつかの実施形態では、UE202は、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御[RRC]又はメディアアクセス制御[MAC]制御要素[CE])、ダウンリンク制御情報(DCI)、共同スケジュールされたUEの数、及び/又はスケジュールされた帯域幅に基づいて、ネットワーク固有リソースマッピングパターン又はUE固有リソースマッピングパターンを使用するかどうかを決定する。代替的に、UE202は、ネットワーク固有のリソースマッピングパターンを使用するか、又はUE固有のリソースマッピングパターンを使用するかの仕様によって構成され得る。いくつかの例では、ネットワーク固有リソースマッピングパターンは、UEと同じ数理神秘学を有する帯域幅部分(BWP)に対して共通であり、BWPの開始リソースブロックと不変であり得る。すなわち、リソースマッピングパターンは、UEのための最初にスケジューリングされた物理リソースブロックの代わりに、ネットワーク側からの最初のPRBから適用される。例えば、帯域幅全体に100個のRBがあり、UEのためのBWPがRB{51,52,...100}として構成される場合、マッピングパターンは、(RB#51とは対照的に)RB#1から開始する。
【0055】
図5は、いくつかの実施形態による、例示的なネットワーク側リソースマッピングパターン500を示す。この例では、ネットワークは、ネットワーク側リソースマッピングパターン500をUEに提供する。各UEは、マッピングパターン500を使用して、おそらく現在のアクティブ帯域幅部分の基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックスに基づいて、各リソースブロック中で使用すべきリソースマッピングパターンを決定することができる。代替的に、UEは、共通基準点(例えば、点A)と割り当てられたリソースブロックインデックスとに基づいてリソースマッピングパターンを識別することができる。例えば、UEは、リソースブロック1においてリソースマッピングパターン502を使用し、リソースブロック2においてリソースマッピングパターン504を使用することを決定することができる。一例として、UEは、おそらくシグナリング508によって、リソースブロック(4、5、6、10、11、12)を割り当てられる。UEは、説明される技法を使用して、それらのリソースブロックの各々において使用するためのマッピングパターンを識別することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、第3の拡張UL DMRS構成は、低いピーク対平均電力比(PAPR)シーケンスに基づいてDMRSパターンを生成することを伴う。この構成では、FD-OCC及びTD-OCCは使用されない。一例では、UE202は、3GPP TS 38.211、セクション5.2.2において定義される低PAPRシーケンスを使用するように構成される。一例では、低PAPRシーケンス
【数6】
は、式[4]による基本シーケンス
【数7】
の巡回シフトαによって定義される。
【数8】
式[4]において、
【数9】
は、シーケンスの長さである。複数のシーケンスは、α及びδの異なる値を介して単一の基本シーケンスから定義される。
【0057】
この例では、UE202は、異なるアンテナポートに異なる巡回シフトを適用する。更に、UE202は、3GPP TS 38.214、セクション6.1.2.2.2に定義されているように、おそらくリソース割り当てタイプ1である連続したRBを割り当てられる。この構成は、少なくとも8つのアンテナポートをサポートすることができる。別の例では、UE202は、3GPP TS 38.214、セクション6.1.2.2.1において定義されているように、連続RB又は非連続RB、おそらくリソース割り当てタイプ0及び/又はリソース割り当てタイプ1を割り当てられる。
【0058】
いくつかの実施形態では、この構成におけるDMRSは、リソースブロック単位で送信される。これらの実施形態では、UE202は、各リソースブロック群(RBG)に個別のPAPRシーケンスを割り当てる。いくつかの例では、UE202は、PAPRを低減するためにシーケンスホッピング及び/又は巡回シフトホッピングを使用する。これらの例では、リソース割り当てタイプ0の場合、UE202は、各RBGのためのシーケンスホッピング及び/又は巡回シフトホッピングパターン若しくはオフセットを用いてDMRSシーケンスを生成するように構成される。シーケンスホッピングの場合、UE202は、RBGインデックス又は開始リソースブロックインデックスに基づいて、ランダムシーケンスのための初期シードを決定することができる。巡回シフトホッピングの場合、UE202は、RBGインデックス又は開始RBインデックスに基づいて巡回シフトを決定することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、ネットワークにおいて部分的な重複を有するMU-MIMOをサポートするために、UE202は、X個のCDM群(例えば、2個のCDM群)を使用するように構成される。次いで、異なるUEは、部分的重複を伴うMU-MIMOをサポートするために異なるCDM群を使用することができる。例内で、UE202は、事前定義された値、上位層シグナリング若しくはDCIに基づいて、又はスケジュールされた帯域幅若しくはRBGサイズに基づいて、Xの値を決定することができる。スケジュールされたRBの数が少なすぎる場合、多すぎるCDM群は、各DMRSポートのためのより少ない数のREにつながり、これは、性能劣化を引き起こし得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、第4の拡張UL DMRS構成は、時分割多重化(TDM化)されたCDM群を含む。この構成では、UE202は、異なるCDM群を異なるシンボルにマッピングする。第1のタイプの第4の拡張UL DMRS構成では、4つのCDM群がサポートされる。この第1のタイプでは、UE202は、リソースマッピングパターンを生成するために、2つの周波数分割多重化(FDM化)CDM群と、2つのTDM化CDM群と、FD-OCC2とを使用する。第2のタイプの第4の拡張UL DMRS構成では、6つのCDM群がサポートされる。この第2のタイプでは、UE202は、3つのFDM化CDM群、2つのTDM化CDM群、及びFD-OCC2を使用する。これらの2つのタイプは、(TD-OCC2とは対照的に)FD-OCC2を使用するので、TD-OCC2が無効にされるとき(例えば、PTRSが有効にされるとき)、2つのタイプが使用され得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、UE202は、式[4]を使用して、各リソース要素(RE)に対してDMRSを生成する。
【数10】
数式[4]において、kは副搬送波インデックスを表し、lはシンボルインデックスを表し、pはアンテナポートインデックスを表し、uは副搬送波間隔スケーリング因子を表し、rは数式[2]に示す基本DMRSシーケンスを表し、wfはFD-OCCシーケンスを表す。いくつかの例では、UE202は、タイプ1のためのk’、n、l、kの値を次のように決定する。
・k’=0,1,2,3
・n=0,1,2,...
・k=4n+2k’+デルタ、式中、デルタ=0,1
・l=l_0,l_0+デルタ’、式中l_0はDMRSのための開始シンボルであり、デルタ’=0,1。
いくつかの例では、タイプ1の場合、UE202は、表3に従って、各ポートについて、デルタ、デルタ’(時間領域オフセット)、及びwfを選択する。
【表3】
【0062】
いくつかの例では、UE202は、タイプ2のためのk’、n、l、kの値を次のように決定する。
・k’=0,1,2,3
・n=0,1,2,...
・k=6n+k’+デルタ、式中、デルタ=0,2,4
・l=l_0,l_0+デルタ’、式中l_0はDMRSのための開始シンボルであり、デルタ’=0,1,2,4。
いくつかの例では、タイプ2の場合、UE202は、表4に従って、各ポートについて、デルタ、デルタ’、及びwfを選択する。
【表4】
【0063】
図6A及び図6Bは、いくつかの実施形態による、第4の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。具体的には、図6Aは、第1のタイプの第4の拡張DMRS構成の例示的なパターン600を示し、図6Bは、第2のタイプの第4の拡張DMRS構成の例示的なパターン610を示す。
【0064】
図6Aを参照すると、パターン600は、リソースブロックのためのものであり、UE202は、割り当てられた帯域幅にわたっていくつかのリソースブロック中でDMRSを送信し得る。図6Aに示されるように、パターン600は、リソースマッピングパターン600を生成するために、2つのFDM化CDM群、2つのTDM化CDM群、及びFD-OCC2を使用する。パターン600は、最大8つのアンテナポートのDRMS構成をサポートすることができる。具体的には、CDM群の各々に専用のリソース要素は、合計8つのアンテナポートに対して2つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0065】
図6Bを参照すると、パターン610は、リソースブロックのためのものであり、UE202は、割り当てられた帯域幅にわたっていくつかのリソースブロック中でDMRSを送信し得る。図6Bに示すように、パターン610は、リソースマッピングパターン610を生成するために、3つのFDM化CDM群、2つのTDM化CDM群、及びFD-OCC2を使用する。パターン610は、最大12個のアンテナポートのDRMS構成をサポートすることができる。具体的には、CDM群の各々に専用のリソース要素は、合計12個のアンテナポートに対して2つのアンテナポートをサポートすることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、1つのシンボル内のPUSCHとDMRSとの間のリソース要素ごとのエネルギー(EPRE)比は、シンボル内にデータのないCDM群の数に基づいて決定され得る。そのような実施形態は、シンボルにわたって一貫した送信電力を維持する。第1のオプションでは、基地局は、DCIを介して、シンボルにわたるCDM群の総数を示す。第2のオプションでは、基地局は、DCIを介して、DMRSシンボルごとのCDM群の総数を示す。表5及び表6は、それぞれオプション1及びオプション2を実装した例の結果を示す。
【表5】
【表6】
【0067】
いくつかの実施形態では、第5の拡張UL DMRS構成は、TDM及び/又はFDMベースの低PAPRシーケンスを伴う。これらの実施形態では、異なるポートが、異なるコームインデックス(例えば、DMRSのための開始REオフセット)、シンボル、又は巡回シフトにマッピングされる。更に、TDM及び/又はFDMの場合、適切な電力スケーリングが異なるDMRSリソース要素に適用される。より具体的には、EPRE比は、異なるポート/シンボルに対して異なり得るので、UEは、異なるDMRSポートに対して異なる電力を適用し得る。
【0068】
図7A及び図7Bは、いくつかの実施形態による、第5の拡張DMRS構成の例示的パターンを図示する。具体的には、図7Aは、第5の拡張DMRS構成の第1の例示的なパターン700を示し、図7Bは、第5の拡張DMRS構成の第2の例示的なパターン710を示す。図7Aに示されているように、パターン700では、4つのポート(例えば、ポート0/1/2/3)が、それぞれ0の巡回シフト(cs0)、1の巡回シフト(cs1)、2の巡回シフト(cs2)、3の巡回シフト(cs3)を用いて第1のDMRSシンボル702上にマッピングされる。更に、4つの他のポート(例えば、ポート4/5/6/7)は、それぞれcs0、cs1、cs2、cs3を有する第2のDMRSシンボル704上にマッピングされる。図7Bに示されるように、パターン710では、4つのポート(例えば、ポート0/1/2/3)が、それぞれcs0、cs1、cs2、cs3を用いてコームインデックス0上にマッピングされる。更に、4つの他のポート(例えば、ポート4/5/6/7)は、それぞれcs0、cs1、cs2、cs3を有するコームインデックス1上にマッピングされる。
【0069】
いくつかの実施形態では、第6の拡張UL DMRS構成は、(図1A図1Bにおける既存の解決策のように)FD-OCC2及びTD-OCC2を使用することを伴う。第6の拡張UL DMRS構成は更に、コードワード(CW)を層マッピングに多重化するためにTDMを使用する。これは、層の最初の半分をいくつかのリソース要素にマッピングすることと、残りの層を他のリソース要素にマッピングすることとを伴う。このTDM動作は、いくつかのシンボルがCW1のために使用され、いくつかの他のシンボルがCW2のために使用されることを意味する。すなわち、異なるCWが異なる層のために使用され、例えば、CW1のために層1~4が、CW2のために層5~8が使用される。4つの部分DMRSが使用されるとき、ポートのうちのいくつかは、4つのポートの第1のCDM群からのものであり、いくつかは、4つのポートの第2のCDM群からのものである。いくつかの例では、2L個のシンボル割り当ての場合、DMRSシンボルはシンボル0及びL上にある。更に、第1の4つ(又は、DMRSタイプ1又はタイプ2に応じて6つ)のデータ層はシンボル1~L-1を通してマッピングされ、第2の4つ(又は6つ)のデータ層はシンボルL+1~2L-1にマッピングされる。
【0070】
いくつかの実施形態では、第6の拡張UL DMRS構成は、RRCシグナリングによって、DCIによって有効にされ得るか、又は8ポートアップリンク送信が有効にされるか否かによって決定され得る。第6の拡張UL DMRS構成が使用されるとき、PT-RSが存在し得る。代替として、既存の8ポートDMRSパターン(例えば、図1A、1Bに示される)又は第6の拡張UL DMRS構成を使用することは、PT-RS構成及び/又はスケジューリングDCIに基づいて決定され得る。例えば、PTRSが有効にされ、DCIによってDMRSシンボルの個数が1であると指示される場合、既存のDMRSパターンが使用される。又は、PTRSが有効にされ、DMRSシンボルの個数がDCIによって2個であると指示される場合、第6の拡張UL DMRS構成が使用される。いくつかの例では、有効にされたとき、第6の拡張UL DMRS構成は、動的許可及び/又は構成された許可によってスケジュールされたPUSCHのために適用され得る。
【0071】
いくつかの例では、上記の構成におけるFD-OCCは、より大きい副搬送波間隔(SCS)の場合、例えば、基地局によって構成されるか、又はSCSに基づいて決定され得る960(キロヘルツ)kHz、480kHzの場合、FDM化動作又は巡回シフトベースの動作によって置き換えられ得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、第7の拡張UL DMRS構成は、いくつかのPTRSパターンのためにTD-OCC(例えば、DMRSポートの第2の半分又はDMRSの第2のシンボル)を有効化することを伴う。一例では、1つおきのシンボル又は4番目ごとのシンボルの時間領域パターンを有するPTRSの場合、第2のシンボルDMRSが有効にされ得る。いくつかの例では、そのような構成を可能にするためにRRCパラメータが導入され得、それはUE能力に基づき得る。いくつかの例では、この構成は、8つ以上のアンテナポートのアップリンク送信に適用可能であり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、拡張PTRSパターンが使用される。拡張PTRSパターンは、シンボル内位相雑音補償、例えば、群ベースのPTRSをサポートし、ここで、1つのシンボルにおいて、PTRSはN個の群に分割され、各群はM個の連続するリソース要素をとり、N個の群は均一に分散される。
【0074】
図8Aは、いくつかの実施形態による、例示的な方法800のフローチャートを示す。提示を明確にするために、以下の説明は、概して、本説明における他の図の文脈において方法800を説明する。例えば、方法800は、図2のUE202によって実行することができる。方法800は、例えば、任意の適切なシステム、環境、ソフトウェア、ハードウェア、又はシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組み合わせによって適宜実行され得ることが理解されるであろう。いくつかの実装形態では、方法800の様々なステップは、並行して、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行され得る。
【0075】
ステップ802において、方法800は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することを含む。
【0076】
ステップ804において、方法800は、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することを含む。
【0077】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンは、長さ4のFD直交カバーコード(FD-OCC4)と、2つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0078】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数11】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、w_lは時分割(TD)シーケンス、w_fはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0079】
いくつかの実装形態では、k=4n+k’+デルタであり、デルタは集合{0,4}から選択され、k’は集合{0,1,2,3}から選択される。
【0080】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンは、長さ2のFD直交カバーコード(FD-OCC2)と、4つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0081】
いくつかの実装形態では、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数12】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、w_lは時分割(TD)シーケンス、w_fはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0082】
いくつかの実装形態では、k=4n+k’+デルタであり、デルタはセット{0,2,4,6}から選択され、k’はセット{0,1}から選択される。
【0083】
いくつかの実装形態では、通信は、DMRSを含む複数のリソースブロックを含み、複数のリソースブロックの数は偶数である。
【0084】
いくつかの実装形態では、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)をマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することは、ネットワーク固有マッピングパターンを使用するか、又はUE固有マッピングパターンを使用するかを示すシグナリングを受信することを含む。
【0085】
いくつかの実装形態では、シグナリングは、上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちの1つである。
【0086】
いくつかの実装形態では、上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つである。
【0087】
いくつかの実装形態では、方法800は、シグナリングに基づいて、ネットワーク固有マッピングを使用することを決定することと、それに応答して、(i)現在のアクティブ帯域幅部分のための基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックス、又は(ii)共通基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックスのうちの1つに基づいて、FDベースのマッピングパターンを決定することと、を更に含む。
【0088】
図8Bは、いくつかの実施形態による、例示的な方法820のフローチャートを示す。提示を明確にするために、以下の説明は、概して、本説明における他の図の文脈において方法820を説明する。例えば、方法820は、図2のUE202によって実行され得る。方法820は、例えば、任意の適切なシステム、環境、ソフトウェア、ハードウェア、又はシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組み合わせによって適宜実行され得ることが理解されるであろう。いくつかの実装形態では、方法820の様々なステップは、並行して、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行され得る。
【0089】
ステップ822において、方法820は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類される、DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンであって、マッピングパターンは、DMRSシンボルにおいて複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する、マッピングパターンを決定することを含む。
【0090】
ステップ824において、方法820は、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することを含む。
【0091】
いくつかの実装形態では、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、複数のCDM群の各々を個別のDMRSシンボルにマッピングすることを含む。
【0092】
いくつかの実装形態では、複数のCDM群は4つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0093】
いくつかの実装形態では、4つのCDM群のうちの2つが、各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0094】
いくつかの実装形態では、複数のCDM群は6つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0095】
いくつかの実装形態では、6つのCDM群のうちの3つが各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0096】
図9は、いくつかの実施形態によるUE900を示す。UE900は、図2のUE202と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0097】
UE900は、携帯電話、コンピュータ、タブレット、工業用無線センサ(例えば、マイクロフォン、二酸化炭素センサ、圧力センサ、湿度センサ、温度計、動きセンサ、加速度計、レーザスキャナ、流体レベルセンサ、在庫センサ、電圧/電流計、アクチュエータなど)、ビデオ監視/モニタリングデバイス(例えば、カメラ、ビデオカメラなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、relaxed-IoTデバイスなどの任意のモバイルコンピューティングデバイス又は非モバイルコンピューティングデバイスであり得る。
【0098】
UE900は、プロセッサ902、RFインタフェース回路904、メモリ/ストレージ906、ユーザインタフェース908、センサ910、ドライバ回路912、電力管理集積回路(PMIC)914、1つ以上のアンテナ構造916及びバッテリ918を含み得る。UE900の構成要素は、集積回路(IC)、その一部分、個別の電子デバイス若しくは他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせとして実装され得る。図9のブロック図は、UE900の構成要素の一部のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0099】
UE900の構成要素は、1つ以上の相互接続部920を介して、様々な他の構成要素と結合され得、1つ以上の相互接続部は、(共通の又は異なるチップ又はチップセット上の)様々な回路構成要素を互いに相互作用させ得る、任意の種類のインタフェース、入力/出力部、(ローカル、システム又は拡張)バス、伝送線、トレース、光学接続部などを表し得る。
【0100】
プロセッサ902は、例えば、ベースバンドプロセッサ回路(BB)922A、中央処理装置回路(CPU)922B及びグラフィック処理装置回路(GPU)922Cなどのプロセッサ回路を含み得る。プロセッサ902は、メモリ/ストレージ906からのプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行するか、又は動作させるかして、本明細書に記載される動作をUE900に実行させる、任意の種類の回路又はプロセッサ回路を含み得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、プロセッサ902は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定するように構成されてもよい。追加及び/又は代替として、プロセッサ902は、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルを含むリソースブロックを含む通信を生成するように構成され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、プロセッサ902は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類される、DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンであって、マッピングパターンは、DMRSシンボルにおいて複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する、マッピングパターンを決定するように構成されてもよい。追加及び/又は代替として、プロセッサ902は、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルを含むリソースブロックを含む通信を生成するように構成され得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、ベースバンドプロセッサ回路922Aは、3GPP準拠ネットワークを介して通信するために、メモリ/ストレージ906内の通信プロトコルスタック924にアクセスし得る。一般に、ベースバンドプロセッサ回路922Aは、通信プロトコルスタックにアクセスして、PHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層及びPDU層にてユーザプレーン機能を実行し、またPHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層及び非アクセス層にて制御プレーン機能を実行し得る。いくつかの実施形態では、PHY層の動作は、追加的/代替的に、RFインタフェース回路904の構成要素によって実行され得る。ベースバンドプロセッサ回路922Aは、3GPP準拠ネットワーク内で情報を搬送するベースバンド信号又は波形を生成又は処理し得る。いくつかの実施形態では、NRのための波形は、アップリンク又はダウンリンクにおけるサイクリックプレフィックスOFDM「CP-OFDM」、及びアップリンクにおける離散フーリエ変換スプレッドOFDM「DFT-S-OFDM」に基づき得る。
【0104】
メモリ/ストレージ906は、本明細書に記載される様々な動作をUE900に実行させるためにプロセッサ902の1つ以上によって実行され得る命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、通信プロトコルスタック924)を含み得る。メモリ/ストレージ906は、UE900の全体に分散され得る任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含む。いくつかの実施形態では、メモリ/ストレージ906のいくつかは、プロセッサ902自体(例えば、L1及びL2キャッシュ)に配置され得る一方で、他のメモリ/ストレージ906は、プロセッサ902の外部にあるが、メモリインタフェースを介してアクセス可能である。メモリ/ストレージ906は、非限定的に、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又は任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの、任意の好適な揮発性又は不揮発性メモリを含み得る。
【0105】
RFインタフェース回路904は、無線アクセスネットワークを介してUE900が他のデバイスと通信することを可能にする送受信器回路及び無線周波数フロントモジュール(RFEM)を含み得る。RFインタフェース回路904は、送信経路又は受信経路に配置された様々な要素を含み得る。これらの要素は、例えば、スイッチ、混合器、増幅器、フィルタ、合成器回路、制御回路などを含み得る。
【0106】
受信経路では、RFEMは、アンテナ916を介してエアインタフェースから放射信号を受信し、(低ノイズ増幅器を用いて)信号をフィルタリング及び増幅し得る。信号は、プロセッサ902のベースバンドプロセッサに提供されるベースバンド信号にRF信号をダウンコンバートする送受信器の受信機に提供され得る。
【0107】
送信経路では、送受信器の送信器は、ベースバンドプロセッサから受信されたベースバンド信号をアップコンバートし、RF信号をRFEMに提供する。RFEMは、アンテナ916を介してエアインタフェースを横切って信号が放射される前に、電力増幅器によってRF信号を増幅し得る。
【0108】
様々な実施形態では、RFインタフェース回路904は、NRアクセス技術に準拠した方法で信号を送信/受信するように構成され得る。
【0109】
アンテナ916は、空気中を伝わるように電気信号を電波に変換し、受信された電波を電気信号に変換するアンテナ要素を備え得る。アンテナ要素は、1つ以上のアンテナパネルに配置され得る。アンテナ916は、ビームフォーミング及びマルチ入力マルチ出力通信を可能にするために、全方向性、指向性又はそれらの組み合わせであるアンテナパネルを有し得る。アンテナ916は、マイクロストリップアンテナ、1つ以上のプリント回路基板の表面上に製作されたプリントアンテナ、パッチアンテナ、フェーズドアレイアンテナなどを含み得る。アンテナ916は、FR1又はFR2における帯域を含む特定の周波数帯域のために設計された1つ以上のパネルを有し得る。
【0110】
ユーザインタフェース回路908は、UE900とのユーザ対話を可能にするように設計された様々な入力/出力(I/O)デバイスを含む。ユーザインタフェース908は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、などを含む入力を受け付けるための任意の物理的手段又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の同様の情報等の情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード「LED」などのバイナリ状態インジケータ及び複数文字の視覚出力)、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ「LCD」、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は組み合わせのオーディオディスプレイ又は視覚ディスプレイを含んでもよく、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、UE900の動作から生成若しくは作成される。
【0111】
センサ910は、環境中の事象又は変化を検出し、検出された事象に関する情報(センサデータ)を何か他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することを目的とするデバイス、モジュール又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの例としては、特に、加速度計、ジャイロスコープ又は磁力計を含む、慣性計測ユニット;3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ又は磁力計を含む、微小電気機械システム又はナノ電気機械システム;レベルセンサ;流量センサ;温度センサ(例えば、サーミスタ);圧力センサ;気圧センサ;重力計;高度計;画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り);光検出及び測距センサ;近接センサ(例えば、赤外線検出器など);深度センサ;周囲光センサ;超音波送受信機、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、等を含む。
【0112】
ドライバ回路912は、UE900に組み込まれた、UE900に取り付けられた、又は他の方法でUE900と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含んでもよい。ドライバ回路912は、他の構成要素が、UE900内に存在し得るか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)デバイスと相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含み得る。例えば、ドライバ回路912は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、タッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサのセンサ読み取り値を取得してセンサへのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、電子機械構成要素のアクチュエータ位置を取得するための、又は電気機械構成要素へのアクセスを制御及び許可するためのドライバと、埋め込み型画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含み得る。
【0113】
PMIC914は、UE900の様々な構成要素に提供される電力を管理し得る。特に、プロセッサ902に関して、PMIC914は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、PMIC914は、本明細書で論じるDRXを含む、UE900の様々な省電力機構を制御してもよく、又は他の場合にはその一部であってもよい。バッテリ918は、UE900に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、UE900は、固定位置に取り付け又は配置されてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ918は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリ、などであってもよい。車両ベースの用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ918は、典型的な自動車用鉛酸バッテリであってもよい。
【0115】
図10は、いくつかの実施形態による、アクセスノード1000(例えば、基地局又はgNB)を示す。アクセスノード1000は、基地局204と同様であり、実質的に交換可能であり得る。アクセスノード1000は、プロセッサ1002、RFインタフェース回路1004、コアネットワーク(CN)インタフェース回路1006、メモリ/ストレージ回路1008、及び1つ以上のアンテナ1010を含み得る。
【0116】
アクセスノード1000の構成要素は、1つ以上の相互接続1012を介して、その他の様々な構成要素と結合され得る。プロセッサ1002、RFインタフェース回路1004、メモリ/ストレージ回路1008(通信プロトコルスタック1014を含む)、1つ以上のアンテナ1010及び相互接続部1012は、図9に関して図示及び説明した同様の名称の要素と同様であり得る。例えば、プロセッサ1002は、ベースバンドプロセッサ回路(BB)1016A、中央処理装置回路(CPU)1016B及びグラフィック処理装置回路(GPU)1016Cなどのプロセッサ回路を含み得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1002は、使用すべき拡張UL DMRS構成をUEに示すシグナリングを生成するように構成される。次いで、アクセスノード1000は、RFインタフェース回路1004を介してシグナリングを通信してもよい。いくつかの実施形態では、1つのシンボル内のPUSCHとDMRSとの間のリソース要素ごとのエネルギー(EPRE)比は、シンボル内にデータのないCDM群の数に基づいて決定され得る。そのような実施形態は、シンボルにわたって一貫した送信電力を維持する。第1のオプションでは、アクセスノード1000は、DCIを介して、シンボルにわたるCDM群の総数を示す。第2のオプションでは、アクセスノード1000は、DCIを介して、DMRSシンボルごとのCDM群の総数を示す。
【0118】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1002は、ネットワーク固有マッピングパターン又はUE固有マッピングパターンを使用するようにUEに命令するシグナリングを生成するように構成される。次いで、アクセスノード1000は、RFインタフェース回路1004を介してシグナリングを通信してもよい。いくつかの例では、シグナリングは、上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)であり得る。いくつかの例では、上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つである。
【0119】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1002は、UEから受信された通信を処理するように構成される。通信は、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む。UL DMRSは、UL DRMSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを使用してマッピングされてもよく、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる。代替的に、UL DMRSは、UL DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンを使用してマッピングされてもよく、DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類され、マッピングパターンは、DMRSシンボルにおいて複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する。
【0120】
CNインタフェース回路1006は、キャリアイーサネットプロトコル又は何か他の適切なプロトコルなどの5GC準拠ネットワークインタフェースプロトコルを使用してコアネットワーク、例えば第5世代コアネットワーク(5GC)に対する接続性を提供し得る。ネットワーク接続性は、光ファイバ又は無線バックホールを介してアクセスノード1000に/から提供され得る。CNインタフェース回路1006は、前述したプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ又はFPGAを含んでもよい。いくつかの実装形態では、CNインタフェース回路1006は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するための複数のコントローラを含んでもよい。
【0121】
本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」等は、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声コネクティビティのための無線ベースバンド機能を提供する機器について述べてもよい。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxP又はTRPなどと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム(例えば、gNB)で動作するアクセスノード1000を指してもよく、用語「E-UTRANノード」は、LTE又は4Gシステム(例えば、eNB)で動作するアクセスノード1000を指し得る。様々な実装形態によれば、アクセスノード1000は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
【0122】
いくつかの実装形態では、アクセスノード1000の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、これは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と呼ばれ得る。これらの実施形態では、CRAN又はvBBUPは、RRC及びPDCP層がCRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティはアクセスノード1000によって動作される、PDCP分割等のRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層はアクセスノード1000によって動作される、MAC/PHY分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部はアクセスノード1000によって動作される、「下位PHY」分割、を実装してもよい。
【0123】
V2Xシナリオでは、アクセスノード1000は、RSUであり得るか、RSUとして動作し得る。用語「路側機(Road Side Unit)」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止した(又は比較的静止した)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。
【0124】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の記載は、この構成要素について米国特許法第112条(f)の解釈を実施しないことが、明示的に意図されている。
【0125】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、本明細書に説明されているような1つ以上の動作、技術、プロセス又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、本明細書に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の実施例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などに関連付けられた回路は、本明細書に記載される実施例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
【0126】
実施例
【0127】
以下のセクションには、更なる例示的な実施形態が提示される。
【0128】
実施例1は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは8つのアンテナポートに関連付けられる、DMRSを単一の直交周波数分割多元接続シンボル(OFDM)にマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することと、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することと、を含む方法を含む。
【0129】
実施例2は、実施例1に記載の方法であり、FDベースのマッピングパターンは、長さ4のFD直交カバーコード(FD-OCC4)と、2つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0130】
実施例3は、実施例1又は2に記載の方法であり、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数13】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、w_lは時分割(TD)シーケンス、w_fはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0131】
実施例4は、実施例3に記載の方法であり、k=4n+k’+デルタであり、デルタはセット{0,4}から選択され、k’はセット{0,1,2,3}から選択される。
【0132】
実施例5は、実施例1に記載の方法であり、FDベースのマッピングパターンは、長さ2のFD直交カバーコード(FD-OCC2)と、4つの制御分割多重化(CDM)群とを含む。
【0133】
実施例6は、実施例1又は5に記載の方法であり、FDベースのマッピングパターンを使用して、単一のOFDMシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、
【数14】
を使用して、OFDMシンボル内のリソース要素のためのDMRSを生成することを含み、式中、kは副搬送波インデックス、lはシンボルインデックス、pはアンテナポートインデックス、uは副搬送波間隔スケーリング因子、w_lは時分割(TD)シーケンス、w_fはFDシーケンス、rは基本DMRSシーケンスを表す。
【0134】
実施例7は、実施例6に記載の方法であり、k=4n+k’+デルタであり、デルタはセット{0,2,4,6}から選択され、k’はセット{0,1}から選択される。
【0135】
実施例8は、実施例1から7のいずれかに記載の方法であり、通信は、DMRSを含む複数のリソースブロックを含み、複数のリソースブロックの数は偶数である。
【0136】
実施例9は、実施例1から8のいずれかに記載の方法であり、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)をマッピングするための周波数分割(FD)ベースのマッピングパターンを決定することは、ネットワーク固有マッピングパターンを使用するか、又はUE固有マッピングパターンを使用するかを示すシグナリングを受信することを含む。
【0137】
実施例10は、実施例9に記載の方法であり、シグナリングは、上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちの1つである。
【0138】
実施例11は、実施例9又は10に記載の方法であり、上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つである。
【0139】
実施例12は実施例9から11のいずれかに記載の方法であり、シグナリングに基づいて、ネットワーク固有マッピングを使用することを決定することと、それに応答して、(i)現在のアクティブ帯域幅部分のための基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックス、又は(ii)共通基準点及び割り当てられたリソースブロックインデックスのうちの1つに基づいて、FDベースのマッピングパターンを決定することと、を更に含む。
【0140】
実施例13は、アップリンク(UL)復調基準信号(DMRS)であって、DMRSは、複数の制御分割多重化(CDM)群に分類される、DMRSをDMRSシンボルにマッピングするための時分割多重化(TDM)ベースのマッピングパターンであって、マッピングパターンは、DMRSシンボルにおいて複数のCDM群を多重化するためにTDMを使用する、マッピングパターンを決定することと、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を生成することと、を含む方法を含む。
【0141】
実施例14は、実施例13に記載の方法であり、TDMベースのマッピングパターンを使用して、DMRSシンボルにマッピングされたUL DMRSを含むリソースブロックを含む通信を通信することは、複数のCDM群の各々を個別のDMRSシンボルにマッピングすることを含む。
【0142】
実施例15は、実施例13又は14に記載の方法であり、複数のCDM群は4つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0143】
実施例16は、実施例13から15のいずれかに記載の方法であり、4つのCDM群のうちの2つが、各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0144】
実施例17は、実施例13から16のいずれかに記載の方法であり、複数のCDM群は6つのCDM群を含み、DMRSシンボルは2つのDMRSシンボルを含む。
【0145】
実施例18は、実施例13から17のいずれかに記載の方法であり、6つのCDM群のうちの3つが各DMRSシンボルにマッピングされる。
【0146】
実施例19は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、電子デバイスに、実施例1から18のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、又は本明細書に記載されたいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0147】
実施例20は、実施例1から18のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、又は本明細書に記載されたいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール又は回路を備える装置を含み得る。
【0148】
実施例21は、実施例1から18のいずれかに記載された、若しくはそれに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はそれらの一部分若しくは部分を含み得る。
【0149】
実施例22は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに実施例1から18のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、技術若しくはプロセス、又はそれらの部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを備える装置を含み得る。
【0150】
実施例23は、実施例1から18のいずれかに記載された信号若しくはそれらに関連する信号、又はその一部分若しくは部分を含み得る。
【0151】
実施例24は、実施例1から18のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分である、又は本開示に記載された、情報要素、パケット、フレーム、セグメント、PDU又はメッセージを含み得る。
【0152】
実施例25は、実施例1から18のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分である、又は本開示に記載されたデータによって符号化された信号を含み得る。
【0153】
実施例26は、実施例1から18のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分、又は本開示に記載された、IE、パケット、フレーム、セグメント、PDU又はメッセージによって符号化された信号を含み得る。
【0154】
実施例27は、コンピュータ可読命令を運ぶ電磁信号であって、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行が、1つ以上のプロセッサに、実施例1から18のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する又はその一部分の、方法、技術又はプロセスを実行させることになる、電磁信号を含み得る。
【0155】
実施例28は、命令を含むコンピュータプログラムであって、処理要素によるプログラムの実行が、処理要素に、実施例1から18のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する又はその一部分の、方法、技術又はプロセスを実行させることになる、コンピュータプログラムを含み得る。
【0156】
実施例29は、本明細書に示され記載された、無線ネットワーク内で通信する方法を含んでもよい。
【0157】
実施例30は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのシステムを含んでもよい。
【0158】
実施例31は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのデバイスを含んでもよい。
【0159】
上記の実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえて可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得することができる。
【0160】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることが意図されている。
【0161】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシ及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
【外国語明細書】