(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138898
(43)【公開日】2023-10-03
(54)【発明の名称】多機能救命ハンマー
(51)【国際特許分類】
B25F 1/02 20060101AFI20230926BHJP
B25D 1/14 20060101ALI20230926BHJP
B25B 15/00 20060101ALI20230926BHJP
A62B 99/00 20090101ALI20230926BHJP
B26B 27/00 20060101ALN20230926BHJP
【FI】
B25F1/02
B25D1/14
B25B15/00 630C
B25B15/00 620D
A62B99/00 C
B26B27/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022131110
(22)【出願日】2022-08-19
(31)【優先権主張番号】202210279380.1
(32)【優先日】2022-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522331518
【氏名又は名称】ニンボー ファチョウ オプトエレクトロニック テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】エンユェン チウ
【テーマコード(参考)】
2D058
2E184
3C061
3C064
【Fターム(参考)】
2D058AA02
2D058AA04
2D058BA13
2D058BB13
2D058BB15
2D058DA38
2E184JA01
2E184KA04
2E184LC10
3C061AA02
3C061AA31
3C061AA40
3C061AA41
3C061BA03
3C061BB08
3C061EE01
3C064AA01
3C064AA04
3C064AA05
3C064BA12
3C064BA20
3C064BA32
3C064BB32
3C064CB64
3C064CB67
3C064CB76
3C064CB94
(57)【要約】
【課題】リチウムイオン電池充電状態の算出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は本体を含む多機能救命ハンマーを開示し、前記本体の両端にそれぞれ先の尖ったハンマーと平頭ハンマーが接続して固定され、前記本体の中部に柄が固定接続され、前記柄は中空管状コネクタとシャフトを着脱可能に螺着することにより構成され、前記シャフトのテール部にテールキャップが螺着され、前記柄のヘッド部にドライバーデバイスが設けられ、前記柄の下部にポップアップ型のミニ救命ハンマー装置が設けられ、前記本体の外周面の一側面に切削装置が設けられる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)と、柄(2)とを含み、前記本体(1)の両端面にそれぞれ取付台孔(11)が設けられ、2つの取付台孔(11)にそれぞれ先の尖ったハンマー(3)と平頭ハンマー(4)が接続して固定され、前記本体(1)の中部の一側に柄接続孔(12)が設けられる多機能救命ハンマーであって、
前記柄(2)は中空管状コネクタ(21)と、シャフト(22)とを含み、前記管状コネクタ(21)の末端開口に雌ねじが設けられ、前記シャフト(22)のヘッド部に雄ねじが設けられ、前記管状コネクタ(21)はシャフト(22)に着脱可能に螺着され、前記管状コネクタ(21)のヘッド部は前記柄接続孔(12)に締り嵌合に固定接続され、前記シャフト(22)のヘッド部の頂面にさらに第1内部キャビティ孔(221)が設けられ、
前記シャフト(22)のテール部には、底端面が開口する第2内部キャビティ孔(223)が設けられ、第2内部キャビティ孔(223)の開口部に雌ねじが設けられ、ヘッド部の雄ねじが設けられるテールキャップ(23)は前記第2内部キャビティ孔(223)の開口部に螺着され、前記テールキャップ(23)の内底面に第1中心貫通孔(230)が設けられ、
前記柄(2)の上部にドライバーデバイスが設けられ、前記柄(2)の下部にポップアップ型のミニ救命ハンマー装置が設けられることを特徴とする、多機能救命ハンマー。
【請求項2】
前記本体(1)の両端に設けられる取付台孔(11)にそれぞれニップルが設けられ、前記先の尖ったハンマー(3)と平頭ハンマー(4)との接続端にそれぞれ雄ねじが設けられ、前記先の尖ったハンマー(3)と平頭ハンマー(4)はそれぞれ2つの取付台孔(11)に螺着されることを特徴とする、請求項1に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項3】
前記2つの取付台孔(11)の少なくとも1つには、前記柄接続孔(12)に接続された貫通孔(111)が設けられ、貫通孔(111)には、コネクタ(21)が前記柄接続孔(12)から離れることを防止するための位置決め固定ボルト(5)が設定して固定されることを特徴とする、請求項1に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項4】
前記位置決め固定ボルト(5)のハンマーヘッドに近接する一側の端部に円環(51)が設けられ、円環(51)の底面はハンマーヘッドの底面に当接され、円環(51)の上面は前記取付台孔(11)から前記貫通孔(111)へ遷移する段差面に当接され、位置決め固定ボルト(5)の頂面中心に円形突起柱(52)が設けられ、前記コネクタ(21)と前記貫通孔(111)の対応する中部に位置決め凹溝(211)が設けられ、前記円形突起柱(52)は位置決め凹溝(211)に嵌め込まれてボルト止めされることを特徴とする、請求項3に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項5】
前記ドライバーデバイスは、ドライバーデバイス部材(6)と、前記管状コネクタ(21)の内部キャビティ孔からなるドライバービット貯蔵キャビティと、前記シャフト(22)からなるドライバーハンドルとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項6】
前記ドライバーデバイス部材(6)は、ドライバービット固定台(61)、ドライバービット(62)及び強力磁石カラム(63)で構成され、前記ドライバーデバイス部材(6)は、ドライバービット固定台(61)と前記シャフト(22)のヘッド部に設けられた第1内部キャビティ孔(221)との嵌合によって固定接続され、ドライバービット固定台(61)の上部は前記第1内部キャビティ孔(221)の開口端の表面から突出し、
前記ドライバービット固定台(61)の頂面中心に六角形ドライバービット取付孔(614)が設けられ、前記ドライバービット(62)の中下部の軸周面の形状は前記ドライバービット取付孔(614)と同様であり、前記ドライバービット(62)の中下部は、前記ドライバービット取付孔(614)に、挿抜可能に嵌合接続されるように配置され、
前記ドライバービット取付孔(614)の底面中心に円形貫通孔(615)が設けられ、前記強力磁石カラム(63)は、前記中心に設けられる円形貫通孔(615)に固定して取り付けられることを特徴とする、請求項5に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項7】
前記ドライバービット固定台(61)の中下部の外周面の対応する両側に弾性位置決め片(611)が設けられ、2つの弾性位置決め片(611)のヘッド端の外側面にそれぞれ2つの対称の第1逆係合ピン(612)が設けられ、2つの前記第1逆係合ピン(612)に対応する前記第1内部キャビティ孔(221)の周面に第2位置決め凹溝(222)が設けられ、前記2つの前記第1逆係合ピン(612)は前記第2位置決め凹溝(222)に係合されるように接続されていることを特徴とする、請求項6に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項8】
前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置は、ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材(200)と、前記シャフト(22)のテール部とシャフト(22)のテール部に螺着されるテールキャップ(23)からなるアウターハウジングと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項9】
前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材(200)は、底端が密封される筒体(7)、ストライカ(8)、ストライカレバー(9)、押さえキャップ(10)、押し出し部材(13)、前記ストライカ(8)をポップアップする蓄勢バネ(14)及び押し出し部材を復帰させる復帰バネ(15)を含み、前記筒体(7)の上開口端にヘッドキャップ(16)が接続して固定され、前記筒体(7)の内部キャビティ孔の底面に第2中心貫通孔(72)が設けられ、前記ストライカレバー(9)の下端面に中心接続孔(91)が設けられ、前記ストライカ(8)の上端部は中心接続孔(91)に固定接続され、前記ストライカレバー(9)は、筒体(7)の内部キャビティ孔に上下摺動可能に嵌合接続されるように設けられ、前記ストライカ(8)は第2中心貫通孔(72)から通って第2中心貫通孔(72)に上下摺動可能に嵌合接続され、前記筒体(7)の下部の外周面の両側にはさらに対称の2つの第2逆係合ピン(74)が設けられ、
前記蓄勢バネ(14)はストライカレバー(9)の上面とヘッドキャップの内面との間に設けられ、前記復帰バネ(15)はストライカ(8)に嵌設され、
前記押さえキャップ(10)の内部キャビティの底面の中間には、上向きに突起する第2円形突起柱(101)が設けられ、第2円形突起柱(101)の頂面には、押さえキャップ(10)の底端面に連通する第3中心貫通孔(102)が設けられ、押さえキャップ(10)の上端部の軸周面にさらに位置制限凸部(105)が設けられ、
前記ストライカ(8)のヘッド部は前記第3中心貫通孔(102)に挿入されて第3中心貫通孔に摺動可能に嵌合接続され、
前記押し出し部材(13)の下部は、軸方向貫通孔(131)が設けられるカラムスリーブであり、前記貫通孔(131)の両側の頂面には、2本の対称に上向く片状の2つの弾性押し棒(132)が設けられ、2本の弾性押し棒(132)の上部はベルマウス状で開放され、2本の弾性押し棒(132)の上部のベルマウス状開放部の表面にそれぞれ2つの等幅の案内貫通孔直線溝(133)が設けられ、2つの案内貫通孔直線溝(133)の上端はそれぞれ前記2つの第2逆係合ピン(74)と対応して係着され、
前記押さえキャップ(10)と押し出し部材(13)は相互に嵌着され、
前記2つの弾性押し棒(132)と前記ストライカレバー(9)との間には、前記ストライカレバー(9)を、前記筒体(7)の内部キャビティの上方に運動させて所定の位置に達するように押し付ける場合、前記2つの弾性押し棒(132)を前記ストライカレバー(9)から分離するプッシュロック構造(201)が設けられ、
前記押さえキャップ(10)は、前記テールキャップ(23)の内底面から前記第1中心貫通孔(230)に挿入されて第1中心貫通孔に滑合して接続され、且つ一部がテールキャップ(23)の底面から突出し、前記位置制限凸部(105)は前記第1中心貫通孔(230)の頂面に当接され、前記ヘッドキャップ(16)の頂面は前記第2内部キャビティ孔(223)の頂面に当接されることを特徴とする、請求項8に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項10】
前記ヘッドキャップ(16)の両側に係止舌片(161)が設けられ、2つの係止舌片(161)にそれぞれ係合孔(162)が設けられ、2つの係合孔(162)に対応する筒体(7)の上開口端の外周面の両側に係合ピン(71)が設けられ、前記2つの係合孔(162)はそれぞれ2つの係合ピン(71)に対応して係着されることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項11】
前記筒体(7)の内部キャビティ孔は段差孔状に設定され、段差孔の上部が中下部より大きく、前記ストライカレバー(9)の上端部の周面に位置制限突出リング(92)が設けられ、位置制限突出リング(92)は筒体(7)の段差孔の上部に滑合して接続され、前記筒体(7)の段差孔の中下部の円周面の両側には、軸方向に位置決めされるガイドシュート(73)が設けられ、前記ストライカレバー(9)の軸周面の両側には、前記ガイドシュート(73)に摺動可能に嵌合接続される突出キー(93)が設けられることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項12】
前記ヘッドキャップの底面中心に接続カラム(163)が設けられ、前記ストライカレバー(9)の上端面に上中心盲孔(94)が設けられ、前記蓄勢バネ(14)が上中心盲孔(94)に設けられ、蓄勢バネ(14)の上端部が前記接続カラム(163)に嵌着されることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項13】
前記押さえキャップ(10)と前記押し出し部材(13)との接続部の円周面の両側には、それぞれ2つの対応する位置制限孔溝(103)が設けられ、2つの位置制限孔溝(103)に対応する押し出し部材(13)の円周面にそれぞれ2つの位置制限ボス(135)が設けられ、2つの位置制限ボス(135)はそれぞれ前記2つの位置制限孔溝(103)に対応して嵌合接続され、前記押さえキャップ(10)の内部キャビティの円周面に2つの対応する第3逆係合ピン(104)が設けられ、2つの第3逆係合ピン(104)はそれぞれ前記押し出し部材(13)の下部の円筒スリーブの頂面両側に係着されることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項14】
前記プッシュロック構造(201)は、前記2本の弾性押し棒(132)の上部のベルマウス状で開放する開始端の下側内面にそれぞれ設けられる2つの対応する押付ボス(134)を含み、前記2つの第2逆係合ピン(74)の下側の筒体(7)の円周面の軸方向の両側には、筒体(7)の内部キャビティに連通して筒体の底端面までに延在する2つの対称の窓開き穴(75)が開設され、前記2本の弾性押し棒(132)の中下部は、静的状態にある時、それぞれ前記2つの窓開き穴(75)に相互に摺動可能な嵌合接続されることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【請求項15】
前記第2中心貫通孔(72)の底部開口端面にさらに下向きに突起する突出環状柱(76)が設けられ、前記復帰バネ(15)のヘッド部は突出環状柱(76)に嵌着して位置決めされ、復帰バネ(15)のテール端は前記第2円形突起柱(101)に嵌着して位置決めされ、前記第2内部キャビティ孔(223)の頂面にさらに上段差孔(224)が設けられ、前記第1中心貫通孔(230)の上端部に下段差孔(231)が設けられ、前記第1中心貫通孔(230)と前記上段差孔(224)は軸心が同一であるように維持され、前記ヘッドキャップ(16)は上段差孔(224)に位置決めされることを特徴とする、請求項9に記載の多機能救命ハンマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は救命用具の技術分野に関し、特に多機能救命ハンマーに関する。
【背景技術】
【0002】
救命ハンマーは、安全ハンマーとも呼ばれ、封閉室に取り付けられる脱出補助器具であり、一般的に車両等の封閉室内に容易に手に入れる場所に取り付けられ、車両等の封閉室は火災が発生するか、又は水中に転落する等の緊急事故が発生した場合、車内の人員は、順調に脱出できるように、容易に手に入れてガラス製窓やドアを打ち砕くことができる。従来使用されている救命ハンマーは、一般的に、一端に先の尖ったハンマーが設けられ、他端に平頭ハンマーが設けられる本体と、ハンドルとを含み、このような救命ハンマーは、機能が単一で、様々な場合の使用ニーズに適せず、例えば、シートベルトの引っ掛かりにより車内人員が逃げられず、悲劇が発生する可能性がある。さらに、従来の救命ハンマーの機能は、使用者が叩くことにより実現されるが、車両の窓の強化ガラスは堅牢で、一定の力を施すだけでガラスを打ち砕くことができ、例えば、車両は緊急事故が発生し、救命ハンマーの使用スペースが制限され、又は車両が水中に転落し、車内が浸水する場合、水の抵抗作用により、使用者は救命ハンマーを打ってもガラスを砕くための一定の叩き力をガラスに加えることができない。さらに例えば、高齢者や子供等の力が弱い集団は通常の救命ハンマーを使用してもガラスを打ち砕くことができない。このような場合には脱出することができない。また、脱出中に、ねじを緩めるドライバ等をさらに使用する必要があるが、従来の機能が単一の救命ハンマーではニーズを満たすことができない。したがって、従来技術に革新や改良の余裕がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の不足に対し、構造が新規であり、使用しやすく、様々な場合の使用ニーズを満たすことができる多機能救命ハンマーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が採用する技術的解決手段は、具体的には、本体と、柄とを含む多機能救命ハンマーであって、前記本体の両端面にそれぞれ取付台孔が設けられ、2つの取付台孔にそれぞれ先の尖ったハンマー及び平頭ハンマーが接続して固定され、前記本体の中部の一側に柄接続孔が設けられ、前記柄は中空管状コネクタ、シャフトを含み、前記管状コネクタの末端開口に雌ねじが設けられ、前記シャフトのヘッド部に雄ねじが設けられ、前記管状コネクタはシャフトに着脱可能に螺着され、前記管状コネクタのヘッド部は、前記柄接続孔に締り嵌合に固定接続され、前記シャフトのヘッド部の頂面に第1内部キャビティ孔がさらに設けられ、前記シャフトのテール部には、底端面が開口する第2内部キャビティ孔が設けられ、第2内部キャビティ孔の開口部に雌ねじが設けられ、ヘッド部の雄ねじが設けられたテールキャップは前記第2内部キャビティ孔の開口部に螺着され、前記テールキャップの内底面に第1中心貫通孔が設けられ、前記柄の上部にドライバーデバイスが設けられ、前記柄の下部にポップアップ型のミニ救命ハンマー装置が設けられる。
【0005】
さらに、前記本体の両端に設けられる取付台孔にそれぞれニップルが設けられ、前記先の尖ったハンマーと平頭ハンマーとの接続端にそれぞれ雄ねじが設けられ、前記先の尖ったハンマーと平頭ハンマーはそれぞれ両端の取付台孔に螺着される。
【0006】
さらに、前記両端の取付台孔の少なくとも一方には、前記柄接続孔に接続された貫通孔が設けられ、貫通孔には、コネクタが前記柄接続孔から離れることを防止するための位置決め固定ボルトが設定して固定される。
【0007】
さらに、前記位置決め固定ボルトのハンマーヘッドに近接する一側の端部に円環が設けられ、円環の底面はハンマーヘッドの底面に当接され、円環の上面は前記取付台孔から前記貫通孔へ遷移する段差面に当接され、位置決め固定ボルトの頂面中心に円形突起柱が設けられ、前記コネクタと前記貫通孔の対応する中部に位置決め凹溝が設けられ、前記円形突起柱は位置決め凹溝に嵌め込まれてボルト止めされる。
【0008】
さらに、前記ドライバーデバイスは、ドライバーデバイス部材と、前記管状コネクタの内部キャビティ孔からなるドライバービット貯蔵キャビティと、前記シャフトからなるドライバーハンドルとを含む。
【0009】
さらに、前記ドライバーデバイス部材は、ドライバービット固定台、ドライバービット及び強力磁石カラムで構成され、前記ドライバーデバイス部材は、ドライバービット固定台と前記シャフトのヘッド部に設けられた第1内部キャビティ孔との嵌合によって固定接続され、ドライバービット固定台の上部は前記第1内部キャビティ孔の開口端の表面から突出し、
前記ドライバービット固定台の頂面中心に六角形ドライバービット取付孔が設けられ、前記ドライバービットの中下部の軸周面の形状は前記ドライバービット取付孔と同様であり、前記ドライバービットの中下部は、前記ドライバービット取付孔に、挿抜可能に嵌合接続されるように配置され、
前記ドライバービット取付孔の底面中心に円形貫通孔が設けられ、前記強力磁石カラムは、前記中心に設けられる円形貫通孔に固定して取り付けられる。
さらに、前記第1内部キャビティ孔の内周面は六角形であり、前記ドライバービット固定台の軸周面は、第1内部キャビティ孔と互いに組み合わせることができる六角形であり。
【0010】
さらに、前記ドライバービット固定台の中下部の外周面の対応する両側に弾性位置決め片が設けられ、2つの弾性位置決め片のヘッド端の外側面にそれぞれ2つの対称の第1逆係合ピンが設けられ、2つの前記第1逆係合ピンに対応する前記第1内部キャビティ孔の周面に第2位置決め凹溝が設けられ、前記2つの前記第1逆係合ピンは前記第2位置決め凹溝に係合されるように接続されている。
【0011】
さらに、前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置は、ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材と、前記シャフトのテール部とシャフトのテール部に螺着されるテールキャップからなるアウターハウジングと、を含む。
【0012】
さらに、前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材は、底端が密封される筒体、ストライカ、ストライカレバー、押さえキャップ、押し出し部材、前記ストライカをポップアップする蓄勢バネ及び押し出し部材を復帰させる復帰バネを含み、前記筒体の上開口端にヘッドキャップが接続して固定され、前記筒体の内部キャビティ孔の底面に第2中心貫通孔が設けられ、前記ストライカレバーの下端面に中心接続孔が設けられ、前記ストライカの上端部は中心接続孔に固定接続され、前記ストライカレバーは、筒体の内部キャビティ孔に上下摺動可能に嵌合接続されるように設けられ、前記ストライカは第2中心貫通孔から通って第2中心貫通孔に上下摺動可能に嵌合接続され、前記筒体の下部の外周面の両側にはさらに対称の2つの第2逆係合ピンが設けられ、前記蓄勢バネはストライカレバーの上面とヘッドキャップの内面との間に設けられ、前記復帰バネはストライカに嵌設され、前記押さえキャップの内部キャビティの底面の中間には、上向きに突起する第2円形突起柱が設けられ、第2円形突起柱の頂面には、押さえキャップの底端面に連通する第3中心貫通孔が設けられ、押さえキャップの上端部の軸周面にさらに位置制限凸部が設けられ、前記ストライカのヘッド部は前記第3中心貫通孔に挿入されて第3中心貫通孔に摺動可能に嵌合接続され、前記押し出し部材の下部は、軸方向貫通孔が設けられるカラムスリーブであり、前記貫通孔の両側の頂面には、2本の対称に上向く片状の2つの弾性押し棒が設けられ、2本の弾性押し棒の上部はベルマウス状で開放され、2本の弾性押し棒の上部のベルマウス状開放部の表面にそれぞれ2つの等幅の案内貫通孔直線溝が設けられ、2つの案内貫通孔直線溝の上端はそれぞれ前記2つの第2逆係合ピンと対応して係着され、前記押さえキャップと押し出し部材は相互に嵌着され、前記2つの弾性押し棒と前記ストライカレバーとの間には、前記ストライカレバーを、前記筒体の内部キャビティの上方に運動させて所定の位置に達するように押し付ける場合、前記2つの弾性押し棒を前記ストライカレバーから分離するプッシュロック構造が設けられ、前記押さえキャップは、前記テールキャップの内底面から前記第1中心貫通孔に挿入されて第1中心貫通孔に滑合して接続され、且つ一部がテールキャップの底面から突出し、前記位置制限凸部は前記第1中心貫通孔の頂面に当接され、前記ヘッドキャップの頂面は前記第2内部キャビティ孔の頂面に当接される。
【0013】
さらに、前記ヘッドキャップの両側に係止舌片が設けられ、2つの係止舌片にそれぞれ係合孔が設けられ、2つの係合孔に対応する筒体の上開口端の外周面の両側に係合ピンが設けられ、前記2つの係合孔はそれぞれ2つの係合ピンに対応して係着される。
【0014】
さらに、前記筒体の内部キャビティ孔は段差孔状に設定され、段差孔の上部が中下部より大きく、前記ストライカレバーの上端部の周面に位置制限突出リングが設けられ、位置制限突出リングは筒体の段差孔の上部に滑合して接続され、前記筒体の段差孔の中下部の円周面の両側には、軸方向に位置決めされるガイドシュートが設けられ、前記ストライカレバーの軸周面の両側には、前記ガイドシュートに摺動可能に嵌合接続される突出キーが設けられる。
【0015】
さらに、前記ヘッドキャップの底面中心に接続カラムが設けられ、前記ストライカレバーの上端面に上中心盲孔が設けられ、前記蓄勢バネが上中心盲孔に設けられ、蓄勢バネの上端部が前記接続カラムに嵌着される。
【0016】
さらに、前記位置制限凸部構造は、ヘッド端の表面が円弧状であり且つ四隅に分布するタブである。
【0017】
さらに、前記押さえキャップの底端面にカウンタボアが設けられる。
【0018】
さらに、前記押さえキャップと前記押し出し部材との接続部の円周面の両側には、それぞれ2つの対応する位置制限孔溝が設けられ、2つの位置制限孔溝に対応する押し出し部材の円周面にそれぞれ2つの位置制限ボスが設けられ、2つの位置制限ボスはそれぞれ前記2つの位置制限孔溝に対応して嵌合接続され、前記押さえキャップの内部キャビティの円周面に2つの対応する第3逆係合ピンが設けられ、2つの第3逆係合ピンはそれぞれ前記押し出し部材の下部の円筒スリーブの頂面両側に係着される。
【0019】
さらに、前記プッシュロック構造は、前記2本の弾性押し棒の上部のベルマウス状で開放する開始端の下側内面にそれぞれ設けられる2つの対応する押付ボスを含み、前記2つの第2逆係合ピンの下側の筒体の円周面の軸方向の両側には、筒体の内部キャビティに連通して筒体の底端面までに延在する2つの対称の窓開き穴が開設され、前記2本の弾性押し棒の下部は、静的状態にある時、それぞれ前記2つの窓開き穴に相互に摺動可能な嵌合接続される。
【0020】
さらに、前記2本の弾性押し棒の内外面は円弧状である。
【0021】
さらに、2つの前記押付ボスの上側面はそれぞれ前記2本の弾性押し棒の内側面に垂直であり、2つの前記押付ボスに対応する2つの内側面は円弧面である。
【0022】
さらに、前記第2中心貫通孔の底部開口の端面には、さらに下向きに突起する突出環状柱が設けられ、前記復帰バネのヘッド部は突出環状柱に嵌設して位置決めされ、復帰バネのテール端は前記第2円形突起柱に嵌設して位置決めされる。
【0023】
さらに、前記第2内部キャビティ孔の頂面に上段差孔がさらに設けられ、前記第1中心貫通孔の上端部に下段差孔が設けられ、前記第1中心貫通孔と前記上段差孔は軸心が同一であることを維持し、前記ヘッドキャップは上段差孔に位置決めされる。
【0024】
従来技術を比較して、本発明の利点は以下のとおりである。即ち、従来技術の救命ハンマーの機能を維持する以外、さらに、柄の下部に設けられた、押圧方式で操作するポップアップ型のミニ救命ハンマー装置を利用する機能が追加され、車両は緊急事故が発生した時、手による救命ハンマーの打ちが制限されてガラスに窓ガラスを砕く一定の敲き力を加えることができない場合、使用者は、手で救命ハンマーの本体を把持して柄の下部に設けられたミニ救命ハンマーの押圧端をガラスに貼り合わせて押圧するだけで、窓ガラスを迅速に砕くことができ、操作が簡単で省力化され、また、救命ハンマーのハンドルと本体の接続部の間に異なるパターンのヘッド部を交換可能なドライバーデバイスが隠蔽して設けられ、脱出中にドライバの使用を必要とする場合に適用される。上記多機能救命ハンマーの構造設計は、車両が緊急事故を発生させる場合に避難者の使用ニーズを満たし、設計が新規であり、構造がコンパクトで合理的であり、使用と操作が柔軟で容易であるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図3】本発明の実施例におけるポップアップ型のミニ救命ハンマー装置中の筒体部品の上面図である。
【
図5】本発明の実施例の切削装置の部分断面構造概略図である。
【
図9-1】本発明に装着されたマイナスドライバービットの構造概略図である。
【
図9-2】本発明に装着されたマイナスドライバービットの構造概略図である。
【
図10-1】本発明に装着されたクロスヘッドドライバービットの構造概略図である。
【
図10-2】本発明に装着されたクロスヘッドドライバービットの構造概略図である。
【
図11-1】本発明に装着された六角穴付きドライバービットの構造概略図である。
【
図11-2】本発明に装着された六角穴付きドライバービットの構造概略図である。
【
図12-1】本発明に装着されたトルクスドライバービットの構造概略図である。
【
図12-2】本発明に装着されたトルクスドライバービットの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、図面と組み合わせて本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
【0027】
以下に記載の「前、後、左、右、上、中、下、頂、底」で表される各部品の構造及び互いの間の方向、位置関係は、いずれも明細書の図面に面する場合に、図面の配置位置を参照根拠として記載されている。
【0028】
図1~
図8は、本体1と、柄2と、先の尖ったハンマー3と、平頭ハンマー4とを含む多機能救命ハンマーであり、前記本体1の両端に取付台孔11が設けられ、前記本体1の中部に柄接続孔12が設けられ、前記本体1の両端に設けられる取付台孔11には、それぞれニップルが設けられ、前記先の尖ったハンマー3と平頭ハンマー4の接続端にそれぞれ雄ねじが設けられ、前記先の尖ったハンマー3と平頭ハンマー4はそれぞれ2つの前記取付台孔11に螺着され、前記先の尖ったハンマー3のヘッド部に硬質材料で製造された円錐体31が嵌合され、前記柄2は、中空管状コネクタ21、シャフト22を含み、前記管状コネクタ21の末端開口に雌ねじが設けられ、前記シャフト22のヘッド部に雄ねじが設けられ、前記管状コネクタ21はシャフト22に着脱可能に螺着され、前記管状コネクタ21のヘッド部は前記柄接続孔12に締り嵌合に固定接続され、前記シャフト22のヘッド部の頂面にさらに第1内部キャビティ孔221が設けられ、前記シャフト22のテール部には、底端面が開口する第2内部キャビティ孔223が設けられ、第2内部キャビティ孔223の開口部に雌ねじが設けられ、ヘッド部の雄ねじが設けられるテールキャップ23は前記第2内部キャビティ孔223の開口部に螺着され、前記テールキャップ23の内底面に第1中心貫通孔230が設けられ、前記2つの取付台孔11のうちの少なくとも1つには、前記柄接続孔12に接続された貫通孔111が設けられ、貫通孔111には、管状コネクタ21が前記柄接続孔12から離れることを防止するための位置決め固定ボルト5が設定して固定され、前記位置決め固定ボルト5のハンマーヘッドに近接する一側の端部に円環51が設けられ、円環51の底面はハンマーヘッドの底面に当接され、円環の上面は、前記取付台孔11から前記貫通孔111へ遷移する段差面に当接され、位置決め固定ボルト5の頂面中心に第1円形突起柱52が設けられ、前記柄2のヘッド部の前記貫通孔111に対応する中部に第1位置決め凹溝211が設けられ、前記第1円形突起柱52は第1位置決め凹溝211に嵌め込んでボルト止めされ、前記柄2の上部にドライバーデバイスが設けられ、前記柄2の下部にポップアップ型のミニ救命ハンマー装置が設けられ、前記本体1の外周面であって、一側の表面において切削装置が設けられ、前記ドライバーデバイスは、ドライバーデバイス部材6と、前記管状コネクタ21の内部キャビティ孔からなるドライバービット貯蔵キャビティと、前記シャフト22からなるドライバーハンドルとを含む。
【0029】
前記ドライバーデバイス部材6は、ドライバービット固定台61、ドライバービット62及び強力磁石カラム63を含み、前記ドライバービット固定台61と前記第1内部キャビティ孔221が嵌合されてシャフト22のヘッド部に取り付けて固定され、ドライバービット固定台61の上部は前記第1内部キャビティ孔221の開口端の表面から突出し、前記ドライバービット固定台61の頂面中心に六角形ドライバービット取付孔614が設けられ、前記ドライバービット62の中下部の軸周面の形状は前記ドライバービット取付孔614と同様であり、前記ドライバービット62の中下部は、前記ドライバービット取付孔614に、挿抜可能に嵌合接続されるように配置され、前記ドライバービットは、市販の標準的な付属品から選択され、ドライバービットのヘッド部の形状は、ユーザの使用ニーズに応じて配置可能な様々なパターンを持ち、
図9から
図12に示すように、本実施例には、マイナス、クロスヘッド、六角穴付き及びトルクス(登録商標)の4つのドライバービットが標準装備され、使用時に選択して交換できるように、ドライバービット固定台の上方にある管状コネクタの内部キャビティ孔に配置され、前記ドライバービット取付孔614の底面中心に円形貫通孔615が設けられ、前記強力磁石カラム63は、前記中心に設けられた円形貫通孔615に固定して取り付けられることで、前記ドライバービット62を磁気で吸着し、使用時、ドライバービットがドライバービット取付孔から落ちることを防止することができる。
【0030】
前記第1内部キャビティ孔221の内周面は六角形であり、前記ドライバービット固定台61の軸周面は、第1内部キャビティ孔221と互いに組み合わせることができる六角形であり、これにより、ドライバービット固定台61が前記第1内部キャビティ孔221に取り付けられると、軸周向に位置決めされる。
【0031】
前記ドライバービット固定台61の中下部の外周面の対応する両側に弾性位置決め片611が設けられ、2つの弾性位置決め片611のヘッド端の外側面にそれぞれ2つの対称の第1逆係合ピン612が設けられ、2つの第1逆係合ピン612に対応する前記第1内部キャビティ孔221の周面に第2位置決め凹溝222が設けられ、前記2つの第1逆係合ピン612は前記第2位置決め凹溝222に係合されるように接続され、これにより、ドライバービット固定台61が前記第1内部キャビティ孔221に取り付けられると、軸方向に位置決めされる。
【0032】
前記ドライバービット固定台61の中上部にさらに横仕切リングプレート613が設けられ、横仕切リングプレート613の底面は前記シャフト22のヘッド端面に当接するように接続されている。
【0033】
前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置は、ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材200と、前記シャフト22テール部とシャフト22テール部が螺着されたテールキャップ23からなるアウターハウジングとを含む。
【0034】
前記ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材200は、底端が密封される筒体7、ストライカ8、ストライカレバー9、押さえキャップ10、押し出し部材13、前記ストライカ8をポップアップする蓄勢バネ14及び押し出し部材を復帰させる復帰バネ15を含み、前記筒体7の上開口端にヘッドキャップ16が接続して固定され、ヘッドキャップ16の両側に係止舌片161が設けられ、2つの係止舌片161にそれぞれ係合孔162が設けられ、2つの係合孔162に対応する筒体7の上開口端の外周面の両側に係合ピン71が設けられ、前記2つの係合孔162はそれぞれ2つの係合ピン71に対応して係着され、前記筒体7の内部キャビティ孔の底面に第2中心貫通孔72が設けられ、前記ストライカレバー9の下端面に中心接続孔91が設けられ、前記ストライカ8の上端部は、中心接続孔91に固定接続され、前記ストライカレバー9は、筒体7の内部キャビティ孔に上下摺動可能に嵌合接続されるように設けられ、前記ストライカ8は第2中心貫通孔72を通って第2中心貫通孔72に上下摺動可能に嵌合接続され、前記筒体7の下部の外周面の両側にさらに対称の2つの第2逆係合ピン74が設けられる。
【0035】
前記筒体7の内部キャビティ孔は段付孔状に設定され、段付孔の上部が中下部より大きく、前記ストライカレバー9の上端部の周面に位置制限突出リング92が設けられ、位置制限突出リング92は筒体7の段付孔の上部に滑合して接続され、前記筒体7の段付孔の中下部の円周面の両側には、軸方向に位置決めされるガイドシュート73が設けられ、前記ストライカレバー9の軸周面の両側には、前記ガイドシュート73と摺動可能に嵌合接続される突出キー93が設けられる。
【0036】
前記蓄勢バネ14はストライカレバー9の上面とヘッドキャップの内面の間に設けられ、前記復帰バネ15はストライカ8に嵌設される。
【0037】
前記ヘッドキャップの底面中心に接続カラム163が設けられ、前記ストライカレバー9の上端面に上中心盲孔94が設けられ、前記蓄勢バネ14は上中心盲孔94に設けられ、蓄勢バネ14の上端部は前記接続カラム163に嵌着される。
【0038】
前記押さえキャップ10の内部キャビティの底面中間には、上向きに突起する第2円形突起柱101が設けられ、第2円形突起柱101の頂面には、押さえキャップの底端面に連通する第3中心貫通孔102が設けられ、前記ストライカ8のヘッド部は前記第3中心貫通孔102に挿入されて第3中心貫通孔に摺動可能に嵌合接続されている。
【0039】
前記押し出し部材13の下部は、軸方向貫通孔131が設けられるカラムスリーブであり、前記貫通孔131は、前後の幅が等しく、両端が円弧状であるものであり、該貫通孔131の前後の間隔は、前記復帰バネ15のヘッド部を可動に配置できるような寸法に設定され、貫通孔の両側面の間隔が前後の間隔より大きく、前記貫通孔131の両側の頂面に2本の対称に上向く片状の弾性押し棒132が設けられ、2本の弾性押し棒132の上部はベルマウスのように開放し、2本の弾性押し棒132の内外面は円弧状であり、2本の弾性押し棒132の下部の2つの内側面の間の間隔は、前記ストライカレバーの下部の軸周面と滑合できる寸法に設定され、2本の弾性押し棒132の上部のベルマウス状開放部の表面にそれぞれ2つの等幅の案内貫通孔直線溝133が設けられ、2つの案内貫通孔直線溝133の上端はそれぞれ前記2つの第2逆係合ピン74に対応して係着される。
【0040】
前記押さえキャップ10と前記押し出し部材13は相互に嵌着される。
【0041】
前記押さえキャップ10と前記押し出し部材13との接続部の円周面の両側にそれぞれ2つの対応する位置制限孔溝103が設けられ、2つの位置制限孔溝103に対応する押し出し部材13の円周面にそれぞれ2つの位置制限ボス135が設けられ、2つの位置制限ボス135はそれぞれ前記2つの位置制限孔溝103に対応して嵌合接続されることで、押さえキャップと押し出し部材が軸周向に位置決めされる。
【0042】
前記押さえキャップ10の内部キャビティの円周面に2つの対応する第3逆係合ピン104が設けられ、2つの第3逆係合ピン104はそれぞれ前記押し出し部材13の下部の円筒スリーブの頂面両側に係着されることで、押さえキャップと押し出し部材が軸方向に位置決めされる。
【0043】
前記2本の弾性押し棒132と前記ストライカレバー9との間には、前記ストライカレバー9を、前記筒体7の内部キャビティの上方に運動させて所定の位置に達するように押し付けると、2本の弾性押し棒132と前記ストライカレバー9を分離させるプッシュロック構造201が設けられる。
【0044】
前記プッシュロック構造201は、前記2本の弾性押し棒132の上部がベルマウスのように開放する開始端の下側内面にそれぞれ設けられる2つの対応する押付ボス134を含み、2つの押付ボス134の上側面はそれぞれ前記2本の弾性押し棒の内側面に垂直であり、前記2つの押付ボス134に対応する2つの内側面は円弧面であり、前記2つの第2逆係合ピン74の下側筒体7の円周面の軸方向の両側には、筒体7の内部キャビティに連通して筒体の底端面までに延在する2つの対称の窓開き穴75が開設され、前記2つの窓開き穴75は、それぞれ前記2本の弾性押し棒132が挿入されて2本の弾性押し棒と摺動可能に嵌合接続できるような幅に設定され、前記2つの窓開き穴75の筒体5の底板部の底面は、前記2つの押付ボス134をそれぞれ筒体底部から通って筒体内部キャビティに挿入できるような深さに設定され、前記2本の弾性押し棒132の中下部は、静的状態にある時、それぞれ前記2つの窓開き穴75に相互に摺動可能に嵌合接続されている。
【0045】
前記第2中心貫通孔72の底開口の端面には、さらに、下向きに突起する突出環状柱76が設けられ、前記復帰バネ15のヘッド部は、突出環状柱76に嵌着して位置決めされ、復帰バネ15のテール端は前記第2円形突起柱101に嵌着して位置決めされる。
【0046】
前記押さえキャップ10の上端部の軸周面に位置制限凸部105が設けられ、該位置制限凸部105は、ヘッド端の表面が円弧形であり且つ四隅に分布するタブの構造であり、前記押さえキャップ10の上端面の両側の、2本の弾性押し棒132に対応する位置には、さらに、2本の弾性押し棒132の幅より大きい幅を有する開口凹溝106が設けられ、押さえキャップ10の底端面には、さらにカウンタボア107が設けられる。
【0047】
前記押さえキャップ10は、前記テールキャップ23の内底面から前記第1中心貫通孔230に挿入され、第1中心貫通孔に滑合して接続され、且つ一部がテールキャップ23の底面から突出し、前記位置制限凸部105は前記第1中心貫通孔230の頂面に当接するように接続され、前記ヘッドキャップ16の頂面は前記第2内部キャビティ孔223の頂面に当接される。
【0048】
前記第2内部キャビティ孔223の頂面には、上段差孔224がさらに設けられ、前記第1中心貫通孔230の上端部に下段差孔231が設けられ、前記第1中心貫通孔220と前記下段差孔231は軸心が同一であることを維持し、前記ヘッドキャップ16は上段差孔224に位置決めされる。
【0049】
前記切削装置は本体1の一側の外周面に傾斜して固定接続された切削装置部材300を含む。
【0050】
前記切削装置部材300は、ブレードホルダ17、切削ブレード18、固定ねじ19を含み、前記ブレードホルダ17の上部の軸方向の両側面に2つのカウンタボア付きのねじ取付孔171が設けられ、ブレードホルダの中下部の底面には、左右と下側が開口する凹部173が設けられ、凹部173の表面とその上側面にブレード固定溝172が設けられ、前記切削ブレード18の上端部と一側端部はブレード固定溝172に嵌着され、前記本体1の後側面の軸方向の中上部には、前記ねじ取付孔171の数と同一であり且つ配列位置が対応するねじ固定孔120が設けられ、前記ブレードホルダ17は、固定ねじ19を介して本体1の一側の外周面に締結して接続され、ブレードホルダ17の底面と切削ブレード18の底端面は前記本体1の表面に当接され、前記切削ブレード18の傾斜刃口部は前記凹部173の下側開口に正確に位置合わせられ、前記ブレードホルダ17の凹部173の下側開口と本体1の表面の間には、シートベルトを入れるための入口部20が形成されている。
【0051】
本発明の救命ハンマーに設けられるドライバーデバイスの使用方法として、救命ハンマーに設けられるドライバを使用する場合、一方の手で救命ハンマーの本体を把持し、他方の手で柄のシャフトを、柄の管状コネクタから分離するように逆時計回りに回転させると、前記柄のシャフトはドライバのホルダと兼ねてなり、続いて管状コネクタの内部キャビティ孔から適切な頭部形状のドライバービットを選択し、シャフトのヘッド部を装着するドライバービット固定台の取付孔に挿入すれば使用可能になる。
【0052】
本発明の救命ハンマーに設けられるポップアップ型のミニ救命ハンマー装置の作業原理と使用方法は以下のとおりであり、即ち、使用時、手で救命ハンマーの本体部を把持し、柄の下部の押さえキャップの端面をガラスに当接して本体部を押圧し、押さえキャップを柄の下部にある内部キャビティに移動させ、この時、押さえキャップに接続された押し出し部材上の2つの弾性押し棒は、前記ストライカレバーの両側底面に当接されるまで、前記筒体の下部に対して上向きに前記2つの押付ボスの頂面に運動し、そして、引き続いて押さえキャップを、柄の下部にある内部キャビティに上向きに移動させるように押し付け、前記ストライカレバーも前記筒体の内部キャビティの底面に対して継続的に上向きに移動し、この時、蓄勢バネは力を受けて圧縮され、前記復帰バネも同時に力を受けて圧縮され、これと同時に、2つの弾性押し棒のベルマウス開放部の押し棒の中下部と前記筒体上の2つの窓開き穴の頂面外側との当接する2つの内面は、上向きの力を同時に受けて押し棒を筒体の両側の外に向かって運動させて開放することで、前記2つの押付ボスの頂面を前記ストライカレバーの両側の底面から徐々に分離するように駆動し、2つの押付ボスの頂面がストライカレバーの両側底面から分離した場合、ストライカレバーは、蓄勢バネのエネルギーの一瞬の放出による弾性力により、ストライカの先の尖った部を迅速に押さえキャップの中心貫通孔からポップアップしてガラスを砕き、同時に、復帰バネの弾性力により、システム全体の部材は自動的に復帰し、即ち初期状態に戻し、これにより、繰り返して使用可能になる。
【0053】
上記明細書の開示及び示唆に基づき、当業者であれば、さらに上記実施形態の適切な変更及び修正を行うこともできる。したがって、本発明は、以上に開示及び説明した具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明に対してなされたいかなる修正及び変更も本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。また、本明細書にはいくつかの特定の用語が使用されているが、これらの用語は本発明に対して何ら制限するものではなく、説明を容易にするためのものに過ぎない。
【符号の説明】
【0054】
1、本体、11、取付台孔、111、貫通孔、12、柄接続孔、2、柄、21、管状コネクタ、211、第1位置決め凹溝、22、シャフト、221、第1内部キャビティ孔、222、第2位置決め凹溝、3、先の尖ったハンマー、31、先の尖った円錐、4、平頭ハンマー、5、位置決め固定ボルト、51、円環、52、第1円形突起柱、6、ドライバーデバイス部材、61、ドライバービット固定台、611、弾性位置決め片、612、第1逆係合ピン、613、横仕切リングプレート、614、ドライバービット取付孔、615、円形貫通孔、62、ドライバービット、63、強力磁石カラム、7、筒体、71、係合ピン、72、第2中心貫通孔、73、ガイドシュート、74、第2逆係合ピン、75、窓開き穴、76、突出環状柱、8、ストライカ、9、ストライカレバー、91、中心接続孔、92、位置制限突出リング、93、突出キー、94、中心盲孔、10、押さえキャップ、101、第2円形突起柱、102、第3中心貫通孔、103、位置制限孔溝、104、第3逆係合ピン、105、位置制限凸部、106、開口凹溝、107、カウンタボア、13、押し出し部材、131、貫通孔、132、弾性押し棒、133、案内貫通孔直線溝、134、押付ボス、135、位置制限ボス、14、蓄勢バネ、15、復帰バネ、16、ヘッドキャップ、161、係止舌片、162、係合孔、163、接続カラム、223、第2内部キャビティ孔、224、上段差孔、23、テールキャップ、230、第1中心貫通孔、231、下段差孔、200、ポップアップ型のミニ救命ハンマー装置部材、201、プッシュロック構造、17、ブレードホルダ、171、ねじ取付孔、172、ブレード固定溝、18、切削ブレード、173、凹部、19、固定ねじ、20、入口部、120、ねじ固定孔、300、切削装置部材