(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138992
(43)【公開日】2023-10-03
(54)【発明の名称】通路を有する医療デバイスをオゾンガスで処理するデバイス、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
C01B 13/10 20060101AFI20230926BHJP
A61L 2/20 20060101ALI20230926BHJP
A61L 101/10 20060101ALN20230926BHJP
【FI】
C01B13/10 D
A61L2/20 100
A61L101:10
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023107908
(22)【出願日】2023-06-30
(62)【分割の表示】P 2021131430の分割
【原出願日】2017-04-27
(31)【優先権主張番号】15/141,216
(32)【優先日】2016-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518356992
【氏名又は名称】ソークリーン,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レイヴァ,ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】オルスツァ,ウィリアム イー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】1つのデバイスで医療デバイス及び医療デバイス通路を処理することができるオゾン処理システムを提供する。
【解決手段】蓋と、壁を備える基部と、基部内のオゾンオペレーティングシステムと、前記システムに流体結合され、医療デバイスのホースの近位端に流体結合するように構成され、ホースはさらに遠位端を備える、基部上にある第1のレセプタクルと、蓋と壁が規定する空洞に接続し、蓋が閉位置で、医療デバイスのホースの遠位端が空洞内にあるとき、医療デバイスのホースとともに気密封止を形成するように、医療デバイスのホースの一部を受けて係合するように構成された第2のレセプタクルと、を備え、オゾンオペレーティングシステムは、オゾンガスが第1のレセプタクルから医療デバイスのホースの近位端に直接流入するように、医療デバイスのホースによって空洞に搬送するためのオゾンガスを発生するように構成された、オゾン処理システムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オゾンオペレーティングシステムと、
前記オゾンオペレーティングシステムに流体結合された第1のレセプタクルであって、前記オゾンオペレーティングシステムからオゾンガスを受けるように、かつ、オゾン送達ラインの近位端に流体結合するように構成され、前記オゾン送達ラインはさらに遠位端を備える、第1のレセプタクルと、
気密コンパートメントであって、
蓋と少なくとも1つの壁を備える基部であって、前記蓋と前記少なくとも1つの壁が空洞を規定する、蓋と基部、及び、
前記空洞内に配置された前記オゾン送達ラインの前記遠位端とともに気密封止を形成するように前記オゾン送達ラインの中間部を受けて係合するように構成された第2のレセプタクルであって、前記中間部は前記ホースの前記近位端と前記遠位端の間にある、第2のレセプタクルを備える、気密コンパートメントと、を備え、
前記オゾンオペレーティングシステムは、オゾンガスを、前記オゾンガスが前記第1のレセプタクルから前記オゾン送達ライン内に直接流入するように、前記オゾン送達ラインによって前記気密コンパートメントの前記空洞に送達するために生成するように構成される、オゾン処理システム。
【請求項2】
前記第2のレセプタクルが、前記複数の壁の少なくとも1つの壁によって少なくとも部分的に規定される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項3】
前記第2のレセプタクルが、前記少なくとも1つの壁及び前記蓋によって少なくとも部分的に規定される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項4】
前記蓋が、開位置と閉位置の間で移動可能であり、
前記少なくとも1つの壁が、蓋封止面及び送達ライン封止面を備え、
前記第2のレセプタクルが、前記送達ライン封止面によって少なくとも部分的に規定される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項5】
前記蓋が前記閉位置にあるとき、
前記蓋の第1の部分は前記蓋封止面に係合し、
前記蓋の第2の部分は前記第2のレセプタクルの少なくとも一部を規定する、請求項4に記載のオゾン処理システム。
【請求項6】
前記蓋の前記第2の部分及び前記蓋封止面が、前記オゾン送達ラインの前記中間部とともに前記気密封止を形成する、請求項5に記載のオゾン処理システム。
【請求項7】
前記蓋がさらに封止要素を備え、
前記蓋が前記閉位置にあるとき、
前記蓋の第1の部分は前記蓋封止面に係合し、
前記第2のレセプタクルが前記送達ライン封止面及び前記封止要素によって少なくとも部分的に規定されるように、前記封止要素が、前記オゾン送達ラインの前記中間部の少なくとも一部に係合する、請求項4に記載のオゾン処理システム。
【請求項8】
前記蓋が前記閉位置にあるとき、前記封止要素が前記蓋の下向き側から延在する、請求項7に記載のオゾン処理システム。
【請求項9】
前記第2のレセプタクルが、前記気密コンパートメントの前記空洞内への通路を規定し、
前記オゾン送達ラインの前記遠位端が前記通路より大きい、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項10】
前記オゾン送達ラインが医療機器のホースである、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項11】
前記ホースが、持続的気道 陽圧デバイスのホースである、請求項10に記載のオゾン処理システム。
【請求項12】
前記ホースの前記遠位端に結合されたマスクをさらに備える、請求項10に記載のオゾン処理システム。
【請求項13】
前記気密コンパートメントに流体結合された排気口をさらに備え、前記排気口は、オゾンガスを前記空洞から排出するものである、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項14】
前記排気口の下流に酸化触媒をさらに備え、前記酸化触媒は、前記排気口によって排出されたオゾンガスを分解するように構成される、請求項11に記載のオゾン処理システム。
【請求項15】
前記酸化触媒が酸化マグネシウムを備える、請求項14に記載のオゾン処理システム。
【請求項16】
前記空洞内にオゾンセンサをさらに備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項17】
気密コンパートメントが、前記オゾンオペレーティングシステムと一体である、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項18】
基部をさらに備え、前記オゾンオペレーティングシステム及び前記気密コンパートメントは、前記オゾンオペレーティングシステムの位置が前記気密コンパートメントの位置に対して固定されるように前記基部に結合される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項19】
前記オゾンオペレーティングシステムに流体結合された空気ポンプをさらに備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項20】
医療デバイスのホースの近位端に流体結合するように構成されたオゾンオペレーティングシステムであって、前記ホースはさらに遠位端を備える、オゾンオペレーティングシステムと、
複数の壁及び蓋によって少なくとも部分的に規定される気密コンパートメントと、を備え、前記蓋は、開位置と閉位置の間で移動可能であり、
前記複数の壁は、前記ホースの中間部を受けて気密封止を形成するように構成された第1の壁を備え、前記中間部は、前記近位端と前記遠位端の間にあるものであり、
前記オゾンオペレーティングシステムは、オゾンガスを、前記オゾンガスが前記第1のレセプタクルから前記オゾン送達ライン内に直接流入するように、前記ホースによって前記気密コンパートメントに送達するために生成するように構成される、オゾン処理システム。
【請求項21】
前記第1の壁が、上向き面及びホース封止部を備え、
前記蓋が前記閉位置にあり、前記中間部が前記ホース封止部内に配置されるとき、
前記蓋の第1の部分は、前記上向き面に係合し、
前記蓋の第2の部分は、前記ホースの前記中間部の少なくとも一部に係合し、
前記ホース封止部は、前記気密封止を形成するように前記ホースの前記中間部の少なくとも一部に係合する、請求項20に記載のオゾン処理システム。
【請求項22】
前記ホースの前記中間部が前記ホース封止部内に配置されるとき、前記ホースの前記中間部の少なくとも一部が前記蓋封止部の下にある、請求項21に記載のオゾン処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、医療デバイスのオゾンガス処理に関し、より詳細には、ホース及び/又はチューブといった医療デバイス、医療機器並びに医療用通路の洗浄、消毒及び殺菌を容易にするための1つ以上のレセプタクル、受口及びチャンバーを備えた、複数の洗浄性、消毒性及び殺菌性を有するオゾンデバイスで医療デバイスを洗浄、消毒、殺菌する、オゾンガスなどの物質又はガスを用いたデバイス、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療デバイス、医療機器及び医療付属品(集合的に「医療デバイス」)は、バクテリア及びかびの蓄積を防ぐために、そして、同一患者でのかつ患者間でのデバイスの安全な使用及び再使用のために、様々な度合いの洗浄、消毒及び/又は殺菌を要する。以下に限定するものではないが、ホース、チューブ、フェイスマスク、プローブ、コンパートメント、リザーバ、イリゲーションシステム、ポンプ及び他の付属品を含む、洗浄、消毒及び/又は殺菌を要する複数のピース及び付属品を有する多くのタイプの医療デバイスが存在する。使用及び/又は再使用に向けて医療デバイスを準備する現在のデバイス、システム及び方法は、ユーザ、病院及び他の医療デバイス提供サービスにとって骨の折れる難しいものであることが明らかになっている。デバイスは、バクテリア及びかびの蓄積を防ぐための毎日のかつ毎週のメンテナンスステップを要する場合が多く、デバイスの各部品を個々に洗浄することが必要とされ、そのことはユーザにとって日単位又は週単位で難しく時間を食うものである。他の洗浄方法としては、溶媒又は例えば酢と水の混合液に医療デバイスの構成要素部品を浸して構成要素部品を消毒するということが挙げられる。多くの医療デバイスにおけるバクテリア及びかびを収集するという本来の性質により、医療デバイスをより安全に用いるのに、以下に限定するものではないがスプレー、紫外線光デバイス、洗浄用シート及び洗浄用ブラシを含む幾つもの他の製品が消費者に利用可能である。
【0003】
オゾンガスは、臭気、不純物及び危険な病原菌を除去するのに強力かつ有効であり、不安定なオゾンO3から、電子電荷を、オゾンが接触する粒子と交換して酸素O2を形成することで作用する。このプロセスは、空気及び水を浄化するのに、かつオゾンが接触するバクテリア及び微生物を殺すのに特に有用である。オゾン発生器を用いて、多くの場合紫外線光を酸素に当てることによって酸素分子からオゾンを生成することができる。オゾンガスは、3個の酸素原子のグループO3を形成するように放射線によってイオン化された酸素分子からなり、例えばデバイスにおいて、オゾン発生器、空気及び酸素をオゾンガスに変換するために紫外線光を当てることを用いて生成され得る。しかしながら、オゾンガスは強力な洗浄、消毒かつ殺菌ガスである一方で、オゾンガスが安全に変換されて酸素に戻るまでオゾンガスを吸い込むのはユーザにとって安全ではないので、オゾンガスは封じ込められ制御されなければならない。オゾンから酸素に安全に変換されるのにオゾンに必要とされる時間の量は、一部の実施形態では1分から24時間の範囲で、処理サイクルで用いられるオゾンの量に基づいて有意に変動する。
【0004】
オゾンガスを用いた安全な使用処理のためにかつユーザの使用のし易さのために1つ以上の接続された閉ループシステムにすべてが組み込まれた、最小限の分解なおかつ部品固有の処理を必要とするオゾンガスを用いた1つのデバイスで医療デバイス及び医療デバイス通路を処理することができるデバイス、システム及び方法の提供は、当分野において長年の需要である。オゾンガスを用いて処理するために様々な医療デバイス及び医療デバイス通路を接続するコネクタユニットの提供がさらなる需要である。
【0005】
本開示の他のシステム、方法、装置の特徴及び利点は、以下の図面及び発明を実施するための形態を検証した当業者にとって明らかとなろう、又は明らかとなる。あらゆるそうしたさらなるシステム、方法、装置の特徴及び利点はこの明細書内に含まれ、本開示の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【0006】
開示の多くの態様は、以下の図面を参照してより良く理解することができる。図面における構成要素は必ずしも縮尺通りではなく、その代わりに本開示の原則を明確に示すことにおいて強調がなされる。さらに、図面では、同様の参照番号はいくつかの表示にわたって対応する部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態による、オゾン処理デバイスの斜視図である。
【
図1A】本開示の実施形態による、コネクタユニットを有するオゾン処理デバイスの斜視図である。
【
図2】本開示の実施形態による、オゾンプロセスの概略図である。
【
図2A】本開示の実施形態による、オゾンプロセスの概略図である。
【
図3】本開示の実施形態による、ホース及び医療デバイスに結合されたオゾン処理デバイスの斜視図である。
【
図4】本開示の実施形態による、オゾンをデバイス内に再循環させるためのオゾン流通ラインを有するオゾン処理デバイスの斜視図である。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、医療デバイスを洗浄、消毒かつ殺菌するデバイス、システム及び方法に関し、該システムは、オゾンオペレーティングシステムを有するデバイスと、オゾンガスを受け流通させる、オゾンオペレーティングシステムに流体接続された流通ラインと、デバイスの第1のレセプタクルであって、オゾンガスを放出するために流通ラインが流体結合された、デバイスの第1のレセプタクルと、一実施形態では、近位端でデバイスの第1のレセプタクルに流体接続されかつ遠位端でホースの近位端に流体接続され、別の実施形態では、デバイスの第2のレセプタクルに流体接続され、別の実施形態では、医療デバイスの近位端に流体接続されるように構成されたコネクタユニットと、オゾンガスが流体通路を通過し排出されるようにホースの遠位端に流体結合されるように構成された排気口と、を備える。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、医療デバイスチューブ又はホース115、医療デバイス及び医療デバイス付属品をオゾンで処理するオゾン処理デバイス100の斜視図である。医療デバイスとして、以下に限定するものではないが、チューブ及びホースを含む通路を備えた任意の医療デバイスが挙げられ得る。本明細書中で用いるオゾンで処理するとは、オゾンを、洗浄、消毒及び/又は殺菌に用いることを指す。この実施形態によれば、オゾンオペレーティングシステムは、ユーザがアクセスしやすいようにコンパートメントの扉の後ろでデバイス100の底部に組み込まれる。この実施形態のオゾンオペレーティングシステムは、空気をポンプで送り込む水槽のポンプなどの空気ポンプ及び空気を受けオゾンガスを生成するオゾン生成器を含む。この実施形態では、
図1に示すように、オゾン流通ライン140はオゾンオペレーティングシステムに結合され、流通ライン140はオゾンを第1のオゾン送達レセプタクル105内に放出するものである。この実施形態によれば、第1のレセプタクル105は、持続的気道陽圧デバイスホースなどの医療デバイスホース115の近位端に流体結合するように構成される。デバイス100の第2のオゾン受容レセプタクル130は、上蓋132が閉位置にあるとき、タブ131が第2のレセプタクルに係合しホース115の周囲に強固な密封を形成するように、医療デバイスホース115の遠位端に係合するように設計される。この実施形態によれば、第2のレセプタクルは、内部に排気口125が組み込まれた気密コンパートメント135に流体結合される。気密コンパートメント135は、一例として、CPAPフェイスマスクなどの、オゾンの存在下で劣化しない材料からなる医療デバイス及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するのに用いることができ、それによって閉ループオゾンプロセスを閉じる。そのようにして、オゾンガスは、オゾンオペレーティングシステムから、流通ライン、第1のレセプタクル、ホースを通り、第2のレセプタクルを通り、気密浄化室内、排気口へと通り抜ける。この実施形態による排気口125は、気密コンパートメント135に結合され、オゾンを、再使用かつ/又は放出のために、本実施形態に記載された流体通路から排出する。この実施形態によれば、酸化触媒は、安全な放出を目的として、オゾンガスを収集し酸素に分解するために排気口125に結合される。この実施形態によれば、デバイス100で生成されたオゾンは、オゾンオペレーティングシステムから第1のレセプタクル105内に放出され、オゾンガスは、デバイス100からホース115内へと通り抜け、排気口125を通って放出される。
【0010】
図1に示す実施形態によれば、デバイスはさらに第3のレセプタクル130aを含み、第2のレセプタクル130及び第3のレセプタクル130aは両方、除去可能なシール107を有する。この実施形態によれば、第2のレセプタクル130及び第3のレセプタクル130aの除去可能なシール107は、閉ループシステムを維持し、オゾンガスが変換され酸素に戻る前に閉ループシステムからオゾンガスが放出されることを防ぐと同時に、医療デバイスホース115が第2のレセプタクル130又は第3のレセプタクル130a内に流体接続されることを可能にする。この実施形態及び記載された閉ループシステムによれば、オゾンガスは、気密コンパートメント135内に放出されて、デバイス100の気密コンパートメント135に配置された医療デバイス及び付属品を処理する。この実施形態によれば、医療デバイス及び付属品は、気密コンパートメントに配置され、洗浄、消毒かつ/又は殺菌することができ、一方で、ホース及びチューブは、記載されたような閉ループシステムにおいてオゾンオペレーティングシステムから第1のレセプタクルを通ってホースそして排気口内へのオゾンガスで洗浄、消毒かつ/又は殺菌される。この実施形態によれば、オゾンオペレーティングシステムから第2のレセプタクル130及び/又は第3のレセプタクル130aへのオゾンガスの移動は、1つ以上のホース、流通ライン又はコネクタをもって達成することができる。
【0011】
図1に示す実施形態によれば、オゾン処理デバイス100はまた、オゾンオペレーティングシステムに結合されたユーザインタフェース160と、オゾンオペレーティングシステムに結合されたタイマーと、ホース115、気密コンパートメント135及び/又は閉ループシステムのどこかに残っているオゾンガスを検知するセンサ145と、オゾンプロセスの開始又はオゾンプロセス中の医療デバイスの使用を防ぐ安全スイッチ及びオゾンを収集し分解するための、排気口125に結合された酸化触媒と、を含む。
【0012】
図1Aは、医療デバイスチューブ又はホース115、医療デバイス及び医療デバイス付属品を洗浄、消毒、殺菌するオゾン処理デバイス100の斜視図である。この実施形態によれば、オゾンオペレーティングシステムはデバイス100に組み込まれ、この実施形態のオゾンオペレーティングシステムは、空気をポンプで送り込む水槽のポンプなどの空気ポンプ及び空気を受けオゾンガスを生成するオゾン生成器を含む。この実施形態では、
図1Aに示すように、オゾン流通ライン140はオゾンオペレーティングシステムに結合され、流通ライン140はオゾンを第1のレセプタクル105内に放出する。この実施形態によれば、第1のレセプタクル105は、コネクタユニット110の近位端に流体結合されるように構成される。コネクタユニットは、コネクタユニットの遠位端で、ホース115の近位端に流体結合されるような大きさである。この実施形態によれば、デバイス100の第2のレセプタクル130は、上蓋132が閉位置にあるとき、タブ131、131aが第2のレセプタクルに係合しホース115の周囲に強固な密封を形成するようにホース115の遠位端に係合するように設計される。この実施形態によれば、第2のレセプタクル130は、この例では、デバイス100に組み込まれた排気口125を備えた気密コンパートメント135を通して、排気口125に流体結合される。気密コンパートメント135は、一例として、CPAPフェイスマスクなどの、オゾンの存在下で劣化しない材料からなる医療デバイス及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するのに用いることができ、それによって閉ループオゾンプロセスを閉じる。そのようにして、オゾンガスは、オゾンオペレーティングシステムから、流通ライン140、第1のレセプタクル105、ホース115を通り、ホース115において第2のレセプタクルを通り、気密コンパートメント135内、そして排気口125へと通り抜ける。この実施形態による排気口125は、気密コンパートメント135に結合され、オゾンを再使用かつ/又は放出のために本実施形態に記載された流体通路から排出する。この実施形態によれば、酸化触媒は、安全な放出を目的として、オゾンガスを収集し酸素に分解するために排気口125に結合される。この実施形態によれば、デバイス100で生成されたオゾンは、オゾンオペレーティングシステムから第1のレセプタクル105内に放出され、オゾンガスは、デバイス100からホース115内を通り抜け、排気口125を通して放出される。
【0013】
図1Aに示す実施形態によれば、コネクタユニット110は、コネクタユニット110に流体結合するデバイスの第1のレセプタクル105を設けることによって、デバイス100が任意のデバイスホースに結合されることを可能にする。例えば、一実施形態では、コネクタユニット110は、近位端で、第1のレセプタクル105に、遠位端で、CPAPホース115に結合するような大きさになされ得る。別の実施形態では、コネクタユニット110は、近位端で、ホースに、遠位端で、内視鏡に結合するような大きさになされ得る。同様に、アダプタ及び、コネクタユニット110の遠位端を任意の医療デバイスの様々な大きさのチューブに合うように変更する手段が本明細書中に開示される。
【0014】
図2及び
図2Aは、本開示の実施形態による閉ループオゾンプロセスを示す概略図である。この実施形態によれば、リバースループオゾンプロセスを用いるオゾン処理システム200が記載され、デバイスは、本開示の実施形態による閉ループオゾンプロセスを提供するために医療デバイスホース215に流体結合する第1のレセプタクル205及び第2のレセプタクル230を有するものである。この実施形態によれば、オゾン処理システム200は、オゾンガスを生成するための、オゾン生成器203に結合されたオゾンポンプ201を含むオゾンオペレーティングシステム202と、オゾンガスを第1のレセプタクル205に搬送する流通ライン240とを有する。オゾンガスは、この実施形態では、オゾンガスが記載された閉ループシステムから放出又は再循環されるに先立って、結合されたホース215を通って移動し、ホースを出て排気口225内に向かう。
【0015】
図2と同様に、
図2Aは、流通ライン240を用いて第1のレセプタクル205に流体結合されたオゾンオペレーティングシステム202を示し、オゾンガスは、オゾンガスが閉ループシステムから排気口225を通って放出又は再循環されるに先立って、気密室の医療機器及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するために、ホース215内、デバイス100の第2のレセプタクル230を通り、気密室内に移動する。この実施形態では、オゾンガスを収集し酸素に分解するための酸化物フィルタ270がさらに示される。
【0016】
図2及び
図2Aに開示された方法によれば、医療デバイスをオゾンガスで処理する方法が開示され、該方法は、オゾンオペレーティングシステムを有するデバイスでオゾンガスを生成し、オゾンガスを、デバイスの流通ラインを通り第1のレセプタクルを通り、そして医療デバイスのホース内へ移動させ、オゾンガスを医療デバイスのホースから排出させるオゾンプロセスを記載している。この方法によれば、デバイスの第2のレセプタクルは、オゾンガスが閉ループオゾンプロセスにおいてシステムから除去、放出又は再循環されるに先立ってデバイス内に再循環するように、排気口及び/又は排気口に結合されデバイスに収容された気密コンパートメントを有するデバイスで用いられ得る。
【0017】
図3は、本開示の実施形態によるオゾンオペレーティングシステムを有するオゾンデバイスの斜視図を示す。この実施形態では、流通ライン340は、第1のレセプタクル305を通り、遠位端でコネクタユニット310に接続する。この実施形態では、流通ラインはコネクタユニット310内を横断し、コネクタユニット310は、近位端で、医療デバイス350に、遠位端で、医療デバイスホース315に結合されるものであり、オゾンは、ホース内にかつ/又は医療デバイス350の空洞内に放出される。この実施形態では、ホース315が、示すように、第2のレセプタクル330を通って接続されて、オゾンガスを気密コンパートメント335内に放出し、排気口325を通して排出することができるように、シール307を有する第2のレセプタクル330及び第3のレセプタクル330aが提供される。この実施形態によれば、本明細書中に記載された閉ループシステムにおけるオゾンガスの量を検知するために、センサ345が気密コンパートメント335に提供される。この実施形態では、センサ345は、以下に限定するものではないが気密コンパートメント335に残るオゾンレベル、オゾンサイクル時間及びオゾン安全信号を含むオゾンプロセス情報をユーザに提供するユーザインタフェース360に結合される。この実施形態によれば、デバイス300及び記載された方法及びシステムは、さらに、オゾンオペレーティングシステムに結合されたユーザインタフェース360と、オゾンオペレーティングシステムに結合されたタイマーと、オゾンプロセスの開始又はオゾンプロセス中の医療デバイスの使用を防ぐ安全スイッチ365と、オゾンを収集し分解するための、排気口325に結合された酸化マグネシウムフィルタなどの酸化触媒と、を有し得る。
【0018】
そのようにして、本開示の一実施形態によれば、オゾンオペレーティングシステムを有するデバイス300と、オゾンガスを受け流通させる、オゾンオペレーティングシステムに流体接続された流通ライン340と、デバイスの第1のレセプタクル305であって、流通ライン340が第1のレセプタクルを横断しコネクタユニット310に接続する、第1のレセプタクル305と、医療デバイス350にかつ医療デバイスホース315に流体接続されるように構成されたコネクタユニット310と、蓋332が閉位置にあり自由端がデバイス300の気密コンパートメント335に埋まっているときにホース315に係合する第2のレセプタクル330と、を備えるシステムが記載される。
【0019】
図4は、医療デバイス及び医療デバイス付属品を洗浄、消毒かつ殺菌するデバイス、方法及びシステムを示す、オゾンオペレーティングシステムを有するデバイス400の斜視図である。この実施形態によれば、オゾンオペレーティングシステムはデバイス400に組み込まれ、この実施形態のオゾンオペレーティングシステムは、空気をポンプで送り込む水槽のポンプなどの空気ポンプ及び空気を受けオゾンガスを生成するオゾン生成器を含むものである。この実施形態では、
図4に示すように、オゾン流通ライン440はオゾンオペレーティングシステムに結合され、流通ライン440は第1のレセプタクル405を横断する。この実施形態によれば、第1のレセプタクル405は、流通ライン440が第1のレセプタクル405を横断し、内部に排気口425が組み込まれた気密コンパートメント435に流体結合された第2のレセプタクルに係合することを可能にするように構成される。気密コンパートメント435は、一例として、CPAPフェイスマスクなどの、オゾンの存在下で劣化しない材料からなる医療デバイス及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するのに用いることができ、それによって閉ループオゾンプロセスを閉じ、そうすることで、オゾンガスは、オゾンオペレーティングシステムから、流通ライン、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルを通り、気密室内、そして排気口へと通り抜ける。この実施形態による排気口425は、気密コンパートメント435に結合され、オゾンを再使用及び/又は放出のために本実施形態に記載された流体通路から排出する。この実施形態によれば、安全な放出のためにオゾンガスを収集し酸素に分解するための酸化触媒が排気口425に結合される。
【0020】
本開示のさらに別の実施形態によれば、オゾンガスをオゾンオペレーティングシステムからホースに流体的に移動させるようになされた第1のレセプタクルと、オゾンガスをホースから排気口に流体的に移動させるようになされた第2のレセプタクルとを備えるオゾンオペレーティングシステムを有するデバイスが記載される。この実施形態によれば、デバイスは、さらに、排気口が結合された気密コンパートメントを備える。本実施形態のデバイスはさらにコネクタユニットを備え、コネクタユニットの第1の端部は第1のレセプタクルに流体結合するように構成され、第2の端部はホースの第1の端部に流体結合するように構成される。この実施形態によれば、デバイスの第2のレセプタクルは、ホースの第2の端部に係合して、オゾンガスがホースから第2のレセプタクルを通り気密コンパートメント内に放出されることを可能にするように構成される。本実施形態のデバイスは、さらに、オゾンオペレーティングシステムに結合されたユーザインタフェースと、オゾンオペレーティングシステムに結合されたタイマーと、医療デバイスにおける残っているオゾンを検知するための、オゾンオペレーティングシステムに結合されたセンサと、オゾンオペレーティングシステムに結合された空気ポンプと、オゾンを収集し分解するための、排気口に結合された酸化触媒と、を備える。
【0021】
先行例に示されたデバイス、システム及び方法に加えて、記載された閉ループシステムは、一部の実施形態では、消費者の安全のために前回のオゾンプロセスから一定期間オゾンプロセスの開始を遅らせるステップを含む。開始時間を遅らせるステップは、処理中のデバイス及び必要とされる洗浄、消毒及び/又は殺菌のレベル次第で、約30秒~約24時間の範囲にあってもよい。加えて、処理中の医療デバイスにおける残っているオゾンを検知するステップは、ユーザに対し、本処理システム及び方法の安全性をさらに高め、医療デバイスがユーザ指針及び必要とされるオゾン暴露数にしたがって完全に処理されたことをユーザに示すこともする。そのようにして、ユーザインタフェースは、ユーザの便利のために、以下に限定するものではないが、オゾンサイクル時間、処理中のデバイス、センサによって検出されたオゾンレベル、処理中のデバイスのバクテリア、かび、汚れ又は他の基準の評価に基づいて必要とされる処理レベル、光又は音声インジケータ及び消耗製品インジケータを含む様々なオゾンプロセス情報をユーザに表示し得る。
【0022】
本開示は、医療デバイス、医療デバイスホースとチューブ及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するための、閉ループシステムにおいてオゾンガスを用いるデバイス、システム及び方法を開示する。本開示に記載された実施形態による洗浄、消毒かつ/又は殺菌され得る医療デバイスの例として、以下に限定するものではないが、手術器具、滅菌組織における滅菌器具用のイリゲーションシステム、内視鏡及び内視鏡バイオプシー付属品、十二指腸内視鏡、気管内チューブ、気管支鏡、喉頭鏡ブレード及び他の呼吸装置、食道マノメトリプローブ、横隔膜フィッティングリング及び消化管内視鏡、点滴ポンプ、人工呼吸器、並びに湿気のある空気及び患者の口との接触によりかびを蓄積する傾向がある持続的気道陽圧デバイス(CPAP)が含まれる。先に挙げたデバイスの多くは、内視鏡、プローブ、人工呼吸器、CPAPデバイス及び関連するホースのいずれかといった、洗浄、消毒及び殺菌が難しい通路を含む。
【0023】
かくして、本開示は、複数の医療デバイス、医療チューブ及び付属品を洗浄、消毒かつ/又は殺菌するための、1つ以上のレセプタクル及びコネクタユニットを有する固有の洗浄、消毒かつ殺菌デバイスを開示する。記載されたデバイス、システム及び方法は、異なる大きさ及び形状の複数のコネクタユニットと、任意の大きさ及び形状であってもよいデバイスからの複数のオゾン流通ラインと、タイマーと、閉ループシステムにおいてオゾンを検知するセンサと、サイクルパラメータ及び情報、医療デバイスサイクルレベル、サイクル時間を表示するディスプレイと、閉ループシステム内へのオゾンの放出を制御するコントローラと、デバイスをロックするロック機構と、排気口と、排気口に結合された酸化触媒及び複数の医療デバイスに接続する特殊設計されたコネクタユニットと、を含み得る。
【0024】
本開示の上述の実施形態、特に任意の「好ましい」実施形態は、実装形態の単なる可能な例であり、開示の原則の明確な理解のために単に記載されていることが強調されるべきである。多数の変更例及び変形例が、開示の精神及び原則から実質的に逸脱することなしに、開示の上述の実施形態になされ得る。そうした変形例及び変更例はすべて、この開示の範囲内で本明細書中にかつ本開示に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋と少なくとも1つの壁を備える基部であって、前記蓋が、開位置と閉位置の間で移動可能であり、前記蓋と前記少なくとも1つの壁が空洞を規定する、蓋と基部と、
前記基部内のオゾンオペレーティングシステムと、
前記基部上にあり前記基部に対する相対位置が固定された第1のレセプタクルであって、前記第1のレセプタクルは前記オゾンオペレーティングシステムに流体結合され、医療デバイスのホースの近位端に流体結合するように構成され、前記ホースはさらに遠位端を備える、第1のレセプタクルと、
第2のレセプタクルであって、前記空洞に接続し、前記蓋が前記閉位置にあり、前記医療デバイスのホースの前記遠位端が前記空洞内にあるとき、前記医療デバイスのホースとともに気密封止を形成するように、前記医療デバイスのホースの一部を受けて係合するように構成された第2のレセプタクルと、を備え、
前記オゾンオペレーティングシステムは、オゾンガスが前記第1のレセプタクルから前記医療デバイスのホースの前記近位端に直接流入するように、前記医療デバイスのホースによって前記空洞に搬送するための前記オゾンガスを発生するように構成されている、オゾン処理システム。
【請求項2】
前記オゾンオペレーティングシステムに結合される流通ラインをさらに備え、前記第1のレセプタクルは、前記流通ラインによって前記オゾンオペレーティングシステムに結合される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項3】
前記第2のレセプタクルが、前記空洞の前記少なくとも1つの壁及び前記蓋によって少なくとも部分的に規定される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項4】
前記蓋は、前記蓋が前記閉位置にあり、前記医療デバイスのホースの前記遠位端が前記空洞内にあるとき、前記第2のレセプタクルに係合して前記気密封止を形成するタブを備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項5】
前記蓋が前記閉位置にあるとき、
前記蓋の第1の部分は前記蓋の封止面に係合し、
前記蓋の第2の部分は前記第2のレセプタクルの少なくとも一部を規定する、請求項4に記載のオゾン処理システム。
【請求項6】
前記蓋の前記第2の部分及び前記蓋の封止面が、前記オゾン送達ラインの前記中間部とともに前記気密封止を形成する、請求項5に記載のオゾン処理システム。
【請求項7】
前記蓋がさらに封止要素を備え、
前記蓋が前記閉位置にあるとき、
前記蓋の第1の部分は前記蓋の封止面に係合し、
前記第2のレセプタクルが前記送達ラインの封止面及び前記封止要素によって少なくとも部分的に規定されるように、前記封止要素が、前記オゾン送達ラインの前記中間部の少なくとも一部に係合する、請求項4に記載のオゾン処理システム。
【請求項8】
前記蓋が前記閉位置にあるとき、前記封止要素が前記蓋の下向き側から延在する、請求項7に記載のオゾン処理システム。
【請求項9】
前記第2のレセプタクルが、前記空洞内への通路を規定し、
前記オゾン送達ラインの前記遠位端が前記通路より大きい、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項10】
前記第2のレセプタクルは、U字形の切り欠きを含む、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項11】
前記医療デバイスのホースが、持続的気道 陽圧デバイスのホースである、請求項10に記載のオゾン処理システム。
【請求項12】
前記医療デバイスのホースの前記遠位端に結合されたマスクをさらに備える、請求項11に記載のオゾン処理システム。
【請求項13】
オゾンガスを前記空洞から排出する排気口をさらに備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項14】
前記排気口の下流に酸化触媒をさらに備え、前記酸化触媒は、前記排気口によって排出されたオゾンガスを分解するように構成される、請求項13に記載のオゾン処理システム。
【請求項15】
前記酸化触媒が酸化マグネシウムを備える、請求項14に記載のオゾン処理システム。
【請求項16】
前記空洞内にオゾンセンサをさらに備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項17】
前記空洞が、前記オゾンオペレーティングシステムと一体である、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項18】
前記オゾンオペレーティングシステム及び前記空洞は、前記オゾンオペレーティングシステムの位置が前記空洞の位置に対して固定されるように前記基部に結合される、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項19】
前記オゾンオペレーティングシステムに流体結合された空気ポンプをさらに備える、請求項1に記載のオゾン処理システム。
【請求項20】
近位端と遠位端とを備える医療デバイスのホースと、
デバイスであって、
蓋と少なくとも1つの壁を備える基部であって、前記蓋が、開位置と閉位置の間で移動可能であり、前記蓋と前記少なくとも1つの壁が空洞を規定する、蓋と基部と、
前記基部内のオゾンオペレーティングシステムと、
前記基部上にあり前記基部に対する相対位置が固定された第1のレセプタクルであって、前記第1のレセプタクルは、前記オゾンオペレーティングシステムに流体結合され、前記医療デバイスのホースの前記近位端に直接結合されるように構成されている、第1のレセプタクルと、
第2のレセプタクルであって、空洞が、少なくとも部分的に、前記第2のレセプタクルを画定し、第2のレセプタクルが、前記医療デバイスのホースの中間部を受けるように構成され、前記中間部が、前記近位端と前記遠位端の間にある、第2のレセプタクルと、を備えるデバイスと、を備え、
前記蓋が前記閉位置にあり、前記医療デバイスのホースの前記中間部が前記第2のレセプタクル内にあるとき、前記蓋と前記第2のレセプタクルとは、前記医療デバイスのホースの前記中間部を取り囲む気密封止を形成し、
前記オゾンオペレーティングシステムは、オゾンガスが前記第1のレセプタクルから前記医療デバイスのホースの前記近位端に直接流入するように、前記医療デバイスのホースによって前記空洞に送達するために前記オゾンガスを生成するように構成される、オゾン処理システム。
【請求項21】
前記空洞は、上向き面及びホース封止部を備える第1の壁を含み、
前記蓋が前記閉位置にあり、前記中間部が前記ホース封止部内に配置されるとき、
前記蓋の第1の部分は、前記上向き面に係合し、
前記蓋の第2の部分は、前記ホースの前記中間部の少なくとも一部に係合し、
前記ホース封止部は、前記気密封止を形成するように前記ホースの前記中間部の少なくとも一部に係合する、請求項20に記載のオゾン処理システム。
【請求項22】
前記ホースの前記中間部が前記ホース封止部内に配置されるとき、前記ホースの前記中間部の少なくとも一部が前記蓋の封止部の下にある、請求項21に記載のオゾン処理システム。
【請求項23】
前記蓋はタブを備え、
前記蓋が前記閉位置にあり、前記医療デバイスのホースの前記中間部が前記第2のレセプタクル内にあるとき、前記タブが前記第2のレセプタクルに係合して前記気密封止を形成する、請求項20に記載のオゾン処理システム。
【外国語明細書】