(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138879
(43)【公開日】2023-10-03
(54)【発明の名称】半導体製造装置及び半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20230926BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20230926BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/02 C
H01L21/304 631
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044780
(22)【出願日】2022-03-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119035
【弁理士】
【氏名又は名称】池上 徹真
(74)【代理人】
【識別番号】100141036
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 章
(74)【代理人】
【識別番号】100178984
【弁理士】
【氏名又は名称】高下 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】古住 信介
【テーマコード(参考)】
5F057
5F131
【Fターム(参考)】
5F057AA05
5F057AA12
5F057AA21
5F057EC15
5F057FA16
5F131AA02
5F131BA51
5F131EC32
5F131EC34
5F131EC52
5F131EC62
5F131EC63
5F131EC66
5F131EC67
5F131EC68
5F131EC69
(57)【要約】
【課題】高性能の半導体装置を製造可能な、半導体製造装置を提供する。
【解決手段】第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープと、帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、保護テープに、第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する基板に対し、剥離テープの第1端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行な第1移動を行いながら、第1端部から剥離テープの第1剥離を行う第1ローラーと、剥離テープの第2端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、第2端部から剥離テープの第2剥離を行う第2ローラーと、を備える半導体製造装置である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板面と、前記第1基板面に対向し前記第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、
前記第2基板面に貼付された保護テープと、
帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、前記保護テープに、前記第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する前記基板に対し、
前記剥離テープの前記第1端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた前記剥離テープの上に向かって、前記第2基板面に平行な第1移動を行いながら、前記第1端部から前記剥離テープの第1剥離を行う第1ローラーと、
前記剥離テープの前記第2端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた前記剥離テープの上に向かって、前記第2基板面に平行で前記第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、前記第2端部から前記剥離テープの第2剥離を行う第2ローラーと、
を備える半導体製造装置。
【請求項2】
前記第1剥離及び前記第2剥離により、前記保護テープは前記第2基板面から剥離される、
請求項1記載の半導体製造装置。
【請求項3】
第1基板面と、前記第1基板面に対向し前記第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、
前記第2基板面に貼付された保護テープと、
帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、前記保護テープに、前記第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する前記基板に対し、
第1ローラーを、前記剥離テープの前記第1端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた前記剥離テープの上に向かって、前記第2基板面に平行な第1移動を行いながら、前記第1端部から前記剥離テープの第1剥離を行う工程と、
第2ローラーを、前記剥離テープの前記第2端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた前記剥離テープの上に向かって、前記第2基板面に平行で前記第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、前記第2端部から前記剥離テープの第2剥離を行う工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記第1剥離を行う工程と、前記第2剥離を行う工程は、同時に行われる、
請求項3記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第1剥離及び前記第2剥離により、前記保護テープは前記第2基板面から剥離される、
請求項3又は請求項4記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記保護テープの直径は、前記基板の直径より短い、
請求項3乃至請求項5いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
第1基板面と、前記第1基板面に対向し前記第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、
前記第2基板面に貼付された保護テープと、
帯状の形状を有し、前記基板の第1基板端部における前記第2基板面の上の前記保護テープに貼付された剥離テープと、を有する前記基板に対し、
前記剥離テープを切断する切断機構と、
前記第1基板端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、前記第2基板面に平行な移動を行うことにより、前記剥離テープの剥離を行うローラーと、
前記基板を、前記第2基板面に平行な面内において回転させる回転機構と、
を備える半導体製造装置。
【請求項8】
第1基板面と、前記第1基板面に対向し前記第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、
前記第2基板面に貼付された保護テープを有する前記基板に対し、
前記基板の第1基板端部における前記第2基板面の上の前記保護テープに、帯状の形状を有する第1剥離テープを貼付し、
前記第1基板端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、前記第2基板面に平行なローラーの第1移動を行いながら、前記第1剥離テープの第1剥離を行うことにより、前記保護テープを前記第2基板面から剥離し、
前記第1剥離テープを切断して、前記保護テープの上に第1剥離テープ残部を形成し、
前記基板を、前記第2基板面に平行な面内において回転し、
前記基板の第2基板端部における前記第2基板面の上の前記保護テープに、前記基板の直径より短い幅の帯状の形状を有する第2剥離テープを貼付し、
前記第2基板端部の上から、前記第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、前記第2基板面に平行な前記ローラーの第2移動を行いながら、前記第2剥離テープの第2剥離を行うことにより、前記保護テープを前記第2基板面から剥離する、
半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記保護テープの直径は、前記基板の直径より短い、
請求項8記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体製造装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体装置は、電力変換等の用途に用いられる。
【0003】
かかる半導体装置の製造においては、ウェハ(基板)の基板面に、バックグラインドテープ(BGテープ)等の保護テープを貼付することが行われている。この保護テープを剥離する際には、剥離テープが用いられる。具体的には、保護テープの上に剥離テープを貼付し、剥離テープを剥離することにより、剥離テープと共に保護テープを基板面から剥離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、高性能の半導体装置を製造可能な、半導体製造装置及び半導体装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の半導体製造装置は、第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープと、帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、保護テープに、第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する基板に対し、剥離テープの第1端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行な第1移動を行いながら、第1端部から剥離テープの第1剥離を行う第1ローラーと、剥離テープの第2端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、第2端部から剥離テープの第2剥離を行う第2ローラーと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態の基板、保護テープ及び粘着テープを示す模式図である。
【
図2】第1実施形態の半導体製造装置の模式図である。
【
図3】第1実施形態の他の態様の半導体製造装置の要部の模式図である。
【
図4】第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図5】第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図6】第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図7】第1実施形態の比較形態の半導体製造装置において、剥離テープを用いて保護テープを剥離する際に、第1粘着層に加わる応力を説明するための模式断面図である。
【
図8】第1実施形態の比較形態の半導体製造装置を用いて、保護テープを剥離する際に、第2基板面の上に残留する第1粘着層を模式的に示す図である。
【
図9】第2実施形態の半導体製造装置の模式図である。
【
図10】第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図11】第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図12】第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【
図13】第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
【0009】
本明細書中、部品等の位置関係を示すために、図面の上方向を「上」、図面の下方向を「下」と記述する。本明細書中、「上」、「下」の概念は、必ずしも重力の向きとの関係を示す用語ではない。
【0010】
(第1実施形態)
本実施形態の半導体製造装置は、第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープと、帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、保護テープに、第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する基板に対し、剥離テープの第1端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行な第1移動を行いながら、第1端部から剥離テープの第1剥離を行う第1ローラーと、剥離テープの第2端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、第2端部から剥離テープの第2剥離を行う第2ローラーと、を備える。
【0011】
本実施形態の半導体装置の製造方法は、第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープと、帯状の形状を有し、第1端部と、第2端部と、を有し、保護テープに、第2基板面の上にわたって貼付された剥離テープと、を有する基板に対し、第1ローラーを、剥離テープの第1端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行な第1移動を行いながら、第1端部から剥離テープの第1剥離を行う工程と、第2ローラーを、剥離テープの第2端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に設けられた剥離テープの上に向かって、第2基板面に平行で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、第2端部から剥離テープの第2剥離を行う工程と、を備える。
【0012】
図1は、本実施形態の基板2、保護テープ10及び剥離テープ20を示す模式図である。
図1(a)は、本実施形態の基板2、保護テープ10及び剥離テープ20の模式上面図である。
図1(b)は、本実施形態の基板2、保護テープ10及び剥離テープ20の一部の模式断面図である。
【0013】
基板2は、半導体材料を含む。ここで半導体材料は、例えばSi(シリコン)、SiC(炭化珪素)、GaAs(ヒ化ガリウム)、又はGaN(窒化ガリウム)等であるが、これに限定されるものではない。基板2は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体デバイスが形成された基板である。本実施形態の半導体製造装置は、基板2をダイシング等により個片化し、上記の半導体デバイスを有する半導体装置(半導体チップ)を製造する工程において用いられる。
【0014】
基板2は、直径d
1を有する。基板2は、第1基板面2aと、第1基板面2aに対向し第1基板面2aの上に設けられた第2基板面2bと、を有する。
図1(a)においては、第2基板面2bの中央Oがあわせて図示されている。
【0015】
ここで、X方向と、X方向に対して垂直に交差するY方向と、X方向及びY方向に垂直に交差するZ方向を定義する。第1基板面2a及び第2基板面2bは、XY面に対して平行に設けられているものとする。
【0016】
保護テープ10は、第2基板面2bの上に設けられている。保護テープ10は、第1粘着層12を有する。そして、第1粘着層12により、保護テープ10は第2基板面2bに貼付されている。基板2にMOSFETやIGBT等の半導体デバイスが形成されている場合、オン抵抗低減のために、第1基板面2aの研削により基板2の膜厚を薄くして、オン抵抗を低減させることが行われている。保護テープ10は、この際に、第2基板面2bに形成されたMOSFETやIGBT等の回路パターンを保護するために用いられる。保護テープ10は、例えば、バックグラインドテープである。また、保護テープ10は、後工程流品時の基板2の保護のために用いられる。本実施形態の半導体製造装置及び半導体装置の製造方法は、かかる保護テープ10の剥離のために用いられる。
【0017】
なお、保護テープ10は、研削された基板面に貼付されることもある。例えば、第1基板面2aにMOSFETやIGBTの回路パターンが形成され、第2基板面2bが研削されて膜厚が薄くされた基板2を考える。かかる場合に、第2基板面2bに保護テープ10が貼付されることもある。本実施形態の半導体製造装置及び半導体装置の製造方法は、研削された第2基板面2bに貼付された保護テープ10の剥離のためにも、好ましく用いられる。
【0018】
また、保護テープ10は、MOSFETやIGBTの回路パターンを有さず、かつ、研削されない基板面に貼付されることもある。例えば、第1基板面2aにMOSFETやIGBTの回路パターンが形成され、第2基板面2bが研削されていない基板2を考える。かかる場合に、第2基板面2bに保護テープ10が貼付されることもある。本実施形態の半導体製造装置及び半導体装置の製造方法は、MOSFETやIGBTの回路パターンを有さず、かつ、研削されていない第2基板面2bに貼付された保護テープ10の剥離のためにも、好ましく用いられる。
【0019】
以下、第1基板面2aが研削され、第2基板面2bにMOSFETやIGBT等の回路パターンが形成されているものとして、説明を行う。
【0020】
本実施形態の半導体製造装置及び半導体装置の製造方法は、保護テープ10の直径d2が、基板2の直径d1より短い場合に、特に好ましく用いられる。
【0021】
剥離テープ20は、保護テープ10の上に設けられている。剥離テープ20は、例えば、基板2の直径d1よりも短く、保護テープ10の直径d2よりも短い幅d3の、帯状の形状を有する。なお、剥離テープの幅d3は、基板2の直径d1より長くても良い。剥離テープ20は、第2基板面2bを横切るように、第2基板面2bにわたって、設けられている。剥離テープ20は、第2粘着層22を有する。そして、第2粘着層22により、剥離テープ20は、保護テープ10に貼付されている。剥離テープ20は、第1端部20aと、第2端部20bと、を有する。なお、剥離テープ20は、第1端部20a及び第2端部20bから、さらに延長された部分をそれぞれ有していてもかまわない。剥離テープ20は、第2基板面2bから保護テープ10を剥離するために用いられる。
【0022】
なお、保護テープ10は、例えば、第2粘着層22と粘着する図示しない粘着層を、さらに有していてもかまわない。
【0023】
基板2のノッチ2cは、例えば
図1(a)の図面下側に設けられている。しかし、ノッチ2cは、例えば
図1(a)の図面上側、図面左側、又は図面右側に設けられていてもかまわない。また、ノッチ2cは、設けられていなくてもかまわない。さらに、ノッチ2cの代わりに、オリエンテーションフラットが設けられていてもかまわない。
【0024】
図2は、本実施形態の半導体製造装置100の模式図である。
【0025】
なお、第1粘着層12及び第2粘着層22の図示は、省略している。
【0026】
ここでは、裏面研削により薄膜化された基板2の第2基板面2bに貼付された保護テープ10を、剥離テープ20を用いて剥離する場合について説明する。基板2の第1基板面2aには、基板2が薄膜化された場合においても基板2の強度を維持するための凸部2dが設けられている。なお、薄膜化されておらず凸部2dを有しない基板2に対しても、本実施形態の半導体製造装置100は好ましく適用可能である。
【0027】
ステージ4は、基板2が載置されるステージである。ステージ4は、例えば、基板2を図示しない真空吸着機構等により保持したまま、Y方向に移動可能である。
【0028】
ここで、Z方向は、例えば、鉛直方向の反対方向である。ステージ4は、第1基板面2a及び第2基板面2bを水平に保持している。
【0029】
第1剥離ローラー40(第1ローラーの一例)は、基板2の上方に設けられている。第1剥離ローラー40は、第1端部20aから剥離テープ20を剥離させる際に、剥離テープ20を折り返して剥離させるためのローラーである。第1剥離ローラー40は、YZ面内において回転可能である。第1剥離ローラー40は、例えば、第1剥離ローラー40に接続されたシリンダー44により、上下方向に移動可能となっている。また、例えば、シリンダー44は、レール46内に設けられたスライダー42を用いて、基板2の上をY方向に移動可能である。これにより、第1剥離ローラー40は、基板2の上をY方向に移動可能である。なお、第1剥離ローラー40を上下方向及びY方向に移動可能とする手段は、上記のものに限定されない。
【0030】
第1貼付ローラー36は、基板2の上方に設けられている。第1貼付ローラー36は、保護テープ10の上に剥離テープ20を押し当てて貼付するためのものである。なお、第1貼付ローラー36は、例えば、第1貼付ローラー36に接続されたシリンダー39、及びシリンダー39に接続されたスライダー38により、上下方向及びY方向に移動可能である。
【0031】
第1ヒーター32は、基板2の上方に設けられている。第1ヒーター32は、保護テープ10の上に貼付された剥離テープ20の第1端部20aを加熱することにより、剥離テープ20を保護テープ10に対してより強固に貼付するために設けられている。また、第1ヒーター32は、保護テープ10の上に貼付された剥離テープ20の第1端部20aを加熱することにより、第1粘着層12の粘着力を低下させるために設けられている。なお、第1ヒーター32は、例えば、第1ヒーター32に接続されたシリンダー35、及びシリンダー35に接続されたスライダー34により、上下方向及びY方向に移動可能である。
【0032】
第2剥離ローラー60(第2ローラーの一例)は、基板2の上方に設けられている。第2剥離ローラー60は、第2端部20bから剥離テープ20を剥離させる際に、剥離テープ20を折り返して剥離させるためのローラーである。第2剥離ローラー60は、YZ面内において回転可能である。第2剥離ローラー60は、例えば、第2剥離ローラー60に接続されたシリンダー64により、上下方向に移動可能となっている。また、例えば、シリンダー64は、レール46内に設けられたスライダー62を用いて、基板2の上をY方向に移動可能である。これにより、第2剥離ローラー60は、基板2の上をY方向に移動可能である。なお、第2剥離ローラー60を上下方向及びY方向に移動可能とする手段は、上記のものに限定されない。
【0033】
第2貼付ローラー56は、基板2の上方に設けられている。第2貼付ローラー56は、保護テープ10の上に剥離テープ20を押し当てて貼付するためのものである。なお、第2貼付ローラー56は、例えば、第2貼付ローラー56に接続されたシリンダー59、及びシリンダー59に接続されたスライダー58により、上下方向及びY方向に移動可能である。
【0034】
第2ヒーター52は、基板2の上方に設けられている。第2ヒーター52は、保護テープ10の上に貼付された剥離テープ20の第2端部20bを加熱することにより、剥離テープ20を保護テープ10に対してより強固に貼付するために設けられている。また、第2ヒーター52は、保護テープ10の上に貼付された剥離テープ20の第2端部20bを加熱することにより、第1粘着層12の粘着力を低下させるために設けられている。なお、第2ヒーター52は、例えば、第2ヒーター52に接続されたシリンダー55、及びシリンダー55に接続されたスライダー54により、上下方向及びY方向に移動可能である。
【0035】
なお、第1剥離ローラー40及び第2剥離ローラー60により剥離された剥離テープ20及び保護テープ10は、例えば、図示しない巻き取りローラー等を用いて巻き取られる。
【0036】
図3は、本実施形態の他の態様の半導体製造装置の要部の模式図である。第1剥離ローラー40によって剥離された剥離テープ20は、折り返しローラー47によって上方向に折り返されていてもかまわない。なお、例えば、かかる折り返しローラー47は、折り返しローラー47に接続されたシリンダー48及びシリンダー48に接続されたスライダー49により、上下方向及びY方向に移動可能となっている。また、第2剥離ローラー60によって剥離された剥離テープ20も、同様に、図示しない折り返しローラーによって上方向に折り返されていてもかまわない。
【0037】
図4乃至
図6は、本実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。なお、
図4乃至
図6において、第1ヒーター32、スライダー34、シリンダー35、第1貼付ローラー36、シリンダー39、スライダー38、第2ヒーター52、スライダー54、シリンダー55、第2貼付ローラー56、スライダー58及びシリンダー59の図示は、省略する。
【0038】
まず、第1貼付ローラー36を用いて、剥離テープ20の第1端部20aを、保護テープ10の上に押し当てて貼付する。また、第2貼付ローラー56を用いて、剥離テープ20の第2端部20bを、保護テープ10の上に押し当てて貼付する。同様にして、剥離テープ20を、第2基板面2bにわたって、保護テープ10の上に貼付する。
【0039】
次に、第1ヒーター32を用いて、剥離テープ20の第1端部20aを加熱する。また、第2ヒーター52を用いて、剥離テープ20の第2端部20bを加熱する。同様にして、剥離テープ20を、第2基板面2bにわたって加熱する。
【0040】
次に、第1剥離ローラー40を、スライダー42を用いて、第1端部20aの上から、第2基板面2bの中央O又はその近傍の上に設けられた剥離テープ20の上に向かって、第2基板面2bに平行なY方向の移動(第1移動の一例)をさせる。これにより、第1端部20aから剥離テープ20の第1剥離を行う。ここで、第1剥離ローラー40による剥離テープ20の折り返しの形状は、できるだけ一定になっていることが好ましい。言い換えると、第1剥離ローラー40による剥離テープ20の折り返しの形状ができるだけ一定になるように、第1剥離ローラー40のY方向の移動が行われる。
【0041】
また、第2剥離ローラー60を、スライダー62を用いて、第2端部20bの上から、第2基板面2bの中央O又はその近傍の上に設けられた剥離テープ20の上に向かって、第2基板面2bに平行なY方向の移動(第2移動の一例)をさせる。これにより、第2端部20bから剥離テープ20の第2剥離を行う。ここで、第2剥離ローラー60による剥離テープ20の折り返しの形状は、できるだけ一定になっていることが好ましい。言い換えると、第2剥離ローラー60による剥離テープ20の折り返しの形状ができるだけ一定になるように、第2剥離ローラー60の-Y方向の移動が行われる(
図4、
図5)。
【0042】
このようにして、保護テープ10が、剥離される(
図6)。
【0043】
ここで、第1剥離を行う工程と、第2剥離を行う工程は、同時に行われることが好ましい。また、第1移動の第1距離と、第2移動の第2距離は、等しいことが好ましい。
【0044】
また、第1剥離ローラー40と剥離テープ20の間の滑り等がなければ、第1移動の第1距離は、剥離テープ20の第1剥離の第1剥離量と等しい。また、第2剥離ローラー60と剥離テープ20の間の滑り等がなければ、第2移動の第2距離は、剥離テープ20の第2剥離の第2剥離量と等しい。
【0045】
次に、本実施形態の半導体製造装置及び半導体装置の製造方法の作用効果を記載する。
【0046】
保護テープ10を基板2に貼付する場合、基板2の直径d1より大きな直径を有する保護テープ10を貼付する場合と、基板2の直径d1より小さな直径を有する保護テープ10を貼付する場合の2通りが考えられる。ここで、基板2の直径d1より大きな直径を有する保護テープ10を貼付する場合には、保護テープ10が貼付された基板2を基板カセット等に挿入する場合に、基板2からはみ出した保護テープ10の第1粘着層12が基板カセット内に付着して、基板カセットが汚染されるという問題があった。また、後工程で基板2を流す際に、基板2からはみ出した保護テープ10の第1粘着層12が、他の半導体製造装置に付着して、他の半導体製造装置が汚染されるという問題があった。そのため、上記の観点からは、基板2の直径d1より小さな直径を有する保護テープ10を貼付することが好ましい。
【0047】
図7は、本実施形態の比較形態の半導体製造装置において、剥離テープ20を用いて保護テープ10を剥離する際に、第1粘着層12に加わる応力を説明するための模式断面図である。比較形態の半導体製造装置においては、剥離テープ20を用いて、一方向に、保護テープ10の剥離を行う。
図7では、Y方向に保護テープ10の剥離を行うものとして、説明を行う。
図7(a)に示した剥離開始点付近においては、第1粘着層12には強い曲げ応力が加わらないため、第1粘着層12は脆性破壊されないと考えられる。しかし、
図7(b)に示した剥離終点付近では、第1粘着層12に強い曲げ応力が加わり、第1粘着層12が脆性破壊されると考えられる。残留した第1粘着層12は、後工程において用いられる他の半導体製造装置を汚染したり、基板2に形成される半導体装置の特性に悪い影響を及ぼすおそれがあった。
【0048】
図8は、本実施形態の比較形態の半導体製造装置を用いて保護テープ10を剥離する際に、第2基板面2bの上に残留する第1粘着層12を模式的に示す図である。上記のように、保護テープ10の剥離終点付近で、第1粘着層12が残留する。ここで、保護テープ10の剥離方向に平行な方向における、第1粘着層12が残留する部分の長さd
4は、基板2の直径d
1の30%程度である。
【0049】
また、第1粘着層12の残留の量は、基板2の直径d1より小さな直径を有する保護テープ10を貼付した場合に、特に多くなっていた。
【0050】
かかる残留した第1粘着層12を除去するために、例えば、有機溶剤を用いて、基板2の洗浄を行うことが考えられる。しかし、製造工程が増加し、半導体装置が高コスト化するという問題があった。
【0051】
そこで、本実施形態の半導体製造装置は、第1端部の上から第2基板面の中央の上に向かって、第2基板面に平行な第1移動を行いながら、第1端部から剥離テープの第1剥離を行う第1ローラーと、第2端部の上から中央の上に向かって、第2基板面に平行で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら、第2端部から剥離テープの第2剥離を行う第2ローラーと、を備える。
【0052】
第1剥離ローラー40で第1移動を行いながら第1剥離を行い、第2剥離ローラー60で第1移動の逆方向の第2移動を行いながら第2剥離を行うことにより、第1剥離ローラー40及び第2剥離ローラー60による剥離テープ20の折り返しの形状を、できるだけ一定にすることが可能である。そのため、保護テープ10の剥離が終了する部分及びその近傍で、第1粘着層12に強い応力が加わらないようにすることが可能となる。これにより、第1粘着層12の第2基板面2bに対する残留が抑制されるため、形成される半導体装置の特性に及ぼす悪い影響が抑制される。そのため、高性能の半導体装置の提供が可能となる。
【0053】
第1剥離を行う工程と、第2剥離を行う工程は、同時に行われることが好ましい。また、第1移動の第1距離と、第2移動の第2距離は、等しいことが好ましい。基板2はステージ4に対し真空吸着等により固定されている。ここで、第1剥離を行う工程と第2剥離を行う工程が同時に行われる場合には、第1剥離により基板2に加わる力と第2剥離により基板2に加わる力が互いに打ち消しあう。そのため、基板2がステージ4からずれることが発生しにくい。しかし、第1剥離と第2剥離が同時に行われない場合には、第1剥離により基板2に加わる力と第2剥離により基板2に加わる力が互いに打ち消しあわないため、基板2がステージ4からずれやすくなる。第1移動の第1距離と第2移動の第2距離が等しくない場合にも、基板2がステージ4からずれやすくなる。
【0054】
本実施形態の半導体製造装置によれば、高性能の半導体装置の製造が可能な半導体製造装置の提供が可能となる。本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、高性能の半導体装置の製造が可能な製造方法の提供が可能となる。
【0055】
(第2実施形態)
本実施形態の半導体製造装置は、第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープと、帯状の形状を有し、基板の第1基板端部における第2基板面の上の保護テープに貼付された剥離テープと、を有する基板に対し、剥離テープを切断する切断機構と、第1基板端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、第2基板面に平行な移動を行うことにより、剥離テープの剥離を行うローラーと、基板を、第2基板面に平行な面内において回転させる回転機構と、を備える。
【0056】
本実施形態の半導体装置の製造方法は、第1基板面と、第1基板面に対向し第1基板面の上に設けられた第2基板面と、を有する基板であって、第2基板面に貼付された保護テープを有する基板に対し、基板の第1基板端部における第2基板面の上の保護テープに、帯状の形状を有する第1剥離テープを貼付し、第1基板端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、第2基板面に平行なローラーの第1移動を行いながら、第1剥離テープの第1剥離を行うことにより、保護テープを第2基板面から剥離し、第1剥離テープを切断して、保護テープの上に第1剥離テープ残部を形成し、基板を、第2基板面に平行な面内において回転し、基板の第2基板端部における第2基板面の上の保護テープに、基板の直径より短い幅の帯状の形状を有する第2剥離テープを貼付し、第2基板端部の上から、第2基板面の中央又はその近傍の上に向かって、第2基板面に平行なローラーの第2移動を行いながら、第2剥離テープの第2剥離を行うことにより、保護テープを第2基板面から剥離する。
【0057】
ここで、第1実施形態と重複する内容の記載は省略する。
【0058】
図9は、本実施形態の半導体製造装置110の模式図である。
【0059】
ステージ4は、XY面に平行な面内において、回転させるための回転機構6を有する。回転機構6は、例えば、モータである。これにより、基板2は、第2基板面2bに平行な面内において、回転可能である。
【0060】
切断機構74は、剥離テープ20を切断するために設けられている。切断機構74は、例えば、テープカッターである。なお、切断機構74は、例えば、切断機構74に接続されたシリンダー73、及びシリンダー73に接続されたスライダー72により、上下方向及びY方向に移動可能である。
【0061】
なお、半導体製造装置110においては、例えば、第2ヒーター52、スライダー54、シリンダー55、第2貼付ローラー56、スライダー58、シリンダー59、第2剥離ローラー60、スライダー62及びシリンダー64は、設けられていなくてもよい。
【0062】
図10乃至
図12は、本実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。なお、第1ヒーター32、スライダー34、シリンダー35、第1貼付ローラー36、スライダー38、シリンダー39の図示は、省略する。
【0063】
まず、第1貼付ローラー36を用いて、第1剥離テープ20cを、第1基板端部2eの第2基板面2bの上の保護テープ10の上に押し当てて、貼付する。次に、第1ヒーター32を用いて、第1剥離テープ20cを加熱する。
【0064】
次に、第1剥離ローラー40を、スライダー42を用いて、第1基板端部2eの上から、第2基板面2bの中央O又はその近傍の上に向かって、第2基板面2bに平行なY方向の第1移動をさせる。これにより、第1剥離テープ20cの第1剥離を行う(
図10)。
【0065】
上記の第1剥離により、第1基板端部2eの上の保護テープ10は、基板2から剥離される。次に、切断機構74を用いて、第1剥離テープ20cの一部を切断する。これにより、第1基板端部2eの上の保護テープ10の上に、第1剥離テープ20cの一部から、第1剥離テープ残部21aを形成する(
図11)。
【0066】
次に、ステージ4の回転機構6を用いて、例えば、基板2を、水平面内(第1基板面2a及び第2基板面2bに平行な面内)において、180度回転させる。
【0067】
次に、第1貼付ローラー36を用いて、第2剥離テープ20dを、第2基板端部2fの第2基板面2bの上の保護テープ10の上に押し当てて、貼付する。次に、第1ヒーター32を用いて、第2剥離テープ20dを加熱する。
【0068】
次に、第1剥離ローラー40を、スライダー42を用いて、第2基板端部2fの上から、第2基板面2bの中央O又はその近傍の上に向かって、第2基板面2bに平行なY方向の第2移動をさせる。これにより、第2剥離テープ20dの第2剥離を行う。これにより、保護テープ10全体を、基板2から剥離する(
図12)。
【0069】
図13は、本実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
図13は、第2剥離テープ20dを貼付する位置を模式的に示す図である。
【0070】
図10乃至
図12においては、基板2を、水平面内(第1基板面2a及び第2基板面2bに平行な面内)において、180度回転させた場合を例にして説明した。この場合、第1基板端部2eと第2基板端部2fは、第2基板面2bの中央Oを挟んで互いに対向して設けられている。そのため、第1剥離テープ20cと第2剥離テープ20dは、第2基板面2bの中央Oを挟んで互いに対向して設けられている。
【0071】
しかし、例えば、基板端部2gのように、第1基板端部2eから基板2を90度回転させた箇所に設けられている箇所の近傍に、剥離テープ20eを貼付してもかまわない。
【0072】
ただし、第1剥離テープ20cと第2剥離テープ20dが、第2基板面2bの中央Oを挟んで互いに対向して設けられている方が好ましい。例えば、基板端部2eに剥離テープ20cを貼付して保護テープ10の一部を剥離した後に、基板端部2gに剥離テープ20eを貼付して保護テープ10の一部を剥離することを考える。この場合、例えば基板端部2gから第2基板面2bの中央Oを挟んで対向して設けられた基板端部2hの近傍に、第1粘着層12が残留すると考えられる。これを抑制するためには、基板端部2hの近傍に、剥離テープ20を貼付して保護テープ10を剥離することになると考えられる。言い換えると、剥離テープ20c、剥離テープ20e、及び基板端部2h近傍の剥離テープ20、の3枚の剥離テープ20を用いて、保護テープ10を剥離することになると考えられる。しかしこのようにすると、剥離テープ20を貼付する箇所が増加してしまい、保護テープ10の剥離のための工程数が増加してしまう。
【0073】
これに対して、第1剥離テープ20cと第2剥離テープ20dが、第2基板面2bの中央Oを挟んで互いに対向して設けられている場合には、第1粘着層12の残留を抑制しながら、保護テープ10全体を剥離することが出来る。
【0074】
第1剥離及び第2剥離により、第2基板面2bから、保護テープ10を基板2の直径d
1の30%以上剥離することが好ましい。一方向に保護テープ10の剥離を行った場合、保護テープ10の剥離方向に平行な方向において、剥離終点付近の第1粘着層12が残留する部分の長さd
4は、基板2の直径d
1の30%程度である。この点は、
図8において図示している。
【0075】
そこで、第1剥離においても、第2剥離においても、保護テープ10を基板2の直径d1の30%以上剥離しておくようにする。これは、剥離開始点付近で、保護テープ10を基板2の直径d1の30%以上剥離しておくようにするものである。
【0076】
これにより、その後に行われる剥離では、剥離終点付近の基板2の直径d1の30%程度の距離で、すでに保護テープ10が剥離されているために、第1粘着層12に強い応力が加わらないようにすることができる。よって、第1粘着層12の残留を抑制することが出来る。
【0077】
本実施形態の半導体製造装置によれば、高性能の半導体装置の製造が可能な半導体製造装置の提供が可能となる。本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、高性能の半導体装置の製造が可能な製造方法の提供が可能となる。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態及び実施例を説明したが、これらの実施形態及び実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
2 :基板
2a :第1基板面
2b :第2基板面
2e :第1基板端部
2f :第2基板端部
6 :回転機構
10 :保護テープ
20 :剥離テープ
20a :第1端部
20b :第2端部
20c :第1剥離テープ
20d :第2剥離テープ
21a :第1剥離テープ残部
40 :第1剥離ローラー(第1ローラー、ローラー)
60 :第2剥離ローラー(第2ローラー)
74 :切断機構
100 :半導体製造装置
110 :半導体製造装置
O :中央